• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04N
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04N
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04N
管理番号 1335705
審判番号 不服2016-10616  
総通号数 218 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-02-23 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-07-13 
確定日 2017-12-20 
事件の表示 特願2014-532213「ストリーミングメディアを伝送するための方法およびデバイス」拒絶査定不服審判事件〔平成24年12月 6日国際公開、WO2012/162995、平成26年12月 4日国内公表、特表2014-532338〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 経緯
1 経緯
本件出願は、2011年(平成23年)9月30日を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は、以下のとおりである。

平成27年 5月11日:拒絶理由の通知
平成27年 8月12日:手続補正
平成28年 3月17日:拒絶査定
平成28年 3月29日:拒絶査定の謄本の送達
平成28年 7月13日:拒絶査定不服審判の請求
平成28年 7月13日:手続補正

2 査定の概要
原査定の理由は、概略、次のとおりである。

[査定の理由]
この出願の請求項1?22に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献1:WG 11 N 11930: Study text of ISO/IEC DIS 23001-6 DASH,2011年8月7日,p.40-41,54-55,URL,http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG4_CODEC/TSGS4_65/Docs/S4-110643.zip (29n119893.doc)

第2 補正却下の決定
平成28年7月13日付けの手続補正について次のとおり決定する。

[補正却下の決定の結論]
平成28年7月13日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1 補正の内容
平成28年7月13日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)は、特許請求の範囲についてする補正である。
(下線は補正箇所を示す。)

補正前の請求項1?22
「 【請求項1】
ストリーミングメディアを伝送するための方法であって、
少なくとも1つのインデックスセグメントを生成する段階であって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、段階と、
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報を生成する段階と、
前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶する段階と、
を含む方法。
【請求項2】
クライアントから前記少なくとも1つのインデックスセグメントにおける特定のインデックスセグメントに対する要求を受け取る段階であって、前記要求が、前記特定のインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を保持する、段階と、
前記特定のインデックスセグメントを前記クライアントに送る段階と、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報の前記生成規則を設定する段階をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記生成規則を保持するメディアプレゼンテーション記述ファイルを生成する段階をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記生成規則が、ユニフォームリソースロケータテンプレートによって指示される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのメディアセグメントが、1つのエンコーディングレプリゼンテーションに属する、または複数のエンコーディングレプリゼンテーションに属する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも2つのインデックスセグメントを具備するとき、前記少なくとも2つのインデックスセグメントは、時間的に連続していて、連続シーケンス番号を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントが属するエンコーディングレプリゼンテーションの識別子、前記少なくとも1つのメディアセグメントの識別子、および前記少なくとも1つのメディアセグメントにおけるサブセグメントの識別子のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ストリーミングメディアを伝送するための方法であって、
少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則を取得する段階であって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、段階と、
前記生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を生成する段階と、
前記記憶場所情報に対応する記憶場所から前記少なくとも1つのインデックスセグメントを取得する段階と、
を含む方法。
【請求項10】
前記記憶場所情報に対応する前記記憶場所から前記少なくとも1つのインデックスセグメントを取得する前記段階が、
前記少なくとも1つのインデックスセグメントにおける特定のインデックスセグメントに対する要求をサーバーに送る段階であって、前記要求が、前記特定のインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を保持する、段階と、
前記特定のインデックスセグメントを前記サーバーから受け取る段階と、
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報の前記生成規則を取得する前記段階が、
前記生成規則を保持するメディアプレゼンテーション記述ファイルを取得する段階を含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記生成規則が、ユニフォームリソースロケータテンプレートによって指示される、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのメディアセグメントが、1つのエンコーディングレプリゼンテーションに属する、または複数のエンコーディングレプリゼンテーションに属する、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも2つのインデックスセグメントを具備するとき、前記少なくとも2つのインデックスセグメントは、時間的に連続していて、連続シーケンス番号を有する、請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントが属するエンコーディングレプリゼンテーションの識別子、および/または前記少なくとも1つのメディアセグメントの識別子、および/または前記少なくとも1つのメディアセグメントにおけるサブセグメントの識別子のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項9から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
ストリーミングメディアを伝送するためのデバイスであって、
少なくとも1つのインデックスセグメントを生成するように構成された第1の生成モジュールであって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、モジュールと、
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報を生成するように構成された第2の生成モジュールと、
前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶するように構成される、記憶モジュールと、
を含む、デバイス。
【請求項17】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントにおける特定のインデックスセグメントに対する要求をクライアントから受け取るように構成され、前記要求が、前記特定のインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を保持する、受信モジュールと、
前記特定のインデックスセグメントを前記クライアントに送るように構成された送信モジュールと、
をさらに含む、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報の前記生成規則を設定するように構成された設定モジュール
をさらに含む、請求項16に記載のデバイス。
【請求項19】
前記生成規則を保持するメディアプレゼンテーション記述ファイルを生成するように構成された第3の生成モジュール
をさらに含む、請求項16に記載のデバイス。
【請求項20】
ストリーミングメディアを伝送するためのデバイスであって、
少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則を取得するように構成された第1の取得モジュールであって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、モジュールと、
前記生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を生成するように構成された、生成モジュールと、
前記記憶場所情報に対応する記憶場所から前記少なくとも1つのインデックスセグメントを取得するように構成された第2の取得モジュールと、
を含む、デバイス。
【請求項21】
前記第1の取得モジュールが、前記生成規則を保持するメディアプレゼンテーション記述ファイルを取得するように特に構成された、請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
前記第2の取得モジュールが、前記少なくとも1つのインデックスセグメントにおける特定のインデックスセグメントに対する要求をサーバーに送り、前記特定のインデックスセグメントを前記サーバーから受け取るように特に構成され、前記要求が、前記特定のインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を保持する、請求項20に記載のデバイス。」

