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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  F01D
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  F01D
審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備  F01D
審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  F01D
管理番号 1336993
異議申立番号 異議2017-700335  
総通号数 219 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2018-03-30 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-04-05 
確定日 2017-12-18 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6003660号発明「セラミックス基複合部材」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6003660号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり訂正後の請求項〔1-6〕について訂正することを認める。 特許第6003660号の請求項1ないし4及び6に係る特許を維持する。 特許第6003660号の請求項5に係る特許についての申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6003660号の請求項1ないし6に係る特許は、平成25年1月11日に出願されたものであって、平成28年9月16日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許について、特許異議申立人 滝沢純平(以下、「異議申立人」という。)により特許異議の申立てがされ、平成29年5月22日付けで異議申立人に対して審尋がされ、それに対して平成29年6月12日に回答書が提出され、平成29年7月18日付けの取消理由(以下、「取消理由」という。)が通知され、平成29年9月8日に意見書が提出されるとともに同日付けで訂正の請求がされたものである。
その後、平成29年9月26日付けで訂正請求があった旨の通知(特許法第120条の5第5項)がされ、特許異議申立人に対して相当の期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、何らの応答もなかった。

第2 訂正の請求
1 訂正の内容
平成29年9月8日付けの訂正請求書による訂正(以下、「本件訂正」という。)の内容は、次の訂正事項よりなる。(なお、下線を付した箇所は訂正箇所である。)

(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に、「前記ダブテール用繊維織物の一部である前記連続繊維は、前記ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面において、層状に配置され、さらに少なくとも一部は放射状に配置されていて、」と記載されているのを、「前記ダブテール用繊維織物の一部である前記連続繊維は、前記ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面において、層状に配置され、さらに少なくとも一部は放射状に配置されていて、前記ダブテール部における前記翼部の側の端部において前記ダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:1?3:1であり、逆側の端部において前記ダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:5?1:0であり、」と訂正する(請求項1の記載を引用する請求項2ないし4及び6も同様に訂正する。)。

(2)訂正事項2
特許請求の範囲の請求項5を削除する。

(3)訂正事項3
特許請求の範囲の請求項6に、「請求項1?5のいずれか1項に記載のセラミックス基複合部材。」と記載されているのを「請求項1?4のいずれか1項に記載のセラミックス基複合部材。」と訂正する。

2 訂正の目的の適否、新規事項の追加の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否

(1)訂正事項1
ア 訂正の目的について
訂正事項1は、訂正前の請求項1に記載における「ダブテール用繊維織物」に対して「前記ダブテール部における前記翼部の側の端部において前記ダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:1?3:1であり、逆側の端部において前記ダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:5?1:0」であることを限定するものである。
したがって、訂正事項1は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

イ 願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であること
訂正事項1は、訂正前の請求項5に係る記載を訂正前の請求項1に係る記載に対して加えたものに相当するから、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した範囲内の訂正である。
したがって、訂正事項1は、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

ウ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないこと
訂正事項1は、上記アのように訂正前の請求項1における記載をさらに限定するものであるから、カテゴリーや対象、目的を変更するものではなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当しない。
したがって、訂正事項1は、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

(2)訂正事項2
ア 訂正の目的について
訂正事項2は、特許請求の範囲の請求項5を削除するというものである。
したがって、訂正事項2は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

イ 願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であること
上記アに記載したとおり、訂正事項2は、特許請求の範囲の請求項5を削除するというものであるから、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した範囲内の訂正である。
したがって、訂正事項2は、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

ウ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないこと
上記アに記載したとおり、訂正事項2は、特許請求の範囲の請求項5を削除するというものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当しない。
したがって、訂正事項2は、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

(3)訂正事項3
ア 訂正の目的について
訂正事項3は、特許請求の範囲の請求項6に、「請求項1?5のいずれか1項に記載のセラミックス基複合部材。」と記載されているのを「請求項1?4のいずれか1項に記載のセラミックス基複合部材。」と訂正するものであるから、多数項引用形式請求項を減少するものである。
したがって、当該訂正事項3は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

イ 願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であること
訂正事項3は、請求項5の削除に伴い、請求項6が請求項5の記載を引用しないものとするのであるから、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した範囲内の訂正である。
したがって、訂正事項3は、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

ウ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないこと
訂正事項3は、請求項5の削除に伴い、請求項6が請求項5の記載を引用しないものとするのであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当しない。
したがって、訂正事項3は、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

3 一群の請求項について
これらの訂正は、請求項〔1-6〕という一群の請求項について請求されており、一群の請求項ごとに請求されたものであるから、特許法第120条の5第4項の規定に適合するものである。

4 むすび
以上のとおりであるから、本件訂正は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、特許法第120条の5第4項及び同条第9項で準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合するので、訂正後の請求項〔1-6〕について訂正を認める。

第3 特許異議の申立てについて
1 本件訂正発明について
本件訂正の請求により訂正された請求項1ないし4及び6に係る発明(以下、「本件訂正発明1」ないし「本件訂正発明4」及び「本件訂正発明6」という。)は、その特許請求の範囲の請求項1ないし4及び6に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。(なお、下線を付した箇所は訂正箇所である。)

「【請求項1】
タービン動翼として用いるセラミック基複合部材であって、
翼部とその端部に配置されるダブテール部とを備え、
前記翼部を構成するセラミックス繊維織物である翼部用繊維織物と、前記ダブテール部を構成するセラミックス繊維織物であるダブテール用繊維織物とを含み、
前記翼部の長手方向をX方向、前記ダブテール部における正面から背面に向かう方向であって前記X方向に垂直な方向をY方向、前記X方向および前記Y方向に垂直な方向をZ方向とした場合に、前記翼部用繊維織物と前記ダブテール用繊維織物とがX方向において連続繊維からなり繋がっており、
前記ダブテール用繊維織物の一部である前記連続繊維は、前記ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面において、層状に配置され、さらに少なくとも一部は放射状に配置されていて、
前記ダブテール部における前記翼部の側の端部において前記ダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:1?3:1であり、逆側の端部において前記ダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:5?1:0であり、
前記翼部用繊維織物および前記ダブテール用繊維織物を型に組み付けて一体に成形し、得られた成形体にセラミックスマトリックスを含浸してなる、セラミックス基複合部材。
【請求項2】
前記翼部用繊維織物が三次元構造をなしている、請求項1に記載のセラミックス基複合部材。
【請求項3】
XおよびY方向の平面と平行に配置される板状の繊維織物または繊維束が、前記ダブテール用繊維織物の一部を構成する、請求項1または2に記載のセラミックス基複合部材。
【請求項4】
前記Y方向に配置される繊維が、前記ダブテール用繊維織物の一部を構成する、請求項1または2に記載のセラミックス基複合部材。
【請求項5】
(削除)
【請求項6】
前記ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面において層状に配置されている前記連続繊維において、前記ダブテール部の中心側の層が放射状に配置され、表面側の層は表面に平行に配置されていて、その表面側に配置された層の数が、全層数の20?50%である、請求項1?4のいずれか1項に記載のセラミックス基複合部材。」

