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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  H04N
審判 全部申し立て 特120条の4、2項訂正請求(平成8年1月1日以降)  H04N
管理番号 1339162
異議申立番号 異議2017-700771  
総通号数 221 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2018-05-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-08-08 
確定日 2018-02-23 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6075364号発明「印刷装置及び印刷出力方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6075364号の明細書及び特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-7〕、8について訂正することを認める。 特許第6075364号の請求項1ないし8に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6075364号の請求項1?8に係る特許についての出願は、平成19年1月9日に出願された特願2007-1731号の一部を数次の分割を経て平成26年12月8日に新たな特許出願としたものであって、平成29年1月20日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許について、特許異議申立人キヤノン株式会社により特許異議の申立てがされ、平成29年10月2日付けで取消理由が通知され、平成29年12月4日に意見書の提出及び訂正の請求があり、その訂正の請求に対して特許異議申立人キヤノン株式会社から平成30年1月12日付けで意見書が提出されたものである。

第2 訂正の適否についての判断
1 訂正の内容
本件訂正請求による訂正の内容は以下の(1)、(2)のとおりである。なお、以下の訂正事項の番号は、本件訂正請求における訂正事項の番号とした。

(1)請求項1?7に係る訂正
ア 訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に「印刷設定画面を表示させるためのボタン」と記載されているのを、「印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタン」に訂正する。(請求項1の記載を直接的又は間接的に引用する請求項2-7も同様に訂正する)。

イ 訂正事項2
特許請求の範囲の請求項1に「前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面」と記載されているのを、「前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面」に訂正する。(請求項1の記載を直接的又は間接的に引用する請求項2-7も同様に訂正する)。

ウ 訂正事項5
明細書の段落【0005】の「印刷設定画面を表示させるためのボタン」と記載されているのを、「印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタン」に訂正する。

エ 訂正事項6
明細書の段落【0005】の「前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面」と記載されているのを、「前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面」に訂正する。

(2)請求項8に係る発明
ア 訂正事項3
特許請求の範囲の請求項8に「印刷設定画面を表示させるためのボタン」と記載されているのを、「印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの、一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタン」に訂正する。

イ 訂正事項4
特許請求の範囲の請求項8に「前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面」と記載されているのを、「前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面」に訂正する。

2 訂正の目的の適否、一群の請求項、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
(1)請求項1?7に係る訂正
ア 訂正事項1
明細書の発明の詳細な説明の段落【0076】、【0080】には、
「【0076】
図13は、タッチパネル600上に表示されるサムネイル画像の一覧の例を示した図である。図13に示すように、表示処理部504は、サムネイル画像データ毎に、ファイル名及び当該画像データの作成日を表示する。これらのデータはフォルダデータ取得部513が外部装置から取得したものとする。そして、使用者がサムネイル画像を選択すると、表示処理部504は、チェックしたことを示すチェックマーク(例えばチェックマーク1301)を表示する。そして、選択部505が、使用者が選択したサムネイル画像の生成元の画像データを、印刷対象として選択する。」
「【0080】
図9に戻り、使用者が、図13又は図14で示した画面から、所望のサムネイルを選択して「OK」ボタンを選択すると、表示処理部504は、タッチパネル600上に図15に示すようなメイン画面を表示する(ステップS8)。このメイン画面には、表示態様(例えばキーの色など)が変化した「電子文書」キー99’が表示され、電子データを取得済みであることを使用者に認識させることができる。続いて、使用者は、上記取得した電子データを印刷処理する場合には、図7や図8に示すメイン画面と同様に、出力用紙の選択や、印刷カラーの選択等を行い、通常の印刷設定と同じ設定を行う。これにより、印刷部506が、使用者が選択したサムネイル画像に係る画像データである本画像データを印刷出力することができる。」
と記載があり、この記載によると、使用者がサムネイル画像の一覧から、所望のサムネイルを選択して「OK」ボタンを選択すると、通常の印刷設定と同じ設定を行うメイン画面(印刷設定画面)が表示されるから、明細書には、「印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタン」が記載されていると認められる。
異議申立人は、意見書において、「一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための」「ボタン」に対応するのはサムネイル画像であり、「OK」ボタンではないと主張している。しかしながら、上記のとおり、明細書記載の「OK」ボタンは、選択されたサムネル画像を決定するためのボタンであるから、異議申立人の主張は採用できない。
訂正事項1の訂正は、明細書に記載された事項の範囲内において「印刷設定画面を表示させるためのボタン」を限定したものといえるから、特許請求の範囲の限定を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

