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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  G06F
審判 全部申し立て 2項進歩性  G06F
管理番号 1317017
異議申立番号 異議2016-700205  
総通号数 200 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2016-08-26 
種別 異議の決定 
異議申立日 2016-03-09 
確定日 2016-08-03 
異議申立件数
事件の表示 特許第5797762号発明「仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法およびシステム」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5797762号の請求項1ないし18に係る特許を維持する。 
理由 第1.手続の経緯

特許第5797762号の請求項1?18に係る特許についての出願は、2011年9月29日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2010年10月14日 韓国)を国際出願日とする出願であって、平成27年8月28日にその特許権の設定登録がされ、その特許に対して、平成28年3月9日に特許異議申立人 堀 久美子により特許異議の申立てがされたものである。


第2.本件特許発明

本件特許第5797762号の請求項1?18の特許に係る発明(以下、それぞれ「本件特許発明1」ないし「本件特許発明18」という。)は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1ないし18に記載された次の事項により特定される次のとおりのものである

「【請求項1】
タッチユーザインタフェースを支援する情報通信端末上で仮想キー入力手段に背景画面を提供する仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法において、
前記情報通信端末で仮想キー入力手段入力器を選択するステップと、
選択された仮想キー入力手段入力器を透明スキン入力器として生成するステップと、
前記仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツを選択し、背景スキンとして生成するステップと、
前記透明スキン入力器と背景スキンとを合成するステップと、
前記仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツについて個人用であるか否か及びビジネス用として開放されるか否かが選択されるステップと、を含み、
前記背景画面コンテンツが個人用であると選択されている場合、前記情報通信端末内に具備された個人用背景画面コンテンツDBから個人用背景画面コンテンツが読み出されて、当該個人用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成され、
前記背景画面コンテンツがビジネス用として開放されるものと選択されている場合、ビジネス用背景画面コンテンツDBサーバからビジネス用背景画面コンテンツが前記情報通信端末にダウンロードされて、当該ビジネス用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成されることを特徴とする
仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項2】
前記仮想キー入力手段入力器を選択するステップは、
仮想キー入力手段入力器の使用言語を選択するステップと、
キー入力方式を選択するステップと、
仮想キー入力手段入力器の形状を選択するステップとを含むことを特徴とする
請求項1に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項3】
前記仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツを背景スキンとして生成するステップは、
背景画面コンテンツを検索するステップと、
背景画面コンテンツを開示するステップと、
背景画面コンテンツを選択するステップと、
前記情報通信端末の物理的特性に合わせて、選択された背景画面コンテンツを仮想キー入力手段入力器の背景スキンとして生成するステップとを含むことを特徴とする
請求項1に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項4】
前記選択された背景画面コンテンツを仮想キー入力手段入力器の背景スキンとして生成するステップは、
背景画面コンテンツを仮想キー入力手段入力器の大きさに合わせて整形化するステップと、
前記情報通信端末の解像度に合わせて背景画面コンテンツの解像度を調整するステップとを含むことを特徴とする
請求項3に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項5】
前記透明スキン入力器と背景スキンとを合成するステップは、
前記背景スキンを情報通信端末のディスプレイ上の仮想キー入力手段入力器領域にロードするステップと、
前記仮想キー入力手段入力器の透明スキン入力器をロードして前記背景スキンと合成するステップとを含むことを特徴とする
請求項1に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項6】
前記個人用背景画面コンテンツDBを構成するステップをさらに含み、
前記個人用背景画面コンテンツDBを構成するステップは、
背景画面コンテンツを情報通信端末のメディア処理器で作成するステップと、
作成された背景画面コンテンツをDBに格納するステップとを含むことを特徴とする
請求項1に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項7】
前記個人用背景画面コンテンツは、写真、絵またはアニメーションを含むことを特徴とする
請求項1に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項8】
前記ビジネス用背景画面コンテンツDBを構成するステップをさらに含み、
前記ビジネス用背景画面コンテンツDBを構成するステップは、
背景画面を情報通信端末用コンテンツ形式で制作するステップと、
制作された背景画面コンテンツをDBに格納するステップとを含むことを特徴とする
請求項1に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項9】
前記ビジネス用背景画面コンテンツは、広告、教育または広報のコンテンツが写真、絵またはアニメーションを含むマルチメディアで表現されることを特徴とする
請求項1に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項10】
前記個人用背景画面コンテンツDBおよびビジネス用背景画面コンテンツDBの各々は、レコード毎に、コンテンツの名前、制作日、制作者、解像度、大きさまたは内容の属性を含むことを特徴とする
請求項1に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項11】
ユーザが自分の仮想キー入力手段入力器の使用環境を制御するステップをさらに含むことを特徴とする
請求項1に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。
【請求項12】
タッチユーザインタフェースを支援する情報通信端末上で仮想キー入力手段に背景画面を提供する仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供システムにおいて、
前記情報通信端末上に表示される仮想キー入力手段入力器を透明スキン入力器として生成する透明スキン入力器生成手段と、
前記仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツを選択し、選択された背景画面コンテンツを背景スキンとして生成する背景スキン生成手段と、
前記透明スキン入力器と背景スキンとを合成するスキン合成手段とを備え、
前記仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツについて個人用であるか否か及びビジネス用として開放されるか否かが選択される背景画面制御手段と、を含み、
前記背景スキン生成手段は、
前記背景画面コンテンツが個人用であると選択されている場合、前記情報通信端末内に具備された個人用背景画面コンテンツDBから個人用背景画面コンテンツが読み出して、当該個人用背景画面コンテンツを前記背景スキンとして生成し、
前記背景画面コンテンツがビジネス用として開放されるものと選択されている場合、ビジネス用背景画面コンテンツDBサーバからビジネス用背景画面コンテンツを前記情報通信端末にダウンロードして、当該ビジネス用背景画面コンテンツを前記背景スキンとして生成することを特徴とする
仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供システム。
【請求項13】
前記透明スキン入力器生成手段は、前記仮想キー入力手段入力器の使用言語、キー入力方式、形状を選択し、選択された仮想キー入力手段入力器を透明スキンとして生成することを特徴とする
請求項12に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供システム。
【請求項14】
前記背景スキン生成手段は、背景画面コンテンツを仮想キー入力手段入力器の大きさに合わせて整形化し、情報通信端末の解像度に合わせて背景画面コンテンツの解像度を調整することを特徴とする
請求項12に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供システム。
【請求項15】
前記スキン合成手段は、前記背景スキンを情報通信端末のディスプレイ上の仮想キー入力手段入力器領域にロードし、前記透明スキン入力器をロードして透明スキン入力器と背景スキンとを合成することを特徴とする
請求項12に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供システム。
【請求項16】
前記個人用背景画面コンテンツは、写真、絵またはアニメーションを含むことを特徴とする
請求項12に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供システム。
【請求項17】
前記ビジネス用背景画面コンテンツは、広告、教育または広報のコンテンツが写真、絵またはアニメーションを含むマルチメディアを含むことを特徴とする
請求項12に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供システム。
【請求項18】
前記個人用背景画面コンテンツDBおよびビジネス用背景画面コンテンツDBの各々は、レコード毎に、コンテンツの名前、制作日、制作者、解像度、大きさまたは内容の属性を含むことを特徴とする
請求項12に記載の仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供システム。」


第3.特許異議申立人の主張の概要

特許異議申立人は、証拠として下記の甲第1号証?甲第6号証を提出し、以下のように主張している。

ア.取消理由1-1(特許法第29条1項3号)
請求項1?3、5、7?9、11、12、13、15?17に係る発明は、下記の甲第1号証に記載された発明であって、請求項1?3、5、7?9、11、12、13、15?17に係る発明についての特許は、特許法第29条第1項3号の規定に違反してされたものである。

イ.取消理由1-2(特許法第29条第2項)
請求項4、6、10、14、18に係る発明は、下記の甲第1号証に記載の発明に、甲第4号証に記載された技術事項、及び周知の技術を適用して、当業者が容易に発明をすることができたものであって、請求項4、6、10、14、18に係る発明についての特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。

ウ.取消理由2-1(特許法第29条第2項)
請求項1?18に係る発明は、下記の甲第2号証、または甲第3号証に記載の発明に、甲第1、4?6号証に記載された技術事項、及び周知の技術を適用して、当業者が容易に発明をすることができたものであって、請求項1?18に係る発明についての特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものである。


