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審決分類 審判 全部無効 2項進歩性  A01K
審判 全部無効 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮  A01K
審判 全部無効 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明  A01K
管理番号 1315953
審判番号 無効2012-800100  
総通号数 200 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-08-26 
種別 無効の審決 
審判請求日 2012-06-13 
確定日 2013-07-11 
訂正明細書 有 
事件の表示 上記当事者間の特許第4616162号発明「犬のトイレ仕付け用サークル」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 請求のとおり訂正を認める。 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。 
理由 第1 手続の経緯
本件の手続の経緯は以下のとおりである。

平成17年12月 9日 本件出願(特願2005-356334)
平成21年 4月 7日 拒絶査定
平成21年 7月13日 審判請求(不服2009-12706)
手続補正
平成22年10月 5日 審決(不服2009-12706:原査定取り消し)
平成22年10月29日 設定登録(特許第4616162号)
平成24年 1月26日 別件無効審判請求(無効2012-800005)
平成24年 6月11日 別件無効審判請求(無効2012-800097)
平成24年 6月13日 本件無効審判請求(無効2012-800100)
平成24年 9月 3日 被請求人より審判事件答弁書提出
平成24年 9月12日 手続中止
平成24年10月 5日 別件無効2012-800005審決(審判の請求は成り立たない。)
平成24年10月 5日 別件無効審判請求(無効2012-800161)
平成24年10月18日 請求人より上申書提出(中止解除要望)
平成24年11月 2日 請求人より上申書提出
平成24年11月 7日 中止解除
平成24年12月26日 被請求人より無効2012-800161の訂正請求書提出(平成25年1月22日補正)
平成25年 1月 9日 無効2012-800097,無効2012-800100,無効2012-800161を併合
平成25年 1月22日 請求人より証人尋問申出書,尋問事項書提出
平成25年 1月28日 請求人より上申書提出(特許権侵害差止等請求事件の被告準備書面及び証拠説明書)
平成25年 1月29日 審理事項通知
平成25年 2月15日 請求人より口頭審理陳述要領書提出
平成25年 2月19日 被請求人より口頭審理陳述要領書提出
平成25年 2月26日 請求人より口頭審理陳述要領書(2)提出(無効2012-800161について)
平成25年 3月 5日 被請求人より口頭審理陳述要領書(2)提出
平成25年 3月 5日 証拠調べ(証人尋問)及び口頭審理の後,無効2012-800097,無効2012-800100,無効2012-800161を分離
平成25年 3月12日 被請求人より上申書提出
平成25年 3月27日 請求人より上申書提出


第2 当事者の主張
1 請求人の主張の概要
請求人は,特許第4616162号の請求項1及び2に係る発明についての特許を無効とする,審判費用は被請求人の負担とする,との審決を求め,甲第1?17号証を提出し,証人尋問を申し出て,次の無効理由を主張した。

[無効理由の概要]
(1)第1の無効理由(本件訂正発明1:特許法第29条第2項)
本件訂正発明1は,その出願前に公然知られた発明及び頒布された刊行物に記載された発明(甲第1号証及び甲第2号証)から当業者が容易に発明することができたものであり,よって特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり,本件特許は特許法第123条第1項第2号の規定により無効である。
具体的には,甲第1号証に係る公然知られた引用発明1に甲第2号証に記載された引用発明2を適用することは当業者が容易に推考できたものであり,よって本件訂正発明1は引用発明1及び2から当業者が容易に想到できたものである。また,本件訂正発明1の効果も引用発明1及び2から予測できる以上のものではない。

(2)第2の無効理由(本件訂正発明1:特許法第29条第2項)
本件訂正発明1は,その出願前に公然知られた発明及び頒布された刊行物に記載された発明(甲第1号証及び甲第3号証)から当業者が容易に発明することができたものであり,よって特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり,本件特許は特許法第123条第1項第2号の規定により無効である。
具体的には,甲第1号証に係る公然知られた引用発明1に甲第3号証に記載された引用発明3を適用することは当業者が容易に推考できたものであり,よって本件訂正発明1は,引用発明1及び3に基づいて当業者が容易に想到できたものである。また,本件訂正発明1の効果も引用発明1及び3から予測できる以上のものではない。

(3)第3の無効理由(本件訂正発明1:特許法第29条第2項)
本件訂正発明1は,その出願前に公然知られた発明及び頒布された刊行物に記載された発明(甲第1号証,甲第7号証ないし甲第10号証)から当業者が容易に発明することができたものであり,よって特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり,本件特許は特許法第123条第1項第2号の規定により無効である。
具体的には,甲第1号証に係る公然知られた引用発明1に甲第7?10号証に記載されている周知技術を適用することは当業者が容易に推考しうるものである。また,本件訂正発明1の効果も引用発明1及び上記周知技術に記載のものから予測できる以上のものではない。

(4)第4の無効理由(本件訂正発明2:特許法第29条第2項)
本件訂正発明2は,上記第1?第3の無効理由で無効である本件訂正発明1に技術常識といえる構成を付加したものにすぎず,よって特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり,本件特許は特許法第123条第1項第2号の規定により無効である。

[証拠方法]
甲第1号証 陳述書(2012年3月30日付け,有限会社サイズ代表取締役社長榊原幸弘作成)
資料まる1 2005年1月21日,「財団法人日本産業デザイン振興会」発行,「グッドデザインアワード・イヤーブック GOOD DESIGN 2004 2005」 表紙,目次,第100ページ,奥付,裏表紙
資料まる2 公益法人日本デザイン振興会ホームページ「GOOD DESIGN AWARD2004年受賞,受賞番号04A02054」の関係ページをプリントしたもの
資料まる3 有限会社創作工房のホームページ「Joint Circle」をプリントしたもの
資料まる4 A3販売促進用チラシの作成日記載リストをプリントしたもの
資料まる5 2004年(平成16年)7月20日作成の販売促進用チラシのデータをプリントしたもの
資料まる6 ジョイントサークル取り扱い説明書作成日記載リストをプリントしたもの
資料まる7 2004年(平成16年)6月2日作成のジョイントサークル取り扱い説明書をプリントしたもの
資料まる8 有限会社創作工房のジョイントサークルの広報及び販路を記載した説明書
資料まる9 登録実用新案第3116458号公報
甲第2号証 実公平3-33255号公報
甲第3号証 登録実用新案第3059475号公報
甲第4号証 杉浦基之監修,「赤ちゃん犬のしつけと育て方」2001年6月22日 2刷発行,(株)主婦と生活社,50?52ページ
甲第5号証 三村雅文,12to12,畠山孝雄編集,「うさぎパラダイス」1999年2月15日 12刷発行,(株)主婦と生活社,102ページ,103ページ
甲第6号証 霍野晋吉著,「ハムスター・ウサギ・フェレットなどの飼い方」1996年11月20日発行,成美堂出版,第82ページ
甲第7号証 特開2003-23904号公報
甲第8号証 中華民国専利公報第226065号公報及びその部分訳
甲第9号証 登録実用新案第3116458号公報
甲第10号証 特許第3370834号公報
甲第11号証 登録実用新案第3058181号公報
甲第12号証 登録実用新案第3064832号公報
甲第13号証 特開2003-289738号公報
甲第14号証 杉浦基之監修,「赤ちゃん犬のしつけと育て方」2001年6月22日 2刷発行,(株)主婦と生活社,目次,68?69ページ
甲第15号証 大友藤夫,小方宗次監修,「06・07年版 犬の医・食・住」2005年11月29日発行,株式会社どうぶつ出版,目次,114ページ,178?179ページ,190?191ページ
甲第16号証 本件特許第4616162号公報
甲第17号証 本願特許願2005-356334号の平成22年4月27日付け回答書

[人証]
証人 榊原幸弘

2 被請求人の主張の概要
被請求人は,特許第4616162号の明細書及び特許請求の範囲を無効2012-800161号の平成24年12月26日付け訂正請求書に添付した明細書,特許請求の範囲のとおり訂正することを求め,本件無効審判の請求は成り立たない,審判費用は請求人の負担とするとの審決を求めた。

[証拠方法]
乙第1号証 「サークル使用状況に関してのWeb調査」,サークルに関する新たな商品を開発する目的で実施したアンケート調査
乙第2号証 「トイレ本体に関するアンケート」,サークルに関する新たな商品を開発する目的で実施したアンケート調査
乙第3号証 「ペティオ トイレスペース付き木製サークル」,アンケート調査から検討・作成された内部資料
乙第4号証 「Wood circle having Toile space & Toilet for dogs」,アンケート調査から検討・作成された内部資料
乙第5号証 「DVD」,本件訂正発明1と仕切を着脱するサークルによるトイレの仕付けの容易さの相違について犬を用いて比較したもの
乙第6号証 「DVDこま取り」,上記内容のこま取り
乙第7号証 「All Aboutの”ペットと人の快適な住空間づくり”との記事をプリントしたもの」
乙第8号証 株式会社富士経済,「2008年 ペット関連市場マーケティング総覧」,表紙,230?235ページ
乙第9号証 「犬用サークル売り上げ数量・金額の推移」,本件訂正発明1実施品の売上高
乙第10号証 「グッドデザインファインダーの受賞番号04A02054に関する記事をプリントしたもの」
乙第11号証 「株式会社ジョーカーのホームページ」を印刷したもの
乙第12号証 「株式会社島忠のホームページ(リクナビ)」を印刷したもの


