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審決分類 審判 全部申し立て 特36 条4項詳細な説明の記載不備  A63F
審判 全部申し立て 2項進歩性  A63F
管理番号 1134307
異議申立番号 異議2003-70576  
総通号数 77 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1999-12-21 
種別 異議の決定 
異議申立日 2003-03-03 
確定日 2006-01-25 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3321643号「リードライター制御装置」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第3321643号の請求項1に係る特許を維持する。 
理由 1.手続の経緯
特許第3321643号の請求項1に係る発明についての出願は、平成2年6月8日にされた特許出願(特願平2-150854号)の一部が、特許法第44条の規定により新たな出願(特願平9-166615号)とされ、更にその一部が新たな出願(特願平11-152474号)とされたものであって、平成14年6月28日にその発明について特許の設定登録がなされ、その後、その特許について、異議申立人細江裕実により特許異議の申立てがなされ、取消しの理由が通知され、その指定期間内である平成17年8月5日に訂正請求がなされ、同年9月2日付けで特許異議申立人より上申書が提出されたものである。

2.訂正の適否についての判断

ア.訂正の内容
(a)訂正事項a.
特許請求の範囲の請求項1を、
「【請求項1】 球貸スイッチの操作に基づき貸出球を排出する球排出装置をパチンコ機に設け、該球排出装置を制御する本体制御装置と交信可能に接続されると共に、カードリードライター及び球貸スイッチが電気的に接続され、RAMを備え、カードの残高の確認をするリードライター制御装置であって、前記球貸スイッチをオンとすることにより球貸記憶数情報として前記RAMに記憶し、該球貸記憶数情報に基づき、球貸要求信号を前記本体制御装置へ前記カードの残高があることを条件として送信して球排出処理を行なわせ、前記本体制御装置から送信された貸出球の排出中であることを示すビジー信号を受信し、ビジー信号の無いときに前記球貸記憶数情報に基づく球貸要求信号を送信するようにしたことを特徴とするリードライター制御装置。」と訂正する。

(b)訂正事項b.
発明の詳細な説明中段落【0007】を
「【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1のリードライター制御装置の発明は、球貸スイッチの操作に基づき貸出球を排出する球排出装置をパチンコ機に設け、該球排出装置を制御する本体制御装置と交信可能に接続されると共に、カードリードライター及び球貸スイッチが電気的に接続され、RAMを備え、カードの残高の確認をするリードライター制御装置であって、前記球貸スイッチをオンとすることにより球貸記憶数情報として前記RAMに記憶し、該球貸記憶数情報に基づき、球貸要求信号を前記本体制御装置へ前記カードの残高があることを条件として送信して球排出処理を行なわせ、前記本体制御装置から送信された貸出球の排出中であることを示すビジー信号を受信し、ビジー信号の無いときに前記球貸記憶数情報に基づく球貸要求信号を送信するようにしたことを特徴とする。」
と訂正する。

(c)訂正事項c.
発明の詳細な説明中段落【0016】を、
「【0016】
また、リードライター制御装置5bは主要のcpuがROMに書き込まれたプログラムにより作動し、球貸スイッチ41、カードの取出スイッチ42および枠開放検出スイッチ25のオン・オフ信号の入力やカードリードライター5aからの情報を受信してカードリードライター5a、カード搬送装置39および金額の表示装置40を作動させるものである。一方また、本体制御装置37に球貸要求信号(BBコール)を送信することによって本体制御装置37からビジー信号、残金減算要求信号(残金信号)および球貸記憶減算要求信号(後述する球貸記憶の記憶数の減算を要求する信号)が返信されこれら総入力信号に基づきカードリードライター5a、カード搬送装置39および金額の表示装置40を作動させる。」
と訂正する。

(d)訂正事項d.
発明の詳細な説明中段落【0019】を、
「【0019】
ステップ5では取出スイッチ42の作動を判別し、イエスであれば(作動している場合)後述するステップB1(図8)に進み、ノウ(作動していない場合)であれば次のステップ6に進み球貸スイッチ41が作動しているかを判定する。そして、ステップ6の判定がイエスであればステップ7に進み枠開放検出スイッチ25が作動しているかどうかを判定する。ガラス枠18等が閉じた状態(ノウ)であれば球貸出しの条件が整うので、球貸記憶の記憶数(すなわち、球貸記憶数情報。球貸スイッチの操作に基づき、リードライター制御装置のRAMに記憶される球の数であり、当初は0)を加算するステップ8を通ってステップA1(図7)へ進む。なお、ステップ6において球貸スイッチ41が作動していないときおよびステップ7においてガラス枠18等が開放状態であれば球貸記憶の数値(カードに記憶された球貸可能な数、すなわち球貸記憶数)は増加しないようにされている。」
と訂正する。