甲第1号証:国際公開公報2009/012326号明細書及び抄訳文
甲第2号証:Android用日本語入力ソフト「Simeji4」の開発者によるインターネット記事、平成22年5月25日、
http://www.adamrocker.com/blog/299/simeji4.html
甲第3号証の1、2: Android用日本語入力ソフト「Simeji4」に関する日経コンピュータのインターネット記事、平成22年5月26日、
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100526/348485/?rt=nocnt、
及び http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20100526/348485/?ST=android・dev&P=2&rt=nocnt(但し、「・」は半角である。)
甲第4号証: 米国特許公開公報2009/0183098号明細書及び抄訳文
甲第5号証: 米国特許公開公報2003/0197687号明細書及び抄訳文
甲第6号証: 米国特許公開公報2009/0270078号明細書及び抄訳文


第4.甲号証の記載事項

1.甲第1号証の記載事項
甲第1号証は、本件特許に係る出願の優先日前に頒布された刊行物であって、図面とともに、次の事項が記載されている。(翻訳は特許異議申立人による「抄訳文」と、引用例1の公表公報である特表2010-533925号公報の記載に基づく。また、下線は当審において付加した。以下、同じ。)

(1)「[0002] The present invention relates generally to mobile computer systems, and more particularly to personalizing and branding the layout and functionality of keypads on mobile devices.」
(訳:[0002] 本発明は、一般にモバイルコンピュータシステムに関し、より詳細には、モバイルデバイス上のキーパッドのレイアウトおよび機能を個人化し、ブランド化することに関する。)

(2)「[0049] In an embodiment, the mobile device may be configured with software so users may change the theme of their mobile device 10, including the keypad 20. The ability to customize the theme of the keypad 20 to match the theme implemented on the display and the menu improves the user experience since the entire mobile device is themed (not just the display and ring tones). FIG. 10 illustrates example method steps that may be implemented in an embodiment for changing the theme of the keypad 20. The process of applying a theme to the keypad may be implemented using an application 200. Once an application 200 for changing the keypad 20 theme is started, step 500, that application can send a keypad configuration instruction to the keypad protocol 206, step 502. This configuration instruction may include graphics files (or pointers to graphic files stored in memory) to be implemented in applying the theme to the keypad 20. The keypad protocol 206 receives the keypad configuration instruction, step 504, and processes the data, step 506. The keypad protocol 206 then sends the keypad configuration instructions to the keypad driver 208, step 512. The keypad configuration instructions provided to the keypad driver 208 may include the graphics to be displayed on the keypad as wells as key identifiers that the keypad driver 208 can use to inform the keypad protocol 206 when particular keys are pressed. Upon receiving the keypad configuration instructions, step 512, the keypad driver 208 configures the keypad 20, step 514. Thus, the keypad driver may configure the keypad to display images associated with the theme according to the configuration instructions received from the keypad protocol 206, step 516. When keys are then pressed, the keypad 20 reports the key press events to the keypad protocol 206 through the keypad driver 208 consistent with the key configuration (e.g., assigned functionality) defined by the application 200.」
(訳:[0049] 一実施形態では、モバイルデバイスは、ユーザが、キーパッド20を含む、自身のモバイルデバイス10のテーマを変更することができるように、ソフトウェアで構成できる。ディスプレイおよびメニューに実装されたテーマに一致するようにキーパッド20のテーマをカスタマイズする能力は、(ディスプレイおよびリングトーンだけでなく)モバイルデバイス全体がテーマ設定されるので、ユーザ体験を改善する。FIG.10に、キーパッド20のテーマを変更するための一実施形態において実装される例示的な方法ステップを示す。キーパッドにテーマを適用するプロセスは、アプリケーション200を使用して実装できる。ステップ500で、キーパッド20のテーマを変更するためのアプリケーション200が開始されると、ステップ502で、そのアプリケーションはキーパッド構成命令をキーパッドプロトコル206に送信することができる。この構成命令は、キーパッド20にテーマを適用する際に実装されるグラフィックファイル(またはメモリに記憶されたグラフィックファイルへのポインタ)を含むことができる。キーパッドプロトコル206は、ステップ504で、キーパッド構成命令を受信し、ステップ506で、そのデータを処理する。次いでステップ512で、キーパッドプロトコル206は、そのキーパッド構成命令をキーパッドドライバ208に送信する。キーパッドドライバ208に与えられたキーパッド構成命令は、キーパッド上に表示されるグラフィック、ならびに特定のキーが押下されたときにキーパッドドライバ208がキーパッドプロトコル206に通知するために使用することができるキー識別子を含むことができる。ステップ512で、キーパッド構成命令を受信すると、ステップ514で、キーパッドドライバ208はキーパッド20を構成する。したがって、ステップ516で、キーパッドドライバは、キーパッドを、キーパッドプロトコル206から受信された構成命令に従ってテーマに関連付けられたイメージを表示するように構成することができる。次いでキーが押下されると、キーパッド20は、アプリケーション200によって定義されたキー構成(たとえば、割り当てられた機能)に合致するキーパッドドライバ208によってキーパッドプロトコル206にキー押下イベントを報告する。)

(3)「[0053] FIG. 12A provides an example of a mobile device 10 equipped with a touchscreen user- interface 410 displaying virtual keys 412 configured as numerals for a cell phone application. An example of the spider theme implemented as the background of the touchscreen user- interface 410 is illustrated in FIG. 12B. Alternatively, users may select to change each virtual key 412 to appear as spider webs, as shown in FIG. 13.」
(訳:[0053] FIG.12Aに、セルフォン適用例用の数字として構成された仮想キー412を表示するタッチスクリーンユーザインターフェース410を装備したモバイルデバイス10の一例を示す。タッチスクリーンユーザインターフェース410の背景として実装されたクモのテーマの一例をFIG.12Bに示す。代替的に、ユーザは、FIG.13に示すように、クモの巣として出現するように各仮想キー412を変更することを選択することができる。)

(4)「[0055] In another embodiment, the size of the numbers or letters that appear on a keypad 20 may be changed according to users' preferences or selections. In this embodiment, the mobile device is configured with software so users can change the color, size, font, format, language or orientation of the numbers, symbols or letters that appear on a keypad 20. For example, users with weak eye sight can enlarge the numbers that appear on the keypad 20 to facilitate their use of the mobile device. FIG. 15 illustrates example steps for changing the size of numbers displayed on a keypad 20. The process of changing the size of numerals displayed on the keypad may be implemented using an application 200. Once an application 200 for changing the size of numbers on the keypad 20 is stared, step 600, the application can present a menu to users to allow them to select a desired font size. Upon receiving the user input, the key sizing application 200 can send a keypad configuration instruction to the keypad protocol 206, step 502. This configuration instruction may include font size data or graphics files which the keypad protocol 206 can use to change the key display font. The keypad protocol 206 receives the keypad configuration instruction, processes the data and sends the instruction to the keypad driver 208 as described above with reference to FIG. 10 for steps 502-510. The keypad driver 208 receives the keypad configuration instruction and configures the keypad 20, as described above with reference to FIG. 10 for steps 512-514. The keypad 20 displays keypad labels in the new font size, step 602.」
(訳:[0055] 別の実施形態では、キーパッド20上に出現する数字または文字のサイズを、ユーザの選好または選択に従って変更することができる。本実施形態では、モバイルデバイスは、ユーザがキーパッド20上に出現する数字、シンボルまたは文字の色、サイズ、フォント、形式、言語または配向を変更することができるように、ソフトウェアで構成される。たとえば、視力の弱いユーザは、モバイルデバイスの使用を円滑にするためにキーパッド20上に出現する数字を拡大することができる。FIG.15は、キーパッド20上に表示された数字のサイズを変更するための例示的なステップを示す。キーパッド上に表示された数字のサイズを変更するプロセスは、アプリケーション200を使用して実装できる。ステップ600で、キーパッド20上の数字のサイズを変更するためのアプリケーション200が開始されると、アプリケーションは、ユーザが所望のフォントサイズを選択することができるようにユーザにメニューを提示することができる。ユーザ入力を受けると、ステップ502で、キーサイジングアプリケーション200は、キーパッドプロトコル206にキーパッド構成命令を送信することができる。この構成命令は、キーパッドプロトコル206がキーディスプレイフォントを変更するために使用することができる、フォントサイズデータまたはグラフィックファイルを含む。ステップ502?510についてFIG.10を参照しながら上述したように、キーパッドプロトコル206は、キーパッド構成命令を受信し、そのデータを処理し、その命令をキーパッドドライバ208に送信する。ステップ512?514についてFIG.10を参照しながら上述したように、キーパッドドライバ208は、キーパッド構成命令を受信し、キーパッド20を構成する。ステップ602で、キーパッド20は新たなフォントサイズでキーパッドラベルを表示する。)

