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審決分類 審判 一部無効 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  A23L
審判 一部無効 産業上利用性  A23L
審判 一部無効 2項進歩性  A23L
審判 一部無効 特36条4項詳細な説明の記載不備  A23L
管理番号 1336833
審判番号 無効2016-800140  
総通号数 219 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-03-30 
種別 無効の審決 
審判請求日 2016-12-27 
確定日 2018-01-22 
事件の表示 上記当事者間の特許第3430146号発明「ケール乾燥粉末を含有する血液浄化作用を有する食品」の特許無効審判事件について,次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は,成り立たない。 審判費用は,請求人の負担とする。 
理由 第1 手続の経緯
本件無効審判の請求に係る特許第3430146号(以下「本件特許」という。)の手続の経緯は,以下のとおりである。(以下,無効審判請求人を「請求人」,無効審判被請求人を「被請求人」という。)
平成12年12月 4日 本件特許出願
平成15年 5月16日 設定登録
平成28年12月27日付け 審判請求書,証拠説明書
平成29年 4月26日付け 審判事件答弁書
同年 6月29日付け 審理事項通知書
同年 8月18日付け 口頭審理陳述要領書(請求人),
証拠説明書2(請求人)
同年 9月 5日付け 上申書(請求人)
同年 9月 8日付け 口頭審理陳述要領書(被請求人),
証拠説明書(被請求人)
証拠説明書2(被請求人)
同年 9月19日付け 上申書(被請求人)
同年 9月22日 口頭審理
同年10月 6日付け 上申書(被請求人)


第2 無効審判請求人の主張
請求人は,本件特許の請求項1に係る発明についての特許を無効とする,審判費用は被請求人の負担とする,との審決を求め,証拠方法として以下の甲第1?25号証(次の<証拠方法>を参照。以下各甲号証についてそれぞれ「甲1」などという。)を提出し,以下の無効理由1?5を主張する。
<証拠方法>
甲1 特開2000-232864号公報
甲2 特開平8-302226号公報
甲3 特開平8-308534号公報
甲4 特開平11-75791号公報
甲5 特開平7-170933号公報
甲6 特開平11-263795号公報
甲7 特開平11-346708号公報
甲8 特開平11-299449号公報
甲9 小林昭一監修,早川幸男編著,「オリゴ糖の新知識」,株式会社食品化学新聞社,1998年11月20日,p.157,160
甲10 松田仁美,「最終報告書 高スクロースあるいは高コレステロール飼料飼育下における被験試料による血清コレステロール,血糖値の低下作用」,日清バイリス株式会社,2016年8月23日
甲11 特許第3430146号公報
甲12-1 特開2002-65206号公報
甲12-2 特開2002-65204号公報
甲12-3 特開2002-65205号公報
甲12-4 特開2002-51753号公報
甲12-5 特開2001-231502号公報
甲12-6 西崎統,「健康食品百科」,ブレーン出版株式会社,1995年2月25日,p.193
甲13-1 特開2002-85010号公報
甲13-2 特開2002-153239号公報
甲13-3 特開2001-197869号公報
甲13-4 特開2002-34465号公報
甲13-5 特開平10-155421号公報
甲13-6 特開平11-332530号公報
甲13-7 特開平6-169689号号公報
甲13-8 「遠赤青汁V1のカタログ」,遠赤青汁株式会社
甲13-9 「ケールの青汁製品(遠赤青汁V1)」,わかさ,株式会社わかさ,1994年11月1日,p.134
甲14-1 特開2000-342232号公報
甲14-2 特開2002-165560号公報
甲14-3 特開2000-189109号公報
甲14-4 特開2000-32936号公報
甲14-5 特開平6-166622号公報
甲14-6 「食品と開発」,株式会社健康産業新聞社,2000年2月1日,VOL.35,NO.2,通巻504号,p.40
甲15-1 西崎統監修,「決定版 健康食品バイブル」,株式会社主婦と生活社,2001年6月4日,p.52-53
甲15-2 特開平11-266824号公報
甲15-3 特開平11-123071号公報
甲15-4 特開平11-1686号公報
甲16 太田明一監修,「新食品機能素材の開発」,株式会社シーエムシー,1996年5月31日,p.309-314,p.422-429
甲17-1 小林昭一監修,早川幸男編著,「オリゴ糖の新知識」,株式会社食品化学新聞社,1998年11月20日,p.10-11,p.272-287
甲17-2 特開2001-69975号公報
甲17-3 特開平7-236419号公報
甲18-1 松井宏夫,「制ガン効果バツグンの健康食品」,株式会社双葉社,1997年,p.162-171
甲18-2 特開2002-153239号公報
甲18-3 特開平11-269082号公報
甲18-4 太田明一監修,「食品機能素材II」,株式会社シーエムシー,2001年4月27日,p.206-211
甲19 「フードケミカル」,株式会社食品化学新聞社,1992年9月,Vol.8,No.9,通巻89号,p.29-32
甲20-1 特開2000-189101号公報
甲20-2 特開2001-46033号公報
甲20-3 特開2000-336354号公報
甲21-1 特開2001-316246号公報
甲21-2 辻啓介,森文平編,「食物繊維の科学」,株式会社朝倉書店,1997年9月5日,p.124-125,p.130-131
甲22 知的財産高等裁判所,平成17年(行ケ)第10042号,平成17年11月11日判決
甲23 「食品と開発」,株式会社健康産業新聞社,1999年11月1日,VOL.34,No.11,通巻501号,p.41-44
甲24-1 「食品表示法の概要」,消費者庁,平成25年6月,p.1-2
甲24-2 「栄養成分表示ハンドブック」,東京都福祉保健局健康安全部食品監視課,平成28年11月10日,p.1-44
甲25 「飼料配合証明書 高スクロース(無配合)」,「飼料配合証明書 高スクロース(飼料90%+食品ABCD)」,「飼料配合証明書 高スクロース(飼料91%+食品AB)」,「飼料配合証明書 高スクロース(飼料90%+食品A)」,「飼料配合証明書 高コレステロール(無配合)」,「飼料配合証明書 高コレステロール(飼料90%+食品ABCD)」,「高コレステロール(飼料91%+食品AB)」,オリエンタル酵母工業株式会社,2016年6月7日
なお,甲1?25の成立については,当事者間に争いはない。

1 無効理由1(進歩性の欠如)
本件特許の請求項1に係る発明は,甲1?甲6に示されるように,その特許出願前に日本国内又は外国において,頒布された刊行物に記載された発明に基いて,その特許出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであり,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから,その特許は,同法第123条第1項第2号に該当し,無効とすべきである。

2 無効理由2(サポート要件違反)
本件特許の請求項1に係る発明は,本件明細書の発明の詳細な説明に記載したものではなく,その特許は,特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであるから,同法第123条第1項第4号に該当し,無効とすべきである。

3 無効理由3(実施可能要件違反)
本件明細書の発明の詳細な説明は,当業者が本件特許の請求項1に係る発明を実施することができる程度に明確かつ十分に記載したものではなく,その特許は,特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであるから,同法第123条第1項第4号に該当し,無効とすべきである。

4 無効理由4(明確性要件違反)
本件特許の請求項1の記載は,特許を受けようとする発明が明確ではなく,その特許は,特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであるから,同法第123条第1項第4号に該当し,無効とすべきである。

5 無効理由5(未完成発明)
本件特許の請求項1に係る発明は,課題を解決することが明らかに不可能であって発明に該当せず,特許法第29条第1項柱書に違反するから,その特許は,同法第123条第1項第2号に該当し,無効とすべきである。