(e)訂正事項e.
発明の詳細な説明中段落【0020】を、
「【0020】
次に、本体制御装置37からの信号の有無と残金の有無をチェックしてBBコールを送信する手順を述べる。図7に示すステップA1ではビジー信号の受信の有無を判定する。受信していない場合(ノウ)であれば、ステップA2において球貸記憶減算要求信号の受信の有無を判定しステップA3では残金減算要求信号の受信の有無を判定する。ここで両信号が受信されていなければステップA4でカードの金額データの残高の有無を判定する。そして、残高があればステップA5において球貸記憶の有無のチェックをする。球貸記憶が有ればステップA6において再度ビジー信号を受信しているかどうかを確認し、受信していない(ノウ)のであればステップA7においてBBコールを発生させる。なお、ステップA2において球貸記憶減算要求信号が受信されていればステップA8に進み球貸記憶の数値(前記球貸記憶数)を1減算してステップA3に合流する。」
と訂正する。

(f)訂正事項f.
発明の詳細な説明中段落【0022】を、
「【0022】
図8に示すように、先ず、BBコールが発生しているかをここで判定する。発生していなければそのまま進むがもし有ればステップB2でBBコールを停止させ次に進む。ステップB3ではビジー信号を受信しているかをチェックし受けていれば待機状態になり、そうでなければステップB4で球貸記憶減算要求信号の有無を判定し無ければそのまま次へ進むが有ればステップB5で球貸記憶の数値(前記球貸記憶数)を1減算し、ステップB6で球貸記憶の数値(前記球貸記憶数)が0であることを確認し、もし記憶数が有るならばステップB7において球貸記憶の数値(前記球貸記憶数)をクリアする。次に、残金減算要求信号が受信されている場合(ステップB8)、減算処理をして(ステップB9)結果をカードに書き込み(ステップB10)、図6に示すステップ9によりカードを排出する。」
と訂正する。

(g)訂正事項g.
発明の詳細な説明中段落【0023】を、
「【0023】
一方、図7に示すステップA4で残金データが0になったことを判定すると、カードに残金0のデータを書き込み(図8ステップB10)、球貸記憶の記憶数(前記球貸記憶数)が0以外であればその数値をクリアし(図示せず)、図6に示すステップ9によりカードを排出する。」
と訂正する。

(h)訂正事項h.
発明の詳細な説明中段落【0027】を、
「【0027】
また、本実施例ではカードを挿入した後、カードは残額が0になるか(ステップA4参照)または取出スイッチ42が操作されるか(ステップ5参照)するまでカードリードライター5a内に保持されたままであるが、玉貸し操作ごとに排出するようにしても良い。」
と訂正する。


イ.訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び拡張・変更の存否

上記訂正事項(a)は、訂正前明細書の記載に基き、請求項1の「貸出球の球排出装置」を「球貸スイッチの操作に基づき貸出球を排出する球排出装置」とし、「RAMを備えたリードライター制御装置」を「RAMを備え、カードの残高の確認をするリードライター制御装置」に、「球貸要求信号を前記本体制御装置へ送信」を「球貸要求信号を前記本体制御装置へ前記カードの残高があることを条件として送信」にしたものである。
これらの訂正は、「球排出装置」、「リードライタ制御装置」及び「本体制御装置へ送信」すること、を更に限定するものであって、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、これらの限定は明細書に記載されていた事項である。

また、上記訂正事項(b)は、上記訂正に伴い、これらと整合を図るために、発明の詳細な説明を訂正するものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものであり、上記訂正事項(c)〜(g)は、「球貸記憶数」についての、明りょうでない記載の釈明を目的とするものであって、明細書に記載されていた事項である。
更に、(h)は明らかな誤記の訂正である。

ウ.むすび
したがって、上記訂正は特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号。以下「平成6年改正法」という。)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、平成11年改正前の特許法第120条の4第3項で準用する平成6年改正法による改正前の特許法第126条第1項ただし書、第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。

3.特許異議の申立についての判断

(1)「本件発明」
上記2.で示したように上記訂正が認められるから、本件の請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、上記訂正に係る訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。

「【請求項1】 球貸スイッチの操作に基づき貸出球を排出する球排出装置をパチンコ機に設け、該球排出装置を制御する本体制御装置と交信可能に接続されると共に、カードリードライター及び球貸スイッチが電気的に接続され、RAMを備え、カードの残高の確認をするリードライター制御装置であって、前記球貸スイッチをオンとすることにより球貸記憶数情報として前記RAMに記憶し、該球貸記憶数情報に基づき、球貸要求信号を前記本体制御装置へ前記カードの残高があることを条件として送信して球排出処理を行なわせ、前記本体制御装置から送信された貸出球の排出中であることを示すビジー信号を受信し、ビジー信号の無いときに前記球貸記憶数情報に基づく球貸要求信号を送信するようにしたことを特徴とするリードライター制御装置。」

