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審決分類 |
審判 判定 同一 属さない(申立て成立) G09B |
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管理番号 | 1335188 |
判定請求番号 | 判定2017-600031 |
総通号数 | 217 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許判定公報 |
発行日 | 2018-01-26 |
種別 | 判定 |
判定請求日 | 2017-08-04 |
確定日 | 2017-12-14 |
事件の表示 | 上記当事者間の特許第3799107号の判定請求事件について、次のとおり判定する。 |
結論 | (イ)号書籍に示す「住宅地図」は、特許第3799107号発明の技術的範囲に属しない。 |
理由 |
第1 請求の趣旨 本件判定の請求の趣旨は、生活地図株式会社より平成26年9月初版第1刷が発行された書籍「スーパー自助力マップ(台東区版)」(以下「イ号書籍」という。)は、特許第3799107号発明(以下「本件特許発明」という。)の技術的範囲に属しない、との判定を求めるものである。 第2 手続の経緯 本件特許発明に係る出願は、平成8年10月15日の出願であって、平成18年4月28日に特許権の設定登録がなされたものである。 その後、平成29年8月4日に本件判定が請求され、これに対し、同年10月7日に被請求人から判定事件答弁書が提出されたものである。 第3 本件特許発明 本件特許発明の構成、目的及び効果は、特許第3799107号に係る願書に添付した特許請求の範囲、明細書及び図面の記載からみて、以下のとおりである。 1 本件特許発明の構成 本件特許発明は、その特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものである(判定請求書「6.(3)本件特許発明の説明」(3頁20?30行)に倣い、構成要件ごとに分説し、記号A?Fを付した。以下「構成要件A」などという。)。 A 住宅地図において、 B 検索の目安となる公共施設や著名ビル等を除く一般住宅及び建物については居住人氏名や建物名称の記載を省略し住宅及び建物のポリゴンと番地のみを記載すると共に、 C 縮尺を圧縮して広い鳥瞰性を備えた地図を構成し、 D 該地図を記載した各ページを適宜に分割して区画化し、 E 付属として索引欄を設け、 F 該索引欄に前記地図に記載の全ての住宅建物の所在する番地を前記地図上における前記住宅建物の記載ページ及び記載区画の記号番号と一覧的に対応させて掲載した、 ことを特徴とする住宅地図。 2 本件特許発明の目的及び効果 本件特許明細書の記載によれば、本件特許発明は、「住宅、ビル等の一軒ごとに居住者名や会社名等の対応付けが容易であり、縮尺率が高く小型で廉価であり、内容が最新、正確、且つプライバシーに配慮したものであり、検索が迅速にできる住宅地図を提供すること」(【0010】参照。)を目的とし、「利用者は例えば電話帳という高い信頼性を有するデータベースの丁目及び番地に基づいて検索して目的とする建物を探すので、居住人の氏名を記載する必要がなく、したがって当該住宅地図に記載するのは番地だけとなるため、記載スベースを大きく必要とせず、高い縮尺度で地図を作成でき、従って、小判で、薄い、取り扱いの容易な廉価な住宅地図を提供することができる。また、同様の理由により、住宅地図作成にあたって氏名記載のための現地調査という膨大な労力を要せず、廉価で正確な検索のできる住宅地図を提供することができる。更に、同様の理由により、公共施設や著名ビル等以外は、住宅番地のみを記載するとともに、全ての建物についてその掲載ページと当該ページ内の該当区画が容易にわかる、番地や号に至るまでの詳しい索引欄を付すことによって、簡潔で見やすく、迅速な検索の可能な住宅地図を提供することができる。