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審決分類 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する A01G
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する A01G
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する A01G
審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する A01G
管理番号 1325149
審判番号 訂正2016-390152  
総通号数 208 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-04-28 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2016-11-21 
確定日 2017-01-19 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5985349号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第5985349号の明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由
第1 手続の経緯
本件特許5985349号(以下「本件特許」という。)は、平成24年10月24日に出願(特願2012-234543号)されたものであって、平成28年8月12日に特許権の設定登録がされ、その後、本件訂正審判の請求(平成28年11月21日受付)がなされたものである。


第2 審判請求の趣旨及び訂正の内容
本件訂正審判の請求の要旨は、本件特許の願書に添付した明細書を本件審判請求書に添付した訂正明細書のとおり訂正することを求めるものである。
そして、訂正の内容は、本件審判請求書及びこれに添付した訂正明細書の記載からみて、以下の訂正事項からなるものである(下線は訂正箇所を示す。)。

1 訂正事項1
願書に添付した明細書の【発明の名称】に記載された「桶状部材」を「樋状部材」に訂正する。

2 訂正事項2
願書に添付した明細書の段落【0001】に記載された「桶状部材」を「樋状部材」に訂正する。

3 訂正事項3
願書に添付した明細書の段落【0008】に記載された「桶状部材」を「樋状部材」に訂正する。

4 訂正事項4
願書に添付した明細書の段落【0010】に記載された「桶状部材」を「樋状部材」に訂正する。

5 訂正事項5
願書に添付した明細書の段落【0011】に記載された「桶状部材」を「樋状部材」に訂正する。

6 訂正事項6
願書に添付した明細書の段落【0019】に記載された「桶状部材」を「樋状部材」に訂正する。

7 訂正事項7
願書に添付した明細書の段落【0020】に記載された「桶状部材」を「樋状部材」に訂正する。


第3 当審の判断
1 訂正の目的、新規事項の追加の有無及び特許請求の範囲の拡張・変更について
願書に添付した特許請求の範囲を見ると、請求項1ないし4に「樋状部材」の発明が、残る請求項5ないし7には該「樋状部材」の発明を直接または間接的に引用する「植物栽培装置」の発明が記載されており、「桶状部材」という記載はない。
また、願書に添付した図面の発明の例示図である図1に記載されている部材は明らかに「樋状」であり、「桶状」ではない。また他の図を見ても「桶状」の部材は記載されていない。
さらに、願書に添付した明細書には、訂正事項1ないし7の記載箇所以外、「桶状部材」という記載はない(「樋状部材」と記載されている。)。
以上のことから、願書に添付した明細書の【発明の名称】(訂正事項1)、段落【0001】(訂正事項2)、段落【0008】(訂正事項3)、段落【0010】(訂正事項4)、段落【0011】(訂正事項5)、段落【0019】(訂正事項6)及び段落【0020】(訂正事項7)に記載されている「桶状部材」は、「樋状部材」の誤記であるといえる。
よって、訂正事項1ないし7は、上記誤記を訂正するものであるから、特
許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とするものである。
また、訂正事項1ないし7は、本件特許の出願当初の明細書、特許請求の範囲又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入するものではなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項1ないし7は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。

2 独立特許要件について
上記1で検討したとおり、訂正事項1ないし7は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤記の訂正を目的とするものである。
そこで、特許法第126条第7項の規定により、特許請求の範囲に記載された事項により特定される請求項1ないし7に係る発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否かについて検討すると、訂正事項1ないし7は特許請求の範囲の請求項1ないし7を訂正するものでなく、また他に特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由も見当たらない。
よって訂正事項1ないし7は、特許法第126条第7項の規定に適合する。


