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審決分類 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正しない G11B
管理番号 1185162
審判番号 訂正2005-39067  
総通号数 107 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2008-11-28 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2005-04-20 
確定日 2008-09-16 
事件の表示 特許第3304335号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本件訂正審判の請求に係る特許第3304335号(遡及出願日 昭和63年6月6日、平成14年5月10日設定登録。)については、特許異議申立(異議2003-70154号)があり、同申立において、訂正を認めて、請求項1?4に係る特許を取り消す旨の決定があった。これに対して特許権者(本件訂正審判請求人)は、平成17年2月2日に上記決定の取消を求めて訴えを提起するとともに、平成15年改正特許法附則第2条第12項の規定により読み替える特許法第126条第2項ただし書きに規定する期間内に本件訂正審判を請求した。
これに対し、平成18年1月6日付けで、「本件訂正は、実質上特許請求の範囲を変更するものであるから、特許第126条第4項の規定に適合しない」旨の審決があったところ、平成18年2月15日に同審決の取消を求め訴えの提起がなされ、平成19年1月25日(判決言渡)に、『「訂正前の請求項1に係る「番組選択装置」の具体的な目的の範囲を逸脱してその技術事項を変更するものであり、実質上特許請求の範囲を変更するものであることは明らかである。」とした審決の判断は誤りである。』と判示され、上記判決が確定したので、本件は、審決取消後再度の審理をするものである。
そして、当審において平成19年6月14日付で訂正拒絶理由を通知し、これに対して平成19年7月19日付けで意見書が提出されたものである。


2.請求の要旨
本件審判の請求の要旨は、特許第3304335号(遡及出願日 昭和63年6月6日、平成14年5月10日設定登録。)の明細書を審判請求書に添付した訂正明細書のとおりに訂正しようとするものである。


3.訂正の内容
発明の名称を「番組選択装置および番組選択方法」とする特許(特許番号第3304335号。請求項の数4。以下「本件特許」という。)の特許権者が求めている訂正は、以下のとおりである。

(1)訂正事項a
特許請求の範囲の減縮を目的として、特許査定時の明細書の特許請求の範囲の請求項2?4を削除する。

(2)訂正事項b
特許査定時の明細書の特許請求の範囲の請求項1について、特許請求の範囲の減縮及び明りようでない記載の釈明を目的として、

「【請求項1】
少なくともテレビ放送の各番組内容とその開始時刻とその終了時刻とその放映チャンネルとを含む情報を、外部から当該番組選択装置に取り込む入力手段と、
該入力手段により取り込まれた上記情報から、各チャンネルのテレビの番組を取り出して、チャンネルの違い毎に縦もしくは横の内の1方向に並べて画面に表示するチャンネル表示手段と、
上記入力手段により取り込まれた上記情報中の同一チャンネルの番組を、その放送順に、1番組1枠で上記1方向と垂直な方向に並べ、且つ各番組の放送時間に応じた長さで上記画面に表示する放送順序表示手段と、
該放送順序表示手段及び上記チャンネル表示手段により上記画面に表示されたテレビの番組の中から任意の番組が表示されている位置を選択するための選択手段と、
番組内容をサーチするサーチ手段と
を備えたことを特徴とする番組選択装置。」
とあるのを、

「【請求項1】
第一のRAMと、
第二のRAMと、
少なくともテレビ放送の各番組内容とその開始時刻とその終了時刻とその放映チャンネルとを含む情報を記憶する、書き換え可能であって記憶保持動作が不要な記憶手段から、上記情報を当該番組選択装置の上記第一のRAMに取り込む入力手段と、
該入力手段により上記第一のRAMに取り込まれた上記情報から、各チャンネルのテレビの番組を取り出して、チャンネルの違い毎に縦もしくは横の内の1方向に並べて画面に表示するチャンネル表示手段と、
上記入力手段により上記第一のRAMに取り込まれた上記情報中の同一チャンネルの番組を、その放送順に、1番組1枠で上記1方向と垂直な方向に並べ、且つ各番組の放送時間に応じた長さで上記画面に表示する放送順序表示手段と、
該放送順序表示手段及び上記チャンネル表示手段により上記画面に表示される番組表を上記画面に表示可能な一画面分の番組内容のみに限定する限定手段と、
上記放送順序表示手段、上記チャンネル表示手段及び上記限定手段により上記画面に表示された上記番組表から任意の番組が表示されている位置を、上記チャンネルの方向及び上記放送順の方向それぞれ独立に移動可能なカーソルにより選択するための選択手段と、
上記画面に表示された上記番組表を、上記カーソルの移動に伴い移動後の上記カーソル位置に応じた上記番組表に更新させると共に、上記カーソルの移動に伴い上記カーソルの位置情報を上記第二のRAMに記憶させてその情報を更新させる更新手段と、
毎週キーが操作された場合には、上記第二のRAMに記憶された上記カーソルの位置情報に基づき、上記記憶手段に記憶されている翌週以降のテレビ放送の番組より、上記選択手段により選択された位置の番組と同一の番組をサーチするサーチ手段と
を備え、
上記記憶手段は外部装置によって情報の書き換えがなされるものであり、
電源が投入された際に、上記入力手段によって上記記憶手段から上記情報が読み出されること、
を特徴とする番組選択装置。」(なお、下線部を参照)

と訂正する。また、当該請求項1の訂正に伴い、明りようでない記載の釈明を目的として、特許査定時の明細書の段落[0005][0006][0007][0009][0011][0012][0014][0019]及び[0029]を訂正明細書のとおり訂正する。


4.訂正拒絶理由の概要
当審において、平成19年6月14日付けで通知した訂正拒絶理由の概要は、次のとおりである。
(1)訂正事項aについて
上記訂正事項aは、特許査定時の明細書の特許請求の範囲の請求項2?4を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

(2)訂正事項bについて
上記訂正事項bは、請求項1の訂正の内容について、先の判決で「訂正事項bに係る「第一のRAM」「第二のRAM」「限定手段」「更新手段」及び「記憶手段」について、その訂正事項の内容は何れも当初明細書(ないし特許査定時の明細書)に記載されているということができるものである。また、訂正前の請求項1に係る発明の目的を逸脱したということはできず,訂正事項bに係る訂正によって,実質上特許請求の範囲を変更するものではない。」(平成18年(行ケ)第10072号審決取消事件 -平成19年1月25日判決言渡- 参照)と判示されていることであるから、この趣旨にしたがい、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでなく、限定を加えることで減縮するものと認める。

また、特許査定時の明細書の段落[0005][0006][0007][0009][0011][0012][0014][0019]及び[0029]の記載は、上記請求項1(特許査定時の請求項1)の訂正に伴い明りようでない記載の釈明を目的として訂正をするものと認める。

また、上記訂正事項bは、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものと認める。

以上のとおり、本件訂正審判に係る訂正事項は、特許請求の範囲の減縮、及び明りようでない記載の釈明を目的とするものであるから、特許法第126条ただし書き第1号及び第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。また、特許法第126条第3項及び第4項の規定を満たすものと認める。

(3)独立特許要件について
本件訂正後の特許請求の範囲に記載された発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるか(特許法第126条第5項の規定に適合するか)否かについては以下のとおりである。
(イ)本件発明
特許第3304335号の平成17年4月20日付けの訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された発明は、上記3.(2)に記載した次のとおりのものである(以下「訂正発明1」という。)。
「【請求項1】
第一のRAMと、
第二のRAMと、
少なくともテレビ放送の各番組内容とその開始時刻とその終了時刻とその放映チャンネルとを含む情報を記憶する、書き換え可能であって記憶保持動作が不要な記憶手段から、上記情報を当該番組選択装置の上記第一のRAMに取り込む入力手段と、
該入力手段により上記第一のRAMに取り込まれた上記情報から、各チャンネルのテレビの番組を取り出して、チャンネルの違い毎に縦もしくは横の内の1方向に並べて画面に表示するチャンネル表示手段と、
上記入力手段により上記第一のRAMに取り込まれた上記情報中の同一チャンネルの番組を、その放送順に、1番組1枠で上記1方向と垂直な方向に並べ、且つ各番組の放送時間に応じた長さで上記画面に表示する放送順序表示手段と、
該放送順序表示手段及び上記チャンネル表示手段により上記画面に表示される番組表を上記画面に表示可能な一画面分の番組内容のみに限定する限定手段と、
上記放送順序表示手段、上記チャンネル表示手段及び上記限定手段により上記画面に表示された上記番組表から任意の番組が表示されている位置を、上記チャンネルの方向及び上記放送順の方向それぞれ独立に移動可能なカーソルにより選択するための選択手段と、
上記画面に表示された上記番組表を、上記カーソルの移動に伴い移動後の上記カーソル位置に応じた上記番組表に更新させると共に、上記カーソルの移動に伴い上記カーソルの位置情報を上記第二のRAMに記憶させてその情報を更新させる更新手段と、
毎週キーが操作された場合には、上記第二のRAMに記憶された上記カーソルの位置情報に基づき、上記記憶手段に記憶されている翌週以降のテレビ放送の番組より、上記選択手段により選択された位置の番組と同一の番組をサーチするサーチ手段と
を備え、
上記記憶手段は外部装置によって情報の書き換えがなされるものであり、
電源が投入された際に、上記入力手段によって上記記憶手段から上記情報が読み出されること、
を特徴とする番組選択装置。」

(ロ)刊行物
《 刊行物一覧 》
刊行物1:米国特許第4,706,121号明細書(1987年11月10日)
刊行物2:特開昭49-135513号公報
刊行物3:特開昭61-113379号公報
刊行物4:「週間TV GUIDE」vol.36 No.1 Triangle Publications,
INC(米国)1988年1月2日 サンディエゴ版
刊行物5:実願昭56-56229号(実開昭57-170166号)のマイクロフィルム
刊行物6:特開昭63-54884号公報
刊行物7:特開昭60-29957号公報
刊行物8:特開昭61-260292号公報
刊行物9:特開昭62-214423号公報

(ハ)独立特許要件についてむすび
訂正発明1は、刊行物1に記載された発明及び刊行物2乃至刊行物9に記載された周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

以上のとおり、本件訂正後の特許請求の範囲に記載されている請求項1に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるから、本件審判請求に係る訂正は、特許法第126条第5項の規定に適合しないものである。
したがって、本件審判請求に係る訂正は、認めることはできない。


5.独立特許要件について当審の判断
(イ)本件発明
上記4.(3)(イ)に記載したとおりのものである。

(ロ)刊行物
本件請求について通知した訂正拒絶理由において提示した刊行物は上記4.(3)(ロ)刊行物《刊行物一覧》に記載したとおりのもので、そのうち刊行物1には以下の技術事項からなる発明が図面とともに記載ないし開示されている。

〈刊行物1〉(米国特許第4,706,121号明細書)
TV SCHEDULE SYSTEM AND PROCESS(TVスケジュールのシステムと方法)に関するものである。(なお、下線は当審で付与。)
(i)「1. 発明の分野
本発明は、ユーザがスケジュールから予め選択した番組を呈示するよう、テレビ受像機を制御するための電子システムと方法に関する。特に、本発明は、種々の形で組み合わせられる選択基準をユーザが使用して放送番組の選択を行うことができるようにする電子システムと方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、放送形態のスケジュール情報を受信し、次いでそのスケジュール情報を処理して選択を行う電子システムと方法に関する。本発明はさらに、ユーザがメニューから簡単な選択を行うことにより、ビデオ・カセット・レコーダ(VCR)を無人でプログラムできるようにするシステムに関する。」(第1欄第10?24行)
(1. Field of the Invention
This invention relates to an electronic system and a process for controlling a television set to present programs selected in advance from a schedule by a user. More particularly, it relates to such an electronic system and process which allows the user to make the broadcast program selection using criteria that can be combined in different ways. Most especially, the invention relates to such an electronic system and process which receives the schedule information in broadcast form and then processes the schedule information to make the selections. The invention further relates to a system that will enable a user to program a video cassette recorder(VCR)for unattended operation by making a simple selection from a menu.)

(ii)「発明の概要
したがって、本発明の目的はユーザが供給する選択基準によるスケジュール情報から視聴する放送番組を選択することで、ユーザがテレビ受像機を制御できるようにするシステム及び方法を提供することである。
本発明の別の目的は、放送としてスケジュール情報を受信するシステムと方法を提供することである。
本発明の別の目的は、直前のスケジュール変更及び追加に対応できる該システム及び方法を提供することである。
本発明のさらに別の目的は、番組選択を行うために、ユーザが供給する選択基準をシステムによって組み合わせることができる該システムを提供することである。
本発明のまたさらに別の目的は、選択基準が包含または除外のいずれかの基準として使用される該システム及び方法を提供することである。
本発明の別の目的は、手動チャンネル選択を行う必要が除去され、全ての番組がメニュー項目をポイントすることで選択される該システム及び方法を提供することである。
本発明のまたさらに別の目的は、選択された放送番組の時刻にテレビ受像機がオンになっているかどうかを判定し、テレビ受像機がオンになっていない場合、選択された番組をVCRまたは他の番組録画装置に自動的に供給する該システム及び方法を提供することである。
・・・(中略)・・・
本発明のまたさらに別の目的は、多数の番組シリーズ中の一つの番組を選択し、シリーズ中の残りの番組を自動的に含めることのできる該システム及び方法を提供することである。」(第3欄第2?38行)
( SUMMARY OF THE INVENTION
Accordingly, it is an object of this invention to provide a system and process which allows a user to control a television set by selecting broadcast programs for viewing from schedule information with user-supplied selection criteria.
It is another object of the invention to provide such a system and process which receives the schedule information as a broadcast.
It is another object of the invention to provide such a system and process which is capable of accommodating last minute schedule changes and additions.
It is a further object of the invention to provide such a system in which the user supplied selection criteria can be combined by the system to make program selection.
It is a still further object of the invention to provide such a system and process in which the selection criteria can be either criteria of inclusion or exclusion.
It is another object of the invention to provide such a system and process in which the need to make manual channel selection is eliminated and all programs are selected by pointing to menu items.
It is still another object of the invention to provide such a system and process which will determine if the television set is turned on at the time of the selected broadcast program and automatically supply the selected program to a VCR or other program recording device if the television set is not turned on.
・・・・・・
It is a still further object of the invention to provide such a system and process which is capable of selecting a single program in a multiple program series and automatically including the rest of the program in the series.)

