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審決分類 |
審判 判定 同一 属する(申立て成立) B61D |
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管理番号 | 1224800 |
判定請求番号 | 判定2010-600046 |
総通号数 | 131 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許判定公報 |
発行日 | 2010-11-26 |
種別 | 判定 |
判定請求日 | 2010-08-04 |
確定日 | 2010-10-07 |
事件の表示 | 上記当事者間の特許第4390621号の判定請求事件について、次のとおり判定する。 |
結論 | (イ)号図面及びその説明書に示す「鉄道車両用空調ダクトの接続構造」は、特許第4390621号の請求項6に係る発明の技術的範囲に属する。 |
理由 |
第1 請求の趣旨 本件判定請求の趣旨は、イ号図面並びにその説明書に示す鉄道車両用空調ダクトの接続構造(以下「イ号物件」という。)が、特許第4390621号の請求項6に係る発明(以下「本件特許発明」という。)の技術的範囲に属する、との判定を求めたものである。 請求人は、イ号物件を、本件特許発明の技術的範囲に属する製品であると認識して、当該鉄道車両用空調ダクトの製造販売を行っており、この認識が妥当であることを確認するために判定を求めたものである。 第2 本件特許発明 本件特許発明は、特許第4390621号の特許請求の範囲、明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項6に記載されたとおりのものであって、次のとおりのものである。 「【請求項6】 断熱ボードを断面方形状に形成した空調ダクトの外周面の全周よりも短く、空調ダクトよりも剛性を有する帯状の繋ぎ枠体を、端部開口部同士が突合わされた両空調ダクトの端部外周面に亘って接着し、この繋ぎ枠体を被覆する状態で空調ダクト同士を外装テープで巻着する鉄道車両用空調ダクトの接続構造であって、 前記繋ぎ枠体の両端部分を、他の部分の板幅より小幅に形成し、この端部分の何れかの側端を、繋ぎ枠体の板幅の均等2等分線に沿って形成してある鉄道車両用空調ダクトの接続構造。」 この記載を、各構成要件ごとに分説すると次のとおりである。(以下「構成要件A」などという。) 構成要件A: 断熱ボードを断面方形状に形成した空調ダクトの外周面の全周よりも短く、空調ダクトよりも剛性を有する帯状の繋ぎ枠体を、端部開口部同士が突合わされた両空調ダクトの端部外周面に亘って接着し、この繋ぎ枠体を被覆する状態で空調ダクト同士を外装テープで巻着する鉄道車両用空調ダクトの接続構造であって、 構成要件B: 前記繋ぎ枠体の両端部分を、他の部分の板幅より小幅に形成し、この端部分の何れかの側端を、繋ぎ枠体の板幅の均等2等分線に沿って形成してある鉄道車両用空調ダクトの接続構造。 第3 イ号物件 1.イ号説明書について 判定請求書には、イ号説明書として甲第5号証の1?甲第7号証の9が添付されており、甲第5号証の1?4に鉄道車両の設計図面が、甲第6号証の1?5には鉄道車両用ダクトの写真が、甲第7号証の1?9には鉄道車両用ダクトの図面が示されている。 2.イ号説明書により示される事項 イ号説明書から、イ号物件に関して以下の事項が認められる。なお、各部材の名称及び符号等は、第7号証の1?9の図面及び判定請求書の「5(4)イ号の説明」の欄に基づいたものを採用する。 ただし、請求人が「被覆する」及び「巻着」としたものについては、第7号証の1?9の図面の記載を勘案して、「一部被覆する」及び「部分的に巻着」とした。 ・新幹線の車両の床中に埋設固定される鉄道車両用ダクトであって、「床中CA風道」と称されている。 ・鉄道車両用ダクトは、複数個のダクト(1)を接続してなるものであり、隣り合うダクト(1、1)同士の接続箇所に、イ号物件の接続構造が適用されている。 ・各ダクト(1)は、上壁(2a)、下壁(2b)、前壁(2c)、および後壁(2d)の四つの壁を有し、左右端部に開口を有する四角筒状に形成された左右横長のダクト本体(2)を基体とする(左右、前後、および上下の方向は甲第7号証の1の矢印で示す方向に従う)。各ダクト本体(2)の上下前後の壁(2a?2d)は、断熱ボードで構成されている。 ・ダクト本体(2)を構成する上下および前後の四つの壁(2a?2d)のうち、上壁(2a)の左右方向の長さ寸法は、他の壁(下壁および前後壁(2b?2d))よりも短寸法に設定されており、上壁(2a)の右端部と前後壁(2c、2d)の右端部との間には欠損部(3)が形成されている。 ダクト本体(2)の右端部は、前後壁(2c、2d)と下壁(2b)のみで構成される断面コ字状に形成されており、ダクト本体(2)の右端部には、上壁(2a)の無い欠損部(3)が形成されている。 ダクト本体(2)の左端部は、上下壁(2a、2b)および前後壁(2c、2d)で構成される断面四角筒状に形成されている。 ・断面四角筒状に形成されたダクト本体(2)の左端部に、繋ぎ枠体(4)とパッキン(5)と、アルミテープ(9)が固定されている。 繋ぎ枠体(4)は、ダクト本体(2)の左端部の外周面に接着固定されるものであり、ダクト本体(2)の上壁(2a)の中央部分を除く断面形状に対応する、底板(4b)、前後側板(4c、4d)、および上板(4a、4a)からなる帯状のアルミニウム板(厚み寸法:0.5mm)を略上向きC字状に折り曲げて形成してなるものである。アルミニウム板を折り曲げることにより、繋ぎ枠体(4)には、ダクト本体(2)の全ての外隅コーナー(6、6、6、6)に対応する内隅コーナー(7、7、7、7)が形成される。 繋ぎ枠体(4)の両端部分、つまり、前後の側板(4c、4d)のそれぞれの上端に連続形成された上板(4a、4a)は、その他の板(4b、4c、4d)部分の板幅の半分幅の小幅の短冊状に形成されている。(w1=w2/2)。この上板(4a、4a)の一側端(4e、4e)が繋ぎ枠体(4)の板幅の均等2等分線(z)に沿って形成されている。 上板(4a、4a)の内面全体と、底板(4b)および前後側板(4c、4d)の内面の板幅の右半分の部分に接着剤を塗布し、当該部分がダクト本体(2)の左端部の外周面に接着固定されている。 繋ぎ枠体(4)をダクト本体(2)の外周面に接着固定した状態において、底板(4b)および前後側板(4c、4d)の板幅の半分(左半分)の部分が、ダクト本体(2)の左端部から左方向に突出している。 繋ぎ枠体(4)の底板(4b)および前後側板(4c、4d)の内面の板幅の左半分の部分にも接着剤(16)が塗布されるようになっており、かかる接着剤(16)の接着作用により第2ダクト(1b)と繋ぎ枠体(4)とは接着固定される。 ・アルミテープ(9)は、繋ぎ枠体(4)とダクト本体(2)の三周面(前後側面と下面)の重畳箇所を一部被覆するように部分的に巻着される。繋ぎ枠体(4)の前後側板(4c、4d)および底板(4b)の右半分と、これら板(4c、4d、4b)の隣接するダクト本体(2)の前後側壁(2c、2d)および下壁(2b)にわたって、アルミテープ(9)が部分的に巻着される。 ・繋ぎ枠体(4)の底板(4b)および前後側板(4c、4d)の内面の板幅の左半分の部分に接着剤(16)を塗布したうえで、第2ダクト(1b)の右端部を、第1のダクト(1a)の左端部に位置合わせする。 