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審決分類 |
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63G 審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63G 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63G 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63G |
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管理番号 | 1229025 |
審判番号 | 不服2009-15986 |
総通号数 | 134 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-02-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2009-08-31 |
確定日 | 2010-12-16 |
事件の表示 | 特願2003-125954「遊戯用バイク」拒絶査定不服審判事件〔平成16年12月 2日出願公開、特開2004-337185〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成15年4月30日の出願(国内優先権主張:平成15年3月20日)であって、平成21年4月21日付け拒絶理由通知に対して、同年6月15日付けで手続補正がなされたが、同年6月30日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、同年8月31日に拒絶査定不服審判が請求されると同時に手続補正がなされたものである。 更に、当審において審理した結果、平成22年8月2日付けで拒絶の理由(最後)を通知したところ、同年10月5日付けで手続補正がなされたものである。 第2 平成22年10月5日付け手続補正についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成22年10月5日付け手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。 [理 由] 1 補正内容 (1)本件補正は特許請求の範囲について、 本件補正前に、 「【請求項1】 平面形状が略ホームベース状に形成された固定フレーム内に、1の前輪と2個の後輪からなる3輪構造とし、上記前輪は、両端部に回転自在なスロットルグリップとブレーキグリップが形成されたハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されていると共に、該ハンドルのシャフト部下端にモーターを配設し、該モーターの回転駆動力は、前輪に伝達されるように構成されていることを特徴とする3歳以上の児童が使用可能な遊戯用バイク。 【請求項2】 前記モーターは、過負荷時停止装置を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊戯用バイク。 【請求項3】 前記ハンドル及び乗員が着座するシート及びフートプレートは、スイングフレームに一体に固定されており、該スイングフレームは、上記固定フレームに揺動可能に軸支されて構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の遊戯用バイク。 【請求項4】 前記後輪の間であって前記シートの下方にバッテリーを着脱自在に装着したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の遊戯用バイク。 【請求項5】 前記バイクには、乗員の乗降時や走行上の危険な状態のときに、監視員が無線装置によりコース内の全てのバイクを一斉に停止させたり、一斉に走行可能なスタンバイ状態に制御可能な制御手段が配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の遊戯用バイク。 【請求項6】 電動式2輪車で構成されており、前輪が正面形状が略T字状に形成されたハンドルで操舵可能、かつ、回転可能に軸支されており、該ハンドルは、固定フレームに回転可能に軸支されていると共に、上記ハンドルのスロットルグリップを軸回り方向に回転させることでモーターの出力トルクが増減制御可能であり、かつ、ブレーキレバーは、後輪の回転軸回りに装備されたブレーキを作動・非作動状態にコントロール可能に構成されていると共に、可倒式ステップにモーター停止制御スイッチを配設し、転倒時や脚 が巻き込まれたときに、モーターが停止するように構成されていることを特徴とする4歳以上の児童が使用可能なバイク。 【請求項7】 前記バイクは、微速でも安定性の高いホイールアライメントとタイヤサイズを採用していることを特徴とする請求項6に記載の遊戯用バイク。 【請求項8】 前記モータ-は、過負荷時停止装置を備えて構成されていることを特徴とする請求項6又は請求項7のいずれかに記載の遊戯用バイク。 