(iii)「記憶手段はデータ・プロセッサによって選択された番組に関するスケジュール情報を受信するよう接続される。プログラム可能なチューナがテレビ受信機への接続のために提供される。プログラム可能チューナは、データ・プロセッサからの制御信号を受信するよう接続されるので、選択された番組の放送時に、選択された番組に関する放送信号をテレビ受信機に供給することができる。
本発明の方法には以下のステップが含まれる。番組スケジュール情報がデータ・プロセッサに供給される。ユーザ番組選択基準がデータ・プロセッサに供給される。ユーザ選択基準が使用され、データ・プロセッサ中の番組スケジュール情報から視聴する番組を選択する。記憶された情報が使用され、テレビ受信機を選択された番組に同調する。」(第4欄第44?60行)
(A storage means is connected to receive the schedule information for programs selected by the data processor. A programmable tuner is provided for connection to the television receiver. The programmable tuner is connected to receive control signals from the data processor for causing the programmable tuner to supply broadcast signals for the selected programs to the television receiver at the time of the selected program broadcasts.
The process of this invention includes the following step. Program schedule information is supplied to a data processor. User program selection criteria are supplied to the data processor. The user selection criteria are used to select programs for viewing from the program schedule information in the data processor. The stored information is used to tune the television receiver to the selected programs. )

(iv)「本システムは多(数)量のスケジュール情報を検索し視聴者の選択基準を満たす番組を発見するので、番組選択は手動選択よりはるかに容易かつ高速になる。」(第5欄第23?27行)
(Because the system will search through a volume of schedule information to find programs meeting the viewer's selection criteria, the program selection is much easier and more rapid with the system of this invention than with manual selection.)

(v)「図3は、図1のFM受信機システム20と組み合わせて使用される受信機及びテレビ受信機制御システム90のブロック図である。FMアンテナ92はシステム20からの放送信号を受信し、同信号は線路96上でFM受信機94に供給される。FM受信機94はFM放送信号を線路100上のSCA副搬送波復号器98に供給する。復号器98はFM放送信号からスケジュール情報信号を分離し、スケジュール情報信号を線路104上のデータ復調器102に供給する。データ復調器102はスケジュール情報信号をデジタル形式に変換し、デジタル・スケジュール・データ信号を線路108上のシステム制御ユニット106、特にシステム制御ユニット106のCPU110に供給する。メモリ111は113でCPU110に接続される。
・・・(中略)・・・
CPU110は、ユーザ選択に基づいて、線路134上のプログラム可能TVチューナ132に制御出力を供給する。ユーザ選択基準に基づいてスケジュール情報から選択された番組を識別する情報が、CPU110によってメモリ111に記憶される。CPUは、適当な時間に情報を引き出して制御出力を生成する。チューナは線路135上のアンテナ133から従来のTV放送信号を受信する。CPU110は、線路108上の番組スケジュールデータからの情報信号、線路114上の制御プログラム入力、及び線路120上のユーザ入力を線路138上のビデオ表示生成器136に供給する。生成器136からの出力ビデオ表示信号は線路142上のビデオ・スイッチャ140に供給される。ビデオ・スイッチャはまた、線路144上のチューナ132からのTV番組信号と、CPU110からの線路146上の、チューナ132との生成器136の切り換えを行う制御信号とを受信する。ビデオ・スイッチャ140はチューナ132または生成器142からの信号を、線路148上のTV受信機126と線路152上のビデオ・カセット・レコーダ(VCR)150に供給する。CPU110は線路154によってVCR150に接続され、VCRをオンにする。大部分のVCRの場合、線路154はVCRの一時停止入力に接続される。CPUは、線路158によってアラーム156に接続され、テレビ受信機126がオフの場合それをオンにし、選択された番組が視聴できるようにするための、番組放送の少し前(例えば5分前)であることをユーザに知らせる。受信機システム90の動作は、図5と関連する制御装置115の構造と動作の説明の中で詳述される。」(第7欄第33?第8欄22行)
(FIG.3 is a block diagram of a receiver and television receiver control system 90 which is used in combination with the FM transmitter system 20 of FIG.1. An FM antenna 92 receives the broadcast signals from the system 20, which are supplied to FM receiver 94 on line 96. FM receiver 94 supplies the FM broadcast signals to an SCA subcarrier decoder 98 on line 100. The decoder 98 strips the schedule information signals from the FM broadcast signals and supplies the schedule information signals to a data demodulator 102 on line 104. The data demodulator 102 converts the schedule information signals to digital form and supplies the digital schedule data signals to system control unit 106 on line 108, more particularly, to CPU 110 of the system control unit 106. A memory 111 is connected to the CPU 110 at 113.
・・・・・・
The CPU 110 supplies control outputs, based on user selections, to a programmable TV tuner 132 on line 134. Information identifying programs selected from the schedule information on the basis of the user selection criteria is stored in memory 111 by the CPU 110. The CPU retrieves the information at the appropriate time for generating the control outputs. The tuner receives conventional TV broadcast signals from antenna 133 on line 135. The CPU 110 supplies information signals from the program schedule data on line 108, control program inputs on line 114 and user inputs on line 120 to a video display generator 136 on line 138. Output video display signals from the generator 136 are supplied to a video switcher 140 on line 142. The video switcher also receives TV program signals from tuner 132 on line 144, and a control signal for switching between the tuner 132 and the generator 136 on line 146 from the CPU 110. The video switcher 140 supplies the signals from the tuner 132 or the generator 142 to the TV receiver 126 on line 148 and to a video cassette recorder (VCR) 150 on line 152. The CPU 110 is connected to the VCR 150 by line 154, for turning on the VCR. For most VCRs, the line 154 should be connected to the pause input of the VCR. The CPU is connected to an alarm 156 by line 158 for indicating to a user a short time (e.g., five minutes) before a selected program is to be broadcast that the TV receiver 126 should be turned on if it is off, so that the selected program can be viewed. The operation of the receiver system 90 will be explained further in the explanation of the construction and operation of the controller 116 in connection with Figure 5.)

(vi)「図4は、図2に示される送信機システム50と共に使用される別の受信機システム160のブロック図である。アンテナ162は送信機システム50からTV放送信号を受信し、それを線路166上のプログラム可能TVチューナ164に供給する。チューナ164は放送信号を、線路170上の番組データ・タイミング制御装置168、線路171上のデータ復調器169及び線路174上のビデオ・スイッチャ172に供給する。制御装置168の出力は線路176上の復調器169に供給される。復調器169は、TV放送信号から分離されデジタル化された番組スケジュール情報信号を、線路182上のシステム制御ユニット180のCPU178に供給する。メモリ179は181でCPU178に接続され、選択された番組情報を受信し、これを適当な時間にプログラム可能チューナ164用の制御信号を生成するCPU178へ供給する。ユーザIDコードとCPUへの制御プログラム入力は線路186上のROM184によって提供される。ユーザ番組選択及び他のユーザ入力は、線路192上の遠隔制御送信機188-遠隔受信機190の組み合わせによって提供される。CPU178への他の入力は線路196上のシステム・クロック194によって供給される。さらに、線路198はTV受信機200の電源に接続されており、これによってCPU178はTV受信機200がオンになっているかを判定できる。線路192上のユーザ入力と制御プログラムから、CPUは、線路202上で供給されるプログラム可能TVチューナ164用の制御信号と、線路206上でビデオ表示生成器204に供給されるビデオ表示情報信号を生成する。生成器204はビデオ表示情報信号をビデオ表示信号に変換し、これは線路208上のビデオ・スイッチャ172に供給される。CPU178は線路210上のビデオ・スイッチャ172用の制御信号を供給し、TV受信機200及びVCR216への線路212及び214上のビデオ・スイッチャ172のビデオ信号出力を、生成器204からのスケジュール情報ビデオ信号とチューナ164からの番組ビデオ信号の間で切り換える。CPU178は、所望のテレビ番組信号がチューナ164によって受信され、CPU178が線路198からの入力からTV受信機200がオンになっていないと判定した場合、線路218上のVCRをオンにする制御信号を提供する。CPU178は線路219によってアラーム217に接続され、TV受信機200がオフになっている場合、それをオンにする信号として、選択された番組の放送直前にユーザに可聴信号を提供する。ケーブルTVまたはTV番組受信機システム160の動作は、図5?図13と関連して以下さらに説明される。」(第8欄第23?第9欄4行)
(FIG.4 is a block diagram of another receiver system 160, which may be used with the transmitter system 50 shown in FIG.2. Antenna 162 receives the TV broadcast signal from the transmitter system 50 and supplies it to a programmable TV tuner 164 on line 166. The tuner 164 supplies the broadcast signal to a program data timing controller 168 on line 170, to data demodulator 169 on line 171 and to a video switcher 172 on line 174. The output of controller 168 is supplied to the demodulator 169 on line 176. The demodulator 169 supplies the program schedule information signals, which have been stripped from the TV broadcast signals and digitized, to CPU 178 of system control unit 180 on line 182. A memory 179 is connected to the CPU 178 at 181 to receive selected program information and to supply the selected program information at the appropriate time for the CPU 178 to generate control signals for the programmable tuner 164. User ID code and control program inputs to the CPU are provided by ROM 184 on line 186. User program selections and other user inputs are provided by a remote control transmitter 188-remote receiver 190 combination on line 192. Other inputs to the CPU 178 are supplied by system clock 194 on line 196, and on line 198, connected to the power supply for TV receiver 200, in order to allow CPU 178 to determine if the TV receiver 200 is turned on. From the user inputs on line 192 and the control program, the CPU generates control signals for the programmable TV tuner 164, which are supplied on line 202, and video display information signals, which are supplied to video display generator 204 on line 206. The generator 204 converts the video display information signals to video display signals, which are supplied to the video switcher 172 on line 208. The CPU 178 supplies control signals for the video switcher 172 on line 210 to switch the video signal outputs of the video switcher 172 on lines 212 and 214 to the TV receiver 200 and VCR 216 between the schedule information video signals from generator 204 and the program video signals from tuner 164. The CPU 178 provides a control signal for turning on the VCR on line 218 when a desired television program signal is being received by tuner 164 and CPU 178 determines from the input on line 198 that TV receiver 200 is not turned on. The CPU 178 is connected to alarm 217 by line 219 for providing an audible signal to a user shortly before broadcast of a selected program if the TV receiver 200 is turned off, as a signal to turn it on. The operation of the cable TV or TV program receiver system 160 will be described further below in connection with FIGS. 5-13. )

(vii)「2.キーボード操作の概要
図5は、図3及び図4の遠隔制御送信機116及び188で使用されるキーボード220の配置を示す。キー222?244は以下の意味を有する。
MG 222:番組の直接一覧表示及び即時選択のためのマスターガイド
PG 224:記憶された機能を設定し、ヘルプ情報にアクセスするための番組ガイド。
TV 226:従来のチャンネル選択を選ぶ。
SEL 228:TV上に表示されるメニューから番組を選択する。
C 230:PGモードで記憶された番組を取り消す。MGモードのチャンネル制限のオン・オフを切り替える。
↑232:ポインタを一覧表示の一番上に向けて動かす。ポインタが一番上の行にある時押すと前のページに自動スクロールする。
↓234:ポインタを一覧表示の一番下に向けて動かす。ポインタが一番下の行にある時押すと次のページに自動スクロールする。
→236:次のページに移動する。ポインタの位置は変更されない。最後のページが表示されている場合1週間の一覧表示の始めに戻る。
←238:前のページに移動する。ポインタは変更されない。一覧表示がすでに始めにある場合、1週間の一覧表示の終わりに戻る。」(第9欄第46行?第10欄第2行)
P 240:前に数字キーを押さない場合、Pは一覧表示をゴールデンアワーだけに制限する。数字キーの後に入力した場合、Pは午後を示す。
A 242:前に数字キーを押さない場合、Aは一覧表示を選択されたテーマだけに制限する。数字キーの後に入力した場合、Aは午前を示す。
244:翌日に進み、時間は変更されない。1週間の曜日毎に移動する。」(第9欄第46行?第10欄第10行)
(2.Summary of Keyboard Operation
FIG.5 shows the layout of keyboard 220 used in the remote control transmitters 116 and 188 of FIG.3 and 4. The keys 222-244 have the following significance:
MG 222: Master Guide for direct listing and immediate selection of program.
PG 224: Program Guide for setting up stored features and accessing help information.
TV 226: Selects conventional channel selection.
SEL 228: Selects program from menu to be displayed on TV
C 230: Cancels stored program in the PG mode; toggles channel restriction on and off in the MG mode.
↑232:Moves pointer to top of listing;auto scrolls to previous page if pressed when pointer is on top line.
↓234:Moves pointer to bottom of listing;auto scrolls to next page if pressed when pointer is on bottom line.
→236:Moves to next page;pointer location unchanged. Wraps to start of week listing when last page is displayed.
←238:Moves to previous page;pointer unchanged. Wraps to end of week if listing is already at start.
P 240: If not preceded by a numeric key, P will restrict listing to prime time only. If entered after a numeric key, P indicates PM.
A 242: If not preceded by a numeric key, A will restrict listing to selected themes only. If after a numeric key, A will indicate AM.
244: Advances to the next day, hour unchanged. Wraps around by days of the week.)

