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審決分類 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  E04B
審判 全部申し立て 2項進歩性  E04B
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  E04B
管理番号 1333265
異議申立番号 異議2017-700230  
総通号数 215 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2017-11-24 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-03-07 
確定日 2017-10-12 
異議申立件数
事件の表示 特許第5987516号発明「耐火被覆構造」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5987516号の請求項1ないし9に係る特許を維持する。 
理由 1 手続の経緯
特許第5987516号の請求項1ないし9に係る特許についての出願は、平成24年7月13日に特許出願され、平成28年8月19日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許について、特許異議申立人小松一枝及び前田知子(以下「申立人」という。)により特許異議の申立てがされ、当審において平成29年5月31日付けで取消理由(発送日同年6月6日)を通知し、平成29年8月3日付けで意見書が提出されたものである。


2 本件特許発明
特許第5987516号の請求項1ないし9の特許に係る発明は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1ないし9に記載された事項により特定される、次のとおりのものである(以下「本件特許発明1」ないし「本件特許発明9」という。また、それらをまとめて「本件特許発明」という。)。

「【請求項1】
貫通孔を備えた構造部材を耐火被覆材にて被覆する耐火被覆構造であって、
前記貫通孔の小口面を覆い、前記耐火被覆材より熱拡散率が低い低熱拡散率材を有し、
前記耐火被覆材は、前記低熱拡散率材の表面における被覆厚さと前記低熱拡散率材の厚さとを合わせた厚さが、前記構造部材の他の部位における被覆厚さ未満となるように前記構造部材を被覆しており、
前記構造部材における前記貫通孔が設けられている部位の当該貫通孔の周囲において、前記貫通孔が貫通する貫通方向における少なくとも一方側の表面に、当該構造部材を被覆する前記耐火被覆材より熱容量が大きくて、前記低熱拡散率材とは異なる材料からなる高熱容量材が前記構造部材と熱伝導可能に設けられていることを特徴とする耐火被覆構造。
【請求項2】
請求項1に記載の耐火被覆構造であって、
前記低熱拡散率材は、石膏ボート、又は、ケイ酸カルシウム板であり、
前記高熱容量材は、金属材料、コンクリート、又は、モルタルであることを特徴とする耐火被覆構造。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の耐火被覆構造であって、
前記高熱容量材は、前記一方側の表面と他方側の表面とにそれぞれ設けられていることを特徴とする耐火被覆構造。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3に記載の耐火被覆構造であって、
前記低熱拡散率材は、前記小口面と前記高熱容量材とを覆っていることを特徴とする耐火被覆構造。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の耐火被覆構造であって、
前記低熱拡散率材及び前記高熱容量材は、前記貫通孔を囲むように設けられていることを特徴とする耐火被覆構造。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の耐火被覆構造であって、
前記高熱容量材は、前記小口面に沿って設けられていることを特徴とする耐火被覆構造。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の耐火被覆構造であって、
前記高熱容量材は、前記構造部材から突設された突部が熱伝導可能に接触していることを特徴とする耐火被覆構造。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の耐火被覆構造であって、
前記低熱拡散率材は、被覆されていないことを特徴とする耐火被覆構造。
【請求項9】
請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の耐火被覆構造であって、
前記低熱拡散率材の前記貫通孔の中央側の表面に当該低熱拡散率材より反射率が高い高反射率材が設けられていることを特徴とする耐火被覆構造。」


3 取消理由の概要
当審において、請求項1ないし9に係る特許に対して通知した取消理由の要旨は、次のとおりである。

(1)本件特許発明1,3,5,8は、甲第1号証に記載された発明であって、特許法第29条第1項第3号の規定に該当し、特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである(甲第1号証を主引用例とする新規性欠如)。

(2)本件特許発明1ないし5は、甲第1号証に記載された発明に基づいて、本件特許発明6ないし9は、甲第1号証に記載された発明及び甲第7号証ないし甲第8号証の記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである(甲第1号証を主引用例とする進歩性欠如)。

(3)本件特許発明1,3ないし6,8は、甲第5号証に記載された発明であって、特許法第29条第1項第3号の規定に該当し、特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである(甲第5号証を主引用例とする新規性欠如)。

(4)本件特許発明1ないし5は、甲第5号証に記載された発明に基づいて、本件特許発明6ないし9は、甲第5号証に記載された発明及び甲第7号証ないし甲第8号証の記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである(甲第5号証を主引用例とする進歩性欠如)。

