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審決分類 審判 全部無効 2項進歩性  B60P
管理番号 1187914
審判番号 無効2007-800250  
総通号数 109 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-01-30 
種別 無効の審決 
審判請求日 2007-11-05 
確定日 2008-11-04 
事件の表示 上記当事者間の特許第3894470号発明「特装車」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第3894470号の請求項1ないし4に係る発明についての特許を無効とする。 審判費用は、被請求人の負担とする。 
理由 1.手続の経緯
(1) 本件特許第3894470号の請求項1ないし4に係る発明についての出願は、平成13年1月23日に出願され、平成18年12月22日にその発明について特許権の設定登録がされたものである。
(2) これに対して、請求人は、本件特許の請求項1ないし4に係る発明は、甲第1号証ないし甲第5号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものであるから特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであると主張するとともに、甲第6号証並びに甲第7号証を挙げて本件特許出願日前に公然知られた発明及び公然実施された発明もしくはこれらの発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第1項第1号及び第2号並びに同条第2項の規定に違反してなされたものと主張し、証拠方法として甲第1号証ないし甲第7号証を提出している。

2.請求人の主張
請求人は、本件発明について特許を無効とする、との審決を求め、その理由として、本件特許の請求項1ないし4に係る発明(以下「本件特許第1発明ないし第4発明」という。)は、甲第1号証ないし甲第5号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものであるから特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるとともに、甲第6号証並びに甲第7号証を挙げて本件特許出願日前に公然知られた発明及び公然実施された発明もしくはこれらの発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第1項第1号及び第2号並びに同条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、その特許は無効とされるべきであると主張し、証拠方法として甲第1号証ないし甲第7号証を提出している。

3.本件特許第1発明ないし第4発明
本件特許第1発明ないし第4発明は、明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし請求項4に記載された次のとおりのものと認める。
「【請求項1】 ビル地下等への車両の進入路を対面走行できる小型トラックに、吸引ブロア及びレシーバータンクを備えて吸引ブロアよりの吸引エアーにて汚水や汚物等をレシーバータンクに吸引回収する吸引回収装置と、水タンク及び洗浄ポンプを備えて水タンクからの洗浄水を洗浄ポンプより噴射して洗浄する洗浄装置と、排水ポンプを備えて排水ポンプにより吸引して排水をおこなう排水装置を搭載し、吸引回収装置と洗浄装置の駆動を同時におこなう切換え手段を備え、更に、レシーバータンクと排水ポンプとを排水ポンプの吸引側にホースにて連結可能に構成して吸引回収装置と排水装置の駆動を同時におこなう切換え手段を備えて成ることを特徴とする特装車。
【請求項2】 吸引回収装置、洗浄装置及び排水装置の動力は、小型トラックに搭載したエンジンの出力を使用することを特徴とする請求項1記載の特装車。
【請求項3】 車体の前部に搭載したエンジンの後方に、吸引ブロア、水タンク及びレシーバータンクをこの順に搭載して成ることを特徴とする請求項1記載の特装車。
【請求項4】 排水ポンプよりの排水をレシーバータンクに投入可能に構成して成ることを特徴とする請求項1記載の特装車。」

4.甲第各号証と記載事項及び引用発明
(1)甲第各号証
甲第1号証:実公昭52-17856号公報
甲第2号証:特開昭58-150489号公報
甲第3号証:特開平7-313995号公報
甲第4号証:実公昭55-32888号公報
甲第5号証:実願平4-54280号(実開平6-16138号)のCD -ROM
甲第6号証:有限会社特装興業の証明書
甲第7号証:兼松エンジニアリング株式会社の証明書

