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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する A63F
管理番号 1330355
審判番号 訂正2017-390028  
総通号数 213 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-09-29 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2017-04-19 
確定日 2017-06-12 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6078128号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第6078128号の明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲及び図面のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件訂正審判の請求に係る特許第6078128号(以下、「本件特許」という。)は、平成19年9月28日に出願した特願2007-254559号の一部を平成25年4月26日に特願2013-93192号として新たな特許出願とし、そのまた一部を平成27年9月4日に特願2015-175026号として新たな特許出願としたものであって、、平成29年1月20日に特許権の設定登録がなされ、平成29年4月19日に本件訂正審判の請求がなされたものである。

第2 請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は、本件特許の明細書、特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。

第3 訂正事項
1 訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に
「 前記発光手段と前記レンズ部材との間に配され、前記発光手段からの光を前記レンズ部材に照射させるとともに、前記発光手段の視認防止を図る拡散部材と、
前記装飾部材とは異なる第2装飾部材と、
前記第2装飾部材とは異なる第3装飾部材と、
前記第2装飾部材を光により装飾する第2発光手段と、
前記第2発光手段を実装した発光手段取付基板と、
前記発光手段取付基板の裏側に配設された絶縁体と、を備え、」
と記載されているのを、
「 前記発光手段と前記レンズ部材との間に配され、前記発光手段からの光を前記レンズ部材に照射させるとともに、前記発光手段の視認防止を図る拡散部材と、からなり、
前記遊技機は、
前記装飾部材とは異なる第2装飾部材と、
前記第2装飾部材とは異なる第3装飾部材と、
前記第2装飾部材を光により装飾する第2発光手段と、
前記第2発光手段を実装した発光手段取付基板と、
前記発光手段取付基板の裏側に配設された絶縁体と、をさらに備え、」
に訂正する(下線部は訂正箇所を表す。以下、同様。)。

2 訂正事項2
明細書の段落【0007】に、
「前記発光手段からの光を前記レンズ部材に照射させるとともに、前記発光手段の視認防止を図る拡散部材と、前記装飾部材とは異なる第2装飾部材と、前記第2装飾部材とは異なる第3装飾部材と、前記第2装飾部材を光により装飾する第2発光手段と、前記第2発光手段を実装した発光手段取付基板と、前記発光手段取付基板の裏側に配設された絶縁体と、を備え、」
と記載されているのを、
「前記発光手段からの光を前記レンズ部材に照射させるとともに、前記発光手段の視認防止を図る拡散部材と、からなり、前記遊技機は、前記装飾部材とは異なる第2装飾部材と、前記第2装飾部材とは異なる第3装飾部材と、前記第2装飾部材を光により装飾する第2発光手段と、前記第2発光手段を実装した発光手段取付基板と、前記発光手段取付基板の裏側に配設された絶縁体と、をさらに備え、」
に訂正する。

第4 当審の判断
1 訂正事項1について
(1)訂正の目的について
訂正前の請求項1には、「装飾部材」が「第2装飾部材」と「第3装飾部材」を備えていると記載している一方で、「前記装飾部材とは異なる第2装飾部材」、「前記第2装飾部材とは異なる第3装飾部材」と記載されているため、訂正前の請求項1の「装飾部材」が、「第2装飾部材」と「第3装飾部材」とを含めて捉えるべきか否か不明瞭な記載となっている。
これに対して、訂正後の請求項1では、「装飾部材」と、「第2装飾部材」及び「第3装飾部材」とが異なる部材である旨を明らかにすることによって、不明瞭な記載を正すものであるから、当該訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

(2)新規事項の追加、特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について
本件特許の願書に添付した明細書(以下、本件特許の願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面を「本件特許明細書等」という。)の段落【0033】には「第二の装飾ユニット40は、本実施例では、ベース部材41、レンズ部材42、拡散シート43、グラデーションシート44、LED基板45、基板取付部材46から構成されている。」、段落【0040】には「拡散シート43は、レンズ部材42の正面視形状と略同一の薄肉状に形成し、レンズ部材42へLED基板45に配した図示しないLEDからの光が均等に照射されるようにするためのものであり、このシート43によりLED素子が視認されることを防止でき、装飾効果の向上を図ることができる。」、段落【0043】には「LED基板45には、所定のLEDが複数個実装されており、LEDはレンズ部材42によって構成される各文字及びたこの図柄に対応して配置されている。」と、それぞれ、記載され、本件特許明細書等の図23及び図24には、LED基板45の前方にレンズ部材42が配されること、及び、LED基板45とレンズ部材42との間に拡散シート43が配されることが示されている。
