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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G11B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G11B
管理番号 1197559
審判番号 不服2006-25050  
総通号数 115 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2009-07-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2006-11-02 
確定日 2009-05-14 
事件の表示 特願2001-235750「光ピックアップ装置」拒絶査定不服審判事件〔平成15年 2月14日出願公開、特開2003- 45069〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯

本願は、平成13年8月3日の出願であって、平成17年9月30日付けの拒絶理由の通知に応答して同年12月5日付けで手続補正がなされたが、平成18年9月29日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成18年11月2日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同年11月24日付けで手続補正がなされたものである。
そして、当審において、平成20年9月22日付けで前置報告を利用した審尋がなされたが、それに対する回答はなかったものである。


第2 平成18年11月24日付けの手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]

平成18年11月24日付けの手続補正を却下する。

[理由]

1.本件補正

平成18年11月24日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)は、明細書についてするもので、そのうち、特許請求の範囲については、

-本件補正前-
「【請求項1】 第1の波長のレーザ光および第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を照射する半導体レーザ素子と、前記2つのレーザ光を厚さの異なる2種類の光ディスク上に集光させる対物レンズとを用い、光ディスクに対して情報を読み取りまたは書き込みを行う光ピックアップ装置において、
前記対物レンズは、入射する異なる2つの波長のレーザ光に対する焦点距離が異なる2焦点レンズであり、
レーザ光の焦点と光ディスクの情報記録面とのずれ量に応じて変化する焦点誤差信号の検出方法が、ナイフエッジ法であり、
前記半導体レーザ素子と前記対物レンズとの間に、第1の波長のレーザ光の対物レンズに対する開口径を制限する光学素子を設けることを特徴とする光ピックアップ装置。
【請求項2】 前記第1の波長は780nmであり、制限された前記開口径は1.56mmであることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
【請求項3】 前記光学素子の開口径は1.56mmと1.76mmとで切り換わることを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ装置。
【請求項4】 前記光学素子は、ダイクロイックフィルタであることを特徴とする請求項1?3のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。
【請求項5】 前記光学素子は絞りであり、前記絞りは、第1の波長のレーザ光を用いる場合は光路に挿入され、第2の波長のレーザ光を用いる場合は光路から引き出されることを特徴とする請求項1?3のいずれか1つに記載の光ピックアップ装置。」
とあったものを、

-本件補正後-
「【請求項1】 第1の波長のレーザ光および第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を照射する半導体レーザ素子と、前記2つのレーザ光を厚さの異なる2種類の光ディスク上に集光させる対物レンズとを用い、光ディスクに対して情報を読み取りまたは書き込みを行う光ピックアップ装置において、
前記対物レンズは、入射する異なる2つの波長のレーザ光に対する焦点距離が異なる2焦点レンズであり、
レーザ光の焦点と光ディスクの情報記録面とのずれ量に応じて変化する焦点誤差信号の検出方法が、ナイフエッジ法であり、
前記半導体レーザ素子と前記対物レンズとの間に、ダイクロイックフィルタが設けられ、
ダイクロイックフィルタは、外周部が、第1の波長のレーザ光を反射し、第2の波長のレーザ光を透過させる特性を有して、透過前に比べて透過後の第1の波長のレーザ光のビーム径を小さく制限してレーザ光を透過させる開口径を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
【請求項2】 前記第1の波長は780nmであり、第1の波長のレーザ光に対するダイクロイックフィルタの開口径は1.56mmであることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
【請求項3】 前記第1の波長は780nmであり、前記第2の波長は650nmであり、第1の波長のレーザ光から第2の波長のレーザ光に切り換わることで、ダイクロイックフィルタの開口径は1.56mmから1.76mmに切り換わることを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。」
と上記下線部について補正しようとするものである。(なお、-本件補正前-の下線は、当審で付与した。)

