• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) C08J
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) C08J
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) C08J
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) C08J
管理番号 1257629
審判番号 不服2008-25545  
総通号数 151 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2012-07-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2008-10-06 
確定日 2012-05-23 
事件の表示 平成10年特許願第526656号「インターポリマー組成物およびそれから作られたキャストストレッチフィルム」拒絶査定不服審判事件〔平成10年6月18日国際公開、WO98/26000、平成13年5月8日国内公表、特表2001-505949〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯
本願は、平成9年11月16日[優先権主張 1996年12月12日 アメリカ合衆国(US)]を国際出願日とする特許出願であって、平成19年2月14日付けで手続補正書が提出され、同年8月7日付けで拒絶理由が通知され、平成20年2月14日付けで意見書とともに手続補正書が提出されたが、同年6月26日付けで拒絶をすべき旨の査定がなされた。
それに対して、同年10月6日に拒絶査定不服審判が請求され、同年11月5日に手続補正書が提出され、同年12月18日に審判請求書の手続補正書(方式)が提出され、同年同月19日に手続補足書が提出され、平成21年2月27日付けで前置報告がなされた。
その後、当審において平成22年7月13日付けで審尋がなされ、平成23年1月20日に回答書が提出され、当審において同年3月25日付けで拒絶理由が通知され、同年9月29日に意見書が提出されたものである。