又、毎年更新される電話帳のデータを検索キーとして用いるので、居住者の移転に伴う地図の記載の変更が必要なく、従って常に実用に即して正確に参照できる住宅地図を廉価で提供することができる。また、住宅の新築等に伴う地図の修正についても、その位置を電子データベース等の活用により容易に見当を付けることができるので、効率的かつ廉価な修正が可能となる。また、当該住宅地図には氏名が記載されず、他方、全戸氏名入りの電子住宅地図についても、その氏名データや検索は電話帳のデータベースに基づくので、電話帳に記載されていない個人の住宅などについては検索の対象から自動的に除外でき、従って、プライバシーの保護の十分行き届いた住宅地図を提供することができる。」(【0039】参照。)という効果を奏するものである。 第4 当事者の主張 1 請求人の主張の概要 イ号書籍は、本件特許発明の「構成要件Aの「住宅地図」」、「構成要件Cの「縮尺を圧縮して広い鳥瞰性を備えた地図」」、及び「構成要件Dの「該地図を記載した各ページを適宜に分割して区画化」」を充足する。 しかし、イ号書籍は、本件特許発明の「構成要件E「付属として索引欄」」、及び「構成要件F「該索引欄に前記地図に記載の全ての住宅建物の所在する番地を前記地図上における前記住宅建物の記載ページ及び記載区画の記号番号と一覧的に対応させて掲載した」」は充足しない。 本件特許発明における「全ての住宅建物」については、請求項1では、住宅地図において、「検索の目安となる公共施設や著名ビル等を除く一般住宅及び建物については居住人氏名や建物名称の記載を省略し住宅及び建物のポリゴンと番地のみを記載する。」とされていることから、「全ての住宅建物」とは、全ての「住宅及び建物」を指すことが分る。また「住宅建物」がそれ以外のものを指し示すことを推認させるような記載は、本件特許発明の明細書および図面には存在しない。 他方、イ号書籍には、全ての住宅及び建物についての索引は存在しない。イ号書籍の56?64頁には、防災マップ○1(「○1」は1を○で囲んだ丸数字を示す。以下、同様。)?○18の区画に対応付けた索引が掲載されているが、その対象は、避難所、一時集合場所、災害支援ステーション、年中行事の開催場所、文化施設、散策スポット、有形文化財である寺院等の所在地であり、全ての住宅及び建物とは言えない。 本件特許発明は、住宅地図であり、この住宅地図を閲覧するものは、住宅建物の所在する番地(図4における住宅番地)から、防災マップ上の位置を知ることができるとされている。しかしながら、イ号書籍には、こうした住宅建物の番地から、防災マップ上の頁・区画を検索する索引欄は存在しないから、台東区に居住する者がイ号書籍を購入したとしても、自らの住所番地を頼りに、防災マップ○1?○18から自らの住宅建物の掲載箇所を知ることはできない。即ち、「発明の効果」の欄に記載されている「住宅番地のみを記載するとともに、全ての建物についてその掲載ページと当該ページ内の該当区画が容易にわかる、番地や号に至るまでの詳しい索引欄を付すことによって、簡潔で見やすく、迅速な検索の可能な住宅地図を提供することができる。」という効果は奏し得ない。 したがって、イ号書籍は、本件特許発明の技術的範囲に属しない。 2 被請求人の主張の概要 構成要件Bと構成要件Cこそが、本件特許発明の本質部分である。 請求人は、イ号書籍が索引欄を設けていないと言うが、16?17頁に索引図がある。また、該索引図は、俯瞰的で、建物番地は表示されていない。イ号書籍では、索引図を1?18の記号番号を付した区画に区分する。 本件特許発明の方法も、イ号書籍の索引図を利用してやる方法も、基本的に同一である。即ち、明細書の【発明の実施形態】の【0017】?【0021】までは全て、図上検索による方法の実施例の説明であり、図4の表形式の検索方法は、【0021】の記載末尾になって初めて「本実施の形態においては、番地を知って建物を容易に検索できるように付属として地図に索引欄を設けてある。」