(2)甲各号証の記載事項及び引用発明
(イ)上記の甲第1号証の第1欄第35行?第2欄第24行には、
「本考案は汚物処理車に関するもので、その目的とする処は多種の処理作業を行わせることができ乍ら、その作業を極めて合理的に且つ能率良く行なわせ得る汚物処理車を提供しようとするものである。
即ち本考案は車体駆動用の動力軸により真空ポンプを駆動してタンク内を負圧となし、以つて通常のバキュームカーと同様に汚物の吸入を行わせたり、或いは動力軸により液圧ポンプを稼働し液圧モーターを介して高圧水噴射ポンプを駆働すると共に、・・・吸排水ポンプを駆動し・・・清水タンク内を噴射せしめ、この下水道の詰まりを解消せしめ、次いでタンク内の負圧によりこの下水道に溜っている汚物、土砂などを汚水と共に該タンク内に吸入すると共にその汚物、土砂などのタンク内への吸入を極めて効率良く行なわせ得る・・・而もその作業は非常に合理的且つ連続的に行うことができ・・・即ち、例えば・・・下水道の詰りを解消すると同時に直ちにその詰りの原因となっていた汚物、土砂などを吸入除去せしめることができ、しかもこの汚物、土砂などのタンク内への吸入を極めて効率良く行うことができるのである。」 と記載されている。
(ロ)甲第1号証の第3欄第16行?第35行には
「又前記車体1上に高圧水噴射ポンプ13、ホース巻取装置14、吸排水ポンプ15を搭載すると共に、これらの上方位置に清水タンク16、オイルタンク17を搭載保持させ、この高圧水噴射ポンプ13の吸入口と清水タンク16とを連通させ・・・これら高圧水噴射ポンプ13、巻取装置14、吸排水ポンプ15に夫々液圧モーター13´,14´,15´,を附設して駆動すべく成し、この各液圧モーター13´,14´,15´を前記動力軸12により動力分割機22を介して稼働される液圧ポンプ19に連通連結させる。尚この連通は第3図に示される如く、切換弁20,21を介して行なわれ、即ち液圧ポンプ19の吸入口はオイルタンク17に連通し、液圧ポンプ19の吐出口は切換弁20を介して液圧モーター13´,15´及びピストン装置4,4´,8に連通すると共に、切換弁21を介して液圧モーター14´に連通している。」と記載されている。
(ハ) 甲第1号証の第3欄第38行?第4欄第第18行には
「先ず通常の糞尿処理車の如く汚物のみの吸引は動力軸12により真空ポンプ5を駆動してタンク2内を負圧と成し、接続口11又は9から吸入パイプ23によりタンク2内に吸引させる。又下水道が汚物や土砂により詰つている場合は先ず動力軸12により液圧ポンプ19を稼働せしめ、各液圧モーター13´,14´を介して高圧水噴射ポンプ13、巻取装置14を駆動して該巻取装置14に巻回のホース18を下水道内に送り込み乍らその先端より高圧水を噴射させて汚物や土砂などを洗流し、下水道の詰りを解消させ、これに続きこの汚物や土砂などを汚水と共に接続口9又は11から吸入パイプ23によりタンク2内に吸入させる。そしてタンク2内に汚水、汚物、土砂が充満して以後の吸入が不能になると、前記吸排水ポンプ15の吸入口に連結した吸入パイプ(図示せず)の先端を前記タンク2のパイプ接続口10に接続して、該排出口10からタンク2内の汚水のみを排出し、更に汚物、土砂の吸入を行なわせるのである。この場合吸排水ポンプ15の吸入口に連結した吸入パイプを予じめタンク2のパイプ接続口10に接続しておけば、吸入パイプ23によるタンク2内への汚物、土砂の吸入と並行して該タンク2内の汚水のみをパイプ接続口10から排出させることができるのである。」と記載されている。
(ニ) 甲第1号証の第3欄第24行?第41行には
「又他の用い方として液剤などの貯蔵タンク内壁を前記ホース18先端から噴射される高圧水により洗浄すると共に、該貯蔵タンク内に溜つた洗浄排液を接続口9又は11からパイプによりタンク2内に吸入させる。尚この場合洗浄排液が公害の原因にならない場合は吸排水ポンプ15をしてこの洗浄排液を下水道に直ちに排出させることができる。勿論この吸排水ポンプ15を用いて吸排水のみをも行なわせ得るものである。
又この吸排水ポンプ15によって、高圧水噴射ポンプ13から吐出される水の量が多い場合は別のタンク車から清水を清水タンク16に補給することができると共にタンク2内の汚水又はその上澄水をフイルターなどを介して濾過してこれを清水となし、清水タンク16に補給することができ又水源が近くにある場合は吸排水ポンプ15をして清水タンク16に清水を補給することができるのである。」と記載されている。

