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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F |
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管理番号 | 1312457 |
審判番号 | 不服2015-3362 |
総通号数 | 197 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2016-05-27 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2015-02-23 |
確定日 | 2016-03-17 |
事件の表示 | 特願2013-147685号「弾球遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成26年 1月16日出願公開、特開2014- 4380号〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成19年8月23日に出願された特願2007-217094号の一部を平成24年7月11日に新たな特許出願である特願2012-155985号とし、さらにその一部を平成25年7月16日に特許出願したものであって、平成26年7月18日付けで手続補正がなされたが、平成26年11月25日付けで拒絶査定がなされ、これに対し平成27年2月23日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに、これと同時に手続補正(以下、「本件補正」という。)がなされたものである。 第2 本件補正についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 本件補正を却下する。 [理由] 1.補正の概要 本件補正は特許請求の範囲の請求項1の記載を含む補正であり、平成26年7月18日付けの手続補正と本件補正の特許請求の範囲の請求項1の記載はそれぞれ、以下のとおりである(下線部は補正を示す。)。 (補正前:平成26年7月18日付け手続補正) 「【請求項1】 合成樹脂製の遊技盤に、遊技球の流下方向を変化させる遊技釘を植設固定した弾球遊技機において、 前記遊技盤には、前記遊技釘が挿入されることで前記遊技釘を前記遊技盤に植設固定するための差込孔が穿設され、 前記遊技釘が前記差込孔に圧入されることにより、前記遊技釘が回転しつつ軸方向へ進むように前記遊技釘の外周面に形成した凸部のリード角が設定され、 前記遊技釘を前記遊技盤に植設した状態においては、前記凸部が前記差込孔の内周面に圧接状態で螺合することを特徴とする弾球遊技機。」 (補正後:本件補正:平成27年2月23日付け手続補正) 「【請求項1】 合成樹脂製の遊技盤に、遊技球の流下方向を変化させる遊技釘を植設固定した弾球遊技機において、 前記遊技盤には、前記遊技釘が挿入されることで前記遊技釘を前記遊技盤に植設固定するための差込孔が穿設され、 前記遊技釘が前記差込孔に圧入されることにより、前記遊技釘が回転しつつ軸方向へ進むように前記遊技釘の外周面に形成した凸部のリード角が設定され、 前記差込孔の内径は、前記凸部を除く前記遊技釘の外周面の直径よりも大きく設定され、 前記遊技釘を前記遊技盤に植設した状態においては、前記凸部が前記差込孔の内周面に圧接状態で螺合するとともに、前記凸部を除く前記遊技釘の外周面と前記凸部が圧接する前記差込孔の内周面との間に隙間が生じることを特徴とする弾球遊技機。」 2.補正の適否 本件補正によって、請求項1の記載は、上記1.のように補正された。 そして、補正後の請求項1は、補正前の請求項1に記載された発明特定事項である「差込孔の内径(内周面)」と「凸部を除く遊技釘の外周面の直径」の関係について、下線部のように限定したものであり、かつ、補正後の請求項1に記載された発明は、補正前の請求項1に記載された発明と、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第17条の2第4項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 そして、本件補正は、新規事項を追加するものではない。 3.独立特許要件 そこで、本件補正後の前記請求項1に記載された発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否か(平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に適合するか)について以下に検討する。 (1)本件補正後の請求項1に係る発明 補正後の請求項1に係る発明は、上記第2の1.