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審判番号(事件番号) データベース 権利
判定2007600092 審決 特許
判定2007600075 審決 特許

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審決分類 審判 判定 同一 属さない(申立て成立) B65B
管理番号 1177520
判定請求番号 判定2007-600073  
総通号数 102 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許判定公報 
発行日 2008-06-27 
種別 判定 
判定請求日 2007-10-05 
確定日 2008-05-07 
事件の表示 上記当事者間の特許第2957317号の判定請求事件について、次のとおり判定する。 
結論 (イ)号図面及びその説明書に示す「縦型ピロー包装機」は、特許第2957317号発明の技術的範囲に属しない。 
理由 1.請求の趣旨
本件判定請求は、イ号製品カタログに示す装置は、特許第2957317号に係る発明(以下、「本件特許発明」という。)技術的範囲に属しない、との判定を求めるものである。

2.本件特許発明
本件特許発明は、明細書または図面の記載からみて、その特許請求の範囲第1?4項に記載された次のとおりのものと認める。
「【請求項1】 帯状の包材をフォーマによりチューブ状に曲成しながら合わせ目をシールし、さらに該包材を袋単位毎に横方向にシールして順に袋を形成するようにした縦型ピロー包装機において、曲成した上記包材の表面を摩擦的に保持して該包材を横シール手段に向けて牽引する少なくとも2組の移送手段と該包材の合わせ目をシールする縦シール手段とを、該包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる位置調整手段を設けたことを特徴とする縦型ピロー包装機。
【請求項2】 上記複数の移送手段と上記縦シール手段とをそれぞれ別の駆動手段により駆動させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の縦型ピロー包装機。
【請求項3】 上記複数の移送手段を上記包材から離間させる方向に拡開する押圧解除手段を配設したことを特徴とする請求項1記載の縦型ピロー包装機。
【請求項4】 上記縦シール手段を上記包材から離間させる方向に拡開する押圧解除手段を配設したことを特徴とする請求項1記載の縦型ピロー包装機。」

この請求項1を分説すると、下記のようになる。
(A)帯状の包材をフォーマによりチューブ状に曲成しながら合わせ目をシールし、さらに
(B)該包材を袋単位毎に横方向にシールして順に袋を形成するようにした縦型ピロー包装機において、
(C1)曲成した上記包材の表面を摩擦的に保持して該包材を横シール手段に向けて牽引する少なくとも2組の移送手段と
(C2)該包材の合わせ目をシールする縦シール手段とを、
(C3)該包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる位置調整手段を設けたことを特徴とする
(D)縦型ピロー包装機
そこで、請求項2以降は請求項1の従属項であることから、まず、請求項1のみを検討の対象とする。

3.イ号
(1)イ号装置について
イ号装置である縦ピロー包装機「KBF-6000X」は、甲1号証及び甲2号証を参照し、本件特許発明の記載ぶりに沿って説明すると、下記のとおりのものである。
(a)帯状の包材をフォーマによりチューブ状に曲成しながら合わせ目をシールし、さらに
(b)該包材を袋単位毎に横方向にシールして順に袋を形成するようにした縦型ピロー包装機において、
(c1)曲成した上記包材の表面を摩擦的に保持して該包材を横シーラに向けて牽引する、2組の紙送り部と、
(c2)該包材の合わせ目をシールする縦シーラ部とを、
(c3)該包材に対して放射方向に互いに別個に拡縮させる位置調整手段を設けたことを特徴とする
(d)縦型ピロー包装機