2 取消理由の概要
取消理由の概要は以下のとおりである。

(1)理由
[理由1]本件特許の下記の請求項1、2及び4に係る発明は、本件特許の出願前日本国内または外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であって、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである。

[理由2]本件特許の下記の請求項1、3及び6に係る発明は、本件特許の出願前日本国内または外国において頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである。

(2)本件特許発明
特許第6003660号の請求項1ないし6に係る発明(以下、それぞれを「本件特許発明1」ないし「本件特許発明6」という。)は、その特許請求の範囲の請求項1ないし6に記載された事項により特定されたとおりのものである。

(3)引用刊行物
甲第1号証:特開2005-240797号公報
甲第2号証:米国特許第8100662号明細書
甲第3号証:米国特許第5375978号明細書
(なお、甲第1号証ないし甲第3号証は、特許異議申立書の証拠方法の甲第1号証ないし甲第3号証と同じものである。以下、甲第1号証ないし甲第3号証を、「甲1」ないし「甲3」という。)

(4)判断
(4-1)[理由1]について
本件特許発明1、2及び4は、甲1に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3項に掲げる発明に該当し、請求項1、2及び4に係る特許は特許法第29条第1項の規定に違反してされたものである。

(4-2)[理由2]について
ア 本件特許発明1は、甲1に記載された発明及び甲2に記載された技術に基いて当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものである。

イ 本件特許発明3は、甲1に記載された発明、甲2に記載された技術及び甲3に記載された技術に基いて当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものである。

ウ 本件特許発明6は、甲1に記載された発明、甲2に記載された技術及び甲3に記載された技術に基いて当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものである。

3 甲第1号証ないし甲第3号証の記載
(1)甲第1号証
ア 甲第1号証の記載
本件特許の出願前に頒布された甲第1号証(特開2005-240797号公報)には、「タービンエンジン部品用のSiC/SiCセラミック複合材の特性を改良するバイアス織物の使用」に関して、次のような記載がある。(なお、下線は、理解の一助とするために当審が付与したものである。)

1a)「【請求項8】
平常エンジン作動時にある方向に最大引張応力を有するセラミックマトリックス複合タービンエンジン部品であって、当該部品が
セラミック繊維トウ(46)を各々含むセラミックプライ(44)を複数備えていて、各プライ(44)内のトウ(46)は各プライ(44)が一方向配向となるように平面配列で隣接しており、
プライ(44)には、BN、Si_(3)N_(4)及びこれらの組合せからなる群から選択されるコーティング(48)が施工されており、
複数のプライ(44)が所定の配列にレイアップされて当該部品を形成し、所定の数のプライ(44)は、その所定数のプライ(44)の配向が平常エンジン作動時の最大引張応力の方向に一致するように配向しており、
セラミックマトリックス材料(50)が各プライ(44)のトウ間の隙間領域及び複数のプライ(44)間の隙間領域に存在する、
セラミックマトリックス複合タービンエンジン部品。
【請求項9】
セラミックマトリックス材料(50)が炭化ケイ素である、請求項8記載のセラミックマトリックス複合タービンエンジン部品。
【請求項10】
部品がタービンブレード(10)である、請求項9記載のタービンエンジン部品。」(【特許請求の範囲】の【請求項8】ないし【請求項10】)

1b)「【0001】
本発明は、広義にはセラミックマトリックスタービンエンジン部品に関し、特にセラミックマトリックス複合タービンブレードに関する。」(段落【0001】)

1c)「【0004】
セラミックマトリックス複合材を用いたタービンブレードなどのタービンエンジン部品の製造には、従来、様々な技術が用いられてきた。しかし、かかるタービン部品は、平常運転状態で、程度の種々異なる局部応力を受ける。タービンブレード部品のダブテールセクションでは、引張応力の比較的高い領域はダブテールセクションの最も外側の部分に位置する。CMC部品を、部品の局部応力領域が他の領域よりも強くなるように設計できれば理想的である。本願出願人に譲渡された米国特許第5015540号、同第5330854号及び同第5336350号(ここに先行技術として援用する)には、CMC部品の製造方法が記載されており、これは溶融ケイ素で含浸された繊維材料を含有する炭化ケイ素マトリックス複合材を製造する方法である(以下、Silcomp法という。)。繊維は通常直径約140μm以上であり、タービンブレード部品などの入り組んだ複雑な成形体をSilcomp法で製造するのは困難である。」(段落【0004】)

1d)「【0010】
本発明はまた、平常エンジン作動時にある方向に最大引張応力を有するセラミックマトリックス複合タービンエンジン部品に関する。本部品は、セラミック繊維トウを含むセラミックプライを複数備えていて、各プライ内のトウは各プライが一方向配向となるように平面配列で隣接している。プライにはコーティングが施工されている。コーティングはBN、Si_(3)N_(4)及びこれらの組合せからなる群から選択される。複数のプライが所定の配列にレイアップされて部品を形成し、所定の数のプライはその所定数のプライの配向が平常エンジン作動時の最大引張応力の方向に一致するように配向している。各プライのトウ間の隙間領域及び複数のプライ間の隙間領域にはセラミックマトリックス材料が存在する。」(段落【0010】)