第3 訂正について
1 訂正の内容
本件は,無効2012-800161号と一時併合されたものであり,無効2012-800161号の平成24年12月26日付け訂正請求書(平成25年1月22日補正)による訂正事項は,以下のとおりである。
(1)訂正事項a
特許第4616162号における特許請求の範囲の請求項1および請求項2を
「【請求項1】
複数のパネルが連結されたサークル本体の内部で,収容した犬のトイレの仕付けを行う犬用サークルにおいて,
前記サークル本体の内部空間が中仕切体によって仕切られることにより住居スペースとトイレスペースに区画されており,
前記中仕切体には,犬が出入り可能な仕切出入口が開口されるとともに,この仕切出入口を開閉する仕切扉が設けられ,この仕切扉を介して住居スペースとトイレスペースとの間を犬が行き来できるように或いは行き来が規制されるように構成されていることを特徴とする犬のトイレ仕付け用サークル。
【請求項2】
請求項1に記載の犬のトイレ仕付け用サークルにおいて。
前記仕切出入口の開放時および閉鎖時にそれぞれ仕切扉を係止する仕切出入口ロック手段が設けられたことを特徴とする犬のトイレ仕付け用サークル。」(以下,「訂正発明1」等という。)に訂正する。

(2)訂正事項b
明細書の【0001】の記載を
「【0001】
本発明は,内部に犬を入れてトイレの仕付けを行う犬のトイレ仕付け用サークルに関する。」に訂正する。

(3)訂正事項c
明細書の【0003】の記載を
「【0003】
ところで,犬の飼い主は,サークルの中に犬用トイレを置いて使用していることが多い。そして,犬にトイレの仕付けを行う際,飼い主が犬の排泄時が近づいたと察知すれば,まず犬をトイレに誘導し,犬がトイレで排泄を終えると,トイレで排泄ができたことを誉めて学習させるという手順を踏むのが通常である。
【特許文献1】特開2001-245545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】」に訂正する。

(4)訂正事項d
明細書の【発明の名称】,段落【0002】,【0004】,【0005】,【0006】,【0007】,【0008】,【0009】,【0010】,【0011】,【0012】,【0013】,【0015】,【0016】,【0019】,【0021】,【0022】,【0025】,【0030】,【0031】,【0032】,【0035】,【0036】,【0040】,【0041】,【0042】,【0043】,【0044】,【0045】,【0046】,【0047】,【0048】の記載において,「ペット」を「犬」に訂正する。

2 本件訂正の適否
これらの訂正事項について検討する。
上記訂正事項aは,訂正前の特許請求の範囲の請求項1,2に記載された,「ペット」を「犬」に限定しようとするものであるから,特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
ここで,「犬」との限定事項は,技術分野を記した【0001】において,「本発明は,内部に犬や猫などのペットを入れて・・・」と記載され,背景技術を記した【0003】に「ペット,特に犬の・・・」と記載されているから,当該限定事項による訂正は,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載されている事項の範囲内の訂正である。

また,上記訂正事項b?dについては,上記特許請求の範囲の減縮に伴い,明細書の記載と特許請求の範囲の記載との整合を図ったものであるから,明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。

したがって,上記訂正事項a?dは,特許請求の範囲の減縮,明りょうでない記載の釈明を目的とし,いずれも,願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載されている事項の範囲内の訂正であり,また,実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものではない。
よって,本件訂正は,平成23年法律第63号改正附則第2条第18項によりなお従前の例によるとされる同法による改正前の特許法第134条の2ただし書き,及び同条第5項において準用する同法第126条第3項,4項の規定に適合するので適法な訂正と認める。


第4 本件特許発明
上記「第3 訂正について」において,本件訂正を適法な訂正と認めたので,本件特許の請求項1及び2に係る発明は,「第3 訂正について 1 訂正の内容 (1)訂正事項a」に記載された訂正発明1及び2である。


第5 無効理由についての判断
1 証拠方法の記載内容
本件特許の出願日前に頒布された刊行物である甲第2号証?甲第15号証には,次の事項が記載されている。(下線は,当審にて記載。)

(1)甲第2号証(実公平3-33255号公報)
(1a)「「産業上の利用分野」
本考案は,主として犬,猫,小鳥,マウス,うさぎ等動物飼育籠に於ける出入口,仕切壁,通路等に開閉自在に設けられて扉の規制装置に関するものである。」(1欄20行?24行)
(1b)「「作用」
次に本考案の作用状態を説明すると,規制杆8が飼育籠1の扉枠杆2を構成する下方側の横杆4上に隣接して載架されている第3図イの状態においては,規制杆8と扉7の下端とは離間されており,扉7は開放状態(フリー状態)となつている。したがつて扉7は図示の如く自由に回動するので,動物等の出りが自由に行えるのである。そこで扉7を閉塞しようとするときは,同図イの二点鎖線で示す如く規制杆8を上方へ引上げ,その間に扉7の下端部を挿入する。ついでこの状態のままで規制杆8のストツパー片9,9及び扉7の下部を飼育籠1の内方へと移行させつつ,前記ストツパー片9,9の下部が下方側の横杆4を乗り越えたならば,規制杆8及びストツパー片9,9を下げる。これによりストツパー片9,9の下部が下方側の横杆4の裏側に隣接掛止され同図ロの状態となり,この掛止と扉枠杆2の両縦杆5,6に規制杆8が捲装されていることと相俟て,規制杆8は固止状態となると共に,この規制杆8はストツパー片9,9の掛止によりその位置が前記フリー状態の時より僅か上方に位置する。したがつて規制杆8内に挿入された扉7は,これより脱抜することができず,図示のように扉7は規制杆8,ストツパー片9,9等を介して固定状態に保持されるので,扉7は閉塞状態(ロツク状態)となるのである。そして前記閉塞の解除は,先ず規制杆8を両縦杆5,6をガイドにして少し引き上げて,そのストツパー片9,9を下方側の横杆4より離間させる。つづいて更に規制杆8を引き上げることによりストツパー片9,9と下方側の横杆4との掛止が解かれる。そこで規制杆8を押下げ前記横杆4上に載架すれば,最初の状態にもどり扉7は開放状態となる。」(3欄8行?41行)
(1c)「「実施例」
図面は本考案の一実施例を示しており,1は犬,猫,うさぎ等動物の飼育籠で,この飼育籠1の一面には出入口,仕切り壁用の出入口(飼育籠内に仕切り壁体を設けた場合である。図示せず),通路用として開設される方形の開口部を囲繞する扉枠杆2が設けられており,この扉枠杆2は飼育籠1を構成する上方側の横杆3と下方側の横杆4及びこれと直交する左右の縦杆5,6を井形に交わらせて形成されている。7は扉枠杆2の上方側の横杆3に回動自在に吊架された扉で,扉枠体2と略同じ大きさとされている。尚扉7の丈の正確な寸法については後述する。8は扉枠体2の両縦杆5,6に上下動可能かつ僅か揺動可能(第2図で手前と後方である。)に捲装された平面視して偏平環状若しくは両端部が偏平環状になる規制杆で,この例では規制杆8は外方杆材8aと内方杆材8b及び両杆材8a,8bを連結する連結杆材8c,8cとで構成されており,この規制杆8が下降限にある時外方杆材8aは下方側の横杆4上に載架される構造となつている。そしてこの規制杆8の外方杆材8aにはこの例では二本のストツパー片9,9が垂下されており,このストツパー片9,9は前述の如く下方側の横杆4の裏側に掛止できる。この場合規制杆8は前記下降限より僅か上方に位置するようになる(第3,4図ロの状態)。そして扉7の丈と規制杆8との関係,及び規制杆8の操作を介して扉7の動きを規制する方法は,下記のようになつている。
先ず,前述の如く,規制杆8が,下降限にあるとき,即ち,規制杆8の外方杆材8aが,下方側の横杆4上に載架されているとき(下方側の横杆4上面に乗つているとき,以下同じ)は,この規制杆8より離間する。いわゆる扉7の下枠杆7aと,規制杆8との間に,僅かの隙間Aが形成される。この隙間Aを利用して,扉7が開閉される。
また前述の如く,規制杆8のストツパー片9,9が下方側横杆4に掛止されているとき,即ちストツパー片9,9が,下方側の横杆4上に載架されているときは,内外方杆材8b,8aで扉7の下枠杆7aを挾持して,この扉7の開閉を規制するか,又は内外杆材8bで扉7の下枠杆7aの外方への開扉を規制し,扉7の動物籠1の外方への動きが停止されている(勿論扉7の動物籠1の内方への動ぎは可能であり,例えば水,餌の取り替え等ができる。第4図ロ参照)。尚以上は動物籠1の出入口について詳述したが,その他通路とか仕切壁とかの開閉扉にも採用できる」(4欄16行?5欄19行)
(1d)「「考案の効果」
本考案は以上詳述したように,動物籠等の扉枠杆に扉を回動自在に設けると共に,この扉の回動若しくは内方へのみの回動または停止を司る規制杆を前記扉枠杆に設ける構成であるので,扉の取り扱いが,開放,内方へのみ開放または閉塞という三通りが可能となり大変に便利であり,動物等の飼育に最適であること,また飼育する動物の種類とか習性,しつけの程度等により随時使い分けることができ重宝する。」(5欄23行?6欄9行)
(1e)第1図?第4図には,以下の記載がある。