(2)異議申立理由の概要

特許異議申立人細江裕実は、請求項1に係る発明の特許は、以下の「a.特許異議申立理由1」及び「b.特許異議申立理由2」により、本件発明1の特許は取り消されるべきものであると主張し、さらに上申書において、「c.特許異議申立理由3」を主張している。

a.特許異議申立理由1:特許法第36条第4項違反
「球貸要求信号」について、この用語のみをもっていかなるものであるか特定することが出来ないから、技術的に明瞭でないから、特許法第36条第4項に違反する。

b.特許異議申立理由2:特許法第29条第2項違反
請求項1に係る発明について、特開平1-280489号公報(甲第1号証)に記載された発明及び下記各文献(甲第2〜10号証)にみられる周知技術に基づいて、容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項により特許を受けることができない。

特開昭63-51881号公報(甲第2号証)
実願昭62-140047号(実開昭64-46087号)のマイクロフィルム(甲第3号証)
特開平1-136681号公報(甲第4号証)
特開昭63-309287号公報(甲第5号証)
特開昭63-102783号公報(甲第6号証)
特開平1-221187号公報(甲第7号証)
特開平1-121921号公報(甲第8号証)
特開平1-142924号公報(甲第9号証)
特開昭60-97457号公報(甲第10号証)

c.特許異議申立理由3:特許法第36条3項違反
「球貸記憶数情報」について、一意に特定できず、発明を容易に実施することが出来ないから、特許法第36条第3項に違反する。

(3)特許異議申立理由についての検討
(3)a.特許異議申立理由1について
「球貸要求信号」は、「本件発明」において、本体制御装置にリードライター制御装置から送信して球排出処理を行わせるものであるから、技術的に明瞭である。

(3)b.特許異議申立理由2について
「本件発明」の、「リードライター制御装置」が「本体制御装置」と「交信可能に接続」される点、及び、「リードライター制御装置」から「本体制御装置」へという向きの信号は「球貸要求信号」であり、逆向きの信号は「ビジー信号」であって、「球貸要求信号」が「ビジー信号の無いとき」送信される点は、異議申立の甲各号証のいずれにも開示されておらず、またこれらから容易に想到できるものであるともいえないものである。
そして、これらの点によって、「本件発明」は格別の作用効果を奏するものと認められる。

すなわち、
ビジー信号については、特許異議申立の甲第7号証(特開平1-221187号公報)に、図面と共に次の事項が記載されている。

(記載25.)「本発明は、所定の遊技用情報が記憶された遊技券を利用して遊技を行うようにしたパチンコ台を管理するためのパチンコ台管理システム、特には上記のようなパチンコ台の打止状態の管理を行なうためのパチンコ台管理システムに関する。」(第1頁右下欄第11-15行)

(記載26.)「第3図には前記発券機6の正面外観が示されている。この第3図において、22は紙幣を挿入するための挿入口、23は硬貨を投入するための投入口、24は金額表示部で、この金額表示部24は、挿入口22及び投入口23を介した投入金額の合計をデジタル表示するように構成されている。25,26,27.28は後述する遊技券29に記憶させる金額情報MDを入力するための選択ボタンで、これらには夫々例えば「500(円)」、「1000(円)」、「2000(円)」、「3000(円)」の各表示が施されている。」(第4頁左下欄第20行-右下欄第10行)

(記載27.)「第5図には、遊技制御装置5を構成する各要素及びパチンコ台1並びに球貸機35の配置関係が示されており、以下これについて説明する。
即ち、球貸機35は、2台ずつのパチンコ台1の各間に夫々と隣接するように配置された所謂台間球貸機として構成されたもので、隣接するパチンコ台1に夫々対応した遊技制御装置5によって制御されるようになっている。斯かる球貸機35には、その前面にパチンコ玉放出口36、例えば赤色LEDより成る異常表示灯・・・・・・遊技制御装置5により後述のように指令された数のパチンコ玉をパチンコ玉放出口36から放出するように構成されている。」(第7頁左上欄第13行-右上欄第11行)

(記載28.)「遊技制御装置5は、パチンコ台1の上方位置に一列状に配置されたカード挿入口39、カード返却スイッチ40a、例えば3個のセレクトスイッチ40b〜40d及び残高表示部41を有すると共に、内部には第6図に示すような回路要素が設けられている。尚、上記セレクトスイッチ40a、40b、40cには、夫々に対応して例えば「100円」「200円」「400円」の各表示が施されている。」(第7頁右上欄第12-20行)

