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審決分類 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正しない A41G
審判 訂正 2項進歩性 訂正しない A41G
管理番号 1140486
審判番号 訂正2004-39222  
総通号数 81 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-02-02 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2004-10-04 
確定日 2006-07-25 
事件の表示 特許第3264886号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
平成10年 7月17日 特許出願(特願平10-203038号)
同 13年12月28日 特許権の設定の登録
同 14年 9月 8日 申立人井手由記子による特許異議の申立て
同 年 9月11日 申立人榎光子による特許異議の申立て(異議2002-72215号)
同 15年 1月31日 訂正の請求
同 年 5月13日 手続補正(訂正請求書について)
同 年 8月27日 特許異議の決定(特許第3264886号の請求項1、2、4に係る特許を取り消す。同請求項5に係る特許を維持する。)
同 年10月16日 出訴(平成15年(行ケ)第457号)
同 年12月 5日 訂正の審判の請求(訂正2003-39259号)
同 16年 1月 5日 訂正拒絶の理由の通知
同 年 3月 9日 意見書の提出
同 年 5月18日 審決(審判請求は成り立たない)
同 年10月 4日 本件訂正の審判の請求(訂正2004-39222号)
同 年10月29日 訂正拒絶の理由の通知
同 年12月 2日 意見書の提出

第2 請求の要旨
本件審判の請求の要旨は、特許請求の範囲の減縮及び明りょうでない記載の釈明を目的として、特許第3264886号(平成10年7月17日特許出願、平成13年12月28日特許権設定登録)の明細書を審判請求書に添付した訂正明細書のとおり、すなわち、下記訂正事項のとおり訂正することを求めるものである。
<訂正事項a>
特許請求の範囲の請求項1を削除する。
<訂正事項b>
特許請求の範囲の「請求項2」を「請求項1」と訂正するとともに、同請求項中の「該止め具を備えた複数の保持部材」を「該止め具を自毛と当接する裏面に備えた複数の保持部材」と訂正し、「所定の間隔で並設された複数の弾性線状部材」を「前記おしゃれ増毛装具を前記止め具により頭部に装着した状態で自毛を毛流れの逆方向に梳き上げると自毛を引き出すことができる間隔で並設された複数の弾性線状部材」と訂正する。
<訂正事項c>
特許請求の範囲の「請求項3」を「請求項2」と訂正するとともに、従属する請求項も「請求項2」を「請求項1」と訂正する。
<訂正事項d>
特許請求の範囲の「請求項4」を「請求項3」と訂正するとともに、従属する請求項も「請求項1、2又は3」を「請求項1又は2」と訂正する。
<訂正事項e>
特許請求の範囲の「請求項5」を「請求項4」と訂正するとともに、従属する請求項も「請求項1、2、3又は4」を「請求項1、2又は3」と訂正する。
<訂正事項f>
【0014】に「先ず、請求項1記載のおしゃれ増毛装具は、おしゃれ用として自毛に変わり色の人工毛を混在させて用いるため又は増毛用として薄くなった自毛に自毛と同色の人工毛を混在させて用いるためのおしゃれ増毛装具であって、複数の止め具と、該止め具を備えた保持部材と、該保持部材に一端を保持され該保持部材に所定の間隔で並設された複数の弾性線状部材と、少なくとも上記弾性線状部材に植設された人工毛と、を有して構成される。」とあるのを、「先ず、請求項1記載のおしゃれ増毛装具は、おしゃれ用として自毛に変わり色の人工毛を混在させて用いるため又は増毛用として薄くなった自毛に自毛と同色の人工毛を混在させて用いるためのおしゃれ増毛装具であって、複数の止め具と、該止め具を自毛と当接する裏面に備えた複数の保持部材と、該保持部材に両端部を保持され該複数保持部材に、前記おしゃれ増毛装具を前記止め具により頭部に装着した状態で自毛を毛流れの逆方向に梳き上げると自毛を引き出すことができる間隔で並設された複数の弾性線状部材と、少なくとも前記弾性線状部材に植設された人工毛と、を有して構成される。」と訂正する。
<訂正事項g>
【0015】に「次に、請求項2記載のおしゃれ増毛装具は、おしゃれ用として自毛に変わり色の人工毛を混在させて用いるため又は増毛用として薄くなった自毛に自毛と同色の人工毛を混在させて用いるためのおしゃれ増毛装具であって、複数の止め具と、該止め具を備えた複数の保持部材と、該複数の保持部材に両端部を保持され該複数の保持部材に所定の間隔で並設された複数の弾性線状部材と、少なくとも上記弾性線状部材に植設された人工毛と、を有して構成される。そして、上記複数の弾性線状部材は、例えば請求項3記載のように、一端を1つの保持部材に支持され他端を複数の保持部材により分割されて保持されて構成される。」とあるのを、「そして、上記複数の弾性線状部材は、例えば請求項2記載のように、一端を1つの保持部材に支持され他端を複数の保持部材により分割されて保持されて構成される。」と訂正する。
<訂正事項h>
【0016】に「また、上記複数の弾性線状部材は、例えば請求項4記載のように、上記保持部材に保持される端部の先端が上記保持部材よりも外側に突出して配置されるように構成され、また、例えば請求項5記載のように、人の頭部の曲面に対応する曲形を有し且つ頭部の曲面に沿って横にうねる形状を有して構成される。」とあるのを、「また、上記複数の弾性線状部材は、例えば請求項3記載のように、上記保持部材に保持される端部の先端が上記保持部材よりも外側に突出して配置されるように構成され、また、例えば請求項4記載のように、人の頭部の曲面に対応する曲形を有し且つ頭部の曲面に沿って横にうねる形状を有して構成される。」と訂正する。

