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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  H04N
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  H04N
管理番号 1325890
異議申立番号 異議2016-701102  
総通号数 208 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2017-04-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2016-11-25 
確定日 2017-03-17 
異議申立件数
事件の表示 特許第5926832号発明「双方向メディアガイダンスアプリケーションにチャンネルグループを提供するためのシステムおよび方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5926832号の請求項1ないし26に係る特許を維持する。 
理由 1.手続の経緯
特許第5926832号(以下、「本件特許」という。)の請求項1ないし26に係る特許についての出願は、2006年(平成18年)年12月8日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2005年12月29日、米国)を国際出願日とする出願である特願2008-548542号の一部を、数次の分割を経て平成27年3月4日に新たな特許出願としたものであって、平成28年4月28日にその特許権の設定登録がされ(特許公報発行日 平成28年5月25日)、その後、その特許について、平成28年11月25日に特許異議申立人松田純一により請求項1ないし26に対して特許異議の申立てがされたものである。

2.本件発明
本件特許の請求項1ないし26に係る発明は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1ないし26に記載された事項により特定される次のとおりのものである(以下、各請求項の項番にしたがい「本件発明1」ないし「本件発明26」という。)。

【請求項1】
双方向メディアガイダンスアプリケーションにおいて複数のグループのメディアを提供する方法であって、前記方法は、
プロセッサが、メディア項目の1以上のユーザ選択を受信することと、
前記ユーザ選択されたメディア項目を含むメディアグループを定義することと、
双方向要素を前記定義されたメディアグループに関連付けることと、
複数の行を含むメディア項目グリッドを表示のために生成することであって、前記複数の行は、複数のメディア項目を含む、ことと
を含み、
第1の行は、メディア供給源に関連付けられ、かつ、前記メディア供給源から利用可能なメディアアセットの項目を含み、
第2の行は、前記定義されたメディアグループに関連付けられ、かつ、前記双方向要素を含む、方法。
【請求項2】
メディアグループを定義することは、前記メディア項目の1以上のユーザ選択のリストを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メディア項目の1以上のユーザ選択を受信することは、少なくとも1つの共通の特性を共有するメディア項目のリストを受信することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記メディアグループに対するユーザ修正を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
対応するメディア項目のユーザ選択に応答して、メディア番組に対するアクセスを提供することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記メディアグループに関する情報を提供することをさらに含み、前記情報は、前記メディアグループのメディア項目を提供すること、前記メディアグループのオンデマンドメディア番組のリストを提供すること、前記メディアグループのリマインダのリストを提供すること、前記メディアグループの保留中の記録のリストを提供すること、前記メディアグループの記録された番組のリストを提供すること、前記メディアグループの購入された番組のリストを提供すること、前記メディアグループの以前にアクセスされた番組の視聴履歴を提供することのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記メディアグループの視聴履歴を提供することは、所与の時間内に前記メディアグループを介してユーザによってアクセスされたメディア番組のリストをトラッキングすることを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記メディアグループに関する情報を提供することをさらに含み、前記情報は、前記メディアグループからのオンデマンドメディア番組、前記メディアグループからの記録されたメディア番組、前記メディアグループからの購入されたメディア番組、前記メディアグループの以前にアクセスされたメディア番組のうちの少なくとも1つのプレビューを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
プレビューを提供することは、番組の縮小されたスケールの映像を表示することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記メディアグループに関する情報に対するアクセスと前記メディアグループに対して実行可能な機能とを提供するメディアグループポータル画面を提供することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記メディアグループに関する前記情報に対するアクセスを提供することは、前記メディアグループを宣伝するビデオクリップ、前記複数のメディア項目のうちの1つに関連付けられたメディア番組を宣伝するビデオクリップ、前記複数のメディア項目のリスト、前記メディアグループを介してアクセス可能なメディア番組に関する宣伝情報、前記複数のメディア項目のうちの1つに関連付けられたメディア番組からのライブフィード、前記メディアグループのメディア項目、前記メディアグループに対して実行可能な機能のリストのうちの少なくとも1つを前記メディアグループポータル画面上に表示することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記メディアグループに関する前記情報に対するアクセスを提供することは、前記メディアグループの視聴履歴、前記メディアグループのリマインダのリスト、前記メディアグループの保留中の記録のリスト、前記メディアグループの完成された記録のリスト、前記メディアグループの購入された番組のリスト、前記メディアグループのオンデマンドメディア項目のうちの少なくとも1つに対する前記メディアグループポータル画面上でのアクセスを提供することを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記メディア項目の1以上のユーザ選択は、チャンネルの1以上のユーザ選択である、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
複数のグループのメディアを提供する双方向メディアガイダンスシステムであって、前記双方向メディアガイダンスシステムは、
メディア項目の1以上のユーザ選択を受信する手段と、
前記ユーザ選択されたメディア項目を含むメディアグループを定義する手段と、
双方向要素を前記定義されたメディアグループに関連付ける手段と、
複数の行を含むメディア項目グリッドを表示のために生成する手段であって、前記複数の行は、複数のメディア項目を含む、手段と
を含み、
第1の行は、メディア供給源に関連付けられ、かつ、前記メディア供給源から利用可能なメディアアセットの項目を含み、
第2の行は、前記定義されたメディアグループに関連付けられ、かつ、前記双方向要素を含む、双方向メディアガイダンスシステム。
【請求項15】
前記メディアグループを定義する手段は、前記メディア項目の1以上のユーザ選択のリストを受信する手段をさらに含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記リストに対するユーザ修正を受信する手段をさらに含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記メディア項目の1以上のユーザ選択のリストを受信する手段は、少なくとも1つの共通の特性を共有するメディア項目のリストを受信する手段を含む、請求項15に記載のシステム。
【請求項18】
対応するメディア項目のユーザ選択に応答して、メディア番組に対するアクセスを提供する手段をさらに含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項19】
前記メディアグループに関する情報を提供する手段をさらに含み、前記情報は、前記メディアグループのメディア項目、前記メディアグループのオンデマンドメディア番組のリスト、前記メディアグループのリマインダのリスト、前記メディアグループの保留中の記録のリスト、前記メディアグループの記録された番組のリスト、前記メディアグループの購入された番組のリスト、前記メディアグループの以前にアクセスされた番組の視聴履歴のうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項20】
前記メディアグループの視聴履歴を提供する手段は、所与の時間内に前記メディアグループを介してユーザによってアクセスされたメディア番組のリストをトラッキングする手段を含む、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記メディアグループに関する情報を提供する手段をさらに含み、前記情報は、前記メディアグループからのオンデマンドメディア番組、前記メディアグループからの記録されたメディア番組、前記メディアグループからの購入されたメディア番組、前記メディアグループの以前にアクセスされたメディア番組のうちの少なくとも1つのプレビューを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項22】
プレビューを提供する手段は、番組の縮小されたスケールの映像を表示のために生成する手段をさらに含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記メディアグループに関する情報に対するアクセスと前記メディアグループに対して実行可能な機能とを提供するメディアグループポータル画面を提供する手段をさらに含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項24】
前記メディアグループに関する前記情報に対するアクセスを提供する手段は、前記メディアグループを宣伝するビデオクリップ、前記複数のメディア項目のうちの1つに関連付けられた番組を宣伝するビデオクリップ、前記メディアグループを介してアクセス可能なメディア番組に関する宣伝情報、前記複数のメディア項目の1以上のユーザ選択のうちの1つに関連付けられたメディア番組からのライブフィード、前記メディアグループのメディア項目、前記メディアグループに対して実行可能な機能のリストのうちの少なくとも1つを前記メディアグループポータル画面上に表示のために生成する手段を含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記メディアグループに関する前記情報に対するアクセスを提供する手段は、前記メディアグループの視聴履歴、前記メディアグループのリマインダのリスト、前記メディアグループの保留中の記録のリスト、前記メディアグループの完成された記録のリスト、前記メディアグループの購入された番組のリスト、前記メディアグループのオンデマンドメディア項目のうちの少なくとも1つに対する前記メディアグループポータル画面上でのアクセスを提供する手段を含む、請求項24に記載のシステム。
【請求項26】
前記メディア項目の1以上のユーザ選択は、1以上のチャンネルのユーザ選択である、請求項14に記載のシステム。

