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審決分類 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  F21V
審判 全部申し立て 2項進歩性  F21V
管理番号 1329074
異議申立番号 異議2016-700606  
総通号数 211 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2017-07-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2016-07-11 
確定日 2017-05-10 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5846691号発明「発光ダイオードを用いた照明灯及び車両用前照灯」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5846691号の特許請求の範囲及び図面を訂正請求書に添付された特許請求の範囲及び図面のとおり、訂正後の請求項〔1?4〕、〔5?6〕、7について訂正することを認める。 特許第5846691号の請求項1?3に係る特許を維持する。 特許第5846691号の請求項4?7に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第5846691号の請求項1?7に係る特許についての出願は、平成25年4月20日の出願であって、平成27年12月4日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許について、特許異議申立人佐藤幸雄(以下、「特許異議申立人」という。)により請求項1?7に対して特許異議の申立てがされ、平成28年10月21日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である平成28年12月20日に意見書の提出及び訂正の請求があり、その訂正の請求に対して特許異議申立人から平成29年2月10日付けで意見書が提出されたものである。

第2 訂正の適否についての判断
1 訂正の内容
平成28年12月20日の訂正の請求(以下、「本件訂正請求」という。)による訂正の内容は以下の(1)?(10)のとおりである(下線は訂正箇所を示す。)。
(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に係る「アルミニウム製で口金に達する部位まで太い円柱状であって遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造と、細い円柱状であって短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1を有する下部構造とからなる一体的に連結されている光源支持体6」を、「アルミニウム製で口金に達する部位まで、順に、太い円柱状、遮光壁A、平坦部、遮光壁B、太い円柱状であり、遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造と、前記太い円柱状より細い円柱状であって短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1を有する下部構造とからなり、一体に連結されている光源支持体6」に訂正する。
(2)訂正事項2
特許請求の範囲の請求項2に係る「放熱用の溝若しく放熱用フィン」を、「放熱用の溝若しくは放熱用フィン」に訂正する。
(3)訂正事項3
請求項4を削除する。
(4)訂正事項4
請求項5を削除する。
(5)訂正事項5
請求項6を削除する。
(6)訂正事項6
請求項7を削除する。
(7)訂正事項7
図5の符号6-1の引出線を、訂正図面の図5のとおりに訂正する。
(8)訂正事項8
図6の符号6-1の引出線を、訂正図面の図6のとおりに訂正する。
(9)訂正事項9
図7の符号6-1の引出線を、訂正図面の図7のとおりに訂正する。
(10)訂正事項10
図9に、引出線を付した符号6-1、A及B、並びに、アンダーラインを付した符号6を追加し、訂正図面の図9のとおりに訂正する。