ところで、上記(イ)?(ニ)の記載事項及び第1図?第3図の記載事項を総合すると甲第1号証には次の発明(以下「甲第1号証発明」という。)が記載されているものと認められる。
「動力車1に、真空ポンプ5及びタンク2を備えて真空ポンプ5にて汚水や汚物等をタンク2に吸引回収するとともに、清水タンク16及び高圧水噴射ポンプ13を備えて、清水タンク16からの清水を高圧水噴射ポンプ13より噴射して洗浄するともに、吸排水ポンプ15を備えて吸排水ポンプ15により吸引して排水をおこない、車体1の駆動用動力軸により駆動されて、吸引回収と洗浄の駆動を同時におこなう切換弁20,21を備え、更に、タンク2と吸排水ポンプ15とを吸排水ポンプ15の吸引側に連結した吸引パイプで接続して吸引回収と排水の作業駆動を同時におこなう切換弁20を備えて成る汚物処理車。」

(ホ)また甲第2号証には、浄化槽に貯留された汚泥水を凝集剤液を用いて処理する浄化槽管理車に関する発明が記載されており、その第5頁右上欄3?5行には「浄化槽管理車として積載重量4t未満の小型車を使用することが可能となっている。」と記載されている。
(ヘ)甲第3号証には小型合併処理浄化槽を清掃するための浄化槽清掃車の改良に関する記載があり、その第3頁第4欄39?40行には「全体的に装置を小型化にでき、小さな路地の奥にも簡単にアクセスできる。」と記載されている。
(ト)甲第4号証には、ビルディング等の受水槽及び高架槽等の貯水槽の高圧水洗浄及び清掃汚水処理を、同時に一台の車両で行える機能を有する高圧水洗浄処理車に関する構成が記載されており、その第1図及び第2図には、車体の前部に搭載した駆動源(独立エンジン)6の後方に、汚泥水吸引手段(真空ポンプ)10、洗浄用清水タンク室1a及び汚水給排処理タンク室1bをこの順に搭載していることが記載されている。