2.本件補正の目的
本件補正は、特許請求の範囲について、概略、
(1)請求項1については、「光学素子」について「ダイクロイックフィルタ」と下位の概念にし、且つ、上記光学素子に係る「第1の波長のレーザ光の対物レンズに対する開口径を制限する光学素子を設ける」との事項について、「ダイクロイックフィルタは、外周部が、第1の波長のレーザ光を反射し、第2の波長のレーザ光を透過させる特性を有して、透過前に比べて透過後の第1の波長のレーザ光のビーム径を小さく制限してレーザ光を透過させる開口径を有する」と、上記ダイクロイックフィルタについて「外周部が」第1の波長のレーザ光を「反射」する、「第2の波長のレーザ光を透過させる」等、発明特定事項を付加することで、実質的に限定し下位の概念にしたものである。
(2)請求項2については、本件補正前の請求項2の「制限された前記開口径」を「第1の波長のレーザ光に対するダイクロイックフィルタの開口径」とする補正であって、上記「制限された前記開口径」とは本件補正前の請求項1における「第1の波長のレーザ光の対物レンズに対する開口径を制限する光学素子」における「開口径」のことで、請求項2に係る発明の特定事項を限定するものである。また、引用する請求項1における補正と同様「光学素子」を「ダイクロイックフィルタ」とすることは、記載表現を整合するものである。
(3)請求項3については、本件補正前の請求項3に「前記第1の波長は780nmであり、前記第2の波長は650nmであり、第1の波長のレーザ光から第2の波長のレーザ光に切り換わることで、」との事項を付加し、「前記光学素子」を「ダイクロイックフィルタ」と補正し、且つ、引用する請求項を「2」から「1」に補正するものである。そして、第1の波長が780nmで光学素子により制限される開口径が1.56mmであるとの切り換え前に係る事項については、本件補正前の請求項3が引用する請求項2に記載のあった事項であり、また、開口径が1.76mmに切り換わる事項については本件補正前の請求項3に係る発明を特定する事項である。
よって請求項3についての補正は、引用する請求項1における補正と同様「光学素子」を「ダイクロイックフィルタ」と整合することを含め、特定事項を限定するものである。
(4)本件補正前の請求項4および5については、これを削除するものである。

以上のとおりであるから、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第1号及び第2号に掲げる事項を目的とするものと認める。

3.独立特許要件

そこで、上記-本件補正後-の請求項1に記載された発明(以下「本願補正発明」という。)が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について、以下に検討する。

(1)刊行物
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である特開2001-110083号公報(平成13年4月20日公開。以下「刊行物」という。)には、光ヘッドに関して図面とともに次の事項が記載されている。(なお、下線は当審で付与した。)

(あ)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク装置、その集光装置及び光ヘッドに関し、特に複数の仕様の異なる光記録媒体に対応した光ディスク装置及びその集光装置及び光ヘッドに関する。」

(い)「【0005】CDに使用する光源の波長は780nm、DVDでは650nmであるが、さらに記録密度を高くするためにDVDでは、ピックアップの対物レンズの開口数NAをCDの0.45から0.60に高くしている。一般にNAを高くすると、ディスクが傾いたときの収差(主にコマ収差:NAの3乗とディスク基板の厚みに比例)が増加し再生信号が劣化してしまう。DVDではこれを改善するために、ディスクの厚みをCDの1.2mmに対し0.6mmにしている。」

(う)「【0017】それを回避することのできる方式が、「輪帯補正対物レンズ方式」であり、代表的な例として特開平10-14395号公報や特開平10-228659号公報等に記載されたものがある。図14に、この方式に使用される対物レンズの例を示す。
【0018】この対物レンズ40がCD/DVD互換用だとすると、対物レンズのNAが0.38?0.45付近の領域にリング状の基材厚補正部を設けることで、CD/DVDの両方を再生できるようにしている。対物レンズの内周部40aと外周部40cはDVDの0.6mmの基材厚に最適になるよう設計されており、中周部40bの輪帯補正部は、基材厚1.2mmに対して集光スポットが良好になるように、手段は異なるが波面を補正して、基材厚差による収差の影響を回避している。その結果、CDを再生する際には、内周部40aから輪帯部40bまでのNA0.45以下の部分によるスポットは良好に集光され、NA0.45以上の外周部40cは球面収差が大きいため拡散する。
【0019】この対物レンズ40を透過した光はディスク表面に集光し、ディスク面によって変調された反射光は、再び対物レンズ40を通って受光素子に達する。受光素子はディスクに記録された信号を検出するだけでなく、ディスク面でのフォーカスエラーおよびトラッキングエラーも検出する。ところで、CD/DVD互換機でのフォーカスエラー検出には、一般的に非点収差法が用いられている。この方法では通常、比較的面積の小さい田の字型の受光部を使用している。したがって、780nmの光が対物レンズに入射した際に外周部分から拡散した光は、この受光部には入射しない。すなわち、対物レンズに設けられた輪帯補正部と、受光部の面積制限によって、実質的にNA制限の役割がなされている。」