3.申立理由の概要
特許異議申立人松田純一は、主たる証拠として特表平11-508107号公報(以下「刊行物1」という。)、従たる証拠として特開2004-208332号公報(以下「刊行物2」という。)、特開2004-135297号公報(以下「刊行物3」という。)及び周知例として広辞苑第六版965頁(以下「刊行物4」という。)、特開平7-203411号公報(以下「刊行物5」という。)を提示し、請求項1ないし3,13,14,15,17,26に係る特許は特許法第29条第1項第3号又は同条第2項の規定に違反してされたものであり、請求項4ないし12,16,18ないし25に係る特許は特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであるから、請求項1ないし26に係る特許を取り消すべきものである旨主張している。

4.刊行物の記載
(1)刊行物1
a.刊行物1の記載事項
刊行物1には、図面と共に次に掲げる事項が記載されている。なお、下線は強調のために当審で付したものである。

(a)「[発明の要約]
本発明は前述の必要性を満たすプログラムガイドを提供する。特に、本発明はナビゲーションメニューを与えるプログラムガイドを提供し、それによって視聴者はプログラムガイドの先に選択した事物またはメニューを可視的に参照することが可能になる。
本発明はスクリーン上のテレビジョンプログラムガイドを発生する装置に関する。この装置は、プログラムソース情報および複数のプログラムソースに対するプログラムイベント情報を含んでいるプログラムガイドの主メニューを発生する手段と、視聴者がプログラムガイドを変更することを可能にするためのナビゲーションメニューを発生する手段とを具備する。ナビゲーションメニューはプログラムガイドの主メニューの一部分のみを重ね書きすることにより生成される。
本発明の第2の実施形態では、この装置はプログラムソース情報および複数のプログラムソースに対するプログラムイベント情報を含んでいる信号を受信する手段を具備している。プログラムイベント情報は複数の分類タグを含み、各プログラムイベントは少なくとも1つの対応する分類タグを有する。装置はさらに、プログラムソース情報とプログラムイベント情報を記憶するメモリ手段と、それぞれが複数の分類タグの1つに対応する予め定められたボタンを有するユーザ入力手段と、メモリ手段とユーザ入力手段に結合されたシステム制御装置とを具備している。システム制御装置は、ユーザ入力手段の予め定められたボタンの1つを押すのに応答してカテゴリーの特定されたスクリーン上のテレビジョンプログラムガイドを発生させるように動作する。カテゴリーの特定されたスクリーン上のテレビジョンプログラムガイドは、選択された予め定められたボタンと関連する分類タグに対応する分類タグを有するプログラムイベントのみを含んでいる。」(8頁12行?9頁5行)

(b)「[好ましい実施例の詳細な説明]
図1は本発明の端末装置10の1実施形態の機能ブロック図である。図1で示されているように、端末装置10は、チューナ12と復調器13とFECデコーダ14とを具備している受信手段を含んでいる。この受信手段はマイクロプロセッサ15により制御され、プログラムガイド情報および所定のシステムで利用可能な全てのチャンネルのビデオおよびオーディオ情報を含んでいる信号を受信するように動作する。」(9頁18行?24行)

(c)「 このようにして、チューナ12がどのトランスポンダに同調されるかに関係なく、プログラムガイドはチャンネルデマルチプレクサ16の出力で利用可能である。マイクロプロセッサ15の制御下で、プログラムガイドはランダムアクセスメモリ(“RAM”)20に記憶され、このRAMはチャンネルデマルチプレクサ16に結合されている。システムのRAM20はまた所定のチャンネルのオーディオデータおよびビデオデータに関するデジタルデータをバッファするように機能する。」(11頁3行?8行)

(d)「 フロントパネル30または遠隔制御装置(図示せず)によりプログラムガイドに関する予め定められたチャンネルを選択することによって、加入者がプログラムガイドを表示するように選択した場合、マイクロプロセッサ15はシステムRAM20からプログラムガイドを検索し、その後メモリに記憶されたフォントテーブルをアクセスする。マイクロプロセッサ15はメモリ20に記憶されたプログラムガイドを表示可能なフォントデータへ変換する。表示可能なフォントデータはその後MPEGチップ22へ結合される。前述したように、NTSCエンコーダ26と出力駆動装置28と組合わせてMPEGチップ22は次の利用可能なフレームの開始時にテレビジョン受信機へプログラムガイドを書込むように機能する。
図2は本発明にしたがって製造されたプログラムガイドの1例を示している。図2で示されているように、プログラムガイドの各スクリーンは約7つのプログラムソースと、対応するプログラムを具備している。ここで示されているプログラムソースとプログラムは長さが変化する多数の区画に含む1つの行に表示される。各行の第1の区画はプログラムソースと、そのソースに関連するチャンネル番号を示している。付加的なプログラム情報を見るために、視聴者は単に指定されたキー、例えばページダウンキー(即ちスクロールダウンキー)を押し、新しいプログラムデータを表示するため先のプロセスを反復する。
本発明によると、装置10はプログラムガイドを“ユーザのニーズに適合”させるナビゲーションメニューを生成する。ナビゲーションメニューは、ドロップダウンメニューとして現れる。特に、図2および図3aを参照すると、プログラムガイドをユーザのニーズに適合させる場合、視聴者は最初に主メニュー上に認められるカテゴリーボタンを強調するようにカーソルを操作する。その後、視聴者は、可能なカテゴリーのリストを生成して表示するようにマイクロプロセッサ15に指令する例えば選択キー等の指定された制御キーを押す。マイクロプロセッサ15は、カテゴリーリストが主メニュー上のカテゴリーボタンから中断されたナビゲーションメニュー44として現れるようにこのカテゴリーリストを生成する。特定のカテゴリの選択時に、マイクロプロセッサ15は付加的なナビゲーションメニュー44を生成するように処理を進行させ、例えば図3b乃至3dに示されているように、このメニューによって、視聴者はプログラムガイドをさらにその者のニーズに適合させることが可能になる。
ナビゲーションメニュー44は種々の方法で生成できるが、このような方法の1つは、プログラムガイドを表示可能なフォントデータに変換する前に、主プログラムガイドを表すデータの一部分を書換えるようにマイクロプロセッサ15に指令することを必要とする。プログラムガイドの書換えられた部分は、表示されることとなるナビゲーションメニュー44に対応している。結果として得られる変更されたプログラムガイド(すなわち、書換えられた部分および修正されていない部分)は、マイクロプロセッサ15によって表示可能なフォントデータに変換されてから、次に利用できるフレームの開始時に表示されるようにMPEGチップ22に送られる。」(12頁3行?13頁13行)

