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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04L 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04L |
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管理番号 | 1311449 |
審判番号 | 不服2015-4803 |
総通号数 | 196 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2016-04-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2015-03-11 |
確定日 | 2016-02-24 |
事件の表示 | 特願2012-106233「トランスポートブロックセットのセグメント化」拒絶査定不服審判事件〔平成24年10月 4日出願公開、特開2012-191634〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、2003年2月12日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2002年2月13日、2002年10月24日、米国)を国際出願日とした特願2003-568813号の一部を平成20年4月2日に新たな特許出願とした特願2008-96553号の一部を平成21年7月31日に新たな特許出願とした特願2009-179364号の一部を平成24年5月7日に新たな特許出願とした出願であって、原審において平成25年10月29日付けで拒絶理由が通知され、平成26年5月7日付けで手続補正されたが、同年10月31日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成27年3月11日に拒絶査定不服の審判が請求されるとともに、同日付けで手続補正されたものである。 第2 補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成27年3月11日付けの手続補正を却下する。 [理由] 1.本願発明と補正後の発明 上記手続補正(以下「本件補正」という。)は、本件補正前の平成26年5月7日付けで手続補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された 「受信機に第1のデータ・ブロックを送信することと、 前記第1のデータ・ブロックの再送信を要求するリピート要求メッセージを受信することと、 セグメンテーションを利用するかどうかを決定することであって、セグメンテーション情報オーバーヘッドの少なくとも1つのフィールドが、データ・ブロックのセグメントを含まない送信と比べてデータ・ブロックのセグメントを含む送信に加えられ、セグメンテーション情報の前記少なくとも1つのフィールドが、個々のセグメントが再送信に対して個別に要求されるように構成される、ことと、 前記リピート要求メッセージの受信後、前記第1のデータ・ブロックを複数のセグメントにセグメント化することと、 前記複数のセグメントに対するセグメンテーション情報を決定することであって、前記セグメンテーション情報は、前記第1のデータ・ブロックがセグメント化されて前記複数のセグメントを形成した方法を示す複数のセグメント識別子を含み、各セグメント識別子は前記複数のセグメントのそれぞれに割り当てられる、ことと、 前記複数のセグメント及び前記セグメンテーション情報を前記受信機に送信することと を備える方法。」 という発明(以下「本願発明」という。)を、 「受信機に第1のデータ・ブロックを送信することと、 前記第1のデータ・ブロックの再送信を要求するリピート要求メッセージを受信することと、 セグメンテーションを利用するかどうかを決定することであって、セグメンテーション情報オーバーヘッドの少なくとも1つのフィールドが、データ・ブロックのセグメントを含まない送信と比べてデータ・ブロックのセグメントを含む送信に加えられ、セグメンテーション情報の前記少なくとも1つのフィールドが、個々のセグメントが再送信に対して個別に要求されうるように構成される、ことと、 前記リピート要求メッセージの受信後、前記第1のデータ・ブロックを複数のセグメントにセグメント化することと、 前記複数のセグメントに対するセグメンテーション情報を決定することであって、前記セグメンテーション情報は、前記第1のデータ・ブロックがセグメント化されて前記複数のセグメントを形成した方法を示す複数のセグメント識別子を含み、各セグメント識別子は前記複数のセグメントのそれぞれに割り当てられる、ことと、 前記複数のセグメント及び前記セグメンテーション情報を前記受信機に送信することと、 前記複数のセグメントのうちの第1のセグメントの再送信を前記第1のセグメントに割り当てられた前記セグメント識別子を使用して要求する第2のリピート要求メッセージを受信することと、 前記第2のリピート要求メッセージに応答して前記第1のセグメントを再送信することと を備える方法。」 という発明(以下「補正後の発明」という。)に変更することを含むものである。 