1e)「【0015】
本発明はまた、「プレプレグ」MI法を用いて、バイアス構造のCMCタービンブレードを製造する方法である。まず最初、所定数の最外側プライが約0°に配向するように所定の数のSiCプレプレグプライを所定の配列にレイアップし、タービンブレード成形体を形成する。プレプレグプライに関する「0°配向」とは、周知のように繊維トウの直線がタービンブレードの長い方の寸法、即ち長軸と一致するように、プライをレイアップすることを意味する。90°配向は、周知のように繊維トウの直線がタービンブレードの長い方の寸法、即ち長軸と直角になるように、プライをレイアップすることを意味する。0°及び90°以外の配向はすべて、プライをタービンブレードの長い方の寸法における所定平面から時計方向(正)に回すか、タービンブレードの長い方の寸法における所定平面から反時計方向(負)に回すかによって、負又は正となる。最終CMC製品において0°に配向したプレプレグプライの引張強度は、90°に配向したプレプレグプライの引張強度の約20倍である。かかる「プレプレグ」プライは炭化ケイ素含有繊維を含み、この場合複数繊維を束ねてトウとし、そして複数トウはすべて、繊維のすべてが同一方向に配向されるように、互いに隣接する。かかるSiC/SiCプレプレグ材料を作製する具体的な方法が、本願出願人に譲渡された米国特許第6024898号及び同第6258737号(ここに先行技術として援用する)に記載されている。本プロセスの次の工程では、当技術分野で周知のように、タービンブレード成形体を圧縮成形、ブラッダー成形又はオートクレーブ処理により加熱することにより、セラミックプリフォームを形成する。本プロセスの最終工程で、当技術分野で周知のように、プリフォームをケイ素で緻密化して、CMCタービンブレードを形成する。」(段落【0015】)

1f)「【0025】
図1は、一例として航空機エンジン低圧タービン(LPT)ブレード20を示す。図示例において、タービンブレード20は、セラミックマトリックス複合材を含有する。タービンブレード20は、高温排気ガスの流れが向けられる翼形部22を含む。タービンブレード20はダブテール24によってタービンディスク(図示せず)に装着される。ダブテール24は翼形部22から下方に延在し、タービンディスクに設けた相似形状のスロットに係合する。本発明のLPTブレード20は一体のプラットホームを含まない。別体のプラットホームを設けて、ダブテール24の高温燃焼ガスへの露出を最小限に抑える。翼形部は、ルート端40とその反対側に位置する先端32とを有するものとして表すことができる。」(段落【0025】)

1g)「【0031】
本発明の別の実施形態では、本発明の第1工程200が、所定の数のプレプレグ織物プライを所定の配列でレイアップしてタービンブレード成形体を形成する工程である。この場合、所定数の外側プレプレグプライを0°配向でレイアップする。最終CMC材料において、引張応力に関して0°の配向を有するプレプレグプライの引張強度は、引張応力に関して90°の配向を有するプレプレグプライの約20倍である。タービンブレードダブテールの最外側領域は、エンジン作動時にタービンブレードの軸の方向に局部的な高い引張応力の領域を有するので、0°のプレプレグプライの引張強度が90°のプレプレグプライよりも大きいという事実を、タービンブレード成形体の最外側プライの配向の選択に利用する。
【0032】
タービンブレード成形体の所定の数の最外側プライを引張荷重に対して0°の配向でレイアップし、局部的な高い引張応力の領域を通るプライが、応力負荷方向に延びる繊維トウを含むようにする。局部的な高い引張応力の領域内に延びる最外側プライは、約0°の配向でレイアップされたプライを他の配向でレイアップされたプライよりも多数含まなくてはならない。局部的な高い引張応力の領域を通らない残りのプライは、当技術分野で周知の任意の適当な配向に並べればよい。例えば、残りのプライすべてを交互のフォーメーションで、当技術分野で周知のように、残りのプライが45°の配向、次に-45°の配向、次に45°の配向、次に-45°の配向などとなるようにレイアップすることができる。」(段落【0031】及び【0032】)

1h)「【0034】
次の工程210で、当技術分野で周知のように、タービンブレード成形体を圧縮成形、ブラッダー成形又はオートクレーブ処理により加熱することにより、セラミックタービンブレードプリフォームを形成する。最終工程220で、当技術分野で周知のように、タービンブレードプリフォームをMI法により少なくともケイ素で、好ましくはホウ素ドープケイ素で緻密化して、緻密化SiC/SiCセラミックマトリックス複合タービンブレードを形成する。」(段落【0034】)

1i)「【0036】
図4は、プレプレグMI法で製造した本発明のCMC低圧タービンブレード20のダブテール22の断面図の一例であり、2つの高引張応力領域24と1つの低引張応力領域26が明示されている。破線はこれらの応力領域24と26との分離を示す。ブレード20は、セラミック隙間マトリックス50内に複数のセラミックプレプレグプライ44を含む。図5は、図4の5-5線に沿って見た、高引張応力領域24内の最外側プライ44の断面図である。各プレプレグCMCプライ44は、複数のセラミックプレプレグトウ46、トウ46上のコーティング48及びトウ46とプライ44間の隙間セラミックマトリックス50を含む。図5から明らかなように、0°に配向したプライ44の方が90°に配向したプライ54よりも多数である。」(段落【0036】)

イ 上記(1)及び図面から分かること
1j)図4に記載のタービンブレードダブテール22の断面図は、その形状から、翼形部12の長手方向をX方向、ダブテール22における正面から背面方向に向かう方向であってX方向に垂直な方向をY方向、X方向およびY方向に垂直な方向をZ方向とした場合において、X及びZ方向の平面と平行な断面であることが分かる。

1k)図4及び図5の記載から、高引張応力領域24のセラミックプレプレグプライ44のトウ46同士はX及びZ方向の平面と平行な断面において交差していないから、本件特許明細書【0019】の記載において定義されたところの「層状」に配置されていることが分かる。

1l)図4及び図5の記載によれば、高引張応力領域24のセラミックプレプレグプライ44同士は、ほぼ平行に配置されているから、Z方向の任意の線において規則正しくほぼ等間隔に交わることとなり、セラミックプレプレグプライ44のトウ46の少なくとも一部は本件特許明細書【0019】の記載において定義されたところの「放射状」に配置されることが分かる。

1m)図5の記載によれば、隣接するプレプラグプライ44のトウ46同士が立体的に交差することにより、三次元構造を形成していることが分かる。

1n)図5の記載から、ダブテール22においてY方向に配置されるトウ46が看取できる。

1o)図4の記載から、ダブテール部においてトウ46がダブテール22の中心側の層においてZ方向に対して等間隔に配置され、表面側の層においては、ダブテール22の表面に平行に配置されることが看取できる。

1p)図4及び図5の記載から、翼形部12を構成するセラミックプレプレグプライ44と、ダブテール22を構成するセラミックプレプレグプライ44とが、翼形部12の長手方向であるX方向において連続したトウ46からなり繋がっていることが看取できる。