と、付属として登場しているところである。 実際、本件発明の本質部分は、【0021】に明記しているところであり、図1の索引全体地図から始まって、部分の区画ページへと移行することで、従来の住宅地図より迅速な目標物検索が可能としているところである。 イ号書籍では、災害時の避難場所などの位置検索については、本件特許明細書の図4の索引欄の周知の表上検索による検索方法も一部、併用している。 イ号書籍では、一般住宅から居住人氏名を省略する事によって、地図縮尺が、1/4,200まで圧縮されている。他方では、探索の妨害となる氏名等の記載がなくなったため、それだけ探索行為が集中して可能になることで、飛躍的な効率性を実現している。 第5 イ号書籍 イ号書籍より、以下の事項が看取できる。 1 表紙裏の5?6行に「住宅地図はもとより、観光マップや生活便利マップとしての情報も満載している」と記載されていることから、住宅地図はもとより、観光マップや生活便利マップとしての情報も満載しているスーパー自助力マップであること。 2 1頁の目次には、「防災マップ○1?○18」、及び「お役立ち情報」が記載されているから、スーパー自助力マップが、防災マップ○1?○18、及びお役立ち情報をコンテンツとしていること。 3 18?53頁の防災マップ○1?○18は、見開き2頁に1つの防災マップが記載され、縮尺として「SCALE:1/4200」と記載され、公共施設や著名ビル等については、その名称が記載され、公共施設や著名ビル等を除く一般住宅及び建物については、居住人氏名や建物名称の記載を省略し、一軒ごとに住宅及び建物のポリゴンと番地のみが記載され、左右辺には1?4の縦の区画番号が記載され、上下辺にはA?Fの横の区画記号が記載され、見開き右頁右下には当該防災マップの番号が、見開き左頁左下には地図隣接表が記載されていること。 4 56?64頁の「お役立ち情報」には、「避難所一覧」、「上野・谷中の年中行事」、「浅草・浅草橋の年中行事」、「文化施設一覧」、「散策スポット」、「台東区の有形文化財」、「台東区の史跡」、「台東区の史跡」及び「台東区の主な神社・仏閣」の地図頁と区画記号・区画番号が記載されていること。 上記1?4の事項からみて、イ号書籍の構成を本件特許発明の構成要件の分説と対応するように分説すると、イ号書籍は次の構成を具備するものである(以下「構成a」などという。) a 住宅地図はもとより、観光マップや生活便利マップとしての情報も満載しているスーパー自助力マップにおいて、 b 防災マップ○1?○18、及びお役立ち情報をコンテンツとし、 c 防災マップ○1?○18は、縮尺が1/4200であり、公共施設や著名ビル等については、その名称が記載され、公共施設や著名ビル等を除く一般住宅及び建物については、居住人氏名や建物名称の記載を省略し、一軒ごとに住宅及び建物のポリゴンと番地のみを記載すると共に、左右辺には1?4の縦の区画番号が記載され、上下辺にはA?Fの横の区画記号が記載され、 d 「お役立ち情報」には、「避難所一覧」、「上野・谷中の年中行事」、「浅草・浅草橋の年中行事」、「文化施設一覧」、「散策スポット」、「台東区の有形文化財」、「台東区の史跡」、「台東区の史跡」及び「台東区の主な神社・仏閣」の地図頁と区画記号・区画番号が記載された、 スーパー自助力マップ。 第6 対比・判断 1 本件特許発明とイ号書籍の各構成との対比・判断 (1)構成要件Aについて 本件特許明細書に「本発明は、住宅、ビル等の一軒ごとに居住者名や会社名等の対応付けが容易で縮尺率が極めて高い小型な住宅地図に関する。」(【0001】参照。)と記載されていることから、「住宅地図」とは、住宅、ビル等が一軒ごとに対応付けられた地図を指すものである。 そうすると、イ号書籍の防災マップ○1?○18には、一軒ごとに住宅及び建物のポリゴンと番地が記載されているから、イ号書籍の防災マップ○1?○18は、本件特許発明の構成要件Aの「住宅地図」に相当する。 