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審決分類 審判 判定 同一 属する(申立て成立) H04M
管理番号 1273842
判定請求番号 判定2013-600005  
総通号数 162 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許判定公報 
発行日 2013-06-28 
種別 判定 
判定請求日 2013-02-01 
確定日 2013-05-16 
事件の表示 上記当事者間の特許第3690585号の判定請求事件について、次のとおり判定する。 
結論 イ号物件の写真及びその取扱説明書に示す「折り畳み式携帯電話機」は、特許第3690585号発明の技術的範囲に属する。 
理由 1.請求の趣旨と手続の経緯
本件判定請求の趣旨は、イ号物件の写真及びその取扱説明書に示す「折り畳み式携帯電話機」(以下、「イ号物件」という。)は、特許第3690585号発明(以下、「本件特許発明」という。)の技術的範囲に属するとの判定を求めるものである。
これに対し、平成25年 3月8日付けで被請求人に判定請求書副本を送達するとともに、期間を指定して答弁書を提出する機会を与えたが、被請求人からは答弁書等の提出はなかった。

2.本件特許発明
本件特許発明は、特許明細書及び図面の記載からみて、特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものであり、その構成要件を符号を付けて分説して記載すると次のとおりである(以下、「構成要件A」等という。)。
「A.受話器側ケースと送話器側ケースとがそれぞれの端部において相互に揺動可能な状態で連結して構成された折り畳み式携帯電話機において、
B.前記両ケースを閉じたとき外側となる前記受話器側ケースの表面、及び/又は前記両ケースを閉じたとき外側になる前記送話器側ケースの表面に、操作キーとディスプレイとを設け、
C.前記操作キーのいずれかが、電話機内蔵メモリ又は外付けメモリに格納されている音楽データに対して操作を行うオーディオ操作手段であり、
D.前記ディスプレイにオーディオ操作中の音楽データに関する情報を表示する
E.ことを特徴とする折り畳み式携帯電話機。」

3.イ号物件
(1)イ号物件の取扱説明書(甲第3号証)18、19頁には、イ号物件が、レシーバ(受話口)側ケースとマイク(送話口)側ケースとがそれぞれの端部において開閉可能に連結されていることが記載されていると認められ、甲第3号証から、イ号物件は、折り畳み式携帯電話機(W43K)であることが明らかである。

(2)甲第3号証の18、19頁から、イ号物件は、両ケースを閉じたとき外側となるレシーバ(受話口)側ケースの表面に、センサーリングキーとサブディスプレイを設けたことが明らかである。

(3)甲第3号証の28頁には、前記センサーリングキーは、音楽再生中に、再生/一時停止、早送り、巻戻しの操作ができることが記載され、また、同156、157頁から、センサーリングキーによって操作される音楽データは、ミュージックフォルダ又はmicroSDカードに保存されることが明らかである。

(4)甲第3号証の28頁及び156頁から、イ号物件を閉じている場合に、センサーリングキーを操作することによって、サブディスプレイにプレイリスト、アーティスト一覧、アルバム一覧、全曲一覧の情報が表示されるものと認められる。
さらに、甲第4号証及び請求人が参考として記載したITmedia社の「写真で解説する「W43K」」(URL、http:/www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0608/29/news007.html)と題する記事から、イ号物件は、音楽データを再生しているときに楽曲名、アーティスト名、再生時間などがディスプレイに表示されるものと認められ、甲第3号証も参照すれば、当該ディスプレイは、イ号物件のサブディスプレイであることが明らかである。

甲第3号証、甲第4号証の記載事項及び判定請求書の請求人によるイ号物件の説明を総合すると、イ号物件は、次のとおりの構成を具備するものと認められる(以下、「構成a」等という。)。

「a.レシーバ(受話口)側ケースとマイク(送話口)側ケースとがそれぞれの端部において開閉可能に連結して構成された折り畳み式携帯電話機において、
b.前記両ケースを閉じたとき外側となる前記レシーバ(受話口)側ケースの表面に、センサーリングキーとサブディスプレイとを設け、
c.前記センサーリングキーが、ミュージックフォルダ又はmicroSDカードに保存されている音楽データに対して操作するものであり、
d.前記サブディスプレイに、センサーリングキーの操作によってプレイリスト、アーティスト一覧、アルバム一覧、全曲一覧の情報や再生中の楽曲名、アーティスト名、再生時間などを表示する
e.折り畳み式携帯電話機。」

