• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない。 H01M
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 H01M
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 H01M
審判 査定不服 特174条1項 特許、登録しない。 H01M
管理番号 1252106
審判番号 不服2010-12407  
総通号数 148 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2012-04-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2010-05-20 
確定日 2012-02-06 
事件の表示 特願2009-107006「粉粒の分粒方法、極活質層、電池極、水素等の吸蔵層の製造方法及び電池、二次電池又はタンク。」拒絶査定不服審判事件〔平成21年10月1日出願公開、特開2009-224334〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯
本願は、平成21年4月3日(優先権主張平成21年2月20日)の出願であって、平成22年2月9日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成22年5月20日付け(同月24日受付)で拒絶査定不服審判の請求がなされ、同時に平成22年5月20日付け(同月24日受付)で明細書と特許請求の範囲を対象とする手続補正がなされたものである。

第2.平成22年5月20日付けの明細書と特許請求の範囲を対象とする手続補正(以下、「本件手続補正」という。)についての補正却下の決定

〔補正却下の決定の結論〕
本件手続補正を却下する。

〔理由〕
1.出願当初の明細書及び特許請求の範囲、並びに本件手続補正の記載
本件出願の願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲及び図面(以下、「本願当初明細書等」という。)の記載事項は、後記第4.2(本審決第15頁)に示すとおりである。
また、本件出願が優先の基礎とする特願2009-63514号の願書に最初に添付した明細書及び特許請求の範囲(以下、「優先基礎明細書等」という。)の記載事項は、後記第4.1(本審決第10頁)に示すとおりであり、特願2009-63514号には、図面は添付されていない。
そして、本件手続補正は、明細書と特許請求の範囲を後記第4.3(本審決第28頁)に示す記載事項に補正するものである。
また、本件手続補正前の明細書と特許請求の範囲は、平成21年11月5日付けで全文補正された明細書と特許請求の範囲であり、それらの記載事項は、後記第4.4(本審決第39頁)に示すとおりである。

2.17条の2第3項(新規事項)について
本件手続補正による補正後の明細書又は特許請求の範囲に記載された下記a?fの事項は、本願当初明細書等に記載されておらず、かつ、それら記載から自明な事項とも認められない。したがって、本件手続補正は、本願当初明細書等に記載された事項の範囲内においてした補正ではないから、特許法第17条の2第3項の規定に違反するものである。よって、本件手続補正は、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
なお、念のため指摘すれば、下記a?fの事項は、優先基礎明細書等に記載されておらず、かつ、それら記載から自明な事項でもない。

a.「真空の負圧でフイルターを介して、品物をホッパーに収容する」
(段落0009、0025、0036、請求項1)
b.「受容体積室に受容された品物と、シリンダ排気穴(1個又は複数穴又は焼結合金多穴)と、ケーシング排気穴(1個又は複数穴又は焼結合金多穴)と、フイルターの穴と、外部に設けた真空ポンプと、を導通する」
(段落0025、0036、請求項1)
なお、補正後の明細書では、符号27で示すものが「フイルター」である旨記載しているが(段落0051参照)、本願当初明細書等では、符号27で示すものは「収容器」又は「収容手段」である(段落0057、0061参照)。「フイルター」と「収容器(又は収容手段は)」とは、技術的に全く異なるものである。

c.「最大真空圧力(マイナス1Pa)」
(段落0009、0025、0026、0036、0037、0044、請求項1)
本願当初明細書等の記載は、「大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間」(段落0026、0027、0044、0053、請求項1、請求項4)である。「最大真空圧力(マイナス1Pa)」と「大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間」とが、技術的に異なることは明らかである。
なお、請求人は、平成23年8月24日付けの回答書において、「1Pa」は、本願と発明者が同一である特願2001-105249号(特許第358160号)及び特願2008-287144号の明細書に記載してある旨主張している。しかしながら、発明者や出願人が同一の別出願に記載した事項であるとしても、当初明細書等に記載された事項の範囲内の事項でなければ、特許法第17条の2第3項に規定に違反するものである。

d.「特願2009-287144カット記載で改良点がある」(段落0007)、「特願2009-287144の改良発明である」(段落0025)、「当発明者の特願2009-287144を改良発明する」(段落0036)
e.「同発明者の特開2008-120449に記載の…方法」(段落0031)、「特開2008-120449の開口、移載方法」(段落0032)
上でも指摘したとおり、発明者や出願人が同一の別出願に記載した事項であるとしても、当初明細書等に記載された事項の範囲内の事項でなければ、特許法第17条の2第3項に規定に違反するものである。

f.「複数の相対垂直サンドベルトコンベア」、「複数の相対垂直サンドベルトコンベアに真空ベルトを設け、前記のベルトに吸着された、被開口容器又は板状が進行すると、移載するように前記のベルトを配置する移載方法と、前記の容器又は板状を順次に拡がるように、前記のベルトを配置する開口方法」、及び「ベルトの内間隙が、移載方向に向けて進行すると、順次に狭くなるように、前記のベルトを配置するベルト方式の容器又は板状の加圧方法と、前記のベルトの延長上に、ローラーを設けることと、前記の容器又は板状が移載方向に向けて進行すると加圧するように、前記のローラーを配するローラー方式」
(段落0031、0037、請求項4)

3.17条の2第5項(補正目的)について
(1)本件手続補正は、補正前の請求項1(後記第4.4参照)を、後記第4.3に示した請求項1に補正することを含むものである。しかしながら、下記a?dに指摘した補正事項は、本件手続補正前の請求項1に係る発明を特定する事項の一部を削除するものであり、特許請求の範囲を実質的に拡張するものであるから、特許法第17条の2第5項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮に該当しない。また、これら補正事項の目的が、請求項の削除、誤記の訂正、又は明りょうでない記載の釈明のいずれにも該当しないことは、明らかである。
したがって、本件手続補正は、特許法第17条の2第5項の規定に違反するものであるから、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

a.本件手続補正は、補正前の請求項1に記載された「ピストン穴4の長さより偏心量を許容する長さの短寸で、往複自在自由にゆるく嵌められたピストン5」を、「ピストン穴に往復自由にゆるく嵌められた、ピストン穴長さより短寸のピストン」と補正するものである。この補正事項は、ピストンの長さについて限定する「偏心量を許容する長さ」という技術的事項を削除するものである。
b.補正前の請求項1には、「ピストン5には、中央に軸心の直径方向に貫通するピストンスライダ7穴内に、ピストンスライダ7穴長さより偏心量を許容する長さの短寸で、往複自在自由にゆるく嵌められたピストンスライダ7が配されている」という発明特定事項が記載されているが、補正後の請求項1には、「ピストンスライダ」が存在しない。本件手続補正の、この補正事項は、「ピストンスライダ」について限定する技術的事項のみならず、「ピストンスライダ」という発明特定事項そのものを削除するものである。
c.補正前の請求項1には、ピストンについて限定する「ピストン5にはピストンスライダ7穴に、同レベルでかつ穴と直交する円周方向に、ピストン5に在る周方向のピストン長孔10と、ピストンスライダ7と、フロントスライダ18を貫通しており、その端が調整自在なフロントカバー11に固定され」という技術的事項が記載されているが、補正後の請求項1には、この技術的事項も、対応する事項も存在しない。本件手続補正の、この補正事項は、ピストンについて限定する上記技術的事項を削除するものである。
d.補正前の請求項1には、受容体積室について限定する「ピストン穴とケーシングの内周とで形成される」という技術的事項が記載されているが、補正後の請求項1には、この技術的事項も、対応する事項も存在しない。本件手続補正の、この補正事項は、受容体積室について限定する上記技術的事項を削除するものである。
e.補正前の請求項1には、最初の分粒機と次の分粒機について限定する「最初の分粒機24の前記シリンダ穴径前記ケーシング穴径とを大にする、そして、次の分粒機24の前記シリンダ穴径と前記ケーシング穴径とフイルター収容器27の穴径を所定の穴径に順次より小さくする」という技術的事項が記載されているが、補正後の請求項1には、この技術的事項も、対応する事項も存在しない。本件手続補正の、この補正事項は、受容体積室について限定する上記技術的事項を削除するものである。

(2)本件手続補正によって補正された後の請求項4に係る発明は、「加圧方法」の発明である。しかしながら、本件手続補正前の特許請求の範囲には、「加圧方法」の発明は記載されていない。したがって、この補正事項の目的が、請求項の削除、特許請求の範囲の減縮、誤記の訂正、又は明りょうでない記載の釈明のいずれにも該当しないことは、明らかである。よって、本件手続補正は、特許法第17条の2第5項の規定に違反するから、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
なお、本件手続補正前の特許請求の範囲の請求項5には、「…加圧し電極を製造する方法」の発明が記載されており、同請求項6には、「…加圧することで、電極を製造する方法」の発明が記載されている。そこで、補正された後の請求項4に係る発明が、補正前の請求項5又は請求項6に係る発明に対応するものであると仮定した場合についても検討する。
すると、補正前の請求項5又は請求項6に係る発明は、いずれも「電極1個又は複数個重ねて、加圧し電極を製造する」旨の技術的事項を備えているのに対し、補正後の請求項4に係る発明は、そのような技術的事項を備えていない。さらに、補正前の請求項5又は請求項6に係る発明は、いずれも直接的又は間接的に、補正前の請求項1又はそれと同等の発明特定事項を備えた補正前の請求項2を引用している。補正後の請求項4に係る発明は、補正後の請求項3を介して間接的に補正後の請求項1を引用しているが上記(1)で指摘したとおり、補正後の請求項1は、補正前の請求項1から発明を特定する事項の一部を削除するものであり、特許請求の範囲を実質的に拡張するものである。
したがって、補正後の請求項4に係る発明が、補正前の請求項5又は請求項6に係る発明に対応するものであると仮定した場合でも、本件手続補正の請求項4に係る補正は、特許法第17条の2第5項各号に規定する補正の目的のいずれにも該当せず、同条同項本文の規定に違反するから、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

4.まとめ
以上のとおりであって、本件手続補正は、本願当初明細書等に記載された事項の範囲内においてした補正ではなく、特許法第17条の2第3項の規定に違反するものであるから、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
また、本件手続補正は、特許法第17条の2第5項各号に規定する補正の目的のいずれにも該当せず、同条同項本文の規定に違反するものであるから、特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。


第3.本願発明について
1.本願の明細書及び特許請求の範囲
上記のとおり、本件手続補正は却下されたので、本願の明細書及び特許請求の範囲は、平成21年11月5日付けの手続補正で全文補正された明細書及び特許請求の範囲である(以下、混同のおそれがない限り「本願明細書」又は「本願特許請求の範囲」といい、両者を合わせて「本願明細書等」という。)。本願明細書及び本願特許請求の範囲の記載事項は、後記第4.4(本審決第39頁)に示すとおりである。
この平成21年11月5日付けの手続補正は、下記2に概要を示す平成21年9月16日付けの拒絶理由通知に対する応答として行われた手続補正である。
また、原査定の拒絶の理由が通知された時の特許請求の範囲は、平成21年6月19日付けで全文補正された特許請求の範囲であり、その記載事項は、後記第4.5(本審決第51頁)に示すとおりである。
また、原査定の拒絶の理由が通知された時の明細書は、出願当初明細書の段落0008、0009、0013、0016、0025を、平成21年6月11日付けで補正した明細書であり、その補正内容は、後記第4.6(本審決第53頁)に示すとおりである。

2.原査定の拒絶の理由
原査定の拒絶の理由1及び理由2は、概要、次に示すとおりである。
「理由1.平成21年6月19日付けでした手続補正は、下記の点で願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。

請求項1及び2に『前記排気穴径の通過した物を、外部のホッパー(底面積大の逆テーパー)又はフイルターで、収容手段することで、』と記載されているが、『フイルターで、収容手段すること』は、当初明細書等に記載されておらず、また、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面から自明の事項ともいえない。」

「理由2.この出願は、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明の記載が下記の点で、特許法第36条第4項第1号及び第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

1.請求項に対して
………
(5)請求項1及び2に『偏心軸円周の摺動する面の外径面をカットする』と記載されているが、当初明細書等を参酌するも、外径面をどのようにカットし構成するのか不明であり、内容を理解することができない。
………
(31)請求項6に『真空脱気手段を設ける平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備した、サンドベルトで加圧する』と記載されているが、当初明細書等を参酌するも、『サンドベルト』がどのように構成されるものであるのか不明であり、内容を理解することができない。
………
2.明細書に対して
………
(8)明細書の段落【0036】に『上部の閉口部に真空脱気手段を設けた平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備した、サンドベルト等で、規制高さに、サンドベルト等で加圧成形する。』と記載されているが、サンドベルトがどのように構成され、サンドベルトによりどのように加圧成形されるのか不明であり、内容を理解することができない。」

3.当審の判断
(1)理由1(17条の2第3項)について
ア.本願特許請求の範囲の請求項1に「フイルター27で収容すること」と記載され、請求項2に「フイルター収容器27で収容すること」と記載されている。これらは、「フイルターで、収容手段すること」は、当初明細書等に記載されていない旨指摘した平成21年9月16日付けの拒絶理由通知に応答して平成21年11月5日付けで全文補正したことによって、本願特許請求の範囲に導入した事項と認められる。
しかしながら、「フイルター27」も「フイルター収容器27」も、本願当初明細書等に記載されておらず、かつ、本願当初明細書等に記載された事項から自明の事項でもない。したがって、原査定の拒絶の理由1は、依然として解消されていない。

