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審決分類 審判 一部無効 2項進歩性  F24H
審判 一部無効 1項3号刊行物記載  F24H
管理番号 1333505
審判番号 無効2014-800182  
総通号数 216 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-12-28 
種別 無効の審決 
審判請求日 2014-11-11 
確定日 2017-10-10 
訂正明細書 有 
事件の表示 上記当事者間の特許第3845031号発明「逆流防止装置」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 請求のとおり訂正を認める。 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。 
理由 1.手続の経緯
本件特許第3845031号に係る出願は,平成14年2月28日に特許出願され,平成18年8月25日にその発明について特許の設定登録(請求項の数2)がなされたものである。
また、本件無効審判請求に係る経緯は、以下のとおりである。

平成26年11月11日 無効審判請求
平成27年 2月 2日 訂正請求
平成27年 2月 3日 答弁書提出
平成27年 6月25日 弁駁書提出
平成27年 9月 2日 口頭審理陳述要領書提出(請求人)
平成27年 9月 2日 口頭審理陳述要領書提出(被請求人)
平成27年 9月16日 口頭審理陳述要領書(2)提出(請求人)
平成27年 9月16日 口頭審理
平成27年10月 1日 上申書(被請求人)
平成27年10月 2日 上申書(請求人)

2.訂正請求
2-1.訂正の内容
被請求人の平成27年2月2日付け訂正請求書による訂正(以下「本件訂正」という。)は、「特許第3845031号の明細書及び特許請求の範囲を本件請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり一群の請求項ごとに訂正する」ことを求めるものであり、その内容は、特許第3845031号に係る願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)を、次のように訂正するものである(下線は、訂正箇所を示す)。

(1)訂正事項1
特許請求の範囲を
「【請求項1】 給湯管から浴槽への配管の途中に設けられて前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置であって、
前記給湯管から前記浴槽へ向かう水の流れを開放または遮断する電磁弁と、
開弁方向に付勢するためのスプリングを有し、前記上水道の圧力低下に応動して前記電磁弁より前記浴槽の側の前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する一方、前記上水道の圧力低下がない状態においては閉じた状態を保つ大気開放弁と、
を備えた逆流防止装置において、
前記大気開放弁から前記浴槽へ向かう前記配管内に一つのみ配置されて前記浴槽から前記大気開放弁の方向への流れを阻止する第1の逆止弁と、
前記電磁弁と前記大気開放弁との間に一つのみ配置され、前記大気開放弁が前記上水道の圧力低下に応動して大気開放したときに、前記大気開放弁を介して大気に放出される水および吸い込まれた大気が前記上水道の圧力低下によって前記電磁弁の方向に流れてしまうのを阻止する第2の逆止弁と、
を備えていることを特徴とする逆流防止装置。
【請求項2】前記電磁弁と前記給湯管との間に配置され、前記給湯管の側の配管内の負圧を感知して前記配管内に大気を導入する負圧破壊装置を備えていることを特徴とする請求項1記載の逆流防止装置。」
と訂正する。

(2)訂正事項2
明細書中の段落番号【0013】および【0014】を、
「【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、給湯管から浴槽への配管の途中に設けられて前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置であって、前記給湯管から前記浴槽へ向かう水の流れを開放または遮断する電磁弁と、開弁方向に付勢するためのスプリングを有し、前記上水道の圧力低下に応動して前記電磁弁より前記浴槽の側の前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する一方、前期上水道の圧力低下がない状態においては閉じた状態を保つ大気開放弁と、を備えた逆流防止装置において、前記大気開放弁から前記浴槽へ向かう前記配管内に一つのみ配置されて前記浴槽から前記大気開放弁の方向への流れを阻止する第1の逆止弁と、前記電磁弁と前記大気開放弁との間に一つのみ配置され、前記大気開放弁が前記上水道の圧力低下に応動して大気開放したときに、前記大気開放弁を介して大気に放出される水および吸い込まれた大気が前記上水道の圧力低下によって前記電磁弁の方向に流れてしまうのを阻止する第2の逆止弁と、を備えていることを特徴とする逆流防止装置が提供される。
【0014】
このような逆流防止装置によれば、第1の逆止弁および第2の逆止弁が異物の噛み込みなどで水密不良になっているときに、断水などで上水道が負圧になると、浴槽の汚水がその水頭圧により第1の逆止弁を介して大気開放弁まで逆流し、その汚水は上水道の負圧を受けて開弁した大気開放弁を介して大気に放出される。このとき、異物を噛み込んだ第2の逆止弁は、流れ絞り装置あるいはオリフィスとして働き、上水道の負圧によって大気開放弁まで逆流してきた汚水に対して給湯管側の方へ吸引するだけの吸引力は発生せず、実質的に、浴槽の汚水が上水道まで逆流することはない。このように、電磁弁と大気開放弁との間に第2の逆止弁を配置するだけで、給湯管側への汚水の逆流を実質的に完全に防止することができ、この逆流防止装置を適用した給湯システムの信頼性を大幅に向上させることができる。」
と訂正する。

2-2.訂正の適否
(1)訂正事項1
訂正事項1は、「を備えた逆流防止装置において、」との記載を訂正前の「逆止弁と、」の直後から「大気開放弁と、」の直後へと移動させ、「大気開放弁」について「開弁方向に付勢するためのスプリングを有」するとともに「上水道の圧力低下がない状態においては閉じた状態を保つ」こととし、大気開放弁から浴槽へ向かう配管内に配置されて浴槽から大気開放弁の方向への流れを阻止する「少なくとも1つの逆止弁」について「一つのみ」配置される「第1の逆止弁」とし、また、電磁弁と大気開放弁の間に配置される「逆止装置」について「一つのみ」配置される「第2の逆止弁」としたものであって、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
そして、訂正事項1のうち「大気開放弁」についての訂正は、段落【0017】の「なお、大気開放弁12の構成および動作原理は、図4を参照して詳述した大気開放弁と同じである」なる記載、段落【0008】の「このとき大気開放弁111は、検圧管123を介して上水道の元圧(1次圧)が導入されている。この1次圧は、電磁弁108から逆止弁109へ通過する配管内の通水圧(2次圧)より大きいため、ピストン116は弁体117を着座させる方向に付勢しているため、オーバフロー口115への通路は閉じた状態にある。」なる記載、段落【0004】の「ピストン116は、スプリング125によって接続部113、114側の空間とオーバフロー口115との間の通路を開く方向に付勢するように構成されている。」なる記載に基づくものである。
また、訂正事項1のうち「逆止弁」を「第1の逆止弁」とする訂正は、「逆止装置」を「第2の逆止弁」に訂正したことに伴い、2つの逆止弁を区別するための便宜上の訂正であり、「逆止装置」を「第2の逆止弁」とする訂正は、段落【0017】の「水比例弁5の下流側は、また、流量センサ7、電磁弁8、2つの逆止弁9、10を介して風呂の浴槽11に配管されており、逆止弁9と逆止弁10との間の配管には、大気開放弁12が配置されている。」なる記載及び図1に基づくものであり、「第1の逆止弁」及び「第2の逆止弁」が「一つのみ」配置されるという訂正は、段落【0017】の「水比例弁5の下流側は、また、流量センサ7、電磁弁8、二つの逆止弁9、10を介して風呂の浴槽11に配管されており、逆止弁9と逆止弁10との間の配管には、大気開放弁12が配置されている。」及び「この逆止弁9は、従来、浴槽11側に安全のために2個直列に配置した1個を利用することができ、」なる記載、段落【0032】の「また、従来、浴槽側にて安全のために2個設けていた逆止弁の1個を電磁弁と大気開放弁との間に配置するようにすれば、コスト上昇を伴わずに、逆流防止装置を実現することができる。」なる記載、及び図1に基づくものである。
さらに、訂正事項1における「を備えた逆流防止装置において、」の記載は、位置が変更されているが、形式的なものであって、特許請求の範囲を実質的に変更するものではない。
したがって、訂正事項1は、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲においてされたものであり、訂正事項1により、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

