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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する H04N
管理番号 1338422
審判番号 訂正2017-390149  
総通号数 221 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-05-25 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2017-12-15 
確定日 2018-02-22 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第4403138号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4403138号の明細書、特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書、特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 経緯
特許第4403138号に係る発明は、平成17年12月15日に特許出願されたものであって、平成21年11月6日に特許権の設定登録がなされ、その後、平成29年12月15日付けで本件審判の請求がなされたものである。

第2 請求
1 請求の趣旨
本件審判請求の趣旨は、特許第4403138号の明細書、特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。

2 訂正の内容
(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に「前記画像形成装置のWebサービスサーバが、前記画像形成装置のWebサービスサーバからの前記画像形成機能の実行を指示に基づいて、前記画像形成機能を実行する」と記載されているのを、「前記画像形成装置のWebサービスサーバが、前記外部処理装置のWebサービスクライアントからの前記画像形成機能の実行の指示に基づいて、前記画像形成機能を実行する」に訂正する(下線は訂正箇所を示す。以下同じ。)。

(2)訂正事項2
明細書の段落〔0006〕に「前記画像形成装置のWebサービスサーバが、前記画像形成装置のWebサービスサーバからの前記画像形成機能の実行を指示に基づいて、前記画像形成機能を実行する」と記載されているのを、「前記画像形成装置のWebサービスサーバが、前記外部処理装置のWebサービスクライアントからの前記画像形成機能の実行の指示に基づいて、前記画像形成機能を実行する」に訂正する。

第3 当審の判断
1 訂正事項1について
(1)訂正の目的
訂正前の請求項1の「前記画像形成装置のWebサービスサーバが、前記画像形成装置のWebサービスサーバからの前記画像形成機能の実行を指示に基づいて、前記画像形成機能を実行する」との記載は、その直前の「前記外部処理装置のWebサービスクライアントが、前記画像形成装置のWebブラウザからの要求に基づいて、前記画像形成装置のWebサービスサーバに前記画像形成機能の実行を指示し」との記載と整合していないから、不明瞭な記載といえる。
一方、明細書の段落〔0052〕には、「Webサービスクライアント205は、画像形成装置1のWebサービスサーバ103にスキャン開始を指示する。Webサービスサーバ103は、スキャン機能部107によりスキャナ111を制御してスキャンを実行する。」との記載があり、Webサービスサーバ103は、Webサービスクライアント205からのスキャン機能の実行の指示に基づいて、スキャン機能を実行するものであることが看取される。
してみれば、訂正前の請求項1に記載した「前記画像形成装置のWebサービスサーバが、前記画像形成装置のWebサービスサーバからの前記画像形成機能の実行を指示に基づいて、前記画像形成機能を実行する」を、「前記画像形成装置のWebサービスサーバが、前記外部処理装置のWebサービスクライアントからの前記画像形成機能の実行の指示に基づいて、前記画像形成機能を実行する」とする訂正は、明細書の記載に基づいて、特許請求の範囲の不明瞭な記載を釈明する訂正であるといえる。
したがって、訂正事項1に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に規定する、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

(2)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について
上記(1)にて引用した明細書の段落〔0052〕の記載は、願書に最初に添付した明細書のとおりであって、訂正事項1に係る訂正は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであると認められる。また、訂正事項1に係る訂正は、明瞭でない記載を釈明する訂正であるから、実質的に特許請求の範囲を拡張し又は変更するものには該当しない。
したがって、訂正事項1に係る訂正は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合するものである。

2 訂正事項2について
(1)訂正の目的
訂正事項2は、上記訂正事項1に係る訂正に伴って、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るため、明細書の段落〔0006〕の記載を、訂正後の請求項1の内容に合わせて訂正するものである。
したがって、訂正事項2に係る明細書の訂正は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に規定する、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

(2)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について
訂正事項2に係る訂正は、上記1(1)にて検討したのと同様の理由により、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであると認められる。また、訂正事項2に係る訂正は、明瞭でない記載を釈明する訂正であるから、実質的に特許請求の範囲を拡張し又は変更するものには該当しない。
したがって、訂正事項2に係る訂正は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合するものである。

第4 むすび
以上のとおりであるから、本件審判の請求に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第5項及び第6項の規定に適合するものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
Webサービス利用システム
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webサービス利用システムに係り、特に所定のネットワークを介した装置間で連携が可能なWebサービス利用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、プリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納した画像取扱装置の一例としての画像形成装置が記載されている。この画像形成装置は、1つの筐体内に表示部,印刷部および撮像部などを設けると共に、プリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナにそれぞれ対応する4種類のソフトウェア(アプリケーション)を設け、そのアプリケーションを切り替えることより、プリンタ,コピー,ファクシミリおよびスキャナとして動作させるものである。
【特許文献1】特開2002-84383号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、画像形成装置上で動作するアプリケーションを開発する場合は、アプリケーション自身のロジックの構築だけでなく、独自のデバイスコントロール用のI/F、ユーザインターフェース(UI)用のI/F、画像形成装置特有のプログラミング作法(例えば電源制御や後述するSCSへの登録など)に従う必要があるという問題があった。
【0004】
また、アプリケーションのカスタマイズをするには、上記のような独自のデバイスコントロール用のI/F、独自のUI用のI/F、画像形成装置特有のプログラミング作法を習熟していなければならず、容易でないという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、ソフトウェアの開発・カスタマイズを容易に行うことができるWebサービス利用システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、上記課題を解決するため、本発明は、スキャナ及びプロッタのうち少なくとも1つのハードウェア資源を有し、該ハードウェア資源を用いて画像形成する画像形成機能をWebサービスとして提供する画像形成装置と、前記画像形成装置の提供するWebサービスを利用して前記画像形成装置の画像形成機能を制御する外部処理装置とが、ネットワーク経由で接続されるWebサービス利用システムであって、前記外部処理装置のWebサーバが、前記画像形成装置のWebブラウザからの画面更新指示に応じて、前記画像形成機能のユーザインタフェース(UI)の画面データを前記画像形成装置のWebブラウザに送信し、前記画像形成装置のWebブラウザが、前記外部処理装置のWebサーバから受信した前記画像形成機能のユーザインタフェースの画面データを利用して、前記画像形成機能のユーザインタフェースを前記画像形成装置の操作部に表示し、前記画像形成装置の操作部に表示した前記画像形成機能のユーザインタフェースから前記画像形成機能に対するユーザからの要求を受けると、前記画像形成装置のWebブラウザが前記ユーザからの要求を前記外部処理装置のWebサーバに送信し、前記外部処理装置のWebサービスクライアントが、前記画像形成装置のWebブラウザからの要求に基づいて、前記画像形成装置のWebサービスサーバに前記画像形成機能の実行を指示し、前記画像形成装置のWebサービスサーバが、前記外部処理装置のWebサービスクライアントからの前記画像形成機能の実行の指示に基づいて、前記画像形成機能を実行することを特徴とする。