(e)「 本発明の別の実施形態において、IRリモコン40は、予め定められたキーを備えており、このキーは、押されたときに、ガイドをユーザのニーズに適合させるように機能する。さらに詳しく説明すると、IRリモコン40は、例えば“ニュース”キー、“スポーツ”キー、および“映画”キーを設けられることができる。これらのキーの任意の1つが押されると、マイクロプロセッサ15は、選択されたカテゴリーに対応したプログラムガイドエントリだけを検索するように機能する。したがって、視聴者が“スポーツ”キーを押した場合、マイクロプロセッサ15は、スポーツ関連のイベントだけを含むプログラムガイドを生成し、これを表示するように機能する。
関連イベントの検索に関して、IRリモコン40上の予め定められたキーが押された際、マイクロプロセッサ15に送られる命令には、分類タグ(例えば、ニュース、スポーツ、映画等)が含まれており、このタグが、RAM20に記憶されている完全なプログラムガイド情報から検索されるべきイベントを識別する。その後、マイクロプロセッサ15は、完全なプログラムガイドをサーチして、視聴者が選択したこの分類タグに一致する分類タグを有する各イベントを識別する。(システムプロバイダによって送られたプログラムガイド情報は、各イベントに対して別々の分類タグを含んでいる。)関連イベント情報は、一度識別されると、上述のように検索されて、表示可能なフォントデータに変換され、表示される。」(14頁11行?28行)

b.刊行物1に記載される発明
(a)上記a.(a)によれば、刊行物1には、テレビジョンプログラムガイドを発生する装置に関する発明が記載されており、より詳細には、プログラムガイドの主メニューと、視聴者がプログラムガイドを変更することを可能にするためのナビゲーションメニューを発生する装置に関する発明が記載されている。
そして、上記a.(b)によれば、上記装置はマイクロプロセッサにより制御される端末装置であり、上記a.(c),(d)によれば、マイクロプロセッサの制御によりプログラムガイドが表示される。
すなわち、刊行物1には、『端末装置において、マイクロプロセッサの制御によりプログラムガイドを表示する方法』に関する発明が記載されており、プログラムガイドを表示する方法は『プログラムガイドの主メニューと、視聴者がプログラムガイドを変更することを可能にするためのナビゲーションメニューを表示する』ものであることが記載されているといえる。

(b)上記a.(d)及び図2,図3(a)によれば、プログラムガイドの主メニューは、プログラムソースと、そのプログラムソースに対応するプログラムを示す多数の区画を含む複数の行からなり、各行の第1の区画はプログラムソースとそのソースに関連するチャンネル番号を示す。
また、主メニュー上のカテゴリーボタンをカーソルにより選択すると、ナビゲーションメニューがドロップダウンメニューとして現れて表示され、ナビゲーションメニューは、ニュース、スポーツ、映画等のカテゴリーのリストを表示するものであり、プログラムガイドの主メニューの一部分を書換えた部分である。

(c)上記a.(e)及び図3(a)によれば、IRリモコンに、“ニュース”キー、“スポーツ”キー、“映画”キー等が設けられており、これらのキーの任意の1つが押されると、マイクロプロセッサは、選択されたカテゴリーに対応したプログラムガイドエントリだけを検索し、選択されたカテゴリーに対応したイベントだけを含むプログラムガイドを生成して表示する。

(d)上記(a)ないし(c)をまとめると、刊行物1には次の発明(以下「刊行物1発明」という。)が記載されている。

(刊行物1発明)
(a)端末装置において、マイクロプロセッサの制御によりプログラムガイドを表示する方法であって、前記方法は、
(b)プログラムガイドの主メニューと、視聴者がプログラムガイドを変更することを可能にするためのナビゲーションメニューを表示し、
(c)プログラムガイドの主メニューは、プログラムソースと、そのプログラムソースに対応するプログラムを示す多数の区画を含む複数の行からなり、各行の第1の区画はプログラムソースとそのソースに関連するチャンネル番号を示し、
(d)主メニュー上のカテゴリーボタンをカーソルにより選択すると、ナビゲーションメニューがドロップダウンメニューとして現れて表示され、ナビゲーションメニューは、ニュース、スポーツ、映画等のカテゴリーのリストを表示するものであり、プログラムガイドの主メニューの一部分を書換えた部分であり、
(e)IRリモコンに、“ニュース”キー、“スポーツ”キー、“映画”キー等が設けられており、これらのキーの任意の1つが押されると、マイクロプロセッサは、選択されたカテゴリーに対応したプログラムガイドエントリだけを検索し、選択されたカテゴリーに対応したイベントだけを含むプログラムガイドを生成して表示する
(a’)方法。

なお、(a)ないし(e)刊行物1発明の各構成の符号は、説明のために付したものであり、以下、「構成(a)」等として引用する。

(2)刊行物2
a.刊行物2の記載事項
刊行物2には、図面と共に次に掲げる事項が記載されている。なお、下線は強調のために当審で付したものである。

【0002】
ケーブルテレビシステム、衛星テレビシステム、および放送テレビシステムは、視聴者に多数のテレビチャンネルを提供する。視聴者は従来から、特定の時間に放送される番組を決定するために、印刷されたテレビ番組予定を参照してきた。より最近では、ユーザのテレビにテレビ番組情報を表示することを可能にする双方向テレビ番組ガイドが開発されている。双方向テレビ番組ガイドは、ユーザがリモコンを用いてテレビ番組ガイドをナビゲートすることを可能にする。典型的な番組ガイドでは、様々な種類のテレビ番組リスト項目が、所定のカテゴリまたはユーザの規定するカテゴリ内で表示される。リスト項目は典型的には、リスト、グリッド、または表に表示される。

【0018】
双方向テレビ番組ガイドは、双方向番組ガイドテレビ機器17上で実現される。図2a?図2eは、双方向番組ガイドテレビ機器17の5つの例示的構成を示す。図示のように、双方向番組ガイドテレビ機器17は、番組ガイド配信設備16に構成された番組ガイド配信機器21と、ユーザテレビ機器22とを含み得る。

【0031】
図2a、図2b、図2c、図2d、および図2eのリモートメディアサーバ24は、番組、番組ガイドデータ、またはこれらのあらゆる適切な組み合せを録画し、番組ガイドにより生成されるリクエストに応答して、両者のうち一方または両方をユーザテレビ機器22へと供給する。リモートメディアサーバ24はまた、番組に関連するデータ(例えば、アナログテレビチャンネルの垂直帰線消去期間(VBI)で搬送されるデータまたはデジタルテレビチャンネル上のデジタルデータトラックで搬送されるデータ)を録画することもできる。番組に関連するデータの例としては、サブタイトル、テキストトラック、音楽情報トラック、その他の映像フォーマット、その他の言語、または他の追加データがある。「番組編成」および「番組」を録画および再生する工程は、本明細書中で用いられるように、番組に関連するデータを録画および再生する工程を含み得るが、必ずしも含む必要はない。リモートメディアサーバ24は、図中では番組ガイド配信設備16に位置するように図示されているが、別個の配信設備(例えば、ケーブルシステムヘッドエンド、放送配信設備、衛星テレビ配信設備、または他のあらゆる適切な種類のテレビ配信設備)に構成することもできる。

【0073】
ユーザが(例えば、リモコン40上の「メニュー」キーを用いて)双方向テレビ番組ガイドにアクセスしたい旨を知らせると、番組ガイドは、適切な番組ガイド表示画面を生成して、表示デバイス45上に表示する。図10の例示的メインメニュー画面100のようなメインメニュー画面を生成することができ、この画面は、ユーザに様々な番組ガイド機能へのアクセスを提供する。メインメニュー画面は、様々な広告、ロゴなどを含み得る。
【0074】
図10の例示的メインメニュー画面100は、選択可能な番組ガイド機能106のメニュー102を含む。所望ならば、選択可能な機能106は、機能の種類別に分けてもよい。メニュー102では例えば、番組ガイドオプション106は3つの縦列に分かれている。「TVガイド」という名前の列は、リスト項目に関連する機能用の列であり、「MSOショーケース」という名前の列は、複数のシステムオペレータ(MSO)に関連する機能用の列であり、「視聴者サービス」という名前の列は、視聴者に関連する機能用の列である。ユーザが、メニュー102から上記の機能を選択すると、双方向テレビ番組ガイドは、特定の番組ガイド機能についての表示画面を生成し得る。

