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審決分類 審判 全部無効 2項進歩性  H01Q
管理番号 1251111
審判番号 無効2011-800054  
総通号数 147 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2012-03-30 
種別 無効の審決 
審判請求日 2011-04-05 
確定日 2012-01-23 
事件の表示 上記当事者間の特許第4413974号発明「交換用アンテナ」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4413974号の請求項1に係る発明についての特許を無効とする。 審判費用は、被請求人の負担とする。 
理由 1.手続の経緯
平成20年3月12日 出願(特願2008-63117号)
平成21年11月27日 設定登録(特許第4413974号)
平成23年4月5日 無効審判請求
平成23年6月1日 答弁書(被請求人)
平成23年7月15日 弁駁書(請求人)
平成23年8月1日 審理事項通知書
平成23年9月6日 上申書(被請求人)
平成23年9月16日 口頭審理陳述要領書(請求人)
平成23年10月5日 口頭審理
平成23年10月19日 上申書(請求人)

2.当事者の主張
2.1 請求人の主張
請求人は審判請求書において、「特許第4413974号発明の特許請求の範囲の請求項第1項に記載された発明についての特許を無効とする。審判費用は被請求人の負担とする。」との審決を求め、その無効理由として、
本件特許の特許請求の範囲の請求項第1項に係る発明(以下、「本件特許発明」という。)は、甲第4号証?甲第11号証に夫々記載された特許出願前に日本国内又は外国に於いて電気通信回線を通じて公衆に利用可能とすべく公開された電子的技術情報に示す発明に基づいて、当業者が容易に発明する事ができたものであり、特許法第29条第1項(新規性)及び同条第2項(進歩性)の規定により、特許を受ける事ができないものであり、本件特許発明は特許法第123条第1項第2号の規定に該当し、無効とすべきものである、として審判請求書において上記甲第4号証ないし甲第11号証を含めた甲第1号証ないし甲第15号証を提出している。
また、請求人は無効審判弁駁書において、本件特許発明に対して、さらに下記甲第16号証ないし甲第18号証を提出している。
また、請求人は口頭陳述要領書において、本件特許発明に対して、さらに下記甲第19号証ないし甲第22号証を提出している。
また、請求人は平成23年10月19日付け上申書において、本件特許発明に対して、さらに、資料1ないし資料3を提出している。

(証拠方法)
(1) 審判請求書に添付されたもの
甲第1号証:本件特許第4413974号特許公報
甲第2号証:本件特許第4413974号特許原簿
甲第3号証:当該特許発明の出願経過資料及び早期審査に関する事情説明書
甲第4号証:トヨタ自動車株式会社レクサス発表情報記事(甲第4号証のアドレス:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%BBGS)
甲第5号証:意匠登録第1250972号意匠公報
甲第6号証:意匠登録第1256063号意匠公報
甲第7号証:電子的技術情報による2005年実施公知技術情報(甲第7号証のアドレス:http://ls-shop.jp/merchandise_shark.htm)
甲第8号証:電子技術情報による2007年10月7日の公知技術情報(甲第8号証のアドレス:http://minkara.carview.co.jp/userid/318926/car/224432/1031547/parts.aspx)
甲第9号証:電気通信回線情報による2008年2月2日の公知技術情報(甲第9号証のアドレス:http://minkara.carview.co.jp/userid/318958/car/223415/1210808/parts.aspx)
甲第10号証:電気通信回線情報による2006年10月28日の公知技術情報(甲第10号証のアドレス:http://minkara.carview.co.jp/userid/15396/car/32592/544332/parts.aspx)
甲第11号証:電気通信回線情報による2006年9月14日の公知技術情報(甲第11号証のアドレス:http://wiki.livedoor.jp/prius_hybrid/d/%A5%D5%A5%AB%A5%D2%A5%EC%A5%A2%A5%F3%A5%C6%A5%CA)
甲第12号証:本件審判請求人実施に係わる特許出願発明の事実
甲第13号証:本件特許権者からの警告書及びそれに対する回答書
甲第14号証の1:本件特許権者の電子的技術情報を利用した情報提供
甲第14号証の2:本件特許権者の電子的技術情報を利用した情報提供
甲第15号証:当該特許権者から権利主張されている訴外事業会社の当該特許出願後の電子的技術情報の存在

(2) 無効審判弁駁書に添付されたもの
甲第16号証:毛利幸和氏の証明書
甲第17号証の1,2:公衆利用性のあるインターネット情報掲載
甲第18号証:本件特許権者の2011年の総合カタログ

(3) 口頭審理陳述要領書に添付されたもの
甲第19号証:甲第10号証アドレス入力開示ページ
甲第20号証:「みんから」を運営する株式会社カービューの社員さんの名刺
甲第21号証:被請求人の「みんから」のブログ
甲第22号証:被請求人の「みんから」のパーツレビュー