2 訂正の目的の適否、一群の請求項、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
(1)訂正事項1について
訂正事項1は、請求項1において、「上部構造」に係る記載について、「アルミニウム製で口金に達する部位まで、順に、太い円柱状、遮光壁A、平坦部、遮光壁B、太い円柱状であり、遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造」と訂正することで「上部構造」の構成を明確にし、かつ、「下部構造」に係る記載について、「前記太い円柱状より細い円柱状であって短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1を有する下部構造」と訂正することで「上部構造」と「下部構造」との関係を明確にする訂正であって、明瞭でない記載の釈明を目的としたものといえる。
また、当該訂正は、願書に添付した明細書の発明の詳細な説明の段落【0014】の「アルミニウム製で口金に達する部位まで太い円柱状であって遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造と、細い円柱状であって短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒を有する下部構造からなる一体的に連結された光源支持体を一体成型することもできる。」及び図5?7、9の記載を根拠とするものである。
そうすると、訂正事項1は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載された事項の範囲内においてするものと認められ、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項1は、特許法第120条の5第2項ただし書き第3号に該当し、同条第9項で準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
(2)訂正事項2について
訂正事項2は、請求項2に係る「放熱用の溝若しく放熱用フィン」を、「放熱用の溝若しくは放熱用フィン」に訂正するものであり、誤記の訂正を目的とするものと認められる。
そして、訂正事項2は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載された事項の範囲内においてするものと認められ、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項2は、特許法第120条の5第2項ただし書き第2号に該当し、同条第9項で準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
(3)訂正事項3?6について
訂正事項3?6は、それぞれ特許請求の範囲の請求項4?7を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、また、発明のカテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 したがって、訂正事項3?6は、特許法第120条の5第2項ただし書き第1号に該当し、同条第9項で準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
(4)訂正事項7?9
訂正事項7?9は、願書に添付した明細書の発明の詳細な説明の段落【0014】の「口金に達する部位まで・・・上部構造と、放熱兼熱伝導棒を有する下部構造からなる一体的に連結された光源支持体」及び符号の説明の段落【0035】の「放熱兼熱伝導棒6-1」等の記載に対応させるため、符号6-1の引出線の位置を、訂正図面の図5?7の各図のとおり訂正したものであり、6-1の引出線の誤記を訂正するものであり、誤記の訂正を目的とするものと認められる。
そして、訂正事項7?9は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載された事項の範囲内においてするものと認められ、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項7?9は、特許法第120条の5第2項ただし書き第2号に該当し、同条第9項で準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
(5)訂正事項10
訂正事項10は、図9を、訂正事項1により訂正された請求項1の記載に整合するように、引出線を付した符号6-1、A及B、並びに、アンダーラインを付した符号6を追加して訂正したものであり、明瞭でない記載の釈明を目的としたものといえる。
また、当該訂正は、願書に添付した明細書の発明の詳細な説明の段落【0014】の「アルミニウム製で口金に達する部位まで太い円柱状であって遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造と、細い円柱状であって短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒を有する下部構造からなる一体的に連結された光源支持体を一体成型することもできる。」及び図9の記載を根拠とするものである。
そうすると、訂正事項10は、訂正事項1と同様に、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載された事項の範囲内においてするものであり、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項10は、特許法第120条の5第2項ただし書き第3号に該当し、同条第9項で準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
(6)一群の請求項に対する請求
訂正事項1?3に係る訂正前の請求項1?4について、請求項2?4は請求項1の記載を直接又は間接的に引用しているものであって、請求項2?3は訂正事項1によって記載が訂正される請求項1に連動して訂正されるものであり、訂正事項4?5に係る訂正前の請求項5?6について、訂正前の請求項6は訂正前の請求項5を引用しているものであり、訂正事項6に係る訂正前の請求項7について、訂正前の請求項7は独立項であるから、訂正前の請求項1?4に対応する訂正後の請求項[1?4]、訂正前の請求項5?6に対応する訂正後の請求項[5?6]、及び、訂正前の請求項7に対応する訂正後の請求項7は、特許法第120条の5第4項に規定する一群の請求項であり、上記訂正事項1?6よりなる本件訂正請求は、一群の請求項〔1?4〕、〔5?6〕、7に対して請求されたものである。
また、訂正事項10は、図9を、訂正事項1により訂正された請求項1の記載に整合するように訂正するものであることろ(上記(5))、上記本件訂正請求は、当該図面の訂正に係る請求項1を含む、一群の請求項〔1?4〕について行われたものである。

3 小括
以上のとおりであるから、本件訂正請求による訂正(訂正事項1?10)は、特許法第120条の5第2項第1、2ないし3号に規定された事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項、及び同条第9項において準用する同法第126条第4項から第6項までの規定に適合するので、訂正後の請求項〔1?4〕、〔5?6〕、7について訂正を認める。

第3 特許異議の申立てについて
1 本件発明
本件訂正請求により訂正された請求項1?3に係る発明(以下、「本件発明1?3」という。)は、その特許請求の範囲の請求項1?3に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。
「【請求項1】
アルミニウム製で口金に達する部位まで、順に、太い円柱状、遮光壁A、平坦部、遮光壁B、太い円柱状であり、遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造と、前記太い円柱状より細い円柱状であって短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1を有する下部構造とからなり、一体に連結されている光源支持体6と、短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1で、口金7を介して中心部が空洞になっているアルミニウム製放熱台座8とが組み合わされており、アルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1の先端部が空洞部8-3の浅く侵入した位置になるよう組み合わされた構造であり、アルミニウム製の光源支持体6の放熱とアルミニウム製放熱台座8の放熱と放熱台座の空洞部8-3の空気の対流で冷却することにより、発光ダイオードからの発熱を逃がすことを特徴とする発光ダイオードを用いた照明灯。
【請求項2】
前記光源支持体6の上部構造のアルミニウム表面に放熱用の溝若しくは放熱用フィンを設け、かつ、放熱用のフィン8-1が外周に設けられ、且つ中心部が空洞になっている放熱台座8の空洞部が円柱状若しくは角柱状である請求項1の発光ダイオードを用いた照明灯。
【請求項3】
前記アルミニウム製放熱台座8の空洞部8-3が円柱状若しくは角柱状であって、空洞部に耐水性のモータにより駆動されるファンを装備した請求項1又は2に記載された発光ダイオードを用いた照明灯。」