また、上記訂正事項1に係る訂正後の請求項2は、当該訂正事項1を含む請求項1の記載を、引用しているものであるから、当該訂正後の請求項1及び2は、特許法第134条の2第3項に規定する一群の請求項である。

(2)訂正事項2
訂正事項2は、訂正事項1に係る訂正に伴うものであって、特許請求の範囲の記載との整合性を図り、課題を解決するための手段を明確化したものであるので、「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものであり、また、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲においてされたものであって、訂正事項2により、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(3)訂正後の請求項2の独立特許要件について
訂正後の請求項2は、訂正事項1を含む訂正後の請求項1を引用するものであって、特許無効審判の請求がされていない請求項であり、その訂正については、特許法第134条の2第9項において読み替えて準用する同法第126条第7項の規定が適用されるところ、請求項2についての請求人からの主張はなく、また、訂正後の請求項2に係る発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるという理由はない。

(4)まとめ
したがって、本件訂正は、特許法第134条の2第1項ただし書に掲げる事項を目的とし、同法第134条の2第9項の規定によって準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合するのであるので、一群の請求項として当該訂正を認める。

3.本件特許発明
本件訂正は上記のとおり認められるので、本件特許の請求項1に係る発明は、その特許請求の範囲に記載された次のとおりのものである(以下「本件訂正発明」という。)。

「給湯管から浴槽への配管の途中に設けられて前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置であって、
前記給湯管から前記浴槽へ向かう水の流れを開放または遮断する電磁弁と、
開弁方向に付勢するためのスプリングを有し、前記上水道の圧力低下に応動して前記電磁弁より前記浴槽の側の前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する一方、前記上水道の圧力低下がない状態においては閉じた状態を保つ大気開放弁と、
を備えた逆流防止装置において、
前記大気開放弁から前記浴槽へ向かう前記配管内に一つのみ配置されて前記浴槽から前記大気開放弁の方向への流れを阻止する第1の逆止弁と、
前記電磁弁と前記大気開放弁との間に一つのみ配置され、前記大気開放弁が前記上水道の圧力低下に応動して大気開放したときに、前記大気開放弁を介して大気に放出される水および吸い込まれた大気が前記上水道の圧力低下によって前記電磁弁の方向に流れてしまうのを阻止する第2の逆止弁と、
を備えていることを特徴とする逆流防止装置。」

4.請求人の主張及び証拠方法
請求人は、「特許第3845031号の特許請求の範囲の請求項1に係る発明についての特許を無効とする。審判費用は被請求人の負担とする、」との審決を求め、無効理由の概要は、以下のとおりであると主張している。

(1)無効理由1
本件訂正発明は、甲第1号証又は甲第2号証に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号の規定により特許を受けることができないものであり、その特許は、同法第123条第1項第2号に該当し、無効とされるべきものである。

(2)無効理由2
本件訂正発明は、甲第1号証もしくは甲第2号証、又は、甲第1号証及び甲第2号証に記載された発明に基いて、出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、その特許は、同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきものである。

また、請求人は、証拠方法として、以下の甲第1ないし6号証を提出している。

[証拠方法]
甲第1号証:特開2000-304144号公報
甲第2号証:実願昭59-197302号(実開昭61-112166号)のマイクロフィルム
甲第3号証:特願2002-168513に係る平成14年12月26日付け意見書
甲第4号証:無効2003-35475における特許審決公報
甲第5号証:特許第3845031号公報
甲第6号証:無効2012-800115における平成25年12月25日付け訂正請求書に添付した訂正明細書

なお、当事者間に甲第1ないし6号証の成立に争いはない。

5.被請求人の主張及び証拠方法
被請求人は、「本件審判の請求は成り立たない、審判費用は請求人の負担とする、」との審決を求め、上記請求人の主張に対し、請求人の主張には何れも理由がないものである旨の主張をしている。

また、被請求人は、証拠方法として、以下の乙第1ないし15号証を提出している。
乙第1号証:「自動湯張り型強制循環式風呂釜における逆流事故の発生」と題する書面
乙第2号証:無効2012-800115号事件の審決
乙第3号証:特公平7-88978号公報
乙第4号証:特許第2841160号公報
乙第5号証:特許第3835277号公報
乙第6号証:特公平6-20425号公報
乙第7号証:JGKAS ガス・石油温水機器及び洗濯注湯ユニットの負圧破壊性能及び逆流水排水性能基準(2002)
乙第8号証:JGKAS ガス・石油温水機器の耐逆サイフォン性能及び耐逆圧性能基準(2007)
乙第9号証:実願平2-79045号(実開平4-36551号)のマイクロフィルム
乙第10号証:実願昭59-197312号(実開昭61-116868号)のマイクロフィルム
乙第11号証:実願昭60-19453号(実開昭61-136250号)のマイクロフィルム
乙第12号証:実願昭60-2633号(実開昭61-119063号)のマイクロフィルム
乙第13号証:実願昭60-8823号(実開昭61-124771号)のマイクロフィルム
乙第14号証:特公平6-20425号公報
乙第15号証:給水装置に係わる器具等関係規定・規則および審査基準(昭和58年7月改正)

なお、当事者間に乙第1ないし15号証の成立に争いはない。
また、乙第9?13号証は、平成27年9月2日付け口頭審理陳述要領書の「6.添付書類の目録」には、それぞれ公開公報で表記されているが、添付された書類はそれぞれマイクロフィルムの写しであるので、乙第9?13号証は、それぞれ上記のとおり認定した。