(4) 口頭審理において請求人が提示した資料に関し、上申書にて提出するとされ、平成23年10月19日付け上申書に添付されたもの
資料1:「みんカラ」への証明願
資料2:「みんカラ」のリニューアルのお知らせ
資料3:「みんカラ」からの平成23年10月12日付け回答書

2.2 被請求人の主張
被請求人は審判事件答弁書において、「本審判の請求は成り立たない。審判費用は請求人の負担とする。」との審決を求めている。

3.本件特許発明
本件無効審判の無効請求の対象である本件特許発明は、本件特許の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。

「平面視形状が略舟形に成形され、装着される車両の前方に相当する一端方が先細りの形態を有し、アンテナ線又はプラスチックフィルムに導電パターンを形成した導電膜アンテナを内面に装着した合成樹脂製のカバーを、車両のルーフパネルに装着されたポールアンテナ立設用のベースに被せるとともに、前記アンテナ線又は導電膜アンテナの接続用リード線を前記ベースに形成したポールアンテナの立設用孔に接続して内部配線と電気的接続を確保し、前記カバーの底面開口の周縁部に形成した接合面を、前記ルーフパネルに接合して装着し、既設のポールアンテナと交換できるようにしたことを特徴とする交換用アンテナ。」

4.甲号証記載事項および甲号証記載発明
4.1 甲号証の公知日について
被請求人は、答弁書において、請求人が証拠方法として提出した甲第4号証ないし甲第11号証のうち、発行日が明白な意匠公報である甲第5号証と甲第6号証を除くその他の証拠はいずれもインターネット掲載情報であって、それらインターネット掲載情報はいずれもインターネット掲載日が不明であると主張している。
以下、甲第4号証および甲第7号証ないし甲第11号証の公知日について検討する。

4.1.1 甲第4号証
甲第4号証の電子的技術情報のアドレスhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%BBGSには、トヨタ自動車製のレクサスGSに関する記事があるが、その記事中には、本件特許出願後の日時である2009年や2010年に係る記載があることから、上記記事の公知日時は本件特許出願後であると認められ、甲第4号証は公知の電子的技術情報として採用されない。

4.1.2 甲第7号証
甲第7号証の電子的技術情報のアドレスhttp://ls-shop.jp/merchandise_shark.htmには、「L’s SHOP」が運営する販売サイトに係る記事があり、その掲載された記事中には、日時情報と推測される情報として「※Visual Garage社Shark Finアンテナ!」の表記の下に「SINCE 2005」との表記がある。
ここで、上記表記中の「2005」が西暦を表すと推測したとしても、上記販売サイトによる「Visual Garage社Shark Finアンテナ」の販売開始が2005年であるか否かについては全く不明であり、甲第7号証の記載記事が何時の時点で公知情報となったのかも全く不明である。
請求人は、甲第7号証にかかる証拠として、甲第16号証、甲第17号証の1,2を挙げているが、「Visual Garage社Shark Finアンテナ」を上記販売サイトで購入した証拠ではない。
したがって、「SINCE 2005」の「2005」を公知日情報とすることはできないので、甲第7号証は公知の電子的技術情報として採用されない。

4.1.3 甲第8号証ないし甲10号証
まず、甲第8号証について検討する。
甲第8号証の電子的技術情報のアドレスhttp://minkara.carview.co.jp/userid/318926/car/224432/1031547/parts.aspxには、株式会社カービューが運営するソーシャルネットワーキングサービスである「みんカラ」上に掲載された記事があり、その掲載された記事中には、日時情報として、「評価:★★★★★」の表記の下に「2007年10月7日」との表記があり(後記「4.2.1 甲第8号証」の摘記事項イ.参照)、また、「コメントする」の表記の下方に「2007/10/08 00:14:53」(後記「4.2.1 甲第8号証」の摘記事項ハ.参照)との表記があり、また、「コメントへの返答」の表記の下に「2007/10/08 19:10:19」(後記「4.2.1 甲第8号証」の摘記事項ニ.参照)との表記等があるのが見てとれる。
上記「みんカラ」は、公的機関や学術機関等の運営するホームページのように掲載日時情報が確実に保証されているとは言えないものの、上記「みんカラ」では、無料で会員登録をした多数のユーザーが自動車に関する情報を公開し、不特定多数のユーザがそれらの情報に対して発言を行っており、各記事の掲載の日時情報や掲載の内容を特定の者が故意に改変するのは非常に困難であると認められる。