(2)甲第3号証(登録実用新案第3059475号公報)
(2a)「【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は,ペット(愛玩動物)を飼育するためのペット飼育容器に関し,詳しくは,たとえば,ウサギのように巣穴にもぐる習性のあるペットを飼育するのに適したペット飼育容器に関する。」
(2b)「【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ペットを飼育するにあたっては,上手に躾ないとペットが飼育容器の至る所で排泄を行ってしまい,清掃しづらいところに排泄されると悪臭に悩まされることになりかねない。ところが,人間の言葉を理解できないペットに排泄の躾をすることは,必ずしも容易なことではない。また,ペットは,種類によって様々な習性を持っており,その習性に合わせて躾る必要がある。逆に,その習性を利用してペットの躾を行えば,習性を利用することなく漠然と行う場合に比べてより効果的な躾ができる,と考案者らは考えた。本考案が解決しようとする課題は,上述したように,ペットの習性,特に,巣穴にもぐる,という習性を利用してペットに排泄の躾を行うことができ,もって,巣穴と排泄場所とが分離された清潔なペット飼育容器を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために考案者らは,まず,ペット飼育容器のトレイ部に,巣穴に見立てた第2の飼育室を第1の飼育室とは別個に設けるとともに,この第2の飼育室の入口を開閉できるように構成した。これは,ペットが所定の場所で排泄するようになるまで,つまり,自分の排泄場所を認識するまで第2の飼育室に入ることを禁止し,認識してから入口を開放してペットが第2の飼育室,つまり,巣穴の中に入れるようにした。こうすれば,第2の飼育室の中でペットが排泄することはないので,第2の飼育室内が排泄物で汚れることはなく,したがって,悪臭を発生することがない,というわけである。本考案は,このような観点からなされたものである。その詳しい内容については,項を改めて説明する。なお,課題を解決するための手段の欄の随所において記載した用語の意義等は,その性質上可能な限り何れの請求項においても適用されるものとする。
【0005】
請求項1に記載した考案の構成
請求項1に記載した考案に係るペット飼育容器(以下,「請求項1の飼育容器」という)は,ペットを飼育するための第1の飼育室と,前記第1の飼育室の下端部に着脱自在に取り付けられるトレイ部と,を備えている。請求項1の飼育容器の特徴は,前記トレイ部は,ペットが入れる大きさの第2の飼育室と,当該第2の飼育室と隣接する凹所と,が設けられ,前記凹所から前記第2の飼育室に出入りするための開口部が,当該第2の飼育室を形成する壁部に形成され,前記開口部は,開閉ドアによって開閉されるように構成され,前記凹所の床部は,排泄物を受けるためのペットトイレによって構成され,当該ペットトイレは,前記トレイ部に対して着脱自在に構成されていることにある。第1の飼育室は,篭状のケージや合成樹脂製の枠体等によって構成されるのが一般的である。第2の飼育室は,ペットが巣穴として認識できる程度に周りを囲まれた空間のことをいう。ペットトイレは,少なくともペットの排泄物を受けられるように構成されており,トレイ部に取り付けたり取り外したりできるものであれば,どのような形状でもよい。」
(2c)「【0018】
開口部と開閉ドアの構成
図1及び3を中心にして,開口部37と開閉ドア7について説明する。図1に示すように開口部37は,ウサギが第2の飼育室31内へ入ったり外へ出たりできるように,第2の飼育室31を形成する壁部35に開けられている。開口部37は,ウサギの大きさに合わせた半円状に形成され,同じく半月状の開閉ドア7によって開閉されるようになっている。図3に示すように開閉ドア7は,壁部35に固定した枢軸53によってその中央部が支持され,この枢軸53の周りを回転するように構成されている。本実施形態における開閉ドア7を,このような回転方式にしたのは,回転方式であれば開閉ドア7を凹所55方向に開いたりする等の必要がないのため開放に必要な占有空間を不要にできるからである。図3の実線は閉鎖時の開閉ドア7を,同じく仮想線は開放時の開閉ドア7を,それぞれ示している。なお,符号7nは,開閉ドア7を開閉させるときに飼育者が指を掛けられるように形成した開閉ノブである。」
(2d)「【0020】
ウサギのトイレ躾方法
ペット飼育容器1を使用すれば,ほとんどのペットを飼育することができるが,ここでは,特にトイレ躾方法について図1を参照しながら説明する。ウサギに限らずトイレ躾は,そのペットの飼い始めが肝心である。既に説明したように,ウサギは巣穴で生活する習性を持っているが,飼い始めのウサギに何も躾を行わないと,巣穴である第2の飼育室31内で排泄するようになってしまう。そこで,飼い始めのウサギを飼育するときには開口部37の開閉ドア7を閉鎖しておき第2の飼育室31に入れないようにしておいて凹所55にて,すなわち,ペットトイレ9の上にて排泄するように躾る。図3に示す開閉ドア7を閉鎖するには,開閉ノブ7nに指を掛けて反時計方向に回転させることにより行う。
【0021】
上述したトイレ躾が完了したら,今度は,開口部37を開放してウサギが第2の飼育室31内に入れるようにする。開口部37の開放は,開閉ドア7を上記とは逆の時計方向に回転させればよい。ペットトイレ9の上で排泄するように躾られたウサギは,第2の飼育室31内で排泄することはなく,排泄するときは第2の飼育室31から出てペットトイレ9の上で行う。これによって,巣穴である第2の飼育室31と排泄場所を完全に分離させることができ,この結果,第2の飼育室31内はもとより,ペット飼育容器1全体が清潔に保たれるので排泄物が発生する悪臭によって飼育者が悩まされなくなる。さらに,前述したように,排泄物によって汚れたペットトイレ9を単独で洗浄できるので,この点からもペット飼育容器1全体を清潔に保つことができる。
【0022】
【考案の効果】
本考案に係るペット飼育容器を使用すれば,ペットの習性,特に,巣穴にもぐる,という習性を利用してペットに排泄の躾を行うことができ,もって,巣穴と併設場所が分離され,これによりペット飼育容器が清潔に保たれる。」
(2e)図1?3には,以下の記載がある。

(2f)記載事項(2e)の図1?3からみて,第1の飼育室3と第2の飼育室31との間に開口部37と壁部35があり,開口部37には開閉ドア7を有するものが記載されていると認められる。

(3)甲第4号証,甲第14号証(杉浦基之監修,「赤ちゃん犬のしつけと育て方」2001年6月22日2刷発行,(株)主婦と生活社,目次,50?52ページ,68?69ページ)
(3a)「「トイレ」といっても,トイレをしつけるためにサークルで作るスペースは赤ちゃん犬のお城。眠ったり遊ぶ場所でもあるので,できるだけ居心地よい空間にしてやりましょう。
1 トイレの場所を決める
赤ちゃん犬はトイレを場所でも覚えます。・・・」(50ページ)
(3b)「3 トイレとベッドを置いてサークルで囲う
新聞紙を敷き,ペットシーツをサークルの大きさより少し広めに敷き,ベッドになるものを置きます。ベッドは赤ちゃん犬の体の1.5倍前後が適当な大きさ。雑誌や木をベッドの下にあてがって床よりも5cmくらい高くすると,ベッドとトイレがより明確に区別できます。
人間の寝室のように,ベッドとトイレの間を板で仕切って区別するのもよい方法です。この場合,赤ちゃん犬がふたつの部屋を自由に行き来できるスペースを開けておきます。最後に,サークルでベッドとトイレを囲います。」(51ページ)
(3c)「3 うまくできたらほめる
うまくトイレができたら,ほめてから少し遊んであげます。」(52ページ)
(3d)「1 こんな時がトイレタイム
寝ていた場合,起きてすぐ。これは,朝に限りません。ご飯を食べたあと。そして,遊んだあと。赤ちゃん犬は,起きている間は,だいたい1時間ごとにトイレに行きます。
2 ソワソワしたらトイレのサイン
クンクン鳴いたり,匂いをかぐようにソワソワウロウロしだしたらトイレのサイン。
遊んでいても,こういうサインがあったらトイレに連れていきます。また,よく観察すると,トイレが近くなった時にする表情があります。それも目安になります。
3 トイレに連れていく
抱き上げてトイレへ連れていきます。
4 終る頃,「オシッコ」と声をかける
終りそうになったら「オシッコ」と声をかけます。ウンチもオシッコも「オシッコ」という同じことばを使い,口調やトーンも統一すると覚えやすくなります。
くりかえしていると,オシッコ=排泄行為という回路ができて,オシッコということばとトイレタイムが結び付きます。このことばを教えることで,外でするトイレのしつけがスムーズになります(→146ページ)。
5 ほめて遊んであげる
ペットシーツの上できちんとトイレできたら,ほめて,それから,遊んでやります。
ほめたり遊んでやることでトイレで排泄する=気持ちよい体験になっていきます。」(68?69ページ)

(4)甲第5号証(三村雅文,12to12,畠山孝雄編集,「うさぎパラダイス」1999年2月15日12刷発行,(株)主婦と生活社,102,103ページ)
(4a)「サークル内には,全面にスノコを敷き,その下の薄手のカーペットや敷布など簡単に洗えるもの(使い捨てでもいいでしょう)を敷きます。あとはサークル内にエサ入れ,水入れ,トイレ,そしてうさぎの巣箱(寝床)をセットすればOKです。」(102ページ上から3段落6行?12行)
(4b)103ページの絵には「うさぎがいる犬用サークル内の隅に箱状の巣箱を配置したもの」が記載されている。

(5)甲第6号証(霍野晋吉著,「ハムスター・ウサギ・フェレットなどの飼い方」1996年11月20日発行,成美堂出版,82ページ)
(5a)「まず,トイレにそのウサギの糞を入れて臭いをつけ,ウサギをいれて臭いを確かめさせます。そのトイレで糞をしたらごほうびをあげて。別のところでした場合は(その場所は掃除して臭いを消しておく),すぐトイレに連れて行き,トイレの場所を繰り返し教えます。そのうちにトイレを覚え,自分で行くようになるはず。
どの動物も,トイレのしつけは基本的に同じ方法で行います。」(82ページ上から3段落5行?15行)