2 取消理由の概要
訂正前の請求項1?7に係る特許に対して平成28年10月21日付けで特許権者に通知した取消理由の要旨は、次のとおりである。
特許請求の範囲の記載(請求項1?7)が明確でなく、請求項1?7に係る特許は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであり、取り消されるべきものである。

3 判断
(1)取消理由通知に記載した取消理由(特許法第36条第6項第2号)について

上記第2 1(1)のとおり請求項1は訂正され、上記第2 2(1)のとおり、請求項1の「上部構造」の構成及び「上部構造」と「下部構造」との関係が明確となり、請求項1の記載は明確となった。

上記第2 1(2)のとおり請求項2は訂正され、上記第2 2(2)のとおり、誤記は訂正されたから、請求項2の記載は明確となった。

請求項3は、訂正された請求項1又は2を引用するから、上記と同様、明確となった。

上記第2 1(3)?(6)のとおり、請求項4?7は削除された。

以上から、訂正された特許請求の範囲(請求項1?3)の記載は、明確であり、当該取消理由、すなわち、取消理由通知において採用した特許異議申立理由は、解消した。

(2)取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由(特許法第29条第2項)について
特許異議申立人は、特許異議申立書に添付して、刊行物である甲第1?5号証(以下、「甲1?甲5」という。)を提出し、本件の請求項1?7に係る発明は、甲1に記載された発明及び甲2?5に記載された技術事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである旨主張している。

(2-1)甲号証について
甲1:特開2011-210695号公報
甲2:登録実用新案第3166851号公報
甲3:特開2011-146253号公報
甲4:特開2012-109153号公報
甲5:登録実用新案第3177425号公報