第2.本願発明
本願の請求項1?20に係る発明(以下、「本願発明1」?「本願発明20」という。)は、平成20年11月5日提出の手続補正書によって補正された明細書(以下、「本願明細書」という。)の特許請求の範囲の請求項1?20に記載された事項により特定される下記のとおりのものと認められる。
「【請求項1】
インターポリマー組成物を含んで成るキャストストレッチフィルムであって、更に、該インターポリマー組成物が、
(A)ポリマーバックボーンに沿って炭素1000個当たり0.01から炭素1000個当たり3個の長鎖分枝で置換されているとして特徴づけられる実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーを該組成物中に成分AとBの合計重量を基準にして35から55重量%の量で含んでいて、該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーが、エチレンと少なくとも1種のC_(3)-C_(20)α-オレフィンから作られたインターポリマーであって、0.860から0.925g/cm^(3)の密度、0.2から7.0g/10分のメルトインデックス(I_(2))およびメルトフロー比I_(10)/I_(2)≧5.63を示し、該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーの表面メルトフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断速度が、I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーの表面メルトフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断速度より、少なくとも50パーセント大きく、ここで「I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ」とは実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnがそれぞれ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnの値の10%以内であることを意味し、および
(B)10パーセントまたはそれ以上(不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマーの全重量を基準)が炭素1000個当たりのメチル数が2に等しいか或はそれ以下の分枝度を有するとして特徴づけられる不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマーを該組成物中に成分AとBの合計重量を基準にして45から65重量%の量で含んでいて、該不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマーはDSCで異なる溶融ピークを少なくとも2つ示し、そして、0.895から0.955g/cm^(3)の密度および0.2から500g/10分のメルトインデックス(I_(2))を有し、
ここで、上記成分A及びBの上記特性及び成分量により、上記インターポリマー組成物が、
0.910から0.922g/cm^(3)の密度、2.0から6.0g/10分のメルトインデックス(I_(2))、8.0未満のメルトフロー比I_(10)/I_(2)、Mw/Mn≦3を満たす分子量分布を有し、そして、
(i)100ラド/秒において下記の関係を満足させる粘度(ポイズ)を有し、
Log(100ラド/秒における粘度)≦4.43-0.8 log(I_(2))
[ここで、I_(2)は、該インターポリマー組成物をASTM D-1238、条件190℃/2.16kgに従って測定した時にそれが示すメルトインデックスである。]
(ii)下記の関係を満足させる弛緩時間(τ)を示すとして特徴づけられる、キャストストレッチフィルム。
log(τ)>-1.2-1.3 log(I_(2))
【請求項2】
上記インターポリマー組成物が0.912から0.920g/cm^(3)の密度を示し、そしてここで、
(a)成分Aがエチレンと少なくとも1種のC_(3)-C_(8)α-オレフィンから作られたインターポリマーで0.880から0.920g/cm^(3)の密度および0.4から4.0g/10分のメルトインデックス(I_(2))を示し、そして
(b)成分Bが0.900から0.945g/cm^(3)の密度および0.4から250g/10分のメルトインデックス(I_(2))を示す、
請求の範囲第1項記載のキャストストレッチフィルム。
【請求項3】
上記インターポリマー組成物が0.915から0.919g/cm^(3)の密度を示し、そしてここで、
(a)成分Aがエチレンとオクテン-1から作られたインターポリマーで0.895から0.915g/cm^(3)の密度、0.5から2.0g/10分のメルトインデックス(I_(2))および1.8から3.0のMw/Mnを示し、そして
(b)成分Bが0.910から0.935g/cm^(3)の密度および0.5から50g/10分のメルトインデックス(I_(2))を示す、
請求の範囲第1項記載のキャストストレッチフィルム。
【請求項4】
該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーが、下記式で定義される分子量分布Mw/Mnを示すとして特徴づけられる、請求の範囲第3項記載のキャストストレッチフィルム。
Mw/Mn≦(I_(10)/I_(2))-4.63
【請求項5】
該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーが、I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーが示すPIの70パーセントに等しいか或はそれ以下のプロセシングインデックス(ここで「I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ」とは実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnがそれぞれ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnの値の10%以内であることを意味する)を示す、として特徴づけられる、
請求の範囲第4項記載のキャストストレッチフィルム。
【請求項6】
該インターポリマー組成物が100ラド/秒において≦10,000ポイズの粘度を示す請求の範囲第1項記載のキャストストレッチフィルム。
【請求項7】
該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーが、I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーが示すPIの70パーセントに等しいか或はそれ以下のプロセシングインデックス(ここで「I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ」とは実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnがそれぞれ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnの値の10%以内であることを意味する)を示す、として特徴づけられる、
請求の範囲第1項記載のキャストストレッチフィルム。
【請求項8】
該インターポリマー組成物が、エチレンと少なくとも1種のC_(3)-C_(8)α-オレフィンから作られたインターポリマーを含み、0.912から0.920g/cm^(3)の密度を示す、請求の範囲第1項記載のキャストストレッチフィルム。
【請求項9】
該インターポリマー組成物が、エチレンとオクテン-1から作られたインターポリマーを含み、0.915から0.919g/cm^(3)の密度を示す、請求の範囲第1項記載のキャストストレッチフィルム。
【請求項10】
上記インターポリマー組成物が、2つ以上の明瞭なATREFピークを示して、
T_(2)-T_(1)≦25℃
であり、ここで、T_(2)は、最も高い結晶化ピークのATREF溶出温度であり、そしてT_(1)は、最も低い結晶化ピークのATREF溶出温度であり、そしてここで、
Mv_(1)/Mv_(2)≦1