【請求項9】 前記バイクは、前後のサスペンションが省略されて構成されていることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の遊戯用バイク。 【請求項10】 前記バイクのシート後方には、練習時の補助や運搬時に取手として使用できるようにシートレールが形成されていることを特徴とする請求項6乃至請求項9のいずれかに記載の遊戯用バイク。 【請求項11】 前記バイクには、音声合成装置を配設し、該音声合成装置によってエンジン音が出力可能であることを特徴とする請求項6乃至請求項10のいずれかに記載の遊戯用バイク。 【請求項12】 軽量で低重心とし、更に足つき性が良いシート高とし、サイズが通常の原付バイクよりも小さく形成されたガソリン式原付バイクで構成され、前後のサスペンションの動きが規制されるように構成されていることを特徴とする5歳以上の児童が使用可能な遊戯用バイク。 【請求項13】 前記バイクは、可倒式ステップにモーター停止制御スイッチを配設し、転倒時や脚が巻き込まれたときに、エンジンが停止するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の遊戯用バイク。 【請求項14】 前記バイクは、コース外に出るとこれを検知するセンサーを備えて構成されており、該センサーがコース外であることを検知した場合にはエンジンの出力を抑え、減速する制御手段を有して構成されていることを特徴とする請求項12又は請求項13のいずれかに記載の遊戯用バイク。 【請求項15】 前記バイクは、外観形状が、オフロードタイプ又はオンロードタイプ或はアメリカンタイプで構成されていることを特徴とする請求項12乃至請求項14のいずれかに記載の遊戯用バイク。」とあったものを、 「【請求項1】 固定フレーム内に、前輪と後輪を備え、上記前輪は、ハンドルによって操舵可能に構成されていると共に、モーターを配設し、該モーターの回転駆動力は、前輪或は後輪に伝達されるように構成されていると共に、上記モーターは、過負荷時停止装置を備え、かつ、上記バイクには、乗員の乗降時や走行上の危険な状態のときに、監視員が無線装置によりコース内の全てのバイクを一斉に停止させたり、一斉に走行可能なスタンバイ状態に制御可能な制御手段が配設されており、さらに、前記バイクは、コース外に出るとこれを検知するセンサーを備えて構成されており、該センサーがコース外であることを検知した場合には回転駆動源の出力を抑え、減速する制御手段を有して構成されていることを特徴とする遊戯用バイク。」と補正する内容を含むものである(下線は審決で付した。以下同じ。)。 2 本件補正の適法性の検討 (1)新規事項の追加の有無 ア 本件補正後の請求項1に係る発明の「遊戯用バイク」は、下記(ア)ないし(エ)の発明特定事項を含む。 (ア)「固定フレーム内に、前輪と後輪を備え、上記前輪は、ハンドルによって操舵可能に構成されていると共に、モーターを配設し、該モーターの回転駆動力は、前輪或は後輪に伝達されるように構成されていると共に、上記モーターは、過負荷時停止装置を備え」(以下「構成A」という。) (イ)「かつ、上記バイクには、乗員の乗降時や走行上の危険な状態のときに、監視員が無線装置によりコース内の全てのバイクを一斉に停止させたり、一斉に走行可能なスタンバイ状態に制御可能な制御手段が配設されており」(以下「構成B」という。) (ウ)「さらに、前記バイクは、コース外に出るとこれを検知するセンサーを備えて構成されており、該センサーがコース外であることを検知した場合には回転駆動源の出力を抑え、減速する制御手段を有して構成されている」(以下「構成C」という。) (エ)「遊戯用バイク」 イ ところで、本願の当初明細書の【0010】には「上記目的を達成するため、請求項1に記載した発明にあっては、遊戯施設を、同一の敷地内に、3歳から4歳までの児童が一人で自走バイクを操舵できるステップ1コースと、4歳以上の児童が一人で自走バイクを操舵できるステップ2コースと、5歳以上の児童が一人で自走バイクを操舵できるステップ3コースと、を有して構成したことを特徴とするものである。」と記載され、さらに【0034】に「図1と図2に示すように、この発明の実施の一形態例に係る遊戯施設は、「子供が主役、自分の意思で遊びを創造する」をコンセプトとし、また、バイク(2輪車)は操縦技能に個人差が大きく単一の機種での対応が困難であることを鑑み、技量に合った機種でないと「恐怖感でトラウマになったり、逆に飽きてしまったり」することがあるため、本形態例に係る遊戯施設では、段階的に楽しみながら技能を習得できるように3段階の「ステップアップシステム」方式を採用し、各ステップでそれぞれの目的にあった専用のバイクとコース、運営ソフトを有して構成されている。」と記載されているように、児童の年齢に応じて3段階のコースを設け、それぞれのコースに専用バイクを使用することが開示されている。 そして、当初明細書における上記各コースで使用される専用バイクに関する記載事項は、下記のとおりである。 (ア)「ステップ1コースで使用される専用バイク」について 「【0017】 ところで、前記ステップ1コースで使用されるバイクは、請求項9に記載したように、平面形状が略ホームベース状に形成された固定フレーム内に、1の前輪と2個の後輪からなる3輪構造とし、上記前輪は、両端部に回転自在なスロットルグリップとブレーキグリップが形成されたハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されていると共に、該ハンドルのシャフト部下端にモーターを配設し、該モーターの回転駆動力は、前輪に伝達されるように構成したことを特徴とするものである。 【0018】 このように構成されたバイクは、請求項10に記載したように、モーターに過負荷時停止装置を装備して構成することで、衣服等が巻き込まれても安全性を保持することができるように構成したことを特徴とするものである。 【0019】 さらに、上記ステップ1コースで使用されるバイクは、請求項11に記載したように、前記ハンドル及び乗員が着座するシート及びフートプレートを、スイングフレームに一体に固定し、該スイングフレームは、上記固定フレームに揺動可能に軸支されて構成されていることを特徴とするものである。 【0020】 また、この発明に係るバイクは、請求項12に記載したように、前記後輪の間であって前記シートの下方にバッテリーを着脱自在に装着することで、車体重心を低く構成したことを特徴とするものである。 【0021】 さらに、ステップ1コースで使用されるバイクには、請求項13に記載したように、乗員の乗降時や走行上の危険な状態のときに、監視員が無線装置によりコース内の全てのバイク1を一斉停止させたり、一斉に走行可能なスタンバイ状態に制御可能な制御手段を配設して構成したことを特徴とするものである。」 (イ)「ステップ2コースで使用される専用バイク」について 「【0022】 次に、前記ステップ2コースで使用されるバイクは、請求項14に記載したように、電動式2輪車で構成し、前輪を正面形状が略T字状に形成されたハンドルで操舵可能、かつ、回転可能に軸支し、該ハンドルは、固定フレームに回転可能に軸支されていると共に、上記ハンドルのスロットルグリップを軸回り方向に回転させることでモーターの出力トルクが増減制御可能とし、かつ、ブレーキレバーは、後輪の回転軸回りに装備されたブレーキを作動・非作動状態にコントロール可能に構成されていることを特徴とするものである。 【0023】 また、このステップ2コースで使用されるバイクは、請求項15に記載したように、微速でも安定性の高いホイールアライメントとタイヤサイズを採用して構成されていることを特徴とするものである。 【0024】 尚、このステップ2コースで使用されるバイクにも、請求項16に記載したように、モータ-に過負荷時停止装置を装備して構成すると共に、請求項17に記載したように、前後のサスペンションを省略して構成したことを特徴とするものである。 【0025】 また、ステップ2コースで使用されるバイクには、請求項18に記載したように、可倒式ステップにモーター停止制御スイッチを配設し、転倒時や脚が巻き込まれたときに、モーターが停止するように構成したことを特徴とするものである。 【0026】 さらに、ステップ2コースで使用されるバイクには、請求項19に記載したように、シート後方には、練習時の補助や運搬時に取手として使用するシートレールを配設して構成したことを特徴とするものである。 【0027】 また、ステップ2コースで使用されるバイクには、請求項20に記載したように、音声合成装置を配設し、該音声合成装置によってエンジン音が出力可能に構成したことを特徴とするものである。」 (ウ)「ステップ3コースで使用される専用バイク」について 「【0028】 次に、ステップ3コースで使用されるバイクは、請求項21に記載したように、軽量で低重心とし、更に足つき性が良いシート高とし、サイズが通常の原付バイクよりも小さく形成されたガソリン式原付バイクで構成され、前後のサスペンションの動きが規制されるように構成されていることを特徴とするものである。 【0029】 そして、ステップ3コースで使用されるバイクは、請求項22に記載したように、可倒式ステップにモーター停止制御スイッチを配設し、転倒時や脚が巻き込まれたときに、エンジンが停止するように構成されていることを特徴とするものである。 【0030】 また、ステップ3コースで使用されるバイクは、請求項23に記載したように、コース外に出るとこれを検知するセンサーを備えて構成されており、該センサーがコース外であることを検知した場合にはエンジンの出力を抑え、減速する制御手段を有して構成されていることを特徴とするものである。 【0031】 さらに、ステップ3コースで使用されるバイクは、請求項24に記載したように、外観形状が、オフロードタイプ又はオンロードタイプ或はアメリカンタイプで構成されていることを特徴とするものである。」 ウ 上記イの各記載から、ステップ1コースでは「3輪構造のモーターバイク」が、ステップ2コースでは「2輪の電動式バイク」が、ステップ3コースでは「ガソリン式原付バイク」が、それぞれの目的にあった専用バイクとして使用されることになる。 