補正の概要において補正後の特許請求の範囲の請求項1として示したとおりのものである。 (2)刊行物1 原査定の拒絶の理由に引用された本願の原出願前に頒布された刊行物である「特開2005-204862号公報」(以下、「刊行物1」という。)には、図面と共に次の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。 (ア)「【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は遊技機用釘およびそれを用いた遊技盤ならびに弾球遊技機に関するものである。」 (イ)「【0013】 また、本発明に係る遊技盤は、遊技機パネル、および前記打込部が前記遊技機パネルに打ち込まれて固定された前述の遊技機用釘を含む遊技盤であって、前記遊技機用釘の前記先端部に形成された最先端の平面が前記遊技機パネルの裏面と同一平面上に配されていることを特徴とする。 【0014】 これにより、最先端が平面の遊技機用釘を板厚の薄い遊技機パネルへ打ち込んでもパネル裏側には突出せず、打ち込まれた遊技機用釘が遊技機パネルの裏側に配置された球通路や表示手段、基板などの障害にはならない。 【0015】 また、遊技機用釘の螺旋部を遊技機パネルの表面に露呈させることなく長くできるので、外観を害することなく、しかも引き抜きに対する強度の低下もない。 【0016】 本発明のさらに好ましい形態において、前記遊技機パネルには、前記螺旋部の外径よりも小径で、且つ前記先端部の少なくとも一部が挿入可能な貫通孔が形成され、前記遊技機用釘は、前記貫通孔に前記打込部が打ち込まれて前記遊技機パネルに固定されていることを特徴とする。 【0017】 これにより、遊技機パネルに形成された貫通孔へ先端部を挿入するだけで遊技機用釘の位置決めがされるので、打ち込みの際の位置決めを容易に行うことができる。 【0018】 本発明のさらに好ましい形態において、前記遊技機パネルは樹脂製であることを特徴とする。」 (ウ)「【発明の効果】 【0024】 本発明によれば以下の効果を奏することができる。 【0025】 すなわち、遊技機用釘における打込部の最先端を平面にしているので、遊技機用釘を板厚の薄い遊技機パネルへ打ち込んでもパネル裏側には突出せず、打ち込まれた遊技機用釘が遊技機パネルの裏側に配置された球通路や表示手段、基板などの障害にはならない。 【0026】 また、遊技機用釘における打込部の最先端を平面にしているので、螺旋部を遊技機パネルの表面に露呈させることなく長くできるので、外観を害することなく、しかも引き抜きに対する強度の低下もない。」 (エ)「【0030】 図2に詳しく示すように、遊技盤2は、たとえばポリカーボネートなど透光性を有する樹脂製の遊技機パネル2aと、遊技機パネル2a上のガラス扉4に包囲された領域に配置された多数の遊技機用釘11や風車(図示せず)などの障害物や入賞装置12等からなる遊技部材で構成されており、発射された遊技球が打ち込まれて流下する遊技領域がある。そして、本実施の形態においては、透光性を有する遊技機パネル2aに合わせて、遊技機用釘11を除く遊技部材もまた、透光性部材で形成されている。」 (オ)「【0036】 ここで、遊技機パネル2aに固定された遊技機用釘11は、図4に示すように、その釘本体部11aの一方端に、遊技機パネル2aに打ち込まれる部分である打込部14が、他方端に、釘本体部11aの大きな径の頭部15が、それぞれ形成されている。打込部14は、外周に捩れ状の螺旋溝が形成された螺旋部14aと、この螺旋部14aの先端に形成されて螺旋部14aの外径よりも小径の先端部14bとからなる。先端部14bは、図5に詳しく示すように、螺旋部14a側から最先端に向かって径が小さくなるテーパ形状となっており、その最先端は平面となっている。 【0037】 遊技機用釘11の釘本体部11aは外径1.85mm、長さ21.5mm、頭部15は外径4.3mm、厚さ1mm、螺旋部14aは外径1.7mm、長さ4.5mmである。 また、先端部14bは、最も螺旋部14a側が最大外径で1.85mm、最先端が最小外径で1.04mm、テーパ面でなす角θ60°、長さ1.0mmである。なお、先端部14bの長さの内、螺旋部14a側にわずかに形成されたストレート部分の長さが0.3mm、テーパ部分の長さが0.7mmとなっている。また、遊技機用釘11が打ち込まれる遊技機パネル2aの厚さは6?7mmである。但し、これらの数値は一例に過ぎず、本発明がこれに限定されるものではない。 (カ)「【0038】 次に、このような遊技機用釘11の遊技機パネル2aに対する打ち込みについて、図6を用いて説明する。 【0039】 図6(a)に示すように、遊技機パネル2aにおける遊技機用釘11の固定位置には、螺旋部14aの外径よりも小径で、且つ先端部14bの最大外径よりも大径の貫通孔2a-1が予め形成されている。