4.対比
そこで、イ号装置の構成が本件特許発明を充足するか否かについて検討する。
(1) 構成要件(A)(B)(D)について
本件特許発明の構成要件(A)(B)(D)は、それぞれ(A)「帯状の包材をフォーマによりチューブ状に曲成しながら合わせ目をシールし、さらに」、(B)「該包材を袋単位毎に横方向にシールして順に袋を形成するようにした縦型ピロー包装機において、」、(D)「縦型ピロー包装機」というものである。
一方、イ号装置の構成(a)(b)(d)は、それぞれ(a)「帯状の包材をフォーマによりチューブ状に曲成しながら合わせ目をシールし、さらに」、(b)「該包材を袋単位毎に横方向にシールして順に袋を形成するようにした縦型ピロー包装機において、」、(d)「縦型ピロー包装機」である。
本件特許発明、イ号装置はともに、縦型ピロー包装機である点で同じである。そして、本件特許発明の「横シール手段」「移送手段」「縦シール手段」は、イ号装置の「横シーラ」「紙送り部」「縦シール部」に対応する。
したがって、本件特許発明の構成要件A、B、Dと、イ号装置の構成a、b、dとは同一であるから、イ号物品は、本件特許発明の構成要件A、B、Dを充足する。

(2)構成要件(C1)?(C3)について
本件特許発明の構成要件(C1)?(C3)は、(C1)「曲成した上記包材の表面を摩擦的に保持して該包材を横シール手段に向けて牽引する少なくとも2組の移送手段と」、(C2)「該包材の合わせ目をシールする縦シール手段とを」、(C3)「該包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる位置調整手段を設けた」構成である。
一方、イ号装置の構成c1?c3は、(c1)「曲成した上記包材の表面を摩擦的に保持して該包材を横シール手段(横シーラ)に向けて牽引する、(少なくとも)2組の移送手段(紙送り部)と、」、(c2)「該包材の合わせ目をシールする縦シール手段(縦シーラ部)とを」、(c3)「該包材に対して放射方向に互いに別個に拡縮させる位置調整手段を設けた」構成である。
(a) 構成要件(C1)について
イ号装置の構成(c1)は、本件特許発明の構成要件C1の移送手段が「少なくとも2組」であるのに対し、その「少なくとも2組」との明示がない点で相違する。
しかしながら、 「少なくとも2組」という構成は、「2組」を含むものであるから、このイ号装置の構成は、本件特許発明に包含されるものである。
(ロ)位置調整手段が、移送手段(紙送り部)と、該包材の合わせ目をシールする縦シール手段(縦シーラ部)とを、放射方向に互いに連携させつつ拡縮させるものでない点において、本件特許発明と相違する。
(b) 構成要件(C2)について
本件特許発明の構成要件(C2)の「該包材の合わせ目をシールする縦シール手段」は、イ号装置においても、(c2)「該包材の合わせ目をシールする縦シール手段(縦シーラ部)」として構成されているから、両者は同一の構成といえる。
(c) 構成要件(c3)について
本件特許発明の構成要件(C3)は、「該包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる位置調整手段を設けた」構成である。
一方、イ号装置の構成(c3)は、「該包材に対して放射方向に互いに別個に拡縮させる位置調整手段を設けた」というものである。
ここで、請求人の提出した甲1号証の22頁には、「イ号装置は、手動開閉スイッチである紙送り開閉スイッチAを「開」にし…円筒・フォーマ交換用スイッチBを「開」にし…円筒・フォーマの右側のステーを持ち手前に引き出…し…交換部品取付ベースから外し…交換用の円筒・フォーマ左側から交換部品取付ベースにのせ、湖底部を差し込み…ベースを元通り取り付け、スイッチBを「閉」に…」するという操作を手動で行うことが記載されている。
そうすると、イ号装置は、本件特許発明(C3)の構成要件である「位置調整手段」について、「移送手段(紙送り部)と、該包材の合わせ目をシールする縦シール手段(縦シーラ部)とを、放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる」構成がないものである。
それゆえ、イ号物品の構成(c3)は、本件特許発明の構成要件Cを具備せず、本件特許発明の構成要件(C3)とイ号物品の構成(c3)とは、構成及びその作用効果が相違するものであるから、イ号物品は本件特許発明の構成要件(C3)を充足しない。
以上のように、イ号物品の構成(a)?(d)は、イ号物品の構成(a)、(b)、(c1)、(c2)、(d)が本件特許発明の構成要件(A)、(B)、(C1)、(C2)、(D)に相当しても、イ号物品の構成(c3)は、本件特許発明に記載されているとはいえない。
それゆえ、イ号装置の構成は、本件特許発明の構成要件の技術的範囲に属しないものである。

