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審決分類 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する A63F
審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する A63F
管理番号 1325157
審判番号 訂正2016-390155  
総通号数 208 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-04-28 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2016-12-01 
確定日 2017-02-02 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5794484号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第5794484号の明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件訂正審判の請求に係る特許第5794484号(以下、「本件特許」という。)は、平成22年5月10日に出願した特願2010-108301号の一部を新たに特許出願(特願2011-204347号)し、さらにその一部を新たに特許出願(特願2012-27927号)し、さらにまたその一部を平成26年3月6日に新たに特許出願(特願2014-43691号)したものであって、その請求項1?3に係る発明は、平成27年8月21日に特許権の設定登録がなされ、平成28年11月30日付けで本件訂正審判の請求がなされたものである。

第2 請求の趣旨
本件訂正審判の趣旨は、本件特許の明細書及び特許請求の範囲を、本件審判請求書に添付した訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。

第3 訂正事項
1 訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に「前記基板ケースに一部が貼付可能なシールと、」とあるのを、「前記基板ケースに一部だけが貼付されているシールと、」に訂正する(請求項1の記載を引用する請求項2、3も同様に訂正する)。(下線部は訂正箇所を表す。以下も同様。)。

2 訂正事項2
特許請求の範囲の請求項1に「前記シールは、前記基板ケースに貼付されている第一の部位を含むものであり、前記シールは、前記基板ケースに貼付されていない第二の部位を含むものであり、」とあるのを、「前記シールは、第一の部位と第二の部位からなるシールであり、前記第一の部位は、前記基板ケースに貼付されている部位であり、前記第二の部位は、前記基板ケースに貼付されていない部位であり、」と訂正する(請求項1の記載を引用する請求項2、3も同様に訂正する)。

3 訂正事項3
特許請求の範囲の請求項1に、「前記第一の部位は、貼付面が形成された部位であり、前記第二の部位は、貼付面が形成された部位であり、」を追加する(請求項1の記載を引用する請求項2、3も同様に訂正する)。

4 訂正事項4
特許請求の範囲の請求項1に、「前記破損手段は、前記シールを破断させる際に、該シールの貼付面に少なくとも接触可能なものであり、」とあるのを、「前記破損手段は、前記シールを破断させる際に、前記第二の部位における前記貼付面に少なくとも接触可能なものであり、」と訂正する(請求項1の記載を引用する請求項2、3も同様に訂正する)。

5 訂正事項5
明細書の段落【0008】に記載した、「本発明は、制御基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースに一部が貼付可能なシールと、前記シールを破損させることが可能な破損手段と、を備えた遊技台であって、前記シールは、前記基板ケースに貼付されている第一の部位を含むものであり、前記シールは、前記基板ケースに貼付されていない第二の部位を含むものであり、前記破損手段は、前記基板ケースとは別体に構成されたものであり、前記破損手段は、前記シールを破損させることが可能なものであり、前記シールは、前記破損手段の少なくとも一部を覆うものであり、前記シールは、文字が表示されており、前記破損手段は、前記シールを破断させる際に、該シールの貼付面に少なくとも接触可能なものであり、前記破損手段は、前記シールを破断させる場合に、該シールに表示された文字を破断するものである、ことを特徴とする遊技台である。」を、
「本発明は、制御基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースに一部だけが貼付されているシールと、前記シールを破損させることが可能な破損手段と、を備えた遊技台であって、前記シールは、第一の部位と第二の部位からなるシールであり、前記第一の部位は、前記基板ケースに貼付されている部位であり、前記第二の部位は、前記基板ケースに貼付されていない部位であり、前記第一の部位は、貼付面が形成された部位であり、前記第二の部位は、貼付面が形成された部位であり、前記破損手段は、前記基板ケースとは別体に構成されたものであり、前記破損手段は、前記シールを破損させることが可能なものであり、前記シールは、前記破損手段の少なくとも一部を覆うものであり、前記シールは、文字が表示されており、前記破損手段は、前記シールを破断させる際に、前記第二の部位における前記貼付面に少なくとも接触可能なものであり、前記破損手段は、前記シールを破断させる場合に、該シールに表示された文字を破断するものである、ことを特徴とする遊技台である。」に訂正する。

6 訂正事項6
明細書の段落【0193】に記載した、
「以上説明したように、上記実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、制御基板を収容する基板ケース(例えば、図14(a)に示す、主基板ケース158)と、前記基板ケースに一部が貼付可能なシール(例えば、図14(b)に示す、ICタグシール716)と、前記シールを破損させることが可能な破損手段(例えば、図14(b)に示す、ICタグシールカッター720d)と、を備えた遊技台であって、前記シールは、前記基板ケースに貼付されている第一の部位を含むものであり、前記シールは、前記基板ケースに貼付されていない第二の部位を含むものであり、前記破損手段は、前記基板ケースとは別体に構成されたものであり、前記破損手段は、前記シールを破損させることが可能なものであり、前記シールは、前記破損手段の少なくとも一部を覆うものであり、前記シールは、文字が表示されており、前記破損手段は、前記シールを破断させる際に、該シールの貼付面に少なくとも接触可能なものであり、前記破損手段は、前記シールを破断させる場合に、該シールに表示された文字を破断するものである、ことを特徴とする遊技台である。…」
を、
「以上説明したように、上記実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、制御基板を収容する基板ケース(例えば、図14(a)に示す、主基板ケース158)と、前記基板ケースに一部だけが貼付されているシール(例えば、図14(b)に示す、ICタグシール716)と、前記シールを破損させることが可能な破損手段(例えば、図14(b)に示す、ICタグシールカッター720d)と、を備えた遊技台であって、前記シールは、第一の部位と第二の部位からなるシールであり、前記第一の部位は、前記基板ケースに貼付されている部位であり、前記第二の部位は、前記基板ケースに貼付されていない部位であり、前記第一の部位は、貼付面が形成された部位であり、前記第二の部位は、貼付面が形成された部位であり、前記破損手段は、前記基板ケースとは別体に構成されたものであり、前記破損手段は、前記シールを破損させることが可能なものであり、前記シールは、前記破損手段の少なくとも一部を覆うものであり、前記シールは、文字が表示されており、前記破損手段は、前記シールを破断させる際に、前記第二の部位における前記貼付面に少なくとも接触可能なものであり、前記破損手段は、前記シールを破断させる場合に、該シールに表示された文字を破断するものである、ことを特徴とする遊技台である。…」に訂正する。

第4 当審の判断
1 訂正事項1について
(1)訂正の目的について
訂正前の請求項1では、基板ケースにシールの「一部が貼付可能」であることのみを特定していた。これに対して、訂正後の請求項1では、基板ケースにシールの「一部だけが貼付されている」ことを具体的に特定し、基板ケースにシールの全部が貼付されていることを排除するものであるから、特許請求の範囲を減縮しようとするものである。
したがって、当該訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

(2)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について
明細書の段落【0068】には、「ICタグシール716は、ICタグシール設置部710の設置領域と未設置領域に跨って設置されるが、ICタグシール716の全領域のうち設置領域に貼り付けられることによってICタグシール設置部710に支持される領域を「第一の領域」、未設置領域に位置して(設置領域に接触せずに)ICタグシール設置部710に支持されない領域を「第二の領域」という場合がある。…」と記載されており、基板ケースたるICタグシール設置部710にシールたるICタグシール716の一部たる第一の領域だけが貼付され、第二の領域が貼付されていないことを開示するから、訂正事項1は、本件特許の願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面(以下、「本件特許明細書等」という。)の記載に基づくものであって、本件特許明細書等のすべてを総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入するものではなく、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてされたものである。
また、訂正事項1は、上記(1)の訂正の目的からも明らかなように、発明特定事項を上位概念から下位概念にするものであり、訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項1は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。

2 訂正事項2について
(1)訂正の目的について
訂正前の請求項1では、シールが、基板ケースに貼付されている第一の部位と基板ケースに貼付されていない第二の部位を「含むもの」であることを特定していたが、それ以外の部位があるのか否か明瞭でなかった。
一方、明細書の段落【0068】には、「ICタグシール716は、ICタグシール設置部710の設置領域と未設置領域に跨って設置されるが、ICタグシール716の全領域のうち設置領域に貼り付けられることによってICタグシール設置部710に支持される領域を「第一の領域」、未設置領域に位置して(設置領域に接触せずに)ICタグシール設置部710に支持されない領域を「第二の領域」という場合がある。…」と記載されており、シールたるICタグシール716の全領域は、基板ケースたるICタグシール設置部710貼付されている第一の部位たる第一の領域と、基板ケースたるICタグシール設置部710に貼付されていない第二の部位たる第二の領域からなり、それ以外の部位がないことが示されている。
そして、訂正事項2は、訂正前の請求項1におけるシールについて、「第一の部位と第二の部位からなる」ことを特定して、それ以外の部位がないことを明らかにし、請求項1の記載を明瞭にするものであるから、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

(2)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について
訂正事項2は、上記2(1)において検討したとおり、本件特許明細書等の記載に基づくものであって、本件特許明細書等のすべてを総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入するものではなく、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてされたものである。
さらに、訂正事項2は、訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項2は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。

3 訂正事項3について
(1)訂正の目的について
訂正前の請求項1では、シールが「基板ケースに貼付されている第一の部位」及び「基板ケースに貼付されていない第二の部位」を含むことのみ特定していた。これに対して、訂正後の請求項1では、シールの「第一の部位」と「第二の部位」のいずれもが、「貼付面が形成された部位」であることを特定して、特許請求の範囲を減縮しようとするものである。
したがって、当該訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

(2)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について
明細書の段落【0068】には、「ICタグシール716の全領域のうち設置領域に貼り付けられることによってICタグシール設置部710に支持される領域を「第一の領域」、未設置領域に位置して(設置領域に接触せずに)ICタグシール設置部710に支持されない領域を「第二の領域」という」と記載されているところ、段落【0073】には、「ICタグシール717の裏面には、同図(b)、(c)に示すように、上述のICタグシール設置部710の設置領域にICタグシール717を貼り付けるための粘着剤が塗布された貼付面717gが形成され、この貼付面717gの上に、ICタグ717d、アンテナ717e、アンテナ保護フィルム717fなどが固定されている」と記載され、第7図(b)及び(c)も参酌すれば、基板ケースに貼付されている第一の部位たる第一の領域と基板ケースに貼付されていない第二の部位たる第二の領域に関わらず、ICタグシール717の裏面の全領域に貼付面が形成されていることが示されているといえる。
したがって、「前記第一の部位は、貼付面が形成された部位であり、前記第二の部位は、貼付面が形成された部位であり、」と追加する訂正事項3は、本件特許明細書等の記載に基づくものであって、本件特許明細書等のすべてを総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入するものではなく、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてされたものである。
また、訂正事項3は、上記(1)の訂正の目的からも明らかなように、発明特定事項を上位概念から下位概念にするものであり、訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項3は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。

4 訂正事項4について
(1)訂正の目的について
訂正前の請求項1では、破損手段がシールを破断させる際に接触可能なシールの貼付面が、基板ケースに貼付されている「第一の部位」における貼付面なのか、基板ケースに貼付されていない「第二の部位」における貼付面なのか明瞭でなかった。
一方、明細書の段落【0068】には、「ICタグシール716の全領域のうち…未設置領域に位置して(設置領域に接触せずに)ICタグシール設置部710に支持されない領域を「第二の領域」という」と記載され、段落【0089】には、「ICタグシールカバー720を取り外し方向にスライドさせると、ICタグシールカッター720dが未設置領域を上から下へ移動することになるが、このICタグシールカッター720dの移動に伴って、未設置領域に配設されたICタグシール716が長手方向に切断される。」と記載され、段落【0098】には、「ICタグシールカッター740dがICタグシールの貼付面717gで汚れることがないため、破損手段を再利用することができる場合がある。」と記載されており、これらの記載から、破損手段たるICタグシールカッター720dがシールたるICタグシール716を破断させる際に接触可能なシールの貼付面が、基板ケースに貼付されていない「第二の部位」たる未設置領域に配設された第二領域であることが示されているといえる。
そして、訂正事項4は、訂正前の請求項1における破損手段がシールを破断させる際に接触可能なシールの貼付面が、基板ケースに貼付されていない「第二の部位」における貼付面であることを明らかにし、請求項1の記載を明瞭にするものであるから、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

(2)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について
訂正事項4は、上記4(1)において検討したとおり、本件特許明細書等の記載に基づくものであって、本件特許明細書等のすべてを総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入するものではなく、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてされたものである。
さらに、訂正事項4は、訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項4は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。

5 訂正事項5及び6について
訂正事項5及び6は、上記訂正事項1?4にかかる訂正に伴って、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るため、明細書の段落【0008】及び【0193】の記載を訂正後の請求項1の内容に合わせて訂正するものである。
したがって、訂正事項5及び6は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
また、上記1?4で検討したのと同様に、訂正事項5及び6は、本件特許明細書等の記載に基づくものであって、本件特許明細書等のすべてを総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入するものではなく、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてされたものである。
さらに、訂正事項5及び6は、訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項5及び6は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。

第5 特許出願の際に独立して特許をうけることができることについて
請求項1が訂正され、請求項2及び3は請求項1の従属項であることから、訂正後の特許請求の範囲の請求項1?3に記載されている事項により特定される各発明は、訂正前の請求項1?3に記載されている事項により特定される各発明とは異なる。しかし、訂正後の特許請求の範囲の請求項1?3に記載されている事項により特定される各発明が特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。
したがって、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とする訂正事項1及び3に係る訂正は、特許法第126条第7項の規定に適合する。
なお、上記訂正事項2及び4?6は、特許法第126条第1項ただし書第3号の「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものであるから,特許法第126条第7項の規定は適用されない。