(5)「[0060] In another embodiment, the mobile device may be configured with software so the keypad 20 provides advertisement space on which companies may advertise their products or services to the users. Such advertising may be provided by the service provider for the mobile device, third parties, or selected and uploaded by the user. For example, the keypad 20 may be configured to designate a key that will either direct the user to an advertiser or show the advertisement contents on the mobile device display 13. FIG. 19 illustrates an embodiment network that advertisers may use to direct their advertisements to users' mobile devices 10. As shown, an advertisement owner 700 may contract with an advertisement agency 702. The advertisement agency 702 creates advertisement content and in turn may contract with a mobile device service carrier 703 to transmit the advertisement to the mobile device 10 for display on the designated keys of the keypad 20. Alternatively, an advertisement owner 700 may contract with a mobile device service carrier 703 directly. In a third alternative, the advertising agency 702 or advertisement owner 700 may transmit ads to the mobile device 10 using the cellular data network operated by the service carrier 703. The transmission of advertisements to the mobile device 10 may be accomplished using wireless or cellular data networks 704 or any other available modes of transmitting the advertisement data to a mobile device 10.」
(訳:[0060] 別の実施形態では、モバイルデバイスは、キーパッド20が、会社が自社の製品またはサービスをユーザに広告することができる広告スペースを与えるように、ソフトウェアで構成できる。そのような広告は、モバイルデバイスのサービスプロバイダ、サードパーティによって提供されるか、またはユーザによって選択され、アップロードされる。たとえば、キーパッド20は、ユーザを広告主に向けるか、またはモバイルデバイスディスプレイ13上に広告コンテンツを示すキーを指定するように構成できる。FIG.19に、広告主が自身の広告をユーザのモバイルデバイス10に向けるために使用する一実施形態のネットワークを示す。図示のように、広告所有者700は広告代理店702と契約を結ぶ。広告代理店702は、広告コンテンツを作成し、今度は、キーパッド20の指定されたキーに表示する広告をモバイルデバイス10に送信するためにモバイルデバイスサービス通信事業者703と契約を結ぶ。代替的に、広告所有者700は直接モバイルデバイスサービス通信事業者703と契約を結ぶことができる。第3の代替例では、広告代理業者702または広告所有者700は、サービス通信事業者703によって運用されるセルラーデータネットワークを使用してモバイルデバイス10に広告を送信することができる。モバイルデバイス10への広告の送信は、ワイヤレスもしくはセルラーデータネットワーク704、またはモバイルデバイス10に広告データを送信する他の利用可能なモードを使用して達成できる。)

(6)「[0062] Using the various embodiments, a mobile device 10 equipped with a display keypad 400 can be configured to designate a key 402 as advertisement space with the key allocated a function (i.e., the function implemented when the key is pressed) that allows users to receive advertisement content or purchase the product or service associated with the advertisement. For example, the advertisement content may include information about advertiser's business, specials, sales or coupons. The mobile device service carrier may sell the advertisement space to generate revenue and to inform their users of available service, or may use the advertisement space to advertise its own services. The advertisement can be changed periodically as carriers and advertisers may prefer. In the example shown in FIG. 21, the mobile device may be configured with software so abbreviated advertisement content is linked to a particular key 402 designated as the advertisement key which in this example is the display key number "3." Abbreviated advertisement information may be the word "AD" as shown in FIG. 21 for example, or another symbol, number, word or logo that can inform the users about the availability of an advertisement. Using a display keypad 400, the image presented on the ad key 402 may also be a graphic or picture. The mobile device may be configured with software so that upon pressing the key 402 designated for advertisement, the full advertisement content may be shown on the display 13. The keypad 20 may be configured to designate several keys 402 for advertisement. The display of advertisements and advertisement on one or more keys 402 may be provided at all times or only when the mobile device 10 is idle (i.e., is running an application requiring user input or engaged in a cellular telephone call).」
([0062]: 様々な実施形態を使用して、ディスプレイキーパッド400を装備したモバイルデバイス10は、広告スペースとしてキー402を指定するように構成でき、そのキーには、ユーザが広告コンテンツを受信すること、あるいは広告に関連する製品またはサービスを購入することを可能にする機能(すなわち、キーが押下されると実施される機能)が割り当てられる。たとえば、広告コンテンツは、広告主の事業、特価品、特売品またはクーポンに関する情報を含むことができる。モバイルデバイスサービス通信事業者は、収益を生み出すために、およびそれらのユーザに利用可能なサービスを知らせるために広告スペースを販売することができ、または自身のサービスを広告するために広告スペースを使用することができる。広告は、通信事業者および広告主が好むように定期的に変更できる。FIG.21に示す例では、モバイルデバイスは、省略された広告コンテンツが、広告キーとして指定された特定のキー402、この例ではディスプレイキー数字「3」にリンクされるように、ソフトウェアで構成できる。省略された広告情報とは、たとえば、FIG.21に示す「AD」という単語、または広告が利用できることをユーザに知らせることができる別のシンボル、数字、単語またはロゴである。ディスプレイキーパッド400を使用して、広告キー402上に提示されるイメージはグラフィックまたは写真とすることもできる。モバイルデバイスは、広告用に指定されたキー402を押下すると、完全な広告コンテンツがディスプレイ13上に示されるように、ソフトウェアで構成できる。キーパッド20は、広告用にいくつかのキー402を指定するように構成できる。広告のディスプレイおよび1つまたは複数のキー402上の広告は、常に与えられるか、またはモバイルデバイス10がアイドル状態(すなわち、ユーザ入力を要求しているアプリケーションを実行中またはセルラー電話呼中)のときのみ与えられる。)

(7)「[0063] Similarly, as shown in FIG. 22, a mobile device 10 including a touchscreen 410 may be configured to include advertisement space on or relating to a virtual advertisement key 1200. Abbreviated advertisement content may appear on the advertisement key 1200. The mobile device may be configured with software so users may view the full advertisement content on the display 13 by pressing the virtual advertisement key 1200. In addition to showing abbreviated advertisement content, such as the logo or name of the advertiser, the mobile device may be configured so an advertisement key 1200 can show the full content of the advertisement. Alternatively, the mobile device may be configured to include more than one virtual advertisement key 1200, as shown in FIG. 23, to make available to the user more than one advertisement simultaneously. Each advertisement key 1200 may be associated with a different merchant. The display of advertisements and advertisement keys 1200 may be provided at all times or only when the mobile device 10 is idle (i.e., is running an application requiring user input or engaged in a cellular telephone call).」
(訳:[0063] 同様に、FIG.22に示すように、タッチスクリーン410を含むモバイルデバイス10は、仮想広告キー1200上のまたはそれに関係する広告スペースを含むように構成できる。省略された広告コンテンツは広告キー1200上に出現することができる。モバイルデバイスは、ユーザが仮想広告キー1200を押下することによってディスプレイ13上で完全な広告コンテンツを閲覧することができるように、ソフトウェアで構成できる。広告主のロゴまたは名前など、省略された広告コンテンツを示すことの他に、モバイルデバイスは、広告キー1200が広告の完全なコンテンツを示すことができるように構成できる。代替的に、モバイルデバイスは、同時に2つ以上の広告をユーザに利用可能にするために、FIG.23に示すように、2つ以上の仮想広告キー1200を含むように構成できる。各広告キー1200を異なる業者に関連付けることができる。広告のディスプレイおよび広告キー1200は、常に与えられるか、またはモバイルデバイス10がアイドル状態(すなわち、ユーザ入力を要求しているアプリケーションを実行中またはセルラー電話呼中)のときのみ与えられる。)