5.均等の判断
(1)判定被請求人の主張
判定被請求人は、判定答弁書において「(4-2)構成要件C (イ)まず、本件特許発明の位置調整手段は、特許請求の範囲の記載によれば、2組の移送手段(プルダウンベルト1)と縦シール手段(縦シールベルト15)とを『包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる』ものであ…る。…(ロ)請求人は、『両者には、それぞれ「近設スイッチ」、「紙送り開閉スイッチA」がついており、別個に動く構造であるから、互いに関連して動く構造とはなっていない』(弁駁書2頁36行?38行)から、『「…2組の移送手段と…縦シール手段とを、該包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる位置調整手段」の要件を充足』しない」(同書3頁7行?10行)などと独自の主張を展開する。しかし、本件クレームには、「該包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる」と記載されているものの、それ以上に「位置調整手段」を限定する記載は存在せず、況してや「縦シール」と「紙送り部」とが1つのスイッチで、同時に動く構造でなければならないなどという必然性もない。(ハ)却って、請求人は、イ号装置において縦シーラや紙送り部などのアジャスト部を品種ごとに設定することによって、当該アジャスト部の全てが、品種ごとに設定することによって、当該アジャスト部の全てが、品種ごとに設定された位置に自動的に調整されるように構成しているのである。すなわち、請求人は、縦型ピロー包装機における、『一対のプルダウンベルトや縦シールベルトは、袋のサイズを変更したり、包材をセットするような場合に備えて、エアシリンダや機械式ハンドルによって中心からの距離を変えられるように構成されているが、このような機構では、包材に対する押圧力の調整が困難で、また特にシリンダを用いないチューブレス構造のものにおいては、何らかの位置決め手段を必要とする』(本件特許公報2頁左欄5行?11行)という従来技術の問題点を認識し、これを克服するために、本件特許発明の『該包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる』(本件請求項1参照)という技術的思想の具体的手段として「品種ごとにアジャスタ部の一を設定する」との構成をイ号装置に採用し、もって本件特許発明と同様の『包材の巾に応じて、もしくは成形すべき袋の大きさに応じて、移送手段及び縦シール手段を所要の位置に同時に等しく位置決め調整する』(本件特許公報4頁左欄4行?7行)との作用効果を奏するものである。(ニ)よって、イ号装置は、本件特許発明の構成要件Cを具備する。」と主張する。
(2)均等の条件
ところで、最高裁平成6年(オ)1083号(平成10年2月24日)判決は、均等の条件について、次のように述べている。
「特許請求の範囲に記載された構成中に対象製品等と異なる部分が存する場合であっても、(1) 右部分が特許発明の本質的部分ではなく、(2) 右部分を対象製品等におけるものと置き換えても、特許発明の目的を達することができ、同一の作用効果を奏するものであって、(3) 右のように置き換えることに、当該発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が、対象製品等の製造等の時点において容易に想到することができたものであり、(4) 対象製品等が、特許発明の特許出願時における公知技術と同一又は当業者がこれから右出願時に容易に推考できたものではなく、かつ、(5) 対象製品等が特許発明の特許出願手続において特許請求の範囲から意識的に除外されたものに当たるなどの特段の事情もないときは、右対象製品等は、特許請求の範囲に記載された構成と均等なものとして、特許発明の技術的範囲に属するものと解するのが相当である。」
また、上記(5)の条件でいう、「特許発明の特許出願手続において特許請求の範囲から意識的に除外されたものに当たるなどの特段の事情」について、同判決は、「(四)また、特許出願手続において出願人が特許請求の範囲から意識的に除外したなど、特許権者の側においていったん特許発明の技術的範囲に属しないことを承認するか、又は外形的にそのように解されるような行動をとったものについて、特許権者が後にこれと反する主張をすることは、禁反言の法理に照らし許されない」と述べている。
(3)検討
そこで、イ号装置の構成(c)のうちの構成(c3)に関して、上記条件のうち、 均等要件(1)( 本質的部分)の条件を満たすか否かを検討する。
本件特許発明の構成要件(C3)の「位置調整手段」は、「該包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる」構成である。
さらに、本件特許発明の構成要件(C3)の「位置調整手段」について、本件特許発明には、次のように記載されている。
(3-1)「【0002】
【従来の技術】熱可塑性の帯状包材をホーマを筒状に曲成しながら充填シリンダの周面に巻付け、重ね合った縦の縁同士を縦シール用のヒータにより熱溶着するとともに、内部に内容物等を充填しながら横シール用のヒータで袋単位毎に横向きに封止をしていくようにした縦型ピロー包装機には、通常、包材を順次一定長さに引出すための一対のプルダウンベルトと、縦の合せ目をシールする縦シールベルトが用いられる。