を、次のとおり補正後の請求項1?22に補正するものである。

「 【請求項1】
ストリーミングメディアを伝送するための方法であって、
少なくとも1つのインデックスセグメントを生成する段階であって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、段階と、
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報を生成する段階と、
前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶する段階と、
を含み、
インデックスセグメントは、複数のエンコーディングレプリゼンテーションからのメディアセグメントのインデックス情報を含み、異なるエンコーディングレプリゼンテーションの前記メディアセグメントの持続時間は異なり、少なくとも1つのインデックスセグメントの時間境界と少なくとも1つのメディアセグメントの時間境界は整合しなくてよく、特定のメディアセグメントは、一部、特定の1つのインデックスセグメントの時間範囲内に含まれ、前記特定の1つのインデックスセグメントは、前記特定の1つのインデックスセグメントの前記時間範囲内に含まれる前記特定の1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを記録し、または、
インデックスセグメントは、同じ時間範囲内で各エンコーディングレプリゼンテーションのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記インデックスセグメントと前記メディアセグメントの境界は整合し、または、
インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しく、または、
インデックスセグメントは、エンコーディングレプリゼンテーションに対応し、かつ、前記エンコーディングレプリゼンテーションからの複数のメディアセグメントの情報を含み、前記インデックスセグメントの持続時間は、前記エンコーディングレプリゼンテーションの複数のメディアセグメントの持続時間の合計である、方法。
【請求項2】
クライアントから前記少なくとも1つのインデックスセグメントにおける特定のインデックスセグメントに対する要求を受け取る段階であって、前記要求が、前記特定のインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を保持する、段階と、
前記特定のインデックスセグメントを前記クライアントに送る段階と、
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報の前記生成規則を設定する段階
をさらに含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記生成規則を保持するメディアプレゼンテーション記述ファイルを生成する段階
をさらに含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記生成規則が、ユニフォームリソースロケータテンプレートによって指示される、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのメディアセグメントが、1つのエンコーディングレプリゼンテーションに属する、または複数のエンコーディングレプリゼンテーションに属する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも2つのインデックスセグメントを具備するとき、前記少なくとも2つのインデックスセグメントは、時間的に連続していて、連続シーケンス番号を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントが属するエンコーディングレプリゼンテーションの識別子、前記少なくとも1つのメディアセグメントの識別子、および前記少なくとも1つのメディアセグメントにおけるサブセグメントの識別子のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
ストリーミングメディアを伝送するための方法であって、
少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則を取得する段階であって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、段階と、
前記生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を生成する段階と、
前記記憶場所情報に対応する記憶場所から前記少なくとも1つのインデックスセグメントを取得する段階と、
を含み、
インデックスセグメントは、複数のエンコーディングレプリゼンテーションからのメディアセグメントのインデックス情報を含み、異なるエンコーディングレプリゼンテーションの前記メディアセグメントの持続時間は異なり、少なくとも1つのインデックスセグメントの時間境界と少なくとも1つのメディアセグメントの時間境界は整合しなくてよく、特定のメディアセグメントは、一部、特定の1つのインデックスセグメントの時間範囲内に含まれ、前記特定の1つのインデックスセグメントは、前記特定の1つのインデックスセグメントの前記時間範囲内に含まれる前記特定の1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを記録し、または、
インデックスセグメントは、同じ時間範囲内で各エンコーディングレプリゼンテーションのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記インデックスセグメントと前記メディアセグメントの境界は整合し、または、
インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しく、または、
インデックスセグメントは、エンコーディングレプリゼンテーションに対応し、かつ、前記エンコーディングレプリゼンテーションからの複数のメディアセグメントの情報を含み、前記インデックスセグメントの持続時間は、前記エンコーディングレプリゼンテーションの複数のメディアセグメントの持続時間の合計である、方法。
【請求項10】
前記記憶場所情報に対応する前記記憶場所から前記少なくとも1つのインデックスセグメントを取得する前記段階が、
前記少なくとも1つのインデックスセグメントにおける特定のインデックスセグメントに対する要求をサーバーに送る段階であって、前記要求が、前記特定のインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を保持する、段階と、
前記特定のインデックスセグメントを前記サーバーから受け取る段階と、
を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報の前記生成規則を取得する前記段階が、
