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審決分類 |
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 補正却下を取り消さない 前置又は当審の拒絶理由により拒絶すべきものである G06F 審判 査定不服 2項進歩性 補正却下を取り消さない 前置又は当審の拒絶理由により拒絶すべきものである G06F 審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 補正却下を取り消さない 前置又は当審の拒絶理由により拒絶すべきものである G06F |
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管理番号 | 1238073 |
審判番号 | 不服2008-15714 |
総通号数 | 139 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2011-07-29 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2008-06-19 |
確定日 | 2011-06-09 |
事件の表示 | 特願2002-233441「情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 3月11日出願公開、特開2004- 78268、請求項の数(6)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成14年8月9日の出願であって、平成19年11月7日付けで拒絶理由通知がなされ、平成20年1月15日付けで手続補正がなされたが、同年5月15日付けで拒絶査定がなされ、同年6月19日に付けで拒絶査定不服審判請求がなされ、平成22年8月6日付けで拒絶理由通知がなされ、同年10月12日付けで意見書及び手続補正書が提出されたものである。 第2 本願発明 本願の請求項1に係る発明は、平成22年10月12日付けの手続補正書によって補正された明細書及び出願当初の図面の記載からみて、以下のものである(以下、「本願発明」という。)。 「【請求項1】 複数のサブシステムを対象システムごとに個別に適合させる複数のパラメータを含み、前記複数のサブシステムを組み合わせて所定の対象システムを構築する、そのような手順情報を格納する第1の格納手段と、 前記手順情報に含まれる複数のパラメータの一部を、第2の格納手段に格納されている前記パラメータの値で置き換えて前記手順情報により規定される手順を実行する実行手段とを備える情報処理装置。」 第3 引用刊行物記載の発明 これに対して、平成22年8月6日付けで当審から通知された拒絶の理由に引用された、本願の出願の日前である平成14年5月10日に頒布された「特開2002-132516号公報」(以下「引用例1」という。)には、以下の記載がある。 1 引用例1(特開2002-132516号公報) 引用例1には、以下のア?ウの事項が記載されている。 ア 「【0007】すなわち、本発明によるプログラム実行システムは、一つの処理を完結するために必要な複数のプログラムを所定の順序で実行するプログラム実行システムにおいて、前記複数のプログラムを識別する情報、複数のプログラムの実行順序に関する情報、及び複数のプログラムで使用されるパラメータのうち同値を持つパラメータに関する情報を一つのグループの情報として管理する処理管理ファイルと、複数のプログラムで使用されるパラメータの値を格納する手段と、処理管理ファイルに記述されたプログラムの実行順序に関する情報に基づいて複数のプログラムを順次実行する実行管理部とを備えることを特徴とする。 【0008】プログラムを識別する情報とは、例えばプログラム名やプログラムIDである。パラメータの値を格納する手段は、外部ファイルあるいはデータベースとすることができる。処理管理ファイルは、同一の値を持つパラメータ群に同一の識別情報を付与して管理するものとすることができる。」 イ 「【0012】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明によるプログラム実行システムの一例を示すブロック図である。