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審決分類 審判 全部無効 1項3号刊行物記載  G11B
審判 全部無効 2項進歩性  G11B
管理番号 1314630
審判番号 無効2015-800072  
総通号数 199 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-07-29 
種別 無効の審決 
審判請求日 2015-03-24 
確定日 2016-04-25 
訂正明細書 有 
事件の表示 上記当事者間の特許第4158324号発明「情報記録装置及び情報記録方法」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4158324号の明細書及び特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 特許第4158324号の請求項1ないし10に係る発明についての特許を無効とする。 審判費用は、被請求人の負担とする。 
理由 第1 手続の経緯
本件特許第4158324号に係る発明についての出願(以下「本件出願」という。)は、平成12年8月24日に出願したものであって、平成20年7月25日にその発明について特許の設定登録がなされた。
以後の本件に係る手続の概要は、以下のとおりである。

平成27年 3月24日 本件無効審判の請求
平成27年 6月 9日 答弁書
平成27年 6月18日 審尋
平成27年 7月 7日 回答書
平成27年 7月28日 審理事項通知書
平成27年 9月 4日(差出日) 口頭審理陳述要領書(請求人)
平成27年10月 2日 口頭審理陳述要領書(被請求人)
平成27年10月16日 口頭審理
平成27年12月 2日 審決の予告
平成28年 2月 8日 訂正請求書

第2 訂正請求について
1.請求項1ないし5からなる一群の請求項に係る訂正
(1)訂正の主旨
特許第4158324号の明細書、特許請求の範囲を本請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1ないし5について訂正することを求めるものである。

(2)訂正の内容
ア.訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に「第1の記録媒体から読み出した情報を第2の記録媒体へ記録する装置であって、」とあるのを、「一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する装置であって、」に訂正する。(請求項1の記載を引用する請求項2ないし5も同様に訂正する。)

イ.訂正事項2
特許請求の範囲の請求項1に「前記情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録する記録手段と、」とあるのを、「前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録する記録手段と、」に訂正する。(請求項1の記載を引用する請求項2ないし5も同様に訂正する。)

ウ.訂正事項3
特許請求の範囲の請求項1に「前記第1の記録媒体に記録された一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して当該一の情報の履歴情報を判別し、」とあるのを、「前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して当該一の情報の履歴情報を判別し、」に訂正する。(請求項1の記載を引用する請求項2ないし5も同様に訂正する。)

エ.訂正事項4
特許請求の範囲の請求項1に「当該履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録するように前記記録手段を制御する制御手段」とあるのを、「ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、当該履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録することを、前記読み出した一の情報の各々について順次行う、ように前記記録手段を制御する制御手段」に訂正する。(請求項1の記載を引用する請求項2ないし5も同様に訂正する。)

オ.訂正事項5
特許請求の範囲の請求項1に「前記履歴情報が前記第2の記録媒体に記憶される情報記録装置。」とあるのを、「前記履歴情報が前記第2の記録媒体に記録される情報記録装置。」に訂正する。(請求項1の記載を引用する請求項2ないし5も同様に訂正する。)

カ.訂正事項6
特許請求の範囲の請求項5に「前記第1の記録媒体に記憶される情報は、インターネットを介して取得された情報である請求項1に記載の情報記録装置。」とあるのを、「前記第1の記録媒体に記録される情報は、インターネットを介して取得された情報である請求項1に記載の情報記録装置。」に訂正する。

キ.訂正事項7
願書に添付した明細書の段落【0005】に記載された、「上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、第1の記録媒体から読み出した情報を第2の記録媒体へ記録する装置であって、前記情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録する記録手段と、前記第1の記録媒体に記録された一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して当該一の情報の履歴情報を判別し、当該履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録するように前記記録手段を制御する制御手段とを備え、前記履歴情報が前記第2の記録媒体に記憶される情報記録装置を提供する。」を、「上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する装置であって、前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録する記録手段と、前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して当該一の情報の履歴情報を判別し、ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、当該履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録することを、前記読み出した一の情報の各々について順次行う、ように前記記録手段を制御する制御手段とを備え、前記履歴情報が前記第2の記録媒体に記録される情報記録装置を提供する。」に訂正する。

ク.訂正事項8
願書に添付した明細書の段落【0016】、【0019】、【0020】、【0023】、【0025】、【0026】、【0029】、【0030】、及び【図面の簡単な説明】に記載された、「履歴情報」を「記録履歴」に、「記録履歴」を「履歴情報」に訂正する。

(3)訂正の適否についての判断
ア.訂正事項1
訂正前の特許請求の範囲の請求項1(以下「本件訂正前発明1」という。)では、第1の記録媒体内の情報を第2の記録媒体へ記録することを特定していたが、「情報」については何ら特定されていない。これに対して、訂正事項1は、第1の記録媒体には「一の情報が複数個」記録され、当該第1の記録媒体から読み出された「一の情報」が第2の記録媒体に記録される記録方式である旨を明らかにしようとするものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。
そして、願書に添付した明細書には、
「【0015】
次に実施の形態の作用を図2乃至図7を参照して説明する。本実施の形態は第1の記録媒体であるハードディスクから音響信号情報を読み出して、第2の記録媒体であるCD-R/RWに該音響信号情報を記録する。」
「【0022】
ステップ302で、ユーザにより操作パネル160を介して、ハードディスクドライブ114のフォルダ「Album1」202の全てのトラックをCD-R/RW「AIWA001」のフォルダ「AlbumY」226に記録するように指示が行われたことが判定されると、ステップ304で、パラメータiに1が設定される。これにより、記録対象となるトラックは、ステップ302で指示されたトラックのうち1番目のトラックであるトラック「Track1-1」となる。
【0023】
ステップ306で、フォルダ「Album1」202の履歴情報206が参照され、ステップ308で、図5に示すようにトラック「Track1-1」が既にCD-R/RW「AIWA001」に記録されていることが判定される。処理はステップ316に進み、指示された全てのトラックの記録が終了したかどうかが判定される。トラック「Track1-1」以外にも記録を指示されたトラック「Track1-2」、「Track1-3」があるため、処理はステップ318に進む。ステップ318でパラメータiに1が加算され、これから記録対象となるトラックがステップ302で指示されたトラックのうち、2番目のトラックであるトラック「Track1-2」であることが示される。
【0024】
処理はステップ306に戻り、トラック「Track1-2」を記録対象として記録処理が行われる。」
との記載があり、「複数個」の一の情報として例えばトラック「Track1-1」、トラック「Track1-2」及びトラック「Track1-3」が「第1の記録媒体」であるハードディスクに記録されており、第1の記録媒体から読み出した一の情報を「第2の記録媒体」であるCD-R/RWへ記録している。
よって、訂正事項1は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

イ.訂正事項2
訂正事項2は、本件訂正前発明1の「情報」を「一の情報」に限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。
そして、願書に添付した明細書には、
「【0015】
次に実施の形態の作用を図2乃至図7を参照して説明する。本実施の形態は第1の記録媒体であるハードディスクから音響信号情報を読み出して、第2の記録媒体であるCD-R/RWに該音響信号情報を記録する。」
「【0019】
ステップ306で、トラック「Track1-1」が属するフォルダ「Album1」202の履歴情報206が参照され、ステップ308で、履歴情報206にトラック「Track1-1」をCD-R/RW「AIWA001」に記録したという記録履歴があるかどうか判定する。記録履歴がないと判定されると、ステップ310で、コントローラ154の指示によりハードディスクドライブ114からフォルダ「Album1」202のトラック「Track1-1」が読み出され、CD-R/RW「AIWA001」のフォルダ「AlbumX」224に記録される。ステップ312で、トラック「Track1-1」の記録が終了したことが判定されるまで、ステップ310、312の処理が繰り返される。
【0020】
ステップ312で、トラック「Track1-1」の記録が終了したことが判定されると、ステップ314で、図4の履歴情報206の詳細に示されるように、履歴情報に今回の記録の記録履歴が書き込まれる。」
との記載があり、「一の情報」として例えばトラック「Track1-1」を、「第2の記録媒体」であるCD-R/RWへ記録するとともに、「前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録」している。
よって、訂正事項2は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

ウ.訂正事項3
訂正事項3は、本件訂正前発明1の「一の情報」を「各一の情報」に限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。
そして、願書に添付した明細書には、
「【0022】
ステップ302で、ユーザにより操作パネル160を介して、ハードディスクドライブ114のフォルダ「Album1」202の全てのトラックをCD-R/RW「AIWA001」のフォルダ「AlbumY」226に記録するように指示が行われたことが判定されると、ステップ304で、パラメータiに1が設定される。これにより、記録対象となるトラックは、ステップ302で指示されたトラックのうち1番目のトラックであるトラック「Track1-1」となる。
【0023】
ステップ306で、フォルダ「Album1」202の履歴情報206が参照され、ステップ308で、図5に示すようにトラック「Track1-1」が既にCD-R/RW「AIWA001」に記録されていることが判定される。処理はステップ316に進み、指示された全てのトラックの記録が終了したかどうかが判定される。トラック「Track1-1」以外にも記録を指示されたトラック「Track1-2」、「Track1-3」があるため、処理はステップ318に進む。ステップ318でパラメータiに1が加算され、これから記録対象となるトラックがステップ302で指示されたトラックのうち、2番目のトラックであるトラック「Track1-2」であることが示される。
【0024】
処理はステップ306に戻り、トラック「Track1-2」を記録対象として記録処理が行われる。」
と記載するように、第1の記録媒体に記録された各トラックは、「各一の情報」の一例として開示されている。
よって、訂正事項3は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

エ.訂正事項4
本件訂正前発明1では、「一の情報」を第2の記録媒体へ記録する処理が必ずしも明らかでなかったが、訂正事項4は、「ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく」「前記読み出した一の情報の各々について」、履歴情報に基づき中断或いは記録を順次行うことを明らかにするものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。
そして、願書に添付した明細書には
「【0026】
このように、ハードディスクドライブに記録された音響信号情報をCD-R/RWに記録する際に、履歴情報に記録された記録履歴を参照することにより、CD-R/RWにトラックを重複して記録することを避けることができ、CD-R/RWの記録容量を有効に使用することができるようになると共に、ユーザによる記録管理の負担を軽減することができる。詳細には、インターネット配信などにより、ハードディスクドライブの既存のフォルダ内に新しいトラックが追加記録された場合に新しく追加されたトラックのみをCD-R/RWに記録する際にも、ユーザは当該フォルダを記録元として指示するだけで、当該フォルダに追加記録されたトラックのみがCD-R/RWに記録される。したがって、ユーザは新しく追加されたトラックを個別に記録元として指示する必要がない。」
の記載があることから、「ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、」は発明の詳細な説明に開示されている。
また、願書に添付した明細書には、
「【0022】
ステップ302で、ユーザにより操作パネル160を介して、ハードディスクドライブ114のフォルダ「Album1」202の全てのトラックをCD-R/RW「AIWA001」のフォルダ「AlbumY」226に記録するように指示が行われたことが判定されると、ステップ304で、パラメータiに1が設定される。これにより、記録対象となるトラックは、ステップ302で指示されたトラックのうち1番目のトラックであるトラック「Track1-1」となる。
【0023】
ステップ306で、フォルダ「Album1」202の履歴情報206が参照され、ステップ308で、図5に示すようにトラック「Track1-1」が既にCD-R/RW「AIWA001」に記録されていることが判定される。処理はステップ316に進み、指示された全てのトラックの記録が終了したかどうかが判定される。トラック「Track1-1」以外にも記録を指示されたトラック「Track1-2」、「Track1-3」があるため、処理はステップ318に進む。ステップ318でパラメータiに1が加算され、これから記録対象となるトラックがステップ302で指示されたトラックのうち、2番目のトラックであるトラック「Track1-2」であることが示される。
【0024】
処理はステップ306に戻り、トラック「Track1-2」を記録対象として記録処理が行われる。」
と記載されており、図2のステップ304で、パラメータiに1を設定することにより現在の記録対象トラックが1番目のトラックTrack1-1であることを示した後、ステップ318でパラメータiに1を加算して次のトラックTrack1-2が記録対象として示されることを開示しているが、すべてのトラックの記録終了まで(ステップ316)1つのトラックに対する処理を終了するごとにパラメータiを順次加算してアルバム内の全てのトラックについて繰り返す処理は、「前記読み出した一の情報の各々について順次行うように前記記録手段を制御する制御手段」を開示していることに他ならない。
よって、訂正事項4は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