第3 被請求人の主張
被請求人は,本件審判の請求は成り立たない,審判費用は請求人の負担とする,との審決を求め,証拠方法として乙第1?68号証(次の<証拠方法>を参照。以下各乙号証についてそれぞれ「乙1」などという。)を提出し,無効理由がいずれも成り立たないと主張する。
<証拠方法>
乙1 ウィキペディア,「緑色植物」,[2017年4月20日検索],インターネット
<URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%91%E8%89%B2%E6%A4%8D%E7%89%A9>
乙2 SHIGEN,Tree of stain,「生物/真核生物/植物界/緑色植物亜界」,[2017年4月18日検索],インターネット
<URL:http://shigen.nig.ac.jp/algae_tree/Viridiplantae.html>
乙3 SHIGEN,Tree of stain,「生物/真核生物/植物界/緑色植物亜界/陸上植物」,[2017年4月18日検索],インターネット
<URL:http://shigen.nig.ac.jp/algae_tree/Embryophyta.html>
乙4 SHIGEN,Tree of stain,「生物/真核生物/植物界/緑色植物亜界/陸上植物/ 被子植物」,[2017年4月18日検索],インターネット
<URL:http://shigen.nig.ac.jp/algae_tree/Angiosperms.html>
乙5 SHIGEN,Tree of stain,「生物/真核生物/植物界/緑色植物亜界/陸上植物/ 被子植物/真正双子葉類」,[2017年4月18日検索],インターネット
<URL:http://shigen.nig.ac.jp/algae_tree/Eudicots.html>
乙6 SHIGEN,Tree of stain,「生物/真核生物/植物界/緑色植物亜界/陸上植物/ 被子植物/真正双子葉類/ バラ目群」,[2017年4月18日検索],インターネット
<ULR:http://shigen.nig.ac.jp/algae_tree/Rosids.html>
乙7 SHIGEN,Tree of stain,「生物/真核生物/植物界/緑色植物亜界/陸上植物/ 被子植物/真正双子葉類/ バラ目群/ アブラナ目」,[2017年4月18日検索],インターネット
<URL:http://shigen.nig.ac.jp/algae_tree/Brassicales.html>
乙8 ウィキペディア,「アブラナ目」,[2017年4月18日検索],インターネット
<URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%8A%E7%9B%AE>
乙9 コトバンク,「被子植物」,[2017年4月18日検索],インターネット
<URL:https://kotobank.jp/word/%E8%A2%AB%E5%AD%90%E6%A4%8D%E7%89%A9-119648>
乙10 「キューサイ青汁通信」,キューサイ株式会社,1996年,Volume4,p.1-6
乙11 特開昭62-190090号公報
乙12 文部科学省,五訂増補日本食品標準成分表,「第2章 五訂増補日本食品標準成分表(本表) 6野菜類」,平成17年1月24日,[2017年4月19日検索],インターネット
<URL:http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/05031802.htm >及び<URL:http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/05031802/002/006.pdf>
乙13 「ベンチャー企業の採点簿『まずい』青汁に集中して急成長 キューサイ」,株式会社東洋経済新報社,2000年6月,ベンチャークラブ2000年6月号,p.88-89
乙14 「日本人の食と青汁」,関西経済連合会,1960年6月,経済人,p.73-76
乙15 遠藤仁郎,「主婦の友健康ブックス 健康増進・体質改善・病気予防に青汁は効く」,株式会社主婦の友社,平成6年11月20日,p.124-127
乙16 池田紫星,「百羽百成の青汁育雛」,養鶏之日本社,養鶏之日本第40巻11号,p.101-105
乙17 特公昭46-39548号公報
乙18 江崎秀男,小野崎博通,「大根中の辛味成分の比色定量法」,栄養と食糧,日本栄養・食糧学会,昭和55年6月10日,Vol. 33, No. 3,p.161-167
乙19 萩原義秀,「驚異の抗酸化力 麦緑素の効果」,祥伝社,平成10年6月25日,p.56-65
乙20 特開2000-23620号公報
乙21 「JHFA品解説書 青汁食品」,公益財団法人日本健康・栄養食品協会,平成27年8月20日発行,p.6-7
乙22 北村整一,「試験報告書 ケール末,水溶性食物繊維,オリゴ糖,乳酸菌による血液浄化作用の評価」,株式会社東洋新薬,2017年4月21日
乙23 中久喜輝夫,「オリゴ糖の新しい機能特性と応用」,月刊フードケミカル,株式会社食品化学新聞社,平成12年10月1日,Vol.16,N0.10,p.25-30
乙24 本間道,光岡知足編,「腸内菌叢と健康とのかかわり合い ビフィズス菌」,株式会社ヤクルト本社,1979年1月15日,p.83-85
乙25 独立行政法人農畜産業振興機構,「お砂糖豆知識2004年10月」,最終更新日2010年3月6日,[2017年4月21日検索],インターネット
<URL:https://sugar.alic.go.jp/tisiki/ti_0410.htm>
乙26 「食品添加物・機能性素材市場レポート2016」,株式会社食品化学新聞社,平成28年9月30日,p.116,p.126-127
乙27 アサヒビール株式会社,ニュースリリース,平成12年3月3日,[2017年4月21日検索],インターネット
<URL:http://www.asahibeer.co.jp/news/2000/0303_1.html>
乙28 サッポロビール株式会社,会社情報,2002年3月20日,[2017年4月21日検索],インターネット
<URL:http://www.sapporobeer.jp/news_release/0000000291/>
乙29 特許第3519419号公報
乙30 特許第3587665号公報
乙31 特許第5907796号公報
乙32 特許第4418781号公報
乙33 岸朝子,「いま見直される乳酸菌」,食の科学8月号,株式会社光琳,1998年7月15日,通巻246号,p.50-54
乙34 雪印ラビオ株式会社,プレスリリース,2002年9月25日,[2017年4月21日検索],インターネット
<URL:https://www.atpress.ne.jp/news/print/window/popup/pr_id/578>
乙35 太田明一監修,「食品機能素材II」,株式会社シーエムシー,2001年4月27日,p.302
乙36 特許第3370302号公報
乙37 特許第4778841号公報
乙38 特許第5933322号公報
乙39 特開平7-274915号公報
乙40 小池五郎外3名,「食事で食物繊維をとる 成人病を防ぐために」,女子栄養大学出版部,1993年7月,p.123-125
乙41 アサヒ飲料,ニュースリリース,2000年8月25日,[2017年4月21日検索],インターネット
<ULR:https://www.asahiinryo.co.jp/company/newsrelease/2000/pick_72.html>
乙42 特許第4216447号公報
乙43 特許第5859103号公報
乙44 知的財産高等裁判所,平成24 年(行ケ)第10387 号,平成25年9月19日判決
乙45-1 笠原安夫,「山野草,人里植物,帰化植物,雑草および作物の種類群と相互関係」,雑草研究第12号,昭和46年10月20日,p.23-27
乙45-2 中沢弘,「植物工場と精密工学」,精密機械,社団法人精機学会,1984年11月,50巻,11号,p.1691-1696
乙46-1 特開平5-168435号公報
乙46-2 特開平9-235549号公報
乙46-3 特開平11-9188号公報
乙46-4 特開2000-228962号公報
乙46-5 特開平8-34740号公報
乙47-1 知的財産高等裁判所,平成20年(行ケ)第10261号,平成21年3月25日判決
乙47-2 知的財産高等裁判所,平成20年(行ケ)第10096号,平成21年1月28日判決
乙47-3 知的財産高等裁判所,平成23年(行ケ)第10249号,平成24年5月23日判決
乙48 遠藤仁郎,「早期より青汁(生鮮緑葉汁)を飲用させた乳幼児について」,東京医事新誌,株式会社東京医事新誌局,昭和34年2月20日,第76巻,第2号,p.35-37
乙49 北村整一,「試験報告書 水溶性食物繊維,オリゴ糖,乳酸菌による血液浄化作用の評価」,株式会社東洋新薬,2017年9月5日
乙50-1 村松敬一郎編,「茶の科学」,株式会社朝倉書店,1997年9月1日,p.52-53
乙50-2 後藤哲久外3名,「市販緑茶の個別カテキン類とカフェインの分析」,茶研報,第83号,p.21-28
乙51-1 特許第2711510号公報
乙51-2 特許第3798523号公報
乙52-1 特許第2846563号公報
乙52-2 特許第3323321号公報
乙52-3 特許第3557579号公報
乙53-1 特許第2557312号公報
乙53-2 特許第2561119号公報
乙53-3 特許第2727311号公報
乙53-4 特許第2779908号公報
乙53-5 特許第2799694号公報
乙53-6 特許第2832159号公報
乙53-7 特許第2911111号公報
乙53-8 特許第3025972号公報
乙53-9 特許第3113871号公報
乙53-10 特許第3145399号公報
乙53-11 特許第3145828号公報
乙53-12 特許第3327943号公報
乙53-13 特許第3514504号公報
乙53-14 特許第3658715号公報
乙53-15 特許第3770951号公報
乙53-16 特許第3913278号公報
乙53-17 特許第3916317号公報
乙53-18 特許第3926935号公報
乙53-19 特許第4149561号公報
乙53-20 特許第4205227号公報
乙53-21 特許第4227690号公報
乙54 鈴木邦夫,「老化と腸内フローラ」,ビフィズス,財団法人日本ビフィズス菌センター,1989年7月,Vol.3,No.1,p.9-27
乙55 山口ゆかり,橋口亮,「オリゴ糖甘味料を用いたカステラの製造について」,長崎女子短期大学紀要,2000年3月3日,第24号,p.9-13
乙56 戸塚篤史,中野俊作,「オリゴ糖を利用した食品の品質改良」,ジャパンフードサイエンス,日本食品出版株式会社,1998年,第37巻,第11号,p.50-57
乙57 東京地方裁判所,平成22年(ワ)第26341号,平成24年5月23日判決
乙58 玉虫文一外7名編,「理化学辞典 第3版」,株式会社岩波書店,1978年5月10日,p.197
乙59 知的財産高等裁判所,平成24年(行ケ)第10321号,平成25年4月16日判決
乙60 「論文投稿数と学会発表数」,株式会社東洋新薬
乙61 谷村顕雄監修,「暮らしのなかの食品添加物」,株式会社光生館,2000年7月20日,p.66
乙62 富田勉,「健康食品論」,株式会社光琳,平成7年6月30日,p.220
乙63 アピ株式会社ホームページ,[2017年9月8日検索]
<URL:http://www.api3838.co.jp/health/planning/material.html>
乙64 吉田企世子監修,「野菜を食べて健康になる本」,株式会社ナツメ社,1995年5月10日,p.34
乙65 板倉光夫,「糖尿病テキスト 正しい知識と食事療法の実際」,株式会社南江堂,2000年8月1日,p.160-161
乙66 坂田利家,「肥満症治療マニュアル」,医歯薬出版株式会社,1996年11月10日,p.116-117
乙67-1 特開2002-249437号公報
乙67-2 特開2006-61037号公報
乙67-3 特開2008-11806号公報
乙67-4 特開平11-46738号公報
乙67-5 特許第3676272号公報
乙67-6 特許第4908769号公報
乙67-7 特許第4950682号公報
乙68 特許第3496625号公報
なお,乙1?68の成立については,当事者間に争いはない。


