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審決分類 |
審判 判定 同一 属さない(申立て成立) A41B |
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管理番号 | 1130890 |
判定請求番号 | 判定2005-60061 |
総通号数 | 75 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許判定公報 |
発行日 | 1999-08-10 |
種別 | 判定 |
判定請求日 | 2005-08-05 |
確定日 | 2006-02-10 |
事件の表示 | 上記当事者間の特許第3316189号の判定請求事件について、次のとおり判定する。 |
結論 | (イ)号図面及びその説明書に示す「くつ下」は、特許第3316189号発明の技術的範囲に属しない。 |
理由 |
理由 1.請求の趣旨 本件判定請求は、イ号物件説明書に記載された「くつ下」が、特許第3316189号公報の請求項1に係る発明(以下「本件特許発明」という)の技術範囲に属しない、との判定を求めるものである。 2.本件特許発明 請求項1は、明細書または図面の記載からみて、その特許請求の範囲第1項に記載された次のとおりのものと認める。(符号を付し分説して示す。) (A)くつ下編機によって筒編して得たくつ下が、その爪先部における最先端位置が親指側に偏って位置する非対称形であって、 (B)該くつ下の爪先部の形状が、親指が他の指よりも太い人の足の形状に近似するように、前記爪先部の小指側よりも親指側の厚みを増加する厚み増加用編立部分が、前記爪先部の先端部で且つ親指側に偏って編み込まれ、且つ前記厚み増加用編立部分の親指側の面積が拡大するように、前記厚み増加用編立部分を爪先部の親指側の側面から見たとき、厚み増加用編立部分の端縁が実質的にV字状に形成されていることを特徴とする (C)くつ下。 3.イ号物件説明書に記載された「くつ下」 (1)請求人が提出し、平成17年11月25日付けで補正された判定請求書に添付されたイ号物件説明書には、 「イ号物件(品番02362426 98 ソックス)は、通常の靴下編成方法により編成されたソックスであって、イ号物件編成説明図に従って説明する。尚、イ号物件靴下は紳士用であって、左右対象の構成となっている処、右足着用のものにつき説明する。 イ号物件靴下は、丸編靴下編機によって編成されている。・・・(中略)・・・上記の靴下の編地の爪先部の詳細構成について、図2と共に次に説明する。 周回運動により筒状に編成した足部の編成が終ったとき、イ号物件図面の図2(筒状に編成された足部はウエール方向に切断展開している状態を示す)に示す足部胛側編地を編成した半数の針を休止位置に置き、残余の足部足底側を編成した針で足部足底側編地に続き爪先部足底側台形編地の編成を行うためIH間を往復編成する。その際編成が進むにつれコース端部で編成針を減じ足底側台形編地IHJKの編成を行う。上記の針を減じるときにコースの左端部(親指側)で減じる針数と右端部(小指側)で減じる針数とに差を持たせると、平面視靴下爪先の左側と右側(即ち親指側と小指側)との編地の傾斜角度を変えることが出来る。一度に減少する針数を小とすると傾斜は急になり、針数を大とすると傾斜は緩くなる。親指が入る側(図示の例では左側)の、傾斜は大としている。 次いで、足底側台形編地IHJKの頂辺JKコースに続いて胛側台形編地KJH´I´の編成に移り、コース編成の際コース端部で編針数を増加し頂辺KJ底辺I´H´の台形とする。この場合、胛側台形編地と足底側台形編地とは対称形をなしその同側の斜辺の傾斜は同じとする。 上記の胛側台形編地の増目コース編成の際に前述の如く足底側台形編地の端縁IKと胛側台形編地の端縁I´Kとを、また、足底側台形編地の端縁JHと、胛側台形編地の端縁H´Jとを編綴じすることによって爪先部両側にそれぞれ一本のゴアラインKI(I´)とJH(H´)を作っている。 