オ.訂正事項5
訂正事項5は、本件訂正前発明1の「記憶」を「記録」に訂正するものである。すなわち、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲及び図面において、「記憶」という用語は用いられておらず、また、本件訂正前発明1において「記録」と「記憶」との間に実質的な意味の違いは無いと認められるから、訂正事項5は、誤記の訂正を目的とするものと認められる。
さらに、訂正事項5は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

カ.訂正事項6
訂正事項6は、訂正前の特許請求の範囲の請求項5(以下「本件訂正前発明5」という。)の「記憶」を「記録」に訂正するものである。すなわち、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲及び図面において、「記憶」という用語は用いられておらず、また、本件訂正前発明5において「記録」と「記憶」との間に実質的な意味の違いは無いと認められるから、訂正事項6は、誤記の訂正を目的とするものと認められる。
さらに、訂正事項6は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

キ.訂正事項7
訂正事項7は、訂正事項1ないし5に係る訂正に伴って、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るため、明細書の段落【0005】を訂正するものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
さらに、訂正事項7は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

ク.訂正事項8について
訂正事項8は、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明との整合を図るために、明細書の段落【0016】、【0019】、【0020】、【0023】、【0025】、【0026】、【0029】、【0030】、及び【図面の簡単な説明】に記載された、「履歴情報」を「記録履歴」に、「記録履歴」を「履歴情報」に、それぞれ訂正するものである。すなわち、特許請求の範囲に記載するとおり、「履歴情報」を「記録履歴」に記録するのに対し、明細書の訂正前の記載は、「履歴情報」に「記録履歴」を記録したり、「履歴情報」に記録された「記録履歴」を参照する等の記載になっているため、「記録履歴」と「履歴情報」の関係に齟齬が生じていたため訂正するものである。よって、訂正事項8は明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
さらに、訂正事項8は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

ケ.一群の請求項
訂正事項1ないし5に係る請求項1は、当該訂正事項1ないし5を含む請求項1の記載を請求項2ないし5がそれぞれ引用しているものであるから、当該請求項1ないし5は一群の請求項である。

コ.願書に添付した明細書又は図面の訂正に係る請求項
訂正事項7は請求項1に関連するものであり、訂正事項8は請求項1ないし5に関連するものである。そして、願書に添付した明細書の訂正である訂正事項7及び8と関連する全ての一群の請求項(請求項1ないし5)が請求の対象とされている。
したがって、本件請求項は特許法第134条の2第9項で準用する同法第126条第4項に適合するものである。

(4)まとめ
以上のとおり、訂正事項1ないし8は、特許法第134条の2第1項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮、第2号に掲げる誤記又は誤訳の訂正、又は、第3号に掲げる明瞭でない記載の釈明を目的とするものであって、願書に添付した明細書に記載された事項の範囲内でするものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもないから、特許法第134条の2ただし書き、及び同条第9項において準用する同法第126条第4項ないし第6項の規定に適合するものである。

2.請求項6ないし10からなる一群の請求項に係る訂正
(1)訂正の主旨
特許第4158324号の明細書、特許請求の範囲を本請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項6ないし10について訂正することを求めるものである。

(2)訂正の内容
ア.訂正事項9
特許請求の範囲の請求項6に「第1の記憶媒体から読み出した情報を第2の記憶媒体へ記録する方法であって、」とあるのを、「一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する方法であって、」に訂正する。(請求項6の記載を引用する請求項7ないし10も同様に訂正する。)

イ.訂正事項10
特許請求の範囲の請求項6に「前記情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録し、」とあるのを、「前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録し、」に訂正する。(請求項6の記載を引用する請求項7ないし10も同様に訂正する。)

ウ.訂正事項11
特許請求の範囲の請求項6に「前記第1の記憶媒体に記録された一の情報を前記第2の記憶媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して前記履歴情報を判別し、」とあるのを、「前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して前記履歴情報を判別し、」に訂正する。(請求項6の記載を引用する請求項7ないし10も同様に訂正する。)

エ.訂正事項12
特許請求の範囲の請求項6に「判別された前記履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記憶媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記憶媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記憶媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記憶媒体に記録し、前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記憶する情報記録方法。」とあるのを、「ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、判別された前記履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録することを、前記読み出した一の情報の各々について順次行い、前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記録する情報記録方法。」に訂正する。(請求項6の記載を引用する請求項7ないし10も同様に訂正する。)

オ.訂正事項13
特許請求の範囲の請求項6に「前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記憶する情報記録方法。」とあるのを、「前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記録する情報記録方法。」に訂正する。(請求項6の記載を引用する請求項7ないし10も同様に訂正する。)

カ.訂正事項14
特許請求の範囲の請求項10に「前記第1の記録媒体に記憶される情報は、インターネットを介して取得された情報である請求項6に記載の情報記録方法。」とあるのを、「前記第1の記録媒体に記録される情報は、インターネットを介して取得された情報である請求項6に記載の情報記録方法。」に訂正する。

キ.訂正事項15
願書に添付した明細書の段落【0006】に記載された、「請求項6に記載の発明は、第1の記憶媒体から読み出した情報を第2の記憶媒体へ記録する方法であって、前記情報を前記第2の記憶媒体へ記録し、前記第2の記憶媒体へ記録される前記情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録し、前記第1の記憶媒体に記録された一の情報を前記第2の記憶媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して前記履歴情報を判別し、ここに判別された前記履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記憶媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記憶媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記憶媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記憶媒体に記録し、前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記憶する情報記録方法を提供する。」を、「請求項6に記載の発明は、一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する方法であって、前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録し、前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して前記履歴情報を判別し、ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、判別された前記履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録することを、前記読み出した一の情報の各々について順次行い、前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記録する情報記録方法を提供する。」に訂正する。

ク.訂正事項16
願書に添付した明細書の段落【0016】、【0019】、【0020】、【0023】、【0025】、【0026】、【0029】、【0030】、及び【図面の簡単な説明】に記載された、「履歴情報」を「記録履歴」に、「記録履歴」を「履歴情報」に訂正する。

(3)訂正の適否についての判断
ア.訂正事項9
請求項6に係る方法発明は、カテゴリーが相違する「情報記録装置」に係る請求項1の発明と同じ発明特定事項を含んで構成され、訂正事項9は上記訂正事項1に対応している。したがって、訂正事項9の訂正は、訂正事項1の訂正と同様に特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。
また、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲及び図面において、「記憶」という用語は用いられておらず、さらに、訂正前の特許請求の範囲の請求項6(以下「本件訂正前発明6」という。)において「記録」と「記憶」との間に実質的な意味の違いは無いと認められるから、訂正事項9は、誤記の訂正を目的とするものと認められる。
さらに、訂正事項9は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

イ.訂正事項10
請求項6に係る方法発明は、カテゴリーが相違する「情報記録装置」に係る請求項1の発明と同じ発明特定事項を含んで構成され、訂正事項10は上記訂正事項2に対応している。したがって、訂正事項10の訂正は、訂正事項2の訂正と同様に特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。
また、訂正事項10は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

ウ.訂正事項11
請求項6に係る方法発明は、カテゴリーが相違する「情報記録装置」に係る請求項1の発明と同じ発明特定事項を含んで構成され、訂正事項11は上記訂正事項3に対応している。したがって、訂正事項11の訂正は、訂正事項3の訂正と同様に特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。
また、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲及び図面において、「記憶」という用語は用いられておらず、さらに、訂正前の特許請求の範囲の請求項6において「記録」と「記憶」との間に実質的な意味の違いは無いと認められるから、訂正事項11は、誤記の訂正を目的とするものと認められる。
さらに、訂正事項11は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

エ.訂正事項12
請求項6に係る方法発明は、カテゴリーが相違する「情報記録装置」に係る請求項1の発明と同じ発明特定事項を含んで構成され、訂正事項12は上記訂正事項4に対応している。したがって、訂正事項12の訂正は、訂正事項4の訂正と同様に特許請求の範囲の減縮を目的としたものである。
また、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲及び図面において、「記憶」という用語は用いられておらず、さらに、訂正前の特許請求の範囲の請求項6において「記録」と「記憶」との間に実質的な意味の違いは無いと認められるから、訂正事項12は、誤記の訂正を目的とするものと認められる。
さらに、訂正事項12は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

オ.訂正事項13
訂正事項13は、本件訂正前発明6の「記憶」を「記録」に訂正するものである。すなわち、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲及び図面において、「記憶」という用語は用いられておらず、また、本件訂正前発明6において「記録」と「記憶」との間に実質的な意味の違いは無いと認められるから、訂正事項13は、誤記の訂正を目的とするものと認められる。
さらに、訂正事項13は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

カ.訂正事項14
訂正事項14は、訂正前の特許請求の範囲の請求項10(以下「本件訂正前発明10」という。)の「記憶」を「記録」に訂正するものである。すなわち、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲及び図面において、「記憶」という用語は用いられておらず、また、本件訂正前発明10において「記録」と「記憶」との間に実質的な意味の違いは無いと認められるから、訂正事項14は、誤記の訂正を目的とするものと認められる。
さらに、訂正事項14は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

キ.訂正事項15
訂正事項15は、訂正事項9ないし13に係る訂正に伴って、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るため、明細書の段落【0006】を訂正するものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
さらに、訂正事項15は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

ク.訂正事項16について
訂正事項16は、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明との整合を図るために、明細書の段落【0016】、【0019】、【0020】、【0023】、【0025】、【0026】、【0029】、【0030】、及び【図面の簡単な説明】に記載された、「履歴情報」を「記録履歴」に、「記録履歴」を「履歴情報」に、それぞれ訂正するものである。すなわち、特許請求の範囲に記載するとおり、「履歴情報」を「記録履歴」に記録するのに対し、明細書の訂正前の記載は、「履歴情報」に「記録履歴」を記録したり、「履歴情報」に記録された「記録履歴」を参照する等の記載になっているため、「記録履歴」と「履歴情報」の関係に齟齬が生じていたため訂正するものである。よって、訂正事項16は明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
さらに、訂正事項16は、新たな技術的意義を追加することはなく、願書に添付した明細書、特許請求の範囲、図面に記載した事項の範囲内においてするものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

ケ.一群の請求項
訂正事項9ないし13に係る請求項6は、当該訂正事項9ないし13を含む請求項6の記載を請求項7ないし10がそれぞれ引用しているものであるから、当該請求項6ないし10は一群の請求項である。

コ.願書に添付した明細書又は図面の訂正に係る請求項
訂正事項15は請求項6に関連するものであり、訂正事項16は請求項6ないし10に関連するものである。そして、願書に添付した明細書の訂正である訂正事項15及び16と関連する全ての一群の請求項(請求項6ないし10)が請求の対象とされている。
したがって、本件請求項は特許法第134条の2第9項で準用する同法第126条第4項に適合するものである。