前記生成規則を保持するメディアプレゼンテーション記述ファイルを取得する段階を含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記生成規則が、ユニフォームリソースロケータテンプレートによって指示される、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのメディアセグメントが、1つのエンコーディングレプリゼンテーションに属する、または複数のエンコーディングレプリゼンテーションに属する、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも2つのインデックスセグメントを具備するとき、前記少なくとも2つのインデックスセグメントは、時間的に連続していて、連続シーケンス番号を有する、請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントが属するエンコーディングレプリゼンテーションの識別子、および/または前記少なくとも1つのメディアセグメントの識別子、および/または前記少なくとも1つのメディアグメントにおけるサブセグメントの識別子のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項9から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
ストリーミングメディアを伝送するためのデバイスであって、
少なくとも1つのインデックスセグメントを生成するように構成された第1の生成モジュールであって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、モジュールと、
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報を生成するように構成された第2の生成モジュールと、
前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶するように構成される、記憶モジュールと、
を含み、
インデックスセグメントは、複数のエンコーディングレプリゼンテーションからのメディアセグメントのインデックス情報を含み、異なるエンコーディングレプリゼンテーションの前記メディアセグメントの持続時間は異なり、少なくとも1つのインデックスセグメントの時間境界と少なくとも1つのメディアセグメントの時間境界は整合しなくてよく、特定のメディアセグメントは、一部、特定の1つのインデックスセグメントの時間範囲内に含まれ、前記特定の1つのインデックスセグメントは、前記特定の1つのインデックスセグメントの前記時間範囲内に含まれる前記特定の1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを記録し、または、
インデックスセグメントは、同じ時間範囲内で各エンコーディングレプリゼンテーションのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記インデックスセグメントと前記メディアセグメントの境界は整合し、または、
インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しく、または、
インデックスセグメントは、エンコーディングレプリゼンテーションに対応し、かつ、前記エンコーディングレプリゼンテーションからの複数のメディアセグメントの情報を含み、前記インデックスセグメントの持続時間は、前記エンコーディングレプリゼンテーションの複数のメディアセグメントの持続時間の合計である、デバイス。
【請求項17】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントにおける特定のインデックスセグメントに対する要求をクライアントから受け取るように構成され、前記要求が、前記特定のインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を保持する、受信モジュールと、
前記特定のインデックスセグメントを前記クライアントに送るように構成された送信モジュールと、
をさらに含む、請求項16に記載のデバイス。
【請求項18】
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報の前記生成規則を設定するように構成された設定モジュール
をさらに含む、請求項16に記載のデバイス。
【請求項19】
前記生成規則を保持するメディアプレゼンテーション記述ファイルを生成するように構成された第3の生成モジュール
をさらに含む、請求項16に記載のデバイス。
【請求項20】
ストリーミングメディアを伝送するためのデバイスであって、
少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則を取得するように構成された第1の取得モジュールであって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、モジュールと、
前記生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を生成するように構成された、生成モジュールと、
前記記憶場所情報に対応する記憶場所から前記少なくとも1つのインデックスセグメントを取得するように構成された第2の取得モジュールと、
を含み、
インデックスセグメントは、複数のエンコーディングレプリゼンテーションからのメディアセグメントのインデックス情報を含み、異なるエンコーディングレプリゼンテーションの前記メディアセグメントの持続時間は異なり、少なくとも1つのインデックスセグメントの時間境界と少なくとも1つのメディアセグメントの時間境界は整合しなくてよく、特定のメディアセグメントは、一部、特定の1つのインデックスセグメントの時間範囲内に含まれ、前記特定の1つのインデックスセグメントは、前記特定の1つのインデックスセグメントの前記時間範囲内に含まれる前記特定の1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを記録し、または、
インデックスセグメントは、同じ時間範囲内で各エンコーディングレプリゼンテーションのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記インデックスセグメントと前記メディアセグメントの境界は整合し、または、
インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しく、または、
インデックスセグメントは、エンコーディングレプリゼンテーションに対応し、かつ、前記エンコーディングレプリゼンテーションからの複数のメディアセグメントの情報を含み、前記インデックスセグメントの持続時間は、前記エンコーディングレプリゼンテーションの複数のメディアセグメントの持続時間の合計である、デバイス。
【請求項21】
前記第1の取得モジュールが、前記生成規則を保持するメディアプレゼンテーション記述ファイルを取得するように特に構成された、請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
前記第2の取得モジュールが、前記少なくとも1つのインデックスセグメントにおける特定のインデックスセグメントに対する要求をサーバーに送り、前記特定のインデックスセグメントを前記サーバーから受け取るように特に構成され、前記要求が、前記特定のインデックスセグメントに対応する記憶場所情報を保持する、請求項20に記載のデバイス。」