4.対比・判断
イ号物件の構成が本件特許発明の各構成要件を充足するか否かについて、以下検討する。

(1)構成要件Aについて
イ号物件の「レシーバ(受話口)側ケース」、「マイク(送話口)側ケース」は、本件特許発明の「受話器側ケース」、「送話器側ケース」にそれぞれ相当し、イ号物件の「それぞれの端部において開閉可能に連結」と本件特許発明の「それぞれの端部において相互に揺動可能な状態で連結」とは、折り畳みの構造を特定するものであって、イ号物件の「それぞれの端部において開閉可能に連結して構成された折り畳み式携帯電話機」は、本件特許発明の「それぞれの端部において相互に揺動可能な状態で連結して構成された折り畳み式携帯電話機」に相当する。
よって、イ号物件の構成aは、本件特許発明の構成要件Aを充足する。

(2)構成要件Bについて
イ号物件の「センサーリングキー」、「サブディスプレイ」は、本件特許発明の「操作キー」、「ディスプレイ」にそれぞれ相当し、イ号物件の「前記両ケースを閉じたとき外側となる前記レシーバ(受話口)側ケースの表面に」は、本件特許発明の「前記両ケースを閉じたとき外側となる前記受話器側ケースの表面、及び/又は前記両ケースを閉じたとき外側になる前記送話器側ケースの表面に」に含まれる構成である。
よって、イ号物件の構成bは、本件特許発明の構成要件Bを充足する。

(3)構成要件Cについて
イ号物件の「ミュージックフォルダ」、「microSD」が、それぞれ携帯電話機の内蔵メモリ、外部メモリであることは、甲第3号証において明らかであるから、イ号物件の「ミュージックフォルダ」、「microSD」は、本件特許発明の「電話機内蔵メモリ」、「外付けメモリ」にそれぞれ相当し、イ号物件の「ミュージックフォルダ又はmicroSDカードに保存されている音楽データ」は、本件特許発明の「電話機内蔵メモリ又は外付けメモリに格納されている音楽データ」に相当する。
また、イ号物件の「センサーリングキー」は、「音楽データに対して操作するもの」であるから、本件特許発明の「オーディオ操作手段である」といえる。
よって、イ号物件の構成cは、本件特許発明の構成要件Cを充足する。

(4)構成要件Dについて
イ号物件の「プレイリスト、アーティスト一覧、アルバム一覧、全曲一覧の情報や再生中の楽曲名、アーティスト名、再生時間など」は、音楽データに関する情報であることは明らかであり、「センサーリングキー」を操作することによって、表示されるものであるから、イ号物件の「センサーリングキーの操作によってプレイリスト、アーティスト一覧、アルバム一覧、全曲一覧の情報や再生中の楽曲名、アーティスト名、再生時間などを表示する」は、本件特許発明の「オーディオ操作中の音楽データに関する情報を表示する」に相当する。
よって、イ号物件の構成dは、本件特許発明の構成要件Dを充足する。

(5)構成要件Eについて
イ号物件の「折り畳み式携帯電話機」が、本件特許発明の「折り畳み式携帯電話機」に相当することは明らかである。
よって、イ号物件の構成eは、本件特許発明の構成要件Eを充足する。

5.むすび
以上のとおり、イ号物件の各構成a?eは、本件特許発明の構成要件A?Eを充足するので、イ号物件は、本件特許発明の技術的範囲に属する。

よって,結論のとおり判定する。
 
判定日 2013-05-08 
出願番号 特願2000-294806(P2000-294806)
審決分類 P 1 2・ 1- YA (H04M)
最終処分 成立  
前審関与審査官 西脇 博志  
特許庁審判長 田中 庸介
特許庁審判官 矢島 伸一
竹井 文雄
登録日 2005-06-24 
登録番号 特許第3690585号(P3690585)
発明の名称 折り畳み式携帯電話機  
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