第4 本件特許
本件特許の請求項1に係る発明(以下「本件発明」という。)は,特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される,次のとおりのものである(甲11)。
「【請求項1】 ケール乾燥粉末と水溶性食物繊維とオリゴ糖と乳酸菌とを含有する加工食品。」


第5 当審の判断
1 無効理由1(進歩性の欠如)について
(1)請求人の主張内容
請求人が主張する無効理由1の趣旨は,第1回口頭審理調書にもあるように,甲1記載の発明に甲2ないし甲4記載の事項を適用し本件発明とすることは,甲5及び甲6の記載も踏まえると容易である,というものである。
そこで以下この点について検討する。

(2)甲1?6の内容
ア 甲1に記載された事項
甲1には,次の事項が記載されている。
(1a) 「【請求項1】 麦若葉末と水溶性食物繊維とオリゴ糖と乳酸菌とを含有し,血液浄化作用を有する加工食品。」
(1b)「【0002】
【従来の技術】従来から,緑色野菜類あるいは緑色葉を粉末化して,食品とすることが行われている。例えば,特開平7-69910号公報には,モロヘイヤ葉の乾燥粉末が食品素材として使用されていることが記載されている。これらの野菜類あるいは緑色葉の粉末は食物繊維を多く含んでいるが,腸内で分解されない不溶性食物繊維が主であり,腸内環境の改善などの目的に使用される場合が多い。
【0003】そこで,不溶性食物繊維の一部が腸内で可溶化され,腸内で分解されるような処理を施すことが試みられている(特開平3-175951号公報)。
【0004】他方で,麦若葉類も,モロヘイヤと同様,健康食品として使用されている。例えば,特開昭59-173063号公報には,麦若葉の抽出エキスを粉末化し,これにきな粉等を混合して錠剤化する方法が記載されている。そして,麦若葉類を粉末化する方法が,特許第2544302号公報に記載されている。
【0005】しかしながら,麦若葉末エキスには食物繊維が含まれておらず,逆に麦若葉末には不溶性食物繊維が多いために,これらを単独で用いた場合の機能は限られており,有効な利用方法が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで,麦若葉末を有効に利用できる加工食品が待望されている。」
(1c)「【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は,麦若葉末を有効に利用できる食品について鋭意検討した結果,麦若葉末に水溶性食物繊維とオリゴ糖と乳酸菌とを最適な割合で混合することによって血液浄化作用を飛躍的に向上させることを発見し,本発明を完成するに至った。」
(1d)【0018】
【実施例】以下,実施例を挙げて本発明を説明するが,本発明はこの実施例に限定されない。なお,若葉末として,大麦若葉末を用いた。大麦若葉末は特許第2544302号に記載の方法で作製した。また,水溶性食物繊維として,松谷化学工業製のパインファイバー(食物繊維50?60%含有)を使用した。
【0019】(実施例1)以下の処方で,大麦若葉末を有する粉末の栄養補助剤を作製した。
【0020】
【表1】

【0021】基本飼料に上記栄養補助剤A?Cをそれぞれ10重量%添加したものを,4?5週令の幼若ラット5匹に食べさせ,6週間後にその血液を採取し,血清コレステロールを測定した。また,投与開始日と6週間後の摂食60分後に血糖値を測定した。
【0022】なお,基本飼料は,牛乳カゼイン25%,コーンオイル5%,ハーパーのミネラル混合物4%,ハーパーのビタミン混合物1%,塩化コリン0.2%,砂糖64.8%(%は重量%)であった。
【0023】結果を表2に示す。
【0024】
【表2】

【0025】血清コレステロール,血糖値ともに,基本飼料に比べて,栄養補助剤AおよびBの添加では若干の改善効果が見られただけであったが,Cの添加では劇的な改善効果が認められた。」
(1e)「【0028】
【発明の効果】本発明の麦若葉末と水溶性食物繊維とオリゴ糖と乳酸菌とを含有する加工食品は,血清コレステロールを低下させるだけでなく,血糖値を減少させるという血液浄化作用を奏する新規な効果を有する。」

以上より,甲1の上記(1a)には,次の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。
「麦若葉末と水溶性食物繊維とオリゴ糖と乳酸菌とを含有し,血液浄化作用を有する加工食品。」

イ 甲2に記載された事項
甲2には次の事項が記載されている。
(2a)「【請求項1】 新鮮な生の可食性緑色植物を搾汁することにより得られる植物青汁の乾燥粉末の水不溶性画分をさらに極性有機溶媒で抽出することにより得られる緑色色素物質。」
(2b)「【0002】新鮮な生の可食性緑色植物は,健康維持のために極めて重要な食品であるが,硬くて消化し難い等食性に問題がある。一方,そのような問題を解消するものとして,従来より,新鮮な生の可食性緑色植物を搾汁することにより得られる植物青汁又はその乾燥粉末を食品として供することが各種提案されているが,原料として用いる植物の種類によっては,味に刺激があったり,からみ,苦み,渋みが強い等の問題があり,さらに保存性にも問題があった。
【0003】この保存性を解決する方法として,本発明者は,新鮮な生の可食性緑色植物を搾汁することにより得られる植物青汁のpHを6?9の範囲内に調整した後,噴霧乾燥,凍結乾燥等の方法で乾燥粉末とすることを提案した(特公昭46-38548号公報,特開平3-108469号公報参照)。これにより植物青汁粉末の保存性は著るしく向上したが,嗜好性の点ではなお改良する余地が残されている。
【0004】そこで,本発明者は植物青汁粉末の嗜好性の改良について種々検討を行なっている過程で,植物青汁粉末から水溶性成分を除去することにより得られる水不溶性画分をさらに極性有機溶媒で抽出すると,鮮やかな緑色をした色素物質が得られることを見い出し,本発明を完成するに至った。
【0005】かくして,本発明は,新鮮な生の可食性緑色植物を搾汁することにより得られる植物青汁の乾燥粉末の水不溶性画分をさらに極性有機溶媒で抽出することにより得られる緑色色素物質を提供するものである。」
(2c)「【0007】本発明において原料として用いられる可食性緑色植物は,緑色の葉又は茎(以下,葉茎という)を有する栽培食用植物に限らず,緑色の葉茎をもつ食用可能な野草類や薬用植物,通常は葉茎を食用としない緑色の葉茎をもつ果菜類,根菜類,穀類,果実等の植物,緑色の食用可能な藻類等が包含され,具体的には,麦類の緑葉,ホウレン草,レタス,キャベツ,白菜,水菜,キュウリ,ニガウリ,ピーマン,ニンジン緑葉,大根緑葉,パセリ,セロリ,アシタバ,コンフリー葉,アルアルファ,クローバー,ケール等の牧草の緑葉,クマザサの葉,柿の葉,松の葉,スピルリナ,クロレラ,ワカメ,青ノリ等が挙げられる。これらの植物はそれぞれ単独で使用することができ,或いは2種類以上組み合わせて用いてもよい。
【0008】上記緑色植物のうち,麦類,例えば,大麦,小麦,裸麦,エン麦,ハト麦,トウモロコシ,キビ,イタリアンダイグラスなどが好適であり,中でも,大麦,殊に成熟期前の葉茎が最適である。」
(2d)「【0027】上記のとおり,本発明の色素物質粉末は,保存安定性に優れ,クロロフィルを多量に含有しており,鮮やかな緑色を呈しているので,例えば,食品色素材料として各種食品の着色に使用することができる。
【0028】また,本発明の色素物質はさわやかな甘味を有しており,そのまま飲食に供することができるが,必要により,シクロデキストリン,クラウンエーテル等による包接を行なうこともできる。また,賦形剤,増量剤,結合剤,増粘剤,乳化剤,着色料,香料,食品添加物,調味料等と混合し,用途等に応じて,粉末,顆粒,ペレット,錠剤,油状等の形態に成形することもできる。
【0029】かくして,本発明の色素物質は,各種の飲食品,例えば,麦類若葉の加工品,野菜加工品,海藻加工食品,缶詰類,ビン詰類,肉類加工品等の各種加工食品;スープ,スナック菓子,飲料,パン類,麺類等に配合して飲食に供することができる。」