(え)「【0024】ところで、「輪帯補正対物レンズ方式」を用いたCD/CD-R/DVDの再生装置においては、フォーカスエラー検出に非点収差法を用いていた。しかし、上記のようにこれらのディスクとは異なる記録方式を用いているDVD-RAMにおいて、フォーカスエラー検出に非点収差法を用いた場合、通常「トラッキング干渉」とか「トラック横断ノイズ」等と呼ばれる「トラックを横断した際にフォーカスエラー信号に大きな変化が生じる」現象が起きることが確認されている。そのため、DVD-RAMのフォーカスエラー検出には通常、大きな受光部を必要とするスポットサイズ法などが用いられている。
【0025】しかし、前述したように、対物レンズ、ディスクからの反射光の受光部を共通化し、低コストな光ヘッドを実現する上で有効な「輪帯補正対物レンズ方式」を採用した場合、スポットサイズ法でフォーカスエラー検出をしようとすると、受光部が大きすぎるために、CD再生時にはレンズ外周部の拡散光を受光してしまい、RF信号性能、サーボ信号性能ともに劣化してしまうという問題が起こる。」
(お)「【0047】図5および図6に、このNA制限膜の、波長650nmおよび780nmの光における反射率の入射角度依存性を示す。RpはP偏光反射率、RsはS偏光反射率、RaはRpとRsとの平均の反射率である。さらに図7に、入射角度0(垂直入射)における平均反射率Raの波長依存性を示す。
【0048】図5の波長650nmの場合では、入射角が50°過ぎまで反射率はほとんど0に近いが、図6の波長780nmの場合では、入射角が20°を超えた付近から反射率が増大している。また図7では、入射角0のときには波長780nmの少し高い波長の部分に反射率の高い範囲がある。図7の反射率の高い範囲が、前述した光学薄膜の特性にしたがって短波長側にシフトし、図5および図6の結果が得られたと考えられる。よって、この薄膜は所定の特性が得られているといえる。
【0049】この光学薄膜を対物レンズに成膜した場合の、780nmの光の透過および反射の様子を模式的に表したのが図8で、(a)が光源側、(b)がディスク側に成膜した場合を示す。この図のように、光源側に成膜した場合は、対物レンズによる屈折作用を受ける前に反射されるため、反射光は光路中に悪影響を与える心配はないが、屈折面の曲率が小さいため、成膜はやや難しくなる。一方、ディスク側に成膜した場合は、屈折面の曲率が大きいため成膜は容易である代わりに、反射光はレンズの中を進行してしまう。いずれか、光学系に適したほうを選択すればよいが、例えば、「輪帯補正対物レンズ」にこの光学薄膜を成膜する場合には、光源側に輪帯が形成されるので、ディスク側に成膜するのが望ましい。
【0050】「輪帯補正対物レンズ」にこの光学薄膜を成膜した場合の光学ヘッドの一例を、図9および図10に示す。図9はこの光学ヘッドの光学系、図10は図9中の2波長レーザカプラを詳細に表した図である。
【0051】図9および図10を用いて、2波長レーザカプラおよびそれを用いた2波長光ピックアップにおける光路を説明する。なお、ここでは再生するディスクをDVDとCDとし、DVDを再生する場合とCDを再生する場合に分けて説明する。
【0052】DVDを再生する場合には、第一の光源120a(通常は波長650nm)を出射した光は、マイクロプリズム110の45度面上に形成された偏光ビームスプリッタ110aによって反射され、ウィンドウガラス16に設けられた1/4λ板によって円偏光となされ、コリメータレンズ12によって平行光となされた後、プリズム13を介して対物レンズ14に入射し、対物レンズ14によって光記録媒体15a(この場合DVD)上の信号記録面に集光される。信号記録面から反射された光は、再び対物レンズ14、プリズム13、コリメータレンズ12を介して、ウィンドウガラス16に設けられた1/4λ板によって偏光方向を往路と90度回転されて、偏光ビームスプリッタ110aに入射、透過する。透過した光は、マイクロプリズム110の下面に形成されたハーフミラー110bによって、透過光と反射光に分岐され、透過光は第一の受光部群の前側130aによって受光される。反射した光は、再びマイクロプリズム110の上面に形成された高反射膜110cによって反射されて、第一の受光部群の後側130bによって受光される。
【0053】また、CDを再生する場合は、第二の光源120b(通常は波長780nm)を出射した光は、マイクロプリズム110の45度面上に形成された偏光ビームスプリッタ110aによって反射され、ウィンドウガラス16を透過し(1/4λ板は、650nmに対して1.25λ板としておけば、780nmに対してはほぼ1λ板となるため、偏光状態に変化はほとんどない)、コリメータレンズ12によって平行光となされた後、プリズム13を介して対物レンズ14に入射し、対物レンズ14によって光記録媒体15b(この場合CD)上の信号記録面に集光される。対物レンズ14に入射したNA0.45以上に相当する部分の光(外周光)は、対物レンズ14のディスク側に成膜されたNA制限膜14fによって反射されるため、ディスク上に集光しない。信号記録面から反射された光は、再び対物レンズ14、プリズム13、コリメータレンズ12、ウィンドウガラス16を介して、偏光ビームスプリッタ110aに入射、透過する。透過した光は、マイクロプリズム110の下面に形成されたハーフミラー110bによって、透過光と反射光に分岐され、透過光は第2の受光部群の前側140aによって受光される。反射した光は、再びマイクロプリズム110の上面に形成された高反射膜110cによって反射されて、第2に受光部群の後側140bによって受光される。
【0054】図11に受光部の拡大図を示す。この図において、DVD再生の場合は、130a,130bからの出力信号を用いて、スポットサイズ法(SSD法)によってフォーカスエラー信号を、13aからの出力信号を用いて、差動位相差法(ヘテロダイン法:DPD法)によってトラッキングエラー信号を得ている。
【0055】
SSD = {(a+e+d+h)-(b+c+f+g)}-{(i+l)-(j+k)}
DPD = {(a+b+g+h)-(b+c+e+f)} の位相差演算
また、CD再生の場合は、140a、140bからの出力信号を用いて、スポットサイズ法によってフォーカスエラー信号を、140a,140bからの出力信号を用いてTop-hold PushPull法(TPP法)によってトラッキングエラー信号を得ている。
【0056】
SSD = {(m+p)-(n+o)}-{(q+t)-(s+r)}
TPP = {(m+n+q+r)-(m+n+q+r)のTophold}+{(o+p+s+t)-(o+p+s+t)のTophold}
なお、この再生装置例では、CD再生時に波長780nmの光源を用いているので、CDと同じ要領でCD-Rの再生も可能である。
【0057】以上より、本発明のNA制限膜付き対物レンズを用いることにより、CDあるいはCD-R再生時のNA0.45以上の部分による拡散光の影響を、簡便に防止することが可能となり、輪帯補正対物レンズ方式を用いつつも受光部の面積制限の必要がないため、受光部の大きいスポットサイズ法によってフォーカスエラー検出を行うことが可能である。
【0058】そして、フォーカスエラー検出にスポットサイズ法を用いたということは、この光学薄膜を用いた光学ヘッドが「ランド/グルーブ記録方式」のDVD-RAM等の再生にも使用可能であることを意味している。
【0059】したがって、本発明によれば、複数の波長の光源を用いる光学系において、アクチュエータに負担をかけず、かつ受光部サイズに制約を与えないように、簡便に一方の波長に対するNAを制限でき、シンプル・小型・軽量・高信頼性のCD/CD-R/DVD/DVD-RAM互換ヘッドが実現可能である。
【0060】図12に、本発明の光ディスク装置の構成例を示す。図12において、光ディスク装置50は、光ディスク51を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモータ52と、光ヘッド53と、その駆動手段としての送りモータ54とを備えている。ここで、スピンドルモータ52は、システムコントローラ55およびサーボ制御回路57により駆動制御され、所定の回転数で回転される。
【0061】光ディスク51としては、複数の種類のディスクを選定して、それぞれ記録および/または再生できるようになっている。特に、「CD」「CD-R」「DVD」等のディスクと「DVD-RAM」等の案内溝のある構造を有する光ディスクとの互換性を有するディスク装置に対して適用するのがもっとも好適であるが、それにかかわらず、案内溝を有する光ディスク全般に好適である。また、本発明は、このような互換機能または案内溝構造を特に有しない一般の光ディスク装置に対しても適用できる。
【0062】信号変復調器56は、信号の変調、復調およびECC(エラー訂正符号)の付加を行う。光ヘッド53は、信号変復調器56の司令にしたがって、この回転する光ディスク51の信号記録面に対して、それぞれ光照射を行う。このような光照射による記録が行われる。また、光ヘッド53は、光ディスク51の信号記録面からの反射光束に基づいて、後述するような光ビームを検出し、各光ビームに対応する信号をプリアンプ58に供給する。」