第6 むすび
以上のとおりであるから、本件訂正審判の請求に係る訂正事項1及び3は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同法同条第5?7項の規定に適合するものであり、また、本件訂正審判の請求に係る訂正事項2及び4?6は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同法同条第5?6項の規定に適合するものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
遊技台
【技術分野】
【0001】
本発明は、回胴遊技機(スロットマシン)や弾球遊技機(パチンコ機)に代表される遊技台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ機に代表される遊技台は、発射装置から球を発射し、所定の遊技領域に設けられた所定の入賞口に球が入球することで所定の利益を獲得できるように構成されている。このような遊技台は、CPUやROM、RAM等からなる遊技制御基板を備え、この遊技制御基板によって遊技球の払い出し等を制御している。このため、制御プログラムや抽選データ等が記憶されたROMを交換する等、様々な不正行為が遊技制御基板に対して行われる場合があった。
【0003】
このような不正行為の防止を強化する観点から、遊技制御基板を内部に収納する基板ケース(基板収納ケース)を封印すると共に、基板ケースを開封(開放)したときに、その開封を行った痕跡が残るように構成された基板ケースの不正開放防止機構が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-283445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年では、不正行為の手口がより巧妙になり、基板収納ケースの不正開放防止機構だけでは、遊技制御基板に対する不正行為の撲滅までには届かず、より効果的な、さらなる不正防止対策が求められてきている。このため、さらなる不正防止対策として従来技術の基板収納ケースにシールを貼付る試みがなされている。
【0006】
しかしながら、このシールを利用した不正防止対策だけでは不正行為が懸念されるという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、破損手段でシールを破損させることができ、不正者によるシールの再利用を防止することができる遊技台を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、制御基板を収容する基板ケースと、前記基板ケースに一部だけが貼付されているシールと、前記シールを破損させることが可能な破損手段と、を備えた遊技台であって、前記シールは、第一の部位と第二の部位からなるシールであり、前記第一の部位は、前記基板ケースに貼付されている部位であり、前記第二の部位は、前記基板ケースに貼付されていない部位であり、前記第一の部位は、貼付面が形成された部位であり、前記第二の部位は、貼付面が形成された部位であり、前記破損手段は、前記基板ケースとは別体に構成されたものであり、前記破損手段は、前記シールを破損させることが可能なものであり、前記シールは、前記破損手段の少なくとも一部を覆うものであり、前記シールは、文字が表示されており、前記破損手段は、前記シールを破断させる際に、前記第二の部位における前記貼付面に少なくとも接触可能なものであり、前記破損手段は、前記シールを破断させる場合に、該シールに表示された文字を破断するものである、ことを特徴とする遊技台である。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る遊技台によれば、破損手段でシールを破損させることができ、不正者によるシールの再利用を防止することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】パチンコ機を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
【図2】同パチンコ機を背面側から見た外観図である。
【図3】遊技盤を正面から見た略示正面図である。
【図4】制御部の回路ブロック図を示したものである。
【図5】主基板と主基板ケースを分解して示す分解斜視図である。
【図6】ICタグシール設置部の周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図7】(a)第1の例に係るICタグシールの表面を示した図である。(b)同ICタグシールの裏面を示した図である。(c)(b)におけるA-A線に沿う断面図である。
【図8】(a)第2の例に係るICタグシールの表面を示した図である。(b)同ICタグシールの裏面を示した図である。(c)(b)におけるB-B線に沿う断面図である。
【図9】ICタグシールカバーを開口部から見た外観斜視図である。
【図10】(a)ICタグシールカバーを主基板ケースのICタグシール設置部に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図11】(a)ICタグシールカバーを主基板ケースのICタグシール設置部に取り付ける前の状態を、主基板ケースの基板収納体側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である
【図12】ICタグシールカバーを主基板ケースのICタグシール設置部に取り付けた後の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図である。
【図13】(a)ICタグシールカバーを取り付けた状態の主基板ケースの正面図である。(b)(a)のA-A線に沿う側断面図である。(c)(a)のB-B線に沿う側断面図である。
【図14】(a)ICタグシールカバーを取り付けた状態の主基板ケースの側面図である。(b)(a)のC-C線に沿う側断面図である。
【図15】(a)ICタグシールカバーを主基板ケースのICタグシール設置部から取り外している状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図16】第1の例に係るICタグシールの切断状態の一例を示した図である。
【図17】第2の例に係るICタグシールの切断状態の一例を示した図である。
【図18】(a)変形例1に係るICタグシールカバーをICタグシール設置部に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図19】(a)変形例2に係るICタグシールカバーをICタグシール設置部に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図である。(b)ICタグシールカバーを開口部側から見た外観斜視図である。
【図20】(a)変形例2に係るICタグシール設置部からICタグシールカバーを取り外す様子を、主基板ケースの側面側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図21】(a)変形例3に係るICタグシールカバーをICタグシール設置部に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図22】(a)変形例3に係るICタグシール設置部からICタグシールカバーを取り外す様子を、主基板ケースの側面側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図23】変形例3に係るICタグシールカバーの外観斜視図である。
【図24】(a)変形例4に係るICタグシールカバーをICタグシール設置部に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図25】(a)変形例4に係るICタグシール設置部からICタグシールカバーを取り外す様子を、主基板ケースの側面側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図26】(a)変形例4の他の例に係るICタグシールカバーをICタグシール設置部に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図27】(a)変形例4の他の例に係るICタグシール設置部からICタグシールカバーを取り外す様子を、主基板ケースの側面側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図28】(a)変形例5に係るICタグシールカバーをICタグシール設置部に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図である。(b)(a)におけるICタグシール設置部周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【図29】実施形態2に係る主基板、主基板ケース、取付ベース、およびカバー部材を分解して示す分解斜視図である。
【図30】取付ベースへの主基板収納ケースの取り付け、およびカバー部材の封印を示した図である。
【図31】(a)カバー部材が閉塞状態で封印された状態を示した図である。(b)カバー部材の封印の解除方法を示した図である。
【図32】(a)および(b)図31(a)および(b)のA部拡大図である。
【図33】実施形態3に係る主基板と主基板ケースを分解して示す分解斜視図である。
【図34】シールカバー部材の外観斜視図である。
【図35】(a)シールカバー部材の取り付けを示した図である。(b)シールカバー部材を主基板収納ケースに取り付けた状態を示した図である。
【図36】(a)および(b)主基板収納ケースの開放を示した図である。
【図37】図36(a)のA部拡大図である。
【図38】(a)図36(b)のB部拡大図である。(b)図36(b)のC部拡大図である。
【図39】実施形態4に係る主基板ケースおよびシールカバー部材の構成を示した分解斜視図である。
【図40】(a)および(b)シールカバー部材の取り付け方法を示した図である。
【図41】(a)シールカバー部材が遮蔽位置にあり、突出部材が取り付けられた状態を示した図である。(b)シールカバー部材の取り外し方法を示した図である。
【図42】突出部材によるICタグシールの破断を拡大して示した図である。
【図43】実施形態5に係る主基板ケース周囲の構成を示した分解斜視図である。
【図44】(a)および(b)主基板ケースの取付ベースへの取付方法を示した図である。
【図45】(a)?(c)図44(b)のA部を拡大した断面図である。
【図46】(a)および(b)主基板ケースの取付ベースからの取り外し方法を示した図である。
【図47】図46(b)の視線から見たB部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を用いて、本発明の実施形態1に係る遊技台(例えば、パチンコ機100等の弾球遊技機やスロット機等の回胴遊技機)について詳細に説明する。
【0012】
<全体構成>
まず、図1を用いて、本発明の実施形態1に係るパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
【0013】
パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、球貯留皿付扉108と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
【0014】
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
【0015】
本体104は、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。
【0016】
前面枠扉106は、ロック機能付きで且つ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この前面枠扉106には、開口部にガラス製又は樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。
【0017】
球貯留皿付扉108は、パチンコ機100の前面において本体104の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。球貯留皿付扉108は、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能で且つ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、遊技店に設置されたカードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部144と、を備える。
【0018】
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
【0019】
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部から観察することができる。
【0020】
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、この球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
【0021】
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させると共に、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
【0022】
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローの何れか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローの何れか他方の信号を払出制御部600へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払い出しを行う。
【0023】
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成する第1副基板160を収納する第1副基板ケース162、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166、遊技球の払出に関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源管理部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184、および払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186を配設している。なお、主基板ケース158の構造については後述する。
【0024】
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
【0025】
遊技領域124の略中央には、演出装置206を配設している。この演出装置206には、略中央に装飾図柄表示装置208を配設し、その周囲に、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
【0026】
演出装置206は、演出可動体224を動作して演出を行うものであり、詳細については後述する。
【0027】
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施例では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。この装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cおよび演出表示領域208dの4つの表示領域に分割し、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208bおよび右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像を表示する。さらに、各表示領域208a、208b、208c、208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。なお、装飾図柄表示装置208として液晶表示装置を採用しているが、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
【0028】
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施例では7セグメントLEDによって構成する。
【0029】
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施例では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
【0030】
また、この演出装置206の周囲には、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、可変入賞口234を配設している。
【0031】