【0003】これら一対のプルダウンベルトや縦シールベルトは、袋のサイズを変更したり、包材をセットするような場合に備えて、エアシリンダや機械式ハンドルによって中心からの距離を変えられるように構成されているが、このような機構では、包材に対する押圧力の調整が困難で、また特にシリンダを用いないチューブレス構造のものにおいては、何らかの位置決め手段を必要とするといった問題を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、包材のサイズに応じて包材移送手段と縦シール手段を等しく位置調整することのできる新たな縦型ピロー包装機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はかかる課題を達成するための縦型ピロー包装機として、チューブ状に曲成した包材の表面を摩擦的に保持してこの包材を横シール手段に向けて牽引する少なくとも2組の移送手段と、包材の合わせ目をシールする縦シール手段とを、位置調整手段により互いに連携させつつ放射方向に拡縮させ得るようにしたものである。」(段落【0002】?【0005】)
(3-2)「【0006】
【実施例】そこで以下に本発明の実施例について説明する。図1は本発明の一実施例を示したものである。図において符号1、1は図示しないシリンダの周面に沿うようその径方向に配設した包材の移送手段、つまり一対のプルダウンベルトで、これらのベルト1、1を張架している従動プーリ2と駆動プーリ7のうち、その従動プーリ2、2の軸3、3は、それぞれ移動可能な軸受4、4に支承され、さらにこれらの軸受4、4は、位置調整用のサーボモータ5に駆動されて回転する位置調整手段、つまりターンバックル6の右ネジ部分と左ネジ部分にそれぞれ螺合されていて、位置調整用サーボモータ5により各プルダウンベルト1、1の間隔を任意に変更調整し得るように構成されている。…
【0010】このように構成された装置において、いま位置調整用サーボモータ5を回転させると、ターンバックル6及びこれにベベルギヤを介して結合したネジ軸19はともに回転し、これらに螺合した各軸受4、4、18を介して対をなすプルダウンベルト1、1と縦シールベルト15を充填シリンダの中心軸に対して放射方向に移動させ、これらを包材のサイズに応じた位置に位置決め調整する。…
【0013】一方、新たな包材をセットしたりあるいは包材の位置ずれを直す必要が生じたような場合には、はじめにベルト位置調整用サーボモータ5を反転させて、一対のプルダウンベルト1、1と縦シールベルト15を充填シリンダから離脱させる方向に移動させ、ついで図示しないロック機構を解除し、ユニバーサルジョイント28を支点として縦シールベルト15を充填シリンダの周面から大きく退避させて、包材の新たなセットあるいは位置ずれの調整等を行わせる。」(段落【0006】?【0013】)
(3-3)「…本発明は、上述したように一対のプルダウンベルトと縦シールベルトの位置調整を同時にかつ均一に行い得るようにしたものである…。」(段落【0022】)
(3-4)「【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、包材を牽引する移送手段と包材の合わせ目をシールする縦シール手段とを位置調整手段によって互いに連携させつつ、放射方向に拡縮調整できるようにしたので、包材の巾に応じて、もしくは成形すべき袋の大きさに応じて、移送手段及び縦シール手段を所要の位置に同時に等しく位置決め調整することができる。
しかも、各移送手段及び縦シール手段をそれぞれ別個の駆動手段により駆動するように構成することにより、各移送手段の移送速度を適宜変更調整して、移送の際の包材の捩れ等を未然に回避することができる。…」(段落【0023】)
すなわち、本件特許発明の構成要件(C3)の「位置調整手段」は、「該包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる」構成であり、「本発明によれば、包材を牽引する移送手段と包材の合わせ目をシールする縦シール手段とを位置調整手段によって互いに連携させつつ、放射方向に拡縮調整できるようにしたので、包材の巾に応じて、もしくは成形すべき袋の大きさに応じて、移送手段及び縦シール手段を所要の位置に同時に等しく位置決め調整することができる。」(上記(3-4))ものであるから、構成要件(C3)における「位置調整手段」は、「放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる位置調整手段」が、「移送手段」と「縦シール手段」とを、「包材に対して放射方向に互いに連携させつつ拡縮させる」構成は、本件特許発明の課題からして、機械的な調整手段であることは明白であり、当該構成要件(C3)は、本件特許発明の本質的部分であるとするのが相当である。
一方、イ号装置は、放射方向に互いに別個に拡縮させる位置調整手段を設けたもの、すなわち、手動操作により、袋サイズに応じて、交換用の円筒・フォーマを取り替え、位置調整を行うものである。
したがって、イ号装置の位置調整手段は、本件特許発明の本質的部分である「互いに連携させつつ拡縮させる」構成を含むものでないから、前記均等の要件(1)を充足しないので、前記他の均等の要件(2)?(5)を検討するまでもなく、均等論適用の要件を欠いている。
よって、イ号装置は、本件特許発明の特許請求の範囲に記載された構成と均等なものとして、本件特許発明の技術的範囲に属するものと解することはできない。
また、請求項2以降は請求項1の従属項であることから、イ号物品の構成(c3)が請求項1の構成要件(C)と基本的に構成及びその作用効果が相違するものであるから、請求項2以降を検討するまでもなく、イ物品の構成(c3)は、本件特許発明の構成要件(C3)を具備せず、また均等の要件を満足しないことに相違はない。

