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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する B29C
管理番号 1296362
審判番号 訂正2014-390158  
総通号数 183 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2015-03-27 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2014-10-27 
確定日 2015-01-06 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5320540号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第5320540号に係る明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 主な手続の経緯
特許第5320540号(請求項の数40。以下「本件特許」という。)は,国際出願日である平成18年11月16日(パリ条約による優先権主張,平成17年11月16日 ニュージーランド国,同日 アメリカ合衆国,平成18年10月18日 ニュージーランド国)にされたとみなされる特許出願(特許出願人:ヘインズ,アンドリュー レオ)に係るものである。
上記特許出願について,平成25年4月30日付けで特許査定がされ,同年6月6日付けで出願人名義変更届(承継人:請求人マニュファクチャリング システムズ リミティド)が提出され,同年7月26日に特許権の設定登録がされた。
平成26年10月27日,本件訂正審判が請求された。

第2 請求の趣旨及び理由
1 請求の趣旨
結論同旨

2 請求の理由(訂正の内容)
請求人の求めた訂正(以下「本件訂正」という場合がある。)について,訂正事項ごとに掲記すると,概略,以下のとおりである。
(1) 訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に「前記ステップbの加圧が行われる前記加圧成形ゾーンで,一連の成形工具が下向きに表面を提示し,一方,下にある一連の成形工具が上向きに表面を提示し,」とあるのを,「前記ステップbの加圧が行われる前記加圧成形ゾーンで,前記第一の成形工具組の成形工具が下向きに表面を提示し,一方,前記第二の成形工具組の成形工具が上向きに表面を提示し,」に訂正する。

(2) 訂正事項2
特許請求の範囲の請求項1に「前記ステップbの加圧が行われる前記加圧成形ゾーンで,前記成形工具の各々が,前記機械方向に対し横断方向の前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックの側面の各々の前記成形工具の2つの軸線に作用する1つ以上の前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックに支持され」とあるのを,「前記ステップbの加圧が行われる前記加圧成形ゾーンで,前記成形工具の各々が,前記機械方向に対し横断方向の前記ガイドトラックの側面の各々の前記成形工具の2つの軸線に作用する1つ以上の前記ガイドトラックに支持され」に訂正する。

(3) 訂正事項3
特許請求の範囲の請求項1に「前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックの中の1つ以上のガイドトラック」とあるのを,「前記ガイドトラックの中の1つ以上のガイドトラック」に訂正する。

(4) 訂正事項4
特許請求の範囲の請求項2に「前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラック」とあるのを,「前記ガイドトラック」に訂正する。

(5) 訂正事項5
特許請求の範囲の請求項3に「前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラック」とあるのを,「前記ガイドトラック」に訂正する。

(6) 訂正事項6
特許請求の範囲の請求項5に「複数の成形工具を前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックに分岐させる」とあるのを,「複数の成形工具を分岐させる」に訂正する。

(7) 訂正事項7
特許請求の範囲の請求項6に「前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックで,1つ又は一連の成形工具が,前記成形工具の1つのみ又は少数に対する直接の駆動作用下で前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックの少なくとも一部にわたって押圧され,各々の前記成形工具によって前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックを中心に順次前進させられる」とあるのを,「前記ガイドトラックで,1つ又は一連の成形工具が,前記成形工具の1つのみ又は少数に対する直接の駆動作用下で前記ガイドトラックの少なくとも一部にわたって押圧され,各々の前記成形工具によって前記ガイドトラックを中心に順次前進させられる」に訂正する。

(8) 訂正事項8
特許請求の範囲の請求項7に「前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックで,1つ又は一連の成形工具が,1つ以上のゾーンの各々の成形工具の各々の側面の前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックの軌跡差によって,加圧成形ゾーンを通して必要とされる隣接する成形工具の状態から変更することが許容される」とあるのを,「前記ガイドトラックで,1つ又は一連の成形工具が,1つ以上のゾーンの各々の成形工具の各々の側面の前記ガイドトラックの軌跡差によって,加圧成形ゾーンを通して必要とされる隣接する成形工具の状態から変更することが許容される」に訂正する。

(9) 訂正事項9
特許請求の範囲の請求項12に「前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラック」とあるのを,「前記ガイドトラック」に訂正する。

第3 当審の判断
1 訂正の目的,新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否についての検討
(1) 訂正事項1(上記第2_2(1))についての検討
ア 訂正の目的
本件訂正前の請求項1には,本件特許の請求項1に係る発明の特定事項である「第一の成形工具組の成形工具」及び「第二の成形工具組の成形工具」について,例えば「前記第一の成形工具組の1つ以上の成形工具が,前記上方ガイドトラックを中心に移動することができ,前記第二の成形工具組の1つ以上の成形工具が,前記下方ガイドトラックを中心に移動することができ」との記載があり,また,上記「成形工具」が有する「対向成形面」について,例えば「前記対向成形面の各々が,前記成形工具組それ自体の上方ガイドトラック及び下方ガイドトラックを中心に前進させられる,第一の成形工具組の1つ以上の成形工具及び第二の成形工具組の1つ以上の成形工具によって提供され」との記載がある。
そうすると,本件訂正前の「下向きに表面を提示」するとされる「一連の成形工具」とは「上方ガイドトラックを中心に移動することができ」るとされる「第一の成形工具組の成形工具」であり,また,「上向きに表面を提示」するとされる「下にある一連の成形工具」とは「下方ガイドトラックを中心に移動することができ」るとされる「第二の成形工具組の成形工具」であると当業者であれば概ね認識できるとはいえるものの,「一連の成形工具」並びに「下にある一連の成形工具」の記載のままでは,これらが「第一の成形工具組の成形工具」,「第二の成形工具組の成形工具」のいずれに当たるかについて明確であるとまではいえないと思われる。
訂正事項1に係る本件訂正は,上述のような本件訂正前の明りょうでない記載を明確にするものであるといえる。
したがって,訂正事項1は,特許法126条1項ただし書き3号に掲げる「明りょうでない記載の釈明」を目的とするものである。
新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否
訂正事項1に係る本件訂正は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項においてしたものである。また,本件訂正によって,訂正前の特許請求の範囲が実質上拡張し,又は変更されたと認めることはできない。
したがって,訂正事項1は,特許法126条5項及び6項の規定に適合するといえる。

(2) 訂正事項2(上記第2_2(2))についての検討
ア 訂正の目的
上記(1)の検討から,本件訂正前の請求項1の「前記成形工具の各々」が「第一の成形工具組の成形工具」及び「第二の成形工具組の成形工具」を指呼し,また,当該「第一の成形工具組の成形工具」が「上方ガイドトラック」に支持されかつ「第二の成形工具組の成形工具」が「下方ガイドトラック」に支持されるものであるのは,当業者であれば容易に認識しうる。
しかし,訂正前の「前記成形工具の各々が,前記機械方向に対し横断方向の前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックの側面の各々の前記成形工具の2つの軸線に作用する1つ以上の前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックに支持され」との記載のままでは,「成形工具の各々」の一つである「第一の成形工具組の成形工具」が「上方ガイドトラック」及び「下方ガイドトラック」の両者に支持され,また,同「第二の成形工具組の成形工具」も「上方ガイドトラック」及び「下方ガイドトラック」の両者に支持されると理解できなくもない。
訂正事項2に係る本件訂正は,上述のような本件訂正前の明りょうでない記載を明確にするものであるといえる。
したがって,訂正事項2は,特許法126条1項ただし書き3号に掲げる「明りょうでない記載の釈明」を目的とするものである。
新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否
訂正事項2に係る本件訂正は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項においてしたものである。また,本件訂正によって,訂正前の特許請求の範囲が実質上拡張し,又は変更されたと認めることはできない。
したがって,訂正事項2は,特許法126条5項及び6項の規定に適合するといえる。

(3) 訂正事項3(上記第2_2(3))についての検討
ア 訂正の目的
上記訂正事項2(上記(2))に係る訂正に伴って請求項の記載を整合させるものである。すなわち,訂正事項3に係る本件訂正は,明りょうでない記載を明確にするものであるといえる。
したがって,訂正事項3は,特許法126条1項ただし書き3号に掲げる「明りょうでない記載の釈明」を目的とするものである。
新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否
訂正事項3に係る本件訂正は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項においてしたものである。また,本件訂正によって,訂正前の特許請求の範囲が実質上拡張し,又は変更されたと認めることはできない。
したがって,訂正事項3は,特許法126条5項及び6項の規定に適合するといえる。

(4) 訂正事項4(上記第2_2(4))についての検討
ア 訂正の目的
上記訂正事項2(上記(2))に係る訂正に伴って請求項2の記載を整合させるものである。すなわち,訂正事項4に係る本件訂正は,明りょうでない記載を明確にするものであるといえる。
したがって,訂正事項4は,特許法126条1項ただし書き3号に掲げる「明りょうでない記載の釈明」を目的とするものである。
新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否
訂正事項4に係る本件訂正は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項においてしたものである。また,本件訂正によって,訂正前の特許請求の範囲が実質上拡張し,又は変更されたと認めることはできない。
したがって,訂正事項4は,特許法126条5項及び6項の規定に適合するといえる。

(5) 訂正事項5(上記第2_2(5))についての検討
ア 訂正の目的
上記訂正事項2(上記(2))に係る訂正に伴って請求項3の記載を整合させるものである。すなわち,訂正事項5に係る本件訂正は,明りょうでない記載を明確にするものであるといえる。
したがって,訂正事項5は,特許法126条1項ただし書き3号に掲げる「明りょうでない記載の釈明」を目的とするものである。
新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否
訂正事項5に係る本件訂正は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項においてしたものである。また,本件訂正によって,訂正前の特許請求の範囲が実質上拡張し,又は変更されたと認めることはできない。
したがって,訂正事項5は,特許法126条5項及び6項の規定に適合するといえる。

(6) 訂正事項6(上記第2_2(6))についての検討
請求項5は,「成形工具の各々」を「少なくとも部分的に前進させ」ることを「前記ステップbの加圧が行われる前記加圧成形ゾーンを通して追随する複数の成形工具を前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックに分岐させることによって」行う旨特定するが,上記特定事項のうち,「複数の成形工具を前記上方ガイドトラック及び前記下方ガイドトラックに分岐させる」の意味が明確でないことから,請求項5の発明が不明りょうとなっていた。
そして,訂正事項6に係る本件訂正によって,上記特定事項は「前記ステップbの加圧が行われる前記加圧成形ゾーンを通して追随する複数の成形工具を分岐させることによって」となり,結果,請求項5の発明は明りょうとなる。
したがって,訂正事項6は,特許法126条1項ただし書き3号に掲げる「明りょうでない記載の釈明」を目的とするものである。
新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否
訂正事項6に係る本件訂正は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項においてしたものである(例えば【0013】)。また,本件訂正によって,訂正前の特許請求の範囲が実質上拡張し,又は変更されたと認めることはできない。
したがって,訂正事項6は,特許法126条5項及び6項の規定に適合するといえる。

(7) 訂正事項7(上記第2_2(7))についての検討
ア 訂正の目的
上記訂正事項2(上記(2))に係る訂正に伴って請求項6の記載を整合させるものである。すなわち,訂正事項7に係る本件訂正は,明りょうでない記載を明確にするものであるといえる。
したがって,訂正事項7は,特許法126条1項ただし書き3号に掲げる「明りょうでない記載の釈明」を目的とするものである。
新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否
訂正事項7に係る本件訂正は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項においてしたものである。また,本件訂正によって,訂正前の特許請求の範囲が実質上拡張し,又は変更されたと認めることはできない。
したがって,訂正事項7は,特許法126条5項及び6項の規定に適合するといえる。

(8) 訂正事項8(上記第2_2(8))についての検討
ア 訂正の目的
上記訂正事項2(上記(2))に係る訂正に伴って請求項7の記載を整合させるものである。すなわち,訂正事項8に係る本件訂正は,明りょうでない記載を明確にするものであるといえる。
したがって,訂正事項8は,特許法126条1項ただし書き3号に掲げる「明りょうでない記載の釈明」を目的とするものである。
新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否
訂正事項8に係る本件訂正は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項においてしたものである。また,本件訂正によって,訂正前の特許請求の範囲が実質上拡張し,又は変更されたと認めることはできない。
したがって,訂正事項8は,特許法126条5項及び6項の規定に適合するといえる。

(9) 訂正事項9(上記第2_2(9))についての検討
ア 訂正の目的
上記訂正事項2(上記(2))に係る訂正に伴って請求項12の記載を整合させるものである。すなわち,訂正事項9に係る本件訂正は,明りょうでない記載を明確にするものであるといえる。
したがって,訂正事項9は,特許法126条1項ただし書き3号に掲げる「明りょうでない記載の釈明」を目的とするものである。
新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の存否
訂正事項9に係る本件訂正は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項においてしたものである。また,本件訂正によって,訂正前の特許請求の範囲が実質上拡張し,又は変更されたと認めることはできない。
したがって,訂正事項9は,特許法126条5項及び6項の規定に適合するといえる。

2 独立特許要件について
上記1で検討のとおり,訂正事項1?9は,いずれも特許法126条1項ただし書き3号に掲げる明りょうでない記載の釈明の訂正を目的とするものである。さすれば,本件訂正については,いわゆる独立特許要件の充足性(特許法126条7項)についての検討を要しない。