第4 むすび
以上のとおりであるから、本件訂正審判請求にかかる訂正事項1ないし7はすべて特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ同条第5項ないし第7項の規定に適合するものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
樋状部材および植物栽培装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の栽培トレイが載置され、栽培トレイから伸びる植物の根を浸漬させる養液が内側面に沿って流される植栽用の樋状部材およびその樋状部材を備える植物栽培装置に関する。
【背景技術】
【0002】
水耕栽培の一種として、薄膜水耕(NFT)が知られている。NFTは、約1%の緩やかな勾配を有する平面上に養液を少量ずつ薄く流す栽培方法である。流れ落ちた養液は、タンクに貯留された後、再びポンプでくみ上げて再利用される。このため、少ない資材費で栽培することが可能となっている。
【0003】
例えば、雨樋を複数本並列に並べ、その上に植物が植栽された栽培トレイを載せ、タンクからポンプによって養液をくみ上げ、傾斜させた各雨樋の上流側へ少しずつ供給し、各雨樋内に養液の浅い流れを作り、栽培トレイの下方へ伸びる植物の根に養分を供給する装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。なお、この装置では、雨樋の最下部から排水部を介して排出し、タンクへ戻している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-197843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
養液が流れる複数本の雨樋上には、植物を植栽するための穴を有する栽培パネルが載置され、上部がこの栽培パネルによって覆われるので、養液が流れる各雨樋内へは光が入らない。このため、藻の発生が抑制される。ちなみに、藻が発生すると、微生物が巣くい、不衛生な環境が形成される。また、藻や微生物は、養液の循環によって植物の根に運ばれ、根に付着すると、病気等を引き起こしてしまう。
【0006】
一般に、1枚の栽培パネルには同じ植物が植栽されるので、この栽培パネルの全ての植物は、同時に収穫される。このため、上記の藻が発生したとしても、収穫時に、養液の循環を停止し、複数本の雨樋内を洗浄して除去することが可能である。しかしながら、1枚の栽培パネルのみを複数本の雨樋上に載置するのでは、植物の生産効率が低い。
【0007】
そこで、複数本の雨樋の長さを長くし、成長が異なる複数の栽培パネルを載置し、収穫時期を異ならせることにより、生産効率を向上させることができる。しかしながら、収穫時に栽培トレイを持ち上げた際、雨樋内に光が当たってしまい、これが繰り返されることにより、藻が発生してしまう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題に鑑み、植物を植栽するための1以上の穴を有する複数の栽培トレイが互いに隣接して載置され、長手方向に傾斜して設置されることにより植物に与える養液が内側面に沿って流される樋状部材であって、樋状部材は、複数の栽培トレイが載置される長手方向中央部の載置領域と該栽培トレイが載置されない長手方向両端部の上端領域および下端領域とを有し、載置領域の最下部に養液を排出するための排出口を有し、下端領域の内側面に、排出口から上方へ延びる傾斜板が設けられた、樋状部材が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の栽培パネルを載置しても、藻の発生を確実に防止することができる。また、収穫時期が異なる植物を育成することができるので、植物の生産効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の樋状部材として使用可能な雨樋を例示した図。
【図2】雨樋の断面形状を例示した図。
【図3】樋状部材上に載置される栽培トレイを例示した図。
【図4】平行に並べられた複数の樋状部材上に複数の栽培トレイを載置したところを示した図。
【図5】複数の栽培トレイを載置し、樋状部材の内側面に沿って養液を流しているところを示した図。
【図6】新たな栽培トレイを追加し、収穫時期の植物が植栽された栽培トレイを収穫場所へ移送するために押し出しているところを示した図。
【図7】樋状部材の下端領域の1つの構成を例示した図。