イ.また、下記記載事項a?lは、平成21年11月5日付けの補正によって、本願明細書等に導入された事項であるが、これらは、本願当初明細書等に記載されておらず、かつ、本願当初明細書等に記載された事項から自明の事項でもない。したがって、この点からも、原査定の拒絶の理由1は、依然として解消されていない。なお、いわゆる新規事項の追加は、下記a?l以外にも多数ある。

a.「フイルター又は収容器27の穴の穴径を所定の穴径に順次小さくする」(請求項1、請求項2)
b.「フイルター収容器27の穴径を所定の穴径に順次より小さくする」(請求項2)
c.「最大真空圧力(マイナス1Pa)」(請求項1、請求項2、請求項4、段落0009、0025、0028、0042)
d.「アルミニュウム箔等の袋(容器)が又は帯状板の開口部を熱結着で閉口し」及び「熱結着」(請求項4、段落0028、0032、0034)
e.「真空垂直サンドコンベアベルト(エンボス等)」、「サンドコンベア」及び「サンドベルト等でベルトコンベア設け」(請求項6、段落0032、0035)
f.「真空ローターで電極を1個又は複数個重ねて、前記の真空ローターでベルトコンベアの駆動ローラー、相対ローラー又はローラーとベルトの組み合わせのいずれか1項で加圧し」(請求項7)
g.「電極活物質層表面から見てアルミニュウム箔に向かって、電極活物質層の粒子径の異なる物を含有率が同様になるよう、アルミニュウム箔に近づく方向に、粒径を大きくなるよう順次に形成、充填し」(請求項8、段落0029、0038)
h.「トナーカートリッジ機器」(段落0001)
i.段落0035の記載(この段落の記載は全体として新規事項である)
j.「当発明は、同発明者の特許第3581860号に改良発明である」(段落0042)
k.「ピストン5の軌跡をサインカーブ状に動作しないようにし」(段落0042)
l.「ピストン5が落下スピードで吐出するため、軽い粉体や密着性の物も、落下衝撃で容易にピストン5から離脱ができ、形成、充填ができる」(段落0042)

(2)理由2(36条第4項第1号又は第6項)について
ア.原査定の拒絶の理由2の記の1(5)で、「請求項1及び2に『偏心軸円周の摺動する面の外径面をカットする』と記載されているが、当初明細書等を参酌するも、外径面をどのようにカットし構成するのか不明であり、内容を理解することができない。」と指摘したところ、平成21年11月5日付けの手続補正によって、これらは「偏心軸9の円周部をピストンスライダ7径又はピストン5径(幅))より大の長さで、偏心軸9の外径の円周部の面を直径より大の位置でカット19する」と補正された。
しかしながら、補正後のこれら記載における「直径」とは何の直径か不明であり、また、「直径より大の位置」とはどのような位置であるか不明である。したがって、原査定の拒絶の理由2は、依然として解消されていない。

イ.原査定の拒絶の理由2の記の1(31)で、「請求項6に『真空脱気手段を設ける平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備した、サンドベルトで加圧する』と記載されているが、当初明細書等を参酌するも、『サンドベルト』がどのように構成されるものであるのか不明であり、内容を理解することができない。」と指摘したところ、平成21年11月5日付けの手続補正によって、「真空垂直サンドコンベアベルト(エンボス等)の相対面の間隙が、移載方向にしたがって次第に狭まるように傾斜し、1個又は複数個重ねた電極を、前記のコンベアベルトで加圧する」と補正された。
しかしながら、「真空垂直サンドコンベアベルト(エンボス等)」がどのように構成されるものであるのか不明であり、内容を理解することができない。したがって、原査定の拒絶の理由2は、依然として解消されていない。

ウ.原査定の拒絶の理由2の記の2(8)で、「明細書の段落【0036】に『上部の閉口部に真空脱気手段を設けた平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備した、サンドベルト等で、規制高さに、サンドベルト等で加圧成形する。』と記載されているが、サンドベルトがどのように構成され、サンドベルトによりどのように加圧成形されるのか不明であり、内容を理解することができない。」と指摘したところ、平成21年11月5日付けの手続補正によって、段落【0035】に「相対垂直方向平面又は凹凸面(空気がスムーズに流れる線状又は点状)を配した、サンドベルト等でベルトコンベア設け……相対垂直方向ベルトコンベアが進行に従って、袋の両面を真空吸着保持し、移載及び真空吸着面を開口し、そして、真空垂直サンドコンベアベルトの相対面の間隔が移載方向に従って、次第に狭まるように傾斜にし、1個又は複数個重ねた」という記載が導入された。
しかしながら、「真空垂直サンドコンベアベルト」がどのように構成されるものであるのか不明であり、内容を理解することができない。したがって、原査定の拒絶の理由2は、依然として解消されていない。

(3)付記
原査定の拒絶の理由で指摘した事項以外にも、本願当初明細書等及び本願明細書等には、意味不明な記載や矛盾した記載が多数あり、当業者が実施可能な程度に発明の説明がなされていないので、この点からも、本願は拒絶すべきものである。
また、本願当初明細書等に記載された分粒装置及び分粒方法の発明は、いずれも、本願の出願前に公知の発明から、当業者が容易に発明することができたものであるから、本願当初明細書等に記載された分粒装置及び分粒方法の発明は、特許を受けることができないものである。
すなわち、本願図1及び図2に示す構成を備えた分粒装置及び分粒方法は、本願の出願前に頒布された刊行物である特開2008-259482号公報、及び当該公報に係る出願である特願2007-126119号の手続補正書であって、本願の出願前の平成20年11月18日に提出された手続補正書、及び平成21年1月5日に提出された手続補正書に記載されている。出願公開された特許出願に係る出願書類は、何人も閲覧できるから(特許法第186条第1項本文及び同項第1号参照)、これら補正書に記載された発明も、本願の出願前に公知の発明である。また、穴径の異なるフイルタ要素を多段に用いて分粒(「分級」という用語の方が一般的である。)することは、例えば、特開平6-142612号公報の段落0015及び図3、特開2001-121084号公報の段落0023?0025及び図1に示されており、周知の技術的事項である。


第4.明細書等の記載事項
1.特願2009-63514号の明細書及び特許請求の範囲
本件出願が優先の基礎とする特願2009-63514号の願書に最初に添付した明細書及び特許請求の範囲の記載事項は、次のとおりである。また、特願2009-63514号には図面が添付されていない。

【書類名】明細書
【発明の名称】電池極の製造方法及び電池。
【技術分野】
【0001】
本発明は化学品の粉粒体等の定量分割、形成、充填方法及び電池、燃料電池機器等に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池、固体電池の水素吸着材等の充填は、粒子に特殊な加工しているので、オーガー等が使用出来ないので、自然落下による充填が余儀なくされ、5?50時間の長時間を要す。
【0003】
燃料電池の水素吸着材の場合は、多孔性で攪拌、摩擦、練り、圧縮、衝突等の応力を与えると、吸着材の多孔性等の特性が潰れる。特殊な本来の特性が損傷する。今、電池自動車や燃料電池自動車は、航続距離が短いのを伸ばすことが最大の課題である。電池自動車や燃料電池自動車の量産化が検討されている現状、水素吸着材の充填方法が航続距離を伸ばす起因の一つでもある。現状は特性損傷を最小限にするため上部設置式タンクが多く用いているが、その場合流動性が悪くてブリッジ現象の問題点がある。そして、空隙間が生じその分水素吸着材や電池混合粉の嵩密度が小さく、その分、航続距離が短くなる。又、真空脱気水素吸着材で無いため密度が小さく、その分水素吸収効率が悪く、航続距離が短くなる。そして、特性を損傷する、嵩密度が小である、長時間充填、水素吸収効率小、多工程、高価格である。そこで、電池自動車の場合は、電池混合粉はペースト方式が用いられている。
【0004】
電池混合粉は、飛び粉が出来、微粉体等が飛散し、環境に悪い。
【0005】
又、電池極等は格段の生産量が多く、高価の物が多く、高騰し読く原料の材料費でロス金額が大きい。
【0006】
【特許文献1】特願2008-287144
【発明の開示】
【発明が解消しょうとする課題】
【0007】
そこで、特願2008-287144記載で、定量分割、形成、充填方法に改良点がある。電池自動車や燃料電池自動車の量産化が検討されている現状、水素吸着材等の充填方法に問題がある。特性を損傷しない、短時間充填、水素吸収効率化、省工程、コストダウンが要求される。そして、特性損傷を最小限にするため上部設置式タンクが多く持ち入れられている。その場合、ブリッジ現象が問題である。又、移送、充填方法として受容させた容器内を圧縮空気でみたし、空気圧で移送、充填する方法の場合は、パイプ内を乱気流状態でいっきに移送するため、攪拌、練り、圧縮、摩擦、衝突等の応力でストレスを与えるため特性を損傷する。当発明は、カップに入れて品物中を真空脱気して、余分の空気を排気して、ひっくり返し吐出するのと同じ原理で、まったく特性を損傷しません。吸上げ方式の場合は、タンク内のトナー、水素吸着材等を上面方向から吸上げすると、上部設置式タンク等の場合のブリッジ現象が解消される。タンクに、トナー、水素吸着材等を上げる省ストレスを与える工程、省設備及びスペースにする。既真空脱気吸着材をアルミニュウム箔容器、タンク、ボンベ等に真空加圧下で充填可能でよりトナーや水素、電池混合粉等の貯蔵効率をよくする。又、キャリアの添加物等の比例注入充填をする。
【発明を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する為、本発明は、特願2008-287144を改良発明する。
【0009】
電池極の製造方法の場合、アルミニュウム箔を、上面の一方を開口して、容器を形成する。
【0010】
その、アルミニュウム箔容器に、特願2008-287144記載で、電池混合粉を、形成充填手段をする。
【0011】
次いで、上面の一方の開口部を、折り曲げ閉口手段をする
【0012】
次いで、幅方向寸法規制のコンベアで流す。
【0013】
上部の閉口部に真空脱気手段を設けたサンドベルト等で、規制高さに、サンドベルト等で加圧成形する。
【0014】
上面のアルミニュウム箔等の隙間から、真空脱気しながら、補修形成され移行する。
【0015】
容易に連続的に、量産が可能になる。
【0016】
加圧方法として、真空隔室内で平プレス方法や真空手段を設けたローラーによる加圧方法等が考えられる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されているような効果をうながす。
【0018】
化学品等粉粒体の状態に左右されず、トナーカートリッジ、燃料電池機器、電池混合粉容器等の形状等に関わらず粉体の定量分割、充填が可能となる。電池自動車や燃料電池自動車の量産化が検討されている現状、該水素吸着材の充填方法で特性を損傷しない、嵩密度を大にして充填出来る、短時間充填、水素等の吸収効率大、省工程、コストダウンになる。電池自動車や燃料電池自動車の航続距離が伸びる。また、リサイクルカートリッジが容易になる。特性が損傷することなく、トナーは収納容器へ、水素吸着材は燃料電池機器の水素タンク等へ。電池混合粉容器、トナー、吸着材またキャリアの複数添加物等の比例注入充填ができる。既真空脱気吸着材を容器、アルミニュウム箔容器、タンク、ボンベ等に真空加圧下で充填可能でよりトナーや電池混合粉、水素等の貯蔵効率をよくする。
【0019】
当発明は、応力等をまったく与え無いので、敏感な品物の特性に損傷を与えない。嵩密度を大にするため、包材等が半分ぐらいですみ、大幅な節約になりコストダウンになる。真空脱気手段で保型し、一定の密度を保持する為、飛散が無くシールミス、ロスが無くなる。
【0020】
食品工場では、細菌等の巣による起因を解消する。化学品工場では、粉粒体の飛散が解消され環境改善になる。
【0021】
電池混合粉等は高価なため、高度の定量精度が要求される。また高騰する原料費及び包材費等のロスを無くすことが出来る。
【0022】
又、人手に触れる事無く、定量分割、充填及び形成が容易となるので、安全、安心、無人で提供出来る。
【0023】
アルミニュウム等の箔の上面隙間から、真空脱気しながら、補修形成され移行する。連続的に、量産が可能になる。
【0024】
そして、省人化でコストダウンとなる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0025】
上記目的を達成する為、発明者の特願2008-287144記載の充填側を改良発明する。
【0026】
電池極の製造方法の場合、アルミニュウム等の箔を、上面の一方を開口して、容器を形成する。
【0027】
その、アルミニュウム等の箔容器に、特願2008-287144記載で、電池混合粉を、形成、充填手段をする。
【0028】
次いで、上面の一方の開口部を、折り曲げ閉口手段をする。
【0029】
次いで、幅方向寸法規制のコンベアで移行する。
【0030】
上部の閉口部に真空脱気手段を設けたサンドベルト等で、規制高さに、サンドベルト等で加圧成形する。
【0031】
上面のアルミニュウム等の箔等の隙間から、真空脱気しながら、補修形成され移行する。
【0032】
容易に連続的に、量産が可能になる。
【0033】
加圧方法として、真空隔室内で平プレス方法や真空手段を設けたローラーによる加圧方法等が考えられる。
【実施例】
【0034】
当発明者の特願2008-287144記載の充填側を改良発明する。
【0035】
電池極の製造方法の場合、アルミニュウム等の箔を、上面の一方を開口して、容器を形成する。
【0036】
その、アルミニュウム等の箔容器に、特願2008-287144記載で、電池混合粉等を、成充填手段をする。
【0037】
次いで、上面の一方の開口部を、折り曲げ閉口手段をする
【0038】
上部の閉口部に真空脱気手段を設けたサンドベルト等で、規制高さに、サンドベルト等で加圧成形する。
【0039】
上面のアルミニュウム等の箔隙間から、真空脱気しながら、補修形成され移行する。
【0040】
容易に連続的に、量産が可能になる。
【0041】
加圧方法として、真空隔室内で平プレス方法や真空手段を設けたローラーによる、加圧方法等が考えられる。
【0042】
電池混合等の粉粒体の場合は、誤差がほとんど無く、飛散も無くなる。
【0043】
当発明は、応力等をまったく与え無いので、敏感な品物の特性に損傷を与えない。嵩密度を大にするため、航続距離が大幅に伸びる。
【0044】
【産業上の利用可能性】
【0045】
化学品の粉粒体形状等に左右されなく、トナーカートリッジ、燃料電池機器等の形状に関わらず粉体の定量分割、形成、充填が可能となる。
【0046】
化学品の粉粒体業者、燃料電池自動車、電池メーカー、複写機メーカー等にとっては、必要不可欠である。


