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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する H04N |
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管理番号 | 1171282 |
審判番号 | 訂正2007-390115 |
総通号数 | 99 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2008-03-28 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2007-10-12 |
確定日 | 2008-01-08 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第3954052号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第3954052号に係る特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 |
理由 |
1.手続の経緯 本件訂正審判に係る特許第3954052号は、平成16年8月27日に出願され(特願2004-248797号)、平成19年5月11日に特許権の設定登録がなされ、平成19年10月12日に本件訂正審判が請求され、当審において平成19年11月8日付け(発送日、平成19年11月13日)で訂正拒絶理由を通知したところ、同年12月13日付けで手続補正がなされたものである。 2.手続補正の適否についての検討 上記手続補正の概要は、平成19年10月12日付の審判請求書における訂正事項(1)ないし(3)のうち、訂正事項(1)を削除し、訂正事項(2)及び(3)を繰り上げて新たな訂正事項(1)及び(2)とする趣旨の補正をし、審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲についても同趣旨の補正をしようとするものである。 上記の補正事項は、単に訂正事項を削除しようとするもので、審判請求書の要旨を変更するものとはいえない。 したがって、上記手続補正は、特許法第131条の2第1項の規定に適合する適法なものといえるので、上記の手続補正を認める。 3.訂正審判の請求の適否についての検討 3-1 請求の要旨 前述のとおり補正が認められたので、本件審判請求の要旨は、、特許第3954052号の特許請求の範囲を補正後の審判請求書に添付した特許請求の範囲のとおり、すなわち、下記(1)及び(2)のとおり訂正することを求めるものである。 (1)特許請求の範囲の請求項5の記載 「前記変換手段は、前記第1画像データから前記抽出された領域それぞれの関数変換係数値を、該領域の量子化テーブルの対応する要素と前記合成量子化テーブルの対応する要素とに基づいて変換する」を 「前記合成データ生成手段は、前記第1画像データから前記抽出された領域それぞれの関数変換係数値を、該領域の量子化テーブルの対応する要素と前記合成量子化テーブルの対応する要素とに基づいて変換する」と訂正する。 (2)特許請求の範囲の請求項12の記載 「前記抽出された複数の領域に対応する前記第1画像データを復号した空間領域画像データおよび前記第2画像データを合成した空間領域合成画像データを生成する合成手段」を 「前記抽出された複数の領域に対応する前記第1画像データを復号した空間領域画像データおよび前記第2画像データを合成した空間領域合成画像データを生成するステップ」と訂正する。 3-2 訂正の適否 (1)の訂正について、 請求人は、平成19年3月23日付け手続補正書により、「前記抽出された複数の領域のうち、前記第1画像データから抽出された領域それぞれの関数変換係数値を該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換するとともに、前記第2画像データから抽出された領域に対応する空間領域画像データを基底関数の組により関数変換係数値に変換し、さらに前記合成量子化テーブルに基づいて量子化した上で、前記抽出された複数の領域を合成して合成データを生成する合成データ生成手段」を発明特定事項として新たに追加された登録時請求項4に記載し、その際、登録時請求項4に記載された「合成データ生成手段」を引用する登録時請求項5として新たに追加すべきところを、錯誤により登録請求項4に記載されていない「変換手段」を引用する登録時請求項5を新たに追加した。 そして、(1)の訂正は、錯誤により登録時請求項4に記載された「変換手段」を引用すると記載された登録時請求項5を、登録時請求項4の記載と整合するように、登録時請求項4に記載された「合成データ生成手段」を引用する請求項5と訂正するものであるから、誤記の訂正を目的とした訂正に該当する。 そして、当該訂正事項が、願書に最初に添付した明細書または図面に記載した事項の範囲内のものであることは明らかであり、また、特許請求の範囲を拡張し又は変更するものでないことも明らかである。 (2)の訂正について 登録時請求項12に係る発明は画像合成方法に係るものであるが、その発明特定事項に「方法の発明」を特定する方法(行為又は動作)とはいえない「前記抽出された複数の領域に対応する前記第1画像データを復号した空間領域画像データおよび前記第2画像データを合成した空間領域合成画像データを生成する合成手段」を含み、(2)の訂正は発明のカテゴリーとその発明特定事項とが整合するように、前記発明特定事項を「前記抽出された複数の領域に対応する前記第1画像データを復号した空間領域画像データおよび前記第2画像データを合成した空間領域合成画像データを生成するステップ」と訂正するものであるから、誤記の訂正を目的とした訂正に該当する。 