(4)まとめ
以上のとおり、訂正事項9ないし16は、特許法第134条の2第1項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮、第2号に掲げる誤記又は誤訳の訂正、又は、第3号に掲げる明瞭でない記載の釈明を目的とするものであって、願書に添付した明細書に記載された事項の範囲内でするものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもないから、特許法第134条の2ただし書き、及び同条第9項において準用する同法第126条第4項ないし第6項の規定に適合するものである。

第3 本件特許発明
上記のとおり、本件訂正請求は認められるので、本件特許の請求項1ないし10に係る発明は、訂正請求書に添付した特許請求の範囲の請求項1ないし10により特定される次のとおりのもの(以下、それぞれ「本件特許発明1ないし10」という。)である。

「【請求項1】
1-1:一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する装置であって、
1-2:前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録する記録手段と、
1-3:前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して当該一の情報の履歴情報を判別し、
1-4:ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、当該履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、
1-5:前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録することを、前記読み出した一の情報の各々について順次行う、ように前記記録手段を制御する制御手段とを備え、
1-6:前記履歴情報が前記第2の記録媒体に記録される
1-7:情報記録装置。
【請求項2】
2-1:前記制御手段は、
前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録である場合であって、
前記記録手段による前記一の情報の前記第2の記録媒体への記録が終了したときに、当該一の情報の履歴情報を記録履歴に記録し保持するように制御する請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項3】
3-1:前記履歴情報は、トラック名、前記第2の記録媒体の識別情報、記録日付の少なくとも一つを含む請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項4】
4-1:前記情報に係るデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換手段と、
前記情報に係るアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換手段とを更に備える請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項5】
5-1:前記第1の記録媒体に記録される情報は、インターネットを介して取得された情報である請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項6】
6-1:一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する方法であって、
6-2:前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録し、
6-3:前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して前記履歴情報を判別し、
6-4:ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、判別された前記履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、
6-5:前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録することを、前記読み出した一の情報の各々について順次行い、
6-6:前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記録する
6-7:情報記録方法。
【請求項7】
7-1:前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録である場合であって、
前記一の情報の前記第2の記録媒体への記録が終了したときに、当該一の情報の履歴情報を記録履歴に記録し保持する請求項6に記載の情報記録方法。
【請求項8】
8-1:前記履歴情報は、トラック名、前記第2の記録媒体の識別情報、記録日付の少なくとも一つを含む請求項6に記載の情報記録方法。
【請求項9】
9-1:前記情報に係るデジタル信号をアナログ信号に変換し、
又は/及び前記情報に係るアナログ信号をデジタル信号に変換する処理が含まれる請求項6に記載の情報記録方法。
【請求項10】
10-1: 前記第1の記録媒体に記録される情報は、インターネットを介して取得された情報である請求項6に記載の情報記録方法。」

第4 請求人主張の概要
1.請求の趣旨
特許第4158324号の特許請求の範囲の請求項1ないし10に記載された発明についての特許を無効とする。審判費用は被請求人の負担とする。」、との審決を求める。

2.無効理由の概要
本件の請求項1ないし10に係る各特許発明は、甲第1号証に記載の発明と同一であるから、特許法第29条第1項第3号の規定により特許を受けることができないものである。(以下「無効理由1」という。)
又は、本件の請求項1ないし10に係る各特許発明は、甲第1号証に記載の発明、甲第2号証に記載の発明及び甲第3号証ないし甲第5号証の周知慣用技術に基づいて、出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。(以下「無効理由2」という。)
よって、本件特許は同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきである。

[証拠方法]
甲第1号証:特開2000-113651号公報
甲第2号証:特開平11-242873号公報
甲第3号証:特開平5-266577号公報
甲第4号証:特開平9-161383号公報
甲第5号証:特開平11-53818号公報
甲第6号証の1:「Pioneer MJ-N901」の発売時期報道資料
甲第6号証の2:「Pioneer MJ-N901」の取扱説明書
甲第7号証:「Sony History 第10章 スタジオ録音もデジタルに<ミニディスク> 第3話 コンパクトカセットに代わるミニディスク」
甲第8号証:平成20年5月19日付手続補正書
甲第9号証:平成20年1月28日付手続補正書
甲第10号証:平成20年5月19日付手続補正書(方式)
甲第11号証:「フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「CDDB」」
甲第12号証:特開2000-215653号公報
甲第13号証:特表平11-514482号公報

第5 被請求人主張の概要
1.答弁の趣旨
「本審判の請求は成り立たない。審判費用は請求人の負担とする。」、との審決を求める。

2.答弁の概要
(1)甲第1号証は、その余の構成要件を検討するまでもなく、少なくとも構成要件1-4及び構成要件1-5を開示していない。よって、本件特許発明1は、甲第1号証に基づき特許法第29条第1項第3号の規定により特許を受けることができないものとされることはない。

(2)仮に、構成要件1-6に関連する事項が甲第2号証に、構成要件1-5に関連する事項が甲第3号証ないし甲第5号証に開示されているとしても、本件特許発明1は、甲第1号証、甲第2号証、及び甲第3号証ないし甲第5号証に記載の各発明に基づき当業者が容易に想到できた発明として、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものとされることはない。

(3)本件特許発明2ないし5は、本件特許発明1を引用する従属請求項に係る発明として記載されている。上述したように本件特許発明1は、甲第1号証に記載されておらず、且つ甲第1号証、甲第2号証、及び甲第3号証ないし甲第5号証に記載の各発明に基づき当業者が容易に想到できた発明でもない。
よって、本件特許発明2ないし5は、審判請求人が主張する無効理由を有していない。

(4)本件特許発明6は、装置発明である本件特許発明1の発明特定事項を含み、方法発明として規定されている。
したがって、本件特許発明1に対する反論と同様の理由により、本件特許発明6は、甲第1号証に記載されておらず、且つ甲第1号証、甲第2号証、及び甲第3号証ないし甲第5号証に記載の各発明に基づき当業者が容易に想到できた発明でもない。
よって、本件特許発明6は、審判請求人が主張する無効理由を有していない。

(5)本件特許発明7ないし10は、本件特許発明6を引用する従属請求項に係る発明として記載されている。上述したように本件特許発明6は、甲第1号証に記載されておらず、且つ甲第1号証、甲第2号証、及び甲第3号証ないし甲第5号証に記載の各発明に基づき当業者が容易に想到できた発明でもない。
よって、本件特許発明7ないし10は、審判請求人が主張する無効理由を有していない。

第6 無効理由についての当審の判断
1.甲各号証について
甲第1号証及び甲第2号証には、以下の各事項が記載されている。
なお、下線は当審で付与した。

(1)甲第1号証
ア.「【請求項3】第1の記録媒体に記録された主情報を再生して第2の記録媒体に記録する情報記録再生装置において、
第1の記録媒体から主情報を再生して第2の記録媒体に記録するとき、当該主情報に対応する判別情報を第1の記録媒体から再生すると共に、当該判別情報が第2の記録媒体に記録されているか判断し、その判断結果に基づいて記録動作を中断させる制御手段を設ける一方、
上記制御手段は、記録動作が続行された場合において、第1の記録媒体から再生された判別情報を主情報と共に第2の記録媒体に記録させ、第2の記録媒体において主情報と判別情報とを対応させた状態とすることを特徴とする情報記録再生装置。」

イ.「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、情報記録装置としては、CDや再生専用MD等の再生専用の記録媒体から再生された音楽情報を録再用MD等の記録再生可能な記録媒体に記録するようにしたものがあり、このような情報記録装置においては、ディスクの名称や曲名を手動で入力することによって判別情報として音楽情報と同時に記録したり、特開平10-144057号公報に示されるように、CD-TEXT等のように音楽情報と共にテキスト情報が記録されたディスクより音楽情報及びテキスト情報を再生して録再用MD等の記録再生可能な記録媒体に記録するようにしたものがあった。」

ウ.「【0011】請求項2又は請求項3記載の発明によれば、第1の記録媒体から主情報を再生して第2の記録媒体に記録するとき、制御手段が当該主情報に対応する判別情報を第1の記録媒体から再生すると共に、当該判別情報が第2の記録媒体に記録されているか判断し、その結果、第1の記録媒体から再生された判別情報が既に第2の記録媒体に記録されていると判断されたときに記録動作を中断する一方、第1の記憶媒体から再生された判別情報が記録されていないと判断されたときに記録動作を続行して当該判別情報を主情報と共に第2の記録媒体に記録させ、第2の記録媒体において主情報と判別情報とを対応させた状態とすることにより、第2の記録媒体における音楽情報の重複記録を防止することができる。」

エ.「【0016】図1において、1は図示しないCDからTOC情報や音楽情報を再生するCD再生部、2は図示しないMDにTOC情報や音楽情報を記録したりMDからTOC情報や音楽情報を再生したりするMD記録再生部、3はCD再生部1又はMD記録再生部2から再生された音楽情報の信号レベルを増幅するアンプ、4はアンプ3によって増幅された音楽情報を外部に放音するスピーカである。」

オ.「【0019】そして、この表示部7の表示に基づいて使用者が操作部6を操作して所望の曲の再生を指示したとき、主制御部8がCD再生部1又はMD記録再生部2を制御して指示された曲の音楽情報をCD又はMDから再生させ、この再生された音楽情報がアンプ3によって増幅された後、スピーカ4より外部に放音されるようになっている。
【0020】次に、上記のように構成された情報記録再生装置について、CDに記録された音楽情報をMDに記録するときの動作を図2に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0021】CD再生部1又はMD記録再生部2に図示しないCD又はMDが装着され、その装着されたCD又はMDからTOC情報が再生されてメモリ5に記憶されると共に、そのメモリ5に記憶されたTOC情報に基づいて主制御部8が表示部7にCD又はMDに記録されている曲数や曲名を表示している状態において、その表示部7の表示に基づいて使用者が操作部6を操作してダビングすべき音楽情報の曲番号の設定やダビングの開始指示を行うことにより主制御部8がダビングモードに移行する。
【0022】そして、ダビングモードに移行すると、主制御部8はCD再生部1に装着されているCDの総演奏時間と総曲数及び操作部6によって設定されたダビングすべき音楽情報の開始時間をメモリ5に記憶されたTOC情報から読み出してダビングすべき音楽情報の判別情報とし(ステップS1)、その判別情報と一致する判別情報がMD記録再生部2に装着されているMDに対応するTOC情報に含まれているか否かメモリ5を検索することによって判断する(ステップS2)。
【0023】そして、その結果、ダビングすべき音楽情報に対応する判別情報と一致する判別情報がMD記録再生部2に装着されているMDに対応するTOC情報に含まれていると判断された場合には、主制御部8は表示部7にダビングすべき音楽情報が既に記録されている旨のメッセージを表示させる(ステップS3)。
【0024】そして、この表示部7の表示に基づいて使用者が操作部6を操作してダビング続行を指示した場合(ステップS4)、又はダビングすべき音楽情報に対応する判別情報と一致する判別情報がMD記録再生部2に装着されているMDに対応するTOC情報に含まれていないと判断された場合(ステップS2)には、主制御部8はCD再生部1を制御してダビングすべき音楽情報を再生させると同時にMD記録再生部2を制御してCD再生部1からの音楽情報をMDの空き領域に記録させることによって音楽情報のダビングを開始させる(ステップS6)。
【0025】そして、音楽情報のダビング開始後、設定された曲番号のダビングが終了したとき(ステップS7)、主制御部8は音楽情報が記録された後のMDのTOC情報を作成する(ステップS8)と共に、MD記録再生部2を制御してその作成したTOC情報を記録させる(ステップS9)。尚、主制御部8において作成するTOC情報の内の新たに記録した音楽情報に対応する情報には、ダビングすべき音楽情報に対応する判別情報を含ませる。
【0026】そして、MDにTOC情報を記録させた後(ステップS9)、又は表示部7にダビングすべき音楽情報が既に記録されている旨のメッセージを表示させている状態において使用者が操作部6を操作してダビング中断を指示した場合(ステップS5)には、主制御部8はダビングすべき音楽情報が残っているか否か判断し(ステップS10)、次曲があると判断した場合において、その音楽情報に対応する判別情報をメモリ5から読み出すことによって以下上述の動作制御(ステップS1?S10)を再び行い、次曲がないと判断した場合にダビングモードを終了する。
【0027】従って、上記動作制御によれば、図3に示すように、DISC“A”の2曲目と5曲目及びDISC“B”の1曲目並びにDISC“C”の3曲目をMDにダビングする場合において、まず、DISC“A”の2曲目と5曲目及びDISC“B”の1曲目をMDに記録するよう指示すると、MDにはDISC“A”の2曲目と5曲目及びDISC“B”の1曲目がMDに1曲目と2曲目及び3曲目として記録されると共に、その1曲目に対応する判別情報として「45.26.16.04.20」が、2曲目に対応する判別情報として「45.26.16.15.30」が、3曲目に対応する判別情報として「50.30.20.00.03」が記録され、その後、DISC“C”の3曲目及びDISC“A”の2曲目をMDに記録するよう指示すると、DISC“A”の2曲目に対応する判別情報「45.26.16.04.20」とMDの1曲目に対応する判別情報「45.26.16.04.20」とが一致するため、その旨を表すメッセージが表示され、その後の操作に基づいてDISC“C”の3曲目のみをMDに4曲目として記録すると共に、その4曲目に対応する判別情報として「48.20.12.07.15」のみを記録することができる。」