【書類名】特許請求の範囲
【請求項1】
特願2008-287144記載で、一方を開口したアルミニュウム箔等の容器に、電池混合粉を、形成、充填手段をし、そして、開口部を閉口手段し、真空脱気手段を設けたサンドベルト等で加圧する製造方法及び電池極。
【請求項2】
特願2008-287144記載で、一方を開口したアルミニュウム箔等の容器に、電池混合粉を、形成充填手段をし、そして、開口部を閉口手段し、隔室内で、加圧手段をし、同時に真空脱気する製造方法及び電池極。
【請求項3】
特願2008-287144記載で、一方を開口したアルミニュウム箔等の容器に、電池混合粉を、形成充填手段をし、そして、開口部を閉口手段し、真空脱気手段を設けた、ローラーで加圧する製造方法及び電池極。
【請求項4】
請求項1、2、3に記載のいずれかの1項の電池極を、具備したことを特徴とする電池。


2.出願当初の明細書、特許請求の範囲及び図面
本件出願の願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲及び図面の記載事項は次のとおりである。

【書類名】明細書
【発明の名称】粉粒の分粒方法及びその装置。極活質層、電池極、水素等の吸蔵層の製造方法及び電池、二次電池又はタンク。
【技術分野】
【0001】
本発明は化学品等の粉粒体等の分粒方法及び装置。及び極活質層、電池極、電池、燃料電池、又は水素等タンク、機器等に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池自動車や電池自動車の量産化が検討されている現状、水素吸着材等の充填方法が航続距離を伸ばす起因の一つでもある。燃料電池、水素等タンクや電池極の水素吸着材等の充填は、粒子に特殊な加工しているため、オーガー等が使用出来ないので、自然落下による充填が余儀なくされ、5?50時間の長時間を要す。
【0003】
燃料電池自動車の水素等タンクの、水素吸着材の場合は、多孔性で攪拌、摩擦、練り、圧縮、衝突等の応力を与えると、吸着材の多孔性等の特性が潰れる。特殊な本来の特性が損傷する。今、燃料電池自動車や電池自動車は、航続距離が短いのを伸ばすことが最大の課題である。空隙間が生じ、その分水素吸着材や電池混合粉の嵩密度が小さく、航続距離が短くなる。又、真空脱気の水素吸着材、電池混合粉で無いため密度が小さく、その分水素、電池特性の吸収効率が悪く、航続距離が短い。そして、嵩密度が小さく、長時間充填、難工程、多工程及び高価格である。又、電池自動車のリチウムイオン電池の場合は、電池混合粉をスクリーン塗布方法等が多く用いられているが、充填量が少なく、大容量電池には不向きである。難工程、多工程、高価原材料等で、高価である。
【0004】
電池混合粉は、飛び粉が出来、微粉体等が飛散し、環境に悪い。
【0005】
又、電池極等は格段の生産量が多く、高価の物が多く、高騰し読く材料費でロス金額が大きい。
【0006】
【特許文献1】特願2009-63514
【発明の開示】
【発明が解消しょうとする課題】
【0007】
電池自動車や燃料電池自動車の量産化が検討されている現状、水素吸着材等の充填方法に問題がある。特性を損傷しない、短時間充填、水素吸収効率高い、省工程、コストダウンが要求される。
そこで、本目的を達成するため、特願2009-63514記載で改良点がある。電池特性を最良にするには、粒度の違う物を、粒度別に積層充填方法が、重要な起因を解決する、大量生産が出来ることと、容易に製造が出来、安全で安価に提供できる。
【0008】
リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方式等は、充填量が少なく、小型で大容量の極活物質層、電池極、電池又は水素吸蔵層が不向きである。難工程、多工程等で、高価である。
【発明を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する為、該発明者の記載、2009-63514を改良発明する。ケーシング内に密に内装されて、回転自在なシリンダに設けられる、シリンダの軸心に直交方向のピストン穴及びピストン穴に往復自由にゆるく嵌められたピストン穴長さより短寸のピストンと、偏心軸で構成し、シリンダの回転に従い受容体積室を形成手段することと、偏心軸を、ピストンスライダ径又はピストン径を許容する長さで、偏心軸円周の外径面をカットすることと、停止位置が吸込口と、受容体積室と、シリンダ排出穴又は焼結合金多孔穴と、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴で導通し、外部から真空脱気する。ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴径を順次小さくし、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴を通過した物を外部で収容手段することで、粒がより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法及び分粒装置。で一開口したアルミニュウム箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる正極活物質粉又はペースト等を、形成、充填手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する。焼結合金の穴径を順次大から小にすることで、高精度の分粒が、電池混合粉のように金属粉の比重大の物も、気流式と違い細分化分粒が容易である。そして、高精度のに分粒した物を複数台で積層充填が容易で連続製造する。
【0010】
該発明は、カップに入れて品物中を真空脱気して、余分の空気を真空排気して、縮小、嵩密度大にして、ひっくり返し吐出すと同じ原理で、まったく電池特性等を損傷しない。尚、排気穴の部分を、部分的又はシリンダ全体を粒子が通過しない、穴径の焼結合金にしても良く、焼結合金で微粉体及び超微粉体等も可能にする。小容量の物は、ピストンスライダを省略することで、可能でピストン径が小さくなり、極小容量も容易となる。ピストンを複数にすることで、多連型にすることも出来る。複数のピストンを変位位置に設けることで、脈動を消すことで連続塗布充填が可能である。
【0011】
又、該粒子径の一定なる、粒子の含有率が一定である極活物質粒子を、請求項1、で形成、充填する。
【0012】
加圧、真空方法として、真空隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧と、同時に真空脱気手段の、相乗関係で余分な空気の脱気効率が大になり、より縮小する。平プレス方法又は真空手段を設けた平プレス方法やローラー及びサンドベルト等による加圧する。
【0013】
リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方法等と違い充填量が多く出来るので、より電池特性が高い、小型、軽量で大容量の極活物質層、電池極、電池又は水素等の吸蔵層が容易に連続的に量産が可能になる。
【0014】
凹凸面(線状又は点状)が形成保型されているので、燃料電池の場合は、積層構造で、凹凸面が空気の通り道となり対流、流動性が良く、発電効率が高い、電池が小型の軽量で、大容量で長時間使用にする。
【発明の効果】
【0015】
該発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されているような効果をうながす。
【0016】
焼結合金の穴径を順次大から小にすることで、高精度の分粒が、電池混合粉のように金属粉の比重大の物も、気流式と違い細分化分粒が容易である。そして、高精度の分粒した物を個別複数台で積層充填が容易で連続製造できる。
【0017】
化学品等粉粒体の状態に左右されず、燃料電池機器、電池混合粉容器等の形状に関わらず、既脱気の電池混合粉等を精密分粒し、定量分割、形成、充填が可能となる。既真空脱気電池混合粉等をアルミニュウム等の箔の容器や板等に真空加圧下の充填可能で、より電池混合粉や水素等の貯蔵効率が高くなる。
【0018】
該発明は、応力等をまったく与え無く、敏感な品物の特性に損傷を与えない、嵩密度を高くした物を、真空脱気と同時に加圧、縮小する。そこで、より嵩密度を高くするため、電池混合粉や水素等の貯蔵密度効率が高く、航続距離が伸張する。短時間充填、電池特性、水素等の吸収効率高、省工程、コストダウンになる。
【0019】
化学品工場では、粉粒体の飛散が解消され環境改善になる。
【0020】
電池混合粉等は高価なため、高度の定量精度が要求される。また高騰する原料費のロスを無くすことが出来る。
【0021】
又、人手に触れる事無く、定量分割、形成及び充填が容易となるので、安全、安心及び無人で提供出来る。
【0022】
リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方法等と違い充填量が多く出来るので、より電池特性が高い、小型、軽量で大容量の極活物質層、電池極、電池又は水素等の吸蔵層が容易に連続的に量産が可能になる。
【0023】
凹凸面(線状又は点状)が形成保型されているので、燃料電池の場合は、積層構造で、凹凸面が空気の通り道となり対流、流動性が良く、発電効率が高い、電池が小型の軽量で長時間使用が出来る。
【0024】
そして、省人化でコストダウンとなる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0025】
上記目的を達成する為、特願2009-63514の改良発明で、停止位置が吸込口と、受容体積室と、シリンダ排出穴又は焼結合金多孔穴と、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴で導通し、外部から真空脱気することと、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴径を順次小さくし、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴を通過した物を外部で収容手段することで、粒がより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法及び分粒装置。で一開口したアルミニュウム箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる正極活物質粉又はペースト等を、形成、充填手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する。
【0026】
該発明は、カップに入れて品物中を真空脱気して、余分の空気を真空排気して、ひっくり返し吐出するのと同じ原理で、まったく電池特性等を損傷しない。尚、排気穴の部分を、部分的又はシリンダ全体を粒子が通過しない、穴径の焼結合金にしても良く、焼結合金で微粉体及び超微粉体等も可能にする。電池混合粉のように、比重大の物も、気流式と違い分粒が容易である。焼結合金の粒度を、順次大から小にすることで、高精度の精密分粒が容易となる。真空度の調整は、大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間で任意に自在調整手段で、シャープに分粒し、形成、充填が容易である。小容量の物は、スライダーを省略することで、可能でピストン径が小さくなり、超小容量も容易となる。ピストンを複数にすることで、多連型にすることも出来る。
【0027】
又、該粒子径の一定なる、粒子の含有率が一定である極活物質粒子を、請求項1、で形成、充填する。
【0028】
又は、該粒子径の一定なる、粒子の含有率が一定である極活物質粒子である物を、1個又は複数個を、重積して、隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧手段をし、と同時に真空脱気して、縮小する製造する方法で、アルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段する。真空度の調整は、大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間で任意に自在調整手段で、正極活物質層、を重積した重積活物質の電池極で、より電池特性が良くする。
【0029】
又は、該粒子径の異なる、粒子の含有率が一定である、極活物質粒子を順次に請求項1、で重積して、隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧手段をし、と同時に真空脱気して、縮小する製造する方法で、アルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、正極活物質層、を重積した重積活物質の電池極、セルで、より電池特性が良くする。
【0030】
又、該粒子径の一定なる、固形分濃度が、濃度勾配に重積層して、極活物質粒子を順次に請求項1、で重積層充填して、隔室内で平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し加圧手段し、と同時に真空脱気して、縮小する製造する方法で、アルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、正極活物質層、を重積した重積活物質の電池極、セルで、より電池特性が良くする。
【0031】
加圧方法として、真空隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し、平プレス方法又は真空手段を設けた平プレス方法やローラー及びサンドベルト等による加圧、縮小、方法等が考えられる。
【0032】
サンドベルトによる加圧方法の場合は、電池極の製造方法の場合、アルミニュウム等の箔を、上面の一方を開口して、容器を形成する。
【0033】
請求項1記載で、電池混合粉を、アルミニュウム箔等の容器に形成及び充填手段し、極活物質層、電池極を製造する。
【0034】
上面の一方の開口部を、折り曲げ等の閉口手段をする。
【0035】
幅方向寸法規制のコンベアで移行する。
【0036】
上部の閉口部に真空脱気手段を設けた平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備した、サンドベルト等で、規制高さに、サンドベルト等で加圧成形する。
【0037】
アルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から、真空脱気しながら、補修形成され移行する。
【0038】
容易に連続的に、安価で量産が可能になる。
【0039】
又、該粒子径の異なる極活物質層を複数個を重積層して、隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧手段をし、同時に真空脱気する製造方法で、極活物質層、電池極、セル、電池が、より電池特性が良くなる。
【0040】
又、該粒子径の異なる固形分濃度が大きくなる様に、濃度勾配に積層して、隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧手段をし、同時に真空脱気する製造する方法で、より電池特性が良い、極活物質層、電池極、セル、電池が出来る。
【0041】
リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方法等と違い、充填量が多く出来るので、小型で大容量の極活物質層、電池極、セル、電池又は水素等の吸蔵層が容易に連続的に量産が可能になる。
【0042】
凹凸面(線状又は点状)が形成保型されているので、燃料電池の場合は、積層構造で、凹凸面が空気の通り道となり対流、流動性が良く、発電効率が高い、電池が小型の軽量で大容量の長時間使用が出来る。
【実施例】
【0043】
上記目的を達成する為、当発明者の特願2009-63514を改良発明する。ケーシング1内に密に内装されて、回転自在なシリンダ3に設けられる、シリンダ3の軸心に直交方向のピストン穴4及びピストン穴4に往復自由にゆるく嵌められたピストン穴4長さより短寸のピストン5と、偏心軸9で構成し、シリンダ3の回転に従い受容体積室Aを形成手段することと、偏心軸9をピストンスライダ7径又はピストン5径を許容する長さで、偏心軸9円周の外径面をカット19することと、停止位置が吸込口12と、受容体積室Aと、シリンダ排出穴又は焼結合金多孔穴14と、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴15で導通し、外部から真空脱気することと、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴径を順次小さくし、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴を通過した物を外部で収容手段することで、粒がより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法及び分粒装置。で一開口したアルミニュウム箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる正極活物質粉又はペースト等を、形成、充填手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する。
【0044】
該発明は、カップに入れて品物中を真空脱気して、余分の空気を排気して、ひっくり返し吐出するのと同じ原理で、まったく電池特性等を損傷ない。尚、排気穴の部分を、部分的又はシリンダ3全体を粒子が通過しない、穴径の焼結合金にしても良く、焼結合金で微粉体及び超微粉体等も可能にする。焼結合金の多孔穴の大きさを替えることと、順次大から小にすることで、高精度の分粒が電池混合粉のように、気流式と違い比重大の物も、細分化分粒が容易である。真空度の調整は、大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間で任意に、自在調整が可能であることで、シャープに分粒し充填が容易である。電池特性を最良にするには、粒度の違う物を、粒度別に積層充填方法が、重要な起因を解決でき、容易に製造が出来る為、安全で安価に提供できる。小容量の物は、ピストンスライダ7を省略することで、可能でピストン5径が小さくなり、超小容量も容易となる。ピストン5を複数にすることで、多連型にすることも出来る。
【0045】
実施例1?9図で説明すると、極活物質層、電池極の製造方法の場合、アルミニュウム等の箔を、上面の一方を開口して、容器を形成する。
【0046】
請求項1記載で、電池混合粉をアルミニュウム等の箔の容器に形成、充填手段し、極活物質層、電池極を製造する。
【0047】
次いで、上面の一方の開口部を、折り曲げ等で閉口手段をする
【0048】
上部の閉口部に真空脱気手段を設けた、平面又は凹凸面(線状又は点状)37を具備した、規制高さに、隔室30内で、平プレス押し具33で加圧成形する、と同時に外部から真空脱気35する。
【0049】
アルミニュウム等の箔32、の上面等の隙間又は多孔面36から、真空脱気35しながら、凹凸面(線状又は点状)が形成保型される。
【0050】
容易に連続的に、安価で量産が可能になる。
【0051】
極活物質物、電池混合等の粉粒体の場合は、誤差がほとんど無く、飛び粉の飛散も無くなる。
【0052】
当発明は、応力等をまったく与え無いので、敏感な品物の特性に損傷を与えない。嵩密度を大にするため、航続距離が大幅に伸張する。
【0053】
又、該粒子径の異なる極活物質層31を複数重積層して、隔室30内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)37を具備し、加圧手段をし、同時に真空脱気35する。真空度の調整は、大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間で任意に、自在調整が可能である製造方法で、極活物質層、電池極、セル、電池が、より電池特性が良くなる。
【0054】
又、該粒子径の異なる固形分濃度が大きくなる様に、濃度勾配に積層する。1個又は複数個を隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)37を具備し、加圧手段33をし、同時に真空脱気35する等製造する方法で、より電池特性が良い、極活物質層、電池極、セル、電池が出来る。
【0055】
リチウムイオン電池のスクリーン塗布方法等と違い充填量が多く出来るので、より電池特性が良い、大容量の極活物質層、電池極、セル、電池又は水素等の吸蔵層が容易に連続的に量産が可能になる。
【0056】
凹凸面(線状又は点状)が形成保型されているので、燃料電池の場合は、積層構造で、凹凸面が空気の通り道となり対流、流動性が良く、発電効率が高い、電池が小型で長時間使用が出来る。
【0057】
極活物質材20等の分粒、形成、充填の場合の、実施例を図8、9で説明すると、タンク21に収容させた、極活物質材20等を、真空ポンプ28、の負圧で収容器27、分粒機24、ホッパー23、吸込み管22、を介して吸引され、ホッパー23、内に受容される。最初の分粒機24、のケーシング排出穴又は焼結合金多孔15、穴径を大にする。そして、次の分粒機24の多孔穴15、径をより小さくし、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔15、穴径を順次より小さくし、外部で収容手段27、する。ことで、高精度の分粒ができる。吐出側は供給ガイド25を介して、容器26等に、形成、充填する。
【0058】
極活物質材20等のペースト充填の場合、実施例を図9で説明すると、分粒機24の下方にガイドローラー29、に支持され、アルミニュウム32、箔等の板状を駆動手段38で、タクト移載する。停止時に、極活物質材20等の下面がアルミニュウム32、箔等の板状上面に、形成、塗布、充填する。
又、連続移載中に充填する事もできる。
極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を容易に連続的に製造する方法で、量産が可能になり、従来の製法より格段に安価になる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
化学品等の粉粒体メーカー、自動車メーカー、電池メーカー、複写機メーカー等にとっては、必要不可欠である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】この発明の実施例、分粒機を示す側面縦断面図である。
【図2】は、B-B矢視の停止状態の、正面縦断面図である。
【図3】この発明の実施例を示す、極活物質層、電池極の一例の、正面縦断面図である。
【図4】は図3記載で、同密度の場合の重積層した一例の、正面縦断面図である。
【図5】は図3記載で、密度違い物の場合の重積層した一例の、正面縦断面図である。
【図6】は図3記載で、密度濃度勾配に積層した場合一例の、正面縦断面図である。
【図7】は図3記載で、密度違い物の場合の積層した一例の、正面縦断面図である。
【図8】は分粒、充填方法のシステムフローシート図。
【図9】はペースト等の、充填方法のシステムフローシート図。
【符号の説明】
【0061】
1、ケーシング 3、シリンダ 4、ピストン穴 5、ピストン 7、ピストンスライダ 9、偏心軸 12、吸込口 14、シリンダ排気穴又は焼結合金多孔穴 15、ケーシング排気穴又は焼結合金多孔穴 19、偏心軸カット部 20、極活物質材 21、タンク 22、吸込み管 23、ホッパー 24、分粒機 25、供給ガイド 26、容器 27、収容器 28、真空タンク 29、ガイドローラー A、受容体積室 30、隔室 31、極活物質層 32、アルミニュウム箔等 33、押し具板 34、真空隔室 35、真空ポンプ 36、隙間等 37、平面又は凹凸面(線状又は点状) 38、駆動手段。