2.新規事項の有無、補正の目的要件について 本件補正は、願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内において、補正前の特許請求の範囲の請求項1に記載された、「方法」全体に関し、「前記複数のセグメントのうちの第1のセグメントの再送信を前記第1のセグメントに割り当てられた前記セグメント識別子を使用して要求する第2のリピート要求メッセージを受信することと、前記第2のリピート要求メッセージに応答して前記第1のセグメントを再送信すること」と限定して、特許請求の範囲を減縮するものであるから、平成14年法律第24号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第3項の規定に適合するとともに、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 3.独立特許要件について 上記補正は特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるから、上記補正後の発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるのかどうか(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するかどうか)について以下に検討する。 (1)補正後の発明 上記「1.本願発明と補正後の発明」の項で補正後の発明として認定したとおりである。 (2)引用発明及び周知技術 1 引用例及び引用発明 原審の拒絶理由に引用された、本願の出願日前に日本国内において頒布された刊行物である特開平11-215192号公報(平成11年8月6日公開、以下「引用例」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。 イ.「【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は移動体通信網のようにエラー率が刻々変化するような無線通信網にて有効な可変長パケット通信方法およびパケット通信装置に関するものである。」(2頁2欄) ロ.「【0025】(実施の形態1)図1及び図2は本発明の実施の形態におけるパケット通信装置送信部及び受信部のブロック図である。図3は本発明の実施の形態における可変長パケット通信方法の通常送信時のパケット構成と再送時のパケット構成を示した図である。図4は本発明の実施の形態におけるN(S)フィールドのフォーマットである。図5は本発明の実施の形態におけるサブM(S)フィールドのフォーマットである。図6は本発明の実施の形態における可変長パケット通信方法のSR(Selective Repeat)方式のデータ送信側とデータ受信側間のデータの流れを示した図である。」(4頁6欄?5頁7欄) ハ.「【0055】次に図1及び図2において、通信網上でエラーが発生した場合の動作を説明する。二次局の受信動作において、誤り検出符号比較器37は受信した誤り検出符号と誤り検出符号演算結果を比較し、一致しなかった場合、誤り検出符号比較器37は誤り有無信号として「誤り有り」を出力する。誤り有無信号として「誤り有り」の信号が入力された場合、スイッチ36はオフとなり、このときの受信データは廃棄される。受信順序番号比較器41はこの「誤り有り」の信号が入力された場合は動作しない。このように、単に誤り検出符号比較器37が「誤り有り」の信号を出しただけでは、受信データが廃棄されるだけで特に再送要求等は行わない。誤り検出符号比較器37の出力信号が「誤り有り」から「誤り無し」に遷移した場合に、次のようにして再送要求は発行される。 【0056】誤り検出符号比較器37にて受信した誤り検出符号と誤り検出符号演算結果とが一致し、「誤り無し」を出力すと、スイッチ36はオンとなり、スイッチ36から受信データが出力される。受信データはデータ種別識別手段44とスイッチ43に入力される。この時も入力された受信データはコマンド以外の通信データなので、データ種別識別手段44は非コマンドデータを出力し、スイッチ43は下側に切り換わり、受信データがスイッチ43を通過してスイッチ42に入力される。 【0057】また誤り検出符号比較器37は「誤り無し」を出力し、再送ではないため、受信順序番号比較器41は受信順序番号のみ比較をおこなう。従って受信順序番号比較器41では、分離化手段34から出力される受信順序番号と受信順序番号カウンタ38から出力される受信順序番号カウンタ出力値が比較される。 【0058】この時、以前のデータはエラーで廃棄しており、その時はカウントアップしていないので、比較結果は一致しない。このように比較結果が一致しない場合に受信順序番号比較器41は「再送要求」を出力する。 【0059】「再送要求」が入力されたスイッチ42の動作と、この時の受信データの扱いは、GBN(Go Back N)方式かSR(SelectiveRepeat)方式かによって異なる。GBN方式の場合スイッチ42はオフとなりこのときの受信データは廃棄され、SR方式の場合スイッチ42はオンとなりこのときの受信データは保存され後に再送されてきた前のデータと連結して利用される。 【0060】「再送要求」は受信順序番号カウンタ38と受信サブ順序番号カウンタ48にも入力される。