ウ 甲第1号証に記載された発明
上記ア及びイ並びに図面を総合すると、甲第1号証には次の発明が記載されている。

「タービンブレード20として用いるセラミックマトリックス複合材であって、
翼形部12と、翼形部12から下方に延在するダブテール22とを備え、
翼形部12を構成するセラミックプレプレグプライ44と、ダブテール22を構成するセラミックプレプレグプライ44とを含み、
翼形部12の長手方向をX方向、ダブテール22における正面から背面方向に向かう方向であってX方向に垂直な方向をY方向、X方向およびY方向に垂直な方向をZ方向とした場合に、翼形部12を構成するセラミックプレプレグプライ44と、ダブテール22を構成するセラミックプレプレグプライ44とが、X方向において連続したトウ46からなり繋がっており、
ダブテール22を構成するセラミックプレプレグプライ44の一部である連続したトウ46は、ダブテール22のX及びZ方向の平面と平行な断面において、層状に配置され、さらに少なくとも一部は放射状に配置されていて、
翼形部12を構成するセラミックプレプレグプライ44およびダブテール22を構成するセラミックプレプレグプライ44を圧縮成形したタービンブレード成形体をMI法により少なくともケイ素で、好ましくはホウ素ドープケイ素で緻密化してなるセラミックマトリックス複合材。」(以下、「甲1発明」という。)

(2)甲第2号証
ア 甲第2号証の記載
本件特許の出願前に頒布された甲第2号証(米国特許第8100662号明細書)には、「繊維複合材料からなるファンブレード」に関して、次のような記載がある。なお、( )内の翻訳文は、異議申立人による翻訳文を参考として当審において作成したものである。

2a)”This invention relates to a gas-turbine engine fan blade which is made of a textile composite material and comprises an airfoil and a blade root retained in recesses of a rotor disk.
…The blade is retained in a conformal recess on the outer circumference of a rotor disk via a dovetail-shaped blade root.”(第1欄第3ないし14行)
(本発明は、織物複合材から形成され、翼とロータディスクの溝内に保持される翼付け根とからなるガスタービンエンジンのファンブレードに関する。・・・翼は、ダブテール形状の翼付け根を介してロータディスクの外周に形成された共形の溝内に保持される。)

2b)”Manufacture of the blade according to the present invention is accomplished by infiltration of plastic in a mold with fiber layers laid up on the blade root, …This results in a compression of the fiber layers and an increase in composite strength in this area.”(第3欄第4ないし10行)
(本発明によるブレードの製造は、翼付け根で繊維レイヤをレイアップしたままで、金型にプラスチックを含浸させることによって達成される。・・・これにより、繊維レイヤが圧縮され、繊維レイヤのこの領域において複合的な強度が増大する。)

2c)”The carbon fiber intermediate layers 8 provide for splaying of the carbon fiber layers 7 in accordance with the geometry of the blade root 2 … ”(第3欄第51ないし54行)
(炭素繊維中間層8は、翼付け根2の形状に従い炭素繊維レイヤ7を末広がりにする・・・)

2d)Fig.1の記載から、ダブテール形状の翼付け根2の部分における、翼部分から連続する炭素繊維レイヤ7は、翼長手方向とロータの回転接線方向からなる平面上で末広がりに配置されていることが看取できる。

イ 甲第2号証に記載の技術
上記ア及びFig.1の記載からみて、甲第2号証には次の技術が記載されている。

「織物複合材から形成されたガスタービンエンジンのファンブレードにおいて、ダブテール形状の翼付け根2の形状に従い、翼長手方向とロータの回転接線方向とからなる平面上で、翼部分から連続する炭素繊維レイヤ7を末広がりとする技術。」(以下、「甲2技術」という。)

(3)甲第3号証
ア 甲第3号証の記載
本件特許の出願前に頒布された甲第3号証(米国特許第5375978号明細書)には、「対異物損傷複合動翼」に関して、次のような記載がある。なお、( )内の翻訳文は、異議申立人による翻訳文を参考として当審において作成したものである。

3a)”This invention relates to composite blades ”(第1欄第10行)
(この発明は、複合材動翼に関する。)

3b)”More recently, in the aerospace industry, the term composite has come to be defined as a material containing a reinforcement such as fibers or particles supported in a binder or matrix material. ”(第1欄第27ないし31行)
(最近になって、航空宇宙分野では、「複合材」という語が、バインダー又はマトリックス内で保持されている繊維や粒子のような補強材を含む材料として定義されるようになってきている。)

3c)”The composite blades and airfoils of the present invention are preferably of the non-metallic type made of a material containing a fiber such as a carbonaceous, silica, metal, metal oxide, or ceramic fiber embedded in a resin material such as Epoxy, PMR15, BMI, PEEU, etc. ”(第1欄第38ないし42行)
(本発明における複合材動翼及び翼部は、エポキシ、PMR15、BMI、PEEUなどに埋め込まれた炭素質、シリカ、金属、金属酸化物、又はセラミック繊維のような繊維を含む材料からなる非金属型からなるものであることが望ましい。)

3d)”The invention improves the strength while lowering the weight of fan blades and decreasing the amount of structure,…”(第4欄第1ないし4行)
(本発明によれば、ファン動翼の重量が低下し、構造が単純になるにも関わらず、強度が高まる・・・)

3e)”Between airfoil plies 40 are inserts 41 that are often characterized as root plies that are used to help form the root portion of the blade and not the airfoil portion.”(第4欄第54ないし57行)
(翼部プライ40の間には、翼部ではなく、動翼の付け根部を形成するために使用される付け根部プライとしてしばしば特徴付けられる、インサート41が設けられている。)

3f)”Inserts 41 are used to produce the extremely thick root section which are later machined to the proper dovetail root configuration.”(第5欄第16ないし18行)
(インサート41は、極めて厚い付け根部を形成するために使用される。付け根部は、その後適切なダブテール形状に加工される。)

3g)”Illustrated in FIG. 3a is the area of the lay-up around root 20 wherein airfoil plies 40 are generally indicated by white areas and insert or dovetail plies 41 are generally indicated by lined areas. ”(第6欄第41ないし44行)
(図3aは、付け根部20近傍のレイアップ領域を示している。このレイアップ領域は、翼部プライ40が概して白色で示されており、インサート又はダブテールプライ41が概して斜線で示されている。)

イ 甲第3号証に記載の技術
上記ア、Fig.2及びFig.3の記載からみて、甲第3号証には次の技術が記載されている。

「複合材動翼の付け根部の翼部プライ40の間に、動翼の付け根部を形成するために使用される付け根部プライとしてのインサート41を設ける技術。」(以下、「甲3技術」という。)