【書類名】特許請求の範囲
【請求項1】
ケーシング内に密に内装されて、回転自在なシリンダに設けられる、シリンダの軸心に直交方向のピストン穴及びピストン穴に往復自由にゆるく嵌められたピストン穴長さより短寸のピストンと、偏心軸で構成し、シリンダの回転に従い受容体積室を形成手段することと、偏心軸をピストンスライダ径又はピストン径を許容する長さで、偏心軸円周の外径面をカットすることと、
停止位置が吸込口と、受容体積室と、シリンダ排出穴の1個又は複数の穴、又は焼結合金多孔穴径又はフイルターの穴径と、前記排気穴と導通して外部から真空脱気することと、真空度の調整を、大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間で、任意に自在調整が可能であることと、
ケーシング排出穴の1個又は複数の穴、又は焼結合金多孔穴径又はフイルターの穴径と、
前記排気穴径を順次小さくし、前記排気穴径を、通過した物を、外部で収容手段することで、粒度がより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法及び分粒装置。
【請求項2】
請求項1記載で、一開口したアルミニュウム箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物等の極活物質粉等又はペースト等を、形成、充填手段し、極重積活物質板、電池極,セル又は水素吸蔵層を製造する方法。
【請求項3】
請求項1、2記載で、開口部を閉口手段し、隔室内で平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧手段する。アルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から、脱気手段し、極重積活物質板、電池極、板又は水素吸蔵層を製造する方法。
【請求項4】
請求項1、2記載、で開口部を閉口手段し、隔室内で平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧手段する。と同時にアルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から、外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段する。真空度の調整は、大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間の任意に自在調整手段で、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する方法。
【請求項5】
請求項1、2記載で、真空脱気手段を設け、平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備した、押し具板等で加圧する。と同時にアルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から、外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する方法。
【請求項6】
請求項1、2記載、で開口部を閉口手段し、真空脱気手段を設け、平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備した、サンドベルト等で加圧する。と同時にアルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から、外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する方法。
【請求項7】
請求項1、2記載、で開口部を閉口手段し、真空脱気手段を設け、平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備した、ロールで加圧する。と同時にアルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から、外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する方法。
【請求項8】
該粒子径の異なる、粒子の含有率が一定である、極活物質粒子を順次に請求項1、で1個又は複数個重積層充填して、隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧手段をし、と同時に真空脱気して、縮小する製造する方法で、アルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する方法。
【請求項9】
該粒子径の一定なる、固形分が、濃度勾配に重積層して、極活物質粒子を順次に請求項1、で1個又は複数個を積層充填して、隔室内で平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し加圧手段し、と同時に真空脱気して、縮小する製造する方法で、アルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する方法。
【請求項10】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8及び9に記載のいずれかの一項、を用いることを特徴とする、二次電池及び燃料電池又は水素等のタンク機器。