第4 むすび
以上の次第であるから,本件訂正は,特許法126条1項ただし書き3号に掲げる事項を目的とし,かつ,同条5項ないし6項の規定に適合するので,適法な訂正と認める。
よって,結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
成形装置における又は成形装置に関する改良
【技術分野】
【0001】
本発明は、材料用の成形装置及びこの装置から成形できる製品に関する。
【背景技術】
【0002】
異なる種類の成形(絞り(深いか又は浅い)及び刻印のように圧力下のみにあるか、あるいは射出成形、ブロー成形、押出、真空成形、熱成形、加圧成形、圧縮成形(例えば、ゴム又は架橋可能な材料用)、材料押出と関連する真空成形、押出及び/又は真空成形と関連する熱成形、カレンダリングと後処理及び同様の成形工程のように圧力と温度下にあるかに関わらず)に関わる問題は、装置の能力、すなわち、
(i)必要とされる公差を満たす能力、
(ii)障害なしに装置の運転条件に合わせられる能力、
(iii)破壊的干渉なしに1つ又は複数の運転温度で運転される能力、
(iv)望ましくない材料を捕捉するギャップを開き、次に閉じるトラックによる又は案内による移動により又はそれなしに、成形ゾーン(好ましくは加圧ゾーン)に移動される能力を確実にする必要性である。
【0003】
本発明は、いくつかの観点でそれらの特徴(i)?(iv)のあるものに向けられる。
【0004】
例えば、噛合又は協働する(co-acting)鋳型あるいは他の成形工具(「成形工具」)における問題は、成形ゾーン(以下「加圧成形ゾーン」)にわたる配向の望ましくないギャップ及び変化である。このことは、成形工具が圧力下で簡単に材料を受容する(例えば射出成形)か、又は圧力下で導入されない材料に圧力を印加する(例えば押出、次に熱成形)か、あるいはそれらの混成であるかどうかには関わらないが、これは、材料が隣接する成形工具の間に捕捉され、これによって、粗悪な製造及び過度の応力と1つ又は複数の圧力を生じさせることが予想されるからである。曲線を中心とする成形工具の任意の前進は、配向及び介入に影響を及ぼす。例えば、継続的又は連続的な鋳型ブロックを所定の位置に移動させる従来技術の方法(又は代替方法)が図3aに示されている(例えば管成形キャタピラ(登録商標))。成形工具は、連続的なリンク機構、例えばコンベヤベルトチェーン等に取り付けられ、回路を中心に駆動される。成形工具が互いに出会うとき、ブロックが平行整列する前に、ニップ箇所(nip point)Aが連続ブロックの間に形成される。このようなニップ箇所の存在は、理解できるように、完成品の問題及び接合線を生じる。
【0005】
特許明細書、他の外部の文献、又は他の情報源が参照された本明細書では、一般に、本発明の特徴を説明するための前後関係を提供することが目的である。特に指摘しなければ、このような外部の文献に対する参照は、任意の権限におけるこのような文献又はこのような情報源が従来技術であるか、あるいは関連技術における共通の一般的な知識の部分を形成することを容認すると解釈されるべきでない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
いくつかの観点で、本発明は熱制御及び/又は汚損防止の特徴に向けられる。本発明の追加の又は代わりの目的は、協働する成形工具の間の加圧成形ゾーンにわたって必要な圧力を提供することによって、連続的に又は実質的に連続的に運転されることが可能な成形装置を提供すること、あるいは少なくとも有用な選択を一般社会に提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の形態では、本発明は、材料を成形する方法に広範囲に存在すると言うことができ、前記方法は、
(i)成形可能な材料を、複数の成形工具組の中の一つの成形工具組の成形工具の表面の間の空間に提示するステップであって、前記空間の対向面が前進方向に前進するとき、前記空間から前記材料が前記空間の対向面によって及び/又は前記対向面の間に支承されることができるステップと、
(ii)前記対向面が前進するとき、加圧成形ゾーンを少なくとも一部形成する前記対向面の間の縮小空間(reduced space)の前記対向面の間の前記材料を加圧するステップであって、前記対向面の少なくとも1つの形状が前記材料内に形状化される時まで、前記材料に保持でき、前記対向面の間の前記縮小空間が少なくとも実質的に一定に維持されるステップと、
(iii)前記表面が前進するにつれて前記対向面の間に前記空間が増大するときに、前記対向面の間から今や形状化された材料を解放するステップとを備えるか又は含み、
前記対向面の各々、又は少なくとも1つのこのような前記表面は、前記成形工具セットそれ自体の案内回路を中心に前進させられる成形工具セットの1つ以上の成形工具によって提供され、
前記成形工具が前記材料を加圧するか又は解放するためにゾーンに存在するとき、少なくとも前記成形工具が前記成形材料に接触する箇所で隣接する前記成形工具の間に好ましくはギャップがなく、また前記ゾーンにわたる前記成形工具セットの少なくとも1つの隣接する工具の間の相対運動は、前記他方の対向面の成形工具のみに向かう。
【0008】
好ましくは、前記案内回路は環状である。
【0009】
代わりに、前記案内回路は遮られる。
【0010】
好ましくは、前記対向面の各々は、一連の成形工具の1つ以上の成形工具によって提供される。
【0011】
好ましくは、前記成形工具の各々は、前記加圧成形ゾーンを通して駆動手段による前記成形工具の駆動によって少なくとも部分的に前進させられる。
【0012】
好ましくは、前記駆動作用は、油圧式、電子式又はその他であるかに関わらず、モータを介する。
【0013】
好ましくは、前記成形工具の各々は、前記ステップ(ii)の加圧が行われる前記加圧成形ゾーンを通して追随する成形工具による分岐によって少なくとも部分的に前進させられる。
【0014】
好ましくは、前記ステップ(ii)の加圧が行われる前記加圧成形ゾーンで、前記成形工具の各々は、前記前進方向に対し横断方向の前記ガイドトラックの側面の各々の前記成形工具の2つの軸線に作用する1つ以上のガイドトラックに支持され、これによって、配向に関する限り、前記成形工具を前記加圧成形ゾーンで再現可能に提示する。
【0015】
好ましくは、前記案内回路で、1つ又は両方の一連の成形工具は、前記成形工具の1つのみ又は少数に対する直接の前記駆動作用下で前記案内回路の少なくとも一部にわたって押圧される各々の前記成形工具によって前記案内回路を中心に順次前進させられる。
【0016】
好ましくは、前記案内回路で、1つ又は両方の一連成形工具は、1つ以上のゾーンの各々の成形工具の各々の側面の前記ガイドトラックの軌跡差によって、加圧成形ゾーンを通して必要とされる隣接する成形工具の相互の状態から変更することが許容される。
【0017】
好ましくは、前記ステップ(ii)の加圧が行われる前記加圧成形ゾーンで、一連の成形工具は下向きに表面を提示し、一方、下にある一連の成形工具は上向きに表面を提示する。
【0018】
好ましくは、下にある一連の成形工具の成形工具は、ステップ(ii)の加圧が行われる前記加圧成形ゾーンにあるとき、各々下から又は選択的に側面から支持される。
【0019】
好ましくは、前記少なくとも一連の工具は、液晶ディスプレイ(「LCD」)の形状を刻印するように形状化される。
【0020】
好ましくは、前記少なくとも一連の工具は、光電池の形状を刻印するように形状化される。
【0021】
好ましくは、前記少なくとも一連の工具は、テキストプロフィールのプロフィールを前記材料に刻印するように形状化される。
【0022】
好ましくは、前記材料は、成形可能であるか否かに関わらず、別の材料と共に導入される。
【0023】
好ましくは、前記材料はプラスチック材料である。
【0024】
好ましくは、前記材料は液体又は半液体形態で導入される。
【0025】
好ましくは、前記材料は押出形態で導入される。
【0026】
好ましくは、2連の前記成形工具の各々は、液晶ディスプレイ(「LCD」)の形状を刻印するように形状化される。
【0027】
好ましくは、前記形状は前記材料の一方の側面に刻印される。
【0028】
好ましくは、前記形状は前記材料の両方の側面に刻印される。
【0029】
好ましくは、前記成形工具は、前記1つ以上のガイドトラックで又は当該トラック上で動作する少なくとも1つの搬送工具と、前記対向面の少なくとも1つを提供するための少なくとも1つの表面工具との複合体であり、前記表面工具は、前記表面工具によって支承されるべき前記搬送工具に又は当該工具から装着される。
【0030】
好ましくは、各々の成形工具、又は前記表面工具を搬送する前記搬送工具は、少なくとも2つの別個のフォロワセット、すなわち、前記工具が加圧成形ゾーンにある間のみ係合される一方のセットと、前記1つ以上のガイドの残部を中心に前記工具を案内するためにその後に使用される別のセットとを有する。
【0031】
好ましくは、前記材料が前記多数の加圧成形ゾーンの間でさらに処理される多数の前記加圧成形ゾーンがある。
【0032】
好ましくは、さらに1つ又は複数の材料が前記加圧成形ゾーンの間に又は当該ゾーンに加えられる。
【0033】
第2の形態では、本発明は、成形可能な1つ又は複数の材料(「複数の材料」)を成形するための成形装置に広範囲に存在すると言うことができ、前記装置は、
第1の鋳型セット又は成形工具(「第1の成形工具セット」)と、
第2の鋳型セット又は成形工具(「第2の成形工具セット」)であって、前記第2の成形工具セットの各々の鋳型又は工具(「成形工具」)が、加圧成形ゾーンで協働する成形工具を成形するために、前記第1の成形工具セットの1つ以上の鋳型又は工具(「成形工具」)と協働するように構成され、又はその逆である第2の鋳型セット又は成形工具と、
第1の成形工具セットの1つ又は複数のガイド(「第1の1つ又は複数のガイド」)であって、該ガイドを中心に、前記第1の成形工具セットが第1の回路を中心に移動されることができる第1の成形工具セットの1つ又は複数のガイドと、
第2の成形工具セットの1つ又は複数のガイド(「第2の1つ又は複数のガイド」)であって、該ガイドを中心に、前記第2の成形工具セットが第2の回路を中心に移動されることができる第2の成形工具セットの1つ又は複数のガイドと、
前記1つ又は複数のガイドを中心に前記成形工具セットの前記成形工具を機械方向に順次前進して移動させるための少なくとも1つの一次駆動装置(「第1の駆動装置」)とを備えるか又は含み、
少なくとも前記回路の部分で、前記加圧成形ゾーンの直前又は直後(以下「リードゾーン」(lead zone)で、前記隣接する成形工具の相対運動のみが前記成形工具が協働する前記他方の成形工具セットの成形工具に向かうか又は当該工具から離れる(以下、前記「運動」)ように、1つの前記成形工具セットの隣接する成形工具が移動可能に支持される。
【0034】
好ましくは、前記運動は、前記機械方向に対し、前記加圧成形ゾーン(「リードインゾーン(lead-in zone)」)の前に行われる。
【0035】
好ましくは、前記運動は、前記機械方向に対し、前記加圧成形ゾーン(「リードアウトゾーン(lead-out zone)」)の後に行われる。
【0036】
好ましくは、前記リードゾーンで、両方の前記前記成形工具セットは、互いに向かって前記運動を経験するように移動可能に支持される。
【0037】
好ましくは、前記成形工具セットの少なくとも1つのために、温度制御システムが提供される。
【0038】
好ましくは、前記温度制御システムは前記成形工具に関する温度を制御する。
【0039】
好ましくは、少なくとも前記加圧成形ゾーンは、前記1つ又は複数の温度制御システムによって温度制御される。
【0040】
好ましくは、前記温度制御システムは、前記温度を周囲温度の上又は下に上げるか及び/又は高めることができる。
【0041】
好ましくは、前記成形工具セットの1つは、回路の軸線が成形工具セットの他方の回路の回路軸線に対し90°にある当該回路を中心に移動する。
【0042】
好ましくは、前記支持軸線は、回転軸線又はガイド旋回軸線を介して前記ガイドのトラックで走る。
【0043】
好ましくは、各々の前記成形工具セット用に少なくとも2つのガイドがある。
【0044】
好ましくは、前記少なくとも2つのガイドの各々1つは、前記成形工具セットの前記成形工具のいずれかの側面に配置される。
【0045】
好ましくは、前記ガイドは互いに位置ロックできる。
【0046】
好ましくは、前記対向面は、0.0kg/cm^(2)より大きく250kg/cm^(2)以下の圧力を前記対向面の間の前記材料に適用することができる。
【0047】
好ましくは、前記対向面は、0.0m/分より大きく300m/分以下の速度で前記機械方向を移動することができる。
【0048】
好ましくは、前記対向面は、1マイクロメートル?10メートルまでの前記材料内に組織を刻印することができる。
【0049】
第3の形態では、本発明は、成形可能な1つ又は複数の材料(「複数の材料」)を成形するための成形装置に広範囲に存在すると言うことができ、前記装置は、
第1の鋳型セット又は成形工具(「第1の成形工具セット」)と、
第2の鋳型セット又は成形工具(「第2の成形工具セット」)であって、前記第2の成形工具セットの各々の鋳型又は工具(「成形工具」)が、加圧成形ゾーンで協働する成形工具を成形するために、前記第1の成形工具セットの1つ以上の鋳型又は工具(「成形工具」)と協働するように構成され、又はその逆である第2の鋳型セット又は成形工具と、
第1の成形工具セットの1つ又は複数のガイド(「第1の1つ又は複数のガイド」)であって、該ガイドを中心に、前記第1の成形工具セットが第1の回路を中心に移動されることができる第1の成形工具セットの1つ又は複数のガイドと、
第2の成形工具セットの1つ又は複数のガイド(「第2の1つ又は複数のガイド」)であって、該ガイドを中心に、前記第2の成形工具セットが第2の回路を中心に移動されることができる第2の成形工具セットの1つ又は複数のガイドと、
前記1つ又は複数のガイドを中心に前記成形工具セットの前記成形工具を機械方向に順次前進して移動させるための少なくとも1つの一次駆動装置(「第1の駆動装置」)とを備えるか又は含み、
少なくとも前記回路の部分で、前記加圧成形ゾーンの直前又は直後(以下「リードゾーン」)で、前記隣接する成形工具の相対運動のみが前記成形工具が協働する前記他方の成形工具セットの成形工具に向かうか又は前記成形工具から離れる(以下、前記「運動」)ように、1つの前記成形工具セットの隣接する成形工具が移動可能に支持される。
【0050】
好ましくは、前記運動は、前記機械方向に対し、前記加圧成形ゾーン(「リードインゾーン」)の前に行われる。
【0051】
好ましくは、前記運動は、前記機械方向に対し、前記加圧成形ゾーン(「リードアウトゾーン」)の後に行われる。
【0052】
好ましくは、前記リードゾーンで、両方の前記前記成形工具セットは、互いに向かって前記運動を経験するように移動可能に支持される。
【0053】
好ましくは、前記成形工具セットの少なくとも1つのために、温度制御システムが提供される。
【0054】
前記温度制御システムが前記成形工具に関する温度を制御する請求項9に記載の成形装置。
【0055】
好ましくは、少なくとも前記加圧成形ゾーンは、前記1つ又は複数の温度制御システムによって温度制御される。
【0056】
好ましくは、前記温度制御システムは、前記温度を周囲温度の上又は下に上げるか及び/又は高めることができる。
【0057】
好ましくは、前記成形工具セットの1つは、回路の軸線が成形工具セットの他方の回路の回路軸線に対し90°にある当該回路を中心に移動する。
【0058】
好ましくは、前記支持軸線は、回転軸線又はガイド旋回軸線を介して前記ガイドのトラックで走る。
【0059】
好ましくは、各々の前記成形工具セット用に少なくとも2つのガイドがある。
【0060】
好ましくは、前記少なくとも2つのガイドの各々1つは、前記成形工具セットの前記成形工具のいずれかの側面に配置される。
【0061】
好ましくは、前記ガイドは互いに位置ロックできる。
【0062】
別の形態において、本発明は、成形可能な少なくとも1つの材料を含む成形可能な1つ又は複数の材料(「1つ又は複数の材料」)を成形するための装置に広範囲に存在すると言うことができ、前記装置は、
第1の鋳型セット又は成形工具ボルスタ(「第1の成形工具セット」)と、
第2の鋳型セット又は成形工具ボルスタ(「第2の成形工具セット」)であって、前記第2の成形工具セットの各々の鋳型又は工具(「成形工具」)が、加圧成形ゾーンで前記第1の成形工具セットの1つ以上の鋳型又は工具(「成形工具」)と協働するように構成され、又はその逆である第2の鋳型セット又は成形工具ボルスタと、
第1の成形工具セットの1つ又は複数のガイド(「第1の1つ又は複数のガイド」)であって、該ガイドを中心に、前記第1の成形工具セットが第1の回路を中心に移動されることができる第1の成形工具セットの1つ又は複数のガイドと、
第2の成形工具セットの1つ又は複数のガイド(「第2の1つ又は複数のガイド」)であって、該ガイドを中心に、前記第2の成形工具セットが第2の回路を中心に移動されることができる第2の成形工具セットの1つ又は複数のガイドと、
前記第1の1つ又は複数のガイドを中心に前記第1の成形工具セットの成形工具を順次前進して移動させるための第1の駆動装置と、
前記第2の1つ又は複数のガイドを中心に前記第2の成形工具セットの成形工具を順次前進して移動させるための第2の駆動装置とを備えるか又は含み、
前記成形工具が前進させられる(以下「機械方向」)前記加圧成形ゾーンにわたって、各セットの1つについて、協働する成形工具の一定の参照関係があり、
また前記成形工具の各々が前記機械方向に対し横断方向の2つの軸線に支持されるときに、前記駆動装置及びその1つ又は複数のガイドの一方(好ましくは両方)が前記成形工具セットの複数の工具を分岐させるか又は駆動し、このような軸線の各々は回転軸線又はガイド旋回軸線から選択され、この結果、前記1つ又は複数の回路の少なくとも一部で、一方の軸線は他方の軸線に対し異なる軌跡に従い、これによって、前記1つ又は複数の回路の近接する成形工具が前記機械方向に対し同一の配向に保持されるか又は保持されないことを可能にする。
【0063】