4 判断
(1)取消理由通知に記載した取消理由について
ア 本件訂正発明1
本件訂正発明1と甲1発明とを対比する。
甲1発明における「タービンブレード20」は、その構成、機能又は技術的意義からみて、本件訂正発明1の「タービン動翼」に相当し、以下同様に、「セラミックマトリックス複合材」は「セラミック基複合部材」に、「翼形部12」は「翼部」に、「翼形部12から下方に延在するダブテール22」は「その端部に配置されるダブテール部」に、「翼形部12を構成するセラミックプレプレグプライ44」は「翼部を構成するセラミックス繊維織物である翼部用繊維織物」あるいは「翼部用繊維織物」に、「ダブテール22」は「ダブテール部」に、「ダブテール22を構成するセラミックプレプレグプライ44」は「ダブテール部を構成するセラミックス繊維織物であるダブテール用繊維織物」あるいは「ダブテール用繊維織物」に、「連続したトウ46」は「連続繊維」に、それぞれ相当する。
そして、甲1発明における「翼形部12を構成するセラミックプレプレグプライ44およびダブテール22を構成するセラミックプレプレグプライ44を圧縮成形したタービンブレード成形体をMI法により少なくともケイ素で、好ましくはホウ素ドープケイ素で緻密化してなるセラミックマトリックス複合材」は、セラミックプレプレグプライ44を成形したものにケイ素化合物を含浸させたものに他ならないから、本件訂正発明1における「翼部用繊維織物およびダブテール用繊維織物を型に組み付けて一体に成形し、得られた成形体にセラミックスマトリックスを含浸してなる、セラミックス基複合部材」に相当する。

したがって、両者の一致点、相違点は次のとおりである。

[一致点]
「タービン動翼として用いるセラミック基複合部材であって、
翼部とその端部に配置されるダブテール部とを備え、
翼部を構成するセラミックス繊維織物である翼部用繊維織物と、ダブテール部を構成するセラミックス繊維織物であるダブテール用繊維織物とを含み、
翼部の長手方向をX方向、ダブテール部における正面から背面に向かう方向であってX方向に垂直な方向をY方向、X方向およびY方向に垂直な方向をZ方向とした場合に、翼部用繊維織物とダブテール用繊維織物とがX方向において連続繊維からなり繋がっており、
ダブテール用繊維織物の一部である連続繊維は、ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面において、層状に配置され、さらに少なくとも一部は放射状に配置されていて、
翼部用繊維織物およびダブテール用繊維織物を型に組み付けて一体に成形し、得られた成形体にセラミックスマトリックスを含浸してなる、セラミックス基複合部材。」

[相違点]
本件訂正発明1においては「ダブテール部における翼部の側の端部においてダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:1?3:1であり、逆側の端部においてダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:5?1:0」であるのに対して、甲1発明においては、ダブテール22を構成する翼形部12側の端部及び逆側の端部におけるセラミックプレプラグプライ44のトウ46が、X方向とY方向においてそのような体積比を有するか不明な点(以下、「相違点A」という。)。

上記相違点Aについて検討する。

[相違点Aについて]
上記甲2技術は「織物複合材から形成されたガスタービンエンジンのファンブレードにおいて、ダブテール形状の翼付け根2の形状に従い、翼長手方向とロータの回転接線方向とからなる平面上で、翼部分から連続する炭素繊維レイヤ7を末広がりとする技術」であり、上記甲3技術は「複合材動翼の付け根部の翼部プライ40の間に、動翼の付け根部を形成するために使用される付け根部プライとしてのインサート41を設ける技術」である。
しかしながら、上記相違点Aに係る本件訂正発明1の発明特定事項である「ダブテール部における翼部の側の端部においてダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:1?3:1であり、逆側の端部においてダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:5?1:0」であることについて、甲2技術及び甲3技術には開示や示唆がされていない。また、上記相違点Aに係る本件訂正発明1の発明特定事項は技術常識であるともいえない。
そして、本件訂正発明1により、本件特許明細書(段落【0032】ないし【0034】)記載の効果を奏するものである。

したがって、本件訂正発明1は、甲1発明、甲2技術及び甲3技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

イ 本件訂正発明2ないし4及び6
本件訂正発明2ないし4及び6は、本件訂正発明1を直接または間接的に引用するものであって、本件訂正発明1の発明特定事項を置き換えることなく限定するものであるから、本件訂正発明1と同様に甲1発明、甲2技術及び甲3技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

ウ 小括
以上の検討によれば、当審が通知した取消理由によっては、本件特許を取り消すことはできない。

(2)取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について
ア 異議申立て理由(特許法第29条)について
(ア)本件特許発明5について
異議申立人は、特許異議申立書第43ページ第7行ないし第44ページ第21行において、本件特許発明5は、甲第1号証記載の発明に基いて容易に想到し得たものであるとの主張をしている。
また、平成29年6月12日提出の回答書において、本件特許発明5は、甲5、甲1及び甲3に記載された発明あるいは事項に基いて容易に想到し得たものであるとの主張をしている。
しかしながら、本件訂正により、申立ての理由の対象となる請求項5は削除されたから、上記本件特許発明5に対する特許異議申立ての理由はもはや存在せず解消された。

(イ)平成29年6月12日提出の回答書において主張された異議申立て理由について
異議申立人は、平成29年6月12日提出の回答書において、
本件特許発明1は、甲5に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、または、甲5及び甲1に記載された発明あるいは記載された事項により当業者が容易に想到し得たものであり、
本件特許発明2は、甲5及び甲1に記載された発明あるいは記載された事項により当業者が容易に想到し得たものであり、
本件特許発明3ないし6は、甲5、甲1及び甲3に記載された発明あるいは記載された事項により当業者が容易に想到し得たものであるから特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない旨主張しているので、この点について以下検討する。

(イ-1)甲第5号証
甲第5号証は、平成29年6月12日提出の異議申立人による回答書及び添付資料1ないし6によれば、本件特許の出願日以前の2011年2月14日ないし2月16日に、スイスのローザンヌで開催された第5回複合材のテストとモデリングに関する国際会議"the 5th International Conference on Composites Testing and Model Identification"(第5回複合材のテストとモデリングに関する国際会議)において、Stephen Hallettらによって発表された資料"Testing and Modelling of a Severely Tapered Composite Specimen"(急峻なテーパの複合材試験片のテスト及びモデリング) (http://lmafsrv1.epfl.ch/Comptest2011/01-Monday/Session2を参照)であって、次のような記載がある。(なお、括弧内の翻訳文は、異議申立人による翻訳文を参考として当審が作成したものである。また、下線は、理解の一助とするために当審が付与したものである。)