ここで、本件特許明細書等の「第二の装飾ユニット40」、「LED基板45」、「レンズ部材42」及び「拡散シート43」は、それぞれ、請求項1の「装飾部材」、「発光手段」、「レンズ部材」及び「拡散部材」に相当するから、本件特許明細書等には、装飾部材は、発光手段と、前記発光手段の前方に配されるレンズ部材と、前記発光手段と前記レンズ部材との間に配され、前記発光手段からの光を前記レンズ部材に照射させるとともに、前記発光手段の視認防止を図る拡散部材と、からなることが開示されているといえる。
したがって、「前記装飾部材は、・・・、からなり、」の記載は、本件特許明細書等の段落【0033】、【0040】、【0043】、及び図23、図24に基づくものである。
また、本件特許明細書等の段落【0017】には「装飾ユニットは、例えば本実施例では、第一の装飾ユニット33と第二の装飾ユニット40とし、図3乃至図6に示すように、遊技盤ベース7の背面側に着脱可能に取り付けられている。・・・そして、前記背面板14の前面所定位置には第一の装飾ユニット33が着脱可能に取り付けられ、枠部12の貫通孔13の上方領域には第二の装飾ユニット40が着脱可能に取り付けられている。・・・」、段落【0018】には「第一の装飾ユニット33は、所定形状に形成した装飾部材34と、装飾部材34を光により装飾する発光手段35aと、装飾部材34の裏側に配設するとともに、発光手段35aから発光された光を装飾部材34の方向へと反射させる反射面部(リフレクタともいう。)37で構成されている。」、段落【0020】には「また、本実施例では、この装飾部材34は、略中央位置で左右に二つに分かれる分離構成(右側部材34a,左側部材34b)としている。図7中で、縦線HLで示す直線が、右側部材34a,左側部材34bの突き合わせ面である。また、所定位置には、前面から背面にわたって貫通する複数個の取付孔部34c,34c…が設けられており、それぞれの取付孔部34cには、所定の文字をデザイン化した複数の凸部34d,34d…が着脱可能に嵌め込まれて装飾部材34の前面に文字デザインが突状に施されている。本実施例では、「T」「S」「U」「B」「O」のそれぞれの文字を有する凸部34dが、その短尺円筒状突起34eを前記取付孔部34cに嵌め込んで装飾部材34の前面に「TSUBO(つぼ)」の文字を設けている。そして、その背面側(凹面空間34g)には、後述する発光手段35a、シート36を着脱可能に挿通するとともに、反射面部37とネジ50を介して固定する二つの棒状の突起34f,34fが間隔をあけて設けられている。突起34f,34fには、その先端から内方に向けて前記ネジ50が螺合可能なネジ孔が設けられている。」、段落【0021】には「発光手段35aは、反射面部37に向けて光を放つように装飾部材34の背面に着脱可能に配設されている。具体的には、反射面部37方向に向けて複数個配設されている、例えば本実施例ではLED(Light Emitting Diode 発光ダイオード)が想定されており、この発光手段35a,35a…を多角形板状(本実施例では八角形の薄板)の発光手段取付基板(LED基板)35bに備え、装飾部材34の凹面状の背面空間34gに収容している。・・・」、段落【0022】には「また、本実施例では、図12及び図13に示すように、発光手段35aと反射面部37との間に、発光手段35aからの光を透過させるとともに、発光手段35aからの静電ノイズが反射面部37へ飛来するのを防止する透明樹脂製のシート36を備えている。」、段落【0023】には「このシート36は、例えばポリカーボネート製の透明樹脂にて、前記LED基板35bと略同一の正面視形状(本実施例では正面視八角形の薄板状)の薄肉シートに形成されている。なお、このシート36は、絶縁体であれば何れの材料を用いることも可能である。・・・」と、それぞれ、記載され、本件特許明細書等の図3-6には、第一の装飾ユニット33と第二の装飾ユニット40が、それぞれ、別々に遊技盤ベース7に取り付けられていることが、図7には、装飾部材34は、右側部材34aと左側部材34bの分離構成を有し、前面に凸部34dを設けていることが、図12及び図13には、装飾部材34の背面側に発光手段35a、発光手段取付基板35bを、そのさらに背面側にシート36を備えていることが、それぞれ、示されている。
ここで、本件特許明細書等の「第二の装飾ユニット40」、「右側部材34a、左側部材34b」、「凸部34d」、「発光手段35a」、「発光手段取付基板35b」及び「シート36」は、それぞれ、請求項1の「装飾部材」、「第2装飾部材」、「第3装飾部材」、「第2発光手段」、「発光手段取付基板」及び「絶縁体」に相当し、本件特許明細書等の「遊技盤ベース7」は遊技機に設けられていることは明らかであるから、本件特許明細書等には、遊技機は、装飾部材とは異なる第2装飾部材と、前記第2装飾部材とは異なる第3装飾部材と、前記第2装飾部材を光により装飾する第2発光手段と、前記第2発光手段を実装した発光手段取付基板と、前記発光手段取付基板の裏側に配設された絶縁体と、を備えていることが開示されているといえる。
したがって、「前記遊技機は、・・・第2装飾部材と、・・・第3装飾部材と、・・・と、をさらに備え、」の記載は、本件特許明細書等の段落【0017】、【0018】、【0020】?【0023】、及び図3?6、図7、図12、図13に基づくものである。
以上のことから、訂正事項1は、本件特許明細書等の記載に基づくものであって、本件特許明細書等のすべてを総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入するものではなく、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてされたものである。
また、訂正事項1は、訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
