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審決分類 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  A61B
審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備  A61B
審判 全部申し立て 2項進歩性  A61B
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  A61B
管理番号 1334318
異議申立番号 異議2016-700555  
総通号数 216 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2017-12-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2016-06-21 
確定日 2017-09-22 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5836349号発明「流体フラッシング機能付き画像処理用プローブ」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5836349号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項2、〔3?7〕、〔9?11〕について訂正することを認める。 特許第5836349号の請求項1、3?11に係る特許を維持する。 特許第5836349号の請求項2に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第5836349号の請求項1?11に係る特許についての出願は、2008年12月17日(パリ条約による優先権主張2007年12月20日、米国(US)、2008年12月8日、米国(US))を国際出願日として出願した特願2010-539741号の一部を平成25年10月30日に新たな特許出願としたものであって、平成27年11月13日付けでその特許権の設定登録がされ、その後、特許異議申立人 坂田 純子(以下、「申立人」という。)より請求項1?11に対して特許異議の申立てがされ、平成28年11月1日付けで取消理由が通知され、平成29年2月6日に意見書の提出及び訂正請求がされ、その訂正請求に対して同年3月23日に申立人から意見書が提出されたものである。
さらに、同年4月20日付で取消理由(決定の予告)が通知され、その取消理由通知(決定の予告)の指定期間内である同年6月23日に意見書の提出及び訂正請求がされ、その訂正請求に対して同年8月16日に申立人から意見書が提出されたものである。

第2 訂正請求について(下線部は訂正箇所を示す。)
(1)本件訂正請求の内容
特許権者は、以下の訂正事項1?4により特定されるとおり訂正することを請求する。

ア 訂正事項1
特許請求の範囲の請求項2を削除する。

イ 訂正事項2
特許請求の範囲の請求項3に「前記遠位ハウジングの近位範囲内に」と記載されているのを、「前記遠位ハウジングの近位範囲内、すなわち、前記遠位ハウジングの前記トランスジューサよりも近位側部分に」と訂正する。

ウ 訂正事項3
特許請求の範囲の請求項5に「前記少なくとも一つの水管は」と記載されているのを、「前記水管は」と訂正する。

エ 訂正事項4
特許請求の範囲の請求項9に「非乱流の」と記載されているのを、「乱流のない」と訂正する。

(2)訂正の目的の適否、新規事項の有無、一群の請求項及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否

ア 訂正事項1は、特許請求の範囲の減縮を目的とし、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

イ 訂正事項2は、「前記遠位ハウジングの近位範囲内に」と記載されているのを、「前記遠位ハウジングの近位範囲内、すなわち、前記遠位ハウジングの前記トランスジューサよりも近位側部分に」と、「遠位ハウジングの近位範囲内」を「遠位ハウジングの前記トランスジューサよりも近位側部分」と遠位ハウジングの近位範囲内の領域を限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とし、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

ウ 訂正事項3は、「前記少なくとも一つの水管は」と記載されているのを、「前記水管は」と、「少なくとも一つの」を削除し、請求項5で引用する「水管」が請求項3で特定された「水管」であることを明瞭にし、請求項5が特定するピッチの対象である「水管」を明瞭にしたものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とし、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

エ 訂正事項4は、「非乱流の」と記載されているのを、「乱流のない」と「流れ」の状態を明瞭に表現したものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とし、段落0014に「トランスジューサ22の近位からトランスジューサ22の遠位へのシース内の流体の流れは、テーパー付き切り出し面26を下り、トランスジューサ22を覆い、及び遠位先端壁開口38を出るように連続的に乱流を生じることなく案内されるので、前記トランスジューサの近傍での気泡形成が防止される。」と記載されているので新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

オ また、訂正前の請求項4?7は請求項3を引用しているから、請求項3?7は一群の請求項である。したがって、訂正事項2ないし3は一群の請求項ごとにされたものである。
さらに、訂正前の請求項10?11は請求項9を引用しているから、請求項9?11は一群の請求項である。したがって、訂正事項4は一群の請求項ごとにされたものである。

(3)小括
したがって、上記訂正請求による訂正事項1?4は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号又は第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項、及び同条第9項で準用する同法第126条第5項から第6項までの規定に適合するので、訂正後の請求項2、〔3?7〕、〔9?11〕について訂正を認める。

第3 特許異議の申立てについて
1 本件特許発明
上記「第2 訂正請求について」で述べたとおり、本件訂正は認められることとなったから、請求項1?11に係る発明(以下、それぞれの発明を「本件特許発明1」などという。)は、次の事項により特定される発明であると認める。

【請求項1】
超音波画像処理用カテーテルに使用するための画像処理用プローブであって、
前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含み、
前記画像処理用プローブは、
(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサと、
(b)近位方向においてカテーテル中心軸を向く斜面をなす一の角度で前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと
を含み、
前記遠位ハウジングは、前記トランスジューサよりも近位にテーパー付き切り出し面を、かつ、前記トランスジューサよりも遠位に遠位先端壁を含み、
前記遠位先端壁は遠位先端壁開口を有し、
前記遠位ハウジングは、流体の流れが前記テーパー付き切り出し面を下り、前記トランスジューサを覆い、及び前記遠位先端壁開口を出ることを促して前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止する画像処理用プローブ。
【請求項2】(削除)
【請求項3】
前記遠位ハウジングは、前記遠位ハウジングの近位範囲内、すなわち、前記遠位ハウジングの前記トランスジューサよりも近位側部分に少なくとも一つの水管をさらに含む、請求項1に記載の画像処理用プローブ。
【請求項4】
前記少なくとも一つの水管は、前記カテーテル中心軸に対して一の角度をなして前記遠位ハウジングの前記近位範囲内に形成される、請求項3に記載の画像処理用プローブ。
【請求項5】
前記水管は、ピッチが0.254センチメートルである、請求項3に記載の画像処理用プローブ。
【請求項6】
前記少なくとも一つの水管は近位側及び遠位側を有し、
前記少なくとも一つの水管は、前記近位側が前記遠位側よりも前記遠位ハウジングの回転方向において先行するように形成される、請求項3に記載の画像処理用プローブ。
【請求項7】
前記少なくとも一つの水管は第1水管及び第2水管を含み、
前記第1水管は、前記トランスジューサの頂部から前記トランスジューサの表側面に対して流体を向け、
前記第2水管は、前記トランスジューサの側部から前記トランスジューサの表側面に対して流体を向ける、請求項3に記載の画像処理用プローブ。
【請求項8】
前記画像処理用プローブはIVUS画像処理用プローブである、請求項1に記載の画像処理用プローブ。
【請求項9】
超音波画像処理用カテーテルにおいて使用される画像処理用プローブであって、
前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含み、
前記画像処理用プローブは、
(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサと、
(b)前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと、
(c)前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止するべく前記トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器と
を含む画像処理用プローブ。
【請求項10】
前記流体流促進器は、流体を前記トランスジューサの表側面に向ける水管手段を含む、請求項9に記載の画像処理用プローブ。
【請求項11】
前記画像処理用プローブはIVUS画像処理用プローブである、請求項9に記載の画像処理用プローブ。