【0077】
双方向テレビ番組ガイドの1つの機能は、ユーザにテレビ番組リスト項目を見る機会を与えることであり得る。ユーザは、例えば強調表示領域120を番組リスト項目(例えば、「映画」オプション)に関連する所望の番組ガイドオプション上に位置決めすることにより、番組リスト項目を見たい旨を知らせることができる。番組ガイドはまた、ユーザがリモコン40上の適切なキー(例えば、「ガイド」キー)を押したときに、番組リスト項目を提示することもできる。ユーザがテレビ番組リスト項目を見たい旨を知らせると、番組ガイドは、番組ガイド配信設備16により提供されるデータストリームから、サーバ25から、またはメモリ63から番組リスト項目データを入手し、適切な番組リスト項目を生成してモニタ45上に表示することができる。番組リスト項目画面は、1つ以上の分類基準(例えば、番組カテゴリなど)に従って分類された番組リスト項目のグループまたはリストを1つ以上含み得る。
【0078】
番組リスト項目画面は、ユーザが視聴している番組の全体または一部にオーバーレイされ得る。リスト項目もオーバーレイされ得、そうでない場合は、「ブラウズ」モードの番組と同じ画面上に配置され得る。番組ガイドは、例えば、複数のカテゴリ(例えば、映画、スポーツ、子供向けなど)に応じて、時間別、チャンネル別のリスト項目を見る機会をユーザに与えることができ、または、ユーザがタイトル別のリスト項目を検索することを可能にする。番組リスト項目は、任意の適切なリスト、表、グリッド、または他の適切な表示構成を用いて提示され得る。所望ならば、番組リスト項目表示画面は、選択可能な広告、製品ブランドロゴグラフィックス、サービスプロバイダブランドグラフィックス、時計、または他の任意の適切なインジケータもしくはグラフィックスを含むことができる。
【0079】
ユーザは、例えばメニュー102から選択可能な機能を選択することにより、時間別、チャンネル別、またはカテゴリ別の番組リスト項目を見たい旨を示し得る。それに応答して、番組ガイドは、番組リスト項目を適切なリスト項目表示画面で示すことができる。図11a、図11b、および図11cは、時間別、チャンネル別、およびカテゴリ別の番組リスト項目をそれぞれ表示したものを示す。図11a、図11b、および図11cの番組リスト項目表示画面130、135、および140は、現在の番組リスト項目150を強調表示する強調表示領域151を含むことができる。ユーザは、ユーザ入力装置46を用いて適切なコマンドを入力することにより、強調表示領域151を位置決めすることができる。例えば、ユーザ入力装置46にキーパッドがある場合、ユーザは、上下および左右矢印キーを用いて強調表示領域151を位置決めすることができる。リモコン40上の矢印キーを用いて強調表示領域151を位置決めすることにより、リモート番組リスト項目を上下左右にパンすることもできる。あるいは、タッチスクリーン、トラックボール、音声認識システム、ペンを用いたコンピュータデバイス、または他の適切なデバイスを用いて、強調表示領域151を移動させ、または強調表示領域151を用いずに番組リスト項目を選択してもよい。さらに別のアプローチにおいて、ユーザは、音声リクエスト認識システム内のテレビ番組リスト項目に話し掛けてもよい。これらの番組リクエスト項目の選択方法は例示的なものに過ぎない。所望ならば、番組ガイド中の番組リスト項目または他のアイテムを選択するための他の任意の適切なアプローチを用いてもよい。
【0080】
番組ガイドは、他の時間またはチャンネルについての番組リスト項目を見る機会をユーザに与えることができる。ユーザは、例えば(図11aに示すように番組リスト項目が時間別に提示されている場合に)左右矢印キーを用いて時間枠を変更するか、または(図11bに示すように番組リスト項目がチャンネル別に提示されている場合に)チャンネルを変えることにより、他の時間またはチャンネルについてのリスト項目にアクセスしたい旨を知らせることができる。このような知らせに応答して、番組ガイドは、例えば番組リスト項目をスクロールまたはページ表示(page)して、さらなる番組リスト項目を表示することができる。
【0081】
また、図11a、図11b、および図11cの番組リスト項目画面は、リモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29により録画されたかまたは録画希望番組として選択された番組のリスト項目も含むことができる。録画された番組は、例えばリスト項目の一番上に表示され得る。録画予定番組は、通常のリスト内の位置に表示され得、所望ならば、録画予定番組であることを示すアイコンを付けることができる。図11aは、例えば、「I Love Lucy」が1999年6月5日の10:30PMに録画される予定であることを示すリスト項目を示す。この「I Love Lucy」のリスト項目は、そのリスト項目が録画予定番組のリスト項目であることを示すアイコン299を有する。図11bは、例えば、1999年6月1日の11:00に録画された「Saturday Night Live」というコメディ番組の録画されたコピーについてのコメディ番組リスト項目を示す。図11cは例えば、1999年5月31日の9:00PMに録画された「Perfect Body」という映画の録画されたコピーについての映画リスト項目を示す。

【0101】
番組ガイドは、ユーザ用にリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29に録画されている番組のディレクトリまたは他のそのような番組リストにアクセスする機会をユーザに与えることができる。ユーザは、例えばリモコン40上の「ディレクトリ」キーを押したりまたはメインメニュー107から「ディレクトリ」機能を選択したりすることにより、録画済み番組のディレクトリまたは録画済み番組リストにアクセスしたい旨を知らせることができる。図18aおよび図18bは、ユーザがリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29に録画した番組のディレクトリを見たい旨を知らせた場合に、番組ガイドが表示することのできる例示的オーバーレイ320を示す。図18aは、視聴者が見ているチャンネルの映像の一番上にオーバーレイされるオーバーレイ320を示す。図18bは、番組リスト項目画面の一番上にオーバーレイされるオーバーレイ320を示す。オーバーレイ320は、ユーザがリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29を用いて録画対象として選択した番組編成に関連するあらゆる情報を表示することができる。オーバーレイ320は、例えば録画された番組のチャンネルおよびタイトル、録画が行われた日付および時間、または他の任意の適切な情報を表示することができる。
【0102】
録画済み番組についての番組リスト項目は、チャンネル別、テーマ別、ユーザ別、または他の任意の適切な基準に従って分類され得る。実際に、録画済み番組についての番組リスト項目は、オーバーレイが表示される表示画面の種類に基づき、オーバーレイとして表示され得る。例えば、図18bの場合、オーバーレイの下の表示画面が番組リスト項目を時間別に表示しているため、リスト項目は時間別に表示されている。図18cでは、オーバーレイの下の表示画面が映画のリスト項目のみを表示しているため、映画のカテゴリに属する録画済み番組のリスト項目を示している。図18bおよび図18cは例示的なものであり、任意の適切な基準を用いてもよい。さらに、表示基準を用いてまたは番組リスト項目をユーザの見ている映像の一番上にオーバーレイするときのテーマに基づいて、番組リスト項目を表示することもできる。
【0103】
図18dは、ユーザがリモートメディアサーバ24またはローカルメディアサーバ29に録画した番組のディレクトリを見たい旨を知らせたときに、番組ガイドが表示することのできる例示的なディレクトリ画面350を示す。ディレクトリ画面350は、オーバーレイ320が表示するような番組関連情報を表示することができる。また、ディレクトリ画面350は、選択可能な広告、サービスプロバイダロゴ、ブランドロゴ、広告バナーなどの他の番組ガイド表示画面要素を含むこともできる。所望ならば、ディレクトリ画面350をオーバーレイとして表示し、本明細書中で述べるオーバーレイのうち任意のものを表示画面として提示することができる。このような表示画面は、全画面表示画面または部分的画面表示画面のどちらでもよい。部分的画面表示画面は、(例えば、現在のテレビチャンネルを表示するための)縮小サイズの映像ウィンドウを含むことができる。
【0104】
別の適切なアプローチにおいて、ユーザが例えばリモコン40上の「ディレクトリ」キーを押したりまたはメインメニュー102から「ディレクトリ」機能を選択すると、番組ガイドはディレクトリメニューを表示し得る。図18eは、例示的なディレクトリメニュー画面370を示す。ディレクトリメニュー画面370は、図18dに示すようなものだが、種々の方法でソートされた録画済み番組のディレクトリを見る機会をユーザに与えることができる。例えば、ユーザが「時間別」機能371を選択すると、番組ガイドは、番組が録画された日付および時間に従って録画済み番組を並び替えたディレクトリを表示することができる。例えば、ユーザが「映画」機能373、「スポーツ」機能375、「子供向け」機能377、または「成人向け」機能379を選択すると、番組ガイドは、映画、スポーツ、子供向け番組、または成人向け番組についての録画済み番組ディレクトリをそれぞれ表示し得る。リストしたカテゴリについては、予め決められていてもよいし、またはユーザが録画した映画に基づいてもよい。例えば、ユーザが録画済みの映画しか有していない場合、「映画」機能373のみを表示することができる。ユーザが録画済みの映画および録画済みの子供向け番組を有する場合、「映画」機能373および「子供向け」機能377を表示することができる。