(記載29.)「さて、第6図において、42は打ち止め解除手段としても機能する玉貸制御回路であり、これはマイクロコンピュータを含んで構成されている。・・・ ・・・そして、玉貸制御装置42は、カードリーダ44による読み込み情報、慚愧カード返却スイッチ40a及びセレクトスイッチ40b〜40dからのオン信号、前記集中管理装置7から与えられる選択信号Sk、打止保持信号Sd及び予め記憶したプログラムに基づいて、玉貸機35、残高表示部41、カード出し入れ装置43、カードライタ45、信号発生回路46等を制御するものであり、これにより遊技制御装置5は大略第7図に示すように機能する。
以下においては第7図に示された遊技制御装置5の機能の大略について説明する。即ち、まずカード挿入口39に遊技券29が挿入された否かを判断し(ステップB1)、遊技券29が挿入されるまで待機する。・・・ ・・・遊技券29が挿入されたときには、遊技券29を挿入状態に保持すると共に、その遊技券29に記憶された情報を読み取る(ステップB2、B3)。・・・その遊技券を返却し(ステップB5)・・・ ・・・「NO」と判断した場合には遊技券29を返却する前記ステップB5を経てステップB1へ戻る。・・・ ・・・ステップB7で「NO」と判断した場合、つまりパチンコ台1が遊技可能な状態にある場合には、前記ステップB3で読み取った遊技券29の金額情報MDに基づいて、その情報MDに対応した残高金額を残高表示部41に表示させる(ステップB8)。次いで、上記残高金額があるか否かを判断し(ステップB9)、残高金額つまり金額情報MDが零であった場合には、前記ステップB5を経てステップB1へ戻る。」(第7頁右下欄第1行-第8頁左上欄第17行)

(記載30.)「また、カード返却スイッチ40aがオンされることなくセレクトスイッチ40b〜40dの何れかがオン操作されたときには、遊技券29に記憶された金額情報MDを所定金額分減額するように書換え(ステップB12)、球貸機35内の図示しないパチンコ玉供給機構に対して上記減額金額に相当した数のパチンコ玉を放出するように指令を与える(ステップB13)。」(第8頁右上欄第4-11行)

(記載31.)「尚、2台の遊技制御装置5に対応した設けられた玉貸機35は、一方の遊技制御装置5からの指令によってパチンコ玉の放出を行なっているときには、他方の遊技制御装置5に対してビジー信号Sb(第6図参照)を出力するようになっており、遊技制御装置5にあっては上記ビジー信号Sbが消失するまでパチンコ玉放出指令の出力を待機するようになっている。」(第9頁左上欄第2-10行)

甲第7号証(特開平1-221187号公報)記載のものは、上記記載29及び30が示すように、遊技券の残高を読み取り書込むリードライタと球貸スイッチであるセレクトスイッチとが接続された球貸制御回路42が、遊技球排出をおこなう球貸機35に対してパチンコ玉を放出するように信号を送信していると解される。
一方玉貸機35から制御回路42へという向きの信号の送信に関してみると、上記記載31によれば、球貸機35に対して球排出をするように信号を送信する球貸制御回路が2個存在し、一方の制御回路からの指令に基づきパチンコ玉の放出をおこなっているときは、他方の球貸制御回路に対してビジー信号Sbを送信するものである。
このビジー信号Sbは、球放出の指令をした球貸し制御回路への信号ではないから、信号の送信とそれに対する応答をおこなっている、とはいえない。

一般に、動作を要求する装置からの要求に基づいて動作する装置に、要求信号を送信し、その要求に基づく動作をおこなった装置が要求した装置になんらかの信号を返信することは、広く行われている事項であるが、パチンコ機分野におけるビジー信号の利用例としての甲第7号証のものは、要求した装置への返信ではない。

「本件発明」における「交信」は、「ビジー信号の無いときに球貸要求信号を送信する」という点では第5引用例のものと一致するが、ビジー信号の契機となった球貸要求信号を送信した制御装置に対してビジー信号が送られる点において甲第7号証のものとは相違し、ビジー信号によって球貸要求信号が送られなくされることによって、球貸要求の送信とビジーの受信という交信をおこなうカードリーダーが、本体制御装置とは別異の制御装置として存在可能となり、
「リードライター制御装置はRAMに球貸記憶数情報を蓄積させておくことにより貸出球の排出を本体制御装置と共に制御し、本体制御装置への制御機能の集中化を排除することができる。これによってパチンコ機の旧台から新台への交換時、新台の本体制御装置を入れ替えることにより、カードリードライター、リードライター制御装置及び球貸スイッチがそのまま使用できるので、この分のコストが低減される。また、カード操作に必要な球貸スイッチの操作が変更されず従来通り操作できる。また、前記球貸スイッチをオンとすることにより球貸記憶数情報としてRAMに記憶し、該球貸記憶数情報に基づいて球貸要求信号を本体制御装置に送信することにより、確実に貸出球の排出処理が行え、また、本体制御装置からのビジー信号の送信を受信することにより、球貸要求信号を発生させないので、1回の貸出球の排出処理が確実に行え、信頼性が向上するという効果がある。また、リードライター制御装置は球貸スイッチ、カードリードライターからの信号を受信して球貸記憶数情報とし、ビジー信号の無いときにRAMに記憶された該球貸記憶数情報に基づき本体制御装置へ球貸要求信号を送信することができ、本体制御装置は貸出球排出処理を繰り返し行なうことができる。」(段落番号0028)という、格別の効果を奏する。