ア 甲1について
(ア)甲1に記載された事項
甲1には、図とともに、以下の事項が記載されている。
なお、下線は当審が加筆した(以下、同様である。)。
(1a)
「【0001】
本発明は、前照灯に用いられるLEDバルブに関する。」
「【0021】
図1は、本発明の実施形態によるLEDバルブの平面図であり、図2は図1の正面図であり、図3は図1の分解平面図であり、図4は図3のA-A線断面図である。
【0022】
本実施形態におけるLEDバルブは、図1に示すように、LED発光体素子7と、LED発光体素子7が配設されるバルブ本体1と、バルブ本体1に取り付けられる口金部8と、バルブ本体1におけるLED発光体素子7の配設側に設けられる支柱5と、支柱5を介してバルブ本体1と連結される反射部材(リフレクター)4と、反射部材4に取り付けられる第1ヒートシンク3と、バルブ本体1に取り付けられる第2ヒートシンク2と、を備えている。」
(1b)
「【0024】
バルブ本体1は、熱伝導性を有する材料によって例えば円筒状に形成されたもので、円筒一端面にLED発光体素子7が配設されており、他の端面には第2ヒートシンク2を取り付けるためのネジ1aが形成されている。また、円筒外周には口金部8が取り付けられているとともに、円筒内部には図示しないLED発光体素子7の配線基板が配されている。熱伝導性を有する材料としては、例えばアルミニウム(Al)のような金属材料が挙げられるが、これに限定されることはなく他の熱伝導性材料を用いても構わない。」
(1c)
「【0025】
口金部8は、LEDバルブを前照灯10のソケット部11に装着可能にするものである。そのために、口金部8は、ソケット部11に着脱自在に嵌合するように、その形状、寸法等が当該ソケット部11の規格に準拠して形成されている(例えば図2参照)。
【0026】
支柱5は、バルブ本体1と同様に、熱伝導性を有する材料によって形成されている。また、支柱5は、反射部材4の側ではナット6によるネジ止めとし、バルブ本体1の側では当該支柱5をねじ込む構造となっている。なお、支柱5は、円周上各120度振り分け合計三点支持としている(例えば図4参照)。これは、反射部材4の支持の安定化を図りつつ、遮光部材となる支柱5の設置数を極力削減するためである。
【0027】
反射部材4は、支柱5によって支持された状態においてLED発光体素子7の発光面に対向して配される反射面4aを有している。そして、反射面4aがLED発光体素子7からの出射光を反射することによって、疑似光源を形成するようになっている。この反射部材4における反射面4aの形状、及び、その反射面4aが形成する疑似光源については、詳細を後述する。なお、この反射部材4も、バルブ本体1及び支柱5と同様に、熱伝導性を有する材料によって形成されているものとする。」
(1d)
「【0028】
第1ヒートシンク3は、熱伝導性を有する材料によって放熱フィンを有した例えば円柱形状に形成されており、反射部材4におけるLED発光体素子7の側とは反対側にて、ネジ3aによって当該反射部材4と結合するように設けられている。
【0029】
第2ヒートシンク2は、熱伝導性を有する材料によって放熱フィンを有した例えば円錐台形状に形成されており、バルブ本体1におけるLED発光体素子7の配設側(反射部材4が連結された側)とは反対側にて、ネジ1aとの螺合によって当該バルブ本体1に着脱自在に取り付けられるようになっている。第2ヒートシンク2を着脱自在とするのは、前照灯10のソケット部11へのLEDバルブ装着(すなわちソケット部11の開孔へのバルブ本体1の挿入)を可能にする必要がある一方で、第2ヒートシンク2の形成径を大きくして当該第2ヒートシンク2における放熱のための表面積を十分に確保するためである。」
(1e)
「【0030】
なお、図示はしていないが、LED発光体素子7の配線基板から延びる配線は、バルブ本体1の筒内からネジ1aの中心部に抜けて、さらに第2ヒートシンク2の中心部を通り、LEDバルブの外方側まで導出される構造となっている。」

(イ)甲1に記載された発明
上記(ア)(1a)?(1e)及び図1?4から、甲1には、次の発明(以下、「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。
[甲1発明]
「熱伝導性を有する材料としてのアルミニウムによって円筒状に形成されたもので、円筒一端面にLED発光体素子7が配設されており、他の端面には第2ヒートシンク2を取り付けるためのネジ1aが形成され、円筒外周には口金部8が取り付けられているとともに、円筒内部にはLED発光体素子7の配線基板が配されている、バルブ本体1と、
熱伝導性を有する材料によって放熱フィンを有した円錐台形状に形成されており、ネジ1aとの螺合によって当該バルブ本体1に着脱自在に取り付けられるようになっている、第2ヒートシンク2と、
バルブ本体1と同様に、熱伝導性を有する材料によって形成され、バルブ本体1におけるLED発光体素子7の配設側に設けられる支柱5と、
バルブ本体1及び支柱5と同様に、熱伝導性を有する材料によって形成され、支柱5を介してバルブ本体1と連結される反射部材4と、
熱伝導性を有する材料によって放熱フィンを有した円柱形状に形成されており、反射部材4に取り付けられる第1ヒートシンク3と、を備えている、前照灯に用いられるLEDバルブ。」