当審は、平成23年8月1日付け通知書(審理事項通知書)において、被請求人に対し、上記各日時に係る表記がインターネット掲載日ではない理由について具体的な根拠を示して再度の主張をすることを求め、請求人に対し、同各日時に係る表記について追加の反論をすることを求めたところ、請求人から平成23年9月16日付けで口頭陳述要領書の提出がなされ、さらに、平成23年10月5日に行われた口頭審理に際して資料の提示がなされた。
当該資料は、請求人代理人が「みんカラ」を運営する株式会社カービュー社に証明を求めていることを示す資料であり、当審は口頭審理において、請求人の提示した上記資料の提出を上申書にて行うように求めたところ、請求人から平成23年10月19日付け上申書において資料-1ないし資料-3が提出された。このうち資料-3は、平成23年10月12日付けで、「みんカラ」を運営する株式会社カービュー社が請求人代理人に対して行った回答書であり、以下の記載がある。
(i) 「1.当社ウェブサイトについて
当社が運営するソーシャルネットワーキングサービス「みんなのカーライフ(「みんカラ」)は、メンバーズIDを登録したユーザーが、無料で自分のページを開設し、利用規約の制約は受けますが、自由に意見を発信(一般に公開)、受信(書込みにて他のユーザの反応を得る)することのできるウェブサイトです。このサービスにおいて、「パーツレビュー」を登録する機能があり、これは、ユーザが実際に利用したクルマのパーツについて、その使用感等につき主観に基づき、自由に投稿することのできる機能です。」
(資料-3 1頁12行?18行)
(ii)「すでに上記にてご回答致しておりますように、まったくの変更が加えられないということはありませんが、少なくとも最後に変更が加えられた時点の情報については、当社システムが自動的に検知する方法において、その日時を記録しており、これによって万が一変更が加えられた場合は、それがログとして残ることになっております。」
(資料-3 2頁22行?25行)
(iii) 「<添付1>
アクセスログ
User ID (中略) 登録日 最終更新日 備考
318926 2007-10-07 19:07:03.597 2007-10-07 19:07:03.597 甲8
318958 2008-02-02 12:12:43.957 2008-03-19 12:21:22.890 甲9
15396 2006-10-28 23:57:27.083 2006-10-28 23:57:27.083 甲10」
(資料-3 2頁31行?最終行)
(当審注:原文の罫線を略した。また、User Car ID 及びParts ID に関する列項目を略した。)

したがって、甲第8号証の摘記事項ロ.における写真および「BMW等に装着されている・・・(中略)・・・空気抵抗も軽減!? (外国製)」の記事は、本件特許出願前の2007年10月7日にインターネットにのせられた情報であり、また、甲第8号証の摘記事項ハ.における「こんばんは。このパーツを取り付ける際は、やはり、天井(内装)を剥がさなきゃならないんでしょうか?」の記事は、本件特許出願前の2007年10月8日0時14分53秒にインターネットにのせられた情報であり、また、甲第8号証の摘記事項ニ.における「ガオさん、こんばんは(^^)/^ ・・・(中略)・・・よく確かめてから購入されることをお勧めします(_ _)」の記事は、本件特許出願前の2007年10月8日19時10分19秒にインターネットにのせられた情報であるとすることができる。
以上のように判断されるので、甲第8号証の電子技術情報における他の日時、及び、同じく株式会社カービューが運営するソーシャルネットワーキングサービス「みんカラ」上に掲載された甲第9号証及び甲第10号証の電子技術情報のアドレス上の各記事における日時も同様にインターネットにのせられた日時を示すものとすることができる。

そして、甲第8号証ないし甲第10号証のアドレスにおける掲載記事は、インターネットを利用する不特定多数のユーザーが閲覧可能な情報であるから、上記各日時のうち、本件出願前の日時においてインターネットにのせられた記事は、その日時を公知日とした公然知られた電子技術情報とすることできる。

4.1.4 甲第11号証
甲第11号証の電子的技術情報のアドレスhttp://wiki.livedoor.jp/prius_hybrid/d/%A5%D5%A5%AB%A5%D2%A5%EC%A5%A2%A5%F3%A5%C6%A5%CAには、ライブドア社が運営するWikiである「プリウスwiki」における「フカヒレアンテナ」という用語に係る記事があり、その掲載された記事の末尾に日時情報として「Uploaded by prius_hybrid 2006年09月14日」との表記がある。
上記「プリウスWiki」は、公的機関や学術機関等の運営するホームページのように掲載日時情報が確実に保証されているとは言えないものの、上記「プリウスwiki」では、不特定多数のユーザがそれらの情報に対して閲覧を行えるようになっており、各記事の掲載の日時情報や掲載の内容を特定の者が故意に改変するのは非常に困難であると認められる。
以上のように判断されるので、甲第11号証のアドレスにおける掲載記事は、2006年09月14日を公知日とした公然知られた電子技術情報とすることができる。

4.2 甲号証記載発明
請求人が証拠方法として提出した甲第5号証、甲第6号証、甲第8号証、甲第9号証および甲第10号証には、以下の事項及び発明が記載されている。

4.2.1 甲第5号証
請求人が証拠方法として提出した甲第5号証(意匠登録第1250972号)には、意匠に係る物品として「自動車用サテライトアンテナ」が記載されており、以下の記載がある。