好ましくは、前記ガイドの少なくとも1つ、好ましくは前記ガイドの各々は、1つ以上のトラックと、1つのローラグライドとから成り、あるいは各々の成形工具の前記軸線の一方の他のフォロワは1つ以上のトラックに従い、一方、他方は1つのローラグライドに従う。
【0064】
ガイド内の又はガイド上の成形工具のこのような追従は、本発明の範囲内に含まれる多くの方法によって達成することができることを理解すべきである。例えば、ローラ係合(軸受、又はブッシュ等によるかに関わらず)、スライド係合、リニア軸受、カムフォロワ及び当分野で公知の他の手段があるが、それらに限定されない。
【0065】
一実施形態では、ローラ、グライド及び/又は他のフォロワは、鋳型が動作圧力下にあるときに少なくとも克服される重力効果の結果としてそれらがさもなければ支承する表面とは別個の表面を支承する。
【0066】
選択的に、しかし好ましくは熱成形のために、加圧成形ゾーンの上方の1つ又は複数のガイドは、鋳型が加圧ゾーン内に及び/又はそれを通して進むときに挟持効果を提供する。
【0067】
他の形態では、本発明は、少なくとも1つの成形可能な材料を含む1つ又は複数の材料(複数の材料)を成形するための装置であり、前記装置は、
第1の鋳型セット又は成形工具ボルスタ(「第1の成形工具セット」)と、
第2の鋳型セット又は成形工具ボルスタ(「第2の成形工具セット」)であって、前記第2の成形工具セットの各々の鋳型又は工具(「成形工具」)が、加圧成形ゾーンで前記第1の成形工具セットの1つ以上の鋳型又は工具(「成形工具」)と協働するように構成され、又はその逆である第2の鋳型セット又は成形工具ボルスタと、
第1の成形工具セットの1つ又は複数のガイド(「第1の1つ又は複数のガイド」)であって、該ガイドを中心に、前記第1の成形工具セットが第1の回路を中心に移動されることができる第1の成形工具セットの1つ又は複数のガイドと、
第2の成形工具セットの1つ又は複数のガイド(「第2の1つ又は複数のガイド」)であって、該ガイドを中心に、前記第2の成形工具セットが第2の回路を中心に移動されることができる第2の成形工具セットの1つ又は複数のガイドと、
前記第1の1つ又は複数のガイドを中心に前記第1の成形工具セットの成形工具を順次前進して移動させるための第1の駆動装置と、
前記第2の1つ又は複数のガイドを中心に前記第2の成形工具セットの成形工具を順次前進して移動させるための第2の駆動装置と、を備えるか又は含む。
【0068】
好ましくは、前記1つ又は複数の第2のガイドを中心に前記第2の成形工具セットの前記成形工具を順次前進して移動させるための第2の前記一次駆動装置がある。
【0069】
好ましくは、少なくとも成形工具を動作範囲の1つ又は複数の温度に制御するために、又はこのような1つ又は複数の温度に維持するために、あるいは両方のために温度制御システムがある。
【0070】
好ましくは、
(I)協働する成形工具、各セットの1つ以上について、ならびに
(II)成形工具が機械方向に前進させられる前記加圧成形ゾーンにわたって、同一の鋳型セットの成形工具に対しまたそれに先行して又はそれに続き一定の参照関係がある。
【0071】
好ましくは、1つ又は複数のガイドは、鋳型を後続の鋳型によって付勢できる曲線を含み、後続の鋳型は、その1つ又は複数のガイドとの関連付けによる以外、より先行した(機械方向に対し)鋳型に連結されない。
【0072】
温度制御は加熱、冷却又はその両方であることができる(例えば、加熱しとそれに続き冷却し、形状の保持又は冷却、それに続く加熱を行う(選択的に引き続き冷却))。このような制御は、制御される(例えば、電子感知及び駆動手段によって)加熱回路及び冷却回路によって能動的に達成可能であるか、あるいは例えば過剰熱が導いて取り除かれるか又は保持されるように材料選択で固有でもよい。
【0073】
好ましくは、前記成形工具によって前記1つ又は複数の材料に印加される圧力を増大するために前記加圧成形ゾーンの前記成形工具を支承するため、前記加圧成形ゾーンの一方の側面に少なくとも1つの圧力プレートがある。
【0074】
好ましくは、2つの前記圧力プレート、すなわち、前記加圧成形ゾーンの上方の第1の圧力プレート及び前記加圧成形ゾーンの下方の第2の圧力プレートがある。
【0075】
好ましくは、前記セットの隣接する成形工具は、少なくとも前記加圧成形ゾーンにわたって第1のロック手段によって互いにロックされる。
【0076】
好ましくは、前記セットの協働する成形工具は、少なくとも前記加圧成形ゾーンにわたって第2のロック手段によって互いにロックされる。
【0077】
好ましくは、前記第1のロック手段はピンとスロットとの係合による。
【0078】
好ましくは、前記第2のロック手段はモールステーパ係合による。
【0079】
好ましくは、前記成形工具の各々が前記機械方向に対し横断方向の2つの軸線に支持されるときに、前記駆動装置及びその1つ又は複数のガイドの一方(好ましくは両方)は、前記成形工具セットの工具を分岐させるか又は駆動し、このような軸線の各々は回転軸線又はガイド旋回軸線から選択され、この結果、前記1つ又は複数の回路の少なくとも一部で、一方の軸線は他方の軸線に対し異なる軌跡に従い、これによって、前記1つ又は複数の回路の近接する成形工具が前記機械方向に対し同一の配向に保持されるか又は保持されないことを可能にする。
【0080】
好ましくは、前記ガイドの少なくとも1つ、好ましくは前記ガイドの各々は、2つのトラックと、1つのローラとから成り、各々の成形工具の横断方向の前記2つの軸線の一方のグライド及び/又は他のフォロワは2つのトラックに従い、一方、他方は1つのローラに従う。
【0081】
一実施形態では、前記ローラ、グライド及び/又は他のフォロワは、成形工具が前記加圧ゾーンの動作圧力下にあるときに少なくとも克服される重力効果の結果としてそれらがさもなければ支承する表面とは別個の表面を支承する。
【0082】
選択的に、しかし好ましくは熱成形のために、加圧成形ゾーンの上方の1つ又は複数のガイドは、成形工具が加圧ゾーン内に及び/又はそれを通して進むときに挟持効果を提供する。
【0083】
前述の装置の任意の装置では、第1及び第2の成形工具セット(「1つ又は複数の工具」)は、一方のセットの成形工具が加圧成形ゾーンにわたって他方のセットの成形工具の上に下方に又は当該成形工具に向かって進む(presents)ように平面で動作する。しかし、本発明の他の形態では(例えば射出成形等に関し)、好ましくは又は選択的に、前記第1及び第2の成形工具セット(「1つ又は複数の工具」)は、水平又は垂直に対し考慮したときに前記セットが並んでいる加圧成形ゾーンにわたって互いにそれぞれのセットの成形工具を提示(present)するようなものである。他の選択は、任意の1つ又は複数の方向からの提供を含む。
【0084】
好ましくは、加圧成形ゾーンの始めの前記成形工具は、(工具から工具のギャップが材料を捕捉する可能性なしに)互いに対しさもなければ整列された条件で段階的に進む(present)。
【0085】
好ましくは、前記段階的な整列は移動軌跡に従う。
【0086】
好ましくは、前記移動軌跡は、前記対向する協働する成形工具に向かって直線的かつ斜めである。
【0087】
代わりに、前記移動軌跡は、前記対向する協働する成形工具から離れるか及び/又は向かい、直線的又は湾曲した移動軌跡に従うことが可能である。
【0088】
好ましくは、任意の1つの成形工具の上方又は下方の移動が、その隣接するブロック(前と後の両方)に通常係合しないように、成形工具の実際の厚さよりも大きい場合、ブロックの見掛けの全高がブロックが行う上向き又は下向き運動よりも大きいように、ブロック、及びその隣接するブロックとの界面の高さを増大するために、ブロック延長部が存在する。
【0089】
本発明のいくつかの形態では、材料を導入することができる手段は、いずれかの成形工具鋳型セットの加圧成形ゾーンの前にあってもよい。
【0090】
好ましくは、前記1つ又は複数のガイドは、2つのトラック用の異なる軌跡又は前記成形工具の各軸線を案内するための等価物を含む。
【0091】
好ましくは、前記2つのトラックは、両端に2つのトラックがあるように、成形工具の両端にある。
【0092】
代わりに、前記2つのトラックは、前記ローラ、グライド及び/又はフォロワを介して、前記成形面の外側の1つ又は複数の表面(例えば、前記成形工具の側面、前記成形工具の背部等)に係合する。
【0093】
好ましくは、前記成形工具に提供される2つ以上のガイドがある。例えば、前記加圧成形ゾーンに追加の圧力を提供するために、前記成形工具の中央を走る前記成形工具及び追加のガイドのいずれかの1つの側面があってもよい。
【0094】
好ましくは、ローラ、グライド又は他のフォロワ(好ましくは前記成形工具の前記支持軸線の一方の前記成形工具の両側の1つ)は、同一の成形工具を支持し、これによって別個の追跡を可能にする前記軸線の他方の軸線のための他のローラ、スライド及び/又は他のフォロワ(好ましくは前記成形工具の両側の1つ)に対し成形工具から適切な異なる距離である)。
【0095】
好ましくは、構成は、材料が加圧成形ゾーンを通して移動されるときに成形工具セットの隣接する成形工具の間の材料進入を可能にするためのギャップがないか、ほとんどないようなものである。
【0096】
しかし、好ましくは、各々の成形工具セットの回路は、前記支持軸線の各々のローラ、グライド及び/又は他のフォロワの関連する1つ又は複数のガイドの僅かに異なる動作の結果として、曲線の周りのギャップの開閉を可能にする。
【0097】
好ましくは、前記加圧成形ゾーンを通して、各々の成形工具は、その噛合又は協働する成形工具に対し、また直接隣接するそれ自体の成形工具セットの少なくとも1つに対しても、その配向を変更しないし、
【0098】
好ましくは、前記成形工具は、温度に応じて寸法が変化する種類であり、また好ましくは、動作温度に上げられ又は下げられるときに、前記成形工具が本発明の目的にかなうことを可能にするために成形工具の装着部に十分な遊びがある。
【0099】
好ましくは、前記成形工具は、隣接する及び/又は協働する成形工具に対し配置される強化領域を有する。
【0100】
好ましくは、前記搬送工具への又は前記搬送工具からの前記表面工具の装着部は、前記表面工具が前記搬送工具に対し又はその逆に熱膨張することを可能にする装着部である。
【0101】
好ましくは、動作温度に達していないときでも、また好ましくは、加圧成形ゾーン、すなわち加圧ゾーンに通じるその鋳型セットのそのゾーンの前に、成形工具セットの1つに溶融材料の押出があることが可能な箇所では、前記加圧成形ゾーンの前後には材料を捕捉するギャップはない。
【0102】
好ましくは、成形工具セットを動作温度にするための温度制御システムが提供される。好ましくは、使用中に成形工具を動作温度に維持することができる温度制御システム(例えば加熱及び/又は冷却)がある。
【0103】
好ましくは、温度システムは、同一であり、また好ましくはその各々は、温度制御される作動流体(例えば空気、ガス又は液体)に頼る。好ましくは、前記温度は監視される。
【0104】
好ましくは、提供された任意の温度制御システムは、一方又は好ましくは両方の成形工具セットであり、このように、セットの各々の成形工具は、少なくとも前記加圧成形ゾーンにわたって動作温度又は温度特性にされるか又は維持されることができる。
【0105】
好ましくは、成形工具セット及びそのガイドの少なくとも一方は、前記加圧ゾーンの成形工具及び成形面の「開放」又は「閉鎖」を行うように、他方の成形工具セット及びそのガイドに対し移動されることができる(例えば、前記ガイドを支持するフレームの間の空気圧、電気又は油圧システムの作用下で)。選択的に、閉鎖状態のロックがあり得る。熱成形又はいくつかの形態の成形の場合の閉鎖は、前記成形工具セットのその有効な協働距離を単に意味するに過ぎない場合がある。
【0106】
好ましくは、成形工具の少なくとも1つの好ましくは両方のセットは、駆動装置によって、新たに提示された各々の成形工具の順次係合によって前進させられ、次に、駆動装置は、蓄積された鋳型を前記加圧成形ゾーン内に付勢する。
【0107】
好ましくは、前記一次駆動装置は、前記加圧成形ゾーンの直前の前記成形工具を駆動する。
【0108】
好ましくは、各々の前記成形工具は個別に駆動される。
【0109】
好ましくは、前記成形工具の各々は、回路の1つ又は複数の駆動装置によって個別に駆動されるか又は交互に駆動される。
【0110】
好ましくは、例えば前記ガイドと前記成形工具との間の摩擦を克服する際に、前記一次駆動装置を補助するための少なくとも1つの二次駆動装置がある。
【0111】
好ましくは、前記少なくとも1つの二次駆動装置は、前記ガイドを介して成形工具を前記一次駆動装置に送る。
【0112】
好ましくは、前記成形工具は、前記1つ以上のガイドトラックで又は当該トラック上で動作する少なくとも1つの搬送工具と、前記対向面の少なくとも1つを提供するための少なくとも1つの表面工具との複合体であり、前記表面工具は、前記表面工具によって支承されるべき前記搬送工具に又は当該工具から装着される。
【0113】
好ましくは、前記搬送工具への又は前記搬送工具からの前記表面工具の装着部は、前記成形工具が前記搬送工具に対し又はその逆に熱膨張することを可能にする装着部である。例えば、表面工具に例えばアルミニウムがより多く、搬送工具が例えば鋼製である場合、表面工具は搬送工具とは異なって膨張する。
【0114】
好ましくは、ガイド、トラック及び任意の支持構造体の熱負荷の下の膨張を補償するための膨張接合部もある。
【0115】
表面工具とその搬送工具との間の自由度は、2つのこのような相対的膨張を可能にするキーイングによって提供される。
【0116】
他の形態では、本発明は、圧力下で導入された及び/又は移動する及び噛合する又は協働する成形工具の間のゾーン(「工具の協働するゾーン」)に押圧されるべき3次元又は2次元の形態を1つ又は複数の材料に提供する成形工具を協働させる種類の成形機械であって、
各々の前記成形工具は、それ自体の案内回路を中心に一連のこのような工具を前進させ、 少なくとも1つの工具から少なくとも1つの工具で協働するゾーンで、各々の前記成形工具は、その案内回路の2つの案内軸線によって前進方向に対するその配向及びその協働する1つ又は複数の工具に対する配置に関し制御され、
また一方又は両方の案内回路は、前記回路の少なくとも一部に、その同一の工具の前記案内軸線の他方の軸線に対し異なる軌跡における工具の前記案内軸線の第1の軸線を有する、成形機械に存在する。
【0117】
好ましくは、各々の成形工具は、動作温度に応じて寸法が変化する種類から成る。
【0118】
好ましくは、不完全な工具回路があり、このため、鋳型を取り除いて置き換えることができ、また工具協働ゾーンに入る前に鋳型は工具協働ゾーンを出る。
【0119】
他の形態では、本発明は、次のステップ、すなわち、
1つ又は複数の材料を協働する成形工具の圧力に順次提示するステップであって、前記成形工具の各々が別個の回路ガイドで移動するステップと、
前記成形工具が、少なくとも実質的なセットの前記材料へのそれらのそれぞれの回路ガイドで別個に前進するとき、前記材料を当該の加圧状態にもたらすステップと、
前記製品又は製品流の取り除きを行うか又は可能にするために、前記成形工具がそれらのそれぞれの回路ガイドで前進するときに前記成形工具を分離するステップと、
を備えるか又は含む製品又は製品流を成形する方法である。
【0120】
好ましくは、本方法は、次の材料、すなわち、
溶融した成形可能な材料、
圧縮定着材料、
圧縮成形可能な材料(例えばアルミニウム)、
熱成形可能な温度で提供される熱成形可能な材料、
成形工具によって成形可能な状態に加熱される熱成形可能な材料、
成形工具等によって冷却される熱成形可能な材料又は溶融した成形可能な材料、
成形工具によって熱硬化される熱成形可能な材料、
前述の材料の任意の組み合わせからなる材料、
の1つ以上を含むことができる。
【0121】
他の形態において、本発明は、成形装置であって、
複数の別個の成形要素(「成形工具」)と、
回路(完全又は不完全であるかに関わらず)として、回路の第1の端部の前記成形工具の各々のための1つ又は複数のガイドトラックと、
相補的な回路として、回路の第2の端部の前記成形工具の各々のための1つ又は複数のガイドトラックと、
前記成形工具に順次作用しかつ係合された成形工具を付勢するか又は大部分の係合された成形工具をその先行体と当接させ、これによって、複数の成形工具を前進させる1つ又は複数の駆動装置とを有し、
前記回路は、整列された前記成形工具の成形ゾーンに先行して成形工具用の整列ゾーンを形成する、成形装置に存在する。
【0122】
好ましくは、前記成形ゾーンは、プラットホーム状であるか又は整列された隣接する成形工具から成る。
【0123】
好ましくは、前記成形ゾーンは圧力下にある。
【0124】
好ましくは、前記成形ゾーンは熱制御される。
【0125】
好ましくは、各々の前記成形工具の両端又は外面の回路に関し離間した異なるローラ、グライド、フォロワ等に作用するために、各々の前記の回路に少なくとも1つのガイドトラックがある。
【0126】
好ましくは、前記成形工具のすべては同一の熱膨張特性を有し、また好ましくは、前記成形装置は、ある温度範囲にわたって前記回路を中心に前記成形工具を移動させることができる。
【0127】
好ましくは、前記成形工具が異なる熱膨張を有する箇所では、搬送工具とそれに装着された表面工具との間の熱膨張係合による成形工具の場合(複合成形工具を成形するため)、又はガイド通路が存在する成形工具の全長よりも長い回路の場合、熱膨張についてゆとりがある。
【0128】
好ましくは、前記成形工具は実質的に一体設計である。
【0129】
他の形態では、本発明は、成形されるべき1つ又は複数の材料に共同作用するために、前述したような2つの成形装置の組み合わせにある。
【0130】
他の形態では、本発明は、前述したような動作並列成形装置(「第1の成形装置」)、及び
前述したような少なくとも1つの他の成形装置(「第2の成形装置」)にあり、この他方の成形装置又は各々は、成形要素がそれらの協働の領域にわたって第1の成形装置の成形要素の移動に同期するように(例えば、前記成形ゾーンのすべて又は一部の間)移動するように配置される。
【0131】