(か)「【0066】なお、本発明において、透過率の角度依存性を考える際には、入射偏光方向と、必要とされるスポット形状に応じて、P偏光透過率、S偏光透過率、平均透過率あるいはある偏光に対する透過率のいずれを考えてもよい。
【0067】また、上記においては、対物レンズ表面に光学薄膜を成膜しているが、これは角度の変化範囲が大きいために用いているだけであり、特にこれに限定されるものではなく、コリメータレンズや、2群により構成される対物レンズ群の一方の表面に成膜してもかまわない。
【0068】また、現在光源として主要に用いられているのは、波長780nm、650nm付近であるが、今後より高密度なフォーマットとして、より単波長の410nm付近を用いるものが実用化された際にも、同様に適用可能である。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、複数の波長の光源を用いる光学系において、本願発明の集光装置は、少なくとも1つの波長の光について、所定の入射角以上の透過率を低下させる開口数制限手段を設けたので、簡単な構成によって、良好な集光スポットを形成でき、ノイズを低減して、精度良く異なる光記録媒体に対応できる。
【0070】また、複数の波長の光源を用いる光学系において、本願発明の光ヘッドは、少なくとも1つの波長の光について、所定の入射角以上の透過率を低下させる開口数制限手段を設けたので、簡単な装置構成で、良好な集光スポットを形成でき、ノイズを低減して、精度良く異なる光記録媒体に対応できる。
【0071】さらに、本願発明の光ディスク装置は、複数の波長の光源より発せられた光のうち、少なくとも1つの波長の光について、所定の入射角以上の透過率を制限する開口数制限手段を光路中に設けたので、簡単な装置構成で、良好な集光スポットを形成でき、ノイズを低減して、精度良く異なる光記録媒体に対応できる。
【0072】また、本願発明により、新たにDVD-RAM等の「ランド/グルーブ記録方式」の光ディスクに対しても互換性を与えることができる。」