イ 甲2について
甲2には、図とともに、以下の事項が記載されている。
(2a)
「【0010】
(第1実施形態)
図1から図4に示す通り、本考案の第1実施形態によるLED電球の良好な実施形態は、ライトカバー1、伝熱基本体2、複数の放熱片3、伝熱部材4(図中では伝熱部材はヒートパイプを選択)、及び複数のLED発光部材5を備える。
ライトカバー1は、透光性の半カバー蓋体であり、対応する複数の放熱片3によって繞設される支持端面に結合し、接着結合或いは嵌合結合等の何れかの方式を採用してライトカバー1を複数の放熱片3の支持端面に固定する(図2及び図4参照)。しかも、ライトカバー1と複数の放熱片3との間には伝熱基本体2、伝熱部材4、及び複数のLED発光部材5を配置する。
【0011】
伝熱基本体2は、その一端に伝熱部材4を嵌設し、他の底端には電球の電気的接続部を結合する(図示せず)。伝熱基本体2の周辺にはそれに沿って複数の放熱片3を繞設し(図3参照)、伝熱部材4を収める中央穴21を備える。中央穴21の実施形態は図示したスルーホールビア(貫通孔)であってもよく、伝熱部材4を迅速に密着させて嵌入し中に収めて固定する。同様の理論に基づき、中央穴21の実施形態を必要時にはブラインドビアとすることも可能であり、伝熱部材を密着させて嵌入し中に収めて固定するのに用いる。
【0012】
複数の放熱片3は、密着による嵌合、ハンダ接合、或いはリベットでの固定等の何れかの方式から選択するものとし、伝熱基本体2の周辺に沿って結合する。図1から図4に示す通り、複数の放熱片3は、取り囲む形態で伝熱基本体2に固設し、並びに支持端面を繞設してライトカバー1を支持結合する。また、複数の放熱片3の全ては外側に露出する形態とし、外界の空気と接触するため、更に良好な放熱効果が得られる。
【0013】
伝熱部材4は、ヒートパイプとすることが可能であり、伝熱基本体2の中央穴21に嵌合し、その露出端には複数の傾斜面41及び頂面42をプレス成形する。図1に示す通り、伝熱部材4の露出端の実施形態は、多辺傾斜面41及び頂面42を備える三角形フラット状態の錐体とし、更に、各傾斜面41及び頂面42にはそれぞれ一つ以上のLED発光部材5を貼合する。
複数のLED発光部材5は、単数或いは多数の発光チップにより構成され、一つ以上のLED発光部材をそれぞれ伝熱部材4の傾斜面41及び頂面42に貼合する。」
(2b)
「【0016】
(変形例)
同様な理論に基づき、本発明の実施形態に係る伝熱部材4及び伝熱部材4aの露出端は、例えば、五辺形、六辺形、或いは八辺形等の他の多辺形フラット状態錐体をプレス成形する実施形態とすることも可能である。
また、本発明の実施形態に係る伝熱部材4または伝熱部材4aと伝熱基本体2との組み合わせの適当な結合形態に関しては、伝熱部材4または伝熱部材4aの総長と中央穴21の深度を対応させて同比率に延伸することも可能である。
本発明の実施形態に係る伝熱部材4または伝熱部材4aは主に、密着結合する構造を採用し中央穴21に嵌合することを良好な実施形態とするが、伝熱粘着によって結合させるか、ハンダ接合によって結合させる方法を採用することも可能であり、これを制限する必要はない。」
(2c)
「【0019】
(第4実施形態)
図7に示す通り、本考案の第4実施形態による形態によるLED電球は、一体成形方式によって伝熱部材71を直接、アルミニウム材質の伝熱基本体7上端に配置する。この場合のアルミニウム材質の伝熱基本体7は省略することも可能であるが、一体成形の伝熱部材71には複数の傾斜面及び頂面を設け、同様の理論において、それぞれ一つ以上のLED発光部材5を貼合することも可能である。複数のLED発光部材の熱源は、集中的に伝熱部材71を通過した後、複数の放熱片3を経由し、熱を迅速に放出することができる。」

ウ 甲3について
甲3には、図とともに、以下の事項が記載されている。
(3a)
「【0092】
次に、図10および図11に第4の実施の形態を示す。
【0093】
第1の実施の形態の電球形ランプ11に対して、基体12の基体部21の一端側に放熱ファン収納部89の空間部が形成され、放熱フィン22間の間隙26に放熱ファン収納部89に連通する通気口90が形成されている。
【0094】
基体12の放熱ファン収納部89に、図示しないモータおよびこのモータで回転駆動されるファンを有する放熱ファン91が配置されている。この放熱ファン91は、ヒートパイプ13を中心としてその周囲に配置され、口金16あるいは点灯回路18からモータに電力供給されるように電気的に接続されている。
【0095】
そして、放熱ファン91の回転より、基体12に形成された通気口90を通じて外気を基体12内に吸気し、基体12内の熱気を通気口90から外部に排気するように送風する。
【0096】
このように構成された電球形ランプ11では、基体12に放熱ファン91を配置しているため、基体12からの放熱性を向上でき、LED素子43への入力電力の増加による光出力の向上に対応できる。
【0097】
放熱ファン91は、数W程度から30W程度の冷却能力があり、数100lmから数10000lmの全光束とする電球形ランプ11に適している。」