甲第1号証:井道 紀代,「鉄骨梁貫通部の高性能耐火被覆材 パイロンバ
リアー」,鉄構技術,株式会社鋼構造出版,2010年7月28日,
2010年8月号,第23巻,通巻第267号,p.18-19
甲第2号証:井道 紀代,「鉄骨梁貫通部の高性能耐火被覆材 パイロンバ
リアー(厚さ12mmで2時間耐火の国土交通大臣認定を取得)」,鉄構
技術,株式会社鋼構造出版,2009年5月28日,2009年6月号, 第22巻,通巻第253号,p.16-17
甲第3号証:特開2011-63931号公報
甲第4号証:社団法人日本鋼構造協会編,「実例でわかる 工作しやすい鉄
骨設計」,第2版,技報堂出版株式会社,1996年7月5日,p.18 -21,96-97
甲第5号証:アクシス株式会社,「パイロンバリアーとは|アクシス株式会 社」,[online],2012年4月29日掲載,[2017年1月 10日検索],インターネット<URL:https://web.archive.org/web/20120429134016/http://www.axis-slit.com/barrier/contents/about.html>
甲第6号証:編集国土交通省住宅局建築指導課 新耐火防火便覧編集委員会
,新耐火防火-構造・材料等便覧,「認定番号 FP060BM-0303」,新日本 法規,平成24年9月3日,新耐火七九五号,pp.1770-529- 1770-535
甲第7号証:実願平3-113467号(実開平5-57149号)のCD -ROM
甲第8号証:特開2007-120016号公報


4 甲各号証の記載

(1)甲第1号証について
ア 甲第1号証の記載事項
甲第1号証には、次の事項が記載されている(決定で下線を付した。以下同じ。)。

(ア) 「1.はじめに
パイロンバリアーは、鉄骨梁貫通部の高性能耐火被覆材である。厚さ12mmで1・2時間耐火、厚さ23mmで3時間耐火の国土交通大臣認定を取得している。(財)ベターリビングの評価書も取得済みである。
通常より被覆厚を薄くできることにより、さまざまなメリットが生まれる(表1)。」(p.18)

(イ) 「2.スリーブ径を有効に活用できる(メリット1)
パイロンバリアーは、貫通孔に対して、通常の施工法に比べて被覆厚を薄くできるため、設備スリーブの有効面積を最大限に確保することができる(図1,2)。」(p.18)

(ウ) 「3.補強の重量減に伴う補強費用の削減(メリット2)
パイロンバリアーの使用を見込んで、設備スリーブを確定することにより、鉄骨梁貫通孔を小さくできる(図3)。
従って、補強プレートや補強リングも小さいサイズを選択できるため、補強の重量減に伴う補強費用のコストダウンが可能となる。」(p.18)

(エ) 「5.補強リングを使用する場合
鉄骨梁貫通孔部分の補強方法は、補強プレート、補強リング等物件により異なる。どの補強方法を選択するかにより、パイロンバリアーの製品幅を広くする必要がある(図5)。」(p.19)

(オ) 図1及び図2(p.18)から、
貫通孔を備えた鉄骨梁(H鋼)を吹付けロックウール(2時間耐火45mm)からなる耐火被覆材にて被覆する耐火被覆構造であって、
貫通孔にパイロンバリアー(2時間耐火12mm)を配置し、
鉄骨梁(H鋼)においてパイロンバリアーを設けた箇所以外を吹付けロックウール(2時間耐火45mm)で被覆することが見て取れる。
また、パイロンバリアーが貫通孔を囲むように設けられていることも見て取れる。

(カ) 図5(p.19)において、<補強プレートを使用する場合>の「パイロンバリアー使用時」の図から、
鉄骨梁における貫通孔の小口面をパイロンバリアーで覆うこと、及び、鉄骨梁において、貫通孔が貫通する貫通方向における両方の表面のそれぞれに補強プレートを設けられていることが見て取れる。
また、パイロンバリアーの下面が被覆されていないことも見て取れる。

(キ)上記(カ)の認定、及び、補強プレートは貫通孔補強のために設けられているのであるから、補強プレートは貫通孔を囲むように設けられていると解される。

イ 甲第1号証に記載された発明の認定
甲第1号証には、上記アを踏まえると、次の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。

「貫通孔を備えた鉄骨梁(H鋼)を吹付けロックウール(2時間耐火45mm)からなる耐火被覆材にて被覆する耐火被覆構造であって、
前記貫通孔の小口面を高性能耐火被覆材であるパイロンバリアー(2時間耐火12mm)で覆い、
前記鉄骨梁(H鋼)において前記パイロンバリアーを設けた箇所以外を吹付けロックウール(2時間耐火45mm)で被覆しており、
前記鉄骨梁(H鋼)において、前記貫通孔が貫通する貫通方向における両方の表面のそれぞれに補強プレートを設けられている、耐火被覆構造であり、
前記パイロンバリアー及び前記補強プレートは、前記貫通孔を囲むように設けられていて、
前記パイロンバリアーの下面は被覆されていない、耐火被覆構造。」