(6)甲第7号証(特開2003-23904号公報)
(6a)「【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は,犬の習性を利用し,犬の排泄場所を特定させるしつけ(以下「トイレのしつけ」とします)を手助けする機器に関するものである
【0002】
【従来の技術】屋内で犬を飼う上で最初に行うしつけがトイレのしつけである。従来ではまず犬のトイレ場所を決め,排泄するであろう時間帯に飼い主が犬を決めた場所に連れて行き,排泄をするまで待つ。これを繰り返す。またドッグゲージに入れて育てようとした場合,ゲージの中にトイレ用シーツを敷きつめ,その上だけで排泄するように繰り返し覚えさせる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】トイレのしつけを覚えさせる時期は子犬なので,しつけを覚えさせるまでが非常に根気がいる作業です。まして初めて犬を飼う人は,どのようにしつけたらよいかわからないのが現状です。実際には次のような問題が犬を始めて飼う人を煩わせています。
・ トイレシーツの上や決まった場所で排泄するように促しても,子犬にとっては「遊んでくれている」としか思いません。
・ 排泄をするであろう時間(食事後)に飼い主が犬をトイレに連れて行っても,子犬はジャレ動き回り,飼い主が注意をそらしたころに子犬が排泄してしまった事に気づいてしまうことも多く,そのため,ある程度子犬が動き回らないように子犬を小さなドッグゲージ等に入れる必要がある。
・ 日頃ドッグゲージに入れていない子犬はドッグゲージのような何かに覆われている場所に対し,違和感をもち,排泄をしない。
・ 日頃からドッグゲージに入っている子犬は,ゲージ全体をトイレとみなし,ゲージ全体で排泄をしてしまう犬が多い。
・ またドッグゲージ内にトイレシーツを引いたところでも,その後ジャレ遊ぶことで子犬やゲージ全体が糞尿まみれになり,非常に不衛生である。
【0004】そこで本発明は上述したトイレのしつけの問題点を解消するために提案するもので,犬を初めて飼う人にも本発明を利用することで,短期間で確実に子犬のトイレのしつけができるものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】犬のトイレのしつけを行うために,犬の反復学習(スリコミ)を利用して,居住部分とトイレ部分を明確に分け,その境目に取り外し可能な仕切りを備え,トイレ部分にはトイレシーツが滑りにくく加工した引き出しトレーを備えたドッグサークル型トイレしつけ機を使用する」
(6b)「【0007】この実施の形態に係る子犬のトイレしつけ機は図1に示すように,全体を柵で囲まれています。床面はA居住エリアとBトイレエリアと2つに分かれており。AとBの境目には1段差が設けられています。また3脱着可能な仕切りでAとBの間は仕切られています。例えば3脱着可能な仕切りは網状であったり,板状であったりするもので,犬が容易にA居住エリアとBトイレエリアを通り抜けできないものとします。犬は自らの肉球の感触でそこがどんな場所か判別するので,A居住エリアの床は非常に心地が良い床面(タオル地,カーペット地)で構成されたほうがより高いトイレのしつけ効果を望めます。Bトイレエリアは例えばプラスティック素材や金属,セラミック等の清掃のしやすい素材を使用したほうがよい。3脱着可能な仕切りは両サイドがスライドして上から容易に脱着できます。Bには2引き出しトレイが設けられています。2引き出しトレイはトイレエリア全体に引き出しがついたものです。
【0008】平常時,図2を参照のとおり脱着可能な仕切りは取り外しておきます。犬は自由に走りまわることができます。
【0009】図3のとおり,犬の排泄のタイミングは食後,運動後ですが,そのタイミングに図3のとおり犬をBトイレエリアに入れ,3脱着可能な仕切りをスライド装着します。
【0010】排泄をしたら,犬をほめ,おやつをあげます。そしてA居住エリアに犬を移し,図4のように2引き出しトレイを引き,Bトイレエリアの排泄物の処理をします。
【0011】処理が終わり,3脱着可能な仕切りをはずします。図2のように元に戻します。」

(7)甲第8号証(中華民国専利公報第226065号公報)
文末の(訳)は請求人が提出した翻訳文の対応箇所である。
(7a)五・創作説明(2)14?17行

(訳)「すなわち,本創作の主な目的は多用途隔離育種ペットケージを提供することであり,それは,分離セットが上述のような柵片に嵌合する特殊な構造によって成り,種々の犬の行動習性及び生理的状況によってペットケージの飼育空間を拡大するか,又は隔離することができ,真に便利な実用性のあるものである。」
(7b)五・創作説明(3)4?21行

(訳)「図1,図2に示すように,本創作は,主に,前後の柵片(10)(11)の両側及び上部,底部にそれぞれ相対的に側方の柵片(12)(13)及び上下の柵片(14)(15)を枢設することによって構成され,該前後の柵片(10)(11)の底部で糞便トレー(16)が支えられ,該2つの側方の柵片(12)(13)の中央にヒンジ耳(17)が設けられ,それによって,側方の柵片(12)(13)を相対的に折り畳む,多用途隔離育種ペットケージであって,該前後の柵片(10)(11)及び2つの側方の柵片(12)(13)の底部は平面上の仕切片(101)(111)(121)(131)であり,これらの仕切片(101)(111)(121)(131)は内側面がケージ本体内部にある隔離網(18)と係合することができ,該隔離網(18)は,2つの平行な支え棒(181)の中央が,仕切する複数のく形体(182)に連接して構成されており,一方,前方の柵片(10)の中央の仕切において縦長の孔(101)が形成され,これによって,分離セット(20)を挿入してケージ本体を2つの収容空間に仕切ることができ,該分離セット(20)は取っ手(201)を備える仕切り(202)及び取っ手(203)を備える別の分離柵(204)から成り,なお仕切り(202)は両側の面がそれぞれ隔離網(18)と係合することによって先ずケージ本体に挿入されて中央底部に配置され,一方,該分離柵(204)は仕切り(202)の上部の縁に配置されてケージ本体に挿入され,隔離をし,(略)」

(8)甲第9号証(登録実用新案第3116458号公報)
(8a)「【0026】
(略)
また,このフェンスパネル353同士は,蝶番354によって両方向に拡開自在になるように連結されており,拘束側の一端は幾分か上下方向に移動できるように拘束されており,使用する際に筐体351から折畳まれた状態のフェンスパネル353を引き出し,適宜ペットPのプレイスペースSとなる領域を確保するようにする。
(略)」

(9)甲第10号証(特許第3370834号公報)
(9a)「【0007】またこの発明は,上記の視力測定装置を用いて実験動物の視力を測定する方法であって,視力測定装置の一方の部屋に動物を入れ,この部屋の上部に透明天井板を配設して明室とするとともに,他方の部屋に黒色天井板を配設して暗室としたのち,隔壁の開口部を開けて動物が明室から暗室へ移動するまでの時間を測定し,次いで,黒色天井板と透明天井板の位置を交換して明室と暗室を交代させ,隔壁の開口部を開けて動物が明室から暗室へ移動するまでの時間を測定することを連続して繰り返し,各試行の移動時間を指標として動物の視力を評価することを特徴とする実験動物の視力測定方法をも提供する。」
(9b)「【0010】
【発明の実施の形態】この発明の視力測定装置は,例えば,図1に示した構成からなるものを例示することができる。この視力測定装置は,4枚の黒色板(11)(12)(13)(14)からなる方形の箱体(10)で,黒色の隔壁(20)により中央が仕切られて2つの部屋(31)(32)が形成されている。これらの部屋(31)(32)は相同である。隔壁(20)には開口部(21)が設けられており,この開口部(21)を通って動物は2つの部屋(31)(32)を行き来することができる。・・・」
(9c)「【0012】
・・・この発明の視力測定装置は,隔壁に開口部を形成し,この開口部には開閉扉を設けている。図4は,この隔壁と開口部,開閉扉の構成例を示した要部側断面図である。この図4の例の場合には,相対向した開口部(21)を有する2枚の隔壁(20)により隙間(23)を形成し,この隙間(23)に開閉扉(22)を挿入している。開閉扉(22)は,この図4に示したように上方に引き上げてもよく,あるいは側方に引き出すようにしてもよい。また,隙間(23)には,例えばタイマに接続した光電素子等を配設し,開閉扉(22)の引き上げ(引出し)から動物が開口部(21)を通過するまでの時間を自動計測できるようにしてもよい。もちろん,隔壁(20)は一枚の板材とすることもでき,その場合には,隔壁(20)の両側に開閉扉(22)を設けるなどの任意の構成を採用することができる。」
(9d)「【0014】次に,この発明の視力測定方法における操作手順を,添付した図5に沿って例示する。
〔1〕隔壁(20)の開口部(21)を開閉扉(22)で遮断した状態で,一方の部屋(31)にラット(50)を入れ,この部屋(31)の上部に透明天井板(41)を配設してを明室とするとともに,他方の部屋(32)に黒色天井板(42)を配設して暗室とする。この状態で,一定の時間(例えば,1分間),ラット(50)を新しい環境に馴化させる。
〔2〕開閉扉(22)を引き上げて開口部(21)を開ける。同時に時間の計測を開始する。
〔3〕ラット(50)が明室(31)から暗室(32)へ移動するまでの時間(移動潜時)を測定する。なお,設定時間内にラット(50)が暗室に移動しない場合には,実験者が強制的に移動させる。
〔4〕ラット(50)が暗室(32)への移動を完了したのち,開閉扉(22)を下ろして開口部(21)を遮断し,一定の時間(例えば,1分間),ラットを暗視野のもとに置く。
〔5〕黒色天井板(42)と透明天井板(41)を交換し,ラット側の部屋(32)を明室とし,他方の部屋(31)を暗室とする。この状態で,一定の時間(例えば,1分間),ラット(50)を明視野の環境に馴化させる。
【0015】そして,上記のステップ〔2〕?〔5〕を1試行とし,この試行を順次連続して繰り返して,各試行の移動潜時からラットの視力を判定する。すなわち,ラットの視力が正常であれば,その好暗所性によって短時間で明室から暗室へ移動する。一方,視力障害があれば暗室への開口部を視認することが困難または不可能となり,暗室への移動潜時は長くなるか,あるいは設定時間内には移動することができない。」