(イ-1-1)甲第5号証の記載
5a)"Introduction
・A severly tapered specimen has been designed and manufactured at the University of Bristol
・Purpose is to be representative of aerospace component features
・Made up from a large number of prepreg plies dropped off to create thickness change
・Tested in a dovetail type fixture
・Purpose if to inform and validate high fidelity modelling of situations where failure is governed by delamination from ply drops”(第2ページ)
(序論
・ブリストル大学において、急峻なテーパ形状を有する試料が設計され、製造された。
・航空宇宙分野における複合材構造の指標を提供することを目的とする。
・急激に傾斜する多数のプリプレグプライから厚さの調整を可能とした。
・ダブテール型部品についてテストを行った。
・プライの降下による層剥離によって欠損が抑制された状況での極めて正確なモデリングを公にして検証することを目的とする。

5b)"Finished part
・Specimens were cut from cured plate
・Each was 20mm wide
・Surface scan shows well placed plies with good consolidation"(第9ページ)
(完成した部品
・硬化させたプレートから試料を切り出した。
・試料のそれぞれは20mmの大きさである。
・表面スキャンは、プライが良好な圧密で適切な位置に配置されていることを示している。)

(イ-1-2)甲第5号証の写真や図面から分かること。
5c)第5ないし第7ページの写真からは、マットが型に組み付けられて成形されることが分かる。

5d)第21ページの図面から、マットの成形体に樹脂マトリクス("resin elements"を参照)を含浸させて複合材を形成することが分かる。

5e)第9ページの写真から、試料の長手方向をX方向とし、ダブテール形状の部分における正面から背面に向かう方向であって試料の長手方向であるX方向に垂直な方向をY方向、X方向およびY方向に垂直な方向をZ方向とした場合に、試料と試料の端部であるダブテール形状の部分とがX方向においてマットの繊維によって連続しており、マットの繊維はX方向及びZ方向の平面と平行な断面において層状に配置され、少なくとも一部は放射状に配置されることが分かる。

(イ-2)判断
本件訂正発明1の発明特定事項である「ダブテール部における翼部の側の端部においてダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:1?3:1であり、逆側の端部においてダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:5?1:0」であることは、上記(イ-1-1)甲5号証の記載、及び(イ-1-2)甲第5号証の写真や図面から分かること(以下、「甲5の記載事項」という。)において開示や示唆がされていないから、両者は少なくとも、本件訂正発明1においては「ダブテール部における翼部の側の端部においてダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:1?3:1であり、逆側の端部においてダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:5?1:0」であるのに対して、甲5の記載事項においては、試料のダブテール形状の部分において、マットの繊維の体積比がX方向とY方向とにおいてそのような構成を開示するか不明である点(以下、「相違点B」という。)において相違する。
そうすると、本件訂正発明1は、上記相違点Bにおいて甲5の記載事項と相違するから、甲5に記載された発明であるとはいえない。
さらに、甲1発明、甲2技術及び甲3技術においても、上記相違点Bに係る本件訂正発明1の発明特定事項についての開示や示唆がされておらず、上記相違点Bに係る本件訂正発明1の発明特定事項は技術常識であるともいえない。
また、異議申立人は、平成29年6月12日に提出した回答書(第18ページ11行ないし第19ページ第10行)において、相違点ニ(上記「相違点B」と同様)は、数値限定の有無にすぎず、「実験的に数値範囲を最適化又は好適化することは、当業者の創作能力の発揮であって、進歩性はないと考えられる」、及び「特定の数値限定に進歩性が認められるためには、数値限定の内と外で量的に顕著な差異があることが必要である」旨の主張をしている。
しかしながら、甲5の記載事項、甲1発明、甲2技術及び甲3技術においては、そもそも、セラミックス基複合部材の強度との関係において、ダブテール部における翼部の側の端部あるいは逆側の端部における「X方向の繊維とY方向の繊維との体積比」に着目することについての開示や示唆がされていない。そして、本件訂正発明1において、ダブテール部における「X方向の繊維とY方向の繊維との体積比」を定めたことによって、本件特許明細書(段落【0032】ないし【0034】)記載の効果を奏するものである。
したがって、本件訂正発明1は、甲5の記載事項、甲1発明、甲2技術及び甲3技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。
また、本件訂正発明2ないし4及び6について、本件訂正発明1を直接または間接的に引用するものであって、本件訂正発明1の発明特定事項を置き換えることなく限定するものであるから、本件訂正発明1と同様に甲5の記載事項、甲1発明、甲2技術及び甲3技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。

イ 異議申立て理由(特許法第36条)について
(ア)異議申立人の主張
異議申立人は、特許異議申立書第8ページ第4行ないし第18ページ第24行において、概略以下のとおり主張している。
(ア-1)特許法第36条第6項第1号
・請求項1における「ダブテール部」、「層状」、「放射状」、「セラミックスマトリクス」の記載は、本件特許の発明の詳細な説明に記載されたものではない。

(ア-2)特許法第36条第6項第2号
・請求項1における「ダブテール部」、「ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面」、「層状」、「放射状」及び「セラミックスマトリクス」の記載の意味が不明である。
・請求項1における「翼部用繊維織物およびダブテール用繊維織物を型に組み付けて一体に成形し、得られた成形体にセラミックスマトリクスを含浸してなる」の記載の意味が不明である。
・請求項3における「XおよびY方向の平面」の記載の意味が不明である。
・請求項5における「X方向の繊維」、「Y方向の繊維」の記載の意味が不明である。

(ア-3)特許法第36条第4項第1号
・「ダブテール部」が具体的にどの部分であるのか不明であるから、どの部分におけるX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が、1:1?3:1などとなるのか明細書や図面において不明である。よって、発明の詳細な説明が、当業者が請求項5の発明を実施できる程度に記載されていない。
・「ダブテール部」が具体的にどの部分であるのか不明であるから、明細書における、ダブテール部の「表面側に配置された層の数が、全層数の20?50%となる。」との記載も、具体的にどの部分において「表面側に配置された層の数が、全層数の20?50%となる」のか特定できない。よって、発明の詳細な説明が、当業者が請求項6の発明を実施できる程度に記載されていない。