3.本件手続補正の内容
本件手続補正は、明細書と特許請求の範囲を補正するものであり、補正後の明細書と特許請求の範囲の記載事項は、次のとおりである。

【書類名】明細書
【発明の名称】粉粒の分粒方法、極活質層、電池極、水素等の吸蔵層の製造方法及び電池、二次電池又はタンク。
【技術分野】
【0001】
本発明は化学品等の粉粒体等の分粒方法及び装置、及び極活質層、電池極、電池、燃料電池、又は水素等タンク、機器等に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池自動車や電池自動車の量産化が検討されている現状、水素吸着材等の充填方法が航続距離を伸ばす起因の一つでもある。燃料電池、水素等タンクや電池極の充填は、粒子に特殊な加工しているため、オーガー等が使用出来ないので、自然落下による充填が余儀なくされ、5?50時間の長時間を要す。
【0003】
燃料電池自動車の水素等タンクの、水素吸着材の場合は、多孔性で攪拌、摩擦、練り、圧縮、衝突等の応力を与えると、吸着材の多孔性等の特性が潰れる。特殊な本来の特性が損傷する。今、燃料電池自動車や電池自動車は、航続距離が短いのを伸ばすことが最大の課題である。空隙間が生じ、その分水素吸着材や電池混合粉の嵩密度が小さく、航続距離が短くなる。又、真空脱気の水素吸着材、電池混合粉で無いため密度が小さく、その分水素、電池特性の吸収効率が悪く、航続距離が短い。そして、嵩密度が小さく、長時間充填、難工程、多工程及び高価格である。又、電池自動車のリチウムイオン電池の場合は、電池混合粉をスクリーン塗布方法等が多く用いられているが、充填量が少なく、大容量電池には不向きである。難工程、多工程、高価原材料等で、高価である。
【0004】
電池混合粉は、飛び粉が出来、微粉体等が飛散し、環境に悪い。
【0005】
又、電池極等は格段の生産量が多く、高価の物が多く、高騰し材料費でロス金額が大きい。
【0006】
【特許文献1】特願2009-63514
【発明の開示】
【発明が解消しょうとする課題】
【0007】
電池自動車や燃料電池自動車の量産化が検討されている現状、水素吸着材等の充填方法に問題がある。特性を損傷しない、短時間充填、水素吸収効率高い、省工程、コストダウンが要求される。そこで、本目的を達成するため、特願2009-287144カット記載で改良点がある。電池特性を最良にするには、粒度の違う物を、粒度別に積層充填方法が、重要な起因を解決する、大量生産が出来ることと、容易に製造が出来、安全で安価に提供できる。
【0008】
リチウムイオン電池のペースト式のスクリーン塗布方式等は、充填量が少なく、小型で大容量の極活物質層、電極、二次電池又は水素吸蔵層が不向きである。何度も繰り返し、塗布、乾燥、加圧の難工程、多工程等を余儀なくするため高価である。
【発明を解決するための手段】
【0009】
ケーシング内に密に内装されて、回転自在なシリンダと、前記のシリンダに設けられている、シリンダの軸心に直交方向のピストン穴と、前記のピストン穴に往復自由にゆるく嵌められた、ピストン穴長さより短寸のピストンと、前記のピストンに配した周方向のピストン長穴と、偏心軸と、で構成することと、
偏心軸の円周部をピストンスライダ径又はピストン径又は幅より大の長さで、偏心軸円周の摺動する面の外径面をカットすることと、
シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成することと、
と、ピストンの往復機構と、で形成される受容体積室と、前記の受容体積室に受容された品物と、シリンダ排気穴(1個又は複数穴又は焼結合金多穴)と、ケーシング排気穴(1個又は複数穴又は焼結合金多穴)と、フイルターの穴と、外部に設けた真空ポンプと、を導通することと、
前記の導通した位置を下死点と、停止位置にすることと、
前記の受容体積室を前記の真空ポンプの、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の真空圧力で自在調整し排気することと、
前記の真空ポンプを用いて、真空の負圧でフイルターを介して、品物をホッパーに収容する分粒機と、
前記の分粒機毎に、
前記の分粒機排気穴の、
前記の分粒機排気穴の穴径を、所定の穴径に、
前記の分粒機毎に、
前記の分粒機排気穴の穴径を、順次に小さくすること、で一定の粒径にならしめ粒径をより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法を用いて、一開口したアルミニュウム箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる正極活物質粉又はペースト等を、形成、充填して、極活物質積層、電池極又は水素吸蔵層を製造する。焼結合金の穴径を順次大から小にすることで、電池混合粉の電極活物質の金属粉ように比重大の物も、気流式と違い粒度径の選別で細分化分粒が容易である。そして、高精度に分粒した物を、複数台で積層充填が容易で連続製造する。
【0010】
該発明は、カップに入れて品物中を真空脱気して、余分の空気を真空排気して、縮小、嵩密度大にして、ひっくり返し吐出すと同じ原理で、まったく電池特性等を損傷しない。尚、排気穴の部分を、部分的又はシリンダ全体を粒子が通過しない、穴径の焼結合金にしても良く、焼結合金で微粉体及び超微粉体等も可能にする。小容量の物は、ピストンスライダを省略することで、可能でピストン径が小さくなり、極小容量も容易となる。ピストンを複数にすることで、多連型にすることも出来る。複数のピストンを変位位置に設けることで、脈動を消すことで連続塗布充填が可能である。
【0011】
リチウムイオン化合物等の電池混合粉又はペーストを、電池混合粉の粒子径を一定な、粒子の含有率が一定である極活物質粒子を、請求項1に、記載された分粒方法を用いた分粒装置で形成、充填する。
【0012】
加圧、真空方法として、真空隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧と、同時に真空脱気手段の、相乗関係で余分な空気の脱気効率が大になり、より縮小する。プレス方法又は真空手段を設けた平プレス方法やローラー及びサンドベルト等による加圧する。
【0013】
リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方法等と違い充填量が多く出来るので、より電池特性が高い、小型、軽量で大容量の極活物質層、電池極、二電池又は水素等の吸蔵層が、容易に連続的に量産が可能になる。
【0014】
凸面(線状又は点状)が形成保型されているので、燃料電池の場合は、積層構造で、凹凸面が空気の通り道となり対流、流動性が良く、発電効率が高い、電池が小型の軽量で、大容量で長時間使用にする。
【発明の効果】
【0015】
該発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されているような効果をうながす。
【0016】
焼結合金の穴径を順次大から小にすることで、電池混合粉の電極活物質の比重大の物も、気流式と違い細分化分粒が容易である。そして、高精度の分粒した物を個別複数台で積層充填が容易で連続製造できる。
【0017】
化学品等粉粒体の状態に左右されず、燃料電池機器、電池混合粉容器等の形状に係わらず、既脱気の電池混合粉等を精密分粒し、定量分割、形成、充填が可能となる。既真空脱気電池混合粉等をアルミニュウム等の箔の容器や板等に真空加圧下の充填可能で、より電池混合粉や水素等の貯蔵効率が高くなる。
【0018】
該発明は、応力等をまったく与え無く、敏感な品物の特性に損傷を与えない、嵩密度を大にした物を、真空排気と同時にサンドベルトで加圧する。そこで、より嵩密度を高くするため、電池混合粉や水素等の貯蔵密度効率が高く、航続距離が伸張する。短時間充填、電池特性、水素等の吸収効率高、省工程、コストダウンになる。
【0019】
化学品工場では、粉粒体の飛散が解消され環境改善になる。
【0020】
電池混合粉等は高価なため、高度の定量精度が要求される。また高騰する原料費のロスを無くすことが出来る。
【0021】
又、人手に触れる事無く、定量分割、形成及び充填が容易となるので、安全、安心及び無人で提供出来る。
【0022】
リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方法等と違い充填量が多く出来るので、より電池特性が高い、小型、軽量で大容量の極活物質層、電池極、電池又は水素等の吸蔵層が、容易に連続的に量産が可能になる。
【0023】
凹凸面(線状又は点状)が形成保型されているので、燃料電池の場合は、積層構造で、凹凸面が空気の通り道となり対流、流動性が良く、発電効率が高い、二電池が小型の軽量で長時間使用が出来る。
【0024】
そして、省人化でコストダウンとなる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0025】
上記目的達成する為、特願2009-287144の改良発明である、
ケーシング内に密に内装されて、回転自在なシリンダと、前記のシリンダに設けられている、シリンダの軸心に直交方向のピストン穴と、前記のピストン穴に往復自由にゆるく嵌められた、ピストン穴長さより短寸のピストンと、前記のピストンに配した周方向のピストン長穴と、偏心軸と、で構成することと、
偏心軸の円周部をピストンスライダ径又はピストン径又は幅より大の長さで、偏心軸円周の摺動する面の外径面をカットすることと、
シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成することと、
と、ピストンの往復機構と、で形成される受容体積室と、前記の受容体積室に受容された品物と、シリンダ排気穴(1個又は複数穴又は焼結合金多穴)と、ケーシング排気穴(1個又は複数穴又は焼結合金多穴)と、フイルターの穴と、外部に設けた真空ポンプと、を導通することと、
前記の導通した位置を下死点と、停止位置にすることと、
前記の受容体積室を前記の真空ポンプの、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の真空圧力で自在調整し排気することと、
前記の真空ポンプを用いて、真空の負圧でフイルターを介して、品物をホッパーに収容する分粒機と、
前記の分粒機毎に、
前記の分粒機排気穴の、
前記の分粒機排気穴の穴径を、所定の穴径に、
前記の分粒機毎に、
前記の分粒機排気穴の穴径を、順次に小さくすること、で一定の粒径にならしめ粒径をより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法を用いて、一開口したアルミニュウム箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる正極活物質粉又はペースト等を、形成、充填して、極活物質積層、電池極又は水素吸蔵層を製造する。
【0026】
該発明は、カップに入れて品物中を真空脱気して、余分の空気を真空排気して、ひっくり返し吐出するのと同じ原理で、まったく電池特性等を損傷しない。尚、排気穴の部、部分的又はシリンダ全体を粒子が通過しない、穴径の焼結合金にしても良く、焼結合金で微粉体及び超微粉体等も可能にする。電池混合粉のように、比重大の物も、気流式と違い分粒が容易である。焼結合金の穴径を、順次大から小にすることで、高精度の精密分粒が容易となる。真空度の調整は、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの間の任意の圧力で、自在調整で、シャープに分粒し、形成、充填が容易である。小容量の物は、スライダーを省略することで、可能でピストン径が小さくなり、超小容量も容易となる。ピストンを複数にすることで、多連型にすることも出来る。
【0027】
粒子径の一定なる、粒子の含有率が一定である極活物質粒子を、請求項1、の記載された分粒方法を用いた分粒装置で形成、充填する。正極活物質層の電池極で、より電池特性が良くする。
【0028】
粒子径の異なる、粒子の含有率が一定である、極活物質粒子を、前記の分粒装置で、積層して、形成、充填する。正極活物質層のより電池特性が良くする。
【0029】
粒子径の一定なる、固形分濃度が、濃度勾配に極活物質粒子を順次に、前記の分粒装置で、積層して、形成、充填する。正極活物質層のより電池特性が良くする。
【0030】
加圧方法として、真空隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し、平プレス方法又は真空手段を設けた平プレス方法やローラー及びサンドベルト等による加圧方法等が考えられる。
【0031】
同発明者の特開2008-120449に記載の、
複数の相対垂直サンドベルトコンベアに真空ベルトを設け、前記のベルトに吸着された、
被開口容器又は板状が進行すると、
移載するように前記のベルトを配置する移載方法と、
前記の容器又は板状を順次に拡がるように、前記のベルトを配置する開口方法と、
前記の方法で開口されたアルミニュウム箔の、前記の容器又は板状に極活物質を、請求項3記載の充填方法を用いて充填することと、
前記の容器又は板状の開口部を、折り曲げ等の閉口方法と、
前記のベルトの内間隙が、移載方向に向けて進行すると、順次に狭くなるように、前記のベルトを配置するベルト方式の容器又は板状の加圧方法と、
前記のベルトの延長上に、ローラーを設けることと、
前記の容器又は板状が移載方向に向けて進行すると加圧するように、前記のローラーを配するローラー方式の容器又は板状の加圧方法と、
前記の加圧する方式のいずれか1方の方式の加圧方法。
【0032】
前記の特開2008-120449の開口、移載方法のベルトに、アルミニュウム箔の水平方向の帯状板を配し、
前記の方法の上部に折り曲げ機を設け、
折り曲げ機で水平方法の帯状板を縦方向に折り曲げ、
間欠移載する、折り曲げた帯状板を製造する、
前記の移載機に配したアルミニュウム箔の折り曲げた帯状板を、
前記の方法で挟み所定距離に間欠移載する、
停止時に縦方向に熱結着をすると、容易に容器(袋)を製造可能になる。
容器(箱)の場合は、前記開口方法で開口する、開口停止時に型プレスや折り曲げ機、熱結着で容易に容器(箱)が製造可能になり、極活物質層、電池極を製造する。
【0033】
アルミニュウム等の箔、の上面等の隙間又は多孔面から、真空脱気しながら、補修形成され移行する。
【0034】
容易に連続的に、安価で量産が可能になる。
【0035】
リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方法等と違い、充填量が多く出来るので、小型で大容量の極活物質層、セル、電池極、電池又は水素等の吸蔵層が、容易に連続的に量産が可能になる。
【実施例】
【0036】
上記目的を達成する為、当発明者の特願2009-287144を改良発明する。
ケーシング内に密に内装されて、回転自在なシリンダと、前記のシリンダに設けられている、シリンダの軸心に直交方向のピストン穴と、前記のピストン穴に往復自由にゆるく嵌められた、ピストン穴長さより短寸のピストンと、前記のピストンに配した周方向のピストン長穴と、偏心軸と、で構成することと、
偏心軸の円周部をピストンスライダ径又はピストン径又は幅より大の長さで、偏心軸円周の摺動する面の外径面をカットすることと、
シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成することと、
と、ピストンの往復機構と、で形成される受容体積室と、前記の受容体積室に受容された品物と、シリンダ排気穴(1個又は複数穴又は焼結合金多穴)と、ケーシング排気穴(1個又は複数穴又は焼結合金多穴)と、フイルターの穴と、外部に設けた真空ポンプと、を導通することと、
前記の導通した位置を下死点と、停止位置にすることと、
前記の受容体積室を前記の真空ポンプの、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の真空圧力で自在調整し排気することと、
前記の真空ポンプを用いて、真空の負圧でフイルターを介して、品物をホッパーに収容する分粒機と、
前記の分粒機毎に、
前記の分粒機排気穴の、
前記の分粒機排気穴の穴径を、所定の穴径に、
前記の分粒機毎に、
前記の分粒機排気穴の穴径を、順次に小さくすること、で一定の粒径にならしめ粒径をより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法を用いて、一開口したアルミニュウム箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる正極活物質粉又はペースト等を、形成、充填し、極活物質積層、電池極又は水素吸蔵層を製造する。
【0037】
複数の相対垂直サンドベルトコンベアに真空ベルトを設け、前記のベルトに吸着された、被開口容器又は板状が進行すると、
移載するように前記のベルトを配置する移載方法と、
前記の容器又は板状を順次に拡がるように、前記のベルトを配置する開口方法と、
前記の方法で開口されたアルミニュウム箔の、前記の容器又は板状に極活物質を、請求項3記載の充填方法を用いて充填することと、
前記の容器又は板状の開口部を、折り曲げ等の閉口方法と、
前記のベルトの内間隙が、移載方向に向けて進行すると、順次に狭くなるように、前記のベルトを配置するベルト方式の容器又は板状の加圧方法と、
前記のベルトの延長上に、ローラーを設けることと、
前記の容器又は板状が移載方向に向けて進行すると加圧するように、前記のローラーを配するローラー方式の容器又は板状の加圧方法と、
前記の加圧する方式のいずれか1方の方式の加圧方法。
活物質を充填された容器を、前記ローラーで加圧することを特徴とする加圧方法。
該発明は、カップに入れて品物中を真空脱気して、余分の空気を排気して、ひっくり返し吐出するのと同じ原理で、まったく電池特性等を損傷ない。尚、排気穴の部分を、部分的又はシリンダ3全体を焼結合金にしても良く、焼結合金で微粉体及び超微粉体等も可能にする。焼結合金の多孔穴の大きさを替えることと、分粒機毎に順次大から小にすることで、高精度の分粒が電池混合粉のように、気流式と違い比重大の物も、細分化分粒が容易である。真空度の調整は、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの間の任意の圧力で,自在に調整が可能であることで、シャープに分粒が容易である。電池特性を最良にするには、粒度の違う物を、粒度別に積層充填方法が、重要な起因を解決でき、容易に製造が出来る為、安全で安価に提供できる。小容量の物は、ピストンスライダ7を省略することで、可能でピストン5径が小さくなり、超小容量も容易となる。ピストン5を複数にすることで、多連型にすることも出来る。
【0038】
請求項1、に記載の分粒方法を用いてなる分粒装置で、電池混合粉をアルミニュウム等の箔の容器に形成、充填し、極活物質層を製造する。
【0039】
次いで、上面の一方の開口部を、折り曲げ等、で閉口をする
【0040】
アルミニュウム等の箔32、の上面等の隙間又は多孔面36から、脱気しながら形成保型される。
【0041】
容易に連続的に、安価で量産が可能になる。
【0042】
極活物質物、電池混合等の粉粒体の場合は、重量誤差がほとんど無く、飛び粉の飛散も無くなる。
【0043】
当発明は、応力等をまったく与え無いので、敏感な品物の特性に損傷を与えない。嵩密度を大にするため、航続距離が大幅に伸張する。
【0044】
該粒子径の異なる極活物質層31を複数積層する隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)37を具備し、加圧し、同時に真空脱気35する。真空度の調整は、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの間の任意の圧力で,自在調整が可能である製造方法で、極活物質層、電池極がより電池特性が良くなる。
【0045】
該粒子径の異なる、粒子の含有率が一定である、極活物質粒子を、前記の分粒装置で、積層して、形成、充填する。正極活物質層のより電池特性が良くする。
【0046】
リチウムイオン電池のスクリーン塗布方法等と違い充填量が多く出来るので、より電池特性の良い、大容量の極活物質層、電池極、セル、電池又は水素等の吸蔵層が、容易に連続的に量産が可になる。
【0047】
凹凸面(線状又は点状)が形成保型されているので、燃料電池の場合は、積層構造で、凹凸面が空気の通り道となり対流、流動性が良く、発電効率が高い、電池が小型で長時間使用が出来る。
【0048】
極活物質材20等のペースト充填の場合、実施例を図9で説明すると、分粒機24の下方にガイドローラー29、に支持され、アルミニュウム32、箔等の板状を駆動手段38で、タクト移載する。停止時に、極活物質材20等の下面がアルミニュウム32、箔等の板状上面に、形成、充填する。又、連続移載中に充填する事もできる。極活物質積層、電池極又は水素吸蔵層を容易に連続的に製造する方法で、量産が可能になり、従来の製法より格段に安価になる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
化学品等の粉粒体メーカー、自動車メーカー、電池メーカー、複写機メーカー等にとっては、必要不可欠である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】この発明の実施例、分粒機を示す側面縦断面図である。
【図2】は、B-B矢視の停止状態の、正面縦断面図である。
【図3】この発明の実施例を示す、極活物質層、電池極の一例の、正面縦断面図である。
【図4】は図3記載で、同密度の場合の重積層した一例の、正面縦断面図である。
【図5】は図3記載で、密度違い物の場合の重積層した一例の、正面縦断面図である。
【図6】は図3記載で、密度濃度勾配に積層した場合一例の、正面縦断面図である。
【図7】は図3記載で、密度違い物の場合の積層した一例の、正面縦断面図である。
【図8】は分粒、充填方法のシステムフローシート図。
【図9】はペースト等の、充填方法のシステムフローシート図。
【符号の説明】
【0051】
1、ケーシング 3、シリンダ 4、ピストン穴 5、ピストン 7、ピストンスライダ 9、偏心軸 12、吸込口 14、シリンダ排気穴又は焼結合金多穴 15、ケーシング排気穴又は焼結合金多穴 19、偏心軸カット部 20、極活物質材 21、タンク 22、吸込み管 23、ホッパー 24、分粒機 25、供給ガイド 26、容器 27、フイルター 28、真空タンク 29、ガイドローラー A、受容体積室 30、隔室 31、極活物質層 32、アルミニュウム箔等 33、押し具板 34、真空隔室 35、真空ポンプ 36、隙間等 37、平面又は凹凸面(線状又は点状) 38、駆動手