・上記オ(段落【0024】【0027】)及び図3によれば、CD再生部1のCDから再生した音楽情報をMD記録再生部2のMDに記録する情報記録再生装置について記載されており、前記CDには複数の音楽情報が記録されていることも記載されている。

・上記エによれば、情報記録再生装置が、MDにTOC情報や音楽情報を記録再生するMD記録再生部2を備えることが記載されており、また、上記オ(段落【0025】)によれば、MDに記録するTOC情報に判別情報を含ませることが記載されている。

・上記オ(段落【0021】)によれば、主制御部8がCD又はMDに記録されている曲数や曲名を表示している状態において、使用者がダビングすべき音楽情報の曲番号の設定やダビングの開始指示を行うことにより主制御部8がダビングモードに移行することが記載されている。

・上記オ(段落【0022】【0023】)によれば、主制御部8が、ダビングすべき音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれているか否かを判断することが記載されており、判別情報が含まれているときはダビングすべき音楽情報が既に記録されている旨のメッセージを表示部7に表示することが記載されている。よって、主制御部8は、ダビングすべき音楽情報の判別情報がMDのTOC情報に含まれるときは当該音楽情報が既に記録されていると判断している。

・上記ア,ウ,オ(段落【0026】)及び図2によれば、主制御部8が、ダビングすべき音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれていると判断した場合であって、使用者が操作部6を操作してダビング中断を指示した場合には、当該判別情報が一致した音楽情報の記録動作を中断することが記載されている。

・上記オ(段落【0024】)によれば、主制御部8が、ダビングすべき音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれていないと判断したときは対応する音楽情報をMDに記録することが記載されている。

・上記オ(段落【0022】ないし【0026】)及び図2によれば、主制御部8は、ダビングすべき音楽情報が残っているか判断し、ダビングすべき音楽情報が残っている場合はその音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれているか否かを判断し、判別情報が一致した場合は音楽情報の記録動作を中断し、判別情報が一致しない場合は音楽情報の記録を行うことを、ダビングすべき音楽情報が無くなるまで行うことが記載されている。

・上記オ(段落【0025】)によれば、音楽情報が記録された後のMDのTOC情報を作成し、MD記録再生部2を制御して前記TOC情報をMDに記録すること、当該TOC情報には判別情報が含まれることが記載されている。

・上記オ(段落【0022】【0027】)及び図3によれば、CD再生部1に装着されているCDの総演奏時間、総曲数及びダビングすべき音楽情報の開始時間を、ダビングすべき音楽情報の判別情報とすることが記載されている。

・上記オ(段落【0019】)によれば、指定された曲の音楽情報をCD又はMDから再生し、再生された音楽情報をスピーカより外部に放音される。ここで、CD及びMDにはディジタルで情報が記録されており、スピーカより出力される音はアナログであるから、音楽情報に係るデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換手段を備えることが記載されていると言える。

したがって、甲第1号証には、情報記録再生装置に係わる次の発明(以下「甲第1号証発明1」という。)が記載されているものと認められる。

「音楽情報が複数記録されたCDから再生した音楽情報をMDへ記録する情報記録再生装置であって、
前記音楽情報をMDへ記録し、前記音楽情報が既にMDに記録されていることを示す判別情報をTOC情報に含ませてMDに記録するMD記録再生部2と、
CD又はMDに記録されている曲数や曲名を表示している状態において使用者がダビングすべき音楽情報の曲番号の設定やダビングの開始指示を行うことによりダビングモードに移行し、CDに記録された音楽情報をMDへ記録するとき、当該音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれているか否か判断し、MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれている場合に、使用者が操作部を操作してダビング中断を指示すると記録動作を中断し、MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれていないときは、当該音楽情報をMDに記録することを、ダビングすべき音楽情報が無くなるまで行う主制御部8とを備え、
判別情報を含んだTOC情報をMDに記録し、
判別情報は、CDの総演奏時間と総曲数及び記録しようとする音楽情報の開始時間を含み、
音楽情報に係るデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換手段を備える、
情報記録再生装置。」

また、甲第1号証には、情報記録再生方法に係わる次の発明(以下「甲第1号証発明2」という。)が記載されているものと認められる。

「音楽情報が複数記録されたCDから再生した音楽情報をMDへ記録する方法であって、
前記音楽情報をMDへ記録し、前記音楽情報が既にMDに記録されていることを示す判別情報をTOC情報に含ませてMDに記録し、
CD又はMDに記録されている曲数や曲名を表示している状態において使用者がダビングすべき音楽情報の曲番号の設定やダビングの開始指示を行うことによりダビングモードに移行し、CDに記録された音楽情報をMDへ記録するとき、当該音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれているか否か判断し、MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれている場合に、使用者が操作部を操作してダビング中断を指示すると記録動作を中断し、
MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれていないときは、当該音楽情報をMDに記録することを、ダビングすべき音楽情報が無くなるまで行い、
判別情報を含んだTOC情報をMDに記録し、
判別情報は、CDの総演奏時間と総曲数及び記録しようとする音楽情報の開始時間を含み、
音楽情報に係るデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換処理を行う、
情報記録再生方法。」

(2)甲第2号証
カ.「【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音楽データを多数蓄積すると共に、蓄積されたことのあるそれぞれの音楽データの属性情報を保持するようにされた記録再生装置に関する。」

キ.「【0016】ミュージックサーバ50は、内部に例えばハードディスクによる大容量の記録媒体を有している。所定の操作に基づき、CD挿入部54にセットされたCD55の音楽データを、この記録媒体に記録することができる。この際、CD55の再生速度と同一の1倍速で記録する方法と、再生速度より高速に記録を行う高速記録とが選択できる。高速記録は、所定の手続きで以て課金処理を行うことによって選択ならびに実行が可能とされる。」

ク.「【0025】さらに、ミュージックサーバ50に対して所定のインターフェイスを設けることで、様々なメディアと情報交換を行うことができるようになる。例えば、PCカード80に対応したインターフェイスを設けることで、PCカード80で配信される音楽データをミュージックサーバ50に取り込んだり、パーソナルコンピュータとミュージックサーバ50との間でデータのやり取りを行うことが可能となる。光ケーブルなどによるシリアルなディジタルインタフェースを設けることによって、例えばMDレコーダ81のような、他のディジタル音楽データ記録再生装置との音楽データのやり取りを行うことが可能となる。この例では、MDレコーダ81にMD82が装着され、MD82から再生された音楽データがミュージックサーバ50に対して供給される。同様にして、IEEE1394などのインターフェイスを設け、例えばCATV(Cable Television)や衛星放送などのためのセットトップボックス83を接続するようにもできる。」

ケ.「【0047】また、この例では、端子13に接続されたマイクロホンからアンプ14を介して入力される音声信号や、ライン入力端15から入力される音声信号がA/Dコンバータ16を介して圧縮エンコーダ12に供給される。これらの音声信号を圧縮符号化してHDD10に対して記録することができる。さらに、光ディジタル信号が光ディジタル入力端17からIEC958(International Electrotechnical Commission 958 )エンコーダ18を介して圧縮エンコーダ12に供給される。光ディジタル信号として供給された音声信号を圧縮符号化してHDD10に記録することが可能である。勿論、これらの信号入力手段を全て有している必要はない。」

コ.「【0050】外部ネットワーク19を介して、ミュージックサーバ50が例えばインターネットに接続され、ミュージックサーバ50と、遠隔地のインターネットサーバ60との間で通信が行われる。ミュージックサーバ50からインターネットサーバ60に対して、リクエスト信号やCD-ROMドライブ9にセットされるCD55に関連する情報であるメディア情報、ミュージックサーバ50のそれぞれに予め与えられたユーザIDならびにユーザ情報、また、ユーザに対する課金情報などの各種情報が送出される。
【0051】これらの情報がインターネットサーバ60に受け取られ、受け取ったユーザIDなどのユーザ情報に基づき、照合処理や課金処理が行われると共に、受け取ったメディア情報に基づき、音楽データの付加情報が検索され、ミュージックサーバ50に返される。
【0052】ここでは、音楽データの付加情報を返信する例を示したが、ユーザの要求に基づき、音楽データが外部ネットワーク19から直接的に供給されるようにすることも可能である。すなわち、ユーザは、ミュージックサーバ50を用いてインターネットサーバ60から音楽データのダウンロードするようにできる。また、メディア情報に対応して音楽データが返信されるようにできる。これによれば、例えば、所定のCD55のボーナストラックが配信により取得されるようにできる。」

サ.「【0109】ところで、ミュージックサーバ50においては、HDD10に対して多数の音楽データが記録可能とされている。そのため、目的の音楽データを素早く捜し出すために、音楽データのインデックスが設けられる。インデックスは、インデックスファイルとして作成され、CD55の音楽データのHDD10に対しての記録、入力手段1あるいは所定のインターフェイスを介してなされる他の電子機器からの入力、さらには、音楽データの移動などの際に更新され、例えばHDD10に保存されることで登録される。
【0110】図10は、表示部53に表示されるインデックス表示の一例を示す。インデックスファイルのデータ構造は、このインデックス表示に対応している。なお、インデックス表示のデータ順とインデックスファイルのデータ順は、必ずしも一致している必要はない。1行が1つの音楽データに対応し、この例では、「State」,「Musician」,「Music Name」,「Album Name」,「Music No.」,「Date」,および「Who」の各属性情報からなる。」

シ.「【0113】「Date」は、その音楽データがこのミュージックサーバ50のHDD10に対して記録された日付である。また、「Who」は、その音楽データの供給元を示す。例えば、「cd」と記されていれば、CD55からの供給である。「f」で始まる記号は、他のミュージックサーバ50からの供給である。また、「net」は、例えばインターネット61を介して供給されたデータを表し、「din」は、例えば端子17からディジタル入力されたデータを表す。これらの項目は、該当する音楽データの登録に伴い、自動的に更新ならびに登録される。」