であり、ここで、Mv_(2)は、最も高い溶出温度を持つATREFピークの所の粘度平均分子量であり、そしてMv_(1)は、最も低い溶出温度を持つATREFピークの所の粘度平均分子量である、
として特徴づけられる、請求の範囲第1項記載のキャストストレッチフィルム。
【請求項11】
インターポリマー組成物であって、
(A)ポリマーバックボーンに沿って炭素1000個当たり0.01から炭素1000個当たり3個の長鎖分枝で置換されているとして特徴づけられる実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーを該組成物中に成分AとBの合計重量を基準にして35から55重量%の量で含んでいて、該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーが、エチレンと少なくとも1種のC_(3)-C_(20)α-オレフィンから作られたインターポリマーであって、0.860から0.925g/cm^(3)の密度、0.2から7.0g/10分のメルトインデックス(I_(2))およびメルトフロー比I_(10)/I_(2)≧5.63を示し、該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーの表面メルトフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断速度が、I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーの表面メルトフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断速度より、少なくとも50パーセント大きく、ここで「I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ」とは実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnがそれぞれ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnの値の10%以内であることを意味し、および
(B)10パーセントまたはそれ以上(不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマーの全重量を基準)が炭素1000個当たりのメチル数が2に等しいか或はそれ以下の分枝度を有するとして特徴づけられる不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマーを該組成物中に成分AとBの合計重量を基準にして45から65重量%の量で含んでいて、該不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマーはDSCで異なる溶融ピークを少なくとも2つ示し、そして、0.895から0.955g/cm^(3)の密度および0.2から500g/10分のメルトインデックス(I_(2))を有し、
ここで、上記成分A及びBの上記特性及び成分量により、上記インターポリマー組成物が、
0.910から0.922g/cm^(3)の密度、2.0から6.0g/10分のメルトインデックス(I_(2))、8.0未満のメルトフロー比I_(10)/I_(2)、Mw/Mn≦3を満たす分子量分布を有し、そして、
(i)100ラド/秒において下記の関係を満足させる粘度(ポイズ)を有し、
Log(100ラド/秒における粘度)≦4.43-0.8 log(I_(2))
[ここで、I_(2)は、該インターポリマー組成物をASTM D-1238、条件190℃/2.16kgに従って測定した時にそれが示すメルトインデックスである。]
(ii)下記の関係を満足させる弛緩時間(τ)を示すとして特徴づけられる、インターポリマー組成物。
log(τ)>-1.2-1.3 log(I_(2))
【請求項12】
上記インターポリマー組成物が0.912から0.920g/cm^(3)の密度を示し、そしてここで、
(a)成分Aがエチレンと少なくとも1種のC_(3)-C_(8)α-オレフィンから作られたインターポリマーで0.880から0.920g/cm^(3)の密度および0.4から4.0g/10分のメルトインデックス(I_(2))を示し、そして
(b)成分Bが0.900から0.945g/cm^(3)の密度および0.4から250g/10分のメルトインデックス(I_(2))を示す、
請求の範囲第11項記載のインターポリマー組成物。
【請求項13】
上記インターポリマー組成物が0.915から0.919g/cm^(3)の密度を示し、そしてここで、
(a)成分Aがエチレンとオクテン-1から作られたインターポリマーで0.895から0.915g/cm^(3)の密度、0.5から2.0g/10分のメルトインデックス(I_(2))および1.8から3.0のMw/Mnを示し、そして
(b)成分Bが0.910から0.935g/cm^(3)の密度および0.5から50g/10分のメルトインデックス(I_(2))を示す、
請求の範囲第11項記載のインターポリマー組成物。
【請求項14】
該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーが、下記式で定義される分子量分布Mw/Mnを示すとして特徴づけられる、請求の範囲第13項記載のインターポリマー組成物。
Mw/Mn≦(I_(10)/I_(2))-4.63
【請求項15】
該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーが、I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーが示すPIの70パーセントに等しいか或はそれ以下のプロセシングインデックス(ここで「I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ」とは実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnがそれぞれ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnの値の10%以内であることを意味する)を示す、として特徴づけられる、
請求の範囲第14項記載のインターポリマー組成物。
【請求項16】
該インターポリマー組成物が100ラド/秒において≦10,000ポイズの粘度を示す請求の範囲第11項記載のインターポリマー組成物。
【請求項17】
該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーが、I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーが示すPIの70パーセントに等しいか或はそれ以下のプロセシングインデックス(ここで「I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ」とは実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnがそれぞれ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnの値の10%以内であることを意味する)を示す、として特徴づけられる、
請求の範囲第11項記載のインターポリマー組成物。
【請求項18】
該インターポリマー組成物が、エチレンと少なくとも1種のC_(3)-C_(8)α-オレフィンから作られたインターポリマーを含み、0.912から0.920g/cm^(3)の密度を示す、請求の範囲第11項記載のインターポリマー組成物。
【請求項19】
該インターポリマー組成物が、エチレンとオクテン-1から作られたインターポリマーを含み、0.915から0.919g/cm^(3)の密度を示す、請求の範囲第11項記載のインターポリマー組成物。
【請求項20】
上記インターポリマー組成物が、2つ以上の明瞭なATREFピークを示して、
T_(2)-T_(1)≦25℃
であり、ここで、T_(2)は、最も高い結晶化ピークのATREF溶出温度であり、そしてT_(1)は、最も低い結晶化ピークのATREF溶出温度であり、そしてここで、
Mv_(1)/Mv_(2)≦1
であり、ここで、Mv_(2)は、最も高い溶出温度を持つATREFピークの所の粘度平均分子量であり、そしてMv_(1)は、最も低い溶出温度を持つATREFピークの所の粘度平均分子量である、
として特徴づけられる、請求の範囲第11項記載のインターポリマー組成物。」

