• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F
管理番号 1207980
審判番号 不服2007-17350  
総通号数 121 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2010-01-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2007-06-21 
確定日 2009-12-04 
事件の表示 特願2002-298710「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成16年4月30日出願公開、特開2004-129912〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第一.手続の経緯
本願は、平成14年10月11日の出願であって、拒絶理由通知に対応して平成19年4月26日に手続補正書が提出され、その後なされた拒絶査定に対し、同年6月21日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに、同日付けで手続補正(以下「本件補正」という。)がなされたものである。

第二.平成19年6月21日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成19年6月21日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1.補正後の本願発明
本件補正により補正された、特許請求の範囲の請求項1に記載された発明(以下「本願補正発明」という)は次のとおりである(下線部は本件補正によって追加又は変更された箇所)。
「 表示内容が変化可能な表示領域を備える表示装置と、始動条件の成立に基づき前記表示装置の表示領域に複数の識別図柄を変動表示させる変動表示ゲームを制御すると共に、変動表示ゲームの表示結果である停止図柄の組み合わせが特別結果態様であった場合に、特定の遊技価値を付与可能な制御手段と、を備え、
前記変動表示ゲーム中に、最終停止図柄を残して既に停止した図柄の組み合わせが<特別結果態様>を発生する可能性のある場合に、リーチ状態が発生する遊技機において、
前記制御手段は、
始動条件の成立に基づいて、<変動パターンを選択するための変動パターン乱数を抽出して>変動表示ゲームの変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、
前記変動パターン決定手段の決定に基づき変動表示ゲームの表示態様を制御する変動表示ゲーム制御手段と、
変動表示ゲームにおいてリーチ状態が発生して該変動表示ゲームが終了すると、そのリーチ状態を構成した図柄を、次にリーチ状態が発生するまで前回リーチ図柄として記憶する前回リーチ図柄記憶手段と、
前記前回リーチ図柄記憶手段に記憶されている前回リーチ図柄を、<次にリーチ状態が発生するまで、>前記表示装置における変動表示中の最終停止図柄が最終停止する位置に設けられた前回リーチ図柄表示領域に、前記変動表示ゲームにおける識別図柄とは異なる態様で表示する前回リーチ図柄表示手段と、
を備え、
前記変動表示ゲーム制御手段は、
新たに変動表示ゲームが開始されて特別結果態様を表示することが決定された場合に、<最終停止図柄以外の図柄をリーチ状態ではない図柄として仮停止させた後、>前記前回リーチ図柄表示手段により<前回リーチ図柄表示領域に>表示された前回リーチ図柄と同一の図柄<を、前記仮停止させた図柄に変えて停止図柄として表示することにより>リーチ状態を発生させる同一図柄リーチ状態表示制御手段を備えることを特徴とする遊技機。」

2.補正要件(目的)の検討
請求項1についての補正は、「特別の賞態様」を「特別結果態様」に補正する誤記の訂正、及び発明を特定するために必要な事項である「変動パターン決定手段」、「変動表示ゲーム制御手段」を、前者については「変動パターンを選択するための変動パターン乱数を抽出して」と限定を付加し、後者については、「仮停止」を付加すると共に当該仮停止に伴う動作等に係わる限定を付加するものであるから、誤記の訂正及び特許請求の範囲の減縮を目的とする補正に相当する。
したがって、本件補正は、平成18年法律第55号による改正前の特許法第17条の2第4項に該当する。