第3 訂正の適否
1 訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の実質変更又は拡張の存否
そこで、これらの訂正事項について検討すると、
<訂正事項a>
上記訂正事項aは、請求項1を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
<訂正事項b>
上記訂正事項bのうち、「請求項2」を「請求項1」と訂正する訂正は、上記訂正事項aによる請求項1の削除に伴い、請求項番号を繰り上げるものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものであり、また、同請求項中の「該止め具を備えた複数の保持部材」を「該止め具を自毛と当接する裏面に備えた複数の保持部材」とする訂正や「所定の間隔で並設された複数の弾性線状部材」を「前記おしゃれ増毛装具を前記止め具により頭部に装着した状態で自毛を毛流れの逆方向に梳き上げると自毛を引き出すことができる間隔で並設された複数の弾性線状部材」とする訂正は、止め具の取り付け位置や弾性線状体の間隔をさらに限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
<訂正事項cないしe>
上記訂正事項cないしeは、上記訂正事項aによる請求項1の削除に伴い、請求項番号を繰り上げるものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。
<訂正事項fないしh>
上記訂正事項fないしhは、上記訂正事項aないしeと整合を図るものであって、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。

そして、上記各訂正は、以下の理由で願書に添付した明細書に記載された事項の範囲内のものであって、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。

<訂正事項a>
すなわち、上記訂正事項aは請求項1を削除するものである。
<訂正事項b>
上記訂正事項bについては、設定登録時の願書に添付した明細書(以下、「特許明細書」という。)の段落番号【0018】及び【0027】には、「…この保持部材11の裏面に取り付けられた止め具12…」と記載され、また、特許明細書の段落番号【0024】には、「…おしゃれ増毛装具10を頭部に装着するときは、止め具12により毛流れの上流側で自毛に止め、毛流れの下流側に弾性線状部材13の延在方向を一致させる。そして、上から櫛又はブラシで毛流れに沿って、つまり弾性線状部材13の延在方向に沿って、一旦逆方向に梳き上げると自毛が容易に引き出される。…」と記載されているので、「該止め具を自毛と当接する裏面に備えた複数の保持部材」とする訂正や「前記おしゃれ増毛装具を前記止め具により頭部に装着した状態で自毛を毛流れの逆方向に梳き上げると自毛を引き出すことができる間隔で並設された複数の弾性線状部材」とする訂正は、特許明細書に記載された事項の範囲内のものであり、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。
<訂正事項cないしe>
上記訂正事項cないしeは、上記訂正事項aにより、請求項1が削除されたことに伴って、整合を図るものであるから、特許明細書に記載された事項の範囲内のものであり、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。
<訂正事項fないしh>
上記訂正事項fないしhは、上記訂正事項aないしeと整合を図るものであるから、特許明細書に記載された事項の範囲内のものであり、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。

2 独立特許要件
(1)訂正後の発明
本件の訂正後の特許請求の範囲の請求項1ないし4に係る発明(以下「訂正発明1ないし4」という。)は、本件審判請求書に添付された訂正明細書の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された次のとおりのものと認める。

「【請求項1】 おしゃれ用として自毛に変わり色の人工毛を混在させて用いるため又は増毛用として薄くなった自毛に自毛と同色の人工毛を混在させて用いるためのおしゃれ増毛装具であって、複数の止め具と、該止め具を自毛と当接する裏面に備えた複数の保持部材と、該複数の保持部材に両端部を保持され該複数の保持部材に、前記おしゃれ増毛装具を前記止め具により頭部に装着した状態で自毛を毛流れの逆方向に梳き上げると自毛を引き出すことができる間隔で並設された複数の弾性線状部材と、少なくとも前記弾性線状部材に植設された人工毛と、を有することを特徴とするおしゃれ増毛装具。
【請求項2】 前記複数の弾性線状部材は、一端を1つの保持部材に支持され他端を複数の保持部材により分割されて保持されることを特徴とする請求項1記載のおしゃれ増毛装具。
【請求項3】 前記複数の弾性線状部材は、前記保持部材に保持される端部の先端が前記保持部材よりも外側に突出して配置されることを特徴とする請求項1又は2記載のおしゃれ増毛装具。
【請求項4】 前記複数の弾性線状部材は、人の頭部の曲面に対応する曲形を有し且つ頭部の曲面に沿って横にうねる形状を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のおしゃれ増毛装具。」