b.刊行物2に記載される技術
刊行物2の段落【0002】,【0018】,【0031】によれば、刊行物2には、『ユーザのテレビ機器にグリッドに表示される双方向テレビ番組ガイド』の技術が記載されており、段落【0073】,【0074】,【0077】ないし【0081】,【0101】ないし【0104】,及び図11b,図18dによれば、『選択可能な番組ガイドオプションを有する双方向テレビ番組ガイドのメインメニュー画面を表示し、ユーザが番組ガイドオプションのうちの番組カテゴリなどに従って分類された番組リスト項目のグループを選択すると、番組リスト項目データを入手して適切な番組リスト項目画面を表示し、番組リスト項目画面は、番組リスト項目のグループの番組カテゴリ(コメディ、映画など)を上部に表示し、そのグループに含まれる番組リスト項目を番組カテゴリの下部に表示する』技術が記載されている。

(3)刊行物3
a.刊行物3の記載事項
刊行物3には、図面と共に次に掲げる事項が記載されている。なお、下線は強調のために当審で付したものである。

【0003】
双方向テレビ番組ガイドは、ユーザがリモコンを用いてテレビ番組リスト項目をナビゲートすることを可能にする。典型的な番組ガイド表示の場合、テレビリスト項目は、複数の分類基準に従ってリスト項目の一部に分類され、様々な様式で選別される。1つのアプローチとして、番組リスト項目を番組リスト項目グリッドに分類する様式がある。グリッド内の各横列には、異なるチャンネルについてのテレビ番組リスト項目がある。グリッド内の縦列は、一連の放送予定時間に対応する。ユーザは、スクロールアップまたはスクロールダウンして異なるチャンネルについての番組リスト項目を見ることもしくは左右に移動して異なる時間に放送される番組に関する情報を見ることができる。

【0018】
ユーザが番組ガイド機能にアクセスしたいと所望する場合、ユーザは、リモートコントロール40上の「メニュー」キーまたは所望の機能に相当する適切なキーを用い得る。例えば、ユーザが番組情報を見たいと希望する場合、リモートコントロール40上の「ガイド」キーが用いられ得る。メニューまたは他の機能ボタンが押されたことをセットトップボックス28に伝えるコマンドがリモートコントロール40からセットトップボックス28へと受信されると、セットトップボックス28内の処理回路は、テレビ36上に表示されている情報を以下にさらに説明するように供給する。
【0019】
図3は、ユーザテレビ機器22(図2)をより一般化した実施形態を示す。図3に示すように、テレビ配信設備16(図1)からの番組リスト項目、番組および番組に関連付けられた番組データ(以下、「関連番組データ」と呼ぶ)は、ユーザテレビ機器22の制御回路42により受信される。映像信号は典型的には、複数のテレビチャンネルに提供される。関連番組データおよび番組リスト項目の提供は、テレビチャンネル側波帯、テレビチャンネルの垂直帰線消去期間、帯域内デジタルチャンネルを用いて、帯域外デジタル信号を用いて、または他のあらゆる適切なデータ送信技術を用いて為され得る。
【0020】
ユーザは、ユーザ入力インターフェース46を用いてユーザテレビ機器22の動作を操作する。ユーザ入力インターフェース46は、ポインティングデバイス、無線リモートコントロール、キーボード、タッチパッド、音声認識システム、または他のあらゆる適切なユーザ入力デバイスであり得る。テレビを見る際、ユーザは、制御回路42に所望のテレビ番組をモニタ45上に表示するように命令する。番組ガイド機能にアクセスする際、ユーザは、ユーザテレビ機器22にインプリメントされる番組ガイドに対して、モニタ45上に表示されるメインメニューまたは所望の番組ガイド表示画面を生成するように命令する。
【0021】
制御回路42の機能は、図2のセットトップボックス構成を用いて提供され得る。あるいは、これらの機能は、高度なテレビ受信器、パーソナルコンピュータテレビ(PC/TV)、または他のあらゆる適切な構成に組み込まれ得る。所望ならば、このような構成の組み合せが用いられ得る。

【0024】
ユーザが(例えば、メインメニュー画面50から番組リスト項目オプション48を選択することまたはリモートコントロール40上の「ガイド」キーを用いることにより)テレビ番組情報を見たい旨を示すと、番組ガイドは、モニタ45に表示される適切な番組リスト項目画面を生成する。番組リスト項目画面は、複数の分類規準(例えば、番組タイプ別、テーマ別、もしくは他のあらゆる事前に規定された基準またはユーザが規定した基準および選択可能な基準等)に従って分類され、様々な様式(例えば、アルファベット順等)で選別された1つ以上の番組リストを含み得る。番組リスト項目画面は、ユーザが視聴している番組上にオーバーレイされ得るか、または、その番組の一部の上に「ブラウズ」モードでオーバーレイされ得る。
【0025】
1つのアプローチとして、番組リスト項目を番組リスト項目グリッドに分類する方式がある。図5aは、例示的番組リスト項目グリッド60を示す。番組リスト項目グリッド60は、番組リスト項目の横列62、64、66、および68を有する。番組リスト項目横列62は、チャンネル2(公共テレビ)上の番組1および2に関する選択可能な番組リスト項目を含む。番組リスト項目横列64は、チャンネル3(HBO)上の番組1および2に関する選択可能な番組リスト項目を含む。番組リスト項目横列66は、チャンネル4(NBC)上の番組1、2および3に関する選択可能な番組リスト項目を含む。番組リスト項目横列68は、チャンネル5(FOX)上の番組1に関する選択可能な番組リスト項目を含む。各チャンネル上の番組は典型的には異なる。