好ましくは、第1の成形装置は、前記第2の成形装置が上から協働するプラットホームとして成形ゾーンを形成する一実施形態である。
【0132】
さらに別の形態では、本発明は、1つ以上の送入材料を成形するための連続成形面であって、
機械方向に移動するように駆動される成形された第1の成形工具又は成形可能な第1の表面(第1の成形面)と、
前記機械方向に移動するように駆動されまた前記第1の表面に実質的に平行にかつ近接して位置する成形された第2の成形工具又は成形可能な第2の表面(第2の成形面)とを備えるか又は含み、
前記成形ゾーンが従うリードインゾーンを成形するために、前記第1又は第2の成形面の少なくとも一方が、ガイドに直接又は間接に装着された別個の成形工具から成り、各々の前記成形工具が前記リードインゾーンを横断するときにその隣接するブロックに対してのみ移動し、ブロックの移動が前記成形面の他方に向かう、連続成形面に存在する。
【0133】
好ましくは、多数のリードインゾーン、及び一方の成形工具セットの最終の加圧成形ゾーンに向かって下がる加圧成形ゾーンがある。
【0134】
上述の説明において、好ましくは、別個の成形工具は、両方の方向で回路を中心に「分岐される」か又は駆動され(少なくとも部分的に)、
(i)成形工具は、成形工具の1つのみ(又は少数)に対する駆動作用の下に回路の少なくとも一部にわたって互いに押圧し、
(ii)相互の整列状態(加圧成形ゾーンにおけるような)からの回路配向の上方部分は、成形工具の外面の端部の各々の一方ガイドトラックの軌跡差によって許容される。
【0135】
好ましくは、前述の実施形態の任意の観点で、好ましくは、少なくとも1つの回路、好ましくは両方の回路、又は選択的にすべての回路は、観測したときに実質的に長円である。
【0136】
好ましくは、回路の1つ以上の前記長円の平坦な領域は、前記加圧成形ゾーンを提供し、好ましくは、長円のこのような平坦な部分はまた、加圧成形ゾーンを形成し、かつ選択的にリードイン及び/又はリードアウトゾーンを形成する。
【0137】
好ましくは、前記長円形状の湾曲部から傾いた部分は、前記加圧成形ゾーンに向かって前記リードゾーンを提供する。
【0138】
好ましくは、必要な整列を提供するために直交成分の移動がある可能性にも関わらず、前記整列ゾーンで、別個の前記成形工具のすべてはその近傍と同一の速度成分で移動している。
【0139】
好ましくは、前記1つ又は複数の駆動装置は、前記1つ又は各々の長円回路の下方部分のみの1つ又は2つの成形工具から成る。
【0140】
代わりに、各々の前記成形工具は個別に駆動される。
【0141】
好ましくは、成形工具のそれぞれの界面に、隣接する成形工具の係合(例えば機械式又は磁気式)がある。
【0142】
本明細書に使用されているように、駆動装置という用語は、部材又は一連の部材を付勢するためのスプロケット、摩擦、磁気、ドライブサーボ駆動装置、メッシュ駆動装置又は関連技術で公知の同様の装置を介したものでよい。
【0143】
好ましくは、前記駆動装置は、駆動装置への前記成形要素の重力落下があり得る方向にあり、駆動装置は長円の平坦部にあることが好ましい。
【0144】
なお他の形態では、本発明は、材料を成形する方法であって、
成形装置にリードインゾーン、加圧成形ゾーン及びリードアウトゾーンを設けるステップであって、加圧成形装置が、上方成形面と下方成形面との間に成形キャビティを形成するそれらの成形面を有するステップと、
成形装置に少なくとも1つの送入材料を供給するステップと、
少なくとも前記加圧成形ゾーンの前記少なくとも1つの送入材料に圧力を印加するステップとを備えるか又は含み、
少なくとも前記上方成形面が、移動軌跡に従う別個の成形工具から成り、このように、前記少なくとも1つの送入材料内に又は上に形状を付与する、材料を成形する方法に存在する。
【0145】
本明細書に使用されているように、長円の観点における「平坦」という用語は、回路の配向には関係ない。
【0146】
好ましくは、各々の前記成形工具セットは、前記加圧成形ゾーンの少なくとも一部で成形面を成形する。
【0147】
好ましくは、前記成形面の各々は、前記1つ又は複数の材料を成形するために協働する。
【0148】
好ましくは、前記材料は屋根材又は基板内に成形される。
【0149】
好ましくは、前記屋根瓦又は基板を成形するための前記材料は、紫外線で安定化された熱可塑性ポリウレタンである。
【0150】
好ましくは、前記対向面は、1.0kg/cm^(2)?3kg/cm^(2)の圧力を前記材料に印加して、前記屋根材又は基板を成形する。
【0151】
好ましくは、前記圧力範囲は、前記加圧成形領域で1.8kg/cm^(2)?2kg/cm^(2)にある。
【0152】
好ましくは、前記対向面は、0.0m/分?300m/分で前記機械方向を移動することができる。
【0153】
好ましくは、前記対向面は、前記機械方向に25m/分?36m/分で移動して、前記屋根材又は基板を成形する。
【0154】
好ましくは、前記製品は屋根水切り(roof flashing)である。
【0155】
好ましくは、前記材料は、前記加圧成形ゾーンの引き続く成形のために、接着性で拡げられたメッシュレイアップ(an adhesive and expanded mesh lay-up)に押出される。
【0156】
好ましくは、前記材料は、液晶ディスプレイ基板内に成形される。
【0157】
好ましくは、前記ディスプレイ基板を成形するための前記材料は、次の任意の1つ以上から選択される。
ポリカーボネート(PC)、
ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、又は、
汎用ポリスチレン(GPPS)。
【0158】
好ましくは、前記対向面は、1.0kg/cm^(2)?3kg/cm^(2)の圧力を前記材料に印加して、前記ディスプレイ基板を成形する。
【0159】
好ましくは、前記圧力範囲は、前記加圧成形領域で1.8kg/cm^(2)?2kg/cm^(2)にある。
【0160】
好ましくは、前記対向面は、0.0m/分?20m/分で前記機械方向を移動することができる。
【0161】
好ましくは、前記対向面は、前記機械方向に14m/分?15m/分で移動して、前記ディスプレイ基板を成形する。
【0162】
好ましくは、前記材料は、前記材料の平坦面に沿って走る幅200マイクロメートル、深さ100マイクロメートルの楕円形断面の溝で刻印される。
【0163】
好ましくは、前記材料は、幅200マイクロメートル、深さ100マイクロメートルの楕円形平面形状の凹みで刻印される。
【0164】
好ましくは、前記刻印は、前記ディスプレイ基板を成形するために前記材料の両側にある。
【0165】
好ましくは、前記材料は容器内に成形される。
【0166】
好ましくは、前記容器又は基板を成形するための前記材料は、熱成形可能な材料である。
【0167】
好ましくは、前記材料は、前記加圧成形ゾーンで真空成形されて前記容器を成形する。
【0168】
好ましくは、前記成形された容器は、第2の材料(例えば食物、又は液体等)で充填される。
【0169】
好ましくは、次に、前記充填された容器の封止部材は、前記充填された容器を封止するために適用される。
【0170】
好ましくは、前記成形、充填及び封止は、前記加圧成形ゾーンで実施される。
【0171】
好ましくは、前記材料は光電池内に成形される。
【0172】
好ましくは、前記光電池は、次のステップ、すなわち、
セル基部を成形するステップと、
1つ又は複数の導電層を前記セル基部に配置するステップと、
光電池要素を前記1つ又は複数の導電層に配置するステップと、
カバーを成形しまた配置して、得られた組立体を少なくとも部分的に封止するステップと、によって成形される。
【0173】
好ましくは、前記光電池要素は、シリコン、薄膜又は鋳型感光性材料(die sensitised material)の任意の1つ以上から選択される。
【0174】
好ましくは、前記カバーは前記組立体を封止する。
【0175】
好ましくは、前記セル基部は、ポリマ(結晶又はその他に関わらず)、鋼又はガラスの任意の1つ以上から選択される。
【0176】
好ましくは、前記成形は共通の下方成形工具セットで行われる。
【0177】
好ましくは、前記成形は、前記導電層及び光電池要素の配置によって遮られる2つの別個の上方成形工具セットで行われる。
【0178】
好ましくは、前記対向面は、0.1m/分?27m/分で前記機械方向に移動することができる。
【0179】
好ましくは、前記圧力範囲は、前記上方成形工具セットの第1のセットで20kg/cm^(2)?25kg/cm^(2)にあり、前記上方成形工具セットの第2のセットで0.1kg/cm^(2)?5kg/cm^(2)にある。
【0180】
好ましくは、前記材料は、事前記録された又は未加工の光学媒体(例えばDVD又はCD)内に成形される。
【0181】
好ましくは、前記光学媒体を成形するための前記材料は、紫外線で安定化された熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、又は汎用ポリスチレンの任意の1つ以上である。
【0182】
好ましくは、前記対向面は、1.0kg/cm^(2)?3kg/cm^(2)の圧力を前記材料に印加して、光学媒体を成形する。前記圧力範囲が前記加圧成形領域で1.8kg/cm^(2)?2kg/cm^(2)にある、請求項120に記載の方法。
【0183】
好ましくは、前記対向面は、0.0m/分?100m/分で前記機械方向を移動することができる。
【0184】
好ましくは、前記対向面は、前記機械方向に3m/分?7m/分で移動して、前記光学媒体を成形する。
【0185】
好ましくは、前記対向面は、前記機械方向に5m/分で移動して、前記光学媒体を成形する。
【0186】
好ましくは、前記成形工具にわたって多数のキャビティがある。
【0187】
好ましくは、事前記録された光学媒体用のデータは、前記加圧成形ゾーンで打ち抜かれる。
【0188】
好ましくは、前記光学媒体の中央開口は、前記加圧成形ゾーンで打ち抜かれる。
【0189】
好ましくは、前記光学媒体の外径は、前記加圧成形ゾーンで打ち抜かれる。
【0190】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した方法によって成形された製品。
【0191】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した成形装置。
【0192】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した材料を成形する方法。
【0193】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した1つ又は複数の方法による製品。
【0194】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した屋根瓦、材料又は基板。
【0195】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した屋根瓦、材料又は基板。
【0196】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した液晶ディスプレイ基板。
【0197】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した液晶ディスプレイ基板。
【0198】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した容器。
【0199】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した容器。
【0200】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した光電池。
【0201】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した光電池。
【0202】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した光学媒体。
【0203】
好ましくは、添付図の任意の1つ以上を参照して本発明に記載した光学媒体。
【0204】
別の形態では、本発明は、添付図の任意の1つ以上を参照して本明細書に記載したような製品に存在する。
【0205】
さらに別の形態では、本発明は、添付図の任意の1つ以上を参照して本明細書に記載したような成形方法に存在する。
【0206】
他の形態では、本発明は、添付図の任意の1つ以上を参照して本明細書に記載したような成形装置に存在する。
【0207】
さらになお別の形態では、本発明は、添付図の任意の1つ以上を参照して本明細書に記載したような1つ又は複数の方法による製品に存在する。
【0208】
前述の実施形態の任意の実施形態では、好ましくは、回路は、成形ゾーン又は加圧ゾーンの通過後にまた駆動による取り込みの前に鋳型又は成形工具の間にギャップを提供するようなものである。
【0209】
ボルスタ、ブロック、又は本明細書に使用されているような鋳型という用語は、成形面が、例えば、それらに締結することによってそれらに依存しているか、あるいはそれらの一体部分であるか、また多数部分の構造のボルスタ、ブロック又は鋳型を含むかどうかに関わらず、特に説明しない限り交換可能に使用することができ、またガイドトラックによって直接又は間接に案内される回路に沿って移動する工具を意味すると考えられる。
【0210】
本明細書で使用されるような「備える(comprising)」という用語は、すなわち当該用語を含む本明細書の記述を解釈するとき、各々の記述で当該用語で始められる特徴に少なくとも部分的に「存在する(consisting)」ことを意味し、すべては存在する必要があるが、他の特徴も存在することができる。
【0211】
本発明はまた、個別に又は集合的に、本出願の明細書に参照されるか又は示された部分、要素及び特徴、及び前記部分、要素又は特徴の任意の2つ以上のすべての組み合わせに広範囲に存在すると言うことができ、及び本発明が関係する関連技術で公知の等価物を有する特定の完全体が本明細書で言及される場合、このような公知の等価物は、個別に記載されたかのように本明細書に組み込まれていると考えられる。
【0212】
個々の成形工具を規定するために以下に総称的に使用される用語は、それが単数又は複合(2つ以上の部片)構造(例えば、成形面の工具が接続される前記ガイドで動作するボルスタ)であるかに関わらず、「ブロック」という用語である。同様に、「ブロックセット」は総称的に「鋳型セット」と等価である。
【0213】
右側及び左側について言及したが、これは、特に指摘しなければ交換可能であることができる。同様に、装置及び方法は、左から右に移動するように示されているが、これは慣例に過ぎず、装置及び方法は、右から左へ等しく移動でき、また単に図面のページに示したように、配向を表すために使用されている。
【0214】
本明細書で、水平及び垂直という用語が図面に使用されているか又は示されているが、必要に応じて指摘しない限り、装置及び機械の配向は、例えば、垂直、しかしそれに限定されない任意の角度、あるいは水平又は垂直までの任意の角度であることができるか、あるいは範囲又は角度にわたって変化してもよいことを理解すべきである。
【0215】
次に、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態について説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0216】
本明細書に使用されているように、「及び/又は」という用語は、「及び」又は「又は」、あるいはその両方を意味する。
【0217】
本明細書に使用されているように、名詞の後に続く「(s)」という用語は、適切であることに応じて、当該名詞の単数形又は複数形を含む。
【0218】
次に、本発明の好ましい実施形態について、図を参照して説明する。
【0219】
我々は、使用時に連続的に又は継続的に2セットの工具部品(行列の成形工具(11))を移動させて(以下に「連続的な」工程と称される連続的又は停止の開始運動(continuous or stop start motion)に関わらず)、成形工具(11)を相補的な成形工具(11)と協働状態にし、次に、成形されるべき1つ又は複数の材料に必要な公差まで、協働する成形工具を圧力に対抗して加圧するか又は保持し、次に、成形工具を分離するある種の成形装置(1)の提供に利点を認識する。このような工程は、制御された温度で行われることがある。
【0220】
成形装置(1)は、一般に、上方成形面(23)を支承し、形成及び/又は成形する第1の成形工具セット(又は上方鋳型セット)(3)と、第2の成形工具セット(又は下方鋳型セット)(4)とから構成される。下方鋳型セット(4)は、第2の成形工具セットの1つ又は複数のガイド(6)で動作することができ、第1の鋳型セット(3)に調整可能に近接して位置する。下方鋳型セット(4)は、下方成形面(24)を支承し、形成し及び/又は成形することが可能である。
【0221】
上方鋳型セットと下方鋳型セットとの間に、上方成形面(23)と下方成形面(24)の対向面によって形成される連続成形領域が形成される。成形面(23と24)は、示したように機械方向MDに移動する。好ましい実施形態では、上方鋳型セットは、第1の横断方向軸線(13)を有する。下方鋳型セットは、第2の横断方向軸線(14)を有する。上方及び下方の鋳型セットが使用される間、これらは相対的な意味でのみ理解されるべきであり、また機械方向は示したように水平又は垂直であることが可能であり、横断方向軸線は、水平(及び平行)であると示しているが、機械方向の周りの任意の角度であることが可能である(機械方向が垂直、水平又は他の任意の角度であるかどうかに関わらず)。選択的に、第1の横断方向軸線(13)は、第2の横断方向軸線(14)に対し90度であることが可能である。例えば、第1の横断方向軸線は水平でもよく、第2の横断方向軸線(14)は垂直に配向してもよい。
【0222】