6.甲各号証の記載事項
甲第1号証及び甲第2号証には、以下の各事項が記載されている。

[甲第1号証]
(1a)「【特許請求の範囲】
【請求項1】 給水源の水圧と縁切りしたい水である逆流水の水圧との圧力バランスにより前記逆流水を排水し縁切りする縁切り装置において、前記逆流水を開放する弁をピストンの片端に配置し、他の片端に給水圧を受け力に変換させる受圧部を固定し、前記受圧部により変換された給水圧の力ベクトルと前記逆流水を開放する弁にかかるふろ側逆圧の力ベクトルを同軸上に設け、かつ、給水源配管の接続部と逆流水配管の接続部を同軸上に設けたことを特徴とする縁切り装置。」

(1b)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給湯機に使用する縁切り装置に関するものである」

(1c)「【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の形状では、部品点数が増え、又、形状が大きくなっていた。さらには、取付形状を特定していたためにふろの配管接続方法が単一化し、相手接続部の形状が複雑化していてしまい、コストも割高となり、また、給湯機に搭載したとき給湯機自体が大きくなったりするという問題があった。従って、本発明の目的は、部品点数を少なくし,形状も小さく、低コストな縁切り装置を提供することにある。」

(1d)「【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る縁切り装置の第1の実施例を示す構成図であり、開弁状態を図示している。上記縁切り装置は、図示のように、縁切り装置逆流水側のボディ1と給水源側のボディ3を固定し、縁切りしたい水の配管位置を給水源配管に対し同軸上に配置し、又、排水口を給水源配管に対し直行する様に配置し、内部にピストン5を配置構成している。そのピストン5のボディ1側にパッキン8をボディ3側に受圧部6をリテーナー4とネジ9とで固定配置し、パッキン8側に受ける力ベクトルと受圧部6側に受ける力ベクトルが、対向するように配置され、かつ開弁付勢処置であるバネ7が受圧部側に受ける力ベクトルに対向するように配置されている。図では開弁不勢処置をバネ7にしているが受圧部の復元力やゴム製品のように復元力を持つものを使用しても良い。ピストン5に取り付けられているパッキン8の外周には壁を設けている。又、ピストン5のボディ1側先端及びボディ1側には縁切り装置が水平方向に使われた場合でも大きな傾きを持たないようにガイドを設けている。」


(1e)「【0033】図14は、本発明の一実施例としての縁切り装置を給湯機に取り付けたときの構成図である。給湯21側からお湯はり経路を分岐し、電磁弁22後に本発明の縁切り装置23を取り付けその後に逆止弁24が取り付く。尚、縁切り装置23は逆止弁の後でも良い。又本図はお湯はり機能付きのみの給湯機を図示しているが、お湯はり機能付きの遠隔追焚給湯機でも対応できる。」

(1f)図1

(1g)図14

図14には、給湯部21側から分岐されているお湯はり経路がふろへの経路であること及び逆止弁24は2個であることが記載されている。

以上の記載から、甲第1号証には、下記の発明(以下「甲1発明」ともいう。)が記載されている。
「給水源の水圧と縁切りしたい水である逆流水の水圧との圧力バランスにより前記逆流水を排水し縁切りする縁切り装置を給湯機に取り付け、
上記縁切り装置には、開弁付勢処置であるバネ7が配置され、
給湯部21側からふろへのお湯はり経路を分岐し、電磁弁22後に上記縁切り装置23を取り付けその後に2個の逆止弁24を取り付けたものであるが、縁切り装置23は逆止弁の後でも良い逆流防止装置。」

[甲第2号証]
(2a)「水路に装着され該水路を上流側水路と下流側水路とに分離する遮断装置内の逆止弁と、前記下流側水路から分岐し弁が装着されたドレン路と、前記上流側水路に連通するパイロツト室と、該パイロツト室に張られ前記弁に連結されたダイヤフラムと、該ダイヤフラムにパイロツト室側への力を作用するばねとからなる水路の逆流防止装置。」(2. 実用新案登録請求の範囲)

(2b)「(産業上の利用分野)
本考案は高位置に設置された浴槽等から上水道等への逆流を防止する水路の逆流防止装置に関するものであり、特に高所あるいは遠隔地にある浴槽に給湯する場合に有用な装置に関する。」(明細書第1頁14?18行)

(2c)「(実施例)
以下本考案の水路の逆流防止装置(以下本考案の装置という)を図面に示す実施例に従い説明する。
第1図は本考案の装置が用いられた水路の一例を示し、該水路(5)は市水道等の給水源(4)と高位置に設置された浴槽(1)とを接続するものである。
又水路(5)には給湯加熱器(6)及び該水路(5)を開閉する水電磁弁(7)が装着される。
更に水路(5)には遮断装置(16)及び該遮断装置(16)の下流側において逆止弁(15)が装着される。
遮断装置(16)内には第2図に詳細を示す様に、水路(5)に装着され該水路(5)を上流側水路(5a)と下流側水路(5b)とに分離する逆止弁(20)が装着される。
次に前記下流側水路(5b)から分岐し、弁(23)が装着されたドレン路(18)が設けられる。
一方前記上流側水路(5a)に連通してパイロット室(26)が形成される。
該パイロット室(26)にはダイヤフラム(21)が張られ、該ダイヤフラム(21)はばね(22)によりパイロット室(26)側への力を受けている。
一方ダイヤフラム(21)は軸(24)により、前記弁(23)に連結される。」(明細書第2頁9行?第3頁14行)

(2d)「以上の実施例に示した本考案の装置の作用を次に説明する。
すなわち浴槽(1)に給湯する場合、開始スイッチ(図示せず)を閉じて水電磁弁(7)を開き、水路(5)に湯(給湯加熱器(6)により加熱される)を流す。
これにより湯の上流側圧力がパイロット室(26)に導かれ、ダイヤフラム(21)はばね(22)の力に抗して押込められる。
これにより弁(23)が閉じられ、ドレン路(18)は水路(5)(下流側水路(5b))から遮断される。
この結果、水路(5)を流れる湯は逆止弁(20)及び逆止弁(15)を通って浴槽(1)に流れ込むことになる。
以上は正常な運転状態であるが、例えば運転時(水電磁弁(7)が開いている時)において給水源(4)としての上水道が断水することがある。
この場合給水源(4)の水圧が低下して浴槽(1)の湯が水路(5)を逆流しようとする。
この逆流は逆止弁(15)が正常に作動する場合は該逆止弁(15)において防止される。
一方給水源(4)の水圧が低下することにより、パイロット室(26)に導かれている圧力も低下する。
これによりダイヤフラム(21)はばね(22)の力により押出され、弁(23)が開かれる。
この結果ドレン路(18)は水路(5)(下流側水路(5b))に接続される。
従って逆止弁(15)が故障した場合等において、該逆止弁(15)を通過してしまう逆流はドレン路(18)に排出されて上流側水路(5a)に到ることはない。
すなわち水路(5)における逆流は確実に防止されることになる。」(明細書第3頁15行?第5頁8行)