【0010】
本発明では、サービスに掛かる画像取扱処理の少なくとも一部を画像取扱装置に代わって外部処理装置で行ない、その外部処理装置からの要求を契機に、自機の機能(例えばアプリケーション挙動の制御や、画面制御)を制御させることができる。
【0011】
また、複数の機能を備えた画像取扱装置では、その機能を外部処理装置からの要求を契機に制御することで、Webアプリケーション(Webアプリ)等を構築する程度の技術で、画像取扱装置の機能を制御するソフトウェアの開発・カスタマイズが可能である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ソフトウェアの開発・カスタマイズを容易に行うことができるWebサービス利用システムを提供可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本発明を実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明していく。本実施例では、画像取扱装置の一例として画像形成装置を例に説明するが画像形成装置に限るものではない。また、機能をネットワーク経由で制御させるサービスの一例としてWebサービスを例に説明するがWebサービスに限るものではない。
【0014】
図1は、本発明のWebサービス利用システムの一例の概念図である。Webサービス利用システムは、1つ以上の画像形成装置1a,1bと、サーバ装置2とが、LANやインターネット等のネットワーク3を介して接続されている。
【0015】
サーバ装置2は、コピーアプリを備えている。また、画像形成装置1a,1bは、1つ以上の機能(スキャン機能,印刷機能など)を備え、その画像形成機能をネットワーク経由で制御させるWebサービスを提供する。さらに、画像形成装置1aは、Webブラウザを表示可能な操作部を備えている。
【0016】
Webサービス利用システムでは、画像形成装置1a,1bが提供するWebサービスを利用してサーバ装置2上でコピーアプリを構築し、そのコピーアプリのUIをサーバ装置2のWebサーバで提供する。画像形成装置1aは、WebクライアントとしてのWebブラウザで、そのコピーアプリのUI4を操作部に表示する。ユーザは、操作部に表示されたコピーアプリのUI4からサーバ装置2上に構築されたコピーアプリを操作することができる。
【0017】
ユーザがコピーアプリのUI4からコピー動作を指示すると、コピー指示が画像形成装置1aのWebブラウザからサーバ装置2のWebサーバに送信される。サーバ装置2のコピーアプリはコピー指示に応じて、Webサービスクライアントから画像形成装置1aのWebサービスサーバに動作指示を送信する。なお、画像形成装置1aと画像形成装置1bとの連携時には、サーバ装置2のWebサービスクライアントから画像形成装置1bのWebサービスサーバに動作指示を送信する。画像形成装置1a,1b及びサーバ装置2間の通信は、セキュリティを考慮してSSL等を利用できる。
【0018】
このように、図1のWebサービス利用システムでは、独自のデバイスコントロール用のI/F、UI用のI/F、画像形成装置特有のプログラミング作法を、画像形成装置1a,1bが提供するWebサービスで隠蔽することができるので、Webアプリを構築する程度の技術で画像形成装置1a,1bの機能を制御するアプリケーションの開発・カスタマイズが可能である。
【0019】
図1のWebサービス利用システムは、画像形成装置1a,1b及びサーバ装置2間の通信がオンライン(通信可能状態)でなければ動作しない。しかしながら、画像形成装置1a,1bは例えばオフィス等に設置され、プリンタ,コピー,ファクシミリ又はスキャナ等として利用されるため、ネットワーク3がオフライン(通信不能状態)のときに全く使用できないのでは問題がある。
【0020】
そこで、画像形成装置1a,1b及びサーバ装置2間の通信がオフラインであっても最低限の動作が可能なWebサービス利用システムについて説明する。図2は、本発明のWebサービス利用システムの他の一例の概念図である。
【0021】
図2のWebサービス利用システムは、画像形成装置1a,1b及びサーバ装置2間の通信がオフラインの状態を表している。画像形成装置1aは、記憶手段の一例としてのSDカード7が、データ通信可能に例えばスロットに装着されている。SDカード7にはコピーアプリが格納されている。
【0022】
画像形成装置1aは、図1のWebサービスシステムと同様、1つ以上の機能を備えている。また、画像形成装置1aは、Webブラウザを表示可能な操作部を備えている。ネットワーク3がオフラインのとき、画像形成装置1aはSDカード7からコピーアプリを読み出して、自機上でコピーアプリを構築し、そのコピーアプリのUI4を操作部に表示する。ユーザは、ネットワーク3がオフラインのとき、操作部に表示されたコピーアプリのUI4から画像形成装置1a上に構築されたコピーアプリを操作することができる。
【0023】
ユーザがコピーアプリのUI4からコピー動作を指示すると、そのコピー指示が画像形成装置1a上に構築されたコピーアプリに送信される。コピーアプリは、コピー指示に応じて、画像形成装置1aが備える機能に動作指示を送信する。
【0024】
このように、図2のWebサービス利用システムでは、ネットワーク3がオフラインであってもデータ通信可能な記憶手段にコピーアプリを格納しておくことにより、画像形成装置1a,1b及びサーバ装置2間の通信がオフラインであっても、コピーアプリの動作が可能である。例えばSDカード7は、ネットワーク3がオフラインのとき、画像形成装置1aに最低限の動作を行わせるアプリケーションを格納しておくことが望ましい。
【0025】
なお、画像形成装置1aに必要最小限のプリンタアプリ,コピーアプリ,ファックスアプリ,スキャナアプリ等の画像形成アプリを搭載しておき、サーバ装置2との通信がオフラインのときに、利用するようにしてもよい。
【0026】
次に、画像形成装置1a,1bの一例の構成について説明する。なお、何れかの画像形成装置を指す場合は、単に参照番号1を用いる。図3は、本発明の画像形成装置の一実施例の構成図である。画像形成装置1は、ハードウェア資源10,起動部20,ソフトウェア群30を含むように構成されている。
【0027】
ハードウェア資源10は、操作部,プロッタ,スキャナ等のデバイス(ハードウェアリソース)を含む。ソフトウェア群30は、UNIX(登録商標)などのOS上で実行されているアプリケーション40とプラットフォーム50とを含む。起動部20は画像形成装置1の電源投入時に最初に実行され、アプリケーション40やプラットフォーム50をOS上に起動するものである。
【0028】
アプリケーション40はWebサービス実行アプリを含む。プラットフォーム50はコントロールサービス51,SRM(システムリソースマネージャ)52,ハンドラ層53を含む。また、プラットフォーム50はAPI(アプリケーションプログラムインターフェース)54を含むように構成されている。
【0029】
コントロールサービス51は、OCS(操作部コントロールサービス)と,SCS(システムコントロールサービス)と,FCS(ファックスコントロールサービス)と,ECS(エンジンコントロールサービス)と,MCS(メモリコントロールサービス)と,NCS(ネットワークコントロールサービス)とを含むように構成されている。ハンドラ層53は、FCUH(ファックスコントロールユニットハンドラ)及びIMH(イメージメモリハンドラ)を含む。
【0030】
なお、アプリケーション40に必要最小限のプリンタアプリ,コピーアプリ,ファックスアプリ,スキャナアプリ等の画像形成アプリを搭載しておき、サーバ装置2との通信がオフラインのときに、利用するようにしてもよい。この場合、画像形成装置1はオンラインのときにサーバ2の画像形成アプリを利用し、オフラインのときに自機に搭載されている画像形成アプリを利用する。
【0031】
図4は、本発明の画像形成装置の一実施例のハードウェア構成図である。画像形成装置1は、コントローラ60と,操作部61と,FCU62と,エンジン部63とを含むように構成されている。
【0032】
コントローラ60は、CPU,システムメモリ,ローカルメモリ,HDD(ハードディスクドライブ),NB(ノースブリッジ),ASIC,SB(サウスブリッジ),NIC(ネットワークインターフェースカード),USBI/F,IEEE1394I/F,セントロニクスI/Fなどを含む。
【0033】
図3の画像形成装置1を構成する各ブロックの機能や動作の詳細および図4の画像形成装置1を構成する各ブロックの機能や動作の詳細は、例えば特開2002-84383号公報に記載されている。以下、本発明のWebサービス利用システムの具体的な構成及び処理を詳細に説明していく。
【0034】
図5は、本発明のWebサービス利用システムの一実施例のシステム構成図である。図5のWebサービス利用システムは、画像形成装置1とサーバ装置2とがネットワーク3を介して接続されている。
【0035】
画像形成装置1は、ネットワークI/F101,Webブラウザ102,Webサービスサーバ103,通知送信部104,ブラウザ制御機能部105,印刷機能部106,スキャン機能部107,通知機能部108,操作部109,プロッタ110,スキャナ111,メモリ112を含むように構成されている。
【0036】
また、サーバ装置2は、アプリケーション200,ネットワークI/F210を含むように構成されている。アプリケーション200は、画面フロー制御部201,画面構築部202,通知受信部203,Webサーバ204,Webサービスクライアント205を含む構成である。
【0037】
図5のWebサービス利用システムは、Model,View及びControllerから成るMVCモデルを構築している。Modelは、ロジックを担当する。Viewは、表示や入出力を担当する。Controllerは、Model及びViewの制御を担当する。具体的に、ControllerはViewからの入力に応じて必要なロジックの実行をModelに依頼し、結果の表示をViewに依頼する。
【0038】
例えば図5のWebサービス利用システムにおけるViewは、UIをサーバ装置2上で構築し、画像形成装置1上のWebブラウザ102で表示し、設定値などの入出力を行うものである。例えばViewは、情報の表示,情報の表示変更,情報の変更指示,処理の実行指示などを行う。
【0039】