よって、訂正事項1は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。

2 訂正事項2について
(1)訂正の目的について
訂正事項2は、訂正事項1に係る訂正に伴って、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るため、明細書の段落【0007】の記載を訂正するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

(2)新規事項の追加、特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について
訂正事項2は、特許請求の範囲の記載に基づくものであって、上記1(2)において検討したように、本件特許明細書等の記載に基づくものであって、本件特許明細書等のすべてを総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入するものではなく、本件特許明細書等に記載した事項の範囲内においてされたものである。
また、訂正事項2は、訂正の前後で特許請求の範囲に記載された発明の拡張又は変更はないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
したがって、訂正事項2は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。

第5 むすび
以上のとおりであるから、本件訂正審判の請求に係る訂正事項1及び2は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同法同条第5項及び第6項の規定に適合する。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
遊技機
【技術分野】
【0001】
本発明は、装飾部材を発光手段からの光によって装飾・演出する遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、弾球遊技機では、遊技者が発射ハンドルを操作して、遊技球を発射領域から遊技領域へと打ち込み、遊技球が遊技領域を転動流下して所定の入賞装置への入賞を契機に所定の賞球を得て遊技を楽しむものであるが、昨今遊技者のニーズも高まり、単に賞球を得るだけでは遊技者の興趣を向上させることが困難になっている。
【0003】
そこで昨今の遊技機には、遊技者の興趣を向上させるため、種々の趣向を凝らせているものがある。遊技者の興趣を向上させる手段の1つとして遊技盤に様々な装飾部材を配設するとともにその装飾部材を発光体からの光により発光させることで、装飾的・演出的効果を上げて興趣の向上を図っているものが知られている。
従来、そのよう発光体により装飾・演出性を向上させるようにした遊技機の一例として、装飾部材の裏側にLED(Light Emitting Diode 発光ダイオード)などの発光手段を配置し、発光したLEDの光を反射凹面部で反射させることで、あたかも装飾部材が浮き上がったように見せるものがある(例えば特許文献1を参照。)。
【0004】
しかし、LEDが実装されている発光手段取付基板から発せられる静電ノイズが他の電気部材や制御基板等へ伝達されて悪影響を及ぼす虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002-143404号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的とするところは、装飾部材を光により演出する発光手段が実装された発光手段取付基板からの静電ノイズを飛来することを抑制可能な遊技機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するために、第1の発明は、装飾部材を備えた遊技機であって、前記装飾部材は、発光手段と、前記発光手段の前方に配されるレンズ部材と、前記発光手段と前記レンズ部材との間に配され、前記発光手段からの光を前記レンズ部材に照射させるとともに、前記発光手段の視認防止を図る拡散部材と、からなり、前記遊技機は、前記装飾部材とは異なる第2装飾部材と、前記第2装飾部材とは異なる第3装飾部材と、前記第2装飾部材を光により装飾する第2発光手段と、前記第2発光手段を実装した発光手段取付基板と、前記発光手段取付基板の裏側に配設された絶縁体と、をさらに備え、前記第2装飾部材は、第1部材及び第2部材から構成され、前記第1部材及び前記第2部材の突き合わせ面に跨って、前記第3装飾部材が設けられ、前記発光手段取付基板と、前記絶縁体と、を締結するための締結部を、前記発光手段取付基板と、前記絶縁体と、が有していることを特徴とする遊技機としたことである。
第2の本発明は、第1の本発明において、前記レンズ部材は、凹状の空間を有し、前記拡散部材は、前記凹状の空間に収容可能な形状であり、前記装飾部材は、前記発光手段と前記拡散部材との間に配され、前記発光手段からの光に多彩な色合いを持たせるグラデーション部材を含み、前方から前記レンズ部材、前記拡散部材、前記グラデーション部材、前記発光手段の順に配置されていることを特徴とする遊技機としたことである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、装飾部材を光により演出する発光手段が実装された発光出段取付基板からの静電ノイズを飛来することを抑制可能な遊技機を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】遊技機の一例を示す概略正面斜視図である。
【図2】遊技盤の概略正面図である。
【図3】図2の遊技盤から遊技盤ベースを取り除いた状態の概略正面図である。
【図4】図3の概略背面図である。
【図5】図3の概略斜視図である。
【図6】図2のA-A線断面図である。
【図7】第一の装飾ユニットの概略正面図である。
【図8】第一の装飾ユニットの概略背面図である。
【図9】第一の装飾ユニットの概略斜視図である。