(4)c.特許異議申立理由3について:
「球貸記憶数情報」は、発明の詳細な説明及び図面から当業者が容易に実施することが出来る。

(5)異議申立についての判断の結論
以上のとおり、取消理由1及び2はいずれも失当である。

4.むすび
以上のとおりであるから、特許異議申し立ての理由および証拠によっては、本件発明1の特許を取り消すことが出来ない。
また、他に本件発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。

したがって、本件発明についての特許は拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものと認めない。
よって、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
リードライター制御装置
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】球貸スイッチの操作に基づき貸出球を排出する球排出装置をパチンコ機に設け、該球排出装置を制御する本体制御装置と交信可能に接続されると共に、カードリードライター及び球貸スイッチが電気的に接続され、RAMを備え、カードの残高の確認をするリードライター制御装置であって、前記球貸スイッチをオンとすることにより球貸記憶数情報として前記RAMに記憶し、該球貸記憶数情報に基づき、球貸要求信号を前記本体制御装置へ前記カードの残高があることを条件として送信して球排出処理を行なわせ、前記本体制御装置から送信された貸出球の排出中であることを示すビジー信号を受信し、ビジー信号の無いときに前記球貸記憶数情報に基づく球貸要求信号を送信するようにしたことを特徴とするリードライター制御装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機の遊技球をカードによって貸出すためのリードライター制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パチンコ店で使用されるパチンコ機の遊技球は、店内のコーナーまたは店内に並べられているパチンコ機の間に介在されてる自動球貸機によって得られる。これらは予め、少額の紙幣、硬貨を用意しておく必要があり、換金をするため一時、遊技を中断せざるを得なかった。
【0003】
近年、上記理由などにより、プリペイド用カード等を利用したカード式の球貸機が提案されている。カード式の球貸機は、カード読取り装置と金額表示兼選択スイッチ等が備わっているもので、カードを球貸機に有するカード挿入口から挿入し、選択スイッチを操作することによって遊技球が所定数払出されるようにされている。このカード式球貸機を隣接するパチンコ機の間またはパチンコ機の上方に設置することを提案したものがある(特開昭63-122482号公報参照)。
【0004】
この構成によれば球貸機の同位置に配置されたカード挿入口にカードを挿入して貸出用のスイッチを押すことによって、貸出球は樋を介してパチンコ機の受皿に排出するようにされている。ところが、このカード式球貸機のカード挿入口および操作部はパチンコ機から離れているので、カードの操作を行うときには身体を動かさねばならず遊技を中断することとなる。そこで、1台のパチンコ機専用としてカード式球貸機をパチンコ機の前面枠に配設することを提案したものがある(特開昭64-34390号公報参照)。これはカードの情報読み取りを専用にすることで遊技中カードを挿入したままにしておくことができ、煩雑な球貸し操作が省けて遊技に専念できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のようにパチンコ機と一体に上記カード式球貸機を設けたものでは、新台入れ替え時において、遊技性とは関係のないカードリードライターおよびその制御装置まで交換することになり改装費が割高になる。また、入れ替えた機械のカードによる球貸操作が従来のものと同じでも異なっていても遊技性にはなんら関与されず不経済である。
【0006】
本発明は、パチンコ機の新台入れ替えを容易にさせ、カードによる球貸の操作が容易となるように、パチンコ機内の本体制御装置と分離可能にされたリードライター制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1のリードライター制御装置の発明は、球貸スイッチの操作に基づき貸出球を排出する球排出装置をパチンコ機に設け、該球排出装置を制御する本体制御装置と交信可能に接続されると共に、カードリードライター及び球貸スイッチが電気的に接続され、RAMを備え、カードの残高の確認をするリードライター制御装置であって、前記球貸スイッチをオンとすることにより球貸記憶数情報として前記RAMに記憶し、該球貸記憶数情報に基づき、球貸要求信号を前記本体制御装置へ前記カードの残高があることを条件として送信して球排出処理を行なわせ、前記本体制御装置から送信された貸出球の排出中であることを示すビジー信号を受信し、ビジー信号の無いときに前記球貸記憶数情報に基づく球貸要求信号を送信するようにしたことを特徴とする。
