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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する C08G |
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管理番号 | 1329379 |
審判番号 | 訂正2017-390023 |
総通号数 | 212 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2017-08-25 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2017-03-27 |
確定日 | 2017-06-09 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6032893号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第6032893号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔13-42〕について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件特許第6032893号は、2009年9月8日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2008年9月8日 米国)を国際出願日として出願したものであって、平成28年11月4日にその特許権の設定登録がされ、その後、平成29年3月27日付け(受理日:同月28日)で本件審判が請求されたものである。 第2 請求の趣旨 本件審判の請求の趣旨は、本件特許の願書に添付した特許請求の範囲を、審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、請求項13ないし42からなる一群の請求項ごとに訂正することを求めるものであり、その訂正の内容は次の訂正事項1のとおりである。 (訂正事項1) 特許請求の範囲の請求項13に「式(Y-A-Y)_(n)を有する連鎖移動剤」と記載されているのを、「式Y-A-(Y)_(n)を有する連鎖移動剤」に訂正する(請求項13の記載を引用する請求項14ないし42も同様に訂正する。) 第3 当審の判断 (1)訂正の目的について ア 訂正前の請求項13の「P^(1)は、式T-Y-A-(Y-T)_(n)を有し、式(Y-A-Y)_(n)を有する連鎖移動剤から誘導され、」との記載は、連鎖移動剤においてYが2n個、Aがn個存在するのに対して、P^(1)においてYがn+1個、Aが1個存在することを意味するので、連鎖移動剤と、それから誘導されるP^(1)とは、Y及びAの数において整合しない。 そうすると、訂正前の請求項13には、誤記が存在することは明らかである。 イ 訂正前の本件特許の願書に添付した明細書又は特許請求の範囲には、連鎖移動剤の式について、「Y-A-(Y)_(n)」と記載されている(請求項37、請求項38、段落【0052】、【0230】など。)。 訂正前の請求項13の連鎖移動剤を、「式(Y-A-Y)_(n)」ではなく「式Y-A-(Y)_(n)」であると解すれば、連鎖移動剤とP^(1)においては、いずれもYがn+1個、Aが1個存在しており、Y及びAの数において整合するから、訂正前の請求項13の「式(Y-A-Y)_(n)を有する連鎖移動剤」は、「式Y-A-(Y)_(n)を有する連鎖移動剤」の誤記であることは明らかである。 ウ したがって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤記の訂正を目的とするものである。 (2)新規事項の有無について 本件特許の願書に最初に添付した明細書又は特許請求の範囲には、連鎖移動剤の式について、「Y-A-(Y)_(n)」と記載されている(請求項2、段落【0052】、【0230】など。)。 したがって、訂正事項1は、本件特許の願書に最初に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてしたものであり、特許法第126条第5項に規定する要件に適合する。 (3)特許請求の範囲の拡張又は変更の存否について 上記(1)のとおり、訂正事項1は、誤記の訂正を目的とするものであって、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するするものではないことは明らかである。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第6項の規定に適合する。 (4)一群の請求項について 訂正前の請求項13ないし42は、請求項14ないし42が訂正の請求の対象である請求項13の記載を引用する関係にあり、一群の請求項に該当するものである。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第3項の規定に適合する。 (5)独立特許要件について 訂正後の請求項13ないし42に係る発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第7項の規定に適合する。 第4 むすび 以上のとおり、本件審判請求による訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第3項及び第5項ないし第7項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 エポキシド-CO_(2)コポリマーを含む、脂肪族ポリカーボネートポリオール組成物であって、前記コポリマーが、 400と20,000との間のMnを有し、 90%を超えるカーボネート結合を有し、そして 少なくとも98%の末端基がヒドロキシル基である ことを特徴とする組成物。 