本発明の基本的な動作原理は、成形工具セット、すなわち第1の成形工具セット(3)及び第2の成形工具セット(4)の2つの協働回路の存在である。成形工具(11)は、第1及び第2の成形工具セットのガイド(それぞれ5と6)によって少なくとも部分的に案内され、又は当該ガイドで直接動作することが好ましい。好ましい一実施形態では、成形工具(11)は大部分一体である。他の好ましい実施形態では、成形工具(11)は、搬送工具(25)及び表面工具(28)の複合体である。別の好ましい実施形態では、成形工具は、例えば、加圧成形ゾーンにおけるガス又は温度の通過を可能にするための空洞を有する。
【0223】
成形工具の2つの構成要素は、必要な場合、熱膨張を可能にする任意の便利な方法で取り付けることが可能である。これについては、さらに説明する。
【0224】
搬送工具(25)は、そのそれぞれのガイドトラック(5と6)上で動作し、また表面工具(28)は、少なくとも加圧成形ゾーンの対向する成形工具と協働して、前記成形工具の間の材料を成形する。
【0225】
適用要件に応じて、1つのみのガイド又は2つ以上のガイドがあってもよい。成形工具セットの少なくとも1つが上方又は第1の成形工具セット(3)として示され、加圧成形ゾーン(27)の前のリードインゾーン(26)で動作する。これらのゾーンの各々の配置は、図2に示され、図3に詳細に示されている。
【0226】
好ましい実施形態では、多数のリードインゾーン、及び一方の成形工具セットの最終の加圧成形ゾーンに向かって下がる加圧成形ゾーンがある。このことは、図3cに示されており、この図には、第1のリードインゾーン26A、第1の加圧成形ゾーン27A、次に引き続くリードインゾーン26B、次に引き続く加圧成形ゾーン27Bがある。必要に応じてさらに多くあってもよい。同じことがリードアウトゾーンに当てはまる。同様に、装置にこのような1つのセットのみの多数のリードイン加圧成形ゾーンがあってもよいか、あるいはこのような多数のセットがあってもよい。
【0227】
本発明は、リードインゾーン(26)を利用し、この場合、成形工具(11)が互いに平行になった後(例えば成形工具DとC)、次に、成形工具(11)は、傾斜した通路で他の対向面(同様に他の成形工具セットの成形工具から形成される)に向かって移動する。同様に成形工具(11)が機械方向MDに並進するとき、リードインゾーン(26)の隣接するブロックDとCの間の相対運動のみが、対向成形面に向かう平行運動である。このようにして、利用可能な開口はない(図3Aの従来技術のニップ箇所Aと同じように)。
【0228】
このようにして、完成品内に付与可能な鋳型線(mould line)は最小であり、残余の製品がバンチ(bunch)するか又は内部に成形するための空洞又は開口はない。結果として、連続的な成形面が加圧成形ゾーン(27)に与えられる。結果として得られる加圧成形ゾーン(27)の例が図4に示されており、第1の成形工具セットのガイド(5)で動作することが可能な第1の成形工具セット(3)の個々の成形工具(11A)を明らかに見ることができる。同様に、下方成形工具(11B)は第2の成形工具セットのガイド(6)で動作する。
【0229】
次に、下方成形工具(11B)は下方成形面(24)を成形する。図4のこの特定の実施形態に示したように、下方成形工具は、180°だけ(又は成形工具の半分だけ)位置がずれているが、成形工具の同時性は用途に左右される。共に、上方協働工具12Aは、下方協働工具12Bと12Cと共に1セットの協働工具を形成する。
【0230】
図3?図6に示した実施形態では、上方又は第1の成形工具セット(3)は、第1の成形工具セットのガイド(5)で動作する。第1の成形工具セットのガイド(5)は、好ましくは第1の成形工具セット(3)のいずれかの側面のガイドから構成される(しかし、このガイドは成形工具の任意の外面を支承することが可能である)。
【0231】
ガイド(5)の各々の内部の対向面に、ガイドトラック(29)が示されている。リードインゾーン(26)の外側の当該領域の周りのガイドトラック(29)、(及び本実施形態では、リードアウトゾーン(30))は、実質的に成形工具用の単一のトラックである。リードインゾーンで再びリサイクルされるべき加圧成形(及びリードアウト)ゾーンからの退出を除き、リードインゾーン及びリードアウトゾーンの外側の成形工具の相互の相対運動は必要でない。成形工具がガイドに捕われる一実施形態では、成形工具は互いに、又は成形工具が協働する工具に捕われないことが認識される。駆動手段の影響を受ける場合を除いて、成形工具は、ガイドトラック(29)に沿って移動できる。(これについては、さらに詳細に後で説明する)。好ましい実施形態では、図示したように、リードインゾーン(26)、加圧成形ゾーン(27)、さらに本実施形態ではリードアウトゾーン(30)がある。リードアウトゾーン(30)は、成形工具が傾斜通路で対向する1つ又は複数の成形面から離れて移動し、かつ、このゾーンの隣接する成形工具の間の相対運動のみが、機械方向に対し直角のかつ1つ又は複数の対向成形面から離れる移動である点で、リードインゾーンの逆であると理解される。
【0232】
以下、リードインゾーンについて説明する(別に指定がない限りリードアウトゾーンは逆の操作であると理解される)。ガイドトラック(29)の断面が図9に示され、図11に詳細に示されている。理解できるように、成形工具(11)の前方ランナ(33)が位置する比較的上方のガイドトラック(31)、及び後部ランナ(34)用の比較的下方のガイドトラック(32)がある。リードインゾーン(26)の始まりにおいて、ガイドトラック(29)は、成形工具(11)のそれぞれ前方ランナ(33)及び後方のランナ(34)用の上方ガイドトラック(31)及び下方ガイドトラック(32)内に分岐する(diverges)。このことは、隣接する成形工具(11Dと11F)の間のニップ箇所又はギャップを発生しないで、個々の成形工具が下方に又は対向成形面(すなわち、協働する成形工具)に向かって移動することを可能にする。実際に、リードインゾーン(又はリードアウトゾーン)の隣接する成形に対する一方の成形工具の相対運動のみが、対向成形面に向かう運動である(示した特定の実施形態では、これは上方成形工具の下向き運動である)。ガイドの周りでリードインゾーン(26)の箇所のリードに流れる個々の成形工具の最終結果は、ニップ箇所がリードインゾーン(26)の前に形成され、その後に、成形工具が機械方向に移動しつつ、成形面のみに向かって互いに対し移動し、その後に加圧成形ゾーン(27)にあることを示す。このように、成形されるべき材料が成形工具(すなわち、リードインゾーンの)に遭遇する箇所では、材料を捕捉するニップ箇所はない。
【0233】
整備目的及び/又は成形工具の形状等を変更するため、両方の上方及び下方のガイドに取り出し箇所(35)があり、これにより、個々の成形工具又はセット全体を取り除き、整備し、あるいは変更又は追加できるように、ガイドトラック(29)へのアクセスが可能である。あるより低い又は送り速度用途の上方ガイドのため、上方ガイドの上方領域は、成形工具の取り除き及び再挿入を可能にできる。
【0234】
さらに、示したようなガイドは、第1のガイド部片(36)及び第2のガイド部片(37)である2つの部片であることが可能であり、図6に示したように締結具を介して接合されることが好ましい。ガイドトラックの2つの部片により、第1のガイド部片(36)と第2のガイド部片(37)との間にガイドトラック(29)を継続させる接合部分を中間に加えることによって、ガイドトラックの長さの追加又は縮小が可能である。
【0235】
下方成形面(24)は、巡回して、搬送表面を形成するコンベヤ式チェーン又は搬送システム上の成形工具によって簡単に成形することができる。このようなシステムは、本発明の目的にかない、また工具を回路の一方の端部から他方の端部に運ぶべき場合、本発明によって達成される。これらのブロックが連続的な成形面(すなわち、ブロックのニップ箇所の後)を成形する前に、成形されるべき材料がこれらのブロックに適用されない場合、何らの材料も、形成されることが可能なニップ箇所に入ることができない。このような構造では、下方鋳型セットの軸線(14)は上方成形セットの軸線に対し90度であり得る。例えば、下方鋳型セットは、構造的に「手荷物コンベヤ」と同様でもよく、成形されるべき材料を加圧するために下面に向かって移動する上方成形工具セットと協働する工具を単に提示している。
【0236】
代わりに、成形工具の2つの傾斜した通路があり、すなわち上方成形工具セットについて1つ、また下方成形工具セットについて1つがあるように、上述のようなリードインゾーンがあってもよい。
【0237】
任意の1つの個々の成形工具では、前方ランナ(33)は、機械方向で観測したとき、後部ランナ(34)よりも成形工具からの間隔が小さい。他の実施形態では、この構成を逆にすることが可能である。これにより、図11に示したように、リードインゾーン及びリードアウトゾーンの下方(32)ガイドトラック内の上方ランナ(31)及び下方ランナ(34)の前方ランナ(33)による別個の係合が可能である。
【0238】
したがって、その最も単純な動作で、成形装置(1)は、第2の成形工具セット(4)と同期して動作する第1の成形工具セット(3)を有する。成形工具セットは同相でもよく、あるいは図4に示したように非同相でもよく、この図では、個々のブロックは180°だけ非同相であることが示されている。特定の実施形態では個々のブロックが噛合することが示されているが、個々のブロックの主な目的は、成形工具が相補的であるか、互いに噛合するか、あるいは互いの間に大きなキャビティゾーンを残すか否かに関わらず、協働することであることを理解すべきである。
【0239】
第1の駆動装置(7)は、加圧成形ゾーンとリードインゾーンとの界面に配置される。成形工具との相互作用によって、駆動手段は、回路の周りで成形工具を推進させる。一実施形態では、駆動手段は、駆動手段上のピニオン(38)を介して成形工具を駆動する電気モータ(同様の推進手段、例えば油圧式、電磁気式等)であり、駆動手段は、成形工具の各々に、例えば成形工具の背部に存在するラック(39)と噛合する。ここで、駆動手段はリードインゾーンと加圧成形ゾーンとの界面にあることが示されているが、同様に回路の任意の箇所にあってもよい。別の二次駆動手段(58)が、成形工具を第1の駆動装置(7)に駆動するために存在してもよい。このような二次駆動手段は、第1の駆動装置に通じるガイド及び成形工具の摩擦を克服するために必要であるかもしれない。同様の第2の二次駆動装置(59)が第2の一次駆動装置(8)を補助するために存在してもよい。
【0240】
さらに、好ましい実施形態に示したような成形工具は、ガイドトラック(29)の案内を除いて互いに対し自由である。
【0241】
同様に、第2の駆動装置(8A)は、第2の鋳型セットのガイド(6)の周りで第2の鋳型セット(4)を駆動するために存在する。第2の位置(8B)が示されているが、好ましい実施形態では、第2の駆動装置は位置(8A)に置かれる。このことは、下方又は第2の成形工具セット(4)にリードインゾーンがある場合、重要である。当該の特定の実施形態では、第2の駆動装置(8A)は、リードインゾーンと、駆動装置が駆動する成形工具セットの加圧成形ゾーンとの界面に配置される。それぞれの鋳型セットの同時性が制御される。このことは、それぞれのガイドトラックの各々のセンサ手段を比較することによって達成される。次に、駆動手段の各々の速度が、それぞれの鋳型セットの同時性の遅れ又は進み(lag or lead)があるかどうかに応じて速められるか又は遅くされる。次に、駆動装置の制御は、駆動装置を制御するコンピュータ又はプログラム可能論理制御装置を介して行うことが可能である。このような制御は、例えば駆動装置がACモータである場合、例えばACモータ制御装置を介して行うことが可能である。他の制御装置が、DC式、油圧式、磁気式等のような他の駆動技術に適切である。
【0242】
リードインゾーン、加圧成形ゾーン及びリードアウトゾーンを通して速度が設定されるが、成形工具(50)は、ブロック不整列ゾーンからの復帰の際により速く移動し、再びブロック整列ゾーンに戻って配置される。このことは、存在する成形工具の全長よりも、全体の回路長さが大きい場合に行われることがある。さらに、前述したように、成形工具を取り除くことが可能であり、他の成形工具を適所に配置することが可能である。2つの協働する成形工具セットの内、第1の成形工具セットが基準駆動装置となり、それから他方の鋳型セットの速度が連動させられる。次に、2つの成形工具セットの同時性が、前述のようにセンサ及び制御によって維持される。セットの間の非同時性がある設定点を越えると、このことを操作者に示すために警告信号を発生することができるか、あるいはこのような同時性の超過が工程又は製品を損傷すると予想される場合、システムを完全に停止することが可能である。
【0243】
第2の成形工具セット(4)の位置に対する第1の成形工具セット(3)の相対位置は、2つの成形工具を離間させるか(例えば、それらのそれぞれのガイドの相対運動によって)、共により接近させるか、あるいは一方又は他方から取り除く(例えば、整備のために)ことができるように制御される。このことは、第2の成形工具セットに対し第1の成形工具セットを下げるか、あるいは第1の成形工具セットに対し第2の成形工具セットを持ち上げる油圧ラム又は同様の配置手段によって達成される。このようにして、追加の圧力を適用可能であり、圧力は、最終製品が何を必要としているかに応じて、工程中に又は行程毎に変更することが可能である。対向面の間のギャップ(「日光開口部(day light opening)」)は、大型機械で0mm?10メートルに変更することが可能である。
【0244】
材料それ自体が加圧成形ゾーンに圧力を発生する動作では(例えば材料それ自体の膨張又は反応によって)、必要な圧力を発生するために、加圧成形ゾーンの対向面の間の閉鎖が固定される。
【0245】
本明細書で回路及び連続という単語が使用されるが、これらは、工程のみを指すと理解されるべきである(工程は、開始される停止であるかもしれないが)。
【0246】
成形工具それ自体は、現在あるよりも多くの成形工具が成形装置に格納されるように、手動の手段又は機械手段によって不連続に回路から取り除くことが可能である。このことは、成形工具の種類に関する要件が工程を通して変化する、冷却又は加熱が多少必要とされる、あるいは機械を通過する製品の形状が変化する場合に当てはまり、例えば、工程は、同様に変化する送入材料の1つの種類から他の種類に関し変わることがある。
【0247】
成形工具(11)(一体であるか又は複合体であるかに関わらず)は、それらの縁部に摩耗プレート(42)を有する。摩耗プレートは、硬化された又は耐摩耗性の材料(例えば硬化鋼)であり、成形工具用の相互の摩耗界面として機能する。摩耗プレートは、ゾーンを通して滑らかな移行部を可能にするようにそれらの下方隅部で丸くされる。
【0248】
成形工具(11)は、ゾーンの各々を通した移動を再び補助するために存在する非常に小さなブロック面取り部(43)を有してもよい。成形工具(11)がガイドトラック(29)で動作するために、特に、上方ガイドトラック(31)と下方ガイドトラック(32)とを区別するために、ガイドトラックフォロワ(22)が上方ガイドトラック(31)、又は下方ガイドトラック(32)に係合すべきかどうかに応じて、ガイドトラックフォロワ(22)は、ブロックから横方向外側に異なる長さだけ変位させられる。好ましい一実施形態では、後部ランナ(34)は、後部ランナ(34)が2つのガイドトラック(29)(上方ガイドトラック(31))からより遠くに係合するように、前方ランナ(33)のそのブロック(45)の側面から遠くに変位させられることが好ましい。
【0249】
これは、当然、1つのみの実施形態であり、ガイドトラックフォロワ(22)は、さらに、特定のガイドトラック(29)の設定に応じて前部又は後部で内部又は外部にあってもよい。ブロック(11)上の異なる高さのガイドトラックフォロワの複数の例は、図16bに示したように一線でもよく、あるいは図16cと図16dに示したように一線でなくてもよく、純粋にガイドトラック(29)の配置に左右される。
【0250】
搬送工具(25)と表面工具(28)とから構成される場合の成形工具(11)は、温度変化を受けさせることができる。搬送工具及び表面工具が異なる材料(例えば搬送工具では鋼及び表面工具ではアルミニウム)から製造される場合、異なる率の熱膨張のため、2つの工具の間に相対運動がある。2つの工具構成要素が剛性的に互いにボルト締めされた場合、得られる構造の曲がり又は反り又はバッディングが生じるであろう。したがって、膨張界面(46)が搬送工具(25)と表面工具(28)との間に存在する可能性がある。しかし、このような界面には、搬送工具(25)及び表面工具(28)の間で力を伝達できるように、それらの2つのキーイングイン(keying in)があることが好ましい。
【0251】
好ましい一実施形態では、キーイングは、図19に示したように、機械方向に対し平行のキーイングイン(47)及び機械方向に対し直角のキーイング(48)から構成される。キー(48)と(49)は、搬送工具(25)から延び(一実施形態で)、表面工具(28)の相補的な開口と係合する。表面工具(28)の開口の大きさは、平行のキーイング(47)に対する機械方向に対し平行の次元で僅かにより大きく、また直角のキーイング(48)について機械方向に対し直角の次元で僅かにより大きくてもよい。例えば、幅150mm、周囲80℃である工具では、0.4mmの膨張を考慮する必要がある。
【0252】
最終結果は、表面工具(例えばアルミニウムで構成される)が、熱的な影響下で搬送工具(25)に対し膨張することがあり、必要な機械力を伝達する程度に十分になおキーイングインされることである。
【0253】
同様に、同一の回路の隣接する成形工具の間に接続手段があってもよい。接続手段は、例えば、任意のゾーンの隣接する成形工具の間にギャップが存在しないことを確実にするために、磁気式、機械式(例えばリニア軸受又はダブテール)等でもよいが、それらに限定されない。
【0254】
