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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G09F
管理番号 1147359
審判番号 不服2004-2687  
総通号数 85 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1999-12-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2004-02-12 
確定日 2006-11-16 
事件の表示 平成10年特許願第164762号「エンジンカバー」拒絶査定不服審判事件〔平成11年12月24日出願公開、特開平11-352887〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成10年6月12日の出願であって(以下、平成10年6月12日を「本願出願日」という。)、その出願からの主だった経緯を箇条書きにすると以下のとおりである。
・平成10年 6月12日 本願出願
・平成15年 8月27日付け 原審にて拒絶理由の通知
・平成15年10月30日付け 意見書及び手続補正書の提出
・平成16年 1月 6日付け 原審にて拒絶査定の通知
・平成16年 2月12日付け 本件審判請求及び明細書に係る手続補正(平成14年改正前特許法第17条の2第1項第3号の規定に基づく手続補正であり、以下、「本件補正」という。)書の提出。

第2 補正却下の決定
【補正却下の決定の結論】
平成16年2月12日付けの明細書に係る手続補正を却下する。
【理由】
1.補正事項
平成16年2月12日付けの手続補正は、平成14年改正前特許法第17条の2第1項第3号の規定に基づく補正であり(以下、「本件補正」という。)、本件補正後の【請求項1】は本件補正前の【請求項2】に、本件補正後の【請求項2】は本件補正前の【請求項3】にそれぞれに対応するものであり、以下の補正事項を含んでいる。
補正事項1:本件補正前【請求項1】を削除する。
補正事項2:本件補正前【請求項2】記載の「樹脂成形品」を「エンジンカバー」と補正する。
補正事項3:本件補正前【請求項2】記載の「ナノメータサイズのフィラー」を「ナノメータサイズの層状フィラー」と補正する。
補正事項4:本件補正前【請求項2】記載の「少量均一に分散した」を「重合時に少量均一に分散した」と補正する。
補正事項5:本件補正前【請求項2】記載の「ナノコンポジットナイロン」を「複合材料のナノコンポジットナイロン」と補正する。
補正事項6:本件補正前【請求項3】記載の「樹脂成形品」を「エンジンカバー」と補正する。

2.補正目的
(1)補正事項1について
補正事項1が、請求項削除(特許法第17条の2第4項1号)を目的とするものであることは明らかである。

(2)補正事項2について
補正事項2は限定的減縮を目的とすると解することはできない。なぜなら、補正事項2によれば、補正前の「樹脂成形品」との限定が削除され、その代わりに「エンジンカバー」との限定が加えられているが、「成形品」が「エンジンカバー」に用途上限定されたと解し得るとしても、「樹脂」という材料特定を外すものであるから、総体として限定的減縮を目的とすると解することはできない。
そして、「樹脂成形品」との限定を削除することが、請求項の削除(平成6年改正前特許法17条の2第4項第1号)、特許請求の範囲の減縮(同項第2号)、誤記の訂正(同項第3号)又は明りょうでない記載の釈明(同項第4号)のいずれにも該当しないことは明らかである。
したがって、補正事項2は限定的減縮を目的とするものと認めることはできない。

(3)補正事項3?5について
補正事項3?5は、本件補正前【請求項2】に記載された発明を特定するために必要な事項の全体を限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮(特許法第17条の2第4項2号に該当)を目的とするものと認める。

(4)補正事項6について
上記「(2)補正事項2について」と同様の理由により、補正事項6は限定的減縮を目的とするものと解することはできない。
以上より、本件補正は平成14年改正前特許法17条の2第4項の規定に違反している。

仮に、本件補正事項が特許請求の範囲の減縮に該当すると想定した場合、以下では本件補正後の【請求項1】に係る発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否か(平成15年改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第4項の規定に適合するか)について検討する。

3.本件補正後の【請求項1】に係る発明の認定
本件補正後の【請求項1】に係る発明は、本件補正により補正された明細書の特許請求の範囲の【請求項1】に記載された事項により特定される次のとおりのものと認める(以下、「補正発明」という。)。
補正発明:「所要位置に表示部が形成されたエンジンカバーにおいて、
素材がナイロン樹脂にナノメータサイズの層状フィラーが重合時に少量均一に分散した複合材料のナノコンポジットナイロンからなると共に、当該ナノコンポジットナイロンにメタリック顔料が添加され、
前記表示部または該表示部の周辺部のいずれか一方をしぼ形状面とする一方、他方を該しぼ形状面に対して段差を設けた平滑面とし、前記表示部と前記周辺部との光反射率を異ならせた
ことを特徴とするエンジンカバー。」