イ.「



上記イ.に記載された自動車用サテライトアンテナの図面によれば、甲第5号証には下記の発明(以下、「甲5発明」という。)が記載されている。

(甲5発明)
「平面視形状が略舟形に成形され、一端方が先細りの形態を有した流線型でフカヒレ形状の自動車用アンテナ。」

4.2.2 甲第6号証
請求人が証拠方法として提出した甲第6号証(意匠登録第1250972号)には、意匠に係る物品として「自動車用アンテナ」が記載されており、以下の記載がある。

イ.「



上記イ.に記載された自動車用アンテナの図面によれば、甲第6号証には下記の発明(以下、「甲6発明」という。)が記載されている。

(甲6発明)
「平面視形状が略舟形に成形され、一端方が先細りの形態を有した流線型でフカヒレ形状の自動車用アンテナ。」

4.2.3 甲第8号証
請求人が証拠方法として提出した甲第8号証のアドレス(http://minkara.carview.co.jp/userid/318926/car/224432/1031547/parts.aspx)には、株式会社カービューが運営するソーシャルネットワーキングサービス「みんカラ」において、2007年10月7日に投稿されたパーツレビューと、その投稿に対するコメント及びコメントへの返答が掲載された電子的技術情報があり、以下の記事が掲載されている。

イ.「トヨタ プリウス プロフィール (愛車ログ)|パーツレビュー (13)|整備手帳|フォト(5)|燃費記録 ■Visual Garage Shark Fin Antenna
評価:★★★★★
2007年10月07日」

ロ.「


BMW等に装着されている流線型のアンテナ
PRIUSマニアの間では「フカヒレ」と呼ばれています。
棒状のアンテナは、今ではKカーにも使われていますのでグレードアップしました。
感度は若干純正品より落ちますが、実用上まったく問題ありません。
カッコ良さ抜群!
空気抵抗も軽減!?
(外国製)

関連情報URL : http://www.sharkfinantenna.com/ 」

ハ.「■この記事へのコメント
コメントする
ガオ2007/10/08 00:14:53
こんばんは。
このパーツを取り付ける際は、やはり、天井(内装)を剥がさなきゃならないんでしょうか?」

ニ.「コメントへの返答
2007/10/08 19:10:19
ガオさん、こんばんは(^^)/^
コメント、ありがとうございます(_ _)
取り付けは、いたって簡単(^^;
純正のねじ込み式のロッドアンテナを手でクルクル回して外し、フカヒレのアンテナ端子を取り外したねじ穴を利用してねじ止め…
後は、フカヒレを底面の両面テープを剥がして上から押し付けて…
おしまい(^^)
ものの5分で出来上がります(^^;
天井(内装)を剥がす必要はまったくありません。
ただし、位置決めは事前に仮止めしてプリウスのルーフに目印になるものを貼っておくと良いと思います(^^)
是非トライしてみてください!
(注意事項)
類似品がオークションなどに出回っていますが、単にカバーの役目しかない物も見受けられます。
よく確かめてから購入されることをお勧めします(_ _)」

ホ.「ガオ2007/10/08 20:18:31
ありがとうございます。
アンテナの台座みたいなやつの上から被せる形ですね。
物品には説明書も付いていますでしょうか? 貼ってあるリンクから購入でOKですよね?
質問ばかりでスミマセン。。 これやりたかったので。」

ヘ.「コメントへの返答
2007/10/08 20:57:49
ガオさん、どうもです(^^)
説明書の有無は、定かではないのですが…(^^;
直感で誰でも取り付けられますよ!
このリンクから購入できると思います。
わたしの場合は、共同購入の形で入手しました。」

ト.「コップンカ?2007/10/20 01:07:47
こんにちははじめまして。
かっこいいですね。
ぜひともわがプリにも採用したいです。
ラジオの感度とかは大丈夫ですか?」

チ.「コメントへの返答
2007/10/20 01:23:50
coffeecupさん、はじめまして(^^;
お尋ねの感度ですが…
若干感度は落ちますが、実用範囲で問題ないと思います。
気にしなければ気が付かないかもしれません(^^;
以上、参考になれば幸いです(^^)」