胛側台形編地の最終コースH´I´編成時に作られた、足部胛側編地の最終コースHIとの間に作られた開口部は、リンキング等で閉鎖される。 以上の如く、イ号物件靴下の爪先部は、足部の足底側及び胛側の編地に続く2枚の爪先部台形編地、即ち、足底側台形編地と胛側台形編地の2枚の編地の傾斜した端縁を編み綴じすることによって形成されたものであり、爪先部分の先端中心は親指側に寄ってはいるが(周知構造)(甲第1号証)、親指側爪先部分の内部間隙を大とし太い親指の形に沿うような爪先形状とするための編地面積を増大する手段は有していない。 添付の見本ソックスでは上記爪先左右のゴアラインJH(H´),KI(I´)及び爪先のKJのラインが平面視屈曲しているが、これはくつ下編成後くつ下を型に入れヒートセットしたためセット型の形状が形に現れたもので、編地の組織の形状は図示した通りである。」(イ号物件説明書第1頁第3行から同第2頁第16行)との記載がある。 (2)同補正された判定請求書に添付されたイ号物件図面(図1)には、「脚部、踵部、足部に続いて爪先が編成されたくつ下」が図示され、同イ号物件図面(図2)には、「くつ下の編地の爪先部の詳細な編成方法」が図示され、同甲第2号証には、「製品番号02362426 98 靴下添付の帯」が示されている。 (3)平成17年12月2日に行われた口頭審理の場において請求人が提出した「爪先部分展開図」及び「編目組織図」は、同補正された判定請求書に添付の「イ号物件説明書」中、「減じる針数とに差を持たせる」旨の記載を釈明する資料であって、「編目組織図」には、「くつ下の爪先部を筒編して製編するとき、『4目進行中の2本減少の繰り返し』と『所定箇所の目でのダウンピッカーとしての2本増加』を行って親指側の針数を減少させると共に『4目進行中の2本減少の繰り返し』を行って小指側の針数を減少させることで、親指側で減じる針数を小として平面視靴下爪先の傾斜を緩くすると共に小指側で減じる針数を大きくして平面視靴下爪先の傾斜を急にするように編み込むくつ下」が図示されている。 (4)請求人は、口頭審理の場において、「本件特許明細書における『厚み』という用語は、生地の厚みではなく、足を入れる空間の高さを言う厚みである。」及び「ダウンピッカーは通常2本セットで行う。」と陳述した。 上記(1)乃至(4)を勘案すると、イ号物件説明書に記載された「くつ下」は、以下のとおりのものと認める。 (a)くつ下編機によって筒編して得たくつ下が、その爪先部における最先端位置が親指側に偏って位置する非対称形であって、 (b)該くつ下の爪先部を筒編して製編するとき、「4目進行中の2本減少の繰り返し」と「所定箇所の目でのダウンピッカーとしての2本増加」を行って親指側の針数を減少させると共に「4目進行中の2本減少の繰り返し」を行って小指側の針数を減少させることで、親指側で減じる針数を小として平面視靴下爪先の傾斜を緩くすると共に小指側で減じる針数を大きくして平面視靴下爪先の傾斜を急にするように編み込む (c)くつ下。(以下、「イ号物件」という。) 4.両当事者の主張 (4-1)請求人の主張(大要) 平成17年11月25日付けで補正された判定請求書、同判定請求書に添付されたイ号物件説明書、同イ号物件図面(図1)(図2)甲第2号証、平成17年11月25日付け口頭審理陳述要領書、平成17年12月2日に行われた口頭審理の場において提出された「爪先部分展開図」及び「編目組織図」、さらに、口頭審理の場における「本件特許明細書における『厚み』という用語は、生地の厚みではなく、足を入れる空間の高さを言う厚みである。」及び「ダウンピッカーは通常2本セットで行う。」との陳述等を総合すると、請求人は以下の旨の主張をしているものと認める。 