6.むすび
以上より、イ号装置は、本件特許発明の構成要件(C3)を充足しない。したがって、イ号装置は、本件特許発明の技術的範囲に属しない。
 
別掲 イ号装置の構成
(a)帯状の包材をフォーマによりチューブ状に曲成しながら合わせ目をシールし、さらに
(b)該包材を袋単位毎に横方向にシールして順に袋を形成するようにした縦型ピロー包装機において、
(c1)曲成した上記包材の表面を摩擦的に保持して該包材を横シーラに向けて牽引する、2組の紙送り部と、
(c2)該包材の合わせ目をシールする縦シーラ部とを、
(c3)該包材に対して放射方向に互いに別個に拡縮させる位置調整手段を設けたことを特徴とする
(d)縦型ピロー包装機
イ号装置要部(イ号製品カタログ)

甲1号証(要部)

甲2号証(要部)

 
判定日 2008-04-23 
出願番号 特願平3-205386
審決分類 P 1 2・ 1- ZA (B65B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 原 慧  
特許庁審判長 松縄 正登
特許庁審判官 佐野 健治
中西 一友
登録日 1999-07-23 
登録番号 特許第2957317号(P2957317)
発明の名称 縦型ピロー包装機  
代理人 野村 泰久  
代理人 藤岡 宏樹  
代理人 松井 佳章  
代理人 吉村 雅人  
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