上記甲8号証の記載イ.ないしチ.及びこの分野における技術常識を考慮すると、
上記イ.の記載から、甲第8号証のアドレスに掲載された記事は、トヨタ自動車社製のプリウスに用いられる「Visual Garage Shark Fin Antenna」というパーツに関して2007年10月7日に行われた評価に関するものであり、
上記ロ.に掲載された写真および掲載記事から、「Visual Garage Shark Fin Antenna」は、流線型でフカヒレ形状に成形されたものであり、装着される車両(プリウス)の前方に相当する一端方が先細りの形態であることが見てとれ、
上記ニ.の「純正のねじ込み式のロッドアンテナを手でクルクル回して外し、フカヒレのアンテナ端子を取り外したねじ穴を利用してねじ止め…」の記事から、「Visual Garage Shark Fin Antenna」は、純正のねじ込み式のロッドアンテナを外したねじ穴と「Visual Garage Shark Fin Antenna」に設けられたアンテナ端子とが接続されて用いられ、
上記ニ.の「後は、フカヒレを底面の両面テープを剥がして上から押し付けて…」、「ただし、位置決めは事前に仮止めしてプリウスのルーフに目印になるものを貼っておくと良いと思います(^^)」の記事、及び、上記ホ.の「アンテナの台座みたいなやつの上から被せる形ですね。」の記事から、「Visual Garage Shark Fin Antenna」はロッドアンテナを外したアンテナの台座の上から被せて用いられるものであり、「Visual Garage Shark Fin Antenna」の底面の両面テープを剥がして車両のルーフに対して上から押し付けて設置されるものであり、
上記ニ.の「類似品がオークションなどに出回っていますが、単にカバーの役目しかない物も見受けられます。」の記事、上記ト.の「ラジオの感度とかは大丈夫ですか?」、上記チ.の「お尋ねの感度ですが… 若干感度は落ちますが、実用範囲で問題ないと思います。気にしなければ気が付かないかもしれません(^^;」の記事から、「Visual Garage Shark Fin Antenna」は、単なるカバーではなく、アンテナを有するものであり、既設の純正のロッドアンテナと交換できるから、「交換用アンテナ」ということができる。

したがって、甲第8号証には下記の発明(以下、「甲8発明」という。)が開示されている。

(甲8発明)
「流線型でフカヒレ形状に成形され、装着される車両の前方に相当する一端方が先細りの形態を有し、アンテナを有するカバーを、車両のルーフに装着された純正のロッドアンテナの台座に被せるとともに、前記アンテナのアンテナ端子を前記台座に形成した純正のロッドアンテナのねじ穴に接続し、前記カバーの底面を、前記ルーフに両面テープにより装着し、既設の純正のロッドアンテナと交換できるようにした交換用アンテナ。」

4.2.4 甲第9号証
請求人が証拠方法として提出した甲第9号証のアドレス(http://minkara.carview.co.jp/userid/318958/car/223415/1210808/parts.aspx)には、株式会社カービューが運営するソーシャルネットワーキングサービス「みんカラ」において、2008年2月2日に投稿されたパーツレビューが記載された電子的技術情報があり、以下の記事が掲載されている。
ただし、甲第9号証の掲載記事のうち、パーツレビューに対するコメントについては2008年5月16日に、また、当該コメントへの返答は2008年5月17日に行われており、いずれも本件特許出願後に行われたものであるから公知の電子技術情報ではなく、記載事項として採用されない。

イ.「トヨタ プリウス
プロフィール (愛車ログ)|パーツレビュー(56)|整備手帳(1)|フォト(11)|燃費記録(166)
Visual Garage.フカヒレアンテナ(シャークフィンアンテナ)
評価:★★★★★
2008年02月02日」

ロ.「


海を渡ってやってきた "made in U.S.A."
なおゆき氏がまとめて米国から引っぱってきてくれたシャークフィン型のアンテナ。
純正のロッドを外し、両面テープでつけるだけの簡単装着
BMWやLEXUSな気分になれるファンキ(シ)ーな逸品。
内側ににちゃんとフィルムアンテナが張られていて感度もまあまあです。
これですいすい日本中の道路を泳げます。(笑
♪スィ?スィ?スダラタッタ?スラスラスイスイスイィ??♪

関連情報URL:http://www.sharkfinantenna.com/ 」

上記甲第9号証の記載およびこの分野における技術常識を考慮すると、
上記イ.の記載から、甲第9号証のアドレスに掲載された記事は、トヨタ自動車社製のプリウスに用いられる「Visual Garage.フカヒレアンテナ(シャークフィンアンテナ)」というパーツに関して2008年2月2日に行われた評価に関するものであり、
上記ロ.に掲載された写真および「なおゆき氏がまとめて米国から引っぱってきてくれたシャークフィン型のアンテナ。」の記事から、上記「Visual Garage.フカヒレアンテナ(シャークフィンアンテナ)」は、アンテナであり、シャークフィン型の形状をなし、一端方が先細りの形態であることが見てとれ、
また、「内側ににちゃんとフィルムアンテナが張られていて感度もまあまあです。」の記事から、「Visual Garage.フカヒレアンテナ(シャークフィンアンテナ)」の内面にはフィルムアンテナが張られており、
また、「純正のロッドを外し、両面テープでつけるだけの簡単装着」の記事から、「Visual Garage.フカヒレアンテナ(シャークフィンアンテナ)」は純正のロッドを外して装着される交換用のものであること、両面テープで装着されるものである。ロッドは技術常識から「ロッドアンテナ」であるといえる。