Modelは、印刷機能部106,スキャン機能部107等の機能(画像形成機能)を制御するWebサービスである。例えばModelは、スキャン機能部107によりスキャナ111を起動し、画像を電子データ化する。Controllerは、Webブラウザ102からの要求に応じて適切なWebサービスをサーバ装置2から利用するものである。
【0040】
例えばControllerはコピー処理の実行指示を受けると、処理内容に従ってスキャン機能部107でスキャンを実行し、印刷機能部106で印字を実行する。即ち、Controllerは画像形成アプリのロジックが実装されている。
【0041】
画像形成装置1上の操作部109に表示されているViewからの指示は、サーバ装置2のControllerによって、画像形成装置1の適切なModelを実行する。これにより、画像形成装置1のユーザは画像形成装置1上のアプリケーションを使っているのと同じように、サーバ装置2上の画像形成アプリを利用することができる。
【0042】
本発明のWebサービス利用システムでは、UI構築をWebブラウザ用のUI、デバイスコントロールをWebサービスクライアント、実行環境をサーバ装置2、プログラミング作法をWebサービス内で行う為、アプリケーションの開発・カスタマイズが容易である。
【0043】
次に、図5のWebサービス利用システムが行う処理の一例として、コピー処理を説明する。図6は、Webサービス利用システムが行うコピー処理の一例のシーケンス図である。図7は、画像形成装置の操作部に表示される画面の一例の遷移図である。
【0044】
例えば電源が投入された時に、画像形成装置1のWebブラウザ102はステップS1に進み、サーバ装置2のWebサーバ204に対して画面更新指示を行う。ステップS2に進み、Webサーバ204は画面フロー制御部201に対して画面更新指示を行う。ステップS3に進み、画面フロー制御部201は初期画面データを生成し、Webサーバ204に送信する。ステップS4に進み、Webサーバ204は画像形成装置1のWebブラウザ102に初期画面データを送信する。Webブラウザ102は初期画面データに応じた初期画面301を操作部109に表示する。
【0045】
ユーザが操作部109からコピーアプリの起動を指示すると、Webブラウザ102はステップS5に進み、サーバ装置2のWebサーバ204に対してコピーアプリ起動指示を行う。ステップS6に進み、Webサーバ204は画面フロー制御部201に対してコピーアプリ起動指示を行う。
【0046】
ステップS7に進み、画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205に対して搭載用紙種別確認指示を行う。ステップS8に進み、Webサービスクライアント205は画像形成装置1のWebサービスサーバ103に対して搭載用紙種別確認指示を行う。ステップS9に進み、Webサービスサーバ103は印刷機能部106等により搭載用紙種別を確認し、サーバ装置2のWebサービスクライアント205に対して搭載用紙種別を通知する。ステップS10に進み、Webサービスクライアント205は画面フロー制御部201に対して搭載用紙種別を通知する。
【0047】
ステップS11に進み、画面フロー制御部201はコピー画面データを生成し、Webサーバ204に送信する。ステップS12に進み、Webサーバ204は画像形成装置1のWebブラウザ102にコピー画面データを送信する。Webブラウザ102はコピー画面データに応じたコピー画面302を操作部109に表示する。
【0048】
ユーザがコピー画面302の「実行ボタン」を押下する等、操作部109からコピー処理の実行を指示すると、Webブラウザ102はステップS13に進み、サーバ装置2のWebサーバ204に対してコピー実行指示を行う。ステップS14に進み、Webサーバ204は画面フロー制御部201に対してコピー実行指示を行う。
【0049】
ステップS15に進み、画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205に対して画面更新指示の要求を行う。ここで、画面更新指示の要求とは画像形成装置1のWebブラウザ102からサーバ装置2のWebサーバ204に対して画面更新指示が行われるようにサーバ装置2の画面フロー制御部201から要求するものである。
【0050】
ステップS16に進み、Webサービスクライアント205は画像形成装置1のWebサービスサーバ103に対して画面更新指示の要求を行う。ステップS17に進み、Webサービスサーバ103はブラウザ制御機能部105を介してWebブラウザ102に画面更新指示の要求を行う。
【0051】
画面更新指示の要求を受信すると、画像形成装置1のWebブラウザ102はステップS18に進み、サーバ装置2のWebサーバ204に対して画面更新指示を行う。ステップS19に進み、Webサーバ204は画面フロー制御部201に対して画面更新指示を行う。ステップS20に進み、画面フロー制御部201はコピー処理中画面データを生成し、Webサーバ204に送信する。ステップS21に進み、Webサーバ204は画像形成装置1のWebブラウザ102にコピー処理中画面データを送信する。Webブラウザ102はコピー処理中画面データに応じたコピー処理中画面303を操作部109に表示する。
【0052】
ステップS22に進み、サーバ装置2の画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205にスキャン開始を指示する。ステップS23に進み、Webサービスクライアント205は、画像形成装置1のWebサービスサーバ103にスキャン開始を指示する。Webサービスサーバ103は、スキャン機能部107によりスキャナ111を制御してスキャンを実行する。スキャンが終了すると、Webサービスサーバ103はステップS24に進み、スキャン終了をWebサービスクライアント205に通知する。ステップS25に進み、Webサービスクライアント205はスキャン終了を画面フロー制御部201に通知する。
【0053】
ステップS26に進み、サーバ装置2の画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205に印字開始を指示する。ステップS27に進み、Webサービスクライアント205は、画像形成装置1のWebサービスサーバ103に印字開始を指示する。Webサービスサーバ103は、印刷機能部106によりプロッタ110を制御して印字を実行する。印字が終了すると、Webサービスサーバ103はステップS28に進み、印字終了をWebサービスクライアント205に通知する。ステップS29に進み、Webサービスクライアント205は印字終了を画面フロー制御部201に通知する。
【0054】
ステップS30?S32では、ステップS15?S17と同様、サーバ装置2の画面フロー制御部201から画像形成装置1のWebブラウザ102に対して画面更新指示の要求が行われる。ステップS33,S34では、ステップS18,S19と同様、画像形成装置1のWebブラウザ102からサーバ装置2の画面フロー制御部201に対して画面更新指示が行われる。
【0055】
ステップS35に進み、画面フロー制御部201はコピー完了画面データを生成し、Webサーバ204に送信する。ステップS36に進み、Webサーバ204は画像形成装置1のWebブラウザ102にコピー完了画面データを送信する。Webブラウザ102はコピー完了画面データに応じたコピー完了画面304を操作部109に表示する。
【0056】
図5のWebサービス利用システムは、画像形成装置1上のWebブラウザ102がWebサーバ204から各種画面データを受信し、その画面データに応じた画面を操作部109に表示する例を表したが、ネットワーク3の状態や画面データのデータ量等に応じてパフォーマンスが低下する恐れがある。そこで、Webサービス利用システムは図8のような構成によってパフォーマンスの向上を図ることもできる。
【0057】
図8は本発明のWebサービス利用システムの他の実施例のシステム構成図である。図8に示したWebサービス利用システムは、画像形成装置1及びサーバ装置2が、ネットワーク3を介して接続されている。図8の画像形成装置1は図5の画像形成装置1の構成にWebサーバ500,画面フロー制御部501及び画面構築部502を更に含む構成である。
【0058】
また、図8の画像形成装置1に含まれるWebブラウザ102は図9のように構成されることでアプリケーション200の処理の少なくとも一部を実行可能としている。図9はWebブラウザの一実施例の構成図である。
【0059】
図9のWebブラウザ102は、UI600,イベントプロセス部601,JavaScript実行部602,JavaScriptローカルCGI603,JavaScriptパーサ604及びHTMLパーサ605を含む構成である。HTMLパーサ605はHTMLを受信するとパースし、UI600にレイアウト指示を行ってGUIを構築する。また、HTMLパーサ605は受信したHTML内にJavaScriptが含まれていると、そのJavaScriptの解析をJavaScriptパーサ604に依頼する。
【0060】
JavaScriptパーサ604は、JavaScriptをパースし、JavaScript実行部602に処理を依頼する。JavaScript実行部602は、JavaScriptパーサ604からの依頼内容に応じてUI600にレイアウト指示を行ってGUIを構築する。また、JavaScript実行部602はJavaScriptパーサ604からの依頼内容に応じて、JavaScriptローカルCGI603に処理を依頼する。
【0061】
JavaScriptローカルCGI603は、印刷機能部106への印字の依頼やスキャン機能部107へのスキャンの依頼を行なう。イベントプロセス部601は、印刷機能部106又はスキャン機能部107から処理結果を受信し、その処理結果をJavaScriptローカルCGI603に送信する。JavaScriptローカルCGI603は受信した処理結果をJavaScript実行部602に送信する。JavaScript実行部602は、JavaScriptローカルCGI603からの処理結果に応じてUI600にレイアウト指示を行ってGUIを構築し、又はWebサーバ204,500に処理結果を送信する。
【0062】
次に、図8のWebサービス利用システムが行なう処理の一例として、初期画面301を操作部109に表示するまでの処理を説明する。図10は、Webサービス利用システムが初期画面を表示するまでの処理の一例のシーケンス図である。