2 補正の適合性
(1)新規事項、発明の特別な技術的特徴の変更、補正の目的
本件補正は、補正前の請求項1、9、16、20において
「インデックスセグメントは、複数のエンコーディングレプリゼンテーションからのメディアセグメントのインデックス情報を含み、異なるエンコーディングレプリゼンテーションの前記メディアセグメントの持続時間は異なり、少なくとも1つのインデックスセグメントの時間境界と少なくとも1つのメディアセグメントの時間境界は整合しなくてよく、特定のメディアセグメントは、一部、特定の1つのインデックスセグメントの時間範囲内に含まれ、前記特定の1つのインデックスセグメントは、前記特定の1つのインデックスセグメントの前記時間範囲内に含まれる前記特定の1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを記録し、または、
インデックスセグメントは、同じ時間範囲内で各エンコーディングレプリゼンテーションのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記インデックスセグメントと前記メディアセグメントの境界は整合し、または、
インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しく、または、
インデックスセグメントは、エンコーディングレプリゼンテーションに対応し、かつ、前記エンコーディングレプリゼンテーションからの複数のメディアセグメントの情報を含み、前記インデックスセグメントの持続時間は、前記エンコーディングレプリゼンテーションの複数のメディアセグメントの持続時間の合計である、」
を追加するものである。
当該追加事項は、願書に最初添付した明細書の段落【0081】?【0084】に記載されており、本件補正は、願書に最初添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内ものであり、新たな技術事項を導入するものでなく、特許請求の範囲を減縮を目的とするものである。

(2)独立特許要件
上記のとおり本件補正は特許請求の範囲の減縮を目的としているので、本件補正後における発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否かを、以下に検討する。

(3)補正発明
補正後の請求項1?22に係る発明のうち請求項1に係る発明は、次のとおりのものである(この発明を以下「補正発明」という。)。

(補正発明)
「(A)ストリーミングメディアを伝送するための方法であって、
(B)少なくとも1つのインデックスセグメントを生成する段階であって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、段階と、
(C)前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報を生成する段階と、
(D)前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶する段階と、
を含み、
(E1)インデックスセグメントは、複数のエンコーディングレプリゼンテーションからのメディアセグメントのインデックス情報を含み、異なるエンコーディングレプリゼンテーションの前記メディアセグメントの持続時間は異なり、少なくとも1つのインデックスセグメントの時間境界と少なくとも1つのメディアセグメントの時間境界は整合しなくてよく、特定のメディアセグメントは、一部、特定の1つのインデックスセグメントの時間範囲内に含まれ、前記特定の1つのインデックスセグメントは、前記特定の1つのインデックスセグメントの前記時間範囲内に含まれる前記特定の1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを記録し、または、
(E2)インデックスセグメントは、同じ時間範囲内で各エンコーディングレプリゼンテーションのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記インデックスセグメントと前記メディアセグメントの境界は整合し、または、
(E3)インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しく、または、
(E4)インデックスセグメントは、エンコーディングレプリゼンテーションに対応し、かつ、前記エンコーディングレプリゼンテーションからの複数のメディアセグメントの情報を含み、前記インデックスセグメントの持続時間は、前記エンコーディングレプリゼンテーションの複数のメディアセグメントの持続時間の合計である、
(F)方法。」