第1のダクト(1a)の左端部から突出する繋ぎ枠体(4)の底板(4b)に、第2のダクト(1b)の下壁(2b)が受け止められ、同時に、第2のダクト(1b)の前後側壁(2c、2d)が、繋ぎ枠体(4)の左右側板(4c、4d)で受け止められる。 第2のダクト(1b)の右端に係る下方二つの外隅コーナー(6、6)が、繋ぎ枠体(4)の下方二つの内隅コーナー(7、7)で受け止められる。また、接着剤(16)の接着作用により、繋ぎ枠体(4)は、第1のダクト(1a)のみならず、第2ダクト(1b)とも接着固定される。 繋ぎ枠体(4)は、端部開口部同士が突合わされた両ダクト(1a、1b)の端部外周面に亘って接着固定される。 ・第2ダクト(1b)の欠損部(3)を介して、両ダクト(1a、1b)の内周面にアルミテープ(11)を貼り付ける。 ・パッキン(5)の上辺を圧縮変形しながら、断熱ボード製の四角板状の蓋体(12)を欠損部(3)に嵌め込む。 蓋体(12)の前後左右の四周縁を四本のアルミテープ(13、14、15、15)で封止する。 蓋体(12)の左端縁と第2ダクト(1b)の上壁(2a)の右端縁との境界部を封止するように、アルミテープ(13)を貼り付けるとともに、蓋体(12)の右端縁と第1ダクト(1a)の上壁(2a)の左端縁との境界部を封止するように、アルミテープ(14)を部分的に巻着する。 蓋体(12)の前後縁と、第2のダクト(1b)の左右壁(2c、2d)の上端縁との境界部を封止するように、上方の二つの外隅コーナー(6、6)に沿ってアルミテープ(15、15)を貼り付ける。 アルミテープ(13)の前後端は、第2のダクト(1b)の前後側壁(2c、2d)の上端部を覆っている。アルミテープ(14)の前後端は、繋ぎ枠体(4)の前後側板(4c、4d)の上端部を一部覆っており、また、前後端は、繋ぎ枠体(4)の上板(4a、4a)を一部覆っており、アルミテープ(14)は、両ダクト(1a、1b)の外周面に部分的に巻着している。 また、上記各記載事項及び甲第7号証の1?9の記載を総合的に勘案すると、次の事項は明らかである。 ・イ号物件は、鉄道車両用ダクトの「床中CA風道」に関するものであるから、「鉄道車輌用空調ダクト」であるといえる。 ・繋ぎ枠体(4)はダクト(1)の外周面の全周よりも短いといえる。また、繋ぎ枠体(4)はアルミ製の板材であるから、断熱ボードからなるダクト(1)よりも剛性を有するといえる。 ・第2ダクトの前後側壁(2c、2d)及び下壁(2b)の右端縁、並びに蓋体(12)右端縁が、第2ダクトの「端部開口部」に相当するといえる。 また、蓋体(12)は、端部開口部において、実質的に第2ダクト(1b)の上壁部分に相当するといえる。 ・アルミテープ(9)、アルミテープ(14)及びアルミテープ(15)は、いずれも繋ぎ板(4)に部分的に重なって貼り付けられているから、繋ぎ枠体(4)の一部を被覆する状態といえる。 3.イ号説明書により特定されるイ号物件 上記の各事項より、イ号説明書により示されるイ号物件は、各構成ごとに符号を付し分節して記載すると次のとおりである。(以下「構成a」などという。) 構成a: 断熱ボードを断面方形状に形成したダクト(1)の外周面の全周よりも短く、ダクト(1)よりも剛性を有する帯状の繋ぎ枠体(4)を、端部開口部同士が突合わされた両ダクト(1a、1b)の端部外周面に亘って接着し、 この繋ぎ枠体(4)を一部被覆する状態で、ダクト同士を、第1のダクト(1a)の上壁部分、前後側壁部分及び下壁部分と、第2のダクト(1b)の上壁部分(蓋体(12))及び前後側壁の上端部とにおいて、アルミテープ(9)、アルミテープ(14)及びアルミテープ(15)で部分的に巻着する鉄道車両用空調ダクトの接続構造。 