上記各摘示事項及び図面の記載を総合勘案すると、刊行物には、以下の発明が記載されていると認める。
「第二の光源(通常は波長780nm)及び第一の光源(通常は波長650nm)を有する2波長レーザカプラを有し、
再生するディスクをDVDとCDとし、
DVDを再生する場合には、第一の光源(通常は波長650nm)を出射した光は、対物レンズによって光記録媒体(この場合DVD)上の信号記録面に集光され、
CDを再生する場合は、第二の光源(通常は波長780nm)を出射した光は、対物レンズによって光記録媒体(この場合CD)上の信号記録面に集光され、
対物レンズは、内周部と外周部はDVDの0.6mmの基材厚に最適になるよう設計されており、中周部の輪帯補正部は、基材厚1.2mmに対して集光スポットが良好になるように設計されており、波面を補正して、基材厚差による収差の影響を回避しており、CDを再生する際には、内周部から輪帯部までのNA0.45以下の部分によるスポットは良好に集光され、NA0.45以上の外周部は球面収差が大きいため拡散する、輪帯補正対物レンズであり、
輪帯補正対物レンズは光源側に成膜されたNA制限膜を有し、CDを再生する場合は、対物レンズに入射したNA0.45以上に相当する部分の光(外周光)はNA制限膜によって反射され、
フォーカスエラー信号をスポットサイズ法によって得る、
光学ヘッド。」(以下、「刊行物発明」という。)