(2)甲第2号証について
甲第2号証には、次の事項が記載されている。

ア 「2.パイロンバリアーの特徴
パイロンバリアーは、セラミックファイバーにアルミガラスクロステープを巻いた製品である(図3)。」(p.16)

イ 「6.パイロンバリアーとは
・・・(略)・・・パイロンバリアーを使うことによって、耐火性能を保ち、かつ設備配管の余裕度または補強の重量減に伴う補強費用の大幅な削減につながる。」(p.17)

(3)甲第3号証について
甲第3号証には、次の事項が記載されている。

ア 「【請求項1】
鋼梁に設けられた貫通孔の周囲に断面欠損を補うための補強鋼板を取り付ける開口補強工法において、前記補強鋼板として切り抜かれた除去鋼板を用いて、貫通孔周囲に取付けて補強することを特徴とする鋼梁貫通孔の開口補強工法。」

イ 「【技術分野】
【0001】
本発明は、建築・土木分野の鋼構造物の骨組もしくは鋼梁材に設ける配管等に利用するための貫通孔の開口補強部材として、貫通孔作成時に切り抜かれた除去鋼板を活用し、断面欠損による耐力を補い、コストダウンを図るものである。」

ウ 「【発明が解決しようとする課題】
【0008】
図4(a)の鋼円板補強法は、丸いパネル状の鋼板を別の鋼板から作成し、鋼梁の貫通孔の周囲に取り付けて補強をしている。同様に、図4(b)の鋼矩形板補強法は貫通孔と同じ大きさの開口部がある矩形鋼板を、図4(c)の鋼円管補強法は円管を、それぞれ別の鋼板から作成し、貫通孔周囲に取り付けて、貫通孔の断面欠損による耐力低下を補う補強を施している。しかしながら、別の鋼板から切り出して製作するには、コストも手間もかかり、廃棄する鋼板も増えてしまう。」

(4)甲第4号証について
甲第4号証には、次の事項が記載されている。

ア 「鉄骨加工工場に入荷した鋼材は,罫書,切断,開先加工,孔あけ,組立,溶接,矯正,検査,仕上げなどの加工工程を経て鉄骨製品となる.」(p.19左欄末行-右欄第2行)

イ 「不具合例
梁貫通孔の補強として下図のようにカバープレートが板厚に関係なく,ウェブの両面に設けられていることが多い.
・・・(中略)・・・
2. 補強カバープレートの上下でフランジとの間隔が狭いと溶接の作業性が悪く,健全な溶接ができない.」(p.96左枠)

(5)甲第5号証について
ア 甲第5号証の記載事項
甲第5号証には、次の事項が記載されている。

(ア) 「2 パイロンバリアー概要
パイロンバリアーは、鉄骨梁貫通部分の高性能耐火被覆材。
厚さ12mmで1・2時間、厚さ23mmで3時間耐火の国土交通大臣認定を取得。(財)ベターリビングの評価書も取得しています。
鉄骨梁貫通部分は従来、被覆厚を確保しづらい部分ですが、パイロンバリアー使用により、吹付けロックウールの場合に2時間耐火要求部分で被覆が45mm必要になるところを12mmでクリアできます。」

(イ) 「2 パイロンバリアー概要」において、上記(ア)の記述の右側に掲載されている図、及びその下に掲載されている図から、
貫通孔を備えた鉄骨梁(H鋼)を吹付けロックウール(2時間耐火45mm)からなる耐火被覆材にて被覆する耐火被覆構造であって、
貫通孔にパイロンバリアー(2時間耐火12mm)を配置し、
鉄骨梁(H鋼)においてパイロンバリアーを設けた箇所以外を吹付けロックウール(2時間耐火45mm)で被覆することが見て取れる。
また、パイロンバリアーが貫通孔を囲むように設けられていることも見て取れる。

(ウ) 「3 補強リングを使用する場合」において、「補強プレートを使用する場合」の「パイロンバリアー使用時」の図から、
鉄骨梁における貫通孔の小口面をパイロンバリアーで覆うこと、及び、鉄骨梁において、貫通孔が貫通する貫通方向における両方の表面のそれぞれに補強プレートを設けられていることが見て取れる。
また、パイロンバリアーの下面が被覆されていないことも見て取れる。