【図10】第一の装飾ユニットの概略側面図である。
【図11】図7のC-C線断面図である。
【図12】正面側から見た第一の装飾ユニットの概略分解斜視図である。
【図13】背面側から見た第一の装飾ユニットの概略分解斜視図である。
【図14】装飾パネルと一体に備えた反射面部の概略正面図である。
【図15】図14の概略正面斜視図である。
【図16】図14の概略側面図である。
【図17】図16のB-B線断面図である。
【図18】第二の装飾ユニットの概略正面図である。
【図19】第二の装飾ユニットの概略正面斜視図である。
【図20】第二の装飾ユニットの概略背面図である。
【図21】図18のK-K線断面図である。
【図22】図18のL-L線断面図である。
【図23】第二の装飾ユニットの分解正面斜視図である。
【図24】第二の装飾ユニットの分解背面斜視図である。
【図25】第二の装飾ユニットのレンズ部材の一部を拡大して示す概略背面斜視図である。
【図26】第二の装飾ユニットの装飾枠パネルの概略正面図である。
【図27】図26のD-D線断面図である。
【図28】図26のE-E線断面図である。
【図29】装飾枠パネルとレンズ部材のみからなる第二の装飾ユニットの概略正面図である。
【図30】図29のF-F線断面図である。
【図31】図29のG-G線断面図である。
【図32】図29のH-H線断面図である。
【図33】図29のI-I線断面図である。
【図34】図29のJ-J線断面図である。
【図35】図29の底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の遊技機の一実施形態について説明する。なお、本実施形態では、本発明遊技機の一例として、図に示す形態の弾球遊技機(以下、単に遊技機という。)を挙げて説明する。なお、図示形態は本発明遊技機の一例にすぎずなんら限定解釈されるものではなく、その他の形態を有する遊技機、例えば封入球式遊技機や、あるいは回胴式遊技機(スロット機)なども対象で、本発明の範囲内で設計変更可能である。
【実施例1】
【0011】
遊技機は、図1に示すように遊技場の島設備に配設される本体枠1を含み、該本体枠1には図2に示す遊技盤6が装着されている。
そして、遊技盤6の背面側には、遊技盤6の表面領域Aに画像による演出を表示する図示しない画像表示手段(例えば液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)など)が配設される。
【0012】
本体枠1の前面側には、図1に示すように、透光性を有する合成樹脂板やガラス板などを組み込んで前記遊技盤6を視認可能にして開閉可能に配設される開閉扉2と、該開閉扉2の前面側に一体に備えられる上皿3と、該開閉扉2の下方にて本体枠1の前面側に配設される下皿4およびハンドル5が備えられている。
上皿3の前面側には、画像表示手段に変動表示される図柄の変動を、遊技者により停止操作可能な操作手段(図柄停止ボタン)20が備えられている。
本実施形態におけるハンドル5は、図1に示すように、遊技者側から見た状態で下皿4の左側(図1にて左側)に備えられており、ハンドル5の回動操作により内蔵されている図示しない遊技球発射機構(例えば発射ソレノイドなど)を操作し、遊技球を遊技盤6の遊技球転動領域A1へ打ち出すものである。なお、ハンドル5は、遊技球を発射操作する場合に、遊技者側から見て時計方向に回転させる形態と、反時計方向に回転させる形態のいずれであってもよい。
このようにハンドル5を遊技機の左側に備えたことにより、操作手段(図柄停止ボタン)20の操作が右手で行えるため、ボタン操作がし易い。また、特に左利きの遊技者にとってハンドル操作がし易くなるという利点もある。
なお、ハンドル5は、遊技者側から見た状態で右側に備えられる形態であってもよく特に限定解釈されるものではない。
【0013】
本実施形態では、図示しないが、本体枠1内で画像表示手段の背面には、遊技の進行を制御する主制御基板(主制御回路)や、該主制御基板(主制御回路)からの信号に従って各演出装置(発光装置、画像表示手段,スピーカなど)を制御する副制御基板(副制御回路)などの制御装置を配した図示しない基板ベースが装着されている。
【0014】
遊技盤6は、図2に示すように、透光性部材からなる遊技盤ベース7の表面領域Aに、樹脂材からなる外側のガイドレールL1と、正面視左側で外側のガイドレールL1の内側に配され、所定の遊技球発射領域Dを形成する同じく樹脂材からなる内側のガイドレールL2を備え、そのガイドレールL1,L2によって区画された表面領域には、一般入賞装置8、遊技状態を大当りとするか否かの抽選処理を起動する始動領域としての始動入賞装置9、大当たり遊技状態の発生に基づき、入賞口の開放動作を行うアタッカと称する特別電動役物を構成する大入賞装置11、遊技球の流下に変化を与える多数の遊技釘などの遊技部材を備えて遊技球転動領域A1を構成している。
【0015】
遊技盤ベース7は、例えば本実施形態では、その遊技盤ベース7の全体を透光性部材(透明部材)で形成して裏側が視認可能に構成されている。また、遊技盤ベース7は、透光性部材で形成した領域を少なくとも一部に有し、その透光性部材で形成した領域を介して裏側に配設される画像表示手段(液晶表示装置)、及び後述する装飾ユニット(第一の装飾ユニット33,第二の装飾ユニット40)などが遊技者側から視認されることで演出効果・装飾効果などを奏し得るものであればよい。
【0016】
遊技盤ベース7を形成する透光性部材は、例えば、遊技部材を固定でき、かつ、容易に変形しない(曲がらない)又は変質しない程度の硬度・強度等を有し、かつ透明な材質のものを選択する。例えば、透明性の高い硬質の合成樹脂材が一例として挙げられ、さらに具体的には、無色透明のアクリル樹脂材、ポリカーボネート樹脂材、ポリアリレート樹脂材などが任意に選択される。また、樹脂以外の材質、例えばガラスなどを採用することも本発明の範囲内であり設計変更可能である。
