• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B60J
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 B60J
管理番号 1193259
審判番号 不服2005-19137  
総通号数 112 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-04-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2005-09-05 
確定日 2009-03-04 
事件の表示 平成10年特許願第 54113号「自動車用アウター・インナーモールディング及びその成形法」拒絶査定不服審判事件〔平成11年8月3日出願公開、特開平11-208273号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1手続の経緯

本願は、平成10年1月29日の出願であって、平成17年8月3日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成17年9月5日に本件審判請求がなされるとともに、同年9月29日付けで手続補正(前置補正)がなされたものである。

2平成17年9月29日付けの手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成17年9月29日付けの手続補正(以下「本件補正」)を却下する。

[理由]
(1)本願補正発明について
本件補正により、平成17年4月7日付けの手続補正に係る特許請求の範囲の請求項1は削除され、請求項2は次のような新たな請求項1となった。
「【請求項1】
自動車のドアー(11)における昇降窓硝子(7)のドアーパネル(10)の内外側に装着されるアウター及びインナーモールディングの成形法において、モールディング本体(1)を成形する第1押し出し成型機(20)には、ポリプロピレン樹脂にタルクの紛体を15重量%以上混合した混合合成樹脂を注入し、第2押し出し成型機(21)には、表面の薄被膜層(5)を形成する構成材料として高結晶ポリプロピレン樹脂を注入し、前記第1押し出し成型機(20)及び第2押し出し成型機(21)を同時に作動し、1台の金型ダイス(23)の内部で該薄被膜層(5)を一体的に重合被着することを特徴とする自動車用アウター・インナーモールディングの成形法。」

上記補正は、新規事項を追加するものではなく、平成17年4月7日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項2に記載した発明を特定するために必要な事項である「タルクの紛体」について、その混合割合を「15重量%以上」と限定するものであって、平成18年改正前特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下「本願補正発明」という)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年改正前特許法第17条の2第5項において準用する特許法第126条第5項の規定に適合するか)について、以下に検討する。

(2)引用刊行物及びその記載事項
原査定の拒絶の理由に引用した本願出願前に頒布された刊行物は、以下のとおり。
なお、下記記載中における下線・指標等は、いずれも当審で加入。

[刊行物1] 特開平7?186235号公報
[刊行物2] 特開平8?127107号公報(拒絶査定時の周知例)
[刊行物3] 特開平6?190890号公報

[刊行物1]
自動車用合成樹脂製部材及びその製造法に関する発明であって、
【0016】には、
「【実施例】図1はウェザーストリップに適用した例であり、インナー用部材とアウター用部材の断面図、図2は金型への材料の供給経路を示す概略図である。図中、Wはウェザーストリップ全体、WIはインナー用部材、WOはアウター用部材、Gはドアガラス、TI,TOは上記インナー用部材及びアウター用部材をそれぞれ取り付けるために自動車のドアー内等、ボディー側に配置された取付金具(クリップ部材)である。」と記載され、
本願補正発明の「自動車のドアー(11)における昇降窓硝子(7)のドアーパネル(10)の内外側に装着されるアウター及びインナーモールディング」に該当する構成が示されている。
【0019】【0020】には、
「【0019】上記取付部1の外部に露呈する表面部分13にはステンレス箔又はアルミ蒸着フィルム等の光輝性に優れた金属薄膜材2がインサート成形されている。
【0020】次に、上記のようなウェザーストリップWの成形方法を説明すると、取付部1を成形する硬質合成樹脂としてRPVCが使用され、リップ部4,5が形成される軟質合成樹脂としてSPVCが使用される。図2は上記アウター用部材WOを成形する場合の例を示し、上記^(A)取付部1と各リップ部4,5が形成れるような所定形状の金型30に上記RPVCとSPVCを供給口31,32からそれぞれ供給して2色押出しでアウター部材WOを成形する。この場合、上記取付部1の外部に露呈する表面部分13に位置するように、裏面側に接着剤を有する厚さ0.1?0.15mmのステンレス箔テープ21を金型30に導入し、しかもその^(B)ステンレス箔テープ21の両端部21a,21bが上下の間隙閉塞用リップ部4,4の基部で覆われるような位置関係に設定して連続押出し成形することにより金属薄膜材2をインサート成形する。」と記載されている。