(8)「[0067] In the various embodiments, the mobile device may be configured with software so users can manage the advertisement stream to their mobile devices 10. The mobile device may be configured with software so users can turn on and off the advertising capabilities of their mobile devices 10. Additionally, the mobile device may be configured with software so users can choose the types of advertisement they would like to receive. For example, users may choose to receive only coupons or only coupons related to certain items on certain days of the month. Such preferences may be set within the mobile device 10 or may be communicated to a server within the service provider which can serve as a filter for advertisements transmitted to the mobile device.」
(訳:[0067] 様々な実施形態では、モバイルデバイスは、ユーザが自身のモバイルデバイス10への広告ストリームを管理することができるように、ソフトウェアで構成できる。モバイルデバイスは、ユーザが自身のモバイルデバイス10の広告機能をオンおよびオフにすることができるように、ソフトウェアで構成できる。さらに、モバイルデバイスは、ユーザが受信したい広告のタイプをユーザが選択することができるように、ソフトウェアで構成できる。たとえば、ユーザは、クーポンのみ、またはその月の特定の日の特定の項目に関係するクーポンのみを受信することを選択することができる。そのような選好は、モバイルデバイス10内で設定されるか、またはモバイルデバイスに送信される広告用のフィルタとして働くことができるサービスプロバイダ内のサーバに伝達される。)

上記甲第1号証の記載を総合すると、甲第1号証のFIG.22に示される実施形態では、キーパッドとして「タッチスクリーン410」と「仮想キー412」からなるものを用いていることから、FIG.22の実施形態では、「仮想広告キー1200」以外は、FIG.12Bの「タッチスクリーン410」の「仮想キー412」の背景にテーマが表示される実施形態のものと同一のものと認められる。
上記甲第1号証のFIG.12Bの記載によれば、「仮想キー412」において文字の周囲の部分は透明であると認められる。
また、上記(5)、及びFIG.19の記載によれば、モバイルデバイス10に表示される広告コンテンツが遠隔サーバからネットワーク704を介して送信されているものと認められる。
以上総合すると、甲第1号証には、以下の発明(以下、「甲1発明」という。)が開示されていると認められる。

「 タッチユーザインターフェイスを支援するモバイルデバイス上で仮想キーの背景にテーマを提供する方法において、
モバイルデバイスで仮想キーの言語や形式を選択する点と、
仮想キーの文字以外が透明に生成される点と、
仮想キーのテーマが選択される点と、
選択されたテーマが仮想キーの背景に表示される点、
広告コンテンツについてユーザが自身のモバイルデバイスの広告機能をオン、オフにする点と、を備え、
モバイルデバイス内に具備されたメモリからテーマを実装するためのグラフィックファイルが読み出され、
広告機能をオンとすると、ネットワークを介してモバイルデバイスサービス通信事業者から送信される広告コンテンツの省略された広告コンテンツを仮想広告キーに出現させ、ユーザーが該仮想広告キーを押下することによってディスプレイ上で完全な広告コンテンツを閲覧することができる、
仮想キーの背景画面コンテンツ提供方法。」


2.甲第2号証の記載事項
甲第2号証は、本件特許に係る出願の優先日前に電気通信回線を通じて公衆に利用可能となったものであって、次の事項が記載されている。

(1)甲第2号証は、android向け日本語入力アプリ「Simeji4」の利用方法に関する記載がされており、また、androidは情報通信端末向けであり、さらに、「タップ」、「フリック」と記載されており「タッチユーザインターフェース」を用いるものと認められることから、甲第3号証には、タッチユーザインターフェースを支援する情報通信端末用のアプリである「Simeji4」の利用方法に関する記載がされているものと認められる。

(2)「スキンの着せ替え機能」の欄には、スキンの一覧からスキンを選択し、ダウンロードし、インストールされると、新たなスキンが文字等及び枠線を除いて透明なソフトキーボードの背景として適用され、ソフトキーボードと合成されることが看取される。

(3)「フリップガイドのカラバリ」の欄のソフトキーボードの設定を行う画面には、「日本語(フリック)」、及び「英語(フリック)」とあり、使用言語の選択が可能なことが看取される。

以上総合すると、甲第2号証には、以下の発明(以下、「甲2発明」という。)が開示されていると認められる。

「 タッチユーザインターフェースを支援する情報通信端末上でソフトキーボードの背景スキンを入れ替える背景スキン提供方法において、
ソフトキーボードの日本語、英語の使用言語が選択される点と、
ソフトキーボードがキートップ文字等及び枠線を除いて透明である点と、
選択されたスキンがソフトキーボードの背景に適用される点と、
ソフトキーボードと背景スキンが合成される点と、
背景スキンがサーバから情報通信端末にダウンロードされる点と、を備えたソフトキーボードの背景スキン提供方法。」

3.甲第3号証の1及び2の記載事項
甲第3号証は、本件特許に係る出願の優先日前に電気通信回線を通じて公衆に利用可能となったものであって、次の事項が記載されている。

(1)甲第3号証の1と、甲第3号証の2は、合わせて1つの記事を構成している。

(2)甲第3号証は、android向け日本語入力アプリ「Simeji4」の利用方法に関する記載がされており、また、androidは情報通信端末向けであり、さらに、「タップ」、「フリック」と記載されており「タッチユーザインターフェース」を用いるものと認められることから、甲第3号証には、タッチユーザインターフェースを支援する情報通信端末用のアプリである「Simeji4」の利用方法に関する記載がされているものと認められる。

(3)甲第3号証の1の「デザインのカスタマイズ機能を搭載」の欄には、ソフトキーボードの背景となるスキンが入れ替えられることが記載されている。

(4)甲第3号証の1の「写真4」、及び「写真5」から、テンキー、QWERTYキーが選択されること、背景スキンに対してソフトキーボードの文字等及び枠線以外が透明に生成されること、選択された背景スキンがソフトキーボードの背景に適用され、ソフトキーボードと背景スキンが合成されていることが看取される。

(5)甲第3号証の1の「デザインのカスタマイズ機能を搭載」の欄には、スキンがダウンロードされることが記載されている。

以上総合すると、甲第3号証には、以下の発明(以下、「甲3発明」という。)が開示されていると認められる。

「 タッチユーザインターフェースを支援する情報通信端末上でソフトキーボードの背景スキンを入れ替える背景スキン提供方法において、
ソフトキーボードのテンキー、QWERTYキー等が選択される点と、
ソフトキーボードがキートップの文字等及び枠線を除いて透明である点と、
選択されたスキンがソフトキーボードの背景に適用される点と、
ソフトキーボードと背景スキンが合成される点と、
背景スキンがサーバから情報通信端末にダウンロードされる点と、を備えたソフトキーボードの背景スキン提供方法。」

4.甲第4号証の記載事項
甲第4号証は、本件特許に係る出願の優先日前に頒布された刊行物であって、図面とともに、次の事項が記載されている。(翻訳は、特許異議申立人による「抄訳文」に基づく。)

(1)「ABSTRACT
An information handling system provides a graphical user interface for customization of a keyboard layout. Individual key sizes, shapes, icons, functions, and other characteristics can be created via the GUI. The customized layout can be stored at the information handling system in a file. The file can be accessed to create a keyboard at a touch-screen device based on the customized layout.」
(訳:要約
情報取扱システムは、キーボードレイアウトをカスタマイズするためのグラフィカル・ユーザ・インタフェースを提供する。個別のキーのサイズ、形状、アイコン、機能、および他の特性は、GUIを介して作成することができる。カスタマイズされたレイアウトは、情報処理システムにおいてファイル内に格納することができる。ファイルは、カスタマイズされたレイアウトに基づいて、タッチスクリーンデバイスにキーボードを作成するためにアクセスされ得る。)