(viii)「 MGマスタ・ガイド・モード
このモードでは、一覧表示から番組を直接選択できる。平均的なユーザにとって、マスタ・ガイド(MG)モードが使用する唯一のモードである。MGモードにアクセスするには、MGキー222を一度押す。MGモードを出るにはMGキー222をもう一度押すか、ポインタが所望の番組の位置にある場合SELキー228を用いる。
TVキーが押された後、TVスケジューラ160が手動モードにある場合、キーボード220は数字キーだけを押すことで従来のTVセレクタとして使用される。手動チャンネル・セレクタとして使用される場合、新しいチャンネルが選択される都度、チャンネル番号が画面の一番下の行に表示される。特定のチャンネル上で受信された信号にサービス名が関連する場合、チャンネル番号でなくチャンネル名が表示される。すなわち、チャンネル3がHBOである場合、HBOが表示される。チャンネルが選択される都度、チャンネル番号またはチャンネル名、番組の名称、番組開始後の経過時間、及び番組の残り時間が画面の一番下の行に表示される。例えば、ユーザがそのチャンネルを走査すると、次のように表示される。
HBO プライジーの名誉 番組開始後の経過時間 55分
番組終了までの残り時間 35分

・・・(中略)・・・
以下は、MGキー222が押された時の画面の一例である。一覧表示は常に直前30分から開始される。ポインタは常に最後になされた選択(この例では、ウオール・ストリート・ウイーク)に置かれることに注意されたい。

9:00 ホテル・シリーズ チャンネル7
ニュース チャンネル2
ウオール・ストリート・ウイーク チャンネル17
映画 F2、チャンネル20
9:15 映画 HBO
9:30 SF通り チャンネル2
水曜日、6月30日、ゴールデンアワー:午後6時?午後11時、テーマ2、
時刻:午後9時23分、チャンネル・グループ2、
残り時間:7分、ウオール・ストリート・ウイーク
画面一番下の3行のステータス行以外に、画面は16行の番組情報を一覧表示することに注意されたい。」(第10欄第12?62行)
(MG Master Guide Mode
This mode allows direct selection of a program from the listing. For the average user, the Master Guide(MG)mode is the only mode used. To access the MG mode, press the MG key 222 once:to exit mode, press the MG key 222 a second time, or use the SEL key 228 if the pointer is positioned at the desired program.
The keyboard 220 may be used as a conventional TV selector by pressing the digit keys only, when the TV scheduler 160 is in the manual mode after the TV key is pressed. When used as a manual channel selector, each time that a new channel is selected, a channel number will appear on the bottom line of the screen. If a service name is associated with a signal received on a particular channel, the channel name will be displayed, rather than the channel number. Thus, if channel 3 is HBO, HBO will be displayed. Each time a channel is selected, a channel number or channel name, the name of the program, how long the program has been on, and how long remains for the program will appear on the bottom lines of the screen. For example, when the user scans the channel, it will show:
HBO Prizzi's Honor on for 55 minutes
end in 35 minutes
・・・・・・
The following is a typical screen when the MG key 222 is pressed. Listing always starts at the nearest previous half-hour. Note that the pointer always is positioned at the last selection made(Wall Street Week, in this example.)

9:00 Hotel series Ch7
News Ch2
Wall Street Week Ch17
Movie F2,Ch20
9:15 Movie HBO
9:30 Streets of SF Ch2
Wed.Jun 30, Prime:6 pm 11 pm, theme 2 on
Time:9:23 PM Channel group 2 on Time
remaining: 7min. Wall Street Week
Note that screen will list 16 lines of program information not including the three status lines at the bottom of the screen.)

(ix)「3.MGモードでの詳細な操作
MGキー222が押されると、TV画面は至近の0分ちょうどの時刻に始まる番組の一覧を表示する。例えば、時刻が2:17である場合、表示は2:00から始まる。必要であれば、ユーザは一覧表示が始まる時刻を入力することができる。
例えば、5が入力されると、一覧表示は5時から始まる。現在の午前または午後が、所望一覧表示の時刻と同じである場合、午前または午後を明確に入力する必要はないことに注意されたい。画面の一番下には2行のステータス表示があり、実際の時刻と日付、及び何らかの検索制限(ゴールデンアワー、テーマ、及びチャンネル)が作動しているかを示す。コールデンアワーが作動している場合、番組一覧表示を(PGモードでユーザによって指定された)ゴールデンアワーに制限する。開始時刻が午後6時に設定されている場合、 MGキー222が押されると、現在の時刻が午後6時以前であれば一覧表示は午後6時から始まる。現在の時刻が午後9:05で、ゴールデンアワー開始時間が午後6時である場合、午後6時に始まる一覧表示は特に有用でないので一覧表示は午後9時から始まる。
ユーザは、いつでも時刻の数字を入力することでゴールデンアワー制限を無効にすることができる。一覧表示は無効にする操作を行った時点ですぐ開始される。また、平均的なユーザの場合、ゴールデンアワーを設定する必要がないことにも注意されたい。番組マスタが最初に使用される時、デフオルトで午後6時から午後11時に設定されている。
カーソル・キー232?236を使用して異なる番組を選択することができる。アップダウンカーソルキー232?234はカーソルを一度に1行上または1行下に移動させる。一覧表の一番上または一番下に到達すると、アップキー234は1つ前のページを自動的に画面に表示し、ダウンキーは次のページを画面に表示させる」(第11欄第26?57行)
(3. Detailed Operation in the MG mode
When the MG key 222 is pressed, the TV screen will display a listing of programs starting at the nearest full hour. For example, if the time is 2:17, the display will start at 2:00. If desired, the user can enter the hour when the listing will start.
For example, if 5 is entered, the listing will start at 5. Note that there is no need to enter an explicit AM or PM if the current AM or PM is same as the desired listing time. At the bottom of the screen is a two line status display, showing the actual time and date, and whether any of the search restrictions (prime, theme, and channel) are activated. If the prime is on, the prime time will limit the program listing to the prime time (specified by the user in the PG mode). If the start time is set to 6 pm, when the MG key 222 is pressed, the listing will start at 6 pm if the current time is 6 pm or earlier. If the current time is 9:05 pm, and the prime start time is 6 pm, then the listing will start at 9 pm, since a listing starting at 6 pm is not particularly useful.
Note that the user can override the prime time restriction by entering an hour digit at any time. The listing will immediately start at the override time. Also note that for the average user, the prime time need not be set. It is set to 6 pm to 11 pm by default when the Program Master is first used.
The cursor keys 232-236 can be used to select a different program.The up/down cursor keys 232-234 will move the cursor one line up or one line down at a time. When the top or the bottom of the listing is reached, the up key 234 will cause the screen to automatically display a previous one page, while the down key will cause the screen to display the next page. )

(x)「 MGモードの例
午後2時から一覧表示を始めるには、以下のキーを押す。
MG222、2の数字キー246、P240、SEL228
TVはすぐに、SELキー228が押された時にポインタのそばに表示されていた番組を表示する。」(第12欄第4?9行)
(Example of MG Mode
To start listing at 2 pm, press the following keys:
MG 222, 2 digit key 246, P 240, SEL 228
The TV will immediately display the program next to the pointer when the SEL key 228 is pressed.)

(xi)「4.番組ガイド(PG)モード
高度なユーザの場合、番組マスタを設定して、ある種類の番組(テーマ)のみ、あるチャンネルのみ、及びゴールデンアワーのようなある時間内の番組のみを一覧表示することができる。さらに、番組マスタは毎週の番組と特別番組を記憶することができる。記憶された番組を使用して、ユーザの介入なしにアラームを起動またはVCRを使用可能にすることができる。PGモードはメニュー選択のみで一連の番組を無人録画するために使用され、ユーザはVCRのチャンネル、時刻、日付または番組の長さを設定する必要はない。
・・・(中略)・・・
PGキー224が押された時には、5つのサブモードが使用可能状態となる。こうした各モードによって、ユーザは番組一覧表示をカスタマイズできる。最初にPGキー224を押すと、以下の情報が画面の一番下に表示される。
PG A テーマ設定モードを選択する。
PG P ゴールデンアワー設定モードを選択する。
PG C 制限チャンネル一覧表示モードを選択する。
PG+ 毎週/特別番組選択設定モードを選択する。

」(第12欄第12?43行)
(4. Program Guide(PG)Modes
For advanced users, the Program Master can be set up to list only the types of program(theme), only certain channels and only programs within a certain time, such as Prime Time.
In addition, the Program Master can store weekly programs and special programs. The stored program can be used to trigger an alarm or enable a VCR without user intervention. The PG mode may be used for unattended recording of a series of programs by only menu selection, without the user having to set the VCR with channel, time, date, or length of program.
・・・(中略)・・・
There are five sub-modes available when the PG key 224 is pressed. Each of these modes allows the user to customize the program listing. When the PG key 224 is first pressed, the following information is displayed at the bottom of the screen:

PG A selects the theme setup mode
PG P selects the prime time hours setup mode
PG C selects the restrict channel listing setup mode
PG + selects the weekly /special selection setup mode
)

(xii)「PG A テーマ設定
Aキー242が押されると、画面上にテーマの一覧が表示される。アップダウンキー232?234が使用され、一覧表示に追加するテーマのそばに選択カーソルを置く。SELキー228は選択されたテーマを一覧表示に追加するために使用され、Cキー230はそれを取り消すために使用される。各テーマが選択されると、カーソルはそのテーマが選択されたことを示すマーカによって強調される。2つのページに31までのテーマを表示することができる。」(第12欄第44?54行)
(PG A Theme Setup
When the A key 242 is pressed, a list of themes appears on the screen. The Up/Down keys 232-234 may be used to position the selection cursor next to the theme to be added to the list. The SEL key 228 is used to add to the list while the C key 230 can be used to cancel a selected theme. As each theme is selected, the cursor is enhanced by a marker identifying the themes selected. There can be up to 31 themes displayed on two pages.)

(xiii)「PG+スケジュール設定
このモードでは、ユーザは、通常毎週のシリーズとシリーズものでない番組の特別イベントについて、週毎の覚え書きカレンダを作成することができる。覚え書き処理は、番組が開始される前のある時間以前にTVがオンになっていない場合アラームを設定する。番組が開始される時TVがオンになっていない場合、覚え書き処理はVCRをオンにし、番組の録画を開始する。
スケジュールはシリーズの1つの番組またはシリーズの全ての番組に応答するようプログラムできる。例えば、毎日または毎週のショーを、特定の日付または番組一覧表示中の番組がある日全てについてスケジュールに入れることができる。
番組マスタは、放送局によってシリーズの全ての番組に割り当てられたリンク・コードを使用してシリーズの全ての番組をリンクし、スケジュールに入れることができる。例えば、不規則な時刻と間隔で放送されるNBAプレーオフ・シリーズは、NBA一覧表示を選択し、「全番組」という接尾辞を一覧表示に割り当てることで完全にスケジュールに入れられる。シリーズの終了時、一覧表示は自動的に「放送済み」という接尾辞が付くように変更される。1週間後、ユーザがそれを削除していなければ、一覧表示は自動的に削除される。番組選択の後にAキー242を入力しない場合、番組は1回のものだと想定される。いつでもAキー242を押して「全番組」応答を適用することができる。
スケジュール・モードに入ると、分割画面によって、上の8行に予定された番組、下の8行に番組一覧が表示される。この一覧表示はMG一覧表示と同一であるが、16番組ではなく短縮した一覧が表示される。ゴールデンアワー、チャンネル、及びテーマといった他のMGパラメータは全て有効である。ユーザはスケジュールを設定する前にMGステータスを見直すべきである。2ページの表示を使用してスケジュール一覧表示に16までの番組を入力することができる。2ページ目にアクセスするにはページ・キー232及び234を使用する。アップ又はダウンキー232,234スケジュール一覧表示を切り替えられる。」(第15欄第18?57行)
( PG+Schedule Setup
This mode allows the user to create a weekly reminder calendar, typically for weekly series and special events of non-weekly programs. The reminder process will set an alarm if the TV is not on before a certain time before the start of the program. If the TV is not on when the program starts, the reminder process will turn on the VCR to start recording the program.
The schedule may be programmed to respond to either a single program of a series or all programs of a series. For example, a daily or weekly show may be scheduled for particular day or for all occurrences in the program listing.
The Program Master will automatically link and schedule all programs of a series using a linking code assigned to all programs of a series by the broadcaster. For example, the NBA playoff series which occurs at an irregular time and interval may be completely scheduled just by selecting the NBA listing and assigning an ALL suffix to the listing. At the end of the series, the listing is automatically revised with the suffix, OLD. After one week, the listing will automatically be deleted, if the user has not already deleted it. If a program selection is not followed by the A key 242, the program is assumed to be one time only. The A key 242 can be pressed at any time to affect ALL responses.
When the schedule mode is entered, a split screen displays the scheduled program on the top eight lines and the program list on the bottom eight lines. This listing is identical to the MG listing, except that a shortened listing is displayed instead of 16. All other MG parameters, such as Prime, Channel, and Theme are in effect. The user should review the MG status before setting up the schedule. Up to 16 programs can be entered in the schedule listing using two pages of display. The page keys 232 and 234 are used to access the second page. Either the up or down keys 232 and 234 will toggle the schedule listing. )

(xiv)「番組をスケジュールに追加するには、Pキー240を使用してカーソルを番組一覧表示(表示の下半分)に切り換える。カーソル、ページ、または+キー232?234、236?238または244を使用して希望する番組を探す。SELキー228を使用してスケジュール中に番組を記憶する。上の画面はすぐに新しく追加された番組を表示する。ページが一杯の場合、番組マスタは自動的に次のページに切り換える。両方のページが一杯の場合、ステータス行は「ページが一杯」メッセージを表示する。
予定された番組を取り消して訂正を行うか新しく追加するための空きを作るには、Pキー240を使用して上の表示に切り換える。アップダウン又はページキー232?238を使用してカーソルを削除する番組に置く。Cキー230を押して番組を取り消す。
スケジュールへの変更は全てSELまたはCを押すことで有効になり、MGキー222で更新を開始する必要はない。終了するには、MGまたはTVキー222または225を使用する。
有人操作の場合、予定された番組が開始されると、最初にTVをオンにするとき、番組の名前が字幕としてTV画面に重ねられる。TVキーを押すと字幕は消える。無人操作の場合、番組名は画面に重ならないので、VCR録画を妨げることはない。」(第16欄19?44行)
(To add a program to the schedule, use the P key 240 to toggle the cursor to the program listing(lower half of display). Use the cursor, page, or + key 232-234, 236-238 or 244 to locate the desired program. Use the SEL key 228 to store the program in the schedule.The upper screen will immediately display the new addition. If the page is full, the Program Master will automatically switch to the next page. If both pages are full, the status line will show a FULL message.
To cancel a scheduled program, either to make a correction or make room for a new addition, use the P key 240 to switch to the upper display. Position the cursor to the program to be deleted, using the up/down or page keys 232-238. Press the C key 230 to cancel the program.
All changes to the schedule are effective upon pressing SEL or C, and do not require the MG key 222 to initiate update. To exit, use the MG or TV key 222 or 226.
During attended operation, when a scheduled program is activated, the name of the program will be superimposed onto the TV screen as a subtitle when the TV is first turned on. Pressing the TV key 226 will clear the subtitle. During an unattended operation, no name will be superimposed onto the screen, so that VCR recording will not be disturbed. )