したがって、甲第9号証には下記の発明(以下、「甲9発明」という。)が開示されている。

(甲9発明)
「シャークフィン型の形状で一端方が先細りの形態を有しフィルムアンテナを内面に張ったカバーを、純正のロッドアンテナを外し、ルーフに両面テープで装着し、既設の純正のロッドアンテナと交換できるようにした交換用アンテナ。」

4.2.5 甲第10号証
請求人が証拠方法として提出した甲第10号証のアドレス(http://minkara.carview.co.jp/userid/15396/car/32592/544332/parts.aspx)には、株式会社カービューが運営するソーシャルネットワーキングサービス「みんカラ」において、2006年10月28日に投稿されたパーツレビューが記載された電子的技術情報があり、以下の記事が記載されている。

イ.「フォード モンデオ プロフィール(愛車ログ)|パーツレビュー (92)|整備手帳(40)|フォト(56)|燃費記録(4)Autostyle direct SHARK FIN AERIAL
評価:★★★★
2006年10月28日」

ロ.「


ebay.ukにてイギリスから個人輸入しました。
ダミーじゃなくって、受信の出来るアンテナで?す♪
接続コード&端子とアンテナ基盤が内臓されていて、アンテナベースに被せて両面テープで固定するプラスティック製のアンテナです。(10mmのナットで端子をベースに固定します)
難点は底面がフラットなので、ルーフのRに合わずベースの自作が必要なことです(+_+)「う?ん」と考えて、ゴムエッジガードとゴム用超強力両面テープで自作しました・・ちょっと離れれば粗は見えませんが、なんせ自作なんで・・・(^^ゞ
感度は純正アンテナよりさすがに落ちますが、VICSもちゃんと受信できて周辺放送局の受信も問題ありません♪
価格?9.99 送料?7.00 合計?16.99(約\3790)

関連情報URL : http://motors.listings.ebay.co.uk/Exterior-Styling_Aerials-Aerial-Toppers_W0QQfclZ3QQfromZR11QQsacatZ36676QQsocmdZListingItemList 」

上記甲第10号証の記載およびこの分野における技術常識を考慮すると、
上記イ.の記載から、甲第10号証のアドレスに掲載された記事は、フォード社製のモンデオに用いられる「Autostyle direct SHARK FIN AERIAL」というパーツに関して2006年10月28日に行われた評価に関するものであり、
上記ロ.の「ダミーじゃなくって、受信の出来るアンテナで?す♪」の記事から「Autostyle direct SHARK FIN AERIAL」はアンテナであり、
掲載された写真から、「Autostyle direct SHARK FIN AERIAL」は、フカヒレ(SHARK FIN)形状であって、平面視形状が略舟形に成形され、装着される車両の前方に相当する一端方が先細りの形態を有していることが見てとれ、
「接続コード&端子とアンテナ基盤が内臓されていて、アンテナベースに被せて両面テープで固定するプラスティック製のアンテナです。(10mmのナットで端子をベースに固定します)」の記事と上記写真から、「Autostyle direct SHARK FIN AERIAL」は、カバー内にアンテナ基板が内蔵されており、カバーはプラスチック製でありアンテナベースに被せて用いられ、内蔵アンテナからの接続コード&端子はアンテナベースに接続されるものであり、
「難点は底面がフラットなので、ルーフのRに合わずベースの自作が必要なことです(+_+)「う?ん」と考えて、ゴムエッジガードとゴム用超強力両面テープで自作しました」の記事と上記写真から、「Autostyle direct SHARK FIN AERIAL」は底面周縁部の両面テープによりルーフに装着され、
「感度は純正アンテナよりさすがに落ちますが、VICSもちゃんと受信できて周辺放送局の受信も問題ありません♪」の記事より、「Autostyle direct SHARK FIN AERIAL」は、既設の純正アンテナに替えて用いられる交換用アンテナであるといえる。

したがって、甲第10号証には下記の発明(以下、「甲10発明」という。)が開示されている。

(甲10発明)
「平面視形状が略舟形に成形され、装着される車両の前方に相当する一端方が先細りの形態を有し、アンテナ基板を内蔵したプラスチック製のカバーを、車両のルーフのアンテナベースに被せるとともに、前記内蔵されたアンテナ基板からの接続コード&端子を前記ベースに接続し、前記カバーの底面開口の周縁部に形成した接合面を、前記ルーフに両面テープで装着し、既設の純正アンテナと交換できるようにした交換用アンテナ。」