(2e)第1図

(2f)第2図

以上の記載から、甲第2号証には、下記の発明(以下「甲2発明」ともいう。)が記載されている。
「水路(5)は市水道等の給水源(4)と高位置に設置された浴槽(1)とを接続するものであり、又水路(5)には給湯加熱器(6)及び該水路(5)を開閉する水電磁弁(7)が装着され、更に水路(5)には遮断装置(16)及び該遮断装置(16)の下流側において逆止弁(15)が装着され、
遮断装置(16)内には、水路(5)に装着され該水路(5)を上流側水路(5a)と下流側水路(5b)とに分離する逆止弁(20)が装着され、
次に前記下流側水路(5b)から分岐し、弁(23)が装着されたドレン路(18)が設けられ、
一方前記上流側水路(5a)に連通してパイロット室(26)が形成され、
該パイロット室(26)にはダイヤフラム(21)が張られ、該ダイヤフラム(21)はばね(22)によりパイロット室(26)側への力を受け、一方ダイヤフラム(21)は軸(24)により、前記弁(23)に連結される逆流防止装置であって、
正常な運転状態では、浴槽(1)に給湯する場合、開始スイッチを閉じて水電磁弁(7)を開き、水路(5)に湯を流し、これにより湯の上流側圧力がパイロット室(26)に導かれ、ダイヤフラム(21)はばね(22)の力に抗して押込められ、これにより弁(23)が閉じられ、ドレン路(18)は水路(5)(下流側水路(5b))から遮断され、この結果、水路(5)を流れる湯は逆止弁(20)及び逆止弁(15)を通って浴槽(1)に流れ込むことになり、
例えば運転時(水電磁弁(7)が開いている時)において給水源(4)としての上水道が断水する場合、給水源(4)の水圧が低下して浴槽(1)の湯が水路(5)を逆流しようとすると、この逆流は逆止弁(15)が正常に作動する場合は該逆止弁(15)において防止され、一方給水源(4)の水圧が低下することにより、パイロット室(26)に導かれている圧力も低下し、これによりダイヤフラム(21)はばね(22)の力により押出され、弁(23)が開かれ、この結果ドレン路(18)は水路(5)(下流側水路(5b))に接続され、従って逆止弁(15)が故障した場合等において、該逆止弁(15)を通過してしまう逆流はドレン路(18)に排出されて上流側水路(5a)に到ることはない逆流防止装置。」

7.当審の判断
以下、無効理由1及び無効理由2を、甲1発明を主引用発明とする場合と甲2発明を主引用発明とする場合とに分けて、それぞれについて検討する。

7-1.甲1発明を主引用発明とする場合
7-1-1.対比
本件訂正発明と甲1発明とを対比すると、
甲1発明の「ふろ」、「電磁弁22」、「給水源の水圧」、「開弁付勢処置であるバネ7」及び「縁切り装置23」は、それぞれ本件訂正発明の「浴槽」、「電磁弁」、「上水道の圧力」、「開弁方向に付勢するためのスプリング」及び「大気開放弁」に相当し、
甲1発明の「お湯はり経路」は、本件訂正発明でいう「配管」で構成されることは明らかであり、
また、甲1発明の「逆流防止装置」は、本件訂正発明でいう「給湯管から浴槽への配管の途中に設けられて前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する」ものであることも明らかであり、
そして、甲1発明の上記「縁切り装置23」は、給水源の水圧に対して、本件訂正発明の上記「大気開放弁」と同様に作動することは明らかである。
よって、両者は、
「給湯管から浴槽への配管の途中に設けられて前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置であって、
前記給湯管から前記浴槽へ向かう水の流れを開放または遮断する電磁弁と、
開弁方向に付勢するためのスプリングを有し、前記上水道の圧力低下に応動して前記電磁弁より前記浴槽の側の前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する一方、前記上水道の圧力低下がない状態においては閉じた状態を保つ大気開放弁と、
を備えた逆流防止装置。」の点で一致し、以下の点で相違する。

相違点1:本件訂正発明では、大気開放弁から浴槽へ向かう配管内に一つのみ配置されて前記浴槽から前記大気開放弁の方向への流れを阻止する第1の逆止弁と、電磁弁と前記大気開放弁との間に一つのみ配置され、前記大気開放弁が上水道の圧力低下に応動して大気開放したときに、前記大気開放弁を介して大気に放出される水および吸い込まれた大気が前記上水道の圧力低下によって前記電磁弁の方向に流れてしまうのを阻止する第2の逆止弁とを備えているのに対し、
甲1発明では、給湯部21側からふろへのお湯はり経路において、電磁弁22後に縁切り装置23を取り付けその後に2個の逆止弁24が取り付けたものであるが、縁切り装置23は逆止弁の後でも良いとされている点。

7-1-2.判断
上記相違点1について検討すると、
甲1発明において、「縁切り装置23」を「2個の逆止弁24」の間に配置したものは、上記相違点1の本件訂正発明に係る構成に相当するものといえる。
しかし、甲1発明において、「縁切り装置23は逆止弁の後でも良い」とされているものの、上記のような特定はなく、また、甲第1号証には、上記のように特定し得る記載または示唆はない。
そして、上記相違点1の本件訂正発明に係る構成を備えることにより、本件特許明細書に記載の効果を奏することから、上記相違点1は、単なる設計事項ともいえない。
よって、本件訂正発明は、甲第1号証に記載された発明であるとはいえない。

次に、上記相違点1を当業者が容易になし得たかを検討すると、逆止弁24が2個であることは、記載事項(1g)の図14に隣接して示されているに過ぎず、その隣接した「2個の逆止弁24」の間に何らかの装置を配置することを当業者が想到し得るものではないことから、上記「縁切り装置23は逆止弁の後でも良い」との事項からは、「縁切り装置23」の配置は、「2個の逆止弁24」の後と理解するのが普通である。
また、甲第1号証は、縁切り装置自体の構造に係るものであって、記載事項(1e)は、本発明の一実施例としての縁切り装置を給湯機に取り付けた例を構成図と共に示したものに過ぎず、甲第1号証に接した当業者が「縁切り装置23」の配置を工夫しようとする動機付けはない。
さらに、甲2発明は、甲1発明の「縁切り装置23」に相当する「遮断装置(16)」における「弁(23)」は、下流側の「弁(15)」と上流側の「弁(20)」との間に配置されているが、「弁(20)」は「遮断装置(16)」内に装着、すなわち「遮断装置(16)」と一体をなすものであり、また、下記の「7-2-2.判断」で述べるとおり、甲1発明と甲2発明とは弁の作動において違いがあるものと認められることから、弁の配置のみを甲1発明に適用する動機付けはない。
よって、甲1発明において、上記相違点1の本件訂正発明のようになすことが容易であるということはできない。