3.補正要件(独立特許要件:特許法第29条第2項)の検討
(1)引用刊行物記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された、特開2001-161941号公報(上記拒絶理由通知における引用文献1)、特開平9-140880号公報(同じく引用文献4)、及び当審で発見した特開2002-18034号公報には各々以下の事項が記載されている。
A.特開2001-161941号公報(以下「刊行物A」という。)
【0011】【作用及び効果】本発明によれば、制御手段は、前回のリーチ状態における表示態様に基づいて、リーチ状態における表示態様を決定する。従って、リーチ状態における図柄の停止態様を前回のリーチ状態における図柄の停止態様と同一にした場合、すなわち同一のリーチ状態を連続させるようにした場合、事前判定をしていなくても結果として、遊技者に対して、特別遊技状態に移行する可能性の高いことを事前に報知することができる。従って、同一のリーチ状態が連続していることを認識した遊技者は、特別遊技状態に移行するのではないかと期待し、遊技に対する興趣(特にリーチ状態中の遊技に対する興趣)が高まるという効果がある。
【0016】図2は、液晶表示装置3の表示画面3aにおける表示例を示す。この表示画面3aでは、特定の表示領域50L,50C,50Rに特別図柄が変動表示され、これと同時に、他の表示領域で遊技に関連した演出表示が行われる。・・・
【0021】・・・大入賞口5は、液晶表示装置3での特別図柄の変動表示が停止して大当り停止態様を表示したときに、遊技者にとって有利な開成状態に変換される扉開閉式の可変入賞装置からなり、これに遊技球が入賞すると所定個数(例えば15個)の賞球が払い出されるように定められている。・・・
【0025】まず、前述の始動入賞口4に遊技球が入賞すると、液晶表示装置3での遊技が開始する。すなわち、図2(A1)に示すように、表示画面3aの表示領域50L,50C,50Rで特別図柄の高速変動を開始すると共に演出表示を開始する(図3のt1)。
【0026】・・・左側の表示領域50Lでの特別図柄(左図柄という)の変動表示が、コマ送り変動する(図3のt2?t3)。・・・
【0029】・・・右側の表示領域50Rの特別図柄(右図柄という)は、その予兆音に合せて変動する(図3のt4?t5)。・・・
【0033】左図柄の停止後、図2(A3)に示すように、左右が同一図柄のリーチ状態であれば、リーチ状態となったことを報知する効果音がスピーカより出力されると共に、図2(A4)に示すように、“リーチ!!”の文字が表示画面3aに大きく表示される。・・・
【0037】ここで、リーチ状態となるまで(図3のt1?t5)の演出表示を「通常演出」、リーチ状態の時の左右の停止図柄を各々「リーチ図柄」、左右の「リーチ図柄」による停止態様を「リーチ停止態様」、一遊技において最終的に確定した3つの停止図柄(“ハズレ”の場合はt10の時点で確定する停止図柄、“大当り”の場合はt12の時点で確定する停止図柄)を各々「確定図柄」、3つの確定図柄による停止態様を「確定停止態様」というものとする。
【0041】また、本実施例では、確定停止態様が大当り停止態様となる場合、「再変動」開始(図3のt9)以前のリーチ停止態様として、前回出現したリーチ停止態様を再度表示する。このように、遊技結果が大当り停止態様となる場合に同一のリーチ停止態様を連続させることで、遊技者に対して、“大当り”となる可能性が高いことを事前に報知することが可能となる。
【0099】本発明のパチンコ遊技機における制御手段は、大きく主制御部と副制御部に分けられ、この図17に示すように、制御手段としての電気回路部は、主制御部を構成する主基板30と、副制御部を構成する、図柄制御基板31、音制御基板32、賞球制御基板33、および中継基板34とからなる。
【0104】始動入賞球センサ22が、始動入賞口4での遊技球入賞による検知信号を出力すると、上記主基板30内のメインCPU30aは、この検知信号に基づいて生成した液晶表示装置3での遊技に関する各種制御実行命令(実行コマンド)を図柄制御基板31に送信する。そして、当該実行コマンドを受信した図柄制御基板31は、液晶表示装置3で表示すべき画像データを生成し、該画像データを基に表示制御を行う。
【0105】図柄制御基板31は、上記主基板30から受信した実行コマンドを基に表示すべき画像データを生成し、該画像データの表示制御を実行するための制御回路を構成する。
【0128】上記ST21で、始動入賞記憶があるとの判別であれば、以下の処理を行う。
【0129】前述のST13でメインRAM30cの所定アドレスに記憶された「大当り判定用乱数カウンタ」のカウント値を「大当り判定用乱数」として読み出し、メインROM30b内の「大当り判定テーブル」を参照して“大当り”か否かを判定する(ST26)。
【0131】ST26の判定が“大当り”であれば、前述のST11で更新された「大当り図柄選択用乱数カウンタ」のカウント値を「大当り図柄選択用乱数」として読み出す。そして、メインROM30b内の「大当り図柄選択テーブル」を参照して、予め定められた大当り停止態様の中から一つを選択する(ST32)。
【0133】大当り停止態様が選択されれば、続いて、前述のST11で更新された「第1演出表示選択用乱数カウンタ」のカウント値を「第1演出表示選択用乱数」として読み出し、メインROM30b内の「大当り用演出表示選択テーブル(図25)」を参照し、表示すべき第1演出表示を選択する(ST33)。
【0135】ST26で“ハズレ”の判定がされた場合は、前述のST2の処理で更新した「リーチ判定用乱数カウンタ」のカウント値をリーチ判定用乱数として読み出し、メインROM30b内の「リーチ判定テーブル」を参照して、リーチの有無(変動表示をリーチ状態にするか否か)を判定する(ST27)。
【0139】このような図柄選択処理によって“リーチ有ハズレ”の場合の停止態様が決定すれば、続いて、前述のST11で更新された「第1演出表示選択用乱数カウンタ」のカウント値を「第1演出表示選択用乱数」として読み出し、メインROM30b内の「リーチ有ハズレ用演出表示選択テーブル(図25)」を参照して、表示すべき第1演出表示を選択する(ST31)。・・・
【0141】“リーチ無ハズレ”の場合の停止態様が選択すれば、続いて、前述のST11で更新された「第1演出表示選択用乱数カウンタ」のカウント値を「第1演出表示選択用乱数」として読み出し、メインROM30b内の「リーチ無ハズレ用演出表示選択テーブル(図25)」を参照して、表示すべき第1演出表示を選択する(ST29)。
【0143】以上のように、特別図柄の停止態様と予兆音及びリーチ演出の組合せからなる第1演出表示とが決定すれば、この選択に基づいて液晶表示装置3での表示を制御するための実行コマンドである「図柄変動コマンド」及びスピーカでの音出力を制御するための実行コマンドである「音出力コマンド」を生成し(ST34)、「図柄変動コマンド」を図柄制御基板31に、「音出力コマンド」を音制御基板32にそれぞれ送信する(ST35)。
【0154】図30に示す「コマンド割込管理処理」では、コマンドデータの受信を確認すれば(ST58)、随時、図柄制御基板31内のワークRAM31cにその受信したコマンドデータを格納し(ST59)、その後、コマンドデータの受信待機状態とする(ST60)。このコマンドデータは、前述のST34で生成された「図柄変動コマンド」で、特別図柄の変動表示を制御するための「特別図柄変動実行コマンド」と、演出表示としてのアニメーションの表示を制御するための「アニメーション表示実行コマンド」とで構成される。
【0170】実行コマンド“SET_1st”を読み出したときは、その実行コマンドの設定値(n)に基づき、左図柄の変動パターンを設定し、実行コマンド“SET_2nd”を読み出したときは、その実行コマンドの設定値(n)に基づき、右図柄の変動パターンを設定し、実行コマンド“SET_3rd”を読み出したときは、その実行コマンドの設定値に基づき、中図柄の変動パターンを設定する。
【0171】実行コマンド“POSITION_RESET”を読み出したときは、その実行コマンドの設定値に基づき、特別図柄の配置パターンについての変更処理を行う。
【0172】実行コマンド“POSITION_3rd”を読み出したときは、その実行コマンドの設定値に基づき、中図柄の配置パターンについての変更処理を行う。
【0173】実行コマンド“OBJECT_SELECT_3rd”を読み出したときは、その実行コマンドの設定値に基づき、リーチ演出に応じた中図柄の変動パターンについての選択処理を行う。例えば、上記“盆踊りリーチ”の場合、リーチ演出中に中図柄が左右に半回転したり、回転するといった変動パターンの選択処理を行う。
【0174】次に、実行コマンド“REACH_SYMBOL_GET”を読み出したときは、「確定図柄」が大当り図柄となる場合、「再変動」開始(図3のt10)前のリーチ図柄を前回出現したリーチ図柄とする「リーチ図柄取得処理」が実行される。なお、この実行コマンド“REACH_SYMBOL_GET”は、前述の大当り判別が“大当り”であるとき(図21のST26で“YES”)、又は“リーチ有ハズレ”であるとき(図21のST27の処理で“NO”)にのみ処理される実行コマンドである。
【0176】図35は、この「リーチ図柄取得処理」のフローチャートについて示す。
【0177】ワークRAM31c内に既に記憶された(前回のリーチ図柄取得処理において記憶された)リーチ停止態様を読み出し(ST100)、該リーチ停止態様を「リーチ停止態様(旧)」としてワークRAM31c内に記憶する(ST101)。
【0178】次に前述の図21のST30又はST32の処理において選択され、ワークRAM31c内に記憶された今回の遊技における確定停止態様を読み出し(ST102)、該確定停止態様を「リーチ停止態様(新)」としてワークRAM31c内に記憶する(ST103)。
【0179】続いて、前述のST26(図21)の処理において、“大当り”の判別がされているかどうかを判別し(ST104)、“大当り”であれば、続いて、上記ST56(図29)で更新された「第3演出表示選択用乱数カウンタ」のカウント値を読み出し(ST106)、そのカウント値が“180”より大きいか否かを判別する(ST107)。・・・
【0180】ST107の処理において、“NO”と判別された場合、前述のST32(図21)の処理で選択されワークRAM31cに記憶された確定停止態様が「特定停止態様」であるかどうかを判別する(ST108)。確定停止態様が「特定停止態様」であれば(ST108の判別で“YES”の場合)、「リーチ停止態様(旧)」を読み出し(ST110)、該「リーチ停止態様(旧)」を「再変動」前のリーチ停止態様として格納する(ST116)。すなわち、確定停止態様が「特定停止態様」であれば、前回のリーチ停止態様である「リーチ停止態様(旧)」が「特定停止態様」又は「非特定停止態様」のどちらでもよいから、無条件で「リーチ停止態様(旧)」を「再変動」前のリーチ停止態様として採用する。
【0182】上記ST109の判別(「リーチ停止態様(旧)」が「特定停止態様」を構成するものか否かの判別)で“NO”の場合、すなわち前回のリーチ停止態様が「特定停止態様」を構成するものでない場合、その前回のリーチ停止態様である「リーチ停止態様(旧)」を読み出す(ST110)。そして、この「リーチ停止態様(旧)」を「再変動」前のリーチ停止態様として保存する(ST116)。