5.無効理由の検討
5.1 甲8発明と本件特許発明の対比
本件特許発明のカバーは「平面視形状が略舟形」に成形されており、これに対し甲8発明のカバーは、「流線型でフカヒレ形状」に成形されているものの平面視形状でどのような形状に成形されているのか不明であるが、両発明のカバーは「特定形状」に成形されている点で一致している。
本件特許発明のカバーは「アンテナ線又はプラスチックフィルムに導電パターンを形成した導電膜アンテナを内面に装着」しており、「合成樹脂製」である。これに対し、甲8発明のカバーは「アンテナを有して」いるものの、どのようなアンテナであるか不明であり、またカバーがどのような材質であるかは不明であるが、両発明のカバーは、「特定のアンテナを有する特定材質のカバー」である点で一致する。
甲8発明の「ルーフ」は、車両の天井部を指しているから、本件特許発明の「ルーフパネル」に相当する。
甲8発明の「純正のロッドアンテナ」は、棒状のアンテナであり、本件特許発明の「ポールアンテナ」に相当し、甲8発明の「純正のロッドアンテナの台座」は、本件特許発明の「ポールアンテナ立設用のベース」に相当し、甲8発明の「純正ロッドアンテナのねじ穴」は、本件特許発明の「ポールアンテナ立設用孔」に相当する。
本件特許発明では「前記アンテナ線又は導電膜アンテナの接続用リード線を前記ベースに形成したポールアンテナの立設用孔に接続して内部配線と電気的接続を確保し、」ているが、甲8発明では「前記アンテナのアンテナ端子を前記台座に形成した純正のロッドアンテナのねじ穴に接続」しており、ポールアンテナ立設孔に接続する対象が、本件特許発明では「前記アンテナ線又は導電膜アンテナの接続用リード線」であり、接続することにより「内部配線と電気的接続を確保」するとされるが、甲8発明では接続する対象が「前記アンテナのアンテナ端子」であり、接続するとどのような電気的接続になるのかについては不明である点で相違するものの、両発明は「特定の接続部を前記ベースに形成したポールアンテナの立設用孔に接続」している点で一致する。
甲8発明のカバーは、「カバーの底面を、前記ルーフに両面テープにより装着」しているが、底面はルーフパネルに装着する「接合面」となり、両面テープにより装着することは、「接合して装着」することであるから、本件特許発明とは接合面が「底面開口の周縁部」ではない点で相違するものの、両発明は、「前記カバーの底面の特定部に形成した接合面を、前記ルーフパネルに接合して装着」している点で一致する。

5.2 甲8発明と本件特許発明の一致点、相違点
上記5.1の対比判断結果をまとめると、甲8発明と本件特許発明は以下の点で一致し、また相違する。

(一致点)
「特定形状に成形され、装着される車両の前方に相当する一端方が先細りの形態を有した特定のアンテナを有する特定材質のカバーを、車両のルーフパネルに装着されたポールアンテナ立設用のベースに被せるとともに、特定の接続部を前記ベースに形成したポールアンテナの立設用孔に接続し、前記カバーの底面の特定部に形成した接合面を、前記ルーフパネルに接合して装着し、既設のポールアンテナと交換できるようにしたことを特徴とする交換用アンテナ。」

(相違点)
(1)「特定形状に成形され」に関し、本件特許発明では「平面視形状が略舟形に成形され」ているのに対し、甲8発明では「流線型でフカヒレ形状に成形され」るとされているが、平面視形状がどのような形状であるのか不明である点。
(2)「特定のアンテナを有する」に関し、本件特許発明では「アンテナ線又はプラスチックフィルムに導電パターンを形成した導電膜アンテナ」をカバーの「内面に装着」しているが、甲8発明では「アンテナ」をカバーに有しているがどのようなアンテナであるのか、また、カバーのどの部位にアンテナを有しているかどうか不明である点。
(3)「特定材質」に関し、本件特許発明では「合成樹脂製」のカバーであるのに対し、甲8発明ではどのような材質のカバーであるか不明な点。
(4)「特定の接続部を前記ベースに形成したポールアンテナの立設用孔に接続し、」に関し、本件特許発明では「特定の接続部」が「前記アンテナ線又は導電膜アンテナの接続用リード線」であり、接続することにより「内部配線と電気的接続を確保」しているのに対し、甲8発明では「前記アンテナのアンテナ端子」であり、接続されることによりどのような電気的接続になるのか不明である点。
(5)「前記カバーの底面の特定部に形成した接合面を、前記ルーフパネルに接合して装着」するに関し、本件特許発明では、「底面開口の周縁部」であるのに対し、甲8発明では、「底面部」である点。

5.3 相違点の判断
5.3.1 相違点(1)
甲8発明のアンテナは、流線型でフカヒレ形状に成形されたカバーを有し、既設の純正ロッドアンテナと交換できるようにした交換用アンテナである。
甲第8号証では、上記交換用アンテナのカバーが、平面視形状でどのような形状に成形されているのか不明であるが、流線型でフカヒレ形状に成形されたアンテナが「平面視形状が略舟形」に成形される構成は、甲5発明や甲6発明や甲10発明に記載されるように周知であり、甲8発明の交換用アンテナのカバーを前記周知の構成を適用して平面視形状が略舟形となるように成形することは当業者が容易に実施し得ることである。