「再送要求」が入力している間は、受信順序番号カウンタ38、受信サブ順序番号カウンタ48いづれもカウントアップしない。 【0061】また「再送要求」は、スイッチ23とスイッチ切り換え判別手段24にも入力される。このときスイッチ切り換え判別手段24は、スイッチ23が送信する「再送要求」を出力するように切り換わるスイッチ切り換え信号、スイッチ25がオフになるように切り換わるスイッチ切り換え信号、切換スイッチ27が受信順序番号カウンタ出力値を出力するように切り換わるスイッチ切り換え信号、及びスイッチ45がオフになるように切り換わるスイッチ切り換え信号を出力する。 【0062】スイッチ23はスイッチ切り換え信号により「再送要求」を出力するように切り換わる。送信する「再送要求」はスイッチ23を通過し、選択された送信データとしてスイッチ25、スイッチ45、再送用データ保存メモリ40、送信データ量測定手段28、誤り検出符号演算部29、及び多重化手段30に入力される。 【0063】スイッチ25はスイッチ切り換え信号により、ここではオフとなる。切換スイッチ27はスイッチ切り換え信号に基づいて切り換わり、受信順序番号カウンタ出力値を送信順序番号として出力する。スイッチ45はスイッチ切り換え信号により、ここではオフになる。 【0064】送信データ量測定手段28は、入力される送信データのデータ量を測定し、送信データ量を出力する。パケットサイズ決定手段31は送信データ量及び受信した「再送要求」の有無に基づいてパケットサイズを決定し、パケットサイズを出力する。誤り検出符号演算部29は選択された送信データの誤り検出符号を演算し、誤り検出符号を出力する。 【0065】多重化手段30は、入力されるパケットサイズに基づいて、選択された送信データ、送信順序番号、及び誤り検出符号を多重化し、送信多重化データとして出力する。送信多重化データはベースバンド処理手段32でベースバンドデータに変換され、RFモジュール33で電波に変換される。このようにして二次局から一次局に対し「再送要求」が送信される。 【0066】「再送要求」を受けた一次局では次のように動作する。一次局にて受信した電波はRFモジュール33でベースバンドデータに変換され、ベースバンド処理手段32で受信データに変換される。受信多重化データは分離化手段34に入力され、受信データ、受信した誤り検出符号、受信順序番号に分離化される。受信データはスイッチ36及び誤り検出符号演算部35に入力される。 【0067】誤り検出符号演算部35は、受信符号の誤り検出符号を演算し誤り検出符号演算結果を出力する。誤り検出符号比較器37は受信した誤り検出符号と誤り検出符号演算結果を比較し、一致した場合、誤り検出符号比較器37は誤り有無信号として「誤り無し」を出力する。この時、スイッチ36はオンとなり、スイッチ36から受信データが出力される。そして受信データはデータ種別識別手段44とスイッチ43に入力される。 【0068】データ種別識別手段44は入力された受信データが「再送要求」などのコマンドなのか通常の通信データなのかを識別しこれに基づいてスイッチ43を切り換える。ここでは入力された受信データはコマンド「再送要求」であるから、スイッチ43は上側に切り換わる。 【0069】受信した「再送要求」は、再送用データ保存メモリ40、再送用順序番号保存メモリ39、パケットサイズ決定手段31に入力される。誤り検出符号比較器37から誤り有無信号として「誤り無し」の信号が出力されるが、データ種別識別手段44がコマンドデータであると識別しているため受信順序番号・比較器41は動作しない。このためスイッチ42はオフである。 【0070】受信した「再送要求」が再送用順序番号保存メモリ39に入力されると、このとき入力されている受信順序番号に対応した再送データが再送用データ保存メモリ40から出力される。このように再送用順序番号保存メモリ39と再送用データ保存メモリ40は1対1にリンクしている。 【0071】再送データはスイッチ切り換え判別手段24に入力される。スイッチ切り換え判別手段24に再送データが入力されると、スイッチ切り換え判別手段24は、スイッチ23が再送データを出力するように切り換わるスイッチ切り換え信号、スイッチ25がオフになるように切り換わるスイッチ切り換え信号、切換スイッチ27が受信順序番号カウンタ出力値を出力するように切り換わるスイッチ切り換え信号、及びスイッチ45がオンになるように切り換わるスイッチ切り換え信号を出力する。 【0072】スイッチ23はスイッチ切り換え信号によって再送データを出力するように切り換わり、再送データはスイッチ23を通過し、選択された送信データとしてスイッチ25、スイッチ45、再送用データ保存メモリ40、送信データ量測定手段28、誤り検出符号演算部29、及び多重化手段30に入力される。 【0073】スイッチ25はオフであり、選択された送信データ(再送データ)はスイッチ25を通過できず、送信順序番号カウンタ26は動作しない。切換スイッチ27はスイッチ切り換え信号に従って、受信順序番号カウンタ出力値を送信順序番号として出力する。スイッチ45はスイッチ切り換え信号によってオンとなり、選択された送信データがスイッチ45から出力され、送信サブ順序番号カウンタ46へ送られる。 【0074】また再送用データ送信時は、再送用データ保存メモリ40は書き換え動作をおこなわない。