ウ 甲3に記載された事項
甲3には,次の事項が記載されている。
(3a)「【請求項1】 新鮮な生の可食性緑色植物を搾汁することにより得られる植物青汁の乾燥粉末から水溶性成分を除去してなる水不溶性植物粉末。」
(3b)「【0002】新鮮な生の可食性緑色植物は,健康維持のために極めて重要な食品であるが,硬くて消化し難い等食性に問題がある。一方,そのような問題を解消するものとして,従来より,新鮮な生の可食性緑色植物を搾汁することにより得られる植物青汁又はその乾燥粉末を食品として供することが各種提案されているが,原料として用いる植物の種類によっては,味に刺激があったり,からみ,苦み,渋みが強い等の問題があり,さらに保存性にも問題があった。
【0003】この保存性を解決する方法として,本発明者は,新鮮な生の可食性緑色植物を搾汁することにより得られる植物青汁のpHを6?9の範囲内に調整した後,噴霧乾燥,凍結乾燥等の方法で乾燥粉末とすることを提案した(特公昭46-38548号公報,特開平3-108469号公報参照)。これにより植物青汁粉末の保存性は著るしく向上したが,嗜好性の点ではなお改良する余地が残されている。
【0004】そこで,本発明者は植物青汁粉末の嗜好性の改良についてさらに検討を行なった結果,植物青汁粉末から水溶性成分を除去することにより,苦み,渋み,から味,刺激性が少なく,渋白な味で嗜好性に優れた鮮やかな緑色の安定な乾燥粉末が得られることを見い出し本発明を完成するに至った。
【0005】かくして,本発明は,新鮮な可食性緑色植物を搾汁することにより得られる植物青汁の乾燥粉末から水溶性成分を除去してなる水不溶性植物粉末を提供するものである。」
(3c)「【0007】本発明において原料として用いられる可食性緑色植物は,緑色の葉又は茎(以下,葉茎という)を有する栽培食用植物に限らず,緑色の葉茎をもつ食用可能な野草類や薬用植物,通常は葉茎を食用としない緑色の葉茎をもつ果菜類,根菜類,穀類,果実等の植物,緑色の食用可能な藻類等が包含され,具体的には,麦類の緑葉,ホウレン草,レタス,キャベツ,白菜,水菜,キュウリ,ニガウリ,ピーマン,ニンジン緑葉,大根緑葉,パセリ,セロリ,アシタバ,コンフリー葉,アルアルファ,クローバー,ケール等の牧草の緑葉,クマザサの葉,柿の葉,松の葉,スピルリナ,クロレラ,ワカメ,青ノリ等が挙げられる。これらの植物はそれぞれ単独で使用することができ,或いは2種類以上組み合わせて用いてもよい。
【0008】上記緑色植物のうち,麦類,例えば,大麦,小麦,裸麦,エン麦,ハト麦,トウモロコシ,キビ,イタリアンダイグラスなどが好適であり,中でも,大麦,殊に成熟期前の葉茎が最適である。」
(3d)「【0022】かくして,本発明の植物粉末は,各種の飲食品,例えば,麦類若葉の加工品,野菜加工品,海藻加工食品,缶詰類,ビン詰類,肉類加工品等の各種加工食品;スープ,スナック菓子,飲料,パン類,麺類等に配合して飲食に供することができる。」

エ 甲4に記載された事項
甲4には,次の事項が記載されている。
(4a)「【請求項1】 洗浄した緑色植物の緑葉をアルカリ性水溶液で処理して,該緑葉に搾汁液のpHが6?9となる量のアルカリ性水溶液を付着させた後搾汁処理を行なうことを特徴とする,新鮮な緑色を呈する安定で嗜好性に優れた緑色植物の緑葉青汁の製造方法。
【請求項2】 請求項1記載の緑色植物緑葉青汁を噴霧乾燥又は凍結乾燥することを特徴とする緑色植物の緑葉青汁粉末の製造方法。」
(4b)「【0002】
【従来の技術】麦類の緑葉を洗浄し,必要により細切し,ブランチング処理を行なった後,機械的に破砕し,破砕物から繊維分を主とする粗固形分を分離除去し,次いで得られる搾汁液(以下,これを青汁という)にアルカリ性水溶液を添加して青汁のpHを6?9に調節した後噴霧乾燥又は凍結乾燥することにより麦類緑葉粉末を製造する方法は既に知られている(特公昭46-38548号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】麦類はその加令と共に葉体中の糖分が増加して細胞液のpHが酸性側に傾き,pH6.5前後から6.0?5.5に変化し,さらにSOD,ペルオキシダーゼ等の抗酸化に関与する酵素が減少し,その他の抗酸化活性成分,特に配糖体型フラボノイドが減少して抗酸化作用が減弱し,その結果,麦類緑葉中に生成する活性酸素の作用によりクロロフィルのマグネシウムが酸化作用を受けて脱離し,クロロフィルはフェオフィチンとなり緑色が退色する。この退色現象は刈り取った麦類の緑葉が破砕されて細胞液が空気に直接触れた場合に迅速に起こる。
【0004】前記従来の方法においては,洗浄した麦類緑葉から数段階の工程(切細→ブランチング→機械的破砕→固液分離)を経て青汁が採取されているが,この間に細胞液は空気に触れて緑色の部分的退色褐変化が起り,得られる青汁は新鮮さに欠けるくすんだ濃緑色を呈するようになる。
【0005】このように緑色が退色した細胞液(青汁)は,アルカリ性水溶液を添加して中和すると,その後の退色褐変化を抑えることはできるが,もとの新鮮な緑色に戻すことはできない。
【0006】したがって,収穫した麦類緑葉の洗浄から青汁の採取までに至る間における緑色の退色褐変化を如何に防ぐかが,新鮮な緑色を呈する安定で嗜好性に富んだ麦類の緑葉青汁を製造する上での重要な課題である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は,上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果,刈り取った麦類緑葉を洗浄後直ちにアルカリ性水溶液で処理して緑葉に十分量のアルカリ性水溶液を付着させれば,以降の処理工程での緑葉成分の退色褐変化を防ぐことができ,極めて新鮮な緑色を呈する安定で嗜好性に優れた青汁を取得することができること見い出し本発明を完成するに至った。」
(4c)「【0010】本発明において原料として用いられる緑色植物は,緑色の葉又は茎(以下,緑葉という)を有する栽培食用植物に限らず,緑色の葉茎をもつ食用可能な野草類や薬用植物,通常は葉茎を食用としない緑色の葉茎をもつ果菜類,根菜類,穀類,果実等の植物等が包含され,具体的には,麦類の緑葉,ホウレン草,レタス,キャベツ,白菜,水菜,キュウリ,ニガウリ,ピーマン,ニンジン緑葉,大根緑葉,パセリ,セロリ,アシタバ,コンフリー葉,アルアルファ,クローバー,ケール等の牧草の緑葉,クマザサの葉,柿の葉,松の葉等が挙げられる。これらの植物はそれぞれ単独で使用することができ,或いは2種類以上組み合わせて用いてもよい。
【0011】上記緑色植物のうち,麦類,例えば,大麦,小麦,裸麦,エン麦,ハト麦,トウモロコシ,キビ,イタリアンダイグラスなど,中でも特に大麦が好適である。麦類は,発芽後,五葉が展開しはじめる草丈15cm程度の頃から出穂開始期前までが葉緑素の含有量も多く,同化作用が旺盛で,これに比例して各種の酵素活性が強くなり,従って,この時期はフラボノイド配糖体,カロチノイド等の最も多い時期でもある。この時期は生育を支持するための代謝反応の活発な時期であり,代謝に伴う活性酸素の生成も増加し,植物体にとって自己防衛のために抗酸化作用を有する成分であるフラボノイド,特にその配糖体,カロチノイド,ビタミンC,ビタミンE等のビタミン類,SOD,カタラーゼ,ペルオキシダーゼ等の酵素が豊富に含まれる時期であり,葉体をはじめとする植物体各部の組織細胞の酸化や損傷を防止しているのである。フラボノイドの中でも配糖体をなしている形のものが最も抗酸化活性が強く,麦類の葉の外観は極めて緑色が鮮やかであり,上記の抗酸化活性に関与する各種の物質の含有量も最も多い。この時期は麦類の分株開始期から出穂開始前期までの間に相当し,この間の麦類緑葉にはタンパク質,多糖類,少糖類,ミネラル,ビタミン類,ポリフェノール類,カロチノイド等の含有量が最も多くなっている。
【0012】したがって,本発明においては,分株開始期ないし出穂開始前期に収穫した麦類の緑葉を用するのが最適である。」

オ 甲5に記載された事項
(5a)「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,緑黄色野菜を発酵させた新規食品用素材およびその製造方法に関する。また,本発明は該食品用素材を用いた飲食品にも関する。」
(5b)「【0002】
【従来の技術および課題】糖尿病や高血圧症等の成人病が近年急増しており,この原因として,外食やインスタント食品などの普及により,手軽に食事が出来る反面,緑黄色野菜の摂取が不足することが挙げられる。緑黄色野菜は,保存が難しい,調理に手間がかかる,癖の強い味で好き嫌いが大きいなどの理由で多く取れないことも原因として挙げられる。緑黄色野菜には,ビタミン類,食物繊維,ミネラルなど多くの栄養素がバランス良く含まれている。特に,緑黄色野菜に多く含有されるβカロチンは,ある種のガンに対し予防効果があることが判明してきたことから注目されている。このような緑黄色野菜を手軽に必要量摂取する方法としては,緑黄色野菜を用いた加工食品が挙げられ,いつでもどこでも手軽に緑黄色野菜を摂取することができ,野菜の不足しがちな人に有効である。緑黄色野菜類を手軽に摂取できる加工食品の1つとしては飲料がある。近年トマトジュースやトマトミックスジュースに代わり,ニンジンやほうれん草の搾汁液に果汁を等量またはそれ以上配合した果汁入り混合飲料が販売されている。これらは,緑黄色野菜特有の味やにおいを果汁の香味でマスクして嗜好性を改善し,また,果汁によりpHが3.7?4.6程度に下がるため,缶や瓶に充填する際の加熱殺菌条件を果汁飲料に近い条件に設定できることから,有効な手段である。しかし,栄養価の高い緑黄色野菜を多く配合できない問題点がある。」
(5c)「【0008】本発明で用いる緑黄色野菜としては,ニンジン,ほうれん草,パセリ,コマツナ,かぼちゃ,芽キャベツ,ダイコン葉,ピーマン,トマト,ケール,シソ葉等,通常食用に用いられるもの,また,甘しょ葉,大麦若葉等のごとき可食性植物材料が挙げられ,これらは単独でも,2種以上を混合して使用してもよい。最終製品の風味の観点から,本発明においては用いる緑黄色野菜中の,少なくとも50重量%をニンジンとすることが望ましい。ニンジンはセリ科に属し根の部分がよく利用されるが,葉の部分も食用に利用され,本発明に利用できる。」