(10)甲第11号証(登録実用新案第3058181号公報)
(10a)「【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は,主として室内または室外で飼育されるラビット,犬,猫,鳥,ハムスター等の愛玩小動物類を収容するためのペット飼育用ケージに関するものである。」
(11)甲第12号証(登録実用新案第3064832号公報)
(11a)「【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は,主として猫,ウサギ等の小動物や大型犬等のペットを飼育するために使用される金網状パネルによって構成された所謂ペットサークルと称するペット飼育用檻に用いるもので,檻の壁面を構成する金網状パネル周囲のパイプ体同士を連結するためのパイプ体連結金具,檻の上方開口部を閉鎖するための天井構造,扉体の檻内部へのもぐり込みを防止するための扉構造に関するものである。」

(12)甲第13号証(特開2003-289738号公報)
(12a)「【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,例えば犬や猫,鳥,ハムスターなどのペットを室内で飼育するのに使用するような,ペット用ケージやペット用サークル等のペット柵に関する。」

(13)甲第15号証(大友藤夫,小方宗次監修,「06・07年版 犬の医・食・住」2005年11月29日発行,株式会社どうぶつ出版,目次,114ページ,178?179ページ,190?191ページ)
(13a)第114ページには,「子犬の部屋はサークルを使って囲うとトイレのしつけがしやすく,大変便利です。
犬は寝床で排泄することを嫌いますから,『食事』『寝床』『排泄』の場所をそれぞれ分けられるようにするのが理想です。」と記載され,同ページの絵には,「一端が開放した中間柵で二箇所に仕切られた扉のないサークル」が記載されている。
(13b)「2-日頃の接し方
つきあい方が関係の基礎をつくる
(中略)
[犬の居場所]
(中略)
また,トイレのしつけが完了するまでは時間を決めて犬を出したり,遊んであげるようにします。
子犬は目覚めたとき,食事の後や遊んだ後に排泄をしますので,排泄を確認した後,ご褒美として20?30分ほどサークルの外に出して遊んであげましょう。子犬がトイレを失敗しないうちにサークルに戻してあげましょう。」(178?179ページ)
(13c)「まず教えたいトイレのしつけ
排泄のしつけ
『トイレのしつけ』は,子犬が家族の一員となったその日から行わなければなりません。
(中略)
■トイレの設置
P114の犬の部屋を参考にしてください。サークルを使って,犬の行動範囲を制限する方法が一番無難で,人も犬も苦労しません。
(中略)
■守るべき3カ条
まる1 早い時期に開始する
何日間か自由奔放にさせられてしまってから,慌ててしつけを始めたのでは,サークルの中に入れられることに我慢出来ず,出してもらうまで鳴き続けたり,わざと粗相をしたりする問題犬になってしまう恐れが。家に来た最初の日から,トイレのしつけのことは頭に入れておくことが大切です。
(以下略)」(190?191ページ)

2 各無効理由についての判断
(1)第1の無効理由について
ア 甲第1号証に係る発明
請求人は,平成24年11月2日付け上申書において,「甲第1号証は,株式会社サイズ代表取締役社長榊原幸弘氏が作成した陳述書及びその添付資料まる1?まる9からなり,同氏が創作したジョイントサークルが公知であることを立証するものです。」とし,そのことに関して「甲第1号証の陳述書,資料まる1?まる5,まる8を用いて,証人の証言により,尋問事項書の5.尋問事項(2)の構成まる1?まる4を有するケージが記載された資料まる5の内容のチラシが,本件特許出願日以前に複数の販売店に広告宣伝のために配布されたことにより,尋問事項書の5.尋問事項(2)の構成まる1?まる4を有するケージが記載された資料まる5の内容が公知であったことを立証する」証人尋問を申し出たので,一応,尋問事項書の5.尋問事項(2)の構成まる1?まる4による,以下の構成のものを甲第1号証に係る発明とする。
「複数のパネルで連結されたジョイントサークルであって,
サークル本体内部をストレート枠とガラスアーチ枠とにより仕切ることによりリビングとトイレに区画し,
ガラスアーチ枠には,ペットが出入り可能な出入口が開口される
ペット用サークル。」(以下,「甲1発明」という。)

イ 甲第1号証の資料まる5に記載された事項
甲第1号証の資料まる5の左側と右側には以下の記載がある。
[資料まる5左側]

[資料まる5右側]

資料まる5の左側上部に「愛犬の成長に合せ・・」と記載され,「コレはイイわん!ワタシにも買って?!」と記載され,その上に犬の顔の写真があることから,犬用であると認められる。また,アーチ枠Dには開口があることが認められる。
上記記載から,以下のことが読み取れる。
「ガラス枠A,コーナー枠B,ストレート枠C等をジョイントする犬用のジョイントサークルであって,
さらに仕切にアーチ枠Dを利用してリビングとトイレに部屋を分けられ,
アーチ枠Dには開口がある
犬用のジョイントサークル。」(以下,「資料まる5記載の発明」という。)
ここで,アーチ枠Dを利用してリビングとトイレに部屋を分けたものは,甲第1号証の資料まる5に写真や図として記載されておらず,記述だけであるから,アーチ枠Dとは別のリビングとトイレを分ける仕切り構成があるとまでは認められない。
換言すると,資料まる5には,甲1発明の「サークル本体内部をストレート枠とガラスアーチ枠とにより仕切ること」は記載されていない。

ウ 証人尋問について
請求人は,平成24年11月2日付け上申書において,「甲第1号証は,株式会社サイズ代表取締役社長榊原幸弘氏が作成した陳述書及びその添付資料まる1?まる9からなり,同氏が創作したジョイントサークルが公知であることを立証するものです。」とし,そのことに関して「甲第1号証の陳述書,資料まる1?まる5,まる8を用いて,証人の証言により,尋問事項書の5.尋問事項(2)の構成まる1?まる4を有するケージが記載された資料まる5の内容のチラシが,本件特許出願日以前に複数の販売店に広告宣伝のために配布されたことにより,尋問事項書の5.尋問事項(2)の構成まる1?まる4を有するケージが記載された資料まる5の内容が公知であったことを立証する」証人尋問(調書「請求人4」参照)を申し出た。

平成25年3月5日に証拠調べ(証人尋問)を行ったところ,心証は以下のとおりである。
(ア)資料まる5は,配布したパンフレットではなく,資料まる4に示されたパンフレット用のデータをプリントしたものである。
[資料まる4]

資料まる4に示されたパンフレット用データにおいて,第1行の「jointサークル-A3販促チラシ」の変更日は2004年7月20日となっているが,証言によれば,パンフレットの表示ないしプリントの際にはその下の行にある複数のデータを取り込んで表示ないしプリントするものである。
第9行の「基本形」の変更日は2004年10月5日となっているから,資料まる5の元となるデータは,少なくとも2004年10月5日に作成されたものを含んでいる。
資料まる8には配布したパンフレットの印刷は2004年7月と記載されており,資料まる5はそれ以降のものを含むから,配布したパンフレットと同じ内容であるとはいえない。
(イ)資料まる5には,アーチ枠Dを利用してリビングとトイレに部屋を分けたものは,写真や図として記載されていない。
すなわち,資料まる5は,「仕切にアーチ枠を利用」する「リビング&トイレ仕様」なるものが存在することまでは表しているものの,尋問事項(2)の構成まる2の「サークル本体内部をストレート枠とガラスアーチ枠とにより仕切ることによりリビングとトイレに区画し」た構成まで記載されたものではない。
そして,証人尋問で「資料まる5の内容のチラシが,・・・配布されたことにより,・・・立証する」のは,「資料まる5の内容が公知であったこと」であって,そのような証人尋問で,上記の資料まる5に記載されていない構成まる2までが公知であったとの心証形成はできない。
すなわち,請求人の申し出による証拠調べの方法で,構成まる1?まる4を有するケージ,すなわち,甲第1号証に係る発明が公知であったとの心証形成はできない。
さらに,資料まる5の右側には複数の仕様とその写真があるが,中段部に記載された「リビング&トイレ仕様の場合 +C4枚 +D1枚 +E1セット」に対応する写真のみ掲載されていない。そして,その仕様のものについて証人が証人尋問の場で図を描いたところ,中段の写真の左側のガラス扉枠Aとそれに対向する奥側の枠が無く,サークル中にある2つの枠のうち手前側がガラスアーチ枠Dである,枠の合計数が14枚である図を描いた。しかしながら,リビング&トイレ仕様の場合は+Cと+Dの合計が5枚であり,枠の数が10枚であるベーシックセットにCとDが加えられているから,枠は合計で15枚となるはずであり,証人が描いたように枠が14枚にはならない。
一方で証言によれば,証人はパンフレットの作成に深く関わっていたとのことである。
(ウ)乙第11号証によれば,資料まる8に専用パンフレット配布先として記載された「ららぽーと横浜店」は2007年3月開店であり,乙第12号証によれば,資料まる8に専用パンフレット配布先として記載された「ホームズ川口店」は2010年4月開店であって,証人がパンフレットを配布したとする2004年秋には存在していない。
このことに関して請求人は,平成25年3月27日付け上申書で「有限会社創作工房の営業マンの単なる記憶違いである。・・・陳述書本文及びその添付資料が記憶に基づいて作成されたものであることの証でもある。したがって,同添付資料まる4は,被請求人が邪推する様に改ざんされたものではなく,真実を示していることが明らかである。」旨主張している。
しかし,請求人がいうように「営業マンの単なる記憶違い」であるとすると,「営業マン」と証人とは別人であるので,証拠調べにおける証人「榊原幸弘」の証言では,どの部分に記憶違いか存在したか確認することはできず,心証形成は困難である。