(xv)「5.フローチャートの説明
以下は図3のCPU110または図4のCPU178に関するプログラム・シーケンスの説明である。
データ復調器102、図3またはデータ復調器169、図4から受信されたデータは図6の一時バッファ300に記憶される。バッファは、放送の休止時間システム・クロック128、図3または194、図4によって有効になる。別の実現例では、バッファ300は常に有効である。図3のROM112または図4のROM184中の加入者のIDが、図6の決定ブロック301によって受信されたデータと比較される。一致が見られれば、番組マスタはプログラミング・データを受信する用意ができる。別の実現例では、プログラミング・データを受信するためIDの一致は必要ない。
データの各ブロックが受信されると、302のエラー検査論理によってデータの完全性が検証される。エラーが存在しなければ、受信されたデータは番組一覧表示バッファ303に記憶され、前の番組一覧表示データを置換する。エラーが存在し304で訂正可能と判断された場合、ブロックは305で訂正された後番組一覧表示バッファ303に記憶される。ブロックエラー分析302は巡回冗長コード化に基づいており、周知の方法で短いバーストエラーに影響を与えるエラーを訂正する。
エラーが訂正不能であると判定された場合、訂正不能なブロックの番号がエラーログ306に記録される。この場合受信機は307によって、番組の更新を終了する前に別の完全な送信を待つよう設定される。図1及び図2のマイクロコンピュータ22は、受信機90又は160(図3及び図4)での訂正不能エラーの訂正を考慮して番組一覧表示を何回か送信するようプログラムされている。
最終決定ブロック308が送信中の最終ブロック・コマンドを検出すると、番組一覧表示の更新が終了する。CPUは309で制御をコマンド列プロセッサ310、図7に渡す。」(第16欄第45?第17欄13行)
(5. Flow Diagram Description
The following is a description of the program sequences for the CPU 110 in FIG.3 or the CPU 178 in FIG.4.
Received data from data demodulator 102, FIG.3 or data demodulator 169, FIG.4, is stored in temporary buffer 300 of FIG.6. The buffer is enabled by the system clock 128, FIG.3 or FIG.4 during down time of the broadcast. In another implementation, the buffer 300 is always enabled.The ID of the subscriber in ROM 112 of FIG.3 or ROM 184 of FIG.4. is compared with the received data, by decision block 301 of FIG.6. If a match is found, the Program Master is ready to receive programming data. In another implementation, no ID match is required to receive the programming data.
As each block of data is received, the data integrity is verified by error checking logic at 302. If no error exists, the received data is stored in the Program list buffer 303, replacing the previous program list data. If an error exists and is determined to be correctable at 304, the block is corrected at 305 and then stored in the program list buffer 303. The block error analysis 302 is based on cyclic redundancy coding to correct errors that affect short burst errors in a known manner.
If the error is determined to be uncorrectable, the number of the uncorrectable block is logged in an error log 306. The receiver is set by 307 in this case to wait for another complete transmission before terminating the program update. The microcomputer 22 of FIGS. 1 and 2 is programmed to repeat transmissions of the program list for a number of times to allow for correction of uncorrectable errors at the receiver 90 or 160 (FIGS. 3 and 4).
When the last decision block 308 detects a last block command in the transmission, update of the program listing is terminated. The CPU passes control at 309 to the command string processor 310, FIG. 7. )

(xvi)「MGキー222が入力されると、MGモードが選択される、図8。このモードに入る際、システム・クロック時間とカレンダがステータス行バッファ350に記録される。設定一覧表示ポインタ351が現在の時刻と日付に基づいて最も近い0分ちょうどの時刻に調整される。
番組一覧表示の検索352がなされる。検索はチャンネル・バッファ、テーマ・バッファ、ゴールデンアワー・バッファ、及び検索の方向の状態に依存する。ページ356が「上へ」の場合、検索は一覧表示ポインタから始まり前方へ進む。ページが「下へ」の場合357、検索方向は現在の一覧表示ポインタから後方358に進む。検索が上記の基準を満足すると、番組一覧表示が画面バッファ353に配置される。検索は画面バッファが一杯になる354まで続き、一杯の場合検索は終了する。ステータス行情報は画面バッファに送られTVによって表示355される。
CPU110(図3)または178(図5)は画面バッファを選択してビデオ表示生成器136(図3)または204(図4)を駆動し、かつビデオ・スイッチャ140(図3)または172(図4) を操作してTV126(図3)または200 (図4)をプログラム可能TVチューナ132 (図3)または164(図4)から生成器136または204 に切り換える。
360で数字キー246(図5)が検出されると、検索時間が363で入力された数字に一致するよう変更される。362でPまたはAキーが検出されると、時刻の午後または午前がそれに応じて変更される。364で画面バッファは消去され、新しい検索が開始されて、一覧表示ポインタが新しい検索時間に設定される。
365で+キー244の入力が検出されると、検索日付が366で増分され、場面バッファ364が消去されて新しい検索が開始され、一覧表示ポインタが次の日に設定される。366の増分検索日付は増分が番組一覧表示の最後の日付を越えて進んだ場合一覧表示日付の最初に戻る。
370でSELキーの入力が検出された場合、プログラム可能チューナ132または164のチャンネルはMG表示の現在のカーソル位置で 375で一覧表示されたチャンネルに設定される。MGモードは376で終了し、TV126または200はビデオ・スイッチャ140または172によってチューナ132または164 に切り換えられる。
371でMGキー222の入力が検出された場合、MGモードは176で終了し、TV126または200は、MGモードが起動する前にプログラム可能チューナ132または164で設定されたチャンネルに切り換えられる。
373でP、CまたはAキー240、230または242の閉鎖が検出された場合、377でゴールデンアワー・バッファ、チャンネル・バッファ及びテーマ・バッファがオフまたはオンになる。364で画面バッファは消去され、新しい検索が開始され検索基準の1つが変更される。
374でカーソル・キー232または234の閉鎖が検出された場合、画面カーソルは378でカーソルの上下に対応して上下する。353で画面バッファは更新され、新しいカーソル位置を反映する。」(第17欄第33?第18欄第20行)
(If the MG key 222 is entered, the MG mode is selected, FIG.8. Upon entry, the system clock time and calendar is stored in the status line buffer 350. The set list pointer 351 is adjusted to the nearest hour based on the current time and date.
A search of the program listing 352 is made. The search is dependent on status of the channel buffer, the theme buffer, the prime time buffer, and the direction of search. If the page 356 is up, the search direction is forward starting from the list pointer. If the page is down 357, the search direction will be backward 358 from the current list pointer. When the search satisfies the above criteria, the program listing is placed into the screen buffer 353. The search continues until the screen buffer is full 354 in which case the search is terminated. The status lines information is passed to the screen buffer and displayed 355 by the TV.
The CPU 110 (FIG. 3) or 178 (FIG. 5) selects the screen buffer to drive the video display generator 136 (FIG. 3) or 204 (FIG. 4), and also operates the video switcher 140 (FIG. 3) or 172 (FIG. 4) to switch the TV 126 (FIG. 3) or 200 (FIG. 4) from the programmable TV tuner 132 (FIG. 3) or 164 (FIG. 4) to the generator 136 or 204.
If a digit key 246 (FIG. 5) is detected at 360, the search time is changed to agree with the digit entered at 363. If the P or A key is detected at 362, the PM or AM of the time will be changed accordingly. The screen buffer is cleared at 364 and a new search is started with the list pointer set to the new search time.
If a + key 244 entry is detected at 365, the search date is incremented at 366, the screen buffer is cleared 364 and a new search is started with the list pointer set to the next day. The increment search date at 366 will return the start of listing date if incrementing will go beyond the last date of the programming listing.
If an SEL key entry is detected at 370, the channel of the programmable tuner 132 or 164 will be set to the channel listed at 375 at the current cursor position of the MG display. The MG mode is terminated at 376 and the TV 126 or 200 is switched by the video switcher 140 or 172 to the tuner 132 or 164.
If an MG key 222 entry is detected at 371, the MG mode is terminated at 176 and the TV 126 or 200 is switched to the channel that was set in the programmable tuner 132 or 164 before the MG mode was activated.
If a P, C or A key 240, 230 or 242 closure is detected at 373, the prime buffer, channel buffer and theme buffer are toggled off or on at 377. The screen buffer is cleared at 364, and a new search is commenced with one of the search criteria changed.
If a cursor key 232 or 234 closure is detected at 374, the screen cursor will be positioned up or down at 378 corresponding to the up or down cursor. The screen buffer is updated at 353 to reflect the new cursor position.)

(xvii)「再びコマンド列フローチャート、図7を参照すると、327で+キー244が検出された場合、スケジュール・モードが選択される。スケジュールのフローチャート、図12を参照すると、スケジュール・モードが有効になるとCPU110または178はTV126または200上に表示されるスケジュール画面バッファを選択する。480でスケジュールは画面の上半分に示される。481で番組一覧表示が画面の下半分に示される。一覧表示された各番組の残り時間が、現在の時刻と番組時間の長さを参照することで計算される。
482でPキー240が検出された場合、カーソルは画面の一覧表示区分からスケジュール区分に移動する。488でPキー240が使用され2つの区分の間でカーソルを切り換える。
483でカーソル・キー232?234が検出された場合、489でカーソルはMG表示と同じ時刻の行に配置される。カーソルが画面の一番下に達した時に画面がスクロールするのではなく、カーソルが画面の中央を交差しようとした時、すなわち表示の別の区分に入る時スクロールが開始される。
483でページ・キー236?238が検出された場合、カーソルのある区分は489でページの方向に応じて前方または後方にスクロールする。
484でSELキー228が検出され、490でカーソルが番組一覧表示区分に置かれた場合、カーソルがポイントする一覧表示が既存の一覧表示とぶつかりあうのを避けるため計算される。希望する新しい一覧表示スケジュールが既存の一覧表示と重なる、またはぶつかりあう場合、ステータス行フィールドに警告メッセージが表示される。スケジュールを更新するには、ユーザはSELキー228に2番目の時間を入力する必要がある。警告メッセージが無視された場合、後の方の入力は無人VCR操作の目的でサポートされない。すなわち、ユーザは無人録画が開始される前に発生しうるエラーについて知らされる。
SELキー228 が入力されると、491で選択された一覧表示はスケジュール区分の最後にコピーされる。スケジュール区分が一杯の場合、ステータス行は、スケジュール一覧表示を削除して新しい一覧表示のための空きを作らなければならないことを示す。一覧表示が変更されると、480で表示は更新される。」(第19欄49行?第20欄23行)
(Referring again to the command string flow diagram, FIG. 7, if the + key 244 is detected at 327, the schedule mode is selected. Referring to the schedule flow diagram, FIG. 12, the CPU 110 or 178 selects the schedule screen buffer to be displayed on TV 126 or 200 when the schedule mode is enabled. The schedule is presented on the upper half of the screen at 480.
The program listing is presented on the lower half of the screen at 481. The remaining time for each listed program is computed by referencing against the current time and the length of program time. If the P key 240 is detected at 482, the cursor moves from the listing section to the schedule section of the screen. The P key 240 is used to toggle the cursor between the two sections at 488.
If a cursor key 232-234 is detected at 483, the cursor will be positioned at 489 a line at a time as in the MG display. However, instead of causing the screen to scroll when the cursor reaches the bottom of the screen, scrolling starts when the cursor attempts to cross the middle of the screen, that is, cross into the other section of the display.
If a page key 236-238 is detected at 483, the section with the cursor will scroll at 489 forward or backward depending on the page direction.
If the SEL key 228 is detected at 484, and if the cursor is located in the program list section at 490, the listing pointed to by the cursor will be computed for non-conflict with existing listing. If the desired new listing schedule overlaps or conflicts with the existing listing, a warning message will appear in the status line field. The user is required to enter the SEL key 228 a second time to update the schedule. If the warning message is ignored, the latter entry will not be supported for purposes of unattended VCR operation. Thus, the user is informed of a possible error before unattended recording is started.
When the SEL key 228 is entered, the selected list is copied to the end of the schedule section at 491. If the schedule section is full, the status line will indicate that a schedule listing must be deleted to make room for the new listing. When a list is changed, the display is updated at 480. )

(xviii)「 アラームと無人録画
・・・(中略)・・・
502でTV126または200がオンでない場合、503でアラーム156または217は予定された番組の開始5分前に鳴る。504でTVがまだオンでない場合、505でプログラム可能チューナ、図3の132または図4の164のプログラム可能チューナが予定された番組に変更される。506で、それぞれライン154またはライン218上の信号によって、VCR150または216はオンになり、その番組を録画する。507で番組が終了すると、500で新しい検索が開始される。」(第20欄第38?58行)
(Alarm and Unattended Recording
・・・・・・
If the TV 126 or 200 is not on at 502, the alarm 156 or 217 will be sounded five minutes before the start of the scheduled program at 503. If the TV is still not on at 504, the programmable tuner 132 of FIG.3 or 164 of FIG.4 will be set to the scheduled program at 505. The VCR 150 or 216 will be turned on by a signal on line 154 or line 218, respectively, to record the program at 506. At the end of the program at 507, a new search is commenced at 500.)

