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審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する B62D
審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する B62D
審判 訂正 判示事項別分類コード:857 訂正する B62D
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する B62D
管理番号 1335348
審判番号 訂正2017-390106  
総通号数 218 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-02-23 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2017-10-04 
確定日 2017-11-24 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第4352667号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4352667号の明細書(特許請求の範囲を含む。)を本件審判請求書に添付された訂正明細書(特許請求の範囲を含む。)のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件特許第4352667号は、平成14年8月28日を出願日として出願された特願2002-249088号の請求項1?6に係る発明について、平成21年8月7日に特許権の設定登録がされ、その後、平成29年10月4日に本件訂正審判が請求されたものである。

第2 請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第4352667号の明細書(特許請求の範囲を含む。)を、本件審判請求書に添付の明細書(特許請求の範囲を含む。)のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものであり、請求人が求めている訂正(以下、「本件訂正」という。)の内容は、以下のとおりである。(審決注:下線部分は訂正箇所であり、請求人が訂正明細書(特許請求の範囲を含む。)において示したとおりである。)

1 訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1を削除する。

2 訂正事項2
特許請求の範囲の請求項2を削除する。

3 訂正事項3
以下のとおり、特許請求の範囲の訂正前の請求項3の記載を訂正後の請求項3の記載のとおり訂正する。

(訂正前)「【請求項3】
エステル系化合物が、モンタン酸エステル部分けん化ワックスであることを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。」

(訂正後)「【請求項3】
電動モータによる補助出力を、減速歯車機構を介して車両のステアリング機構に伝達する電動パワーステアリング装置であって、
前記減速歯車機構の従動歯車が、金属製芯管の外周に、ポリアミド樹脂組成物からなり外周面にギア歯が形成された樹脂部を一体に設けてなり、かつ、
少なくとも前記従動歯車と駆動歯車との間に、鉱油、ポリα-オレフィン油、アルキルポリフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種を基油とし、ウレア化合物を増ちょう剤とし、モンタン酸エステル部分けん化ワックスであるエステル系化合物を含むグリースを介在させたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。」

なお、上記訂正事項3について、訂正後の「特徴とする電動パワーステアリング装置。」は、訂正特許請求の範囲に記載されたとおりの「特徴とする、電動パワーステアリング装置。」の誤記と認める。

4 訂正事項4
以下のとおり、特許請求の範囲の訂正前の請求項4の記載を訂正後の請求項4の記載のとおり訂正する。

(訂正前)「【請求項4】
前記従動歯車及び駆動歯車が、円筒ウォームギア、はすば歯車、平歯車、かさ歯車またはハイポイドギアであることを特徴とする請求項1?3の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。」

(訂正後)「【請求項4】
前記従動歯車及び駆動歯車が、円筒ウォームギア、はすば歯車、平歯車、かさ歯車またはハイポイドギアであることを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。」

5 訂正事項5
以下のとおり、特許請求の範囲の訂正前の請求項5の記載を訂正後の請求項5の記載のとおり訂正する。

(訂正前)「【請求項5】
前記エステル系化合物の配合量がグリース全量の1?20重量%であることを特徴とする請求項1?4の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。」

(訂正後)「【請求項5】
前記エステル系化合物の配合量がグリース全量の1?20重量%であることを特徴とする請求項3又は4に記載の電動パワーステアリング装置。」

6 訂正事項6
以下のとおり、特許請求の範囲の訂正前の請求項5の記載を訂正後の請求項5の記載のとおり訂正する。

(訂正前)「【請求項6】
前記基油の動粘度が40?220mm^(2)/s(40℃)であることを特徴とする請求項1?5の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。」

(訂正後)「【請求項6】
前記基油の動粘度が40?220mm^(2)/s(40℃)であることを特徴とする請求項3?5の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。」

7 訂正事項7
本件特許の明細書の段落【0009】【課題を解決するための手段】に「上記も目的は」とあるのを、「上記目的は」に訂正する。

8 訂正事項8
本件特許の明細書の段落【0009】【課題を解決するための手段】に「分子構造中に水酸基を有するエステル及び脂肪酸との部分けん化エステルから選ばれる」とあるのを、「モンタン酸エステル部分けん化ワックスである」に訂正する。