(2)「[0015] For purposes of this disclosure, an information handling system can include any instrumentality or aggregate of instrumentalities operable to compute, classify, process, transmit, receive, retrieve, originate, switch, store, display, manifest, detect, record, reproduce, handle, or utilize any form of information, intelligence, or data for business, scientific, control, entertainment, or other purposes. For example, an information handling system can be a personal computer, a PDA, or any other suitable device and can vary in size, shape, performance, functionality, and price. The information handling system can include memory, one or more processing resources such as a central processing unit (CPU) or hardware or software control logic. Additional components of the information handling system can include one or more storage devices, one or more communications ports for communicating with external devices as well as various input and output (I/O) devices, such as a keyboard, a mouse, and a video display. The information handling system can also include one or more buses operable to transmit communications between the various hardware components.
[0016]FIG. 1 illustrates a block diagram of an exemplary embodiment of an information handling system, generally designated at 100 . In one form, the information handling system 100 can be a computer system such as a personal computer. As shown in FIG. 1 , the information handling system 100 can include a first physical processor 110 and a memory 112 . In an embodiment, the information handling system 100 can support multiple processors and can allow for simultaneous processing of multiple processors and support the exchange of information within the system.
[0017] The memory 112 can be a volatile memory, such as a random access memory (RAM), or non-volatile memory such as flash memory or a hard disk. The memory 112 is configured to store application programs, such as application 120 , application 122 , and keyboard customization program 140 , and data files, such as keyboard profile 130 and keyboard profile 132 . ・・・(以下略)・・・」
(訳:[0015] 本開示の目的のため、情報処理システムは、ビジネス、科学、制御、娯楽、または他の目的のためにいかなる形式の情報、インテリジェンス、またはデータを、分類、プロセス、送信、受信、検索、発生、スイッチ、記憶、表示、マニフェスト、検出、記録、再生、処理、または利用することが実施可能な手段またはそれらを組み合わせた手段を含むことができる。例えば、情報処理システムは、パーソナルコンピュータ、PDA、または任意の他の適切な装置とすることができ、大きさ、形状、性能、機能性、価格はさまざまである。情報処理システムは、メモリ、中央処理装置(CPU)のような1以上の処理リソース、またはハードウエアまたはソフトウエア制御論理を含むことができる。情報処理システムの付加的なコンポーネントは、1つまたは複数の記憶装置と、キーボード、マウス、およびビデオディスプレイ等の種々の外部の入出力(I/O)装置と、通信するための1つまたは複数の通信ポートを、含むことができる。情報処理システムはまた、種々のハードウェアコンポーネント間で通信を送信可能な1以上のバスを含むことができる。
[0016] 図1は情報処理システム100の例示的な実施形態のブロック図である。1つの形態では、情報処理システム100は、パーソナルコンピュータ等のコンピュータシステムとすることができる。図1に示すように、情報処理システム100は、第1の物理プロセッサ110およびメモリ112を含むことができる。実施の形態では、情報処理システム100は、複数のプロセッサをサポートすることができ、複数のプロセッサの同時処理を可能にし、システム内の情報の交換をサポートすることができる。

[0017]メモリ112は、揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)のような、フラッシュメモリやハードディスク等の不揮発性メモリとすることができる。メモリ112には、アプリケーション120、及びアプリケーション122のようなアプリケーションプログラム、キーボードプロファイル130およびキーボードプロファイル132のような、キーボードカスタマイズプログラム140、データファイルなどを記憶するように構成されている。)

(3)「[0020] In operation, the processor 110 executes computer instructions embodied in the computer readable medium represented by the memory 112 . For example, each of the applications 120 and 122 include instructions to manipulate the processor 110 to perform one or more functions, such as word processing, presentation of a game, and the like. The keyboard customization program 140 includes instructions to manipulate the processor 110 to provide a graphical user interface for customization of a keyboard layout. As used herein, the term #keyboard layout# refers to characteristics of a keyboard design, such as relative position of keys, key size, key shape, key rotational-orientation, the number or selection of keys used for the particular profile, key color, background image for the keyboard, key function, text or graphical icon associated with each key, enablement of user feedback per key touch such as audible and haptics feedback, and the like.」
(訳:[0020] 動作中において、プロセッサ110は、メモリ112等のコンピュータ可読媒体に具現化されたコンピュータ命令を実行する。例えば、アプリケーション120及び122の各々は、ワード処理、ゲームのプレゼンテーションなどの1つ以上の機能実行するプロセッサ110を操作するための命令を含む。キーボードカスタマイズプログラム140は、キーボードレイアウトをカスタマイズするためのグラフィカルユーザインタフェースを提供するために、プロセッサ110を操作するための命令を含む。本明細書で使用する言語「キーボードレイアウト」は、キーの相対的な位置、キーのサイズ、キーの形状、キーの/回転配向、特定のプロファイルのために使用されるキーの数または選択、キーの色、キーボードの背景画像、キーの機能は、テキスト又は各キーに関連付けられた図形アイコン等のキーボードのデザイン、音、及び皮膚感覚のフィードバック等のキータッチ毎のユーザのフィードバックの有効化等を指す。)

(4)「[0021] In operation, the keyboard customization program 140 provides an interface for keyboard customization via the display 104 and/or the touch-screen display unit 106 . In one method of embodiment, a keyboard layout is displayed via the display 104 and the layout can be manipulated via the touch-screen display unit 106 by a user. Thus, the user can change the arrangement of keys in the keyboard, change the shape, size, rotational-orientation, color of individual keys, assign alphanumeric characters, names or graphic icons to keycaps, assign particular functions to keys, place a background image on the layout, provide for a particular type or intensity of feedback (e.g. audible or haptic feedback) and otherwise manipulate the keyboard layout.」
(訳:[0021] 動作において、キーボードカスタマイズプログラム140は、ディスプレイ104および/またはタッチスクリーン表示部106を介してキーボードをカスタマイズするためのインターフェースを提供する。実施形態の1つの方法では、キーボードのレイアウトは、ディスプレイ104を介して表示され、レイアウトは、ユーザによってタッチスクリーン表示部106を介して操作することができる。これにより、ユーザは、キーボードのキーの配置を変更し、形状、大きさ、回転方向、個々のキーの色を変更し、キーキャップに英数字、名前やグラフィックアイコンを割り当て、キーに特定の機能を割り当て、レイアウトに背景画像を配置し、特定のタイプまたはフィードバックの強さ(例えば、可聴または触覚フィードバック)を提供し、及びそれ以外のキーボードレイアウトの操作を行うことができる。)

(5)「[0022] Individual keyboard layouts can be stored in keyboard profiles, such as keyboard profile 130 and keyboard profile 132 . Thus, the keyboard customization program 140 can provide an option to save a particular layout. In response to the selection of this option, the keyboard customization program 140 instructs the processor 110 to store information representative of the created layout in a keyboard profile.」
(訳:[0022] 個々のキーボードレイアウト、キーボードプロファイル130及びキーボードプロファイル132などのキーボードプロファイルに記憶することができる。このように、キーボードカスタマイズプログラム140は、特定のレイアウトを保存するオプションを提供することができる。このオプションの選択に応答して、キーボードのカスタマイズプログラム140は、キーボードプロファイルの作成されたレイアウトを格納する示す情報を格納するようにプロセッサ110に命令する。)

以上総合すると、甲第4号証には、以下の技術事項(以下、「技術事項1」という。)が開示されていると認められる。

「タッチユーザインターフェイスを支援する情報通信端末上で仮想キーボードを構成する方法において、情報通信端末内に具備されたメモリに格納された背景画像を読み出しキーボードの背景とし、情報通信端末のプロセッサを用いてキーボードレイアウトをカスタマイズし、該カスタマイズされたキーボードレイアウトを情報通信端末のメモリに格納すること。」


5.甲第5号証の記載事項
甲第5号証は、本件特許に係る出願の優先日前に頒布された刊行物であって、図面とともに、次の事項が記載されている。(翻訳は特許異議申立人による「抄訳文」の記載に基づく。)

(1)「[0007] In view of the foregoing, the present invention provides a virtual keyboard displayed on a touch sensitive screen that enables a user to do touch-typing thereon to enter textual data into a computer. The virtual keyboard has a combination of features that facilitates #ten-finger# touch-typing as if using a regular physical keyboard. Specifically, to enable a user to type directly on the touch sensitive screen, the keyboard image has the standard key layout of physical keyboards or typewriters. The keys of the virtual keyboard are arranged and sized to allow the ten fingers of the user to take the positions necessary for typing in the standard fashion. The keyboard image is made semi-transparent and superimposed or #alpha-blended# with a background image (such as a user interface window of an application running on the computer) so that the keyboard image and the background image may be displayed and viewed simultaneously. This allows the user to view interface images created by an application while entering textual data by touch-typing on the virtual keyboard. To enhance the visibility of the semi-transparent keyboard image over the background image, the individual keys of the virtual keyboard are displayed with shaded edges to mimic the three-dimensional look of real keys on a physical keyboard. Moreover, a sound is generated each time a touch on a key of the virtual keyboard is detected to indicate that a keystroke has been made.」
(訳:[0007] 前述に鑑みて、本発明は、ユーザがブラインドタッチを行うテキストデータをコンピュータに入力するすることを可能にする、タッチスクリーンに表示された仮想キーボードを提供する。通常の物理的なキーボードを用いたかのように、仮想キーボードは10本の指のタッチ・タイピングを容易にする特徴が組み合わさられる。具体的には、ユーザは、タッチセンシティブスクリーン上で直接入力できるようにするために、キーボード画像は、物理的なキーボードやタイプライタの標準キーレイアウトを有している。仮想キーボードのキーは、ユーザの10本の指が標準的な方法でタイピングに必要な位置をとることができるように寸法決めされている。キーボード画像は半透明とされ、キーボード画像と背景画像とが同時に見ることができるように、背景画面(コンピュータ上で動作するアプリケーションのユーザインターフェース画面等に)重畳または「アルファブレンド」される。これにより、仮想キーボード上のタッチ・タイピングによりテキストデータを入力しながら、アプリケーションで作成されたインタフェース画像を見ることができる。背景画像上に半透明なキーボード画像の視認性を向上させるために、仮想キーボードの各キーを斜線エッジに表示される物理的なキーボード上のキの3次元外観を模倣するようにされている。さらに、音が、仮想キーボードのキーのタッチがキー入力が行われたことを示すために検出されるたびに生成される。)