(イ)異議申立人の主張についての検討
(イ-1)特許法第36条第6項第1号
a 請求項1の記載における「ダブテール部」、「層状」、「放射状」、「セラミックスマトリクス」は、本件特許の発明の詳細な説明に記載されたものではないとの異議申立人の主張について以下検討する。

・「ダブテール部」は、「翼部2の内側端部のダブテール部6と・・」(本件特許明細書段落【0013】)及び図1ないし図4において図番6で示されるように、本件特許明細書及び図面において記載されている。
・「層状」及び「放射状」については、本件特許明細書段落【0019】における「ここで層状とは、図2に示すような状態であり、連続繊維10同士が交差していないことを意味するものとする。ただし連続繊維10同士は図2に示すような断面において部分的に接していてもよい。
また、放射状とは、図2においてZ方向に平行な任意の線(図2においては点線La、点線Lbで示している。また、図2では仮に2本の点線を示しているが、本数は限定されない。)と連続繊維10との交点の間隔が等間隔となるように配置されている状態を意味するものとする。」の記載及び図2によって示されている。
・「セラミックスマトリクス」については、本件特許明細書段落【0036】における「このようにして得た成形体に気体からの化学反応や固体粉末をスラリー状にして流し込み焼結させる等の方法でセラミックスマトリックスを形成する。
例えば、型の内部で一体となった前記成形体をチャンバーの中で原料ガスに曝して化学反応によって前記成形体の表面にマトリックスを析出させる方法や、一体となった前記成形体に原料粉末固体をスラリー状にして含浸し、焼結する方法が挙げられる。
このようにして本発明の複合材料を得ることができる。」の記載によって示されている。
したがって、訂正後の請求項1の記載における「ダブテール部」、「層状」、「放射状」、「セラミックスマトリクス」は、本件特許の発明の詳細な説明に記載されたものではないとはいえない。

以上、aの理由についての検討により、訂正後の請求項1の記載は、本件特許の発明の詳細な説明に記載されたものではないとはいえないから、特許法第36条第6項1号に規定する要件を満たしていないとはいえない。

(イ-2)特許法第36条第6項第2号
a 請求項1の記載における「ダブテール部」、「ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面」、「層状」、「放射状」及び「セラミックスマトリクス」の意味が不明であるとの異議申立人の主張について以下検討する。

・「ダブテール部」は、本件特許明細書段落【0013】における「翼部2の内側端部のダブテール部6と・・」という記載、及び図1ないし図4において図番6で示されるとおり、翼部2の端部に配置された部分と解することができるから、その意味において明確である。
・「ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面」について、「翼部の長手方向をX方向、ダブテール部における正面から背面に向かう方向であってX方向に垂直な方向をY方向、X方向およびY方向に垂直な方向をZ方向とした場合」(訂正後の請求項1の記載)において、X方向およびZ方向が定義されており、図2ないし図4をみても、X方向およびZ方向の平面が示されているから、「ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面」は、その意味において明確である。
・「層状」及び「放射状」について、本件特許明細書段落【0019】における「ここで層状とは、図2に示すような状態であり、連続繊維10同士が交差していないことを意味するものとする。ただし連続繊維10同士は図2に示すような断面において部分的に接していてもよい。
また、放射状とは、図2においてZ方向に平行な任意の線(図2においては点線La、点線Lbで示している。また、図2では仮に2本の点線を示しているが、本数は限定されない。)と連続繊維10との交点の間隔が等間隔となるように配置されている状態を意味するものとする。」という記載において定義されており、図2を併せて参酌すれば、その意味において明確である。
・「セラミックスマトリクス」について、本件特許明細書段落【0036】における「このようにして得た成形体に気体からの化学反応や固体粉末をスラリー状にして流し込み焼結させる等の方法でセラミックスマトリックスを形成する。
例えば、型の内部で一体となった前記成形体をチャンバーの中で原料ガスに曝して化学反応によって前記成形体の表面にマトリックスを析出させる方法や、一体となった前記成形体に原料粉末固体をスラリー状にして含浸し、焼結する方法が挙げられる。
このようにして本発明の複合材料を得ることができる。」という記載からみて、セラミックスマトリクスとは、例えば、型に組み付けて成形された繊維織物に、その固体粉末をスラリー状にして含浸させて焼結して複合部材を得るためのものという意味において明確である。

b 請求項1の記載における「翼部用繊維織物およびダブテール用繊維織物を型に組み付けて一体に成形し、得られた成形体にセラミックスマトリクスを含浸してなる」の意味が不明であるとの異議申立人の主張について以下検討する。

「翼部用繊維織物およびダブテール用繊維織物を型に組み付けて一体に成形し、得られた成形体にセラミックスマトリクスを含浸してなる、セラミックス基複合部材」について、本件特許明細書及び図面の記載や技術常識を参酌すれば、そのような製造方法によってできたセラミックス基複合部材の構造を特定することができるから明確である。

c 請求項3における「XおよびY方向の平面」の記載の意味が不明であるとの異議申立人の主張について以下検討する。

訂正後の請求項1において、X方向、Y方向について「翼部の長手方向をX方向、ダブテール部における正面から背面に向かう方向であってX方向に垂直な方向をY方向」とすることが記載されており、本件特許明細書段落【0028】には「板状の繊維織物20は、XおよびY方向の平面(すなわちZ方向の法線を有する平面)と平行に配置される。」及び図6を併せて参酌すれば、「XおよびY方向の平面」の意味は明確である。

d 請求項5における「X方向の繊維」、「Y方向の繊維」の記載の意味が不明であるとの異議申立人の主張について以下検討する。

本件訂正により、本件特許の請求項5は削除されたから、本件特許の請求項5に関する特許異議申立の理由は解消された。
しかしながら、本件訂正後の請求項1の記載は、削除された本件特許の請求項5の記載を含むものとなったから、上記理由dは本件訂正後の請求項1に対するものとして検討を行う。

訂正後の請求項1において、X方向、Y方向について「翼部の長手方向をX方向、ダブテール部における正面から背面に向かう方向であってX方向に垂直な方向をY方向」とすることが記載されていることから、X方向とは翼部の長手方向であり、Y方向とはダブテール部における正面から背面に向かう方向であってX方向に垂直な方向であることが理解できる。そして、本件特許明細書段落【0031】には、「繊維30は、その長手方向がY方向に平行となるように配置される」と記載され、図7における繊維30がY方向に延びており、連続繊維10がX方向に延びていることが看取できることからみて、「X方向の繊維」は、X方向と略平行となるように配置される繊維であり、「Y方向の繊維」は、Y方向と略平行となるように配置される繊維であるという意味において明確である。