第4 特許異議申立の理由及び証拠について

1 申立の概要
申立人は、以下の証拠を提出した。
甲第1号証:特開2000-152940号公報
甲第2号証:特開2004-264129号公報
甲第3号証:特開平10-272134号公報
甲第4号証:特開平5-84247号公報
甲第5号証:特開平7-299071号公報
甲第6号証:特開平9-253084号公報
甲第7号証:米国特許第5762066号明細書及び抄訳文
甲第8号証:特開2003-190169号公報
(以下、「甲第1号証」?「甲第8号証」を、それぞれ「甲1」?「甲8」という。)

(1)申立理由1(特許法第29条第1項第3号:申立書4頁「理由の要点」の項)
ア 請求項9、11
甲1記載の発明と同一である。

(2)申立理由2(特許法第29条第2項違反:申立書4頁「理由の要点」の項)
ア 請求項1
甲1記載の発明、および甲2?6のいずれかの記載事項から容易想到である。

イ 請求項2
甲1記載の発明、甲2?6のいずれかの記載事項、および甲7記載事項から容易想到である。

ウ 請求項3?7
甲1記載の発明、甲2?6のいずれかの記載事項、および甲8記載事項から容易想到である。

エ 請求項8
甲1記載の発明、甲2?6のいずれかの記載事項から容易想到である。

オ 請求項9、11
甲1記載の発明、甲2?6のいずれかの記載事項から容易想到である。

カ 請求項10
甲1記載の発明、甲2?6のいずれかの記載事項、および甲8記載事項から容易想到である。

(3)申立理由3(特許法第36条第4項第1号違反:申立書4頁「理由の要点」の項)
ア 発明の詳細な説明において「遠位ハウジング」は、いわゆる当業者がその実施をすることができる程度に明確かつ十分に記載されていない。

イ 発明の詳細な説明において「流体流促進器」は、いわゆる当業者がその実施をすることができる程度に明確かつ十分に記載されていない。

(4)申立理由4(特許法第36条第6項第1号違反:申立書4?5頁「理由の要点」の項)
ア 請求項1に係る発明は、発明の詳細な説明に記載されたものと認められない。

イ 請求項9に係る発明は、発明の詳細な説明に記載されたものと認められない。

(5)申立理由5(特許法第36条第6項第2号違反:申立書5頁「理由の要点」の項)
ア 請求項2記載の「第1側面の寸法」および「第2側面の寸法」が不明確である。

イ 請求項3記載の「水管」が不明確である。

ウ 請求項3記載の「遠位ハウジングの近位範囲」が不明確である。

エ 請求項5記載の「ピッチ」が不明確である。

オ 請求項7記載の「トランスジューサの頂部」および「トランスジューサの表面側」が不明確である。

カ 請求項10記載の「水管手段」が不明確である。

第5 取消理由の概要
平成28年11月1日付けで通知した当審の取消理由、及び平成29年4月20日付で通知した当審の取消理由(決定の予告)の概要は以下のとおりである。

取消理由1(特許法第29条第1項第3号違反について)
本件特許の請求項9、11に係る発明は、本件特許の出願前日本国内において頒布された甲1号証に記載された発明であって、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである。

取消理由2(特許法第36条第6項第1号違反について)
本件特許の請求項9?11に係る発明は、発明の詳細な説明に記載したものではなく、その特許は、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものである。

取消理由3(特許法第36条第6項第2号違反について)
本件特許の請求項2、3?7、9?11に係る発明は、明確でないから、その特許は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものである。

第6 特許法第36条第6項第2号に関する取消理由3についての当審の判断
上記「第5 取消理由の概要」で述べたとおり、取消理由は訂正前の請求項2、3?7、9?11に対して通知されているが、請求項2は削除され、請求項3、5及び9は訂正されている。
(1)本件特許発明2について
本件特許発明2は削除されたので、取消理由の対象がなくなったので、取消理由は解消した。

(2)本件特許発明3、4、6、7について
本件特許発明3の特許請求の範囲は、「前記遠位ハウジングは、前記遠位ハウジングの近位範囲内、すなわち、前記遠位ハウジングの前記トランスジューサよりも近位側部分に少なくとも一つの水管をさらに含む」と訂正されている。

ア したがって「近位範囲」が、「すなわち、前記遠位ハウジングの前記トランスジューサよりも近位側部分」と追加訂正されたことにより、「遠位ハウジングの近位範囲」が「前記トランスジューサよりも近位側部分」と限定され明確になった。

イ 「水管」は特許請求の範囲、明細書の記載においてはすべて管と記載されている。しかも、水を管で搬送することは周知技術といえる。
したがって、本件特許発明3の「水管」は、「管」と解することが自然であるといえるので、明確である。
よって、本件特許発明3は明確である。

本件特許発明3を引用する本件特許発明4、6、7も同様である。

(3)本件特許発明5について
本件特許発明5の特許請求の範囲は、「前記水管は、ピッチが0.254センチメートルである」と訂正されている。

「前記少なくとも一つの水管は、ピッチが」は、何のピッチであるのかが明確ではなかったが、「前記水管は、ピッチが」と訂正され、また、上記(2)イに説示したように「水管」も明確となったので、前記水管のピッチであることが明確になった。

したがって、本件特許発明5は、明確である。

(4)本件特許発明9、11について
本件特許発明9の特許請求の範囲は、「 超音波画像処理用カテーテルにおいて使用される画像処理用プローブであって、
前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含み、
前記画像処理用プローブは、
(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサと、
(b)前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと、
(c)前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止するべく前記トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器と
を含む画像処理用プローブ。」と訂正されている。

「非乱流の流れ」は、「非乱流」が明確ではなかったが、「乱流のない流れ」と訂正され「流れ」が明確になった。
その結果「トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器」も明確となった。
したがって、本件特許発明9は、明確になった。