9 訂正事項9
本件特許の明細書の段落【0029】の表1から実施例2?4に関する記載を削除し、【0033】の表2から実施例2?4に関する記載を削除し、段落【0028】に「(実施例1?4、比較例1)」とあるのを、「(実施例1、比較例1)」に、段落【0034】に「これに対し、エステル系化合物を含有する実施例1?4の試験グリースでは、10万回操舵後も摩耗量40μm以下であり、耐久性の向上に効果があることがわかる。」とあるのを、「これに対し、エステル系化合物を含有する実施例1の試験グリースでは、10万回操舵後も摩耗量40μm以下であり、耐久性の向上に効果があることがわかる。」に訂正する。

10 訂正事項10
本件特許の明細書の段落【0021】に「エステル系化合物は、グリースのポリアミド樹脂への濡れ性を改善するために配合される成分であり、ポリアミド樹脂のアミド結合への相互作用が強く、濡れ性改善に特に有用であることから分子構造中に水酸基を有するエステル、脂肪酸との部分けんエステルを用いる。脂肪酸との部分けん化エステルとしては、モンタン酸エステル部分けん化ワックス等を挙げることができる。」とあるのを、「エステル系化合物は、グリースのポリアミド樹脂への濡れ性を改善するために配合される成分であり、ポリアミド樹脂のアミド結合への相互作用が強く、濡れ性改善に特に有用であることから、モンタン酸エステル部分けん化ワックス等を挙げることができる。」に訂正する。

11 訂正事項11
明細書の段落【0022】の記載を削除する。

12 訂正事項12
本件特許の明細書の段落【0024】に「また、上記エステル系化合物は、それぞれ単独で、もしくは混合してグリース全量に対して1?20重量%、好ましくは2?10重量%となるように配合される。」とあるのを、「また、上記エステル系化合物は、それぞれ単独で、グリース全量に対して1?20重量%、好ましくは2?10重量%となるように配合される。」に訂正する。

第3 当審の判断
1 訂正事項1について
(1)訂正の目的について
訂正事項1は、訂正前の請求項1を削除するものであるから、「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものである。
よって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項1は、請求項の削除であるから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項1は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

(3)独立特許要件について
本件訂正は、訂正事項1に関して、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とする訂正であるが、請求項が削除されているので、独立特許要件の判断の対象となる請求項が存在しない。

2 訂正事項2について
(1)訂正の目的について
訂正事項2は、訂正前の請求項2を削除するものであるから、「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものである。
よって、訂正事項2は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項2は、請求項の削除であるから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項2は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

(3)独立特許要件について
本件訂正は、訂正事項2に関して、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とする訂正であるが、請求項が削除されているので、独立特許要件の判断の対象となる請求項が存在しない。

3 訂正事項3について
(1)訂正の目的について
ア 請求人は、訂正事項3について、審判請求書第5ページ(3)訂正の理由(ウ)訂正事項3において、「他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすること」を目的とするものであると主張しているので、特許法第126条第1項ただし書き4号に掲げる事項を目的とするものに該当するか否かについて検討する。

イ 訂正前の請求項1の記載は、
「電動モータによる補助出力を、減速歯車機構を介して車両のステアリング機構に伝達する電動パワーステアリング装置であって、
前記減速歯車機構の従動歯車が、金属製芯管の外周に、ポリアミド樹脂組成物からなり外周面にギア歯が形成された樹脂部を一体に設けてなり、かつ、
少なくとも前記従動歯車と駆動歯車との間に、鉱油、ポリα-オレフィン油、アルキルポリフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種を基油とし、ウレア化合物を増ちょう剤とし、分子構造中に水酸基を有するエステル及び脂肪酸との部分けん化エステルから選ばれるエステル系化合物を含むグリースを介在させたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。」
であるから、訂正前の請求項1の記載に基づいて、訂正前の請求項3の記載を、請求項1を引用しない形式にした場合、訂正前の請求項1における、エステル系化合物が「分子構造中に水酸基を有するエステル及び脂肪酸との部分けん化エステルから選ばれる」という記載を、訂正前の請求項3における、エステル系化合物が「モンタン酸エステル部分けん化ワックスである」という記載に置き換えて、以下のとおりとなる。