そして、上記構成A及び構成Bは、ステップ1コース及びステップ2コースで使用されるモーター(電動式)バイクに関するものであり、一方、上記構成Cは、ステップ3コースで使用されるガソリン式原付バイクに関するものである。 エ してみると、本件補正後の請求項1に係る発明の「遊戯用バイク」は、「構成A、構成B及び構成Cを備える遊戯用バイク」であることから、これは、モーター(電動式)バイクとガソリン式原付バイクの両者の技術的特徴を兼ね備えたものに相当し、しかも、対象とする児童の年齢に関する限定を省いたものに相当する。 オ 上記イで指摘したように、当初明細書には、児童の年齢に応じて異なるコースを設け、それぞれのコースに専用バイクを利用することは開示されているものの、「モーター(電動式)バイクとガソリン式原付バイクの両者の技術的特徴を兼ね備えたバイク」は、本願の願書に最初に添付した明細書又は図面(以下「当初明細書等」という。)のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項であるとはいえない。 カ したがって、本件補正後の請求項1に係る上記補正は、「当初明細書等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入しないもの」に該当せず、特許法第17条の2第3項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 (2)補正目的 ア 上記 「(1)新規事項の追加の有無」に記載したとおり、本件補正は却下すべきものであるが、念のため、仮に、本件補正が当初明細書等に記載した事項の範囲内においてなされたものであるとした場合に、本件補正が、平成14年法律第24号改正附則第2条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項の要件を満たすか否かについて検討する。 イ 本件補正後の請求項1に係る発明についての上記「1 補正内容(1)の補正内容は、次の(ア)ないし(オ)からなる。 (ア)本件補正前の請求項1ないし4、6ないし15を削除する補正。 (イ)本件補正前の請求項1を引用する請求項2をさらに引用する請求項5(請求項1-2-5)を、本件補正後の独立請求項1として書き直すとともに、本件補正前の独立請求項12を引用する請求項14(請求項12-14)の「前記バイクは、コース外に出るとこれを検知するセンサーを備えて構成されており、該センサーがコース外であることを検知した場合にはエンジンの出力を抑え、減速する制御手段を有して構成されている」との発明特定事項を付加する補正。 (ウ)本件補正前の請求項1の「平面形状が略ホームベース状に形成された固定フレーム内に、1の前輪と2個の後輪からなる3輪構造とし、上記前輪は、両端部に回転自在なスロットルグリップとブレーキグリップが形成されたハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されていると共に、」を「固定フレーム内に、前輪と後輪を備え、上記前輪は、ハンドルによって操舵可能に構成されていると共に、」とする補正。 (エ)本件補正前の請求項1の「前輪に伝達される」を「前輪或は後輪に伝達される」とする補正。 (オ)本件補正前の請求項1の「3歳以上の児童が使用可能な遊戯用バイク」を「遊戯用バイク」とする補正。 ウ 上記補正内容(ア)は、「請求項の削除」を目的とするものであると認められる。 上記補正内容(イ)は、請求項5(請求項1-2-5)に係る発明を特定するための事項をさらに特定するものではないことから「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものであるとは認められない。 上記補正内容(ウ)は、請求項5(請求項1-2-5)に係る発明を特定するための事項の一部を省く内容を含むことから「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものであるとは認められない。 上記補正内容(エ)は、発明特定事項を択一的にするものであり「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものであるとは認められない。 上記補正内容(オ)は、対象とする児童の年齢についての特定を省くものであり「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものであるとは認められない。 また、補正内容(イ)ないし(オ)が、「誤記の訂正」又は「明りょうでない記載の釈明」を目的とするものでもないことも明らかである。 