本システムは、処理装置10と、処理装置10に接続されたキーボードやマウス等の入力装置21、各アプリケーションプログラムで使用するパラメータ情報が記憶されているパラメータデータベース22、アプリケーションプログラムで処理すべきデータが格納されている業務データベース23、ROM24、RAM25、CRT等の表示装置26、プリンタ27等を備える。また、処理装置10には、複数のアプリケーションプログラムが関与する処理に関する定義情報及び複数のアプリケーションプログラムが使用するパラメータのうち同値のパラメータに関する情報を記載した処理管理ファイル15、データベース情報(データベース名、ユーザID、パスワード等)やサーバ環境(文字コード、IPアドレス等)あるいは画面のオプション(遷移モード、デフォルト値設定等)などを記述した環境ファイル16、及び処理で使用するアプリケーションプログラム17が利用可能に接続されている。 【0013】処理装置10は、処理管理ファイル15及びパラメータデータベース22を参照してパラメータ情報を取得するパラメータ情報取得部12、表示装置26に表示する画面情報を作成する表示情報作成部14、パラメータデータベース22に対してパラメータ値の登録等の管理を行うパラメータ管理部13、処理管理ファイル15に記載された処理実行順序に従って複数のアプリケーションプログラム17の処理起動を制御する実行管理部11等を備える。処理装置10は、フロッピー(登録商標)ディスクやCD-ROM等の記録媒体に記憶させたプログラムを読み込ませたコンピュータによって実現することができる。アプリケーションプログラム17は従来の開発手法で作成されたプログラムであり、実行に先立ってパラメータの登録を必要とするものとする。」 ウ 「【0030】図11は、パラメータ登録して、その後に実行要求する場合のシーケンス図である。図中の実線は命令を意味し、破線は情報を意味する。また、四角の枠は作業を意味する。パラメータ登録作業の場合、オペレータは処理装置10に処理名を渡してパラメータ情報を取得する。処理装置10は、処理名で処理管理ファイル15を検索してその処理で使用するアプリケーションプログラム名(プログラムID)とパラメータ名(パラメータID)を取得し、取得したパラメータ名(パラメータID)を用いてパラメータデータベース22からパラメータ情報を取得する。次に、オペレータはパラメータデータベース22から取得したパラメータの現在値を確認し、パラメータ値を入力してパラメータ値の登録を行う。処理装置10は、オペレータが入力したパラメータ値をパラメータデータベース22に書き込んでパラメータ登録を行い、更新結果を処理装置に返す。 【0031】処理実行作業に当たっては、オペレータは処理装置10に処理名を渡してプログラム情報を取得する。処理装置10は、その処理名で処理管理ファイル15を検索して、処理に必要なアプリケーションプログラム名(プログラムID)やその実行順序等のプログラム情報を取得する。次に、オペレータは処理一覧52中のチェックボックスにチェックしてチェック情報を処理装置10に渡して処理実行する。処理装置10の実行管理部11では、一括実行にチェックが付されていれば1番目のアプリケーションプログラムを起動し、個別のアプリケーションプログラム名にチェックが付されていれば、そのチェックによって指定されたアプリケーションプログラムを起動する。アプリケーションプログラム17は、パラメータデータベース22からパラメータ値を取得して処理を実行する。実行終了すると、処理結果を処理装置10に返す。一括実行にチェックが付されている場合、処理装置10の実行管理部11は処理管理ファイル15に指定された順番に複数のアプリケーションプログラム17を起動する。」 上記ア?ウ及び関連する図の記載によれば、次のことが言える。 ・上記アの段落【0007】における「本発明によるプログラム実行システムは、一つの処理を完結するために必要な複数のプログラムを所定の順序で実行するプログラム実行システムにおいて、前記複数のプログラムを識別する情報、複数のプログラムの実行順序に関する情報、及び複数のプログラムで使用されるパラメータのうち同値を持つパラメータに関する情報を一つのグループの情報として管理する処理管理ファイルと、複数のプログラムで使用されるパラメータの値を格納する手段と、処理管理ファイルに記述されたプログラムの実行順序に関する情報に基づいて複数のプログラムを順次実行する実行管理部とを備えることを特徴とする。」