エ 甲4について
甲4には、図とともに、以下の事項が記載されている。
(4a)
「【0017】
なお、本実施形態のランプ装置21は、基板に複数のLED素子を実装したCOB(Chip On Board)方式の発光モジュールが用いられ、その発光モジュールの入力電力(消費電力)が20?25W、全光束が1100?1650lmとされている。」

オ 甲5について
甲5には、図とともに、以下の事項が記載されている。
(5a)
「【0021】
上述した本実施形態のLEDランプの発光源モジュールは、放熱体2とランプコア11とを接合させた後に超音波溶接又は高周波溶接により一体化させ、放熱体2とランプコア11との間の熱伝導率を高めて放熱を迅速に行うことができる。」

(2-2)本件発明1について
ア 対比
本件発明1と甲1発明とを対比する。
(ア)
甲1発明の「バルブ本体1」は、「熱伝導性を有する材料としてのアルミニウムによって円筒状に形成されたもので、円筒一端面にLED発光体素子7が配設されており」、「円筒外周には口金部8が取り付けられている」(図3も参照)から、「バルブ本体1」は、「LED発光体素子7が配設されている円筒一端面から、口金部8が取り付けられている円筒外周に達する部位まで、アルミニウムによって円筒状に形成されたバルブ本体1の構造」(以下、「構造A」ともいう。)を備えているといえる。
(イ)
甲1発明の「バルブ本体1」は、「熱伝導性を有する材料としてのアルミニウムによって円筒状に形成されたもので」、「他の端面には第2ヒートシンク2を取り付けるためのネジ1aが形成され」ているから、当該「ネジ1a」は、バルブ本体1の端面に形成されてバルブ本体1と一体であるといえること、及び、「第2ヒートシンク2」は、「ネジ1aとの螺合によって当該バルブ本体1に着脱自在に取り付けられるようになっている」ことから、円筒一端面に配設されたLED発光体素子7が放出する熱は、バルブ本体1を経てバルブ本体1と一体である「ネジ1a」から「第2ヒートシンク2」に伝わるといえる。
このことから、甲1発明の「ネジ1a」は、放熱兼熱伝導性の機能を有しているといえるから、「バルブ本体1」の「他の端面に形成された放熱兼熱伝導性のネジ1a」といえる。
(ウ)
上記(ア)、(イ)及び図3を参照し、甲1発明の「構造A」及び「ネジ1a」以外の「バルブ本体1」の構造に着目すると、甲1発明の「バルブ本体1」は、「構造Aの部位よりも他の端面側であって他の端面まで、アルミニウムによって円筒状に形成されたバルブ本体1の構造」(以下、「構造B」ともいう。)を備えているといえる。
(エ)
甲1発明の「構造A」と、本件発明1の「アルミニウム製で口金に達する部位まで、順に、太い円柱状、遮光壁A、平坦部、遮光壁B、太い円柱状であり、遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造」とは、「アルミニウム製で口金に達する部位までの、発光ダイオードが搭載されている上部構造」である限りで共通する。
(オ)
甲1発明の「構造B」及び「バルブ本体1」の「他の端面に形成された放熱兼熱伝導性のネジ1a」と、本件発明1の「前記太い円柱状より細い円柱状であって短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1を有する下部構造」とは、「放熱兼熱伝導棒を有する下部構造」である限りで共通する。
(カ)
上記(エ)及び(オ)から、甲1発明の「構造A」、「構造B」及び「バルブ本体1」の「他の端面に形成された放熱兼熱伝導性のネジ1a」と、本件発明1の「アルミニウム製で口金に達する部位まで、順に、太い円柱状、遮光壁A、平坦部、遮光壁B、太い円柱状であり、遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造と、前記太い円柱状より細い円柱状であって短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1を有する下部構造とからなり、一体に連結されている光源支持体6」とは、「アルミニウム製で口金に達する部位までの、発光ダイオードが搭載されている上部構造と、放熱兼熱伝導棒を有する下部構造とからなり、一体に連結されている光源支持体」である限りで共通する。
(キ)
上記(イ)及び(カ)から、甲1発明の「構造A」、「構造B」及び「バルブ本体1」の「他の端面に形成された放熱兼熱伝導性のネジ1a」、並びに、「熱伝導性を有する材料によって放熱フィンを有した円錐台形状に形成されており、ネジ1aとの螺合によって当該バルブ本体1に着脱自在に取り付けられるようになっている、第2ヒートシンク2」と、本件発明1の「光源支持体6と、短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1で、口金7を介して中心部が空洞になっているアルミニウム製放熱台座8とが組み合わされており、アルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1の先端部が空洞部8-3の浅く侵入した位置になるよう組み合わされた構造」とは、「光源支持体と、放熱兼熱伝導棒で、熱伝導性を有する放熱台座とが組み合わされた構造」である限りで共通する。
(ク)
甲1発明の「前照灯に用いられるLEDバルブ」は、「LED発光体素子7」を備えるものであり、本件発明1の「発光ダイオードを用いた照明灯」に相当する。