((A)?(F)は、当審で付与した。以下各構成要件を「構成要件A」等という。)

構成要件E1、E2、E3、E4は、「または」で接続された構成要件であるから、構成要件E1乃至E4の1つの構成要件を有する発明は、補正発明に含まれる。
そこで、まず、構成要件E1乃至E4のうち構成要件E3を有する発明について検討する。当該発明は、次のとおりである。この発明を以下「補正発明’」という。

(補正発明’)
「(A)ストリーミングメディアを伝送するための方法であって、
(B)少なくとも1つのインデックスセグメントを生成する段階であって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、段階と、
(C)前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報を生成する段階と、
(D)前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶する段階と、
を含み、
(E3)インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しい、
(F)方法。」

(4)引用文献1の記載及び引用文献1に記載された発明
ア 引用文献1の記載
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には、「Information technology - MPEG systems technologies - Part 6: Dynamic adaptive streaming over HTTP(DASH)」に関し、次に掲げる事項が記載されている(下線は当審で付与した。)。

(ア)「5.4.4.3.4 Index Segment Information

Each Representation typically has assigned Index Information to describe subsegments and RAPs. This information is conceptually processed by the DASH access client in Figure 2 in order to access subsegments by the use of HTTP partial GET requests. Index Information may be available either in

- an explicitly declared Index Segment Information, or

- if no explicit Index Segment Information is available for a Representation, then each Media Segment itself within the Representation may contain indexing information.

The presence of explicit Index Segment information is indicated either

- by the presence of one or more Index elements. If more than one Index etements are provided then there must be the same number of Index elements as Url elements. In this case the nth index provides the location of the index Information for the nth Segment. If a single Index element is provided then this provides the location of the index information for all Segments. When no index@sourceURL attribute is provided then the URL is implicitly specified by the Url@sourceURL attribute of the corresponding Url element (or the first Url element if only one index element is provided).

- by the presence of UrlTemplate@indexURL attribute. In this case the Template-based Segment URL construction in 5.4.4.4 shall be applied with Index set to the Index of the corresponding Media Segment.

Index elements may also be used to provide the byte range for an index within a Media Segment, where this is allowed by the Media Segment format. In this case the @sourceUrl attribute shall not be present and the range specified shall lie completely within any byte range specified for the Media Segment.

The availability of Index Segments is identical to ths availability to the Media Segments they correspond to.」(40頁11?36行)
[訳:5.4.4.3.4 インデックスセグメント情報

各レプレゼンテーションは、典型的には、サブセグメントとRAPを記述するためにインデックス情報を割り当てる。HTTPの部分的なGET要求を使用してサブセグメントにアクセスするために、この情報は、図2におけるDASHアクセス・クライアントによって概念的に処理される。インデックス情報は次のいずれかで利用可能である。

-明示的に宣言されたインデックスセグメント情報、または、

-明示的インデックスセグメント情報が、レプレゼンテーションのために利用可能でない場合には、レプレゼンテーション内の各メディアセグメント自身は、インデックス情報を含むことができる。

明示的なインデックスセグメント情報の存在は、次のいずれかで示されている。

-1つ以上のインデックスエレメントの存在による。1つより多くのインデックスエレメントが提供される場合、Urlエレメントとして同じ数のインデックスエレメントがなければならない。この場合におけるn番目のインデックスは、n番目のセグメントのためのインデックス情報の位置を提供する。単一のインデックス要素が提供される場合、これは全てのセグメントのインデックス情報の位置を提供する。Index@sourceURL属性が提供されないとき、URLは、対応するUrlエレメントのURL@sourceURL属性(または1つのみのインデックス要素が提供される場合、第1のUrlエレメント)によって暗黙的に指定される。

-UrlTemplate@indexURL属性の存在による。この場合5.4.4.4のテンプレートに基づくセグメントURL構築は、メディアセグメントに対応するインデックスにインデックスセットとして適用される。

インデックスエレメントは、メディアセグメントのインデックスのバイト範囲を提供するために、使用される。メディアセグメントにおいて、これはメディアセグメントフォーマットによって与えられる。この場合@sourceURL属性は存在せず、指定された範囲は、メディアセグメントに対して指定されたどのようなのバイト範囲内に完全に存在する。

インデックスセグメントの利用可能性は、それらが対応するメディアセグメントの利用可能性と同一である。]

(イ)「5.4.4.4 Template-based Segment URL Construction

The derived SegmentInfo Element may contain UrlTemplate element. The UrlTemplate@sourceURL attribute and the UrlTemplate@indexURL attributes each represent a string that contains one or more of the identifiers as listed in Table 9. The attributes shall contain the $Index$ identifier. If a SegmentTimeline element is present, the $Time$ identifier may be substituted for the $Index$ identifler.