摘記した上記の記載や図面等によれば、刊行物Aには以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。
「 表示画面3aにおいて特定の表示領域50L,50C,50Rに特別図柄が変動表示される液晶表示装置3と、始動入賞口4に遊技球が入賞すると、前記表示画面3aの表示領域50L,50C,50Rで特別図柄の高速変動を開始し、前記特別図柄の変動表示が停止して大当り停止態様を表示したときに、遊技者にとって有利な開成状態に変換される扉開閉式の可変入賞装置からなる大入賞口5と、制御手段を備え、
左側の表示領域50Lでの特別図柄(左図柄)の停止後、左図柄と右側の表示領域50Rの特別図柄(右図柄)が同一図柄であれば、リーチ状態となる遊技機において、
前記制御手段は、主制御部を構成する主基板30と、副制御部を構成する、図柄制御基板31、音制御基板32、賞球制御基板33、および中継基板34とからなり、
始動入賞球センサ22が、前記始動入賞口4での遊技球入賞による検知信号を出力すると、前記主基板30は、第1演出表示選択用乱数カウンタのカウント値を第1演出表示選択用乱数として読み出し、表示すべき第1演出表示を選択し、その選択に基づいて実行コマンドである図柄変動コマンドを生成し、該図柄変動コマンドを図柄制御基板31に送信し、
前記図柄制御基板31は、前記主基板30から受信した図柄変動コマンドを基に表示すべき画像データを生成し、該画像データの表示制御を実行し、
大当り判別が“大当り”であるとき又は“リーチ有ハズレ”であるとき、前回のリーチ図柄取得処理において記憶されたリーチ停止態様を読み出し、該リーチ停止態様をリーチ停止態様(旧)としてワークRAM31c内に記憶するとともに、今回の遊技における確定停止態様を読み出し、該確定停止態様をリーチ停止態様(新)としてワークRAM31c内に記憶し、
前記図柄制御基板31は、
前記大当り判別が“大当り”であれば、前記リーチ停止態様(旧)を読み出して、前回出現したリーチ停止態様を再度表示する遊技機。」