エ よって、上記補正内容(イ)ないし(オ)を含む本件補正後の請求項1に係る発明についての補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである 3 むすび 以上のとおり、本件補正は、上記「(1)新規事項の追加の有無」に記載したとおり、特許法第17条の2第3項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 また、仮に、本件補正が新規事項を追加するものではないとしても、上記「(2)補正目的」に記載したとおり、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明 1 本願発明 本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項に係る発明は、平成21年8月31日付け手続補正によって補正された明細書の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1ないし15に記載された事項によって特定されるものである。 ところで、本件補正後の請求項1に係る発明は、本願の請求項5(請求項1-2-5)に係る発明と発明特定事項が一部重複することから、本願の請求項5に係る発明についも合わせて検討することとする。 本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明1」という。)と本願の請求項5に係る発明(以下「本願発明2」という。)を、請求項1とともに再掲すると、以下のとおりのものである。 「【請求項1】 平面形状が略ホームベース状に形成された固定フレーム内に、1の前輪と2個の後輪からなる3輪構造とし、上記前輪は、両端部に回転自在なスロットルグリップとブレーキグリップが形成されたハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されていると共に、該ハンドルのシャフト部下端にモーターを配設し、該モーターの回転駆動力は、前輪に伝達されるように構成されていることを特徴とする3歳以上の児童が使用可能な遊戯用バイク。 【請求項2】 前記モーターは、過負荷時停止装置を備えて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊戯用バイク。 【請求項5】 前記バイクには、乗員の乗降時や走行上の危険な状態のときに、監視員が無線装置によりコース内の全てのバイクを一斉に停止させたり、一斉に走行可能なスタンバイ状態に制御可能な制御手段が配設されていることを特徴とする請求項2に記載の遊戯用バイク。」 2 引用文献に記載の事項 当審の拒絶の理由に引用され本願の優先日前に頒布された刊行物である特開平4-12786号公報(以下「引用文献」という。)には、図とともに以下の事項が記載されている。 ア 「特許請求の範囲 1.フレームの下部に車輪を突出させ、上部に遊技者が座る椅子、車輪を駆動させるモータの電源としてのバッテリー、車輪操作を行なうハンドルを設けたバッテリーカーにおいて、 フレーム上に支持枠を固定し、かつこの支持枠に回転枠及びハンドルシャフトを回転自在に支持し、 この回転枠には、前車輪を支持すると共に、この前車輪を回転させるためのモータを固定し、 更には前記ハンドルシャフトと回転枠とを、ハンドルシャフトの回転を減速させて回転枠の回転運動として伝動するための減速伝動機構によって連結したことを特徴とするバッテリーカー。」 イ 「[産業上の利用分野] 本発明はバッテリーカー、更に詳しくは遊技場等で幼児が乗って遊ぶバッテリーカーであって、特に移動方向を自在に選択できるようにしたバッテリーカーに関するものである。」(第1頁第2ないし6行) ウ 「[実施例] 以下、本発明の実施例を図示例に従って説明する。 第1図は、本発明の一実施例を示す概略側面図であり、第2図は同概略正面図、第3図も同概略平面図である。 各図に示した実施例において、本発明は、フレーム10から下方に、2つの後車輪11,11と1つの前車輪20とを突出させ、かつ、このフレーム10の上部には、遊技者が座る椅子12、車輪を駆動させるモータ31の電源としてのバッテリー13、車輪操作を行なうハンドル40が設けてある。 ここで、フレーム10は第3図に示したように、全体がほぼ長方形状となるような枠組に形成され、更に、椅子12に座った遊技者の脚に位置する部分には、底板14が設けてある。また、更にこのフレーム10には、加重が加わる適宜場所に補強材15が設けてある。 また、このフレーム10の下部に突出させた車輪の内、後車輪11は、フレーム10に軸支され、自由に回転できるように形成されている。また、前車輪20は、バッテリーカーを走行させるための駆動輪として機能するだけでなく、ハンドル40の操作により走行方向を変更する、いわゆる操舵輪(審決注:「操蛇輪」は「操舵輪」の明らかな誤記であるから訂正して摘記した。)としても機能しているものである。」(第2頁右下欄第12行ないし第3頁左上欄第17行) エ 「なお、前述したフレーム10に設けられた底板14上には、アクセルスイッチ18と、逆転スイッチ19とが付設してある。このアクセルスイッチ18は、バッテリー13からの電源をモータ31に接続するか否かのスイッチであり、このアクセルスイッチ18を踏みこむことによってモータ31が回転を開始するものである。また、逆転スイッチ19はモータ31へ流す電流の正逆を変更するためのスイッチである。この逆転スイッチ19を押すことによって、前進していたバッテリーカーを後退させることも可能なものである。 次に、この実施例に係るバッテリーカーの実際の操作を説明する。 