(2)「[0029] In accordance with a feature of a preferred embodiment, the keyboard image of the virtual keyboard is a semi-transparent image superimposed on or blended with a second image that is hereinafter referred to as the background image. The keyboard and background images are blended together in a manner such that each image is distinctively recognizable. The background image may be a user interface window of an application that the user is running on the computer 100. For example, the application may be a spreadsheet application, with the interface window representing a spreadsheet. As another example, the application may be an email program, with the interface window showing an e-mail message received by the user. The user can view the e-mail message displayed on the screen 148 and then use the virtual keyboard to compose a response.」
(訳:[0029] 好適な実施形態によれば、仮想キーボードのキーボード画像は、以下、背景画像と言う第2の画像と重ねられる、又はブレンドされる半透明の画像である。キーボード画像と背景画像は、各画像が識別可能なようにブレンドされている。背景画像は、ユーザがコンピュータ100上で実行されているアプリケーションのユーザインターフェース画面であってもよい。例えば、アプリケーションは、スプレッドシートを表すインタフェースウィンドウを持つスプレッドシートアプリケーションであってもよい。他の例として、アプリケーションは、ユーザが受信した電子メールメッセージを示すインターフェース画面をもつ電子メールプログラムであってもよい。ユーザは、画面148に表示された電子メールメッセージを見て、仮想キーボードを使用して応答をすることができる。)

(3)「[0036] FIG. 4 is a flow chart that illustrates the operation of the virtual keyboard of FIG. 3. First, the image data of the virtual keyboard is fetched from the memory (step 194). A background image, which may be generated by an application or the operating system, is also provided (step 196). The two images are then combined, or blended, based on the transparency value of the keyboard image (step 198), and the combined image is displayed on the touch sensitive screen (step 200). During the typing process, a contact of the touch sensitive screen is registered, and the location of the contact is determined (step 202). The location is then analyzed to determine whether the contact location corresponds to one of the keys of the virtual keyboard, i.e., whether the contact location falls within one of the key images (step 204). If so, the particular key indicated by the contact is determined (step 206). A sound is generated to indicate that a keystroke has been received (step 208). Also, to indicate that a particular key has been selected, the image of that key is altered (step 210). A signal is also sent to the application the user is running to indicate the key that has been actuated (step 212).」
(訳:[0036] FIG.4は、FIG.3の仮想キーボードの動作を示すフローチャートである。まず、仮想キーボードの画像データが、メモリからフェッチされる(ステップ194)。アプリケーションまたはオペレーティングシステムによって生成され得る背景画像もまた提供される(ステップ196)。次いで2つの画像が透明度値に基づいて合成又はブレンドされ(ステップ198)、前記合成画像が、タッチセンシティブスクリーンに表示される(ステップ200)。タイピングプロセス中に、タッチスクリーンとの接触を記憶しておき、接触の位置が決定される(ステップ202)。位置は、接触位置が仮想キーボードのキーのうちの1つに対応するかどうかを判定する、すなわち、接触部位は、いずれかのキー画像内であるか否かを判定する(ステップ204)。そうである場合、接触によって示される特定のキーが決定される(ステップ206)。音がキー操作がされたことを示すために生成される(ステップ208)。また、特定キーが選択されたことを示すために、そのキーの画像が変更される(ステップ210)。信号はまた、ユーザは、操作されたキーを示すために実行しているアプリケーションに送られる(ステップ212)。)

以上総合すると、甲第5号証には、以下の技術事項(以下、「技術事項2」という。)が開示されていると認められる。

「半透明なキーボード画像と背景画像の2つの画像が重畳されること。」

6.甲第6号証の記載事項
甲第6号証は、本件特許に係る出願の優先日前に頒布された刊行物であって、図面とともに、次の事項が記載されている。(翻訳は特許異議申立人による「抄訳文」の記載に基づく。)

(1)「[0001] The present invention relates to a method and a system for automatically reconfiguring a keypad according to the use of a terminal, and more particularly to a method of configuring a keypad of a terminal, a terminal configured thereby, a system including such the terminal, and a reconfigurable keypad, in which the keypad of the terminal is reconfigured such that a touch panel reconfigured according to personal taste and convenience is available even when a terminal from the same manufacturer is used, and various character input schemes are supported such that a user can perform an input operation in a desired input scheme irrespective of which manufacturer manufactured the terminal.」
(訳:[0001] 本発明は、端末の用途に応じて自動的に端末のキーパッドを構成する方法及びシステムに関し、より具体的には、端末のキーパッドを構成し、それによって端末を構成する方法、そのような端子を含むシステム、及び再構成可能なキーパッドに関し、同じ製造者から端末が使用される場合であっても、個人の嗜好や利便性に応じてタッチパネルが構成されるように端末のキーパッドが構成され、どの製造者が端末を製造したかに関わらず、ユーザが所望の入力スキームにおいて入力操作を行うことができるようにさまざまな文字入力スキームが支援される。)

(2)「[0084] That is, according to a keypad configuration file executed in the file execution unit 430 , the keypad 440 applied to a folder type mobile terminal can display a keypad configuration in which the existing key button form is maintained and a specific image is in the background, as illustrated in FIG. 8 , and can display a keypad configuration in which a key button layout is changed adaptively to implement a corresponding application when a game, music, a moving picture or the like is reproduced in the terminal, as illustrated in FIGS. 9 and 10 . Further, as illustrated in FIG. 11 , the keypad 440 can display a keypad configuration that has a key button layout in a shortcut key form using an icon, a character, etc. Moreover, as illustrated in FIGS. 12 and 13 , the keypad 440 can display a keypad configuration with a key button layout of new fonts, other country characters, Korean characters, etc.」
(訳:[0084] つまり、FIG.8に図示されるように、ファイル実行部430で実行されるキーパッド構成ファイルによれば、携帯端子に適用されるキーパッド440は、既存のキーボタンの形式を維持し、特定の画像を背景にしたキーパッドの構成を表示することができ、FIG.9、10に図示されるように、ゲーム、音楽、動画などを、端末において再生される場合、キーボタンのレイアウトが対応するアプリケーションを実装するために適応的に変更されたキーパッドの構成を表示することができる。また、FIG.11に示すように、キーパッド440は、アイコン、文字等を使用して、ショートカットキー形式でキーボタンのレイアウトを有するキーパッド構成を表示することができる。さらに、FIG.12及びFIG.13に示すように、キーパッド440は、新しいフォント、他の国の文字、ハングル文字等のキーボタンレイアウトを備えたキーパッド構成を表示することができる。)

以上総合すると、甲第6号証には、以下の技術事項(以下、「技術事項3」という。)が開示されていると認められる。

「タッチユーザインターフェイスを支援する情報処理端末上でキーパッドを再構築する方法において、キーボタンのレイアウトが言語やアプリケーションに応じて適宜変更されること。」