構成b: 前記繋ぎ枠体(4)の両端部(4a・4a)を、他の板(4b・4c・4d)の幅より小幅に形成し、この端部分(4a・4a)の何れかの側端(4e・4e)を、繋ぎ枠体(4)の板幅の2等分線(z)に沿って形成してある鉄道車両用空調ダクトの接続構造。 第4 充足性の判断 1.構成要件Aの充足性について (1) イ号物件のダクトは、本件特許発明の「空調ダクト」に相当するから、イ号物件の構成aの「断熱ボードを断面方形状に形成したダクト(1)の外周面の全周よりも短く、ダクト(1)よりも剛性を有する帯状の繋ぎ枠体(4)を、端部開口部同士が突合わされた両ダクト(1a、1b)の端部外周面に亘って接着」及び「鉄道車両用空調ダクトの接続構造」は、 本件特許発明の構成要件Aの「断熱ボードを断面方形状に形成した空調ダクトの外周面の全周よりも短く、空調ダクトよりも剛性を有する帯状の繋ぎ枠体を、端部開口部同士が突合わされた両空調ダクトの端部外周面に亘って接着」及び「鉄道車両用空調ダクトの接続構造」の構成といえる。 (2) 次に、イ号物件の構成aの「繋ぎ枠体(4)を一部被覆する状態」と、本件特許発明の構成要件Aの「繋ぎ枠体を被覆する状態」とを対比すると、 イ号物件のアルミテープ(9)、アルミテープ(14)及びアルミテープ(15)はいずれも「外装テープ」に相当し、これらのテープはいずれも繋ぎ枠体(4)を一部被覆する状態であるから、両者は「繋ぎ枠体を被覆する状態」において同じである。 また、本件特許発明では、構成要件Aで「繋ぎ枠体を被覆する状態」としたことにより、気密性が高い空調ダクト経路を形成できるという効果を有するところ、イ号物件でも、繋ぎ枠体(4)と第1ダクト(1a)との間はアルミテープ(9)で密閉され、また、繋ぎ枠体(4)の上板(4a)及び側板(4c、4d)の上端部と、第2のダクト(1b)との間は、アルミテープ(14)及びアルミテープ(15)で密閉されているから、これらの部分における密閉は高くなり、したがって、イ号物件の上記構成aの「繋ぎ枠体(4)を一部被覆する状態」に係る構成も、本件特許発明の構成要件Aの「繋ぎ枠体を被覆する状態」に係る上記効果を奏するものと解される。 よって、イ号物件の構成aの「繋ぎ枠体(4)を一部被覆する状態」は、本件特許発明の構成要件Aの「繋ぎ枠体を被覆する状態」の構成といえる。 なお、イ号物件では、繋ぎ枠体の「一部被覆」であるのに対して、本件特許の実施例では、繋ぎ枠体の「全面を被覆」である点で相違している。 しかし、本件特許の特許請求の範囲の請求項6に「全面を被覆する状態」であることについてまでは限定されておらず、かつ、発明の詳細な説明中においても「全面を被覆する状態」についてまでは言及されておらず、更に、本件特許発明に係る出願の出願審査の経緯を参酌しても「全面を被覆する状態」のみに限定したと解釈すべき事情はないことから、本件特許発明がイ号物件のような「一部被覆する状態」を除外しているとは認められない。 (3) 次に、イ号物件の構成aの「ダクト同士を、第1のダクト(1a)の上壁部分、前後側壁部分及び下壁部分と、第2のダクト(1b)の上壁部分及び前後側壁の上端部とにおいて、アルミテープ(9)、アルミテープ(14)及びアルミテープ(15)で部分的に巻着する」と、本件特許発明の構成要件Aの「空調ダクト同士を外装テープで巻着」とを対比すると、 イ号物件では、ダクト同士は、アルミテープ(9)、アルミテープ(14)及びアルミテープ(15)で部分的に巻着されており、これらのアルミテープはいずれも「外装テープ」に相当しているから、両者は「空調ダクト同士を外装テープで巻着」において同じである。 