(エ) 「3 補強リングを使用する場合」において、「補強リングを使用する場合(鋼管補強使用時も同様です)」の左下の図から、
鉄骨梁における貫通孔の小口面をパイロンバリアーで覆うこと、及び、鉄骨梁において、貫通孔が貫通する貫通方向における片方の表面に補強リングが設けられていることが見て取れる。
また、パイロンバリアーは貫通孔の小口面と補強リングとを覆うこと、及び、パイロンバリアーの下面は被覆されていないことも見て取れる。

(オ)上記(ウ)ないし(エ)の認定、及び、補強プレートないし補強リングは貫通孔補強のために設けられているのであるから、補強プレートないし補強リングは貫通孔を囲むように設けられていると解される。

(カ)「1 製品紹介」において、左側の図から、
パイロンバリアーは、アルカリアースシリケートウールがアルミガラスクロステープにより覆われていて、アルミガラスクロステープの表面の一部に両面粘着テープを備えたものであることが見て取れる。

イ 甲第5号証に記載された発明の認定
(ア)甲第5号証には、上記ア(ア)ないし(ウ)、(オ)の「補強プレート」に関する事項、及び(カ)を踏まえると、次の発明(以下「甲5-1発明」という。)が記載されていると認められる。

「貫通孔を備えた鉄骨梁(H鋼)を吹付けロックウール(2時間耐火45mm)からなる耐火被覆材にて被覆する耐火被覆構造であって、
前記貫通孔の小口面を高性能耐火被覆材であるパイロンバリアー(2時間耐火12mm)で覆い、吹付けロックウールの場合に2時間耐火要求部分で被覆が45mm必要になるところを12mmでクリアできて、
前記パイロンバリアーは、アルカリアースシリケートウールがアルミガラスクロステープにより覆われていて、前記アルミガラスクロステープの表面の一部に両面粘着テープを備えたものであって、
前記鉄骨梁(H鋼)において前記パイロンバリアーを設けた箇所以外を吹付けロックウール(2時間耐火45mm)で被覆しており、
前記鉄骨梁(H鋼)において、前記貫通孔が貫通する貫通方向における両方の表面のそれぞれに補強プレートが設けられている、耐火被覆構造であり、
前記パイロンバリアー及び前記補強プレートは、前記貫通孔を囲むように設けられていて、
前記パイロンバリアーの下面は被覆されていない、耐火被覆構造。」

(イ)甲第5号証には、上記ア(ア)ないし(イ)、(エ)、(オ)の「補強リング」に関する事項、及び(カ)を踏まえると、次の発明(以下「甲5-2発明」という。)が記載されていると認められる。

「貫通孔を備えた鉄骨梁(H鋼)を吹付けロックウール(2時間耐火45mm)からなる耐火被覆材にて被覆する耐火被覆構造であって、
前記貫通孔の小口面を高性能耐火被覆材であるパイロンバリアー(2時間耐火12mm)で覆い、吹付けロックウールの場合に2時間耐火要求部分で被覆が45mm必要になるところを12mmでクリアできて、
前記パイロンバリアーは、アルカリアースシリケートウールがアルミガラスクロステープにより覆われていて、前記アルミガラスクロステープの表面の一部に両面粘着テープを備えたものであって、
前記鉄骨梁(H鋼)において前記パイロンバリアーを設けた箇所以外を吹付けロックウール(2時間耐火45mm)で被覆しており、
前記鉄骨梁(H鋼)において、前記貫通孔が貫通する貫通方向における片方の表面に補強リングが設けられている、耐火被覆構造であり、
前記パイロンバリアーは前記小口面と前記補強リングとを覆い、
前記パイロンバリアー及び前記補強リングは、前記貫通孔を囲むように設けられていて、
前記パイロンバリアーの下面は被覆されていない、耐火被覆構造。」

(6)甲第6号証について
甲第6号証には、パイロンバリアー(1時間耐火用)を備える耐火構造に係る認定内容(795号)が記載されている。

(7)甲第7号証について
甲第7号証には、次の事項が記載されている。

ア 「【0002】
【従来の技術】
昨今、設備の充実に伴い梁の貫通孔の径が大きくなると共にその数も増加している。かかる梁の貫通孔の補強構造は従来より図2に示す如く、梁1の穿孔の貫通孔2について梁ウエブ3の両面にリング状等の開口プレート4の溶接による厚肉補強とされている。」

イ 「【0006】
【実施例】
実施例について図を参照して説明する。
図1a,bにおいて、5,…は開口プレート4を梁ウエブ3に対して接合する高力ボルトで、本案構造にあっては、溶接を一切不要とする。この結果、練度の高い溶接工、溶接の品質検査が一切不要となり、コスト低減化が大幅になされる。」