一般入賞口226は、本実施例では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施例では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
【0032】
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施例では遊技盤200の左側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
【0033】
第1特図始動口230は、本実施例では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
【0034】
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施例では第1特図始動口230の真下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根を備え、羽根の閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置が当たり図柄を停止表示した場合に羽根が所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
【0035】
可変入賞口234は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施例では遊技盤200の中央部下方に1つだけ配設している。この可変入賞口234は、開閉自在な扉部材を備え、扉部材の閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材が所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。可変入賞口234への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、可変入賞口234に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
【0036】
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
【0037】
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の操作ハンドルの操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、可変入賞口234)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
【0038】
<演出装置206>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。
【0039】
この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246は、ワープ装置242、ステージ244、および演出可動体224の後方に位置することとなる。
【0040】
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。
【0041】
ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
【0042】
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を移動する。
【0043】
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽装置246は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
【0044】
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。
【0045】
パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源管理部660と、によって構成している。
【0046】
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。
【0047】
主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
【0048】
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0?65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用しているカウンタ回路318(この回路には2つのカウンタを内臓しているものとする)と、各始動口、入賞口の入り口および可変入賞口の内部に設けた球検出センサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果をカウンタ回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、第1特図表示装置212や第2特図表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、第1特図保留ランプ218、第2特図保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、第2特図始動口232や可変入賞口234等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334を接続している。
【0049】
なお、第1特図始動口126に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路320は球を検出したことを示す信号をカウンタ回路318に出力する。この信号を受信したカウンタ回路318は、第1特図始動口126に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第1特図始動口126に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、カウンタ回路318は、第2特図始動口128に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、第2特図始動口128に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、第2特図始動口128に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
【0050】
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
【0051】
また、主制御部300には、電源管理部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
【0052】
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する。
【0053】
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。
【0054】
<副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。
【0055】
第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えており、この基本回路402には、CPU404と、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
【0056】
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC416と、各種ランプ418の制御を行うための駆動回路420と、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路422と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタン検出センサ426と、演出可動体センサ424やチャンスボタン検出センサ426からの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、装飾図柄表示装置(液晶表示装置)208および遮蔽装置246の制御を行うための第2副制御部500と、を接続している。
【0057】
<払出制御部、発射制御部、電源管理部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源管理部660について説明する。
【0058】
払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御すると共に、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払い出しが完了したか否かを検出すると共に、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
【0059】
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
【0060】
電源管理部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源管理部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施形態では、電源管理部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
【0061】
<主基板ケース>
次に、図5を用いて、上述の主基板ケース158について詳細に説明する。なお、同図は、主基板156と主基板ケース158を分解して示す分解斜視図である。
【0062】
主基板ケース158は、底面が略矩形の角皿状である基板収納体702および蓋体704を組み合わせて構成される箱体となっている。この主基板ケース158の内部の空間には、遊技に関するプログラムや各種データ等を記憶したROM706や、CPU、RAM等のその他の電子部品(図示省略)が実装された主基板156が収納される。本実施形態では、基板収納体702と蓋体704は、それぞれ透光性の樹脂から構成されており、主基板ケース158外部から主基板ケース158内部に収納された主基板156を視認することが可能となっている。
【0063】
基板収納体702および蓋体704の上部中央には、ケース用かしめピン(図示省略。他の実施形態において説明)を挿入して両者を分離できないように封印(かしめ)するためのケース用かしめ部702a、704aが、それぞれ4箇所に設けられている。これらのケース用かしめ部702a、704aは、基板収納体702および蓋体704を組み合わせた場合に、基板収納体702のケース用かしめ部702aの挿入孔と、蓋体704のケース用かしめ部704aの挿入孔が同軸的に配置され、両方の各々の挿入孔が連通するように構成されている。そして、この連通した各々の挿入孔に挿入されたケース用かしめピンが、ケース用かしめ部702a、704aのそれぞれに取り外し不可能に係止するようになっている。すなわち、ケース用かしめピンを挿入することにより、ケース用かしめ部702a、704aが互いに分離不可能に結合され、主基板ケース158が封印される。
【0064】
<主基板ケースのICタグシール設置部>
次に、図6を併せて参照して、主基板ケース158に形成されたICタグシール設置部710について詳細に説明する。なお、同図は、ICタグシール設置部710の周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【0065】
ICタグシール設置部710は、基板収容体702の長手方向に突出形成された板状の収容体側設置部712と、蓋体704の長手方向に突出形成された板状の蓋体側設置部714によって構成される。そして、これらの収容体側設置部712と蓋体側設置部714は、図6に示すように、基板収容体702と蓋体704が組み合わされたときに各々が重なりあうことで1つのICタグシール設置710が構成される。詳細は後述するが、このICタグシール設置部710には、筒状のICタグシールカバー720(図5参照)が取り付け可能である。
【0066】
また、収容体側設置部712と蓋体側設置部714には、それぞれ、長手方向の全域に亘って切欠き部712a、714aが形成されており、図6に示すように、基板収容体702と蓋体704が組み合わされたときに、各々の切欠き部712a、714aが対向する位置に配置されることによって、ICタグシール設置部710の長手方向に縦長の空間部が形成される。以下、この縦長の空間部を「未設置領域」という場合がある。
【0067】
また、ICタグシール設置部710は、収容体側第1面712bと、この収容面側第1面を基端として直交方向に延びる収容体側第2面712cと、蓋体側第1面714bと、この蓋体側第1面714bを基端として直交方向に延びる蓋体側第2面714cの4つの面を有しており、収容体側第2面712cと蓋体側第2面714cの2つの面は、上述の空間部(未設置領域)を挟んで、ほぼ面一とされている。以降、これら4つの面712b、712c、714b、714cを総称して「設置領域」という場合がある。
【0068】
ICタグシール716は、ICタグシール設置部710の設置領域と未設置領域に跨って設置されるが、ICタグシール716の全領域のうち設置領域に貼り付けられることによってICタグシール設置部710に支持される領域を「第一の領域」、未設置領域に位置して(設置領域に接触せずに)ICタグシール設置部710に支持されない領域を「第二の領域」という場合がある。また、収容体側設置部712と蓋体側設置部714の上部には、ICタグシール716を貼り付ける際にICタグシール716の位置合わせの目安となる段差が設けられているため、ICタグシール716を上述の設置領域に正確に貼り付けることができる。また、設置領域が一段低い位置に形成されているため、ICタグシール設置部710にICタグシールカバー720を取り付ける際にICタグシール716に傷をつけるおそれが少なく、また、ICタグシール設置部710にICタグシールカバー720を取り付けた後もICタグシールカバー720が受けた衝撃によって傷がつくおそれも少ない。さらに、本実施形態では、基板収容体702と蓋体704の両方に跨るようにして設置領域を設けているため、ICタグシール716の状態によって主基板ケース158が開放されたか否か(基板収容体702と蓋体704が分離されたか否か)を容易に判別することでき、不正行為の痕跡を確実に残すことができる。
【0069】
また、収容体側設置部712と蓋体側設置部714には、後述するICタグシールカバー720の内歯720aと係合してICタグシールカバー720の一方向(本実施形態では、ICタグシールカバー720の取り付け方向と逆の方向)への移動を規制する第1移動規制部714d、712d(図6には714dのみ図示)と、ICタグシールカバー720の外歯720dと係合してICタグシールカバー720の一方向(本実施形態では、ICタグシールカバー720の取り付け方向と逆の方向)への移動を規制する第2移動規制部714e、712e(図6には714eのみ図示)が形成されている。
【0070】
また、収容体側設置部712と蓋体側設置部714には、後述するICタグシールカバー720の案内ガイド720eと係合してICタグシールカバー720を所定の取り付け位置に導くための案内溝714f、712fが長手方向に形成されている。
【0071】
<ICタグシール>
次に、図7および図8を用いて、ICタグシール設置部710の設置領域に貼り付けられるICタグシール716(717、718)の一例について詳細に説明する。なお、図7(a)は、第1の例に係るICタグシール717の表面を示した図であり、(b)は同ICタグシール717の裏面を示した図であり、(c)は(b)におけるA-A線に沿う側断面図である。また、図8(a)は、第2の例に係るICタグシール718の表面を示した図であり、(b)は同ICタグシール718の裏面を示した図であり、(c)は(b)におけるB-B線に沿う側断面図である。
【0072】
第1の例に係るICタグシール717の表面には、図7(a)に示すように、管理番号を表すバーコード717a、管理番号を表すQRコード(登録商標)717b、管理番号を表す文字情報717cのほか、模様、線、文字などが施されている。また、本実施形態では、「開封禁止」という文字を、後述するICタグシールカッター720dによって2つに分離することが可能な位置(この例では、ICタグシールカッター720dが通過する位置である縦方向中央近傍)に施している。
【0073】
一方、第1の例に係るICタグシール717の裏面には、同図(b)、(c)に示すように、上述のICタグシール設置部710の設置領域にICタグシール717を貼り付けるための粘着剤が塗布された貼付面717gが形成され、この貼付面717gの上に、ICタグ717d、アンテナ717e、アンテナ保護フィルム717fなどが固定されている。
【0074】