(2)刊行物に記載された事項
<刊行物1:実願昭59-244号(実開昭60-113321号)のマイクロフィルム>
刊行物1には、次のとおり記載されている。
ア 明細書第1頁第16行〜第2頁第5行
「(1)のくしに(2)の人毛(その他合成毛)を取り付けたものを直接自分の髪に挿し、自髪とこのかつらをうまくとかして髪を増やそうとするものである。かつらの毛の色及び毛の質は自分の髪の毛に合わせ、又、自髪の薄い箇所の大きさにより、このかつらのくしの縦横の長さ及び取り付けた毛の量及び毛の長さを調整することにより、より自然に見せることが出来る。」
イ 明細書第2頁第7行〜第10行
「更により強く固定するため、くしの中程の一本を長くし先を(3)のピン状にし、このピンを自髪にとめる。又、くしの歯の途中にバネを作り、そのバネの中に自髪をはさむこともできる。」
ウ 明細書第2頁第11行〜第17行
「このかつらの取付使用法は (a)バックの場合 自分の髪を1cm前後前に残し、普通のくしと同じ要領でバックに挿し込み、その挿し込んだ土台を押さえて固定し、前に残してあった自髪と一諸にブラシでうまく解かして全部自分の髪のように見せる。」
上記記載事項及び第1〜3図の記載からみて、刊行物1には次の発明が記載されていると認める。
増毛用として薄くなった自髪に自髪と同色の合成毛(2)を混在させて用いるためのかつらであって、土台と、くしの歯(1)に設けられたピン(3)又はバネと、土台に一端を保持され、土台に間隔を置いて並設された複数のくしの歯(1)と、少なくともくしの歯(1)に植設された合成毛(2)と、を有するかつら。(以下「刊行物1記載の発明」という。)

<刊行物2:特開平10-77514号公報>
刊行物2には、次のとおり記載されている。
ア 第2欄第49行〜第3欄第6行
「図1は、本発明を適用したかつら(部分かつら)を裏返した状態で示す説明図である。・・ネット状の台11には、それを頭部に止めるための櫛状の留め具13が取り付けられている。」
イ 第3欄第7行〜第16行
「本発明のかつら10において、ネット状の台11は、・・・多数の線状体110がそれぞれ縁部分111に支持された構造になっている。・・・毛髪12は、1本ずつ、あるいは2、3本ずつ各線状体110に結ばれてネット状の台11に均等に植毛されている。」
ウ 図1
図1から、縁部分111に、4つの留め具13を取り付けたかつら10が看取し得る。
上記記載事項及び図1の記載からみて、刊行物2には次の事項が記載されていると認める。
毛髪12が結ばれた多数の線状体110を支持する縁部分111の自毛と当接する裏面に4つの留め具13を取り付けたかつら。

<刊行物3:ドイツ国特許出願公開明細書第1935209号>
刊行物3には、次のとおり記載されている。
ア 明細書第1頁第4行〜第6行(関連する特許異議の申立てにおいて申立人井手由記子が提出した和訳文第2頁第4行〜第5行参照)
「本発明は、大きな可変性と良好な通気性により傑出する、かつらに関するものである。」
イ 明細書第2頁第11行〜第15行(関連する特許異議の申立てにおいて申立人井手由記子が提出した和訳文第3頁第1行〜第4行参照)
「本発明によれば、毛髪は、被覆され、細長く弾性のあるベンド1乃至4に固定されており、そのむき出しの端部5乃至12が、二つのW形の平坦で且つ外側が毛髪により覆われた保持部13乃至16の、放射状に耳部から出ている袋部内に差し込まれている。」