また、本件特許発明では、構成要件Aで「空調ダクト同士を外装テープで巻着する」としたことにより、気密性が高い空調ダクト経路を形成できるという効果を有しているところ、イ号物件でも、第1のダクト(1a)の上壁部分、前後側壁部分及び下壁部分と、第2のダクト(1b)の上壁部分及び前後側壁の上端部とにおいて、ダクト同士をアルミテープ(9)、アルミテープ(14)及びアルミテープ(15)で部分的に巻着しているから、これらの部分における密閉は高くなり、したがって、イ号物件の上記構成aの「ダクト同士を、第1のダクト(1a)の上壁部分、前後側壁部分及び下壁部分と、第2のダクト(1b)の上壁部分及び前後側壁の上端部とにおいて、アルミテープ(9)、アルミテープ(14)及びアルミテープ(15)で部分的に巻着する」に係る構成も、本件特許発明の構成要件Aの「空調ダクト同士を外装テープで巻着」に係る上記効果を奏するものと解される。 よって、イ号物件の構成aの「ダクト同士を、第1のダクト(1a)の上壁部分、前後側壁部分及び下壁部分と、第2のダクト(1b)の上壁部分及び前後側壁の上端部とにおいて、アルミテープ(9)、アルミテープ(14)及びアルミテープ(15)で部分的に巻着する」は、本件特許発明の構成要件Aの「空調ダクト同士を外装テープで巻着する」の構成といえる。 なお、イ号物件では、外装テープは複数本がそれぞれダクト同士を部分的に巻着されているのに対して、本件特許発明の実施例では、一本の外装テープがダクト同士の全周に巻着されている点で相違している。 しかし、本件特許の特許請求の範囲の請求項6に「ダクト同士の全周」及び「一本の外装テープ」に関する事項までは限定されておらず、かつ、発明の詳細な説明中においても「ダクト同士の全周」及び「一本の外装テープ」であることまでは言及されておらず、更に、本件特許発明に係る出願の出願審査の経緯を参酌しても「ダクト同士の全周」及び「一本の外装テープ」であることのみに限定したと解釈すべき事情はないことから、本件特許発明がイ号物件のような「ダクト同士を、第1のダクト(1a)の上壁部分、前後側壁部分及び下壁部分と、第2のダクト(1b)の上壁部分及び前後側壁の上端部とにおいて、アルミテープ(9)、アルミテープ(14)及びアルミテープ(15)で部分的に巻着する」ことを除外しているとは認められない。 (4)まとめ 以上のことから、イ号物件は本件特許発明の構成要件Aを充足する。 2.構成要件Bの充足性について イ号物件の構成bの「繋ぎ枠体(4)の両端部(4a・4a)を、他の板(4b・4c・4d)の幅より小幅に形成し、この端部分(4a・4a)の何れかの側端(4e・4e)を、繋ぎ枠体(4)の板幅の2等分線(z)に沿って形成してある鉄道車両用空調ダクトの接続構造。」は、本件特許発明の構成要件Bの「繋ぎ枠体の両端部分を、他の部分の板幅より小幅に形成し、この端部分の何れかの側端を、繋ぎ枠体の板幅の均等2等分線に沿って形成してある鉄道車両用空調ダクトの接続構造。」と実質的に同じである。 したがって、イ号物件は本件特許発明の構成要件Bを充足する。 3.まとめ 上記のことから、イ号物件は、本件特許発明の構成要件A及び構成要件Bを充足する。 第5 結論 以上のように、イ号物件は本件特許発明の構成要件を全て充足するから、判定請求人が請求するイ号物件は、本件特許発明(本件特許の請求項6に係る発明)の技術的範囲に属する。 よって、結論のとおり判定する。 |
判定日 | 2010-09-29 |
出願番号 | 特願2004-142293(P2004-142293) |
審決分類 |
P
1
2・
1-
YA
(B61D)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 小岩 智明 |
特許庁審判長 |
林 浩 |
特許庁審判官 |
金丸 治之 小関 峰夫 |
登録日 | 2009-10-16 |
登録番号 | 特許第4390621号(P4390621) |
発明の名称 | 鉄道車両用空調ダクトの接続構造 |
代理人 | 森本 聡 |