の記載、 上記イの段落【0012】における「複数のアプリケーションプログラムが関与する処理に関する定義情報及び複数のアプリケーションプログラムが使用するパラメータのうち同値のパラメータに関する情報を記載した処理管理ファイル15」の記載、及び、 上記ウの段落【0030】における「処理装置10は、処理名で処理管理ファイル15を検索してその処理で使用するアプリケーションプログラム名(プログラムID)とパラメータ名(パラメータID)を取得し、」の記載から、 引用例1に記載された「プログラム実行システム」は、「一つの処理を完結するために必要な複数のプログラムを所定の順序で実行するプログラム実行システム」であり、かつ、このシステムは、「複数のプログラムの実行順序に関する情報」及び「プログラムで使用されるパラメータに関する情報」を記載した「処理管理ファイル」と、「複数のプログラムで使用されるパラメータの値を格納する手段」とを備えるものであるといえる。 ・上記アの段落【0008】における「パラメータの値を格納する手段は、外部ファイルあるいはデータベースとすることができる。」の記載、並びに、 上記イの段落【0013】における「処理装置10は、処理管理ファイル15及びパラメータデータベース22を参照してパラメータ情報を取得するパラメータ情報取得部12、(途中略)、処理管理ファイル15に記載された処理実行順序に従って複数のアプリケーションプログラム17の処理起動を制御する実行管理部11等を備える。」の記載、及び、「アプリケーションプログラム17は従来の開発手法で作成されたプログラムであり、実行に先立ってパラメータの登録を必要とするものとする。」の記載から、 引用例1に記載された「処理装置」は、「パラメータの値を格納する手段」である「外部ファイル及びパラメータデータベースを参照して」、「複数のプログラムの処理起動を制御する実行管理部を備える」ものであるといえる。 したがって、引用例1には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。 「一つの処理を完結するために必要な複数のプログラムを所定の順序で実行するプログラム実行システムであり、かつ、このシステムは、複数のプログラムの実行順序に関する情報と、プログラムで使用されるパラメータに関する情報とを記載した処理管理ファイルを備え、 複数のプログラムで使用されるパラメータの値を格納する手段を備え、 パラメータの値を格納する手段である外部ファイル及びパラメータデータベースを参照して、複数のプログラムの処理起動を制御する実行管理部を備える処理装置を備えるプログラム実行システム。」 第4 対比 本願発明と引用発明とを比較する。 1 本願発明の「サブシステム」について 本願発明と引用発明とを比較するにあたり、まず、本願発明の「サブシステム」について整理する。 本願発明の「サブシステム」について、本願の明細書には、以下の記載がある。 「【0010】 【課題を解決するための手段】 本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。すなわち、本発明は、情報処理装置において、パラメータを含む、手順情報を格納する第1の格納手段と、 上記パラメータの値を格納する第2の格納手段と、 上記手順情報のパラメータを上記パラメータの値で置き換えて上記手順情報により規定される手順を実行する手段とを備えるものである。 【0011】 ここで、手順情報とは、例えば、上記情報処理装置において、ユーザが同一の操作または類似の操作を繰り返すような処理に対して、その操作を情報処理装置が実行する手順である。 【0012】 好ましくは、上記手順情報は、複数のサブシステムを組み合わせて所定の対象システムを構築する手順であり、 上記パラメータは、上記サブシステムを対象システムごとに個別に適合させる特性情報であってもよい。 【0013】 ここで、サブシステムとは、例えば、本情報処理装置にインストールされるコンピュータプログラム、本情報処理装置に組み込まれるハードウェア、本情報処理装置の一部を構成するコンピュータプログラム等である。 【0014】 サブシステムを対象システムごとに個別に適合させるとは、例えば、個々のプログラムの実行条件を対象システムの仕様に適合させることをいう。」 この記載によると、本願発明の「サブシステム」は、「コンピュータプログラム」として実現されることが例示されている。 また、「サブシステムを対象システムごとに個別に適合させる」とは、「個々のプログラムの実行条件を対象システムの仕様に適合させる」ことと説示されており、 「複数のサブシステムを組み合わせて所定の対象システムを構築する手順」については、「情報処理装置において、ユーザが同一の操作または類似の操作を繰り返すような処理に対して、その操作を情報処理装置が実行する手順」である「手順情報」の好ましい形態であると説示されている。 