遊技盤ベース7の全体を構成する透光性部材は無色透明とするが、有色透明部材を採用することも可能である。また仕様によっては遊技盤ベース7を無色透明部材と有色透明部材とで構成したり、遊技盤ベース7に色彩・模様を施したりすることも可能であり、前記画像表示手段(液晶表示装置)の表示に悪影響を及ぼさない範囲内で設計変更可能である。この場合、模様は無色透明の線図が好ましいが、遊技盤ベース7の裏面側に配設される画像表示手段(液晶表示装置)の構成によっては有色模様を施すことも可能である。
【0017】
装飾ユニットは、例えば本実施例では、第一の装飾ユニット33と第二の装飾ユニット40とし、図3乃至図6に示すように、遊技盤ベース7の背面側に着脱可能に取り付けられている。
具体的な一例について説明すると、遊技盤ベース7と略同一の大きさに形成され、かつ画像表示手段を視認可能とする貫通孔13を設けた略矩形状の枠部(スペーサ)12が、遊技盤ベース7と画像表示手段との間に介在されている。そして、その枠部12の貫通孔13の下方領域の裏側に背面板(入賞球回収カバー)14が着脱可能に設けられている。
そして、前記背面板14の前面所定位置には第一の装飾ユニット33が着脱可能に取り付けられ、枠部12の貫通孔13の上方領域には第二の装飾ユニット40が着脱可能に取り付けられている。
なお、この背面板14は透光性を有する部材で形成されている。
「第一の装飾ユニット構成」
【0018】
第一の装飾ユニット33は、所定形状に形成した装飾部材34と、装飾部材34を光により装飾する発光手段35aと、装飾部材34の裏側に配設するとともに、発光手段35aから発光された光を装飾部材34の方向へと反射させる反射面部(リフレクタともいう。)37で構成されている。
【0019】
装飾部材34は、遊技盤6の透明領域に対応する位置の裏側であって、該遊技盤6の前面側から視認可能な位置に配設される。
図7乃至図17に示すように、本実施例では、装飾部材34が所定の合成樹脂材にて正面視で半割した壷(蛸壺)形状に形成されており、前面領域が中央領域から端縁にわたりなだらかな湾曲をもって形成されるとともに、その前面領域が所定の配色をもって着色されている。すなわち、このような形状により、装飾部材34の背面側は湾曲した凹面空間34gに形成されている。
【0020】
また、本実施例では、この装飾部材34は、略中央位置で左右に二つに分かれる分離構成(右側部材34a,左側部材34b)としている。図7中で、縦線HLで示す直線が、右側部材34a,左側部材34bの突き合わせ面である。
また、所定位置には、前面から背面にわたって貫通する複数個の取付孔部34c,34c…が設けられており、それぞれの取付孔部34cには、所定の文字をデザイン化した複数の凸部34d,34d…が着脱可能に嵌め込まれて装飾部材34の前面に文字デザインが突状に施されている。本実施例では、「T」「S」「U」「B」「O」のそれぞれの文字を有する凸部34dが、その短尺円筒状突起34eを前記取付孔部34cに嵌め込んで装飾部材34の前面に「TSUBO(つぼ)」の文字を設けている。
そして、その背面側(凹面空間34g)には、後述する発光手段35a、シート36を着脱可能に挿通するとともに、反射面部37とネジ50を介して固定する二つの棒状の突起34f,34fが間隔をあけて設けられている。突起34f,34fには、その先端から内方に向けて前記ネジ50が螺合可能なネジ孔が設けられている。
【0021】
発光手段35aは、反射面部37に向けて光を放つように装飾部材34の背面に着脱可能に配設されている。具体的には、反射面部37方向に向けて複数個配設されている、例えば本実施例ではLED(Light Emitting Diode 発光ダイオード)が想定されており、この発光手段35a,35a…を多角形板状(本実施例では八角形の薄板)の発光手段取付基板(LED基板)35bに備え、装飾部材34の凹面状の背面空間34gに収容している。
図中、35cは、LED基板35bの略中央に突設されているコネクタで、LED基板35bと発光手段35aの発光制御を行う図示しない発光制御基板(演出制御基板)とを接続する配線である。また、そのコネクタ35cから左右に所定の間隔をあけて設けられている孔は、前記装飾部材34の背面に突設されている突起34f,34fが挿通可能な挿通孔部35d,35dである。すなわち、本実施例では、装飾部材34の背面空間34gにLED基板35bを配設した時に、コネクタ35cが装飾部材34の裏面中央に対向する位置より延出されることとしている。なお、コネクタ35cからの図示しない配線は、背面板14の裏側に設けた所定の係止部に沿わして中継基板Cに接続された後、図示しない発光制御基板(演出制御基板)へと接続される。
【0022】
また、本実施例では、図12及び図13に示すように、発光手段35aと反射面部37との間に、発光手段35aからの光を透過させるとともに、発光手段35aからの静電ノイズが反射面部37へ飛来するのを防止する透明樹脂製のシート36を備えている。
【0023】
このシート36は、例えばポリカーボネート製の透明樹脂にて、前記LED基板35bと略同一の正面視形状(本実施例では正面視八角形の薄板状)の薄肉シートに形成されている。なお、このシート36は、絶縁体であれば何れの材料を用いることも可能である。
すなわち、反射面部37に静電ノイズが乗ると、他の電気部品や制御基板へ導電し、誤作動することが懸念されるため、シート36はこれを防止するためのものである。
また、シート36の略中央に設けられている孔は、前記LED基板35bのコネクタ35cが挿通可能な挿通孔部36aで、その挿通孔部36aから左右に所定の間隔をあけて設けられている孔は、前記装飾部材34の背面に突設されている突起34f,34fが挿通可能な挿通孔部36b,36bである。
【0024】
反射面部37は、本実施例では、図14及び図15に示すように、例えば二枚貝の一方の貝殻形状を模した形状に形成されている。すなわち、底面部37aと、底面部37aからなだらかな湾曲面をもって立ち上げ形成される側面部37bとで形成され、その側面部37bによって囲まれた領域37hを凹面形状に形成している貝殻形状(いわゆるお椀形)とする。また、本実施例では、装飾部材34の壷開口部分34hが、画像表示手段の表示領域に臨むように側面部37bの左上方が切欠かれている。