5.本件特許第1発明に対して
(1)対比
本件特許第1発明と上記の甲第1号証発明とを比較すると、甲第1号証発明の「汚物処理車」は、多種の処理作業を行わせることができる汚物処理車であり、本件特許第1発明にいう「特装車」に相当する。また、甲第1号証発明の「動力車の車体1」「タンク2」「清水タンク16」「高圧水噴射ポンプ13」「吸排水ポンプ15」「吸引パイプ」は、本件特許第1発明の「トラック」「レシーバータンク」「水タンク」「洗浄ポンプ」「排水ポンプ」「ホース」にそれぞれ相当する。
また、甲第1号証発明の「真空ポンプ5」は、動力分割機22を介して駆動され、「タンク2」内を負圧にするもので、本件特許第1発明における「吸引ブロア」に相当するものである。
そして、甲第1号証発明の「真空ポンプ5」と「タンク2」とは吸引回収装置を構成しており、同じく「清水タンク16」と「高圧水噴射ポンプ13」とは洗浄装置を構成し、「吸排水ポンプ15」は排水装置を構成している。 さらに、甲第1号証発明の液圧モーター13´,15´は「切換弁20」を介して動力軸12により動力分割機22を介して稼働される液圧ポンプ19に連通しており、それぞれ「高圧水噴射ポンプ13」、「吸排水ポンプ15」を駆動するものであり、「切換弁20」の切換により「真空ポンプ5」と「高圧水噴射ポンプ13」とを同時に作業駆動可能とし、同じく「真空ポンプ5」と「吸排水ポンプ15」をも同時に駆動可能とすることが明らかである。そして、甲第1号証発明の「切換弁20」は液圧により駆動を切り替えるものであるが、「吸排水ポンプ15と高圧水噴射ポンプ13の駆動を同時におこなう」という機能からみると「切換え手段」であり、本件特許第1発明の「切換え手段」に相当する。また、甲第1号証発明の「タンク2と吸排水ポンプ15とを吸排水ポンプ15の吸引側に連結した吸引パイプで接続」する構成は、本件特許第1発明の「レシーバータンクと排水ポンプとを排水ポンプの吸引側にホースにて連結可能に構成」するに相当する。
したがって、両者は次の点で一致する。
(一致点)
「トラックに、吸引ブロア及びレシーバータンクを備えて吸引ブロアよりの吸引エアーにて汚水や汚物等をレシーバータンクに吸引回収する吸引回収装置と、水タンク及び洗浄ポンプを備えて、水タンクからの洗浄水を洗浄ポンプより噴射して洗浄する洗浄装置と、排水ポンプを備えて排水ポンプにより吸引して排水をおこなう排水装置を搭載し、吸引回収装置と洗浄装置の駆動を同時におこなう切換え手段を備え、更に、レシーバータンクと排水ポンプとを排水ポンプの吸引側にホースにて連結可能に構成して吸引回収装置と排水装置の作業駆動を同時におこなう切換え手段を備えて成る特装車。」
相違点は、次のとおりである。
(相違点1)
本件特許第1発明のトラックは「ビル地下等への車両の進入路を対面走行できる小型トラック」であるのに対し、引用発明の「動力車1」ではそのようなトラックであるかどうか不明である点。

(2)相違点についての当審の判断
上記相違点1について検討すると,
汚物処理車において、処理装置を「小型トラック」に搭載することは、上記記載事項4.(2)の(ホ)(へ)に示されているように、当該技術分野において普通に知られた周知技術といえるし、また、このような周知技術の採用は、必要に応じて適宜実施されるべき通常の技術事項である。そうすると、引用発明においても、上記のような周知技術を採用して、上記相違点1で指摘した「ビル地下等への車両の進入路を対面走行できる」小型トラックのような本件特許第1発明の構成とすることは当業者が容易に想到成し得た事項といえる。
そして、本件特許第1発明の作用効果について検討しても、甲第1号証発明及び甲第2?4号証に記載された事項から当業者が予測できる範囲内のものである。

6.本件特許第2発明に対して
(1)対比
本件特許第2発明と甲第1号証発明を比較すると、一致点及び相違点1については、上記5.と同じであり、他に以下の相違点2について相違するので相違点2について検討する。
(相違点2)
本件特許第2発明は「吸引回収装置、洗浄装置及び排水装置の動力は、小型トラックに搭載したエンジンの出力を使用する」のに対して、甲第1号証発明は「車体1の駆動用動力軸12により駆動する」ものである点。

(2)相違点2についての判断
甲第1号証発明においては「車体1の駆動用動力軸により駆動する」ものであり、車体駆動用動力はトラックに搭載したエンジンの出力を使用することは通常成されている周知技術であるから、甲第1号証発明においても吸引回収装置、洗浄装置及び排水装置の動力は、車体1に搭載したエンジンの出力を使用しているものである。したがって、動力として小型トラックに搭載したエンジンの出力を使用することにより、上記相違点2で指摘したような本件特許第2発明の構成とすることは当業者が適宜成し得る程度の設計的な事項に過ぎない。
そして、本件特許第2発明の作用効果について検討しても、甲第1号証発明及び甲第2?4号証に記載された事項から当業者が予測できる範囲内のものである。