(xix)「 放送形式
各番組一覧表示は以下の情報によって構成される。

開始時刻 時間、分
番組の長さ 時間、分
チャンネル番号 2桁の数字
テーマ分類番号 2桁の数字
テーマの系分類番号 2桁の数字
リンク番号(シリーズ番号の場合のみ) 3桁の数字
オプション拡張一覧表示 300文字までのテキスト
番組の終了 1つの文字
衛星記号 2つの文字
衛星名 5つの文字
暗号化及び特殊放送標識 1つの文字

」(第20欄第66?第21欄第15行)
( Broadcast Format
Each program listing is framed with the following information;

Start time hour,minute
Duration of program hour,minute
Channel number two digits
Theme classification number two digits
Theme subclassification number two digits
Linking number(only for serial shows) three digits
Optional expanded listing text up to 300 characters
End of Program single character
Satellite symbol two characters
Satellite name five characters
Encrypted and any special broadcast indicators one character
(xx)「TVスケジューラへの入力として、直接放送の代わりに放送情報を含むディスケットを使用することができる。ディスケットは、プログラム可能TVチューナを制御するコンピュータによって読み取られる。」(第22欄第14?18行)
(A diskette containing broadcast information could be used instead of a direct broadcast as an input to the TV scheduler. The diskette can be read by a computer that controls a programmable TV tuner.)

(xxi)「1. スケジュール情報からの放送番組のユーザ選択を可能にするようテレビ受信機を制御するシステムであって、データ・プロセッサと、前記データ・プロセッサに接続される前記スケジュール情報のための第1入力手段と、前記データ・プロセッサに接続される第2ユーザ選択入力手段とを備え、前記データ・プロセッサはユーザ入力に基づいて前記スケジュール情報から番組を選択するよう構成され、さらに前記データ・プロセッサによって選択された番組に関する前記スケジュール情報を受信するよう接続される記憶手段と、前記テレビ受信機に接続されるプログラム可能チューナとを備え、前記プログラム可能チューナは、前記プログラム可能チューナに選択された前記番組に関する放送信号を前記テレビ受信機に供給させるため選択された放送の時刻に前記データ・プロセッサから制御信号を受信するよう接続され、前記データ・プロセッサは、前記データ・プロセッサによって選択された放送番組の時刻に作動信号を番組録画器に供給し、かつ選択された前記番組に関する前記放送信号を前記番組録画器に供給するよう構成され、前記システムは、前記テレビ受信機が前記番組録画器に供給された選択された前記番組に関する前記放送信号以外の番組を受信できるようにするよう構成されたシステム。」(第22欄第27?51行)
(1. A system for controlling a television receiver to allow user selection of broadcast programs from schedule information, which comprises a data processor, a first input means for the schedule information connected to said data processor, a second user selection input means connected to said data processor, said data processor being configured to select programs from the schedule information based on user inputs, storage means connected to receive the schedule information for programs selected by said data processor, and a programmable tuner for connection to the television receiver, said programmable tuner being connected to receive control signals from said data processor at a time of a selected broadcast for causing said programmable tuner to supply broadcast signals for the selected program to the television receiver, said data processor being configured to supply an actuating signal to a program recorder at the time of a broadcast program selected by said data processor and to supply the broadcast signal for the selected program to said program recorder, said system being configured to allow said television receiver to receive a different program than the broadcast signal for the selected program supplied to said program recorder.)

(xxii)「12.スケジュール情報から放送番組のユーザ選択を可能にするようテレビ受信機を制御するシステムであって、データプロセッサと、前記データプロセッサに接続される、スケジュール情報のための第1入力手段と、前記データプロセッサに接続される、第2ユーザ選択入力手段と、を備え、前記データプロセッサは、ユーザ入力に基づくスケジュール情報から番組を選択するよう構成され、前記データプロセッサによって選択された番組のためのスケジュール情報を受け取るよう接続される記憶手段と、前記テレビ受信機に接続されるプログラム可能チューナと、を備え、前記プログラム可能チューナは、選択された番組を前記プログラム可能チューナがテレビ受信機に供給するために、選択された放送の時刻に前記データプロセッサからの制御信号を受信するように接続され、前記データプロセッサは、複数のユーザ選択メニューを前記テレビ受信機上に表示するための信号をビデオ表示生成器に供給するよう構成され、前記第2ユーザ選択入力手段は、前記スケジュール情報から番組を選択するため前記選択メニューからの選択を行う複数のキーを有し、前記データプロセッサはスケジュール情報から番組を選択するための前記メニュー選択の組み合わせを可能とするよう構成された、システム。」(第23欄第59?第24欄第15行)
(12. A system for controlling a television receiver to allow user selection of broadcast programs from schedule information, which comprises a data processor, a first input means for the schedule information connected to said data processor, a second user selection input means connected to said data processor, said data processor being configured to select programs from the schedule information based on user inputs, storage means connected to receive the schedule information for programs selected by said data processor, and a programmable tuner for connection to the television receiver, said programmable tuner being connected to receive control signals from said data processor at a time of a selected broadcast for causing said programmable tuner to supply broadcast signals for the selected programs to the television receiver, said data processor being configured to provide signals to said video display generator for presenting a plurality of user selection menus on the television receiver, and said second user selection input means includes a plurality of keys for making selections from the menus for choosing programs from the schedule information, said data processor being configured to allow combinations of the menu selections for choosing programs from the schedule information.)

(xxiii)「37.テレビ受信機への放送番組の呈示を制御する方法であって、番組スケジュール情報をデータ・プロセッサに供給するステップと、ユーザ番組選択基準を前記データ・プロセッサに供給するステップと、前記データ・プロセッサ中の前記番組スケジュール情報から視聴する番組を選択するため前記ユーザ番組選択手段を使用するステップと、前記選択された番組を識別する情報を記憶するステップと、前記テレビ受信機を選択された前記番組に同調するため記憶された前記情報を使用するステップと、単一シリーズの多数の番組を識別するリンク情報を提供するステップと、前記単一シリーズ中の前記番組の1つのユーザ選択に応答して前記リンク情報に基づき前記単一シリーズの多数の番組を選択するステップとを有する方法。」(第28欄第1?14行)
(37.A process for controlling the presentation of broadcast programs to a television receiver, which comprises supplying program schedule information to a data processor, supplying user program selection criteria to the data processor, using the user selection criteria to select programs for viewing from the program schedule information in the data processor, storing information identifying the selected programs, using the stored information to tune television receiver to the selected programs, providing linking information to identify multiple programs of a single series and selecting the multiple programs of the single series on the basis of the linking information in response to user selection of one of the programs in the single series.)

(xxiv)「53.スケジュール情報からの放送番組のユーザ選択を可能にするよう録画装置を制御するシステムであって、データ・プロセッサと、前記データ・プロセッサに接続される前記スケジュール情報のための第1入力手段と、前記データ・プロセッサに接続される第2ユーザ選択入力手段とを備え、前記データ・プロセッサはユーザ入力に基づいて前記スケジュール情報から番組を選択するよう構成され、さらに前記データ・プロセッサによって選択された番組に関する前記スケジュール情報を受信するよう接続される記憶手段と、前記録画装置に接続されるプログラム可能チューナとを備え、前記プログラム可能チューナは、前記プログラム可能チューナに選択された前記番組に関する放送信号を前記録画装置に供給させるため選択された放送の時刻に前記データ・プロセッサから制御信号を受信するよう接続され、前記スケジュール情報は単一シリーズの多数の番組を識別するリンク情報を含み、前記データ・プロセッサは、単一シリーズの多数の番組の1つのユーザ選択に応答して前記リンク情報に基づき前記単一シリーズの多数の前記番組を選択するよう構成されたシステム。」(第30欄第55行?第31欄第8行)
(53.A system for controlling a recording device to allow user selection of broadcast programs from schedule information, which comprises a data processor, a first input means for the schedule information connected to said data processor, a second user selection input means connected to said data processor, said data processor being configured to select programs from the schedule information based on user inputs, storage means connected to receive the schedule information for programs selected by said data processor, a programmable tuner for connection to the recording device, said programmable tuner being connected to receive control signals from said data processor at a time of a selected broadcast for causing said programmable tuner to supply broadcast signals for the selected programs to the recording device, the schedule information including linking information to identify multiple programs of a single series and said data processor being configured to select the multiple programs of the single series on the basis of the linking information in response to user selection of one of the programs in the single series.)

(ハ)刊行物1に記載された発明
上記摘示事項、及び、各図面を参酌し総合整理すると、刊行物1には次の発明が記載されているものと認める。
「番組一覧表示バッファと、
画面バッファと、

テレビ受像器と、VCRと、TV放送信号を受信し、前記テレビ受像器及びVCRに接続されて、選択された番組の放送時間に選択された番組に関する放送信号を供給するプログラム可能チューナと、番組スケジュール情報を処理して、ユーザ選択基準に基づいて多数の番組シリーズ中の一つの番組を選択し、シリーズ中の残りの番組を(サーチして)自動的に含める放送番組の選択を行い、選択された番組の放送時間にテレビ受像器、ないし、VCRに自動的に供給(プログラム)するテレビスケジュールシステムであって、

CPUと、前記CPUに接続され、前記チューナから供給されるTV放送信号から分離されてデジタル化された番組スケジュール情報信号を供給するデータ復調器と、前記データ復調器から受信された情報、ないし、CPUで読み取られるディスケットのスケジュール情報を使用して、データが記憶される一時バッファ、前記データを誤り検査・訂正等の後、番組一覧表示データを記憶する番組一覧表示バッファの各記憶手段と、

複数のユーザ選択メニューを前記テレビ受像器上に表示するためのビデオ表示生成器と画面バッファを有し、
*手動モードでは、チャンネルが選択される都度、チャンネル番号またはチャンネル名、番組の名称、番組開始後の経過時間、及び番組の残り時間が画面の一番下の行に表示され、
*MG(マスタ・ガイド)モードでは、番組の開始時間、番組名、チャンネル名、その他ステータス等が一覧表示され、
*PG(番組ガイド)モードでは、画面を分割して、番組の開始時間、番組名、チャンネル名を含む予約スケジュールのMGモードと同様の一覧表示され、
る一覧表示のための表示手段と、

前記表示手段で、MGモードが選択されると、システム・クロック時間とカレンダをステータス行バッファに記憶し、設定一覧表示ポインタが現在の時刻と日付に基づいて最も近い0分ちょうどの時刻に調整し、前記画面バッファが一杯になるまで番組一覧の検索をする手段と、番組一覧表示が画面バッファに配置される書換可能な記憶手段と、

CPUに接続され前記一覧表示からユーザ番組選択その他のユーザ入力を行う、
SEL228:TV上に表示されるメニューから番組を選択する、
↑232/↓234:ポインタを一覧表示の一番上/下に向けて動かし、ポインタが一番上/下の行にある時押すと前/次のページに自動スクロールする、
→236/←238:次/前のページに移動し、ポインタの位置は変更されないで、最後/最初のページが表示されている場合1週間の一覧表示の始め/終わりに戻る、
+:翌日に進み、時間は変更されないで、1週間の曜日毎に移動する、
等の複数のキー入力手段を有し、

前記画面バッファは、カーソルの上下に対応して更新され、新しいカーソル位置を反映し、番組一覧表示の次ページ又は前のページを表示する際、前記画面バッファをクリアする手段と、

前記複数のキー入力手段のうち、↑232,↓234,→236,←238のカーソルキーはカーソルを一行上下、1ページ前後に移動させて、異なる番組を選択することができ、前記カーソルが一覧表示にあるときにSELキーで選択した番組に対して、PGスケジュールモードではスケジュール画面バッファを選択し、選択された、番組のチャンネルと開始時刻が含まれる一覧表示をスケジュール区分にコピーする手段と、

毎週のシリーズとシリーズものでない番組の特別イベントについてのPG+スケジュール設定は、週毎の覚え書きカレンダで作成できるもので、毎日または毎週のショーを、特定の日付または番組一覧表示中の番組がある日全てについてリンク・コードを使用してスケジュールに入れ同一番組を、番組よりサーチする手段と、
を備えたテレビスケジュールシステム。」

(ニ)対比・判断
訂正発明1と刊行物1に記載された発明とを対比する。
〔対比〕
刊行物1に記載された発明の少なくとも「番組一覧表示バッファ」及び「画面バッファ」は書換可能な記憶手段であり、訂正発明1での各RAMが書換可能な記憶手段の一種であることから「第一の(記憶手段)」及び「第二の(記憶手段)」と共通する。

刊行物1に記載された発明のうち「CPUと、前記CPUに接続され、前記チューナから供給されるTV放送信号から分離されてデジタル化された番組スケジュール情報信号を供給するデータ復調器と、前記データ復調器から受信された情報、ないし、CPUで読み取られるディスケットのスケジュール情報を使用して、データが記憶される一時バッファ、前記データを誤り検査・訂正等の後、番組一覧表示データを記憶する番組一覧表示バッファの各記憶手段と、」についてであるが、「CPUで読み取られるディスケット」は、特に記憶保持動作が不要な記憶手段として形成できることは自明で、また着脱自在の形態であって、テレビ放送のスケジュール(番組)の情報、即ち、一覧表示される内容の番組名称、チャンネル番号またはチャンネル名、番組開始時間を含む情報を記憶する記憶手段であるから、テレビ放送のスケジュール(番組)を含む情報を記憶する限りにおいて、訂正発明1における「記憶保持動作が不要な記憶手段」と共通する。
そして、番組一覧表示データを記憶する番組一覧バッファに情報が書き込まれることを踏まえると、これは訂正発明1の入力手段と比較して「少なくともテレビ放送の各番組内容とその開始時刻とその終了時刻とその放映チャンネルとを含む情報を記憶する、記憶保持動作が不要な記憶手段から、上記情報を当該番組選択装置の上記第一の(記憶手段)に取り込む入力手段」において一致する。