4.独立特許要件の欠如(進歩性)について
(1)引用刊行物の記載事項
本願出願日前である平成9年12月9日に頒布された特開平9-317556号公報(以下、「引用例1」という。)には、次の事項が記載されている。
(ア)「【請求項1】 内燃機関が備える複数の電子部品と電気的に接続される複数の接点と、内燃機関の制御装置と電気的に接続される複数の端子を有するコネクタと、前記複数の接点と前記複数の端子とを電気的に接続すべく、シリンダヘッドカバーの壁部に一体的に延設される配線部と、を備えることを特徴とするシリンダヘッドカバー。」(段落【特許請求の範囲】参照。)
(イ)「【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダヘッドカバーに係り、特に、複数の電子部品を備える内燃機関の構成部品として好適なシリンダヘッドカバーに関する。」(段落【0001】参照。)
(ウ)「【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例であるシリンダヘッドカバー40の斜視図を示す。シリンダヘッドカバー40は、耐熱性の樹脂により構成されている。シリンダヘッドカバー40は、その側面に、コネクタ42,44,46および集中コネクタ48を備えている。コネクタ42,44,46および集中コネクタ48は、それぞれ所定数の端子42a,44a,46a,48aを備えている。以下、コネクタ42,44,46の端子42a,44a,46aと集中コネクタ48の端子48aとを区別するため、コネクタ42,44,46の端子42a,44a,46aを、特に接点42a,44a,46aと称す。」(段落【0015】参照。)
(エ)【図1】より、シリンダヘッドカバー上に製造メーカを表す文字が表記されていることが看取できる。

(2)引用例1に記載の発明の認定
したがって、上記各記載事項を含む引用例1の全記載及び図示によれば、引用例1には、次の発明(以下、「引用発明1」という。)が記載されていると認められる。
「製造メーカを表す文字が表記され、素材が耐熱性の樹脂からなるシリンダヘッドカバー。」

(3)補正発明と引用発明1との一致点及び相違点の認定
シリンダヘッドは内燃機関、つまり、エンジンの一部であるから、「シリンダヘッドカバー」は「エンジンカバー」の一部もしくは下位概念として同一視し得るから、引用発明1の「シリンダヘッドカバー」は、補正発明の「エンジンカバー」に相当する。そして、引用発明1はシリンダヘッドカバー上に製造メーカを表す文字が表記されているから、引用発明1の「製造メーカを表す文字が表記さ」た「シリンダヘッドカバー」は、補正発明の「所用位置に表示部が形成されたエンジンカバー」に相当する。
したがって、補正発明と引用発明1とを対比すると、両者は、
「所要位置に表示部が形成されたエンジンカバーにおいて、素材が樹脂からなるエンジンカバー。」
である点で一致し、以下の各点で相違する。
<相違点1>
素材が、補正発明のものは、ナイロン樹脂にナノメータサイズの層状フィラーが重合時に少量均一に分散した複合材料のナノコンポジットナイロンからなると共に、ナノコンポジットナイロンにメタリック顔料が添加されるものであるのに対し、引用発明1は、耐熱性の樹脂ではあるがそのような特定がなされていないものである点。
<相違点2>
表示部が、補正発明では、表示部または表示部の周辺部のいずれか一方をしぼ形状面とする一方、他方をしぼ形状面に対して段差を設けた平滑面とし、表示部と周辺部との光反射率を異ならせたものであるのに対して、引用発明1では、そのような特定がなされていないものである点。

(4)相違点についての判断
<相違点1について>
本願出願前において、エンジンカバーとしてナイロン樹脂を用いることは周知の技術手段(例えば、特開平4-11655号公報及び特開平3-143956号公報等参照。以下、「第1の周知技術」という。)であると共に、ナイロン樹脂の一種として耐熱性に優れたナノコンポジットナイロンも周知のもの(例えば、特開平10-164号公報等参照。以下、「第2の周知技術」という。)である。また、自動車用の成型材料である樹脂にメタリック顔料を添加してメタリック感を出すことも周知の技術手段である(例えば、特開平5-93091号公報等参照。以下、「第3の周知技術」という。)。そうすると、引用発明1において、前記第1?第3の周知技術を適用して、相違点1に係る補正発明の発明特定事項を採用することは、当業者にとって想到容易である。