ここで、ICタグ717dは、各種情報を記憶するメモリを備えると共に、アンテナ717eを介して外部のICタグリーダ/ライタから受信したコマンドに基づいて、メモリに記憶した情報の送信や、受信した情報のメモリへの書き込み等を制御する制御部等を備えている。また、ICタグ717dは、外部のICタグリーダ/ライタから送信される無線信号(電磁波)から動作用の電力を得るように構成されている。また、ICタグ717dのメモリには、ICタグ717dの製造時に書き込まれるICタグ717d固有のID(UID)、およびICタグシール717の製造時またはパチンコ機100の出荷検査時に書き込まれる識別番号等の遊技台固有の情報が記憶されている。従って、遊技店では、ICタグリーダ/ライタをICタグシール717の近傍にかざすだけで、これらの情報を容易に読み取ることができる。
【0075】
また、本実施形態では、ICタグ717dを、後述するICタグシールカッター720dによって損傷させることが可能な位置(この例では、ICタグシールカッター720dが通過する位置である縦方向中央近傍)に固定するとともに、アンテナ717eを、後述するICタグシールカッター720dによって2つに分離して動作不能にすることが可能な位置(この例では、縦方向中央を跨ぐような位置)に固定している。
【0076】
さらに、第1の例に係るICタグシール717では、外周形状を山と谷が交互に形成されたギザギザ形状にするとともに、後述するICタグシールカッター720dが通過する位置(この例では、ICタグシール717の縦方向中央)に、ギザギザ形状の谷が位置するように構成することによって、ICタグシールカッター720dによってICタグシール717の切断を容易にしている。
【0077】
また、第2の例に係るICタグシール718の表面には、図8(a)に示すように、管理番号を表すバーコード718a、管理番号を表すQRコード(登録商標)718b、管理番号を表す文字情報718cのほか、模様、線、文字などが施されている。また、本実施形態では、バーコード718aやQRコード(登録商標)718bを、後述するICタグシールカッター720dによって2つに分離することが可能な位置(この例では、ICタグシールカッター720dが通過する位置である縦方向中央近傍)に配置している。
【0078】
一方、第2の例に係るICタグシール718の裏面には、同図(b)、(c)に示すように、上述のICタグシール設置部710の設置領域にICタグシール718を貼り付けるための粘着剤が塗布された貼付面718gが形成され、この貼付面718gの上に、ICタグ718d、アンテナ718eなどが固定されている。また、本実施形態では、アンテナ718eを、後述するICタグシールカッター720dによって2つに分離して動作不能にすることが可能な位置(この例では、縦方向中央を跨ぐような位置)にしている。なお、第2の例に係るICタグシール718では、ICタグ718dやアンテナ718eにも粘着剤が塗布されており、ICタグ718dやアンテナ718eも貼付面718gと同様の粘着機能を有している。このように、ICタグ718dやアンテナ718eも設置領域に貼り付け可能に構成すれば、ICタグシールを剥がす手間がさらに増大するため、不正行為の抑止効果を高めることができる。
【0079】
<ICタグシールカバー>
次に、図9を用いて、上述のICタグシールカバー720について詳細に説明する。なお、同図は、ICタグシールカバー720を開口部側から見た外観斜視図である。
【0080】
同図に示すように、本実施形態に係るICタグシールカバー720は、筒状の直方体形状とされ、透明または半透明の材料によって形成されている。また、このICタグシールカバー720の長手方向の4面のうちの1面は開口部とされ、この開口部の長手方向両側には、開口部内側に向けて、ノコギリ歯状の複数の内歯720aが突出形成されている。また、開口部に隣接する2面には、内歯720aの突出方向と反対側に向けて、内歯よりも広い間隔(ピッチ)で複数の外歯720bが突出形成されているとともに、ICタグシールカバー720の内側に向けて、ICタグシールカバー720の取り付けを容易にするための板状の案内ガイド720eが突出形成されている。
【0081】
また、開口部の上部には、開口部の短手方向をつなぐように、平面視がほぼT字形状のストッパ720cが形成されている。また、開口部に対向する面の内側上部には、ICタグシールカバー720の内側に向けて、ほぼL字形状のICタグシールカッター720dが突出形成されている。このように、本実施形態のICタグシールカバー720は、ICタグシール716を外側から覆って外部からの衝撃や不正なアクセスから保護する機能に加え、ICタグシール716が不正に取り外された場合にICタグシール716を破損することが可能な機能(ICタグシールカッター720d)も備えている。
【0082】
<ICタグシールカバーの取り付け>
次に、図10?図12を用いて、ICタグシールカバー720の取り付けについて説明する。なお、図10(a)は、ICタグシールカバー720を主基板ケース158のICタグシール設置部710に取り付ける前の状態を、主基板ケース158の蓋体704側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、(a)におけるICタグシール設置部710周辺を拡大して示す部分拡大図である。また、図11(a)は、ICタグシールカバー720を主基板ケース158のICタグシール設置部710に取り付ける前の状態を、主基板ケース158の基板収納体702側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、(a)におけるICタグシール設置部710周辺を拡大して示す部分拡大図である。さらに、図12は、ICタグシールカバー720を主基板ケース158のICタグシール設置部710に取り付けた後の状態を、主基板ケース158の蓋体704側から見た外観斜視図である。
【0083】
ICタグシールカバー720は、ICタグシール設置部710の長手方向一方の側から他方の側に向かってICタグシール設置部710を覆うようにして取り付けられるが、この際、ICタグシールカバー720の2つの案内ガイド720eがICタグシール設置部710の案内溝714f、712fにそれぞれ係合されるように、ICタグシールカバー720とICタグシール設置部710の位置決めを行う。そして、ICタグシールカバー720の2つの案内ガイド720eがICタグシール設置部710の案内溝714f、712fによって所定方向に案内されながら、ICタグカバー720がICタグシール設置部710の長手方向に沿ってスライドされる。このようにしてICタグシールカバー720を取り付け方向にスライドさせると、ICタグシールカバー720の内歯720aがICタグシール設置部710の第1移動規制部712d、714dを乗り越えながら進むともに、ICタグシールカバー720の外歯720bもICタグシール設置部710の第2移動規制部712e、714eを乗り越えながら進むことになる。さらにICタグシールカバー720を取り付け方向にスライドさせると、ICタグシールカバー720の上部に形成されたストッパ720cがICタグシール設置部710の上端に当接してICタグシールカバー720のスライドが規制され、ICタグシールカバー720のICタグシール設置部710への取り付けが完了する。
【0084】
なお、上述の通り、ICタグシールカバー720は透明または半透明の材料からなるため、ICタグシールカバー720をICタグシール設置部710に取り付けた後でも、ICタグシールカバー720を通してICタグシール716を外部から視認することが可能である。
【0085】
図13(a)は、ICタグシールカバー720を取り付けた状態の主基板ケース158の正面図であり、同図(b)は、(a)のA-A線に沿う側断面図であり、同図(c)は、(a)のB-B線に沿う側断面図である。また、図14(a)は、ICタグシールカバー720を取り付けた状態の主基板ケース158の側面図であり、同図(b)は、(a)のC-C線に沿う側断面図である。
【0086】
ICタグシールカバー720のICタグシール設置部710への取り付けが完了すると、図13(b)に示すように、ICタグシールカバー720の外歯720dがICタグシール設置部710の第2移動規制部712e、714eに係合されるとともに、同図(c)に示すように、ICタグシールカバー720の内歯720aもICタグシール設置部710の第1移動規制部712d、714dに係合される。このようにして、ICタグシールカバー720は、ICタグシール設置部710の第1移動規制部712d、714dや第2移動規制部712e、714eによって取り付け方法と逆の方向の移動が規制される。このように、移動を規制する手段を複数個所に設けることにより、ICタグシールカバー720を取り外すことを困難にすることができ、不正行為を未然に防止することができる。
【0087】
また、図14(b)に示すように、ICタグシールカバー720のICタグシール設置部710への取り付けが完了すると、ICタグシールカッター720dの先端部が未設置領域に位置し、ICタグシール716の上端がICタグシールカッター720dの内側空間内に配置される。このため、ICタグシールカバー720を水平方向に強引に取り外そうとした場合には、ICタグシールカッター720dによりICタグシール716の上部が破損することになり、ICタグシールカバー720の取り外しの痕跡を残すことが可能な構造となっている。
【0088】
<ICタグシールカバーの取り外し>
次に、図15を用いて、ICタグシールカバー720の取り外しについて説明する。なお、図15(a)は、ICタグシールカバー720を主基板ケース158のICタグシール設置部710から取り外している状態を、主基板ケース158の蓋体704側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、(a)におけるICタグシール設置部710周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【0089】
ICタグシールカバー720をICタグシール設置部710から取り外す場合には、ICタグシールカバー720のストッパ720cをICタグシールカバー720の本体から切断し、ICタグシールカバー720を、取り外し方向にスライドさせる。ICタグシールカバー720を取り外し方向にスライドさせると、ICタグシールカッター720dが未設置領域を上から下へ移動することになるが、このICタグシールカッター720dの移動に伴って、未設置領域に配設されたICタグシール716が長手方向に切断される。
【0090】
図16は上述の第1の例に係るICタグシール717の切断状態の一例を示した図であり、図17は上述の第2の例に係るICタグシール718の切断状態の一例を示した図である。
【0091】
例えば、図16に示すICタグシール717の例では、不正行為などによってICタグシールカバー720が取り外された場合に、ICタグシールカッター720dによって、表面に施された「開封禁止」という文字が2つに分離されるとともに、表面に施された縦じまや模様も2か所に分断される。このため、ICタグシール717の外観を確認することによって、不正行為の有無を視覚によって容易かつ迅速に判別することができる。しかも、本実施形態では、ICタグシールカッター720dによって、裏面に固定されたICタグ717dやアンテナ717eが損傷を受けてICタグ717dから情報が読み出せなくなるため、ICタグ717dから不正に情報を読み取るような不正行為を未然に防止することができる。
【0092】
また、図17に示すICタグシール718の例では、不正行為などによってICタグシールカバー720が取り外された場合でも、ICタグシールカッター720dによって、表面に配置されたバーコード718a、QRコード(登録商標)718bなどが2つに分離されるように構成している。このため、ICタグシール718の外観を確認することによって不正行為の有無を視覚によって容易かつ迅速に判別することができるとともに、バーコード718a、QRコード(登録商標)718bなどから不正に情報を読み取るような不正行為を未然に防止することができる。しかも、本実施形態では、ICタグシールカッター720dによって、裏面に固定されたアンテナ718eが損傷を受けてICタグ718dから情報が読み出せなくなるため、ICタグ718dから不正に情報を読み取るような不正行為を未然に防止することができる。
【0093】
<変形例1>
次に、図18を用いて、変形例1に係るICタグシールカバー730とICタグシール設置部732について詳細に説明する。なお、図18(a)は、変形例1に係るICタグシールカバー730をICタグシール設置部732に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、(a)におけるICタグシール設置部732周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【0094】
変形例1に係るICタグシールカバー730は、上記実施形態に係るICタグシールカバー720からストッパ720cを取り除いたものである。また、変形例1に係るICタグシール設置部732は、上記実施形態に係るICタグシール設置部710から第2移動規制部712e、714eを取り除くとともに、上記第1移動規制部712d、714dに替えて第1移動規制部730dを備えたものである。この第1移動規制部730dは、ICタグシールカバー730の内歯730aとほぼ同数の外歯を備えており、ICタグシール設置部732にICタグシールカバー730が取り付けられる際に、ICタグシールカバー730が取り付け方向とは逆の方向に移動するのを規制する部材である。なお、図示はしないが、変形例1に係るICタグシールカバー730の基板収納体702側にも、第1移動規制部730dが形成されている。
【0095】
この変形例1のように、ストッパ720cや第2移動規制部712e、714eに替えて、第1移動規制部730dを備えれば、ICタグシールカバー730やICタグシール設置部732の形状を簡素化することができ、低コスト化を図ることができる場合がある。また、第1移動規制部730dのように複数の外歯を備えれば、ICタグシールカバー730の不正な取り外しを、より強固に防止できる場合がある。
【0096】
<変形例2>
次に、図19、図20を用いて、変形例2に係るICタグシールカバー740とICタグシール設置部742について詳細に説明する。なお、図19(a)は、変形例2に係るICタグシールカバー740をICタグシール設置部742に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、ICタグシールカバー740を開口部側から見た外観斜視図である。また、図20(a)は、変形例2に係るICタグシール設置部742からICタグシールカバー740を取り外す様子を、主基板ケースの側面側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、(a)におけるICタグシール設置部742周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【0097】
変形例2に係るICタグシールカバー740は、上記実施形態に係るICタグシールカバー720のICタグシールカッター720dに替えて、平面視がV字形状(先端に向かって外径が徐々に細くなる形状)のICタグシールカッター740dを備えている。また、変形例2に係るICタグシール設置部742は、上記実施形態に係るICタグシール設置部710の未設置領域に替えて、平面視がV字形状(ICタグシールカッター740dと相補的形状で、奥側に向かって内面の幅が徐々に狭くなる形状)の未設置領域742aを備えている。
【0098】
この変形例2のように、ICタグシールカッター740dの外形形状とICタグシール設置部742の未設置領域の内面形状が相補的形状であれば、ICタグシールカバー740の取り外しの際にICタグシールカッター740dをICタグシール設置部742に沿って円滑にスライドさせることができ、ICタグシールを確実に切断することができる上に、切断後のICタグシールの切れ端をICタグシールカッター740dによってICタグシール設置部742の内面に押し付けながらICタグシールカッター740dをスライドさせることが可能となるため、ICタグシールカッター740dを、より一層円滑にスライドさせることができる場合がある。また、ICタグシールカッター740dの形状を、先端に向かって外径が徐々に細くなる形状とすれば、ICタグシールを、より確実に切断することができる上に、ICタグシールから受ける反力を低減することができるため、ICタグシールカッター740dを、より一層円滑にスライドさせることができる場合がある。また、ICタグシールカッター740dがICタグシールの貼付面717gで汚れることがないため、破損手段を再利用することができる場合がある。
【0099】
<変形例3>
次に、図21?図23を用いて、変形例3に係るICタグシールカバー750とICタグシール設置部752について詳細に説明する。なお、図21(a)は、変形例3に係るICタグシールカバー750をICタグシール設置部752に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、(a)におけるICタグシール設置部750周辺を拡大して示す部分拡大図である。また、図22(a)は、変形例3に係るICタグシール設置部752からICタグシールカバー750を取り外す様子を、主基板ケースの側面側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、(a)におけるICタグシール設置部752周辺を拡大して示す部分拡大図である。また、図23は、変形例3に係るICタグシールカバー750の外観斜視図である。