ス.「【0117】なお、HDD10には、予め複数の音楽データが記録され、インデックスファイルには、対応するインデックス情報が登録されているているものとする。」

セ.「【0121】ステップS52では、記録を行う音楽データが新規データであるかどうかが判断される。例えば、HDD10上に記録されている音楽データを検索すると共に、インデックスファイルの検索を行う。そして、(1) HDD10上およびインデックスファイルの何方にも存在しないデータ(新規データ)であるか、(2) HDD10上には存在しないがインデックスファイルには登録されているデータであるか、あるいは、(3) HDD10上およびインデックスファイルの双方に共に存在するデータ(既存データ)であるかが判断される。」

ソ.「【0133】ステップS61では、インデックス情報のステータスが「norm」から「mvo」へと変更され、音楽データが移動されたことが示される。それと共に、インデックス情報の日付「Date」がその日の日付に変更される。そして、該当する音楽データがHDD10から読み出され、相手先、例えば携帯記録再生装置70に移動され、相手先の記録媒体(この例ではHDD106)に記録される。そして、処理はステップS64に移行する。」

・上記サないしス及びソによれば、インデックス情報の「Date」に、音楽データをミュージックサーバのハードディスクに対して記録した日付を記述することが記載されている。

・上記ス及びセによれば、インデックス情報に基づいて、記録を行う音楽データが新規データであるか、既存データであるかを判断することが記載されている。

・上記ケ及び図2によれば、音声信号をA/Dコンバータ16を介して圧縮エンコーダ12に供給することが記載されている。

・上記コ(段落【0050】?【0052】)及びシによれば、インターネットを介して取得された情報をハードディスクに記録することが記載されている。

・上記キ及びクによれば、ミュージックサーバ内部のハードディスクと様々なメディアとの間で情報交換を行うことが記載されている。

よって、甲第2号証には、記録再生装置において、「ハードディスクに音楽データを記録した日付をインデックス情報に記述し、記録を行う音楽データが新規データであるか既存データであるかをインデックス情報に基づいて判断する」技術事項、「A/Dコンバータ16を備える」技術事項、「インターネットを介して取得した情報をハードディスクに記録し、内部のハードディスクと様々なメディアとの間で情報交換を行う」技術事項が記載されている。

2.対比・判断
2-1.本件特許発明1について
(1)無効理由1について
本件特許発明1と甲第1号証発明1を対比する。

a.甲第1号証発明1の「音楽情報」「CD」「再生」「MD」「情報記録装置」は、それぞれ本件特許発明1の「一の情報」「第1の記録媒体」「読み出し」「第2の記録媒体」「装置」に相当する。よって、甲第1号証発明1の「音楽情報が複数記録されたCDから再生した音楽情報をMDへ記録する情報記録再生装置」は、本件特許発明1の「一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する装置」に相当する。

b.甲第1号証発明1の「前記音楽情報が既にMDに記録されていることを示す判別情報」「TOC情報」「MD記録再生部2」は、それぞれ本件特許発明1の「前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報」「記録履歴」「記録手段」に相当する。よって、甲第1号証発明1の「前記音楽情報をMDへ記録し、前記音楽情報が既にMDに記録されていることを示す判別情報をTOC情報に含ませてMDに記録するMD記録再生部2」は、本件特許発明1の「前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録する記録手段」に相当する。

c.甲第1号証発明1の「判断」は、本件特許発明1の「判別」に相当する。よって、甲第1号証発明1の「CDに記録された音楽情報をMDへ記録するとき、当該音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれているか否か判断し」は、本件特許発明1の「前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して当該一の情報の履歴情報を判別し」に相当する。

d.甲第1号証発明1の「判別情報」は対応する音楽情報が既にMDに記録されていることを示す情報であるから、「MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれている場合」とは「MDへ記録しようとする音楽情報が既にMDに記録されているとき」といえる。したがって、甲第1号証発明1の「MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれている場合」に、使用者が操作部を操作してダビング中断を指示すると「記録動作を中断し」は、一致する判別情報があれば記録しないようにできるものであるから、本件特許発明1の「当該履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し」に相当する。

e.甲第1号証発明1の「MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれていないときは、当該音楽情報をMDに記録し」は、本件特許発明1の「前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を前記第2の記録媒体に記録する」に相当する。ただし、甲第1号証発明1には、所定のファイル形式に圧縮して記録することは特定されていない。

f.甲第1号証発明1の「ダビングすべき音楽情報が無くなるまで行う」は、本件特許発明1の「前記読み出した一の情報の各々について順次行う」に相当する。

g.本件特許発明1は「ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく」一の情報を記録するのに対し、甲第1号証発明1はこのような特定を有していない。

h.甲第1号証発明1の「主制御部8」は、本件特許発明1の「制御手段」に相当する。

i.甲第1号証発明1の「判別情報を含んだTOC情報をMDに記録」は、本件特許発明1の「前記履歴情報が前記第2の記録媒体に記録」に相当する。

したがって、本件特許発明1と甲第1号証発明1は、以下の点で一致ないし相違している。

〔一致点〕
「一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する装置であって、
前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録する記録手段と、
前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して当該一の情報の履歴情報を判別し、当該履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を前記第2の記録媒体に記録することを、
前記読み出した一の情報の各々について順次行う、
ように前記記録手段を制御する制御手段とを備え、
前記履歴情報が前記第2の記録媒体に記録される情報記録装置。」

〔相違点1〕
本件特許発明1は、一の情報を第2の記録媒体に記録する際に、所定のファイル形式に圧縮して記録するのに対し、甲第1号証発明1はこのような特定を有していない点。

〔相違点2〕
本件特許発明1は「ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく」一の情報を記録するのに対し、甲第1号証発明1はこのような特定を有していない点。

相違点1について検討する。
甲第1号証発明1は、CDから再生した音楽情報をMDに記録しており、音楽情報をMDに記録する際に所定のファイル形式に圧縮して記録することは技術常識であるから、甲第1号証発明1においても音楽情報をMDに記録する際は、当然に所定のファイル形式に圧縮して記録していると認められる。
したがって、相違点1は実質的な相違ではない。

次に、相違点2について検討する。
甲第1号証発明1は、CD又はMDに記録されている曲数や曲名を表示している状態において、使用者が「ダビングすべき音楽情報の曲番号の設定」や「ダビングの開始指示」を行うことによりダビングモードに移行することを特定しているが、情報記録再生装置がCDに記録されている全ての曲をダビング元として指定した状態で画面に表示し使用者が「ダビングの開始指示」のみを行う場合が排除されているわけではない。よって、「ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく」記録する構成は、甲第1号証発明1も実質的に有する。
したがって、相違点2は実質的な相違ではない。

(2)無効理由2について
本件特許発明1の中断について、仮に、本件特許発明1は「一の情報が第2の記録媒体に記録済みであれば、当該一の情報の第2の記録媒体への記録を中断する」のに対し、甲第1号証発明1は「一の情報が第2の記録媒体に記録済みであり、かつ、使用者が中断を指示すると記録を中断する」点で、さらに相違するとしても、甲第1号証発明1は、同じ音楽情報が記録済みの場合に記録を中断する機能を有しているところ、一般に、使用者の意思を確認した上で次の処理へ移行するように設計するか、意思を確認せず移行するように設計するかは適宜選択し得る事項であり、甲第1号証発明1において、使用者の指示を受けることなく記録動作を中断する構成(使用者の意思を確認せず次の処理へ移行する構成)を採用することは当業者であれば容易に想到し得ることである。

また、(1)の相違点2の判断について、仮に、甲第1号証発明1において、使用者がダビングすべき音楽情報の曲番号の設定を行うことが必須であるとしても、CDからMDへ音楽情報をダビングする装置において、CDに記録されている全ての曲を一括選択する構成を採用することや、CDを装置に装着した際に自動的に全ての曲が選択される構成を採用することに格別の困難性は無く、音楽情報を個別に記録元として指示することを不要とすることは甲第1号証発明1に基づいて当業者が容易に想到し得る事項である。

なお、被請求人は、訂正請求書において下記の点を主張している。
「しかしながら、甲第1号証発明1は、同発明出願前の従来技術において「記録媒体に記録された音楽情報に重複が生じているか否かを使用者によって判断しなくてはならず、記録される曲数が増加するのに伴ってその判別が困難になるといった問題点があった」(段落【0004】)ことを解決することを課題とするものであって、これを解決するために、重複が生じている場合には、その旨のメッセージを表示し、その後、更に重複録音するか、これをスキップして別の録音を開始するかについて、録音者に選択させるという方法を採用したものである。このときに、審決予告の通知書の上記の見解に従えば、自動的に別の録音を開始するということも可能であったのに、敢えてそのような方法を採用しなかった、ということになり、その場合には、甲第1号証発明1は、そのような構成を排除していたというべきである。」
(第39ページ第11-22行)
しかしながら、上記で指摘したとおり、使用者の意思を確認した上で次の処理へ移行するように設計するか、意思を確認せず移行するように設計するかは適宜選択し得る事項であり、使用者への確認機能という付加的な構成を単に取り除くことは容易になし得ることである。そして、甲第1号証の請求項3には、使用者の意思確認を必須としない構成も開示されている。
よって、被請求人の主張を採用することはできない。

また、被請求人は、訂正請求書において下記の点を主張している。
「そして、上記審決予告の通知書に示された見解は、第2の記録媒体に記録されている音楽情報の量を使用者の上記選択に関して全く考慮していないものと言える。すなわち、上述したように、ダビングの際に重複の判定の対象となる第2の記録媒体に記録された音楽情報の数が多い場合には、上記のような使用者の意思を確認した上で次の処理へ移行するように設計することは想定し得ない。膨大な数のトラックの判定に際し、ユーザによる記録管理の負担を軽減しつつ、第2の記録媒体の記録容量を有効に使用することを目的とした本件特許発明1において、使用者の意思を確認する処理を採用することは到底あり得ない。他方、甲第1号証の発明においては、そのように膨大な数のトラックに関するユーザによる録音記録管理という課題が全く認識されていなかったものである。」
(第39ページ第27行-第40ページ第8行)
しかしながら、本件特許発明1は、第2の記録媒体に記録された音楽情報の数が多いことを特定していないから、本件特許発明1の重複判定処理が甲第1号証発明1よりも多いことを前提とする被請求人の上記主張を採用することはできない。