送信データ量測定手段28は、入力される送信データのデータ量を測定し、送信データ量を出力する。パケットサイズ決定手段31は送信データ量及び受信した再送要求の有無に基づいてパケットサイズを決定し、出力する。 【0075】パケットサイズ決定手段31は、受信した「再送要求」を入力されていることから、一般的には以前送信したパケットサイズよりも小さなパケットサイズを選択する。つまり再送データを分割して再送パケットを構成し、再送する。送信サブ順序番号カウンタ46は、与えられたパケットサイズ値分だけ選択された送信データが入力されるたびに送信サブ順序番号を1カウントアップして送信サブ順序番号カウンタ出力値として出力する。 【0076】スイッチ47はスイッチ切り換え信号に基づいて切り換わり、切換スイッチ27から受信順序番号カウンタ出力値が出力されていることからここではオンとなり、送信サブ順序番号が出力される。 【0077】誤り検出符号演算部29は選択された送信データの誤り検出符号を演算し、誤り検出符号を出力する。多重化手段30は、入力されるパケットサイズに基づいて、選択された送信データ、送信順序番号、送信サブ順序番号及び誤り検出符号を多重化し、送信多重化データとして出力する。このとき多重化手段30は、図4に示すRIF(再送識別フラグ)を「再送」に設定し、現在再送しようとしているデータに続く再送データがあるならば、図5に示すREF(再送終了フラグ)を「再送未終了」に設定する。送信多重化データはベースバンド処理手段32でベースバンドデータに変換され、RFモジュール33で電波に変換される。 【0078】このようにして一次局から二次局に対し「再送要求」に対する応答データが送信される。一次局の送信側は一連の再送データの送信が完了するまで同様に動作する。そして連続した再送データの最後のデータを送信するときに、図5に示すREF(再送終了フラグ)を「再送終了」に設定することで、一連の分割された再送データの最後のパケットであることを二次局に通知する。 【0079】二次局において受信した電波はRFモジュール33でベースバンドデータに変換され、ベースバンド処理手段32で受信データに変換される。受信多重化データは分離化手段34に入力され、受信データ、受信した誤り検出符号、受信順序番号に分離化される。受信データはスイッチ36及び誤り検出符号演算部35に入力される。誤り検出符号演算部35は、受信符号の誤り検出符号を演算し誤り検出符号演算結果を出力する。誤り検出符号比較器37は受信した誤り検出符号と誤り検出符号演算結果を比較し、一致した場合、誤り検出符号比較器37は誤り有無信号として「誤り無し」を出力する。この時、スイッチ36はオンとなり、スイッチ36から受信データが出力される。 【0080】受信データはデータ種別識別手段44とスイッチ43に入力される。データ種別識別手段44は入力された受信データが「再送要求」などのコマンドなのか通常の通信データなのかを識別しこれに基づいてスイッチ43を切り換える。ここでは入力された受信データはコマンドではないので、スイッチ43は下側に切り換わり、受信データがスイッチ43を通過してスイッチ42に入力される。 【0081】前述のように、誤り検出符号比較器37から誤り有無信号として「誤り無し」の信号が出力されかつデータ種別識別手段44から非コマンドデータが出力された場合のみ、受信順序番号・比較器41は動作する。受信順序番号・比較器41の動作は、図4に示すRIF(再送識別フラグ)が「再送」を示している時、受信順序番号と受信サブ順序番号の両方について比較をおこない、RIF(再送識別フラグ)が「非再送」を示している時は受信順序番号のみ比較をおこなう。ここでは通信データの再送であるため、受信順序番号及び受信サブ順序番号両方の比較をおこない、分離化手段34から出力される受信順序番号と受信順序番号カウンタ38から出力される受信順序番号カウンタ出力値が一致し、かつ分離化手段34から出力される受信サブ順序番号と受信サブ順序番号カウンタ48が一致したならば正常にデータが受信できたと判断して、受信順序番号・比較器41は「再送不要」を示す情報を出力する。受信順序番号・比較器41が「再送不要」を示す情報を出力すると、スイッチ42はオンとなり、スイッチ42から受信データが出力される。 【0082】同時に「再送不要」を示す情報が受信順序番号カウンタ38及び受信サブ順序番号カウンタ48に入力される。このとき、図4に示すRIF(再送識別フラグ)が「再送」を示しているため、受信サブ順序番号カウンタ48は受信サブ順序番号を1カウントアップさせる。また、図5に示すREF(再送終了フラグ)が「再送未終了」を示しているため、受信順序番号カウンタ38は受信順序番号をカウントアップさせない。 【0083】このようにして一次局から二次局への再送データが受信される。二次局の受信側は一連の再送データの受信が完了するまで同様に動作する。そして、図5に示すREF(再送終了フラグ)が「再送終了」に設定されたパケットを受信したときに、一連の分割された再送データの最後のパケットを受信したことを認識する。このとき、図4に示すRIF(再送識別フラグ)が「再送」を示しているため、受信サブ順序番号カウンタ48は受信サブ順序番号を1カウントアップさせる。また、図5に示すREF(再送終了フラグ)が「再送終了」を示しているため、受信順序番号カウンタ38は受信順序番号を1カウントアップさせる。