そして、当該訂正事項が、願書に最初に添付した明細書または図面に記載した事項の範囲内のものであることは明らかであり、また、特許請求の範囲を拡張し又は変更するものでないことも明らかである。 以上のとおり、前記(1)及び(2)の各訂正は、いずれも誤記の訂正を目的とするものであり、これらの訂正により実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではなく、さらに、訂正後における特許請求の範囲の請求項5及び12に係る発明は、これについて拒絶理由を発見しないから、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。 4.むすび したがって、上記訂正は、特許法126条1項ただし書き2号に掲げる事項を目的とするものであり、3ないし5項の規定に適合するので、当該訂正を認める。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 画像合成装置、画像合成方法、画像合成プログラムおよび画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力する入力手段と、 前記入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、 少なくとも前記抽出された複数の領域にそれぞれ対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、 前記抽出された複数の領域を、それぞれの関数変換係数値を該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換した上で、合成して合成データを生成する合成データ生成手段とを備えた、画像合成装置。 【請求項2】 前記変換手段は、前記抽出された複数の領域それぞれの関数変換係数値を、該領域の量子化テーブルの対応する要素と前記合成量子化テーブルの対応する要素とに基づいて変換する、請求項1に記載の画像合成装置。 【請求項3】 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力する入力手段と、 前記一つまたは複数の画像データそれぞれを空間領域画像データに復号する復号手段と、 前記入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、 前記抽出された複数の領域に対応する空間領域画像データを合成した空間領域合成画像データを生成する合成手段と、 少なくとも前記抽出された複数の領域にそれぞれ対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、 前記空間領域合成画像データを前記関数変換した上で、前記合成量子化テーブルを用いて量子化して符号化合成画像データを生成する符号化手段とを備えた、画像合成装置。 【請求項4】 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む複数の第1画像データと前記複数の第1画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力する第1入力手段と、 空間領域に規定された空間領域画像データからなる一つまたは複数の第2画像データを入力する第2入力手段と、 前記入力された第1画像データおよび第2画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、 前記複数の第1画像データにそれぞれ対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、 前記抽出された複数の領域のうち、前記第1画像データから抽出された領域それぞれの関数変換係数値を該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換するとともに、前記第2画像データから抽出された領域に対応する空間領域画像データを基底関数の組により関数変換係数値に変換し、さらに前記合成量子化テーブルに基づいて量子化した上で、前記抽出された複数の領域を合成して合成データを生成する合成データ生成手段とを備えた、画像合成装置。 【請求項5】 前記合成データ生成手段は、前記第1画像データから前記抽出された領域それぞれの関数変換係数値を、該領域の量子化テーブルの対応する要素と前記合成量子化テーブルの対応する要素とに基づいて変換する、請求項4に記載の画像合成装置。 【請求項6】 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む複数の第1画像データと前記複数の第1画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力する第1入力手段と、 空間領域に規定された空間領域画像データからなる一つまたは複数の第2画像データを入力する第2入力手段と、 前記複数の第1画像データそれぞれを空間領域画像データに復号する復号手段と、 前記入力された第1画像データおよび第2画像データから複数の領域を抽出する抽出手段と、 前記抽出された複数の領域に対応する前記第1画像データを復号した空間領域画像データおよび前記第2画像データを合成した空間領域合成画像データを生成する合成手段と、 前記複数の第1画像データに対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成する合成量子化テーブル作成処理手段と、 前記空間領域合成画像データを前記関数変換した上で、前記合成量子化テーブルを用いて量子化して符号化合成画像データを生成する符号化手段とを備えた、画像合成装置。 【請求項7】 前記合成量子化テーブル作成処理手段は、前記合成量子化テーブルの各要素を、前記複数の量子化テーブルのそれぞれにおいて対応する要素間の公約数とする、請求項1?6のいずれかに記載の画像合成装置。 