「電動モータによる補助出力を、減速歯車機構を介して車両のステアリング機構に伝達する電動パワーステアリング装置であって、
前記減速歯車機構の従動歯車が、金属製芯管の外周に、ポリアミド樹脂組成物からなり外周面にギア歯が形成された樹脂部を一体に設けてなり、かつ、
少なくとも前記従動歯車と駆動歯車との間に、鉱油、ポリα-オレフィン油、アルキルポリフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種を基油とし、ウレア化合物を増ちょう剤とし、モンタン酸エステル部分けん化ワックスであるエステル系化合物を含むグリースを介在させたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。」

これは訂正後の請求項3の記載と同一である。

ウ したがって、訂正事項3は、「他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすること」を目的とするものであるといえるので、特許法第126条第1項ただし書き第4号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項3は、「他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすること」を目的とするものであるから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項3は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

4 訂正事項4について
(1)訂正の目的について
訂正前の請求項4の記載は、「請求項1?3の何れか1項に」という記載を含んでいるので、訂正事項1及び訂正事項2による請求項1及び2の削除に伴い記載に不整合が生じることは明らかであるところ、訂正事項4は、削除された請求項の引用を解消するものであるから、「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものである。
よって、訂正事項4は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項4は、訂正事項1及び訂正事項2による請求項1及び2の削除に伴い、削除された請求項の引用を解消するものであるから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項4は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

5 訂正事項5について
(1)訂正の目的について
訂正前の請求項5の記載は、「請求項1?4の何れか1項に」という記載を含んでいるので、訂正事項1及び訂正事項2による請求項1及び2の削除に伴い記載に不整合が生じることは明らかであるところ、訂正事項5は、削除された請求項の引用を解消するものであるから、「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものである。
よって、訂正事項5は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項5は、訂正事項1及び訂正事項2による請求項1及び2の削除に伴い、削除された請求項の引用を解消するものであるから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項5は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

6 訂正事項6について
(1)訂正の目的について
訂正前の請求項6の記載は、「請求項1?5の何れか1項に」という記載を含んでいるので、訂正事項1及び訂正事項2による請求項1及び2の削除に伴い記載に不整合が生じることは明らかであるところ、訂正事項6は、削除された請求項の引用を解消するものであるから、「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものである。
よって、訂正事項6は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項6は、訂正事項1及び訂正事項2による請求項1及び2の削除に伴い、削除された請求項の引用を解消するものであるから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項6は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

7 訂正事項7について
(1)訂正の目的について
訂正前の段落【0009】には「上記も目的は・・・を特徴とする電動パワーステアリング装置により達成される。」と記載されているが、当該記載よりも前に、目的とそれを達成する装置に関する記載はない。そうすると、列挙される同種の物事が記載されておらず、「も」という助詞が意味をなしていないから、「上記も目的は」という記載が誤記であることは明らかである。
したがって、訂正事項7は、「誤記の訂正」を目的とするものであるといえるので、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
願書に最初に添付された明細書の段落【0009】には、「上記目的」と記載されているから、訂正事項7は、願書に最初に添付された明細書の段落【0009】の上記記載に基づくものである。
したがって、訂正事項7は、願書に最初に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項7は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

(3)独立特許要件について
訂正事項7は誤記の訂正にすぎないので、訂正後の発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものでないとする理由は見出せない。
よって、訂正事項7は、特許法第126条第7項の規定に適合する。

8 訂正事項8について
(1)訂正の目的について
訂正事項8は、特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を図るために訂正するものであるから、「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものである。
よって、訂正事項8は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項8は、特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を図る訂正にすぎないから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項8は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

9 訂正事項9について
(1)訂正の目的について
訂正事項9は、特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を図るために訂正するものであるから、「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものである。
よって、訂正事項8は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項9は、特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を図る訂正にすぎないから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項9は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

10 訂正事項10について
(1)訂正の目的について
訂正事項10は、特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を図るために訂正するものであるから、「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものである。
よって、訂正事項10は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項10は、特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を図る訂正にすぎないから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項10は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

11 訂正事項11について
(1)訂正の目的について
訂正事項11は、特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を図るために訂正するものであるから、「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものである。
よって、訂正事項11は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項11は、特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を図る訂正にすぎないから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項11は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