【0063】
例えば電源が投入された時に、画面フロー制御部501はステップS40に進み、Webブラウザ102に対して起動通知を行なう。ステップS41に進み、Webブラウザ102は起動通知を画面フロー制御部501から受信すると、サーバ装置2のWebサーバ204に対して画面フローダウンロード指示を行なう。
【0064】
ステップS42に進み、Webサーバ204は画面フロー制御部201に対してコンテンツ指定を行なう。コンテンツとは、ロジックに相当する例えばJava等の制御プログラム自体および制御プログラムが制御時に参照する例えばHTML等の制御データから成る。もし、コンテンツがHTMLだけであれば、図8のWebサービス利用システムはWebサーバ500の機能がなくても実現可能である。
【0065】
ステップS43に進み、画面フロー制御部201はコンテンツURLをWebサーバ204に送信する。ステップS44に進み、Webサーバ204は画面フロー制御部201から受信したコンテンツURLを利用してコンテンツを画像形成装置1のWebブラウザ102にダウンロードする。
【0066】
ステップS45に進み、Webブラウザ102はダウンロードされたコンテンツを画面フロー制御部501に保存する。このように、図10のシーケンス図では電源が投入された起動時にコンテンツをサーバ装置2から画像形成装置1側にコピーしている。ステップS46に進み、画面フロー制御部501は保存したコンテンツ内のURLをローカルホストに変更する。画面フロー制御部501はステップS47に進み、Webブラウザ102のホームURLをローカルホストへ変更する。
【0067】
ステップS48に進み、画面フロー制御部501はWebブラウザ102に対して画面更新指示の要求を行なう。ホームURLがローカルホストに変更されたため、ステップS49,S50では、Webブラウザ102から画像形成装置1内の画面フロー制御部501に対して画面更新指示が行われる。そして、ステップS51に進み、コンテンツ内のURLがローカルホストに変更された為、画面フロー制御部501は初期画面データを生成してWebサーバ500に送信する。ステップS52に進み、Webサーバ502はWebブラウザ102に初期画面データを送信する。Webブラウザ102は初期画面データに応じた初期画面301を操作部109に表示する。
【0068】
なお、初期画面301を操作部109に表示した後の処理は、図9のように構成されるWebブラウザ102からJavaScriptローカルCGI603を利用し、印刷機能部106への印字の依頼やスキャン機能部107へのスキャンの依頼を行なう点で図6のシーケンス図と異なるが、基本的に図6のシーケンス図と同様であるため、説明を省略する。
【0069】
また、Webサービス利用システムは図8のような構成の他、図11のような構成によってもパフォーマンスの向上を図ることもできる。図11は本発明のWebサービス利用システムの他の実施例のシステム構成図である。図11に示したWebサービス利用システムは、図8の画像形成装置1の構成と同様である。
【0070】
図11の画像形成装置1は、Webブラウザ102のJavaScriptローカルCGI603が、ローカルホストのWebサービスサーバ103に対してWebサービスクライアントとしてループバックすることで、印字の依頼やスキャンの依頼,処理結果の受信が可能となる。
【0071】
次に、図11のWebサービス利用システムが行なう処理の一例として、コピー処理を説明する。図12は、Webサービス利用システムが行うコピー処理の一例のシーケンス図である。
【0072】
例えば操作部109に初期画面301が表示されているときにユーザが操作部109からコピーアプリの起動を指示すると、Webブラウザ102はステップS60に進み、画像形成装置1内のWebサーバ500に対してコピーアプリ起動指示を行う。ステップS61に進み、Webサーバ500は画面フロー制御部501に対してコピーアプリ起動指示を行う。
【0073】
ステップS62に進み、画面フロー制御部501はWebブラウザ102に対して搭載用紙種別確認指示を行う。ステップS63に進み、Webブラウザ102はローカルホストのWebサービスサーバ103に対して搭載用紙種別確認指示を行う。
【0074】
ステップS64に進み、Webサービスサーバ103は印刷機能部106等により搭載用紙種別を確認し、Webブラウザ102に対して搭載用紙種別を通知する。ステップS65に進み、Webブラウザ102は画面フロー制御部501に対して搭載用紙種別を通知する。
【0075】
ステップS66に進み、画面フロー制御部501はコピー画面データを生成し、Webサーバ500に送信する。ステップS67に進み、Webサーバ500はWebブラウザ102にコピー画面データを送信する。Webブラウザ102はコピー画面データに応じたコピー画面302を操作部109に表示する。
【0076】
ユーザがコピー画面302の「実行ボタン」を押下する等、操作部109からコピー処理の実行を指示すると、Webブラウザ102はステップS68に進み、Webサーバ500に対してコピー実行指示を行う。ステップS69に進み、Webサーバ500は画面フロー制御部501に対してコピー実行指示を行う。
【0077】
ステップS70に進み、画面フロー制御部501はWebブラウザ102に対して画面更新指示の要求を行う。画面更新指示の要求を受信すると、Webブラウザ102はステップS71に進み、Webサーバ500に対して画面更新指示を行う。ステップS72に進み、Webサーバ500は画面フロー制御部501に対して画面更新指示を行う。ステップS73に進み、画面フロー制御部501はコピー処理中画面データを生成し、Webサーバ500に送信する。ステップS74に進み、Webサーバ500はWebブラウザ102にコピー処理中画面データを送信する。Webブラウザ102はコピー処理中画面データに応じたコピー処理中画面303を操作部109に表示する。
【0078】
ステップS75に進み、画面フロー制御部501はWebブラウザ102にスキャン開始を指示する。ステップS76に進み、Webブラウザ102は、Webサービスサーバ103にスキャン開始を指示する。Webサービスサーバ103は、スキャン機能部107によりスキャナ111を制御してスキャンを実行する。スキャンが終了すると、Webサービスサーバ103はステップS77に進み、スキャン終了をWebブラウザ102に通知する。ステップS78に進み、Webブラウザ102はスキャン終了を画面フロー制御部501に通知する。
【0079】
ステップS79に進み、画面フロー制御部501はWebブラウザ102に印字開始を指示する。ステップS80に進み、Webブラウザ102は、Webサービスサーバ103に印字開始を指示する。Webサービスサーバ103は、印刷機能部106によりプロッタ110を制御して印字を実行する。印字が終了すると、Webサービスサーバ103はステップS81に進み、印字終了をWebブラウザ102に通知する。ステップS82に進み、Webブラウザ102は印字終了を画面フロー制御部501に通知する。
【0080】
ステップS83に進み、画面フロー制御部501はWebブラウザ102に対して画面更新指示の要求を行なう。ステップS84,S85では、Webブラウザ102から画面フロー制御部501に対して画面更新指示が行われる。
【0081】
ステップS86に進み、画面フロー制御部501はコピー完了画面データを生成し、Webサーバ500に送信する。ステップS87に進み、Webサーバ500はWebブラウザ102にコピー完了画面データを送信する。Webブラウザ102はコピー完了画面データに応じたコピー完了画面304を操作部109に表示する。
【0082】
図8及び図11のWebサービス利用システムでは、図9のように構成されるWebブラウザ102を利用することで、図5のWebサービス利用システムにおいてパフォーマンスの低下させる可能性の高いアプリケーション200の処理や大きなデータを扱うアプリケーション200の処理をWebブラウザ102で実行できる。したがって、図8及び図11のWebサービス利用システムではパフォーマンス及びレスポンスの向上を図ることができる。
【0083】
また、図8及び図11のWebサービス利用システムでは、セキュリティを確保したいデータを扱うアプリケーション200の処理をWebブラウザ102で実行できるようにすることで、セキュリティを確保したいデータがネットワーク上に流れることを避けてセキュリティを向上させることができる。
【0084】
なお、ローカルホストを利用するように切り替える切り替えタイミングとしては起動時にエラー表示に関するUIをローカルホストにコピーしておき、ジャム発生時、エラー表示するときにローカルホストにアクセスするように切り替えることが考えられる。ネットワークエラー等でサーバ装置2との通信ができなくなったとき、ローカルホストにアクセスするように切り替えることも考えられる。
【0085】
図5のWebサービス利用システムは、図13のWebサービス利用システムのような構成によって相手側の画像形成装置1又はサーバ装置2の正当性を確認するようにしてもよい。また、図13のWebサービス利用システムはネットワーク3に接続された複数の画像形成装置1を制御できるようにするため、排他制御を行なうようにしてもよい。図13は本発明のWebサービス利用システムの他の実施例のシステム構成図である。
【0086】
図13のWebサービス利用システムは図5の画像形成装置1にサーバ認証部512を更に含み、図5のサーバ装置2に排他制御部510,クライアント認証部511を更に含む構成である。サーバ認証部512はサーバ装置2が有するサーバIDを用いての認証を行なう。また、クライアント認証部511は画像形成装置1が有する装置IDを用いての認証を行なう。排他制御部510は複数の画像形成装置1から一度にアクセスされる可能性がある為、例えばスキャン機能部107に対する要求等、排他制御を行なう。なお、図13のWebサービス利用システムの処理はサーバ認証,クライアント認証および排他制御を行なう点で図6のシーケンス図と異なるが、基本的に図6のシーケンス図と同様であるため、説明を省略する。
【0087】
また、Webサービス利用システムは図8,図11のような構成の他に、図14のような構成によってもパフォーマンスの向上を図ることもできる。図14は、本発明のWebサービス利用システムの他の実施例のシステム構成図である。図14の画像形成装置1は図5の画像形成装置1の構成に、画面フロー制御部201,画面構築部202,通知受信部203,Webサーバ204及びWebサービスクライアント205を更に含む構成である。