【0008】
パチンコ機の入れ替時において、旧台のリードライター制御装置を使用することにより、組込んだカードリードライター及び球貸スイッチがそのまま残り、カードの操作は同じようにして使用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基いて説明する。図1,図2に示すようにパチンコ機1の前面には遊技球を乗せる上皿2および下皿3が設けられ、上皿2から流下して来る遊技球を発射する電動ハンドル4が図面上右側に取付けられ後述するカード式球貸装置5のカードリードライター5a(カード挿入部)が図面上左側に取付けられている。なお、電動ハンドル4は上面に配したタッチスイッチ4aを押さえることにより起動し側面に突設したつまみ4bを回すことによって発射力を調整するものである。また、電動ハンドル4の近くに単発発射用のスイッチ6が取付けられている。
【0010】
図3に示すように、遊技盤7上には入賞口(役物始動口を含む)8が設けられ、ここでは役物始動口8はスロット9を回転させる機構となっており、その回転を止め図柄を停止させるスイッチ10が電動ハンドル4の側に配置されている。なお、上皿2の排出口2aからは貸出球および賞球が排出され、上皿2の枠に配置した球抜きボタン11を押すことによって上皿2の遊技球が下皿3の排出口3aから出る。図中、カードリードライター5aの隣りには引出し型の灰皿ボックス12が具備されている。
【0011】
また、図2に示すように、遊技盤7、上皿2、下皿3および電動ハンドル4は前枠13に装着されており、矩形状の外枠14にはその下部前面14aにカードリードライター5aおよび灰皿ボックス12が取付けられている。ヒンジ15は外枠14の上端縁に固着したサポート15aと前枠13の上端に固着した爪側ヒンジ15bとで構成され、同様に、外枠14の下部前面14a上に固着された爪側ヒンジ15bと前枠13下端縁に固着されたサポート15aとで構成され、それぞれが結合して前枠13を横方向に回動自在に設けている。したがって、その連結は前枠13を前方に回動させ、上方に持ち上げることで容易に外せる構造となっている。
【0012】
また、前枠13にはヒンジ15と反対側側面にシリンダ錠16が設けられ、外枠14には鍵受部材17が縦方向の2箇所に取付けられており、シリンダ錠16によって前枠13およびガラス枠18を固定、あるいは開放するようにされている。なお、前枠13の周囲にはスピーカ19および表示灯20が取付けられ、後部には機構枠21が一体に構成され球寄せカバー22が装着されており、上部に上タンク23が配置されている。
【0013】
また、図4に示すように、鍵受部材17には施錠装置24が係合され、この箇所に枠開放検出スイッチ25が取付けられており、合鍵によって前枠13またはガラス枠18が開放されるとその開放状態を検出するようにされている。上タンク23からは接続樋26を介して賞球および貸出球の排出装置27が接続され排出装置27の下部に賞球樋28および球抜樋29が接続されている。賞球樋28は上皿2への接続樋30と下皿流下ボックス31とに接続されている。なお、前枠13下部には電動ハンドル4によって作動する打球発射装置32が配設されており、入賞口8と連設している入賞球通路33には入賞球制御装置34および入賞検出スイッチ35が配設されている。
【0014】
ところで、前枠13の裏側には役物制御装置36および本体制御装置37が取付けられ、外枠14の裏側にはカード式球貸装置5を構成するリードライター制御装置5bおよびこの端末装置であるカードリードライター5aが取付けられている。カードリードライター5aは前面に突出してビス38止めされカードリードライター5aの正面にはカード挿入口5cが位置し内部にカード搬送装置39が組込まれ、表面には金額の表示装置40、球貸スイッチ41およびカードの取出スイッチ42が取付けられている。
【0015】
次に、本体制御装置37およびカード式球貸装置5の作動を図5ないし図8を参照して説明する。図5R>5に示すように、本体制御装置37の電気回路は役物制御装置36およびリードライター制御装置5bの電気回路と接続され、本体制御装置37およびリードライター制御装置5bは互いのcpuが信号の交換をして作動する回路とされている。そして、本体制御装置37およびリードライター制御装置5bは図6ないし図9に示すルーチンを高速に繰り返し演算実行することにより制御される。
【0016】
また、リードライター制御装置5bは主要のcpuがROMに書き込まれたプログラムにより作動し、球貸スイッチ41、カードの取出スイッチ42および枠開放検出スイッチ25のオン・オフ信号の入力やカードリードライター5aからの情報を受信してカードリードライター5a、カード搬送装置39および金額の表示装置40を作動させるものである。一方また、本体制御装置37に球貸要求信号(BBコール)を送信することによって本体制御装置37からビジー信号、残金減算要求信号(残金信号)および球貸記憶減算要求信号(後述する球貸記憶の記憶数の減算を要求する信号)が返信されこれら総入力信号に基づきカードリードライター5a、カード搬送装置39および金額の表示装置40を作動させる。
