• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する H04W
管理番号 1280223
審判番号 訂正2013-390114  
総通号数 168 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2013-12-27 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2013-08-07 
確定日 2013-09-20 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5281048号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第5281048号に係る明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 請求の要旨
本件審判の請求の要旨は、特許第5281048号発明(平成22年7月9日特許出願、平成25年5月31日設定登録)の願書に添付した明細書(以下、「特許明細書」という。)、特許請求の範囲を、審判請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり、すなわち下記のとおり訂正することを求めるものである。

1.訂正事項1
特許明細書の段落番号【0030】に、

「NASメッセージは、ATTAH ACCEPTメッセージ、ロケーションエリア更新(LAU:Location Area Update)ACCEPTメッセージ、ルーティングエリア更新(RAU:Routing Area Update)受け入れメッセージ又はトラッキングエリア更新(TAU:Tracking Area Update)受け入れメッセージであることが可能である。」

とあるのを、

「NASメッセージは、ATTACH ACCEPTメッセージ、ロケーションエリア更新(LAU:Location Area Update)ACCEPTメッセージ、ルーティングエリア更新(RAU:Routing Area Update)受け入れメッセージ又はトラッキングエリア更新(TAU:Tracking Area Update)受け入れメッセージであることが可能である。」

と訂正する。なお、下線部は、訂正箇所を示す。

2.訂正事項2
特許請求の範囲の請求項7を、

「【請求項7】
請求項6に記載の携帯装置であって、前記無線資源制御メッセージは、ATTAH受け入れメッセージ、ロケーションエリア更新受け入れメッセージ、ルーティングエリア更新受け入れメッセージ又はトラッキングエリア更新受け入れメッセージである、携帯装置。」

から、

「【請求項7】
請求項6に記載の携帯装置であって、前記NASメッセージは、ATTACH受け入れメッセージ、ロケーションエリア更新受け入れメッセージ、ルーティングエリア更新受け入れメッセージ又はトラッキングエリア更新受け入れメッセージである、携帯装置。」

と訂正する。なお、下線部は、訂正箇所を示す。

3.訂正事項3
特許請求の範囲の請求項11を、

「【請求項11】
請求項9に記載の方法であって、前記無線資源制御メッセージは、ATTAH受け入れメッセージ、ロケーションエリア更新受け入れメッセージ、ルーティングエリア更新受け入れメッセージ又はトラッキングエリア更新受け入れメッセージである、方法。」

から、

「【請求項11】
請求項9に記載の方法であって、前記NASメッセージは、ATTACH受け入れメッセージ、ロケーションエリア更新受け入れメッセージ、ルーティングエリア更新受け入れメッセージ又はトラッキングエリア更新受け入れメッセージである、方法。」

と訂正する。なお、下線部は、訂正箇所を示す。


第2.当審の判断

1.訂正事項1について
審判請求人が審判請求書に添付した甲第1号証(「3GPP TS 23.251 V8.2.0 (2010-03)」)の第16頁の項番13)に、

「13)A Reroute Complete message with the NAS Attach accept message is sent to RNC. By usage of a specific Reroute Complete message, the RNC knows that the redirect is finished and can both forward the NAS message to the UE and clean up any stored redirect data(it is a later RAN3 decision if an extension to the Direct Transfer message shall be used instead of a new message).」
(当審訳:NASAttach 受け入れメッセージ付きのルート変更完了メッセージが、RNCへ送られる。特定のルート変更完了メッセージを使えば、RNCは、リダイレクトが終了したことを知り、NASメッセージをUEへ転送することができ、格納されていたリダイレクトデータを消去することができる(それは、直接転送メッセージへの拡張が、新しいメッセージの代わりに使用されるかという、より遅いRAN3の決定である)。)
と記載されている。なお、下線は、当審が付加した。

また、特開2009-147640号公報(平成21年7月2日公開)の段落番号【0028】には、
「また、NASメッセージ(GMM(GPRS Mobility Management GPRS モビリティ管理)アタッチシーケンス用メッセージ)としては、「GMM:ATTACH REQUEST」(GPRSモビリティ管理アタッチの要求メッセージ)、「GMM:ATTACH ACCEPT」(GPRSモビリティ管理アタッチの受諾メッセージ)、「GMM:ATTACH COMPLETE」(GPRSモビリティ管理アタッチの完了メッセージ)、「GMM:ATTACH REJECT」(GPRSモビリティ管理アタッチの拒絶メッセージ)などがある。」と記載されている。なお、下線は、当審が付加した。

このように、「NASメッセージに、ATTACH ACCEPTメッセージが含まれること。」が、本件特許の出願日前に周知である。したがって、特許明細書の段落番号【0030】の「ATTAH」が「ATTACH」の誤記であることは明らかである。よって、訂正事項1は、誤記の訂正を目的とするものである。