以上から、本件発明1と甲1発明との一致点及び相違点は、以下のとおりである。
<一致点>
「アルミニウム製で口金に達する部位までの、発光ダイオードが搭載されている上部構造と、放熱兼熱伝導棒を有する下部構造とからなり、一体に連結されている光源支持体と、放熱兼熱伝導棒で、熱伝導性を有する放熱台座とが組み合わされた構造である、発光ダイオードを用いた照明灯。」
<相違点1>
本件発明1では、
「アルミニウム製で口金に達する部位まで、順に、太い円柱状、遮光壁A、平坦部、遮光壁B、太い円柱状であり、遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造と、前記太い円柱状より細い円柱状であって短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1を有する下部構造とからなり、一体に連結されている光源支持体6と、短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1で、口金7を介して中心部が空洞になっているアルミニウム製放熱台座8とが組み合わされており、アルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1の先端部が空洞部8-3の浅く侵入した位置になるよう組み合わされた構造であ」るのに対して、
甲1発明では、
「熱伝導性を有する材料としてのアルミニウムによって円筒状に形成されたもので、円筒一端面にLED発光体素子7が配設されており、他の端面には第2ヒートシンク2を取り付けるためのネジ1aが形成され、円筒外周には口金部8が取り付けられているとともに、円筒内部にはLED発光体素子7の配線基板が配されている、バルブ本体1と、
熱伝導性を有する材料によって放熱フィンを有した円錐台形状に形成されており、ネジ1aとの螺合によって当該バルブ本体1に着脱自在に取り付けられるようになっている、第2ヒートシンク2と、
バルブ本体1と同様に、熱伝導性を有する材料によって形成され、バルブ本体1におけるLED発光体素子7の配設側に設けられる支柱5と、
バルブ本体1及び支柱5と同様に、熱伝導性を有する材料によって形成され、支柱5を介してバルブ本体1と連結される反射部材4と、
熱伝導性を有する材料によって放熱フィンを有した円柱形状に形成されており、反射部材4に取り付けられる第1ヒートシンク3と、を備えている」点。
<相違点2>
本件発明1は、「アルミニウム製の光源支持体6の放熱とアルミニウム製放熱台座8の放熱と放熱台座の空洞部8-3の空気の対流で冷却することにより、発光ダイオードからの発熱を逃がす」のに対して、甲1発明は、そのように特定されていない点。