(3)訂正発明1についての対比・判断
訂正発明1と、刊行物1記載の発明とを対比すると、後者の「自髪」が前者の「自毛」に相当することは明らかであり、以下同様に、「合成毛」は「人工毛」に、「かつら」は「おしゃれ増毛装具」に、「ピン又はバネ」は「止め具」に、それぞれ相当する。
そして、後者の「くしの歯」は、人工毛が植設されている複数の「線状部材」である限りにおいて、前者の「弾性線状部材」と共通し、後者の「土台」は、上記複数の「線状部材」の端部を保持する「保持部材」である限りにおいて、前者の「保持部材」と共通する。
してみると、両者は、以下の一致点及び相違点を有している。
<一致点>
増毛用として薄くなった自毛に自毛と同色の人工毛を混在させて用いるためのおしゃれ増毛装具であって、止め具と、保持部材と、保持部材に端部を保持され該保持部材に間隔を置いて並設された複数の線状部材と、少なくとも前記線状部材に植設された人工毛と、を有するおしゃれ増毛装具。
<相違点1>
訂正発明1では、「止め具」が、「保持部材」の「自毛と当接する裏面」に複数設けられているのに対し、刊行物1記載の発明では、そのようになっていない点。
<相違点2>
訂正発明1では、「保持部材」が複数設けられ、「線状部材」が複数の保持部材に両端部を保持されているのに対し、刊行物1記載の発明では、そのようになっていない点。
<相違点3>
訂正発明1では、「弾性線状部材」が「前記おしゃれ増毛装具を前記止め具により頭部に装着した状態で自毛を毛流れの逆方向に梳き上げると自毛を引き出すことができる間隔で」で並設されているのに対し、刊行物1記載の発明では、そのように特定されていない点。
<相違点4>
訂正発明1では、「線状部材」が、弾性を有するのに対し、刊行物1記載の発明では、弾性を有するかどうか不明である点。

上記相違点1〜4について、以下検討する。

<相違点1について>
刊行物2記載の「毛髪12」、「縁部分111」、「留め具13」及び「かつら」が、訂正発明1の「自毛」、「保持部材」、「止め具」及び「おしゃれ増毛装具」に、それぞれ相当することは明らかであり、また、刊行物2記載の事項の「線状体110」と訂正発明1の「弾性線状部材」とは「線状部材」の限りで一致する。
そうすると、刊行物2には、止め具を保持部材の自毛と当接する裏面に複数設けるとの事項、すなわち、相違点1に係る訂正発明1の事項が記載されていると言える。
そして、当該刊行物2記載の事項と刊行物1記載の発明とは、「おしゃれ増毛装具」という同一の技術分野に属するものであって、しかも、それらを組み合わせることを妨げる特段の事情を見出し得ないので、刊行物1記載の発明において、刊行物2記載の事項を適用して相違点1に係る訂正発明1のごとく構成することは、当業者が容易になし得ることと認める。
<相違点2、4について>
刊行物3記載の「細長く弾性のあるベンド1乃至4」は、毛髪が固定されていることから、訂正発明1の「弾性線状部材」に相当し、また、刊行物3記載の「保持部13乃至16」は、上記ベンド1乃至4をその両端で固定しているから、訂正発明1の「保持部材」に相当する。
そうすると、刊行物3には、保持部材が複数設けられ、弾性線状部材が複数の保持部材に両端を保持されているとの事項、すなわち、相違点2、4に係る訂正発明1の事項が記載されていると言える。
そして、当該刊行物3記載の事項と刊行物1記載の発明とは、「かつら」という同一の技術分野に属するものであって、しかも、それらを組み合わせることを妨げる特段の事情を見出し得ないので、刊行物1記載の発明において、刊行物3記載の事項を適用して相違点2、4に係る訂正発明1のごとく構成することは、当業者が容易になし得ることと認める。
<相違点3について>
一般的に、増毛用のかつらにおいて自毛を引き出すために毛流れと逆方向に梳かすことは技術常識であり、また、刊行物1記載のかつらも「自髪と一緒にブラシでうまく解かして全部自分の髪のように見せる。」ものであることから判断すると、刊行物1記載の発明において、くしの歯の間隔を相違点3に係る訂正発明1のごとく構成することは当業者が容易になし得ることと認める。

そして、訂正発明1の作用効果は、刊行物1に記載された発明、刊行物2に記載された事項、及び刊行物3に記載された事項から当業者が予測可能な範囲のものであって、格別のものではない。
したがって訂正発明1は、刊行物1に記載された発明、刊行物2に記載された事項、及び刊行物3に記載された事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

第4 むすび
以上のとおりであるから、本件訂正は、特許法第126条第5項の規定により、認められない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2005-01-07 
結審通知日 2005-01-12 
審決日 2005-01-25 
出願番号 特願平10-203038
審決分類 P 1 41・ 121- Z (A41G)
P 1 41・ 856- Z (A41G)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 冨岡 和人  
特許庁審判長 西川 恵雄
特許庁審判官 菅澤 洋二
林 茂樹
登録日 2001-12-28 
登録番号 特許第3264886号(P3264886)
発明の名称 おしゃれ増毛装具  
代理人 徳永 民雄  
代理人 生川 芳徳  
代理人 大菅 義之  

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