12 訂正事項12について
(1)訂正の目的について
訂正事項12は、特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を図るために訂正するものであるから、「明瞭でない記載の釈明」を目的とするものである。
よって、訂正事項12は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とするものに該当する。

(2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更について
訂正事項12は、特許請求の範囲の記載と、発明の詳細な説明の記載との整合を図る訂正にすぎないから、願書に添付した明細書(特許請求の範囲を含む。)又は図面に記載した事項の範囲内でした訂正である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
よって、訂正事項12は、特許法第126条第5項ないし第6項の規定に適合する。

第4 むすび
以上のとおり、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号?第4号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項までの規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
電動パワーステアリング装置
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動モータによる補助出力を、減速歯車機構を介して車両のステアリング機構に伝達する電動パワーステアリング装置に関し、特に金属製芯金の外周に、樹脂組成物からなり外周面にギア歯が形成された樹脂部を一体に形成した従動歯車を備え、グリース潤滑される電動パワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車に組み込まれる電動パワーステアリング装置には、電動モータに比較的高回転、低トルクのものが使用されるため、電動モータとステアリングシャフトとの間に減速機構が組み込まれている。減速機構としては、一組で大きな減速比が得られる等の理由から、図3に示されるような、ウォーム12と、ウォーム12に噛み合うウォームホイール11とから構成される電動パワーステアリング装置用減速ギア20(以下、単に「減速ギア」ともいう)が使用されるのが一般的である。ここで、ウォーム12は図2に示す電動モータ100の回転軸に連結しており、駆動歯車に相当し、一方ウォームホイール11は従動歯車に相当する。
【0003】
このような減速ギア20では、ウォームホイール11とウォーム12の両方を金属製にすると、ハンドル操作時に歯打ち音や振動音等の不快音が発生するという不具合を生じていた。そこで、ウォームホイール11に、金属製の芯管1の外周に、樹脂製で外周面にギア歯10を形成してなる樹脂部3を、接着剤8を用いるなどして一体化させたものを使用して騒音対策を行っている。
【0004】
上記樹脂部3には、例えば、特公平6-60674号公報に記載されているように、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアセタール、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等のベース樹脂に、ガラス繊維や炭素繊維等の強化材を配合した材料の他、強化材を含有しないMC(モノマーキャスト)ナイロン、ポリアミド6、ポリアミド66等が使用されている。中でも、寸法安定性やコストを考慮して、強化材を含有しないMCナイロン、ガラス繊維を含有したポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46等が主流となっている。
【0005】
また、減速ギア20のウォーム12は、図2に示すように、一対の玉軸受等の転がり軸受110で支持されて電動モータ100と連結しており、ハウジング120の一対の転がり軸受110の間の空間には、通常、ウォーム12とウォームホイール11との両ギア歯間の潤滑のためにグリースが充填されている。更に、転がり軸受110に予圧をかけるとともに、タイヤ側からの微小なキックバック入力が入ってきたときに、ウォーム12を軸方向に動かして電動モータ100が回転しないようにし、ハンドル側にキックバックのみの情報を伝えるために、図示されるように、転がり軸受110のウォーム側にゴム製のダンパー130を取り付けているものも知られており、使用されるゴムとしては圧縮永久歪が小さいエチレンアクリルゴムに代表されるアクリルゴムが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のグリースは、鉱油やポリα-オレフィン油を基油とするものが一般的である。しかし、鉱油やポリα-オレフィン油は、金属への濡れ性は良いものの、極性の大きいポリアミド樹脂への濡れ性は悪いという性質があり、そのため金属製のウォーム12のギア歯と、ウォームホイール11の樹脂部3に形成されたギア歯10との間の潤滑状態は必ずしも十分とは言えない状況にある。
【0007】
その結果、電動パワーステアリング装置には、長期間の運転の間に一時的な油切れが発生し、徐々にウォームホイール11のギア歯10の摩耗が進行してウォーム12とウォームホイール11との噛み合い部におけるバックラッシュ(ガタ)が大きくなる。それによって、ウォーム12の円滑な作動が妨げられ、操舵感が悪化したり、異音(歯打ち音)が発生することもあった。更には、ウォームホイール11のギア歯10が変形したり、場合によっては破損して装置全体として機能しなくなることもあった。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、ポリアミド樹脂への濡れ性を改善したグリースを用いることで、耐久性に優れ、高信頼性の電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、本発明の、電動モータによる補助出力を、減速歯車機構を介して車両のステアリング機構に伝達する電動パワーステアリング装置であって、前記減速歯車機構の従動歯車が、金属製芯管の外周に、樹脂成分としてポリアミド樹脂を含む樹脂組成物からなり外周面にギア歯が形成された樹脂部を一体に設けてなり、かつ、 少なくとも前記従動歯車と駆動歯車との間に、鉱油、ポリα-オレフィン油、アルキルポリフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種を基油とし、ウレア化合物を増ちょう剤とし、モンタン酸エステル部分けん化ワックスであるエステル系化合物を含むグリースを介在させたことを特徴とする電動パワーステアリング装置により達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明する。
【0011】