2.訂正事項2について
特許明細書の段落番号【0030】には、NASメッセージの例として、ATTAH ACCEPTメッセージ、ロケーションエリア更新ACCEPTメッセージ、ルーティングエリア更新受け入れメッセージ及びトラッキングエリア更新受け入れメッセージが挙げられている。他方、請求項7には、無線資源制御メッセージの例として、ATTAH受け入れメッセージ、ロケーションエリア更新受け入れメッセージ、ルーティングエリア更新受け入れメッセージ及びトラッキングエリア更新受け入れメッセージが記載されているから、請求項7の「無線資源制御メッセージ」が「NASメッセージ」の誤記であることは明らかである。
また、上記「1.訂正事項1について」と同じ理由により、請求項7の「ATTAH」が「ATTACH」の誤記であることも明らかである。よって、訂正事項2は、誤記の訂正を目的とするものである。

3.訂正事項3について
上記「2.訂正事項2について」と同じ理由により、請求項11の「無線資源制御メッセージ」が「NASメッセージ」の誤記であることは明らかである。
上記「2.訂正事項2について」と同じ理由により、請求項11の「ATTAH」が「ATTACH」の誤記であることは明らかである。
よって、訂正事項3は、誤記の訂正を目的とするものである。

そして、上記各訂正は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載された事項の範囲内のものであって、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものでない。
また、訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により構成される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものでないとはいえない。