第5.対比・判断

ア.取消理由1-1(特許法第29条1項3号)について

(ア)本件特許発明1について
本件特許発明1と甲1発明とを対比すると以下のとおりである。

a.甲1発明の「モバイルデバイス」、及び「仮想キー」は、本件特許発明1の「情報通信端末」、及び「仮想キー入力手段」に相当する。
また、甲1発明の「方法」は、「モバイルデバイス上で仮想キーの背景にテーマを提供」し、「テーマ」を「仮想キーの背景」に表示するものであり、甲1発明の「テーマ」が表示される「仮想キーの背景」は、本件特許発明1の「背景画面」に相当する。
したがって、甲1発明の「方法」は、本件特許発明1の「タッチユーザインタフェースを支援する情報通信端末上で仮想キー入力手段に背景画面を提供する仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法」に相当する。

b.甲1発明の「モバイルデバイスで仮想キーの言語や形式を選択する点」は、「言語や形式」に応じた「仮想キー」を選択することであるから、本件特許発明1の「情報通信端末で仮想キー入力手段入力器を選択するステップ」に相当する。

c.甲1発明の「仮想キーの文字以外が透明に生成される点」は、選択された「言語や形式」に応じた「仮想キー」を透明にすることであるから、本件特許発明1の「選択された仮想キー入力手段入力器を透明スキン入力器として生成するステップ」に相当する。

d.甲1発明の「仮想キーのテーマが選択される点」及び「選択されたテーマが仮想キーの背景に表示される点」は、「選択」された「テーマ」が「仮想キーの背景に表示される」ものであり、「テーマ」は「仮想キー」の大きさ等に合うように生成されるものと認められることから、本件特許発明1の「仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツを選択し、背景スキンとして生成するステップ」に相当する。

e.また、甲1発明の「選択されたテーマが仮想キーの背景に表示される点」は、「テーマ」を「仮想キーの背景に表示」するためには、「仮想キーの文字以外が透明に生成され」ものと、「テーマ」を「仮想キー」の大きさ等に合わせたもの、を合成するものと認められることから、本件特許発明1の「透明スキン入力器と背景スキンとを合成するステップ」に相当する。

f.甲1発明の「広告機能」は、「広告コンテンツの省略された広告コンテンツを仮想広告キーに出現させ、ユーザーが該仮想広告キーを押下することによってディスプレイ上で完全な広告コンテンツを閲覧す」るものであるから、甲1発明の「広告コンテンツ」は、「テーマ」ではなく「仮想キー」の背景に表示されるものではないが、「ディスプレイ」に表示され、「広告」であるからビジネス用であるとは認められる。
また、甲1発明におて、「モバイルデバイス内に具備されたメモリからテーマを実装するためのグラフィックファイルが読み出され」ることは個人用に行われていると認められるが、甲1発明の「広告機能をオン、オフ」することと、該個人用に「グラフィックファイルが読み出され」ることができることとの関係は不明である。
してみれば、甲1発明の「広告コンテンツについてユーザが自身のモバイルデバイスの広告機能をオン、オフにする点」と、本件特許発明1の「仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツについて個人用であるか否か及びビジネス用として開放されるか否かが選択されるステップ」は、「ビジネス用のコンテンツを用いるか否か切り替えるステップ」の点で共通する。

g.また、甲1発明の「モバイルデバイス内に具備されたメモリからテーマを実装するためのグラフィックファイルが読み出され」と、本件特許発明1の「前記背景画面コンテンツが個人用であると選択されている場合、前記情報通信端末内に具備された個人用背景画面コンテンツDBから個人用背景画面コンテンツが読み出されて、当該個人用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成され」は、「前記情報通信端末内に具備された記憶装置から個人用背景画面コンテンツが読み出されて、当該個人用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成され」の点で共通する。

h.さらに、甲1発明の「ネットワークを介してモバイルデバイスサービス通信事業者から送信される広告コンテンツの省略された広告コンテンツを仮想広告キーに出現させ、ユーザーが該仮想広告キーを押下することによってディスプレイ上で完全な広告コンテンツを閲覧することができる」と、本件特許発明1の「前記背景画面コンテンツがビジネス用として開放されるものと選択されている場合、ビジネス用背景画面コンテンツDBサーバからビジネス用背景画面コンテンツが前記情報通信端末にダウンロードされて、当該ビジネス用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成される」は、「ビジネス用のコンテンツを用いるとされている場合は、ビジネス用画面コンテンツDBサーバからビジネス用画面コンテンツが前記情報通信端末にダウンロードされて、当該ビジネス用画面コンテンツが表示用データとして生成される」の点で共通する。

そうすると、両者は、

「タッチユーザインタフェースを支援する情報通信端末上で仮想キー入力手段に背景画面を提供する仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法において、
前記情報通信端末で仮想キー入力手段入力器を選択するステップと、
選択された仮想キー入力手段入力器を透明スキン入力器として生成するステップと、
前記仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツを選択し、背景スキンとして生成するステップと、
前記透明スキン入力器と背景スキンとを合成するステップと、
ビジネス用のコンテンツを用いるか否か切り替えるステップと、を含み、
前記情報通信端末内に具備された記憶装置から個人用背景画面コンテンツが読み出されて、当該個人用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成され、
ビジネス用のコンテンツを用いるとされている場合、ビジネス用画面コンテンツDBサーバからビジネス用画面コンテンツが前記情報通信端末にダウンロードされ、当該ビジネス用画面コンテンツが表示用データとして生成される、
仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。」

の点で一致し、少なくとも次の点で相違する。

<相違点>
<相違点1>
本件特許発明1では、「前記仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツ」について「個人用であるか否か」及び「ビジネス用として開放されるか否か」が選択されるのに対して、甲1発明では、「ディスプレイ」の表示について、「個人用であるか否か」と「ビジネス用として開放されるか否か」の選択ではなく、「ビジネス用」としての「広告機能」の「オン、オフ」を切り替えるものである点。

<相違点2> 本件特許発明1では、「前記背景画面コンテンツが個人用であると選択されている場合」に、「前記情報通信端末内に具備された個人用背景画面コンテンツDBから個人用背景画面コンテンツが読み出されて、当該個人用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成され」のに対して、甲1発明では、「テーマ」が読み出され仮想キーの背景に表示されることとが、どのような場合に行われるか特定されておらず、また、「テーマ」が読み出される「メモリ」が、「個人用背景画面」専用のものか特定されていない点。

<相違点3>
本件特許発明1では、「前記背景画面コンテンツがビジネス用として開放されるものと選択されている場合、ビジネス用背景画面コンテンツDBサーバからビジネス用背景画面コンテンツが前記情報通信端末にダウンロードされて、当該ビジネス用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成される」のに対して、甲1発明では、「広告機能」がオンの場合に、省略された広告コンテンツを仮想広告キーに出現させ、ユーザーが該仮想広告キーを押下することによってディスプレイ上で完全な広告コンテンツを表示する点。

このように、本件特許発明1は、甲1発明と少なくとも上記相違点1?3において相違するのであり、また、これらの点が周知技術であるともいえないことから、本件特許発明1は、甲1発明、即ち、甲第1号証に記載された発明ではない。

(イ)本件特許発明2?3、5、7?9、11について
本件特許発明2?3、5、7?9、11は、本件特許発明1の発明特定事項を全て含み、さらに他の発明特定事項を付加して限定したものであるから、本件特許発明2?17は、上記(ア)と同様の理由により、甲第1号証に記載された発明ではない。

(ウ)本件特許発明12について
本件特許発明12は、本件特許発明1の「前記情報通信端末で仮想キー入力手段入力器を選択するステップ」に対応する構成は有していない点を除き、本件特許発明1の方法の発明をシステムの観点から記載したものであり、実質的に、上記<相違点1>から<相違点3>で相違していることから、上記(ア)と同様の理由により、甲第1号証に記載された発明ではない。

(エ)本件特許発明13、15?17について
本件特許発明13、15?17は、本件特許発明12の発明特定事項を全て含み、さらに他の発明特定事項を付加して限定したものであるから、本件特許発明18は、上記(ア)と同様の理由により、甲第1号証に記載された発明ではない。

(オ)小括
したがって、本件特許の請求項1?3、5、7?9、11、12、13、15?17に係る特許は、特許法第29条第1項3号の規定に違反してされたものではない。

イ.取消理由1-2について(特許法第29条第2項)
(ア)本件特許発明4、6、10について
まず、本件特許発明1と甲1発明とは、上記「ア.取消理由1-1(特許法第29条1項3号)について」で記したように、上記相違点1?3で相違し、上記相違点1について検討するに、甲第2号証?甲第6号証には、「背景画面コンテンツについて個人用であるか否か及びビジネス用として開放されるか否かが選択」することは記載されていない。また、このことは周知の技術とも認められないことから、上記相違点1に係る本件特許発明1の発明特定事項は、甲1発明に基づいて、当業者が容易に採用し得たものではない。
したがって、本件特許発明1は、当業者が甲第1?6号証に基づいて容易に発明をすることができたものではない。
そうすると、本件特許発明4、6、10は、本件特許発明1の発明特定事項を全て含み、さらに他の発明特定事項を付加して限定したものであるから、本件特許発明4、6、10は同様の理由により、当業者が引用発明に基づいて容易に発明をすることができたものではない。

