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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A61K |
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管理番号 | 1254105 |
審判番号 | 不服2009-22061 |
総通号数 | 149 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2012-05-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2009-11-12 |
確定日 | 2012-04-11 |
事件の表示 | 特願2004-547201「TGF-βの遮断により腫瘍再発を防ぐ方法」拒絶査定不服審判事件〔平成16年 5月 6日国際公開、WO2004/037209、平成18年 2月 2日国内公表、特表2006-503899、請求項の数(22)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、2003年(平成15年)10月24日(パリ条約による優先権主張2002年(平成14年)10月25日(US)アメリカ合衆国)の出願であって、その請求項1?22に係る発明は、平成21年5月19日付け手続補正書によって補正された特許請求の範囲の請求項1?22に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。 そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 なお、原査定で引用された、米国特許第6090383号明細書(以下、「引用文献1」という。)には、ハイブリドーマ1D11.16から得られた抗TGF-βモノクローナル抗体を腫瘍の成長を阻害し、退行させるために用いうることが漠然と示唆されている。 また、原査定で引用された、国際公開第01/074404号(以下、「引用文献2」という。)には、腫瘍のTGF-βの産生レベルと再発率の相関関係について記載されている。 しかしながら、引用文献1及び2を組み合わせたとしても、TGF-βを高レベルで産生し、したがって再発率も高いと予想される腫瘍の治療に、上記モノクローナル抗体を用いることの有効性が、抽象的に示唆されているにとどまるというべきである。 一方、本願明細書の実施例5及び図4C?4Eにおいて具体的に開示されているとおり、本願の各請求項に係る発明は、上記モノクローナル抗体が原発性腫瘍に対して顕著な成長阻害効果を示さない場合であっても、その再発を阻害できるというものである。 してみれば、本願の各請求項に係る発明は、腫瘍の治療のうち、特に再発の阻害という限定された用途において、当業者の予測を超える顕著な効果を示すものであり、従来技術に対する選択発明として、上記引用文献1及び2に対して進歩性を有するものである。 |
審決日 | 2012-03-29 |
出願番号 | 特願2004-547201(P2004-547201) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(A61K)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 宮坂 隆 |
特許庁審判長 |
星野 紹英 |
特許庁審判官 |
新留 豊 前田 佳与子 |
発明の名称 | TGF-βの遮断により腫瘍再発を防ぐ方法 |
代理人 | 渡邉 伸一 |
代理人 | 井上 隆一 |
代理人 | 川本 和弥 |
代理人 | 清水 初志 |
代理人 | 春名 雅夫 |
代理人 | 大関 雅人 |
代理人 | 刑部 俊 |
代理人 | 新見 浩一 |
代理人 | 山口 裕孝 |
代理人 | 小林 智彦 |
代理人 | 佐藤 利光 |