第3 むすび
したがって、本件審判の請求は、特許法第126条第1項第2号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
ロケーションサービスを処理する方法及びそれに関連する通信装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信で用いられる方法及びそれに関連する通信装置に関し、特に、無線通信システム及びそれに関連する通信装置におけるロケーションサービスを処理する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:Third Generation Partnership Project)により提案されたロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システムは、今日、高データレート、低レイテンシ、パケットの最適化及び改善されたシステム容量並びにカバレッジを提供する新しい無線インタフェースアーキテクチャ及び無線ネットワークアーキテクチャとみなされてきている。LTEシステムにおいては、高度化UTRAN(E-UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)は複数の高度化ノードB(eNB:evolved Node-B)を有し、ユーザ機器(UE:User Equipment)とも称される複数の移動局と通信することができる。
【0003】
ロケーションサービス(LCS:Location Service)はユーザ機器(UE)のために用いられ、移動体発ロケーション要求(MO-LR:Mobile Originate Location Request)、移動体着ロケーション要求(MT-LR:Mobile Terminated Location Request)及びネットワーク誘導ロケーション要求(NI-LR:Network Induced Location Request)を有する。LCSは、システム(例えば、移動通信のためのグローバスシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)又はUMTU(Universal Mobile Telecommunications System))規格におけるサービス概念であり、実行のための測位機能を必要とする。LCSは、ユーザ機器の位置を決定するように、セル同一性(ID)ベースの方法、OTDOA(Observed Time Difference of Arrival)方法、A-GNSS(Assisted Global Navigation Satellite System)方法等の1つ又はそれ以上の測位方法を利用する。
【0004】
LETシステムにおいては、UEは、LETシステムが測位機能を支援するときに、LETシステムのE-SMLC(Evolved Serving Mobile Loacation Center)によりロケーションサービス(例えば、MO-LR)を開始する。E-SMLCは、UEの測位及びUEへの支援データの配信を含む、UEに対する異なるロケーションサービスの支援を管理する。他方、UEは、LTEシステムが測位機能を支援しないときに、測位機能を支援する他のシステム(例えば、GSM又はUMTS)に対して回路切り換え(CS:Circuit Switched)フォールバック手順をトリガする。その場合、UEは、UMTSにおいてロケーションサービスを開始するように、UEをE-UTRANから他のネットワーク(例えば、UMTSのUTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)に切り換えるようにする。CSフォールバック手順については当該技術分野においては既知であり、それ故、ここではその説明は省く。
【0005】
同様に、LTEネットワークは、LTEネットワークが測位機能を支援する場合に、UEにMT-LR/NI-LRを開始することが可能であり、又は、そのネットワークは、CSフォールバック手順によりUMTSネットワークにおいてUEに対してMT-LR/NI-LRを開始する。
【0006】
LTEシステムにおけるロケーションサービスについての不明確な特定のために、次のような複数のシナリオについて説明する。
【0007】
第1シナリオにおいては、UMTS/LTE測位能力及びCSフォールバック能力を有するUEについて、LTEセルをキャンプオンするUEは、CSフォールバック手順によりLTE又はUMTSにおいてMO-LRを開始することが可能である。しかしながら、そのネットワークは、LTE又はUMTSにおいてMO-LRを開始するようにUEを制御することができず、従って、モビリティ管理又は負荷の課題をもたらす。
【0008】
第2シナリオにおいては、UMTS/LTE測位能力及びCSフォールバック能力を有するUEについて、LTEセルにキャンプオンするUEは、CSフォールバック手順によりLTEネットワーク又はUMTSネットワークにおいてMO-LRを開始することが可能である。しかしながら、LTEシステムは、MO-LRを開始するようにUEがLTEネットワーク又はUMTSネットワークを選択する機構を提供しない。UEはLTEネットワークを選択するが、LTEネットワークが測位機能を支援しない場合には、UEはMO-LRを開始することに失敗する。その後、UEは、MO-LRロケーションサービスの開始が失敗したことをユーザに示す。この状況下で、UEは、UMTSネットワークが測位機能を支援する場合でさえ、UMTSネットワークにおいてMO-LRを開始しない。
【0009】
第3シナリオにおいては、そのネットワークは、UEがロングタームエボリューション測位プロトコル(LPP:LTE Positioning Protocol)を支援するかどうかを認識していない。従って、そのネットワークは、CSフォールバック手順によりLTEネットワーク又はUMTSネットワークにおいてMT-LR/NI-LRを開始することを決定することができない。LPPは、UEとE-SMLCとの間で終了されるのであり、UEを測位するようにE-SMLCとUEとの間の二点間測位プロトコルであることに留意されたい。LPPは、UEアクセスE-UTRANについての測位関連サービス及びロケーション関連サービスを支援し、複数の異なる測位方法を用いてLTEを測位することが可能であるように意図されている。
【0010】