5.3.2 相違点(2)
上記「4.2.4 甲第9号証」に記載したように甲第9号証には、「シャークフィン型の形状で一端方が先細りの形態を有しフィルムアンテナを内面に張ったカバーを、純正のロッドを外し、ルーフに両面テープで装着したアンテナ。」という甲9発明が記載されている。
上記甲9発明における「フィルムアンテナ」は、当該技術分野の技術常識から、本件特許発明における「プラスチックフィルムに導電パターンを形成した導電膜アンテナ」に相当するから、甲9発明の「フィルムアンテナを内面に張ったカバー」は、「プラスチックフィルムに導電パターンを形成した導電膜アンテナを内面に装着したカバー」であるといえる。
ここで、当業者であれば、甲9発明の交換用アンテナにかかる「プラスチックフィルムに導電パターンを形成した導電膜アンテナを内面に装着したカバー」という構成を、同じ技術分野に属する甲8発明の交換用アンテナに適用することは容易であるから、甲8発明のカバーを択一的構成である「アンテナ線又はプラスチックフィルムに導電パターンを形成した導電膜アンテナを内面に装着」したカバーと為すことは当業者が容易に為し得たものである。

5.3.3 相違点(3)
甲8発明の交換用アンテナのカバーの材質については甲第8号証に記載されていないが、上記「4.2.5 甲第10号証」に記載したように甲10発明には、交換用アンテナのカバーを「プラスチック製」とする構成が記載されており、この構成を同じ技術分野に属する甲8発明の交換用アンテナに適用することは容易であるから、甲8発明のカバーを「プラスチック」すなわち「合成樹脂」製とすることは当業者が容易に為し得たものである。

5.3.4 相違点(4)
甲8発明では、ベースに形成したポールアンテナの立設用孔に「アンテナ端子」が接続されている。
ここで、上記「5.3.2 相違点(2)」において、甲8発明のベースに「プラスチックフィルムに導電パターンを形成した導電膜アンテナを内面に装着」することが容易であると判断しているから、上記「アンテナ端子」は、導電膜アンテナのアンテナ端子となるものであり、一方、上記「4.2.5 甲第10号証」に記載したように甲10発明には、「内蔵されたアンテナ基板からの接続コード&端子を前記ベースに接続」する構成、すなわち接続コードである「リード線」と端子によりベースに接続する構成も開示されているから、当業者であれば、甲8発明において択一的な構成である「前記アンテナ線又は導電膜アンテナの接続用リード線を前記ベースに形成したポールアンテナの立設用孔に接続」することを容易に為すものである。
そして、上記のように構成されることによって、甲8発明では、カバーの内面に装着された導電膜アンテナが交換用アンテナとして純正のロッドアンテナの代わりに用いられることになるから、該純正のロッドアンテナがアンテナとして作用するように電気的に接続されていた自明の内部配線に対し、導電膜アンテナを電気的に接続してアンテナとして作用させるようなことは当業者が容易に実施し得ることにすぎない。

5.3.5 相違点(5)
甲第8号証には、交換アンテナのカバーをルーフパネルに接合して装着するにあたり、カバーの底面の両面テープで接合することが記載されているが、底面のどの部分でルーフパネルに装着するかについては記載されていない。
上記「4.2.5 甲第10号証」に記載したように甲10発明には、アンテナを内蔵したカバーにおいて、「カバーの底面開口の周縁部に形成した接合面を、前記ルーフに両面テープで装着」する構成が記載されており、この構成を同じ技術分野に属する甲8発明の交換用アンテナに適用することは容易であるから、甲8発明において「カバーの底面開口の周縁部に形成した接合面を、前記ルーフパネルに接合して装着」することは当業者が容易に為し得たものである。

5.4 まとめ
上記5.3.1ないし5.3.5において検討したとおり、本件特許発明と甲8発明の相違点はいずれも格別のものではなく、本件特許発明の全体構成により奏される効果も、甲8発明、甲5発明、甲6発明、甲9発明及び甲10発明から予測し得る範囲内のものである。

したがって、本件特許発明は、甲8発明、甲5発明、甲6発明、甲9発明及び甲10発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。

6.むすび
以上のとおり、本件特許発明には無効理由があり、本件特許発明は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであるから、同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきものである。

審判に関する費用については、特許法第169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により、被請求人が負担すべきものとする。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-11-28 
結審通知日 2011-12-01 
審決日 2011-12-14 
出願番号 特願2008-63117(P2008-63117)
審決分類 P 1 113・ 121- Z (H01Q)
最終処分 成立  
前審関与審査官 佐藤 当秀  
特許庁審判長 藤井 浩
特許庁審判官 新川 圭二
田中 庸介
登録日 2009-11-27 
登録番号 特許第4413974号(P4413974)
発明の名称 交換用アンテナ  
代理人 松波 祥文  
代理人 三宅 始  
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