まず図示はしないものの適宜コイン等の投入によってアクセルスイッチ18を踏むことによって、バッテリーカー自体が走行可能な状態とする。 次いで、このバッテリーカーの椅子12にバッテリーカーを操作する幼児等が乗り、アクセルスイッチ18を踏むことによって、モータ31にバッテリー13からの電流が流れる。 するとモータ31は、出力軸32、出力スプロケット33、中間大スプロケット34、中間小スプロケット35、車輪スプロケット36を介して前車輪20を回転させるものである。また、このモータ31の回転が前車輪20に伝わる際には、出力スプロケット33よりも中間大スプロケット34のほうが大きく、かつ中間小スプロケット35よりも車輪スプロケット36のほうが大きくなるように形成されているので、モータ31の回転を減速しながら、かつ大きいトルクで前車輪20に伝えるものである。」(第4頁左上欄第9行ないし同頁左下欄第1行) オ 「また、ハンドル40としてリング状のハンドル40、すなわち通常自動車に用いられている形状のハンドル40を例として説明したが、例えばオートバイ等に用いられているようなハンドル40とすることもできる。」 (第5頁左下欄第3ないし7行) カ 「また、なんらかの原因によって、モータ31には通電しても走行しえないような状態も考えられるが、そのようなときには、モータ31と車輪スプロケット36との間の適宜位置に、トルクリミッタ等を付けて、モータ31への過負荷の防止を図ることが望ましい。」(第6頁右下欄第8ないし13行) キ 上記上記ウの「前車輪20は、バッテリーカーを走行させるための駆動輪として機能するだけでなく、ハンドル40の操作により走行方向を変更する、いわゆる操舵輪としても機能しているものである。」及び上記エの「モータ31は、出力軸32、出力スプロケット33、中間大スプロケット34、中間小スプロケット35、車輪スプロケット36を介して前車輪20を回転させるものである。」との記載から、上記アのバッテリカーの前輪は「ハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されている」ことになる。 ク 第1図の略側面図、第2図の略正面図及び第3図の略平面図から、平面形状がほぼ長方形状となるような枠組に形成されたフレーム(10)内に1つの前輪(20)と2つの後輪(11、11)からなり、ハンドルシャフト(41)の側方にモータ(31)を配設した3輪構造のバッテリーカーが看取される。 ケ 上記アないしクの記載から、引用文献には次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。 「平面形状がほぼ長方形状となるような枠組に形成されたフレーム内に1つの前輪と2つの後輪からなる3輪構造とし、 前記前輪は、オートバイ等に用いられているようなハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されており、 該ハンドルのハンドルシャフトの側方にモータを配設し、該モータは出力軸、出力スプロケット、中間大スプロケット、中間小スプロケット、車輪スプロケットを介して前輪を回転させ、 前記フレームに設けられた底板上には、アクセルスイッチと逆転スイッチとが付設してあり、アクセルスイッチを踏みこむことによってモータが回転を開始し、逆転スイッチを押すことによって前進していたバッテリーカーを後退させることができ、 モータと車輪スプロケットとの間の適宜位置に、トルクリミッタ等を付けてモータへの過負荷を防止した、 遊技場等で幼児が乗って遊ぶバッテリーカー。」 3 本願発明1との対比・判断 (1)本願発明1と引用発明とを対比する。 ア 引用発明の「平面形状」は本願発明1の「平面形状」に、相当し、同様に、 「フレーム」は「固定フレーム」に、 「1つの前輪と2つの後輪」は「1の前輪と2個の後輪」に、 「3輪構造」は「3輪構造」に、 「ハンドル」は「ハンドル」に、 「操舵可能な」は「操舵可能な」に、 「前輪駆動方式」は「前輪駆動方式」に、 「ハンドルシャフト」は「ハンドルのシャフト」に、 「モータ」は「モーター」に、 「『オートバイ等に用いられているようなハンドル』を備えた『バッテリーカー』」は「バイク」に、それぞれ、相当する。 イ 上記アより、引用発明の「遊技場等で幼児が乗って遊ぶバッテリーカー」と本願発明1の「3歳以上の児童が使用可能な遊戯用バイク」とは、「子供が使用可能な遊戯用バイク」という点で共通する。 