ウ 梁の貫通孔補強構造について、図1及び2から、貫通孔2の小口面に沿って開口補強プレート4が取り付けられていることが見て取れる。

(8)甲第8号証について
甲第8号証には、次の事項が記載されている。

ア 「【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明による鉄骨梁補強金物及びその施工方法を実施するための最良の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1から図4は、本発明の第1の実施の形態に係る鉄骨梁補強金物及びその施工方法について説明するために参照する図である。従来と同様の部分には同じ符号を用いて説明するものとする。
【0023】
図1において、鉄骨梁2の図中上下一対のフランジ2a間の、ウェブ2bの高さ方向中央部には、図2に示すような丸い形状の貫通孔3が形成されており、この貫通孔3の周囲の縁部を形成するウェブ2bには、貫通孔3を形成したことにより低下した鉄骨梁2の強度を補強するための補強金物11が、図1に示すように、ネジ締結手段25のボルト15、ナット7、座金10を介して固定されている。
【0024】
補強金物11は、図2に示すように、中心孔11aを有する円環状に形成され、図1に示すように、その中心孔11aの径をウェブ2bの貫通孔3の径と一致させて配置されている。そして、図2に示す12組のネジ締結手段25のボルト15と、図1に示すナット7とをネジ締結することにより、補強金物11をウェブ2bに固定することができる。」

イ 図1及び2から、貫通孔3の小口面に沿って補強金物11が取り付けられていることが見て取れる。


5 判断

(1)上記3(1)の取消理由(甲第1号証を主引用例とする新規性欠如)について
ア 本件特許発明1について
本件特許発明1と甲1発明とを対比する。
甲1発明の「鉄骨梁(H鋼)」は、本件特許発明1の「構造部材」に相当する。
甲1発明の「吹付けロックウール(2時間耐火45mm)からなる耐火被覆材」は、本件特許発明1の「耐火被覆材」に相当する。
また、甲1発明の「補強プレート」について、一般に鋼板を用いることは当業者の技術常識であって、鋼板の熱容量は、耐火被覆材である吹付けロックウールの熱容量より大きいことは当業者に明らかである。してみると、甲1発明の「補強プレート」は、本件特許発明1の「高熱容量材」に相当する。
以上を踏まえると、本件特許発明1と甲1発明とは、本件特許発明1が「前記耐火被覆材より熱拡散率が低い低熱拡散率材」を有するのに対し、甲1発明は「パイロンバリアー」が「前記耐火被覆材より熱拡散率が低い低熱拡散率材」であることが特定されていない点で相違する(相違点)。
ここで、甲1発明の「パイロンバリアー」の熱拡散率について検討する。
甲1発明の「パイロンバリアー」は「高性能耐火被覆材」であるから、「吹付けロックウールからなる耐火被覆材」よりも耐火性が優れているといえるが、耐火性が優れているからといって、必ずしも熱拡散率が低いとは限らない。
甲第2号証に記載されるように、パイロンバリアーはセラミックファイバーにアルミガラスクロステープを巻いた製品である。アルミガラスクロステープは薄膜層であるから、その内部(セラミックファイバー)を含めた熱拡散率への寄与が小さいと予想されること、及び、セラミックファイバーの熱拡散率が吹付けロックウールよりも大きい(本件の平成29年8月3日付け意見書第3-6頁の比較表1ないし3を参照。)というデータもあることから見ても、耐火性と熱拡散率とに相関がある(耐火性が優れているほうが熱拡散率が低い)か否かは不明である。
してみると、甲1発明の「パイロンバリアー」(「高性能耐火被覆材」)の熱拡散率が「吹付けロックウール」(「耐火被覆材」)より低いこと、すなわち、甲1発明の「パイロンバリアー」が本件特許発明1の「前記耐火被覆材より熱拡散率が低い低熱拡散率材」に相当するとまではいえない。
したがって、本件特許発明1は、甲第1号証に記載された発明と同一であるとはいえない。

イ 本件特許発明3,5,8について
本件特許発明3,5,8は本件特許発明1に従属し、本件特許発明1の発明特定事項をすべて含むものであるから、上記アで述べたことと同様の理由で、本件特許発明3,5,8は、甲第1号証に記載された発明と同一であるとはいえない。