B.特開平9-140880号公報(以下「刊行物B」という。)
【0003】【発明が解決しようとする課題】ところで、複数の図柄が可変表示される表示装置を備えたものの中には、興趣を盛り上げるために特定図柄で停止する確率、即ち、大当たり状態となる確率を変動させることができるようにしたものがある。たとえば、特開平5ー228251号公報に開示されているように、図柄が特別の図柄で停止した場合に、大当たり状態となる確率を高確率に切り換えるように構成したもの等である。ところが、単に確率を変えるように構成しただけでは、遊技者は遊技に熱中する余り、現状の確率の状態を忘れてしまうことがある。これでは、せっかく大当たり状態となる確率を変動するように構成しても却って面白味に欠けてしまうことにもなりかねない。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、大当たり状態となる確率を変動させることができるものにおいて、その確率状態を表示することができるパチンコ機を提供するところにある。
【0016】確率表示ルーチンを図10に示すフローチャート(サブルーチン)に基づいて詳述する。メインルーチンで確率変動ルーチンが実行されると、その後、確率表示部15において今回表示部15a、前回表示部15b、前々回表示部15cの図柄が左方に1つづつシフトし、今回表示部15aには現在の大当たり図柄が表示される。即ち、前々回表示部15cには前回表示部15bの図柄が表示され(ステップ51)、前回表示部15bには今回表示部15aの図柄が表示される(ステップ52)。さらに、大当たり図柄が特別図柄であるか否かの判断がなされ(ステップ53)、特別図柄である場合には今回表示部15aには特別図柄及び高確率モードであることを示す高確率表示図柄19(図6の画面中”桜”の図柄)が表示される(ステップ54)。一方、大当たり図柄が通常図柄である場合には、今回表示部15aには単にその通常図柄が表示される(ステップ55)。