(3)小括
したがって、本件特許発明1は、甲第1号証発明1と同一である。
又は、本件特許発明1は、甲第1号証発明1に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2-2.本件特許発明2について
(1)対比
本件特許発明2と甲第1号証発明1を対比する。
甲第1号証発明1の「MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれていないとき」は、本件特許発明2の「前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録である場合」に相当するものである。
また、甲第1号証発明1の「前記音楽情報の記録が終了した後、前記音楽情報に対応する判別情報を含んだTOC情報をMDに記録させる」は、本件特許発明2の「前記記録手段による前記一の情報の前記第2の記録媒体への記録が終了したときに、当該一の情報の履歴情報を記録履歴に記録し保持するように制御する」に相当するものである。
よって、請求項2に係わる分説2-1に記載された事項は、甲第1号証発明1と相違しない。
(2)無効理由1について
本件特許に係る請求項2の記載は請求項1を引用しているので、上記「2-1(1)」での検討を併せ踏まえると、本件特許発明2と甲第1号証発明1との間に実質的な差異はない。
(3)無効理由2について
上記「2-1(2)」での検討を併せ踏まえると、本件特許発明2は甲第1号証発明1に基づいて当業者が容易に想到し得る程度のものである。
(4)小括
したがって、本件特許発明2は、甲第1号証発明1と同一である。
又は、本件特許発明2は、甲第1号証発明1に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2-3.本件特許発明3について
(1)対比
本件特許発明3と甲第1号証発明1を対比する。
甲第1号証発明1の「判別情報」は、本件特許発明3の「履歴情報」に相当する。
また、本件特許発明3の「トラック名」について、特許請求の範囲や明細書中において明確な定義はなされていないが、段落0017、図3の記載を参酌すると、「Album番号」と「Album内での順序を示す番号」の組で構成される情報と認められる。そして、甲第1号証発明1の「CDの総演奏時間と総曲数」は、音楽情報が複数のCDのうちのどのCDに記録されていたものであるかを示す情報であるから「Album番号」に相当し、甲第1号証発明1の「音楽情報の開始時間」はCD内での音楽情報の順番に対応するものであるから上記「Album内での順序を示す番号」に相当する。したがって、甲第1号証発明1の「CDの総演奏時間と総曲数及び記録しようとする音楽情報の開始時間」は、本件特許発明3の「トラック名」に相当するものである。
よって、甲第1号証発明1の「判別情報は、CDの総演奏時間と総曲数及び記録しようとする音楽情報の開始時間を含」むことは、本件特許発明3の「履歴情報は、トラック名を含」むことに相当する。
したがって、請求項3に係わる分説3-1に記載された事項は、甲第1号証発明1と相違しない。
(2)無効理由1について
本件特許に係る請求項3の記載は請求項1を引用しているので、上記「2-1(1)」での検討を併せ踏まえると、本件特許発明3と甲第1号証発明1との間に実質的な差異はない。
(3)無効理由2について
上記「2-1(2)」での検討を併せ踏まえると、本件特許発明3は甲第1号証発明1に基づいて当業者が容易に想到し得る程度のものである。
仮に、本件特許発明3の履歴情報が「第2の記録媒体の識別情報」であったとしても、所定の記録媒体の履歴情報を他の記録媒体で記憶する場合は、履歴情報がどの記録媒体に関するものであるかを識別する情報を併せて記憶する必要があるものの、所定の記録媒体の履歴情報を該記録媒体自身で記憶する場合は、記録媒体を識別する情報を記憶することに特段の意義は認められない。よって、履歴情報として第2の記録媒体の識別情報を含むことに技術的意義は認められず、甲第1号証発明1に基づいて当業者が適宜付加し得る事項である。
また、本件特許発明3の履歴情報が「記録日付」であった場合についても一応検討すると、甲第2号証には、ハードディスクに音楽データを記録した日付をインデックス情報に記述し、記録を行う音楽データが新規データであるか既存データであるかをインデックス情報に基づいて判断する記録再生装置について記載されている。そして、甲第2号証は、本願発明や引用発明と同様に記録を行う音楽データが新規データであるか既存データであるかを判断するための情報を記録する技術であり、該情報の一つとして記録日付を採用するものである。よって、甲第1号証発明1において甲第2号証に記載された技術事項を採用し、甲第1号証発明1において「記録日付」を判別情報の一つとすることは、当業者が容易に想到し得る程度のことである。
(4)小括
したがって、本件特許発明3は、甲第1号証発明1と同一である。
又は、本件特許発明3は、甲第1号証発明1に基づいて、あるいは、甲第1号証発明1及び甲第2号証に記載された技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2-4.本件特許発明4について
(1)対比
本件特許発明4と甲第1号証発明1を対比する。
本件特許に係る請求項4の記載は請求項1を引用しているので、上記「2-1(2)」での検討を踏まえると、本件特許発明4と甲第1号証発明1とのさらなる相違点は、次のとおりである。
〔相違点2〕
本件特許発明4は、「前記情報に係るアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換手段」を含むのに対し、甲第1号証発明1はこのような特定がなされていない点。
(2)無効理由2について
相違点2について検討する。
一般に、MDに対してアナログ音声信号を記録することは適宜行われているから、甲第1号証発明1にアナログ入力を設けることは容易に行い得る。その場合、アナログデジタル変換手段を設けることは常套手段である。(例えば、甲第2号証に記載されている技術事項を参照。)
(3)小括
したがって、本件特許発明4は、甲第1号証発明1及び甲第2号証に記載された技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2-5.本件特許発明5について
(1)対比
本件特許発明5と甲第1号証発明1を対比する。
本件特許に係る請求項5の記載は請求項1を引用しているので、上記「2-1(2)」での検討を踏まえると、本件特許発明5と甲第1号証発明1とのさらなる相違点は、次のとおりである。
〔相違点3〕
本件特許発明5は、「前記第1の記録媒体に記憶される情報は、インターネットを介して取得された情報」であるのに対し、甲第1号証発明1はこのような特定がなされていない点。
(2)無効理由2について
相違点3について検討する。
甲第2号証には、ミュージックサーバ内部のハードディスクと、様々なメディアとの間で情報交換が可能であること、インターネットを介して取得された情報を前記ハードディスクに記録することが記載されている。ここで、甲第2号証における「ハードディスク」「様々なメディア」は、本件特許発明5の「第1の記録媒体」「第2の記録媒体」に相当する。
そして、甲第1号証発明1のCD(本件特許発明5の「第1の記録媒体」に相当。)に対して、甲第2号証の技術事項にならってインターネットを介して取得した情報を記録することに格別の困難性はなく、その際に該CDとして周知の記録可能なCDを採用することも当業者が適宜なし得ることである。
(3)小括
したがって、本件特許発明5は、甲第1号証発明1及び甲第2号証に記載された技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2-6.本件特許発明6について
(1)無効理由1について
本件特許発明6と甲第1号証発明2を対比する。

a.甲第1号証発明2の「音楽情報」「CD」「再生」「MD」は、それぞれ本件特許発明6の「一の情報」「第1の記録媒体」「読み出し」「第2の記録媒体」に相当する。よって、甲第1号証発明2の「音楽情報が複数記録されたCDから再生した音楽情報をMDへ記録する方法」は、本件特許発明6の「一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する方法」に相当する。

b.甲第1号証発明2の「前記音楽情報が既にMDに記録されていることを示す判別情報」「TOC情報」は、それぞれ本件特許発明6の「前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報」「記録履歴」に相当する。よって、甲第1号証発明2の「前記音楽情報をMDへ記録し、前記音楽情報が既にMDに記録されていることを示す判別情報をTOC情報に含ませてMDに記録し」は、本件特許発明6の「前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録し」に相当する。

c.甲第1号証発明2の「判断」は、本件特許発明6の「判別」に相当する。よって、甲第1号証発明2の「CDに記録された音楽情報をMDへ記録するとき、当該音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれているか否か判断し」は、本件特許発明6の「前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して前記履歴情報を判別し」に相当する。

d.甲第1号証発明2の「判別情報」は対応する音楽情報が既にMDに記録されていることを示す情報であるから、「MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれている場合」とは「MDへ記録しようとする音楽情報が既にMDに記録されているとき」といえる。したがって、甲第1号証発明2の「MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれている場合」に、使用者が操作部を操作してダビング中断を指示すると「記録動作を中断し」は、一致する判別情報があれば記録しないようにできるものであるから、本件特許発明6の「判別された前記履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し」に相当する。

e.甲第1号証発明2の「MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれていないときは、当該音楽情報をMDに記録」は、本件特許発明6の「前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録」に相当する。ただし、甲第1号証発明2には、所定のファイル形式に圧縮して記録することは特定されていない。

f.甲第1号証発明2の「ダビングすべき音楽情報が無くなるまで行い」は、本件特許発明6の「前記読み出した一の情報の各々について順次行い」に相当する。

g.本件特許発明6は「ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく」一の情報を記録するのに対し、甲第1号証発明2はこのような特定を有していない。

h.甲第1号証発明2の「判別情報を含んだTOC情報をMDに記録」は、本件特許発明6の「前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記録する」に相当する。

したがって、本件特許発明6と甲第1号証発明2は、以下の点で一致ないし相違している。

〔一致点〕
「一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する方法であって、
前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録し、
前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して前記履歴情報を判別し、
判別された前記履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、
当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、
前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、
前記一の情報を前記第2の記録媒体に記録することを、
前記読み出した一の情報の各々について順次行い、
前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記録する情報記録方法。」

〔相違点1’〕
本件特許発明6は、一の情報を第2の記録媒体に記録する際に、所定のファイル形式に圧縮して記録するのに対し、甲第1号証発明2はこのような特定を有していない点。

〔相違点2’〕
本件特許発明6は「ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく」一の情報を記録するのに対し、甲第1号証発明2はこのような特定を有していない点。

相違点1’について検討する。
甲第1号証発明2は、CDから再生した音楽情報をMDに記録しており、音楽情報をMDに記録する際に所定のファイル形式に圧縮して記録することは技術常識であるから、甲第1号証発明2においても音楽情報をMDに記録する際は、当然に所定のファイル形式に圧縮して記録していると認められる。
したがって、相違点1’は実質的な相違ではない。

次に、相違点2’について検討する。
甲第1号証発明2は、CD又はMDに記録されている曲数や曲名を表示している状態において、使用者が「ダビングすべき音楽情報の曲番号の設定」や「ダビングの開始指示」を行うことによりダビングモードに移行することを特定しているが、情報記録再生装置がCDに記録されている全ての曲をダビング元として指定した状態で画面に表示し使用者が「ダビングの開始指示」のみを行う場合が排除されているわけではない。よって、「ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく」記録する構成は、甲第1号証発明2も実質的に有する。
したがって、相違点2’は実質的な相違ではない。

(2)無効理由2について
本件特許発明6の中断について、仮に、本件特許発明6は「一の情報が第2の記録媒体に記録済みであれば、当該一の情報の第2の記録媒体への記録を中断する」のに対し、甲第1号証発明2は「一の情報が第2の記録媒体に記録済みであり、かつ、使用者が中断を指示すると記録を中断する」点で、さらに相違するとしても、甲第1号証発明2は、同じ音楽情報が記録済みの場合に記録を中断する機能を有しているところ、一般に、使用者の意思を確認した上で次の処理へ移行するように設計するか、意思を確認せず移行するように設計するかは適宜選択し得る事項であり、甲第1号証発明2において、使用者の指示を受けることなく記録動作を中断する構成(使用者の意思を確認せず次の処理へ移行する構成)を採用することは当業者であれば容易に想到し得ることである。

また、(1)の相違点2’の判断について、仮に、甲第1号証発明2において、使用者がダビングすべき音楽情報の曲番号の設定を行うことが必須であるとしても、CDからMDへ音楽情報をダビングする方法において、CDに記録されている全ての曲を一括選択する手段を採用することや、CDを装置に装着した際に自動的に全ての曲が選択される手段を採用することに格別の困難性は無く、音楽情報を個別に記録元として指示することを不要とすることは甲第1号証発明2に基づいて当業者が容易に想到し得る事項である。