第3.当審が通知した拒絶理由の概要
当審が平成23年3月25日付けで通知した拒絶理由の概要は、
「理由A.この出願は、特許請求の範囲の記載が下記の点で、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。」及び
「理由B.この出願は、発明の詳細な説明の記載が下記の点で、特許法第36条第4項に規定する要件を満たしていない。」
というものである。

第4.当審が通知した拒絶の理由の妥当性についての検討
1.検討の対象
請求人は、上記第1.の項に記載したように、当審が通知した拒絶理由に対して、平成23年9月29日に意見書を提出したが、手続補正書は提出していない。
したがって、当審が通知した拒絶理由が妥当であるか否かについて検討する。

2.本願明細書の記載事項
本願明細書の発明の詳細な説明には、以下の事項が記載されている。
a.「このように、良好な加工特性を示すキャストストレッチフィルムをもたらし得るであろうポリマー類を開発することができれば、これは望ましいことである。また、良好な加工特性を示しかつ良好な衝撃強度、穴開き性および伸縮特性を示すキャストストレッチフィルムを製造することができれば、これも望ましいことである。」(8頁23行?9頁3行(本件公表公報19頁9?14行))

b.「本発明のインターポリマー類およびフィルムは好ましい加工性とオンパレット特性の均衡を示しかつチーグラー・ナッタ製品およびメタロセンを基とするLLDPE類(これらは実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーを含まない)に比べて相乗的に高いダート衝撃強度を示し得る。本発明のインターポリマー類は、加工性の意味でチーグラー・ナッタ触媒を用いて作られたポリマー類に類似しているが、本発明のキャストストレッチフィルムが示すオンパレット性能(伸縮性および耐穴開き性を包含)はずっと良好である。本発明のキャストストレッチフィルムは、オンパレット性能に関して、メタロセン使用LLDPE類(これらは長鎖分枝を全く含まない)から作られたフィルムに相当しているが、加工性はずっと良好である。」(10頁18行?11頁4行(本件公表公報20頁22行?21頁4行))

c.「拘束幾何触媒
本発明の実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマー成分(成分A)の製造で用いる触媒は、本技術分野で拘束幾何金属錯体として記述されている錯体を基とする触媒である。」(18頁23行?19頁2行(本件公表公報27頁6?9行))

d.「不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマー(成分B)
本発明のキャストストレッチフィルムの製造で用いるポリマー類は、幅広い組成分布を示す不均一インターポリマーと実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーのブレンド物であり得る。
・・・
チーグラー触媒
本発明の不均一成分の製造で用いるに適したチーグラー触媒は、特に高い重合温度の溶液方法で用いるに有用な典型的支持型チーグラータイプ触媒である。」(39頁18行?40頁16行(本件公表公報44頁6?26行))

e.「実施例1
実施例1を表1に示す工程条件下で反応槽内(in-reactor)ブレンド物として製造し、その結果として得た生成物の仕様は表2に示す如きであった。


」(61頁11行?62頁(本件公表公報61頁10行?下2行))

f.「実施例2から4
実施例2から4を実施例1の場合と同様な様式で反応槽内ブレンド物として調製し、その結果として得た生成物の仕様は表2に示す如きであった。」(64頁末行?65頁3行(本件公表公報63頁下2行?64頁1行))
g.「実施例5および6
実施例5および6は、ダウ・ケミカル社が製造している実質的に線状である均一エチレンインターポリマー材料の2つである。」(本願明細書66頁14?16行(本件公表公報65頁6?8行))」

h.「実施例7-15
実施例7から15は実施例1の場合と同様に製造した追加的反応槽内ブレンド物であり、結果として得た生成物の仕様は表2bに示す如きである。」(67頁9?12行(本件公表公報65頁23?25行))

i.「

」(71頁(本件公表公報69頁)

j.「


(72頁(本件公表公報70頁))