イ 判断
相違点1について検討する。
(ア)
上記相違点1に係る本件発明1の構成の「アルミニウム製で口金に達する部位まで、順に、太い円柱状、遮光壁A、平坦部、遮光壁B、太い円柱状であり、遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造」及び「アルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1の先端部が空洞部8-3の浅く侵入した位置になる」構造は、いずれも、甲2?甲5に記載されていない。
したがって、甲1発明に甲2?甲5に記載の技術事項を適用し得たとしても、上記相違点1に係る本件発明1の構成に到るものではない。
また、他に、これらの構造を含む上記構成が公知ないし周知であるという根拠も存在していない。
(イ)
よって、上記相違点1に係る本件発明1の構成を想到することは、甲1発明及び甲2?甲5に記載の技術事項に基いて当業者が容易になし得たとはいえない。
(ウ)
以上から、他の相違点について検討するまでもなく、本件発明1は、甲1発明及び甲2?甲5に記載の技術事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

ウ 特許異議申立人の主張について
特許異議申立人は、特許異議申立書において、「甲1発明における『反射部材4』は、本件特許発明の『遮光壁A』に相当し、同様に『バルブ本体の一端部のLED7の配線基板(段落0024)』は『遮光壁B』に相当し、『バルブ本体の一端面』は『平坦部』に相当し、『バルブ本体の一端部のLED7の配線基板は、『遮光壁B』と『半導体基板4』の両方の機能を有し、」と主張しているが、甲1発明では、「円筒内部にはLED発光体素子7の配線基板が配されている」から、「配線基板」は、光を遮光する遮光壁の機能を備えているとはいえないし、甲1発明の「バルブ本体の一端面(「LED発光体素子7が配設され」ている「円筒一端面」)は、上記相違点1に係る本件発明1の構成の「遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部」であるとはいえないから、当該主張は採用できない。

(2-3)本件発明2及び3について
本件発明2及び3は、本件発明1を直接又は間接的に引用するものであるから、上記(2-2)で述べたのと同様に、甲1発明及び甲2?甲5に記載の技術事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

第4 むすび
以上のとおりであるから、取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由によっては、本件請求項1?3に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1?3に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
請求項4?7に係る特許は、訂正により、削除されたため、本件特許の請求項4?7に対して、特許異議申立人がした特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミニウム製で口金に達する部位まで、順に、太い円柱状、遮光壁A、平坦部、遮光壁B、太い円柱状であり、遮光壁Aと遮光壁Bを形成するように作られた平坦部に、発光ダイオードが搭載されている半導体基板を固着したアルミニウム板を直接固定した上部構造と、前記太い円柱状より細い円柱状であって短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1を有する下部構造とからなり、一体に連結されている光源支持体6と、短いアルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1で、口金7を介して中心部が空洞になっているアルミニウム製放熱台座8とが組み合わされており、アルミニウム製の放熱兼熱伝導棒6-1の先端部が空洞部8-3の浅く侵入した位置になるよう組み合わされた構造であり、アルミニウム製の光源支持体6の放熱とアルミニウム製放熱台座8の放熱と放熱台座の空洞部8-3の空気の対流で冷却することにより、発光ダイオードからの発熱を逃がすことを特徴とする発光ダイオードを用いた照明灯。
【請求項2】
前記光源支持体6の上部構造のアルミニウム表面に放熱用の溝若しくは放熱用フィンを設け、かつ、放熱用のフィン8-1が外周に設けられ、且つ中心部が空洞になっている放熱台座8の空洞部が円柱状若しくは角柱状である請求項1の発光ダイオードを用いた照明灯。
【請求項3】
前記アルミニウム製放熱台座8の空洞部8-3が円柱状若しくは角柱状であって、空洞部に耐水性のモータにより駆動されるファンを装備した請求項1又は2に記載された発光ダイオードを用いた照明灯。
【請求項4】
(削除)
【請求項5】
(削除)
【請求項6】
(削除)
【請求項7】
(削除)
【図面】









 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2017-04-21 
出願番号 特願2013-88950(P2013-88950)
審決分類 P 1 651・ 537- YAA (F21V)
P 1 651・ 121- YAA (F21V)
最終処分 維持  
前審関与審査官 米山 毅  
特許庁審判長 氏原 康宏
特許庁審判官 尾崎 和寛
出口 昌哉
登録日 2015-12-04 
登録番号 特許第5846691号(P5846691)
権利者 株式会社日本コーティング
発明の名称 発光ダイオードを用いた照明灯及び車両用前照灯  
代理人 中野 修身  
代理人 中野 修身  

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