【0032】
別の実施形態において、番組ガイドはまた、デジタル格納デバイス49に任意の形式のリスト、表またはグリッドで現在格納されている選択可能な番組リスト項目も提供し得る。リスト項目は、選択可能な分類基準に従って分類され得、選別され得る。1つのアプローチとして、図5bに示すように番組リスト項目グリッドを用いる方式がある。これは、例えば番組リスト項目グリッド141の横列145を用いて現在格納されている番組を示して、デジタル格納デバイス49を別のチャンネルのように取り扱うことにより、実施可能である。複数の横列が、分類基準(例えば、テーマ別、番組タイプ別、もしくは事前に規定されたまたはユーザが規定した選択可能な他の分類基準)に従ってリスト項目を分類するために用いられ得る。リスト項目は、各横列毎に選別され得る(例えば、アルファベット順等)。
【0033】
横列145の異なる縦列147内の各エントリは、デジタル格納デバイス49に格納された異なる映画に対応し得る。さらなるタイトルを見る際、ユーザは、例えば、図2のリモートコントロール40上の「右」カーソルキーおよび「左」カーソルキーを用いることにより左右にパンし得る。

【0051】
ユーザが現在ロードされている格納媒体のディレクトリ情報を見たい旨を示すと、番組ガイドは、デジタル格納デバイス49からディレクトリ情報を入手し、モニタ45に表示されるディレクトリリスト項目画面を生成する。図9は、例示的ディレクトリリスト項目画面90を示す。ディレクトリリスト項目画面90は、例えば、録画領域名と、現在ロードされている格納媒体に残っている利用可能時間とを示し得る。ディレクトリリスト項目画面90はまた、ディレクトリリスト項目グリッド91も含み得る。
【0052】
ディレクトリリスト項目グリッド91は、デジタル格納デバイス49に格納されているエントリに関する情報を含み得る。この情報は、媒体に格納されているディレクトリ情報全てを含み得、現在の視聴者選好(これについては後述する)に従って提示され得る。この情報は、例えば、タイトル、チャンネル、録画日、録画時間およびエントリの継続時間を含み得る。この情報はまた、エントリが視聴されたことがあるかどうかについての表示も含み得る。ディレクトリリスト項目画面90のディレクトリ情報はデジタルに格納されるため、この情報は概して高速で(例えば、瞬時に)アクセスされ得る。この高速アクセス能力によって、ディレクトリ機能は、格納されているエントリの状況を素早く確認できるよう使い易くなる。これは、アナログ格納デバイス(例えば、標準的なビデオカセットレコーダ等)を用いている場合は不可能である。

【0064】
番組ガイドはまた、ユーザが「スーパー番組」を定義することも可能にする。スーパー番組は、番組ガイドが規定された順番で連続的に再生する、一連の番組または番組セグメントである。ユーザは、例えばユーザインターフェース46を用いて適切なコマンドを入力することにより、スーパー番組機能にアクセスしたい旨を示し得る。ユーザインターフェース46がリモートコントロール(例えば、図2のリモートコントロール40)である場合、ユーザは、強調表示領域(例えば、ディレクトリリスト項目画面90(図9)の強調表示領域95等)を所望の番組リスト項目(例えば、M*A*S*H*等)の上に位置決めした後か、または、番組が選択されたときに番組ガイドによって提供される画面上のオプションリストから画面上の「スーパー番組」オプションを選択することにより、リモートコントロール40上の「スーパー番組」キーを用い得る。
【0065】
番組ガイドはまた、スーパー番組を命名し、命名したスーパー番組をデジタル格納デバイス49に格納する能力もユーザに提供し得る。命名されたスーパー番組に関するエントリは、デジタル格納デバイス49内に保持されているディレクトリ内に保管され得、番組リスト項目に関するディレクトリエントリと共に、ディレクトリエントリをリスト化する画面(例えば、ディレクトリリスト項目画面90)内に表示され得る。例えば、ディレクトリリスト項目画面90が番組ガイドによって表示されると、番組ガイドは、命名されたスーパー番組を選択する機会をユーザに提供し得る。
【0066】
ユーザが命名されたスーパー番組を選択するのに応答して、番組ガイドは、モニタ45に表示されるスーパー番組画面を生成し得る。番組ガイドはまた、スーパー番組機能(例えば、スーパー番組の再生、転送または編集)を行うための、画面上のオプションリストを提供する機会もユーザに提供し得る。
【0067】
ユーザがスーパー番組を定義したい旨を示すと、番組ガイドは、モニタ45上に表示されるスーパー番組画面を生成する。図12aおよび12bは、例示的スーパー番組画面130を示す。
【0068】
スーパー番組130は、3つの領域に分類される。領域131は、デジタル格納デバイス49(または現在ロードされている、デジタル格納デバイス49のデジタル格納媒体)に格納されている選択物を示す。領域132は、スーパー番組のシーケンスを示す。映像フィードバック領域137は、スーパ番組に含まれる番組の一部を表示する。スーパー番組画面130はまた、現在ロードされている格納媒体の録画領域名と現在ロードされている格納媒体に残っている時間とを示し得る。

【0070】
スーパー番組を定義する際、ユーザは、スーパー番組シーケンスに含めたい番組を示す。番組ガイドはまた、以前に定義された他のスーパー番組を現在のスーパー番組に含める能力もユーザに提供し得る。領域131は、デジタル格納デバイス49に格納されている番組およびスーパー番組をリスト化するためのディレクトリリスト項目グリッド133を含む。ユーザインターフェースがリモートコントロール(例えば、図2のリモートコントロール40)である場合、ユーザは、「アップ」キーおよび「ダウン」キーを用いて、強調表示領域134を所望の番組またはスーパー番組上に位置決めし得る。次いで、ユーザは、リモートコントロール40上の「選択」キーまたは「OK」キーを用いることにより、番組またはスーパー番組を選択し得る。ユーザは、リモートコントロール40上の「情報」キーを用いることまたはスーパー番組により提供される画面上のオプションリストから適切なオプションを選択することにより、エントリに関連する他の情報にもアクセスし得る。番組ガイドは、「情報」キーが押されると、選択された番組に関連する情報を含む全エントリ情報画面を生成する。

b.刊行物3に記載される技術
刊行物3の段落【0003】,【0018】ないし【0021】,【0025】によれば、刊行物3には、『ユーザがリモコンを用いてテレビ番組リスト項目をナビゲートすることを可能にする双方向テレビ番組ガイドであり、テレビリスト項目は、複数の分類基準に従ってリスト項目の一部に分類されて選別されるものであり、例えば、番組リスト項目を番組リスト項目グリッドに分類し、グリッド内の各横列には、異なるチャンネルについてのテレビ番組リスト項目があり、グリッド内の縦列は、一連の放送予定時間に対応する双方向テレビ番組ガイド』の技術が記載されており、段落【0024】,【0032】,【0033】,【0051】,【0052】によれば、『ユーザが、メインメニュー画面から番組リスト項目オプションを選択すると、複数の分類規準(番組タイプ別、テーマ別等)に従って分類された1つ以上の番組リストを含む番組リスト項目画面を表示する』技術が記載されている。
また、刊行物3の段落【0064】ないし【0067】,【0070】によれば、刊行物3には、『番組ガイドは、規定された順番で連続的に再生する一連の番組または番組セグメントである「スーパー番組」をユーザが定義することを可能とし、ユーザが命名されたスーパー番組を選択するのに応答して、番組ガイドは、スーパー番組画面を表示し、スーパー番組を定義する際に、ユーザはスーパー番組シーケンスに含めたい番組を指定する』技術が記載されている。