したがって、本件訂正発明は、甲第1号証に記載された発明とはいえず、また、甲第1号証に記載された発明に基づいて、または甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明できたものともいうことはできない。

7-1-3.請求人の主張について
請求人は、甲第1号証の「縁切り装置23」の配置について、甲第1号証の【0033】段落には、「縁切り装置23は逆止弁の後でも良い」と記載され、この記載は次の変形例1または変形例2の構成を意味し、上記【0033】には「逆止弁の後」としか記載されていないので、この記載からは2つの逆止弁のセットの後と解することはできなく、また、変形例2のようになると縁切り装置23のふろ側に逆止弁24が全くない状態となってしまい、逆止弁が正常であっても負圧(上水道の圧力低下)が発生すれば、階上浴槽のお湯は何ら阻止されることなく全て大気開放弁から排水されてしまうため、当業者であれば通常は変形例2のような配置を選択することはあり得ない旨を主張する(弁駁書第3?5頁)。

しかし、上述したように甲第1号証には、変形例1が記載されているものではなく、当業者は、普通はせいぜい変形例2を想起するに止まり、また、上記したように甲第1号証は、縁切り装置自体の構造に係るものであって、記載事項(1e)は、本発明の一実施例としての縁切り装置を給湯機に取り付けた例を構成図と共に示したものに過ぎず、甲第1号証に接した当業者が「縁切り装置23」の配置を工夫しようとする動機付けはないことより、上記請求人の主張は採用できない。

7-2.甲2発明を主引用発明とする場合
7-2-1.対比
本件訂正発明と甲2発明とを対比すると、
甲2発明の「浴槽(1)」、「水電磁弁(7)」、「ばね(22)」、「遮断装置(16)」(ただし、「逆止弁(20)」は除く。)、「逆止弁(15)」及び「逆止弁(20)」は、それぞれ本件訂正発明の「浴槽」、「電磁弁」、「スプリング」、「大気開放弁」、「第1の逆止弁」及び「第2の逆止弁」に相当し、
甲2発明の「水路(5)」は、本件訂正発明でいう「配管」で構成されることは明らかである。
よって、両者は、
「給湯管から浴槽への配管の途中に設けられて前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置であって、
前記給湯管から前記浴槽へ向かう水の流れを開放または遮断する電磁弁と、
開弁方向に付勢するためのスプリングを有する大気開放弁と、
を備えた逆流防止装置において、
前記大気開放弁から前記浴槽へ向かう前記配管内に一つのみ配置されて前記浴槽から前記大気開放弁の方向への流れを阻止する第1の逆止弁と、
前記電磁弁と前記大気開放弁との間に一つのみ配置された第2の逆止弁と、
を備えている逆流防止装置。」の点で一致し、以下の点で相違する。

相違点2:本件訂正発明では、大気開放弁は、上水道の圧力低下に応動して電磁弁より浴槽の側の前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する一方、前記上水道の圧力低下がない状態においては閉じた状態を保ち、前記大気開放弁が前記上水道の圧力低下に応動して大気開放したときに、前記大気開放弁を介して大気に放出される水および吸い込まれた大気が前記上水道の圧力低下によって前記電磁弁の方向に流れてしまうのを阻止するとされているのに対し、
甲2発明では、遮断装置(16)は、正常な運転状態では、湯の上流側圧力がパイロット室(26)に導かれ、ダイヤフラム(21)はばね(22)の力に抗して押込められ、これにより弁(23)が閉じられ、ドレン路(18)は水路(5)(下流側水路(5b))から遮断され、例えば運転時(水電磁弁(7)が開いている時)において給水源(4)としての上水道が断水する場合、給水源(4)の水圧が低下することにより、パイロット室(26)に導かれている圧力も低下し、これによりダイヤフラム(21)はばね(22)の力により押出され、弁(23)が開かれ、この結果ドレン路(18)は水路(5)(下流側水路(5b))に接続され、従って逆止弁(15)が故障した場合等において、該逆止弁(15)を通過してしまう逆流はドレン路(18)に排出されて上流側水路(5a)に到ることはないとされている点。

7-2-2.判断
上記相違点2について検討すると、
本件特許明細書の段落【0008】の「このとき大気開放弁111は、検圧管123を介して上水道の元圧(1次圧)が導入されている。この1次圧は、電磁弁108から逆止弁109へ通過する配管内の通水圧(2次圧)より大きいため、ピストン116は弁体117を着座させる方向に付勢しているため、オーバフロー口115への通路は閉じた状態にある。」との記載を参酌すると、本件訂正発明において、大気開放弁は、「上水道の圧力低下」すなわち、上水道の元圧の低下がない状態においては閉じた状態を保つものである。
これに対して、甲2発明における「上流側水路(5a)に連通してパイロット室(26)が形成され」との事項において、「上流側水路(5a)」とは、甲2発明は「正常な運転状態では、浴槽(1)に給湯する場合、開始スイッチを閉じて水電磁弁(7)を開き、水路(5)に湯を流し、これにより湯の上流側圧力がパイロット室(26)に導かれ」とされ、「水電磁弁(7)」が開いた後に、上流側圧力がパイロット室(26)に導かれること、また、記載事項(2f)の第2図にはパイロット室(26)への流路は、「水電磁弁(7)」の下流側から分岐されていることが記載されていることからみて、「弁(23)」は「水電磁弁(7)」の下流側の圧力により開閉動作がなされるものといえ、本件訂正発明のように上水道の元圧により開閉動作するものではない。
そして、上記相違点2により、本件訂正発明の大気開放弁と甲2発明の遮断装置(16)とは、電磁弁の開閉による影響の有無により、弁の作動においても違いが生じるものと認められることより、上記相違点2は、単なる設計変更ともいえない。
よって、本件訂正発明は、甲第2号証に記載された発明であるとはいえない。

次に、上記相違点2を当業者が容易になし得たかを検討すると、甲2発明において、遮断装置(16)は、記載事項(2e)の第1図にあるように、パイロット室(26)への流路を含めて一体の装置として形成されているものであり、これをあえて配管等を別途設けて、給水源(4)の元圧により作動されるように変更する動機付けはない。
また、甲1発明のように給水源の水圧により弁を作動させるものが公知であるとしても、本件訂正発明と同様に甲2発明とは弁の作動において違いがあるものと認められることから、パイロット室(26)への流路の構成のみを甲2発明に適用する動機付けはない。
よって、甲2発明において、上記相違点2の本件訂正発明のようになすことが容易であるということはできない。

したがって、本件訂正発明は、甲第2号証に記載された発明とはいえず、また、甲第2号証に記載された発明に基づいて、または甲第2号証に記載された発明及び甲第1号証に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明できたものともいうことはできない。