本件特許発明9を引用する本件特許発明11も同様である。

(5)本件特許発明10について
上記(2)イに説示したように「水管」は明確である。
さらに、本件特許発明10が引用する本件特許発明9が訂正され明確になったので、本件特許発明10も明確になった。

第7 特許法第36条第6項第1号に関する取消理由2についての当審の判断
本件特許発明9は、本件特許明細書(特に、段落【0004】)の記載からみて、トランスジューサの近傍での流体の気泡形成を防止することを発明の解決する課題とするものと認められる。
そして、本件特許発明9の特許請求の範囲には、「(c)前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止するべく前記トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器」という機能により特定された発明特定事項が記載されている。
ここで、乱流のない流れを促すためには、流れを乱す段差、突起などの障害物を少なくすれば良いことは、流体を扱う当業者には技術常識であり、そのための具体的構造は、本件特許明細書の段落【0011】?【0017】、図1?3に記載された実施例以外にも、種々の具体的構成が想定されることは明らかであるから、出願時の技術常識に照らして、本件特許発明9の範囲まで、発明の詳細な説明において開示された内容を拡張ないし一般化できないとまではいえない。

したがって、本件特許発明9は、発明の詳細な説明に記載したものでないとまではいえない。
本件特許発明9を引用する本件特許発明10ないし11も同様である。

第8 特許法第29条第1項第3号に関する取消理由1についての当審の判断

1 甲号証の記載
(1)甲1記載の事項

本願の優先権主張日前に頒布された甲1には、「超音波カテーテル」について、図面とともに次の事項が記載されている。

(ア)
「【請求項1】 体腔あるいは管腔内に挿入されるカテーテルシースと、該カテーテルシース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達するドライブシャフトと、該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジングと、該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサとを有する超音波カテーテルにおいて、該ハウジングは円筒形の本体の側壁に開口を有し、該開口の内部に前記超音波トランスデューサを固定してなり、該超音波トランスデューサは少なくとも前記カテーテルシース長手方向における先端側と基端側を固定手段により覆われ、該固定手段には、前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔が設けてあることを特徴とする超音波カテーテル。
・・・
【請求項3】 前記カテーテルシースの先端部分にプライミング用注入孔を備えることを特徴とする請求項1に記載の超音波カテーテル。」

(イ)
「【0003】一般的に、超音波カテーテルは、モータを内蔵する駆動装置に接続され、このモータによりドライブシャフトが回転駆動される。ドライブシャフト先端部には超音波トランスデューサが備わり回転運動を行う。このような回転運動に伴って血管等の体腔内に挿入された超音波トランスデューサから超音波を送波し、被験体内で反射されたエコーを同じ超音波トランスデューサで受波し、増幅・検波等の処理を行った後に、画像としてCRT等の表示器に表示する。」

(ウ)
「【0027】本発明の超音波カテーテル1における超音波の走査(スキャン)は、ドライブシャフト回転ユニット40内のモータの回転運動を凹端子24を介してドライブシャフト5に伝達し、ドライブシャフト5の先端に固定されたハウジング6を回転させることによって、ハウジング6に設けられた超音波トランスデューサ7で送受される超音波を略径方向に走査することによって行われる。ここで得られる超音波画像は、血管内の横断面像である。また、超音波カテーテル1全体、あるいはドライブシャフトコネクタ3bを手元側へ引っ張り、ドライブシャフト5を長手方向に移動させることによって、血管内の軸方向に間隔を空けた包囲組織体における360°の断面画像を任意の位置まで走査的に得ることができる。
・・・
【0029】次に、血管内へ本発明の超音波カテーテル1を挿入留置する方法について説明する。基本的には、通常の血管カテーテル手技と同様であり、まず大腿部若しくは上腕部よりイントロデューサ等を刺入して血管と体外の通路を確保する。続いて、これに造影用、あるいは検査、治療カテーテル用のガイディングカテーテルをガイドワイヤにより血管を選択しながら挿入し、検査あるいは治療すべき目的の血管(冠動脈)の入口部位に到達した後、本発明の超音波カテーテル1をガイディングカテーテル内に挿入する。
【0030】超音波カテーテル1の先端が検査あるいは治療すべき目的部位に到達したのち、ドライブシャフト回転ユニット40を駆動させることで、ドライブシャフト5および超音波トランスデューサ7を回転させ、超音波スキャンを開始する。次に、ドライブシャフトコネクタ3bを長手方向における任意の位置まで手動式、あるいはドライブシャフト回転ユニット直動移動装置(図示しない)により自動式に移動させることにより、体腔あるいは管腔内の軸方向に間隔を空けた包囲組織体における360°の断面画像を任意の位置まで走査的に得ることができる。
【0031】このとき、カテーテルシース2の内部に点在していた気泡の中を超音波トランスデューサ7が通過してしまうと、ハウジング6と超音波トランスデューサ7の超音波照射表面との凹部に気泡が流入し、超音波トランスデューサ7から超音波が伝播されず、画質が低下する場合がある。このような場合、カテーテル後端側に備えられたフラッシング用ポート31からカテーテル先端へ向けて生理食塩水の加圧注入(フラッシング)を行う。図6は、このような状態を模式的に示したものである。連通孔の設けられていない比較例においては、生理食塩水の流れが超音波トランスデューサ7表面の隅部分まで到達しないため、気泡50が滞留しやすい。これに対し、本発明の実施形態のように、連通孔11を設けたものにおいては、超音波照射面から連通孔11へプライミング液が流入し、気泡50をハウジング6の凹部に滞留させることなく容易に排出することができる。
【0032】以上に述べたごとく、本発明の超音波カテーテルによれば、プライミングにより、超音波照射表面へ気泡が残留しにくく、また操作中にカテーテルシース2内に残留した気泡が流入しても、フラッシングにより、超音波照射表面の隅々までプライミング液が流入するため、気泡を超音波照射表面に滞留させることなく容易に排出することができる。従って、気泡に起因する画質の低下を、容易に改善できる。」