イ号物件は、「くつ下編機によって筒編して得たくつ下が、その爪先部における最先端位置が親指側に偏って位置する非対称形であって、該くつ下の爪先部を筒編して製編するとき、『4目進行中の2本減少の繰り返し』と『所定箇所の目でのダウンピッカーとしての2本増加』を行って親指側の針数を減少させると共に『4目進行中の2本減少の繰り返し』を行って小指側の針数を減少させることで、親指側で減じる針数を小として平面視靴下爪先の傾斜を緩くすると共に小指側で減じる針数を大きくして平面視靴下爪先の傾斜を急にするように編み込むくつ下。」であって、爪先部分の先端中心は親指側に寄ってはいるが、親指側爪先部分の内部空間の高さを大とし太い親指の形に沿うような爪先形状は有していない。 つまり、イ号物件には、「くつ下編機によって筒編して得たくつ下が、その爪先部における最先端位置が親指側に偏って位置する非対称形であって、」および「くつ下」があるものの、爪先部分の内部空間の高さを大とする「厚み増加用編立部分」を編み込むこと自体なく、そして、これがない以上、これと関連する「厚み増加用編立部分の親指側の面積が拡大するように、厚み増加用編立部分を爪先部の親指側の側面から見たとき、厚み増加用編立部分の端縁が実質的にV字状に形成されている」もない。 よって、イ号物件は、本件特許発明の構成要件(A)および(C)の「くつ下編機によって筒編して得たくつ下が、その爪先部における最先端位置が親指側に偏って位置する非対称形であって、」および「くつ下。」を有するものの、本件特許発明の構成要件(B)の中の「厚み増加用編立部分」および「厚み増加用編立部分の親指側の面積が拡大するように、厚み増加用編立部分を爪先部の親指側の側面から見たとき、厚み増加用編立部分の端縁が実質的にV字状に形成されている」を有しないので、イ号物件は、本件特許発明の構成要件(A)(C)を充足し、本件特許発明の構成要件(B)を充足するものではない。 (4-2)被請求人の主張(大要) 平成17年12月2日付け口頭審理陳述要領書、同陳述要領書に添付された参考図1Aおよび参考図3、参考図1Aおよび参考図3を説明する参考図1A’および参考図3’、及び平成17年12月2日に行われた口頭審理の場における「本件特許明細書における『厚み』という用語は、生地の厚みではなく、足を入れる空間の高さを言う厚みである。」及び「本件特許明細書における『編立て』及び『編立部分』とは、概ね編むこと、編むことによって作成された部分と言う技術用語である。」との陳述等を総合すると、被請求人は以下の旨の主張をしているものと認める。 参考図1Aおよび参考図1A’(以下、「参考図1A等」という。)には、「くつ下編機によって筒編して得たくつ下が、その爪先部における最先端位置が親指側に偏って位置する非対称形であって、くつ下の爪先部を筒編して製編するとき、小指側で1目進む毎に針数を1本ずつ減少させて3目進むときに、親指側では例えば1目進む毎に針数を1本減少させる2回の操作と、1目進む毎に針数を1本増加させる1回の操作を繰り返すものであり、親指側において、結果的に親指側には糸が余分に加えられるため、その分、爪先部分の厚さ方向の厚みが増すことになる。爪先部分の厚みは繰り返し数が多い程、大きくなる。」が示されており、これは、イ号物件に相当している。 また、本件特許発明は参考図3および参考図3’(以下、「参考図3等」という。)に相当している。 ここで、参考図1A等に示す展開図の場合に表れる個々の「厚み増加用編立部分」の幅は本件特許発明の参考図3等に示す「厚み増加用編立部分」の幅より相対的に小さく、複数の「厚み増加用編立部分」が集合しても実際に履いたときに圧迫感を緩和させるだけの効果が発揮されにくい。 本件特許発明ではこの点に着目し、くつ下を履いたときの圧迫感を緩和させる効果を高める目的から、参考図1A等から参考図2を経て、参考図3等に示す形態にまで到達している。 つまり、本件特許発明が参考図1A等→参考図2を経て参考図3等に至った経緯からしても、本件特許発明は、参考図1A等を包含する。 よって、参考図1A等(イ号物件)は、本件特許発明の構成要件(A)(B)(C)を充足する。 5.