上記(5a)?(5c)によれば,甲5には,緑黄色野菜を発酵させた新規食品素材を用いた健康食品の緑黄色野菜として,ケール等の通常食用に用いられるもの,また,大麦若葉等のごとき可食性植物材料が用いられるという事項が開示されている。

カ 甲6に記載された事項
(6a)「【0006】
【発明の実施の形態】本発明の主な目的は,第一として,トレハロースを有効成分とする活性酸素消去能の低減抑制剤を提供することであり,第二として,植物由来の活性酸素消去能を有する物質にトレハロース又は該低減抑制剤を含有せしめることを特徴とする植物由来の活性酸素消去能低減抑制方法を提供することであり,第三として,該方法により活性酸素消去能の低減を抑制した組成物を提供することである。」
(6b)「【0010】本発明でいう植物由来の活性酸素消去能を有する物質とは,可食性植物の器官及び/又は組織そのものや,可食性植物のそれら可食部の切断物,破砕物,粉砕物,乾燥物,漬物,該可食部の抽出物及び/又は植物性抗酸化物質等を意味する。可食性植物としては,例えば,人参,れんこん,玉ねぎ,ごぼう,大根,里芋,やまいも,さつまいも,じゃがいも等の根菜,レタス,チコリ,白菜,キャベツ,ケール,モロヘイヤ,あしたば,ほうれん草,つるむらさき,小松菜,野沢菜,春菊,チンゲンサイ,かぶ等葉菜,オクラ,カリフラワー,ブロッコリー,なす,トマト,きゅうり,かぼちゃ,ズッキーニ,ピーマン,さやえんどう,さやいんげん等果菜,アルファルファ,大豆もやし,緑豆もやし等もやし類等の野菜類,椎茸,えのき,しめじ等の茸類,ひじき,わかめ,こんぶ等の海草類,レモン,柚,すだち,ざぼん,きんかん等柑橘,バナナ,パイナップル,キーウィフルーツ,いちご,サンザシ,ブルーベリー,ぶどう,もも,りんご,なし,くり等の果物類,にんにく,生姜,わさび,からし,パセリ,中国パセリ,青じそ,赤じそ,にら,ねぎ,セロリ,せり,クレソン,とうがらし,さんしょう,ペパー,ローズマリー,はっか等のハーブ類,よもぎ,おおばこ,どくだみ,毒消し,せんぶり,アロエ,甘草,うこん,藍,ブラジル人参(パフィア),ビワの葉,杉菜,松葉,笹葉,梅実,茶,大麦若葉,そば葉,イチョウ葉,杜仲茶,バナバ,ルイボス,ギムネマ等の薬草,生薬類,その他,はとむぎ,そば,ごま,米,麦,とうもろこし,空豆,大豆,落花生,クルミ,松の実,種実胚芽等の種実類等の可食部が適宜用いられる。また,可食性植物の漬物としては,前述の根菜,葉菜,果菜等の野菜類の塩漬,糠漬,麹漬,粕漬,たまり漬,酢漬,キムチ等各種の漬物が適宜用いられる。」
(6c)「【0066】
【発明の効果】上記したように,本発明は,トレハロースを有効成分とする活性酸素消去能低減抑制剤と,トレハロース又は該低減抑制剤を含有せしめることを特徴とする活性酸素消去能の低減抑制方法を提供するものであり,併せて該方法により活性酸素消去能の低減を抑制した植物性可食物及び/又は植物性抗酸化物質含有組成物を提供するものである。本組成物の摂取は,生体にとっては,植物性可食物等のもつビタミン,ミネラル,食物繊維等の機能性成分に加えて,新たに活性酸素消去能の低減が少なく,より安定した活性酸素消去能を容易に強化,補給できることとなり,健康の維持増進,老化防止,成人病の予防,難病の治療促進,発癌の抑制等に大きく寄与できることになる。従って,本発明の確立は,植物性可食物等の加工,利用分野に第四の機能性成分とも言うべき新たな健康資源を開拓することとなり,これが与える影響は広く,とりわけ,飲食物,化粧品,医薬品等の産業界に与える工業的意義はきわめて高い。」

上記(6a)?(6c)によれば,甲6には,可食性植物の粉砕物等にトレハロースを含有させた健康食品の可食性植物として,ケール,大麦若葉等が適宜用いられるという事項が開示されている。

(3)対比・判断
ア 本件発明と甲1発明とを対比すると,甲1発明の「麦若葉末」と本件発明の「ケール乾燥粉末」とは,搾汁されることなく粉末化された緑色葉の限りで一致する。(以下,搾汁されることなく粉末化されたものを「非搾汁粉末」,搾汁されて粉末化されたものを「搾汁粉末」という。)そうすると,両者は,
「緑色葉の非搾汁粉末と水溶性食物繊維とオリゴ糖と乳酸菌とを含有する加工食品。」
の点で一致し,次の点で相違する。
<相違点>
非搾汁粉末の原料である緑色葉が,本件発明ではケールであるのに対して,甲1発明では麦若葉である点。

イ 上記相違点について検討するにあたって,まず,甲2ないし甲4(以下「甲2等」という。)が開示する技術的事項について整理しておく。
(ア)甲2について
上記(2a)及び(2b)によれば,甲2は,新鮮な生の可食性緑色植物を搾汁することにより得られる植物青汁の乾燥粉末の水不溶性画分をさらに極性有機溶媒で抽出することにより得られる緑色色素物質を提供することをその趣旨(以下「甲2の趣旨」という。)とするものである。そして,上記(2c)には,上記「新鮮な生の可食性緑色植物」として,ケールや大麦,殊に成熟期前の葉茎(以下「大麦若葉」という。)を含め多数の植物が例示されている。また,上記(2d)には,上記「緑色色素物質」は,各種の飲食品の着色に供し得ることが示唆されている。
これにより,甲2記載のケールと大麦若葉はともに,各種飲食品に添加し得るものの,それは上記緑色色素物質の原料である可食性緑色植物としてであり,両者が等価であることを示唆されているのも,上記原料としてであること,及び,甲2のケール及び大麦若葉の態様は,搾汁粉末に限られていることがわかる。
(イ)甲3について
上記(3a)及び(3b)によれば,甲3は,新鮮な可食性緑色植物を搾汁することにより得られる植物青汁の乾燥粉末から水溶性成分を除去することにより,苦み,渋み,から味,刺激性が少なく,渋白な味で嗜好性に優れた鮮やかな緑色の安定な水不溶性植物粉末を提供することをその趣旨(以下「甲3の趣旨」という。)とするものである。そして,上記(3c)には,上記「新鮮な可食性緑色植物」として,ケールや大麦若葉を含め多数の植物が例示されている。また,上記(3d)には,上記「水不溶性植物粉末」は,各種の飲食品に供し得ることが示唆されている。
これにより,甲3記載のケールと大麦若葉はともに,各種飲食品に添加し得るものの,それは上記水不溶性植物粉末の原料である可食性緑色植物としてであり,両者が等価であることを示唆されているのも,上記原料としてであること,及び,甲3のケール及び大麦若葉の態様は,搾汁粉末に限られていることがわかる。
(ウ)甲4について
上記(4a)及び(4b)によれば,甲4は,緑色植物の緑葉を洗浄後直ちにアルカリ性水溶液で処理して緑葉に十分量のアルカリ性水溶液を付着させることにより,以降の処理工程での緑葉成分の退色褐変化を防ぐことができ,極めて新鮮な緑色を呈する安定で嗜好性に優れた青汁,及び,上記青汁を粉未乾燥又は凍結乾燥した青汁粉末を取得することをその趣旨(以下「甲4の趣旨」という。)とするものである。そして,上記(4c)には,上記「緑色植物」として,ケールや大麦若葉を含め多数の植物が例示されている。
これにより,甲4のケールと大麦若葉はともに,上記青汁の原料である緑色植物として等価であることが示唆されていること,及び,甲4のケール及び大麦若葉の態様は,青汁もしくは搾汁粉末に限られていることがわかる。

ウ 甲1発明は,上記(2)(1b)によれば,麦若葉末に不溶性食物繊維が多いため,これを単独で用いた場合の機能が限られていることを背景に,麦若葉末を有効に利用できる加工食品の提供を課題とするものである。そして,甲1発明は,同(1c)及び(1e)によれば,麦若葉末に水溶性食物繊維とオリゴ糖と乳酸菌とを最適な割合で混合することによって血液浄化作用を向上させ,上記課題を解決を図るものと理解できる。
すなわち,甲1発明において麦若葉末は課題解決の対象であり,必要不可欠の構成である。それゆえ,甲1発明において麦若葉末を,ケールを含め他の緑色植物の粉末に変更することは,そもそも想定し難いといえる。