したがって、イ号書籍は、構成要件Aを充足する。 (2)構成要件Bについて 本件特許明細書に「そして、住宅地図の利用においては、一般に、目的とする建物を探し出す過程で必要な情報は、公共施設や著名ビル等の一部例外を別にすれば専ら住宅の番地であり、この住宅の番地が目的とする建物に検索が近づいているか否かを判別するための手掛かりとなる。」(【0007】参照。)と記載されていることから、構成要件Bの「検索の目安となる」とは、公共施設や著名ビル等については、その名称が地図上に記載されていることを意味するものである。 そうすると、構成cの「公共施設や著名ビル等」は、「その名称が記載され」ているものであって、「検索の目安となる公共施設や著名ビル等」といえるから、構成cは、本件特許発明の構成要件Bに相当する。 したがって、イ号書籍は、構成要件Bを充足する。 (3)構成要件Cについて 本件特許明細書には、縮尺に関して、「従来の市街地区域の一般的な1/1000の縮尺に対して、…1/5000の縮尺にまで形成できる」(【0030】参照。)と記載されており、イ号書籍の構成cの「縮尺が1/4200」の方が従来の一般的な縮尺よりも高い縮尺であることは明らかであって、構成要件Cに関して、「縮尺を圧縮して広い鳥瞰性を備えた」(【特許請求の範囲】【請求項1】、及び【0011】【課題を解決するための手段】参照。)と記載されているだけである。してみると、縮尺を圧縮した地図であれば、広い鳥瞰性を備えるといえるから、イ号書籍の構成cは、縮尺を圧縮した地図である点において、本件特許発明の構成要件Cに相当する。 したがって、イ号書籍は、構成要件Cを充足する。 (4)構成要件Dについて イ号書籍の構成cは、防災マップ○1?○18の各ページを左右辺の1?4の縦の区画番号と、上下辺のA?Fの横の区画番号とによって、分割して区画化するものであるから、イ号書籍の構成cは、本件特許発明の構成要件Dに相当する。 したがって、イ号書籍は、構成要件Dを充足する。 (5)構成要件Eについて イ号書籍の構成dは、検索する対象が、「お役立ち情報」であるものの、本件特許発明の構成要件Eが、検索対象を特定するものではないから、施設名等とそれに対応する地図頁及び区画記号・番号を示した構成dの「お役立ち情報」は、「索引欄」といえるものである。そして、「お役立ち情報」自体は地図ではないから、構成cの防災マップ○1?○18に対して、付属したものといえる。 したがって、イ号書籍は、構成要件Eを充足する。 (6)構成要件Fについて イ号書籍の構成dの「お役立ち情報」は、「避難所一覧」、「上野・谷中の年中行事」、「浅草・浅草橋の年中行事」、「文化施設一覧」、「散策スポット」、「台東区の有形文化財」、「台東区の史跡」、「台東区の史跡」及び「台東区の主な神社・仏閣」の地図頁と区画記号・区画番号が記載されたものであって、公共施設に留まり、地図に記載の全ての住宅建物の所在する番地を地図上における住宅建物の記載ページ及び記載区画の記号番号と一覧的に対応させて掲載したものでもない。 したがって、イ号書籍は、構成要件Fを充足しない。 (7)被請求人の主張について ア 本件特許発明の本質部分について 被請求人は、構成要件Bと構成要件Cこそが、本件特許発明の本質部分である、と主張する。 被請求人の当該主張とイ号書籍が本件特許発明を充足することとの関係は明らかではないが,イ号書籍が本件特許発明の技術的範囲に属するためには、イ号書籍が、構成要件Bと構成要件Cのみではなく,本件特許発明の全ての構成要件を充足しなければならない。そうすると、上記(6)のとおり、イ号書籍は、本件特許発明の構成要件Fを充足しないのであるから、仮に、イ号書籍が本件特許発明の本質部分を有していたとしても、本件特許発明の全ての構成要件を充足していないのであるから、イ号書籍は本件特許発明を充足しない。 なお,念のため、以下、本質部分に関する被請求人の主張について検討する。 