(エ)図2



(オ)図6



2 甲1記載の発明
上記(1)甲1記載の事項の(ア)?(オ)の記載を参照すると、上記甲1には、次の発明が記載されていると認められる。
「a)体腔あるいは管腔内に挿入されるカテーテルシースと、
b)該カテーテルシース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達するドライブシャフトと、
c)該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジングと、
d)該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサとを有する
e)超音波カテーテルにおいて、
f)超音波トランスデューサは超音波を送波し、被験体内で反射されたエコーを同じ超音波トランスデューサで受波し、
g)該ハウジングは円筒形の本体の側壁に開口を有し、該開口の内部に前記超音波トランスデューサを固定してなり、
h)該超音波トランスデューサは少なくとも前記カテーテルシース長手方向における先端側と基端側を固定手段により覆われ、
i)該固定手段には、前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔が設けてある
j)超音波カテーテルであって、
k)前記カテーテルシースの先端部分にプライミング孔を備える超音波カテーテルであり、
l)カテーテル後端側に備えられたフラッシング用ポートからカテーテル先端へ向けて生理食塩水の加圧注入(フラッシング)を行うと、超音波照射面から連通孔へプライミング液が流入し、超音波照射表面の隅々までプライミング液が流入するため、ハウジングと超音波トランスデューサの超音波照射表面との凹部に流入した気泡を容易に排出することができ、
m)ドライブシャフト回転ユニット40内のモータの回転運動を凹端子24を介してドライブシャフト5に伝達し、ドライブシャフト5の先端に固定されたハウジング6を回転させることで超音波カテーテル1における超音波の走査(スキャン)を行い血管内の軸方向に間隔を空けた包囲組織体における360°の断面画像を任意の位置まで走査的に得ることができる、
超音波カテーテルであって、
n)血管内へ挿入留置する、
超音波カテーテル。」(以下、「甲1発明」という。)

3 本件特許発明9に対して
当審にて、本件特許発明9を分節し見出し(A)?D))を付けると次のように整理される。
「【請求項9】
A)超音波画像処理用カテーテルにおいて使用される画像処理用プローブであって、
B)前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含み、
C)前記画像処理用プローブは、
(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサと、
(b)前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと、
(c)前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止するべく前記トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器と
を含む
D)画像処理用プローブ。」

(1)対比
本件特許発明9と甲1発明とを対比する。
ア 本件特許発明9のA)、D)の特定事項について
(ア) 甲1発明「b) 該カテーテルシース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達するドライブシャフトと、
c) 該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジングと、
d) 該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサ」は、m)「超音波の走査(スキャン)を行い血管内の軸方向に間隔を空けた包囲組織体における360°の断面画像を」「得ることができる」ものであるから、超音波データを処理して画像を得る画像処理用のプローブとしての機能を具備しており、本件特許発明9の「画像処理用プローブ」に相当する。

(イ) 甲1発明の「b)該カテーテルシース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達するドライブシャフトと、
c)該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジングと、
d)該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサ」は、「e)超音波カテーテル」が有するものであり、上記(ア)に照らせば、本件特許発明9の「A)超音波画像処理用カテーテルにおいて使用される画像処理用プローブ」であって、「D)画像処理用プローブ」に相当する。

イ 本件特許発明9のB)の特定事項について
(ア) カテーテルにおいて「遠位」「近位」という場合、「『近位』とは操作者に近い側をいい、『遠位』とは操作者から遠い側をいう」(特開昭57-20272号公報第4頁左下欄第14?15行)ことは技術常識である。これは、本件特許明細書の記載とも矛盾しない。

(イ) 本件特許発明9B)における「シース」とは、B)の特定事項からみて「カテーテル」が具備するものであり、遠位端、すなわち、最も操作者からみて遠い箇所に、開口を有しており、カテーテルの外壁となるものと解される。
これは、図1は、本発明の第1の実施例に関する画像処理用カテーテル10を示す。・・・前記カテーテル10は、一般的に、シースすなわちカテーテル部材12と、画像処理プローブ14とを含む。」(【0011】)との記載、及び、図1で図示されている符号12に対応する部材に対応するものであり、上記解釈と合致する。

(ウ) 上記(イ)に照らすと、甲1発明k)及びa)の「カテーテルシース」は、本件特許発明9B)の「シース」に相当する。

(エ) 甲1発明の「超音波カテーテル」は、「l)カテーテル後端側に備えられたフラッシング用ポートからカテーテル先端へ向けて生理食塩水の加圧注入(フラッシング)を行うと、超音波照射面から連通孔へプライミング液が流入」することとなるから、甲1発明k)の「前記カテーテルシース」は、プライミング液が案内する機能を具備するものといえ、l)「プライミング液」は、k)の「前記カテーテルシースの先端部分」に設けた「プライミング孔」から出て行くことは、構造からみて自明なことである。
そうすると、甲1発明k)の「プライミング孔」は、本件特許発明9B)の「開口」に相当する。

(オ) 以上のことを総合すると、甲1発明の「e) 超音波カテーテル」が有する「a) 体腔あるいは管腔内に挿入されるカテーテルシース」は、「k) 前記カテーテルシースの先端部分にプライミング孔を備える」ということは、本件特許発明9の「B)前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含」むことに相当する。

ウ 本件特許発明9のC)の特定事項について
(ア) 本件特許発明9の「画像処理用プローブ」については上記ア(ア)記載のとおりである。

(イ) 甲1発明の「f)超音波トランスデューサは」「超音波を送波し、被験体内で反射されたエコーを同じ超音波トランスデューサで受波」するのであるから、本件特許発明9の「(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサ」に相当する。

(ウ) 甲1発明の「c)該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジング」は、ドライブシャフトの操作者から遠い側に設けられたハウジングであるから上記イ(ア)より、本件特許発明9の「遠位ハウジング」に相当する。

甲1発明のc)の「ハウジング」は、m)「ドライブシャフト回転ユニット40内のモータの回転運動を凹端子24を介してドライブシャフト5に伝達」されて、m)「ドライブシャフト5の先端に固定されたハウジング6を回転させる」ものであるから、甲1発明c)の「ハウジング」は回転するc)の「ドライブシャフト」に、駆動連結されているものである。

そうすると、甲1発明の「d)該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサ」を備え、ドライブシャフトと駆動連結された「c)該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジング」は、本件特許発明9の「(b)前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジング」に相当する。

(エ) 甲1発明は「i)該固定手段には、前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔が設けてある」ものであり、「k)前記カテーテルシースの先端部分にプライミング孔を備える超音波カテーテルであり、
l)カテーテル後端側に備えられたフラッシング用ポートからカテーテル先端へ向けて生理食塩水の加圧注入(フラッシング)を行うと、超音波照射面から連通孔へプライミング液が流入し、超音波照射表面の隅々までプライミング液が流入するため、ハウジングと超音波トランスデューサの超音波照射表面との凹部に流入した気泡を容易に排出することができ」ることから、「連通孔」は気泡の排出を容易にするものであって、気泡の形成を防止するべく、乱流のない流れを促すものとはいえない。
したがって、甲1発明の「超音波照射表面の隅々までプライミング液が流入するため、ハウジングと超音波トランスデューサの超音波照射表面との凹部に流入した気泡を容易に排出することができ、」「該固定手段に」「設けてある」「前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔」と、
本件特許発明9の「(c)前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止するべく前記トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器」とは、
「前記トランスジューサの近くでの気泡を防止するべく前記トランスジューサを覆う流れを作成する流体流作成器」である点で共通する。