(イ)本件特許発明14、18について
上記「ア.取消理由1-1(特許法第29条1項3号)について」の「(ウ)本件特許発明12について」で記したように、本件特許発明12と甲1発明は上記相違点1?相違点3で相違し、上記(ア)に記したように、少なくとも相違点1について、甲第2号証?甲第6号証には、「個人用」と「ビジネス用」で背景画面コンテンツの選択を行うことについての記載はなく、また、周知の技術とも認められないことから、甲1発明に基づいて、当業者が容易に採用し得たものではない。
したがって、本件特許発明12は、当業者が甲第1?6号証に基づいて容易に発明をすることができたものではない。
そうすると、本件特許発明14、18は、本件特許発明12の発明特定事項を全て含み、さらに他の発明特定事項を付加して限定したものであるから、本件特許発明14、18は同様の理由により、当業者が引用発明に基づいて容易に発明をすることができたものではない。

(ウ)小括
したがって、本件特許の請求項4、6、10、14、18に係る特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものではない。

ウ.取消理由2-1について(特許法第29条第2項)
(ア)本件特許発明1について
本件特許発明1と甲2発明、または甲3発明とを対比すると以下のとおりである。

a.甲2、または甲3発明の「ソフトキーボード」は、本件特許発明1の「仮想キー入力手段」に相当する。また、甲2、または甲3発明の「背景」、及び「背景スキン」は、本件特許発明1の「背景画面」、及び「背景画面コンテンツ」に相当する。
そして、甲2、または甲3発明の「背景スキン提供方法」は、本件特許発明1の「タッチユーザインタフェースを支援する情報通信端末上で仮想キー入力手段に背景画面を提供する仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法」に相当する。

b.甲2発明の「ソフトキーボードの日本語、英語の使用言語が選択」することは、「使用言語」に合った「ソフトキーボード」を選択することであるから、本件特許発明1の「情報通信端末で仮想キー入力手段入力器を選択するステップ」に相当する。
また、甲3発明における「ソフトキーボードのテンキー、QWERTYキー等が選択」することは、「ソフトキーボード」の入力方式を選択するものであるから、本件特許発明1の「情報通信端末で仮想キー入力手段入力器を選択するステップ」に相当する。

c.甲2、または甲3発明の「ソフトキーボードがキートップの文字等及び枠線を除いて透明である」における「ソフトキーボード」は、「日本語、英語の使用言語が選択」された「ソフトキーボード」と認められ、本件特許発明1の「選択された仮想キー入力手段入力器を透明スキン入力器として生成するステップ」に相当する。

d.甲2、または甲3発明の「選択されたスキンがソフトキーボードの背景に適用される点」は、本件特許発明1の「仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツを選択し、背景スキンとして生成するステップ」に相当する。

e.甲2、または甲3発明の「ソフトキーボードと背景スキンが合成される点」は、本件特許発明1の「透明スキン入力器と背景スキンとを合成するステップ」に相当する。

f.甲2、または甲3発明の「背景スキン」は「サーバから情報通信端末にダウンロードされる」ものであり、「サーバ」は背景スキンを提供する提供業者のものでもよく、提供業者から提供される「背景スキン」はビジネス用背景画面コンテンツともいい得るものであるから、甲2、または甲3発明と、本件特許発明1では、「ビジネス用背景画面コンテンツDBサーバからビジネス用背景画面コンテンツが前記情報通信端末にダウンロードされて、当該ビジネス用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成される」の点では共通する。


そうすると、両者は、

「タッチユーザインタフェースを支援する情報通信端末上で仮想キー入力手段に背景画面を提供する仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法において、
前記情報通信端末で仮想キー入力手段入力器を選択するステップと、
選択された仮想キー入力手段入力器を透明スキン入力器として生成するステップと、
前記仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツを選択し、背景スキンとして生成するステップと、
前記透明スキン入力器と背景スキンとを合成するステップと、
ビジネス用背景画面コンテンツDBサーバからビジネス用背景画面コンテンツが前記情報通信端末にダウンロードされて、当該ビジネス用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成されることを特徴とする
仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法。」

の点で一致し、少なくとも次の点で相違する。

<相違点>
<相違点4>
本件特許発明1では、「前記仮想キー入力手段入力器の背景画面コンテンツについて個人用であるか否か及びビジネス用として開放されるか否かが選択されるステップ」を有するのに対して、甲2、または甲3発明では、ビジネス用の「背景スキン」がダウンロードされるが、「背景スキン」をビジネス用として開放するものではなく、「背景スキン」を「個人用であるか否か」と「ビジネス用として開放されるか否か」を選択するものでもない点。

<相違点5>
本件特許発明1では、「前記背景画面コンテンツが個人用であると選択されている場合、前記情報通信端末内に具備された個人用背景画面コンテンツDBから個人用背景画面コンテンツが読み出されて、当該個人用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成され」のに対して、甲2、または甲3発明では、甲2、または甲3発明では、「個人用背景画面コンテンツDB」を有することが特定されておらず、個人用に「背景スキン」が読み出されるかも特定されていない点。

<相違点6>
上記「当該ビジネス用背景画面コンテンツが前記背景スキンとして生成される」のが、本件特許発明1では、「前記背景画面コンテンツがビジネス用として開放されるものと選択されている場合」であるのに対して、甲2、または甲3発明では、そのような場合に特定されていない点。

これらの相違点について検討する。
相違点4について検討するに、甲1発明は、上記「ア.取消理由1-1(特許法第29条1項3号)につい」で「相違点1」として記したように、「個人用であるか否か」と「ビジネス用として開放されるか否か」を選択するものではない、さらに、甲第4?甲第6号証には、コンテンツを「ビジネス用」として用いることについて記載されておらず、また、「背景スキン」を「個人用であるか否か」と「ビジネス用として開放されるか否か」を選択することが周知の技術とも認められない。

よって、上記相違点4に係る本件特許発明1の発明特定事項は、甲2発明、または甲3発明において、甲1発明、甲第4号証、乃至甲第6号証に記載の技術事項に基づいて、当業者が容易に採用し得たものではない。

したがって、本件特許発明1は、当業者が甲2発明、または甲3発明において、甲第4号証、乃至甲第6号証に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものではない。

(イ)本件特許発明2?11について

本件特許発明2?11は、本件特許発明1の発明特定事項を全て含み、さらに他の発明特定事項を付加して限定したものであるから、本件特許発明2?11は、上記(ア)と同様の理由により、当業者が甲2発明、または甲3発明において、甲第4号証、乃至甲第6号証に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものではない。

(ウ)本件特許発明12について
本件特許発明12は、本件特許発明1の「前記情報通信端末で仮想キー入力手段入力器を選択するステップ」に対応する構成は有していない点を除き、本件特許発明1の方法の発明をシステムの観点から記載したものであり、実質的に、上記相違点4から相違点6で相違していることから、上記(ア)と同様の理由により、本件特許発明1は、当業者が甲2発明、または甲3発明において、甲第4号証、乃至甲第6号証に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものではない。

(ウ)本件特許発明13?18について
本件特許発明13?18は、本件特許発明12の発明特定事項を全て含み、さらに他の発明特定事項を付加して限定したものであるから、本件特許発明13?18は、上記(ア)と同様の理由により、当業者が甲2発明、または甲3発明において、甲第4号証、乃至甲第6号証に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものではない。

(エ)小括
したがって、本件特許の請求項1?18に係る特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものではない。


第6.むすび

以上のとおりであるから、特許異議申立の理由及び証拠によっては、請求項1?18に係る特許を取り消すことはできない。

また、他に請求項1?18に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。

よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2016-07-22 
出願番号 特願2013-533760(P2013-533760)
審決分類 P 1 651・ 113- Y (G06F)
P 1 651・ 121- Y (G06F)
最終処分 維持  
前審関与審査官 若林 治男  
特許庁審判長 和田 志郎
特許庁審判官 千葉 輝久
山澤 宏
登録日 2015-08-28 
登録番号 特許第5797762号(P5797762)
権利者 ネオパッド インコーポレーション
発明の名称 仮想キー入力手段の背景画面コンテンツ提供方法およびシステム  
代理人 関 大祐  
代理人 廣瀬 隆行  
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