<相違点2について>
本願出願前において、表示部または表示部の周辺部のいずれか一方をしぼ形状面とする一方、他方をしぼ形状面に対して段差を設けた平滑面とし、表示部と周辺部との光反射率を異ならせることは周知の技術手段(例えば、原審の拒絶理由で引用した特開平10-3275号公報、特開平6-305021号公報、実願平1-47458号(実開平2-139153号)のマイクロフィルム及び実願昭54-1483号(実開昭55-102599号)のマイクロフィルム等参照。以下、「第4の周知技術」という。)であるから、引用発明1において、表示部または表示部の周辺部のいずれか一方をしぼ形状面とする一方、他方をしぼ形状面に対して段差を設けた平滑面とし、表示部と周辺部との光反射率を異ならせること、すなわち、相違点2に係る補正発明の発明特定事項を採用することは、当業者にとって想到容易である。

(5)補正発明の独立特許要件の判断
相違点1及び2は、当業者にとって想到容易であり、これら相違点1及び2に係る補正発明の構成を採用したことにより格別の作用効果を認めることもできない。
したがって、補正発明は、引用例1に記載された発明及び上記第1?第4の周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に該当し、特許出願の際独立して特許を受けることができない。

5.補正却下の決定の結び
以上のとおり、本件補正前の請求項2に係る発明を限定的に減縮した補正発明が特許出願の際独立して特許を受けることができないから、本件補正は平成15年改正前特許法第17条の2第5項で準用する同法第126条第4項の規定に違反している。
したがって、特許法第159条第1項で読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により、本件補正は却下されなければならない。

第3 本件審判請求についての当審の判断
1.本願発明の認定
平成16年2月12日付けの手続補正は上記のとおり却下されることとなったので、本願の請求項1に係る発明は、平成15年10月30日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の【請求項1】に記載された事項により特定される次のとおりのものであると認める。
「所要位置に表示部が形成された樹脂成形品において、素材がナイロン樹脂にナノメータサイズのフィラーが少量均一に分散したナノコンポジットナイロンからなり、前記表示部または該表示部の周辺部のいずれか一方をしぼ形状面とする一方、他方を該しぼ形状面に対して段差を設けた平滑面とし、前記表示部と前記周辺部との光反射率を異ならせたことを特徴とする樹脂成形品。」

2.原審の拒絶理由の概要
この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前日本国内又は外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
引用文献1 特開平10-003275号公報
引用文献2 特開平06-305021号公報
引用文献3 実願平01-047458号(実開平02-139153号)のマイクロフィルム
引用文献4 実願昭54-001483号(実開昭55-102599号)のマイクロフィルム
引用文献5 実願昭62-004708号(実開昭63-115481号)のマイクロフィルム
引用文献6 実願昭平01-033915号(実開平02-123982号)のマイクロフィルム
引用文献7 実願昭59-077614号(実開昭60-188665号)のマイクロフィルム

3.本願の進歩性について
(1)引用刊行物の記載事項
原審の拒絶理由で引用した、本願出願日前の平成6年11月1日に頒布された特開平6-305021号公報(以下、「引用例2」という。)には、次の事項が記載されている。
ア.「【請求項3】 熱可塑性樹脂からなる発泡シート表面がホットプレートで加熱加圧されることにより、発泡シート表面に梨地柄と、該梨地柄を囲む溝と隆起部とが形成されてなることを特徴とする梨地柄を有する発泡シート。」(段落【特許請求の範囲】参照。)
イ.「【従来の技術】従来、発泡体、非発泡体の合成樹脂製品で、例えばフイルム、シート、板、その他の成形品などで表面が艶を有するものにするためには、平滑な鏡面状態のロールやプレス型、金型を用いて成形、或いは加工されている。又、上記合成樹脂製品の表面が艶のない梨地柄とするためには、表面に梨地柄加工を施したロールやプレス型、金型を用いて、該金型等または合成樹脂製品のいずれか一方を合成樹脂製品の軟化温度に昇温させ、加圧するエンボス加工が行われている。」(段落【0002】参照。)
ウ.「図2はホットプレート2により加熱加圧後に得られた、梨地柄を有する発泡シート11を示す平面図であり、長円形の加圧部分内に文字13、13が凸部として形成され、該文字13、13の表面は平滑な光沢面であり、それ以外の平面部分には一面に梨地柄12が形成された。又、ホットプレート2の輪郭周縁にあたる部分全体に連続した深さ0.5mmの溝15が形成された。又、該溝15の外周には高さ0.2mmの連続した隆起部14が形成され、該隆起部14の外側面はホットプレートの輻射熱により溶融して光沢を有している。
図3は図1Cに示した梨地柄を有する発泡シート11のa部拡大図であり、ホットプレート2の平滑部22に接していた部分はホットプレート2の離脱時に引き剥がされることによる梨地柄12が形成され、ホットプレート2の凹部21の底面に接していなかった文字13の表面は光沢面16となされている。
又、図4は図1Cに示すb部分の拡大図であり、ホットプレート2のエッジ部23にあたる発泡シート1面にはホットプレート2の輪郭に沿って連続した溝15が形成され、該溝15の外側には連続した隆起部14が形成されてなる。
以上のようにして得られた梨地柄を有する発泡シート11は、光沢のある文字13、13が浮き上がり、他の平面部分は落ち着いた梨地柄12であり、且つ、梨地柄12の周囲は溝15と隆起部14とにより影を生じて額縁のような立体感があり、高級感を充分に与え、美観的に満足すべきものである。従って、本発明により得られる発泡シートは、その美麗さにより内装材、床敷物、風呂用すのこ等に使用することができる。」(段落【0031】?【0034】参照。)
エ.「又、請求項3記載の発泡シートは、表面に美しい梨地柄とそれを囲む溝と隆起部とにより、立体感と高級感に満ちたエンボス模様を有するので、その美麗さにより内装材、床敷物、風呂用すのこ等各種用途に用いることができる。」(段落【0037】参照。)
オ.【図3】より、梨地柄の周囲に対して凸部状の文字が形成された発泡シートが看取できる。