C.特開2002-18034号公報(以下「刊行物C」という。)
【0006】しかしながら、従来のパチンコ遊技機では、リーチ状態となるまでに遊技者の期待感をどのようにして高めるかという点に、あまり関心が向けられていなかった。すなわち、リーチ状態となる前、より広くは最終停止図柄の更新を停止させるまでの演出として、従来は所定のキャラクタ図柄を表示画面上に表示する程度のことしか行われておらず、非常に演出効果に乏しかった。
【0007】本発明は、特別図柄表示装置上の表示態様がリーチ状態となるかどうかという点に関して遊技者の期待感を高めさせ、これにより遊技の興趣を向上させることを目的とする。
【0090】以上説明したように、通常時のリーチ状態とならなかった場合にも、一旦仮停止した図柄の変動を再開して更新させる発展型の変動パターンを採用している。このため、まず、リーチ状態になるかどうかということについて、遊技者の期待感を高めさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる。ここで、上記した乱数の抽選に従って、一定の確率ではリーチ状態とすることができるので、左図柄及び右図柄が仮停止してから再変動した場合には、リーチ状態となることを遊技者に必ず期待させることができる。
【0097】【発明の効果】請求項1の発明によれば、最終的に更新表示を停止する識別情報以外の識別情報を再変動させるため、例えばリーチ表示態様とならなかったものの、変動表示が再開してリーチ表示態様になることの期待感を遊技者に与えることができる。しかも、所定のキャラクタ画像が表示されることにより、変動表示の再開があり得るということの期待感を遊技者に与えることができる。

(2)引用発明と本願補正発明との対比
そこで、本願補正発明と引用発明とを比較すると、引用発明の「表示画面3aにおいて特定の表示領域50L,50C,50Rに特別図柄が変動表示される液晶表示装置3」は、本願補正発明の「表示内容が変化可能な表示領域を備える表示装置」に相当し、以下同様に、
「始動入賞口4に遊技球が入賞すると」は「始動条件の成立に基づき」に、
「前記特別図柄の変動表示が停止して大当り停止態様を表示したとき」は「変動表示ゲームの表示結果である停止図柄の組み合わせが特別結果態様であった場合」に、
「リーチ状態となる」は「リーチ状態が発生する」に、
「始動入賞球センサ22が、前記始動入賞口4での遊技球入賞による検知信号を出力すると」は「始動条件の成立に基づいて」に、
「第1演出表示選択用乱数カウンタのカウント値を第1演出表示選択用乱数として読み出し」は「変動パターンを選択するための変動パターン乱数を抽出して」に、
「前回のリーチ図柄取得処理において記憶されたリーチ停止態様」及び「リーチ停止態様(旧)」は「前回リーチ図柄」に、
「前記大当り判別が“大当り”であれば」は「新たに変動表示ゲームが開始されて特別結果態様を表示することが決定された場合に」に、それぞれ相当する。
さらに、刊行物Aの記載等からみて、以下のことが言える。

a.引用発明において「前記表示画面3aの表示領域50L,50C,50Rで特別図柄の高速変動を開始し、前記特別図柄の変動表示が停止」すること、及び「遊技者にとって有利な開成状態に変換される扉開閉式の可変入賞装置からなる大入賞口5」は、それぞれ本願補正発明において「前記表示装置の表示領域に複数の識別図柄を変動表示させる変動表示ゲーム」を行うこと、及び「特定の遊技価値を付与可能」とするものに相当し、引用発明の制御手段が「特別図柄の変動表示」及び「大入賞口5」を制御していることは明らかであるから、引用発明は本願補正発明の「始動条件の成立に基づき前記表示装置の表示領域に複数の識別図柄を変動表示させる変動表示ゲームを制御すると共に、変動表示ゲームの表示結果である停止図柄の組み合わせが特別結果態様であった場合に、特定の遊技価値を付与可能な制御手段」に相当する構成を備えるものということができる。

b.引用発明において「左側の表示領域50Lでの特別図柄(左図柄)の停止後、左図柄と右側の表示領域50Rの特別図柄(右図柄)が同一図柄で」あることは、本願補正発明において「変動表示ゲーム中に、最終停止図柄を残して既に停止した図柄の組み合わせが特別結果態様を発生する可能性のある」ことと実質的に同じことであるから、引用発明の遊技機も本願補正発明と同様「変動表示ゲーム中に、最終停止図柄を残して既に停止した図柄の組み合わせが特別結果態様を発生する可能性のある場合に、リーチ状態が発生する」ものということができる。