【図8】複数の樋状部材を備える植物栽培装置の概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の樋状部材は、植物を植栽するための1以上の穴を有する複数の栽培トレイが互いに隣接して載置され、その長手方向に傾斜して設置されることにより植物に与える養液が内側面に沿って流される植栽用の樋状部材である。樋状部材は、一例として、図1に示すような断面が丸形の、市販の住宅用建材として使用される雨樋1を用いることができる。
【0012】
雨樋1としては、図2(a)に示すような、一方に長くされた円筒をその長手方向に半分に切断して形成された断面が丸形のもののほか、図2(b)に示す断面が角形のものであってもよい。図2(b)に示す雨樋は、対向する2枚の側板2、3と、それら側板2、3に連続する底板4とを含むものである。ここでは、2枚の側板2、3が、略平行とされているが、平行ではなく、下方へ向かうにつれて接近したものであってもよい。
【0013】
そのほか、図2(c)に示すように、底板4が、段差を有するものであってもよい。すなわち、この底板4は、各側板2、3に連続する2つの第1の底面5、6と、それら2の第1の底面5、6の間にあり、それら第1の底面5、6より下方にある第2の底面7を有するものである。
【0014】
本発明では、養液を少量ずつ薄く均一の厚さで流すことが望ましいことから、図2(b)や図2(c)に示すような底面が平坦なものが好ましい。また、養液を流す量を少なくしつつ所定の厚さで流すために、図2(c)に示すような底面に段差を有するものがより好ましい。なお、図2(c)に示す雨樋を採用する場合、この第2の底面7上にのみ養液が流される。
【0015】
雨樋は、硬質塩化ビニル等のプラスチック樹脂、アルミニウム、ステンレス、銅等の金属、これらの複合材料から製造することができる。なお、雨樋を使用する場合、両端から内側面に沿って流れる養液が落ちないように、図1に示すような止まり8と呼ばれる閉鎖部材が接着剤等を使用して取り付けられる。
【0016】
図3を参照して、栽培トレイについて説明する。栽培トレイ10は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、繊維強化プラスチック(FRP)等のプラスチック樹脂や、セラミック等からなる矩形の板状物に、一定間隔で所定径の穴11を形成したものを用いることができる。例えば、図3(a)に示すように、千鳥状に形成した複数の穴11を備える矩形の板状物とすることができる。
【0017】
植物は、立方体、直方体あるいは円柱状のポリウレタン製のスポンジ上に種をまき、水を与えて発芽したものを、この穴11に嵌め込むことにより栽培トレイ10の穴11に植栽される。図3(b)は、植物12を栽培トレイ10の各穴11に植栽したところを示した図である。植物は、栽培トレイ10の上側に葉13が茂り、穴11にはスポンジ14が密着していて、下側に根15が拡がっている。
【0018】
植物としては、サラダ菜、サニーレタス、リーフレタス、チンゲン菜、小松菜、スイートバジル、ニチニチソウ、トマト、イチゴ、ねぎ等を挙げることができるが、これに限られるものではない。
【0019】
図4(a)に示すように、雨樋等の樋状部材20は、複数が平行に並ぶように設置される。また、図4(b)に示すように、図3に示した栽培トレイ10が、複数の樋状部材20上に跨るように、各樋状部材20上に載置される。図4には、植物が図示されていないが、実際には図3(b)に示すような植物12が植栽された栽培トレイ10が、各植物12の根15が各樋状部材20内に収容されるように載置される。
【0020】
栽培トレイ10は、図5に示すように、樋状部材20の長手方向へ互いに隣接して複数載置される。各樋状部材20は、その長手方向に約1%の勾配で傾斜するように設置される。ここでは、約1%としているが、所望する流速になるように設定するために、約0.5%や約2%等、適宜設定することができる。ちなみに、1%の勾配とは、水平方向100mに対して垂直方向に1m上昇したときの勾配である。このように勾配が設けられるため、養液30は、複数の栽培トレイ10により上部が閉鎖された樋状部材20内を、その内側面21に沿って、一端の高い側から他端の低い側へ向けて流れる。
【0021】
栽培トレイ10の下方へは、植物12の根15が伸びており、養液30は、この根15の先端が浸漬する程度に薄く流される。養液30から水分や養分を吸収するのは、この根の先端部分だからである。養液30には、水のほか、植物の成長に必要とされる窒素、リン酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム等が含まれる。
【0022】
樋状部材20の上方には、植物12の成長に必要とされる光を供給するための、図示しない照明が取り付けられる。光は、植物12の葉13を照らし、植物12を成長させるために必要とされるが、養液30に当たると、藻を発生させ、不衛生な環境を形成してしまう。しかしながら、養液30が流れる樋状部材20内は、上部に複数の栽培トレイ10が互いに隣接して載置され、光を遮断するので、このような藻の発生を防止することができる。