【0088】
図14の画像形成装置1は、例えば起動時に、サーバ装置2から画面フロー制御部201,画面構築部202,通知受信部203,Webサーバ204及びWebサービスクライアント205をコピーする。図14のWebサービス利用システムでは、サーバ装置2から画面フロー制御部201,画面構築部202,通知受信部203,Webサーバ204及びWebサービスクライアント205をコピーして利用することにより、図5のWebサービス利用システムにおいてパフォーマンスの低下させる可能性の高いアプリケーション200の処理や大きなデータを扱うアプリケーション200の処理を画像形成装置1で実行できる。したがって、図14のWebサービス利用システムではパフォーマンス及びレスポンスの向上を図ることができる。
【0089】
また、図14のWebサービス利用システムでは、セキュリティを確保したいデータを扱うアプリケーション200の処理を画像形成装置1で実行できるので、セキュリティを確保したいデータがネットワーク上に流れることを避けてセキュリティを向上させることができる。また、図14のWebサービス利用システムでは、サーバ装置2からエラー画面や状態遷移画面の画面データをサーバ装置2からコピーしておくことで、サーバ装置2と通信することなく画面の切り替えが可能である。
【0090】
図6及び図7に戻り説明を続ける。ユーザが初期画面301の「連携アプリボタン」を押下する等、操作部109から連携アプリの起動を指示すると、ステップS5,S6と同様、画像形成装置1のWebブラウザ102からサーバ装置2の画面フロー制御部201に対して連携アプリ起動指示が行われる。ステップS7?S10と同様、画面データを生成する為に必要な情報を画像形成装置1のWebサービスサーバ103から取得する為の処理が行われる。
【0091】
そして、ステップS11,S12と同様、サーバ装置2の画面フロー制御部201から画像形成装置1のWebブラウザ102に対して出力先選択画面データが送信される。Webブラウザ102は、出力先選択画面データに応じた出力先選択画面305を操作部109に表示する。ユーザは、出力先選択画面305からコピー処理における出力先を選択できる。このように、連携アプリはコピー処理において、ネットワーク3上の他の画像形成装置から出力を行うため、通常のコピーアプリをカスタマイズしたものとなる。
【0092】
図15は本発明のWebサービス利用システムの一実施例のシステム構成図である。図15のWebサービス利用システムはネットワーク3に2つの画像形成装置1a,1bおよびデータベース(DB)5が接続されている点と、サーバ装置2にDBアクセスI/F206を設けた点とが、図5のシステム構成図と異なる。その他、図15のシステム構成図は、図5のシステム構成図と同様であるため、説明を省略する。また、画像形成装置1a,1bの構成は、省略して記載している。
【0093】
図15に表したWebサービス利用システムは、ネットワーク3上に複数の画像形成装置1a,1bが存在し、画像形成アプリが夫々のWebサービスを連携して各種処理を実現するものである。なお、DB5がWebサービスに対応していない場合、サーバ装置2はDBアクセスI/F206でアクセスを行う。
【0094】
図5に示したようなサーバ装置2の数と画像形成装置1の数とが1:1のWebサービス利用システムは基本的な構成であり、サーバ装置2上で画像形成アプリを構築でき、画像形成装置1特有の制約を隠蔽した形でリモートから画像形成装置1を利用するため、アプリケーションの開発・カスタマイズが容易となる。なお、アプリケーションをサーバ装置2に格納しておくため、アプリケーションの数は画像形成装置1のハードウェア的な制約に影響されない。
【0095】
図15に示すサーバ装置2の数と画像形成装置1の数とが1:多のWebサービス利用システムは、サーバ装置2上のアプリケーションがマルチセッションで稼動できるものとする。また、図15のWebサービス利用システムは、サーバ装置2のControllerを差し替えることにより、複数の画像形成装置1の機能を制御可能なアプリケーションを一斉にアップデート(Update)できる。このため、バグ修正や機能拡張などのバージョンアップが容易であり、画像形成装置1側に手を加えずに画像形成装置1の機能を制御するアプリケーションを更新できる。また、複数の画像形成装置1の機能を連携したシステムアプリを構築できる。
【0096】
図示していないが、サーバ装置2の数と画像形成装置1の数とが多:1のWebサービス利用システムは、異なるサードパーティのアプリケーションを好みに合わせて利用することができる。例えばユーザ毎に異なるアプリケーションを利用するようなWebサービス利用システムを構築できる。その他、画像形成装置1の販売元がインターネット等のネットワークを介してアプリケーションを提供することもでき、画像形成装置1のユーザにサーバ装置2が無いように見せることもできる。
【0097】
上記したWebサービス利用システムは、画像形成装置1のWebブラウザ102が操作部109に各種画面を表示する例を説明したが、画像形成装置1,サーバ装置2以外の端末装置8に各種画面を表示するようにしてもよい。図16は本発明のWebサービス利用システムの他の実施例のシステム構成図である。
【0098】
図16のWebサービス利用システムはネットワーク3に端末装置8が接続されている点で、図5のシステム構成図と異なる。その他、図16のシステム構成図は、図5のシステム構成図と同様であるため、適宜説明を省略する。また、画像形成装置1の構成は適宜省略して記載している。
【0099】
端末装置8は、ネットワークI/F520,Webブラウザ521,ローカルアドレス帳522及び設定情報523を含むように構成されている。端末装置8のWebブラウザ521はサーバ装置2のWebサーバ204から各種画面データを受信し、受信した各種画面データに応じた画面を表示する。また、Webブラウザ521はユーザからの指示をサーバ装置2のWebサーバ204に送信する。端末装置8は、PC,PDA(携帯情報端末),携帯電話等である。
【0100】
このように、図16のWebサービス利用システムでは画像形成装置1以外の機器に画面を表示させることができるので、例えば大型ディスプレイ等に画面を表示させることも可能である。また、図16のWebサービス利用システムでは端末装置8のローカルアドレス帳522及び画像形成装置1のアドレス帳(図示せず)を組み合わせたアドレス帳を作成し、そのアドレス帳を利用して宛先を指定することができる。この場合、端末装置8のローカルアドレス帳522は画像形成装置1側に送信されないため、セキュリティを向上させることができる。
【0101】
さらに、図16のWebサービス利用システムでは、端末装置8に画像形成装置1へのジョブ登録を受け付けるジョブ登録機能を設けることにより、端末装置8の前に座りながらジョブを画像形成装置1に登録できる。画像形成装置1に登録されたジョブは例えば操作部109に表示されたUIから選択できる。
【0102】
例えば登録したユーザがジョブを再利用できるようにすれば、操作部109に表示されるUIは各ユーザ専用のUI(各ユーザ専用のオペレーションパネル)としての役割を果たすこともできる。
【0103】
コピー画面で自分がいつも設定する設定情報(集約+両面+ステープル等)が選択されたHTMLファイルをローカルである端末装置8に保存しておき、そのHTMLファイルを画像形成装置1の操作部109に表示することにより、ユーザは、いつでも、どの画像形成装置であっても自分のUIを操作部109に表示させることが可能である。
【0104】
また、コピー画面で自分がいつも設定する設定情報が選択されたHTMLファイル以外の他の形式のデータをローカルである端末装置8に保存しておき、そのデータに応じた画面を画像形成装置1の操作部109に表示するようにしてもよい。
【0105】
しかしながら、上記したWebサービス利用システムは、ネットワーク3がオンラインでなければ動作しない。そこで、ネットワーク3がオフラインであっても動作が可能なWebサービス利用システムの構成について説明する。
【0106】
図17はネットワークがオフラインのときのWebサービス利用システムの一実施例のシステム構成図である。図17のWebサービス利用システムは画像形成装置1とサーバ装置2との間の通信がオフラインの状態である。画像形成装置1は、例えばSDカード7からアプリケーションを読み出して、自機上でアプリケーション116を構築し、そのアプリケーション116のUIを操作部109に表示する。ユーザは、ネットワーク3がオフラインのとき、操作部109に表示されたUIから画像形成装置1上に構築されたアプリケーション116を操作することができる。
【0107】
ユーザがアプリケーション116のUIからコピー動作を指示すると、そのコピー指示がアプリケーション116に送信される。アプリケーション116は、コピー指示に応じて、印刷機能部106,スキャン機能部107等により、プロッタ110,スキャナ111等を制御して印刷やスキャンを実行する。
【0108】
操作部109には、ネットワーク3がオンラインのときにサーバ装置2上に構築されたアプリケーション200のUIが表示され、ネットワーク3がオフラインのときに画像形成装置1上に構築されたアプリケーション116のUIが表示される。例えばWebブラウザ102からブラウザ更新エラーを検知した場合に、ブラウザ制御機能部105はその旨をアプリケーション116に通知することで、操作部109に表示されるUIをサーバ装置2上のアプリケーション200から画像形成装置1上のアプリケーション116に切り替えることができる。
【0109】
また、上記のWebサービス利用システムは、アプリケーション200を備えたサーバ装置2を利用しているが、サーバ装置2のモジュールを備えた他の画像形成装置を利用してもよい。
【0110】
図18は、サーバ装置の代わりに他の画像形成装置を利用するWebサービス利用システムの一実施例のシステム構成図である。図18のWebサービス利用システムは、画像形成装置1aと画像形成装置1cとがネットワーク3を介して接続されている。画像形成装置1cは、前述した画像形成装置1及びサーバ装置2の構成を有している。
【0111】
画像形成装置1cは、ネットワークI/F101c,Webブラウザ102c,Webサービスサーバ103c,通知送信部104c,ブラウザ制御機能部105c,印刷機能部106c,スキャン機能部107c,通知機能部108c,操作部109c,プロッタ110c,スキャナ111c,メモリ112c,画面フロー制御部201c,画面構築部202c,通知受信部203c,Webサーバ204c,Webサービスクライアント205cを含むように構成されている。