成形装置(1)はまた、送入材料を導入し、次にある状態が達成される間に機械方向の運動を一時的に停止し、次に再始動可能であることによって断続的に駆動してもよい。したがって、連続的という用語は、実際に、工程における成形工具の連続的な利用可能性を指し、必ずしも連続運動を示唆しない。直線、湾曲等に関わらず、所望の任意の通路であることが可能なリードインゾーン(及びリードアウトゾーン)について言及したように、またこのようなある状態では、任意の1つの成形工具が経験する「落下(drop)」は、その見かけの厚さよりも大きくてもよい。この状態では、成形工具の延長部(52)は、このような延長部を必要とする成形工具(50)の側に存在することが可能である。ある状態(例えば図5cによって代表される)では、ブロック界面(44)が連続成形工具の間に維持されることを確実にするために、成形工具(11)の両側の成形工具延長部(52)全体に対する要件がある可能性がある。
【0255】
理解できるように、ガイドトラック(29)が完全又は半完全な回路から成り、フォロワ(22)がガイドトラック内に位置するとき、フォロワ(22)は、フォロワがガイドの一方の側面から他方の側面に反転するときに特に重力の作用下で、ガイドトラック(29)内で摺動又は回転等を行うことがあるような公差が生じる。結果として(前述のことが一例として使用される)、成形工具(11)が、例えば、上方ガイドトラック5の上方部分に沿って、成形工具の整列ゾーン(49)に向かう落下箇所に向かって移動しているとき、成形工具は、成形工具の整列ゾーン(49)内に移動するにつれてガイドトラック(29)の下面を支承し、成形工具は、ガイドトラック29の片側又は両側に、次にガイドトラック(29)の下面に軸受箇所を変更する。成形工具が、例えば重力の作用下でブロック整列ゾーンを通してリードインゾーン(26)内に移動するにつれ、成形工具はガイドトラック(29)の下面を再び支承する。しかし、成形工具が加圧成形ゾーンに入るにつれ、成形工具が上方成形面(23)と下方成形面(24)との間に位置する送入材料に圧力を付与するので、上方成形工具セットは上向きに押圧され、フォロワ(22)はガイドトラック(29)の上面を支承する。したがって、リードインゾーンからリードインゾーンに戻る回転経路にわたって、成形工具(11)、特にフォロワ(22)がトラックの異なる部分を支承することを理解できる。
【0256】
示したような成形装置(1)は、任意の特定の配向にあることが可能であり、前述の説明の上方及び下方の使用は、相対的な説明目的のために過ぎない。重力により成形工具(11)を成形工具整列ゾーン(49)内に送ることができない状態では、成形工具(11)が必要とされるゾーンに成形工具を付勢するために、必要に応じて、別の駆動装置(例えば二次駆動装置58と59)が存在してもよい。
【0257】
リードアウトゾーンがなく、成形工具が単に離れて回転する状態で、少なくとも、成形工具の各々の前縁及び後縁の面取りの存在が必要とされる(成形工具整列(49)及び/又は不整列ゾーンと同様)。このような面取りの存在は、上方のそれらの他の成形工具(下方トラックの成形工具との関係)又は下方のそれらの成形工具(上方トラックの成形工具との関係)との、成形工具の摩擦又は干渉を防止する。
【0258】
言及したように、成形工具は温度変化を受けることが可能である。その結果、成形工具が動作するガイドトラックに対し、成形工具の互いの膨張又は収縮があり、同様に成形工具構成要素の膨張又は収縮がある。したがって、最終結果は、利用可能な成形工具の全長の増大及び減少である。許されるガイドトラック長さの変化がない場合、成形工具の全長はガイドトラックの長さを越え、したがって損傷が起きるであろう。したがって、公差は、このような膨張及び/又は収縮を受け入れるために、成形工具(及び/又はフレーム)の予想される合計の熱膨張又は収縮よりも大きい。
【0259】
ある用途では、隣接する鋳型の間に高い締付圧力を獲得する必要がある。このような高い締付圧力、例えば260kg/cm^(2)(約25MPa)の締付圧力は、加圧成形ゾーン27に又はその近くに射出成形工程が存在する箇所で必要であるかもしれない。いくつかの用途では、前方ランナ(33)及び後部ランナ(34)は、それらのそれぞれのガイドと共に強化してもよい。しかし、高い締付操作では、これは嵩張り、高価であり、高い締付圧力は加圧成形ゾーン27のみに必要とされるのでほとんど不必要である。このような力はまた、成形工具のガイド、したがってフォロワに付与できる(例えば油圧式、機械式、空気圧式等によって)力を越える可能性がある。
【0260】
協働する成形工具の間に高い締付圧力が必要とされる好ましい実施形態では、圧力プレート100が加圧成形ゾーン27に存在する。好ましい実施形態では、2つのこのような圧力プレート、すなわち頂部圧力プレート100及び底部圧力プレート101がある。これらのプレートは、加圧成形ゾーン27の実質的な部分内に少なくとも位置し、また好ましい実施形態では、その全体にわたって延びる。
【0261】
好ましい実施形態では、圧力プレートは、下方成形工具(11B)の下面と上方成形工具11Aの上面とを支承する荷重軸受102とから構成される。好ましい実施形態では、荷重軸受(102)は、図24Aに示したような重なり合う列構造で配置される。これにより、荷重軸受の上又は下を現在通過する成形工具(11)に対し一定かつ実質的に均一な圧力が提供される。他の実施形態では、圧力プレート(100)の実質的な領域にわたって1つの大きな連続的な荷重軸受があってもよく、あるいは2つの長い薄い列又は任意の組み合わせの高荷重の適用軸受があってもよい。他の実施形態では、圧力プレートは、スライド又は液体(例えば水のような非圧縮性流体)に関わらず、荷重軸受面によって提供することが可能である。
【0262】
図示した実施形態では、荷重軸受(102)はプレート(100)、(102)内に凹設されて、プレートに低い形状を与える。圧力プレートの主な要件は、成形工具に適用されるために必要な荷重に耐える程度に十分に剛性であることである。他の実施形態では、圧力プレートは、必要ならば、列の各々について別個でもよいか、あるいは成形工具のいずれかの側面の成形工具セットのガイドの部分でもよい。他の実施形態では、さらに、圧力プレートは、ガイドの内側フレームによって支持されてもよい。
【0263】
使用時、成形工具(11)は、ブロック整列ゾーン49に入り、次に、前述したようなリードインゾーン26に入る。成形工具が加圧成形ゾーン27に入るにつれて、成形工具は1つ又は複数の荷重軸受102に出会う。圧力プレートが存在しない場合、ブロックのランナは、ガイド内で動作して圧力を鋳型に印加するであろう。しかし、そこの圧力プレートにより、ランナはガイドから垂直に離れて移動される。
【0264】
下方成形ブロック11Bのランナは、底部圧力プレート101の上向きの付勢によってガイドから離れて持ち上げられる。上方成形工具11Aのランナは、頂部圧力プレート100の下向きの付勢によってガイドから離れて下げられる。上方成形工具及び下方成形工具が加圧成形ゾーンで互いに出会うにつれ、それら(及び成形されるべき材料62)は、頂部圧力プレート100と底部圧力プレート101との間に本質的に「挟まれる」。
【0265】
次に、成形工具に及び加圧成形ゾーン27で成形されるべき材料62に印加されることができる力又は圧力は、圧力プレート100と101に印加することができる力、及び圧力プレートが耐えることができる圧力の関数に過ぎない。
【0266】
成形工具11の移動を補助するために、圧力プレートは100と101は斜めでもよい。例えば、頂部圧力プレート100は、加圧成形ゾーン27で上向きに、又はそこへのリードインゾーン26に向かって斜めにしてもよい。同じことが、加圧成形ゾーン27からリードアウトゾーン(30)への移行部で行われることが可能である。これにより、成形工具の入出が補助され、また圧力が徐々に成形工具に印加される。同様に、底部圧力プレートは、リードインゾーン及びリードアウトゾーンで下向きに又はそこに向かって斜めにしてもよい。
【0267】
加圧成形ゾーンにより大きな圧力を生成する別の方法は、高圧を生成するために加圧成形ゾーンにわたって互いに引き合う磁気素子を含んでもよい。隣接する成形工具を共にロックするために、同じことを達成することができる。協働する及び/又は隣接するブロックの間に必要な力を達成するために、公知の方法で磁力を変更することができる。
【0268】
本発明の成形装置1の別の適用では、互いに非常に正確に整列された隣接する及び/又は協働する成形工具の整合を維持する必要がある。加圧成形ゾーンに沿って、又はそのいずれかの側面で、材料に付与されるべき形状のインデックスが必要である場合、これは望ましい。このような整列は、互いに垂直かつ水平(機械方向MDに対し直角)のセット内の隣接する成形工具、同様に加圧成形ゾーンの上下で協働する成形工具であることができる。いくつかの状況では、両方の連続する鋳型25Bと25Cを共にロックし、ならびに場合に応じて、下又は上でそれらの鋳型が協働する鋳型をロックすることが望ましい。
【0269】
一形態のこのような整列は、レーザ及び格子マーキング(grid markings)を使用して、あるいは加圧成形ゾーンの成形工具を測定しかつそれらを互いに関係付け、次に成形工具の相対位置を調整することによって(例えば駆動装置又は1つ以上の成形工具又は成形工具セットを前進させるか減速することによって)達成することができる。
【0270】
好ましい実施形態では、このような整列は、隣接する成形工具を物理的に共にロックすることによって達成される。これは、1つの次元で、例えば図25に示したようなスロット106内のピン105のみをロックするロックによって達成することができる。スロットは、その前方の成形工具に向かって開き、スロットの幅方向の軸線は水平に配向される。スロット106の幅は、ピン105の直径の幅と実質的に同一である。したがって、図25に示したようなピン及びスロットは、互いに対し垂直にのみ移動でき、機械方向MDに対し横断的に剪断(shear)できない。
【0271】
連続する成形工具11Aと11Dの係合を可能にするために、ピン105の長さは、スロット106がリードインゾーン26の曲線軌跡から離れてさらに開かれない限り、スロット106の深さよりも長いことは不可能である。
【0272】
図26Aに示したのと同様に、上の11A及び下の11Bの互いに協働する成形工具は、実質的に同一の直径の孔107に位置するピン105によって共にロックされる。このようにして、協働する成形工具は、水平面で(すなわち加圧成形ゾーン27の平面で)互いに対し移動できない。
【0273】
ロックが必要とされるこのような例では、ピンの頭部、又はテーパ部は、それによってロックされるべき孔又はスロットとの容易な噛合を可能にするように成形される。さらに、スロット106又は孔107はまた、より容易な初期噛合を可能にするように成形することが可能である。
【0274】
最も好ましい実施形態では、連続しまた協働する成形工具の間のロックシステムは、図26AとBに示したようなモールステーパを有する。テーパ部は、加圧ゾーンの締付力又は連続する1つの成形工具から他の成形工具への駆動力によって、容易な初期噛合を可能にし、2つの成形工具が圧力下に置かれるときに緊密にロックする。
【0275】
使用方法及び製造工程
装置は、機械方向MDを有し、かつ少なくとも1つの成形工具回路に、成形工具整列ゾーン(49)、リードインゾーン(26)、加圧成形ゾーン(27)の重要なゾーンを有する。選択的に、リードアウトゾーン(30)も当該回路に存在する。他の実施形態では、リードインゾーンを1つの回路に設け、リードアウトゾーンを他の回路に設けてもよい(例えば、リードインゾーンは上方成形工具回路にあってもよく、リードアウトゾーンは下方成形工具回路にあってもよい)。なお他の実施形態では、両方の回路にリードインゾーンがあり、また回路のどれにもリードアウトゾーンがなく、回路の一方又は両方にリードアウトゾーンがある。典型的に、リードアウトゾーンの直後に、成形工具不整列ゾーン63がある。
【0276】
このようなシステムの速度は、ちょうど毎分0メートル?毎分1000メートルまでの範囲であることができる。好ましい実施形態では、この範囲は、毎分2?100メートルの間にあり、正確な設定点は、材料の処理と共に端部送り材料(end feed material)の特性に左右されるであろう。
【0277】
加圧成形ゾーン27は、名前が示唆するように、2つの対向する成形面(それらの間に成形キャビティを形成する)の間に印加される少なくとも圧力を有し、また適用される温度又は温度特性をさらに有することが可能であり、これは、キャビティ内に結果として得られる製品を加熱するか又は冷却するために適用される。装置(及び少なくとも加圧成形ゾーン)の熱制御は、温度制御システムによって達成される。成形工具をある温度(周辺を越えるか又は未満であるかに関わらず)にし、周辺の熱流体を成形工具の周りに維持し、また加圧成形ゾーンの温度特性制御のための別個のシステムがあってもよい。代わりに、別個のシステムは、異なるゾーン及び作動流体を制御する1つのシステムでもよい。温度を制御するために使用することができる作動流体は、水、空気、ガス、油又は当分野で公知の同様の作動流体であることができる。温度制御システムはまた、当分野で公知のシステムである。
【0278】
温度は、制御すべき領域に又は領域を通して作動流体を噴霧するか又は吹き込むことによって制御することが可能である。成形工具用に、成形工具の温度を制御するための作動流体を受容できる熱回路が、成形工具内にあってもよい。他の実施形態では、熱制御は、電気的に、例えばヒータ要素又はペルチエ効果冷却要素によって達成してもよい。例えば、成形工具が回路を移動するとき、成形工具は、様々な熱流体供給デバイスと係合して、熱流体を成形工具のポート内に供給し、成形工具の内部空洞を満たすことができる。
【0279】
成形されるべき材料62は、例えば下方成形工具面に押し出すことによって供給することができ、前記加圧成形ゾーンまでの任意の箇所に配置することが可能である。次に、材料自体の膨張によって、あるいは材料が加圧成形ゾーンの縮小空間に入って、材料の成形を行うことによって、圧力を材料に生成することが可能である。他の方法では、別個の材料ショット(discrete shots of material)62を成形面に置き、その後に加圧成形ゾーンに入ったときに成形することができる。
【0280】
成形装置(1)へのいくつかの様々な送入材料62があるかもしれないが、これらの少なくとも1つは、加圧成形ゾーンによって影響されるか又は作用されることができなければならない。このような作用は、圧力及び/又は熱の作用によって促進され、生成されるか、又は形成されることが可能であるが、最終結果は、少なくともその1つの送入材料が、それに付与された成形の変化を有することである。例えば、薄板のような延性材料をその上下の様々な送入材料と共に送ることが可能であり、このように、金属材料又は展性材料が加圧成形ゾーンで所望の形状に成形され、また少なくともその1つの送入材料(この場合、薄板)が達成されることを前提として、他の送入材料が加圧成形ゾーンによって影響されるか否かに関わらず、本発明の目的が達成される。
【0281】
成形装置(1)内に送ることが可能な別の例の材料は、次の通りである。ポリスチレン、高衝撃ポリスチレン、ポリカーボネート、アクイロブタルスチレン(ABS)、ナイロン、及び結晶ポリマのみに限定されないすべてのアクリルのような、しかしそれらに限定されない様々な熱成形可能な材料を使用することが可能である。アモルファスポリマのような、しかしアモルファスポリマに限定されない様々なより薄いプラスチック材料を使用することが可能であり、例えば、ポリエチレン(PE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、低低密度ポリエチレン(LLDPE)、熱可塑性ウレタン(TPU)、熱可塑性エチレン(TPE)及びポリプロピレン(PP)でもよい。例えば、1?20のポリプロピレン層を機械内に送ってもよく、また適切な鋳型が適所にある状態で、プレート又はボウルを皿状又は形状付き材料等に成形してもよい。ゴム、フェノール等のような別の熱硬化性材料を使用してもよい。
【0282】
成形装置(1)で成形可能な材料の基本的な分類は、圧力下でのみ形状を保持するか又は形状を呈するか又は刻印する材料(例えば展性又は可鍛性の金属、プラスチック等)、成形を可能にする熱を必要とする熱可塑性化合物、圧力に追加して熱又はある他の形態の触媒を必要とする成形できる熱硬化性化合物又は成形を可能にするために熱及び圧力を必要とする一般に熱成形可能な化合物である。一例として、ゴムを圧縮成形できるが、また熱を加えてゴム分子のさらなる架橋を促進することも可能であり、この結果、圧力及び熱が取り除かれると、ゴム材料に付与された形状が保持される。他の送入材料では、材料を成形するのは圧力でもよく、また例えば熱硬化性材料の材料、又は触媒としての熱を必要とする2ポット以上(two pot or more)の材料を誘発(set off)する熱でもよい。
【0283】
例えば、予備含浸の炭素繊維の送入は、このような1つの送入材料であることができ、圧力の適用により材料が成形され、また熱の適用により材料が誘発されて、マトリックス又は代用物が硬化される。本発明の成形装置(1)の重要な形態の1つは、成形されるべき材料が、その固化状態で非圧縮性である場合、装置に対する損傷を回避するために、また実行可能な洗浄工程を維持するために、送入材料が熱成形ゾーンの前で溶融状態又は半溶融状態又は柔軟状態にあるべきであることである。材料が熱成形ゾーンを通過するとき、適用される様々な温度特性により、製品の成形及び定着を許容するか又は許容することが可能である。
【0284】
非圧縮性の材料が溶融状態又は柔軟な状態にされる理由は、非圧縮性の材料に対する圧力の印加により、装置又は材料が移動できないならば損傷が生じることを考慮すれば、比較的明白である。非圧縮性の材料が固化する可能性があるいくつかの例では、上方及び下方の成形面は、例えば、フレームが油圧手段又はベローズ手段を介して互いに対し移動可能である実施形態では互いに対し移動可能でもよく、前記油圧手段又はベローズ手段は、吹き出し又は安全確保の存在を可能にするような圧力に維持され、この結果、ある圧力閾値を越えた場合、油圧手段又はベローズ手段の相対運動が許容される。いくつかの緊急事態では、あるいはある閾値圧力に達した場合、下方ガイド及び成形工具は、圧力を緩和するために上方成形工具に対し低下させることが可能である。
【0285】