ウ 申立人の主張について
申立人は、特許異議申立書(以下「申立書」という。)の第26頁の(iii)欄において、
「 甲1発明において、パイロンバリアーが吹き付けロックウールからなる耐火被覆材より熱拡散率が低い低熱拡散率材であることの明示的な記載はない。しかしながら、甲第2号証に記載されるように「パイロンバリアー」はセラミックファイバーにアルミガラスクロステープを巻いた製品である。そして、セラミックファイバーにアルミガラスクロステープを巻いた製品の熱拡散率が、吹付けロックウールの熱拡散率よりも低いことは当業者にとって明らかであるから、甲第1号証に開示されたに等しい事項である。」(以下「主張A」という。)
「 さらに、甲1発明はパイロンバリアーを用いることにより本件特許発明1の作用効果と同様に、通常の施工法に比べて貫通孔小口面における耐火被覆材の被覆厚を薄くできるものである。このことからも、甲1発明におけるパイロンバリアーが耐火被覆材よりも熱拡散率が低い低熱拡散率材であることは明らかである。」(以下「主張B」という。)と主張している。

主張Aについて、パイロンバリアー(セラミックファイバーにアルミガラスクロステープを巻いた製品)の熱拡散率が、吹付けロックウールの熱拡散率よりも低いことを示す具体的な実験データ(数値データ)などは提示されておらず、耐火性と熱拡散率との相関は立証されていない。
よって、パイロンバリアーの熱拡散率が吹付けロックウールの熱拡散率よりも低いことが当業者にとって明らかとはいえないから、甲第1号証に開示されたに等しい事項であるともいえない。
主張Bについて、パイロンバリアーはセラミックファイバーにアルミガラスクロステープを巻いた製品であるから、パイロンバリアー表面においては、アルミガラスクロステープのアルミによる熱反射が発生すると予想される。ここで、アルミによる熱反射(低熱伝達)は、パイロンバリアー内部(セラミックファイバー)の熱伝導(熱拡散)とは異なる現象である。パイロンバリアーの「通常の施工法に比べて貫通孔小口面における耐火被覆材の被覆厚を薄くできる」という効果には、内部の熱伝導(熱拡散)のみならず表面の熱伝達も関係することは明らかである。
仮に、パイロンバリアー内部(セラミックファイバー)の熱伝導率(熱拡散率)が吹付けロックウールより高い場合であっても、表面のアルミによる熱反射(低熱伝達)が十分であれば、上記の効果を奏すると考えられる。
してみると、パイロンバリアーに上記の効果があるからといって、パイロンバリアーは吹付けロックウール(耐火被覆材)より熱拡散率が低い低熱拡散率材であることが明らかであるとはいえない。
したがって、申立人の上記主張は採用できない。

(2)上記3(2)の取消理由(甲第1号証を主引用例とする進歩性欠如)について
ア 本件特許発明1について
(ア)対比
上記(1)で述べたとおり、本件特許発明1と甲1発明とを対比すると、本件特許発明1が「前記耐火被覆材より熱拡散率が低い低熱拡散率材」を有するのに対し、甲1発明は「パイロンバリアー」が「前記耐火被覆材より熱拡散率が低い低熱拡散率材」であることが特定されていない点で相違する(相違点)。

(イ)上記相違点の判断
甲1発明において、「パイロンバリアー」を、「耐火被覆材」である「吹付けロックウール」より熱拡散率が低い別の材料に置き換えることは、当業者に容易であるかどうかを検討する。
吹付けロックウールより熱拡散率が低い材料としては、石膏ボードやケイ酸カルシウム板が挙げられ(本件特許明細書の段落【0024】の表1を参照。)、これらが本件特許出願前に公知の材料であることは当業者に明らかである。
しかしながら、甲1発明はパイロンバリアーを用いることによって所定の耐火性能を確保して国土交通大臣認定を取得しているのであるから、甲1発明にとってパイロンバリアーは必須の構成であって、甲1発明のパイロンバリアーを別の材料に置き換えることには阻害要因があるというべきである。
してみると、甲1発明の「パイロンバリアー」を、「耐火被覆材」である「吹付けロックウール」より熱拡散率が低い別の材料に置き換えることは、当業者であっても容易ではない。
したがって、本件特許発明1は、甲第1号証に記載された発明から当業者が容易に発明をすることができたものではない。

イ 本件特許発明2ないし5について
本件特許発明2ないし5は本件特許発明1に従属し、本件特許発明1の発明特定事項をすべて含むものであるから、上記アで述べたことと同様の理由で、本件特許発明2ないし5は、甲第1号証に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