3.合議体の判断
3-1-1.拒絶理由Aについて
本願発明1?10はインターポリマー組成物を含んで成るキャストストレッチフィルムに関する発明であり、また、本願発明11?20はインターポリマー組成物に関する発明であって、記載事項a及びbの記載からみて、「良好な加工特性、伸縮特性、耐衝撃強度及び耐穴開き性を有するインターポリマー組成物あるいはこの組成物を含んで成るキャストストレッチフィルムを提供すること」を課題(以下、「本願発明の課題」という。)とするものであると認められる。
そして、本願発明1?20は、特定のインターポリマー組成物を用いるものであって、発明を特定するために必要な事項(以下、「発明特定事項」という。)として、次の事項を備えるものである。
○組成物の成分Aについて
・成分Aのポリマーの構造:
「ポリマーバックボーンに沿って炭素1000個当たり0.01から炭素1000個当たり3個の長鎖分枝で置換されているとして特徴づけられる実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマー」であるとの事項(以下、「A1事項」という。)及び
「該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーが、エチレンと少なくとも1種のC_(3)-C_(20)α-オレフィンから作られたインターポリマー」であるとの事項(以下、「A2事項」という。)
・成分Aのポリマーの物性:
「0.860から0.925g/cm^(3)の密度、0.2から7.0g/10分のメルトインデックス(I_(2))」を示すとの事項(以下、「A3事項」という。)、
「メルトフロー比I_(10)/I_(2)≧5.63」を示すとの事項(以下、「A4事項」という。)及び
「該実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーの表面メルトフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断速度が、I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーの表面メルトフラクチャーが起こり始める時の臨界せん断速度より、少なくとも50パーセント大きく、ここで『I_(2)およびMw/Mnがほぼ同じ』とは実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnがそれぞれ線状エチレン/α-オレフィンインターポリマーのI_(2)およびMw/Mnの値の10%以内であることを意味し」との事項(以下、「A5事項」という。)

○組成物の成分Bについて
・成分Bのポリマーの構造:
「10パーセントまたはそれ以上(不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマーの全重量を基準)が炭素1000個当たりのメチル数が2に等しいか或はそれ以下の分枝度を有するとして特徴づけられる不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマー」であるとの事項(以下、「B1事項」という。)及び
「該不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマーはDSCで異なる溶融ピークを少なくとも2つ示し」との事項(以下、「B2事項」という。)
・成分Bのポリマーの物性:
「0.895から0.955g/cm^(3)の密度および0.2から500g/10分のメルトインデックス(I_(2))」を有するとの事項(以下、「B3事項」という。)

○組成物全体について
・成分A及びBの配合比:
「成分AとBの合計重量を基準にして、成分Aを35から55重量%の量で含んでいて、成分Bを45から65重量%の量で含んでいる」との事項(以下、「C1事項」という。)
・組成物の物性:
「0.910から0.922g/cm^(3)の密度、2.0から6.0g/10分のメルトインデックス(I_(2))、8.0未満のメルトフロー比I_(10)/I_(2)、Mw/Mn≦3を満たす分子量分布」を有するとの事項(以下、「C2事項」という。)
及び
「(i)100ラド/秒において下記の関係を満足させる粘度(ポイズ)を有し、
Log(100ラド/秒における粘度)≦4.43-0.8 log(I_(2))
[ここで、I_(2)は、該インターポリマー組成物をASTM D-1238、条件190℃/2.16kgに従って測定した時にそれが示すメルトインデックスである。]
(ii)下記の関係を満足させる弛緩時間(τ)を示す。
log(τ)>-1.2-1.3 log(I_(2))」との事項(以下、「C3事項」という。)

一方、本願明細書の発明の詳細な説明には実施例1?15が記載されており、実施例1?4及び7?15については、「実施例1を表1に示す工程条件下で反応槽内(in-reactor)ブレンド物として製造し、その結果として得た生成物の仕様は表2に示す如きであった。」(記載事項e)、「実施例2から4を実施例1の場合と同様な様式で反応槽内ブレンド物として調製し、その結果として得た生成物の仕様は表2に示す如きであった。」(記載事項f)及び「実施例7から15は実施例1の場合と同様に製造した追加的反応槽内ブレンド物であり、結果として得た生成物の仕様は表2bに示す如きである。」(記載事項h)と記載されており、また、実施例5?6については、「実施例5および6は、ダウ・ケミカル社が製造している実質的に線状である均一エチレンインターポリマー材料の2つである。」(記載事項g)と記載され、生成物の仕様は表2aに示されている(記載事項f)ことから、「表1」(記載事項e)、「表2a」(記載事項i)及び「表2b」(記載事項j)の記載に基づいて、実施例1?15のブレンド物について検討する。