刊行物1に記載された発明の、「複数のユーザ選択メニューを前記テレビ受像器上に表示するためのビデオ表示生成器と画面バッファを有し、
*手動モードでは、チャンネルが選択される都度、チャンネル番号またはチャンネル名、番組の名称、番組開始後の経過時間、及び番組の残り時間が画面の一番下の行に表示され、
*MG(マスタ・ガイド)モードでは、番組の開始時間、番組名、チャンネル名、その他ステータス等が一覧表示され、
*PG(番組ガイド)モードでは、画面を分割して、番組の開始時間、番組名、チャンネル名を含む予約スケジュールのMGモードと同様の一覧表示され、
る一覧表示のための表示手段」であるが、MG(マスタ・ガイド)モードでは、番組開始時刻、番組名(内容)、チャンネル等が一覧表示されるところ、当該一覧表示は、復調器から受信された情報、ないし、CPUで読み取られるディスケットの番組スケジュール情報信号を使用して一時バッファ、番組一覧表示バッファに記憶したデータから取り出して画面バッファに入力し、ビデオ表示生成器がビデオ信号を生成して表示するもので、その表示には各チャンネルの番組内容が含まれ、開始時刻の早いものから放送順に表示するものである。
すると、刊行物1に記載された発明におけるビデオ表示生成器及び記憶手段を含む番組一覧表示のための表示手段は、訂正発明1の、「チャンネル表示手段」と比較すると、「該入力手段により上記第一の(記憶手段)に取り込まれた上記情報から、各チャンネルのテレビの番組を取り出して、画面に表示するチャンネル表示手段」の点で一致し、また、訂正発明1の「放送順序表示手段」と比較すると、「上記入力手段により上記第一の(記憶手段)に取り込まれた上記情報中の番組を、その放送順に、垂直な方向に並べ、上記画面に表示する放送順序表示手段」の点で一致する。

刊行物1に記載された発明の「画面バッファが一杯になるまで番組一覧の検索をする手段」、また「番組一覧表示の次ページ又は前のページを表示する際、画面バッファをクリアする」等の記載は、少なくともチャンネルと時間と放送内容をもつ放送形式(上記(xix)参照)の情報が番組一覧表示される意味での「番組表」(以下同様)といえるし、画面に表示される番組一覧表示は、一画面分に限定されていると理解できる。また、カーソル・キー232?238を使用して異なる番組を選択、アップダウンカーソルキー232,234はカーソルを一度に1行上または1行下に移動させ、一覧表示の一番上または一番下に到達すると、アップキー232は1つ前のページを、ダウンキー234は次のページを自動的に画面表示させると、番組一覧表示の次ページ又は前のページを表示する際に画面バッファをクリアして更新(図8:353,364)している等、画面に表示される番組一覧表示は、番組一覧表示の一部で、画面に表示可能な一画面分に限定されていることは明らかである。
したがって、刊行物1に記載された発明の、上記「検索する手段」及び「クリアする手段」は、訂正発明1の「該放送順序表示手段及び上記チャンネル表示手段により上記画面に表示される番組表を上記画面に表示可能な一画面分の番組内容のみに限定する限定手段」に相当する機能を備えている点で一致する。

刊行物1に記載された発明の「複数のキー入力手段のうち、↑232,↓234,→236,←238のカーソルキーはカーソルを一行上下、1ページ前後に移動させて、異なる番組を選択することができ、前記カーソルが一覧表示にあるときにSELキーで選択した番組に対して、PGスケジュールモードではスケジュール画面バッファを選択し、選択された、番組のチャンネルと開始時刻が含まれる一覧表示をスケジュール区分にコピーする手段」であるが、(第2)ユーザ選択入力手段であるキーボード220のカーソル・キー↑232,↓234 により、上下に選択ポインタの位置を移動させ、番組一覧表示からこれらのキーを使用してユーザによる異なる番組を選択するものである。刊行物1に記載された発明の、↑232キーと↓234キーのもつ機能は、訂正発明1の「選択手段」と比較して、「上記放送順序表示手段、上記チャンネル表示手段及び上記限定手段により上記画面に表示された上記番組表から任意の番組が表示されている位置を、移動可能なカーソルにより選択するための選択手段」において一致する。

刊行物1に記載された発明において、「↑232,↓234,→236,←238のカーソルキーはカーソルを一行上下、1ページ前後に移動させて、異なる番組を選択する」は、↑232及び↓234の各カーソルキー操作によりポインタが、一覧表示の一番上または一番下に到達したとき、及び、→236/←238のカーソルキー操作により番組一覧表示の次ページ又は前のページを表示するものであるところ、前又は次のページを表示することは、ポインタの位置に応じて番組一覧表示を更新することに他ならないから、訂正発明1に記載された発明の「画面に表示された上記番組表を、上記カーソルの移動に伴い移動後の上記カーソル位置に応じた上記番組表に更新させる」に相当する手段を備えるものである。
さらに、刊行物1に記載された発明の「画面バッファ」は、「画面バッファは、カーソルの上下に対応して更新され、新しいカーソル位置を反映し、番組一覧表示の次ページ又は前のページを表示する際、画面バッファをクリアする手段」を有するのであるから、前記画面バッファを「クリア」及び「更新」する手段は、訂正発明1の「更新手段」と比較して「上記画面に表示された上記番組表を、上記カーソルの移動に伴い移動後の上記カーソル位置に応じた上記番組表に更新させると共に、上記カーソルの移動に伴い上記第二の(記憶手段)に記憶させてその情報を更新させる更新手段」の点において一致する。

刊行物1に記載された発明の「毎週のシリーズとシリーズものでない番組の特別イベントについてのPG+スケジュール設定は、週毎の覚え書きカレンダで作成できるもので、毎日または毎週のショーを、特定の日付または番組一覧表示中の番組がある日全てについてリンク・コードを使用してスケジュールに入れ同一番組を、番組よりサーチする手段」であるが、多(数)量のスケジュール(番組)情報を「検索」して視聴者の選択基準を満たす番組を発見するもので、「ある種類の番組(テーマ)のみ、あるチャンネルのみ、及びゴールデンアワーのようなある時間(帯)内の番組のみを一覧表示することができる」ようにするものである。加えて、「ユーザは、通常毎週のシリーズとシリーズものでない番組の特別イベントについて、週毎の覚え書きカレンダを作成することができる。」ものであり、例として「不規則な時刻と間隔で放送されるNBAプレーオフ・シリーズを、NBA一覧表示を選択し、「全番組」という接尾辞を一覧表示に割り当てることで完全にスケジュールに入れる。」さらに、Aキー242(図5)を操作することにより、ALLが付与され、リンクコードによってリンクされたシリーズの番組が予約されることが記載されている。
これは、刊行物1に記載された発明のテレビスケジュールシステムが、毎週放送される番組、もしくは、不規則な時刻と間隔(「異なる時間帯」が含まれることは明らか。)で、放送されるシリーズの全ての番組を含めてリンク・コードを使用しての検索、つまりサーチするサーチ手段をもってスケジュールの中に入れ、録画予約するものである。
さらに、視聴する番組の選択サーチについて「データ・プロセッサ中の番組スケジュール情報から視聴する番組を選択する。記憶された情報が使用され、テレビ受信機を選択された番組に同調する。」(摘記事項(iii))、及び、「番組をスケジュールに追加するにはPキー240を使用してカーソルを番組表示(表示の下半分)に切り換える。カーソル、ページ、または+キー232?234,236?238または244を使用して希望する番組を探す。SELキー228を使用してスケジュール中に番組を記憶する」(摘記事項(xiv))というものであり、これは訂正発明1の「キーが操作された場合には、上記第二の(記憶手段)に記憶された上記カーソルの位置情報に基づき、上記記憶手段に記憶されているテレビ放送の番組より、上記選択手段により選択された位置の番組と同一の番組をサーチするサーチ手段」に相当する。

刊行物1に記載された発明の「番組スケジュール情報を処理して、ユーザ選択基準に基づいて多数の番組シリーズ中の一つの番組を選択し、シリーズ中の残りの番組を(サーチして)自動的に含める放送番組の選択」であるが、これは訂正発明1の「番組選択装置」に相当する。

そうすると、訂正発明1と刊行物1に記載された発明との一致点 相違点 は、以下のようになる。
[一致点]
「第一の(記憶手段)と、
第二の(記憶手段)と、
少なくともテレビ放送の各番組内容とその開始時刻とその終了時刻とその放映チャンネルとを含む情報を記憶する、記憶保持動作が不要な記憶手段から、上記情報を当該番組選択装置の上記第一の(記憶手段)に取り込む入力手段と、
該入力手段により上記第一の(記憶手段)に取り込まれた上記情報から、各チャンネルのテレビの番組を取り出して、画面に表示するチャンネル表示手段と、
上記入力手段により上記第一の(記憶手段)に取り込まれた上記情報中の番組を、その放送順に、垂直な方向に並べ、上記画面に表示する放送順序表示手段と、
該放送順序表示手段及び上記チャンネル表示手段により上記画面に表示される番組表を上記画面に表示可能な一画面分の番組内容のみに限定する限定手段と、
上記放送順序表示手段、上記チャンネル表示手段及び上記限定手段により上記画面に表示された上記番組表から任意の番組が表示されている位置を、移動可能なカーソルにより選択するための選択手段と、
上記画面に表示された上記番組表を、上記カーソルの移動に伴い移動後の上記カーソル位置に応じた上記番組表に更新させると共に、上記カーソルの移動に伴い上記第二の(記憶手段)に記憶させてその情報を更新させる更新手段と、
キーが操作された場合には、上記第二の(記憶手段)に記憶された上記情報に基づき、上記記憶手段に記憶されているテレビ放送の番組より、上記選択手段により選択された位置の番組と同一の番組をサーチするサーチ手段と
を備え、
上記入力手段によって上記記憶手段から上記情報が読み出される、
番組選択装置。」の点。

[相違点]
(a) 記憶手段について、訂正発明1は、第一の(記憶手段)及び第二の(記憶手段)は「RAM」に取り込むのに対して、刊行物1に記載された発明は、「一時バッファ」「番組一覧バッファ」及び「画面バッファ」に記憶するものであってRAMとの特定がない点(以下「相違点(a)」という。)。
(b)放映チャンネルを含む情報を記憶する記憶手段であるが、訂正発明1は「外部装置によって情報の書き換えが可能」であるのに対し、刊行物1には、一つとして「ディスケット」の記載があるが、「情報の書き換えが可能」についての言及がされてない点(以下「相違点(b)」という。)。
(c)チャンネル表示手段及び放送順序表示手段であるが、訂正発明1は「チャンネルの違い毎に縦もしくは横の内の1方向に並べて」というもので、さらに「同一チャンネルの番組」を、その放送順に、「1番組1枠で上記1方向と垂直な方向に並べ、且つ各番組の放送時間に応じた長さで」とする表示形態のものであるが、刊行物1に記載された発明は、少なくともチャンネルと時間と放送内容をもつ放送形式(上記(xix)参照)の情報が番組一覧表示される意味での「番組表」であり、上記表示形態での記載がない点(以下「相違点(c)」という。)。
(d)位置指定手段のカーソルであるが、訂正発明1は「チャンネルの方向及び上記放送順の方向それぞれ独立に」移動可能なカーソルというものであるが、刊行物1に記載された発明のカーソルないしポインタは、上下垂直方向には移動可能としても横方向に移動可能なカーソルとは明確でない点(以下、「相違点(d)」という。)。
(e)訂正発明1においては、カーソルの移動に伴い「上記カーソルの位置情報をRAM」に記憶させてその情報を更新させる更新手段を備えるのに対し、刊行物1には、カーソルの位置情報をRAMに記憶させることについて明記されていない点(以下「相違点(e)」という。)。
(f) サーチ手段であるが、訂正発明1は「毎週キーが操作された場合には、上記第二のRAMに記憶された上記カーソルの位置情報に基づき」「翌週以降の」テレビ放送の「異なる時間帯」の番組から実行するものであるが、刊行物1に記載された発明にはRAMとの構成が明確でなく、「Aキー242」が操作された場合にリンクコードによってリンクされた不規則な時刻と間隔で放送されるシリーズの番組がサーチされるものである点(以下、「相違点(f)」という。)。
(g)入力手段であるが、訂正発明1は「電源が投入された際」に記憶手段から情報を読み取るというものであるが、刊行物1にはこのような記載が明確でない点(以下、「相違点(g)」という。)。

〔判断〕
相違点(a)について:
書込み読出し可能な記憶手段としてRAMは例示するまでもなく周知のものであり、刊行物1に記載された発明も、第一の記憶手段、及び、第二の記憶手段は書換可能型のものであるから、記憶手段として、単に、周知の「RAM」を用い、上記相違点(a)のようにすることは必要に応じて適宜なし得るものである。

相違点(b)について:
放送チャンネルを含む情報を記憶する記憶手段であるが、刊行物1のものにおいても、訂正発明1の実施形態に最も近い形態である放送情報を含むディスケットを使用する場合、ディスケットの有効活用等を勘案して、上記相違点(b)のように「記憶手段は外部装置によって情報の書き換えが可能」としていくことは設計的事項のもので当業者が適宜になし得るものである。

相違点(c)について:
刊行物1に記載された発明は、テレビ放送の番組内容をその開始時刻とその放映チャンネルとともに、放送順に垂直の方向に並べて画面に番組一覧表示されるものである(上記摘記事項(viii)を参照。)が、テレビ番組内容を放映チャンネル毎と時刻情報をともに並べて対応した位置に配置した、例えば、同一チャンネルの番組を、その放送順に、縦もしくは横の内の方向に1番組1枠で並べる表形式で表示するのは新聞、雑誌等のテレビ番組欄や、刊行物2:特開昭49-135513号公報,刊行物3:特開昭61-113379号公報,刊行物4:「週間TV GUIDE」vol.36 No.1 Triangle Publications, INC(米国)1988年1月2日 サンディエゴ版,及び,刊行物5:実願昭56-56229号(実開昭57-170166号)のマイクロフィルム等において周知の表示形式にすぎない。
したがって、刊行物1に記載された発明においても、上記周知のもののように、テレビ番組内容を、上記相違点(c)のようにテレビ番組に内容を放映チャンネル毎に時刻情報とともに放送順に並べ表形式で画面上に表示し(この場合、「チャンネル表示手段」「放送順序表示手段」を具えるようになることは明らか)、「チャンネルの違い毎に縦もしくは横の内の1方向に並べて画面に表示するチャンネル表示手段」「同一チャンネルの番組を、その放送順に、1番組1枠で上記1方向と垂直な方向に並べ、且つ各番組の放送時間に応じた長さ」とすることは当業者が容易に想到できたものである。