【書類名】特許請求の範囲
【請求項1】
ケーシング内に密に内装されて、回転自在なシリンダと、前記のシリンダに設けられている、シリンダの軸心に直交方向のピストン穴と、前記のピストン穴に往復自由にゆるく嵌められた、ピストン穴長さより短寸のピストンと、前記のピストンに配した周方向のピストン長穴と、偏心軸と、で構成することと、
偏心軸の円周部をピストンスライダ径又はピストン径又は幅より大の長さで、偏心軸円周の摺動する面の外径面をカットすることと、
シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成することと、
と、ピストンの往復機構と、で形成される受容体積室と、前記の受容体積室に受容された品物と、シリンダ排気穴(1個又は複数穴又は焼結合金多穴)と、ケーシング排気穴(1個又は複数穴又は焼結合金多穴)と、フイルターの穴と、外部に設けた真空ポンプと、を導通することと、
前記の導通した位置を下死点と、停止位置にすることと、
前記の受容体積室を前記の真空ポンプの、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の真空圧力で自在調整し排気することと、
前記の真空ポンプを用いて、真空の負圧でフイルターを介して、品物をホッパーに収容する分粒機と、
前記の分粒機毎に、
前記の分粒機排気穴の、
前記の分粒機排気穴の穴径を、所定の穴径に、
前記の分粒機毎に、
前記の分粒機排気穴の穴径を、順次に小さくすること、で一定の粒径にならしめ粒径をより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法。
【請求項2】
請求項1記載の分粒方法を用いてなる分粒装置。
【請求項3】
請求項2記載の分粒装置を用いて、容器又は板状に充填することを特徴とする充填方法。
【請求項4】
複数の相対垂直サンドベルトコンベアに真空ベルトを設け、前記のベルトに吸着された、被開口容器又は板状が進行すると、
移載するように前記のベルトを配置する移載方法と、
前記の容器又は板状を順次に拡がるように、前記のベルトを配置する開口方法と、
前記の方法で開口されたアルミニュウム箔等の、前記の容器又は板状に極活物質を、請求
項3記載の充填方法を用いて充填することと、
前記の容器又は板状の開口部を、折り曲げ等の閉口方法と、
前記のベルトの内間隙が、移載方向に向けて進行すると、順次に狭くなるように、前記のベルトを配置するベルト方式の容器又は板状の加圧方法と、
前記のベルトの延長上に、ローラーを設けることと、
前記の容器又は板状が移載方向に向けて進行すると加圧するように、前記のローラーを配するローラー方式の容器又は板状の加圧方法と、
前記の加圧する方式のいずれか1方の方式の加圧方法。
【請求項5】
請求項2、5のいずれか1項に記載の装置又は請求項1、3、4のいずれか1項に記載の方法により製造される電極、二次電池、燃料電池、水素タンクのいずれか1種の製品。


4.本件手続補正前の明細書及び特許請求の範囲の記載
本件手続補正前の明細書と特許請求の範囲は、平成21年11月5日付けで全文補正された明細書と特許請求の範囲であり、それらの記載事項は、次のとおりである。

【書類名】明細書
【発明の名称】粉粒の分粒方法及びその装置。極活質層、電池極、水素等の吸蔵層の製造方法及び電池、二次電池又はタンク。
【技術分野】
【0001】
本発明は化学品等の粉粒体等の分粒方法及び装置。及び極活質層、電極、二次電池、燃料電池、又は水素等タンク、トナーカートリッジ機器等に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池自動車や電池自動車の量産化が検討されている現状、水素吸着材等の充填方法が航続距離を伸ばす起因の一つでもある。燃料電池、水素等タンクや電極の水素吸着材等の充填は粒子に特殊な加工しているため、オーガー等が使用出来ないので、自然落下による充填が余儀なくされ、5?50時間の長時間を要す。
【0003】
燃料電池自動車の水素等タンクの水素吸着材の場合は、多孔性で攪拌、摩擦、練り、圧縮、衝突等の応力を与えると、吸着材の多孔性等の特性が潰れる。特殊な本来の特性が損傷する。今、燃料電池自動車や電池自動車は航続距離が短いのを伸ばすことが最大の課題である。タンクに空隙間が生じその分水素吸着材や電池混合粉の嵩密度が小さく、航続距離が短くなる。又、真空排気の水素吸着材、電池混合粉で無いため密度が小さく、その分水素の吸収効率が悪く航続距離が短い。そして、嵩密度が小さく、長時間充填、難工程、多工程及び高価格である。又、電池自動車のリチウムイオン電池の場合は、電池混合粉をスクリーン塗布方法等が多く用いられているが、充填量が少なく、大容量電池には不向きである。難工程、多工程、高価原材料等で、高価である。
【0004】
電池混合粉は飛び粉が出来微粉体等が飛散し環境に悪い。
【0005】
又、電池極等は格段の生産量が多く高価の物が多く高騰する材料費でロス金額が大きい。
【0006】
【特許文献1】特願2009-63514
【発明の開示】
【発明が解消しょうとする課題】
【0007】
電池自動車や燃料電池自動車の量産化が検討されている現状、水素吸着材等の充填方法に問題がある。特性を損傷しない、短時間充填、水素吸収効率高い、省工程、コストダウンが要求される。そこで、本目的を達成するため、特願2009-63514記載で改良点がある。電池特性を最良にするには、粒度の違う物を、粒度別に積層充填方法が、重要な起因を解決する大量生産が出来安全で安価に提供できる。
【0008】
リチウムイオン電池のペースト式のスクリーン塗布方式等は、充填量が少なく、小型で大容量の極活物質層、電極、二次電池又は水素吸蔵層が不向きである。何度も繰り返し、塗布、乾燥、加圧の難工程、多工程等を余儀なくするため高価である。
【発明を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成する為、該発明者の記載、2009-63514を改良発明する。ケーシング内に密に内蔵されて、回転自在なシリンダに設けられている、シリンダの軸心に直交方向のピストン穴及びピストン穴に往復自由にゆるく嵌められた、ピストン穴長さより短寸のピストン穴と、偏心軸で構成し、偏心軸の円周部の摺動部を、ピストンスライダ径又はピストン径又は幅より大の長さで、偏心軸円周の摺動する面の外径面をカットすることと、シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成し、そして、シリンダの回転にともなって生じるシリンダの外周面とケーシングの内周の摺動面及びピストンの往復機構で形成される受容体積室に、受容された容積内の品物中の空気を真空で排気し、一定の密度にならしめ、停止位置が、吸込口と、受容体積室と、シリンダ排出穴の1個又は複数の穴、又は焼結合金多孔穴径と、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴径と、外部収容手段のフイルターの穴径と導通して外部から真空脱気することと、真空ポンプの真空度の調整を、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の圧力で自在調整することと、ケーシング排出穴の1個又は複数の穴、又は焼結合金多孔穴径又はフイルターの穴径と、前記排気穴径を順次小さくし、前記排気穴径を通過した物を外部で収容することで、粒度がより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法で一開口した金属箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる正又は負極活物質粉又はペーストを、形成、充填手段し、電極活物質層、電極又は水素吸蔵層を製造する。焼結合金の穴径を順次大から小にすることで、電池混合粉(電極活物質、導電材、結着材含、以下電池混合粉と言う)の電極活物質の金属粉ように比重大の物も、気流式と違い粒度径の選別で細分化分粒が容易である。そして、高精度に分粒した物を、粒度の大きさ別に複数台で積層充填が容易で連続製造する。
【0010】
該発明は、カップに入れて品物中を真空拝気して、余分の空気を真空排気して、縮小、嵩密度大にして、ひっくり返し吐出すと同じ原理で、まったく電池特性等を損傷しない。尚、排気穴の部分を、部分的又はシリンダ全体を粒子が通過しない、穴径の焼結合金にしても良く、焼結合金で微粉体及び超微粉体等も可能にする。小容量の物は、ピストンスライダを省略することで可能でピストン径が小さくなり極小容量も容易となる。ピストンを複数にすることで、多連型にすることも出来る。複数のピストンを変位位置に設けることで、脈動を消すことで連続塗布充填が可能である。
【0011】
リチウムイオン化合物等の電池混合粉又はペーストを、電池混合粉の粒子径を一定に、粒子の含有率が一定である電池混合粉粒子を請求項1で分粒し、所定の厚さ、単数層又は複数積層に形成、充填する。
【0012】
加圧真空方法として、真空隔室内で平面又は凹凸面(空気がスムーズに流れる線状又は点状)有し加圧と同時に真空排気の相乗関係で余分な空気の排気効率が大になりより縮小する。又は真空手段の平プレス、ローラー、サンドベルト等で加圧する。
【0013】
リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方法等と違い充填量が多く出来るので、より電池特性が高い、小型、軽量で大容量の電極活物質層、電極、二次電池又は水素等の吸蔵層が、容易に連続的に量産が可能になる。
【0014】
凹凸面(空気がスムーズに流れる線状又は点状)が形成保型されているので、燃料電池の場合は、積層構造で凹凸面が空気の通り道となり対流、流動性が良く、発電効率が高い、電池が小型の軽量で大容量で長時間使用にする。
【発明の効果】
【0015】
当該発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されているような効果をうながす。
【0016】
焼結合金の穴の穴径を順次大から小にすることで、電池混合粉の電極活物質の比重大の物も、気流式と違い細分化の高精度の分粒が容易である。そして、高精度の分粒した物を個別複数台で積層充填が容易で連続製造できる。
【0017】
化学品等粉粒体の状態に左右されず、燃料電池機器、電池混合粉容器等の形状に関わらず、電池混合粉を精密分粒し、定量分割、形成、充填が可能となる。既真空排気粉等をアルミニュウム等の箔の容器や板等に真空加圧下の充填可能で、より電池混合粉や水素等の貯蔵効率が高くなる。
【0018】
当該発明は、応力等をまったく与え無く、敏感な品物の特性に損傷を与えない、嵩密度を高くした物を、真空排気と同時にサンドベルト等で加圧縮小する。そこで、より嵩密度を高くするため、電池混合粉や水素等の貯蔵密度効率が高く航続距離が伸張する。短時間充填、電池特性、水素等の吸収効率高、省工程でコストダウンになる。
【0019】
化学品工場では粉粒体の飛散が解消され環境改善になる。
【0020】
電池混合粉等は高価なため高度の定量精度が要求される、また高騰する原料費のロスを無くすことが出来る。
【0021】
又、人手に触れる事無く、定量分割、形成及び充填が容易となるので、安全、安心及び無人で提供出来る。
【0022】
リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方法等と違い充填量が多く出来るので、より電池特性が高い、小型軽量で大容量の電極活物質層、電極、二次電池又は水素等の吸蔵層が、容易に連続的に量産が可能になる。
【0023】
凹凸面(空気がスムーズに流れる線状又は点状)が形成保型されているので、燃料電池の場合は、積層構造で凹凸面が空気の通り道となり対流、流動性が良く、発電効率が高い、電池が小型の軽量で長時間使用が出来る。
【0024】
そして、省人化でコストダウンとなる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0025】
上記目的を達成する為、特願2009-63514の改良の発明で、請求項1、2、ケーシング1内に密に内蔵されていて、回転を与えられるようになったシリンダ3とシリンダ3の軸心に直交方向に貫通し、シリンダ3に設けられたピストン穴4を、往複自在自由にゆるく嵌められた、ピストン穴4の長さより偏心量を許容する長さの短寸で、往複自在自由にゆるく嵌められたピストン5と、ピストン5には中央に軸心の直径方向に貫通するピストンスライダ7穴内に、ピストンスライダ7穴長さより偏心量を許容する長さの短寸で、往複自在自由にゆるく嵌められたピストンスライダ7が配されている。ピストン5にはピストンスライダ7穴に、同レベルでかつ穴と直交する円周方向に、ピストン5に在る周方向のピストン長孔10と、ピストンスライダ7と、フロントスライダ18を貫通しており、その端が調整自在なフロントカバー11に固定され、シリンダ3内に配された、偏心軸9の円周部をピストンスライダ7径又はピストン5径(幅))より大の長さで、偏心軸9の外径の円周部の面を直径より大の位置でカット19することと、シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成し、シリンダの回転にともなって生じる、ピストン穴とケーシングの内周とで形成される受容体積室Aを形成することと、吸込口12と、受容体積室Aと、シリンダ排出穴14(1個又は複数穴又は焼結合金多孔穴)と、ケーシング排気穴15(1個又は複数穴又は焼結合金多孔穴)と、導通した位置を停止位置にすることと、外部に真空ポンプを設け、前記排気穴14、15と、フイルター27と、外部の真空ポンプと導通し外部の真空ポンプで真空排気することと、シリンダ排気穴14の穴径(1個又は複数穴の穴径又は焼結合金多孔穴の穴径)と、ケーシング排出穴15の穴径(1個又は複数穴の穴径又は焼結合金多孔穴の穴径)と、フイルター又は収容器27の穴の穴径を順次小さくすることと、真空ポンプを外部に設け真空ポンプ28を用いて、真空の負圧でホッパー23又はフイルター収容器27を介し真空吸引され、ホッパー23内に吸引受容される。最初の分粒機24の前記シリンダ穴前記ケーシング穴径を大にする、そして、次の分粒機24の前記シリンダ穴径と前記ケーシング穴径とフイルター収容器27の穴径を所定の穴径に順次より小さくすることで細分化高精度の分粒することと、排気穴14、15、フイルター27と真空ポンプと導通し、真空ポンプの真空度の調整を、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の圧力で自在調整することと、前記排気穴14、15の穴径の通過した物を、外部に設けた前記ホッパー23又はフイルター27で収容することで、粒径がより細分化高精度に分粒することを特徴とする分粒方法及び装置で、一開口したアルミニュウム箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる電池混合粉又はペースト等を形成、充填手段し電極又は水素吸蔵層を製造する。
【0026】
当該発明は、品物をカップに入れて品物中の余分の空気を真空排気して、ひっくり返し吐出するのと同じ原理でまったく電池特性等を損傷しない。尚、排気穴の部分を、部分的又はシリンダ全体を粒子が順次通過しない穴径の焼結合金にしても良く、焼結合金で微粉体及び超微粉体等の分粒を可能にする。電極活物質のように比重大の物も、気流式と違い分粒が容易である。焼結合金の穴径を順次大から小にすることで、細分化高精度の精密分粒が容易となる。シャープに分粒し、形成、充填が容易である。小容量の物はスライダーを省略することで可能で、ピストン径が小さくなり超小容量も容易となる。ピストンを複数にすることで、多連型にすることも出来る。
【0027】
請求項1、2いずれか1項に記載の方法で製造される電極において、一開口したアルミニュウム箔等の容器(袋)又は帯状板に、リチウムイオン化合物等の電池混合粉又はペーストを、電極活物質の粒径を一定に分粒し、所定の厚さ、単数層又は複数積層に形成、充填し電極を製造する方法で電池特性を良くする。
【0028】
請求項1、2、3、8、9いずれか1項に記載の方法により製造される電極において、アルミニュウム箔等の袋(容器)が又は帯状板の開口部を熱結着で閉口し、真空圧力を保持する真空隔室内で真空隔室と真空ポンプとを導通し、真空ポンプを外部に設け真空ポンプを用いて真空排気する、アルミニュウム箔の袋(容器)の上面等の隙間又は多孔面から、加圧すると同時に真空排気する、真空ポンプの真空圧力の調整を最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の圧力で、自在調整にすることで電極の製造する方法でより電池特性を良くする。
【0029】
請求項1、2いずれか1項に記載の方法により製造される電極の電極活物質層において、排気穴14、15の穴径の異なる電極活物質を、所定の粒子径の装置を複数台設け電極活物質において、前記の電極活物質層表面から見てアルミニュウム箔に向かって、電極活物質の粒子径の異なる物を含有率が同様になるよう、アルミニュウム箔に近づく方向に、粒径を大きくなるよう順次に形成、充填し製造にする方法でより電池特性を良くする。
【0030】
請求項1、2いずれか1項に記載された方法で製造する電極の電極活物質層において、電極活物質層表面から見てアルミニュウム箔に方向に、電極活物質の粒子径が一定で電極活物質の粒数を大きくなるように濃度勾配にする、電極活物質、導電材、結着材に含まれる固形分濃度が大きくなるように濃度勾配で分粒、形成、充填、製造する電極活物質層で電池特性をより良くする。
【0031】
真空ローラーの場合は、ベルトコンベアの駆動ローラー、相対ローラー又はローラーとベルトの組み合わせで等で加圧し移行する。
【0032】
同発明者の特開2008-120449の装置のアルミニュウム箔の縦に折り曲げた帯状板をサンドコンベアで挟み移載し、間欠移載し所定距離停止時に縦方向に熱結着をすると容易に袋が製造可能になり、容器(箱状)の場合は、停止時に型プレスや折り曲げ機で容易に容器(箱状)を形状成する。
【0033】
請求項1、記載の方法により製造される電極活物質層を、排気穴14、15の穴径の異なる電極活物質を所定の粒子径の装置を複数台設け、前記開口機で袋開口し、袋開口の最大開口時に、電池混合粉等を当発明の分粒、充填機と組み合わせ容器(箱状)に充填する、
【0034】
容器(箱状)の上面の一方開口部を折り曲げ、熱結着し閉口する、
【0035】
請求項6相対垂直方向平面又は凹凸面(空気がスムーズに流れる線状又は点状)を配した、サンドベルト等でベルトコンベア設け、前記の相対垂直方向ベルトコンベア等の内側に沿って垂直真空隔室と真空接続穴と設け、被開口袋と相対垂直方向ベルトコンベアと垂直真空隔室と導通する導通穴を設けることと、外部に設けた真空ポンプと垂直真空隔室の真空接続穴と導通することと、袋の両面を真空吸着保持し移載方法又は被開口袋の両面を真空吸着保持し相対垂直方向ベルトコンベアが進行に従って、袋の両面を真空吸着保持し、移載及び真空吸着面を開口し、そして、真空垂直サンドコンベアベルトの相対面の間隔が移載方向に従って、次第に狭まるように傾斜にし、1個又は複数個重ねた電極を、閉口部(開口機の反作用の加圧装置)サンドベルト等で加圧成形し薄板状にする。
【0036】
サンドベルト等で加圧薄板状に成形し移載機で移行する。
【0037】
当発明特開2009-224334で極活物質の分粒、充填ができ電極を容易に連続的に安価で量産が可能になる。
【0038】
電極活物質層表面から見てアルミニュウム箔に向かって、電極活物質の粒子径の異なる物を含有率が同様になるよう、アルミニュウム箔に近づく方向に、粒径を大きくなるよう順次に形成、充填し製造にする方法の電極を真空隔室内で、平面又は凹凸面(空気がスムーズに流れる線状又は点状))を有する平プレス、ローラー、サンドベルト等による加圧と同時に真空排気で縮小する方法でより電池特性が良い、電極活物質層、電極、セル、二次電池が出来る。
【0039】
電極活物質層表面から見てアルミニュウム箔に向かって、電極活物質の粒子径が一定で極活物質材の粒数を大きくなるように濃度勾配にする、電極活物質、導電材、結着材に含まれる固形分濃度が大きくなるように濃度勾配で分粒、形成、充填、製造する電極活物質層の電極を真空隔室内で、平面又は凹凸面(空気がスムーズに流れる線状又は点状))を有する平プレス、ローラー、サンドベルト等による加圧と同時に真空排気で縮小する方法でより電池特性が良い、電極活物質層、電極、セル、二次電池が出来る。
【0040】
リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方法等と違い充填量が多く出来るため小型で大容量の電極活物質層、電極、二次電池又は水素等の吸蔵層が容易に連続に量産が可能になる。
【0041】
凹凸面(空気がスムーズに流れる線状又は点状)が形成保型されているので、燃料電池の場合は、積層構造で凹凸面が空気の通り道となり対流、空気の流動性が良く、発電効率が高い、電池が小型の軽量で大容量で長時間使用が出来る。
【実施例】
【0042】
当発明は、同発明者の特許第3581860号に改良発明である、偏心軸9の円周部をピストンスライダ7径又はピストン5径(幅))より大の長さで、偏心軸9の外径の円周部の面を直径より大の位置で、カット19する。ピストン5の軌跡をサインカーブ状に動作しないようにし、ピストン5が偏心機構から外れ、ピストン5の自重と真空圧力で、落下速さで急激に受容体積室Aを形成し、下死点位置で、最大の受容体積室Aを設定する。最大受容形成手段し保持したまま回転するようにする。シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成し、シリンダの回転にともなって生じる、ピストン穴とケーシングの内周とで形成される、受容体積室Aを形成することと、ピストン5が落下スピードで吐出するため、軽い粉体や密着性の物も、落下衝撃で容易にピストン5から離脱ができ、形成、充填ができる、吸込口12を停止位置に設定することと、外部に真空ポンプを設け、前記排気穴14、15と、フイルター27と、外部の真空ポンプと、導通し外部の真空ポンプで真空排気することと、シリンダ排気穴14の穴径と、ケーシング排出穴15の穴径とフイルター27の穴径を所定の穴径に順次小さくすることと、排気穴14、15フイルター27と真空ポンプと導通し、真空ポンプの真空度の調整を、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の圧力で自在調整手段することと、前記排気穴14、15の穴径の通過した物を、外部のホッパー23又はフイルター27で収容することで、粒径がより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法で、一開口したアルミニュウム箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる電池混合粉又はペースト等を形成、充填し電極又は水素吸蔵層を製造する。
【0043】
小容量の物は、ピストンスライダ7を省略することで可能で、ピストン5径が小さくなり超小容量も容易となり、ピストン5を複数にすることで多連型にすることも出来る。
【0044】
電池混合粉20等の分粒、形成、充填の場合の、実施例を図8、9で説明すると、真空ポンプ28を外部に設け真空ポンプを用いて真空の負圧で、ホッパー23又はフイルター収容器27を介し真空吸引され、ホッパー23内に吸引収容される。最初の分粒機24のシリンダ排出穴の穴径とケーシング排出穴の穴径と大にする、そして、次の分粒機24のシリンダ排出穴の穴径とケーシング排出穴の穴径とフイルター収容器27の穴径を所定の穴径に順次より小さくすることで細分化高精度の分粒が出来充填する。
【0045】
電池混合粉20等のペースト充填の場合、実施例を図9で説明すると、分粒機24の下方にガイドローラー29に支持され、アルミニュウム箔32等の帯状板をローラー(駆動手段)38で、タクト移載する。停止時に極活物質材20等をアルミニュウム箔32等の帯状板の上面に形成、充填する。又、連続移載中でも充填する事もできる。電極活物質積層、電極又は水素吸蔵層を容易に連続的に製造する方法で、量産が可能になり従来の製法より格段に安価になる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
化学品等の粉粒体メーカー、自動車メーカー、電池メーカー、複写機メーカー等にとっては、必要不可欠である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】この発明の実施例、分粒機を示す側面縦断面図である。
【図2】は、B-B矢視の停止状態の、正面縦断面図である。
【図3】この発明の実施例を示す、極活物質層、電池極の一例の、正面縦断面図である。
【図4】は図3記載で、同密度の場合の重積層した一例の、正面縦断面図である。
【図5】は図3記載で、密度違い物の場合の重積層した一例の、正面縦断面図である。
【図6】は図3記載で、密度濃度勾配に積層した場合一例の、正面縦断面図である。
【図7】は図3記載で、密度違い物の場合の積層した一例の、正面縦断面図である。
【図8】は分粒、充填方法のシステムフローシート図。
【図9】はペースト等の、充填方法のシステムフローシート図。
【符号の説明】
【0048】
1、ケーシング 3、シリンダ 4、ピストン穴 5、ピストン 7、ピストンスライダ 9、偏心軸 12、吸込口 14、シリンダ排気穴又は焼結合金多孔穴 15、ケーシング排気穴又は焼結合金多孔 19、カット 20、極活物質粉 21、タンク 22、吸込み管 23、ホッパー 24、分粒機 25、供給ガイド 26、容器 27、フイルター収容器 28、真空タンク 29、ガイドローラー A、受容体積室 30、隔室 31、極活物質層 32、アルミニュウム箔等 33、押し具板 34、真空隔室 35、真空ポンプ 36、隙間、 37、平面又は凹凸面(空気がスムースに流れる線状又は点状) 38、ローター駆動手段。