この後、通信網上でエラーが発生しなければ、通常の通信状態に遷移していく。 【0084】このようなARQ誤り訂正方法でSR方式を用い可変長パケット通信をおこなう場合について図6を用いて説明する。送信順序番号N(S)=5のパケットでエラーが発生した場合、データ受信側は次の送信順序番号N(S)=6のパケットを受信した時点で順序番号不一致を検出し、再送要求(Selective Reject)をデータ送信側に対して送信する。データ送信側が再送要求(Selective Reject)を受信するまでの間にデータ受信側で受信された送信順序番号N(S)=6からN(S)=9のパケットは一時保管される。 【0085】データ送信側は再送要求(SelectiveReject)を受信した時点で、もとの送信順序番号N(S)=5のパケットを分割し(ここでは3分割)、それぞれに送信サブ順序番号M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2を付加して再送する。このときの分割の様子を示した図が図3である。 【0086】分割され送信サブ順序番号を付加されて再送されるパケットのN(S)フィールドのRIF(再送識別フラグ)は、図4に示すようなフォーマットで、「再送」が設定されて送られる。そしてM(S)=0及びM(S)=1のパケットのサブM(S)フィールドのREF(再送終了フラグ)は、図5に示すようなフォーマットで、「再送未終了」が設定され、M(S)=2のパケットのサブM(S)フィールドのREF(再送終了フラグ)は、「再送終了」が設定される。 【0087】データ受信側は、N(S)フィールドのRIF(再送識別フラグ)が「再送」を示すパケットが受信できた時点から再送が開始されたと認識し、サブM(S)フィールドのREF(再送終了フラグ)が「再送終了」が受信できた時点で再送が終了したと認識する。この間に受信されたサブ順序番号M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2のパケットを連結してN(S)=5のパケットを構成する。そしてこの順序番号N(S)=5のパケットを順序番号N(S)=4に連結するとともに、一時保管しておいたN(S)=6からN(S)=9のパケットをN(S)=5のパケットの後に連結する。」(6頁10欄?9頁16欄) 上記引用例の記載及び図面並びにこの分野における技術常識を考慮すると、上記ハ.の【0084】における「このようなARQ誤り訂正方法でSR方式を用い可変長パケット通信をおこなう場合について図6を用いて説明する。送信順序番号N(S)=5のパケットでエラーが発生した場合・・・」との記載、及び図6における、データ送信側(一次局)から、データ受信側(二次局)に送信順序番号N(S)=5のパケットを送信する場合(エラー)に着目すると、一次局は、二次局に送信順序番号N(S)=5のパケットを送信していることは明らかである。 そうすると、(α)一次局は、二次局に送信順序番号N(S)=5のパケットを送信しているということができる。 また、上記ハ.の【0084】における「このようなARQ誤り訂正方法でSR方式を用い可変長パケット通信をおこなう場合について図6を用いて説明する。送信順序番号N(S)=5のパケットでエラーが発生した場合、データ受信側は次の送信順序番号N(S)=6のパケットを受信した時点で順序番号不一致を検出し、再送要求(Selective Reject)をデータ送信側に対して送信する。」との記載、同ハ.の【0085】における「データ送信側は再送要求(SelectiveReject)を受信した時点で・・・」との記載、及び図6における、一次局が、送信順序番号N(S)=5のパケットを送信する場合に着目すると、一次局は、送信順序番号N(S)=5のパケットの再送を要求する再送要求(Selective Reject)を受信している。 そうすると、一次局は、(β)送信順序番号N(S)=5のパケットの再送を要求する再送要求(Selective Reject)を受信しているということができる。 また、上記ハ.の【0075】における「パケットサイズ決定手段31は、受信した「再送要求」を入力されていることから、一般的には以前送信したパケットサイズよりも小さなパケットサイズを選択する。つまり再送データを分割して再送パケットを構成し、再送する。」との記載、同ハ.の【0085】における「データ送信側は再送要求(SelectiveReject)を受信した時点で、もとの送信順序番号N(S)=5のパケットを分割し(ここでは3分割)、それぞれに送信サブ順序番号M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2を付加して再送する。このときの分割の様子を示した図が図3である。」との記載、図1及び図3によれば、一次局のパケットサイズ決定手段(31)は、再送データを分割するかどうかを決定し、再送要求(Selective Reject)の受信後 、送信順序番号N(S)=5のパケットを3個の分割したデータに分割している。ここで、図3における、通常送信時及び再送時のパケットフォーマットを比較すれば、サブM(S)フィールドが、通常送信時、すなわち、パケットの分割したデータを含まない送信時、と比べて、パケットの分割したデータを含む送信に加えられていることが見て取れる。 