ウ 本件特許発明6ないし9について
本件特許発明6ないし9は本件特許発明1に従属し、本件特許発明1の発明特定事項をすべて含むものである。
甲第7号証ないし甲第8号証に上記4(7)ないし(8)で述べた事項が記載されていることを考慮しても、上記アで述べたように、甲1発明の「パイロンバリアー」を、「耐火被覆材」である「吹付けロックウール」より熱拡散率が低い別の材料に置き換えることは、当業者であっても容易ではない。
したがって、本件特許発明6ないし9は、甲第1号証に記載された発明及び甲第7号証ないし甲第8号証の記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(3)上記3(3)の取消理由(甲第5号証を主引用例とする新規性欠如)について
ア 本件特許発明1について
上記(1)アと同様に、本件特許発明1と甲5-1発明とは、本件特許発明1が「前記耐火被覆材より熱拡散率が低い低熱拡散率材」を有するのに対し、甲5-1発明は「パイロンバリアー」が「前記耐火被覆材より熱拡散率が低い低熱拡散率材」であることが特定されていない点で相違する(相違点)。
ここで、甲5-1発明の「パイロンバリアー」の熱拡散率について検討する。
甲5-1発明の「パイロンバリアー」は「高性能耐火被覆材」であるから、「吹付けロックウールからなる耐火被覆材」よりも耐火性が優れているといえるが、耐火性が優れているからといって、必ずしも熱拡散率が低いとは限らない。
甲5-1発明の「パイロンバリアー」は、「アルカリアースシリケートウールがアルミガラスクロステープにより覆われていて、前記アルミガラスクロステープの表面の一部に両面粘着テープを備えたものであ」る。両面粘着テープ及びアルミガラスクロステープは薄膜層であるから、その内部(アルカリアースシリケートウール)を含めた熱拡散率への寄与が小さいと予想されること、及び、アルカリアースシリケートウールの熱拡散率が吹付けロックウールよりも大きい(本件の平成29年8月3日付け意見書第3-6頁の比較表1ないし3を参照。)というデータもあることから見ても、耐火性と熱拡散率とに相関がある(耐火性が優れているほうが熱拡散率が低い)か否かは不明である。
してみると、甲5-1発明の「パイロンバリアー」(「高性能耐火被覆材」)の熱拡散率が「吹付けロックウール」(「耐火被覆材」)より低いこと、すなわち、甲5-1発明の「パイロンバリアー」が本件特許発明1の「前記耐火被覆材より熱拡散率が低い低熱拡散率材」に相当するとまではいえない。
なお、本件特許発明1と甲5-2発明との対比、及び、甲5-2発明の「パイロンバリアー」の熱拡散率についても同様である。
したがって、本件特許発明1は、甲第5号証に記載された発明と同一であるとはいえない。

イ 本件特許発明3ないし6,8について
本件特許発明3ないし6,8は本件特許発明1に従属し、本件特許発明1の発明特定事項をすべて含むものであるから、上記アで述べたことと同様の理由で、本件特許発明3ないし6,8は、甲第5号証に記載された発明と同一であるとはいえない。

ウ 申立人の主張について
上記(1)ウで述べた主張及び理由の「セラミックファイバー」が「アルカリアースシリケートウール」に入れ替わるが、同様の理由が成り立つから、申立書第29頁(iii)欄の申立人の主張は採用できない。

(4)上記3(4)の取消理由(甲第5号証を主引用例とする進歩性欠如)について
ア 本件特許発明1について
上記(2)アと同様の理由で、甲5-1発明の「パイロンバリアー」を、「耐火被覆材」である「吹付けロックウール」より熱拡散率が低い別の材料に置き換えることは、当業者であっても容易ではない。なお、甲5-2発明についても同様である。
したがって、本件特許発明1は、甲第5号証に記載された発明から当業者が容易に発明をすることができたものではない。

イ 本件特許発明2ないし5について
本件特許発明2ないし5は本件特許発明1に従属し、本件特許発明1の発明特定事項をすべて含むものであるから、上記アで述べたことと同様の理由で、本件特許発明2ないし5は、甲第5号証に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