【0112】
図18の画像形成装置1cの場合、ネットワーク3がオフラインであっても、ローカルなWebサーバ204cにアクセスすることで、アプリケーションが起動できないという不具合を回避できる。
【0113】
画面フロー制御部201cと画面構築部202cとをSDカードのような外部メモリに保持することで、SDカード内のモジュールを実行可能なカーネルがあれば、画像形成装置1c内の構成を変更することなく、変動部を実装することができる。
【0114】
SDカード内のモジュールがローダブル(ダウンロード可能)であれば、サーバ装置2上のモジュールをネットワーク3がオンラインの間にダウンロードしておくことで、オフライン時であっても同じアプリケーションを起動することもできる。また、Webアクセスできない場合は、ブラウザ制御機能部105cでローカルに切り替えることで、ネットワーク3がオフライン時になっても対応できる。
【0115】
上述したようなWebサービス利用システムにおける処理のバリエーションを、以下の実施例に基づき説明する。
【実施例1】
【0116】
図19は、本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第1実施例の説明図である。なお、図19の画像形成装置1及びサーバ装置2は、説明に不用な構成を適宜省略して記載している。
【0117】
ユーザがコピー画面302の「実行ボタン」を押下する等、操作部109からコピー処理の実行を指示すると、Webブラウザ102はステップS101に進み、サーバ装置2のWebサーバ204に対してHTTPのGETまたはPOSTを利用したコピー実行指示を行う。Webサーバ204は、画面フロー制御部201に対してコピー実行指示を行う。画面フロー制御部201は、Webサービスクライアント205に対して画面更新指示の要求を行う。
【0118】
ステップS102に進み、Webサービスクライアント205は画像形成装置1のブラウザ制御ウェブサービス(ブラウザ制御WS)103-3に対して画面更新指示の要求を行う。ブラウザ制御WS103-3は、Webサービスサーバ103が提供するブラウザ制御機能部105を制御する為のWebサービスである。なお、ステップS102の画面更新指示の要求は図20のようなリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0119】
画面更新指示の要求を受信すると、画像形成装置1のWebブラウザ102はステップS103に進み、サーバ装置2のWebサーバ204に対してHTTPのGETを利用した画面更新指示を行う。Webサーバ204は、画面フロー制御部201に対して画面更新指示を行う。
【0120】
画面フロー制御部201はコピー処理中画面データをHTMLで生成し、Webサーバ204に送信する。Webサーバ204は、画像形成装置1のWebブラウザ102にHTMLのコピー処理中画面データを送信する。Webブラウザ102はコピー処理中画面データに応じたコピー処理中画面303を操作部109に表示する。
【0121】
また、サーバ装置2の画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205にスキャン開始を指示する。ステップS104に進み、Webサービスクライアント205は、画像形成装置1のスキャンWS103-1にスキャン開始を指示する。スキャンWS103-1は、Webサービスサーバ103が提供するスキャン機能部107を制御する為のWebサービスである。なお、ステップS104のスキャン開始指示は図21のようなリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0122】
スキャン開始指示の要求を受信すると、スキャンWS103-1はスキャン機能部107によりスキャナ111を制御してスキャンを実行する。スキャンが終了すると、スキャンWS103-1は、スキャンして電子データ化した画像(画像データ)を図22のようなレスポンスSOAPメッセージでWebサービスクライアント205に送信する。Webサービスクライアント205は、受信した画像データをWebサービス連携機構部207に送信し、Webサービスクライアント205間で画像データを連携する。
【0123】
次に、サーバ装置2の画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205に印刷開始を指示する。ステップS106に進み、Webサービスクライアント205は画像形成装置1の印刷WS103-2に印刷開始を指示する。印刷WS103-2は、Webサービスサーバ103が提供する印刷機能部106を制御する為のWebサービスである。ステップS106の印刷開始指示は、画像データを含む図23のようなリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0124】
印刷開始指示を受信すると、印刷WS103-2は印刷機能部106によりプロッタ110を制御して印刷を実行する。印刷が終了すると、印刷WS103-2は図24のようなレスポンスSOAPメッセージで印刷終了をWebサービスクライアント205に通知する。
【0125】
ステップS107では、ステップS102と同様、Webサービスクライアント205から画像形成装置1のブラウザ制御WS103-3に対して画面更新指示の要求が行われる。画面更新指示の要求を受信すると、画像形成装置1のWebブラウザ102はステップS108に進み、サーバ装置2のWebサーバ204に対してHTTPのGETを利用した画面更新指示を行う。Webサーバ204は、画面フロー制御部201に対して画面更新指示を行う。
【0126】
画面フロー制御部201はコピー完了画面データをHTMLで生成し、Webサーバ204に送信する。Webサーバ204は、画像形成装置1のWebブラウザ102にHTMLのコピー完了画面データを送信する。Webブラウザ102はコピー完了画面データに応じたコピー完了画面304を操作部109に表示する。
【0127】
図19のWebサービス利用システムで利用する画像形成装置1は単機能で低価格なものでもよいが、少なくともWebサービスを備えている必要がある。また、ブラウザ制御WS103-3はWebサービスや操作部109に設けられたハードボタンからの要求を受付可能である。画面更新指示の要求を受け付けた場合、例えばWebブラウザ102は指定のURLへHTTPのGETを行う。
【0128】
図19のWebサービス利用システムの処理では、処理終了時やエラー時に、サーバ装置2側から画面更新指示の要求を行うことができる。
【実施例2】
【0129】
図25は、本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第2実施例の説明図である。なお、図25の画像形成装置1a,1b及びサーバ装置2は、説明に不用な構成を適宜省略して記載している。
【0130】
ステップS201?S205の処理は、図19のステップS101?S105の処理と同様であり、説明を省略する。スキャンWS103-1が印刷WS103-2に対応した画像データを取得できない場合、サーバ装置2の画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205に画像フォーマット変換を指示する。Webサービスクライアント205はステップS206に進み、ネットワーク3上の画像フォーマット変換WS6を利用して適切な画像フォーマットに変換する。
【0131】
次に、サーバ装置2の画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205に印刷開始を指示する。ステップS207に進み、Webサービスクライアント205はスキャンを実行した画像形成装置1aと異なる画像形成装置1bの印刷WS103-2に印刷開始を指示する。ステップS207の印刷開始指示は、画像データを含む図23のリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0132】
印刷開始指示を受信すると、印刷WS103-2は印刷機能部106bによりプロッタ110bを制御して印刷を実行する。印刷が終了すると、印刷WS103-2は図24のレスポンスSOAPメッセージで印刷終了をWebサービスクライアント205に通知する。
【0133】
ステップS208,S209の処理は、図19のステップS107,S108の処理と同様であり、説明を省略する。図25のWebサービス利用システムでは、単機能のスキャナであっても他の画像形成装置のプリンタを利用することで、コピー機と同様の効果を得ることができる。図25のWebサービス利用システムは、カラースキャナとカラープリンタとがあれば、カラーコピー機として利用できる。また、図25のWebサービス利用システムはオフィス内だけでなく、遠隔地にある画像形成装置1a,1bの連携など、機能拡張が可能である。
【実施例3】
【0134】
図26は、本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第3実施例の説明図である。なお、図26の画像形成装置1及びサーバ装置2は、説明に不用な構成を適宜省略して記載している。
【0135】
ステップS301?S303の処理は、図19のステップS101?S103の処理と同様であり、説明を省略する。サーバ装置2の画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205にスキャン開始を指示する。ステップS304に進み、Webサービスクライアント205は、画像形成装置1の通知WS103-4に対してイベント登録の指示を行う。通知WS103-4は、Webサービスサーバ103が提供する通知機能部108を制御する為のWebサービスである。なお、ステップS304のイベント登録指示はリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0136】
ステップS305に進み、Webサービスクライアント205は、画像形成装置1のスキャンWS103-1にスキャン開始を指示する。スキャンWS103-1は、スキャン機能部107によりスキャナ111を制御してスキャンを実行する。通知WS103-4にはスキャンの終了がイベント登録されており、スキャンの終了が通知送信部104に通知される。