【0025】
図14及び図15中で、底面部37aの略中央に設けられている孔は、前記LED基板35bのコネクタ35cの延出位置と対向する位置で、コネクタ35cを反射面部37の裏面側へと案内可能な開口部37fである。そして、その開口部37fから左右に所定の間隔をあけて設けられている孔は、前記装飾部材34の背面に突設されている突起34f,34fとネジ50により共締めされるネジ挿通孔37g,37gである。
このように、ネジ50によりネジ挿通孔37g,37gと突起34f,34fが共締めされることにより、装飾部材34、発光手段35a、シート36および反射面部37が一体に設けられる。
凹面形状の領域37hは、例えば図7、図9及び図10に示すように、上述した装飾部材34、発光手段35aおよびシート36を収容可能な広さに形成し、装飾部材34を一体に取り付けた際に、側面部37bの端縁と装飾部材34の前面とが略同一平面に位置するように構成する。
【0026】
この反射面部37は、その面上に複数の凹状部37cを形成している。例えば本実施例では、図14、図15及び図17に示すように、側面部37bを凹凸状(波形)に形成してその内面上に複数の凹状部37cを形成している。このように構成することで、発光手段35aからの光を多方向へ反射させ、発光演出効果の向上が図られている。
【0027】
さらに本実施例では、少なくとも反射面部37(装飾部材34と対向する底面部37aと側面部37b)を銀メッキ被覆している。
また、反射面部37は、装飾部材34に対向する所定領域、すなわち本実施例では、底面部37aと側面部37bとの境界領域37dに表面が粗面加工された粗面加工部37eを施し、発光手段35aからの光を乱反射可能としている。本実施例では、粗面加工の一例としてシボ加工を想定している。
このように構成することで、メッキ被覆された反射面部37に発光手段35a自体が写り込み、遊技者によってその態様が視認されることを困難とし、装飾効果が低減することを防止している。
【0028】
そしてこの反射面部37は、本実施例では、透明樹脂で所定形状に形成された装飾パネル38の上端に一体成形されている。そして、その装飾パネル38を前記背面板14の前面側の上方端部領域にビス止めなどにより着脱可能に取り付ける。これにより、装飾部材34・発光手段35a・シート36および反射面部37からなる第一の装飾ユニット33は、背面板14の上方にてその一部が突出状態(図3乃至図5参照)で、遊技盤ベース7の透明部分と画像表示手段との間に配設される。
そして、本実施例では、装飾部材34は、発光手段35aと反射面部37により光の演出を行うとともに、背面側に配される画像表示手段との兼ね合いにより、装飾部材34の形状に関連する画像演出を行うものとする。すなわち、本実施例では、装飾部材34としていわゆる蛸壺形状を用い、その壷開口部分34hが遊技者側から見て左斜め上方に向くように配設(画像表示手段の表示領域に向くように配設)しているため、この壷開口部分34hから蛸やダイバーなどの様々なキャラクタ、あるいは墨などが出現する態様を画像表示手段の画像により表示するなどの演出が可能である。
【0029】
本実施例では、第一の装飾ユニット33を上述したように構成しているが、次に開示するような変形例であっても実現可能である。
【0030】
上述した本実施例では、発光手段35aの一例としてLEDをもって説明したが、発光手段35aはLEDに限定解釈されるものではなく、所定のランプなど他の発光手段が本発明の範囲内で選択可能である。
また、LED基板35bからの配線は、何れの方向から延出されるようにしてもよい。
また、静電防止用のシート36は、ポリカーボネートに限らず、他の透明樹脂、あるいは透明で絶縁効果を有する素材にて構成してもよい。本実施例ではシート36として透明樹脂を用いたが、不透明であってもよく、この場合には発光手段35aの光を透過できるように導光孔を設けることで実現可能である。なお、LED基板35bや反射面部37において、静電防止対策が施されていれば、静電防止用のシート36を設けない構成としてもよい。
【0031】
反射面部37は、発光手段35aの光を反射可能な構造であれば特に図示形状に限定されるものではない。
なお、本実施例では、反射面部37は、少なくとも装飾部材34に対向する所定領域を凹面形状に形成した一例をもって説明したが、反射面部37は、発光手段35aから発光された光を装飾部材34の方向へと反射させる機能を有しているものであれば特に凹面形状に形成されていないものであってもよく本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、上述の実施例では、メッキ被覆された形態をもって説明したが、金属部材や鏡面加工、あるいは鏡で形成されているものなどであってもよい。
粗面加工部37eは、本実施例のようにシボ加工に限定解釈されるものではなく、ブラスト加工やダイヤカット加工など、発光手段35aからの光を拡散可能な粗面加工であればよく本発明の範囲内で他の加工に設計変更可能である。
「第二の装飾ユニット構成」
【0032】
図18乃至図35は第二の装飾ユニット40の構成を示す。
第二の装飾ユニット40は、機種に合わせたロゴを表現した装飾ロゴが光により装飾演出される構造で、図3乃至図6に示すように、枠部12の貫通孔13の上方領域に着脱可能に取り付けられている。
【0033】
第二の装飾ユニット40は、本実施例では、ベース部材41、レンズ部材42、拡散シート43、グラデーションシート44、LED基板45、基板取付部材46から構成されている。
【0034】
ベース部材41は、合成樹脂材料をもって所定の形状、例えば本実施例では、枠部12の貫通孔13の上方領域に沿った外郭部41aと、背面部41bと、その背面部41bに設けられたレンズ部材42を嵌合するための開口部41cから構成されている。
【0035】