【書類名】特許請求の範囲
【請求項1】
ケーシング1内に密に内蔵されていて、回転を与えられるようになったシリンダ3とシリンダ3の軸心に直交方向に貫通し、シリンダ3に設けられたピストン穴4を、往複自在自由にゆるく嵌められた、ピストン穴4の長さより偏心量を許容する長さの短寸で、往複自在自由にゆるく嵌められたピストン5と、ピストン5には、中央に軸心の直径方向に貫通するピストンスライダ7穴内に、ピストンスライダ7穴長さより偏心量を許容する長さの短寸で、往複自在自由にゆるく嵌められたピストンスライダ7が配されている。ピストン5にはピストンスライダ7穴に、同レベルでかつ穴と直交する円周方向に、ピストン5に在る周方向のピストン長孔10と、ピストンスライダ7と、フロントスライダ18を貫通しており、その端が調整自在なフロントカバー11に固定され、シリンダ3内に配された、偏心軸9の円周部をピストンスライダ7径又はピストン5径(幅))より大の長さで、偏心軸9の外径の円周部の面を直径より大の位置でカット19することと、シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成し、シリンダの回転にともなって生じる、ピストン穴とケーシングの内周とで形成される受容体積室Aを形成することと、吸込口12と、受容体積室Aと、シリンダ排出穴14(1個又は複数穴又は焼結合金多孔穴)と、ケーシング排気穴15(1個又は複数穴又は焼結合金多孔穴)と、導通した位置を停止位置に設定することと、外部に真空ポンプを設け、前記排気穴14、15と、フイルター27と、外部の真空ポンプと導通し外部の真空ポンプで真空排気することと、シリンダ排気穴14の穴径(1個又は複数穴の穴径又は焼結合金多孔穴の穴径)と、ケーシング排出穴15の穴径(1個又は複数穴の穴径又は焼結合金多孔穴の穴径)と、フイルター又は収容器27の穴の穴径を順次小さくすることと、外部に設けた真空ポンプ28を用いて、真空の負圧でホッパー23又はフイルター収容器27を介し真空吸引され、ホッパー23内に吸引受容される。最初の分粒機24の前記シリンダ穴径前記ケーシング穴径とを大にする、そして、次の分粒機24の前記シリンダ穴径と前記ケーシング穴径とフイルター収容器27の穴径を所定の穴径に順次より小さくすることで細分化高精度の分粒することと、排気穴14、15、フイルター27と真空ポンプと導通し、真空ポンプの真空度の調整を、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の圧力で自在調整することと、前記排気穴14、15の穴径の通過した物を、外部に設けた前記ホッパー23又はフイルター27で収容することで、粒径がより細分化高精度に分粒することを特徴とする分粒方法。
【請求項2】
ケーシング1内に密に内蔵されていて、回転を与えられるようになったシリンダ3とシリンダ3の軸心に直交方向に貫通し、シリンダ3に設けられたピストン穴4を、往複自在自由にゆるく嵌められた、ピストン穴4の長さより偏心量を許容する長さの短寸で、往複自在自由にゆるく嵌められたピストン5と、ピストン5には、中央に軸心の直径方向に貫通するピストンスライダ7穴内に、ピストンスライダ7穴長さより偏心量を許容する長さの短寸で、往複自在自由にゆるく嵌められたピストンスライダ7が配されている。ピストン5にはピストンスライダ7穴に、同レベルでかつ穴と直交する円周方向に、ピストン5に在る周方向のピストン長孔10と、ピストンスライダ7と、フロントスライダ18を貫通しており、その端が調整自在なフロントカバー11に固定され、シリンダ3内に配された、偏心軸9の円周部をピストンスライダ7径又はピストン5径(幅))より大の長さで、偏心軸9の外径の円周部の面を直径より大の位置でカット19することと、シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成し、シリンダの回転にともなって生じる、ピストン穴とケーシングの内周とで形成される受容体積室Aを形成することと、吸込口12と、受容体積室Aと、シリンダ排出穴14(1個又は複数穴又は焼結合金多孔穴)と、ケーシング排気穴15(1個又は複数穴又は焼結合金多孔穴と、導通した位置を停止位置に設定することと、外部に真空ポンプを設け、前記排気穴14、15と、フイルター27と、外部の真空ポンプと導通し外部の真空ポンプで真空排気することと、シリンダ排気穴14の穴径(1個又は複数穴の穴径又は焼結合金多孔穴の穴径)と、ケーシング排出穴15の穴径(1個又は複数穴の穴径又は焼結合金多孔穴の穴径)と、フイルター又は収容器27の穴の穴径を順次小さくすることと、外部に設けた真空ポンプ28を用いて、真空の負圧でホッパー23又はフイルター収容器27を介し真空吸引され、ホッパー23内に吸引受容される。最初の分粒機24の前記シリンダ穴径前記ケーシング穴径とを大にする、そして、次の分粒機24の前記シリンダ穴径と前記ケーシング穴径とフイルター収容器27の穴径を所定の穴径に順次より小さくすることで細分化高精度の分粒することと、排気穴14、15、フイルター収容器27と真空ポンプと導通し、真空ポンプの真空度の調整を、最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の圧力で自在調整することと、前記排気穴14、15の穴径の通過した物を、外部に設けた前記ホッパー23又はフイルター収容器27で収容することで、粒径がより細分化高精度に分粒することを特徴とする分粒装置。
【請求項3】
請求項1、2いずれか1項に記載の方法で製造される電極において、一開口したアルミニュウム箔等の袋(容器)又は帯状板に、リチウムイオン化合物等の極活物質粉(導電材、結着材含)又はペーストを、電極活物質の粒径を一定に分粒し、所定の厚さ、単数層又は複数積層に形成、充填し電極を製造する方法。
【請求項4】
請求項1、2、3、8、9いずれか1項に記載の方法により製造される電極において、アルミニュウム箔等の袋(容器)が又は帯状板の開口部を熱結着で閉口し、真空圧力を保持する真空隔室内で真空隔室と真空ポンプとを導通し、真空ポンプを外部に設け真空ポンプを用いて真空排気する、アルミニュウム箔の袋(容器)の上面等の隙間又は多孔面から、加圧すると同時に真空排気する、真空ポンプの真空圧力の調整を最大真空圧力(マイナス1Pa)までの任意の圧力で、自在調整にすることで電極の製造する方法。
【請求項5】
請求項1、2、3、4、8、9いずれか1項の記載の方法により製造される電極において、押具板等で電極1個又は複数個重ねて、上記記載の押具板で加圧し電極を製造する方法。
【請求項6】
請求項1、2、3、8、9いずれか1項に記載の方法により製造される電極において、真空垂直サンドコンベアベルト(エンボス等)の相対面の間隙が、移載方向にしたがって次第に狭まるように傾斜し、1個又は複数個重ねた電極を、前記のコンベアベルトで加圧することで、電極を製造する方法。
【請求項7】
請求項1、2、3、4、8、9記載で、いずれか1項に記載の方法により製造される電極において、真空ローターで電極を1個又は複数個重ねて、前記の真空ローターでベルトコンベアの駆動ローラー、相対ローラー又はローラーとベルトの組み合わせのいずれか1項で加圧し電極を製造する方法。
【請求項8】
請求項1、2いずれか1項に記載の方法により製造される電極の電極活物質層において、排気穴14、15の穴径の異なる電極活物質を、所定の粒子径の装置を複数台設け、電極活物質層表面から見てアルミニュウム箔に向かって、電極活物質層の粒子径の異なる物を含有率が同様になるよう、アルミニュウム箔に近づく方向に、粒径を大きくなるよう順次に形成、充填し電極を製造する方法。
【請求項9】
請求項1、2いずれか1項に記載された方法で製造する電極の電極活物質層において、電極活物質層表面から見てアルミニュウム箔に方向に、電極活物質の粒子径が一定で電極活物質の粒数を大きくなるように濃度勾配にする、電極活物質含まれる固形分濃度が大きくなるように濃度勾配で分粒、形成、充填し電極を製造する方法。
【請求項10】
請求項1?9いずれか1項に記載された方法で製造する電極、二次電池、燃料電池又は水素タンクのいずれかの1種類。