(4)刊行物4
刊行物4には、共に次に掲げる事項が記載されている。

「【項目】物事を或る基準で区分した一つ一つ。」

(5)刊行物5
a.刊行物5の記載事項
刊行物5には、図面と共に次に掲げる事項が記載されている。

【0034】本発明の個人用番組ガイド機能によれば、視聴者が特別の興味を持つ具体的テレビ番組の表示を見ることができる個人用番組ガイドが提供される。個人用番組ガイドは、テレビスクリーンに表示され、視聴者が制御することができる。
【0035】個人用番組ガイドは、視聴可能な番組の全範囲を視聴者プロファイル中に存在する視聴者の好き嫌いと比較することにより、視聴者が最も興味を有する番組を選択し表示する。この視聴者プロファイルには、公開されるべきテレビ番組の個人化され、フィルタが掛けられた視聴を可能とするため、毎日の全テレビ番組予定表に釣合ったキーワード(例えば、番組名、主題、男優/女優、スポーツチーム)が含まれている。
【0036】個人用番組ガイドは、時間について、視聴者の好き嫌いの変更を反映することができ、望みであれば、全ての番組予定表を視聴することができるように、調整なしとすることもできる。大体の家庭には、1人以上の視聴者が存在しているので、複数の個人用番組ガイドを提供してもよい。

【0038】図17は、特定の視聴者のための個人用番組ガイドを開発するための、ケーブル制御器20の動作を説明する。個人用番組ガイド機能は、視聴者が以下のことをできる主メニューを表示する。
(1) 自分の個人用番組ガイドを見ること。
(2) 自分の個人用「好き」リストを更新すること。
(3) 自分の個人用「嫌い」リストを更新すること。
(4) 自分のガイドを削除すること。

b.刊行物5に記載される技術
刊行物5の段落【0034】ないし【0036】,【0038】によれば、刊行物5には、『視聴者が特別の興味を持つ具体的テレビ番組を表示する個人用番組ガイドであって、個人用番組ガイドは、視聴者プロファイル中に存在する視聴者の好き嫌いと比較することにより、視聴者が最も興味を有する番組を選択し表示するものであり、自分の個人用「好き」リスト、「嫌い」リストを更新することを可能とする』技術が記載されている。

5.判断
(1)特許法第29条第1項第3号について
a.本件発明1について
(a)本件発明1
本件発明1は、上記2.に示した請求項1に係る発明であるが、ここに再掲する。

(本件発明1)
(A)双方向メディアガイダンスアプリケーションにおいて複数のグループのメディアを提供する方法であって、前記方法は、
(B)プロセッサが、
(B-1)メディア項目の1以上のユーザ選択を受信することと、
(B-2)前記ユーザ選択されたメディア項目を含むメディアグループを定義することと、
(B-3)双方向要素を前記定義されたメディアグループに関連付けることと、
(B-4)複数の行を含むメディア項目グリッドを表示のために生成することであって、前記複数の行は、複数のメディア項目を含む、ことと
を含み、
(C)第1の行は、メディア供給源に関連付けられ、かつ、前記メディア供給源から利用可能なメディアアセットの項目を含み、
第2の行は、前記定義されたメディアグループに関連付けられ、かつ、前記双方向要素を含む、
(A’)方法。

なお、(A)ないし(C)の符号は、説明のために当審にて付したものであり、以下、「構成(A)」等として引用する。

(b)本件発明1と刊行物1発明との対比
ア.本件発明1の構成(A),(A’)と刊行物1発明の構成(a),(a’)との対比
刊行物1発明の「プログラムガイド」について検討すると、構成(c)にあるように、「プログラムガイド」の「主メニュー」には「プログラムソースに対応するプログラム」を示す「区画」があり、一般的なプログラムガイドでは、プログラムを示す区画を選択するとそのプログラムが表示されるものであるから、「プログラムガイド」は双方向のユーザインターフェースである。また、「プログラムソースに対応するプログラム」は『メディア』といえる。
よって、刊行物1発明の「プログラムガイド」は、双方向のメディアガイドであり、マイクロプロセッサの制御により表示されるものであるからアプリケーションであるといえる。

また、構成(d)にあるように、「プログラムガイド」の「ナビゲーションメニュー」は、「ニュース、スポーツ、映画等のカテゴリーのリストを表示するもの」であり、構成(e)にあるように、「選択されたカテゴリーに対応したイベントだけを含むプログラムガイドを生成して表示する」から、生成されたプログラムガイドは、カテゴリーに対応するプログラムを提供するものである。
ここで、「ニュース、スポーツ、映画等のカテゴリー」はプログラムに関する『複数のグループ』といえ、「プログラム」は『メディア』である。
よって、刊行物1発明の「プログラムガイド」は、『複数のグループのメディアを提供する』機能を有している。

以上のことから、刊行物1発明の「プログラムガイドを表示する方法」は、『双方向メディアガイダンスアプリケーションにおいて複数のグループのメディアを提供する方法』といえるので、本件発明1の構成(A),(A’)と相違しない。

イ.本件発明1の構成(B),(B-1),(B-2)について
刊行物1発明は、プロセッサの制御により、プログラムのユーザ選択を受信し、選択したプログラムを含ませてニュース、スポーツ、映画等のカテゴリーを定義するようなことは行っていないことから、本件発明1とは、構成(B),(B-1),(B-2)を有していない点で相違する。

ウ.本件発明1の構成(B),(B-3)について
まず、本件発明1の構成(B-3)の「双方向要素」について確認すると、本件特許明細書の
「画面700は、ユーザの選択に利用可能なチャンネルグループを示す対話型要素710を示す。」(段落【0083】)、
「チャンネルグループ名を示す対話型要素810は、同様に、ユーザによって選択され、選択されたチャンネルグループに関する情報(例えば、チャンネルグループの説明)を表示してもよい。例えば、カーソル801によってハイライトされたスポーツチャンネルグループに関する情報は、ユーザが、ユーザ入力装置上の選択キー412を押下すると、オーバーレイ850内に表示されてもよい。」(段落【0084】)、
「カーソル701は、画面700に表示されてもよく、ユーザによって、ユーザ入力装置400と連動して使用され、ディスプレイ画面の対話型要素をハイライトしてもよい。例えば、カーソル701は、ユーザによって使用され、双方向チャンネルグループ要素710の1つをハイライトしてもよい。」(段落【0085】)、
「画面900は、メディアチャンネルと一緒に、番組リスト領域内にチャンネルグループが表示されるディスプレイを示す。例えば、双方向チャンネルグループ要素910は、番組リストグリッド950の上部に表示されてもよい。」(段落【0100】)
の記載によれば、「双方向要素」は、明細書の「対話型要素710」、「対話型要素810」、「双方向チャンネルグループ要素710」、「双方向チャンネルグループ要素910」に対応するものといえる。
そして、この「対話型要素(双方向チャンネルグループ要素)」は、カーソルによってハイライトされて選択されると、それに応答した動作が実行されるものである。

一方、刊行物1発明は、構成(d)にあるように、「ナビゲーションメニュー」に「ニュース、スポーツ、映画等のカテゴリーのリスト」を表示するが、構成(e)にあるように、そのカテゴリーの選択は、「IRリモコン」に設けられた「“ニュース”キー、“スポーツ”キー、“映画”キー等」により行われるものであって、「ナビゲーションメニュー」に表示された「ニュース、スポーツ、映画等のカテゴリー」をカーソルなどで選択するものではないことから、「ニュース、スポーツ、映画等のカテゴリー」、すなわち『メディアグループ』を「双方向要素」に関連付けるものとはいえない。