そうすると、一次局は、(γ)再送データを分割するかどうかを決定し、サブM(S)フィールドを、パケットの分割したデータを含まない送信と比べてパケットの分割したデータを含む送信に加えているということができる。 そして、一次局は、(δ)再送要求(Selective Reject)の受信後 、送信順序番号N(S)=5のパケットを3個の分割したデータに分割しているということができる。 また、上記ハ.の【0085】における「データ送信側は再送要求(SelectiveReject)を受信した時点で、もとの送信順序番号N(S)=5のパケットを分割し(ここでは3分割)、それぞれに送信サブ順序番号M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2を付加して再送する。このときの分割の様子を示した図が図3である。」との記載、及び図3によれば、送信サブ順序番号は、もとの送信順序番号N(S)=5のパケットを3分割し、それぞれに送信サブ順序番号M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2を付加して再送している。そして、各送信サブ順序番号(M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2)は3個の分割したデータのそれぞれに割り当てられていることは明らかである。 そうすると、(ε)3個の分割したデータに対する送信サブ順序番号を決定することであって、送信サブ順序番号は、送信順序番号N(S)=5のパケットが分割されて3個の分割したデータを形成した方法を示す3個の送信サブ順序番号(M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2)を含み、各送信サブ順序番号(M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2)は3個の分割したデータのそれぞれに割り当てられているということができる。 そして、一次局は、再送する以上、(ζ)3個の分割したデータ及び送信サブ順序番号を二次局に送信しているということができる。 したがって、上記(α)?(ζ)より、上記引用例には、以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。 「二次局に送信順序番号N(S)=5のパケットを送信すること、 前記送信順序番号N(S)=5のパケットの再送を要求する再送要求(Selective Reject)を受信することと、 再送データを分割するかどうかを決定することであって、サブM(S)フィールドが、パケットの分割したデータを含まない送信と比べてパケットの分割したデータを含む送信に加えられる、ことと、 前記再送要求(Selective Reject)の受信後 、前記送信順序番号N(S)=5のパケットを3個の分割したデータに分割することと、 前記3個の分割したデータに対する送信サブ順序番号を決定することであって、前記送信サブ順序番号は、前記送信順序番号N(S)=5のパケットが分割されて前記3個の分割したデータを形成した方法を示す3個の送信サブ順序番号(M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2)を含み、各送信サブ順序番号(M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2)は前記3個の分割したデータのそれぞれに割り当てられる、ことと、 前記3個の分割したデータ及び前記送信サブ順序番号を前記二次局に送信することと、 を備える方法。」 2 周知例及び周知技術 原審の拒絶理由に引用された、本願の出願日前に日本国内において頒布された刊行物である特開平11-32077号公報(平成11年2月2日公開、以下「周知例」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。 イ.「【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、パケット単位にデータを送受信を行う送信制御装置、受信制御装置、通信制御システム及び通信制御方法、特にデータ再送をする際のスループット及び回線利用効率の向上を図る装置に関する。」(4頁6欄) ロ.「【0037】実施の形態1.図1は、本実施の形態における通信制御装置を示したブロック構成図である。この通信制御装置は、本発明に係る送信制御装置としての機能並びに受信制御装置としての機能の双方を有している。 【0038】通信制御装置2は、端末インタフェース3、CPU4、メモリ5、ブロック化部6、ブロック組立部7及び無線インタフェース8を有している。端末インタフェース3は、送信データを発行する若しくは受信したデータを最終的に受け取るデータ端末1を接続するための手段である。CPU4は、OS、通信プロトコル、アプリケーション等を動作させることによって、本装置2における送受信制御のみならず装置全体の動作制御を一括して行う。また、CPU4は、再送制御手段として設けられており、データを送信する通信制御装置(送信制御装置)側としては、データ送信に誤りが検出された場合、その誤りが検出されたブロックデータのみを更に複数のブロックに分割した後再送する。