【請求項8】 前記合成量子化テーブル作成処理手段は、前記合成量子化テーブルの各要素を、前記複数の量子化テーブルのそれぞれにおいて対応する要素の最大公約数とする、請求項1?6のいずれかに記載の画像合成装置。 【請求項9】 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力するステップと、 前記入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出するステップと、 少なくとも前記抽出された複数の領域にそれぞれ対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成するステップと、 前記抽出された複数の領域を、それぞれの関数変換係数値を該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換した上で、合成して合成データを生成するステップとを含む、画像合成方法。 【請求項10】 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む一つまたは複数の画像データと前記一つまたは複数の画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力するステップと、 前記一つまたは複数の画像データそれぞれを空間領域画像データに復号するステップと、 前記入力された一つまたは複数の画像データから複数の領域を抽出するステップと、 前記抽出された複数の領域に対応する空間領域画像データを合成した空間領域合成画像データを生成するステップと、 少なくとも前記抽出された複数の領域にそれぞれ対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成するステップと、 前記空間領域合成画像データを前記関数変換した上で、前記合成量子化テーブルを用いて量子化して符号化合成画像データを生成するステップとを含む、画像合成方法。 【請求項11】 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む複数の第1画像データと前記複数の第1画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力するステップと、 空間領域に規定された空間領域画像データからなる一つまたは複数の第2画像データを入力するステップと、 前記入力された第1画像データおよび第2画像データから複数の領域を抽出するステップと、 前記複数の第1画像データに対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成するステップと、 前記抽出された複数の領域のうち、前記第1画像データから抽出された領域それぞれの関数変換係数値を該領域に対応する量子化テーブルおよび前記合成量子化テーブルに基づいて変換するとともに、前記第2画像データから抽出された領域に対応する空間領域画像データを基底関数の組により関数変換係数値に変換し、さらに前記合成量子化テーブルに基づいて量子化した上で、前記抽出された複数の領域を合成して合成データを生成するステップとを含む、画像合成方法。 【請求項12】 空間領域から基底関数の組により関数変換係数値で表されるデータに変換する関数変換および量子化された関数変換係数値を含む複数の第1画像データと前記複数の第1画像データそれぞれに対応する量子化テーブルを入力するステップと、 空間領域に規定された空間領域画像データからなる一つまたは複数の第2画像データを入力するステップと、 前記複数の第1画像データそれぞれを空間領域画像データに復号するステップと、 前記入力された第1画像データおよび第2画像データから複数の領域を抽出するステップと、 前記抽出された複数の領域に対応する前記第1画像データを復号した空間領域画像データおよび前記第2画像データを合成した空間領域合成画像データを生成するステップと、 前記複数の第1画像データに対応する複数の量子化テーブルに基づいて、合成量子化テーブルを作成するステップと、 前記空間領域合成画像データを前記関数変換した上で、前記合成量子化テーブルを用いて量子化して符号化合成画像データを生成するステップとを含む、画像合成方法。 【請求項13】 請求項9?12のいずれかに記載の画像合成方法の各ステップをコンピュータに実行させる、画像合成プログラム。 【請求項14】 請求項13に記載の画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審決日 | 2007-12-21 |
出願番号 | 特願2004-248797(P2004-248797) |
審決分類 |
P
1
41・
852-
Y
(H04N)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 堀井 啓明 |
特許庁審判長 |
原 光明 |
特許庁審判官 |
松永 稔 脇岡 剛 |
登録日 | 2007-05-11 |
登録番号 | 特許第3954052号(P3954052) |
発明の名称 | 画像合成装置、画像合成方法、画像合成プログラムおよび画像合成プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体 |
代理人 | 堀井 豊 |
代理人 | 荒川 伸夫 |
代理人 | 森田 俊雄 |
代理人 | 野田 久登 |
代理人 | 堀井 豊 |
代理人 | 深見 久郎 |
代理人 | 酒井 將行 |
代理人 | 仲村 義平 |
代理人 | 森田 俊雄 |
代理人 | 酒井 將行 |
代理人 | 野田 久登 |
代理人 | 深見 久郎 |
代理人 | 荒川 伸夫 |
代理人 | 仲村 義平 |