【0100】
変形例3に係るICタグシールカバー750は、上記変形例2に係るICタグシールカバー740からストッパ740cを取り除いたものである。また、変形例3に係るICタグシール設置部752は、上記実施形態に係るICタグシール設置部710の設置領域である収容体側第1面712bと蓋体側第1面714bに替えて、収容体側第1面752aと蓋体側第1面752b(図21には蓋体側第1面752bのみ図示)を備えるとともに、収容体側第1面752aと蓋体側第1面752bに、ICタグシール716の四隅を支持する支持部材754を形成している。
【0101】
この変形例3のように、ICタグシール設置部752がICタグシール716を支持する支持部材754を備えれば、ICタグシールが貼付面を備えていなくても(粘着剤などを有していなくても)ICタグシールをICタグシール設置部に取り付けることができるため、ICタグシールのコストを下げることが可能となる上に、ICタグシールの取り付けが容易となり、利便性が高まる場合がある。
【0102】
<変形例4>
次に、図24、図25を用いて、変形例4に係るICタグシールカバー760とICタグシール設置部762について詳細に説明する。なお、図24(a)は、変形例4に係るICタグシールカバー760をICタグシール設置部762に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、(a)におけるICタグシール設置部760周辺を拡大して示す部分拡大図である。また、図25(a)は、変形例4に係るICタグシール設置部762からICタグシールカバー760を取り外す様子を、主基板ケースの側面側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、(a)におけるICタグシール設置部762周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【0103】
変形例4に係るICタグシールカバー760は、複数(この例では2個)のICタグシールカッター760dを備えたICタグシールカバーの一例であり、変形例4に係るICタグシール設置部762は、ICタグシールカッター760dと相補的形状を有する複数(この例では2か所)の未設置領域762aを備えたICタグシール設置部の一例である。
【0104】
この変形例4のように、ICタグシールカッターを複数備えれば、ICタグシールを複数個所で切断することができ、不正行為の有無を、より一層、容易かつ迅速に判別できる場合がある。
【0105】
なお、この変形例4では、ICタグシール716を上述の設置領域である4つの面(収容体側第1面712b、収容体側第2面712c、蓋体側第1面714b、蓋体側第2面714c)に貼り付ける例を示したが、例えば、図26、図27に示すように、収容体側第2面764aと、この収容面側第2面764aを基端として収容面側第2面764aの長手方向かつ直交方向に延びる収容体側第3面764bと、蓋体側第2面764cと、この蓋体側第2面764cを基端として蓋体側第2面764cの長手方向かつ直交方向に延びる蓋体側第3面764dの4つの面を設置領域とし、この設置領域にICタグシール719を貼り付けてもよい。
【0106】
この例のように、ICタグシール719を複数の方向(この例では、長手方向と短手方向の2方向)から切断可能とすれば、不正行為の有無を、より一層、容易かつ迅速に判別できる場合がある。
【0107】
<変形例5>
次に、図28を用いて、変形例5に係るICタグシールカバー770とICタグシール設置部772について詳細に説明する。なお、図28(a)は、変形例5に係るICタグシールカバー770をICタグシール設置部772に取り付ける前の状態を、主基板ケースの蓋体側から見た外観斜視図であり、同図(b)は、(a)におけるICタグシール設置部770周辺を拡大して示す部分拡大図である。
【0108】
変形例5に係るICタグシールカバー770は、上記実施形態に係るICタグシールカバー720の内歯720aを内側片面のみに形成するとともに、外歯720dを外側片面のみに形成したICタグシールカバーの一例である。また、変形例5に係るICタグシール設置部772は、ICタグシールカバー720の内歯720aと係合する第1移動規制部714dを蓋体側のみに形成するとともに、ICタグシールカバー720の外歯720dと係合する第2移動規制部712eを収容体側のみに形成したICタグシール設置部の一例である。
【0109】
この変形例5のように、IC設置部772に形成する移動規制部の数や、ICタグシールカバー720の内歯や外歯の数を削減すれば、上記実施形態に係るICタグシールカバー720やICタグシール設置部710に比べて、低コスト化を図ることができる場合がある。
【0110】
<<実施形態2>>
次に、実施形態2に係る主基板ケース810の構造について詳細に説明する。図29は、主基板156、主基板ケース810、取付ベース830、およびカバー部材850を分解して示す分解斜視図である。
【0111】
主基板ケース810は、底面が略矩形の角皿状である基板収納体812および蓋体813を組み合わせて構成される箱体となっている。この主基板ケース810の内部の空間には、遊技に関するプログラムや各種データ等を記憶したROMや、CPU、RAM等のその他の電子部品が実装された主基板156が収納される。本実施形態では、主基板ケース810は透光性の樹脂から構成されており、主基板ケース810外部から主基板ケース810内部に収納された主基板156を視認することが可能となっている
基板収納体812の下側縁には門型のヒンジ部812aが2箇所に設けられている。そして、蓋体813の下側縁にはヒンジ部812aと係合するフック状のフック部813aが2箇所に設けられ、上側縁の左右両端部には基板収納体812の上側縁と係止する凸部を備える係止舌片813bがそれぞれ設けられている。従って、主基板収納ケース810を組み立てる場合には、まず、蓋体813のフック部813aを基板収納体812のヒンジ部812aに係合させ、次に、ヒンジ部812aを中心に蓋体813を揺動させて基板収納体812と蓋体813を合わせると共に蓋体813の係止舌片813bを基板収納体812の上側縁に係止させる。
【0112】
また、基板収納体812および蓋体813の上部には、ケース用かしめピン814aを挿入して両者を分離できないように封印(かしめ)するためのケース用かしめ部812c、813cが、それぞれ4箇所に設けられている。これらのケース用かしめ部812c、813cは、基板収納体812および蓋体813を組み合わせた場合に、基板収納体812のケース用かしめ部812cが蓋体813のケース用かしめ部813c内に収容され、ケース用かしめピン814aが挿入される挿入孔がそれぞれ連通するように構成されている。そして、この連通した挿入孔に挿入されたケース用かしめピン814aが、ケース用かしめ部812c、813cのそれぞれに取り外し不可能に係止するようになっている。すなわち、ケース用かしめピン814aを挿入することにより、ケース用かしめ部812c、813cが互いに分離不可能に結合され、主基板ケース810が封印される。
【0113】
なお、一旦封印した主基板ケース810を開封する場合には、蓋体813のケース用かしめ部813cを蓋体813から切断する。これにより、基板収納体812および蓋体813を分離した後も、蓋体813のケース用かしめ部813cが基板収納体812のケース用かしめ部812cと結合したまま基板収納体812に残ることととなり、主基板ケース810を開封した痕跡が残るようになっている。
【0114】
また、基板収納体812および蓋体813の上部の左右両端には、固定用かしめピン814bを挿入することによって主基板ケース810の取付ベース830への固定を封印するための固定用かしめ812d、813dが2箇所に設けられている。これらの固定用かしめ部812d、813dは、基板収納体812および蓋体813を組み合わせた場合に、基板収納体812の固定用かしめ部812d内に蓋体813の固定用かしめ部813dの一部が収容され、固定用かしめピン814bが挿入される挿入孔がそれぞれ連通するように構成されている。そして、蓋体813側から固定用かしめピン814bをこの連通した挿入孔に挿入すると共に、基板収納体812の背後に突出した固定用かしめピン814bの先端部を取付ベース830に設けられた嵌入孔831内に嵌入することにより、主基板ケース810の取付ベース830への固定が封印されるようになっている。固定用かしめピン814bは、先端部が基板収納体812の背後に突出して嵌入孔831に嵌入した状態では、蓋体813の固定用かしめ部813dと係止して取り外せないようになっている。
【0115】
主基板ケース810の上部中央は、ICタグシール815を貼付ける部分となっている。基板収納体812の上部中央には、蓋体813に向けて突出する矩形状の凸部812eが設けられており、基板収納体812と蓋体813を組み合わせた場合に、蓋体813の上部中央に設けられた凹部813e内に収容されるようになっている。そして、ICタグシール封印シール815は、基板収納体812の凸部812eの表面とその下方の蓋体813の表面に跨って貼付けられる(図30参照)。従って、本実施形態では、主基板収納ケース810を開封するにはICタグシール815を剥がす、または破断する必要があり、これによっても主基板ケース810を開封した痕跡が残るようになっている。
【0116】
また、本実施形態では、基板収納体812の凸部812e表面の右端から中央部にかけて左右方向に連続する逃げ溝812fが形成されており、ICタグシール815は、この逃げ溝812fの右端部以外の部分を塞ぐようにして貼付けられる。
【0117】
カバー部材850は、取付ベース830に固定された主基板ケース810の上部に配置されたケース用かしめ部812c、813c、固定用かしめ部812d、813d、およびICタグシール815を前方(表側)から覆う(遮蔽する)と共に、主基板ケース810の左端部に位置するコネクタ811cを前方から覆う(遮蔽する)ための部材である。カバー部材850の水平部850a裏面の中央部やや右よりには、棒状の破断部854が突設されている。この破断部854は、取付ベース830をカバー部材850で閉塞状態にした場合に、基板収納体812の逃げ溝812f内に挿入される位置に設けられている。
【0118】
<カバー部材の封印、および封印の解除>
次に、カバー部材850の封印、および封印の解除について説明する。図30は、取付ベース830への主基板ケース810の取り付け、およびカバー部材850の封印を示した図である。
【0119】
カバー部材850はヒンジ部851およびフック部833を介して予め取付ベース830に取り付けられている。そして、同図に示されるように、カバー部材850を上方に開いた状態(開放状態)で、主基板ケース810を取付ベース830に取り付ける。主基板ケース810は、ケース用かしめ部812c、813cおよびケース用かしめピン814aによる封印がなされ、ICタグシール815が貼付けられた状態で取付ベース830に固定され、固定用かしめ部812d、813dおよび固定用かしめピン814bにより主基板ケース810の取付ベース830への固定が封印される。そして、コネクタ811cに外部からのケーブル811d(図31参照)を接続した後に、カバー部材850を下方に揺動させて閉塞状態とする。
【0120】
カバー部材850を閉塞状態にする場合は、カバー部材850を右側に寄せた状態(第1位置にある状態)で行う。この第1の位置においては、カバー部材850の破断部854は、主基板ケース810の逃げ溝812fの、ICタグシール815に塞がれていない部分(右端部)内に挿入されるようになっている。
【0121】
図31(a)は、カバー部材850が閉塞状態で封印された状態を示した図である。同図に示されるように、カバー部材850を閉塞状態で封印した状態では、カバー部材850は、主基板ケース810のケース用かしめ部812c、813cおよびケース用かしめピン814a、固定用かしめ部812d、813dおよび固定用かしめピン814b、ICタグシール815、ならびにコネクタ811cの開封阻止部を覆っている。このため、これらの開封阻止部への外部からのアクセスを困難にし、主基板156に対する不正行為をより確実に防止することが可能となっている。
【0122】
図31(b)は、カバー部材850の封印の解除方法を示した図である。カバー部材850を開放する場合には、カバー部材850を第1の位置から左方向にスライドさせて、第2の位置に移動させる。カバー部材850の封印を解除する場合には、同図に示されるように、カバー部材850の左方向へのスライドを規制しているカバー用かしめピン860を連結部863において切断する。これにより、カバー部材850を左方向にスライドさせることが可能となり、カバー部材850を第2の位置に移動させて開くことが可能となる。カバー部材850を開放状態とした後も、カバー用かしめピン860の第1係止部861はカバー部材850に係止した状態で残存し、第2係止部862は取付ベース830に係止した状態で残存する。従って、カバー部材850の封印が解除されたことを容易に識別可能となっている。また、カバー部材850の封印を解除してカバー部材850を左方向にスライドさせた場合に、ICタグシール815の一部を破壊し、ICタグシール815の機能を不能化させるようになっている。
【0123】
図32(a)および(b)は、図31(a)および(b)のA部拡大図である。まず、同図(a)に示されるように、第1の位置においてカバー部材850が封印された状態では、カバー部材850の破断部854は、逃げ溝812fの右端部内に挿入され、ICタグシール815の右横に位置する状態となっている。この状態では、破断部854とICタグシール815は干渉しておらず、ICタグシール815は機能を発揮可能、すなわちICタグシールリーダ/ライタと通信可能であり、ICタグシール815に記憶された情報を外部から読み取り可能となっている。
【0124】
一方、カバー部材850の封印が解除され、カバー部材850が第2の位置に向けて左方向にスライドされると、破断部854は逃げ溝812fに沿ってカバー部材850と共に左方向に移動することとなる。従って、同図(b)に示されるように、破断部854とICタグシール815が干渉し、ICタグシール815は破断部854によって一部を破断される。これにより、ICタグシール815に内蔵されたアンテナが切断されるため、ICタグシール815とICタグシールリーダ/ライタの通信が不可能となる。従って、ICタグシール815に記憶された情報を外部から読み取ることが不可能となり、ICタグシール815の機能が不能化される。
【0125】
このように、本実施形態では、カバー部材850の封印を解除して開放する場合に、ICタグシール815の機能が不能化されるようになっている。これにより、主基板156に対する不正行為を行おうとした場合に、その前段階のカバー部材850の開放においてICタグシール815の機能が不能化するため、ICタグシール815の機能を生かしたまま主基板156に対する不正行為が行われるのを確実に防止することができる。また、本実施形態では、カバー部材850を解除(開放)するための解除方向が一方向に規制されているため、ICタグシール815の機能を不能化させるための動作を確実に行わせるようにしている。
【0126】
<<実施形態3>>
次に、実施形態3に係る主基板ケース910の構造について詳細に説明する。図33は、主基板156と主基板ケース910を分解して示す分解斜視図である。
【0127】
主基板ケース910は、底面が略矩形の角皿状である基板収納体912および蓋体913を組み合わせて構成される箱体となっている。この主基板収納ケース910の内部の空間には、遊技に関するプログラムや各種データ等を記憶したROMや、CPU、RAM等のその他の電子部品が実装された主基板156が収納される。基板収納体912および蓋体913は、それぞれ透光性の樹脂から構成されており、主基板ケース910内部に収納された主基板156を外部から視認することが可能となっている。
【0128】
基板収納体912の下側縁、および蓋体913の下側縁には互いに係合するヒンジ部912a、913aがそれぞれ2箇所に設けられている。主基板ケース910を組み立てる場合には、まず、基板収納体912のヒンジ部912aと蓋体913のヒンジ部913aを係合させ、次に、ヒンジ部912a、913aを中心に蓋体913を揺動させて基板収納体912と蓋体913を合わせ、ケース用かしめピン914aを用いて封印(かしめ)する。
【0129】