c.引用発明において「表示すべき第1演出表示を選択し、その選択に基づいて実行コマンドである図柄変動コマンドを生成」することは、摘記した刊行物Aの段落【0154】、【0170】?【0173】及び【図33】等の記載から見て、特別図柄の変動パターンを決定することにほかならないから、引用発明の「主基板30」は本願補正発明の「始動条件の成立に基づいて、変動パターンを選択するための変動パターン乱数を抽出して変動表示ゲームの変動パターンを決定する変動パターン決定手段」に相当するものということができる。

d.上記cで述べたように、引用発明の「図柄変動コマンド」は「主基板30」が生成するものであり、その「図柄変動コマンド」により特別図柄の変動パターンが決定されていることと、引用発明の「表示すべき画像データ」が「特別図柄」の画像データを含んでいることは明らかであるから、引用発明において「表示すべき画像データを生成し、該画像データの表示制御を実行」することは、本願補正発明において「変動表示ゲームの表示態様を制御する」ことに相当するものということができる。
したがって、「前記主基板30から受信した図柄変動コマンドを基に表示すべき画像データを生成し、該画像データの表示制御を実行」する引用発明の「図柄制御基板31」は、本願補正発明の「前記変動パターン決定手段の決定に基づき変動表示ゲームの表示態様を制御する変動表示ゲーム制御手段」に相当するものといえる。

e.引用発明は「大当り判別が“大当り”であるとき又は“リーチ有ハズレ”であるとき」に「前回のリーチ図柄取得処理において記憶されたリーチ停止態様」を記憶するとともに、「リーチ停止態様(新)」をワークRAM31c内に記憶しているから、結局のところ、「リーチ停止態様(新)」は、その次にリーチ状態が発生する際には「前回のリーチ図柄取得処理において記憶されたリーチ停止態様」となることが分かる。
そうしてみると、引用発明の「ワークRAM31c」と、本願補正発明の「前回リーチ図柄記憶手段」とは、「変動表示ゲームにおいてリーチ状態が発生すると、そのリーチ状態を構成した図柄を、次にリーチ状態が発生するまで前回リーチ図柄として記憶する手段」である点で共通しているということができる。

f.引用発明は「前記大当り判別が“大当り”であれば」(本願補正発明の「新たに変動表示ゲームが開始されて特別結果態様を表示することが決定された場合に」に相当)、前記リーチ停止態様(旧)を読み出して、前回出現したリーチ停止態様を再度表示するものであり、引用発明がそのための表示処理手段を備えることも当然であるから、両者は「新たに変動表示ゲームが開始されて特別結果態様を表示することが決定された場合に、前回リーチ図柄と同一の図柄を表示することによりリーチ状態を発生させるリーチ表示処理手段」を備える点で共通する。

以上を総合すると、両者は、
「 表示内容が変化可能な表示領域を備える表示装置と、始動条件の成立に基づき前記表示装置の表示領域に複数の識別図柄を変動表示させる変動表示ゲームを制御すると共に、変動表示ゲームの表示結果である停止図柄の組み合わせが特別結果態様であった場合に、特定の遊技価値を付与可能な制御手段と、を備え、
前記変動表示ゲーム中に、最終停止図柄を残して既に停止した図柄の組み合わせが特別結果態様を発生する可能性のある場合に、リーチ状態が発生する遊技機において、
前記制御手段は、
始動条件の成立に基づいて、変動パターンを選択するための変動パターン乱数を抽出して変動表示ゲームの変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、
前記変動パターン決定手段の決定に基づき変動表示ゲームの表示態様を制御する変動表示ゲーム制御手段と、
変動表示ゲームにおいてリーチ状態が発生すると、そのリーチ状態を構成した図柄を、次にリーチ状態が発生するまで前回リーチ図柄として記憶する手段と、
を備え、
前記変動表示ゲーム制御手段は、
新たに変動表示ゲームが開始されて特別結果態様を表示することが決定された場合に、前回リーチ図柄と同一の図柄を表示することによりリーチ状態を発生させるリーチ表示処理手段を備える遊技機。」
の点で一致し、以下の点で相違している。

