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審決分類 |
審判 査定不服 (訂正、訂正請求) 取り消して特許、登録 A61K |
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管理番号 | 1248719 |
審判番号 | 不服2008-9247 |
総通号数 | 146 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2012-02-24 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2008-04-14 |
確定日 | 2012-01-10 |
事件の表示 | 特許権存続期間延長登録願2005-700029号拒絶査定不服審判事件について、平成22年1月26日付けの審決に対し、知的財産高等裁判所において審決取消しの判決(平成22年(行ケ)第10177号、平成23年3月28日判決言渡)があったので、更に審理の結果、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願については、特許権の存続期間の延長登録をすべきものとする。 特許番号 特許第2644357号 延長の期間 3年6月10日 特許法第67条第2項の政令で定める処分の内容 平成18年12月28日付手続補正書により補正された願書に記載のとおり |
理由 |
1.本件出願 本件特許権存続期間延長登録出願は、平成17年3月24日の出願であって、特許第2644357号の特許発明の実施について特許法第67条第2項の政令で定める処分を受けることが必要であったとして、3年6月10日の特許権存続期間の延長を求めるものであり、当該政令で定める処分の内容は、平成18年12月28日付手続補正書により補正された願書に記載されたとおりのものである。 2.原査定の理由 原査定の理由は、「本件処分は、ラミブジン単剤と硫酸アバカビル単剤とを組み合わせて用いていたものを、合剤に変更するための処分であって、有効成分であるラミブジンと硫酸アバカビルとを併用することについての最初の処分ではないから、有効成分と効能効果の観点から処分を受ける必要があったものであるということはできないから、この出願に係る特許発明の実施に特許法第67条第2項の政令で定める処分を受けることが必要であったとは認められず、この出願は特許法第67条の3第1項第1号に該当する」というものである。 3.当審の判断 上記判決において、次のとおり判示されている。 (ア) 特許法67条の3第1項1号は,「その特許発明の実施に・・・政令で定める処分を受けることが必要であつたとは認められないとき。」と,審査官(審判官)が,延長登録出願を拒絶するための要件として規定されているから,審査官(審判官)が,当該出願を拒絶するためには,(1)「政令で定める処分」を受けたことによっては,禁止が解除されたとはいえないこと,又は,(2)「『政令で定める処分』を受けたことによって禁止が解除された行為」が「『その特許発明の実施』に該当する行為」に含まれないことのいずれかを論証する必要があるということになる。 (イ) 本件処分の対象である本件医薬品は,本件特許の設定登録日(平成9年5月2日)よりも後である平成13年6月13日に臨床試験が開始され,平成16年12月24日に本件処分を受けたことが認められる。これに対して,被告は,本件処分によっては本件医薬品の製造等に係る禁止が解除されていないことを立証しない。したがって,前記(1)の要件,すなわち「『政令で定める処分』を受けたことによっては,禁止が解除されたとはいえない」との要件を充足していない。 (ウ) 本件医薬品の製造は,本件発明の実施に該当する行為に含まれると解される(この点につき,被告は明らかに争わない。)。一方,被告は,本件処分によって禁止が解除された行為(本件医薬品の製造)が本件発明の実施に該当する行為に含まれないことを立証しない。したがって,前記(2)の要件,すなわち「『政令で定める処分』を受けたことによって禁止が解除された行為」が「『その特許発明の実施』に該当する行為」に含まれない。」の要件も充足しないといえる。 (エ) なお,本件処分の前である平成12年3月29日に,本件先行処分が存在し,本件先行処分を受けたのは,本件特許の登録された通常実施権者であるグラクソ・ウェルカム株式会社(平成18年3月14日にグラクソ・スミスクライン株式会社に表示の変更をした。)である(甲13)。しかし,本件医薬品の製造には,本件先行処分の存在によってもなお,薬事法上,本件処分を受けることが必要であったものであるから,上記の点は結論を左右しない。 上記判示事項は、判決主文が導き出されるのに必要な事実認定及び法律判断にわたるものであって、行政事件訴訟法第33条第1項に規定する拘束力を有する。 したがって、本件特許権存続期間延長登録出願は特許法第67条の3第1項第1号に該当するとして拒絶することはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2010-01-12 |
結審通知日 | 2010-01-15 |
審決日 | 2010-01-26 |
出願番号 | 特願2005-700029(P2005-700029) |
審決分類 |
P
1
8・
71-
WY
(A61K)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 齋藤 恵 |
特許庁審判長 |
横尾 俊一 |
特許庁審判官 |
前田 佳与子 荒木 英則 |
発明の名称 | 抗ウイルス性置換1,3?オキサチオラン |
代理人 | 横田 修孝 |
代理人 | 中村 行孝 |
代理人 | 紺野 昭男 |
代理人 | 伊藤 武泰 |
代理人 | 吉武 賢次 |