相違点(d)について:
表示形式に対応して指定手段の仕方に影響を及ぼすことは当然で、上記「相違点(c)」で記載の「チャンネル表示手段」と「放送順序表示手段」とを一方向と他方向に並べて新聞のテレビ・ラジオ番組欄等にて周知の番組表のような形式で表示することとした場合には、表示形式の変更に付随して、番組を指定するポインタの動かし方を変更することは当然配慮される程度のことにすぎず、番組を指定するカーソルまたはポインタについても前記一方向と他方向、即ち上下左右に移動可能とすることは当然の設計事項にすぎないものである。また、TV画面上において、縦方向の時間と対応したチャンネルのマトリックス(枠)上を上下左右方向に独立してカーソルを移動させて領域を指定することは刊行物6:特開昭63-54884号公報,刊行物7:特開昭60-29957号公報に記載がある。
したがって、刊行物1に記載された発明においても、上記相違点(d)のように、テレビ番組内容を放映チャンネル毎に時刻情報とともに各番組の放送時間に応じた放送順に並べた表形式で画面上に表示した「チャンネル方向及び放送順序の方向にそれぞれ独立に移動可能なカーソル」として、所望の番組内容を指定することは当業者が適宜に想到し得たものである。

相違点(e)について:
書込み読出し可能な記憶手段としてRAMは例示するまでもなく周知のものであることは、上記相違点(a)で判断したとおりである。また、カーソルを画面上に表示するに際して、その位置情報を一時的な記憶手段に保持することは普通に行われていることで、カーソルを移動させる際には、位置情報も更新するのは当然であり、周知の技術事項にすぎない。必要ならば、例えば、刊行物8:特開昭61-260292号公報の座標記憶部、または刊行物9:特開昭62-214423号公報のカーソル位置レジスタに、カーソル位置を記憶させて、カーソルの移動に伴い、位置情報を更新することが開示されている。そして、上記摘記事項(xvi)にも「新しいカーソル位置を反映させる。」との記載があることからすると、画面バッファに記憶される情報に、上記相違点(e)のように、カーソルの移動に伴い「カーソル位置情報」も含ませ、「RAM」に記憶させ、位置情報を更新することは当業者が容易に想到しうるものである。

相違点(f)について:
刊行物1に記載された発明において、摘記事項(xi)によれば、「PG+毎週/特別番組選択設定モードを選択する」として、摘記事項(xiii)に、「スケジュールは・・・(中略)・・・シリ-ズの全ての番組に応答するようプログラムできる。例えば、毎日または毎週のショーを、特定の日付または番組一覧表示中の番組がある日全てについてスケジュールに入れることができる。」それは、「リンク・コードを使用してシリーズの全ての番組をリンクし、スケジュールに入れる」として、各番組選択の後に「Aキー242を押して「全番組」応答を適用することができる」とある。
「SELキー228」によりポインター部分に該当する番組を予約した後「Aキー242」が操作された場合に、「第二の(記憶手段)に記憶されたカーソルの位置情報」と「放送形態のスケジュール情報信号ないし放送情報を含むディスケットからの電子化された情報」の記憶手段との間で同一番組等をサーチすることは上記で判断したとおりであって、当日以降の番組の中から、毎週放送される番組(a weekly show)もしくは不規則な時刻と間隔で放送されるリンクコードによってリンクされたシリーズの番組をサーチするものである。また、前記リンクコードを毎週1回放送される番組に適用し得ることは摘記事項(xiii)から自明である。その場合には、今週の放送について予約すると、次回は、「翌週以降」となるのは当然であり、そのときは、リンクコードにしたがって放送時間が異なる時間帯となっている場合にもサーチが行われることは当然の結果である。
したがって、刊行物1に記載された発明(電子システム)において、毎週不規則な時刻と間隔で放送されるシリーズのテレビ番組をサーチして録画予約しようとする場合、その専用入力キーとして、上記「Aキー242」を用いること、これを「毎週キー」(単に用語上の問題に過ぎない。)と称し、第二の(記憶手段)をRAMとして、上記相違点(f)のように、訂正発明1に記載の「毎週キーが操作された場合には、上記第二のRAMに記憶された上記カーソルの位置情報に基づき」「翌週以降の」サーチを実行することは当業者が容易に想到できたものである。

相違点(g)について:
刊行物1に記載された発明は、当日の番組情報が表示されるものであるが、一般には、むしろ、その日の番組情報をみようとして電源をオンするのが普通であるとも考えられる。また、主電源をオンすることによってスケジュール画像の表示ステップとし、テレビ画面上に当日のスケジュールを表示させること、すなわち、電源がオンされた日の必要なスケジュール情報を画面表示することは本願出願前に周知の技術である〔必要があれば、刊行物10:特開昭61-74475号公報(特に、第3頁右下欄?第4頁左上欄、第6頁左上欄の記載、第2図の表示ステップi、第3図F、G等)、及び、刊行物11:特開昭61-74476号公報(特に、第4頁左上欄?同頁右上欄の記載、第2図の表示ステップi、第3図F、G等)を参照。〕から、刊行物1に記載された発明においても、テレビ番組を画面上に番組表示しようとする際、上記相違点(g)のように、「電源が投入された際」にその日のテレビのスケジュール情報であるテレビ番組情報を画面表示することは当業者において設計的事項にすぎない。

そして、上記各相違点(a)?(g)についての判断を総合しても訂正発明1の奏する効果は、刊行物1に記載された発明から当業者が十分に予測可能なものであって、格別のものとはいえない。

(ホ)独立特許要件についてむすび
したがって、訂正発明1は、刊行物1に記載された発明、及び、各刊行物をもって例示した周知文献を参酌することにより、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

なお、審判請求人が、請求理由(5-3)で主張する「本件異議の決定における認定が訂正によって誤りとなった具体的理由」に対して、以下に整理して見解を示す。
「理由1:」については、「相違点(e)」及びその判断において、上記したとおりである。
「理由2:」で、審判請求人は、引用例に記載された発明は、テレビ番組の一部が「放送順に」表示されたものでない旨の主張をしているが、刊行物1では、表示形式の都合上、同じ時刻に開始される番組を、同一の時間枠にまとめて表示しているのであって、開始時刻が同じ番組に「順序」が付けられないのはいうまでもないことであるから、このような表示形式を理由に「放送順」でないとする根拠とはならない。刊行物1においても、9:00開始の番組に続いて、9:15開始の番組、さらに9:30開始の番組が表示されているのであるから開始時刻が異なる番組については、開始時刻の早いものから「放送順に」表示されていることが明らかである。
「理由3:」については、「相違点(d)」及びその判断において、上記したとおりである。
「理由4:」において、「単なる記憶手段ではなく、カーソルキーの入力に応じて番組表の選択位置が移動すると、RAMに記憶された番組データにおけるカーソル位置情報も、それに応じて更新するという高度な機能の実現手段である」等の主張をしているが、記憶手段としてのRAM自体にそのような機能が備わっているはずもなく、記憶手段としてRAMを用いること自体が容易との判断は妥当なものである。前記「高度な機能」は、結局のところ「更新手段」に帰するものであるから、この点については「相違点(e)について:」の項で判断したとおりである。
「理由5:」について、審判請求人は、甲第4号証?甲第6号証(上記刊行物3?5に相当。)に記載された番組表は、「紙からなる」もので「単なる絵として表示されるだけ」のもので、受信装置側がデータとして利用できるものではないとの主張を行っているが、上記刊行物3?5は、周知の番組表の形式の例示として提示するもので、刊行物1においては、受信側でデータを利用して少なくともチャンネルと時間と放送内容をもつ放送形式(上記(xix)参照)の情報が番組一覧表示される意味での「番組表」(以下同様)と認定しているものである。例示されたものが、紙であれ、単なる絵であれ、表示形式として周知である以上、当該周知の表示形式を、TV画面に表示するデータとすることに格別阻害要因となるべき事項はないのであるから、刊行物1における表示形式を刊行物2?5等において周知の時刻とチャンネルを縦・横に並べた表示形式とすることが当業者にとって容易に想到しうる事項であるとの判断は妥当なものである。
「理由6:」審判請求人が主張する訂正発明の作用効果については、相違点(c)(d)についての判断で示したように、新聞雑誌等で周知の表示形式の番組表を採用することで当然予想される程度のものにすぎない。
「理由7:」において、審判請求人は、「番組表から番組を選択することを全く想定していない引用例に記載の発明に対して番組表を適用し、さらに、チャンネルの方向や放送順の方向にカーソルを移動させて番組を選択するという技術まで引用例に記載の発明に対して適用することは、ありえないと考えられる。」と主張しているが、刊行物1に記載されたシステムでは、MGモード及びPGモードにおいて、まさに、番組一覧表示から番組を選択するものに他ならない。したがって、刊行物1に記載されたシステムに対して、異なる表示形式の番組表を適用する動機付けは十分存在するものである。
「理由8:」において、刊行物1に記載されたシステムに甲第4号証?甲第6号証(上記刊行物3?5に相当。)のような周知の表示形式を適用することに、いわゆる阻害要因がある旨の主張もしている。その概要は、仮に前記のように適用した場合には、テーマ設定、ゴールデンアワー設定、チャンネル制限一覧表示の各機能において、番組表が穴だらけになるから、適用を妨げる要因となりうるというものである。これに対しては、(xiii)に摘記したように、「PG+スケジュール設定」の機能においては、「下の8行に番組一覧が表示される。この一覧表示はMG一覧表示と同一であるが、・・・短縮した一覧が表示される」との記載、乃至、「全ての番組が一覧表示されるデフォルト・モード(テーマ・オフ・モード)」「デフォルト・チャンネルモードではチャンネルの制限がなく番組が一覧表示される」との機能があるように、スケジュール設定に用いられるモードでは、必ずしも、番組一覧表示が穴だらけになることはないのであるから、番組一覧表示の表示形式として新聞や雑誌等で周知の表示形式を採用することに格別の障害が生じるわけではない。刊行物1に記載されたシステムにおけるテーマ設定、ゴールデンアワー設定、チャンネル制限一覧表示等の機能は、訂正発明1とは何ら関係のない事項である。
「理由9:」については、上記対比・判断で「CPUで読み取られるディスケットのスケジュール情報を使用」した場合について、並びに、相違点(b)及びその判断において記載したとおりである。

また、審判請求人は平成19年6月14日付けの訂正拒絶理由に対して、平成19年7月19日付け意見書で種々主張している。その内容は上記「理由1」?「理由9」と部分的に重複するもののさらに付言する。
審判請求人は、大要、
「1.訂正発明1と刊行物1に記載された発明との一致点の認定の誤りについて
(1)訂正拒絶理由通知では、訂正発明1と刊行物1に記載された発明との一致点として、
「該放送順序表示手段及び上記チャンネル表示手段により上記画面に表示される番組表を上記画面に表示可能な一画面分の番組内容のみに限定する限定手段と、
上記放送順序表示手段、上記チャンネル表示手段及び上記限定手段により上記画面に表示された上記番組表から任意の番組が表示されている位置を、移動可能なカーソルにより選択するための選択手段と」
が挙げられています(第35頁第10?14行)。
しかしながら、刊行物1において画面に出力されるものは、訂正発明1における「番組表」とは全く異なるものですので、刊行物1において「番組表」が出力されることを前提とした、上記一致点の認定は全て誤りです。 ・・・(中略)・・・
以上詳述しましたとおり、刊行物1記載の発明において、画面に出力される内容は、「PGモード」はいうまでもなく、「MGモード」においても、「選択基準」に基づいて検索した結果、ヒットした番組のみを選択的に並べたものです。
(3)それに対し、訂正発明1が出力するものは「番組表」です。訂正発明1における「番組表」とは、訂正明細書の請求項1における「各チャンネルのテレビの番組を取り出して、チャンネルの違い毎に縦もしくは横の内の1方向に並べて画面に表示するチャンネル表示手段」「同一チャンネルの番組を、その放送順に、1番組1枠で上記1方向と垂直な方向に並べ、且つ各番組の放送時間に応じた長さで上記画面に表示する放送順序表示手段」との記載、本件の願書に添付された図4から明らかなとおり、チャンネルの軸と、時間の軸とをそれぞれ備え、各番組がそのチャンネルと時間とに対応した位置に配置されたものです。
また、「番組表」は、全ての番組の中から、使用者が好みの番組を探すために用いるものですから、「番組表」の意義が、所定範囲内の全ての番組を、そのチャンネルと時間とに対応した位置に系統的且つ連続的に、隙間無く配置したものであることは技術常識です。このことは、刊行物2?5における「番組表」が全て、上記のものであることにより明確に裏付けられます。すなわち、刊行物2の図面、刊行物3の第4図、及び刊行物5の図4に表された「番組表」は、全て、チャンネル軸(横軸)と時間軸(縦軸)との両方について、全ての番組が系統的且つ連続的に、隙間なく配置されています。また、刊行物4の第20?21頁、第30?31頁に記載された「番組表」も、各時間帯毎に、その時間帯における全てのチャンネルの番組を表示することにより、全体として、全ての番組を系統的且つ連続的に、隙間なく配置しています。
以上詳述しましたように、本件訂正発明1における「番組表」の意義は、チャンネルの軸と、時間の軸とをそれぞれ備え、所定範囲内の全ての番組が、そのチャンネルと時間とに対応した位置に系統的且つ連続的に、隙間無く配置されたものです。
よって、本件訂正発明1における「番組表」は、刊行物1における出力内容(「選択基準」に基づいてシステムが検索した結果、ヒットした番組のみを選択的に並べたもの)とは大きく相違します。
2.本件訂正発明1と刊行物1との相違点の検討
上述しましたとおり、刊行物1の発明において画面に出力されるものは、「番組表」とは大きく相違するものですが、これを、「番組表」に置換することは決してできません。その理由を説明します。
(イ)・・・(中略)・・・。
すなわち、刊行物1の発明において、「選択基準」に基づいてシステムが検索した結果、ヒットした番組のみを選択的に画面に出力するという事項は、一覧表示される番組の数を減らし、上述した課題を解決するために必須の構成です。仮に、画面に出力する内容を、所定範囲内の全ての番組を含む「番組表」に置き換えると、ユーザが調べる番組数が増えてしまい、上述した課題が解決できなくなってしまいます。
よって、刊行物1の発明に「番組表」を適用することには、明確な阻害事由が存在します。
(口)・・・(前略)・・・。仮に、刊行物1の発明において、「番組表」を画面に出力しようとすると、検索で絞って除外した番組を、再度「番組表」に戻す等、非常に不自然且つ複雑な操作が必要になってしまいます。このような、一度除外した番組を再度復活させるという操作は、いずれの刊行物にも示唆さえされておらず、その操作をどうやって行うかは、当業者には見当もつきませんから、決して当業者が行うことはできません。」
というものである。