外郭部41aの左右側面所定位置には、枠部12に設けた所定の係止孔部12a,12aに弾性をもって係止可能な略矢尻形状の弾性係止片41d,41dが、その係止片先端41e,41eを奥行き方向に向くように突設されている。
【0036】
背面部41bには、上端側に対して下端側が奥行き方向に位置するように傾斜状に形成するとともに、開口部41cを配設した領域を除く前面領域を段差状に構成している。
【0037】
開口部41cは、レンズ部材42の形状に合わせた形に開口されるとともに、背面部41bの前面所定位置にて前方に膨出した構造となっている。
本実施例では、開口部41cの開口形状が、「TACO」,「SLOT」の文字形状を有する開口410cと、その両文字開口410c,410c間に「たこ」を表現した図柄形状を有する開口411cとなっている。
この「TACO」,「SLOT」の文字形状を有する開口410cは、図19及び図35に示すように、上方は略垂直に形成されているが、中央より下方は奥行き方向へ湾曲した形状となっている。また、「たこ」を表現した開口411cは、上端から下端まで略垂直に形成されている。
【0038】
開口部41cを前方に膨出した形状とした理由は、前方に膨出させることで「TACO」,「SLOT」の文字部分や「たこ」の図柄部分を前方へ浮き出させるような装飾性を付与させるようにすることと、レンズ部材42を嵌合したときにおける後方のスペースと、成形時におけるヒケや反りあるいは各部材の強度の問題を解決するためである。
すなわち、開口部41cを前方に膨出させない場合には、レンズ部材42の厚さを薄くしなければならず、また、この場合、開口部41cの形態を確保するためにはある程度の厚さを確保しなければならない。そうすると、例えばレンズ部材42の「TACO」の「T」と「A」の間の一部を切欠く必要性が生じ、レンズ部材42にヒケや反りの問題、強度の問題が発生する。そこで、開口部41cを前方に膨出させることで、開口部分の形態の確保が可能であるとともに、レンズ部材42の厚みを確保でき、強度の向上及びヒケや反りの問題を解消することができる。
【0039】
レンズ部材42は、透光性を有する樹脂材料で所定形状に形成されており、本実施例では、「TACO」の文字部分42a,「SLOT」の文字部分42bと、その両文字42a,42b間に表した「たこ」の図柄部分42cとで構成されている。
レンズ部材42は、文字や図柄を表している前面部42dと前面部42dの周縁から立ち上げられる側面部42eで構成され、側面部42eで囲われた領域が凹状の空間42hとなっている。
また、このレンズ部材42には、所定の光拡散加工、たとえばダイヤカット加工やシボ加工など、所定の周知拡散加工を施すことが可能である。透光性を有する樹脂材料であれば無色透明の他、有色透明のものも採用可能である。
【0040】
拡散シート43は、レンズ部材42の正面視形状と略同一の薄肉状に形成し、レンズ部材42へLED基板45に配した図示しないLEDからの光が均等に照射されるようにするためのものであり、このシート43によりLED素子が視認されることを防止でき、装飾効果の向上を図ることができる。
【0041】
グラデーションシート44は、例えばシートの一部の色合いを濃くすることで、1つの発光源により、多彩な色合いを持たせる効果が発揮できるものである。
【0042】
「TACO」「SLOT」に対応する拡散シート43及びグラデーションシート44には、外側端部にそれぞれ弾性係合片43a,44aが設けられており、この係合片43a,44aはレンズ部材42の外側端部に設けられた係合孔42f,42fにそれぞれ弾性をもって係合されるとともに、拡散シート43及びグラデーションシート44の内側端部をレンズ部材42の前面部42dの内面所定位置に突設した弾性係合片42g,42gに弾性をもって係合させて凹状の空間42h内に収容するように構成している。
【0043】
LED基板45には、所定のLEDが複数個実装されており、LEDはレンズ部材42によって構成される各文字及びたこの図柄に対応して配置されている。
【0044】
基板取付部材46は、LED基板45を、その実装されているLEDがレンズ部材42の方向に向くようにして着脱可能に一体に取り付け固定する。そして、この基板取付部材46は、ベース部材41とも着脱可能に一体に取付固定される。
【0045】
本発明は、遊技盤に備えた装飾部材を発光手段からの光によって装飾・演出する遊技機に関する。
【0046】
例えば、弾球遊技機では、遊技者が発射ハンドルを操作して、遊技球を発射領域から遊技領域へと打ち込み、遊技球が遊技領域を転動流下して所定の入賞装置への入賞を契機に所定の賞球を得て遊技を楽しむものであるが、昨今遊技者のニーズも高まり、単に賞球を得るだけでは遊技者の興趣を向上させることが困難になっている。
【0047】
そこで昨今の遊技機には、遊技者の興趣を向上させるため、種々の趣向を凝らせているものがある。遊技者の興趣を向上させる手段の1つとして遊技盤に様々な装飾部材を配設するとともにその装飾部材を発光体からの光により発光させることで、装飾的・演出的効果を上げて興趣の向上を図っているものが知られている。
従来、そのよう発光体により装飾・演出性を向上させるようにした遊技機の一例として、装飾部材の裏側にLED(Light Emitting Diode 発光ダイオード)などの発光手段を配置し、発光したLEDの光を反射凹面部で反射させることで、あたかも装飾部材が浮き上がったように見せるものがある(例えば特許文献1を参照。)。
【特許文献1】特開2002-143404号公報
【0048】
しかし、特許文献1に開示の先行技術の場合、装飾部材の背後に、その装飾部材方向に向けてLEDなどの発光手段を配置しているものであるため、遊技者の見る角度によっては、LEDの素子やこれを取り付ける発光手段取付基板が直接視認されてしまう虞がある。これでは、せっかく発光体により装飾性を向上させようとしても、美観を損ねてしまい、かえって装飾性が低下してしまうという問題があった。
【0049】