また、データを受信する通信制御装置(受信制御装置)側としては、誤りが検出された場合にその誤りのあったブロックを指定して再送要求を送信する。メモリ5は、通信データを一時的に格納する記憶手段である。ブロック化部6は、送信パケットを複数のブロックに分割するブロック化手段であり、データ送信時に動作する。ブロック組立部7は、正常に受信したブロックを受信パケットとして組み立てるブロック組立手段であり、また、受信したパケットに含まれているブロックの誤り検出を行う誤り検出手段である。ブロック組立部7は、データ受信時に動作する。無線インタフェース8は、ブロック化した送信データを送信するデータ送信手段、また、ブロック化されたデータを受信するデータ受信手段であり、無線機9を介して他の通信制御装置と無線によりデータ伝送を行う。」(8頁13欄) ハ.「【0040】図2は、本実施の形態において使用する送信データのフレームフォーマットを示した図である。図2において、(a)はブロック化したパケットのフォーマットであり、ブロック番号フレームは3バイトで、1バイトはブロック番号、残りの2バイトは再送時のサブブロック番号に使用するため、0を挿入する。(b)は再送1回目のフォーマットであり、再送ブロックをサブブロックに分割し、ブロック番号フレームの2バイト目にサブフレーム番号を入れる。(c)は再送2回目のフォーマットであり、再送するサブブロックを更にサブブロックに分割し、ブロック番号フレームの3バイト目にサブフレーム番号を入れる構成となっている。」(8頁14欄) ニ.「【0046】図5は、本実施の形態における伝送シーケンスの一例を示した図であり、この図5を用いて上記処理手順についてより具体的に説明する。 【0047】通信制御装置Aは、1回目にブロック1から3までを送信する。通信制御装置Bでは1回目の送信で第1ブロックのみ正しく受信し、ブロック2、3の再送要求を行うとともに第1ブロックを記憶する。通信制御装置Aはブロック2、3をそれぞれサブフレーム(ブロック2-1,2-2及びブロック3-1,3-2)に分割した後再送する。通信制御装置Bでは、正しく受信できたブロック2とブロック3のサブフレーム3-1のみを記憶すると共に、誤りの発生したブロック3のサブフレーム3-2のみの再送要求を行う。通信制御装置Aは、ブロック3のサブフレーム3-2を更に2つのサブフレーム(ブロック3-2-1及びブロック3-2-2)に分割した後再送する。通信制御装置Bは、ブロック3-2のサブフレーム3-2-1,3-2-2を正常に受信すると、受信応答を送信すると共に、記憶する。このような手順で正常に受信した全てのブロックを組み立てデータ端末Bに送信する。 【0048】以上のように、本実施の形態によれば、1パケットを複数のブロックに分割し、更に再送時には誤りのあったブロックのみをサブブロックに分割して再送することにより、悪い回線状況においても効率の良い伝送をすることができる。すなわち、誤りのあったブロックのみを再送することで転送データ量の減少を図り、かつ当該ブロック長を半分にすることでブロック誤り率を軽減することができる。この結果、再送回数、再送時間を相対的に短くすることができ、スループット及び回線利用効率を向上させることができる。」(9頁15?16欄) したがって、上記周知例の上記記載にみられるように、「データの再送において、データ送信側が、再送ブロックを分割した複数のサブブロックのうちの特定のサブフレームを当該サブフレームに割り当てられたサブフレーム番号(3-2)を使用して要求する再送要求を受信し、当該再送要求に応答して当該サブフレームを再送信すること。」は、周知の技術(以下「周知技術」という。)ということができる。 (3)対比・判断 補正後の発明と引用発明とを対比する。 a.引用発明の「二次局」は、補正後の発明の「受信機」ということができる。 b.引用発明の「送信順序番号N(S)=5のパケット」は、「データ・ブロック」ということができ、これを「第1のデータ・ブロック」と称することは任意である。 c.引用発明の「再送を要求する再送要求(Selective Reject)」は、補正後の発明の「再送信を要求するリピート要求メッセージ」ということができる。 d.引用発明の「再送データを分割するかどうかを決定する」は、「再送データを分割する」ことが、「セグメンテーションを利用する」といえるから、補正後の発明の「セグメンテーションを利用するかどうかを決定する」ということができる。 e.引用発明の「サブM(S)フィールド」は、補正後の発明の「セグメンテーション情報オーバーヘッドの少なくとも1つのフィールド」ということができる。 f.引用発明の「パケットの分割したデータ」は、補正後の発明の「データ・ブロックのセグメント」ということができる。 g.引用発明の「送信サブ順序番号」は、補正後の発明の「セグメンテーション情報」ということができる。 h.引用発明の「送信サブ順序番号(M(S)=0、M(S)=1、M(S)=2)」は、補正後の発明の「セグメント識別子」ということができる。 したがって、補正後の発明と引用発明は、以下の点で一致ないし相違している。 (一致点) 「受信機に第1のデータ・ブロックを送信することと、 前記第1のデータ・ブロックの再送信を要求するリピート要求メッセージを受信することと、 セグメンテーションを利用するかどうかを決定することであって、セグメンテーション情報オーバーヘッドの少なくとも1つのフィールドが、データ・ブロックのセグメントを含まない送信と比べてデータ・ブロックのセグメントを含む送信に加えられる、ことと、 前記リピート要求メッセージの受信後、前記第1のデータ・ブロックを複数のセグメントにセグメント化することと、 前記複数のセグメントに対するセグメンテーション情報を決定することであって、前記セグメンテーション情報は、前記第1のデータ・ブロックがセグメント化されて前記複数のセグメントを形成した方法を示す複数のセグメント識別子を含み、各セグメント識別子は前記複数のセグメントのそれぞれに割り当てられる、ことと、 前記複数のセグメント及び前記セグメンテーション情報を前記受信機に送信することと、 を備える方法。」 (相違点1) 「セグメンテーション情報オーバーヘッドの少なくとも1つのフィールド」に関し、 補正後の発明は、「セグメンテーション情報の前記少なくとも1つのフィールドが、個々のセグメントが再送信に対して個別に要求されうるように構成される」ものであるのに対し、引用発明は、その様な特定がない点。 (相違点2) 補正後の発明は、「前記複数のセグメントのうちの第1のセグメントの再送信を前記第1のセグメントに割り当てられた前記セグメント識別子を使用して要求する第2のリピート要求メッセージを受信することと、前記第2のリピート要求メッセージに応答して前記第1のセグメントを再送信すること」を備えるのに対し、引用発明は、その様な構成を備えない点。 そこで、上記相違点1及び2について検討する。 上記「(2)引用発明及び周知技術 2 周知例及び周知技術」のとおり、周知例には、「データの再送において、データ送信側が、再送ブロックを分割した複数のサブブロックのうちの特定のサブフレームを当該サブフレームに割り当てられたサブフレーム番号(3-2)を使用して要求する再送要求を受信し、当該再送要求に応答して当該サブフレームを再送信すること。」との周知技術が記載されている。そして、引用発明と周知技術とは、データの再送においてデータ・ブロックをセグメント化するという点で技術分野及び課題が共通し、引用発明に周知技術を採用する際に特段の阻害要因は見当たらない。 そうすると、上記周知技術に接した当業者であれば、引用発明の「3個の分割したデータ」の再送の際に、上記周知技術を適用して、複数のセグメントのうちの第1のセグメントの再送信を前記第1のセグメントに割り当てられたセグメント識別子を使用して要求する第2のリピート要求メッセージを受信することと、第2のリピート要求メッセージに応答して第1のセグメントを再送信すること、すなわち、上記相違点2に係る構成とすることは、容易に想到し得るものである。その際、「セグメンテーション情報の前記少なくとも1つのフィールドが、個々のセグメントが再送信に対して個別に要求されうるように構成される」ものとなること(相違点1)は当然である。 そして、補正後の発明の作用効果も、引用発明及び周知技術から当業者が容易に予測できる範囲のものである。 以上のとおり、補正後の発明は引用発明及び周知技術に基づいて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 4.結語 したがって、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明について 1.本願発明 平成27年3月11日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願発明は、上記「第2 補正却下の決定 1.本願発明と補正後の発明」の項で「本願発明」として認定したとおりである。 2.引用発明及び周知技術 引用発明は、上記「第2 補正却下の決定」の項中の「3.独立特許要件について」の項中の「(2)引用発明及び周知技術」の項で認定したとおりである。 3.対比・判断 本願発明は上記補正後の発明から本件補正に係る限定を省いたものである。 そうすると、本願発明の構成に本件補正に係る限定を付加した補正後の発明が、上記「第2 補正却下の決定」の項中の「3.独立特許要件について」の項で検討したとおり、引用発明及び周知技術に基づいて容易に発明できたものであるから、本願発明も同様の理由により、容易に発明できたものである。 4.むすび 以上のとおり、本願発明は、引用発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、本願は、その余の請求項に論及するまでもなく拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2015-09-28 |
結審通知日 | 2015-09-29 |
審決日 | 2015-10-13 |
出願番号 | 特願2012-106233(P2012-106233) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(H04L)
P 1 8・ 575- Z (H04L) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 谷岡 佳彦 |
特許庁審判長 |
大塚 良平 |
特許庁審判官 |
富澤 哲生 萩原 義則 |
発明の名称 | トランスポートブロックセットのセグメント化 |
代理人 | 特許業務法人 谷・阿部特許事務所 |