上記「第3 2」のように、本件特許は、「住宅、ビル等の一軒ごとに居住者名や会社名等の対応付けが容易であり、縮尺率が高く小型で廉価であり、内容が最新、正確、且つプライバシーに配慮したものであり、検索が迅速にできる住宅地図を提供すること」(【0010】参照。)を発明の課題としている。 そして、本件特許明細書には、「番地が判明していれば索引欄から直ちに探し出すことができる。そして、本実施の形態における検索速度を測定した試験結果によれば、従来の氏名入りの住宅地図に比較して、およそ十倍の速度で検索できることが判明している。」(【0029】参照。)と記載され、検索を迅速に行うためには、地図に記載の全ての住宅建物の所在する番地を地図上における住宅建物の記載ページ及び記載区画の記号番号と一覧的に対応させて掲載した索引欄が不可欠であることは明らかである。 そうすると、本件特許の構成要件E及び構成要件Fも本件特許発明の本質的部分であって、上記被請求人の主張は採用できない。 イ イ号書籍の索引図について 被請求人は、16?17頁に記載された「東京都台東区索引図」を以て、索引図がある、と主張する。そしてまた,イ号書籍では1?18の記号番号を付した区画に区分し,町・字それぞれの境界線をその名称と共にプロットした索引図によって,全ての建物番地を索引ページを分割した区画の記号番号と一覧的に対応させている旨主張する。そして,ここでいう索引図は18頁に記載された「東京都台東区索引図」のことと解される。 そこで、イ号書籍の16?17頁および18頁の索引図についてみるに、イ号書籍の索引図は、町・字の名称と境界線は記載されているものの、地図に記載の全ての住宅建物の所在する番地を前記地図上における前記住宅建物の記載ページ及び記載区画の記号番号と一覧的に対応させて掲載したものではなく、本件特許発明の構成要件Fに相当するとはいえないから、イ号書籍の索引図は、本件特許発明の構成要件Fを充足しない。すなわち,18頁の索引図は,町・字の名称と境界線の記載にとどまっているため,これらの町・字が複数の区画にまたがっている場合があり,このような場合には検索したい住宅建物の所在する番地がわかっていても,この索引図からは住宅建物の記載されている区画を特定することができず,一方,本件特許発明は,索引欄に全ての住宅建物の所在する番地を地図上における前記住宅建物の記載ページ及び記載区画の記号番号と一覧的に対応させて掲載することにより,索引図から番地のわかっている住宅建物の記載されている区画を特定できるようにしたものであるから,イ号書籍の18頁に記載の索引図は本件特許発明の索引欄に相当するとはいえない。 また、被請求人は、イ号書籍は、巻末に別途、表形式の索引欄を設けているとも主張する。 しかし、イ号書籍の巻末の表形式の索引欄とは、構成dの「お役立ち情報」のことであるから、上記(6)のとおり、本件特許発明の構成要件Fを充足しない。 さらに、イ号書籍の16?17頁の索引図と巻末の表形式の索引欄の両者を見ても、地図に記載の全ての住宅建物の所在する番地を地図上における住宅建物の記載ページ及び記載区画の記号番号と一覧的に対応させて掲載したとはいえないから、イ号書籍は、構成要件Fを充足しない。 よって、上記被請求人の主張は採用できない。 第7 むすび 以上のとおり、イ号書籍は、本件特許発明の構成要件Fを充足しないから、イ号書籍は、本件特許発明の技術的範囲に属さない。 よって、結論のとおり判定する。 |
判定日 | 2017-12-04 |
出願番号 | 特願平8-271986 |
審決分類 |
P
1
2・
1-
ZA
(G09B)
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最終処分 | 成立 |
特許庁審判長 |
黒瀬 雅一 |
特許庁審判官 |
森次 顕 藤本 義仁 |
登録日 | 2006-04-28 |
登録番号 | 特許第3799107号(P3799107) |
発明の名称 | 住宅地図 |
代理人 | 特許業務法人明成国際特許事務所 |