(2)引用例2記載の発明の認定
引用例2は「発泡シート」に関する発明であるが、記載事項イ,ウ及びエより、内装材、床敷物,風呂用すのこ等の合成樹脂製品への用途が予定される「樹脂成形品」に関する発明が把握できるものである。
上記記載事項ウより、文字の表面は光沢面であることが明らかである。
したがって、引用例2には、次の発明(以下、「引用発明2」という。)が記載されているものと認める。
「熱可塑性樹脂からなる樹脂成形品表面に梨地柄と、梨地柄の周囲に対して表面が光沢面で凸部状の文字とが形成されてなる樹脂成形品。」

(3)本願発明と引用発明2との一致点及び相違点の認定
引用発明2の「文字」、「樹脂成形品」、「梨地柄」、「光沢面」は、それぞれ本願発明の「表示部」、「樹脂成形品」、「しぼ形状面」、「平滑面」に相当する。
引用発明2の「樹脂成形品表面」には「文字」が形成されているから、本願発明の「所要位置」に相当することは明らかである。
明細書の段落【0019】より、本願発明の「ナノコンポジットナイロン」は熱可塑性を有する樹脂であることは明らかであるから、引用発明2の素材と本願発明の素材とは熱可塑性樹脂の限度で相当する。
引用発明2の「周囲」は「文字」の周囲であることは明らかであるから、本願発明の「表示部の周辺部」に相当する。
引用発明2の「梨地柄」と「光沢面」とは、光反射率が異なることは技術常識からも明らかであるから、引用発明2が本願発明の如く「前記表示部と前記周辺部との光反射率を異ならせ」ているものと認め得る。
したがって、本願発明と引用発明2とは、
「所要位置に表示部が形成された樹脂成形品において、素材が熱可塑性樹脂からなり、前記表示部の周辺部をしぼ形状面とする一方、前記表示部を該しぼ形状面に対して段差を設けた平滑面とし、前記表示部と前記周辺部との光反射率を異ならせた樹脂成形品。」
<相違点1’>
素材が、本願発明のものは、ナイロン樹脂にナノメータサイズのフィラーが少量均一に分散したナノコンポジットナイロンであるのに対し、引用発明2は、熱可塑性樹脂である点。

(4)相違点1’についての判断
上記「第2 補正却下の決定 4.独立特許要件の欠如(進歩性)について (4)相違点についての判断」で述べたように、本願出願前において、熱可塑性樹脂であるナイロン樹脂の一種としてナノコンポジットナイロンは周知のものであるから、引用発明2において、素材をナイロン樹脂にナノメータサイズのフィラーが少量均一に分散したナノコンポジットナイロンとすること、すなわち、相違点1’に係る本願発明の発明特定事項を採用することは、当業者にとって想到容易である。

(5)本願発明の進歩性の判断
相違点1’に係る本願発明の発明特定事項を採用することは、当業者にとって容易に想到し得るものであり、これら発明特定事項を採用したことによる格別の作用効果を認めることができない。
したがって、本願発明は、引用例2に記載された発明及び上記第2の周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができない。

第4 むすび
以上のとおり、本件補正は却下されなければならず、本願発明が特許を受けることができない以上、本願のその余の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶を免れない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2006-09-14 
結審通知日 2006-09-19 
審決日 2006-10-02 
出願番号 特願平10-164762
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G09F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 松川 直樹  
特許庁審判長 酒井 進
特許庁審判官 藤井 勲
藤本 義仁
発明の名称 エンジンカバー  
代理人 松元 洋  
代理人 田中 康幸  
代理人 光石 忠敬  
代理人 光石 俊郎  

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