しかしながら、訂正発明1において「番組がチャンネルと時間とに対応した位置に配置された番組表」「上記番組表出力手段によって出力された番組表上を上記チャンネルの方向及び上記時間の方向にそれぞれ独立にカーソルを移動させて」との記載はあるものの、「番組表」の意義が、『所定範囲内の全ての番組を、そのチャンネルと時間とに対応した位置に系統的且つ連続的に、隙間無く配置したものである』との要件は記載がなく、明確に把握できない以上採用できるものでない。

仮に、『所定範囲内の全ての番組を、そのチャンネルと時間とに対応した位置に系統的且つ連続的に、隙間無く配置したものである』と解釈できるとしても、刊行物1には、
『衛星放送を考慮すると、事態はさらに複雑になる。衛星TVガイドは、時間によって米国内の衛星放送の全番組を一覧表示している。各時間または半時間の見出しの元に、50以上の番組が一覧表示されている。地理的位置及び機器の能力といった要因によって、多くのユーザが受信できるのは、一覧表示された番組のごく一部だけである。番組の選択を行う際に調べる一覧表示の数を減らすことはユーザにとって望ましい。また、加入者していないユーザに対しては暗号化された番組の一覧表示を削除することも視聴者にとっては望ましい。』(第2欄第56?67行)
(When satellite broadcasts are considered, the situation becomes even more complex. Satellite TV guides list all programs of satellites broadcast in the U.S. by the hour. Fifty or more programs may be listed under each hour or half hour heading. Depending on such factors as geographic location and equipment capability, many users will only be able to receive a small fraction of the listed programs. It would be desirable for a user to be able to reduce the number of such listings to be consulted in making a program selection. It would also be desirable for the viewer to be able to eliminate listings for encrypted programs for which the user is not a subscriber.)
と、従来技術として「各時間または半時間の見出しの元に、番組が一覧表」「地理的位置及び機器の能力といった要因によって、多くのユーザが受信できる」「番組の選択を行う際に調べる一覧表示の数を減らすことはユーザにとって望ましい」及び「暗号化された番組の一覧表示を削除することも視聴者にとって望ましい」等、番組の一覧表示の内容は、少なくとも番組を選択した結果を並べたものでなく、系統的且つ連続的に全番組情報を一覧表示されていたものと解される。
そして、通常、ユーザにとって新聞に掲載、乃至、番組案内出版物をみて番組を調べる代わりに使用するものであるから、常に、一覧表示できる機能を備えておくことは当然の要望であり、特別な事項でない。

具体的に刊行物1の記載をみると、上記摘記事項(vii)の「2.キーボード操作の概要」には、「C230」キーについて、「MGモードのチャンネル制限のオン・オフを切り替える。」と、「P240」キーについて、「前に数字キーを押さない場合、Pは一覧表示をゴールデンアワーだけに制限する。」と、及び「A242」キーについて、「前に数字キーを押さない場合、Aは一覧表示を選択されたテーマだけに制限する。」とされ、同様に、第11欄の第8行?24行にわたってキー操作の一覧表の形式で、
「高度なユーザによって使用されるキー:
C230 チャンネル一覧表示制限を切り換える。
P240 ゴールデンアワー一覧表示を切り換える。また午後を設定する。
A242 テーマ一覧表示を切り換える。また午前を設定する。」
(Keys used by advanced users:
C230 Toggles channel listing restriction
P240 Toggles prime time listing or sets PM
A242 Toggles theme listing or sets AM)

とある。また、第18欄第11行?13行にも、Fig.8のフロー図を参照して、
「373でP、CまたはA キー240、230または242の閉鎖が検出された場合、377でゴールデンアワー・バッファ、チャンネル・バッファ及びテーマ・バッファがオフまたはオンになる。」
(If a P, C or A key 240, 230 or 242 closure is detected at 373, the prime buffer, channel buffer and theme buffer are toggled off or on at 377.)

とあるから、ゴールデンアワー、チャンネル、及びテーマの、それぞれについての制限は、いずれも、キー操作により切り換えて、オン・オフで制限を外すことができるものである。そして、MGモードでの表示では、ステータス行に、
「実際の時刻と日付、及び何らかの検索制限(ゴールデンアワー、テーマ、及びチャンネル)が作動しているかどうかを示す」(第11欄第35行?37行)
(showing the actual time and date, and whether any of the search restrictions (prime, theme, and channel) are activated. )
と、各制限のオンオフを使用者に知らせる記載がある。

また、上記各制限について、
テーマの制限においては、
『異なったテーマに関心を有する何人かの視聴者に対応するため、番組マスタは4つまでのテーマ一覧表示を作成する機能を有する。PG Aに入った後多数の一覧表示を作成するには、すぐ(1?4の)数字を入力する。別のリストを作成するには、ユーザはPGモードを出てから新しい数字によって再びPG Aに入らなければならない。なお、ユーザが番号付き一覧表示を作成する時、番組マスタはまだ全ての番組が一覧表示されるデフオルト・モード(テーマ・オフ・モード)を提供している。番号付きリストが作成されない場合、番組マスタはテーマ・オフとテーマ・オンの2つのモードだけを提供する。』(第13欄第20?30行)
(To accommodate several viewers with different theme interests, the Program Master has the facility to create up to four theme lists. To create a multiple list, after PG A is entered, enter a digit (from 1 to 4) immediately. To create another list, the user must exit the PG mode and re-enter PG A with a new digit. Note that when the user creates a numbered list, the Program Master still provides a default mode where all programs are listed (theme off mode). If no numbered list is created, the Program Master provides only two modes: theme off and theme on.)
との記載があり、4つまでのテーマ一覧表示の有無にかかわらず、デフオルト・モード(テーマ・オフ・モード)では、全ての番組が表示され、テーマによる制限がないモードが、常に、選択可能であることを示している。

チャンネルにおいては、
『多数の一覧表示を作成するには、PG Cを入力した後続けて1?4の数字を入力する。何らかの他の数字を入力するとヘルプ画面が表示される。MGが入力されると、ステータスは制限一覧表示が1つの場合の単純なチャンネル・オンまたはオフの代わりにチャンネル・グループnを表示する。常に全てのチャンネルが一覧表示されるデフォルト・チャンネル・モードが存在する。MGモードでは、Cキーが押される度に、チャンネル・グループ番号が変更される。それ以上グループ番号がない場合、デフォルト・チャンネル・モードが表示される。』(第15欄第7?17行)
(To create multiple lists, follow the PG C entry with a number from 1 to 4. Any other number will display a help screen. When MG is entered, the status will show Channel Group n instead of simply Channel ON or OFF for a single restriction list. There is always a default channel mode where all channels are listed. While in the MG mode, each time the C key is pressed, the Channel Group number is changed. If there are no more Group numbers, then the default channel mode is displayed.)
との記載があり、デフォルト・チャンネル・モードではチャンネルの制限がなく番組が一覧表示される。

以上の記載から、刊行物1に記載された発明が『かなりの量のスケジュール情報」に対し、「選択基準」に基づく検索を行い、その検索でヒットした番組だけを選択して画面に表示する』『画面に出力される内容は、「PGモード」はいうまでもなく、「MGモード」においても、「選択基準」に基づいて検索した結果、ヒットした番組のみを選択的に並べたものです』とする主張は誤りで、刊行物1に記載された発明は『「選択基準」に基づいてシステムが検索した結果、ヒットした番組のみを選択的に並べたもの』だけのものでなく一覧表示されるものである。

次に、審判請求人は、訂正発明1における「番組表」についてであるが、『本件訂正発明1における「番組表」の意義は、チャンネルの軸と、時間の軸とをそれぞれ備え、所定範囲内の全ての番組が、そのチャンネルと時間とに対応した位置に系統的且つ連続的に、隙間無く配置されたものです』とした形態のもので『刊行物1において画面に出力されるものは、訂正発明1における「番組表」とは全く異なるものですので、刊行物1において「番組表」が出力されることを前提とした、上記一致点の認定は全て誤りです。』と主張する。
しかしながら、刊行物1に記載された発明は、出力内容(「選択基準」に基づいてシステムが検索した結果、ヒットした番組のみを選択的に並べたもの)でないことは上記したとおりである。
そして、刊行物1に記載された発明は、少なくともチャンネルと時間と放送内容をもつ放送形式(上記(xix)参照)の情報が番組一覧表示される意味で「番組表」と表現しているもので、上記請求人が主張する「番組表」の形態は上記(ニ)対比・判断[相違点](c)で相違点として認め、この点は『〔判断〕相違点(c)について:』で、刊行物1に記載された発明においても、要するに、「チャンネルの軸と、時間の軸とをそれぞれ備え、所定範囲内の全ての番組が、そのチャンネルと時間とに対応した位置に系統的且つ連続的に、隙間無く配置」することができる、と判断するものである。

また、『刊行物1の発明において画面に出力されるものは、「番組表」とは大きく相違するものですが、これを、「番組表」に置換することは決してできません。』であるが、スケジュール情報については、上記摘示事項(xx)に加え、
「さらに、当業者に明らかなように、図示及び説明された本発明の形態及び細部には様々な変更が可能である。例えば、スケジュール情報は、コンピユサーブ(Compuserve) またはザ・ソース(The Source)といった情報ユーティリティを通じてパーソナル・コンピュータによりアクセス可能であり、ユーザはユーティリティのメインフレームに対して選択入力を行い、メインフレーム上で選択プログラムを実行した後で選択された番組情報をダウンロードするか、または自分の地域に関する番組スケジュール情報をダウンロードした後パーソナル・コンピュータ上でダウンロードされた番組スケジュール情報により番組選択を行うことができる。テレビ受像機とVCRはパーソナル・コンピュータの周辺機器として制御することができる。また、ユーザはパーソナル・コンピュータから選択された番組情報を利用して本発明の方法によりテレビ受信機またはVCRを手動で操作することができる。TVスケジューラへの入力として、直接放送の代わりに放送情報を含むディスケットを使用することができる。ディスケツトは、プログラム可能TVチューナを制御するコンピュータによって読み取られる。」(第21欄第65?第22欄18行)
(It should further be apparent to those skilled in the art that various changes in form and details of the invention as shown and described may be made. For example, the schedule information could be accessible with a personal computer through an information utility, such as Compuserve or The Source, and the user could either make the selection inputs to the utility's mainframe for running a selection program on the mainframe and then download the selected program information, or download the program schedule information for his or her locality, then run the selection program with the downloaded program schedule information on the personal computer. The television set and VCR could then be controlled as peripherals of the personal computer. Alternatively, the user could employ the selected program information from the personal computer to control the television receiver or VCR manually in the process of this invention. A diskette containing broadcast information could be used instead of a direct broadcast as an input to the TV soheduler. The diskette can be read by a computer that controls a programmable TV tuner. )

と、スケジュール情報としては、CPUで読み取られる「ディスケット」をあげている。これは、記憶保持動作が不要な記憶手段として予め記憶された記憶手段で、番組表の情報を常時備えている、CPUで読み取られる「ディスケット」は、「仮に、刊行物1の発明において、「番組表」を画面に出力しようとすると、検索で絞って除外した番組を、再度「番組表」に戻す等、非常に不自然且つ複雑な操作が必要になってしまいます。このような、一度除外した番組を再度復活させるという操作は、いずれの刊行物にも示唆さえされておらず、その操作をどうやって行うかは、当業者には見当もつきませんから、決して当業者が行うことはできません。」との検索で絞った除外した番組を、再度「番組表」に戻す不自然さ且つ複雑な操作を必要とするものでない。
また、上記CPUで読み取られる「ディスケット」を用いない場合においても、一般的に、ある基準にしたがって、情報の検索を行う場合、検索対象となる元の情報が存在するのは当然のことで、前記検索対象を、全ての基準を網羅する「全体」の情報とすることは普通のことにすぎない。刊行物1の発明においても、特定のチャンネル、ゴールデンアワー、テーマの、各選択基準を適用するに当たって、その選択の前提として、検索の対象となる全ての番組が情報として存在することはいうまでもない事項である。

そして、請求人の主張する『刊行物1の発明に「番組表」を適用することには、阻害事由が存在します。』ということはない。

よって、審判請求人の意見書での上記主張は採用できない。

6.訂正発明の独立特許要件についてむすび
したがって、訂正発明1は、刊行物1に記載された発明及び刊行物2乃至刊行物11に記載された周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。


7.むすび
以上のとおり、本件訂正後における特許請求の範囲に記載されている請求項1に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるから、本件審判請求に係る訂正は特許法第126条第5項の規定に適合しないものである。
したがって、本件審判請求に係る訂正は、認めることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2007-11-19 
結審通知日 2005-12-08 
審決日 2007-12-11 
出願番号 特願2001-34020(P2001-34020)
審決分類 P 1 41・ 856- Z (G11B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 山澤 宏小林 大介  
特許庁審判長 江畠 博
特許庁審判官 山田 洋一
新宮 佳典
早川 卓哉
小松 正
登録日 2002-05-10 
登録番号 特許第3304335号(P3304335)
発明の名称 番組選択装置および番組選択方法  
代理人 足立 勉  

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