【請求項2】 92%を超えるカーボネート結合を含む、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項3】 95%を超えるカーボネート結合を含む、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項4】 97%を超えるカーボネート結合を含む、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項5】 99%を超えるカーボネート結合を含む、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項6】 500と5000g/molとの間のMnを有する、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項7】 800と4,000g/molとの間のMnを有する、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項8】 1,000と3,000g/molとの間のMnを有する、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項9】 1,000g/molのMnを有する、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項10】 2,000g/molのMnを有する、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項11】 4,000g/molのMnを有する、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項12】 8,000g/molのMnを有する、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項13】 P^(1)およびP^(2)と表されたポリマー鎖を含む、請求項1に記載のポリカーボネートポリオール組成物であって、 P^(1)は、式T-Y-A-(Y-T)_(n)を有し、式Y-A-(Y)_(n)を有する連鎖移動剤から誘導され、Yが以下で定義されるとおりであり、そしてP^(2)は、 【化123】 からなる群から選択される式を有し、 各-Tは、 【化122】 (式中、 Eは、場合によって置換されている、エポキシド由来のC_(2)単位であり、Eは、1種類のエポキシド由来の、または2つ以上の種類のエポキシドの混合物由来のモノマー単位を表し得、 pは、5から10,000の範囲である) からなる群から独立して選択される式を有するポリカーボネート鎖であり、 各-Y基は、独立して、エポキシドCO_(2)コポリマーの鎖成長を開始することが可能な官能基であり、-OH、-C(O)OH、-C(OR^(y))OH、-OC(R^(y))OH、-NHR^(y)、-NHC(O)R^(y)、-NHC=NR^(y);-NR^(y)C=NH;-NR^(y)C(NR^(y)_(2))=NH;-NHC(NR^(y)_(2))=NR^(y);-NHC(O)OR^(y)、-NHC(O)NR^(y)_(2);-C(O)NHR^(y)、-C(S)NHR^(y)、-OC(O)NHR^(y)、-OC(S)NHR^(y)、-SH、-C(O)SH、-B(OR^(y))OH、-P(O)_(a)(R^(y))_(b)(OR^(y))_(c)(O)_(d)H、-OP(O)_(a)(R^(y))_(b)(OR^(y))_(c)(O)_(d)H、-N(R^(y))OH、-ON(R^(y))H;=NOH、=NN(R^(y))Hからなる群から選択され、R^(y)は、出現するたびに、独立して-Hであるか、または、C_(1?20)脂肪族、C_(1?20)ヘテロ脂肪族、3から12員の複素環、および6から12員のアリールからなる群から選択される、場合によって置換されているラジカルであり、aおよびbは、それぞれ独立して、0または1であり、cは0、1または2であり、dは、0または1であり、a、bおよびcの和は1または2であり、ここで上記官能基のいずれかにおいて結合している酸性の水素原子は、金属原子または有機カチオンで置き換えられていてもよく、そして、各Y基は、同じでも異なっていてもよく、 -A-は、共有結合または多価の部分であり、 Xは、ハロゲン原子、アジド、エステル基、エーテル基またはスルホン酸エステル基を含む、1つのみのポリマー鎖を開始することが可能なアニオンの結合型であり、そして nは、1と10との間の整数(1および10を含む)であり、 ここで、P^(1)ポリマー鎖のP^(2)ポリマー鎖に対する比率が、20:1を超える、 ポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項14】 P^(1)ポリマー鎖のP^(2)ポリマー鎖に対する比率が、40:1を超える、請求項13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項15】 P^(1)ポリマー鎖のP^(2)ポリマー鎖に対する比率が、100:1を超える、請求項13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項16】 式: 【化124】 を有する、P^(1a)と表されたポリマー鎖をさらに含む、請求項13から15のいずれか一項に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項17】 P^(1)ポリマー鎖の、P^(1a)ポリマー鎖に対する比率が、20:1を超える、請求項16に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項18】 各Eが、 【化125】 (式中、R^(21)、R^(22)、R^(23)およびR^(24)は、それぞれ独立して、-H、ならびにC_(1?30)脂肪族、C_(6?14)アリール、3から12員の複素環、および5から12員のヘテロアリールから選択される、場合によって置換されている基からなる群から選択され、R^(21)、R^(22)、R^(23)およびR^(24)のうちの任意の2つ以上が、介在する原子と一緒になって、1つまたは複数のヘテロ原子を場合によって含有する、1つまたは複数の場合によって置換されている3から12員の環を形成することができる) である、請求項13から15のいずれか一項に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項19】 -E-が、 【化126】 およびこれらのうちの任意の2つ以上の混合物からなる群から選択される、請求項18に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項20】 -E-が、エチレンオキシド由来の-CH_(2)CH_(2)-単位を主に含むか、または、-E-が、プロピレンオキシド由来の-CH_(2)CH(CH_(3))-基を主に含む、請求項18に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項21】 -E-が、エチレンオキシド由来の単位を、他のエポキシド由来のより複雑な-E-基の量と組合せて含む、請求項18に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項22】 -E-が、プロピレンオキシド由来の-CH_(2)CH(CH_(3))-基を含む、請求項18に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項23】 -E-が、プロピレンオキシド由来の単位を、-E-基由来のエチレンオキシドと組み合せて含む、請求項18に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項24】 -E-が、プロピレンオキシド由来の単位を、他のエポキシド由来のより複雑な-E-基のより少ない量と組み合せて含む、請求項18に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項25】 -E-が、プロピレンオキシド由来の単位を、グリシジルエステル由来の単位と組み合せて含む、請求項18に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項26】 -E-が、プロピレンオキシド由来の単位を、グリシジルエーテル由来の単位と組み合せて含む、請求項18に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項27】 -E-が、プロピレンオキシド由来の単位を、C_(6?30)アルファオレフィンのエポキシド由来の単位と組み合せて含む、請求項18に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項28】 P^(1)型の鎖が、式: 【化127】 (式中、各zは、独立して0または1である) を有する、請求項13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項29】 P^(1)型の鎖が、式: 【化128】 を有する、請求項13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項30】 P^(1)型の鎖が、式: 【化129】 を有する、請求項13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項31】 P^(1)型の鎖が、式: 【化130】 (式中、各zは、独立して0または1である) を有する、請求項13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項32】 -A-が、ポリオレフィン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリカーボネートポリエーテルおよびポリオキシメチレンからなる群から選択されるポリマー鎖またはオリゴマーを含む、請求項13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項33】 -A-が、糖アルコール、炭水化物、糖類、多糖、デンプン、デンプン誘導体、リグニン、リグナン、部分的に加水分解したトリグリセリド、およびこれらの物質のうちの任意の誘導体からなる群から選択される化合物由来の骨格を含む、請求項13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項34】 前記ポリカーボネートポリオールの末端基の少なくとも99%がOH基である、請求項1または13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項35】 前記ポリカーボネートポリオールのPDIが、1.6未満である、請求項1または13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項36】 前記ポリカーボネートポリオールのPDIが、1.2未満である、請求項1または13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項37】 前記Y-A-(Y)_(n)部分が、多価アルコール、ポリカルボン酸、またはヒドロキシ酸から選択される連鎖移動剤から誘導される、請求項1または13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項38】 前記Y-A-(Y)_(n)部分が、連鎖移動剤から誘導され、少なくとも一つのY基がカルボン酸であり、一つ以上のさらなるY基が-OHである、請求項1または13に記載のポリカーボネートポリオール組成物。 【請求項39】 1つまたは複数のイソシアネートと、請求項1から15のいずれか一項に記載の脂肪族ポリカーボネートポリオールとの反応により形成されるポリウレタン組成物。 【請求項40】 請求項1から15のいずれか一項に記載の脂肪族ポリカーボネートポリオール組成物を含む製造品。 【請求項41】 請求項39に記載のポリウレタン組成物を含む製造品。 【請求項42】 フォームまたはコーティング剤を含む、請求項39に記載のポリウレタン組成物。 