イ 訂正事項2
明細書の発明の詳細な説明の段落【0049】には、「読取原稿及び出力用紙がそれぞれ片面印刷か両面印刷かの選択を受け付ける両面受付領域88」と記載され、図7には、領域「88」が示されている。さらに、段落【0080】には、「図9に戻り、使用者が、図13又は図14で示した画面から、所望のサムネイルを選択して「OK」ボタンを選択すると、表示処理部504は、タッチパネル600上に図15に示すようなメイン画面を表示する(ステップS8)。このメイン画面には、表示態様(例えばキーの色など)が変化した「電子文書」キー99’が表示され、電子データを取得済みであることを使用者に認識させることができる。続いて、使用者は、上記取得した電子データを印刷処理する場合には、図7や図8に示すメイン画面と同様に、出力用紙の選択や、印刷カラーの選択等を行い、通常の印刷設定と同じ設定を行う。これにより、印刷部506が、使用者が選択したサムネイル画像に係る画像データである本画像データを印刷出力することができる。」と記載されている。
そうすると、明細書には、「前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面」が記載されていると認められる。
異議申立人は、意見書において、「外部装置の」「フォルダに格納されているファイルの一覧の中から」「印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける」「一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷化の設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面」の根拠となる記載はないと主張しているが、上記のとおりであり、異議申立人の主張は採用できない。
訂正事項2の訂正は、明細書に記載された事項の範囲内において「前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面」を限定したものといえるから、特許請求の範囲の限定を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

ウ 訂正事項5、6
訂正事項5、6は、訂正事項1、2の訂正により特許請求の範囲の限定がされたされたことに伴い、明細書の記載を特許請求の範囲の記載と整合を図るための訂正であって、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
また、新規事項の追加に該当せず、さらに、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

エ 一群の請求項
上記訂正事項1、2、5、6は、一群の請求項に対して請求されたものである。

(2)請求項8に係る訂正
請求項8は、請求項1に係る発明のカテゴリーが異なる発明であり、訂正事項3、4は、上記訂正事項1、2と同じである。
したがって、訂正事項3、4は、上記訂正事項1、2と同じ理由で、特許請求の範囲の限定を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(3)小括
以上のとおりであるから、本件訂正請求による訂正は特許法第120条の5第2項第1号又は第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項、及び、同条第9項において準用する同法第126条第4項から第6項までの規定に適合するので、訂正後の請求項1?8について訂正を認める。

第3 特許異議の申立てについて
1 本件発明
本件訂正請求により訂正された訂正請求項1?8(以下「本件発明1」?「本件発明8」という。)は、その特許請求の範囲の請求項1?8に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。
ただし、(1A)?(8E)は当審で付与した。以下各構成要件を「構成要件1A」等という。

(本件発明1)
(1A)ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置であって、
(1B)前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
(1C)前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
(1D)前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
(1E)を有することを特徴とする印刷装置。

(本件発明2)
(2A)前記フォルダの選択を受け付ける選択受付画面を前記タッチパネル上に表示させる第3の表示手段をさらに有し、
(2B)前記選択受付画面で前記フォルダの選択を受け付けると、前記第1の表示手段が前記一覧画面を前記タッチパネル上に表示させること
(2C)を特徴とする請求項1に記載の印刷装置。

(本件発明3)
(3A)前記一覧画面は、前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイル名の一覧を表示する画面であり、該ファイル名の一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける画面であること
(3B)を特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。

(本件発明4)
(4A)前記一覧画面には、それぞれのファイルの作成日時が含まれていること
(4B)を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷装置。

(本件発明5)
(5A)前記ネットワークは、インターネットであること
(5B)を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷装置。

(本件発明6)
(6A)前記外部装置の前記フォルダは、少なくともJPEG形式のファイルを含むこと
(6B)を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷装置。