そして、先ず最初に、遊技機用釘11が遊技機パネル2aに対して略直角になるようにして先端部14bを貫通孔2a-1に挿入し、遊技機用釘11を位置決めする。このとき、前述のように先端部14bはテーパ形状になっているので、遊技機パネル2aへの打ち込みの位置決めが容易に行われる。」 (キ)「【0042】 次に、図6(b)に示すように、遊技機用釘11の頭部15を軸方向に押圧すると、この遊技機用釘11は釘自体が自転して螺旋部14aが貫通孔2a-1の内周面を切削しながら打込部14が埋没されていき、図6(c)に示すように、遊技機パネル2aに取り付けられる。」 (ク)「【0049】 これに対して、本実施の形態では、螺旋部14aの外径よりも小径の貫通孔2a-1を遊技機パネル2aに形成しておき、この貫通孔2a-1に遊技機用釘11を打ち込むようにしているので、遊技機用釘11を打ち込んでも樹脂製の遊技機パネル2aにクラックが入ったり、割れてしまうことはない。」 (ケ)図6、7の螺旋部14aは釘本体部11aの鉛直面に対し、所定の角度を有しており、上記(キ)の記載によれば、この所定の角度は、釘自体が回転して螺旋部14aが貫通孔2a-1の内周面を切削しながらに打込部14が埋没されるよう設定されているといえる。 (コ)上記(カ)の記載によれば、貫通孔2aは螺旋部14aの外径よりも小径で、且つ先端部14bの最大外径よりも大径である。また、上記(オ)に記載されているように、釘本体部11aの外径と先端部14bの最大外径は1.85mmで同じである。これは、図4-図7からも伺える。これら各部材の寸法の大小関係を整理すると、釘本体部11aの外径と先端部14bの最大外径<貫通孔2a-1の内径<螺旋部14aの外径となる。 したがって、遊技機用釘11が遊技機パネル2aに取り付けられた状態において、打込部14の螺旋部14aは貫通孔2a-1に埋没され、この貫通孔2a-1の内径は釘本体部11aの外径と先端部14bの最大外径は貫通孔2a-1内径より大きいことは明らかである。 したがって、上記記載事項(ア)?(コ)より、刊行物1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されている。 「樹脂製の遊技機パネル2aの、発射された遊技球が打ち込まれて流下する遊技領域に遊技機用釘11を固定された弾球遊技機において、 前記遊技機パネル2aには前記遊技機用釘11が挿入されることで、前記遊技機用釘11を固定するための貫通孔2a-1が設けられ、 前記遊技機用釘11を軸方向に押圧すると、前記遊技機用釘11は自転して螺旋部14aが前記遊技機パネル2aの前記差貫通孔2a-1の内周面を切削しながら埋没されていくように所定の角度の螺旋部14aが設けられ、 前記貫通孔2a-1の内径は前記釘本体部11aの外径と先端部14bの最大外径より大きい弾球遊技機。」 (3)対比 本願補正発明と引用発明とを対比する。 (ア)引用発明の「樹脂製の遊技機パネル2a」、「遊技機用釘11」、「貫通孔2a-1」は、本願補正発明の「合成樹脂製の遊技盤」、「遊技釘」、「差込孔」にそれぞれ相当する。 次に、引用発明の「螺旋部14a」は上記(2)(オ)の記載によれば、外周に捩れ状の螺旋溝が形成されるものであり、螺旋溝間には凸部が形成されるから、本願補正発明の「外周面に形成した凸部」に相当する。そして、引用発明の「所定の角度」は、本願補正発明の「リード角」と遊技釘の鉛直面に対し「一定の角度」を有する点で共通する。 また、引用発明の「釘本体部11aの外径」と「先端部14bの最大外径」は、本願補正発明の「凸部を除く前記遊技釘の外周面の直径」に相当する。 (イ)引用発明の「遊技機用釘11」は、「発射された遊技球が打ち込まれて流下する遊技領域」に固定され、また、前記(2)(エ)によれば「障害物」であるから、本願補正発明の「遊技球の流下方向を変化させる遊技釘」といえる。 (ウ)引用発明の遊技機パネル2aは樹脂製であることから、「自転して螺旋部14aが前記遊技機パネル2aの前記差貫通孔2a-1の内周面を切削しながら埋没されていく」ことは、本願補正発明の「遊技釘」が「前記差込孔に圧入され」、「差込孔の内周面に圧接状態で螺合する」ことに相当する。 (エ)また、引用発明において「貫通孔2a-1の内径は前記釘本体部11aの外径と先端部14bの最大外径より大きい」ことから、「遊技機用釘11」が「樹脂製の遊技機パネル2a」に植設した状態では、「釘本体部11aの外径と先端部14bの最大外径」は「前記貫通孔2a-1」の「内周面」との間に隙間が生じることは明らかである。 