【0023】
複数の栽培トレイ10を樋状部材20上に載置する場合、樋状部材20の一端から他端に向けて、植物12が順に成長した複数の栽培トレイ10を載置し、一端に新たな栽培トレイを追加するとともに、他端から最も成長した植物が植栽された栽培トレイを収穫場所へ移送することができる。これにより、連続した収穫を実現することができる。
【0024】
この新たな栽培トレイを追加し、収穫場所へ栽培トレイを移送することを実現するには、樋状部材20の長手方向の両端の各々に、少なくとも1枚の栽培トレイ10を載置することができるスペース(領域)が必要となる。これは、栽培トレイ10を追加し、移送する際に、樋状部材20内を流れる養液30に光が当たらないようにしつつ、これらを実現するためである。
【0025】
図6を参照して説明すると、栽培トレイ10を追加も、移送もしない場合、図6(a)に示すようなものとなる。樋状部材20は、その長手方向の中央部に、複数の栽培トレイ10が載置される載置領域22を有し、その両端に栽培トレイ10が載置されない非載置領域を有している。樋状部材20は、傾斜して設置され、養液30が一端の上流側から他端の下流側へ向けて流される。このため、非載置領域は、その上流側の上端領域23と、その下流側の下端領域24とから構成される。
【0026】
植物は、栽培トレイ10によって成長の段階が異なり、上流側から下流側へと成長している。このため、最も下流側の栽培トレイ10bの植物が収穫時期を迎えると、図6(b)に示すように、新たな栽培トレイ10aが上端領域23に載置される。そして、その新たな栽培トレイ10aを下流側へ向けて押し込む。すると、この新たな栽培トレイ10aを含む全栽培トレイ10が樋状部材20上をスライドし、図6(c)に示すように、収穫時期を迎えた最も下流側の栽培トレイ10bが下端領域24上へ押し出される。この下端領域24上へ押し出された栽培トレイ10bは、リフト等の搬送用機械を使用して収穫場所へ移送される。
【0027】
このように上端領域23および下端領域24を設けることで、樋状部材20内に光が入らないようにしつつ、連続した収穫を実現することができる。養液30は、光が当てられると、樋状部材20内に藻を発生させるため、光が当たらないようにしなければならない。そこで、樋状部材20の載置領域22の最上部に、養液30を供給するためのノズルを設け、図7に示すように、その載置領域22の最下部に、余剰の養液30を排出するための排出口25を設けることができる。
【0028】
しかしながら、単なる穴である排出口25は、流れてくる養液30のすべてを排出することはできず、排出口25上を通過し、その下流側の下端領域24へ流れていってしまう場合がある。この下端領域24には、養液30を排出するための排出口はなく、養液30が貯留されることになり、この貯留により藻が発生してしまう。そこで、下端領域24の内側面に、排出口25から上方へ延びる傾斜板26を設けることができる。これにより、排出口25上を養液30が通過してしまう量を低減し、かつ通過したとしても、その排出口25へ向けて逆流するので、養液30の貯留をなくし、藻の発生を防止することができる。
【0029】
なお、上端領域23および下端領域24は、その上部が栽培トレイ10によって覆われていないが、照明が照射されるものではないので、弱い周囲の光が当たるのみである。傾斜板26上の養液30には、この弱い周囲の光が当たるが、即座に排出口25から排出されるので、藻の発生を防止することができる。傾斜板26は、排水口33より上方に向けて傾斜していれば、いかなる傾斜角度であってもよい。
【0030】
また、傾斜板26の養液30が接する表面には、光触媒がコーティングされていてもよい。光触媒としては、二酸化チタン等を挙げることができる。光触媒は、光が当たることにより養液30中の水からOHラジカルを生成し、そのOHラジカルの強い酸化力により発生した藻を分解する。
【0031】
上述した実施形態では、樋状部材20は、載置領域22と、上端領域23および下端領域24とを有するが、これら上端領域23および下端領域24は、載置領域22に着脱可能に構成され、取り外して洗浄等を行うことも可能である。このため、載置領域22の部分と、上端領域23および下端領域24の部分とは、継ぎ手等を使用して連結することができる。
【0032】
本発明の樋状部材20について説明してきたが、次に、この樋状部材20が用いられる植物栽培装置について説明する。図8は、植物栽培装置の概略構成図である。この植物栽培装置40は、室内に設置される。
【0033】