当審の判断 (5-1)本件特許発明の構成要件(A)について イ号物件の構成要件(a)と本件特許発明の構成要件(A)は共に、「くつ下編機によって筒編して得たくつ下が、その爪先部における最先端位置が親指側に偏って位置する非対称形であって、」である。 したがって、イ号物件は、本件特許発明の構成要件(A)を充足する。 なお、請求人および被請求人は共に、「イ号物件は、本件特許発明の構成要件(A)を充足する」と主張しており、この点について、両者の主張は一致している。 (5-2)本件特許発明の構成要件(B)について 本件特許発明の構成要件(B)における「厚み増加用編立部分」は、当該(B)の「親指が他の指よりも太い人の足の形状に近似するように、前記爪先部の小指側よりも親指側の厚みを増加する厚み増加用編立部分」との記載からして、小指と親指の厚みの差に近い程度の厚みを増加させるものであると解されるのが妥当である。 ここで、イ号物件の構成要件(b)における「親指側の個々の針数の増加分」は、所定箇所の目でのダウンピッカーとしての2本分でしかなく、小指と親指の厚みの差に近い程度の厚みを増加させるものであるとはいえないので、これを「厚み増加用編立部分」と見ることはできない。 これからして、請求人が主張するように「イ号物件には、爪先部分の内部空間の高さを大とする『厚み増加用編立部分』を編み込むこと自体なく、そして、これがない以上、これと関係する『厚み増加用編立部分の親指側の面積が拡大するように、厚み増加用編立部分を爪先部の親指側の側面から見たとき、厚み増加用編立部分の端縁が実質的にV字状に形成されている』もない。」ということができる。 つまり、イ号物件は、本件特許発明の構成要件(B)の中の「厚み増加用編立部分」および「厚み増加用編立部分の親指側の面積が拡大するように、厚み増加用編立部分を爪先部の親指側の側面から見たとき、厚み増加用編立部分の端縁が実質的にV字状に形成されている」を有するものではない。 なお、被請求人は、参考図1A等(イ号物件)に関して、 「親指側では例えば1目進む毎に針数を1本減少させる2回の操作と、1目進む毎に針数を1本増加させる1回の操作を繰り返すものであり、親指側において、結果的に親指側には糸が余分に加えられるため、その分、爪先部分の厚さ方向の厚みが増すことになる。」および「参考図1A等に示す展開図の場合に表れる個々の『厚み増加用編立部分』の幅は本件特許発明の参考図3等に示す『厚み増加用編立部分』の幅より相対的に小さく、複数の『厚み増加用編立部分』が集合しても実際に履いたときに圧迫感を緩和させるだけの効果が発揮されにくい。」と主張しているが、この主張のとおり、親指側の個々の厚み増加用編立部分は、針数1本の増加分でしかなく、これが集合しても、圧迫感を緩和させるだけの効果が発揮されにくい。 そうであるならば、上記「針数1本の増加分」を個々の「厚み増加用編立部分」ということ自体、不適当であるといわざるをえない。 また、被請求人は、「参考図1A等から参考図2を経て、本件特許発明に相当する参考図3等に示す形態にまで到達しているので、本件特許発明は、参考図1A等を包含している」と主張しているが、本件特許明細書及び図面を精査しても、参考図1A等から参考図2を経て、参考図3等(本件特許発明)に示す形態にまで到達する経緯を見出すことができないので、参考図1A等から参考図2を経て参考図3等に示す形態にまで到達するということ自体、不適当であるといわざるをえない。 これらからして、参考図1A等がイ号物件に相当しているとしても、参考図1A等(イ号物件)には、「厚み増加用編立部分」がなく、そうである以上、これと関係する「厚み増加用編立部分の親指側の面積が拡大するように、厚み増加用編立部分を爪先部の親指側の側面から見たとき、厚み増加用編立部分の端縁が実質的にV字状に形成されている」もない。 つまり、参考図1A等(イ号物件)は、本件特許発明の構成要件(B)の中の「厚み増加用編立部分」および「厚み増加用編立部分の親指側の面積が拡大するように、厚み増加用編立部分を爪先部の親指側の側面から見たとき、厚み増加用編立部分の端縁が実質的にV字状に形成されている」を有するものではない。 