(2)対比・判断

本願補正発明と刊行物発明とを対比する。

(i)刊行物発明における「第二の光源(通常は波長780nm)を出射した光」及び「第一の光源(通常は波長650nm)を出射した光」は、本願補正発明における「第1の波長のレーザ光」及び「(第1の波長とは異なる)第2の波長のレーザ光」に各々相当し、
刊行物発明における「2波長レーザカプラ」は、上記「第一の光源」及び「第二の光源」と異なる2光源を有しているのであるから、本願補正発明における「第1の波長のレーザ光および第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を照射する半導体レーザ素子」に相当する。
(ii)刊行物発明における「ディスク」「DVD」「CD」及び「光記録媒体」はいずれも、本願補正発明における「光ディスク」に相当し、刊行物発明における「DVDとCD」は、「DVDでは・・・ディスクの厚みをCDの1.2mmに対し0.6mmにしている」(上記(1)(い)【0005】)のであるから、本願補正発明における「厚さの異なる2種類の光ディスク」に相当する。
また、刊行物発明における「対物レンズ」は、「CDを再生する場合は、第二の光源(通常は波長780nm)を出射した光は、対物レンズによって光記録媒体(この場合CD)上の信号記録面に集光され」且つ「DVDを再生する場合には、第一の光源(通常は波長650nm)を出射した光は、対物レンズによって光記録媒体(この場合DVD)上の信号記録面に集光され」るのであるから、本願補正発明における「2つのレーザ光を厚さの異なる2種類の光ディスク上に集光させる対物レンズ」に相当する。
(iii)刊行物発明の「光学ヘッド」は、ディスクを再生するものであり、そして、CD-RやDVD-RAM互換ヘッドが実現可能(上記(1)(お)【0059】)、複数の種類のディスクを選定してそれぞれ記録および/または再生できる(同【0061】)、光ヘッドが光ディスク信号記録面に光照射して記録が行われる(同【0062】)等の記載から、本願補正発明の「光ディスクに対して情報を読み取りまたは書き込みを行う光ピックアップ装置」に相当する。
(iv)刊行物発明は、「対物レンズは、内周部と外周部はDVDの0.6mmの基材厚に最適になるよう設計されており、中周部の輪帯補正部は、基材厚1.2mmに対して集光スポットが良好になるように」且つ「CDを再生する際には、内周部から輪帯部までのNA0.45以下の部分によるスポットは良好に集光され」「る、輪帯補正対物レンズ」であって、CDとDVDとを記録または再生する場合はそれぞれ「第二の光源(通常は波長780nm)を出射した光」及び「第一の光源(通常は波長650nm)を出射した光」により行うのであるから、本願補正発明における、「対物レンズは、入射する異なる2つの波長のレーザ光に対する焦点距離が異なる2焦点レンズであり、」に相当する構成を有する。
(v)刊行物発明における「フォーカスエラー信号」は、本願補正発明における「レーザ光の焦点と光ディスクの情報記録面とのずれ量に応じて変化する焦点誤差信号」に相当し、刊行物発明は、「フォーカスエラー信号をスポットサイズ法によって得る」のであるが、本願補正発明とは、「レーザ光の焦点と光ディスクの情報記録面とのずれ量に応じて変化する焦点誤差信号の検出方法が、[所定の方法]であり、」の点で共通する。
(vi)刊行物発明における「NA制限膜」が光学的なフィルタの一種であることは明らかであり、そして、刊行物発明は「輪帯補正対物レンズは光源側に成膜されたNA制限膜を有」するのであるから、本願補正発明と、「半導体レーザ素子と」「対物レンズとの間に、」「フィルタが設けられ、」の点で共通する。
(vii)刊行物発明は、「CDを再生する場合は、対物レンズに入射したNA0.45以上に相当する部分の光(外周光)はNA制限膜によって反射され」るのであるから、本願補正発明の、「フィルタは、外周部が、第1の波長のレーザ光を反射し、第2の波長のレーザ光を透過させる特性を有して、」の点に相当し、また、NA制限膜は第2の波長のレーザ光のビームには反射させることなく透過させるのであるから、その機能作用は実質的に開口径を有することと同等であって、本願補正発明の、「透過前に比べて透過後の第1の波長のレーザ光のビーム径を小さく制限してレーザ光を透過させる開口径を有する」点と共通する。

そうすると、本願補正発明と刊行物発明とは、次の点で一致する。
<一致点>
「第1の波長のレーザ光および第1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を照射する半導体レーザ素子と、前記2つのレーザ光を厚さの異なる2種類の光ディスク上に集光させる対物レンズとを用い、光ディスクに対して情報を読み取りまたは書き込みを行う光ピックアップ装置において、
前記対物レンズは、入射する異なる2つの波長のレーザ光に対する焦点距離が異なる2焦点レンズであり、
レーザ光の焦点と光ディスクの情報記録面とのずれ量に応じて変化する焦点誤差信号の検出方法が、[所定の方法]であり、
前記半導体レーザ素子と前記対物レンズとの間に、フィルタが設けられ、
フィルタは、外周部が、第1の波長のレーザ光を反射し、第2の波長のレーザ光を透過させる特性を有して、透過前に比べて透過後の第1の波長のレーザ光のビーム径を小さく制限してレーザ光を透過させる開口径を有する光ピックアップ装置。」である点。

そして、次の各点で相違する。
<相違点1>
本願補正発明では、焦点誤差信号の検出方法が、「ナイフエッジ法」であるのに対し、刊行物発明では、「スポットサイズ法」である点。