7.本件特許第3発明に対して
(1)対比
本件特許第3発明と甲第1号証発明を比較すると、一致点及び相違点1については、上記5.と同じであり、他に以下の相違点3について相違するので相違点3について検討する。
(相違点3)
本件特許第3発明の「車体の前部に搭載したエンジンの後方に、吸引ブロア、水タンク及レシーバータンクをこの順に搭載して成る」ものであるのに対して、甲第1号証発明はそのような配置が明らかでない点。

(2)相違点3についての判断
上記の甲第4号証の第1図及び第2図には 「車体の前部に搭載した駆動源(独立エンジン)6」の後方に、「汚泥水吸引手段(真空ポンプ)10」「洗浄用清水タンク室1a」及び「汚水給排処理タンク室1b」をこの順に搭載していることが記載されている。(記載事項4.(2)(ト))
なお、上記の「洗浄用清水タンク室1a」及び「汚水給排処理タンク室1b」は本件特許第3発明における「水タンク」及「レシーバータンク」に相当している。
してみれば、このような甲第4号証に記載の配置の採用は、必要に応じて適宜実施されるべき通常の技術事項である。そうすると、甲第1号証発明においても、上記のような配置を採用して、上記相違点3で指摘したような本件特許第3発明の構成とすることは当業者が容易に想到成し得た事項である。
そして、本件特許第3発明の作用効果について検討しても、甲第1号証発明及び甲第2?4号証に記載された事項から当業者が予測できる範囲内のものである。

8.本件特許第4発明に対して
(1)対比
本件特許第4発明と甲第1号証発明を比較すると、一致点及び相違点1については、上記5.と同じであり、他に以下の相違点4について相違するので相違点4について検討する。
(相違点4)
本件特許第4発明の「排水ポンプよりの排水をレシーバータンクに投入可能に構成して成る」のに対して、甲第1号証発明はそのような構成について明らかでない点。

(2)相違点4についての判断
上記記載事項4.(2)(ニ)より、甲第1号証発明における「吸排水ポンプ15」は「吸排水ポンプ15を用いて吸排水のみをも行わせ得るものである」から吸引回収作業以外に独立して吸排水作業を行うものであるといえる。そして、「洗浄排液が公害の原因にならない場合は吸排水ポンプ15をしてこの洗浄排液を下水道に直ちに排出させることができる。」という記載からみて、公害になる場合は直ちに下水道に排出しないことも考慮しているといえる。そして、そのような場合には洗浄排液の排出先としてタンク2を選択することによる阻害となる要因は認められないので、当業者であれば容易に成し得る程度の事項に過ぎないものである。
そして、本件特許第4発明の作用効果について検討しても、甲第1号証発明及び甲第2?4号証に記載された事項から当業者が予測できる範囲内のものである。

9.むすび
以上のとおりであるから,本件特許第1発明ないし第4発明は,甲第1号証発明及び甲第2?4号証に記載された事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであって、本件特許は,特許法29条2項の規定に違反してなされたものであり,同法123条1項2号に該当し、無効とすべきである。
審判に関する費用については,特許法169条2項の規定で準用する民事訴訟法61条の規定により,被請求人が負担すべきものとする。
よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-08-29 
結審通知日 2008-09-02 
審決日 2008-09-22 
出願番号 特願2001-14848(P2001-14848)
審決分類 P 1 113・ 121- Z (B60P)
最終処分 成立  
前審関与審査官 島田 信一  
特許庁審判長 川向 和実
特許庁審判官 佐藤 正浩
中川 真一
登録日 2006-12-22 
登録番号 特許第3894470号(P3894470)
発明の名称 特装車  
代理人 西川 惠清  
代理人 西川 惠清  

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