以上aないしdの理由についての検討により、訂正後の請求項1及び3の記載は明確であって、特許法第36条第6項2号に規定する要件を満たしていないとはいえない。

(イ-3)特許法第36条第4項第1号
a 「ダブテール部」が具体的にどの部分であるのか不明であるから、どの部分におけるX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が、1:1?3:1などとなるのか明細書や図面において不明であるから、発明の詳細な説明が、当業者が請求項5の発明を実施できる程度に記載されていないとの異議申立人の主張について以下検討する。

本件訂正により、本件特許の請求項5は削除されたから、本件特許の請求項5に関する特許異議申立の理由は解消された。
しかしながら、本件訂正後の請求項1の記載は、削除された本件特許の請求項5の記載を含むものとなったから、上記理由aは、本件訂正後の請求項1に対するものとして検討を行う。

「ダブテール部」とは、上記(イ-2)aで検討したとおり、本件特許明細書段落【0013】における「翼部2の内側端部のダブテール部6と・・」という記載、及び図1ないし図4において図番6で示されるとおり、翼部2における端部に配置された部分と解することができる。そして、ダブテール部6の翼部の側の端部とは、図6において図番61で図示された部分であり、逆側の端部とは、図6において図番62で図示された部分であることからみて、ダブテール部6の翼部に近接する部分の端部、及びダブテール部6の逆側の端部において、X方向の繊維とY方向の繊維との体積比をそれぞれ定めたものであることは本件特許明細書や図面からみて明らかである。

b 「ダブテール部」が具体的にどの部分であるのか不明であるから、明細書における、ダブテール部の「表面側に配置された層の数が、全層数の20?50%となる。」との記載も、具体的にどの部分において「表面側に配置された層の数が、全層数の20?50%となる」のか特定できない。よって、発明の詳細な説明が、当業者が請求項6の発明を実施できる程度に記載されていないとの異議申立人の主張について以下検討する。

「ダブテール部」とは、上記(イ-2)aで検討したとおり、本件特許明細書段落【0013】における「翼部2の内側端部のダブテール部6と・・」という記載、及び図1ないし図4において図番6で示されるとおり、翼部2における端部に配置された部分と解することができる。そして、本件特許明細書段落【0023】における「態様3では、図4に示すダブテール部の断面(X-Z面に平行な断面)において、連続繊維10’’は、前述の態様1および態様2と同様に層状に配置されている。
そして、連続繊維10’’はダブテール部6における中心側の層は中心側ほど層間が狭くなるように配置され、表面側の層は最表面に平行に配置されている。」という記載と、図3及び図4に「外側表面に略平行」と記載されている部分における層状の連続繊維10’’からみて、「表面側に配置された層の数が、全層数の20?50%となる」のは、ダブテール部6における連続繊維10’’層が外側表面(図3及び図4でいうダブテール部6の右端あるいは左端部分の面)の部分であるという意味で明確である。

以上、a及びbの理由についての検討により、発明の詳細な説明は、本件訂正発明1及び本件訂正発明6を当業者が実施することができる程度に明確かつ十分に記載したものではないとはいえないから、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていないとはいえない。

ウ 小括
以上ア及びイの検討によれば、取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由によっては、本件特許を取り消すことはできない。

第4 むすび
以上のとおりであるから、取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立書によっては、本件請求項1ないし4及び6に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1ないし4及び6に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
また、請求項5に係る特許は、訂正により削除されたため、本件特許の請求項5に対して、異議申立人がした特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しない。

よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービン動翼として用いるセラミック基複合部材であって、
翼部とその端部に配置されるダブテール部とを備え、
前記翼部を構成するセラミックス繊維織物である翼部用繊維織物と、前記ダブテール部を構成するセラミックス繊維織物であるダブテール用繊維織物とを含み、
前記翼部の長手方向をX方向、前記ダブテール部における正面から背面に向かう方向であって前記X方向に垂直な方向をY方向、前記X方向および前記Y方向に垂直な方向をZ方向とした場合に、前記翼部用繊維織物と前記ダブテール用繊維織物とがX方向において連続繊維からなり繋がっており、
前記ダブテール用繊維織物の一部である前記連続繊維は、前記ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面において、層状に配置され、さらに少なくとも一部は放射状に配置されていて、
前記ダブテール部における前記翼部の側の端部において前記ダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:1?3:1であり、逆側の端部において前記ダブテール用繊維織物を構成するX方向の繊維とY方向の繊維との体積比が1:5?1:0であり、
前記翼部用繊維織物および前記ダブテール用繊維織物を型に組み付けて一体に成形し、得られた成形体にセラミックスマトリックスを含浸してなる、セラミックス基複合部材。
【請求項2】
前記翼部用繊維織物が三次元構造をなしている、請求項1に記載のセラミックス基複合部材。
【請求項3】
XおよびY方向の平面と平行に配置される板状の繊維織物または繊維束が、前記ダブテール用繊維織物の一部を構成する、請求項1または2に記載のセラミックス基複合部材。
【請求項4】
前記Y方向に配置される繊維が、前記ダブテール用繊維織物の一部を構成する、請求項1または2に記載のセラミックス基複合部材。
【請求項5】
(削除)
【請求項6】
前記ダブテール部のXおよびZ方向の平面と平行な断面において層状に配置されている前記連続繊維において、前記ダブテール部の中心側の層が放射状に配置され、表面側の層は表面に平行に配置されていて、その表面側に配置された層の数が、全層数の20?50%である、請求項1?4のいずれか1項に記載のセラミックス基複合部材。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2017-12-05 
出願番号 特願2013-3099(P2013-3099)
審決分類 P 1 651・ 537- YAA (F01D)
P 1 651・ 113- YAA (F01D)
P 1 651・ 536- YAA (F01D)
P 1 651・ 121- YAA (F01D)
最終処分 維持  
前審関与審査官 米澤 篤  
特許庁審判長 佐々木 芳枝
特許庁審判官 松下 聡
槙原 進
登録日 2016-09-16 
登録番号 特許第6003660号(P6003660)
権利者 株式会社IHI
発明の名称 セラミックス基複合部材  
代理人 特許業務法人青海特許事務所  
代理人 特許業務法人青海特許事務所  
代理人 平山 晃二  
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