以上の点,及び証人尋問の内容全体からみて,資料まる5の内容のチラシが,本件特許出願日以前に複数の販売店に広告宣伝のために配布されたことにより,甲1発明が公知であったとの心証は得ることはできない。

また,証人は証拠調べの際に資料まる5の「リビング&トイレ仕様」ではトイレ仕付けにも用いることが考えられていた旨の発言をしたが,証拠調べ(証人尋問)の内容全体からみてそのことが公知であるとの心証は得られなかった。

資料まる6,7,9については,平成25年1月22日付け尋問事項書の「5.尋問事項」に記載されておらず,尋問は無く,請求人は当該尋問事項書提出時に実質的にこれらの資料による公知の証明を求めないこととしたと認められるとともに,口頭審理において,請求人は「資料まる6,まる7,まる9は公知の立証に用いない。」(調書参照)と述べたので,これらの資料から公然知られたかの判断は行わない。

エ 判断
甲第1号証は,本件特許出願後に榊原幸弘氏がアイリスオーヤマ株式会社代表取締役社長の大山健太郎氏に提出した私文書であって,さらにその資料まる5は証人尋問を行っても上記の如く本件特許出願前に配布されたとの心証が得られないものであるので,甲第1号証,及び証拠調べをもってしても,榊原氏が創作したとする甲1発明が,本件特許出願前に公然知られたものであったということはできない。
以上のとおりであるから,甲1発明は,本件特許出願前に公然知られた発明であるということはできず,訂正発明1は,その出願前に公然知られた発明及び頒布された刊行物に記載された発明(甲第1号証及び甲第2号証)から当業者が容易に発明することができたものであるとはいえない。

オ 訂正発明1と資料まる5記載の発明との対比判断
仮に,資料まる5の内容,即ち,前記「イ」の「資料まる5記載の発明」が本件出願日である平成17年12月9日前に公然知られたものであったとしても,以下のとおりである。

(ア)訂正発明1と資料まる5記載の発明を対比すると,
資料まる5記載の発明の「ジョイントサークル」は,訂正発明1の「複数のパネルが連結されたサークル本体」に相当し,
以下同様に,
「リビング」は,「住居スペース」に,
「トイレ」は,「トイレスペース」に,
それぞれ相当する。
また,資料まる5記載の発明の「犬用のジョイントサークル」と,訂正発明1の「サークル本体の内部で,収容した犬のトイレの仕付けを行う犬用サークル」及び「犬のトイレ仕付け用サークル」とは,「犬のサークル」で共通し,
資料まる5記載の発明の「仕切にアーチ枠Dを利用して」との点は,訂正発明1の「犬が出入り可能な」,「出入口が開口される」との点と「住居スペースとトイレスペースの区画の間に犬が出入り可能な出入口が開口される」点で共通する。

そうすると,訂正発明1と資料まる5記載の発明とは,
「複数のパネルが連結された犬のサークルにおいて,
前記サークル本体の内部空間が住居スペースとトイレスペースに区画されており,
住居スペースとトイレスペースの区画の間に犬が出入り可能な出入口が開口される犬のサークル。」で一致し,以下の点で相違する。

<相違点>
犬のサークルが,訂正発明1では「サークル本体の内部で,収容した犬のトイレの仕付けを行う」「トイレ仕付け用」サークルであって,
内部空間が「中仕切体によって仕切られ」,「中仕切体には,」犬が出入り可能な仕切出入口が開口され,「仕切出入口を開閉する仕切扉が設けられ,この仕切扉を介して住居スペースとトイレスペースとの間を犬が行き来できるように或いは行き来が規制されるように構成されている」のに対して,資料まる5記載の発明では「仕切にアーチ枠Dを利用してリビングとトイレに部屋を分けられ,アーチ枠Dには開口がある」「犬用のジョイントサークル」である点。

(イ)<相違点について>
(a)訂正発明1は,「トイレ仕付け用」サークルであって,上記相違点の構成により,仕切扉を開放し犬を住居スペースからトイレスペースに誘導する際,又は開放された開口を通って,犬が自発的に住居スペースからトイレスペースに移動した際,中仕切体の開口部以外はトイレスペースと住居スペースが仕切られているため,犬が元のスペースに戻ることが抑制され,仕切扉を迅速かつ容易に閉鎖できる,トイレ仕付け時の効果を有すると認められる。

(b)資料まる5記載の発明は,「トイレ仕付け」を意図したものではなく,トイレ仕付け時の効果を向上させるための構成を付加する起因付けはない。
請求人は平成25年2月15日付け口頭審理陳述要領書2ページ最終行?3ページ4行において,「ペットサークルの構造を工夫して犬のトイレ仕付けに利用することは,当業者が常に念頭に置く自明の課題であり,また技術思想であるともいえる(ペットサークルの構造を工夫しそれを犬のトイレ仕付けに利用する先行技術として,甲4,甲7,甲15)。」と主張している。
しかしながら,甲第4,15号証にはそのような記載はなく,ペットサークル自体の構造を工夫して犬のトイレ仕付けに利用することが,当業者が常に念頭に置く自明の課題であるとの証拠はない。
また,請求人は平成25年3月27日付け上申書3ページ2?9行において,「甲1の添付資料まる1には・・・『愛犬のしつけ方・飼い方など,さまざまなニーズに応じて自由にセットアップできる室内犬用ゲージ』。ここで,「しつけ」には・・「トイレのしつけ」も含まれる(甲14,甲15)から,甲1には,引用発明1が,犬のトイレしつけに好適なサークルを提供出来ることが示唆されているといえる。」と主張している。
しかしながら,上記添付資料まる1の「愛犬のしつけ方」の「しつけ」は,一般的なしつけを漠然と記載したにとどまり,「トイレのしつけ」と特定する記載がなされていると解せるものではなく,さらに,前記「エ」に記載した様に,甲第1号証は,本件特許出願後の私文書であり,また,資料まる1は,「資料まる5記載の発明」を認定した資料まる5と,別文献であり,そのような別の文献を組合せて資料まる5記載の発明を認定することもできない。

(c)甲第2号証の記載事項(1c)には,「仕切り壁用の出入口(飼育籠内に仕切り壁体を設けた場合である。図示せず)」と記載されており,飼育籠内の仕切り壁に出入口を設ける点が記載され,さらに,「7は扉枠杆2の上方側の横杆3に回動自在に吊架された扉」も記載されているが,それら仕切り壁用の出入口や扉を,資料まる5記載の発明に適用する示唆は記載されていない。
また,甲第2号証の扉7は,記載事項(1b),(1c),(1e)からみて,横杆3に回動自在に吊架されていて,基本的には常に閉じており,「開放,内方へのみ開放または閉塞という三通り」とは,扉7を,押せば動く状態(開放),内方へは押せば動くが,外方へは押しても動かない状態(内方へのみ開放)または,どちらに押しても動かない,ロックされた状態(閉塞)という三通りの扉状態を意味していると認められるところ,そのような扉を犬のサークルに設けると,押せば動く状態(開放)であっても閉じているから,例えば子犬のトイレ仕付けなどのときには,容易なトイレ側への誘導は困難であると認められる。
さらに,甲第2号証記載の「飼育籠」は籠であり,上面を含む全面を覆う構造を有するものと認められるところ,このような構造を有する籠の扉は,籠外部からの迅速な開閉に適さない構造のものとなることから,甲第2号証の仕切り壁用の出入口や扉は,上記(a)の効果を生ずるのには適さない構成のものでもある。
記載事項(1d)には,考案の効果として,動物のしつけの程度等により使い分けることができる旨の記載があるが,使い分けるのは上記の三通りの扉状態であり,当該扉状態を仕付けの程度により使い分けることは考えられるが,仕付けの程度を向上させるため,即ち,仕付けるために用いるということまで記載されているとは認められない。

(d)そうすると,上記(b)(c)記載の様に,資料まる5及び甲第2号証記載の事項に,甲第2号証の仕切り壁用の出入口や扉を,資料まる5記載の発明に適用する示唆は存在せず,かつ,上記(a)の効果も資料まる5及び甲第2号証記載の事項から予測できるものでなく,さらに,上記(c)記載の様に,甲2号証に記載された籠や扉の構成がトイレ仕付けに適さないものであることからみても,資料まる5記載の発明に甲第2号証に記載された発明を適用して,訂正発明1の相違点に係る構成とすることが容易であるとはいえない。

以上のとおりであるから,甲第1号証に係る公然知られた資料まる5記載の発明に甲第2号証に記載された発明を適用して訂正発明1とすることは,当業者が容易になし得たものであるとはいえない。