上記取付部1は本願補正発明の「モールディング本体(1)」に該当し、
上記ステンレス箔又はアルミ蒸着フィルム等の光輝性に優れた金属薄膜材2である厚さ0.1?0.15mmのステンレス箔テープ21は本願補正発明の「薄被膜層(5)」に該当する。
上記供給口31へ供給する押し出し成型機は本願補正発明の「第1押し出し成型機(20)」に該当し、金型30は「金型ダイス(23)」に該当する。
また、供給口32へ供給するリップ部4,5用に第2押し出し成型機が設けられ、供給口31へ供給する押し出し成型機(第1押し出し成型機(20))と同時に作動する。
よって、上記【0020】の下線部^(AB)には、本願補正発明の
「モールディング本体を成形する第1押し出し成型機には、合成樹脂を注入し、第1押し出し成型機及び第2押し出し成型機を同時に作動し、1台の金型ダイスの内部で薄被膜層を一体的に重合被着する自動車用アウター・インナーモールディングの成形法。」が示されていることになる。

図面と共に上記記載事項を総合すると、刊行物1には、
『自動車のドアーにおける昇降窓硝子のドアーパネルの内外側に装着されるアウター及びインナーモールディングの成形法において、モールディング本体を成形する第1押し出し成型機には、合成樹脂を注入し、第2押し出し成型機には、リップ部4,5を形成するSPVCを注入し、前記第1押し出し成型機及び第2押し出し成型機を同時に作動し、1台の金型ダイスの内部で薄被膜層を形成するステンレス箔テープ21を一体的に重合被着する自動車用アウター・インナーモールディングの成形法。』
に関する発明(以下「刊行物発明」という)が記載されているものと認められる。

なお、【図1】と【図2】を参酌すると、アウター用部材WOの外側は本願実施例の「傾斜支持片(3)」に該当し、アウター用部材WOの内側は「垂直支持片(2)」に該当し、両者は一体に形成されているとともに、傾斜支持片(3)に該当するアウター用部材WOの外側には、外部に露出する部分の表面に被膜層であるステンレス箔テープ21が重合被着されている。

[刊行物2]
高光沢樹脂成形体に関する発明であって、
【要約】には、
「【目的】 塗装品と同程度の高光沢感,メタリック感,及び耐傷付性を得ることができ,かつ,塗装工程を省略することができる,高光沢樹脂成形体を提供すること。
【構成】 コア層と該コア層の周囲に被覆されたスキン層とからなる樹脂成形体であって,コア層はポリプロピレン系複合材料からなり,一方,上記スキン層はポリプロピレン樹脂と着色剤との混合物からなる。スキン層におけるポリプロピレン樹脂は,6重量%以下のエチレンを含有するか又はこれを含有せず,かつロックウエル硬度が85以上である。」と記載され、
【0046】には、「本発明は,上記サイドモールの他に,ホイールカバー,サイドガーニッシュ,ロッカパネル,バンパ,バンパコーナ,スポイラー,センターピラー等の外装製品,メータクラスター,センタクラスター,ガーニッシュ類等の内装製品,その他高光沢が要求される各種輸送機器,電気製品等の各種産業機器に適用できる。また,上記成形体はサンドイッチ射出成形法の他に,2層押出成形,2層ブロー成形等により製造することができる。」と記載されている。

上記コア層は本願補正発明の「モールディング本体(1)」に該当し、コア層の周囲に被覆されたスキン層は、「表面の薄被膜層(5)」に該当し、両者を2層押出成形するものであるから、上記記載には、「表面の薄被膜層を形成する構成材料として樹脂を注入し・・・該薄被膜層を一体的に重合被着」する構成が示されている。

上記スキン層のポリプロピレン樹脂に関しては、
「【0009】また,上記スキン層のポリプロピレン樹脂としては,結晶性ホモポリプロピレン,結晶性のプロピレン-エチレンランダム共重合体,結晶性のプロピレン-エチレンブロック共重合体,及びこれらの混合物等がある。
【0010】これらのうち,特に,アイソタクチック指数の高い高結晶性のポリプロピレン樹脂(ロックウエル硬度が95以上)が好ましい。さらに,この中でも,高結晶性のホモポリプロピレン樹脂(ロックウエル硬度が105以上)が最も好ましい。これにより,さらに優れた,高光沢感,メタリック感,及び耐傷付性を得ることができる。ここで,アイソタクチック指数とは,^(13)C-NMR法によるメチル基のトリアッド単位でのアイソタクチック分率である。」の記載から、
高結晶ポリプロピレン樹脂である。