A sub-string "$$" names a substitution placeholder matching a mapping key of "". In the request URL, the substitution placeholder shall be replaced by the substitution parameter as defined in Table 9. Substitution is performed left to right and identifier matching is case-sensitive. Unrecognized identifiers cause the URL formation to fail. ln this case it is expected that the DASH Client ignores the entire containing Representation element and the processing of the MPD continues as if this Represetation element was not present.

It is the responsibility of the content author that the application if the substitution process results in valid Segment URLs.

Strings outside identifiers shall only contain characters that permit to form a valid HTTP-URL according to RFC 1738.」(40頁37行?41頁13行)
[訳:5.4.4.4 テンプレートに基づくセグメントURL構築

導出されたSegmentInfoエレメントは、URLTemplateエレメントを含む。UrlTemplate@sourceURL属性及びUrlTemplate@indexURL属性は、それぞれ、表9に示されているように、1つ以上の識別子を含む文字列として表現する。属性は、$Index$識別子を含む。セグメントタイムライン(SegmentTimeline)エレメントが存在する場合、$Time$識別子は$Index$識別子に置換することができる。

サブストリング$$は、のマッピングキーに適合する置換プレースホルダーと名付ける。リクエストURLにおいて、置換プレースホルダーは、表9で定義されるような置換パラメータによって置換される。置換は左から右に行われ、識別子マッチングは、ケースセンシティブである。未認識の識別子は、URLフォーマットを失敗させる。この場合、DASHクライアントは全ての含有するレプレゼンテーションエレメントを無視し、MPDの処理は、このレプレゼンテーションエレメントが存在しなかったとして、継続する。

コンテンツ作成者は、置換処理によって有効なセグメントURLが生成された場合、アプリケーションに責任を負います。

識別子の外側の文字列は、RFC1738による有効なHTTP-URLを形成することができる文字だけを含むものとする。]

(ウ)「A Media Segment contains media components that are either described within this Media Segment or described by the Initialisation Segment of this Representation or both. In addition, a Media Segment
・・・
6) may contain indexing information for randomly accessing subsegments of the Segment by using partial HTTP GET requests. Indexing information may also be provided in separate Index Segments. A generic syntax and semantic for indexing is for example provided by the Segment Index (‘sidx’) in ISO/IEC 14496-12.」(55頁1?26行)
[訳:メディアセグメントには、このメディアセグメント内に記述されるか、このレプレゼンテーションの初期化セグメント又はその両方によって記述されるメディアコンポーネントが含まれる。さらに、メディアセグメントには、
・・・
6)部分的なHTTP GET要求を使用してセグメントのサブセグメントにランダムにアクセスするためのインデックス情報が含まれることがある。インデックス情報は別のインデックスセグメントにより供給されることもできる。インデックス付けのための一般的なシンタックス及びセマンティックスは、例えば、ISO/IEC 14496-12のセグメントインデックス('sidx')によって提供される。]

(エ)原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1として、指摘された箇所ではないが、「Information technology - MPEG systems technologies - Part 6: Dynamic adaptive streaming over HTTP(DASH)」(引用文献1)の60頁1?9行には、次の事項が記載されている。

「6.3.4 Index Segment

6.3.4.1 Index Segment for a single Media Segment

Despite the Media Segments are TS based, the Index Segments are ISOBMFF-box-structured files.

An Index Segment that indexes exactly one Media Segment is defined as follows:

- Each Index Segment shall begin with an ‘styp’ box, and the brand ‘isss’ shall be present in the ‘styp’ box;

- Each Index Segment shall contain the Segment Index box(es) that indexes exactly one Media Segment.」(60頁1?9行)
[訳:6.3.4 インデックスセグメント

6.3.4.1 単一メディアセグメントのインデックスセグメント

メディアセグメントは、TSに基づいているのにかかわらず、インデックスセグメントはISOBMFFボックス構造ファイルである。

1つのメディアセグメントを正確にインデックスするインデックスセグメントは、次のように定義される。

- 各インデックスセグメントは、'styp'ボックスで始まり、ブランド(印)'isss'は、'styp'ボックスの中であらわれる。

- 各インデックスセグメントは、1つのメディアセグメントを正確にインデックスするセグメントインデックスボックスを含む。]