【0017】
また、本体制御装置37は主要のcpuがROMに書き込まれたプログラムにより作動し、入賞検出スイッチ35、タッチスイッチ4aおよび単発発射用のスイッチ6のオン・オフ信号の入力や排出装置27の作動状況を示す信号およびリードライター制御装置5bのBBコールを受けて打球発射装置32、スピーカ19、表示灯20および排出装置27を作動させるものである。また、BBコールを受けたとき、リードライター制御装置5bに向けてビジー信号、残金減算要求信号および球貸記憶減算要求信号を送信する。
【0018】
次に、リードライター制御装置5bの作動を図6ないし図8を参照して説明する。なお、図6ないし図8のターミナルA,B,C,D,Eは同一のものであり、結線されている。機能的には球貸準備、BBコール出力発生およびカード排出というブロックに分けることができる。図6に示すように、最初にカードリードライター5aのカード挿入口5cにカードが差し込まれているかどうかを判別する(ステップ1)。カードがなければそのまま待機状態になり挿入されていればステップ2(カードを所定の読取り位置に搬送する。)、ステップ3(データを読み取る。)およびステップ4へ進む。ステップ4ではステップ3でのセキュリティを判定し、イエスであれば次のステップ5に進みノウであればカードを排出する(ステップ9)。
【0019】
ステップ5では取出スイッチ42の作動を判別し、イエスであれば(作動している場合)後述するステップB1(図8)に進み、ノウ(作動していない場合)であれば次のステップ6に進み球貸スイッチ41が作動しているかを判定する。そして、ステップ6の判定がイエスであればステップ7に進み枠開放検出スイッチ25が作動しているかどうかを判定する。ガラス枠18等が閉じた状態(ノウ)であれば球貸出しの条件が整うので、球貸記憶の記憶数(すなわち、球貸記憶数情報。球貸スイッチの操作に基づき、リードライター制御装置のRAMに記憶される球の数であり、当初は0)を加算するステップ8を通ってステップA1(図7)へ進む。なお、ステップ6において球貸スイッチ41が作動していないときおよびステップ7においてガラス枠18等が開放状態であれば球貸記憶の数値(カードに記憶された球貸可能な数、すなわち球貸記憶数)は増加しないようにされている。
【0020】
次に、本体制御装置37からの信号の有無と残金の有無をチェックしてBBコールを送信する手順を述べる。図7に示すステップA1ではビジー信号の受信の有無を判定する。受信していない場合(ノウ)であれば、ステップA2において球貸記憶減算要求信号の受信の有無を判定しステップA3では残金減算要求信号の受信の有無を判定する。ここで両信号が受信されていなければステップA4でカードの金額データの残高の有無を判定する。そして、残高があればステップA5において球貸記憶の有無のチェックをする。球貸記憶が有ればステップA6において再度ビジー信号を受信しているかどうかを確認し、受信していない(ノウ)のであればステップA7においてBBコールを発生させる。なお、ステップA2において球貸記憶減算要求信号が受信されていればステップA8に進み球貸記憶の数値(前記球貸記憶数)を1減算してステップA3に合流する。
【0021】
また、ステップA3において残金減算要求信号が受信されていればステップA9に進み残金データを減算したのちステップA4(ゼロになっていないことの確認がなされる。)に合流する。一方、ビジー信号が受信されている場合、すなわちステップA1においてはステップA10に進み、ステップA6においてはステップA11に進みBBコールを停止させる。以後カードが挿入されている間上記処理を繰り返す。ステップ5において判定がイエス(カードの取出スイッチが働いている状態)であれば図8に示すステップB1に進みカードの排出手順を行う。
【0022】
図8に示すように、先ず、BBコールが発生しているかをここで判定する。発生していなければそのまま進むがもし有ればステップB2でBBコールを停止させ次に進む。ステップB3ではビジー信号を受信しているかをチェックし受けていれば待機状態になり、そうでなければステップB4で球貸記憶減算要求信号の有無を判定し無ければそのまま次へ進むが有ればステップB5で球貸記憶の数値(前記球貸記憶数)を1減算し、ステップB6で球貸記憶の数値(前記球貸記憶数)が0であることを確認し、もし記憶数が有るならばステップB7において球貸記憶の数値(前記球貸記憶数)をクリアする。次に、残金減算要求信号が受信されている場合(ステップB8)、減算処理をして(ステップB9)結果をカードに書き込み(ステップB10)、図6に示すステップ9によりカードを排出する。
【0023】
一方、図7に示すステップA4で残金データが0になったことを判定すると、カードに残金0のデータを書き込み(図8ステップB10)、球貸記憶の記憶数(前記球貸記憶数)が0以外であればその数値をクリアし(図示せず)、図6に示すステップ9によりカードを排出する。
【0024】