そうすると、両者は、 「合成樹脂製の遊技盤に、遊技球の流下方向を変化させる遊技釘を植設固定した弾球遊技機において、 前記遊技盤には、前記遊技釘が挿入されることで前記遊技釘を前記遊技盤に植設固定するための差込孔が穿設され、 前記遊技釘が前記差込孔に圧入されることにより、前記遊技釘が回転しつつ軸方向へ進むように前記遊技釘の外周面に一定の角度の凸部が設定され、 前記差込孔の内径は、前記凸部を除く前記遊技釘の外周面の直径よりも大きく設定され、 前記遊技釘を前記遊技盤に植設した状態においては、前記凸部が前記差込孔の内周面に圧接状態で螺合するとともに、前記凸部を除く前記遊技釘の外周面と前記凸部が圧接する前記差込孔の内周面との間に隙間が生じる弾球遊技機。」 である点で一致しており、次の点で一応相違する。 (相違点) 遊技釘の外周面に形成した凸部について、本願補正発明はリード角が設定されたのに対し、引用発明は所定の角度が設定された点。 (4)判断 本願補正発明も引用発明も樹脂製の遊技盤に遊技機用釘を固定するものであり、遊技機用釘の凸部(螺旋部)を回転して差込孔に圧入するものであるから、圧入しやすいようために凸部(螺旋部)の角度をどのようにするかは、当業者が用いる部材の材料と技術常識を考慮して適宜設計できるものである。したがって、引用発明の「所定の角度」を本願補正発明の「リード角」のようにすることは当業者が容易になし得ることである。 そして、本願補正発明の効果は引用発明、刊行物1(上記(2)(ク)参照)に記載された事項からみて格別なものではない。 よって、本願補正発明は引用発明に基づいて当業者が容易に発明できたものであり、特許法第29条第2項の規定に基づいて特許出願の際独立して特許を受けることができない。 なお、請求人は審判請求書第4頁において、「遊技釘を遊技盤に植設した状態においては、凸部を除く遊技釘の外周面と凸部が圧接する差込孔の内周面との間に隙間が生じる」について、各刊行物に記載も示唆もない旨主張している。 しかしながら、上記(2)(コ)、上記(3)(エ)で検討したとおりであるから、請求人の主張は採用できない。 また、上記(2)(オ)において、螺旋部14aは外径1.7mmという記載があるが、これは、上記(2)(カ)の記載、図4-図7の図示内容からみて誤記とするか、外径1.7mmが螺旋部14aの溝部分の径を示すと解釈するのが自然である。 (5)むすび よって、本件補正は、平成18年法律第55号改正附則第3条第1項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前特許法第17条の2第5項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明 本件補正(平成27年2月23日付け手続補正)は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成26年7月18日付けの手続補正書により補正された、上記第2の1.で前述した特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものである。 1.刊行物1 原査定の拒絶の理由に引用された刊行物1の記載事項、引用発明は、上記第2の3.(2)に記載したとおりでありである。 2.対比・判断 本願発明は本願補正発明の発明特定事項から、「前記差込孔の内径は、前記凸部を除く前記遊技釘の外周面の直径よりも大きく設定され、」と「とともに、前記凸部を除く前記遊技釘の外周面と前記凸部が圧接する前記差込孔の内周面との間に隙間が生じる」(上記第2の1.の下線部)との構成を省いたものである。 そうすると、本願発明の発明特定事項をすべて含み、さらに、他の発明特定事項を付加したものに相当する本願補正発明が、前記第2で検討したとおり、引用発明に基づいて当業者が容易に発明できたものであるから、本願発明も、同様に、引用発明に基づいて当業者が容易に発明できたものであるというべきである。 3.むすび 以上のとおり、本願発明は、刊行物1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明できたものであり、特許法第29条第2項の規定に基づいて特許を受けることができないものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2016-01-14 |
結審通知日 | 2016-01-19 |
審決日 | 2016-02-01 |
出願番号 | 特願2013-147685(P2013-147685) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(A63F)
P 1 8・ 575- Z (A63F) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 澤田 真治 |
特許庁審判長 |
長崎 洋一 |
特許庁審判官 |
関 博文 本郷 徹 |
発明の名称 | 弾球遊技機 |
代理人 | 竹沢 荘一 |