エ そして,上記相違点に関し,甲1発明に甲2ないし甲4記載のケール(以下「甲2等のケール」という。大麦若葉についても同様。)の適用を検討しても,これらはいずれも,上記イ(ア)ないし(ウ)に示したように,上記甲2ないし甲4それぞれの趣旨(以下「甲2等の趣旨」という。)に応じた原料である緑色植物として等価であることが示唆されているにすぎず,加工食品において、両者が等価な原料であることが示唆されているわけではない。(例えば,甲2の【0031】には実施例1として大麦若葉を原料とする青汁が,また,同【0037】には実施例4としてケールを原料する青汁が記載されているが,これらは上記甲2の趣旨に応じた緑色色素物質の原料として並列的に使用されていることは明らかである。)しかも,上記甲2等の趣旨は,甲1発明とは何ら関係がない。そうすると,甲2等のケールと大麦若葉について上記等価であることが示唆されているからといって,そのことは甲1発明の麦若葉との関連を何ら想起させるものではない。

オ さらに,上記イ(ア)ないし(ウ)に示したように、甲2等で上記等価であることが示唆されているのは、搾汁粉末の原料としてのケールと大麦若葉であり、搾汁粉末の原料と切り離してのケールと大麦若葉ではない。そして,一般に,非搾汁粉末が不溶性食物繊維を多く含むのに対して,搾汁粉末は不溶性食物繊維が少ないものであり,両者が成分の異なる素材であることは技術常識である。そうすると、甲1発明に甲2等記載の事項を適用することはすなわち,非搾汁粉末の原料である麦若葉に代えて搾汁粉末の原料であるケールを採用することになるが,これに理由がないことは明らかである。(搾汁粉末の原料であるケールの採用に理由がないことは、甲1発明が,食物繊維の少ない麦若葉エキスの粉末(搾汁粉末)ではなく,不溶性食物繊維の多い麦若葉末(非搾汁粉末)を選択することを出発点とする発明であること(上記(2)(1b))を踏まえれば尚更である。)

カ したがって,甲2等を併せみても,甲1発明における麦若葉をケールに変更する動機付けは見出せない。これは,上記(3)オ及びカに示される甲5及び甲6の上記開示事項を踏まえても同様である。
よって,甲1発明に甲2等記載の事項を適用し上記相違点に係る本件発明の構成を得ることは,甲5及び甲6を踏まえても,当業者が容易に想到し得たとはいえない。

(4)請求人の主張について
ア 上記相違点の判断に関連して,請求人は,平成29年8月18日付け口頭審理陳述要領書と共に追加の証拠を提示し,甲1発明に甲2等記載の事項を適用し上記相違点に係る本件発明の構成を得ることは,当業者が容易に想到し得たことであるという主張を補足しているので,以下検討しておく。
すなわち,請求人は,甲12-1?12-6を提示して,「加工食品乃至健康食品においては,原料として搾汁工程を経たもの(エキス末)とそうでないもの(乾燥粉末)とのいずれを用いるか否かは,当業者が適宜選択する事項に過ぎない」(平成29年8月18日付け口頭審理陳述要領書5ページ下から4?2行)と述べ,甲12-6及び甲13-1?13-9を提示して,「健康食品の分野において,本件出願前にケールを乾燥粉末として用いることは慣用技術であることが明らかである」(同10ページ9?10行)と述べ,甲15-1?15-4及び甲16を提示して,「青汁などの健康食品の技術分野において,ケールが大麦と均等物であることは他の文献からも周知である」(同18ページ18?19行)と述べ,また,乙21,甲12-6,甲15-1及び甲18-1?18-4を提示し,「甲1発明とケールとは血液浄化作用を有する点において作用が共通していることに鑑みると,血液浄化作用をさらに向上させるために,甲1発明の『麦若葉』を血液浄化作用を有することが周知な『ケール』(甲2乃至甲4)で置換することは,当業者にとって容易である」(同20ページ26?30行)と述べている。

イ なお,上記アに示した甲号証のうち,甲12-1?12-5,甲13-1?13-4,甲13-8,甲15-1,甲18-2,甲18-4及び乙21は,本件特許の出願後に公知となった証拠または公知日が不明な証拠であり,本件特許の出願時の周知技術や技術常識を証明するに相応しいものではないので,検討の対象外とする。

ウ そこで,上記イで対象外とした甲号証以外の証拠をみるに,甲12-6には,健康食品においてケールの生の成熟葉か成熟葉の乾燥粉末を利用することが記載されている(193ページ本文3?4行)。
また,甲13-5には,緑色に着色した着色ヨーグルトにケール粉末を混合することが(【0001】,【0004】,【0005】),甲13-6には,ケールを葉を搾って青汁として飲用すること及び原料を粉末状にしお湯や水に溶解して飲用することが(【0005】),甲13-7には,ケールを粉砕し食べやすい粉粒状に加工することが(【0001】,【0005】),甲13-9には,ケールの青汁を乾燥させ粒状製品とすることが(134ページ「ケール青汁製品(遠赤青汁V1)」),それぞれ記載されている。
また,甲15-2には,人参処理物及びトマト処理物を発酵させた飲食品を製造するにあたって,発酵の際に混合し得る野菜としてケールや大麦若葉等が例示されており(【0001】,【0012】,【0015】),甲15-3には,緑葉植物の緑葉から抽出された抗酸化活性成分を含む画分を配合した飲食品類において,原料となる緑葉植物としてケールや大麦若葉等が例示されており(【0001】,【0009】),甲15-4には,抗酸化剤の原料となる緑色植物として,ケールや大麦若葉等が例示されており(【0001】,【0008】),甲16には,青汁の原料としてケールと大麦若葉が例示されている(309ページ本文12?13行)。
さらに,甲18-1には,ケールの青汁を飲用することで高血圧,動脈硬化等に効果があることが記載されており(166ページ),甲18-3には,ケールがコレステロール低下作用を有することが記載されている(【0023】)。

エ しかしながら,甲12-6の上記記載は,健康食品においてケールの非搾汁粉末を利用することがあることを示すのみであり,請求人が主張する上記「加工食品乃至健康食品においては,原料として搾汁工程を経たもの(エキス末)とそうでないもの(乾燥粉末)とのいずれを用いるか否かは,当業者が適宜選択する事項に過ぎない」ことを根拠付けるものではない。
また,仮に上記選択が一般に適宜なし得ることであったとしても,甲1発明は麦若葉末が必須の構成であること(上記(3)ウ)に変わりはなく,また,上記甲2等の趣旨からして甲2等のケール及び大麦若葉は搾汁粉末であることが不可欠であるところ(上記(3)イ),甲2等の記載から搾汁粉末である点を捨象して,ケールと大麦若葉が等価であるとの技術的事項が把握できるわけでもないから,上記(3)の判断には影響しない。
これは,甲13-5等の上記記載から,請求人が主張する上記「健康食品の分野において,本件出願前にケールを乾燥粉末として用いることは慣用技術であること」ことが言えたとしても,同様であるし,また,甲18-1等の上記記載から,ケールが血液浄化作用を有することが従来知られていたことが認められたとしても,同様である。
また,甲15-2の上記記載は,上記飲食品の製造する際にケールや大麦若葉を混合してもよいという趣旨でありケールと大麦とが均等であることを示しておらず,甲15-3及び15-4の上記記載は,抗酸化に係る成分を抽出する原料としてケールや大麦若葉の搾汁粉末を利用するという特定の用途を前提にしたものであり,また,甲16の上記記載は青汁に限定されたものである。したがって,甲15-2等の上記記載から,青汁以外の原料について,請求人が主張する上記「健康食品の技術分野において,ケールが大麦と均等物であること」は根拠付けられない。

オ 以上のとおりであるから,上記ウに示された証拠をみても,上記(3)の判断に変わりはない。
また,請求人は,その他の甲号証を提示し,本件発明の進歩性欠如を縷々主張するが,上記(3)の判断を左右するに足りない。

(5)小括
以上より,本件発明は,甲1ないし甲6に基いて,当業者が容易に発明をすることができたものではないから,無効理由1には理由がない。


2 無効理由2(サポート要件違反)について
(1)請求人の主張
請求人が主張する無効理由2の概要は,特許請求の範囲の記載が,オリゴ糖の記載,乳酸菌の記載,成分の組合せ,及び,成分の配合割合の4つの点において,発明の詳細な説明において課題が解決できることを当業者が認識できるように記載された範囲を超えているというものである。(審判請求書31ページ19?24行)
具体的には,本件請求項1が,「水溶性食物繊維」,「オリゴ糖」,「乳酸菌」についてその種類を限定することなく発明を特定していることに関連して,本件明細書の発明の詳細な説明からは,「オリゴ糖」,「乳酸菌」のうち具体的にどの種類のオリゴ糖や乳酸菌であれば血液浄化作用を奏するか当業者が認識できないこと,実施例に示される難消化性デキストリン以外の水溶性食物繊維も血液浄化作用を奏することを当業者が予測することは困難であること,及び,血液浄化作用を奏する「オリゴ糖」,「乳酸菌」及び「水溶性食物繊維」の具体的な種類の組合せを当業者が予測できないことを主張している。(同32ページ14行から38ページ下から5行,以下「主張1」という。)
また,本件請求項1が,「ケール乾燥粉末」,「水溶性食物繊維」,「オリゴ糖」及び「乳酸菌」の4成分について配合割合を特定していないことに関連して,本件明細書の発明の詳細な説明には,それら4成分の配合割合について「50:40:5:5」と「45:35:3:3」の2つが開示されるだけであることを主張している。(同38ページ下から4行?40ページ17行,以下「主張2」という。)