(3)小括
したがって、本件特許発明6は、甲第1号証発明2と同一である。
又は、本件特許発明6は、甲第1号証発明2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2-7.本件特許発明7について
(1)対比
本件特許発明7と甲第1号証発明2を対比する。
甲第1号証発明2の「MDへ記録しようとする音楽情報の判別情報と一致する判別情報がMDのTOC情報に含まれていないとき」は、本件特許発明7の「前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録である場合」に相当するものである。
また、甲第1号証発明2の「前記音楽情報の記録が終了した後、前記音楽情報に対応する判別情報を含んだTOC情報をMDに記録し」は、本件特許発明7の「前記一の情報の前記第2の記録媒体への記録が終了したときに、当該一の情報の履歴情報を記録履歴に記録し保持する」に相当するものである。
よって、請求項7に係わる分説7-1に記載された事項は、甲第1号証発明2と相違しない。
(2)無効理由1について
本件特許に係る請求項7の記載は請求項6を引用しているので、上記「2-6(1)」での検討を併せ踏まえると、本件特許発明7と甲第1号証発明2との間に実質的な差異はない。
(3)無効理由2について
上記「2-6(2)」での検討を併せ踏まえると、本件特許発明7は甲第1号証発明2に基づいて当業者が容易に想到し得る程度のものである。
(4)小括
したがって、本件特許発明7は、甲第1号証発明2と同一である。
又は、本件特許発明7は、甲第1号証発明2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2-8.本件特許発明8について
(1)対比
本件特許発明8と甲第1号証発明2を対比する。
甲第1号証発明2の「判別情報」は、本件特許発明8の「履歴情報」に相当する。
また、本件特許発明8の「トラック名」について、特許請求の範囲や明細書中において明確な定義はなされていないが、段落0017、図3の記載を参酌すると、「Album番号」と「Album内での順序を示す番号」の組で構成される情報と認められる。そして、甲第1号証発明2の「CDの総演奏時間と総曲数」は、音楽情報が複数のCDのうちのどのCDに記録されていたものであるかを示す情報であるから「Album番号」に相当し、甲第1号証発明2の「音楽情報の開始時間」はCD内での音楽情報の順番に対応するものであるから上記「Album内での順序を示す番号」に相当する。したがって、甲第1号証発明2の「CDの総演奏時間と総曲数及び記録しようとする音楽情報の開始時間」は、本件特許発明8の「トラック名」に相当するものである。
よって、甲第1号証発明2の「判別情報は、CDの総演奏時間と総曲数及び記録しようとする音楽情報の開始時間を含」むことは、本件特許発明8の「履歴情報は、トラック名を含」むことに相当する。
したがって、請求項8に係わる分説8-1に記載された事項は、甲第1号証発明1と相違しない。
(2)無効理由1について
本件特許に係る請求項8の記載は請求項6を引用しているので、上記「2-6(1)」での検討を併せ踏まえると、本件特許発明8と甲第1号証発明2との間に実質的な差異はない。
(3)無効理由2について
上記「2-6(2)」での検討を併せ踏まえると、本件特許発明8は甲第1号証発明2に基づいて当業者が容易に想到し得る程度のものである。
仮に、本件特許発明8の履歴情報が「第2の記録媒体の識別情報」であったとしても、所定の記録媒体の履歴情報を他の記録媒体で記憶する場合は、履歴情報がどの記録媒体に関するものであるかを識別する情報を併せて記憶する必要があるものの、所定の記録媒体の履歴情報を該記録媒体自身で記憶する場合は、記録媒体を識別する情報を記憶することに特段の意義は認められない。よって、履歴情報として第2の記録媒体の識別情報を含むことに技術的意義は認められず、甲第1号証発明2に基づいて当業者が適宜付加し得る事項である。
また、本件特許発明8の履歴情報が「記録日付」であった場合についても一応検討すると、甲第2号証には、ハードディスクに音楽データを記録した日付をインデックス情報に記述し、記録を行う音楽データが新規データであるか既存データであるかをインデックス情報に基づいて判断する記録再生装置について記載されている。そして、甲第2号証は、本願発明や引用発明と同様に記録を行う音楽データが新規データであるか既存データであるかを判断するための情報を記録する技術であり、該情報の一つとして記録日付を採用するものである。よって、甲第1号証発明2において甲第2号証に記載された技術事項を採用し、甲第1号証発明2において「記録日付」を判別情報の一つとすることは、当業者が容易に想到し得る程度のことである。
(4)小括
したがって、本件特許発明8は、甲第1号証発明2と同一である。
又は、本件特許発明8は、甲第1号証発明2に基づいて、あるいは、甲第1号証発明2及び甲第2号証に記載された技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2-9.本件特許発明9について
(1)対比
本件特許発明9と甲第1号証発明2を対比する。
本件特許に係る請求項9の記載は請求項6を引用しているので、上記「2-6(2)」での検討を踏まえると、本件特許発明9と甲第1号証発明2とのさらなる相違点は、次のとおりである。
〔相違点2’〕
本件特許発明9は、「前記情報に係るアナログ信号をデジタル信号に変換する処理」を含むのに対し、甲第1号証発明2はこのような特定がなされていない点。
(2)無効理由2について
相違点2’について検討する。
一般に、MDに対してアナログ音声信号を記録することは適宜行われているから、甲第1号証発明2にアナログ入力を設けることは容易に行い得る。その場合、アナログデジタル変換手段を設けることは常套手段である。(例えば、甲第2号証に記載されている技術事項を参照。)
(3)小括
したがって、本件特許発明9は、甲第1号証発明2及び甲第2号証に記載された技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2-10.本件特許発明10について
(1)対比
本件特許発明10と甲第1号証発明2を対比する。
本件特許に係る請求項10の記載は請求項6を引用しているので、上記「2-6(2)」での検討を踏まえると、本件特許発明10と甲第1号証発明2とのさらなる相違点は、次のとおりである。
〔相違点3’〕
本件特許発明10は、「前記第1の記録媒体に記録される情報は、インターネットを介して取得された情報」であるのに対し、甲第1号証発明2はこのような特定がなされていない点。
(2)無効理由2について
相違点3’について検討する。
甲第2号証には、ミュージックサーバ内部のハードディスクと、様々なメディアとの間で情報交換が可能であること、インターネットを介して取得された情報を前記ハードディスクに記録することが記載されている。ここで、甲第2号証における「ハードディスク」「様々なメディア」は、本件特許発明10の「第1の記録媒体」「第2の記録媒体」に相当する。
そして、甲第1号証発明2のCD(本件特許発明10の「第1の記録媒体」に相当。)に対して、甲第2号証の技術事項にならってインターネットを介して取得した情報を記録することに格別の困難性はなく、その際に該CDとして周知の記録可能なCDを採用することも当業者が適宜なし得ることである。
(3)小括
したがって、本件特許発明10は、甲第1号証発明2及び甲第2号証に記載された技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

2-11.むすび
以上を総合すると、本件特許発明1ないし3及び6ないし8は、甲第1号証に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号の発明に該当し、特許を受けることができない。
又は、本件特許発明1ないし3及び6ないし8は、甲第1号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものであるから、同法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
さらに、本件特許発明3ないし5及び8ないし10は、甲第1号証及び甲第2号証に記載された技術事項に基づいて当業者が容易に発明することができたものであるから、同法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第7 むすび
以上のとおりであるから、本件の請求項1ないし10に係る発明の特許は、特許法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきものである。