とすると、 引用発明の「プログラム」は、本願発明の「サブシステム」に対応するものである。 2 本願発明の「第1の格納手段」について そこで、本願発明の「第1の格納手段」と引用発明の「処理管理ファイル」を比較する。 本願発明の「第1の格納手段」は、「複数のサブシステムを対象システムごとに個別に適合させる複数のパラメータを含み、前記複数のサブシステムを組み合わせて所定の対象システムを構築する、そのような手順情報を格納する」ものであり、 引用発明の「処理管理ファイル」は、「プログラムで使用されるパラメータ」と、「複数のプログラムの実行順序に関する情報」とから、「一つの処理を完結する」情報が記載されているものである。 そして、上記第4の1で述べたとおり、引用発明の「プログラム」は、本願発明の「サブシステム」に対応する。 このため、 引用発明の「一つの処理を完結する」プログラムは、本願発明の「対象システム」に対応し、 引用発明の「プログラムで使用されるパラメータ」は、本願発明の「複数のサブシステムを対象システムごとに個別に適合させる複数のパラメータ」に対応し、 引用発明の「複数のプログラムの実行順序に関する情報」は、本願発明の「複数のサブシステムを組み合わせて所定の対象システムを構築する」ための「手順情報」に対応し、 引用発明の「処理管理ファイル」は、本願発明の「第1の格納手段」に対応し、 引用発明の「パラメータ」と「複数のプログラムの実行順序に関する情報」とが「処理管理ファイル」に記載されていることは、本願発明の「パラメータ」を含む「手順情報」が「第1の格納手段」に格納されていることに対応する。 このため、本願発明の「第1の格納手段」と引用発明の「処理管理ファイル」とは、以下の<相違点>の[相違点1]で述べる点で相違するものの、 「複数のサブシステム(つまり、「プログラム」。)を対象システム(つまり、「一つの処理を完結するプログラム」。)ごとに個別に適合させる複数のパラメータを含む、前記複数のサブシステムを組み合わせて所定の対象システムを構築する、そのような手順情報(つまり、「複数のプログラムの実行順序に関する情報」。)を格納する第1の格納手段(つまり、「処理管理ファイル」。)」である点で共通する。 3 本願発明の「第2の格納手段」、「実行手段」について また、引用発明は、「プログラム実行システム」における「処理装置」が、プログラムで使用するパラメータについて、「パラメータの値を格納する手段」に格納されている「パラメータの値」を参照して処理起動を制御する「実行管理部」を備えるものである。 このため、引用発明の「パラメータの値を格納する手段」、「実行管理部」は、本願発明の「第2の格納手段」、「実行手段」に相当する。 4 まとめ そして、引用発明の「プログラム実行システム」は、以下の<相違点>で述べる点で相違するものの、本願発明の「情報処理装置」と共通する。 したがって、本願発明と引用発明を対比すると、両者は以下の<一致点>で示す点で一致し、以下の<相違点>に示した[相違点1]?[相違点2]の各点で相違する。 <一致点> 「複数のサブシステム(つまり、「プログラム」。)を対象システム(つまり、「一つの処理を完結するプログラム」。)ごとに個別に適合させる複数のパラメータを含む、前記複数のサブシステムを組み合わせて所定の対象システムを構築する、そのような手順情報(つまり、「複数のプログラムの実行順序に関する情報」。)を格納する第1の格納手段(つまり、「処理管理ファイル」。)と、 前記手順情報に含まれる複数のパラメータを、第2の格納手段に格納されている前記パラメータの値で置き換えて前記手順情報により規定される手順を実行する実行手段とを備える情報処理装置。」 <相違点> [相違点1] 本願発明の「第1の格納手段」は、「複数のサブシステムを対象システムごとに個別に適合させる複数のパラメータを含む、前記複数のサブシステムを組み合わせて所定の対象システムを構築する、そのような手順情報を格納する」ものであるのに対し、 引用発明の「処理管理ファイル」は、複数の「プログラム」を「一つの処理を完結するプログラム」ごとに個別に適合させる複数の「パラメータ」を含む、「複数のプログラムの実行順序に関する情報」を格納するものである点。 [相違点2] 本願発明では、「実行手段」において置き換えられるパラメータが、手順情報に含まれる複数のパラメータの「一部」であるのに対し、 引用発明では、「実行管理部」において置き換えられるパラメータが、複数のプログラムで使用されるパラメータの「一部」であるか「全部」であるかについて言及がない点。 第5 当審の判断 1 相違点の判断 上記相違点について検討する。 [相違点1]について 引用発明の「処理管理ファイル」に記載されている情報は、上記第4の2で述べたとおり、本願発明の「第1の格納手段」に格納されている情報と対応するものであり、また、引用発明は、「一つの処理を完結するために必要な複数のプログラムを所定の順序で実行するプログラム実行システム」であるから、引用発明のプログラムはシステム上で動作することが想定されているものである。 したがって、引用発明の「複数のプログラムを組み合わせて目的の処理を実行する」ことに替えて、「複数のサブシステムを組み合わせて所定の対象システムを構築する」構成とすることは、当業者が容易になし得たものである。 よって、相違点1の構成とすることは、引用発明に基づいて、当業者が容易に想到し得たものである。 [相違点2]について 引用例1の【図11】に示されているシーケンス図を説明する段落【0031】の記載によれば、パラメータ登録後に行われる処理実行作業における動作について、「アプリケーションプログラム17は、パラメータデータベース22からパラメータ値を取得して処理を実行する。実行終了すると、処理結果を処理装置10に返す。一括実行にチェックが付されている場合、処理装置10の実行管理部11は処理管理ファイル15に指定された順番に複数のアプリケーションプログラム17を起動する。」と記載されている。この記載から、引用例1のプログラム実行システムは、実行管理部が処理管理ファイルに指定された複数のプログラムで参照する全てのパラメータを、データベースから取得できるものである。 一方で、引用発明において、処理管理ファイルで規定されている複数のプログラムのうちのある1つのプログラムを、データベースに記録されている複数のパラメータ値のうちの一部のパラメータ値のみを参照するプログラムとすることは、引用発明を実施する段階で適宜選択しうる事項である。 このことから、引用発明において、処理装置の実行管理部において、データベースに記録されているパラメータ値で置き換えるものを、処理管理ファイルに含まれる全てのパラメータのうちの一部とすることは、当業者が容易になし得る事項である。 よって、相違点2の構成とすることは、引用発明に基づいて、当業者が容易に想到し得たものである。 以上のことから、各相違点に係る構成は引用発明から当業者が容易に想到しうるものであり、また、本願発明の作用・効果も、引用発明から当業者が予測できる範囲のものである。 2 審判請求人の意見の参酌 審判請求人は、平成22年10月12日付けの意見書の(3)<1-4>において、「引用例1に記載の発明は、(途中略)業務データベース23に格納されているデータの抽出、編集の処理を実行する発明であって、引用例1に記載の発明は、手順情報のパラメータをパラメータの値で置き換えるという処理を行っていません。」と主張している。 しかし、上記第5の1の「[相違点2]について」で示したとおり、引用例1の【図11】及び段落【0031】には、プログラムがデータベースからパラメータ値を取得する動作について記載されており、相違点2の構成は、引用発明に基づいて当業者が容易に想到し得たものであるから、出願人の主張は採用できない。 第6 むすび したがって、本願発明は、引用例1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2011-03-31 |
結審通知日 | 2011-04-05 |
審決日 | 2011-04-18 |
出願番号 | 特願2002-233441(P2002-233441) |
審決分類 |
P
1
8・
537-
WZB
(G06F)
P 1 8・ 536- WZB (G06F) P 1 8・ 121- WZB (G06F) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 久米 輝代 |
特許庁審判長 |
清田 健一 |
特許庁審判官 |
木方 庸輔 山本 章裕 |
発明の名称 | 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム |
代理人 | 平川 明 |
代理人 | 遠山 勉 |
代理人 | 高田 大輔 |
代理人 | 松倉 秀実 |