植物栽培装置40は、複数の樋状部材20と、これら複数の樋状部材20を傾斜するように支持し、固定するための複数段から構成される栽培棚41と、複数の樋状部材20上に載置される複数の栽培トレイ10と、栽培トレイ10に植栽された植物に光を照射する照明手段としての照明42とを含んで構成される。また、植物栽培装置40は、各樋状部材20に養液を供給するための養液供給手段としての循環ポンプ43と、養液を貯留する貯留槽としてのタンク44と、該養液中の溶存酸素濃度を所定の値に上げるために、酸素や空気等を養液中に吹き込む、ガス供給手段としてのエアーポンプ45とをさらに含んで構成される。
【0034】
図8では、栽培棚41は、5段で構成され、各段に複数の樋状部材20が平行に並ぶように設置されている。その平行に並ぶ複数の樋状部材20上に跨るように、複数の栽培トレイ10が互いに隣接して載置されている。そして、各樋状部材20は、新たな栽培トレイを載せるための上端領域と、その新たな栽培トレイが栽培棚41内に押し込まれることにより、栽培棚41から排出される栽培トレイを載せるための下端領域とを有している。これらの領域は、栽培棚41から突出している。
【0035】
照明42は、例えば、蛍光ランプや発光ダイオード(LED)ランプを用いることができる。なお、LEDランプは、特定の色の光を照射することができ、消費電力が少なく、長寿命である点で好ましい。循環ポンプ43は、液体を輸送することができるものであればいかなる形式のポンプであってもよく、例えばダイヤフラムポンプやプランジャーポンプを採用することができる。
【0036】
タンク44は、各樋状部材20内に供給するために必要とされる量の養液を貯留できる容量とされ、その形状はいかなる形状であってもよい。また、タンク44は、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、FRP等のプラスチック樹脂、炭素鋼やステンレス等の金属等から製造された容器を用いることができる。
【0037】
植物栽培装置40は、そのほか、室内の空気を循環するための空気循環手段としてのファン、室内の温度を調整するための温度調整手段としての空気調和機、室内の湿度を調整するために湿度調整手段としての加湿機や除湿機、空気中を浮遊する菌やゴミ等の浮遊物を除去するための浮遊物除去手段としてのフィルタ等を備えることができる。ファンは、照明42が発する熱を、循環する空気により冷却し、室内を一定の温度に保持することを可能にする。また、室内の熱を外部に放出するために換気手段を設けることができる。この換気手段は、上記浮遊物除去手段とともに用いることができる。
【0038】
これらはいずれも、植物の育成に最適な環境を作るために使用されるものであり、必要に応じて使用することができ、また、これ以外の装置も、必要に応じて設置することができるものである。
【0039】
これまで本発明の樋状部材およびその樋状部材を備える植物栽培装置を上述した実施形態をもって詳細に説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態や、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0040】
1…雨樋、2、3…側板、4…底板、5、6…第1の底面、7…第2の底面、8…止まり、10、10a、10b…栽培トレイ、11…穴、12…植物、13…葉、14…スポンジ、15…根、20…樋状部材、21…内側面、22…載置領域、23…上端領域、24…下端領域、25…排出口、26…傾斜板、30…養液、40…植物栽培装置、41…栽培棚、42…照明、43…循環ポンプ、44…タンク、45…エアーポンプ
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2016-12-21 
結審通知日 2016-12-26 
審決日 2017-01-10 
出願番号 特願2012-234543(P2012-234543)
審決分類 P 1 41・ 855- Y (A01G)
P 1 41・ 854- Y (A01G)
P 1 41・ 852- Y (A01G)
P 1 41・ 856- Y (A01G)
最終処分 成立  
前審関与審査官 門 良成  
特許庁審判長 小野 忠悦
特許庁審判官 住田 秀弘
前川 慎喜
登録日 2016-08-12 
登録番号 特許第5985349号(P5985349)
発明の名称 樋状部材および植物栽培装置  
代理人 特許業務法人エム・アイ・ピー  
代理人 特許業務法人エム・アイ・ピー  
代理人 特許業務法人エム・アイ・ピー  
代理人 特許業務法人エム・アイ・ピー  
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