第4シナリオにおいては、そのネットワークは、CSフォールバックによりUMTSネットワークにおいてLTEネットワークをキャンプオンするUEに対してMT-LR/NI-LRを開始することが可能であり、UEは、LCS機能又は測位機能を支援しないために、MT-LR/NI-LRを拒否する。その欠点は、UEがGSMネットワーク又はUTRANネットワークに対する不必要なハンドオーバであることである。LTEからGSM/UTRANに対するこの不必要なハンドオーバは、UEとそのネットワークとの間での及びLTEネットワークとGSM/UTRANネットワークとの間でのメッセージ交換のシグナリングのために、資源(即ち、電力、帯域幅)を浪費する。更に、UEは、UEがアイドルモードに入った後に、LTEネットワークに戻るように再選択する可能性がある。これは、不必要な再選択であり、UEの電力を浪費し、再選択中にページングを失敗する可能性がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】3GPP TS 23.272 V8.3.0 3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects;Circuit Switched
Fallback in Evolved Packet System;Stage 2 (Release 8)
【非特許文献2】3GPP R2-094071 Miscellaneous corrections to TS 36.305
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
以下、無線通信システムにおいてロケーションサービスを処理する方法において、上記の課題を解決することについて開示されている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
無線通信システムにおける複数の無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)と適合する携帯装置についてのロケーションサービスを処理する方法について開示されている。その方法は、無線通信システムのネットワークと通信する複数のRATの第1RATを利用する段階と、そのネットワークからネットワークの測位支援情報を有する第1メッセージを受信する段階と、測位支援情報に従って複数のRATの第1RAT又は第2RATにおけるロケーションサービスを開始すべきかどうかを判定する段階と、を有する。
【0014】
無線通信システムにおいて複数の無線アクセス技術(RAT)と適合する携帯装置についてのロケーションサービスを処理する方法について開示されている。その方法は、複数のRATの第1RATにおいて第1ロケーションサービスを開始する段階と、第1ロケーションサービスの開始が第1RATにおいて失敗したときに、複数のRATの第2RATにおいて第2ロケーションサービスを処理する段階と、を有する。
【0015】
複数の無線アクセス技術(RAT)と適合する携帯装置を有する無線通信システムにおいてネットワークについてのロケーションサービスを処理する方法について開示されている。その方法は、複数のRATの第1RATにおいて携帯装置の第1ロケーションサービスを開始する段階と、第1ロケーションサービスが第1RATにおいて失敗したとき、複数のRATの第2RATにおいて携帯装置の第2ロケーションサービスを開始する段階と、を有する。
【0016】
無線通信システムにおいてネットワークについてのロケーションサービスを処理する方法について開示されている。その方法は、第1無線アクセス技術(RAT)において携帯装置の測位能力情報を有する第1メッセージを携帯装置から受信する段階と、測位能力情報に従って第1RAT又は第2RATにおいて携帯装置のロケーションサービスを開始すべきかどうかを判定する段階と、を有する。
【0017】
ロケーションサービスを処理する無線通信システムの複数の無線アクセス技術(RAT)と適合する携帯装置について開示されている。その携帯装置は、無線通信システムのネットワークと通信する複数のRATの第1RATを利用する手段と、そのネットワークからそのネットワークの測位支援情報を有する第1メッセージを受信する手段と、その測位支援情報に従って、複数のRATの第1RAT又は第2RATにおいてロケーションサービスを開始すべきかどうかを判定する手段と、を有する。
【0018】
ロケーションサービスを処理する無線通信システムの複数の無線アクセス技術(RAT)と適合する携帯装置について開示されている。その携帯装置は、複数のRATの第1RATにおいて第1ロケーションサービスを開始する手段と、第1ロケーションサービスの開始が第1RATにおいて失敗したときに、複数のRATの第2RATにおいて第2ロケーションサービスを開始する手段と、を有する。
【0019】
ロケーションサービスを処理する無線通信システムのネットワークであって、その無線通信システムは複数の無線アクセス技術(RAT)と適合する携帯装置を有する、ネットワークについて開示されている。そのネットワークは、複数のRATの第1RATにおいて携帯装置の第1ロケーションサービスを開始する手段と、第1ロケーションサービスの開始が第1RATにおいて失敗したときに、複数のRATの第2RATにおける携帯装置の第2位置サービスを開始する手段と、を有する。
【0020】
ロケーションサービスを処理する無線通信システムのネットワークについて開示されている。そのネットワークは、第1無線アクセス技術(RAT)において携帯装置の測位能力情報を有する第1メッセージを携帯装置から受信する手段と、その測位能力情報に従って、第1RAT又は第2RATにおいて携帯装置のロケーションサービスを開始すべきかどうかを判定する手段と、を有する。
【0021】
ロケーションサービスを処理する無線通信システムのネットワークについて開示されている。そのネットワークは、第1無線アクセス技術(RAT)において無線装置の測位能力情報について携帯装置に要求する手段と、携帯装置から測位能力情報を受信する手段と、携帯装置がロケーションサービスを支援することを測位能力情報が示すときに、第2RATにおいて携帯装置のロケーションサービスを開始する手段と、携帯装置がロケーションサービスを支援しないことを測位能力情報が示すときに、ロケーションサービスを開始しない手段と、を有する。
【0022】
本発明の上記の及び他の目的については、以下、複数の図に示されている詳細な好適な実施例を理解することにより、当業者にとって明確になることは疑う余地がない。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】例示としての無線通信システムの模式図である。
【図2】例示としての通信装置の模式図である。
【図3】例示としてのプログラムコードの模式図である。
【図4】本発明に従った例示としての処理のフローチャートである。
【図5】本発明に従った例示としての処理のフローチャートである。
【図6】本発明に従った例示としての処理のフローチャートである。
【図7】本発明に従った例示としての処理のフローチャートである。
【図8】本発明に従った例示としての処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