基板収納体912および蓋体913の上部には、ケース用かしめピン914aを挿入して両者を分離できないように封印するためのケース用かしめ部912b、913bが、それぞれ4箇所に設けられている。これらのケース用かしめ部912b、913bは、基板収納体912および蓋体913を組み合わせた場合に、基板収納体912のケース用かしめ部912bが蓋体913のケース用かしめ部913b内に収容され、ケース用かしめピン914aが挿入される挿入孔がそれぞれ連通するように構成されている。そして、この連通した挿入孔に挿入されたケース用かしめピン914aが、ケース用かしめ部912b、913bのそれぞれに取り外し不可能に係止するようになっている。すなわち、ケース用かしめピン914aを挿入することにより、ケース用かしめ部912b、913bが互いに分離不可能に結合され、主基板ケース910が封印される。
【0130】
なお、一旦封印した主基板収納ケース910を開封する場合には、蓋体913のケース用かしめ部913bを蓋体913から切断する。これにより、基板収納体912および蓋体913を分離した後も、蓋体913のケース用かしめ部913bが基板収納体912のケース用かしめ部912bと結合したまま基板収納体912に残ることととなり、主基板ケース910を開封した痕跡が残るようになっている。
【0131】
主基板ケース910の上部中央は、ICタグシール915を貼付ける部分となっている。基板収納体912の上部中央には、蓋体913に向けて突出する縦長の略矩形状の貼付凸部912dが設けられている。この貼付凸部912d表面の上下両端部には、後述するシールカバー部材950の一部が係止する横長の係止孔912eが形成されている。
【0132】
蓋体913の上部中央には、横長の略矩形状の窪みである収容凹部913eが形成され、この収容凹部913eの底部にはさらに、横長の略矩形状の窪みである貼付凹部913fが形成されている。そして、収容凹部913eの左右両端部には、後述するシールカバー部材950の一部が係止する縦長の係止孔913gが形成されている。また、収容凹部913eの中央部には、縦長の略矩形状の収容孔913hが形成されている。この収容孔913hは、基板収納体912と蓋体913を組み合わせた場合に、基板収納体912の貼付凸部912dが収容されるように構成されている。
【0133】
ICタグシール915は、基板収納体912と蓋体913を組み合わせた後に、基板収納体912の貼付凸部912dの表面と、その左右両側の蓋体913の貼付凹部913fに跨って貼付けられる(図35参照)。従って、本実施形態では、主基板ケース910を開封するにはICタグシール915を剥がす、または破断する必要があり、これによっても主基板ケース910を開封した痕跡が残るようになっている。また、ICタグシール915は、主基板収納ケース910に貼付けられた後に、シールカバー部材950によって覆われる(遮蔽される)ため、外部からICタグシール915に接触することが略不可能となっている。本実施形態では、このようにすることで、ICタグシール915に対する不正行為を防止するようにしている。また、情報の読み取り時やメンテナンス時等の不用意な接触によるICタグシール915の破損を防止するようにしている。
【0134】
また、シールカバー部材950は、蓋体913の収容凹部913e内に略嵌合した状態で主基板ケース910に取り付けられる。このようにすることで、シールカバー部材950と蓋体913の隙間からICタグシール915にアクセスするのを防止することができる。
【0135】
図34は、シールカバー部材950の外観斜視図である。シールカバー部材950は、横長の略矩形平板状の部材であり、中央の第1遮蔽部951と、第1遮蔽部951の左右両側に設けられた2つの第2遮蔽部952と、第1遮蔽部951と第2遮蔽部952の間に設けられた2つの破断部953から構成されている。また、第1遮蔽部951の裏面の上下両端部にはそれぞれ第1係止部954が、右側の第2遮蔽部952の裏面の右端部および左側の第2遮蔽部952の裏面の左端部にはそれぞれ第2係止部955が突設されている。
【0136】
破断部953は、シールカバー部材950を第1遮蔽部951と、2つの第2遮蔽部952に分割するための部分であり、隣り合った第1遮蔽部951および第2遮蔽部952を繋ぐ複数の接続片953aから構成されている。この接続片953aは、中間部分の断面積が小さくなっており、容易に破断することができるようになっている。
【0137】
第1係止部954は、第1遮蔽部951の裏面に突設された2つの舌片部954aから構成されている。これら2つの舌片部954aは、互いに平行に配置された略平板状の部材であり、先端部の外側面には楔形状の係止突起954bがそれぞれ設けられている。第2係止部955は、第1係止部954と略同一に構成されており、2つの舌片部955aの先端部の外側面には係止突起955bがそれぞれ設けられている。
【0138】
シールカバー部材950は、基板収納体912および蓋体913と同様に、透光性の樹脂から構成されている。従って、シールカバー部材950によってICタグシール915を遮蔽した後も、外部からICタグシール915表面の表示を視認できるようになっている。
【0139】
図35(a)は、シールカバー部材950の取り付けを示した図である。同図に示されるように、シールカバー部材950は、基板収納体912と蓋体913が組み合わされ、ケース用かしめ部912b、913bおよびケース用かしめピン914aによる封印がなされ、ICタグシール915が貼付けられた後に、主基板ケース910に取り付けられる。
【0140】
基板収納体912と蓋体913が組み合わされると、基板収納体912の貼付凸部912dの表面と蓋体913の貼付凹部913fの底面が略同一平面上となり、ICタグシール915は、この両者に跨って貼付けられる。従って、ICタグシール915は、収容凹部913f内に貼付けられており、シールカバー部材950は、このICタグシール915を覆うようにして前方(表側)から主基板ケース910に取り付けられる。
【0141】
図36(a)および(b)は、主基板ケース910の開放を示した図である。なお、これらの図においては、ケース用かしめ部912b、913bおよびケース用かしめピン914aによる封印の解除は図示を省略している。
【0142】
上述のように、シールカバー部材950の第1遮蔽部951は第1係止部954によって基板収納体912に係止し、第2遮蔽部952は第2係止部955によって蓋体913に係止している。従って、同図(a)に示されるように、ヒンジ部912a、913aを中心に基板収納体912および蓋体913を揺動させて主基板ケース910を開放しようとした場合、シールカバー部材950は、第1遮蔽部951と第2遮蔽部952の間の破断部953において剪断力を受け、破断部953が破断することとなる。
【0143】
従って、同図(b)に示されるように、主基板ケース910を開放した場合、シールカバー部材950は、第1遮蔽部951および第2遮蔽部952が分離され、第1遮蔽部951が基板収納体912の貼付凸部912d上に係止して残存した状態、および第2遮蔽部952が蓋体913の収容凹部913e内に係止して残存した状態となる。これにより、主基板ケース910を開放した痕跡が残ることとなり、主基板ケース910が開放されたことを容易に確認することができるようになっている。
【0144】
さらに、本実施形態では、シールカバー部材950が破断された場合に、ICタグシール915を破断し、ICタグシール915の機能を不能化させるようになっている。図37は、図36(a)のA部拡大図である。また、図38(a)は、図36(b)のB部拡大図であり、同図(b)は、図36(b)のC部拡大図である。
【0145】
図37に示されるように、主基板ケース910を開放しようとした場合、シールカバー部材950は、第1遮蔽部951が基板収納体912と共に移動し、第2遮蔽部952が蓋体913と共に移動するため、互いに逆方向に移動する基板収納体912および蓋体913によって剪断力を受ける。そして、基板収納体912および蓋体913の揺動に伴って、移動量の多い上部から破断部953が徐々に破断していく。
【0146】
このとき、蓋体913が基板収納体912から離れるのに伴ってICタグシール915も蓋体913と共に移動し、基板収納体912の貼付凸部912d表面に貼付けられた部分が剥がれようとする。しかし、ICタグシール915の貼付凸部912d表面に貼付けられた部分は、表側からシールカバー部材950の第1遮蔽部951によって覆われているため、完全に剥がれることができず、互いに逆方向に移動するシールカバー部材950の第1遮蔽部951と蓋体913の貼付凹部913fによって剪断力を受けることとなる。従って、ICタグシール915は、第1遮蔽部951と貼付凹部913fの境目において、移動量の多い上部から徐々に破断していく。
【0147】
主基板ケース910が開放された後は、ICタグシール915は完全に破断され、図38(a)および(b)に示されるように、蓋体913の貼付凹部913fに貼付けられた部分、および基板収納体912の貼付凸部912dに貼付けられた部分の3つに分離されることとなる。そして、ICタグシール915の貼付凹部913fに貼付けられた部分は、シールカバー部材950の第2遮蔽部952と共に蓋体913に(第2遮蔽部952に挟まれた状態で)残存し、ICタグシール915の貼付凸部912dに貼付けられた部分は、シールカバー部材950の第1遮蔽部951と共に基板収納体912に(第1遮蔽部951に挟まれた状態で)残存する。
【0148】
この状態では、ICタグシール915に内蔵されたアンテナが完全に切断されるため、ICタグシール915とICタグシールリーダ/ライタの通信が不可能となる。従って、ICタグシール915に記憶された情報を外部から読み取ることが不可能となり、ICタグシール915の機能が不能化される。
【0149】
このように、本実施形態では、主基板ケース910を開放する場合に、シールカバー部材950と共にICタグシール915が破断され、ICタグシール915の機能が不能化されるようになっている。これにより、主基板156に対する不正行為を行おうとした場合に、主基板ケース910の開放においてICタグシール915の機能が不能化するため、ICタグシール915の機能を生かしたまま主基板156に対する不正行為が行われるのを確実に防止することができる。
【0150】
<<実施形態4>>
次に、実施形態4に係る主基板ケース1010の構造について詳細に説明する。図39は、主基板ケース1010およびシールカバー部材1060の構成を示した分解斜視図である。
【0151】
基板収納体1012の下側縁には門型のヒンジ部1012fが2箇所に設けられており、蓋体1013の下側縁にはヒンジ部1012fと係合するフック状のフック部1013iが2箇所に設けられている。本実施形態では、主基板ケース1010を組み立てる場合には、まず、蓋体1013のフック部1013iを基板収納体1012のヒンジ部1012fに係合させ、次に、ヒンジ部1012fを中心に蓋体1013を揺動させて基板収納体1012と蓋体1013を合わせ、ケース用かしめピン1014aを用いて封印(かしめ)する。
【0152】
本実施形態では、基板収納体1012の貼付凸部1012dは横長の矩形状であり、表面には左端から右端にかけて左右方向に連続する取付レール1012gが形成されている。また、取付レール1012gの左端部から貼付凸部1012dの左下角部にかけては、ストッパ壁1012hが形成されている。
【0153】
また、蓋体1013の上部中央には、基板収納体1012と蓋体1013を組み合わせた場合に貼付凸部1012dが収容される矩形状の凹部1013jが形成されている。そして、この凹部1013jの下方には、左右方向に連続する取付レール1013kが凹部1013jと略同一の幅にわたって形成されている。この取付レール1013kの左端部から凹部1013jの左下角部にかけてはストッパ壁1013lが形成されている。
【0154】
シールカバー部材1060は、裏面を窪ませた略矩形平板状の部材であり、取付レール1012g、1013kと係合する係合部1061が上下側縁の略全長にわたって設けられている。また、シールカバー部材1060の左端部近傍には、係止孔1062が形成されており、この係止孔1062には、突出部材1064が挿入されて係止される。
【0155】
突出部材1064は、略平板状の基部1064と、基部1064に突設された棒状の突出部1064bと、突出部1064bの基端から外側に向けて斜めに突設された鈎状の2つの係止部1064cから構成されている。突出部材1064は、係止孔1062に表側から挿入され、突出部1064bが裏側に突出した状態でシールカバー部材1060に係止する。
【0156】
次に、図40?図42を用いて、シールカバー部材1060の取り付けおよび取り外しについて説明する。図40(a)および(b)は、シールカバー部材1060の取り付け方法を示した図である。
【0157】
同図(a)に示されるように、シールカバー部材1060は、基板収納体1012と蓋体1013が組み合わされ、ケース用かしめ部1012b、1013bおよびケース用かしめピン1014aによる封印がなされ、ICタグシール1015が貼付けられた後に、主基板ケース1010に取り付けられる。ICタグシール1015は、基板収納体1012の貼付凸部1012d表面およびその下方の蓋体1013の表面に跨って貼付けられる。
【0158】
基板収納体1012と蓋体1013を組み合わせた状態では、基板収納体1012の取付レール1012gおよび蓋体1013の取付レール1013kは略平行となり、基板収納体1012のストッパ壁1012hと蓋体1013のストッパ壁1013lは、略連続した状態となる。そして、ICタグシール1015は、2つの取付レール1012g、1013kの間において、基板収納体1012の貼付凸部1012d表面およびその下方の蓋体1013の表面に跨って貼付けられる。
【0159】
シールカバー部材1060は、右方から上下側縁の係合部1061を取付レール1012g、1013kに係合させ、そのまま取付レール1012g、1013kに沿って左方に向けてスライドさせることで主基板ケース1010に取り付けられる。そして、同図(b)に示されるように、左端部がストッパ壁1012h、1013lに略当接する遮蔽位置まで、シールカバー部材1060はスライドされる。突出部材1064は、シールカバー部材1060を遮蔽位置に移動させた後に係止孔1062に挿入されて、取り付けられる。
【0160】
突出部材1064がシールカバー部材160に係止した状態では、2つの係止部1064cはシールカバー部材1060の裏側の窪み内に位置している。従って、シールカバー部材1060が主基板ケース1010に取り付けられている場合には、係止部1064cに外部からアクセスして操作することが不可能となっている。すなわち、本実施形態では、シールカバー部材1060を主基板ケース1010から取り外さない限り、突出部材164をシールカバー部材1060から取り外すことができないようになっている。
【0161】
図41(a)は、シールカバー部材1060が遮蔽位置にあり、突出部材1064が取り付けられた状態を示した図である。同図に示されるように、シールカバー部材1060は、遮蔽位置においてICタグシール1015の全体を遮蔽した状態となる。また、本実施形態では、貼付凸部1012dの下側面と凹部1013jの上側面の間に一定の隙間ができるように構成されているため、遮蔽位置にあるシールカバー部材1060に取り付けられた突出部材1064の突出部1064bは、ICタグシール1015の左側においてこの隙間内に先端部を挿入された状態となる。
【0162】
図41(b)は、シールカバー部材1060の取り外し方法を示した図である。上述のように、シールカバー部材1060は、上部の係合部1061が基板収納体1012の取付レール1012gに係合し、下部の係合部1061が蓋体1013の取付レール1013kに係合しているため、シールカバー部材1060を取り外さない限り、主基板ケース1010を開放できないようになっている。すなわち、シールカバー部材1060は主基板ケース1010の開放を防止する封印手段としても機能している。
【0163】
シールカバー部材1060の取り外しは、図示を省略した位置決め部の係止を解除した上で、同図に示されるように、取付レール1012g、1013kに沿ってシールカバー部材1060を右方向にスライドさせることによって行う。そして、本実施形態では、シールカバー部材1060を取り外すために、遮蔽位置から右方向にスライドさせた場合に、突出部材1064がICタグシール1015を破断し、ICタグシール1015の機能を不能化させるようになっている。
【0164】
図42は、突出部材1064によるICタグシール1015の破断を拡大して示した図である。シールカバー部材1060が右方向に移動すると、これに伴って、突出部材1064の突出部1064bは、貼付凸部1012dの下側面と凹部1013jの上側面の間の隙間に沿って右方向に移動することとなる。従って、同図に示されるように、突出1064bとICタグシール1015が干渉し、ICタグシール1015は破断される。これにより、ICタグシール1015に内蔵されたアンテナが切断されるため、ICタグシール1015とICタグシールリーダ/ライタの通信が不可能となる。従って、ICタグシール1015に記憶された情報を外部から読み取ることが不可能となり、ICタグシール1015の機能が不能化される。
【0165】
このように、本実施形態では、シールカバー部材1060を取り外す場合に、ICタグシール1015の機能が不能化されるようになっている。これにより、主基板156に対する不正行為を行おうとした場合に、その前段階のシールカバー部材1060の取り外しにおいてICタグシール封印シール1015の機能が不能化するため、ICタグシール1015の機能を生かしたまま主基板156に対する不正行為が行われるのを確実に防止することができる。