(2)主張1についての判断
ア 一般に,特許請求の範囲がサポート要件を満たすか否かは,請求項に係る発明と,発明の詳細な説明に発明として記載されたものを対比,検討し,請求項に係る発明が,発明の詳細な説明において「発明の課題が解決できることを当業者が認識できるように記載された範囲」を超えるものであるか否かを調べることによりなされる。

イ そこで,まず本件発明の課題についてみると,本件明細書には次の記載がある。
(a)「【0002】
【従来の技術】従来から,緑色野菜類あるいは緑色葉を粉末化して,食品とすることが行われている。例えば,特開平7-69910号公報には,モロヘイヤ葉の乾燥粉末が食品素材として使用されていることが記載されている。これらの野菜類あるいは緑色葉の粉末は食物繊維を多く含んでいるが,腸内で分解されない不溶性食物繊維が主であり,腸内環境の改善などの目的に使用される場合が多い。
【0003】そこで,不溶性食物繊維の一部が腸内で可溶化され,腸内で分解されるような処理を施すことが試みられている(特開平3-175951号公報)。
【0004】他方で,ケールは,ビタミン類,ミネラル類,食物繊維,およびメラトニンを豊富に含み,近年,モロヘイヤと同様,健康食品の素材として注目を浴びている。
【0005】ところで,抗高血圧効果を示す食品成分としては,γ-アミノ酪酸(γ-aminobutyric acid,以下GABAという)がある。GABAは,生体内でグルタミン酸の脱炭酸によって生成されるアミノ酸の一種である。GABAは,哺乳動物の脳や脊髄に存在し,抑制系の神経伝達物質として作用することが知られている。植物中にもGABAは存在し,胚芽米,緑茶などが比較的多量のGABAを含有する。GABAは,脳の血流を改善し,酸素供給量を増加させ,そして脳代謝を亢進させる働きをもつことから,脳卒中,頭部外傷後遺症,脳動脈後遺症による頭痛,耳鳴り,意欲低下などの治療に用いられている。ケールは特にGABA含量を高める処理に適しており,GABA含量を高めたケール乾燥粉末を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで,上記のような優れた効果を有するケール乾燥粉末をさらに有効に利用できる加工食品が待望されている。」
(b)「【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は,ケール乾燥粉末を有効に利用できる食品について鋭意検討した結果,ケール乾燥粉末に水溶性食物繊維とオリゴ糖と乳酸菌とを適切な割合で混合することによって血液浄化作用を飛躍的に向上させることを発見し,本発明を完成するに至った。
【0008】本発明は,ケール乾燥粉末と水溶性食物繊維とオリゴ糖と乳酸菌とを含有し,血液浄化作用を有する加工食品に関する。」
(c)「【0067】
【発明の効果】本発明のケール乾燥粉末と水溶性食物繊維とオリゴ糖と乳酸菌とを含有する加工食品は,血清コレステロールを低下させるだけでなく,血糖値を減少させるという血液浄化作用を奏する優れた効果を有する。」

上記(a)より,本件発明は,ビタミン類,ミネラル類,食物繊維,およびメラトニンを豊富に含み,健康食品として注目を浴びており,さらに,GABA含量を高める処理にも適しているという優れた効果を有するケールの乾燥粉末について,さらに有効に利用できる加工食品を提供することを課題とするものである。そして,その「さらに有効に利用」というのは,上記(a)ないし(c)より,ケールに含まれるビタミン類,ミネラル類,食物繊維,およびメラトニンに期待される効果等に加え,血液浄化作用を奏することであるとわかる。
これにより,本件発明の課題は,上記優れた効果を有するケール乾燥粉末,換言すると,健康食品の素材として注目されているケール乾燥粉末を利用して血液浄化作用を有する加工食品を提供することにあると認められる。

ウ 次に,上記血液浄化作用の機序についてみると,本件明細書には次の記載がある。
(d)「【0044】本発明の加工食品には,水溶性食物繊維が配合されている。ケール乾燥粉末には食物繊維が含まれているが,その大部分が不溶性食物繊維である。不溶性食物繊維は,大腸がん予防効果,腸内環境の改善効果を有するが,これに水溶性食物繊維を添加することにより,コレステロールの吸収抑制,食後血糖値の上昇抑制効果が高められる。」

これにより,本件発明においては,少なくとも水溶性食物繊維が,血液浄化作用を奏する成分として配合されるものと理解できる。

エ 続いて,上記課題の解決についてみると,本件明細書には次の実施例の記載がある。
(e)「【0055】(加工例1)ケールの生葉を摘み取り,水洗後,水切りを行い,3cm角程度に細断した。その100gを,ビニール袋に入れ,空気を抜いた後に窒素を充填した。これをインキュべーター内で40℃にて6時間静置して嫌気処理(GABA富化処理)した。次いで,GABA富化処理したケールを,GABAを保持するように,60秒間,2450MHz,500Wの出力装置(電子レンジ,シャープ製RE-121)でマイクロウエーブ照射処理を行った。その後,直ちに5℃の冷水に移し,約5分間浸漬し,冷却した。乾燥機(サンヨー製,MOV-112S)を用い,60℃にて,6時間乾燥し,ブレンダーで200メッシュを90%が通過する程度に粉砕してケール乾燥粉末を得た。水分は5%以下であった。
【0056】GABA富化処理を行わなかったケールについても同様に処理し,ケール乾燥粉末を得た。得られたケール乾燥粉末には,100gあたり,GABA富化処理を行わなかったものには約170mg(加工例1a),GABA富化処理を行ったものには約1420mgのGABAが含まれていた(加工例1b)。」
(f)「【0058】2.ケール乾燥粉末を含む栄養補助剤の作製およびラットにおける血液浄化効果
ケール乾燥粉末,水溶性食物繊維,オリゴ糖,乳酸菌を用いて,ケール乾燥粉末を含む粉末の栄養補助剤を作製した。なお,水溶性食物繊維として,松谷化学工業製のパインファイバー(食物繊維50?60%含有)を使用した。表1に処方を示した。
【0059】
【表1】

【0060】基本飼料に表1中の栄養補助剤をそれぞれ10重量%添加したものを,それぞれ4?5週齢のSD幼若ラット5匹からなる群に自由摂取させ,6週間後にその血液を採取し,血清コレステロールを測定した。血清コレステロールは,市販のデタミナーTC5キット(協和メディックス株式会社製)を用いて測定した。また,投与開始日と6週間後の摂食60分後に血糖値を測定した。投与開始前の血清コレステロールの平均値は143mg/dlであり,血糖値の平均値は135mg/dlであった。
【0061】なお,基本飼料は,牛乳カゼイン25%,コーンオイル5%,ハーパーのミネラル混合物4%,ハーパーのビタミン混合物1%,塩化コリン0.2%,および砂糖64.8%(%は重量%)であった。
【0062】栄養補助剤が血清コレステロールと血糖値におよぼす結果を表2に示した。
【0063】
【表2】

【0064】血清コレステロールおよび血糖値ともに,本発明例の方が,比較例より減少しており,血液浄化作用か高いことが分かる。」

上記(e)より,本発明例Aは,GABA富化処理を行わなかったケール乾燥粉末,パインファイバー,オリゴ糖及び乳酸菌からなるものである。パインファイバーは水溶性食物繊維であるところ,本発明例Aは,本件発明の実施例である。また,比較例Aは,GABA富化処理を行わなかったケール乾燥粉末のみからなり,実施例に対する比較例である。そして,上記(f)の【表2】によれば,本発明例Aは,比較例Aに比して,6週間後の血清コレステロール及び血糖値が減少しており,血液浄化作用を奏すること,すなわち上記イに示した課題を解決することがわかる。
また,本発明例Aは,比較例Aと比べて,パインファイバー,オリゴ糖,乳酸菌が追加配合されるものであるが,上記ウの理解に加え,水溶性食物繊維が血液浄化作用を有することが技術常識であること(乙64,乙65)に鑑みれば,少なくともパインファイバーが上記課題の解決に貢献していることは当業者にとって明らかである。

オ そうすると,本件発明は,「オリゴ糖」及び「乳酸菌」について具体的な種類や組合せは特定していないものの,「ケール乾燥粉末」に少なくとも「水溶性食物繊維」を組合わせることは特定しているから,発明の詳細な説明において,上記イに示した課題が解決できることを当業者が認識できるように記載された範囲を超えるものではないといえる。
よって,上記主張1は理由がない。

カ なお,請求人の上記主張1は,本件明細書の【0044】及び【0045】を論拠に,本件発明は血液浄化作用の予想外の発見に基づくものであることを前提としているので(審判請求書34ページ11?20行ほか),これについて検討しておく。
そこで,同【0045】をみると,「不溶性食物繊維が多量に含まれるケール乾燥粉末にこれらを添加しても何ら新たな効果を奏しないと考えられたが,驚くべきことに,ケール乾燥粉末に,水溶性食物繊維とともにオリゴ糖と乳酸菌とを添加することにより,水溶性食物繊維のもつ機能,コレステロールの吸収抑制,食後血糖値の上昇抑制効果が,飛躍的に増進されることが見出された。」と記載されており,たしかに上記予想外の発見の認識がうかがえる。
しかしながら,本件明細書において,【発明が解決しようとする課題】として記載されているのは,上記(a)の【0006】であり,その意味するところは,上記イに示したとおりに理解できる。本件発明の実施例である本発明例Aも,上記(e)及び(f)に示されるように上記課題に整合しているし,本件発明の効果についてみても,上記(c)に示されるように上記課題に対応している。
してみると,上記【0045】の予想外の発見に係る記載は,オリゴ糖や乳酸菌の中には血液浄化作用を有するものがあること(甲16,甲17-1,17-3,乙55,56)や,ケールにも血液浄化作用を期待し得ること(甲12-6,甲18-1,18-3)等を踏まえれば,本件発明のうち,血液浄化作用が飛躍的に増進される好適な態様を示唆したものと解し得る。
したがって,本件発明は,上記予想外の発見に基づくものに限られず,上記イに示した課題に対応した,健康食品の素材として注目されているケール乾燥粉末を利用した血液浄化作用を有する加工食品,であれば足りるといえる。
よって,請求人の上記主張1は前提において誤っている。