実施例に従った無線通信システム10の模式図である図1を参照されたい。手短にいうと、その無線通信システム10はネットワーク及び複数の携帯装置を有する。無線通信システム10は、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、ロングタームエボリューション(LTE:Long-Term Evolution)システム又は他の何れかの類似するネットワークシステムであることが可能である。LTEシステムにおいては、そのネットワークは、複数のeMB又はコアネットワークエンティティ(例えば、MMEと略記されるモビリティ管理エンティティ)を有する進化型UTRAN(Evolved-UTRAN)と称せられることが可能であり、携帯装置はユーザ機器(UE:User Equipment)と称せられる。UEは、携帯電話、コンピュータシステム等の装置であることが可能である。この用語は、容易に参照できるように本明細書を通して用いられる。しかしながら、このことは、何れかの1つの特定の種類のネットワークの開示に限定するとして解釈されるべきものではない。一部の実施例においては、そのネットワーク及びUEは、送信方向に従って送信器又は受信器として理解され、例えば、上り(UL:uplink)については、UEは送信器であり且つネットワークは受信器であり、そして下り(DL:downlink)については、ネットワークは送信器であり且つUEは受信器である。
【0025】
図2は、例示としての通信装置20の模式図である。通信装置20は、図1に示している携帯装置であることが可能であるが、ここでは、それに限定されるものではない。通信装置20は、マイクロプロセッサ又は特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、記憶ユニット210及び通信インタフェースユニット220等の処理手段を有することが可能である。記憶ユニット210は、処理手段200によるアクセスのための処理コード214を記憶することが可能である何れかのデータ記憶装置であることが可能である。記憶ユニット210の実施例には、加入者識別モジュール(SIM:Subscriber Identify Module)、読み出し専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、フレッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random-Access Memory)、CD-ROM、磁気テープ、ハードディスク及び光学データ記憶装置があるが、それらに限定されるものではない。通信インタフェースユニット220は、好適には、無線トランシーバであり、処理手段200の処理結果に従ってネットワークと無線信号のやりとりを行うことが可能である。
【0026】
実施例に従ったLTEシステムについてのプログラムコード214の模式図を示す図3を参照されたい。プログラムコード214は、全体に亘って、LTE測位プロトコル(LPP)レイヤ300、NAS(Non-Access Stratum)レイヤ310、無線資源制御(RRC:Radio Resource Control)レイヤ320、パケットデータ収束プロトコル(PDCP:Packet Data Convergence Protocol)レイヤ330、無線リンク制御(RLC:Radio Link Control)レイヤ340、メディアアクセス制御(MAC:Medium Access Control)レイヤ350及び物理(PHY:Physical)レイヤ360である複数の通信プロトコルレイヤのプログラムコードを有する。LPPレイヤ300は、E-UTRANにアクセスするUEのための測位及び関連ロケーションサービス(例えば、移動体発ロケーション要求(MO-LR)、移動体着ロケーション要求(MT-LR)及びネットワーク誘導ロケーション要求(NI-LR))を支援し、複数の異なる測位方法を用いてLTEについての測位を可能にするように意図されている。
【0027】
例示としての処理40のフローチャートを示す図4を参照されたい。その処理40は、ロケーションサービスを処理するUEで利用され、ここで、UEは図1の携帯装置であることが可能であり、複数の無線アクセス技術(RAT)と適合する。処理40は、プログラムコード214にまとめられることが可能であり、次のステップを有する。
ステップ400:開始。
ステップ410:無線通信システムのネットワークと通信するように複数のRATの第1RATを利用する。
ステップ420:ネットワークから、ネットワークの測位支援情報を有する第1メッセージを受信する。
ステップ430:測位支援情報に従って、複数のRATの第1RAT又は第2RATにおいてロケーションサービスを開始すべきかどうかを判定する。
ステップ440:終了。
【0028】
処理40に従って、UEは、第1RATを支援するネットワークから測位支援情報を受信し、測位支援情報に従って第1RAT又は第2RATにおいてロケーションサービスを開始すべきかどうかを判定する。例えば、UEは、測位機能が支援されることを測位支援情報が示すときに、第1RATにおいてロケーションサービスを開始する。更に、UEは、測位機能が支援されないことを測位支援情報が示すときに、第2RATにおいてロケーションサービスを開始する。従って、そのネットワークは、UEのロケーションサービスの開始を制御することができる。
【0029】
更に、測位支援情報は、LPP支援情報、高度化サービング移動ロケーションセンタ(E-SMLC:Evolved Serving Mobile Location Centre)能力、支援測位方法(例えば、セル同一性(ID)ベースの方法、OTDOA(Observed Time Difference of Arrival)方法、A-GNSS(Assisted Global Navigation Satellite System)方法及び支援ロケーションサービス(例えば、MO-LR、MT-LR及びNI-LR))の少なくとも1つを有する。
【0030】
更に、そのネットワークは、第1メッセージによりUEに測位支援情報を送信する。第1メッセージは、無線資源制御(RRC)メッセージ又はNAS(Non-Access Stratum)メッセージであることが可能である。RRCメッセージは、放送制御チャネル(BCCH:Broadcast Control Channel)メッセージ(即ち、システム情報)又は専用メッセージ(例えば、RRC接続設定メッセージ)であることが可能である。NASメッセージは、ATTACH ACCEPTメッセージ、ロケーションエリア更新(LAU:Location Area Update)ACCEPTメッセージ、ルーティングエリア更新(RAU:Routing Area Update)受け入れメッセージ又はトラッキングエリア更新(TAU:Tracking Area Update)受け入れメッセージであることが可能である。それらのメッセージは例示であって、それらに限定されるものではない。