エ 小括
以上のことを総合すると、両発明の間には次の一致点及び相違点がある。
一致点:「A)超音波画像処理用カテーテルにおいて使用される画像処理用プローブであって、
B)前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含み、
C)前記画像処理用プローブは、
(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサと、
(b)前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと、
(c)前記トランスジューサの近くでの気泡を防止するべく前記トランスジューサを覆う流れを作成する流体流作成器と
を含む
D) 画像処理用プローブ。」

相違点:流体流作成器が、
本件特許発明9では「トランスジューサの近くでの気泡を防止するべく前記トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器」であるのに対して、
甲1発明では、「超音波照射表面の隅々までプライミング液が流入するため、ハウジングと超音波トランスデューサの超音波照射表面との凹部に流入した気泡を容易に排出することができ、」「固定手段に」「設けてある」「前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔」である点。

(2)検討
ア 相違点について
甲1発明の「連通孔」は、「超音波照射表面の隅々までプライミング液が流入するため、ハウジングと超音波トランスデューサの超音波照射表面との凹部に流入した気泡を容易に排出することができ」るものではあるが、「トランスジューサの近くでの気泡形成を防止する」ためのものでも、「トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す」ためのものでもない。
したがって、甲1発明の「固定手段に」「設けてある」「前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔」は、本件特許発明9の「トランスジューサの近くでの気泡形成を防止するべく前記トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器」と実質的に相違する。

(3)本件特許発明9の小括
以上のとおりであるから、本件特許発明9は、甲1発明ではないから、本件特許発明9の特許は特許法第29条第1項第3号の規定に違反してされたものではない。

4 本件特許発明11に対して
本件特許発明11は、本件特許発明9をさらに限定したものであるので、本件特許発明9と同様に、本件特許発明11は、甲1発明ではないから、本件特許発明11の特許は特許法第29条第1項第3号の規定に違反してされたものではない。

第9 取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について(1)
(1)申立理由3(特許法第36条第4項第1号違反)
申立人は、発明の詳細な説明において「遠位ハウジング」及び「流体流促進器」は、いわゆる当業者がその実施をすることができる程度に明確かつ十分に記載されていない旨主張する。
しかしながら、本件特許明細書等に具体的実現手段やその技術的意義に関して、十分な開示がされており、実施可能要件を満たさないものではない。

(2)申立理由4(特許法第36条第6項第1号違反)
ア 申立人は、本件特許発明1においては、発明の詳細な説明においてテーパー付き切り出し面の遠位端側の位置、トランスジューサ表面の近位端側の位置、トランスジューサ表面の遠位端側の位置、および遠位先端壁に形成された遠位先端壁開口の位置の各々の位置関係が何ら特定されていないため本件特許発明1は、本件特許の明細書において開示されている発明以外についても権利範囲に含むものとなっているのでサポート要件違反である旨主張する。
しかしながら、特許請求の範囲の記載が、明細書のサポート要件に適合するか否かは、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載とを対比し、特許請求の範囲に記載された発明が、発明の詳細な説明に記載された発明で、発明の詳細な説明の記載により当業者が当該発明の課題を解決できると認識できる範囲のものであるか否か、また、その記載や示唆がなくとも当業者が出願時の技術常識に照らし当該発明の課題を解決できると認識できる範囲のものであるか否かを検討して判断すべきものである。
本件特許明細書には「【0003】・・・本発明はさらに、画像処理プローブの超音波振動子の近傍で気泡が形成されることを防止するべく、カテーテルシースからの流体の効率的かつ完全なフラッシングを保証するように構成された画像処理プローブに関する。加えて、本発明は、連続的に流体を前記画像処理プローブの伝送表面にわたるように向けることによって回転動作中の気泡の防止を保証する画像処理プローブ構成に関する。
【0004】・・・残念ながら、現在の画像処理プローブ構成は、トランスジューサの近傍での流体の気泡形成を必ずしも防止しておらず、画像処理用カテーテル性能に障害を引き起こしている。本発明はこれとその他の問題点に対処する。」と本件特許発明1の課題が記載されており、
本件特許発明1の「(b)近位方向においてカテーテル中心軸を向く斜面をなす一の角度で前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと
を含み、
前記遠位ハウジングは、前記トランスジューサよりも近位にテーパー付き切り出し面を、かつ、前記トランスジューサよりも遠位に遠位先端壁を含み、
前記遠位先端壁は遠位先端壁開口を有し、」との構成は、
「前記遠位ハウジングは、流体の流れが前記テーパー付き切り出し面を下り、前記トランスジューサを覆い、及び前記遠位先端壁開口を出ることを促して前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止する」と限定されているのであるから、テーパー付き切り出し面の遠位端側の位置、トランスジューサ表面の近位端側の位置、トランスジューサ表面の遠位端側の位置、および遠位先端壁に形成された遠位先端壁開口の位置の各々の位置関係は、これらの関係が満たされる位置関係として、課題を解決できると認識できるものである。

(3)申立理由5(特許法第36条第6項第2号違反)
申立人は本件特許発明7においては、トランスジューサ自体の形状が何ら特定されていないため、「頂部」がいずれの部位なのか、「表側面」がいずれの部位なのか、当該発明が作用効果を奏するために頂部と表面がどのような位置関係になければいけないのか、といった点が明確でないので、本件特許発明7は、明確性違反であると主張する。
しかしながら、「トランスジューサ」の表面側は、超音波を発する面であることは明らかであるし、「頂部」は「トランスジューサ」の表面を鉛直方向で上側に向けたときの鉛直方向の一番上の部分であることは明らかであるから、本件特許発明7は明確であるので、明確性違反であるとはいえない。

第10 取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について(2)
申立人は、申立理由2(特許法第29条第2項違反)において、本件特許発明1?11は、甲第1号証記載の発明、および甲第2?8号証の記載事項から容易想到であると主張するので以下に検討する。