送入材料の1つが、ポリカーボネート又は固化の際に縮む同様の急速固化プラスチック材料(等)である場合、鋳型からの一般的な引き離しがある。例えば、固化のこの段階に又はその近くで、鋳型が挟持ゾーンを形成し、この結果、固化の際の材料の大体の縮小速度に従って鋳型キャビティ(mould cavity)の低減がある場合、このことに対処することができる。これにより、脆弱な状態で材料がなお固化可能な箇所で材料の支持が補助される。
【0286】
固化しているか又は固化していないかどうかに関わらず、圧縮可能な材料では、2つの成形ガイド、すなわち上方及び下方の成形ガイドを互いに対しロックすることが利点であり、材料が固化の際に非圧縮性である場合、上方及び下方の成形ガイドを互いに対しロックしないことが望ましいであろう。この理由は、非圧縮性の材料についてガイドを互いに対しロックすることにより、座屈及び可能な故障と破損がもたらされ、これに対し、圧縮性の材料は変形し、したがって破損をもたらさないからである。
【0287】
加圧成形ゾーン(27)は、一実施形態で、送入材料が成形可能で柔軟な状態にあるように温度が維持される初期ゾーンを有してもよく、その後、当該の溶融又は柔軟な材料の加圧成形が行われ、これに続き、冷却領域が生じる可能性があり、このことが材料の成形及び定着をもたらす。したがって、加圧成形ゾーンは、圧密又は加圧成形ゾーン、成型への圧密又は成型加圧成形ゾーン移行部、冷却及び成形保持ゾーン、その後、リードアウトゾーンへの移行部の解放部として記載することが可能である。加圧成形ゾーンは、少なくとも部分的に、成型保持ゾーンであり、このことを送入材料で達成するために必要な他の様々なパラメータは、例えば、説明した熱、同様に他の化学物質又はガスの添加、冷却、あるいは送入材料で作用するために存在する他の任意の触媒又は条件(condition)として存在することを理解すべきである。
【0288】
送入材料は、成形装置(1)に入る前に又は成形装置の部分として前処理を受け、一方、送入材料の使用時に処理のための所望の材料厚さに予め合わせられることが可能である。本発明で成形という用語が使用されてきたが、これは、本質的に3Dであると理解されるべきであり、また製品内に積層又は成形されるかどうか、あるいは製品内の材料状態の結果として製品に生成されるかどうかに関わらず、刻印又は単に表面仕上げの適用でもよい。例えば、工程のある箇所の送入材料に導入される化学物質の使用により、異なる材料仕上げをもたらされることがあり得る。
【0289】
その最も単純な形態では、成形装置は、上方トラック及び下方トラックを有すると説明してきた。これらのトラックは、当然、同一の長さでもよく、又は等しくない長さでもよい。しかし、例えば、多数の頂部ステーションがある別の形態が考えられ、これは、1つの単一の下方鋳型セットがあり、その上に多数の上方鋳型セットが配置されることを意味する。このさらなる別形態は、再び、多数の頂部ステーションの間に他の工程を間挿して、例えば別の材料、物体等の添加を達成することであろう。このような他の工程は、存在する材料の焼鈍又は封止又は硬化又は当該材料への添加、材料形状の変更又はおそらくは除去(例えばパンチング又は鋳型カット)でもよい。
【0290】
再びさらに他の別形態は、他の工程、例えば上方及び下方のトラックから成る完全な成形装置、例えばさらなる焼鈍又は加熱の間の工程が間挿された多数の成形装置であり、その後に、別の成形機械のさらなる工程及び別の成形機械が続く。多数の上方トラック及び単数の下方トラックを取り上げてきたが、当然、反対であることでき、あるいはトラックの部分的な重複等があることできるであろう。さらに、成形装置との関連付け、すなわち、成形工具(11)と共に移動するか又は移動しないに関わらず射出ユニットの存在があってもよく、このような射出ユニットは、射出成形、ブロー成形又はキャビティの流体(例えば、食物、作動液等)充填を形成するように機能することが可能である。射出ユニットが移動している状態では、射出ユニットは、それが充填されその操作が実行された後に前後に往復し、高速流の速度を提供する多数の射出ユニットがあってもよい。装置はまた、食物、例えば生地及び固化可能な製品を成形するために使用することができる。例えば、アイスクリームを鋳型内に射出して、次に冷凍することができる。装置はまた、列又は封入物品、例えば光電池、刻印された物品、例えばCD及びDVD(未加工及び媒体への情報の刻印を含む)、LCDデバイス用スクリーン、屋根瓦、ガスケット等を製造するために使用してもよい。カップのような3次元の深さの形状は、材料内に真空成形することができ、材料は成形されたキャビティに導入され、次にキャビティ及び材料が封止される(例えば容器に封止された食物)。
【0291】
さらに他の実施形態では、図21に示したような共通の下方成形工具セットで動作する1つ以上の成形工具セットがあってもよく、ピックアンドプレース(pick and place)等のような操作は各々の成形工具セットの間で行われる。代わりに、複数の別個のセットの成形工具装置があってもよく、処理は、中間で行われる(例えば追加の成形等)。
【0292】
別の実施形態では、成形工具セットの1つは、図21(j)に示したような成形工具の実質的に平坦な搬送システムである。上方成形工具セット(3)は通常の回路であり、一方、下方成形工具セット(4)は成形工具(11)の平面アレーである。下方成形工具セット(4)のこの一般的な移動は、水平面の再循環であり、一方、上方成形工具セットは垂直面の再循環である。上方成形工具セット(3)の横断方向軸線13は水平であり、一方、第2の横断方向軸線(14)、すなわち、下方成形工具セットの横断方向軸線は垂直である。1つのみリードインゾーン26が上方成形工具セットに示されているが、下方成形工具セット(4)はまた、リードインゾーン、選択的にリードアウトゾーンを有してもよいことを理解すべきである。他の実施形態では、リードインゾーンは、下方成形工具セット(4)の上にあってもよい。
【0293】
別の実施形態において、成形工具セットの両方は、図21(i)に示したような実質的に平坦な平行の搬送システムを形成する。両方の成形工具セットは、互いに実質的に平行の面を中心に再循環する(この場合、水平)。図示したように、上方成形工具(3)のみが、リードインゾーン及びリードアウトゾーン(任意)を有するが、下方成形工具セット(4)が同様にリードインゾーン、選択的にリードアウトゾーンでもよいことを理解すべきである。代わりに、下方成形工具セット(4)は、リードインゾーンのみ、選択的にリードアウトゾーンを有してもよい。
【0294】
本装置は、連続的又は非連続的な長さの屋根材、基板又は瓦200を作製するために使用することができる。好ましい材料は、2セットの成形工具の下方に押出される熱可塑性ポリウレタンである。次に、材料は加圧成形ゾーンを通過し、屋根瓦200は、成形工具内に機械加工された瓦200の平面形状を有する上方及び下方の成形工具の協働によって成形される。形状は、上方成形工具(下方成形工具は未加工)のみに機械加工してもよく又はその逆でもよいか、あるいは両方の成形工具セットに機械加工してもよい。組織201はまた、瓦200の上面又は外向きに現れる表面(outward presenting surface)に加えて、少なくともある距離から石又は同様の組織を真似してもよい。瓦200は、所望のように着色してもよい。成形装置は、1.8?2kg/平方センチメートル(kg/cm.2)の圧力及び機械方向に25?36メートル/分(m/分)の速度で動作することが好ましい。
【0295】
溝付き又は正弦波の縁部を有する屋根水切り202(材料を保持する下にある形状を有するか又は有しないが、好ましくは有する)はまた、同一の送給及び速度で同一の材料から製造することができる。好ましい実施形態では、押出された熱可塑性ポリウレタン203は、接着剤204及び拡げたメッシュ基板(expanded mesh substrate)205に押出され、次に、このレイアップは加圧成形ゾーンを通過して、レイアップを接合する。この適用では、成形されるまでの柔軟性を保持するため以外、成形熱は必要とされず、加圧成形ゾーンの主な機能は成形及び引き続く冷却である。
【0296】
他の実施形態では、本方法及び装置は、液晶ディスプレイ基板210を成形するために使用される。好ましい一実施形態では、ディスプレイ基板210は、前記成形工具によって刻印されて、深さ100マイクロメートル及び幅200マイクロメートルのチャネル211を作製する。他の実施形態では、ディスプレイ基板は、少なくとも1つの側面に、深さ200マイクロメートル、幅100マイクロメートルの平面形状が楕円形の凹みを刻印する。ディスプレイ基板は、ポリカーボネート(PC)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、又は汎用ポリスチレン(GPPS)の任意の1つ以上から選択される。他の実施形態では、少なくとも部分的に組み立てられたディスプレイを成形するための別の材料が、例えば装置及び方法を使用する引き続く成形操作の間に、例えば液晶、導電要素及びカバーを追加して加えられる。
【0297】
ミリメートル未満の寸法のこのような微細組織では、表面工具28は、スタンパ鋳型として知られるエッチング等によって製造可能な微細スクリーンであることが多い。次に、表面工具は搬送工具25又は中間工具250に取り付けられる。中間工具250への表面工具28の取付けは、接着または結合層251によることが可能である。このことは、接着、半田付け、ろう付けまたは電磁、真空または静電引力技術によって行ってもよい。代わりの実施形態では、スタンパ鋳型は、例えばクランプ、ボルト締め、しかしそれらに限定されない機械的締結手段によって取り付けてもよい。中間工具250は、熱的な理由で銅から製造してもよい。
【0298】
別の実施形態では、本方法及び装置を使用して、熱成形可能な材料(又は押出されることからなお変形可能であるか又は加熱され、次に変形される)を真空成形214(あるいは加圧成形、又は協働鋳型成形)することによって容器213を成形することができる。熱成形は、加圧成形ゾーンで行われることが好ましい。加圧成形ゾーンでは、成形される容器が機械方向に進むときにも、容器は、容器内に入るべき製品、例えば、包括的でなく、又は限定なしに、食物(例えば液体又は半液体及び乾燥食品)、化学薬品、別個の製品(例えばナットボルト)等で充填215される。この充填は、上方成形工具から行うことができる。容器を充填した後、封止部材216が、例えば熱封止によって適用される。
【0299】
別の実施形態では、光電池を成形ために本方法及び装置を使用することができる。本方法は、鋳型220が成形される連続的な下方成形工具セット217で行われる。下方成形工具の基部217の鋳型220と相補的な鋳型221を有する第1の上方成形工具セット218がある。ベース材料62Aが導入されるとき(例えば、プラスチックの押出、しかしそれに限定されない)、この導入は、上方及び下方の成形工具の協働によって一連のセル基部222内に成形される。セル基部222が成形された後、セル基部は、第1の上方成形工具セット218の動作から、導電層及び光電池要素224がセル基部に配置されるピック及びプレース(pick and place)223ゾーンに移動する。その後、組立体は、2つの上方成形工具セット219の第2のセットに移動して、別の材料62Bをオーバーモールドし、封止された光電池を成形する。
【0300】
別の実施形態では、本方法及び装置を使用して、未加工又は事前記録されているかに関わらず、CD及びDVDのような光学媒体を製造することができる。ポリカーボネート62(しかしPMMA、GPPS、又はTPUでもよい)のような、しかしそれに限定されないものが下方成形工具セット226に押出される。好ましい実施形態では、下方成形工具セットは、その中の光学媒体用の未加工の形状鋳型(shape moulds)227を有する。上方成形工具セット225は、押出された材料62を鋳型内に圧縮して入れ、必要な場合、データを光学媒体のデータ層内に刻印もする。成形された光学媒体が加圧成形ゾーン27を横断するにつれ、中央開口が叩き出される(is knocked out)。別の材料及び層をこの加圧成形層内に加えることができるか、そうするために別の上方工具セットが存在することができる。機械方向速度は最高5m/分であり、また溶融材料62に印加される圧力は30kg/cm^(2)である。代わりに、材料を上方又は下方の工具セットを通して導入して、それらの協働工具が閉じるときに、対応する鋳型に媒体を成形することができる。
【0301】
本方法及び装置の利点は、協働する工具の間の分断がない協働する工具の直線的な接近及び取り除きである。これは、特にデータが材料内に打ち抜かれるときに工具寿命を延ばす。さらに、成形工具にわたるマルチアップ工具(multi-up tool)により、成形速度は、光学媒体を成形する従来技術の方法よりもはるかに高い。さらに、光学媒体材料が非常に低い応力状態で層状化されるので、高い最終の透明度及び低い不良品率で光学媒体が製造される。
【0302】
本発明の前述の説明は、その好ましい形態を含む。本発明の範囲から逸脱することなく、鋳型発明に対する修正を行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0303】
【図1】上方ブロック回路と下方ブロック回路との間の成形面、表面又はキャビティを形成する当該回路を含む本発明の成形装置の側面図である。
【図2A】ブロック整列ゾーン、リードインゾーン、加圧成形ゾーン及びリードアウトゾーンと共に、特に上方回路及びブロックの移動を示した図1の連続成形システムの概略図である。
【図2B】装置の両端及び両方の回路にリードインゾーン及びリードアウトゾーンを有する同様の概略図である。
【図3】図3(a)は、従来技術の配置を含む移動の詳細図であり、鋳型、又はボルスタ、又は工具は回転して、ニップ箇所Aを生成する。図3(b)は、ブロック整列ゾーン(ブロックE)で適所に回転するブロックセットの移動の図面であり、その後、リードインゾーン(ブロックD、C、B)は機械方向に対し直角に下方に垂直に移動し、このように、成形されるべき材料に鋳型が出会う決定的な箇所で、隣接する鋳型又は工具の間にギャップはなく、次に加圧成形ゾーン内に進み、ブロック群も機械方向に移動する。図3(c)は、主加圧成形ゾーンの前の多数の加圧成形ゾーンを有する多数のリードインゾーンの図面である。
【図4】ブロックの協働する上方鋳型と下方鋳型との間の加圧成形キャビティと共に、当該上方鋳型及び下方鋳型の詳細図、及び工具の別個の形状の図面である。
【図5a】上方及び下方のトラックのブロック(ボルスタ及び/又は個々の鋳型に関わらず)の移動を示したリードインゾーン(逆の機械方向でリードアウトゾーンを形成する)の1セットの概略詳細図であり、他方の成形面に向かう傾斜図である。
【図5b】上方及び下方のトラックのブロック(ボルスタ及び/又は個々の鋳型に関わらず)の移動を示したリードインゾーン(逆の機械方向でリードアウトゾーンを形成する)の1セットの概略詳細図であり、一般的なシグモイド曲線図である。
【図5c】上方及び下方のトラックのブロック(ボルスタ及び/又は個々の鋳型に関わらず)の移動を示したリードインゾーン(逆の機械方向でリードアウトゾーンを形成する)の1セットの概略詳細図であり、成形工具の異なる高さの前方ランナ及び後部ランナと共に任意の形状に成形工具で従うことができることを示している一般的な曲線図である。
【図6】ブロックが動くことができる典型的なガイドトラックの側面図である。図6(a)は、内部立面図のガイドトラックを有する左側の頂部トラックフレームの図面である図6(b)は、側面立面図である。図6(c)は、対応する線AAとBBの右側頂部トラックフレーム及び部分AAとBBの内部立面図である。図6(d)は、ガイドトラックフレームの内部等角図である。
【図7】上方回路のガイドトラックを有する左右のトラックフレームを示した図面であり、ブロック整列領域、加圧成形ゾーンへのリードイン領域、及びリードアウト領域を示している。
【図8】再びブロック取り出し箇所を示した上方回路の左右トラックフレームの内部図である。
【図9】図5の線BBに沿った左側のトラックフレームの詳細図である。
【図10】上方回路の右側トラックフレームの内部の詳細図であり、詳細にブロック整列ゾーン及び機械方向に対するリードインゾーンの高さの変化を示している。
【図11】前方ランナ用の上方ガイドトラック及び成形工具の後部ランナ用の下方ガイドトラックの高さの差を示した図9の細部Aの詳細図である。
【図12】左側トラックフレームを取り除いた上方回路の図面であり、1セットのブロック(取り付けられた鋳型を含む)の移動、特にブロックが整列ゾーンに入るときのブロックの移動、リードインゾーンの下向き運動、次に加圧成形ゾーンの移動を示している。
【図13】図13(a)は、下方回路のトラックフレーム及びガイドトラック用であるということ以外、図6(a)と同様の図面である。図13(b)は、下方回路のトラックフレーム及びガイドトラック用であるということ以外、図6(b)と同様の図面である。図13(c)は、下方回路のトラックフレーム及びガイドトラック用であるということ以外、図6(c)と同様の図面である。図13(d)は、下方回路のトラックフレーム及びガイドトラック用であるということ以外、図6(d)と同様の図面である。
【図14】好ましい一実施形態の下方回路(左側下方トラックフレームは取り除かれている)の図面であり、この場合、ブロックが中に入って、標準的に成形面(例えば図3aの従来技術に示した成形面)を形成し、リードインゾーンはない。
【図15】側面の硬化した受け板及び面取りしたボルスタ及び鋳型を有するブロックの側面図である。
【図16】図16(a)は、前部ランナよりも広く離間した後部ランナを有するブロックの分割端面図である。図16(b)は、整列された前方及び後部ランナを有するブロックの側面図である。図16(c)は、後部ランナよりも高い前部ランナの図面である。図16(d)は、後部ランナよりも低い前部ランナの図面である。
【図17】図17(a)は、ガイドトラックで走るブロックの端部正面図である。図17(b)は、同一のブロックの平面図である。図17(c)は、同一のブロックの端部正面図である。
【図18】受け板の様々な図面である。