【請求項43】 高いパーセンテージの-OH末端基を有する脂肪族ポリカーボネートポリオールの合成のための重合処方物であって、前記処方物は、 式L_(p)-M-(L_(I))_(m)を有する金属錯体;および エポキシドとCO_(2)との共重合を開始することが可能な複数の部位を有する連鎖移動剤を含み、 ここで、L_(p)は永久配位子セットであり、Mは金属原子であり、そしてL_(I)は、重合開始剤である配位子であり、そしてmは0および2の間(0および2を含む)の整数であって存在する開始配位子の数を表し; ここで、Lp-Mは、以下からなる群から選択される式を有し; 【化112A】 (式中、 Qは、出現するたびに、独立して、OまたはSであり、 R^(1)およびR^(1’)は、独立して、-H、場合によって置換されているC_(1)からC_(12)の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環およびR^(21)からなる群から選択され、 R^(2)およびR^(2’)は、独立して、-H、場合によって置換されているC_(1)からC_(12)の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環、R^(14)、R^(20)およびR^(21)からなる群から選択され、 R^(3)およびR^(3’)は、独立して、-H、場合によって置換されているC_(1)からC_(12)の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環およびR^(21)からなる群から選択され、 【化5】 は、共有結合で2個の窒素原子を結合している、場合によって置換されている部分を表し、 ここで、[R^(2’)およびR^(3’)]、[R^(2)およびR^(3)]、[R^(1)およびR^(2)]ならびに[R1’およびR^(2’)]のいずれかは、場合によって、介在する原子と一緒になって、1つまたは複数の環を形成してもよく、この環は、R^(14)、R^(20)およびR^(21)から選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよく、そしてここで、 R^(14)は、出現するたびに、独立して、ハロゲン、場合によって置換されているC_(1)からC_(12)の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環、-OR^(10);-OC(O)R^(13);-OC(O)OR^(13);-OC(O)NR^(11)R^(12);-CN;-CNO;-C(R^(13))_(z)H_((3?z));-C(O)R^(13);-C(O)OR^(13);-C(O)NR^(11)R^(12);-NR^(11)R^(12);-NR^(11)C(O)R^(13);-NR^(11)C(O)OR^(13);-NR^(11)SO_(2)R^(13);-N^(+)R^(11)R^(12)R^(13)X^(-);-P^(+)(R^(11))_(3)X^(-);-P(R^(11))_(3)=N^(+)=P(R^(11))_(3)X^(-);-As^(+)R^(11)R^(12)R^(13)X^(-);-NCO;-N_(3);-NO_(2);-S(O)_(x)R^(13);および-SO_(2)NR^(11)R^(12)からなる群から選択され、 R^(20)は、出現するたびに、独立して、ハロゲン;-OR^(10);-OC(O)R^(13);-OC(O)OR^(13);-N^(+)(R^(11))_(3)X^(-);-P^(+)(R^(11))_(3)X^(-);-P(R^(11))_(3)=N^(+)=P(R^(11))_(3)X^(-);-As^(+)R^(11)R^(12)R^(13)X^(-);-OC(O)NR^(11)R^(12);-CN;-CNO;-C(O)R^(13);-C(O)OR^(13);-C(O)NR^(11)R^(12);-C(R^(13))_(z)H_((3-z));-NR^(11)R^(12);-NR^(11)C(O)R^(13);-NR^(11)C(O)OR^(13);-NCO;-NR^(11)SO_(2)R^(13);-S(O)_(x)R^(13);-S(O)_(2)NR^(11)R^(12);-NO_(2);-N_(3);および-Si(R^(13))_((3?z))[(CH_(2))_(k)R^(14)]_(z)からなる群から選択され、 R^(21)は、出現するたびに、独立して、-(CH_(2))_(k)R^(20)、-(CH_(2))_(k)-Z’’-(CH_(2))_(k)R^(20)、-C(R^(17))_(z)H_((3?z))、-(CH_(2))_(k)C(R^(17))_(z)H_((3?z))、-(CH_(2))_(m)-Z’’-(CH_(2))_(m)C(R^(17))_(z)H_((3?z))、-(CH_(2))_(k)-Z’’-R^(16)からなる群から選択され、 X^(-)は、任意のアニオンであり、 Z’’は、-(CH=CH)_(a)-;-(CH≡CH)_(a)-;-C(O)-;-C(=NOR^(11))-;-C(=NNR^(11)R^(12))-;-O-;-OC(O)-;-C(O)O-;-OC(O)O-;-N(R^(11))-;-N(C(O)R^(13))-;-C(O)NR^(13)-;-N(C(O)R^(13))O-;-NR^(13)C(O)R^(13)N-;-S(O)_(x)-;ポリエーテルおよびポリアミンからなる群から選択される、二価のリンカーであり、 R^(10)は、出現するたびに、独立して、-H、場合によって置換されているC_(1?12)脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環、-S(O)_(2)R^(13)、-Si(R^(15))_(3)、-C(O)R^(13)およびヒドロキシル保護基からなる群から選択され、 R^(11)およびR^(12)は、出現するたびに、独立して、-H、場合によって置換されているC_(1)からC_(12)の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環、場合によって置換されている3から14員の複素環からなる群から選択され、2つ以上のR^(11)またはR^(12)基は、場合によって、介在する原子と一緒になって、場合によって置換されている3から10員の環を形成することができ、 