【0166】
<<実施形態5>>
次に、実施形態5に係る主基板ケース1210の構造について詳細に説明する。図43は、実施形態5に係る主基板ケース周囲の構成を示した分解斜視図である。
【0167】
主基板ケース1210は、底面が略矩形の角皿状である基板収納体1212および蓋体1213を組み合わせて構成される箱体となっている。この主基板ケース1210の内部の空間には、遊技に関するプログラムや各種データ等を記憶したROMや、CPU、RAM等のその他の電子部品が実装された主基板156が収納される。基板収納体1212および蓋体1213は、それぞれ透光性の樹脂から構成されており、主基板ケース1210内部に収納された主基板156を外部から視認することが可能となっている。
【0168】
基板収納体1212の左側縁には門型のヒンジ部1212aが2箇所に設けられている。そして、蓋体1213の左側縁にはヒンジ部1212aと係合するフック状のフック部1213aが2箇所に設けられている。主基板ケース1210を組み立てる場合には、まず、蓋体1213のフック部1213aを基板収納体1212のヒンジ部1212aに係合させ、次に、ヒンジ部1212aを中心に蓋体1213を揺動させて基板収納体1212と蓋体1213を合わせ、ケース用かしめピン1214aを用いて封印(かしめ)する。
【0169】
基板収納体1212および蓋体1213の右端部には、ケース用かしめピン1214aを挿入して両者を分離できないように封印(かしめ)するためのケース用かしめ部1212b、1213bが、それぞれ4箇所に設けられている。これらのケース用かしめ部1212b、1213bは、基板収納体1212および蓋体1213を組み合わせた場合に、基板収納体1212のケース用かしめ部1212bが蓋体1213のケース用かしめ部1213b内に収容され、ケース用かしめピン1214aが挿入される挿入孔がそれぞれ連通するように構成されている。そして、この連通した挿入孔に挿入されたケース用かしめピン1214aが、ケース用かしめ部1212b、1213bのそれぞれに取り外し不可能に係止するようになっている。
【0170】
基板収納体1212は、右側部分が主基板156を収納するための収納領域1212cとなっている。そして、この収納領域1212cと左側領域1212dの間には両者を隔絶するための隔壁1212eが設けられている。収納領域1212cの右上角部および左下角部には、主基板156を固定するための係合凸部1212fが設けられている。また、左側領域1212dには、左方向に開口し、前後方向(表裏方向)に連続する溝状の凹部1212gが設けられている。
【0171】
基板収納体1212と同様に、蓋体1213の右側部分は、主基板156を収納するための収納領域1213cとなっている。そして、左側部分は中空状に構成された中空領域1213dとなっており、収納領域1213cと中空領域1213dの間には両者を隔絶するための隔壁1213eが設けられている。収納領域1213cの右上角部および左下角部には、主基板156を固定するための押圧凸部1213fが設けられている。また、収納領域1213cの下端部には、主基板156に実装されたコネクタ1211cに対応する位置に複数のコネクタ孔1213gが形成されている。
【0172】
中空部1213dの左側面の中央部には、左開口部1213hが形成され、裏面の中央部には、裏開口部1213iが形成されている。これらの左開口部1213hおよび裏開口部1213iは、連続した1つの開口部となるように形成されている。また、左開口部1213hおよび裏開口部1213iは、基板収納体1212と蓋体1213を組み合わせた場合に基板収納体1212の凹部1212gと連続し、1つの凹溝形状を構成するように形成されている。
【0173】
また、蓋体1213の上端中央部および下端中央部には、楔形状の係合突起1213jがそれぞれ設けられている。これらの係合突起1213jは、主基板ケース1210を取付ベース1230に取り付ける場合に主基板ケース1210の一部と係合する係合手段として機能すると共に、主基板ケース1210を取付ベース1230から取り外す方向を単一の方向に規制する規制手段として機能する。
【0174】
主基板ケース1210の左端部中央は、ICタグシール1215を貼付ける部分となっている。ICタグシール1215は、蓋体1213の表面と左側面の境界の角部で折り曲げられて貼付けられる。すなわち、ICタグシール1215は、主基板ケース1210に表面と左側面に貼付けられる(図44参照)。さらに、左側面においては、蓋体1213と基板収納体1212に跨って貼付けられる。従って、本実施形態では、蓋体1213と基板収納体1212を分離して主基板ケース1210を開封するには、ICタグシール1215を剥がす、または破断する必要があり、これによっても主基板ケース1210を開封した痕跡が残るようになっている。また、本実施形態では、ICタグシール1215は、蓋体1213の左開口部1213hと、基板収納体1212の凹部1212gの左方向の開口の大部分を塞ぐようにして貼付けられる。
【0175】
次に、取付ベース1230について説明する。取付ベース1230は、透光性のある樹脂から構成された略矩形の角皿状の部材であり、中央に主基板ケース1210を固定して収容するための矩形状の窪みである収容凹部1230aが形成されている。取付ベース1230の右側面は開放されており、本実施形態では、取付ベース1230に取り付けられた主基板ケース1210を取り外す場合には、主基板ケース1210を取付ベース1230に対し右方向にスライドさせて取り外すようになっている。
【0176】
収容凹部1230a底面の右端部近傍には、2つの制止片1231が突設されている。この制止片1231は、左方向に向けて突出量が増す楔形状に形成されており、取付ベース1230に取り付けられた主基板ケース1210の右方向への移動(スライド)を規制するようになっている。また、制止片1231は、取付ベース1230の一部を切り欠いた舌片状になっており、裏側に向けて押圧して弾性変形させることにより、突出をなくすことができるようになっている。従って、取付ベース1230に取り付けられた主基板ケース1210を取り外す場合には、制止片1231を裏側に向けて押圧した上で主基板ケース1210を取付ベース1230に対し右方向にスライドさせる。
【0177】
収容凹部1230aの上下の内側面には、係合溝1232がそれぞれ設けられている。この係合溝1232は、主基板ケース1210の係合突起1213jと係合し、主基板ケース1210の前後方向(表裏方向)の移動および左方向への移動(スライド)を規制するものである。係合溝1232は、左右方向に連続する溝部1232aと、溝部1232aの底面の中間部に突設された楔形状の突起部1232bから構成されている。また、溝部1232aの表側の左右両端部はそれぞれ開口しており、左側の開口部は、主基板ケース1210を取付ベース1230に取り付ける場合に係合突起1213jが挿入される挿入口1232c、右側の開口部は、主基板ケース1210を取付ベース1230から取り外す場合に係合突起1213jが脱離される脱離口1232dとなっている。
【0178】
また、収容凹部1230aの底面の左側端部近傍には、干渉部材1233が突設されている。この干渉部材1233は、長方形板の先端部を左方向に向けて突出させたL字形状の部材である。干渉部材1233は、取付ベース1230に主基板ケース1210を取り付けた場合に、凹部1212g、裏開口部1213iおよび左開口部1213hから構成される凹溝形状の中空部(内部)に収容される位置に配置されている。
【0179】
<主基板収納ケースの取り付け、取り外し>
次に、主基板ケース1210の取付ベース1230への取り付け、および取り外しについて説明する。図44(a)および(b)は、主基板ケース1210の取付ベース1230への取付方法を示した図である。
【0180】
まず、同図(a)に示されるように、取付ベース1230に固定される前に、主基板ケース1210には、予めケース用かしめ部1212c、1213cおよびケース用かしめピン1214aによる封印がなされ、ICタグシール1215が貼付けられている。そして、主基板ケース1210は、取付ベース1230の係合溝1232の挿入口1232cと係合突起1213jが対応する位置において前方(表側)から収容凹部1230a内に収容される。このとき、係合突起1213jは、挿入口1232cから溝部1232a内に進入する。また、取付ベース1230の干渉部材1233は、主基板ケース1210の凹部1212g、裏開口部1213iおよび左開口部1213hから構成される凹溝形状の内部に収容される。
【0181】
次に、同図(b)に示されるように、主基板ケース1210を右方向にスライドさせて、主基板ケース1210が取付ベース1230に固定される取付位置まで移動させる。このとき、係合突起1213jは、係合溝1232の溝部1232aに沿って右方向に移動して突起部1232bを乗り越える。
【0182】
図45(a)?(c)は、図45(b)のA部を拡大した断面図である。主基板ケース1210を右方向に移動させると、係合突起1213jは、係合溝1232の溝部1232aに沿って右方向に移動し、同図(a)に示されるように、係合突起1213jの斜面1213j1と突起部1232bの斜面1232b1が当接する。そのまま主基板ケース1210を右方向へさらに移動させると、同図(b)に示されるように、係合突起1213jは、斜面1213j1により突起部1232bを押し上げ、取付ベース1230を上方に撓ませながら右方向に移動する。
【0183】
そして、係合突起1213jが突起部1232bを通過すると、取付ベース1230の撓みが戻り、同図(c)に示されるように、係合突起1213jの垂直面1213j2と突起部1232bの垂直面1232b2が対向する状態となると共に、主基板ケース1210は取付位置に到達する。従って、取付位置においては、係合突起1213jの垂直面1213j2と突起部1232bの垂直面1232b2が当接することにより、主基板ケース1210の左方向への移動が規制されるようになっている。
【0184】
図46(a)および(b)は、主基板ケース1210の取付ベース1230からの取り外し方法を示した図である。
【0185】
同図(a)は、主基板ケース1210が取付位置にある状態を示した図である。同図に示されるように、主基板ケース1210は、取付位置においては右側面が制止片1231に略当接する状態となっており、右方向への移動が規制された状態となっている。従って、主基板収納ケース1210は、取付位置においては、係合溝1232の突起部1232bによって左方向への移動が規制されると共に、制止片1231によって右方向への移動が規制された状態となっている。また、係合突起1213jが係合溝1232の溝部1232a内にあることから、主基板ケース1210の前後方向(表裏方向)の移動も規制された状態となっている。すなわち、主基板ケース1210は、取付位置においては、取付ベース1230に固定された状態となっている。
【0186】
また、主基板ケース1210が取付位置にある場合、干渉部材1233は、同図に示されるように、凹部1212g、裏開口部1213iおよび左開口部1213hから構成される凹溝形状の内部に収容された状態となっている。従って、干渉部材1233は、主基板ケース1210およびICタグシール1215によって遮蔽された状態となっており、干渉部材1233に外部から接触することは略不可能となっている。なお、取付位置においては、干渉部材1233の左方向へ突出した部分の先端面がICタグシール1215のICタグシール領域1215cの裏面に略当接した状態となっている。
【0187】
主基板ケース1210を取付ベース1230から取り外す場合には、まず、制止片1231による右方向への移動の規制を解除した上で、主基板ケース1210を右方向へ移動(スライド)させて、主基板ケース1210が取付ベース1230から取り外し可能となる取外し位置まで移動させる。同図(b)は、主基板ケース1210が取外し位置にある状態を示している。制止片1231による規制の解除は、制止片1231を裏側に向けて押圧し、突出部分をなくすことで行う。
【0188】
主基板ケース1210の係合突起1213jは、取付位置からの右方向への移動に伴い、係合溝1232の溝部1232aに沿って移動する。そして、係合突起1213jは、取外し位置において、係合溝1232の脱離口1232dに対応する位置に到達する。すなわち、取外し位置においては、係合突起1213jを脱離口1232dから前方(表側)に向けて脱離させることが可能であり、これによって主基板ケース1210を取付ベース1230から取り外すことが可能となっている。
【0189】
また、本実施形態では、主基板ケース1210を取付ベース1230から取り外す場合、取付位置から取外し位置までの移動の間にICタグシール1215を破断し、ICタグシール1215の機能を不能化させるようになっている。
【0190】
図47は、図46(b)の視線から見たB部拡大図である。上述のように、取付位置においては、干渉部材1233の左方向へ突出した部分の先端面がICタグシール1215のICタグシール領域1215cの裏面に略当接した状態となっている。この状態から主基板ケース1210が右方向に移動することにより、干渉部材1233とICタグシール1215のICタグシール領域1215cが干渉し、ICタグシール1215cの一部が破断される。換言すれば、凹部1212g、裏開口部1213iおよび左開口部1213hから構成される凹溝形状の内部に収容された干渉部材1233が、主基板ケース1210の移動に伴い、該凹溝形状の左方の開口部(凹部1212gの開口部および左開口部1213h)を塞いでいたICタグシール1215のICタグシール領域1215cを破断して外部に脱出する。
【0191】
ICタグシール1215は、ICタグシール領域1215cの一部が破断されることによって内蔵されたアンテナ1215cが切断されるため、ICタグシール1215とICタグシールリーダ/ライタの通信が不可能となる。従って、ICタグシール1215に記憶された情報を外部から読み取ることが不可能となり、ICタグシール1215の機能が不能化される。
【0192】
このように、本実施形態では、主基板ケース1210を取付ベース1230から取り外す場合に、ICタグシール1215の機能が不能化されるようになっている。これにより、主基板156に対する不正行為を行おうとした場合に、その前段階の主基板ケース1210の取外しにおいてICタグシール1215の機能が不能化するため、ICタグシール1215の機能を生かしたまま主基板156に対する不正行為が行われるのを確実に防止することができる。
【0193】
以上説明したように、上記実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、制御基板を収容する基板ケース(例えば、図14(a)に示す、主基板ケース158)と、前記基板ケースに一部だけが貼付されているシール(例えば、図14(b)に示す、ICタグシール716)と、前記シールを破損させることが可能な破損手段(例えば、図14(b)に示す、ICタグシールカッター720d)と、を備えた遊技台であって、前記シールは、第一の部位と第二の部位からなるシールであり、前記第一の部位は、前記基板ケースに貼付されている部位であり、前記第二の部位は、前記基板ケースに貼付されていない部位であり、前記第一の部位は、貼付面が形成された部位であり、前記第二の部位は、貼付面が形成された部位であり、前記破損手段は、前記基板ケースとは別体に構成されたものであり、前記破損手段は、前記シールを破損させることが可能なものであり、前記シールは、前記破損手段の少なくとも一部を覆うものであり、前記シールは、文字が表示されており、前記破損手段は、前記シールを破断させる際に、前記第二の部位における前記貼付面に少なくとも接触可能なものであり、前記破損手段は、前記シールを破断させる場合に、該シールに表示された文字を破断するものである、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、破損手段によって、安全にシールのみを破損させることができ、シールの再利用を防止することができる場合がある。すなわち、店員がシールを破損する際に、シールの破損にカッター等を用意する必要が無く、カッター等でシールを破損する場合と比べて、他の部品を傷つける恐れや店員が怪我を負う恐れが無くなる。また、シールが破損手段の一部を覆うことで、破損手段の存在に気付かない不正者の不正行為があった場合の痕跡を発見し易くなる場合がある。また、破損手段によってシールに表示された文字を破断することができるため、シールの外観を確認することによって、不正行為の有無を視覚によって容易かつ迅速に判別することができる場合がある。
また、前記シールは、前記文字(以下、「第一の文字」という。)とは別の文字(以下、「第二の文字」という。)が表示されており、前記第二の文字は、前記第一の文字とは異なる文字であり、前記第二の文字は、前記シールが前記破損手段によって破断される場合に、破断されない文字であってもよい。