【図19】図19aは、鋳型ブロックを取り付けることができるボルスタの等角図であり、3つのすべての方向の力の移行を可能にする互いの機械的係合をなお保持しつつ、互いの熱膨張を可能にする鋳型とボルスタとの間に存在するキーシステムを示している。図19bは、搬送工具及び表面工具のキーゾーンの水平断面図であり、平行及び垂直の方向の膨張のキーイング及び許容量(keying and allowance)を示している。図19cは、搬送工具及び表面工具の側面図である。
【図20】リードインゾーン及び加圧成形ゾーンの詳細側面図であり、成形されるべき材料の適用(例えば、押出又はこの場合はスプレ押出によって)、及びリードアウトゾーンを示している。
【図21】図21(A)は、本発明の端部形状の等しくない長さの単一の上方及び下方の鋳型セットの概略図である。図21(B)は、本発明の端部形状の等しい長さの単一の上方及び下方の鋳型セットの概略図である。図21(C)は、本発明の端部形状の多数の上方鋳型セット及び単一の下方鋳型セットの概略図である。図21(D)は、第2及び第3の工程による多数の成形装置の図面である。図21(E)は、中間の処理による多数の上方鋳型セットの図面である。図21(F)は、連続的な上方鋳型セット及び多数の下方鋳型セットがある逆形状の図面である。図21(G)は、3つの形成工具セットの積み重ねの図面である。図21(h)は、別の実施形態の図面であり、1セットの成形工具がなくとも部分的に円形の成形面(例えばドラム)の周りに巻かれ、成形工具はドラムの表面と相互作用するための対向面を生成し、成形工具セットは少なくともリードインゾーンを有し、選択的に以前に記載したようなリードインゾーンを有する。図21(i)は、装置の別の実施形態の図面であり、上方及び下方の成形工具セットが実質的に平坦な略水平の回路を形成する。図21(j)は、別の実施形態の図面であり、上方成形工具セットは以前の説明に従い、下方成形工具セットは成形工具の実質的に平坦な搬送又はトラックである。
【図22】図22(a)は、スレーブ鋳型セットの駆動装置をマスタ鋳型セットの駆動装置に整合させるための制御システムの概略図であり、マスタ及びスレーブブロックについて行われる比較を示し、また鋳型非同時性及びマッチ箇所を示している。図22(b)は、スレーブ鋳型セットの駆動装置をマスタ鋳型セットの駆動装置に整合させるための制御システムの概略図であり、マスタ及びスレーブブロックについて行われる比較を示し、また鋳型非同時性及びマッチ箇所を示している。
【図23】図1と同様の側面図であり、位置にある圧力プレート及び鋳型、工具、又は工具が装着され、成形ゾーンに位置する鋳型のいずれかの側面の圧力プレートを支承するボルスタを示している。
【図24】図24(a)は、圧力プレートの平面図である。図24(b)は、圧力プレートの側面図である。図24(c)は、圧力プレートの端部正面図である。図24(d)は、頂部及び底部圧力プレートの間に挟まれる協働する成形工具の詳細側面図であり、成形工具のフォロワがガイドトラックから離れて着座しているかが示されている。
【図25】リードインゾーンにおけるいくつかの連続した鋳型又は1セット(この例では上方のセット)のブロック、及びその相互ロックの図面である。
【図26】図26(a)は、協働する鋳型が共にロックされる図24と同様の図面である。図26(b)は、協働する鋳型がモールステーパと共にロックされる図面である。図26(c)は、連続した鋳型がモールステーパと共にロックされる図面である。
【図27】図27(a)は、本発明の装置及び/又は方法から製造された屋根瓦の図面である。図27(b)は、本発明の方法又は装置によって製造された正弦波又は溝付きの縁部を有する水切りとしての屋根基板の図面である。図27(c)は、屋根基板の少なくとも溝付き部分のレイアップの側面図である。図27(d)は、例えば、LCDディスプレイ基板に使用可能な組織化基板の片側の図面である。図27(e)は、別のLCDディスプレイ基板に使用可能なような基板の別の組織化の図面である。
【図27f】容器を成形し、容器を充填しまた容器を封止するように構成可能な加圧成形ゾーンの詳細側面図である。
【図28】光電池を成形するように構成可能な加圧成形ゾーンの詳細側面図である。
【図29】CDとDVDのような光学媒体を作製するための1つのセットの成形工具の平面図(底部又は頂部)である。
【図30】光学媒体を成形するように構成されるような加圧成形ゾーンの詳細図である。
【図31】中間工具に、次に搬送工具に配置される非常に薄い表面工具を有する複合成形工具の側面図であり、このような表面工具はスタンパ工具と称され、1ミクロン強の非常に微細な組織を材料に適用するために使用されるであろう。
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
材料を成形する方法であって、
a.成形可能な材料を、複数の成形工具組の中の一つの成形工具組の成形工具の対向する対向成形面の間の空間に提示するステップであって、前記対向成形面が機械方向に前進するとき、前記材料が支承されるステップと、
b.前記対向成形面が前進するとき、加圧成形ゾーンを少なくとも一部画定する前記対向成形面の間の空間の材料を加圧するステップであって、前記対向成形面の少なくとも1つの形状が前記材料内に形状化される時まで前記材料に保持し、前記対向成形面の間の前記空間が少なくとも実質的に一定に維持されるステップと、
c.前記対向成形面が前進するにつれて前記対向成形面の間の前記空間が増大するときに、前記対向成形面の間から形状化された材料を解放するステップとを備え、
前記対向成形面の各々が、前記成形工具組それ自体の上方ガイドトラック及び下方ガイドトラックを中心に前進させられる、第一の成形工具組の1つ以上の成形工具及び第二の成形工具組の1つ以上の成形工具によって提供され、
前記第一の成形工具組の1つ以上の成形工具が、前記上方ガイドトラックを中心に移動することができ、前記第二の成形工具組の1つ以上の成形工具が、前記下方ガイドトラックを中心に移動することができ、
前記成形工具の各々が、前記加圧成形ゾーンを通して駆動手段による前記成形工具の駆動によって少なくとも部分的に前進させられ、
前記成形工具が前記材料を加圧するか又は解放するためのゾーンに存在するとき、少なくとも前記成形工具が前記材料に接触する箇所で隣接する前記成形工具の間にギャップがなく、また前記ゾーンにわたる前記第一の成形工具組及び前記第二の成形工具組の中の少なくとも1つの成形工具組の隣接する工具の間の相対運動が、他方の対向成形面の成形工具に向かう又はから離れる運動であり、
前記ステップbの加圧が行われる前記加圧成形ゾーンで、前記第一の成形工具組の成形工具が下向きに表面を提示し、一方、前記第二の成形工具組の成形工具が上向きに表面を提示し、
前記ステップbの加圧が行われる前記加圧成形ゾーンで、前記成形工具の各々が、前記機械方向に対し横断方向の前記ガイドトラックの側面の各々の前記成形工具の2つの軸線に作用する1つ以上の前記ガイドトラックに支持され、これによって、前記成形工具の配向に関して、前記成形工具を前記加圧成形ゾーンで再現可能に提示し、
前記成形工具が、前記ガイドトラックの中の1つ以上のガイドトラック上で動作する少なくとも1つの搬送工具と、前記対向成形面の少なくとも1つを提供するための少なくとも1つの表面工具との複合体であり、前記表面工具が、前記表面工具によって支承されるべき前記搬送工具に又は当該工具から装着される、方法。
【請求項2】
前記ガイドトラックが環状である、請求項1に記載の材料を成形する方法。
【請求項3】
前記ガイドトラックは、前記成形工具の挿入及び取り除きを可能にするための取り出し箇所を有する、請求項1に記載の材料を成形する方法。
【請求項4】
前記駆動手段の駆動作用が、モータによって生成される、請求項1?3のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項5】
前記成形工具の各々が、前記ステップbの加圧が行われる前記加圧成形ゾーンを通して追随する複数の成形工具を分岐させることによって少なくとも部分的に前進させられる、請求項1?4のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項6】
前記ガイドトラックで、1つ又は一連の成形工具が、前記成形工具の1つのみ又は少数に対する直接の駆動作用下で前記ガイドトラックの少なくとも一部にわたって押圧され、各々の前記成形工具によって前記ガイドトラックを中心に順次前進させられる、請求項1?5のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項7】
前記ガイドトラックで、1つ又は一連の成形工具が、1つ以上のゾーンの各々の成形工具の各々の側面の前記ガイドトラックの軌跡差によって、加圧成形ゾーンを通して必要とされる隣接する成形工具の状態から変更することが許容される、請求項1に記載の材料を成形する方法。
【請求項8】
前記材料が、別の材料と共に導入される、請求項1?7のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項9】
前記材料が、次の材料、すなわち、
a.プラスチック材料、
b.液体又は半液体形態で導入される材料、又は
c.押出形態で導入される材料の1つ以上である、請求項1?8のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項10】
前記形状が前記材料の2つの側面の中の一方の側面に刻印される、請求項1?9のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項11】
前記形状が前記材料の2つの側面の中の両方の側面に刻印される、請求項1?10のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項12】
各々の成形工具、又は前記表面工具を搬送する前記搬送工具が、少なくとも2つの別個のフォロワ組、すなわち、前記工具が加圧成形ゾーンにある間のみ係合される一方の組と、前記ガイドトラックの加圧成形ゾーン以外の部分を中心に前記工具を案内するためにその後に使用される別の組とを有する、請求項1?11のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項13】
前記加圧成形ゾーンが多数あり、前記材料が多数の前記加圧成形ゾーンの間でさらに処理される多数の前記加圧成形ゾーンがある、請求項1?12のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項14】
さらに1つ又は複数の材料が前記加圧成形ゾーンの間に又は前記加圧成形ゾーンに加えられる、請求項13に記載の材料を成形する方法。
【請求項15】
前記1つ又は複数の材料が、次の材料、すなわち、
a.溶融した成形可能な材料、
b.熱成形可能な温度で提供される熱成形可能な材料、
c.成形工具によって成形可能な状態に加熱される熱成形可能な材料、
d.成形工具等によって冷却される熱成形可能な材料又は溶融した成形可能な材料、
e.成形工具によって熱硬化される熱成形可能な材料、
f.前述の材料の任意の組み合わせからなる材料、
の1つ以上を備えた、請求項1?14のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項16】
前記対向成形面が、0.0kg/cm^(2)より大きく250kg/cm^(2)以下の圧力を前記対向成形面の間の前記材料に適用することができる、請求項1?15のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項17】
前記対向成形面が、0.0m/分より大きく300m/分以下の速度で前記機械方向を移動することができる、請求項1?16のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項18】
前記対向成形面が、1マイクロメートル?10メートルまでの前記材料内に質感を提供することができる、請求項1?17のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項19】
前記材料が、前記加圧成形ゾーンの直前の前記対向成形面の一方に押出される、請求項1?18のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項20】
前記材料が、液晶ディスプレイ基板内に成形される、請求項1?19のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項21】
前記液晶ディスプレイ基板を成形するための前記材料が、次の任意の1つ以上、すなわち、
a.ポリカーボネート(PC)、
b.ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、又は
c.汎用ポリスチレン(GPPS)、
から選択される、請求項20に記載の材料を成形する方法。
【請求項22】
前記対向成形面が、前記加圧成形ゾーンで1.8kg/cm^(2)?2kg/cm^(2)の範囲の圧力を印加する、請求項20又は21に記載の材料を成形する方法。
【請求項23】
前記対向成形面が、前記機械方向に14m/分?15m/分で移動して、前記液晶ディスプレイ基板を成形する、請求項20?22のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項24】
前記材料が光電池内に成形される、請求項1?19のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項25】
前記光電池が、次のステップ、すなわち、
a.セル基部を成形するステップと、
b.1つ又は複数の導電層を前記セル基部に配置するステップと、
c.光電池要素を前記1つ又は複数の導電層に配置するステップと、
d.カバーを成形しまた配置して、得られた組立体を少なくとも部分的に封止するステップと、
によって成形される、請求項24に記載の材料を成形する方法。
【請求項26】
前記光電池要素が、シリコン、薄膜又は金型感光性材料の任意の1つ以上から選択される、請求項25に記載の材料を成形する方法。
【請求項27】
前記カバーが前記組立体を封止する、請求項25又は26に記載の材料を成形する方法。
【請求項28】
前記セル基部が、ポリマ(結晶又はその他に関わらず)、鋼又はガラスの任意の1つ以上から選択される、請求項25?27のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項29】
前記成形が共通の下方成形工具組で行われる、請求項24?28のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項30】
前記成形が、前記1つ又は複数の導電層及び光電池要素の配置によって離間している2つの別個の上方成形工具組で行われる、請求項24?29のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項31】
前記対向成形面が、0.1m/分?27m/分で機械方向に移動することができる、請求項24?30のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項32】
前記対向成形面が、前記第一の成形工具組で20kg/cm^(2)?25kg/cm^(2)の圧力、及び前記第二の成形工具組で0.1kg/cm^(2)?5kg/cm^(2)の圧力を印加する、請求項24?31のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項33】
前記材料が、事前記録された又は未加工の光学媒体内に成形される、請求項1?19のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項34】
前記光学媒体を成形するための前記材料が、紫外線で安定化された熱可塑性ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、又は汎用ポリスチレンの任意の1つ以上である、請求項33に記載の材料を成形する方法。
【請求項35】
前記対向成形面が、前記加圧成形ゾーンで1.8kg/cm^(2)?2kg/cm^(2)の範囲の圧力を印加する、請求項33又は34に記載の材料を成形する方法。
【請求項36】
前記対向成形面が、機械方向に5m/分で移動して、前記光学媒体を成形する、請求項33?35のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項37】
前記成形工具にわたって多数の鋳型キャビティがある、請求項33?36のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項38】
事前記録された光学媒体用のデータが、前記加圧成形ゾーンで打ち抜かれる、請求項33?37のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項39】
前記光学媒体の中央開口が、前記加圧成形ゾーンで打ち抜かれる、請求項33?38のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
【請求項40】
前記光学媒体の外径が、前記加圧成形ゾーンで打ち抜かれる、請求項33?39のいずれか1項に記載の材料を成形する方法。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審決日 2014-12-18 
出願番号 特願2008-541103(P2008-541103)
審決分類 P 1 41・ 853- Y (B29C)
最終処分 成立  
前審関与審査官 富永 久子大畑 通隆松田 成正  
特許庁審判長 田口 昌浩
特許庁審判官 須藤 康洋
大島 祥吾
登録日 2013-07-26 
登録番号 特許第5320540号(P5320540)
発明の名称 成形装置における又は成形装置に関する改良  
代理人 伊藤 健太郎  
代理人 島田 哲郎  
代理人 島田 哲郎  
代理人 伊藤 健太郎  
代理人 三橋 真二  
代理人 青木 篤  
代理人 青木 篤  
代理人 大橋 康史  
代理人 大橋 康史  
代理人 前島 一夫  
代理人 前島 一夫  
代理人 三橋 真二  

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