(3)主張2についての判断
上記(2)イに示したとおり,本件発明の課題は,健康食品の素材として注目されているケール乾燥粉末を利用した血液浄化作用を有する加工食品を提供することである。
そして,本件発明は,上記課題を,ケール乾燥粉末に少なくとも水溶性食物繊維を組み合わせることにより解決するものであって,ケール乾燥粉末や水溶性食物繊維,さらには,オリゴ糖や乳酸菌の配合比の最適化を課題とするものではない。
そうすると,本件明細書に,上記4成分の配合割合について「50:40:5:5」と「45:35:3:3」の2つが開示されるだけであることを根拠に,本件発明がサポート要件を満たさないとすることはできない。

(4)小括
以上より,本件発明は,本件明細書の発明の詳細な説明に記載したものではないとはいえないから,無効理由2には理由がない。


3 無効理由3(実施可能要件違反)について
(1)請求人の主張
請求人が主張する無効理由3の概要は,本件明細書は,当業者が本件発明に係る加工食品を製造することができ,血液浄化作用を有する加工食品として使用することができるように記載されていないというものである。(審判請求書41ページ下から6行?42ページ4行)
具体的には,本件明細書の実施例には,オリゴ糖,乳酸菌の具体的な種類及び組合せに関する記載がないこと(以下「主張3」という。),及び,本件明細書の2つの実施例は,本件発明が血液浄化作用を有することを裏付けるものではないこと(以下「主張4」という。)を主張している。(同42ページ6行?44ページ2行)

(2)主張3及び4についての判断
まず,上記主張3について検討すると,本件発明の課題を解決するのに,オリゴ糖や乳酸菌の具体的な種類及び組合せを特定する必要がないことは,上記「2 無効理由2(サポート要件違反)について」の(2)ウないしオに示したとおりである。
次に,上記主張4について検討すると,請求人は,本件明細書の実施例には,ケール乾燥粉末に水溶性食物繊維とともにオリゴ糖と乳酸菌とを添加したもの(4成分混合)が,ケール乾燥粉末に水溶性食物繊維を添加したもの(2成分混合)に比べて,血形浄化作用が飛躍的に高くなったことが示されていないことを指摘している。しかしながら,請求人の上記指摘は,本件発明は,オリゴ糖と乳酸菌とを添加することにより,水溶性食物繊維の血液浄化作用を飛躍的に増進させるという予想外の発見に基づくものであるという前提に立つものであり,これが誤りであることは,上記「2 無効理由2(サポート要件違反)について」の(2)カに示したとおりである。そして,同(2)エに示したように,上記実施例は上記課題を解決できるものである。
よって,上記主張3及び4は理由がない。

(3)小括
以上より,本件明細書の発明の詳細な説明は,当業者が本件発明を実施することができる程度に明確かつ十分に記載したものではないとはいえないから,無効理由3には理由がない。


4 無効理由4(明確性要件違反について)
(1)請求人の主張
請求人が主張する無効理由4の概要は,本件請求項1の「オリゴ糖」に包含される範囲が明確でないとともに,本件発明において,「ケール乾燥粉末」,「水溶性食物繊維」,「オリゴ糖」及び「乳酸菌」が果たす役割や配合割合が不明であるというものである。(審判請求書45ページ17行?46ページ10行)
具体的には,オリゴ糖は,難消化性オリゴ糖と消化性オリゴ糖に分類されるところ,腸内環境の整備に関する機能を有するのは,難消化性オリゴ糖だけであり,本件請求項1の「オリゴ糖」が消化性オリゴ糖を含むのか明確でないこと(以下「主張5」という。),上記【0045】の記載よりみて,本件発明は,オリゴ糖と乳酸菌とを添加することにより,水溶性食物繊維の血液浄化作用を飛躍的に増進するという予想外の発見に基くものであるが,ケール乾燥粉末,水溶性食物繊維,オリゴ糖及び乳酸菌の果たす働きや役割が不明であること(以下「主張6」という。),及び,上記予想外の発見に係る血液浄化作用を奏するために,上記4成分をどのような割合で配合するのか明確でないこと(以下「主張7」という。)を主張している。

(2)主張5ないし7についての判断
まず,上記主張5について検討すると,オリゴ糖は技術用語として確立したものであり,本件発明の「オリゴ糖」もそのとおりに把握できるものであって,難消化性オリゴ糖のみならず消化性オリゴ糖もそれに含まれることは明確である。本件明細書の【0049】には,本件発明のオリゴ糖の種類について例示されているが,これをみても通常の理解から外れるものはない。
次に,上記主張6について検討すると,本件発明が,上記予想外の発見に基くものであることを前提にするものでないことは,上記「2 無効理由2(サポート要件違反)について」の(2)カに示したとおりである。そして,本件発明は,少なくとも水溶性食物繊維が血液浄化作用を有するものとして配合されており,成分に係る特定が足りていることは,同(2)ウないしオに示したとおりである。
また,上記主張7については,「2 無効理由2(サポート要件違反)について」の(3)に示したとおりである。
よって,上記主張5ないし7は理由がない。

(3)小括
以上より,本件発明は明確でないとはいえないから,無効理由4には理由がない。


5 無効理由5(未完成発明)について
(1)請求人の主張
請求人が主張する無効理由5の概要は,本件発明は,発明の詳細な説明に準じた確認実験を行っても,上記(f)の【表2】に示されるような効果を奏さないから,未完成であるというものである。(審判請求書47ページ1行?52ページ9行)
具体的には,甲10として確認実験の報告書を提示し,その結果を審判請求書50ページに次の表2としてまとめ,本件発明に血液浄化作用がないことを主張している。(以下「主張8」という。)
表2 結果の対比


(2)主張8についての判断
請求人が主張するとおり,上記表2の結果を見ると,群3(ケール乾燥粉末,パインファイバー,オリゴ糖,乳酸菌の4種配合)が,群5(ケール乾燥粉末,パインファイバーの2種配合)に対して,血液浄化作用(血清コレステロール,血糖値の上昇抑制)について顕著な効果を奏するとは必ずしも認められない。
しかしながら,本件明細書の実施例からは,上記「2 無効理由2(サポート要件違反)について」の(3)ウないしオに示したとおり,本件発明が血液浄化作用を奏することは認識できる。
また,被請求人が提示する乙22は,本件明細書の実施例と同様の条件で行った確認試験についての報告書である。そこには,ケール末,難消化性デキストリン(水溶性食物繊維),イソマルトオリゴ糖,乳酸菌EC-12及び基礎飼料を配合した実施例2と,ケール末,イソマルトオリゴ糖,乳酸菌EC-12及び基礎飼料を配合した比較例5が記載され(7ページの組成表),それぞれについて,血糖値の試験結果が,12ページの表3及び14ページの図1に,血中総コレステロール値の試験結果が,13ページ表4及び15ページの図2に示されている。これによると,実施例2は,比較例5に比して,血糖値,血中総コレステロール値ともに優れた結果,換言すると,血液浄化作用を奏することが認められる。
実施例2と比較例5とは,実質的に難消化性デキストリンの配合の有無が異なるだけであるところ,少なくとも難消化性デキストリンに血液浄化作用があることは,この結果からも推認できる。
そうすると,甲10を勘案しても,水溶性食物繊維を含む本件発明が,血液浄化作用をまったく奏さないと直ちには言い切ることはできず,本件発明が未完成発明であるとまではいえない。
また,本件発明が未完成発明であることを前提とする,実施可能要件違反や明確性違反に係る主張についても理由があるとすることはできない。

(3)小括
以上より,本件発明は,課題を解決することが明らかに不可能であって発明に該当しないとはいえないから,無効理由5には理由がない。


第6 むすび
以上のとおり,無効理由1ないし5はいずれも理由がなく,請求人の主張及び証拠方法によっては,本件発明についての特許を無効とすることはできない。
審判に関する費用については,特許法第169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により,請求人が負担するものとする。
よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2017-11-21 
結審通知日 2017-11-24 
審決日 2017-12-12 
出願番号 特願2000-369088(P2000-369088)
審決分類 P 1 123・ 14- Y (A23L)
P 1 123・ 536- Y (A23L)
P 1 123・ 537- Y (A23L)
P 1 123・ 121- Y (A23L)
最終処分 不成立  
特許庁審判長 紀本 孝
特許庁審判官 中村 則夫
莊司 英史
登録日 2003-05-16 
登録番号 特許第3430146号(P3430146)
発明の名称 ケール乾燥粉末を含有する血液浄化作用を有する食品  
代理人 成川 弘樹  
代理人 特許業務法人創成国際特許事務所  
代理人 特許業務法人翔和国際特許事務所  
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