7-2-3.請求人の主張について
請求人は、電磁弁より下流で1次圧を検知する場合でも、甲第2号証の弁23は、「上水道の圧力低下がない状態においては閉じた状態を保つ」ものである旨を主張をしている(弁駁書7?8頁)。
しかし、甲2発明は、「正常な運転状態では、浴槽(1)に給湯する場合、開始スイッチを閉じて水電磁弁(7)を開き、水路(5)に湯を流し、これにより湯の上流側圧力がパイロット室(26)に導かれ、ダイヤフラム(21)はばね(22)の力に抗して押込められ、これにより弁(23)が閉じられ」るもので、給水源(4)の元圧の圧力低下がない状態においても、水電磁弁(7)を開かれるまでは、弁(23)は、開いているものと解されことから、上記請求人の主張は採用できない。

また、請求人は、水路(5)は、甲第2号証の第1図から明らかなように水電磁弁(7)よりも上流の部分を含むものであり、また、水電磁弁(7)よりも上流側を除外する旨の記載もないため、水電磁弁(7)よりも上流の部分も上流側水路(5a)に含まれることは明らかであるから、甲第2号証の記載から、パイロット室(26)が電磁弁よりも上流に連結されることは明細書などに記載されているに等しい事項である旨を主張している(平成27年10月2日付け上申書第3?4頁)。
しかし、上記したように甲2発明において、「弁(23)」は「水電磁弁(7)」の下流側の圧力により開閉動作がなされるものといえ、また、甲第2号証には「水電磁弁(7)」の上流側の圧力により開閉動作がなされることを理解し得る記載または示唆はないことより、上記請求人の主張は採用できない。

さらに、請求人は、甲第2号証は、ダイアフラムに作用する1次圧と2次圧の差圧によって動作する差圧応動弁を大気開放弁として備えており、これは甲第1号証における縁切り装置と作動原理を同じくするものであり、ここで甲第2号証のパイロット室(26)の検圧位置を甲第1号証における検圧位置、すなわち熱交換器上流側の給水配管とする変更についての技術的阻害要因は存在せず、変更は可能であり、また、甲第1号証の検圧位置とした場合には、1次圧と2次圧との差圧を大きく確保することができることにより、甲第2号証の第2図におけるダイアフラム21を小型化することができ、大気開放弁自体を小型化(甲第1号証における効果として記載されている)できるとともに差圧が大きくなることによって大気開放弁の弁動作の安定性を向上できるというメリットが存在するため、組み合わせることの動機付けに十分なり得るため、当業者であれば、甲第2号証のパイロット室(26)を甲第1号証に記載のとおりに電磁弁や熱交換器よりも上流側の給水配管に連結することは容易に想到し得る事項である旨を主張している(平成27年10月2日付け上申書第4?5頁)。
しかし、甲2発明において、甲第1号証の検圧位置とした場合には、1次圧と2次圧との差圧を大きく確保することができることは、当業者が認識し得るとしても、遮断装置(16)は、上記したようにパイロット室(26)への流路を含めて一体の装置として形成されているものであって、これに配管等を別途設けることによって甲第1号証の構成を採用しても、装置全体として小型化ができるものとは必ずしもいえず、また、甲第1号証の検圧位置とした場合には、差圧が大きくなることは理解し得るとしても、上記したように、甲1発明と甲2発明とは、弁の作動において違いがあるものと認められることから、パイロット室(26)への流路の構成のみを甲2発明に適用する動機付けはないことより、上記請求人の主張は採用できない。