【0031】
処理40の概念に基づく実施例を参照されたい。第1RATはLTE RATであり、第2RATはUMTS RATであることを前提としている。UEがMO-LRロケーションサービスを開始することを望むとき、UEは先ず、測位支援情報についてLTEネットワーク(例えば、E-UTRAN)に要求するように第2メッセージを送信する。第2メッセージはLPP能力要求メッセージであることが可能である。LTEネットワークがLPP能力要求メッセージを受信した後、LTEネットワークは、UEへの測位支援情報を有するLPP能力指示メッセージと共にLPP能力要求メッセージを応答する。測位機能が支援されることを測位支援情報が示す場合、UEは、MO-LRロケーションサービスの開始のためにLTEネットワークにサービス要求メッセージを送信する。他方、測位機能が支援されていないことを測位支援情報が示す場合、UEは、UMTSに対するCSフォールバックの開始のためにLTEネットワークに拡張サービス要求メッセージを送信する。この後、UEは、LTE RATからUMTS RATへのハンドオーバになり、その場合、UMTS RATにおけるMO-LRロケーションサービスを開始する。
【0032】
例示としての処理のフローチャートである図5を参照されたい。処理50は、ロケーションサービスを処理するUEで利用され、その場合、UEは図1の携帯装置であることが可能であり、複数のRATと互換性を有する。処理50は、プログラムコード214にまとめられることが可能であり、次のステップを有する。
ステップ500:開始。
ステップ510:複数のRATの第1RATにおいて第1ロケーションサービスを開始する。
ステップ520:第1ロケーションサービスの開始が第1RATにおいて失敗したとき、複数のRATの第2RATにおける第2ロケーションサービスを開始する。
ステップ530:終了。
【0033】
処理50に従って、UEは、第1RATにおいて第1ロケーションサービスを開始し、第1ロケーションサービスが第1RATにおいて失敗したとき、第2RATにおいて第2ロケーションサービスを開始する。従って、第1ロケーションサービスが失敗し、それ故、ロケーションサービス効率が高くなるとき、UEは、UEのユーザからの指示を有することなく(例えば、ユーザは、第2ロケーションサービスの開始の指示に対して何ら信号を入力する必要なく)、第2ロケーションサービスを開始することができる。
【0034】
例えば、UEは、LTE RATにおいてMO-LRロケーションサービスを開始することを決定する。UEは、UEがLTE RATにおけるMO-LRロケーションサービスを開始することに失敗した場合、ユーザの介入なしにCSフォールバック手順によりUMTS RATにおいて新しいMO-LRロケーションサービスを開始する。又は、UEは、CSフォールバック手順によりUMTS RATにおいてMO-LRロケーションサービスを開始することを決定する。UEは、UEがCSフォールバック手順によりUMTSにおいてMO-LRロケーションサービスを開始ことに失敗した場合、ユーザの介入なしにUMTS RATにおいて新しいMO-LRロケーションサービスを開始する。
【0035】
例示としての処理60のフローチャートである図6を参照されたい。処理60は、ロケーションサービスを処理するネットワークで利用される。処理60は、プログラムコード214にまとめられることが可能であり、次のステップを有する。
ステップ600:開始。
ステップ610:複数のRATの第1RATにおいてUEの第1ロケーションサービスを開始する。
ステップ620:第1ロケーションサービスの開始が第1RATにおいて失敗したとき、複数のRATの第2RATにおいてUEの第2ロケーションサービスを開始する。
ステップ630:終了。
【0036】
処理60に従って、ネットワークは、第1RATにおいてUEに対して第1ロケーションサービスを開始し、第1ロケーションサービスが第1RATにおいて失敗したとき、第2RATにおいてUEに対して第2ロケーションサービスを開始する。従って、ネットワークは、第1ロケーションサービスが失敗し、それ故、ロケーションサービス効率が高くなるとき、第2ロケーションサービスを開始することができる。
【0037】
例えば、ネットワークは、LTE RATにおいてUEに対してMT-LRロケーションサービスを開始することを決定する。ネットワークは、MT-LRロケーションサービスがLTE RATにおける測位を支援しないUEのために失敗された場合、CSフォールバック手順によりUMTS RATにおいてUEに対して新しいMT-LRを開始する。又は、ネットワークは、CSフォールバック手順によりUMTS RATにおいてUEに対してMT-LRロケーションサービスを開始することを決定する。ネットワークは、MT-LRロケーションサービスがUMTSにおける測位を支援しないUEのために失敗された場合、LTE RATにおいてUEに対してMT-LRロケーションサービスを開始する。この実施例の概念は、NI-LRロケーションサービスについても用いられることが可能であることに留意されたい。
【0038】
例示としての処理70のフローチャートである図7を参照されたい。処理70は、ロケーションサービスを処理するネットワークで利用される。処理70は、プログラムコード214にまとめられることが可能であり、次のステップを有する。
ステップ700:開始。
ステップ710:第1RATにおいてUEの測位能力情報を有する第1メッセージをUEから受信する。
ステップ720:測位能力情報に従って第1RAT又は第2RATにおいてUEのロケーションサービスを開始すべきかどうかを判定する。
ステップ730:終了。
【0039】
処理70に従って、UEは、第1メッセージを介してネットワークに対して、ネットワークからの指示/制御なしに、測位能力情報を送信することが可能である。測位能力情報は、UEがLPPプロトコルを実行するかどうかを通知するLPP支援情報であることが可能である。従って、ネットワークが測位能力情報を受信した後、ネットワークは、UEがLPPを支援するかどうかを、それ故、第1RAT又は第2RATにおいてUEのロケーションサービスを開始すべきかどうかを判定するかどうかを認識する。従って、ロケーションサービスの成功の機会が増加し、それ故、ロケーションサービス効率が向上する。
【0040】
更に、第1メッセージは、RRCメッセージ又はNASメッセージであることが可能である。RRCメッセージは、RRC接続要求メッセージ又はRRC接続設定完了メッセージである。NASメッセージは、緊急アタッチ要求メッセージ、アタッチ要求メッセージ、アタッチ完了メッセージ、TAU要求メッセージ、TAU完了メッセージ又はサービス要求メッセージである。それらのメッセージは例示であって、それらに限定されるものではない。