*実施例1?4及び7?15のブレンド物について
「表1」には、「反応槽1」及び「反応槽2」に対して、「C2」及び「補給C8」を供給することが記載されており、これらの「C2」及び「C8」は、それぞれ、エチレン及びオクテン-1を意味していると解されることから、実施例1?4及び7?15のブレンド物はA2事項を備えているといえる。
また、「表2a」及び「表2b」において「Target SLEP 分率」とされているものは、本願発明のインターポリマー組成物の成分(A)に対応していると解されるので、実施例1?実施例4及び実施例7?実施例15のブレンド物の、C1事項に該当する「スプリット」(%)の数値と、A3事項に該当する「I_(2) (g/10分)」及び「密度 g/cm^(3)」の数値とは記載されているが、A1事項及びA4?A5事項に該当する事項は記載されていない。
また、実施例1?実施例4及び実施例7?実施例15のブレンド物において、B1?B3事項に該当する事項は記載されていない。

*実施例5?6のブレンド物について
実施例5?6のブレンド物として、「ダウ・ケミカル社が製造している実質的に線状である均一エチレンインターポリマー材料の2つ」が用いられている(記載事項g)が、「表2a」にはこの材料に関する数値が記載されていないので、実施例5?6のブレンド物において、A1?A5事項及びB1?B3事項に該当する事項は記載されていない。

3-1-2.拒絶理由Aのまとめ
以上のように、本願明細書の発明の詳細な説明に記載された実施例1?15には、これらの実施例において用いられるブレンド物がA1事項、A4?A5事項及びB1?B3事項を備えていることは記載されていない。
そして、本願出願時において、A1事項、A4?A5事項及びB1?B3事項を備えないインターポリマー組成物あるいはこの組成物を含んで成るキャストストレッチフィルムが、「良好な加工特性、伸縮特性、耐衝撃強度及び耐穴開き性」を有するとの技術常識があったともいえない。
したがって、本願出願時の技術常識に照らしても、本願明細書の発明の詳細な説明の記載に基づき、A1事項、A4?A5事項及びB1?B3事項を発明特定事項として備える本願発明1?20について、当業者が本願発明の課題を解決できると認識できるものとは認められない。
よって、本願発明1?20は、発明の詳細な説明に記載したものとは認められない。

3-2-1.拒絶理由Bについて
本願発明1?10はインターポリマー組成物を含んで成るキャストストレッチフィルムに関する発明及び本願発明11?20はインターポリマー組成物に関する発明という物の発明であるところ、物の発明について実施することができるとは、当業者がその物を製造することができ、かつ使用することができることである。
したがって、発明の詳細な説明は、当業者が、かかる発明について、その物を製造することができるように、かつその物を使用できるように記載していなければならない。

そして、本願発明1?20は、特定のインターポリマー組成物自体、あるいは、このインターポリマー組成物をキャストストレッチフィルムの成分として含んで成ることを特徴とするものであり、上記3.に記載したように、このインターポリマー組成物は、発明特定事項として、A1?A5事項、B1?B3事項及びC1?C3事項を備えるものである。
そこで、本願明細書の発明の詳細な説明(以下、単に「発明の詳細な説明」という。)は、A1?A5事項、B1?B3事項及びC1?C3事項を満たすインターポリマー組成物を当業者が製造することができるように記載したものかどうかについて、以下、検討する。

(1)「表1:工程データ」について
(1-1)「表1:工程データ」(記載事項e)には、インターポリマー組成物を反応槽内(in-reactor)ブレンド物として製造するために、「反応槽1」及び「反応槽2」において反応を行うとされているが、前記両反応槽を具体的にはどのように組み合わせて、それぞれの反応槽への装入及びそれぞれの反応槽からの排出をどのように制御して行っているのかが明らかであるとはいえない。

(1-2)「C2流量(ポンド/時)」については、「反応槽1」において「150」及び「反応槽2」において「75」と記載され、また、「補給C8流量(ポンド/時)」については、「反応槽1」において「0」及び「反応槽2」において「29」と記載されており、これらの「C2」及び「C8」は、それぞれ、エチレン及びオクテン-1を意味していると解されることから、「反応槽1」における「拘束幾何触媒系」を用いた反応では、エチレンの単独重合体は得られているが、エチレンとオクテン-1の共重合体が得られているとは認められない。
そして、記載事項c及びdに記載されているように、本願発明1?20におけるインターポリマー組成物の成分(A)である「実質的に線状であるエチレン/αオレフィンインターポリマー」は「拘束幾何触媒」を用いて製造され、また、成分(B)である「不均一エチレン/αオレフィンインターポリマー」は「チーグラー触媒」を用いて製造されることから、上記「反応槽1」及び「反応槽2」における反応によって得られたブレンド物は、本願発明1?20のインターポリマー組成物が発明特定事項として備えるA2事項を備えるとはいえない。