ウ 本件特許発明6ないし9について
本件特許発明6ないし9は本件特許発明1に従属し、本件特許発明1の発明特定事項をすべて含むものである。
甲第7号証ないし甲第8号証に上記4(7)ないし(8)で述べた事項が記載されていることを考慮しても、上記アで述べたように、甲5-1発明の「パイロンバリアー」を、「耐火被覆材」である「吹付けロックウール」より熱拡散率が低い別の材料に置き換えることは、当業者であっても容易ではない。なお、甲5-2発明についても同様である。
したがって、本件特許発明6ないし9は、甲第5号証に記載された発明及び甲第7号証ないし甲第8号証の記載事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(5)取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について
ア 公衆利用可能発明6を主引用例とする特許法第29条第1項第3号及び同条第2項違反について
申立人は、申立書(第33-35頁の「(ウ)申立ての理由 その3」の欄)において、本件特許発明は、公衆利用可能発明6に対して新規性を有さず、また、公衆利用可能発明6に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである旨を主張している。
公衆利用可能発明6を主引用例とするためには、公衆利用可能発明6が本件特許出願前に公知であることが必要である。
公衆利用可能発明6の公知日について、申立人は、申立書の第22頁(イ-6)の欄において、
「 甲第6号証(編集国土交通省住宅局建築指導課新耐火防火便覧編集委員会「認定番号 FP060BM-0303」,新耐火防火構造・材料等便覧,新日本法規,平成24年9月3日,新耐火七九五号,pp.1770-529-1770-535)は、本件特許出願後の平成24年9月3日に頒布された刊行物であり、商品名「パイロンバリアー」(国土交通省大臣認定番号FP060BM-0303)を備える耐火被覆構造に係る発明を開示している。
ここで、上記耐火被覆構造に係る発明は、本件特許出願前であり、かつ国土交通省大臣認定番号FP060BM-0303の認定日である平成23年9月21日以降に遅滞なく、上記商品名「パイロンバリアー」(国土交通省大臣認定番号FP060BM-0303)、「パイロンバリアー」の申請者であるアクシス株式会社のホームページ(アクシス株式会社,「アクシス株式会社 鉄骨梁貫通部の高性能耐火被覆材 パイロンバリアー」,インターネット<現在のURL,http://www.axis-slit.com/barrier/index.html>)に掲載され、電気通信回線を通じて公衆に利用可能になったと推定される。」と主張している。
甲第6号証が本件特許出願後の平成24年9月3日に頒布された刊行物であって(甲第6号証の「追録さしかえ整理一覧表」の追録号数「No.793?796」の発行年月日を参照。上記七九五号が含まれる。)、上記耐火被覆構造に係る発明を開示していることは、申立人の主張するとおりである。
しかしながら、そもそも甲第6号証は本件特許出願時に公知ではなく、本件特許出願前の上記認定日の平成23年9月21日以降に遅滞なく、甲第6号証の上記耐火被覆構造に係る発明が本件特許出願前にアクシス株式会社のホームページに実際に掲載されたことを立証する具体的な証拠は提示されていない。
してみると、甲第6号証の上記耐火被覆構造に係る発明は、本件特許出願前に電気通信回線を通じて公衆に利用可能になったと認めることはできないから、本件特許発明の新規性又は進歩性を否定するための引用例として用いることはできない。
したがって、申立人の主張する上記申立理由により特許を取り消すことはできない。

イ 特許法第36条第6項第2号違反について
申立人は、申立書(第35-36頁の「エ 記載不備の理由」の欄)において、「請求項5では、高熱容量材が貫通孔を囲むことを発明特定事項とするが、高熱容量材が小口面の縁に接して小口面を囲むことが必須であるか否かが曖昧であるため、請求項5の記載は不明確である。
なお、請求項5の発明特定事項が、仮に高熱容量材が小口面の縁に接して小口面を囲むことを意味するのであれば、請求項6において、高熱容量材が小口面に沿って設けらることを発明特定事項としたこととの相違が不明瞭である。」と主張している。
ここで、請求項5の記載について検討する。
請求項5の「(略)前記高熱容量材は、前記貫通孔を囲むように設けられている」という発明特定事項において、「前記高熱容量材」は、請求項1ないし4で特定されるものであって、当該高熱容量材が前記貫通孔(構造部材の貫通孔)を囲むように設けられていることを意味すると理解できて、本件特許明細書の段落【0009】の記載を考慮すると、「貫通孔が設けられている部位の昇温をより効果的に抑制する」という技術的意義も理解できる。
請求項5の上記「前記高熱容量材は、前記貫通孔を囲むように設けられている」について、当該高熱容量材が貫通孔の小口面に沿っている場合と、沿っていない場合の両方が考えられ、請求項6の発明特定事項は当該高熱容量材が貫通孔の小口面に沿っている場合に限定するものである。
してみると、請求項5において高熱容量材が小口面の縁に接して小口面を囲むことが必須であるか否かを特定する必要性が認められず、当該特定がないことをもって請求項5の記載が不明確ということはできない。
したがって、申立人の主張する上記申立理由により特許を取り消すことはできない。


6 むすび
したがって、請求項1ないし9に係る特許は、取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載された特許異議申立理由によっては、取り消すことができない。
また、他に請求項1ないし9に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2017-09-28 
出願番号 特願2012-157894(P2012-157894)
審決分類 P 1 651・ 121- Y (E04B)
P 1 651・ 537- Y (E04B)
P 1 651・ 113- Y (E04B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 河内 悠  
特許庁審判長 前川 慎喜
特許庁審判官 藤田 都志行
井上 博之
登録日 2016-08-19 
登録番号 特許第5987516号(P5987516)
権利者 株式会社大林組
発明の名称 耐火被覆構造  
代理人 一色国際特許業務法人  
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