【0041】
処理70の概念に基づく実施例を参照されたい。第1RATはLTE RATであり、第2RATはUMTS RATであることを前提としている。ネットワークがMT-LR/NI-LRを開始することを望むとき、ネットワークは先ず、第1メッセージが受信される前に、測位能力情報(例えば、支援測位方法)を携帯装置に要求するように第2メッセージを送信する。第2メッセージはLPP能力要求メッセージであることが可能であり、それ故、UEは、ネットワークに対する測位能力情報を有するLPP能力指示メッセージと共にLPP能力要求メッセージを応答する。ネットワークが、測位能力情報を有するLPP能力指示メッセージを受信した後、ネットワークは、UEがLPPを支援することを測位能力情報が示すときに、LTEにおおいてUEに対してMT-LR/Ni-LRを開始し、そしてUEがLPPを支援しないことを測位能力情報が示すときに、CSフォールバック手順によりUMTSにおいてUEに対してMT-LR/NI-LRを開始する。
【0042】
例示としての処理80のフローチャートである図8を参照されたい。処理80は、ロケーションサービスを処理するネットワークで利用される。処理80は、プログラムコード214にまとめられることが可能であり、次のステップを有する。
ステップ800:開始。
ステップ810:第1RATにおいてUEの測位能力情報についてUEに要求する。
ステップ820:UEから処理能力情報を受信する。
ステップ830:UEがロケーションサービスを支援することを測位能力情報が示すとき、第2RATにおいてUEのロケーションサービスを開始する。
ステップ840:UEがロケーションサービスを支援しないことを測位能力情報が示すとき、ロケーションサービスを開始しない。
ステップ850:終了。
【0043】
処理80に従って、ネットワークは、第1RATにおける測位能力情報についてUEに要求し、測位能力情報に従って第2RATにおいてロケーションサービスを開始すべきかどうかを判定する。例えば、ネットワークは、UEがロケーションサービスを支援することを測位能力情報が示すとき、第2RATにおいてロケーションサービスを開始する。更に、ネットワークは、UEがロケーションサービスを開始しないことを測位能力情報が示すとき、ロケーションサービスを開始することを止める。
【0044】
UEがロケーションサービスについてCSフォールバックによりトリガされるハンドオーバになる前に又はなった後に、測位能力情報についてUEに要求することが可能である。例えば、LTE RATがロケーションサービスを支援するか、又はLTEネットワークにより確立されたRRC接続に従わないかを認識する。従って、UEは、LTE PATがロケーションサービスを支援しないとき、UMTS RATにおいてロケーションサービスを開始するCSフォールバック手順を開始する。ネットワークが、UEがUMTSに対するハンドオーバになる前に測位能力情報についてUEに要求する場合、即ち、ネットワークがLTEにおける測位能力情報についてUEに要求する場合、UEがロケーションサービスを支援しないことを測位能力情報が示すときに、UEはUMTSに対してハンドオーバにならない。代替として、UEがUMTSに対するハンドオーバになった後に、即ち、ネットワークがUMTSにおける測位能力情報についてUEに要求した後に、ネットワークは、測位能力についてUEに要求することが可能である。従って、UEがロケーションサービスを支援しないことを測位能力情報が示すとき、UEはUMTSでロケーションサービスを実行しない。
【0045】
処理80の概念に基づく実施例を参照されたい。ネットワークは、LTE RATにおいてUEに対してロケーションサービスを開始する。UEは、LTE RATが測位機能を支援しないときに、UMTS RATにおいてロケーションサービスを開始するCSフォールバック手順によりトリガされる。ネットワークが、UMTSに対してUEをハンドオーバ処理する前に、ネットワークは、測位能力情報についてUEに要求するようにUE能力問い合わせメッセージを送信する。従って、UEは、ネットワークに対して、測位能力情報を有するUE能力情報メッセージ共にUE能力問い合わせメッセージを応答する。ネットワークがUE能力情報メッセージを受信した後、UEがロケーションサービスを支援することを測位能力情報が示す場合に、ネットワークは、LTE RATからUMTS RATにUEをハンドオーバ処理し、次いで、UMTS RATにおいてロケーションサービスを開始する。他方、UEがロケーションサービスを支援しないことを測位能力情報が示す場合、ネットワークは、不必要なハンドオーバを回避するように、UMTS RATに対してUEをハンドオーバ処理せず、ロケーションサービスを開始しない。
【0046】
代替として、ネットワークは、UEがUMTSに対してハンドオーバになった後、測位能力情報を要求することが可能である。この状況下で、ネットワークは、測位能力情報要求についてUEにクラスマーク問い合わせメッセージを送信し、UEは、ネットワークに対して測位能力情報を示すクラスマーク変更メッセージと共にクラスマーク問い合わせメッセージを応答する。ネットワークがクラスマーク変更メッセージを受信した後、UEがロケーションサービスを支援することを測位能力情報が示す場合、ネットワークはUMTS RATにおいてロケーションサービスを開始する。更に、資源の浪費を回避するように、UEがロケーションサービスを支援しないことを測位能力情報が示すとき、ネットワークはロケーションサービスを開始することを止める。
【0047】
UEがネットワークに対して測位能力情報を提供する一方法について、以下に説明する。UEがUMTS RATにおいてロケーションサービスを支援するとき、UEは、メッセージに移動局クラスマーク2情報要素(IE)及び移動局クラスマーク3情報要素(IE)の少なくとも一を有し、ネットワークに対してそのメッセージを送信する。移動局クラスマークIEの目的は、ネットワークに対して一般UE特性を示すことである。これは、ネットワークがUEの作動を操作する方法に影響を与える。例えば、UEは、移動局クラスマーク2IEにおいて複数のLCS支援の種類を示し、移動局クラスマーク3IEにおいて複数の支援測位方法を示すことが可能である。従って、ネットワークは、UEがロケーションサービスを支援することを測位能力情報が示すときに、移動局クラスマーク2IE及び移動局クラスマーク3IEの少なくとも一に従ってUMTS RATにおいてロケーションサービスを開始すべきかどうかを判定することが可能である。更に、上記のメッセージは、LTE RATにおけるUEキャンプオンについてのアタッチ要求メッセージ又はTAU要求メッセージであることが可能である。他方、上記メッセージは、UEがCSフォールバックによりUMTSに対するハンドオーバになるとき、ロケーション更新要求メッセージ又はルーティングエリア更新メッセージであることが可能である。それらのメッセージは例示であって、それらに限定されることを意図していない。