[相違点1]本願補正発明は「変動表示ゲームが終了すると」そのリーチ状態を構成した図柄を記憶するのに対し、引用発明は今回の遊技における確定停止態様を記憶するタイミングが今回の遊技が終了する時ではない点。
[相違点2]本願補正発明は「前回リーチ図柄表示手段」を備えるのに対し、引用発明はそのような表示手段を備えていない点。
[相違点3]リーチ表示処理手段によるリーチ状態の発生に関して、本願補正発明は、そのリーチ状態の発生前に、最終停止図柄以外の図柄をリーチ状態ではない図柄として仮停止させるのに対し、引用発明は、そのリーチ状態の発生前に、最終停止図柄以外の図柄をリーチ状態ではない図柄として仮停止させるものではない点。

(3)相違点の検討及び判断
[相違点1について]
リーチ状態を構成した図柄を記憶するタイミングとしては、その図柄が表示されることが決定された時点から次の変動表示ゲームが始まる時点までが考えられるところ、その期間中のどのタイミングであっても、その後の変動表示ゲームにおいて前回リーチ図柄と同一の図柄を表示するために格別の支障は生じず、本願補正発明のように「変動表示ゲームが終了する」時点とすることで格別な効果が奏せられるわけでもないから、引用発明において今回の遊技における確定停止態様を記憶するタイミングを、その遊技が終了する時点とすることは、遊技機の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が適宜選択し得る事項である。

[相違点2について]
本願補正発明の「前回リーチ図柄表示手段」は、(a)前回リーチ図柄を、(b)次にリーチ状態が発生するまで、(c)最終停止図柄が最終停止する位置に設けられた前回リーチ図柄表示領域に、(d)識別図柄とは異なる態様で表示するものである。
そこで、上記(a)?(d)の各事項について検討する。
(a)について
引用発明において、同一のリーチ状態を連続させることは、上記(1)に摘記した刊行物Aの段落【0011】に記載されるように、「同一のリーチ状態が連続していることを認識した遊技者は、特別遊技状態に移行するのではないかと期待し、遊技に対する興趣(特にリーチ状態中の遊技に対する興趣)が高まるという効果」を目論むものであるが、前回のリーチ停止態様、すなわち前回のリーチ図柄を失念すると当該効果が奏されないことは明らかであり、遊技に熱中すると遊技情報を失念することも、上記(1)に摘記した刊行物Bの段落【0003】に記載されるように従来よく知られている事項である。
しかも、当該遊技情報の失念対策として、遊技情報や終了した変動ゲームの図柄を画面表示することも、上記刊行物Bや上記拒絶理由通知において文献2として引用された特開平4-2381号公報(図1、図2及び関連記載参照)に例示されるように、従来周知の技術(以下「周知技術1」という。)である。
そうしてみると、引用発明において、遊技情報である前回のリーチ停止態様を失念することはその作用効果が滅却されるものであるから、当該失念対策として前回リーチ図柄を画面表示することは当業者が容易に想到できることである。
(b)、(c)及び(d)について
前回リーチ図柄の表示に際して当然考慮しなければならない当該図柄表示箇所として、本願補正発明のように「最終停止図柄が最終停止する位置」としたことによる格別の作用効果は認められず、しかも、その様な位置に変動表示ゲームの図柄と共に遊技情報を表示することも、例えば、拒絶査定で提示された特開2000-167164号公報(図5及びその関連記載参照)や前置報告書で提示された特開2002-204865号公報(図1及びその関連記載参照)に示されるように従来周知の技術(以下「周知技術2」という。)であるから、単なる設計的事項である。
また、最終停止図柄が最終停止する位置に前回リーチ図柄を表示すると、同様の図柄を使用する変動表示ゲームにおける識別図柄との間で混同を生じる恐れがあることは当業者にとって自明な事項であるから、識別図柄との間で混同が生じないように、前回リーチ図柄を識別図柄とは異なる態様で表示することは、当業者が当然に行う技術的事項である。
さらに、その表示期間を次にリーチ状態が発生するまでとすることも、今回のリーチ状態発生に際して表示された前回のリーチ図柄は、次回のリーチ状態の発生に際しては何らの作用を行うものではなく、当該表示が継続されると次回リーチ状態の発生に際して表示される「前回のリーチ図柄」との間で混同が発生するおそれがあることを考慮すれば、当業者にとって当然の設計的事項ということができる。
以上のとおりであるので、前回リーチ図柄を表示することは当業者が容易に為し得る事項であり、当該表示に際して当然考慮しなければならない、表示箇所、表示期間及び表示態様についても、各々当業者が適宜選択する単なる設計的事項であるから、当該相違点は格別のものではない。

