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審決分類 審判 一部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  C08C
審判 一部申し立て 2項進歩性  C08C
審判 一部申し立て 1項3号刊行物記載  C08C
管理番号 1333191
異議申立番号 異議2016-700778  
総通号数 215 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2017-11-24 
種別 異議の決定 
異議申立日 2016-08-25 
確定日 2017-08-21 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5877846号発明「エーテル含有カルビノール末端化ポリマー」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5877846号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-8、15-20〕について、訂正することを認める。 特許第5877846号の請求項1-8、15-20に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯

特許5877846号(以下、「本件特許」という。)の請求項1ないし20に係る特許についての出願は、2011年11月10日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2010年11月16日、欧州特許庁)を国際出願日とする特許出願であって、平成28年2月5日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許に対し、平成28年8月25日に特許異議申立人 星正美(以下、単に「特許異議申立人」という。)により特許異議の申立て(対象請求項:請求項1ないし8、15ないし20)がされ、同年12月2日付けで取消理由が通知され、平成29年2月23日付け(受理日:同月24日)で特許権者から意見書が提出されるとともに訂正の請求がされ、同年5月15日付けで再度、取消理由が通知され、同年8月2日付け(受理日:同月3日)で特許権者から意見書が提出されるとともに訂正の請求(以下、「本件訂正の請求」という。)がされたものである。
なお、平成29年2月23日付けの訂正の請求は、取り下げられたものとみなされる(特許法第120条の5第7項)。

第2 訂正の適否について

1 訂正の内容

本件訂正の請求による訂正の内容は、次のとおりである。

(1)訂正事項1

特許請求の範囲の請求項1を削除する。

(2)訂正事項2

特許請求の範囲の請求項2を削除する。

(3)訂正事項3

特許請求の範囲の請求項3を削除する。

(4)訂正事項4

特許請求の範囲の請求項4を削除する。

(5)訂正事項5

特許請求の範囲の請求項5を削除する。

(6)訂正事項6

特許請求の範囲の請求項6を削除する。

(7)訂正事項7

特許請求の範囲の請求項7を削除する。

(8)訂正事項8

特許請求の範囲の請求項8を削除する。

(9)訂正事項9

特許請求の範囲の請求項15を削除する。

(10)訂正事項10

特許請求の範囲の請求項16を削除する。

(11)訂正事項11

特許請求の範囲の請求項17を削除する。

(12)訂正事項12

特許請求の範囲の請求項18を削除する。

(13)訂正事項13

特許請求の範囲の請求項19を削除する。

(14)訂正事項14

特許請求の範囲の請求項20を削除する。

2 訂正の目的の適否、一群の請求項、願書に添付した明細書又は特許請求の範囲に記載した事項の範囲内か否か及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否

ア 訂正事項1ないし14は、訂正前の特許請求の範囲の請求項1ないし8、15ないし20を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当し、願書に添付した明細書又は特許請求の範囲に記載した事項の範囲内のものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

イ 一群の請求項
本件訂正の請求による訂正は、訂正前の請求項2ないし8及び15ないし20が全て直接又は間接的に訂正前の請求項1を引用していることから、訂正前の請求項1ないし8及び15ないし20は、一群の請求項である。したがって、本件訂正の請求は、一群の請求項に対して請求されたものである。


3 むすび

以上のとおりであるから、本件訂正の請求は、特許法第120条の5第2項第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項並びに同条第9項において準用する同法第126条第5及び6項の規定に適合するので、訂正後の請求項1ないし8、15ないし20について訂正することを認める。

第3 特許異議の申立てについて

上記第2のとおり、本件特許の請求項1ないし8、15ないし20は、適法な訂正により削除されたから、本件特許の請求項1ないし8、15ないし20に対して特許異議申立人がした特許異議の申立てについては、申立ての対象となる請求項が存在しない。

したがって、本件特許の特許異議の申立ては、特許法第120条の8第1項で準用する同法第135条の規定によって却下すべきものである。

第4 結語

よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(削除)
【請求項2】
(削除)
【請求項3】
(削除)
【請求項4】
(削除)
【請求項5】
(削除)
【請求項6】
(削除)
【請求項7】
(削除)
【請求項8】
(削除)
【請求項9】
ジエンポリマーであるか、またはジエンをビニル芳香族モノマーと共重合させることを介して得ることが可能なジエンコポリマーである、反応性のポリマー鎖末端を有するポリマーに対して、1種または複数のシクロペルオキシド(官能化反応剤)を添加することを特徴とする、末端基によって官能化されたポリマーを製造するための方法。
【請求項10】
重合反応の完了後に、前記官能化反応剤の添加を実施することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
過剰の官能化反応剤を使用することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
化学量論量または準化学量論量の官能化反応剤を使用することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
官能化反応剤の量が、反応性のポリマー鎖末端を有するポリマーの量を基準にして、0.005?2重量%であることを特徴とする、請求項11または12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記反応性のポリマー鎖末端との反応のために、カップリング剤を使用し、前記カップリング剤を、前記官能化反応剤の後に添加することを特徴とする、請求項9?13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
(削除)
【請求項16】
(削除)
【請求項17】
(削除)
【請求項18】
(削除)
【請求項19】
(削除)
【請求項20】
(削除)
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2017-08-10 
出願番号 特願2013-539205(P2013-539205)
審決分類 P 1 652・ 121- XA (C08C)
P 1 652・ 537- XA (C08C)
P 1 652・ 113- XA (C08C)
最終処分 決定却下  
前審関与審査官 藤本 保  
特許庁審判長 加藤 友也
特許庁審判官 橋本 栄和
大島 祥吾
登録日 2016-02-05 
登録番号 特許第5877846号(P5877846)
権利者 アランセオ・ドイチュランド・ゲーエムベーハー
発明の名称 エーテル含有カルビノール末端化ポリマー  
代理人 村山 靖彦  
代理人 村山 靖彦  

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