審判に関する費用については、特許法第169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により、被請求人が負担するものとする。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
情報記録装置及び情報記録方法
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する装置であって、
前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録する記録手段と、
前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して当該一の情報の履歴情報を判別し、ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、当該履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録することを、
前記読み出した一の情報の各々について順次行う、
ように前記記録手段を制御する制御手段とを備え、
前記履歴情報が前記第2の記録媒体に記録される情報記録装置。
【請求項2】 前記制御手段は、
前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録である場合であって、
前記記録手段による前記一の情報の前記第2の記録媒体への記録が終了したときに、当該一の情報の履歴情報を記録履歴に記録し保持するように制御する請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項3】 前記履歴情報は、トラック名、前記第2の記録媒体の識別情報、記録日付の少なくとも一つを含む請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項4】 前記情報に係るデジタル信号をアナログ信号に変換するデジタルアナログ変換手段と、
前記情報に係るアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換手段とを更に備える請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項5】 前記第1の記録媒体に記録される情報は、インターネットを介して取得された情報である請求項1に記載の情報記録装置。
【請求項6】 一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する方法であって、
前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録し、
前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して前記履歴情報を判別し、
ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、
判別された前記履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、
当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、
前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、
前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録することを、
前記読み出した一の情報の各々について順次行い、
前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記録する情報記録方法。
【請求項7】 前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録である場合であって、
前記一の情報の前記第2の記録媒体への記録が終了したときに、当該一の情報の履歴情報を記録履歴に記録し保持する請求項6に記載の情報記録方法。
【請求項8】 前記履歴情報は、トラック名、前記第2の記録媒体の識別情報、記録日付の少なくとも一つを含む請求項6に記載の情報記録方法。
【請求項9】 前記情報に係るデジタル信号をアナログ信号に変換し、
又は/及び前記情報に係るアナログ信号をデジタル信号に変換する処理が含まれる請求項6に記載の情報記録方法。
【請求項10】 前記第1の記録媒体に記録される情報は、インターネットを介して取得された情報である請求項6に記載の情報記録方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音響信号情報を記録する情報記録装置及び情報記録方法に係り、詳細には、音響信号情報の記録履歴により記録の可否を決定する音声情報記録装置及び音声情報記録再生装置を含む情報記録装置及び情報記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の音声情報記録再生装置では、複数のトラックからなる音響信号情報を有する第1の記録媒体(記録元)から第2の記録媒体(記録先)に音響信号情報を記録する場合、記録する音響信号情報がユーザにより選択され、記録が行われる。圧縮されていない音響信号情報を有するCD-DA(Compact Disc - Digital Audio)から、別の記録媒体、例えばCD-R/RW(CD-Recordable/Rewritable)に音響信号情報を圧縮しない状態で記録するのであれば、双方の記録媒体で記録される音響信号情報のトラックは通常10数個であり、記録の管理はユーザにより容易に行うことが可能であった。
【0003】
しかしながら、最近では、ハードディスク等の大容量記録媒体の価格が低下し、また、音響信号情報の圧縮が容易に行われるようになってきたため、第1の記録媒体及び第2の記録媒体に記録されるトラックの数は数百を越えるようになった。この第1及び第2の記録媒体に記録されるトラックの数の増大により、第1の記録媒体から第2の記録媒体への記録を、第2の記録媒体でのトラックの重複が生じないようにユーザが管理することは困難である、という問題点がある。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、複数のトラックからなる音響信号情報を記録する際に、トラックの記録履歴を参照し、該トラックの記録の可否を決定する音声情報記録装置及び音声情報記録再生装置を含む情報記録装置及び情報記録方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する装置であって、前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録する記録手段と、前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して当該一の情報の履歴情報を判別し、ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、当該履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録することを、前記読み出した一の情報の各々について順次行う、ように前記記録手段を制御する制御手段とを備え、前記履歴情報が前記第2の記録媒体に記録される情報記録装置を提供する。
【0006】
請求項6に記載の発明は、一の情報が複数個記録された第1の記録媒体から読み出した一の情報を第2の記録媒体へ記録する方法であって、前記一の情報を前記第2の記録媒体へ記録し、前記第2の記録媒体へ記録される前記一の情報が記録済みかを示す履歴情報を記録履歴に記録し、前記第1の記録媒体に記録された各一の情報を前記第2の記録媒体へ記録するとき、前記記録履歴を参照して前記履歴情報を判別し、ユーザによって前記第一の記録媒体に記録された一の情報が個別に記録元として指示されることなく、判別された前記履歴情報に基づく前記一の情報が前記第2の記録媒体に記録済みであるときは、当該一の情報の前記第2の記録媒体への記録を中断し、前記一の情報が前記第2の記録媒体に未記録であるときは、前記一の情報を所定のファイル形式に圧縮して前記第2の記録媒体に記録することを、前記読み出した一の情報の各々について順次行い、前記履歴情報を前記第2の記録媒体に記録する情報記録方法を提供する。
【0007】
このように、第1の記録媒体から第2の記録媒体へ、例えば、音響信号情報を記録する際に、トラックの記録履歴を参照し、トラックの記録の可否を決定することにより、トラックの記録が重複して行われてしまうのを避けることができる。これにより、ユーザによる記録管理の負担を軽減すると共に、第2の記録媒体の記録容量を有効に使用することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明を音声情報記録再生装置に適用した実施の形態を示す。音声情報記録再生装置100は、情報記録装置の一例を構成し、複数の音声情報記録媒体を用いて音響信号情報の記録再生を行うことができる。音声情報記録再生装置100では、バス170を介して、CD-ROMドライブ110、第2の記録媒体であるCD-R/RWを装着する記録手段であるCD-R/RWドライブ112、第1の記録媒体であるハードディスクを有する読み出し手段であり、履歴情報保持手段でもあるハードディスク・ドライブ114、メモリカード・ドライブ116等の複数の音声情報記録媒体の駆動装置間で、音響信号情報の送受信が行われる。
【0009】
バス170には、デジタル信号を出力するCD-ROMドライブ・インターフェース130、及びデジタル信号を入出力するCD-R/RWインターフェース132、ハードディスク・ドライブ・インターフェース134、メモリカード・ドライブ・インターフェース136が接続されている。各々のインターフェースには、CD-ROMドライブ110、CD-R/RWドライブ112、ハードディスク・ドライブ114、メモリカード・ドライブ116が接続されている。CD-ROMドライブ110から出力されるデジタル信号はCD-ROMドライブ・インターフェース130を介してバス170に送信され、他のドライブから入出力されるデジタル信号は各々のインターフェースを介してバス170と送受信される。
【0010】
アナログ信号を入力するための、A/Dコンバータ(Analog to Digital Converter)138及びアナログ信号を出力するためのD/Aコンバータ(Digital to Analog Converter)140がバス170に接続されている。A/Dコンバータ138に接続されているアナログ入力端子118からアナログ信号が入力されると、A/Dコンバータ138によって入力されたアナログ信号はデジタル信号に変換され、バス170に送信される。バス170からデジタル信号が送信されると、D/Aコンバータ140によって送信されたデジタル信号はアナログ信号に変換され、D/Aコンバータ140に接続されたアナログ出力端子120に出力される。
【0011】
エンコーダ156及びデコーダ158は、音響信号情報を圧縮、解凍するためにバス170に接続されている。例えば、エンコーダ156はバス170から受信したWAVデータ(パーソナルコンピュータで扱われる最も基本的な音響信号ファイルの形式)をMP3データ(MPEG Audio Layer-3規格で圧縮された音響信号ファイルの形式)に変換してバス170に送信する。同様に、デコーダ158は、MP3データをWAVデータに変換する。
【0012】
ROM150及びRAM152がバス170に接続されている。ROM150は音声情報記録再生装置100を制御するプログラムを記録している。RAM152は、エンコーダ156、デコーダ158における音響信号情報の変換の際の一時的なバッファとして使用される。
【0013】
ユーザとのインターフェースとして、操作パネル160及び表示パネル162がバス170に接続されている。ユーザは表示パネル162に表示されるメニューにしたがって、操作パネル160を操作することによって、音声情報記録再生装置100に複数の作業を指示することができる。
【0014】
制御手段であるコントローラ154は、上記全ての機器を制御するためにバス170に接続されている。バス170に送信された音響信号情報がどの装置によって受信され、どのような操作を受けるかというような制御は、操作パネル160を介して行われるユーザの指示に基づくROM150内のプログラムの実行によって、コントローラ154が制御する。
【0015】
次に実施の形態の作用を図2乃至図7を参照して説明する。本実施の形態は第1の記録媒体であるハードディスクから音響信号情報を読み出して、第2の記録媒体であるCD-R/RWに該音響信号情報を記録する。
【0016】
図3は、ハードディスクドライブ114に記録されているトラックの一つを、CD-R/RWに記録する際のデータ・フローである。図3に示すように、ハードディスクドライブ114は複数のトラックを各々有する複数の(本実施の形態では2つの)フォルダ202、204を有する。フォルダ202、204は、本実施の形態の特徴である記録履歴206、208を各々有する。
【0017】
CD-R/RWには現在何も記録されていない状態であるとし、図3に示すハードディスクドライブ114のフォルダ「Album1」202のトラック「Track1-1」をCD-R/RWドライブ112に装着されているCD-R/RWに記録する際の作用を説明する。CD-R/RWには「AIWA001」というラベル222が付加されている。
【0018】
図2のステップ302で、ユーザにより操作パネル160を介して記録の指示が行われたかどうかが判定される。ここでは、ハードディスクドライブ114のフォルダ「Album1」202のトラック「Track1-1」をCD-R/RWのフォルダ「AlbumX」224に記録するように、操作パネル160を介して、ユーザから指示が行われる。ユーザからの指示が行われたことがステップ302で判定されると、ステップ304で、パラメータiに1がセットされる。このパラメータiはこれから記録対象となるトラックがステップ302で指示されたトラックのうち、何番目のトラックであるかを示す。ここでは、トラック「Track1-1」がトラック1として、記録対象となる。
【0019】
ステップ306で、トラック「Track1-1」が属するフォルダ「Album1」202の記録履歴206が参照され、ステップ308で、記録履歴206にトラック「Track1-1」をCD-R/RW「AIWA001」に記録したという履歴情報があるかどうか判定する。履歴情報がないと判定されると、ステップ310で、コントローラ154の指示によりハードディスクドライブ114からフォルダ「Album1」202のトラック「Track1-1」が読み出され、CD-R/RW「AIWA001」のフォルダ「AlbumX」224に記録される。ステップ312で、トラック「Track1-1」の記録が終了したことが判定されるまで、ステップ310、312の処理が繰り返される。
【0020】
ステップ312で、トラック「Track1-1」の記録が終了したことが判定されると、ステップ314で、図4の記録履歴206の詳細に示されるように、記録履歴に今回の記録の履歴情報が書き込まれる。即ち、トラック「Track1-1」が記録されたCD-R/RWのラベル「AIWA001」及び記録された日付が記録履歴に記録される。ステップ316で、ステップ302で指示された全てのトラックの記録が終了したかどうか判定される。今回は一つのトラック「Track1-1」のみが記録対象として指示されていたため、記録は全て終了したと判定され、ここで処理は終了する。
【0021】
引き続き、図6に示されるように、ハードディスクドライブ114のフォルダ「Album1」202の全てのトラックをCD-R/RW「AIWA001」のフォルダ「AlbumY」226に記録する場合を説明する。
【0022】
ステップ302で、ユーザにより操作パネル160を介して、ハードディスクドライブ114のフォルダ「Album1」202の全てのトラックをCD-R/RW「AIWA001」のフォルダ「AlbumY」226に記録するように指示が行われたことが判定されると、ステップ304で、パラメータiに1が設定される。これにより、記録対象となるトラックは、ステップ302で指示されたトラックのうち1番目のトラックであるトラック「Track1-1」となる。
【0023】
ステップ306で、フォルダ「Album1」202の記録履歴206が参照され、ステップ308で、図5に示すようにトラック「Track1-1」が既にCD-R/RW「AIWA001」に記録されていることが判定される。処理はステップ316に進み、指示された全てのトラックの記録が終了したかどうかが判定される。トラック「Track1-1」以外にも記録を指示されたトラック「Track1-2」、「Track1-3」があるため、処理はステップ318に進む。ステップ318でパラメータiに1が加算され、これから記録対象となるトラックがステップ302で指示されたトラックのうち、2番目のトラックであるトラック「Track1-2」であることが示される。
【0024】
処理はステップ306に戻り、トラック「Track1-2」を記録対象として記録処理が行われる。CD-R/RW「AIWA001」にまだ記録されていないトラック「Track1-2」及び「Track1-3」の記録処理に関しては、トラック「Track1-1」がCD-R/RWドライブ112に記録された際と同様であるので、説明を省略する。
【0025】
上記処理の結果、図6に示されるように、CD-R/RW「AIWA001」のフォルダ「AlbumY」226にはトラック「Track1-2」及び「Track1-3」のみが記録され、既にフォルダ「AlbumX」224に記録されていたトラック「Track1-1」の記録は行われない。また、図7に示されるように、トラック「Track1-2」及び「Track1-3」の履歴情報が記録履歴206に記録される。
【0026】
このように、ハードディスクドライブに記録された音響信号情報をCD-R/RWに記録する際に、記録履歴に記録された履歴情報を参照することにより、CD-R/RWにトラックを重複して記録することを避けることができ、CD-R/RWの記録容量を有効に使用することができるようになると共に、ユーザによる記録管理の負担を軽減することができる。詳細には、インターネット配信などにより、ハードディスクドライブの既存のフォルダ内に新しいトラックが追加記録された場合に新しく追加されたトラックのみをCD-R/RWに記録する際にも、ユーザは当該フォルダを記録元として指示するだけで、当該フォルダに追加記録されたトラックのみがCD-R/RWに記録される。したがって、ユーザは新しく追加されたトラックを個別に記録元として指示する必要がない。
【0027】
なお、本実施の形態では、第1の記録媒体としてハードディスク、第2の記録媒体としてCD-R/RWを用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1の記録媒体及び第2の記録媒体としてメモリカード等を使用してもよいし、第1の記録媒体としてCD-ROMを使用してもよい。CD-R/RWは第1の記録媒体として使用されてもよいし、ハードディスクは第2の記録媒体として使用されてもよい。
【0028】
また、本実施の形態では、記録対象となるトラックを変更するためにパラメータiを使用したが、本発明はこれに限定されない。
【0029】
第2の記録媒体が上書き可能な媒体であれば、記録履歴は第2の記録媒体側に保持されてもよい。本実施の形態では、フォルダ毎に記録履歴を保持させるようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えば、各記録媒体毎に一つの記録履歴を保持するようにしてもよい。CD-R/RWのような追記型の記録媒体に記録履歴を記録する場合には、1つのトラック毎に1つの記録履歴を保持させるようにしてもよい。また、本実施の形態では、記録履歴に履歴情報としてトラック名、記録先の記録媒体のラベル、記録日付が記録されるが、本発明はこれに限定されない。本実施の形態では、音響信号情報の形式を特に限定しない。音響信号情報はMP3形式、WAV形式、又は他の何れの形式であってもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明は、第1の記録媒体に記録された情報を第2の記録媒体に記録する際に、記録履歴を参照することにより、第2の記録媒体に既に記録されている情報を重複して記録することを避けることができ、第2の記録媒体の記録容量を有効に使用することができるようになると共に、ユーザによる記録管理の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の音声情報記録再生装置のブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態のフロー・チャートである。
【図3】 本発明の実施の形態のデータ・フローである。
【図4】 本発明の実施の形態の記録履歴である。
【図5】 本発明の実施の形態のデータ・フローである。
【図6】 本発明の実施の形態のデータ・フローである。
【図7】 本発明の実施の形態の記録履歴である。
【符号の説明】
112 CD-R/RWドライブ
114 ハードディスク・ドライブ
154 コントローラ
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2016-03-02 
結審通知日 2016-03-04 
審決日 2016-03-16 
出願番号 特願2000-253436(P2000-253436)
審決分類 P 1 113・ 113- ZAA (G11B)
P 1 113・ 121- ZAA (G11B)
最終処分 成立  
特許庁審判長 酒井 朋広
特許庁審判官 ゆずりは 広行
関谷 隆一
登録日 2008-07-25 
登録番号 特許第4158324号(P4158324)
発明の名称 情報記録装置及び情報記録方法  
代理人 豊島 匠二  
代理人 松野 仁彦  
代理人 富岡 英次  
代理人 越柴 絵里  
代理人 佐竹 勝一  
代理人 富岡 英次  
代理人 豊島 匠二  
代理人 越柴 絵里  
代理人 佐竹 勝一  
代理人 松野 仁彦  
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