(1-3)「触媒の種類」として、「反応槽1」では「拘束幾何触媒系」を用いる旨が記載されており、また、「反応槽2」では「不均一チーグラー・ナッタ触媒系」を用いる旨が記載されているが、具体的にどのような成分、構造の触媒を用いたのかが不明である。

(2)実施例2?4及び7?15における調整条件
「実施例2から4を実施例1の場合と同様な様式で反応槽内ブレンド物として調製し」(記載事項f)、「実施例7から15は実施例1の場合と同様に製造した追加的反応槽内ブレンド物であり」(記載事項h)と記載されているが、実施例2?4及び7?15においては、実施例1の反応槽内(in-reactor)ブレンドの条件を、具体的にどのように変更調整してブレンド物を得たものかが不明である。

(3)「表2a」〔記載事項i〕の「Target SLEP 分率^(**)」の欄の「I_(2)^(3)」及び「密度^(3)」について、脚注に「3 運動(kinetic)モデルを基に予測した値であるが、直接的な測定が便利でない場合には物質収支モデルでも充分であろう。」と記載されているが、具体的には、どのようにして、組成物(ブレンド物)中の「実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマー」成分(これは、「実質的に線状であるエチレン/オクテン-1コポリマー」であると推定される。)の「I_(2)」及び「密度」を予想したものか明らかでない。

(4)「表2a」〔記載事項i〕及び「表2b」〔記載事項j〕には、下記に示すように、本願発明1及び11の発明特定事項を備えないものが「実施例」として記載されているから、不明りょうである。
(4-1)「インターポリマー組成物」が「Mw/Mn≦3を満たす分子量分布を有し」との点について
○実施例3:「3.40」
○実施例4:「3.12」
○実施例7:「3.14」
(4-2)「インターポリマー組成物」が「Log(100ラド/秒における粘度)≦4.43-0.8×log(I_(2))」との関係を有する点について(なお、以下、「Log(100ラド/秒における粘度)」の値を「α」とし、「4.43-0.8×log(I_(2))」の値を「β」とする。)
○実施例1 :α=4.09, β=4.03
○実施例8 :α=3.94, β=3.90
○実施例9 :α=3.89, β=3.87
○実施例10:α=3.93, β=3.88
○実施例11:α=3.94, β=3.88
○実施例12:α=3.90, β=3.88

3-2-2.拒絶理由Bのまとめ
上記3-2-1.の(1)ないし(4)に記載したように、本願明細書の発明の詳細な説明は、A1?A5事項、B1?B3事項及びC1?C3事項を発明特定事項として備えるインターポリマー組成物自体、あるいは、このインターポリマー組成物をキャストストレッチフィルムの成分として含んで成る本願発明1?20を、当業者が実施することができる程度に明確かつ十分に記載されたものであるとはいえない。