【0137】
ステップS306に進み、通知送信部104はスキャン終了をサーバ装置2の通知受信部203に通知する。なお、ステップS306のスキャン終了通知はレスポンスSOAPメッセージを利用してもよいし、それ以外のプロトコルを利用してもよい。
【0138】
スキャン終了を通知されると、Webサービスクライアント205はステップS307に進み、画像形成装置1のスキャンWS103-1に、スキャン済み画像データの引き取り要求を行う。スキャン済み画像データの引き取り要求を受信すると、スキャンWS103-1は画像データを図22のレスポンスSOAPメッセージでWebサービスクライアント205に送信する。
【0139】
ステップS308では、ステップS302と同様、Webサービスクライアント205から画像形成装置1のブラウザ制御WS103-3に対して画面更新指示の要求が行われる。画面更新指示の要求を受信すると、画像形成装置1のWebブラウザ102はステップS309に進み、サーバ装置2のWebサーバ204に対してHTTPのGETを利用した画面更新指示を行う。Webサーバ204は、画面フロー制御部201に対して画面更新指示を行う。
【0140】
画面フロー制御部201はスキャン中画面データをHTMLで生成し、Webサーバ204に送信する。Webサーバ204は、画像形成装置1のWebブラウザ102にHTMLのスキャン中画面データを送信する。Webブラウザ102はスキャン中画面データに応じたスキャン中画面を操作部109に表示する。
【0141】
また、ステップS310に進み、Webサービスクライアント205は、ステップS307で受信した画像データをWebサービス連携機構部207に送信し、Webサービスクライアント205間で画像データを連携する。
【0142】
次に、サーバ装置2の画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205に印刷開始を指示する。ステップS311に進み、Webサービスクライアント205は画像形成装置1の印刷WS103-2に印刷開始を指示する。ステップS311の印刷開始指示は、画像データを含む図23のリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0143】
印刷開始指示を受信すると、印刷WS103-2は印刷機能部106によりプロッタ110を制御して印刷を実行する。印刷が終了すると、印刷WS103-2は図24のレスポンスSOAPメッセージで印刷終了をWebサービスクライアント205に通知する。
【0144】
ステップS312では、ステップS302と同様、Webサービスクライアント205から画像形成装置1のブラウザ制御WS103-3に対して画面更新指示の要求が行われる。画面更新指示の要求を受信すると、画像形成装置1のWebブラウザ102はステップS313に進み、サーバ装置2のWebサーバ204に対してHTTPのGETを利用した画面更新指示を行う。Webサーバ204は、画面フロー制御部201に対して画面更新指示を行う。
【0145】
画面フロー制御部201はコピー完了画面データをHTMLで生成し、Webサーバ204に送信する。Webサーバ204は、画像形成装置1のWebブラウザ102にHTMLのコピー完了画面データを送信する。Webブラウザ102はコピー完了画面データに応じたコピー完了画面304を操作部109に表示する。
【0146】
図26のWebサービス利用システムでは、図19のステップS104及びステップS106の処理に時間が掛かるので、イベントによりリクエストとレスポンスとを別のSOAPメッセージにすることで、操作部109に表示されている画面を処理状態に応じて変化させる画面更新を実現できる。
【0147】
なお、図26では図19のステップS104に対応する処理を行っているときにスキャン中画面を表示する例を説明したが、ステップS106に対応する処理を行っているときに印刷中画面を表示することも同様に可能である。マルチファンクションプリンタの場合であっても、他のアプリケーションからイベントにより画面更新を実現できる。
【実施例4】
【0148】
図27は、本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第4実施例の説明図である。なお、図27の画像形成装置1及びサーバ装置2は、説明に不用な構成を適宜省略して記載している。
【0149】
ステップS401?S403の処理は、図19のステップS101?S103の処理と同様であり、説明を省略する。サーバ装置2の画面フロー制御部201は、Webサービスクライアント205にスキャン開始を指示する。ステップS404に進み、Webサービスクライアント205は、画像形成装置1のスキャンWS103-1にスキャン開始を指示する。なお、ステップS404のスキャン開始指示は図28のようなリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0150】
スキャン開始指示を受信すると、スキャンWS103-1はスキャン機能部107によりスキャナ111を制御してスキャンを実行する。スキャンが終了すると、スキャンWS103-1は、画像データを例えばローカルメモリに格納する。そして、スキャンWS103-1は、ローカルメモリに格納した画像データの文書IDを図29のようなレスポンスSOAPメッセージでWebサービスクライアント205に送信する。ステップS405に進み、Webサービス連携機構部113は、ローカルメモリに格納された画像データを、スキャンWS103-1と印刷WS103-2との間で連携する。
【0151】
次に、サーバ装置2の画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205に印刷開始を指示する。ステップS406に進み、Webサービスクライアント205は画像形成装置1の印刷WS103-2に印刷開始を指示する。ステップS406の印刷開始指示は、文書IDを含む図30のようなリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0152】
印刷開始指示を受信すると、印刷WS103-2はローカルメモリに格納されている画像データから文書IDに対応する画像データを読み出し、印刷機能部106によりプロッタ110を制御して印刷を実行する。印刷が終了すると、印刷WS103-2は図31のようなレスポンスSOAPメッセージで印刷終了をWebサービスクライアント205に通知する。
【0153】
ステップS407では、ステップS402と同様、Webサービスクライアント205から画像形成装置1のブラウザ制御WS103-3に対して画面更新指示の要求が行われる。画面更新指示の要求を受信すると、画像形成装置1のWebブラウザ102はステップS408に進み、サーバ装置2のWebサーバ204に対してHTTPのGETを利用した画面更新指示を行う。Webサーバ204は、画面フロー制御部201に対して画面更新指示を行う。
【0154】
画面フロー制御部201はコピー完了画面データをHTMLで生成し、Webサーバ204に送信する。Webサーバ204は、画像形成装置1のWebブラウザ102にHTMLのコピー完了画面データを送信する。Webブラウザ102はコピー完了画面データに応じたコピー完了画面304を操作部109に表示する。
【0155】
図27のWebサービス利用システムでは、ステップS404及びステップS406の処理で画像データの替わりに文書IDを送信しているため、ネットワーク3の負荷が軽減され、レスポンスが向上する。
【実施例5】
【0156】
図32は、本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第5実施例の説明図である。なお、図32の画像形成装置1a,1b及びサーバ装置2は、説明に不用な構成を適宜省略して記載している。
【0157】
ステップS501?S503の処理は、図19のステップS101?S103の処理と同様であり、説明を省略する。サーバ装置2の画面フロー制御部201は、Webサービスクライアント205にスキャン開始を指示する。ステップS504に進み、Webサービスクライアント205は、画像形成装置1aのスキャンWS103-1にスキャン開始を指示する。なお、ステップS504のスキャン開始指示は図28のリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0158】
スキャン開始指示の要求を受信すると、スキャンWS103-1はスキャン機能部107によりスキャナ111を制御してスキャンを実行する。スキャンが終了すると、画像形成装置1aのスキャンWS103-1は、スキャンした画像データの文書IDを図29のレスポンスSOAPメッセージでWebサービスクライアント205に送信する。
【0159】
ステップS505に進み、画像形成装置1aのWSクライアント114は、画像データを画像形成装置1bの文書管理WS115に送信する。文書管理WS115は、画像形成装置1bのWebサービスサーバ103bが提供する文書管理機能部(図示せず)を制御する為のWebサービスである。
【0160】
画像形成装置1bの文書管理WS115は、受信した画像データを例えばローカルメモリに格納する。そして、画像形成装置1bのWebサービス連携機構部113は、ローカルメモリに格納された画像データを、文書管理WS115と印刷WS103-2との間で連携する。
【0161】
ステップS505と並行して、サーバ装置2の画面フロー制御部201はWebサービスクライアント205に印刷開始を指示する。ステップS506に進み、Webサービスクライアント205は画像形成装置1bの印刷WS103-2に印刷開始を指示する。ステップS506の印刷開始指示は、文書IDを含む図29のようなリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0162】
印刷開始指示を受信すると、印刷WS103-2はローカルメモリに格納されている画像データから文書IDに対応する画像データを読み出し、印刷機能部106によりプロッタ110を制御して印刷を実行する。なお、印刷WS103-2はステップS505の処理を待って、事前条件がそろってから処理されるものとする。即ち、画像形成装置1bのWebサービス連携機構部113はステップS505とステップS506との待ち合わせ処理を行う。印刷が終了すると、印刷WS103-2は図31のレスポンスSOAPメッセージで印刷終了をWebサービスクライアント205に通知する。ステップS507,S508では、ステップS502,S503と同様な処理によりコピー完了画面304を操作部109に表示する。