本発明において、電装パワーステアリング装置自体の構成には制限がなく、例えば図1に示す電動パワーステアリング装置を例示することができる。図示される電動パワーステアリング装置において、ステアリングコラム50の出力軸60側には、図2及び図3に示したような減速ギア20をハウジング120に収容して構成されるギアボックスが配設されている。
【0012】
また、ステアリングコラム50は中空になっており、ステアリングシャフト70が挿通され、ハウジング120に収納された転がり軸受90、91により回転自在に支承されている。また、ステアリングシャフト70は中空軸であり、トーションバー80を収容している。そして、ステアリングシャフト70の外周面には、ウォームホイール11が設けてあり、このウォームホイール11にウォーム12が噛合してある。また、これらウォームホイール11とウォーム12とからなる減速ギア20には、図2に示したように、電動モータ100が連結されている。
【0013】
減速ギア20は、図3に示したように、金属製の芯管1の外周に、ポリアミド樹脂組成物からなり、その外周端面にギア歯10を形成した樹脂部3を一体化したウォームホイール11と、金属製のウォーム12とから構成される。尚、ウォームホイール11において、金属製芯管1と樹脂部3とを接着剤8により接着してもよく、接着剤8として例えばシラン系カップリング剤、チタネート系カップリング剤またはトリアジンチオール化合物を用いることができる。
【0014】
樹脂部3を形成するポリアミド樹脂としては、吸水性や耐疲労性の観点から、ポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46、ポリアミド610、ポリアミド612、ポリアミド12、ポリアミド11、ポリアミドMXD6、ポリアミド6I6T、変性ポリアミド6T等が好適に挙げられるが、中でもポリアミド6、ポリアミド66、ポリアミド46が耐疲労性に優れ好ましい。
【0015】
これらポリアミド樹脂は、樹脂単独でも一定以上の耐久性を示し、ウォームホイール11の相手材である金属製のウォーム12の摩耗に対して有利に働き、減速ギアとして十分に機能する。しかしながら、より過酷な使用条件で使用されると、ギア歯10が破損や摩耗することも想定されるため、信頼性をより高めるために、強化材を配合することが好ましい。
【0016】
補強材としては、ガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウムウィスカー、ホウ酸アルミニウムウィスカー等が好ましく、上記に挙げたポリアミド樹脂との接着性を考慮してシランカプッリング剤で表面処理したものが更に好ましい。また、これらの補強材は複数種を組み合わせて使用することができる。衝撃強度を考慮すると、ガラス繊維や炭素繊維等の繊維状物を配合することが好ましく、更にウォ-ム12の損傷を考慮するとウィスカー状物を繊維状物と組み合わせて配合することが好ましい。混合使用する場合の混合比は、繊維状物及びウィスカー状物の種類により異なり、衝撃強度やウォーム12の損傷等を考慮して適宜選択される。これらの補強材は、全体の5?40重量%、特に10?30重量%の割合で配合することが好ましい。補強材の配合量が5重量%未満の場合には、機械的強度の改善が少なく好ましくない。補強材の配合量が40重量%を超える場合には、ウォーム12を損傷し易くなり、ウォーム12の摩耗が促進されて減速ギアとしての耐久性が不足する可能性があり好ましくない。
【0017】
更に、ポリアミド樹脂組成物には、成形時及び使用時の熱による劣化を防止するために、ヨウ化物系熱安定化剤やアミン系酸化防止剤を、それぞれ単独あるいは併用して添加されていてもよい。
【0018】
上記の如く概略構成される電動パワーステアリング装置では更に、従来と同様に、ハウジング120の一対の転がり軸受110の間の空間に、ウォーム12とウォームホイール11との両ギア歯間の潤滑のためのグリースが充填される(図2参照)。本発明では、このグリースとして、鉱油、ポリα-オレフィン油、アルキルポリフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種を基油とし、これに増ちょう剤及びエステル系化合物を配合したものを用いる。
【0019】
鉱油、ポリα-オレフィン油、アルキルポリフェニルエーテルには制限がなく、従来よりグリースの基油として用いられているものを使用することができる。また、これらは必要に応じて混合してもよい。尚、基油の動粘度は、40?220mm^(2)/s(40℃)が適当である。
【0020】
増ちょう剤には、ポリアミドに構造が類似し、ウォームホイール11の樹脂部3であるポリアミド樹脂への吸着性に優れることからウレア化合物を用いる。また、増ちょう剤の配合量も上記基油とともにグリースを形成し得る限り制限されるものではないが、グリース全量の10?20重量%が適当である。
【0021】
エステル系化合物は、グリースのポリアミド樹脂への濡れ性を改善するために配合される成分であり、ポリアミド樹脂のアミド結合への相互作用が強く、濡れ性改善に特に有用であることから、モンタン酸エステル部分けん化ワックス等を挙げることができる。
【0022】(削除)
【0024】
また、上記エステル系化合物は、それぞれ単独で、グリース全量に対して1?20重量%、好ましくは2?10重量%となるように配合される。配合量が1重量%未満では、濡れ性の改善効果が十分に得られない。一方、20重量%を超えて配合しても濡れ性の更なる改善効果は見込めず、更に図2に示したようにゴム製のダンパー130を備える電動パワーステアリング装置では、ゴムの膨潤が起こりやすくなるなど、他部品に悪影響を及ぼすことも想定される。
【0025】
グリースは上記の如く構成されるが、エステル系化合物による濡れ性の改善効果に悪影響を及ぼさない範囲で、他の添加剤を添加することもできる。例えば、アミン系やフェノール系等の酸化防止剤、カルシウムスルホネート等の防錆剤、ジチオカルバミン酸モリブデン等の極圧添加剤等を添加することができる。
【0026】
尚、本発明の電動パワーステアリング装置では、減速ギア20として、上記したウォームホイール11及びウォーム12以外にも、図4に示す平歯車、図5に示すはすば歯車、図6に示すかさ歯車、図7に示すハイポイドギア等が可能であり、何れもウォームホイール11を、金属製芯管1の外周に、ポリアミド樹脂組成物からなり、その外周面にギヤ歯10が形成された樹脂部3を、接着剤8を用いるなどして一体化して構成する。
【0027】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。
【0028】
(実施例1、比較例1)
〔試験グリースの調製〕
100℃における動粘度が8mm^(2)/sのポリα-オレフィン油を基油とし、増ちょう剤としてジウレア化合物を13重量%の割合となるように配合したベースグリースに、表1に示すエステル系化合物、酸化防止剤及び防錆剤を添加し、試験グリースを調製した。尚、何れの試験グリースも、ちょう度がNLGI No.2となるように調製した。
【0029】
【表1】