したがって、イ号物件は、本件特許発明の構成要件(B)を充足しない。 (5-3)本件特許発明の構成要件(C)について イ号物件の構成要件(c)と本件特許発明の構成要件(C)は共に、「くつ下。」である。 したがって、イ号物件は、本件特許発明の構成要件(C)を充足する。 なお、請求人および被請求人は共に、「イ号物件は、本件特許発明の構成要件(C)を充足する」と主張しており、この点について、両者の主張は一致している。 6.均等の判断について 本件特許発明の構成要件(B)について、いわゆる均等論の適用可否について検討する。 最高裁平成6年(オ)第1083号判決(平成6年2月24日)は、特許請求の範囲に記載された構成中に対象製品等と異なる部分が存在する場合であっても、以下の五つの要件を満たす場合には、特許請求の範囲に記載された構成と均等なものとして、対象製品等は特許発明の技術範囲に属するものとするのが相当であると判示している。 「(五つの要件) (1)相違部分が特許発明の本質部分ではなく、 (2)相違部分を対象製品等におけるものと置き換えても、特許発明の目的を達することができ、同一の作用効果を奏するものであって、 (3)右のように置き換えることに、当業者が、対象製品等の製造時において容易に想到することができたものであり、 (4)対象製品等が、特許発明の特許出願時における公知技術と同一又は当業者が公知技術から出願時に容易に推考するできたものではなく、かつ、 (5)対象製品等が、特許発明の出願手続において、特許請求の範囲から意識的に除外されたものに当たる等の特段の事情もない。」 ここで、本件特許発明は、構成要件(B)の「該くつ下の爪先部の形状が、親指が他の指よりも太い人の足の形状に近似するように、前記爪先部の小指側よりも親指側の厚みを増加する厚み増加用編立部分が、前記爪先部の先端部で且つ親指側に偏って編み込まれ、且つ前記厚み増加用編立部分の親指側の面積が拡大するように、前記厚み増加用編立部分を爪先部の親指側の側面から見たとき、厚み増加用編立部分の端縁が実質的にV字状に形成されていることを特徴とする」を有することにより、「本発明に係るくつ下によれば、くつ下を履いたとき、くつ下の爪先部によって、親指を他の指方向に押圧する押圧力を可及的に減少でき、親指及び小指に対する圧迫感を減少できる。このため、親指に力が加えられるスポーツに用いられるスポーツ用くつ下に好適であり、親指の外反母趾や小指の外反小趾の防止にも有効である。更に、くつ下地が親指で引っ張られた状態で靴の内壁面で擦られることを防止できるため、くつ下の耐久性を向上できる。・・・(省略)・・・」(段落【0031】)との作用効果を奏するものである。 上記より、本件特許発明の構成要件(B)は、特許発明の本質的部分であると認められるから、上記均等判断の要件の(1)を満たさないことになる。 したがって、いわゆる均等論の観点からも、イ号物件は、本件特許発明の構成と均等なものとして本件特許発明の技術範囲に属するとはいえない。 7.むすび したがって、イ号物件は、本件特許発明の技術的範囲に属しない。 |
別掲 |
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判定日 | 2006-01-31 |
出願番号 | 特願平10-320874 |
審決分類 |
P
1
2・
1-
ZA
(A41B)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 植前 津子 |
特許庁審判長 |
粟津 憲一 |
特許庁審判官 |
豊永 茂弘 溝渕 良一 |
登録日 | 2002-06-07 |
登録番号 | 特許第3316189号(P3316189) |
発明の名称 | くつ下 |
代理人 | 堀 城之 |
代理人 | 大野 克躬 |
代理人 | 塩田 康弘 |
代理人 | 大野 令子 |