また、前記破損手段は、前記基板ケースが開封される場合に、前記シールの前記第二の部位を破損させることが可能なものであってもよい。このような構成とすれば、基板ケースを開放して制御基板を取り出すような不正行為の痕跡を発見し易くなる場合がある。
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、所定の当否判定条件が成立した場合(例えば、遊技球が始動領域(例えば、普図始動口228、第1特図始動口230、第2特図始動口232)に進入した場合)に当否判定(例えば、特図当否抽選、大当り種別抽選、普図当否抽選)を行なう当否判定手段(例えば、特図関連抽選処理、普図関連抽選処理)と、前記当否判定の結果が特定の当否判定結果(例えば、大当り、当り)である場合に、遊技者に対する有利度が第一の有利度(例えば、可変入賞口234が閉鎖中であり遊技球が入賞口に入り難い状態)である第一の制御状態(例えば、通常状態)から該第一の有利度と有利度が異なる第二の有利度である第二の制御状態(例えば、可変入賞口234が開放中の状態や、可変入賞口234が開放と閉鎖を繰り返す状態、電サポ状態など)に制御状態(例えば、RAM308に設けた制御状態格納領域に記憶している情報)を移行させる制御状態移行手段(例えば、主制御部300の基本回路302、特図状態更新処理、RAM308に設けた制御状態格納領域に記憶している情報を更新する処理など)と、を備えた遊技台であって、所定の識別情報(例えば、管理番号を表すバーコード718a、管理番号を表すQRコード(登録商標)718b、管理番号を表す文字情報718c、模様、線、文字、ICタグのメモリに書き込まれた識別番号等の遊技台固有の情報など)を有する報知手段(例えば、ICタグシール717、718など)と、前記報知手段を破損させるための破損手段(例えば、ICタグシールカッター720d、破断部854、シールカバー部材950、突出部材1064、干渉部材1233など)と、を備え、前記破損手段は、前記報知手段および前記破損手段の少なくとも一方の移動に伴って、前記報知手段の少なくとも一部を破損させることを特徴とする遊技台である。なお、本発明における「破損」とは、報知手段が有する識別情報の少なくとも一部を識別不能にすること、あるいは、無機能化することをいい、報知手段を物理的に破損させること(例えば、切断、破壊など)のみならず、例えば、報知手段に強い磁力を与えることによってICタグが有するメモリの情報を消去すること、報知手段に熱を加えてICタグのアンテナを溶かすことなども含まれる。
【0194】
近年では、不正行為の手口がより巧妙になり、基板収納ケースの不正開放防止機構だけでは、遊技制御基板に対する不正行為の撲滅までには届かず、より効果的な、さらなる不正防止対策が求められてきている。このため、さらなる不正防止対策として従来技術の基板収納ケースに遊技台固有の識別情報を記憶したICタグシール(ID読取器に所定の情報(例えば遊技台固有の識別情報)を報知する報知手段の一例)を貼付し、ICタグシールの識別情報を専用のID読取器にて読取り、遊技制御基板(基板収納ケース含む)が正規の基板か、または不正に交換された基板かを識別して、遊技台に取り付けられた遊技制御基板の管理を行う試みがなされている。
しかしながら、このICタグシールを利用した不正防止対策については、基板収納ケースに貼付されたICタグシールを生かした状態での不正行為が懸念されるという問題があった。
上記実施形態に係るパチンコ機によれば、破損手段で報知手段を確実に破損させることができ、不正者による報知手段の再利用を確実に防止することができる場合がある。
【0195】
また、上記実施形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機100)は、電子部品(例えば、ROM706、CPU、RAM)が実装された制御基板(例えば、主基板156)と、前記制御基板を収容する基板ケース(例えば、主基板ケース158)と、所定の機器によって非接触で読み取り可能な識別情報を有するシール(例えば、ICタグシール716)と、を備えた遊技台であって、前記基板ケースとは別体に構成され、前記シールを破損させるための破損手段(例えば、ICタグシールカッター760d)と、前記シールの少なくとも一部を覆う被覆手段(例えば、ICタグシールカバー760)と、を備え、前記基板ケースは、前記被覆手段が第一の位置にある場合には、該被覆手段によって開封が阻止されるとともに、前記被覆手段が第二の位置にある場合には、開封が許容され、前記破損手段は、前記被覆手段の前記第一の位置から前記第二の位置への移動に伴って、前記シールを少なくとも破損させるように構成されている、ことを特徴とする遊技台である。
【0196】
このような構成とすれば、破損手段が基板ケースとは別体に構成されているため、基板ケースの状態を維持したまま破損手段でシールを破損させ、シールを最適な状態で確実に破損させることができ、不正者によるシールの再利用を防止することができる場合がある。また、被覆手段によってシールを外部から視認不能または視認困難にすることが可能となる上に、被覆手段が第一の位置にある場合には基板ケースの開封を阻止することができるため、基板ケース内部の制御基板に細工を施すような不正行為を未然に防止できる場合がある。
【0197】
また、前記破損手段は、有色の部位を含んで構成され、前記破損手段は、前記被覆手段が前記第一の位置にある場合に、前記被覆手段に覆われているとともに、前記被覆手段が前記第一の位置から前記第二の位置に移動する間においても前記被覆手段に覆われ、前記被覆手段の少なくとも一部は、前記破損手段における前記有色の部位を、少なくとも前記第一の位置において識別可能な透明または半透明の部材で構成されていてもよい。
【0198】
このような構成とすれば、破損手段は、被覆手段が第一の位置にある場合には、被覆手段に覆われている上に、有色の部位が被覆手段を通して外部から識別可能であるため、破損手段に細工を施して破損手段の移動によるシールの破損を回避するような不正行為(例えば、破損手段の一部を工具などを用いて除去し、シールが破損できないようにする不正行為)を未然に防止したり発見したりできる場合がある。
【0199】
また、前記基板ケースは、前記制御基板の部品実装面を覆う第一のカバー体(例えば、蓋体704)、および、前記制御基板の前記部品実装面の裏面を覆う第二のカバー体(例えば、基板収納体702)を少なくとも含んで構成され、前記シールは、前記第一のカバー体の外面の少なくとも一部を覆う第一の部位、前記制御基板が前記基板ケースに収容された状態において前記第一のカバー体と前記第二のカバー体との間に形成される隙間の少なくとも一部を覆う第二の部位、および前記第二のカバー体の外面の少なくとも一部を覆う第三の部位によって構成され、前記破損手段は、前記被覆手段の前記第一の位置から前記第二の位置への移動に伴って、前記シールにおける第一の部位と該シールにおける第二の部位を少なくとも破損させるように構成されていてもよい。
【0200】
このような構成とすれば、シールのうちの第一のカバー体を覆う部位(部品実装面側の部位)を破損させることで使用者(店員)の注意を引き、破損の痕跡にいち早く気付かせることができる上に、シールのうちの隙間を覆う部位を破損させることによっても使用者(店員)に確実に基板ケースが開封した痕跡を知らせることができる場合がある。また、基板ケースに支持されない部位を破損させるため、破損手段によるシールの破損が容易であるとともに、破損した部位の一部が破損手段に付着しても当該部位は基板ケースに支持されていないため、破損手段による破損をスムーズに継続することができる場合がある。
【0201】
また、遊技に関する制御を行う制御基板(例えば、主基板156など)を収納する基板収納体(例えば、基板収納体702など)、および前記基板収納体に蓋をして前記制御基板を封止する蓋体(例えば、蓋体704など)、を有して構成された基板収納ケース(例えば、主基板ケース158など)と、前記報知手段の少なくとも一部を覆う被覆手段(例えば、ICタグシールカバー720など)と、を備え、前記被覆手段は、前記報知手段の少なくとも一部を覆う位置において、前記基板収納体に対する前記蓋体の開封および移動の少なくとも一方を阻止するように構成してもよい。
【0202】
このような構成とすれば、報知手段の移動防止と基板収納ケースの移動または開封の防止を被覆手段で実現することができ、部品点数を少なくできる場合がある。また、被覆手段で報知手段の取り外し防止及び破損手段以外の外部要因による破損を防止できる場合がある。
【0203】
また、前記破損手段は、前記被覆手段とともに第一の位置(例えば、図12に示すような、被覆手段の取り付け位置)から該第一の位置とは異なる第二の位置(例えば、図27に示すような、被覆手段を取り外し方向に完全に引き抜いた位置)に移動可能に構成されるとともに、前記第一の位置から前記第二の位置への移動に伴って前記報知手段の少なくとも一部を破損させ、前記被覆手段は、前記第一の位置においては前記基板収納体に対する前記蓋体の開封および移動の少なくとも一方を阻止するが、前記第二の位置においては前記基板収納体に対する前記蓋体の開封および移動の少なくとも一方を阻止しないように構成されていてもよい。
【0204】
このような構成とすれば、制御基板に不正をはたらこうと不正者が基板収納ケースを開封または移動しようとした場合に破損手段が移動されることによって報知手段に痕跡が残るため、不正者による報知手段の再利用を防止することができる場合がある。また、基板収納ケースに対する不正行為を検査者が確認することができる場合がある。
【0205】
また、前記被覆手段および前記破損手段が前記第二の位置から前記第一の位置の方向に移動することを規制する移動規制手段(例えば、内歯720aや外歯720d)を備えてもよい。
【0206】
このような構成とすれば、取り外し行為を途中で止められたとしても、シールカバー部材の取り外し行為の証拠をシールカバー部材の位置で把握することができる場合がある。
【0207】
また、前記報知手段を設置するための設置部(例えば、ICタグシール設置部710)を備え、前記設置部は、前記報知手段を第一の面で支持する第一支持部と、前記第一の面と向きまたは高さが異なる第二の面(例えば、第一の面に直交する面や、第一の面よりも一段高い位置にある面)で支持する第二支持部を備えてもよい。
【0208】
このような構成とすれば、報知手段の形状を立体的にすることができ、多方向からの報知手段の視認性を向上させることができる場合がある。
【0209】
なお、上記実施形態では、ICタグシールをICタグシールカッターなどによって物理的に切断する例を示したが、ICタグシールを何らかの方法で破損できればよく、例えば、ICタグシールをICタグシールカッターなどによって千切ったり、剥がしたりしてもよい。また、熱や剥離剤によって変質、変色、または変形する材料によってICタグシールを形成し、ICタグシールを熱や剥離剤によって科学的に破損するように構成してもよい。また、塗料が封入されたインク袋を備え、ICタグシールカッターによってインク袋を破損することによってICタグシールにインクを付着させてもよい。また、ICタグシールカッターによってICタグシールに線や色などの目印を付けてもよい。ICタグシールカッターの形状も上記実施形態で示した例に限定されない。
【0210】
また、ICタグシールの配設場所(貼付場所)は上記実施形態で示した例に限定されず、例えば、基板収容体と蓋体とを固定する固定手段(例えば、ネジやカシメ)を設け、この固定手段の少なくとも一部を覆うようにしてICタグシールを配設してもよい。このような構成とすれば、固定手段を不正に解除するような不正行為が行われた場合でも、不正行為の痕跡を容易に発見することが可能となるため、不正行為を未然に抑止できる場合がある。
【0211】
また、ICタグシールカバーのICタグシール設置部への取り付け方法は、上記実施形態で示した例に限定されず、例えば、ICタグシールカバーをICタグシール設置部の所定位置に取り付けた後にICタグシールカバーを溶着してICタグシール設置部に固定してもよい。
【0212】
また、ICタグシールカバーを透明または半透明の材料によって形成する例を示したが、例えば、ICタグシールカッター部分のみを有色とすれば、他の部材よりもICタグシールカッターを目立たせることができ、不正行為を効果的に抑止できる場合がある。また、ICタグシールカバーがICタグシールを押さえるようにしてもよい。このような構成とすれば、熱や剥離剤などによってICタグシールを剥がす不正行為が行われたとしてもICタグが配設場所から離れることを防止することができる場合がある。また、上記各実施形態は、相互に実施可能である。
【0213】
また、本発明に係る遊技台は、上記した各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記パチンコ機100(1種)以外に、パチンコ機(2種、3種)、封入式パチンコ機、およびパチロット等にも適用することができるし、アレンジボール遊技機、じゃん球遊技機、スマートボール等にも適用することができる。
【0214】
また、例えば、メダル(コイン)を遊技媒体としたスロットマシンなどにも適用可能である。ここで、本発明が適用されるスロットマシンとしては、複数種類の図柄が施された複数のリールと、前記複数のリールの回転を開始させるスタートスイッチと、前記複数のリールの各々に対応して設けられ、前記リールの回転を個別に停止させるストップスイッチと、予め定められた複数種類の入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、停止時の前記複数のリールにより表示された図柄の組合せが前記抽選手段により内部当選した入賞役の図柄組合せであるか否かにより前記入賞役への入賞を判定する判定手段と、を備えたものが一例として挙げられる。
【0215】
また、本発明の実施例に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0216】
本発明は、スロットマシンやパチンコ機等に代表される遊技台の分野で特に利用することができる。
【符号の説明】
【0217】
100 パチンコ機
136 チャンスボタン
156 主基板
158 主基板ケース
208 装飾図柄表示装置
210 普図表示装置
212 第1特図表示装置
214 第2特図表示装置
224 演出可動体
226 一般入賞口
228 普図始動口
230 第1特図始動口
232 第2特図始動口
234 可変入賞口
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
702 基板収容体
704 蓋体
710 ICタグシール設置部
716 ICタグシール
720 ICタグシールカバー
720d ICタグシールカッター
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御基板を収容する基板ケースと、
前記基板ケースに一部だけが貼付されているシールと、
前記シールを破損させることが可能な破損手段と、
を備えた遊技台であって、
前記シールは、第一の部位と第二の部位からなるシールであり、
前記第一の部位は、前記基板ケースに貼付されている部位であり、
前記第二の部位は、前記基板ケースに貼付されていない部位であり、
前記第一の部位は、貼付面が形成された部位であり、
前記第二の部位は、貼付面が形成された部位であり、
前記破損手段は、前記基板ケースとは別体に構成されたものであり、
前記破損手段は、前記シールを破損させることが可能なものであり、
前記シールは、前記破損手段の少なくとも一部を覆うものであり、
前記シールは、文字が表示されており、
前記破損手段は、前記シールを破断させる際に、前記第二の部位における前記貼付面に少なくとも接触可能なものであり、
前記破損手段は、前記シールを破断させる場合に、該シールに表示された文字を破断するものである、
ことを特徴とする遊技台。
【請求項2】
請求項1に記載の遊技台であって、
前記シールは、前記文字(以下、「第一の文字」という。)とは別の文字(以下、「第二の文字」という。)が表示されており、
前記第二の文字は、前記第一の文字とは異なる文字であり、
前記第二の文字は、前記シールが前記破損手段によって破断される場合に、破断されない文字である、
ことを特徴とする遊技台。
【請求項3】
請求項1または2に記載の遊技台であって、
前記破損手段は、前記基板ケースが開封される場合に、前記シールの前記第二の部位を破損させることが可能なものである、
ことを特徴とする遊技台。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2017-01-05 
結審通知日 2017-01-10 
審決日 2017-01-23 
出願番号 特願2014-43691(P2014-43691)
審決分類 P 1 41・ 851- Y (A63F)
P 1 41・ 853- Y (A63F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 清水 徹  
特許庁審判長 長崎 洋一
特許庁審判官 藤田 年彦
加舎 理紅子
登録日 2015-08-21 
登録番号 特許第5794484号(P5794484)
発明の名称 遊技台  
代理人 横田 一樹  
代理人 横田 一樹  
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