上記コア層のポリプロピレン系複合材料に関しては、
「【0011】また,上記コア層におけるポリプロピレン系複合材料は,ポリプロピレン樹脂にゴム成分,無機質充填材のいずれか一方又は双方を含有していることが好ましい。これにより,適度の柔軟性及び剛性を有するコア層を得ることができる。また,上記コア層のポリプロピレン樹脂としては,ホモポリプロピレン,ブロックポリプロピレン,ランダムポリプロピレン,及びこれらの混合物がある。
【0014】また,上記無機質充填材は,ガラス繊維,タルク,マイカ,炭酸カルシウム,ワラストナイト,クレー,硫酸バリウム,チタン酸カリウムウィスカー,硫酸マグネシウムウィスカー,炭酸カルシウムウィスカー,シリカのグループから選ばれる1種以上であることが好ましい。これによっても,耐低温衝撃性等の強度特性を向上させることができる。」の記載から、
ポリプロピレン樹脂にタルクの紛体を・・・混合した混合合成樹脂である。

[刊行物3]【要約】には、
「【構成】 ウエザストリツプ本体1の硝子圧接部3に摩擦抵抗が少ないポリオレフイン系樹脂をベース材料として、このベース材料より溶融点が高い大小各種の粉末又は粒子からポリオレフイン系、ナイロン、ウレタン、ポリスチレン系の合成樹脂又は大小各種の粉末、粒子からなる雲母、モリブデン、黒鉛等の添加材を混合し、これをウエザストリツプ本体の押し出し成形と共に、その表面に粗面接合帯4を成形し、同時にウエザストリツプ本体の外部露出する部分の表面に耐摩耗性、耐薬品性に優れたポリオレフイン系樹脂よりなる表面保護被膜5を押し出し成形し、最後に一つの金型ダイス内を押し出して一体化する。
【効果】 熱可塑性エラストマーとポリオレフイン系樹脂とが互いに相溶性があるめたに押し出し成形に際して熱と圧力によつて容易に一体化されて強靭化される。」と記載され、
【0006】前段には、
「【作用】上記の如く成形されるウエザストリツプ本体(1)は、ポリオレフイン系樹脂からなる熱可塑性エラストマーを押し出し成形機に投入し、昇降ドアー硝子(7)に圧接する硝子圧接部(3)に形成する粗面接合帯(4)(4)を摩擦抵抗の少ない耐薬性のポリオレフイン系樹脂のベース材料に、そのベース材料より溶融点が高い粉末又は粒子と雲母、モリブデン、黒鉛等の添加材を他の押し出し成形機に投入して使用し、厚さ0.05mm以下の表面保護被膜(5)(5)を形成するポリオレフイン系樹脂の高分子ポリエチレンを他の押し出し成形機に投入し、各押し出し成形機を使用して同時に押し出し作業を行い、一つの金型ダイスの内部で重合する。」と記載されている。

上記表面保護被膜(5)(5)は、合成樹脂からなる表面の薄被膜層で、押し出し成型機から注入してウエザストリツプ本体(1)と一体的に重合被着している。

(3)当審の判断
本願補正発明と刊行物発明とを対比すると、両者は、
「自動車のドアーにおける昇降窓硝子のドアーパネルの内外側に装着されるアウター及びインナーモールディングの成形法において、モールディング本体を成形する第1押し出し成型機には、合成樹脂を注入し、前記第1押し出し成型機及び第2押し出し成型機を同時に作動し、1台の金型ダイスの内部で薄被膜層を一体的に重合被着する自動車用アウター・インナーモールディングの成形法。」
である点で一致し、以下の点で相違するものと認められる。

<相違点1>
本願補正発明では、モールディング本体(1)を成形する構成材料が「ポリプロピレン樹脂にタルクの紛体を15重量%以上混合した混合合成樹脂」であり、表面の薄被膜層(5)を形成する構成材料が高結晶ポリプロピレン樹脂であるのに対して、刊行物発明においては、RPVCとステンレス箔テープ21である点。
<相違点2>
本願補正発明では、、第2押し出し成型機(21)には、表面の薄被膜層(5)を形成する構成材料を注入して一体的に重合被着しているのに対し、刊行物発明においては、第2押し出し成型機にはリップ部4,5を形成する構成材料を注入し、本願補正発明の薄被膜層(5)に該当する金属薄膜材2はインサート成形により一体的に重合被着している点。