(2)第2の無効理由について
ア 判断
上記「(1)ア」?「エ」のとおりであるから,甲1発明は,本件特許出願前に公然知られた発明であるということはできず,訂正発明1は,その出願前に公然知られた発明及び頒布された刊行物に記載された発明(甲第1号証及び甲第3号証)から当業者が容易に発明することができたものであるとはいえない。

イ 訂正発明1と資料まる5記載の発明との対比判断
仮に,資料まる5の内容,即ち資料まる5記載の発明が本件出願前に公然知られていたとしても,以下のとおりである。

訂正発明1と資料まる5記載の発明との一致点,相違点は,上記「(1)オ(ア)」に記載したとおりである。

<相違点について>
(a)甲第3号証には,記載事項(2a)の「ウサギのように巣穴にもぐる習性のあるペットを飼育するのに適したペット飼育容器に関する。」ものとして,記載事項(2f)に示した「第1の飼育室3と第2の飼育室31との間に開口部37と壁部35があり,開口部37には開閉ドア7を有するもの」が記載されている。
そして,甲第3号証の「第1の飼育室3」は,訂正発明1の「トイレスペース」に,「第2の飼育室31」は,「住居スペース」に,「開口部37」は,「仕切出入口」に,「壁部35」は,「中仕切体」に,「開閉ドア7」は,「仕切扉」に相当する。
さらに,記載事項(2d)には,「開口部37の開閉ドア7を閉鎖しておき第2の飼育室31に入れないようにしておいて凹所55にて,すなわち,ペットトイレ9の上にて排泄するように躾る。・・・上述したトイレ躾が完了したら,今度は,開口部37を開放してウサギが第2の飼育室31内に入れるようにする。」と示されており,トイレスペースに相当する凹所55には居住スペースに相当する2つの飼育室が隣接し,一方の飼育室である第2の飼育室31は凹所55との間を仕切扉に相当する開閉ドア7により閉鎖され,他方の飼育室である第1の飼育室は凹所55との間に中仕切体がないものである。
しかし,上記の様な巣穴にもぐる習性を有した動物用の特殊な構造をしたペット飼育容器の構成を,犬用のジョイントサークルである資料まる5記載の発明に適用することが当業者にとって容易であるとはいえない。
また,訂正発明1は,上記「(1)オ(イ)(a)」の効果を有するものであって,甲第3号証の開閉ドア7はトイレ躾の際にトイレに誘導して閉じるものではないから,当該効果を奏するものを容易に想到することはできない。
したがって,資料まる5記載の発明に甲第3号証に記載された発明を適用して訂正発明1とすることは,当業者が容易になし得たものであるとはいえない。

(3)第3の無効理由について
ア 判断
上記「(1)ア」?「エ」のとおりであるから,甲1発明は,本件特許出願前に公然知られた発明であるということはできず,訂正発明1は,その出願前に公然知られた発明及び頒布された刊行物に記載された発明(甲第1号証,甲第7号証ないし甲第10号証)から当業者が容易に発明することができたものであるとはいえない。

イ 訂正発明1と資料まる5記載の発明との対比判断
仮に,資料まる5の内容,即ち資料まる5記載の発明が本件出願前に公然知られていたとしても,以下のとおりである。

訂正発明1と資料まる5記載の発明との一致点,相違点は,上記「(1)オ(ア)」に記載したとおりである。

<相違点について>
訂正発明1は,上記「(1)オ(ア)」の相違点に係る構成を有し,上記「(1)オ(イ)(a)」の効果を有するものであるのに対して,甲第7?10号証は,いずれも該効果を奏するために必要な,訂正発明1の「トイレ仕付け用サークル」本体の「中仕切体には,犬が出入り可能な仕切出入口が開口されるとともに,この仕切出入口を開閉する仕切扉が設けられ」に相当する構成が記載されているものはないから,当該効果を奏するものを容易に想到することはできない。
したがって,甲第1号証に係る公然知られた資料まる5記載の発明に甲第7?10号証に記載されている周知技術を適用して訂正発明1とすることは,当業者が容易になし得たものであるとはいえない。

(4)第4の無効理由について
訂正発明2は,訂正発明1にさらに「前記仕切出入口の開放時および閉鎖時にそれぞれ仕切扉を係止する仕切出入口ロック手段が設けられた」との構成を付加したものであり,上記(1)?(3)で訂正発明1について当業者が容易になし得たものであると認められない以上,訂正発明2も当業者が容易になし得たものであるとは認められない。