4.請求人の主張についての検討
請求人は、平成20年12月18日提出の手続補正書(方式)により補正された審判請求書における「(5)拒絶理由通知4及び5(記載要件)に対する意見」の項及び平成23年9月29日提出の意見書において、以下のような主張をしている。
ア.「しかしながら、成分A『実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマー』や成分B『不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマー』が本願出願時において公知の材料であったため、『種々の要件の組み合わせ』を構成する一つ一つの個別の要件については、ポリマー技術やフィルム技術に熟知している当業者であれば、その測定及び制御が容易な物性ばかりです。」
イ.「上述した技術文献や本願明細書を検討すると、エチレンポリマーやアルファオレフィンコポリマーに関する通常の技術的知識を有する者であれば、請求項に記載されたブレンド物における成分A及び成分Bの調製方法が分かります。さらに、上述した技術の知識を有し、本願明細書を見た者であれば、成分A及び成分B、それらの密度、I_(2)及びI_(10)/I_(2)比を巧みにコントロールして、上で説明した種々の関係式を得る方法が分かります。」
ウ.「本願明細書の表1には、実施例1における、拘束幾何触媒系から調製される『実質的に線状であるエチレン/α-オレフィンインターポリマー』(成分A)及び不均一チーグラー・ナッタ触媒系から調製される『不均一エチレン/α-オレフィンインターポリマー』が開示されていますが、これらのいずれの成分も本願出願時において公知の材料です(例えば、本願の公表特許公報の17頁や16頁上段を参照)。
また、本願明細書において十分に記載された発明の詳細な説明に基づけば、当業者であれば、実施例で挙げられた種々の特性値を、過度の試行錯誤を必要とすることなく、十分に測定、決定することができます。事実、審判官殿のご判断に反して、各表の中にはI_(10)/I_(2)値が挙げられ、各表の下において本願発明の各ポリマーがSLEP(実質的に線状のポリマー)であると明示されており、これらは本願明細書において明確に説明されています。このように、当業者であれば、本願明細書の説明に基づいて他の特性についても測定、決定することができます。
したがって、審判官殿がご指摘するA1?A5、B1?B3及びC1?C3の事項については、いずれも、当業者が、公知の材料であるがために当業者であれば容易に確認できるか、本願明細書の説明(特に本願の公表特許公報の63ページ以降に記載された、各実施例の説明や表における特性データ)、さらには出願時の技術常識から容易に得られる情報です。」
などの主張をしている。

しかしながら、上記請求人の主張は、要するに、「当業者であれば、本願明細書の記載、本願出願時の技術常識に基づいて、本願発明を実施することができる」という一般論であって、上記第4.の3.の3-1-1.?3-2-2.項で指摘した、A1?A5事項、B1?B3事項及びC1?C3事項のすべてを備えるインターポリマー組成物は、各種製造条件をどのように調整・制御すれば得られるのかについて、個別具体的に説明するものではない。
例えば、実施例にA1?A5事項、B1?B3事項及びC1?C3事項のすべてを備えるインターポリマー組成物を製造方法したことが記載されており、さらに、本願明細書の記載あるいは本願出願時の技術常識に基づいて、その製造法における各種製造条件によって、A1?A5事項、B1?B3事項及びC1?C3事項がどのように調整・制御できるのかが理解できるのであれば、当業者が、過度の試行錯誤を行うことなく、本願発明1?20を実施することができるといえるが、上記第4.の3.の3-1-2.で説示したように、本願明細書の発明の詳細な説明に記載された実施例1?15には、これらの実施例において用いられるブレンド物がA1事項、A4?A5事項及びB1?B3事項を備えていることさえも記載されておらず、また、本願明細書には、製造法における各種製造条件によって、A1?A5事項、B1?B3事項及びC1?C3事項がどのように調整できるかが十分に記載されている訳でもないので、本願出願時の技術常識を考慮しても、本願明細書の発明の詳細な説明は、A1?A5事項、B1?B3事項及びC1?C3事項を発明特定事項として備えるインターポリマー組成物自体、あるいは、このインターポリマー組成物をキャストストレッチフィルムの成分として含んで成る本願発明1?20を、当業者が過度の試行錯誤することなく実施することができる程度に、明確かつ十分に記載されたものであるとはいえない。
よって、上記の請求人の主張は採用できない。

5.まとめ
以上のとおり、本願は、特許法第36条第6項第1号及び同法同条第4項に規定する要件を満たしていないものであるから、当審が通知した拒絶理由はなおも妥当である。

第5.むすび
以上のとおりであるから、本願は、当審が通知した拒絶理由により、拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2011-12-15 
結審通知日 2011-12-20 
審決日 2012-01-06 
出願番号 特願平10-526656
審決分類 P 1 8・ 113- WZ (C08J)
P 1 8・ 536- WZ (C08J)
P 1 8・ 121- WZ (C08J)
P 1 8・ 537- WZ (C08J)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 中川 淳子大熊 幸治  
特許庁審判長 小林 均
特許庁審判官 小野寺 務
藤本 保
発明の名称 インターポリマー組成物およびそれから作られたキャストストレッチフィルム  
代理人 鈴木 康仁  
代理人 小林 浩  
代理人 井口 司  
代理人 片山 英二  
代理人 大森 規雄  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