これらの相違点について、検討する。
<相違点1> について
モールディング本体(1)を成形する構成材料である「ポリプロピレン樹脂にタルクの紛体を混合した混合合成樹脂」及び表面の薄被膜層(5)を形成する構成材料である「高結晶ポリプロピレン樹脂」は、刊行物2に示されている如く、自動車用モールド製品として通常用いられる材料であるから、当該材料を刊行物発明の自動車のドアーにおける昇降窓硝子のドアーパネルの内外側に装着されるアウター及びインナーモールディングに用いることは当業者なら容易に想到し得る程度のことである。
なお、タルクの紛体の混合割合を15重量%以上とする点に関しては、15重量%に限定したことによって臨界的な効果が生ずることもないのであるから、当該「15重量%以上」の限定は単なる設計上の事項に過ぎないものである。
<相違点2> について
表面の薄被膜層が合成樹脂材料の場合、押し出し成型機から注入して一体的に重合被着することは刊行物2及び3に示されているように周知技術であるから、当該技術を刊行物発明に適用して、表面の薄被膜層に合成樹脂材料を用いる際には、押し出し成型機から注入して一体的に重合被着することは当業者にとって格別困難なことではない。

そして、上記相違点1及び2を併せ備える本願補正発明が奏する作用効果について検討しても、刊行物発明及び刊行物2,3に記載の周知技術から当業者が予測できる範囲のものである。

したがって、本願補正発明は、刊行物発明及び刊行物2,3に記載の周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(4)むすび
以上のとおり、本件補正は、平成18年改正前特許法第17条の2第5項で準用する特許法第126条第5項の規定に違反するものであり、特許法第159条第1項で準用する同法第53条第1項の規定により、却下は免れない。
よって、補正却下の決定の結論のとおり決定する。

3本願の発明について

(1) 本願の発明
平成17年9月29日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の発明は、平成17年4月7日付けの手続補正に係る特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された事項により特定されるものと認められるが、そのうちの請求項2に係る発明(以下「本願発明」という)は、次のとおりである。
【請求項2】
自動車のドアー(11)における昇降窓硝子(7)のドアーパネル(10)の内外側に装着されるアウター及びインナーモールディングの成形法において、モールディング本体(1)を成形する第1押し出し成型機(20)には、ポリプロピレン樹脂にタルクの紛体を混合した混合合成樹脂を注入し、第2押し出し成型機(21)には、表面の薄被膜層(5)を形成する構成材料として高結晶ポリプロピレン樹脂を注入し、前記第1押し出し成型機(20)及び第2押し出し成型機(21)を同時に作動し、1台の金型ダイス(23)の内部で該薄被膜層(5)を一体的に重合被着することを特徴とする自動車用アウター・インナーモールディングの成形方法。」

(2) 引用刊行物
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物及びその記載事項は、前記「2(2)」に記載したとおりである。

(3) 当審の判断
本願発明は、上記2で検討した本願補正発明から「タルクの紛体」についての限定事項であるその混合割合「15重量%以上」の構成を省いたものである。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに上記限定事項を付加している本願補正発明が、前記「2(3) 」に記載したとおり、刊行物発明及び刊行物2,3に記載された周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願補正発明の上位概念発明である本願発明も、本願補正発明と同様の理由により、刊行物発明及び刊行物2,3に記載された周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものといえる。
なお、平成17年4月7日付け及び平成17年9月29日付けの手続補正に係る特許請求の範囲に記載の「高結晶ポリプロピレン樹脂」は、平成10年11月16日付けの手続補正書の段落【0006】で加入された記載であって、出願当初の明細書に記載されていない事項であることを付言する。

(4)むすび
以上のとおり、本願発明(請求項2に係る発明)は、刊行物発明及び刊行物2,3に記載された周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
そうすると、このような特許を受けることができない発明を包含する本願は、本願の請求項1に係る発明について検討するまでもなく、拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2008-03-11 
結審通知日 2008-03-18 
審決日 2008-04-11 
出願番号 特願平10-54113
審決分類 P 1 8・ 121- Z (B60J)
P 1 8・ 575- Z (B60J)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 島田 信一  
特許庁審判長 藤井 俊明
特許庁審判官 佐藤 正浩
平上 悦司
発明の名称 自動車用アウター・インナーモールディング及びその成形法  
代理人 仙田 実  
代理人 仙田 実  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