7-3.まとめ
以上のとおり、請求人の主張する無効理由1及び無効理由2によっては、本件訂正発明についての特許を無効とすることはできない。

8.むすび
したがって、請求人の主張する理由及び証拠方法によっては、本件訂正発明についての特許を無効にすることはできない。
審判に関する費用については、特許法第169条2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により、請求人が負担するものとする。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
逆流防止装置
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 給湯管から浴槽への配管の途中に設けられて前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置であって、
前記給湯管から前記浴槽へ向かう水の流れを開放または遮断する電磁弁と、
開弁方向に付勢するためのスプリングを有し、前記上水道の圧力低下に応動して前記電磁弁より前記浴槽の側の前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する一方、前記上水道の圧力低下がない状態においては閉じた状態を保つ大気開放弁と、
を備えた逆流防止装置において、
前記大気開放弁から前記浴槽へ向かう前記配管内に一つのみ配置されて前記浴槽から前記大気開放弁の方向への流れを阻止する第1の逆止弁と、
前記電磁弁と前記大気開放弁との間に一つのみ配置され、前記大気開放弁が前記上水道の圧力低下に応動して大気開放したときに、前記大気開放弁を介して大気に放出される水および吸い込まれた大気が前記上水道の圧力低下によって前記電磁弁の方向に流れてしまうのを阻止する第2の逆止弁と、
を備えていることを特徴とする逆流防止装置。
【請求項2】 前記電磁弁と前記給湯管との間に配置され、前記給湯管の側の配管内の負圧を感知して前記配管内に大気を導入する負圧破壊装置を備えていることを特徴とする請求項1記載の逆流防止装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は逆流防止装置に関し、特に給湯装置からの温水を浴槽に導く配管の途中に設けられて浴槽の汚水が上水道へ逆流してしまうのを防止する逆流防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来の給湯システムの構成例を示す図である。
従来の給湯システムにおいて、上水道の給水管101は、流量センサ102を介して熱交換器103および水バイパス弁104の上流側に接続されており、熱交換器103および水バイパス弁104の下流側は合流した後、水比例弁105に接続されている。この水比例弁105の下流側は、たとえば台所の蛇口などへ出湯する給湯管106に接続される。
【0003】
また、水比例弁105の下流側は、流量センサ107、電磁弁108、および直列に2つ配置した逆止弁109を介して風呂の浴槽110に配管されており、電磁弁108と逆止弁109との間の配管には大気開放弁111が配置されている。
【0004】
大気開放弁111は、配管の中継部を構成するボディ112を有し、このボディ112は、電磁弁108からの配管に接続される接続部113と、逆止弁10が装着された配管に接続される接続部114と、オーバフロー口115とを有している。接続部114の開口中心と同軸上に、ピストン116が軸線方向に進退自在に配置され、その進退移動によってピストン116に嵌着された環状の弁体117がピストン116の接続部113,114側の空間とオーバフロー口115との間の通路を開閉するよう構成されている。ピストン116の接続部113,114側と反対側には、ダイヤフラム118の中心部がリテーナ119およびねじ120によって固定され、ダイヤフラム118の外周部は、ボディ121,122によって挾持固定されている。ボディ122には、検圧管123を介して給水管101に接続される接続部124を有し、ダイヤフラム118とボディ122とによって形成される空間は、給水管101の元圧を検知する部屋を構成している。また、ピストン116は、スプリング125によって、接続部113,114側の空間とオーバフロー口115との間の通路を開く方向に付勢するように構成されている。
【0005】
以上の構成要素の中で、電磁弁108、大気開放弁111および逆止弁109が浴槽110から上水道への逆流を防止する逆流防止装置を構成している。
ここに例示した浴槽110は、図の左上に示しているが、これは浴槽110が給水管101の導入位置よりも高い位置、たとえば一戸建の住宅であれば、2階あるいは3階にあったり、集合住宅であれば、2階以上の高層階にある場合をイメージしている。
【0006】
このような給湯システムにおいて、給水管101から給水された上水は、流量センサ102を通り、一部が熱交換器103にて加熱されて湯になり、一部は水バイパス弁104を通って熱交換器103から出てきた湯と混合される。このとき、水バイパス弁104により熱交換器103をバイパスする流量を制御することにより、湯水の混合比が変えられて出湯温度が制御される。所望の温度に制御された湯は、さらに、水比例弁105により出湯流量が制御されて給湯管106より給湯される。
【0007】
また、浴槽110に湯張りを行う時には、電磁弁108を開けることにより、水比例弁105を出た湯が流量センサ107、電磁弁108および逆止弁109を介して風呂の浴槽110へ供給される。
【0008】
このとき大気開放弁111は、検圧管123を介して上水道の元圧(1次圧)が導入されている。この1次圧は、電磁弁108から逆止弁109へ通過する配管内の通水圧(2次圧)より大きいため、ピストン116は弁体117を着座させる方向に付勢しているため、オーバフロー口115への通路は閉じた状態にある。
【0009】
停電により上水を汲み上げているポンプが停止したり、断水が発生するなどして給水管101内に負圧が発生した場合には、大気開放弁111は、1次圧の低下を感知したダイヤフラム118がピストン116を弁開方向に付勢し、電磁弁108から逆止弁109へ至る配管をオーバフロー口115と連通させて、配管内の水を大気に放出する。
【0010】
もし、逆止弁109が異物の噛み込みなどにより水密不良となっていた場合には、高所にある浴槽110内の汚水がその水頭圧により逆止弁109を介して大気開放弁111まで逆流してくるが、その汚水は大気開放弁111により大気に放出されるため、浴槽内の汚水が給湯管106の方まで逆流することはない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の給湯システムでは、大気開放弁の上流側にある電磁弁が給湯管側から通水圧を受けている状態で使用している場合には、その配管を通水圧によって有効に全閉状態に維持することができるが、給湯管側が負圧になっている状態では全閉状態を維持できない特性を有していることから、給湯管側が負圧になった場合には、大気開放弁のオーバフロー口から勢いよく大気を吸い込むことになり、このとき、浴槽に近い側に安全のために2個直列に配置してある逆止弁がいずれも水密不良になっていると、浴槽の汚水が大気開放弁まで逆流してオーバフロー口から大気に放出されるが、その一部は吸い込まれてきた大気とともに電磁弁を通って給湯管の方へ逆流してしまうことがあるという問題点があった。
【0012】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、逆止弁が異物の噛み込みなどで水密不良になっても浴槽内の汚水が上水道の側へ逆流するのを完全に防止することができる逆流防止装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、給湯管から浴槽への配管の途中に設けられて前記浴槽から上水道への汚水の逆流を防止する逆流防止装置であって、前記給湯管から前記浴槽へ向かう水の流れを開放または遮断する電磁弁と、開弁方向に付勢するためのスプリングを有し、前記上水道の圧力低下に応動して前記電磁弁より前記浴槽の側の前記配管内の水を大気に放出するよう開閉動作する一方、前記上水道の圧力低下がない状態においては閉じた状態を保つ大気開放弁と、を備えた逆流防止装置において、前記大気開放弁から前記浴槽へ向かう前記配管内に一つのみ配置されて前記浴槽から前記大気開放弁の方向への流れを阻止する第1の逆止弁と、前記電磁弁と前記大気開放弁との間に一つのみ配置され、前記大気開放弁が前記上水道の圧力低下に応動して大気開放したときに、前記大気開放弁を介して大気に放出される水および吸い込まれた大気が前記上水道の圧力低下によって前記電磁弁の方向に流れてしまうのを阻止する第2の逆止弁と、を備えていることを特徴とする逆流防止装置が提供される。
【0014】
このような逆流防止装置によれば、第1の逆止弁および第2の逆止弁が異物の噛み込みなどで水密不良になっているときに、断水などで上水道が負圧になると、浴槽の汚水がその水頭圧により第1の逆止弁を介して大気開放弁まで逆流し、その汚水は上水道の負圧を受けて開弁した大気開放弁を介して大気に放出される。このとき、異物を噛み込んだ第2の逆止弁は、流れ絞り装置あるいはオリフィスとして働き、上水道の負圧によって大気開放弁まで逆流してきた汚水に対して給湯管側の方へ吸引するだけの吸引力は発生せず、実質的に、浴槽の汚水が上水道まで逆流することはない。このように、電磁弁と大気開放弁との間に第2の逆止弁を配置するだけで、給湯管側への汚水の逆流を実質的に完全に防止することができ、この逆流防止装置を適用した給湯システムの信頼性を大幅に向上させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、給湯システムに適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は第1の実施の形態に係る給湯システムの構成例を示す図である。