【0163】
図32のWebサービス利用システムでは、ステップS504及びステップS506の処理で画像データの替わりに文書IDを送信しているため、ネットワーク3の負荷が軽減され、レスポンスが向上する。
【実施例6】
【0164】
図33は、本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第6実施例の説明図である。なお、図33の画像形成装置1及びサーバ装置2a,2bは、説明に不用な構成を適宜省略して記載している。
【0165】
ステップS601?S604の処理は、図19のステップS101?S104の処理と同様であり、説明を省略する。Webサービスクライアント205aは、ステップS604で受信した画像データをサーバ装置2bの加工印刷WS208bに送信する。印刷加工WS208bは、Webサービスサーバ(図示せず)が提供する加工印刷機能部を制御する為のWebサービスである。また、サーバ装置2a,2bは、Webサービス連携機構部207a,207bにより画像データ及び処理の連携を図っている。
【0166】
サーバ装置2bの画面フロー制御部201bは、Webサービスクライアント205bに画像加工を指示する。Webサービスクライアント205bは、ステップS606に進み、ネットワーク3上の画像加工WS7を利用して画像データの加工を行う。
【0167】
次に、サーバ装置2bの画面フロー制御部201bはWebサービスクライアント205bに印刷開始を指示する。ステップS607に進み、Webサービスクライアント205は画像形成装置1の印刷WS103-2に印刷開始を指示する。ステップS607の印刷開始指示は、画像データを含む図23のようなリクエストSOAPメッセージが利用される。
【0168】
印刷開始指示を受信すると、印刷WS103-2は印刷機能部106によりプロッタ110を制御して印刷を実行する。印刷が終了すると、印刷WS103-2は、図24のレスポンスSOAPメッセージで印刷終了をWebサービスクライアント205bに通知する。ステップS608,S609の処理は、図19のステップS107,S108の処理と同様であり、説明を省略する。
【0169】
図33のWebサービス利用システムの処理では、既存のアプリケーションを流用して新規のアプリケーションを構築できる。例えば印刷時にバーコードを付加する場合、ネットワーク上の好きなアプリケーションを選択して利用することができる。
【0170】
上述した実施例1?6のWebサービス利用システムでは、Webサービス間で互いに連携を取ることで、リクエスト処理待ち時間を短縮できる。本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0171】
【図1】本発明のWebサービス利用システムの一例の概念図である。
【図2】本発明のWebサービス利用システムの他の一例の概念図である。
【図3】本発明の画像形成装置の一実施例の構成図である。
【図4】本発明の画像形成装置の一実施例のハードウェア構成図である。
【図5】本発明のWebサービス利用システムの一実施例のシステム構成図である。
【図6】Webサービス利用システムが行うコピー処理の一例のシーケンス図である。
【図7】画像形成装置の操作部に表示される画面の一例の遷移図である。
【図8】本発明のWebサービス利用システムの他の実施例のシステム構成図である。
【図9】Webブラウザの一実施例の構成図である。
【図10】Webサービス利用システムが初期画面を表示するまでの処理の一例のシーケンス図である。
【図11】本発明のWebサービス利用システムの他の実施例のシステム構成図である。
【図12】Webサービス利用システムが行うコピー処理の一例のシーケンス図である。
【図13】本発明のWebサービス利用システムの他の実施例のシステム構成図である。
【図14】本発明のWebサービス利用システムの他の実施例のシステム構成図である。
【図15】本発明のWebサービス利用システムの一実施例のシステム構成図である。
【図16】本発明のWebサービス利用システムの他の実施例のシステム構成図である。
【図17】本発明のWebサービス利用システムの一実施例のシステム構成図である。
【図18】サーバ装置の代わりに他の画像形成装置を利用するWebサービス利用システムの一実施例のシステム構成図である。
【図19】本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第1実施例の説明図である。
【図20】リクエストSOAPメッセージの一例の構成図である。
【図21】リクエストSOAPメッセージの一例の構成図である。
【図22】レスポンスSOAPメッセージの一例の構成図である。
【図23】リクエストSOAPメッセージの一例の構成図である。
【図24】レスポンスSOAPメッセージの一例の構成図である。
【図25】本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第2実施例の説明図である。
【図26】本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第3実施例の説明図である。
【図27】本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第4実施例の説明図である。
【図28】リクエストSOAPメッセージの一例の構成図である。
【図29】レスポンスSOAPメッセージの一例の構成図である。
【図30】リクエストSOAPメッセージの一例の構成図である。
【図31】レスポンスSOAPメッセージの一例の構成図である。
【図32】本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第5実施例の説明図である。
【図33】本発明のWebサービス利用システムの処理を表した第6実施例の説明図である。
【符号の説明】
【0172】
1,1a,1b,1c 画像形成装置
2 サーバ装置
3 ネットワーク
4 U/I
6 画像フォーマット変換WS
7 SDカード
8 端末装置
101,210,520 ネットワークI/F
102,521 Webブラウザ
103 Webサービスサーバ
104 通知送信部
105 ブラウザ制御機能部
106 印刷機能部
107 スキャン機能部
108 通知機能部
109 操作部
110 プロッタ
111 スキャナ
112 メモリ
116,200 アプリケーション
201,501 画面フロー制御部
202,502 画面構築部
203 通知受信部
204,500 Webサーバ
205 Webサービスクライアント
510 排他制御部
511 クライアント認証部
512 サーバ認証部
522 ローカルアドレス帳
601 イベントプロセス部
602 JavaScript実行部
603 JavaScriptローカルCGI
604 JavaScriptパーサ
605 HTMLパーサ
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スキャナ及びプロッタのうち少なくとも1つのハードウェア資源を有し、該ハードウェア資源を用いて画像形成する画像形成機能をWebサービスとして提供する画像形成装置と、前記画像形成装置の提供するWebサービスを利用して前記画像形成装置の画像形成機能を制御する外部処理装置とが、ネットワーク経由で接続されるWebサービス利用システムであって、
前記外部処理装置のWebサーバが、前記画像形成装置のWebブラウザからの画面更新指示に応じて、前記画像形成機能のユーザインタフェース(UI)の画面データを前記画像形成装置のWebブラウザに送信し、
前記画像形成装置のWebブラウザが、前記外部処理装置のWebサーバから受信した前記画像形成機能のユーザインタフェースの画面データを利用して、前記画像形成機能のユーザインタフェースを前記画像形成装置の操作部に表示し、
前記画像形成装置の操作部に表示した前記画像形成機能のユーザインタフェースから前記画像形成機能に対するユーザからの要求を受けると、前記画像形成装置のWebブラウザが前記ユーザからの要求を前記外部処理装置のWebサーバに送信し、
前記外部処理装置のWebサービスクライアントが、前記画像形成装置のWebブラウザからの要求に基づいて、前記画像形成装置のWebサービスサーバに前記画像形成機能の実行を指示し、
前記画像形成装置のWebサービスサーバが、前記外部処理装置のWebサービスクライアントからの前記画像形成機能の実行の指示に基づいて、前記画像形成機能を実行することを特徴とするWebサービス利用システム。
【請求項2】
前記外部処理装置のWebサービスクライアントが、前記画像形成装置のWebサービスサーバに画面更新指示の要求を行い、
前記画像形成装置のWebサービスサーバが、前記外部処理装置のWebサービスクライアントからの前記画面更新指示の要求に基づいて、前記画像形成装置のWebブラウザに画面更新指示の要求を行い、
前記画像形成装置のWebブラウザが、前記画像形成装置のWebサービスサーバからの前記画面更新指示の要求に基づいて、前記外部処理装置のWebサーバに画面更新指示を行うことを特徴とする請求項1記載のWebサービス利用システム。
【請求項3】
前記外部処理装置の画面フロー制御部が、前記画面更新指示に基づいて、前記画像形成機能のユーザインタフェースの画面データを生成し、前記外部処理装置のWebサーバに送信することを特徴とする請求項1又は2記載のWebサービス利用システム。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2018-01-25 
結審通知日 2018-01-29 
審決日 2018-02-13 
出願番号 特願2005-362344(P2005-362344)
審決分類 P 1 41・ 853- Y (H04N)
最終処分 成立  
前審関与審査官 松永 隆志  
特許庁審判長 清水 正一
特許庁審判官 篠原 功一
鳥居 稔
登録日 2009-11-06 
登録番号 特許第4403138号(P4403138)
発明の名称 Webサービス利用システム  
復代理人 加藤 隆夫  
代理人 伊東 忠重  
代理人 伊東 忠重  
復代理人 加藤 隆夫  
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