1 甲号証の記載
(1)甲1記載の事項
上記「第8 1 (1)甲1記載の事項」に記載のとおりである。

(2)甲2記載の事項
甲2には、被測定流体の流量を熱式流量センサで計測する流量計において、被測定流体の流れに対して検出素子面が傾斜した状態で対向するように検出素子を配置することにより、検出素子面の付近で被測定流体の流れに乱流(渦流)が生じるのを防止することが記載されている。

(3)甲3記載の事項
甲3には、超音波プローブにおいて、画像処理用プローブ4内で液体を循環させることにより、超音波振動子32の表面や超音波反射板33の表面を流れる液体の流れを形成し、超音波振動子32近傍の気泡を除去することが記載されている。

(4)甲4記載の事項
甲4には、体腔内診断用超音波ブローブにおいて、超音波を送波する送信用超音波振動子5の近位端側がカテーテルの中心軸側を向くように、送信用超音波振動子5を傾斜させて配置したことが記載されている。

(5)甲5記載の事項
甲5には、体腔内容超音波探蝕子において、超音波を送波する振動子12に一体的に設けられた偏光部材26の上面が近位端側に向かって下降するテーパー形状に形成されたことが記載されている。

(6)甲6記載の事項
甲6には、超音波診断装置において、超音波を送波する振動子16の近位端側がカテーテルの中心軸側を向くように、振動子16を傾斜させて配置したことが記載されている。

(7)甲7記載の事項
甲7には、超音波カテーテルに使用される画像処理用プローブ10において、ハウジング70において超音波照射面を設けた部分について、近位端側よりも遠位端側の断面寸法を大きく形成したことが記載されている。

(8)甲8記載の事項
甲8には、超音波プローブにおいて、ハウジング4Aの振動子配置部4aとは反対側に切欠溝4fを形成して、外シース2の内面との隙間を大きくして、ハウジングを進退動作させたときの気泡の発生を抑えることが記載されている。

2 甲1記載の発明
上記「第8 2 甲1記載の発明」に記載のとおりである。

3 本件特許発明1に対して
当審にて、本件特許発明1を分節し見出し(A)?F))を付けると次のように整理される。
「【請求項1】
A)超音波画像処理用カテーテルに使用するための画像処理用プローブであって、
B)前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含み、
C)前記画像処理用プローブは、
(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサと、
(b)近位方向においてカテーテル中心軸を向く斜面をなす一の角度で前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと
を含み、
D)前記遠位ハウジングは、前記トランスジューサよりも近位にテーパー付き切り出し面を、かつ、前記トランスジューサよりも遠位に遠位先端壁を含み、
前記遠位先端壁は遠位先端壁開口を有し、
E)前記遠位ハウジングは、流体の流れが前記テーパー付き切り出し面を下り、前記トランスジューサを覆い、及び前記遠位先端壁開口を出ることを促して前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止する
F)画像処理用プローブ。」

(1)対比
本件特許発明1と甲1発明とを対比する。
ア 本件特許発明1のA)、F)の特定事項について
(ア) 甲1発明の「b) 該カテーテルシース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達するドライブシャフトと、
c) 該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジングと、
d) 該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサ」は、m)「超音波の走査(スキャン)を行い血管内の軸方向に間隔を空けた包囲組織体における360°の断面画像を」「得ることができる」ものであるから、超音波データを処理して画像を得る画像処理用のプローブとしての機能を具備しており、本件特許発明1の「画像処理用プローブ」に相当する。

(イ) 甲1発明の「b)該カテーテルシース内に挿入され、基端側から先端側へ機械的駆動力を伝達するドライブシャフトと、
c)該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジングと、
d)該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサ」は、「e)超音波カテーテル」が有するものであり、上記(ア)に照らせば、本件特許発明1の「A)超音波画像処理用カテーテルに使用するための画像処理用プローブ」であって、「F)画像処理用プローブ」に相当する。

イ 本件特許発明1のB)の特定事項について
(ア)カテーテルにおいて「遠位」「近位」という場合、「『近位』とは操作者に近い側をいい、『遠位』とは操作者から遠い側をいう」(特開昭57-20272号公報第4頁左下欄第14?15行)ことは技術常識である。これは、本件特許明細書の記載とも矛盾しない。

(イ) 本件特許発明1B)における「シース」とは、B)の特定事項からみて「カテーテル」が具備するものであり、遠位端、すなわち、最も操作者からみて遠い箇所に、開口を有しており、カテーテルの外壁となるものと解される。
これは、「図1は、本発明の第1の実施例に関する画像処理用カテーテル10を示す。・・・前記カテーテル10は、一般的に、シースすなわちカテーテル部材12と、画像処理プローブ14とを含む。」(【0011】)との記載、及び、図1で図示されている符号12に対応する部材に対応するものであり、上記解釈と合致する。

(ウ) 上記(イ)に照らすと、甲1発明k)及びa)の「カテーテルシース」は、本件特許発明1B)の「シース」に相当する。

(エ) 甲1発明の「超音波カテーテル」は、「l)カテーテル後端側に備えられたフラッシング用ポートからカテーテル先端へ向けて生理食塩水の加圧注入(フラッシング)を行うと、超音波照射面から連通孔へプライミング液が流入」することとなるから、甲1発明k)の「前記カテーテルシース」は、プライミング液が案内する機能を具備するものといえ、l)「プライミング液」は、k)の「前記カテーテルシースの先端部分」に設けた「プライミング孔」から出て行くことは、構造からみて自明なことである。
そうすると、甲1発明k)の「プライミング孔」は、本件特許発明1B)の「開口」に相当する。

(オ) 以上のことを総合すると、甲1発明の「e)超音波カテーテル」が有する「a)体腔あるいは管腔内に挿入されるカテーテルシース」は、「k)前記カテーテルシースの先端部分にプライミング孔を備える」ということは、本件特許発明1の「B)前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含」むことに相当する。

ウ 本件特許発明1のC)の特定事項について
(ア) 本件特許発明1の「画像処理用プローブ」については上記ア(ア)記載のとおりである。

(イ) 甲1発明の「f)超音波トランスデューサは」「超音波を送波し、被験体内で反射されたエコーを同じ超音波トランスデューサで受波」するのであるから、本件特許発明1の「(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサ」に相当する。

(ウ) 甲1発明の「c)該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジング」は、ドライブシャフトの操作者から遠い側に設けられたハウジングであるから上記イ(ア)より、本件特許発明1の「遠位ハウジング」に相当する。