イ 引用文献1に記載された発明
(ア)ストリーミングを伝送する方法
引用文献1は、HTTPにおいてメディアをストリーミングするDASHに関するものであり、『ストリーミングメディアを伝送するための方法』が記載されているといえる。

(イ)インデックスセグメント
上記ア(ウ)によると、「メディアセグメントには、・・・セグメントのサブセグメントにランダムにアクセスするためのインデックス情報が含まれることがあ」り、「インデックス情報は別のインデックスセグメントにより供給されることもできる」。また、上記ア(ア)には、「レプレゼンテーション内の各メディアセグメント自身」との記載があるから、「メディアセグメント」は、「レプレゼンテーションのメディアセグメント」といえる。
したがって、引用文献1には、『メディアセグメントのインデックス情報は、インデックスセグメントにより供給され、インデックスセグメントは、レプレゼンテーションのメディアセグメントと別のものである』ことが記載されている。

(ウ)テンプレートに基づくセグメントURLの構築
上記ア(ア)によると、「インデックスセグメント情報の存在は、」「UrlTemplate@indexURL属性の存在によ」り示され、この場合「5.4.4.4のテンプレートに基づくセグメントURL構築」(上記ア(イ))は、「メディアセグメントに対応するインデックスにインデックスセットとして適用される」。
上記ア(イ)によると、テンプレートに基づくセグメントURLを構築することが記載され、「UrlTemplate@indexURL」は、インデックスに対応するセグメントURLテンプレートであると認められる。
したがって、『インデックスに対応するセグメントURLテンプレートにより、インデックスセグメントのURLを作成する』ことが記載されている。

(エ)引用発明
以上まとめると、引用文献1には、次の発明が記載されていると認められる。以下この発明を「引用発明」という。

(引用発明)
「(a)ストリーミングメディアを伝送するための方法であって、
(b)メディアセグメントのインデックス情報は、インデックスセグメントにより供給され、インデックスセグメントは、レプレゼンテーションのメディアセグメントと別のものであり、
(c)インデックスに対応するセグメントURLテンプレートにより、インデックスセグメントのURLを作成する
(d)方法。」

((a)?(d)は、引用発明の構成を区別するために付与した。以下各構成を「構成a」等という。)

(5)対比
ア 補正発明’と引用発明との対比
補正発明’と引用発明とを対比する。

(ア)構成要件A、Fと構成a、dとを対比する。
補正発明’と引用発明とは、「ストリーミングメディアを伝送するための方法」、「方法」として一致する。

(イ)構成要件Bと構成bとを対比する。
引用発明の「インデックスセグメント」、「メディアセグメント」、「インデックス情報」は、補正発明’の「インデックスセグメント」、「メディアセグメント」、「インデクス情報」に相当する。
また、引用発明の「インデックスセグメントは、レプレゼンテーションのメディアセグメントと別のものであ」ることは、「インデックスセグメントが、メディアセグメントから独立している」といえる。
したがって、補正発明’と引用発明とは、
「少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している」点で共通する。
しかしながら、引用発明は、「少なくとも1つのインデックスセグメントを生成する段階」を含んでいない点で相違する。

(ウ)構成要件Cと構成cとを対比する。
引用発明の「インデックスセグメントのURL」は、補正発明’の「記憶場所情報」に相当する。
また、引用発明の「インデックスに対応するセグメントURLテンプレートにより、インデックスセグメントのURLを作成する」ことは、「インデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則に従ってインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報を生成する」ことといえる。
したがって、補正発明’と引用発明とは、
「前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報を生成する段階」
を含む点で一致する。

(エ)構成要件Dについて
引用発明は、「前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶する段階」を含んでおらず、補正発明’と相違する。

(オ)構成要件E3と構成bとを対比する。
引用発明においては、「インデックスセグメント」に関し、「インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しい」と特定されていない点で、補正発明’と相違する。

イ 一致点、相違点
以上より、一致点、相違点は次のとおりである。

(一致点)
ストリーミングメディアを伝送するための方法であって、
少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立しており、
前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報を生成する段階と、
を含む、
方法。」

(相違点1)
補正発明’は、
「少なくとも1つのインデックスセグメントを生成する段階」、「前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶する段階」を含むのに対し、
引用発明は、
「少なくとも1つのインデックスセグメントを生成する段階」、「前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶する段階」を含んでいない点

(相違点2)
補正発明’においては、
「インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しい」のに対し、
引用発明においては、
「インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しい」と特定されていない点