【0030】
・エステル系化合物I:モンタン酸エステル部分けん化ワックス(BASFジャパン(株)製「Luwax OP」)
・エステル系化合物II:ペンタエリスリトールテトラオレエート(ヘンケル白水(株)製「EMERY2898」)
・エステル系化合物III:ジ-2-エチルヘキシルセバケート(大八化学工業(株)製DOS)
・エステル系化合物IV:ソルビタンモノオレエート(花王(株)製「レオドールSP-010」)
・酸化防止剤:4,4´-ジオクチルジフェニルアミン(精工化学(株)製「ノンフレックスOD-RH」)
・防錆剤:中性カルシウムスルホネート((株)松村石油研究所製「モレスコアンバーSC45N(鉱油含有量54%)」)
【0031】
〔ウォームホイール試験体の作製〕
クロスローレット加工を施し、脱脂した外径45mm、幅13mmのS45C製の芯管を、スプルー及びディスクゲートを装着した金型に配置し、ガラス繊維を30重量%含有するポリアミド66(宇部興産(株)製「UBEナイロン2020GU6」、銅系添加剤含有)を射出成形して外径60mm、幅13mmのウォームホイールブランク材とし、次いで樹脂部の外周を切削加工してギア歯を形成して図3に示すウォームホイール試験体を作製した。
【0032】
〔耐久性の評価〕
作製したウォームホイール試験体を実際の電動パワーステアリング装置の減速ギアに組み込み、更に上記で調製した試験グリースをウォームホイールのギア歯表面及びウォームのギア歯表面に満遍なく塗布し、雰囲気温度80℃に維持して操舵を行い、1万回毎にギア歯の摩耗量を測定した。試験前に比べて摩耗量が40μm以下を合格とした。結果を表2に示す。
【0033】
【表2】