本体制御回路においては、図9に示すようにステップC1でBBコールが受信されているかを判定する。受信されていない場合は、入賞球の有無を判定する(ステップC2)。入賞球がない場合はここで待機状態になり(ステップC1に戻る。)、入賞球がある場合は再度、BBコールの有無を判定する(ステップC3)。BBコールが無ければ賞球排出処理を行い(ステップC4)ステップC5で処理終了を検知するまで賞球排出を行う。処理終了を検知すればステップC1に戻る。
【0025】
ステップC3は賞球排出よりも貸出球排出を優先するように組まれている。BBコールを受信した場合、ステップC1またはステップC3からステップC6に進み、ビジー信号を発生させる。そして、ステップC7において貸出球排出処理を行う。ステップC8では貸出球排出処理が終了したかを判定し、継続中であればステップC7へリピートされる。排出処理終了後、ステップC9においてビジー信号を停止させ、ステップC10において球貸記憶減算要求信号を発生させる。さらにステップC11において残金減算要求信号を発生させて、BBコールおよび入賞球の待機状態(ステップC1,C2)とする。
【0026】
すなわち、カード式パチンコ機はカードを挿入するとカードリードライター5aがカードの良否、残高、を判定し(ステップ4)、遊技者の球貸スイッチ41の操作に基づき(ステップ6)賞球および貸出球の排出装置27が作動して貸出球排出処理が行われる。この場合、上タンク23に貯留されている遊技球が貸出球となって接続樋26を流下し、排出装置27の下部の賞球樋28を通って上皿2に供給される。
【0027】
また、本実施例ではカードを挿入した後、カードは残額が0になるか(ステップA4参照)または取出スイッチ42が操作されるか(ステップ5参照)するまでカードリードライター5a内に保持されたままであるが、玉貸し操作ごとに排出するようにしても良い。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したものであるから、リードライター制御装置はRAMに球貸記憶数情報を蓄積させておくことにより貸出球の排出を本体制御装置と共に制御し、本体制御装置への制御機能の集中化を排除することができる。これによってパチンコ機の旧台から新台への交換時、新台の本体制御装置を入れ替えることにより、カードリードライター、リードライター制御装置及び球貸スイッチがそのまま使用できるので、この分のコストが低減される。また、カード操作に必要な球貸スイッチの操作が変更されず従来通り操作できる。また、前記球貸スイッチをオンとすることにより球貸記憶数情報としてRAMに記憶し、該球貸記憶数情報に基づいて球貸要求信号を本体制御装置に送信することにより、確実に貸出球の排出処理が行え、また、本体制御装置からのビジー信号の送信を受信することにより、球貸要求信号を発生させないので、1回の貸出球の排出処理が確実に行え、信頼性が向上するという効果がある。また、リードライター制御装置は球貸スイッチ、カードリードライターからの信号を受信して球貸記憶数情報とし、ビジー信号の無いときにRAMに記憶された該球貸記憶数情報に基づき本体制御装置へ球貸要求信号を送信することができ、本体制御装置は貸出球排出処理を繰り返し行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるパチンコ機の斜視図である。
【図2】図1に示すパチンコ機の分割状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示すパチンコ機の正面図である。
【図4】図1に示すパチンコ機の裏面図である。
【図5】図1に示すパチンコ機のカード式球貸装置と本体制御装置との結線を示すブロック図である。
【図6】図5に示すカード式球貸装置の一部フローチャートである。
【図7】図5に示すカード式球貸装置の一部フローチャートである。
【図8】図5に示すカード式球貸装置の一部フローチャートである。
【図9】図5に示す本体制御装置のフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
5 カード式球貸装置
5a カード挿入部
5b リードライター制御装置
37 本体制御装置
41 球貸スイッチ
42 取出スイッチ
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2006-01-06 
出願番号 特願平11-152474
審決分類 P 1 651・ 531- YA (A63F)
P 1 651・ 121- YA (A63F)
最終処分 維持  
前審関与審査官 石井 哲土屋 保光  
特許庁審判長 二宮 千久
特許庁審判官 塩崎 進
渡部 葉子
登録日 2002-06-28 
登録番号 特許第3321643号(P3321643)
権利者 株式会社平和
発明の名称 リードライター制御装置  
代理人 萼 経夫  
代理人 萼 経夫  
代理人 宮崎 嘉夫  
代理人 宮崎 嘉夫  
代理人 小野塚 薫  
代理人 小野塚 薫  

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