<相違点2>
本願補正発明では、フィルタが、「ダイクロイックフィルタ」であるのに対し、刊行物発明では「NA制限膜」である点。

上記各相違点について検討する。
<相違点1>に関し、
フォーカスエラー信号を得る方法の一つとして、ナイフエッジ法は周知(特開平9-50648号公報(原審の拒絶理由に引用、【0022】等)、特開平9-326123号公報(【0064】等)等参照。)である。そして刊行物発明は、「「輪帯補正対物レンズ方式」を採用した場合、スポットサイズ法でフォーカスエラー検出をしようとすると、・・・CD再生時にはレンズ外周部の拡散光を受光してしまい、RF信号性能、サーボ信号性能ともに劣化してしまうという問題が起こる。」(上記(1)(え)【0025】)との課題に対して、「NA制限膜付き対物レンズを用いることにより、CDあるいはCD-R再生時のNA0.45以上の部分による拡散光の影響を、簡便に防止することが可能となり、輪帯補正対物レンズ方式を用いつつも・・・スポットサイズ法によってフォーカスエラー検出を行うことが可能である。」(上記(1)(お)【0057】)というものであって、CD再生時のレンズ外周部の拡散光(外周光)を反射する手法の採用で、刊行物発明のものにおいて上記スポットサイズ法に限定されることなく、フォーカスエラー検出方法全般に有効であることは当業者において自明であるから、ナイフエッジ法が外周光の影響により利用困難となるフォーカスエラー検出方法であるとしても、NA制限膜を採用して外周光の影響を小さくできるのであるから、ナイフエッジ法を採用することでの上記相違点1は当業者が適宜なし得るものである。

<相違点2>に関し、
波長が780nmの場合のNAを波長が650nmの場合より制限するNA制限機能をダイクロイックフィルタで実現する技術は周知(特開平9-270145号公報(【0041】ないし【0047】等)、特開平10-222866号公報(請求項1ないし3等)、特開平11-39691号公報(【0085】ないし【0090】等)等参照。)であるから、刊行物発明において、NA制限機能を果たすフィルタを、「NA制限膜」に代えて「ダイクロイックフィルタ」とすることは、当業者が容易に想到し得るものである。

なお、審判請求人は、請求の理由(平成18年11月24日付け手続補正書参照)において、「新請求項1の本発明では、光学薄膜を対物レンズに成膜する引用文献1とは異なり、半導体レーザ素子と対物レンズとの間に、入射角に依存せず、波長が650nmのレーザ光を高い透過率で透過し、波長が780nmのレーザ光を高い反射率で反射する波長選択膜として機能するダイクロイックフィルタを設ける構成にしている。このことについて、以下に具体的に述べる。
(参考図1省略)
参考図1は、ダイクロイックフィルタにおける透過率の波長依存性を示すグラフである。新請求項1の本発明では、参考図1に示されるような透過率の波長依存性を有するダイクロイックフィルタを備えている。ダイクロイックフィルタは、入射角に依存せず、参考図1に示されるように、レーザ光の波長に応じて透過率が変動する。参考図1に示されるように、レーザ光の波長が700nm?750nmの間で透過率が変動したとしても、波長が650nmのレーザ光の透過率がほぼ100%となることが保障され、また波長が780nmのレーザ光の透過率がほぼ0%となることが保障される。
さらに新請求項1の本発明は、反射率を切換える入射角θ(30度)付近における入射角の微小変化に対する反射率の変動が著しい引用文献1とは異なり、ダイクロイックフィルタの多層膜形成時の膜厚が多少変動したとしても、参考図1に示されるグラフの横軸方向の自由度は大きいため、波長が650nmのレーザ光の透過率、および波長が780nmのレーザ光の透過率が大きく変動することはない。
したがって新請求項1の本発明は、ダイクロイックフィルタを設けることによって、ダイクロイックフィルタを透過した光が対物レンズの外周部分に入射することを確実に防ぐことができる。これによって新請求項1の本発明は、引用文献1の有する前述の焦点誤差信号にノイズ信号が発生してしまうという問題、ならびに光学薄膜の膜質および膜厚、対物レンズ表面の曲率に誤差の製造許容範囲が小さく、それらの管理が困難となり生産コストを安価にすることができないという問題は生じない。
引用文献1の段落[0054]には、スポットサイズ法によってフォーカスエラー信号を得る旨が記載されている。スポットサイズ法は、受光素子を多数設ける必要があり、比較的大きな受光部が必要となる。また仮に引用文献1に開示される技術において、スポットサイズ法に比べて、大きな受光部を必要としないナイフエッジ法を用いたとしても、前述のようにレーザ光の外周部分を充分に絞ることができず、透過光が対物レンズの外周部分に入射してしまい、焦点誤差信号にノイズ信号が発生するという問題が生じる。したがって引用文献1に開示されている技術では、フォーカスエラー信号の検出方法として、ナイフエッジ法は適していない。
これに対して、新請求項1の本発明は、レーザ光の焦点と光ディスクの情報記録面とのずれ量に応じて変化する焦点誤差信号を、ナイフエッジ法によって検出するように構成される。このようにナイフエッジ法によって焦点誤差信号を検出して、フォーカスサーボ制御を行う場合、半導体レーザ素子と前記対物レンズとの間に、前述のダイクロイックフィルタを設けることによって、第1の波長のレーザ光の外周部分をほぼ100%反射させることができ、光ディスク上にレーザ光が焦点を結んでいないところで焦点を結んだと誤制御してしまうことを防ぐことができる。
したがって引用文献1には、新請求項1の本発明の前述の重要な構成(a),(b)と、それによって達成される前述の優れた効果については、全く開示も示唆もされていない。」と主張する。
しかしながら、刊行物発明がNA制限膜を成膜することに対し本願補正発明がダイクロイックフィルタを設けることは<相違点2>として認めた上で、周知文献を提示してNA制限膜に代わり周知なダイクロイックフィルタを用いることは、このことで格別な作用効果の把握はできないことも含めて当業者が容易に想到し得たものと判断するものである。そして、光学薄膜(NA制限膜)を用いた場合とダイクロイックフィルタを用いた場合の構成の差異のみに基づいての主張からは、本願補正発明が刊行物発明に対して進歩性を有すると認めることはできない。
加えて、「スポットサイズ法は、受光素子を多数設ける必要があり、比較的大きな受光部が必要」との点は、スポットサイズ法とナイフエッジ法とがもともと有する差異であって、ナイフエッジ法を用いることで得られる格別な作用効果は認められない。
更に、「引用文献1に開示されている技術(刊行物発明)では、フォーカスエラー信号の検出方法として、ナイフエッジ法は適していない」との点に関し、刊行物発明にダイクロイックフィルタを適用すること、フォーカスエラー信号の検出方法としてナイフエッジ法が周知であることは上記したとおりであって、刊行物発明にダイクロイックフィルタを適用したものにおいてフォーカスエラー信号の検出方法としてナイフエッジ法を選択すること、ダイクロイックフィルタ、およびナイフエッジ法のいずれにもない相乗する作用効果が得られるようになるものとは認められず、当業者が適宜なし得る設計的事項にすぎない。
以上のとおりであるから、請求人の上記主張を採用することはできない。