本発明は、このような問題を解決するためになされており、その目的とするところは、遊技盤に備えた装飾部材を光により演出する発光手段の視認を困難にすることにより、装飾部材の美観を向上させて装飾効果を高める遊技機を提供することである。
【0050】
このような目的を達成するために、遊技盤6の所定箇所に配設した装飾部材34と、
装飾部材34を光により装飾する発光手段(LED)35aと、
装飾部材34の裏側に配設するとともに、発光手段35aから発光された光を装飾部材34の方向へと反射させる反射面部37を含み、
発光手段35aは、反射面部37に向けて光を放つように装飾部材34の裏面に配設することを特徴とする遊技機としたことである。
【0051】
これによれば、発光手段(LED)35aは装飾部材34の裏側に配置され、発光手段35aが遊技者により直接視認されることがなく、装飾部材34を光により装飾・演出することができるため、装飾効果の向上が図れる。
【0052】
また、反射面部37は、装飾部材34に対向する所定領域に粗面加工(シボ加工)37eを施したことを特徴とする遊技機としたことである。
【0053】
これによれば、粗面加工37e部分で光が乱反射するため、反射面部37を介して発光手段35aが視認されるのを困難にすることができ、装飾効果の更なる向上が図れる。
【0054】
また、反射面部37は、凹面形状に形成したことを特徴とする遊技機としたことである。
【0055】
これによれば、反射面部37を凹面形状にして反射する光の角度を多様化することで装飾効果を増大させることができる。
【0056】
また、反射面部37は、その面上に複数の凹状部37cを形成したことを特徴とする遊技機としたことである。
【0057】
これによれば、反射面部37の面上に複数の凹状部37cを形成したことにより、反射面部37に反射する光の角度を多様化することができ、装飾効果を増大させることができる。
【0058】
また、少なくとも反射面部37における装飾部材34の対向面をメッキ被覆したことを特徴とする遊技機としたことである。
【0059】
これによれば、光の拡散効果を向上させやすくなる。
【0060】
また、遊技盤6は、少なくとも裏側の一部が視認可能な透明部材で形成され、装飾部材
34は、遊技盤6の裏側であって、該遊技盤6の前面側から視認可能な位置に配設したことを特徴とする遊技機としたことである。
【0061】
これによれば、遊技者の視点から遠いほど、発光手段35aの視認性がより困難となるので、装飾効果の向上が図れる。また、遊技盤6の表側に配設するよりも遊技球との干渉が少ないため、設計の自由度が増す。
【0062】
また、反射面部37方向に向けて発光手段35aを備えた発光手段取付基板(LED基板)35bを装飾部材34の裏面に備え、
発光手段取付基板35bと前記発光手段35aの発光制御を行う発光制御基板とを接続する配線を、発光手段取付基板35bにおける装飾部材34の裏面中央に対向する位置より延出し、
反射面部37は、前記配線延出位置と対向する位置に、当該配線を反射面部37の裏面側へと案内する開口部37fを備えたことを特徴とする遊技機としたことである。
【0063】
これによれば、遊技者による配線の視認性をも困難にすることができるので、装飾効果を向上させることができる。
【0064】
本発明によれば、遊技盤に備えた装飾部材を光により演出する発光手段の視認を困難にすることにより、装飾部材の美観を向上させて装飾効果を高める遊技機を提供できた。
【符号の説明】
【0065】
6 遊技盤
7 遊技盤ベース
12 枠部(スペーサ)
14 背面板(入賞球回収カバー)
33 第一の装飾ユニット
34 装飾部材
35a 発光手段
35b 発光手段取付基板(LED基板)
37 反射面部
37c 凹状部
37e 粗面加工
37f 開口部
40 第二の装飾ユニット
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装飾部材を備えた遊技機であって、
前記装飾部材は、
発光手段と、
前記発光手段の前方に配されるレンズ部材と、
前記発光手段と前記レンズ部材との間に配され、前記発光手段からの光を前記レンズ部材に照射させるとともに、前記発光手段の視認防止を図る拡散部材と、からなり、
前記遊技機は、
前記装飾部材とは異なる第2装飾部材と、
前記第2装飾部材とは異なる第3装飾部材と、
前記第2装飾部材を光により装飾する第2発光手段と、
前記第2発光手段を実装した発光手段取付基板と、
前記発光手段取付基板の裏側に配設された絶縁体と、をさらに備え、
前記第2装飾部材は、第1部材及び第2部材から構成され、
前記第1部材及び前記第2部材の突き合わせ面に跨って、前記第3装飾部材が設けられ、
前記発光手段取付基板と、前記絶縁体と、を締結するための締結部を、前記発光手段取付基板と、前記絶縁体と、が有していることを特徴とする遊技機。
【請求項2】
前記レンズ部材は、凹状の空間を有し、
前記拡散部材は、前記凹状の空間に収容可能な形状であり、
前記装飾部材は、前記発光手段と前記拡散部材との間に配され、前記発光手段からの光に多彩な色合いを持たせるグラデーション部材を含み、前方から前記レンズ部材、前記拡散部材、前記グラデーション部材、前記発光手段の順に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2017-05-18 
結審通知日 2017-05-22 
審決日 2017-06-02 
出願番号 特願2015-175026(P2015-175026)
審決分類 P 1 41・ 853- Y (A63F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 高藤 華代  
特許庁審判長 長崎 洋一
特許庁審判官 蔵野 いづみ
瀬津 太朗
登録日 2017-01-20 
登録番号 特許第6078128号(P6078128)
発明の名称 遊技機  
代理人 特許業務法人タス・マイスター国際特許事務所  
代理人 特許業務法人タス・マイスター国際特許事務所  
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