【0034】
表2に示すように、エステル系化合物を含有しない比較例1の試験グリースでは、2万回操舵で摩耗量が40μmを超えており、耐久性が十分ではない。これに対し、エステル系化合物を含有する実施例1の試験グリースでは、10万回操舵後も摩耗量40μm以下であり、耐久性の向上に効果があることがわかる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、鉱油、ポリα-オレフィン油、アルキルポリフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種を基油とし、これに増ちょう剤及びエステル系化合物を配合したグリースを用いることにより、ウォームホイールのポリアミド樹脂製のギア歯へのグリースの濡れ性が高まり、歯車間の潤滑性が向上して、より耐久性に優れる電動パワーステアリング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パワーステアリング装置の一例を示す一部断面構成図である。
【図2】図1のAA断面図であり、電動モータと減速ギアとの連結部周辺を示す概略構成図である。
【図3】減速ギアの一例(円筒ウォームギア)を示す斜視図である。
【図4】減速ギアの他の例(平歯車)を示す斜視図である。
【図5】減速ギアの更に他の例(はすば歯車)を示す斜視図である。
【図6】減速ギアの更に他の例(かさ歯車)を示す斜視図である。
【図7】減速ギアの更に他の例(ハイボイドギア)を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 芯管
3 樹脂部
4 スプルー
5 ディスクゲート
8 接着層
10 ギア歯
11 ウォームホイール
12 ウォーム
20 減速ギア
50 ステリングコラム
70 ステアリングシャフト
80 トーションバー
90 軸受
91 軸受
100 電動モータ
110 転がり軸受
120 ハウジング
130 ダンパー
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】(削除)
【請求項2】(削除)
【請求項3】
電動モータによる補助出力を、減速歯車機構を介して車両のステアリング機構に伝達する電動パワーステアリング装置であって、
前記減速歯車機構の従動歯車が、金属製芯管の外周に、ポリアミド樹脂組成物からなり外周面にギア歯が形成された樹脂部を一体に設けてなり、かつ、
少なくとも前記従動歯車と駆動歯車との間に、鉱油、ポリα-オレフィン油、アルキルポリフェニルエーテルから選ばれる少なくとも1種を基油とし、ウレア化合物を増ちょう剤とし、モンタン酸エステル部分けん化ワックスであるエステル系化合物を含むグリースを介在させたことを特徴とする、電動パワーステアリング装置。
【請求項4】
前記従動歯車及び駆動歯車が、円筒ウォームギア、はすば歯車、平歯車、かさ歯車またはハイポイドギアであることを特徴とする請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項5】
前記エステル系化合物の配合量がグリース全量の1?20重量%であることを特徴とする請求項3又は4に記載の電動パワーステアリング装置。
【請求項6】
前記基油の動粘度が40?220mm^(2)/s(40℃)であることを特徴とする請求項3?5の何れか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2017-10-31 
結審通知日 2017-11-02 
審決日 2017-11-14 
出願番号 特願2002-249088(P2002-249088)
審決分類 P 1 41・ 852- Y (B62D)
P 1 41・ 857- Y (B62D)
P 1 41・ 853- Y (B62D)
P 1 41・ 851- Y (B62D)
最終処分 成立  
前審関与審査官 佐々木 智洋上尾 敬彦  
特許庁審判長 氏原 康宏
特許庁審判官 和田 雄二
中田 善邦
登録日 2009-08-07 
登録番号 特許第4352667号(P4352667)
発明の名称 電動パワーステアリング装置  
代理人 松山 美奈子  
代理人 松山 美奈子  

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