本発明による逆流防止装置を適用した給湯システムにおいて、上水道の給水管1は、流量センサ2を介して熱交換器3および水バイパス弁4の上流側に接続されており、熱交換器3および水バイパス弁4の下流側は合流した後、水比例弁5に接続されている。この水比例弁5の下流側は、たとえば台所の蛇口などへ出湯する給湯管6に接続される。
【0017】
水比例弁5の下流側は、また、流量センサ7、電磁弁8、2つの逆止弁9,10を介して風呂の浴槽11に配管されており、逆止弁9と逆止弁10との間の配管には、大気開放弁12が配置されている。この大気開放弁12は、検圧管13を介して流量センサ2の下流側の給水管1に接続されている。この逆流防止装置の特徴的なところは、電磁弁8と大気開放弁12との間に逆止弁9を配置したことであり、この逆止弁9は、従来、浴槽11側に安全のために2個直列に配置した1個を利用することができ、これにより、この逆流防止装置を使用したことによるコスト上昇はない。なお、大気開放弁12の構成および動作原理は、図4を参照して詳述した大気開放弁と同じであるため、ここでは、その詳細な説明を省略する。
【0018】
給水管1から給水された上水は、流量センサ2を通り、一部が熱交換器3にて加熱されて湯になり、一部は水バイパス弁4を通って熱交換器3から出てきた湯と混合される。このとき、水バイパス弁4により熱交換器3をバイパスする流量を制御することにより、湯水の混合比が変えられて出湯温度が制御される。所望の温度に制御された湯は、さらに、水比例弁5により出湯流量が制御されて給湯管6より給湯される。
【0019】
また、浴槽11に湯張りを行う時には、電磁弁8を開けることにより、水比例弁5を出た湯が流量センサ7、電磁弁8、逆止弁9,10を介して風呂の浴槽11へ供給される。このとき、大気開放弁12は、検圧管13を介して上水道の1次圧が導入されているため、そのオーバフロー口は閉じていて、単なる配管として機能しているだけである。
【0020】
断水などが発生して給水管1内に負圧が発生したときには、大気開放弁12は、上水道の1次圧の低下を感知して大気開放し、逆止弁9と逆止弁10との間の配管内の水を大気に放出する。
【0021】
もし、浴槽11が高所にあり、逆止弁10が異物の噛み込みなどにより水密不良となっていた場合には、浴槽11内の汚水がその水頭圧により逆止弁10を介して大気開放弁12まで逆流してくるが、その汚水は大気開放弁12により大気に放出されるため、浴槽内の汚水が給湯管6の方まで逆流することはない。また、たとえ逆止弁9についても異物の噛み込みなどによる水密不良が発生していたとしても、この場合、逆止弁9は開口面積の小さなオリフィスとして機能するため、給湯管6の側の負圧によって大気開放弁12から大気を吸い込もうとしてもその空気の流量は少ないため、オーバフロー口へ流れる汚水を吸引するまでには至らず、浴槽内の汚水が給湯管6まで逆流してしまうことはない。
【0022】
図2は第2の実施の形態に係る給湯システムの構成例を示す図である。この図に置いて、図1に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0023】
この第2の実施の形態に係る給湯システムでは、大気開放弁12と浴槽11との間の配管に2つの逆止弁10a,10bを直列に配置している。これにより、浴槽11から大気開放弁12へ逆流する可能性をさらに低減させている。
【0024】
この構成において、逆流防止装置の動作は、図1に示した第1の実施の形態の場合と同じである。
図3は第3の実施の形態に係る給湯システムの構成例を示す図である。この図に置いて、図1に示した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0025】
この第3の実施の形態に係る給湯システムは、第1の実施の形態に係る給湯システムと比較して、電磁弁8の上流側に負圧破壊装置(バキュームブレーカ)14を追加配置している点で異なる。
【0026】
この負圧破壊装置14は、大気に開口した逆止弁の構成を有しており、通常は、配管内の通水圧により閉じていて、断水などにより、給湯管6に負圧が発生した場合には、その負圧で開いて、その配管内に大気を導入して、配管内の負圧状態をなくす働きをするものである。
【0027】
これは、電磁弁8と大気開放弁12との間に配置した逆止弁9が堆積した異物によって弁閉時の開口面積が大きくなってしまった場合、オリフィスの減圧効果が小さくなることによる吸引力増加が生じるが、それを、負圧破壊装置14で防止することを意図している。
【0028】
以上の構成において、断水などが発生して給水管1内に負圧が発生したときには、大気開放弁12は、上水道の1次圧の低下を感知して大気開放し、逆止弁9と逆止弁10との間の配管内の水を大気に放出する。このとき、給湯管6側の負圧で負圧破壊装置14が開き、その配管内に大気を導入して、配管内の負圧状態を解消する。
【0029】
もし、浴槽11が高所にあり、逆止弁10が異物の噛み込みなどにより水密不良となっていた場合には、浴槽11内の汚水がその水頭圧により逆止弁10を介して大気開放弁12まで逆流してくるが、その汚水は大気開放弁12により大気に放出されるため、浴槽内の汚水が給湯管6の方まで逆流することはない。また、逆止弁9も異物の噛み込みが発生していた場合でも、給湯管6の側の負圧によって負圧破壊装置14がその負圧を破壊してくれるので、給湯管6の側への吸い込み力がなくなり、オーバフロー口へ流れる汚水を吸引するまでには至らない。これにより、汚水が上水側へ逆流することを完全に防止することができる。
【0030】
なお、上記の第1ないし第3の実施の形態では、電磁弁8と大気開放弁12との間に配置した逆止弁9を1個で構成したが、複数個直列に配置した構成でもよい。また、浴槽側への流量を検知する流量センサ7は、給湯管6と電磁弁8との間に配置したが、電磁弁8と逆止弁9との間に配置してもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、電磁弁と大気開放弁との間に逆止弁を配置する構成にした。これにより、たとえ、浴槽側に設けた逆止弁および電磁弁と大気開放弁との間に設けた逆止弁がともに水密不良になって、給水側の水圧が負圧になることで浴槽の汚水がその水頭圧により大気開放弁まで逆流してきたとしても、電磁弁と大気開放弁との間に設けた逆止弁がオリフィスのように機能するため、給水側の負圧が汚水を大気開放弁から給水側へ吸引する力が非常に弱くなり、汚水が給水側の方まで逆流することがなくなり、この逆流防止装置を適用した給湯システムの信頼性を向上させることができる。
【0032】
また、従来、浴槽側にて安全のために2個設けていた逆止弁の1個を電磁弁と大気開放弁との間に配置するようにすれば、コスト上昇を伴わずに、逆流防止装置を実現することができる。
【0033】
さらに、電磁弁の上流側に比較的安価な負圧破壊装置を配置することで、大気開放弁にある汚水を給水側へ吸引する力を実質的になくすことができ、大幅にコストを上昇させることなく、実質的に汚水の逆流を完全に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る給湯システムの構成例を示す図である。
【図2】第2の実施の形態に係る給湯システムの構成例を示す図である。
【図3】第3の実施の形態に係る給湯システムの構成例を示す図である。
【図4】従来の給湯システムの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 給水管
2 流量センサ
3 熱交換器
4 水バイパス弁
5 水比例弁
6 給湯管
7 流量センサ
8 電磁弁
9,10,10a,10b 逆止弁
11 浴槽
12 大気開放弁
13 検圧管
14 負圧破壊装置
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2015-11-10 
結審通知日 2015-11-13 
審決日 2015-11-25 
出願番号 特願2002-54751(P2002-54751)
審決分類 P 1 123・ 113- YAA (F24H)
P 1 123・ 121- YAA (F24H)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 川端 修  
特許庁審判長 紀本 孝
特許庁審判官 佐々木 正章
鳥居 稔
登録日 2006-08-25 
登録番号 特許第3845031号(P3845031)
発明の名称 逆流防止装置  
代理人 松尾 卓哉  
復代理人 横井 康真  
代理人 森下 賢樹  
代理人 溝口 正信  
代理人 森下 賢樹  
代理人 土谷 和之  
代理人 山田 裕文  
復代理人 横井 康真  
代理人 吉田 昌司  
代理人 三木 友由  
代理人 松尾 卓哉  
代理人 三木 友由  
代理人 深見 久郎  
代理人 森田 俊雄  
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