(6)相違点の判断
ア 相違点1について
引用発明は、「ストリーミングメディアを伝送するための方法」であり、ストリーミングを再生する際に、インデックス情報が必要なことは明らかであるから、ストリーミングメディアを伝送するにあたり、インデックス情報を含むインデックスセグメントを記憶しておかなければならないことは明らかである。
そうすると、引用発明において、インデックス情報を含むインデックスセグメントを生成し、記憶場所に記憶するようにすること、すなわち、引用発明において、「少なくとも1つのインデックスセグメントを生成する段階」、「前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶する段階」を含むようにすることは、当業者が容易に想到し得ることである。

イ 相違点2について
引用文献1の記載(上記(4)ア(エ))によると、インデックスセグメントは、1つのメディアセグメントを正確にインデックスするのであるから、メディアセグメントをインデックスする情報をすべて含んでいると認められる。
そうすると、メディアセグメントをインデックスする情報がすべて含まれているのであるから、メディアセグメントはインデックスセグメントと対応しており、「インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含」むといえる。
さらに、メディアセグメントをインデックスする情報がすべて含まれているのであるから、メディアセグメントはインデックスセグメントと対応しており、インデックスセグメントの情報が有効な時間は、対応するメディアセグメントが存在する時間と一致するものであるから、「インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しい」と解される。
したがって、引用文献1に接した当業者が、引用発明において、「インデックスセグメントは、1つのエンコーディングレプリゼンテーションの1つのメディアセグメントのインデックス情報だけを含み、インデックスセグメントの持続時間は、メディアセグメントの持続時間に等しい」ようにすることは、容易に想到し得ることである。

そして、補正発明’が奏する効果は、その容易想到である構成から当業者が容易に予測し得る範囲内のものであり、同範囲を超える顕著なものでもない。

したがって、補正発明’は、引用文献1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものである。

上記(3)のとおり、補正発明は、補正発明’を含むものであるから、補正発明は、補正発明’と同様に、引用文献1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものである。

補正発明は、引用文献1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができない。
よって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反している。

3 まとめ
したがって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、補正却下の決定の結論のとおり決定する。

第3 本願発明について
1 本願発明
平成28年7月13日付けの手続補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1?22に係る発明は、平成27年8月12日付け手続補正により補正された明細書、特許請求の範囲及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1?22に記載した事項により特定されるとおりのものであるところ、請求項1に係る発明は、次のとおりのものである(この発明を以下「本願発明」という。)。

(本願発明)
「(A)ストリーミングメディアを伝送するための方法であって、
(B)少なくとも1つのインデックスセグメントを生成する段階であって、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、少なくとも1つのメディアセグメントのインデックス情報を含み、前記少なくとも1つのインデックスセグメントが、前記少なくとも1つのメディアセグメントから独立している、段階と、
(C)前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する記憶場所情報の生成規則に従って前記少なくとも1つのインデックスセグメントに対応する前記記憶場所情報を生成する段階と、
(D)前記記憶場所情報に対応する記憶場所に前記少なくとも1つのインデックスセグメントを記憶する段階と、
を含む
(F)方法。」

((A)?(F)は、当審で付与した。補正発明と同じ構成要件は同じ記号とした。)

2 引用発明
引用文献1の記載事項は、上記第2の2(4)ア(ア)?(ウ)と同じであり、引用発明は、上記第2の2(4)イを援用する。

3 対比
本願発明と引用発明とを対比する。
本願発明は、補正発明から構成要件E1乃至E4を除いたものであり、構成要件A?D、Fからなる。したがって、対比として、上記第2の2(5)ア(ア)?(エ)を援用する。
そうすると、本願発明と引用発明との一致点、相違点は、上記第2の2(5)イの一致点、相違点1と同じである。

4 相違点の判断
上記相違点は、上記第2の2(5)イの相違点1と同じであるので、上記第2の2(6)の相違点1の判断を援用する。
したがって、本願発明は、引用文献1に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明できたものである。

5 むすび
以上のとおり、本願の請求項1に係る発明は、引用文献1に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、請求項2?22に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2017-07-20 
結審通知日 2017-07-25 
審決日 2017-08-07 
出願番号 特願2014-532213(P2014-532213)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H04N)
P 1 8・ 575- Z (H04N)
P 1 8・ 121- Z (H04N)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 後藤 嘉宏  
特許庁審判長 清水 正一
特許庁審判官 冨田 高史
小池 正彦
発明の名称 ストリーミングメディアを伝送するための方法およびデバイス  
代理人 佐伯 義文  
代理人 木内 敬二  
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