したがって、刊行物1発明は、本件発明1とは、構成(B),(B-3)を有していない点で相違する。

エ.本件発明1の構成(B),(B-4)と刊行物1発明の構成(c)との対比
刊行物1発明の「プログラムガイドの主メニュー」は、「プログラムソースと、そのプログラムソースに対応するプログラムを示す多数の区画を含む複数の行からなり、各行の第1の区画はプログラムソースとそのソースに関連するチャンネル番号」を示すものであり、「プログラムソース」は『メディア供給源』であり、「プログラムソースに対応するプログラム」の「区画」は『メディア項目』である。
そして、「プログラムガイドの主メニュー」は、複数の行と各行にプログラムソースとプログラムを示す複数の区画を有しているから、『メディア項目グリッド』といえる。
さらに、「プログラムガイドの主メニュー」は、マイクロプロセッサの制御により表示されるものである。
よって、刊行物1発明は、『マイクロプロセッサが、複数の行を有するメディア項目のグリッドであるプログラムガイドの主メニューを生成して表示し、複数の行にはメディア項目であるプログラムが含まれる』ものであるから、本件発明1の構成(B),(B-4)を備えている。

オ.本件発明1の構成(C)と刊行物1発明の構成(c),(d)との対比
刊行物1発明の「プログラムガイドの主メニュー」は、上記エ.においても検討したように、「プログラムソースと、そのプログラムソースに対応するプログラムを示す多数の区画を含む複数の行」からなり、複数の行の各行が、「プログラムソース」、すなわち『メディア供給源』に関連付けられたものである。
そして、「プログラムソースに対応するプログラムを示す多数の区画」は、『メディア供給源から利用可能なメディアアセットの項目』といえるから、刊行物1発明は、『複数の行の各行は、メディア供給源に関連付けられ、かつ、前記メディア供給源から利用可能なメディアアセットの項目を含む』ものといえる。

刊行物1発明の「ナビゲーションメニュー」は、「ニュース、スポーツ、映画等のカテゴリーのリスト」を表示するものであるから、『メディアグループ』に関連付けられたものである。
ただし、上記イ.において検討したように、刊行物1発明の「ニュース、スポーツ、映画等のカテゴリー」は定義されたものではなく、上記ウ.において検討したように、双方向要素を含むものではない。

また、「ナビゲーションメニュー」は、「ドロップダウンメニューとして現れて表示」されるものであって、「プログラムガイドの主メニューの一部分を書換えた部分」である。
この「ナビゲーションメニュー」は、「プログラムガイドの主メニュー」の一部を覆い隠すものであり、主メニューにおける複数の行のいずれかの行に置き換わって主メニューの行の構成要素となるものではない。
さらに、「ナビゲーションメニュー」が表示されている場合には、主メニューにおける複数の行の一部が見えない状態にあり、その際に、主メニューの見えている行のみを操作可能とすることは、技術常識として合理的でなく、主メニューの機能は停止されると想定されることからも、「ナビゲーションメニュー」が、主メニューの行の一部を構成するものではないといえる。

したがって、刊行物1発明は、「プログラムガイドの主メニュー」が、『複数の行の各行は、メディア供給源に関連付けられ、かつ、前記メディア供給源から利用可能なメディアアセットの項目を含む』ものといえるものの、「ナビゲーションメニュー」が「プログラムガイドの主メニュー」の複数の行の一部の行となるものではないから、本件発明1とは、構成(C)を有していない点で相違する。

カ.まとめ
以上の対比結果をまとめると、本件発明1と刊行物1発明との[一致点]と[相違点]は以下のとおりである。

[一致点]
双方向メディアガイダンスアプリケーションにおいて複数のグループのメディアを提供する方法であって、前記方法は、
プロセッサが、
複数の行を含むメディア項目グリッドを表示のために生成することであって、前記複数の行は、複数のメディア項目を含む、ことと
を含む、方法。

[相違点]
(相違点1)
刊行物1発明は、本件発明1の「プロセッサが、メディア項目の1以上のユーザ選択を受信することと、前記ユーザ選択されたメディア項目を含むメディアグループを定義することと、を含み、」という構成を有していない点。

(相違点2)
刊行物1発明は、本件発明1の「プロセッサが、双方向要素を前記定義されたメディアグループに関連付けることと、を含み」という構成を有していない点。

(相違点3)
刊行物1発明は、本件発明1の「第1の行は、メディア供給源に関連付けられ、かつ、前記メディア供給源から利用可能なメディアアセットの項目を含み、第2の行は、前記定義されたメディアグループに関連付けられ、かつ、前記双方向要素を含む」という構成を有していない点。

(c)小括
以上のとおり、本件発明1は刊行物1発明との相違点を有しているものであるから、刊行物1に記載された発明であるとはいえず、特許法第29条第1項第3号の規定に該当しない。

b.本件発明2,3,13,14,15,17,26について
本件発明2,3,13は、本件発明1を引用する発明であり、本件発明14は、本件発明1の方法の発明に対応するシステムの発明であって、本件発明1に対応する構成を備えるものであり、本件発明15,17,26は、本件発明14を引用する発明であるから、本件発明2,3,13,14,15,17,26は、少なくとも上記相違点1ないし3に係る構成を有している発明である。
したがって、本件発明2,3,13,14,15,17,26は、本件発明1と同様、刊行物1に記載された発明であるとはいえず、特許法第29条第1項第3号の規定に該当しない。

(2)特許法第29条第2項について
a.本件発明1について
(a)相違点の判断
上記a.(b)において摘示した[相違点]のうち(相違点3)について、以下に検討する。

刊行物2には、上記4.(2)b.に示したように、『ユーザが番組ガイドオプションのうちの番組カテゴリなどに従って分類された番組リスト項目のグループを選択すると、グループの番組カテゴリ(コメディ、映画など)上部に表示し、そのグループに含まれる番組リスト項目を番組カテゴリの下部に表示する技術』が記載されているものの、グループの番組カテゴリの下部に表示されるのは、そのグループに含まれる番組リスト項目であり、刊行物2に記載される技術は、グループに関する項目を表示する行と、メディア供給源に関連する項目を表示する行を並べて表示するものではなく、相違点3に係る構成に対応したものではない。
また、刊行物3ないし5にも相違点3に係る構成に対応した技術事項は記載されておらず、当該構成が周知の技術ではないことから、刊行物1発明において、相違点3に係る構成を導き出すことは、当業者が容易に想到し得ることではない。

よって、本件発明1は、当業者が少なくとも相違点3に係る構成を容易に導き出すことはできないから、刊行物1に記載された発明、及び刊行物2ないし5に記載された技術事項から、当業者が容易になし得るものとはいえない。

(b)小括
以上のとおり、本件発明1は、刊行物1に記載された発明、及び刊行物2ないし5に記載された技術事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえず、特許法第29条第2項の規定に該当しない。

b.本件発明2ないし26について
本件発明2ないし13は、本件発明1を引用する発明であり、本件発明14は、本件発明1の方法の発明に対応するシステムの発明であって、本件発明1に対応する構成を備えるものであり、本件発明15ないし26は、本件発明14を引用する発明であるから、本件発明2ないし26は、少なくとも上記相違点3に係る構成を有している発明である。
したがって、本件発明2ないし26は、本件発明1と同様、刊行物1に記載された発明、及び刊行物2ないし5に記載された技術事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえず、特許法第29条第2項の規定に該当しない。

6.むすび
以上のとおり、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、本件請求項1ないし26に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1ないし26に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2017-03-07 
出願番号 特願2015-42001(P2015-42001)
審決分類 P 1 651・ 121- Y (H04N)
P 1 651・ 113- Y (H04N)
最終処分 維持  
特許庁審判長 藤井 浩
特許庁審判官 渡辺 努
清水 正一
登録日 2016-04-28 
登録番号 特許第5926832号(P5926832)
権利者 ロヴィ ガイズ, インコーポレイテッド
発明の名称 双方向メディアガイダンスアプリケーションにチャンネルグループを提供するためのシステムおよび方法  
代理人 山本 秀策  
代理人 森下 夏樹  
代理人 山本 健策  
代理人 飯田 貴敏  
代理人 石川 大輔  
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