ウ また、上記アより、引用発明の「平面形状がほぼ長方形状となるような枠組に形成されたフレーム内に1つの前輪と2つの後輪からなる3輪構造とし、 前記前輪は、オートバイ等に用いられているようなハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されており、 該ハンドルのハンドルシャフトの側方にモータを配設し、該モータは出力軸、出力スプロケット、中間大スプロケット、中間小スプロケット、車輪スプロケットを介して前輪を回転させ、 前記フレームに設けられた底板上には、アクセルスイッチと逆転スイッチとが付設してあり、アクセルスイッチを踏みこむことによってモータが回転を開始し、逆転スイッチを押すことによって前進していたバッテリーカーを後退させることができ、 モータと車輪スプロケットとの間の適宜位置に、トルクリミッタ等を付けてモータへの過負荷を防止した」と、 本願発明1の「平面形状が略ホームベース状に形成された固定フレーム内に、1の前輪と2個の後輪からなる3輪構造とし、上記前輪は、両端部に回転自在なスロットルグリップとブレーキグリップが形成されたハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されていると共に、該ハンドルのシャフト部下端にモーターを配設し、該モーターの回転駆動力は、前輪に伝達されるように構成されている」とは、 「平面形状が所定形状に形成された固定フレーム内に、1の前輪と2個の後輪からなる3輪構造とし、上記前輪は、ハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されていると共に、該ハンドルのシャフト部近傍にモーターを配設し、該モーターの回転駆動力は、前輪に伝達されるように構成されている」という点で共通する。 (2)してみると、本願発明1と引用発明とは以下の点で一致する。 <一致点> 「平面形状が所定形状に形成された固定フレーム内に、1の前輪と2個の後輪からなる3輪構造とし、上記前輪は、ハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されていると共に、該ハンドルのシャフト部近傍にモーターを配設し、該モーターの回転駆動力は、前輪に伝達されるように構成されている、子供が使用可能な遊戯用バイク。」 (3)一方で、本願発明1と引用発明とは、以下の点で相違する。 <相違点1> 固定フレームの所定形状に関し 本願発明1が「略ホームベース状」と特定されるものであるのに対して、引用発明では上記特定を有していない点。 <相違点2> ハンドルの構造に関し 本願発明1が「両端部に回転自在なスロットルグリップとブレーキグリップが形成された」と特定されるものであるのに対して、引用発明では上記特定を有していない点。 <相違点3> モーターの配設位置に関し 本願発明1が「ハンドルのシャフト部下端」と特定されるものであるのに対して、引用発明では上記特定を有していない点。 <相違点4> 対象とする子供の年齢に関し 本願発明1が「3歳以上の児童」と特定されるものであるのに対して、引用発明では上記特定を有していない点。 (4)判断 ア 上記<相違点1>について検討する。 (ア)平面形状が略ホームベース状に形成されたフレームを備えた3輪構造の乗り物は、本願の優先日前に周知である(例えば、特開平5-49756号公報の図4、特開平2-156977号公報の第3図、特開昭59-195420号公報の第2図、米国特許第4570739号明細書の図5、米国特許第3388761号明細書の図1、米国特許第3249171号明細書の図2を参照。以下「周知技術1」という。)。 (イ)してみれば、引用発明の「フレーム」を「略ホームベース状」とすることは当業者が周知技術1に基づいて適宜なし得たことである。 (ウ)以上のことから、引用発明において、上記<相違点1>に係る本願発明1の構成を採用することは、当業者が周知技術1に基づいて適宜なし得たことである。 イ 上記<相違点2>について検討する。 (ア)「両端部に回転自在なスロットルグリップとブレーキグリップを設けたハンドル」は、本願の優先日前に周知である(例えば、特開平6-144325号公報の図3、特開平6-64579号公報の図1、特開平4-274985号公報の図2、特開昭63-215470号公報の第4図、特開昭62-175280号公報の第1図を参照。以下「周知技術2」という。)。 (イ)してみれば、引用発明において「オートバイ等に用いられているようなハンドル」として、上記周知技術2の「両端部に回転自在なスロットルグリップとブレーキグリップを設けたハンドル」を採用することは、当業者が容易に着想し得たことである。 (ウ)以上のことから、引用発明において、上記<相違点2>に係る本願発明1の構成を採用することは、当業者が周知技術2に基づいて容易になし得たことである。 ウ 上記<相違点3>について検討する。 (ア)引用発明において、モータをハンドルシャフトの下方に配設することは、当業者がフレームの大きさや操作性等を勘案して適宜なし得た設計事項である(例えば、上記周知技術1で示した特開平5-49756号公報の図1、特開平9-66169号公報の図2、特開平8-52278号公報の図1を参照。以下「周知技術3」という。)。 (イ)上記(ア)のようにした引用発明のモータの配設位置は「ハンドルのシャフト部下端」となる。 (ウ)以上のことから、引用発明において、上記<相違点3>に係る本願発明1の構成を採用することは、当業者が周知技術3に基づいて適宜なし得た設計事項である。 エ 上記<相違点4>について検討する。 (ア)引用発明の「バッテリーカー」を何歳以上の子供を対象として遊技場で使用させるかは、その年齢の平均的な体格や技能等を勘案して当業者が適宜設定し得たことであり、「3歳以上」としたことに何ら困難性は認められない。 (イ)以上のことから、引用発明において、上記<相違点4>に係る本願発明1の構成を採用することは、当業者が適宜なし得たことである。 また、本願発明1の奏する効果も、引用発明及び周知技術1ないし周知技術3から当業者が予測し得る範囲内のものである。 4 本願発明2との対比・判断 (1)本願発明2と引用発明を対比する。 ア 引用発明の「平面形状」は本願発明1の「平面形状」に、相当し、同様に、 「フレーム」は「固定フレーム」に、 「1つの前輪と2つの後輪」は「1の前輪と2個の後輪」に、 「3輪構造」は「3輪構造」に、 「ハンドル」は「ハンドル」に、 「操舵可能な」は「操舵可能な」に、 「前輪駆動方式」は「前輪駆動方式」に、 「ハンドルシャフト」は「ハンドルのシャフト」に、 「モータ」は「モーター」に、 「『オートバイ等に用いられているようなハンドル』を備えた『バッテリーカー』」は「バイク」に、それぞれ、相当する。 イ 上記アより、引用発明の「遊技場等で幼児が乗って遊ぶバッテリーカー」と本願発明2の「3歳以上の児童が使用可能な遊戯用バイク」とは、「子供が使用可能な遊戯用バイク」という点で共通する。 ウ 引用発明の「モータと車輪スプロケットとの間の適宜位置に、トルクリミッタ等を付けてモータへの過負荷を防止した」と、 本願発明2の「前記モーターは、過負荷時停止装置を備えて構成され、前記バイクには、乗員の乗降時や走行上の危険な状態のときに、監視員が無線装置によりコース内の全てのバイクを一斉に停止させたり、一斉に走行可能なスタンバイ状態に制御可能な制御手段が配設されている」とは、 「安全装置を備えて構成されている」という点で共通する。 (2)してみると、本願発明2と引用発明とは以下の点で一致する。 <一致点> 「平面形状が所定形状に形成された固定フレーム内に、1の前輪と2個の後輪からなる3輪構造とし、上記前輪は、ハンドルによって操舵可能な前輪駆動方式で構成されていると共に、該ハンドルのシャフト部近傍にモーターを配設し、該モーターの回転駆動力は、前輪に伝達されるように構成され、かつ、安全装置を備えて構成されている、 子供が使用可能な遊戯用バイク。」 (3)一方で、本願発明2と引用発明とは、上記「3 本願発明1との対比・判断(3)」で指摘した<相違点1>ないし<相違点4>に加えて、以下の点で相違する。 <相違点5> 安全装置に関して 本願発明2が「前記モーターは、過負荷時停止装置を備えて構成され」、かつ「前記バイクには、乗員の乗降時や走行上の危険な状態のときに、監視員が無線装置によりコース内の全てのバイクを一斉に停止させたり、一斉に走行可能なスタンバイ状態に制御可能な制御手段が配設されている」と特定されるものであるのに対して、引用発明では上記特定を有していない点。 (4)判断 ア 上記<相違点5>について検討する。 (ア)引用発明は「モータと車輪スプロケットとの間の適宜位置に、トルクリミッタ等を付けてモータへの過負荷を防止した」ものであることから、モータに過大な負荷が掛かった際に、モータを停止させるようになすことは、当業者が適宜なし得た設計事項である。 (イ)また、遊技場内の乗り物を監視する監視員が無線装置により遊技場内の全ての乗り物を一斉に停止させたり走行可能となるように制御することは、本願の優先日前に周知である(例えば、特公昭40-7547号公報の第1頁右欄第18ないし40行、実願昭62-103202号(実開昭64-9700号)のマイクロフィルムの第9頁第4ないし16行。以下「周知技術4」という。)。 (ウ)してみれば、引用発明において、モータに過大な負荷が掛かった際に、モータを停止させるようになすとともに、監視員が無線装置により全ての乗り物を一斉に停止させたり走行可能となるように制御するようになすことは、当業者が周知技術4に基づいて適宜なし得たことである。 (エ)以上のことから、引用発明において、上記<相違点5>に係る本願発明2の構成を採用することは、当業者が周知技術4に基づいて適宜なし得たことである。 また、本願発明2の奏する効果も、引用発明及び周知技術1ないし周知技術4から当業者が予測し得る範囲内のものである。 5 むすび 以上のとおり、本願発明1及び本願発明2は、当業者が刊行物に記載された発明及び周知技術1ないし周知技術4に基づいて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2010-10-19 |
結審通知日 | 2010-10-20 |
審決日 | 2010-11-04 |
出願番号 | 特願2003-125954(P2003-125954) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WZ
(A63G)
P 1 8・ 57- WZ (A63G) P 1 8・ 575- WZ (A63G) P 1 8・ 561- WZ (A63G) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 井海田 隆、小林 英司 |
特許庁審判長 |
赤木 啓二 |
特許庁審判官 |
星野 浩一 桐畑 幸▲廣▼ |
発明の名称 | 遊戯用バイク |
代理人 | 山口 哲夫 |