上記各相違点の判断を総合しても、本発明の奏する効果は刊行物に記載された発明及び周知の事項から当業者が十分予測可能なものであって格別なものとは言えない。

したがって本願補正発明は、刊行物に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(3)本件補正についてのむすび
以上のとおり、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。


第3 本願発明について

平成18年11月24日付の手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、上記「第2 1.」において記載した-本件補正前-の特許請求の範囲のうち、【請求項1】に記載のとおりのものである。

(1)刊行物
原査定の拒絶の理由に引用された刊行物、及びその記載事項は、上記「第2 3.(1)」に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明は、本願補正発明から、「ダイクロイックフィルタ」を「光学素子」と、すなわち光学素子はダイクロイックフィルタであるという特定事項を省き、更に、「ダイクロイックフィルタは、外周部が、第1の波長のレーザ光を反射し、第2の波長のレーザ光を透過させる特性を有して、透過前に比べて透過後の第1の波長のレーザ光のビーム径を小さく制限してレーザ光を透過させる開口径を有する」と特定されていたところを、「第1の波長のレーザ光の対物レンズに対する開口径を制限する光学素子を設ける」と、上記光学素子に係る特定事項として「外周部が」レーザ光を「反射」するものであることや「第2の波長のレーザ光を透過させる」こと等を実質的に省くものである。
そうすると、本願発明の構成要件をすべて含み、更に他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、上記「第2」の「3.」に記載したとおり、刊行物に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も同様の理由により、刊行物に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)むすび
以上のとおり、本願の請求項1に係る発明は、刊行物に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条2項の規定により特許を受けることができない。
したがって本願は、その余の請求項について論及するまでもなく拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-03-16 
結審通知日 2009-03-17 
審決日 2009-03-30 
出願番号 特願2001-235750(P2001-235750)
審決分類 P 1 8・ 575- Z (G11B)
P 1 8・ 121- Z (G11B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 渡邊 聡  
特許庁審判長 山田 洋一
特許庁審判官 吉川 康男
江畠 博
発明の名称 光ピックアップ装置  
代理人 西教 圭一郎  
代理人 杉山 毅至  

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