第6 むすび
以上のとおり,請求人の主張する理由及び証拠方法によっては,訂正発明1,2を無効とすることはできない。
審判に関する費用については,特許法第169条第2項の規定において準用する民事訴訟法第61条の規定により,請求人の負担すべきものとする。
よって,結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
犬のトイレ仕付け用サークル
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部に犬を入れてトイレの仕付けを行う犬のトイレ仕付け用サークルに関する。
【背景技術】
【0002】
犬用サークルは、複数のパネルを連結し、これらのパネルで囲まれた内部に犬を収容するものであって、サークルの内部空間は、仕切られることなく1つ空間として構成されているものが一般的である(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
ところで、犬の飼い主は、サークルの中に犬用トイレを置いて使用していることが多い。そして、犬にトイレの仕付けを行う際、飼い主が犬の排泄時が近づいたと察知すれば、まず犬をトイレに誘導し、犬がトイレで排泄を終えると、トイレで排泄ができたことを誉めて学習させるという手順を踏むのが通常である。
【特許文献1】特開2001-245545号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記した一般的な犬用サークルにおいてその内部に犬用トイレを置くと、犬の住居空間が狭くなって使い勝手が悪い。その上、犬用トイレの他に食器やベッドを置くと、衛生上好ましくない。このように、犬がサークル内で快適に過ごすことができないという問題があった。
【0005】
また、犬用トイレと住居空間との境界がないので、飼い主が犬をトイレに誘導し難く、たとえトイレへの誘導に成功した場合であっても、犬がトイレの上で静止し難い。このため、犬に対するトイレの仕付けが困難であった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑み創案されたもので、サークル内部が住居スペースとトイレスペースとに区画され、トイレの仕付けが容易で、使い勝手がよく、犬が快適に過ごすことができる犬のトイレ仕付け用サークルを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため本発明は、複数のパネルが連結されたサークル本体の内部で、収容した犬のトイレの仕付けを行う犬用サークルにおいて、前記サークル本体の内部空間が中仕切体によって仕切られることにより住居スペースとトイレスペースに区画されており、前記中仕切体には、犬が出入り可能な仕切出入口が開口されるとともに、この仕切出入口を開閉する仕切扉が設けられ、この仕切扉を介して住居スペースとトイレスペースとの間を犬が行き来できるように或いは行き来が規制されるように構成されていることを特徴とする。
【0008】
この発明によれば、サークル本体の内部空間が住居スペースとトイレスペースに区画されているので、トイレスペースを犬用トイレを置くためだけの空間として使用することができる。したがって、サークル本体内に犬用トイレを置いた場合であっても、犬は、住居スペースでゆとりを持って快適に過ごすことができる。また、住居スペースには、食器やベッドを置くことができるので、使い勝手がよい。
【0009】
また、住居スペースとトイレスペースとの間が中仕切体によって仕切られ、この中仕切体には仕切出入口が開口されているので、トイレの仕付けを行う際に、飼い主が犬をトイレに誘導しやすいので、便利である。
【0010】
さらに、この仕切出入口を開閉する仕切扉が設けられ、この仕切扉を介して住居スペースとトイレスペースとの間を犬が行き来できるように或いは行き来が規制されるように構成されているので、仕切扉の開閉に応じて犬をトイレスペースに誘導したり住居スペースに誘導することができる。
【0011】
本発明は、上記構成の犬のトイレ仕付け用サークルにおいて、前記仕切出入口の開放時および閉鎖時にそれぞれ仕切扉を係止する仕切出入口ロック手段が設けられたことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、仕切出入口の開放時および閉鎖時に仕切扉を係止する仕切出入口ロック手段が設けられているので、仕切出入口を開放状態および閉鎖状態で保持することができる。したがって、閉鎖した仕切出入口の仕切扉を犬が開けるのを防止できるとともに、仕切出入口を開放した状態で犬が住居スペースとトイレスペースとの間を安全で自由に行き来することができる。そして、トイレの仕付けを終えた犬に対しては、仕切出入口を常に開放状態に保持し、住居スペースとトイレスペースとの間を安全で自由に行き来できるようにすることもできる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、トイレの仕付けが容易で、使い勝手がよく、犬が快適に過ごすことができる犬のトイレ仕付け用サークルを提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して説明する。
【0015】
図1には、本実施形態の犬のトイレ仕付け用サークル1の全体が示されている。
【0016】
この犬のトイレ仕付け用サークル1は、複数のパネル2a,2b,2c,2dが連結されたサークル本体2と、サークル本体2の下部に取り付けられたトレー6とを備え、サークル本体2の内部空間は、中仕切体4によって仕切られ、住居スペース1aとトイレスペース1bに区画されている。
【0017】
サークル本体2は、正面・背面・左右の側面の4枚のパネル2a,2b,2c,2dが周囲壁を形成するように連結されており、各パネル2a,2b,2c,2dの隣り合うパネル同士は、固定棒20により固定されている。
【0018】
各パネル2a,2b,2c,2dは、木製の上フレーム21と下フレーム22と、これら上フレーム21と下フレーム22との間に取り付けられる金属製の網状体とから構成されている。
【0019】
なお、各パネル2a,2b,2c,2dは、上フレーム21と下フレーム22との間をすべて網状体で構成するものに限定されるものではなく、例えば、上フレーム21と下フレーム22との間の一部に板状体を挿入することにより、サークル本体2の内部空間への外部からの刺激を軽減して、犬が落ち着くことのできる空間となるようにしてもよい。また、下フレーム22の床面と接地する面に、床の傷付きを防止する滑り止め部材を設けてもよい。
【0020】
正面パネル2aの上フレーム21と背面パネル2bの上フレーム21において、住居スペース1aとトイレスペース1bの境界に対応する位置には、中仕切体4を嵌め込む仕切体嵌め込み部21aが切り欠かれている(図3参照)。
【0021】
正面パネル2aの住居スペース1aに対応する側には、犬が出入り可能な犬出入口2eが開口されており、この犬出入口2eを開閉する犬用扉3が開閉自在に取付けられている。
【0022】
犬出入口2eは、正面パネル2aの下端部から上端部にわたって広く開口されており、犬が出入りし易いように図られている。
【0023】
中仕切体4は、仕切フレーム41と網状体とが組み合わされたパネルで構成されており、仕切出入口4aが開口されている(図2、図3、図4参照)。
【0024】
仕切フレーム41は、両端に嵌入部42が形成された断面矩形状の角材であって、嵌入部42をサークル本体2の仕切体嵌め込み部21aに嵌め込むことにより、中仕切体4をサークル本体2に取り付けるようになされている。
【0025】
仕切出入口4aは、中仕切体4の下端部から上端部にわたって広く開口されており、犬が出入りし易いように図られており、この仕切出入口4aを開閉する仕切扉43が開閉自在に取り付けられている。
【0026】
仕切扉43は、中仕切体4の網状体の上部の横線材44に吊下げ部材45を介して摺動自在に取り付けられている。
【0027】
また、仕切扉43の上部の左右の端部には、突出枠46がそれぞれ形成されているとともに、この突出枠46に対応する正面パネル2aと背面パネル2bには、突出枠46の上端に当接して仕切扉43のずり上がりを阻止する係止棒24が設けられている(図2参照)。したがって、仕切扉43のずり上がりを仕切出入口4aの開放状態・閉鎖状態の双方において防止できるようになされている。
【0028】
さらに、仕切扉43の突出枠46よりも若干下側に位置する左右の端部には、把手47がそれぞれ形成されており、使用者(飼い主)がこの把手47に手を掛けて仕切扉43を動かすことができるように図られている。
【0029】
さらにまた、中仕切体4の仕切出入口4a側の端縁40には、掛け止め部材48が回動自在に取り付けられている。この掛け止め部材48は金属製の線材を屈曲して形成され、縦線材を挟み込んで係止するとともに、回動させることで係止を解除することができるようになされている。したがって、仕切扉43を閉じたときには、仕切扉43の一方の側端部43aを掛け止め部材48で係止することで、仕切出入口4aの閉鎖状態を保持することができる。一方、仕切扉43を開けたときには、仕切扉43の他方の側端部43bを掛け止め部材48で係止することで、仕切出入口4aの開放状態を保持することができる。
【0030】
なお、中仕切体4は、嵌入部42をサークル本体2の仕切体嵌め込み部21aから外すことにより、容易に取り外すことができる。このように、中仕切体4を取り外すことで、例えばトイレの仕付けが完了した犬に対しては、住居スペース1aとトイレスペース1bとの間を常に自由に行き来できるようにすることも可能になる。
【0031】
正面パネル2aのトイレスペース1bに対応する側の下部には、犬用トイレを出し入れ可能なトイレ出し入れ口5aが開口されており、このトイレ出し入れ口5aを開閉するトイレ用扉5が開閉自在に取付けられている。
【0032】
トイレ出し入れ口5aは、犬用トイレの幅よりも若干広幅の横長形状に形成されており、犬用トイレAを出し入れし易いように図られている(図2参照)。
トイレ用扉5は、トイレ出し入れ口5aに対応する形状に形成された網状のパネル体である。
【0033】
トレー6は、外周にわたって周壁部61が立ち上げられており、排泄物や飲食物がサークル本体2内にこぼれた場合であっても、これらの汚物などがサークル本体2の木製の下フレームに直接かかって木材が腐敗することがないように図られている(図5参照)。また、トレー6は、住居スペース1aに対応する住居側トレー部6aとトイレスペース1bに対応するトイレ側トレー部6bに区画されており、住居側トレー部6aとトイレ側トレー部6bの境界にわたって漏れ止め用突部62が形成されている。
【0034】
また、中仕切体4に対応する位置には、突起63が3個所形成されており、中仕切体4の下端部を突起63と漏れ止め用突部62との間(嵌入部)に嵌め込んで、中仕切体4のガタツキを防止できるようになされている。
【0035】
さらに、トイレ側トレー部6bには、犬用トイレを所定位置で静止させるトイレ静止用突部64が形成されている。このトイレ静止用突部64は、犬用トイレAの外枠が嵌め込まれるように形成されており、犬の動きに伴って犬用トイレAが動くことがなくなり、好適に排便等をさせることを可能にしている。
【0036】
次に、上記構成の犬用サークル1を組み立てる手順について説明する。
【0037】
まず、正面、背面、左右の側面の4枚のパネル2a,2b,2c,2dを固定棒20を介して連結し、サークル本体2を組み立てる。
【0038】
次いで、トレー6をサークル本体2内に設置する。
【0039】
続いて、サークル本体2の上方から中仕切体4を挿入していき、中仕切体4の下端部をトレー6の嵌入部に嵌め込むとともに、正面パネル2aの上フレーム21と背面パネル2bの上フレーム21の仕切体嵌め込み部21aに中仕切体4を嵌め入れる。中仕切体4を嵌め入れる際、突出枠46を係止棒24の下部に挿入する。
【0040】
次に、上記構成の犬用サークル1の使用方法の一例について説明する。
【0041】
まず、犬用トイレをサークル本体2のトイレスペース1bに設置する。この際、犬用トイレの外枠をトレー6のトイレ静止用突起64に嵌め込んで、犬用トイレAが不測に動かないようにする。
【0042】
次いで、犬出入口2eを開けて、犬をサークル本体2内に入れる。
【0043】
使用者が犬の排泄が近づいてきたと察知した場合、仕切扉43を開けて、犬をトイレスペース1bの犬用トイレAに誘導する。その後、仕切扉43を閉鎖し、ロックする。
【0044】
犬が犬用トイレAで排泄し終えると、トイレで排泄したことを誉め、仕切扉43を開けて、住居スペース1aに犬を入れる。
【0045】
犬用トイレAのシーツを交換する際には、トイレ出し入れ口5aを開けて、犬用トイレを取り出し、使用者は楽な姿勢でシーツを交換することがでる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、サークル本体の内部空間が中仕切体によって仕切られて住居スペースとトイレスペースとに区画され、この中仕切体には犬が出入り可能な仕切出入口が開口されるとともに、この仕切出入口を開閉する仕切扉が開閉自在に取り付けられているから、トイレの仕付けが容易な犬のトイレ仕付け用サークルに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明に係る犬のトイレ仕付け用サークルの全体を示す斜視図である。
【図2】犬のトイレ仕付け用サークルの各扉を開けた状態を示す斜視図である。
【図3】犬のトイレ仕付け用サークルを分解して示す斜視図である。
【図4】住居スペースとトイレスペースとを区画する中仕切体を部分拡大して示す斜視図である。
【図5】サークル本体内に設置するトレーを示す斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
1 犬のトイレ仕付け用サークル
1a 住居スペース
1b トイレスペース
2 サークル本体
3 犬用扉
4 中仕切体
4a 仕切り出入口
43 仕切扉
5 トイレ用扉
6 トレー
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のパネルが連結されたサークル本体の内部で、収容した犬のトイレの仕付けを行う犬用サークルにおいて、
前記サークル本体の内部空間が中仕切体によって仕切られることにより住居スペースとトイレスペースに区画されており、
前記中仕切体には、犬が出入り可能な仕切出入口が開口されるとともに、この仕切出入口を開閉する仕切扉が設けられ、この仕切扉を介して住居スペースとトイレスペースとの間を犬が行き来できるように或いは行き来が規制されるように構成されていることを特徴とする犬のトイレ仕付け用サークル。
【請求項2】
請求項1に記載の犬のトイレ仕付け用サークルにおいて、
前記仕切出入口の開放時および閉鎖時にそれぞれ仕切扉を係止する仕切出入口ロック手段が設けられたことを特徴とする犬のトイレ仕付け用サークル。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2013-05-10 
結審通知日 2013-05-15 
審決日 2013-05-28 
出願番号 特願2005-356334(P2005-356334)
審決分類 P 1 113・ 121- YAA (A01K)
P 1 113・ 851- YAA (A01K)
P 1 113・ 853- YAA (A01K)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 伊藤 昌哉  
特許庁審判長 中川 真一
特許庁審判官 筑波 茂樹
高橋 三成
登録日 2010-10-29 
登録番号 特許第4616162号(P4616162)
発明の名称 ペットのトイレ仕付け用サークル  
代理人 上原 理子  
代理人 倉内 義朗  
代理人 宇治 美知子  
代理人 上原 理子  
代理人 池村 正幸  
代理人 宇治 美知子  
代理人 上原 健嗣  
代理人 池村 正幸  
代理人 ▲高▼橋 淳  
代理人 大渕 美千栄  
代理人 上原 健嗣  
代理人 布施 行夫  
代理人 倉内 義朗  
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