また、上記イ(ア)より、「近位方向」とは、「遠位」から「近位」へ向かう方向であるから、操作者に対して遠い側から、操作者に対して近い側へ向かう方向である。

(エ) 甲1発明のc)の「ハウジング」は、m)「ドライブシャフト回転ユニット40内のモータの回転運動を凹端子24を介してドライブシャフト5に伝達」されて、m)「ドライブシャフト5の先端に固定されたハウジング6を回転させる」ものであるから、甲1発明c)の「ハウジング」は回転するc)の「ドライブシャフト」に、駆動連結されているものである。

そうすると、甲1発明の「d)該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサ」を備え、ドライブシャフトと駆動連結された「c)該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジング」は、本件特許発明1の「(b)前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジング」に相当する。

(オ)してみると、甲1発明の「d)該ハウジングに固定されてなる超音波トランスデューサ」を備え、ドライブシャフトと駆動連結された「c)該ドライブシャフトの先端側に設けられたハウジング」と、
本件特許発明1の「(b)近位方向においてカテーテル中心軸を向く斜面をなす一の角度で前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと」とは、
「前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジング」である点で一致する。

エ 本件特許発明1のD)の特定事項について

(ア)甲1発明の「g) 該ハウジングは円筒形の本体の側壁に開口を有し、該開口の内部に前記超音波トランスデューサを固定してなり、
h) 該超音波トランスデューサは少なくとも前記カテーテルシース長手方向における先端側と基端側を固定手段により覆われ、
i) 該固定手段には、前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔が設けてある」ることは、
「円筒形の本体の側壁に開口を有」する「ハウジング」に「固定」されている「超音波トランスジューサ」の「先端側」は、「固定手段により覆われ」ており、かつ、「固定手段」には「前記ハウジングの先端と」「連通する連通孔が設けてある」ことである。
そうすると、甲1発明の「超音波トランスジューサ」の「先端側」の「固定手段」及び「連通孔」は、それぞれ、本件特許発明1の「遠位先端壁」及び「遠位先端壁開口」に相当する。

(イ)そうすると、甲1発明の「g) 該ハウジングは円筒形の本体の側壁に開口を有し、該開口の内部に前記超音波トランスデューサを固定してなり、
h) 該超音波トランスデューサは少なくとも前記カテーテルシース長手方向における先端側と基端側を固定手段により覆われ、
i) 該固定手段には、前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔が設けてある」ものと、
本件特許発明1の「D) 前記遠位ハウジングは、前記トランスジューサよりも近位にテーパー付き切り出し面を、かつ、前記トランスジューサよりも遠位に遠位先端壁を含み、
前記遠位先端壁は遠位先端壁開口を有」するものとは、
「D) 前記遠位ハウジングは、前記トランスジューサよりも遠位に遠位先端壁を含み、
前記遠位先端壁は遠位先端壁開口を有」する構成で一致する。

オ 本件特許発明1のE)の特定事項について
(ア)本件特許発明1のE)は、本件特許発明1のD)の「遠位ハウジング」を前提にした機能を特定しているのであるが、上記エに説示したように甲1発明は本件特許発明1のD)の「前記遠位ハウジングは、前記トランスジューサよりも近位にテーパー付き切り出し面を」含んだ構成を備えていない。

(イ)そうすると、甲1発明の「l)カテーテル後端側に備えられたフラッシング用ポートからカテーテル先端へ向けて生理食塩水の加圧注入(フラッシング)を行うと、超音波照射面から連通孔へプライミング液が流入」することは、本件特許発明1の「E) 前記遠位ハウジングは、流体の流れが」「前記トランスジューサを覆い、及び前記遠位先端壁開口を出ることを促」すことに相当する。
また、「第8」「第3」「(1)」「ウ」「(エ)」で検討したとおり、甲1の「ハウジングと超音波トランスデューサの超音波照射表面との凹部に流入した気泡を容易に排出することができ」ることと、
本件特許発明1の「促して前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止する」こととは、
「前記トランスジューサの近くでの気泡を防止する」点でも共通することとなる。

カ 小括
以上のことを総合すると、両発明の間には次の一致点及び相違点がある。

一致点:「A)超音波画像処理用カテーテルに使用するための画像処理用プローブであって、
B)前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含み、
C)前記画像処理用プローブは、
(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサと、
(b)前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと
を含み、
D)前記遠位ハウジングは、前記トランスジューサよりも遠位に遠位先端壁を含み、
前記遠位先端壁は遠位先端壁開口を有し、
E)前記遠位ハウジングは、流体の流れが前記トランスジューサを覆い、及び前記遠位先端壁開口を出ることを促して前記トランスジューサの近くでの気泡を防止する
F)画像処理用プローブ。」

相違点1:画像処理用プローブの遠位ハウジングの前記トランスジューサの近くでの気泡を防止する構成について、
本件特許発明1では「近位方向においてカテーテル中心軸を向く斜面をなす一の角度で」前記トランスジューサを収容し、
D)前記遠位ハウジングは、「前記トランスジューサよりも近位にテーパー付き切り出し面」を含み、
E)前記遠位ハウジングは、流体の流れが「前記テーパー付き切り出し面を下り」、前記トランスジューサを覆い、及び前記遠位先端壁開口を出ることを促して「前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止する」のに対して、
甲1発明では、「l)カテーテル後端側に備えられたフラッシング用ポートからカテーテル先端へ向けて生理食塩水の加圧注入(フラッシング)を行うと、超音波照射面から連通孔へプライミング液が流入し、ハウジングと超音波トランスデューサの超音波照射表面との凹部に流入した気泡を容易に排出することができ」る点。

(2)検討
ア 相違点1について検討する。
甲1には、超音波カテーテルの超音波トランスデューサの近くでの気泡形成を防止するという技術思想は開示されていない。
また、甲2?8のいずれにも画像処理用プローブのトランスジューサの近くでの気泡形成を防止するための構成として「近位方向においてカテーテル中心軸を向く斜面をなす一の角度で前記トランスジューサを収容」し、
「D)前記遠位ハウジングは、前記トランスジューサよりも近位にテーパー付き切り出し面」を含み、
E)前記遠位ハウジングは、流体の流れが「前記テーパー付き切り出し面を下り」、前記トランスジューサを覆い、及び前記遠位先端壁開口を出ることを促」す構成は記載されてなく、また、周知の構成ということもできない。
したがって、相違点1は、甲1発明及び甲2?甲8記載の事項から当業者が容易になし得たものとはいえない。