【0048】
提案しているステップを有する処理についての上記ステップは、ハードウェア、ハードウェア装置における読み出し専用ソフトウェアとして備わっているコンピュータ命令及びデータ並びにハードウェアの組み合わせとして知られているファームウェア、若しくは電子システムであることが可能である手段により実現されることが可能であることに留意されたい。ハードウェアの例として、マイクロ回路、マイクロチップ又はシリコンチップとして知られているアナログ回路、ディジタル回路及びそれらの混合回路を有することが可能である。電子システムの例としては、SOC(System On Chip)、Sip(System in package)、COM(Computer On Module)及び通信装置20がある。
【0049】
結論として、上記例示としての方法及び手段が、ロケーションサービスを処理するように提供されている。ネットワーク/UEは、どのRAT(例えば、LTE又はUMTS RAT)がUE/ネットワークからの測位能力情報に従ってロケーションサービスを開始すべきかを判定することを、それ故、ロケーションサービス効率を高めることを可能にする。
【0050】
当業者は、開示されている教示を維持しつつ、上記装置及び方法の多くの修正及び変形が可能であることを容易に理解することができる。従って、上記の開示されている内容は、同時提出の特許請求の範囲のみにより限定されるとして解釈される必要がある。
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロケーションサービスを処理する無線通信システムにおいて複数の無線アクセス技術と適合する携帯装置であって:
前記無線通信システムのネットワークと通信するように、前記複数の無線アクセス技術の第1無線アクセス技術を利用する手段;及び
前記ネットワークから、前記ネットワークの測位支援情報を有する第1メッセージを受信する手段であって、前記測位支援情報は、測位が第1無線アクセス技術において支援されるかどうかを示す、手段;及び
前記測位支援情報が、測位が前記第1無線アクセス技術において支援されることを示すときに、前記第1無線アクセス技術においてロケーションサービスを開始し、前記測位支援情報が、前記測位が前記第1無線アクセス技術において支援されていないことを示すときに、前記複数の無線アクセス技術の第2無線アクセス技術においてロケーションサービスを開始する手段;
を有する携帯装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯装置であって、前記測位が支援されないことを前記測位支援情報が示すときに、前記第2無線アクセス技術において前記ロケーションサービスを開始する前記手段は:
前記第1無線アクセス技術から前記第2無線アクセス技術を入力する回路切り換えフォールバック手順を開始する手段;及び
前記第2無線アクセス技術において前記ロケーションサービスを開始する手段;
を有する、携帯装置。
【請求項3】
請求項1に記載の携帯装置であって、前記測位支援情報を前記ネットワークに要求する第2メッセージを送信する手段;
を更に有する、携帯装置。
【請求項4】
請求項1に記載の携帯装置であって、前記測位支援情報は、高度化サービング移動ロケーションセンタ能力、支援測位方法、支援ロケーションサービスの情報の少なくとも一を有する、携帯装置。
【請求項5】
請求項1に記載の携帯装置であって、前記第1メッセージは、無線資源制御メッセージ又はNAS(Non-Access Stratum)メッセージである、携帯装置。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯装置であって、前記無線資源制御メッセージは、放送制御チャネルメッセージ又は専用メッセージである、携帯装置。
【請求項7】
請求項6に記載の携帯装置であって、前記NASメッセージは、ATTACH受け入れメッセージ、ロケーションエリア更新受け入れメッセージ、ルーティングエリア更新受け入れメッセージ又はトラッキングエリア更新受け入れメッセージである、携帯装置。
【請求項8】
無線通信システムにおいてネットワークについてロケーションサービスを処理する方法であって、前記無線通信システムは、複数の無線アクセス技術と適合する携帯装置を有する、方法であり:
前記ネットワークから前記携帯装置に前記複数の無線アクセス技術の第1無線アクセス技術を介して、前記ネットワークの測位支援情報を有するメッセージを送信する段階であって、前記測位支援情報は、測位が前記第1無線アクセス技術において支援されるかどうかを示す、段階;及び
前記測位支援情報が、測位が前記第1無線アクセス技術において支援されることを示すときに、前記第1無線アクセス技術においてロケーションサービスを開始するための要求メッセージを前記携帯装置から受信し、前記測位支援情報が、前記測位が前記第1無線アクセス技術において支援されていないことを示すときに、前記複数の無線アクセス技術の第2無線アクセス技術においてロケーションサービスを開始する段階;
を有する方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、前記メッセージは、無線資源制御メッセージ又はNAS(Non-Access Stratum)メッセージである、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、前記無線資源制御メッセージは、放送制御チャネルメッセージ又は専用メッセージである、方法。
【請求項11】
請求項9に記載の方法であって、前記NASメッセージは、ATTACH受け入れメッセージ、ロケーションエリア更新受け入れメッセージ、ルーティングエリア更新受け入れメッセージ又はトラッキングエリア更新受け入れメッセージである、方法。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2013-09-10 
出願番号 特願2010-157113(P2010-157113)
審決分類 P 1 41・ 852- Y (H04W)
最終処分 成立  
前審関与審査官 廣川 浩  
特許庁審判長 江口 能弘
特許庁審判官 吉田 隆之
加藤 恵一
登録日 2013-05-31 
登録番号 特許第5281048号(P5281048)
発明の名称 ロケーションサービスを処理する方法及びそれに関連する通信装置  
代理人 伊東 忠重  
代理人 伊東 忠重  
代理人 大貫 進介  
代理人 大貫 進介  
代理人 伊東 忠彦  
代理人 伊東 忠彦  

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