R^(13)は、出現するたびに、独立して、-H、場合によって置換されているC_(1)からC_(12)の脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環および場合によって置換されている3から14員の複素環からなる群から選択され、同じ分子上の2つ以上のR^(13)基は、場合によって、一緒になって、環を形成してもよく、 R^(15)は、出現するたびに、独立して、場合によって置換されているC_(1?12)脂肪族、場合によって置換されている3から14員の炭素環および場合によって置換されている3から14員の複素環からなる群から選択され、 aは、1、2、3または4であり、 kは、独立して、出現するたびに、1から8の整数(1と8を含む)であり、 mは、0または1から8の整数(1と8を含む)であり、 xは、0、1または2であり、そして zは、1、2または3である) ここで、該連鎖移動剤と該金属錯体は、50:1?500:1の範囲、500:1?1000:1の範囲または1000:1を超える範囲のモル比で存在し、 前記連鎖移動剤が、構造Y-A-(Y)_(n) (式中、 各-Y基は、独立して、エポキシドCO_(2)コポリマーの鎖成長を開始することが可能な官能基であり、各Y基は、同じでも異なっていてもよく、 -A-は、共有結合または多価の部分であり、そして nは、1と10との間の整数(1および10を含む)である) を有し、 ここで、前記脂肪族ポリカーボネートポリオールが、400g/molと20,000g/molの間の平均分子量数を有し、そして、末端基の少なくとも98%が、ヒドロキシル基である、 重合処方物。 【請求項44】 前記メタロサレネート金属錯体が、コバルトサレン錯体である、請求項43に記載の重合処方物。 【請求項45】 高いパーセンテージの-OH末端基を有する脂肪族ポリカーボネートポリオールを合成するための方法であって、 a)二酸化炭素の存在下で、1つまたは複数のエポキシドを含む反応混合物を、請求項43に記載の重合処方物と接触させるステップであって、金属錯体のエポキシドに対するモル比が、1:100と1:1,000,000との間である、ステップ; b)所望の分子量の脂肪族ポリカーボネートポリオールが形成されるまで、重合反応を進行させるステップであって、前記脂肪族ポリカーボネートポリオール組成物中、末端基の少なくとも98%がヒドロキシル基であり、そして、ここで、前記脂肪族ポリカーボネートポリオールが、400と20,000の間の平均分子量数を有する、ステップ;および c)重合を終了させるステップ を含む方法。 【請求項46】 形成された前記ポリカーボネートポリオールの末端基の少なくとも99%が、OH基である、請求項45に記載の方法。 【請求項47】 前記反応混合物中の少なくとも50%のエポキシドが脂肪族ポリカーボネートポリオールへと変換される、請求項45に記載の方法。 【請求項48】 連鎖移動剤の金属錯体に対するモル比が、1000:1より大きい、請求項45に記載の方法。 【請求項49】 形成された前記ポリカーボネートポリオールのPDIが、1.6未満である、請求項45に記載の方法。 【請求項50】 形成された前記ポリカーボネートポリオールのPDIが、1.2未満である、請求項45に記載の方法。 【請求項51】 前記金属錯体により形成された結合の80%超が、カーボネート結合である、請求項45に記載の方法。 【請求項52】 前記金属錯体により形成された結合の90%超が、カーボネート結合である、請求項45に記載の方法。 【請求項53】 前記金属錯体により形成された結合の95%超がカーボネート結合である、請求項45に記載の方法。 【請求項54】 前記エポキシドが、プロピレンオキシドを含む、請求項45に記載の方法。 【請求項55】 前記ポリカーボネートポリオールの頭-尾比率が、80%を超える、請求項54に記載の方法。 【請求項56】 前記ポリカーボネートポリオールの頭-尾比率が、90%を超える、請求項54に記載の方法。 【請求項57】 前記ポリカーボネートポリオールの頭-尾比率が、95%を超える、請求項54に記載の方法。 【請求項58】 5%未満の環状カーボネートが形成される、請求項45に記載の方法。 【請求項59】 前記反応混合物がさらに連鎖移動剤を含み、前記連鎖移動剤が、水、多価アルコール、ポリ酸、ヒドロキシ酸、第一級アミン、ポリアミン、アミノアルコール、アミノ酸、アルデヒド水和物、ケトン水和物、ホルムアルデヒド、多価チオール、ヒドロキシチオール、アミノチオールおよびメルカプト酸、ボロン酸、ならびにこれらのうちの任意の2つ以上の混合物からなる群から選択される、請求項45に記載の方法。 【請求項60】 前記反応混合物がさらに連鎖移動剤を含み、前記連鎖移動剤が、水、多価アルコール、ポリ酸およびヒドロキシ酸、ならびにこれらのうちの任意の2つ以上の混合物からなる群から選択される、請求項45に記載の方法。 【請求項61】 1%未満の環状カーボネートが形成される、請求項45に記載の方法。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2017-05-12 |
結審通知日 | 2017-05-16 |
審決日 | 2017-06-01 |
出願番号 | 特願2011-526270(P2011-526270) |
審決分類 |
P
1
41・
852-
Y
(C08G)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 藤井 勲 |
特許庁審判長 |
加藤 友也 |
特許庁審判官 |
大島 祥吾 藤原 浩子 |
登録日 | 2016-11-04 |
登録番号 | 特許第6032893号(P6032893) |
発明の名称 | ポリカーボネートポリオール組成物および方法 |
代理人 | 山本 健策 |
代理人 | 飯田 貴敏 |
代理人 | 森下 夏樹 |
代理人 | 山本 秀策 |
代理人 | 石川 大輔 |
代理人 | 森下 夏樹 |
代理人 | 山本 健策 |
代理人 | 石川 大輔 |
代理人 | 飯田 貴敏 |
代理人 | 山本 秀策 |