(3)小括
以上、本件特許発明1は、甲1発明及び甲2?甲8に記載の事項に基づいて当業者が容易になし得た発明ではない。

4 本件特許発明3?8に対して
本件特許発明3?8は本件特許発明1を引用する発明で、それぞれ本件特許発明1をさらに限定したものであり、本件特許発明1が、上記のとおり甲1発明及び甲2?甲8記載の事項に基づいて当業者が容易になし得た発明ではない以上、本件特許発明3?7も、甲1発明及び甲2?甲8記載の事項に基づいて当業者が容易になし得た発明とはいえない。

5 本件特許発明9?11に対して
(1)対比
上記第8 3(1)に記載したとおり、本件特許発明9と甲1発明とを対比すると、
相違点:流体流作成器について、
本件特許発明9では「トランスジューサの近くでの気泡形成を防止するべく前記トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器」であるのに対して、
甲1発明では、「超音波照射表面の隅々までプライミング液が流入するため、ハウジングと超音波トランスデューサの超音波照射表面との凹部に流入した気泡を容易に排出することができ、」「固定手段に」「設けてある」「前記ハウジングの先端と前記超音波トランスデューサの超音波照射面とを連通する連通孔」である点。
で相違する。

(2)検討
ア 相違点について検討する。
甲1には、超音波カテーテルの超音波トランスデューサの近くでの気泡形成を防止するという技術思想は開示されていない。
また、甲2?8のいずれにも「トランスジューサの近くでの気泡形成を防止するべく前記トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器」は記載されてなく、また、周知の構成ということもできない。
したがって、相違点は、甲1発明及び甲2?甲8記載の事項から当業者が容易になし得たものとはいえない。

(3)小括
以上、本件特許発明9は、甲1発明及び甲2?甲8記載の事項に基づいて当業者が容易になし得た発明ではない。

4 本件特許発明10、11に対して
本件特許発明10、11は本件特許発明9を引用する発明で、それぞれ本件特許発明9をさらに限定したものであり、本件特許発明9が、上記のとおり甲1発明及び甲2?甲8記載の事項に基づいて当業者が容易になし得た発明ではない以上、本件特許発明10、11も、甲1発明及び甲2?甲8記載の事項に基づいて当業者が容易になし得た発明とはいえない。

第11 むすび
以上のとおりであるから、取消理由通知に記載した取消理由、取消理由通知(決定の予告)に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載された特許異議申立理由によっては、請求項1、3?11に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1、3?11に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
請求項2は、本件訂正請求により削除されたので請求項2に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。

よって、結論の通り決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波画像処理用カテーテルに使用するための画像処理用プローブであって、
前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含み、
前記画像処理用プローブは、
(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサと、
(b)近位方向においてカテーテル中心軸を向く斜面をなす一の角度で前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと
を含み、
前記遠位ハウジングは、前記トランスジューサよりも近位にテーパー付き切り出し面を、かつ、前記トランスジューサよりも遠位に遠位先端壁を含み、
前記遠位先端壁は遠位先端壁開口を有し、
前記遠位ハウジングは、流体の流れが前記テーパー付き切り出し面を下り、前記トランスジューサを覆い、及び前記遠位先端壁開口を出ることを促して前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止する画像処理用プローブ。
【請求項2】(削除)
【請求項3】
前記遠位ハウジングは、前記遠位ハウジングの近位範囲内、すなわち、前記遠位ハウジングの前記トランスジューサよりも近位側部分に少なくとも一つの水管をさらに含む、請求項1に記載の画像処理用プローブ。
【請求項4】
前記少なくとも一つの水管は、前記カテーテル中心軸に対して一の角度をなして前記遠位ハウジングの前記近位範囲内に形成される、請求項3に記載の画像処理用プローブ。
【請求項5】
前記水管は、ピッチが0.254センチメートルである、請求項3に記載の画像処理用プローブ。
【請求項6】
前記少なくとも一つの水管は近位側及び遠位側を有し、
前記少なくとも一つの水管は、前記近位側が前記遠位側よりも前記遠位ハウジングの回転方向において先行するように形成される、請求項3に記載の画像処理用プローブ。
【請求項7】
前記少なくとも一つの水管は第1水管及び第2水管を含み、
前記第1水管は、前記トランスジューサの頂部から前記トランスジューサの表側面に対して流体を向け、
前記第2水管は、前記トランスジューサの側部から前記トランスジューサの表側面に対して流体を向ける、請求項3に記載の画像処理用プローブ。
【請求項8】
前記画像処理用プローブはIVUS画像処理用プローブである、請求項1に記載の画像処理用プローブ。
【請求項9】
超音波画像処理用カテーテルにおいて使用される画像処理用プローブであって、
前記カテーテルは、前記カテーテルを通る流体を案内するべく遠位端に開口を有するシースを含み、
前記画像処理用プローブは、
(a)超音波を発生及び感知するべく構成されたトランスジューサと、
(b)前記トランスジューサを収容し、かつ、回転する駆動シャフトに結合された遠位ハウジングと、
(c)前記トランスジューサの近くでの気泡形成を防止するべく前記トランスジューサを覆う乱流のない流れを促す流体流促進器と
を含む画像処理用プローブ。
【請求項10】
前記流体流促進器は、流体を前記トランスジューサの表側面に向ける水管手段を含む、請求項9に記載の画像処理用プローブ。
【請求項11】
前記画像処理用プローブはIVUS画像処理用プローブである、請求項9に記載の画像処理用プローブ。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2017-09-07 
出願番号 特願2013-225486(P2013-225486)
審決分類 P 1 651・ 537- YAA (A61B)
P 1 651・ 113- YAA (A61B)
P 1 651・ 121- YAA (A61B)
P 1 651・ 536- YAA (A61B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 宮澤 浩  
特許庁審判長 伊藤 昌哉
特許庁審判官 ▲高▼見 重雄
信田 昌男
登録日 2015-11-13 
登録番号 特許第5836349号(P5836349)
権利者 アシスト・メディカル・システムズ,インコーポレイテッド
発明の名称 流体フラッシング機能付き画像処理用プローブ  
代理人 伊藤 健太郎  
代理人 伊藤 正和  
代理人 三橋 真二  
代理人 島田 哲郎  
代理人 青木 篤  
代理人 伊藤 健太郎  
代理人 前島 一夫  
代理人 大橋 康史  
代理人 松永 宣行  
代理人 伊藤 正和  
代理人 大橋 康史  
代理人 原 裕子  
代理人 三好 秀和  
代理人 青木 篤  
代理人 原 裕子  
代理人 三好 秀和  
代理人 三橋 真二  
代理人 島田 哲郎  
代理人 松永 宣行  
代理人 前島 一夫  
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