5.原審の拒絶理由通知時の「特許請求の範囲」の記載
原審が、平成21年9月16日付けで拒絶の理由を通知した時の、本願の特許請求の範囲は、平成21年6月19日付けで全文補正された特許請求の範囲であり、その記載事項は、次のとおりである。

【書類名】特許請求の範囲
【請求項1】
ケーシング内に密に内装されて、回転自在なシリンダに設けられている、シリンダの軸心に直交方向のピストン穴及びピストン穴に往復自由にゆるく嵌められたピストン穴長さより短寸のピストン穴と、偏心軸で構成し、偏心軸の円周部の摺動部を、ピストンスライダ径又はピストン径又は幅より大の長さで、偏心軸円周の摺動する面の外径面をカットすることと、シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成し、そして、シリンダの回転にともなって生じるシリンダの外周面とケーシングの内周の摺動面及びピストンの往復機構で形成される受容体積室に、受容された容積内の品物中の空気を真空で排気し、一定の密度にならしめ、停止位置が吸込口と、受容体積室と、シリンダ排出穴の1個又は複数の穴、又は焼結合金多孔穴径又はフイルターの穴径と、前記排気穴と導通して外部から真空脱気することと、真空度の調整を、大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間で、任意に自在調整が可能であることと、ケーシング排出穴の1個又は複数の穴、又は焼結合金多孔穴径又はフイルターの穴径、前記排気穴径を順次小さくし、そして、前記排気穴径の通過した物を、外部のホッパー(底面積大の逆テーパー)又はフイルターで、収容手段することで、粒度がより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法。
【請求項2】
ケーシング内に密に内装されて、回転自在なシリンダに設けられている、シリンダの軸心に直交方向のピストン穴及びピストン穴に往復自由にゆるく嵌められたピストン穴長さより短寸のピストン穴と、偏心軸で構成し、偏心軸の円周部の摺動部を、ピストンスライダ径又はピストン径又は幅より大の長さで、偏心軸円周の摺動する面の外径面をカットすることと、シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成し、そして、シリンダの回転にともなって生じるシリンダの外周面とケーシングの内周の摺動面及びピストンの往復機構で形成される受容体積室に、受容された容積内の品物中の空気を真空で排気し、一定の密度にならしめ、停止位置が吸込口と、受容体積室と、シリンダ排出穴の1個又は複数の穴、又は焼結合金、受容体積室に、多孔穴径又はフイルターの穴径と、前記排気穴と導通して外部から真空脱気することと、真空度の調整を、大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間で、任意に自在調整が可能であることと、ケーシング排出穴の1個又は複数の穴又は焼結合金多孔穴径又はフイルターの穴径と、前記排気穴径を順次小さくし、前記排気穴径の通過した物を、外部のホッパー(底面積大の逆テーパー)又はフイルターで、粒度がより高精度に分粒することを特徴とする分粒装置。
【請求項3】
一開口した正、負極集電体(多孔性金属箔)の容器又は板状に、リチウムイオン化合物等の極活物質粉又はペーストを、請求項1、2、記載で分粒手段をし、形成、充填し、極重積活物質板、電池極,セル又は水素吸蔵層のいずれかの一種を製造する方法。
【請求項4】
請求項1、2記載、で開口部を閉口手段し、隔室内で平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧手段する、と同時に正、負極集電体(多孔性金属箔)の上面等の隙間又は多孔面から、外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段する、真空度の調整は、大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間の任意に自在調整手段で、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層のいずれかの一種を製造する方法。
【請求項5】
請求項1、2、記載で充填後、真空脱気手段を設け、平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備した、押し具板等で加圧する、と同時に正、負極集電体(多孔性金属箔)の上面等の隙間又は多孔面から、外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層のいずれかの一種を製造する方法。
【請求項6】
請求項1、2、記載で充填後、開口部を閉口手段し、真空脱気手段を設ける平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備した、サンドベルトで加圧する、と同時に正、負極集電体(多孔性金属箔)の上面等の隙間又は多孔面から、外部に設けた真空ポンプで真空脱気手段する、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層のいずれかの一種を製造する方法。
【請求項7】
請求項1、2、記載、で開口部を閉口手段し、真空脱気手段を設け、平面又は、凹凸面(線状又は点状)を具備した、ロールで加圧する、と同時に正、負極集電体(多孔性金属箔)の上面等の隙間又は多孔面から、外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層のいずれかの一種を製造する方法。
【請求項8】
該粒子径の異なる、粒子の含有率が一定である、極活物質粒子を順次に請求項1、で1個又は複数個重積層充填して、隔室内で、平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し、加圧手段をし、と同時に真空脱気して、縮小する製造する方法で、正、負極集電体(多孔性金属箔)の上面等の隙間又は多孔面から外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層のいずれかの一種を製造する方法。
【請求項9】
該粒子径の一定なる、固形分が、濃度勾配に重積層して、極活物質粒子を順次に請求項1、で1個又は複数個を積層充填して、隔室内で平面又は凹凸面(線状又は点状)を具備し加圧手段し、と同時に真空脱気して、縮小する製造する方法で、正、負極集電体(多孔性金属箔)の上面等の隙間又は多孔面から外部に設けた、真空ポンプで真空脱気手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層のいずれかの一種を製造する方法。
【請求項10】
請求項1、2、3、4、5、6、7、8及び9に記載のいずれかの一項、を用いることを特徴とする、二次電池及び燃料電池又は水素等のタンクのいずれかの一種の機器。


6.原審の拒絶理由通知時の明細書の記載
原審が、平成21年9月16日付けで拒絶の理由を通知した時の、本願の明細書は、出願当初の明細書の段落0008、0009、0013、0016、0025を、平成21年6月11日付けで補正した明細書であり、その補正内容は、その記載事項は、次のとおりである。


【0008】
リチウムイオン電池のペースト式のスクリーン塗布方式等は、充填量が少なく、小型で大容量の極活物質層、2電池極、電池又は水素吸蔵層が不向きである。何度も繰り返し、塗布、乾燥、加圧の難工程、多工程等を余儀なくするため高価である。

【0009】
上記目的を達成する為、該発明者の記載、2009-63514を改良発明する。ケーシング内に密に内装されて、回転自在なシリンダに設けられている、シリンダの軸心に直交方向のピストン穴及びピストン穴に往復自由にゆるく嵌められた、ピストン穴長さより短寸のピストン穴と、偏心軸で構成し、偏心軸の円周部の摺動部を、ピストンスライダ径又はピストン径又は幅より大の長さで、偏心軸円周の摺動する面の外径面をカットすることと、シリンダの回転にともなって、ピストンの往復運動を可能に構成し、そして、シリンダの回転にともなって生じるシリンダの外周面とケーシングの内周の摺動面及びピストンの往復機構で形成される受容体積室に、受容された容積内の品物中の空気を真空で排気し、一定の密度にならしめ、停止位置が、吸込口と、受容体積室と、シリンダ排出穴の1個又は複数の穴、又は焼結合金多孔穴径と、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴径と、外部収容手段のフイルターの穴径と導通して外部から真空脱気することと、真空度の調整を、大気圧(0)から真空圧(1MPa)の間で、任意に自在調整が可能であることと、ケーシング排出穴の1個又は複数の穴、又は焼結合金多孔穴径又はフイルターの穴径と、前記排気穴径を順次小さくし、前記排気穴径を、通過した物を、外部で収容手段することで、粒度がより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法。で一開口した金属箔等の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる正又は負極活物質粉又はペーストを、形成、充填手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する。焼結合金の穴径を順次大から小にすることで、電池混合粉のように金属粉の比重大の物も、気流式と違い粒度径の選別で、細分化分粒が容易である。そして、高精度のに分粒した物を、粒度の大きさ別に複数台で積層充填が容易で連続製造する。

【0013】
焼結合金の穴径を順次大から小にすることで、電池混合粉のように金属粉の比重大の物も、気流式と違い粒径選別し、細分化の分粒が容易である。そして、高精度の分粒した物を粒度の大きさ別に、複数台で順次積層充填が容易で連続製造できる。リチウムイオン電池等のスクリーン塗布方法等と違い充填量が多く出来るので、より電池特性が高い、小型、軽量で大容量の極活物質層、電池極、電池又は水素等の吸蔵層が容易に連続的に量産が可能になる。

【0016】
焼結合金の穴径を順次大から小にすることで、電池混合粉のように金属粉の比重大の物も、気流式と違い粒径選別で、細分化分粒が容易である。そして、高精度の分粒した物を粒度の大きさ別に、複数台で順次積層充填が容易で連続製造できる。

【0025】
上記目的を達成する為、特願2009-63514の改良発明で、停止位置が吸込口と、受容体積室と、シリンダ排出穴又は焼結合金多孔穴と、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴で導通し、外部から真空脱気することと、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴径を順次小さくし、ケーシング排出穴又は焼結合金多孔穴を通過した物を外部で収容手段することで、粒がより高精度に分粒することを特徴とする分粒方法及び分粒装置。で一開口した正、負極集電体(多孔性金属箔)の容器又は板状に、リチウムイオン化合物からなる正極活物質粉又はペースト等を、形成、充填手段し、極重積活物質板、電池極又は水素吸蔵層を製造する。


第5.むすび
以上のとおり、平成21年6月19日付けでした手続補正は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしておらず、その旨を通知した平成21年9月16日付けの拒絶理由通知に対する応答として行われた手続補正である平成21年11月5日付けの手続補正も、依然として、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。
また、本願特許請求の範囲又は本願明細書には、記載の不備があり、特許法第36条第4項第1号又は同条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。
原査定は妥当である。よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-11-21 
結審通知日 2011-11-29 
審決日 2011-12-12 
出願番号 特願2009-107006(P2009-107006)
審決分類 P 1 8・ 55- Z (H01M)
P 1 8・ 536- Z (H01M)
P 1 8・ 561- Z (H01M)
P 1 8・ 537- Z (H01M)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 関口 哲生  
特許庁審判長 栗林 敏彦
特許庁審判官 紀本 孝
▲高▼辻 将人
発明の名称 粉粒の分粒方法、極活質層、電池極、水素等の吸蔵層の製造方法及び電池、二次電池又はタンク。  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