[相違点3について]
刊行物C(特に摘記した段落【0090】及び【0097】)に、左図柄と右図柄がリーチ状態とならない非同一図柄で一旦仮停止させた後、変動を再開することにより、リーチ状態となるかどうかということについて、遊技者の期待感を高めて興趣を向上させることが記載されているように、リーチ状態の発生前に、最終停止図柄以外の図柄をリーチ状態ではない図柄として仮停止させることは、遊技機の分野において従来周知の技術(以下「周知技術3」という。)である。
そして、興趣向上は遊技機分野の普遍的課題であるので、引用発明に周知技術3を適用して、上記相違点3に係る本願補正発明のような構成とすることは、当業者が容易に想到できることである。

以上のように各相違点は格別のものではなく、本願補正発明の作用効果も、引用発明、刊行物Bに記載された発明及び周知技術1?3に基いて、当業者が予測できる範囲のものである。
したがって、本願補正発明は、引用発明、刊行物Bに記載された発明及び周知技術1?3に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

4.むすび
よって、本件補正は、上記改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下されるべきものである。

5.補足
上申書に記載された補正(案)の特許性について簡単にコメントする。
当該補正(案)のポイントとして、成り下がりリーチの限定を主張するが、刊行物A(段落【0181】参照)に記載されているように、そのようなリーチ態様があることは、従来良く知られており、当該成り下がりリーチを行うことが技術的な困難性を伴うものではなく、無駄な期待感を抱かせるか否かの遊技興趣に基づく単なる設計的事項である。
したがって、成り下がりリーチの限定を行ったとしても、拒絶理由は解消しない。

第三.本願発明について
1.本願発明
平成19年6月21日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、同項記載の発明を「本願発明」という。)は、平成19年4月26日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。
「 表示内容が変化可能な表示領域を備える表示装置と、始動条件の成立に基づき前記表示装置の表示領域に複数の識別図柄を変動表示させる変動表示ゲームを制御すると共に、変動表示ゲームの表示結果である停止図柄の組み合わせが特別結果態様であった場合に、特定の遊技価値を付与可能な制御手段と、を備え、
前記変動表示ゲーム中に、最終停止図柄を残して既に停止した図柄の組み合わせが特別の賞態様を発生する可能性のある場合に、リーチ状態が発生する遊技機において、
前記制御手段は、
始動条件の成立に基づいて、変動表示ゲームの変動パターンを決定する変動パターン決定手段と、
前記変動パターン決定手段の決定に基づき変動表示ゲームの表示態様を制御する変動表示ゲーム制御手段と、
変動表示ゲームにおいてリーチ状態が発生して該変動表示ゲームが終了すると、そのリーチ状態を構成した図柄を、次にリーチ状態が発生するまで前回リーチ図柄として記憶する前回リーチ図柄記憶手段と、
前記前回リーチ図柄記憶手段に記憶されている前回リーチ図柄を、変動表示ゲーム毎に、前記表示装置における変動表示中の最終停止図柄が最終停止する位置に設けられた前回リーチ図柄表示領域に、前記変動表示ゲームにおける識別図柄とは異なる態様で表示する前回リーチ図柄表示手段と、
を備え、
前記変動表示ゲーム制御手段は、
新たに変動表示ゲームが開始されて特別結果態様を表示することが決定された場合に、前記前回リーチ図柄表示手段により表示された前回リーチ図柄と同一の図柄でリーチ状態を発生させる同一図柄リーチ状態表示制御手段を備えることを特徴とする遊技機。」

2.特許法第29条第2項の検討
(1)引用刊行物記載事項
原査定の拒絶の理由に引用された引用刊行物、および、その記載事項は、上記「第二.3.(1)」に記載したとおりである。

(2)引用発明と本願発明との対比及び判断
本願発明は、実質的には上記「第二」で検討した本願補正発明から「変動パターン決定手段」の限定事項である「変動パターンを選択するための変動パターン乱数を抽出して」との構成、及び「変動表示ゲーム制御手段」の限定事項である、「仮停止」及び当該仮停止に係わる動作等の構成を省いたものといえる。
そうすると、本願発明の構成要件を全て含み、さらに他の構成要件を付加したものに相当する本願補正発明が、上記「第二.3.(3)」に記載したとおり、引用発明、刊行物Bに記載された発明及び周知技術1?3に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、引用発明、刊行物Bに記載された発明及び周知技術1?3に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

3.まとめ
以上のとおり、本願発明は、引用発明、刊行物Bに記載された発明、及び周知の事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第四.むすび
本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2009-10-01 
結審通知日 2009-10-06 
審決日 2009-10-19 
出願番号 特願2002-298710(P2002-298710)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 吉村 尚阿南 進一  
特許庁審判長 小原 博生
特許庁審判官 池谷 香次郎
森 雅之
発明の名称 遊技機  
代理人 後藤 政喜  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