(本件発明7)
(7A)前記外部装置の前記フォルダは、少なくともプレゼンテーションファイル形式のファイルを含むこと
(7B)を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の印刷装置。

(本件発明8)
(8A)ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置における、ファイルの印刷出力方法であって、
(8B)前記印刷装置が、前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示ステップと、
(8C)前記印刷装置が、前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示ステップと、
(8D)前記印刷装置が、前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷ステップと、
(8E)を有する印刷出力方法。

2 取消理由の概要
訂正前の請求項1?8に係る特許に対して平成29年10月2日付けで特許権者に通知した取消理由の要旨は、次のとおりである。

(1)請求項1?5、8に係る特許は、甲第1号証に記載された発明である、又は甲第1号証に記載された発明に基づき、容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、又は同条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、請求項1?5、8に係る特許は、取り消されるべきものである。
請求項6?7に係る特許は、甲第1号証に記載された発明及び甲第2号証に記載された発明、又は甲第3号証に記載された発明に基づき、容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、請求項6?7に係る特許は、取り消されるべきものである。

(2)請求項1?8に係る特許は、甲第2号証に記載された発明及び甲第3号証に記載された発明に基づき、容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、請求項1?8に係る特許は、取り消されるべきものである。

3 甲号証の記載及び甲号証に記載された発明
(1)甲第1号証
甲第1号証(特開2001-352419号公報。以下「甲1」という。)には、「画像形成システム」(発明の名称)に関し、図面と共に次に掲げる事項が記載されている(下線は当審が付与した。)。

「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にネットワーク通信機能及び電子ソート機能を備えたデジタル複写機等の画像形成装置を有する画像形成システムに関するものである。」

「【0035】また、パーソナルボックスプリントにおいて、例えばTCP/IPプロトコルで他のデジタル複写機のネットワークインターフェイス部7と通信し、他のデジタル複写機のコア部10を通じ、他のデジタル複写機のリーダ部1の画像処理部211内における図5の画像記憶部255のハードディスク257内のパーソナルボックスにある原稿を読み出し、他の複写機のコア部10、ネットワークインターフェイス部7を介して、原稿画像をTCP/IPプロトコルで受け取る。
【0036】上記他のデジタル複写機から受け取った原稿画像は、ネットワークインターフェイス部7から受け取り、コア部10、リーダ部1を経由してプリンタ部2に転送し、プリントアウトする。」

「【0047】図6は操作部500の液晶表示パネルの基本画面を示す説明図である。
【0048】この画面はタッチパネルとなっており、それぞれ表示される機能の枠内を触れることにより、その機能が実行される。」

「【0081】701はアプリケーションソフト上の印刷ウインドウであり、アプリケーションのメニューで印刷を指定したときに表示されるウインドウである。702は現在設定されているプリンタ名、例えば本実施例の場合はネットワーク接続されるデジタル複写機名である。703は印刷範囲の設定欄であり、文書全ページを印刷あるいはパーソナルボックスに入れるか、文書の何ページから何ページまでを印刷あるいはパーソナルボックスに入れるかを設定する。全ページ指定かページ範囲指定かは、該当する方の□マークにマウスをクリックしてチェックマークを入れて選択する。
【0082】705は部数の設定欄であり、何部印刷するか、あるいはパーソナルボックスに入れる文書を後で印刷する場合に何部印刷するかを設定する。710はパーソナルボックス指定欄であり、□マークにマウスをクリックしてチェックマークを入れた場合、文書データを印刷するのでなく、後述するパーソナルボックスウインドウで設定した内容で文書データをパーソナルボックスに入れる。この□マークにマウスをクリックしてチェックマークを入れた場合は、通常印刷を行う。
【0083】706はパーソナルボックスの設定ボタンであり、後述するパーソナルボックス番号の指定等を行う。709は詳細ボタンであり、例えば印刷する解像度等を設定する。707はOKボタンであり、設定が完了し、印刷を開始するかあるいは指定したパーソナルボックス番号へ文書の転送を開始する。708はキャンセルボタンであり、印刷あるいはパーソナルボックスの設定を無効にし、印刷ウインドウ701を閉じる場合に押す。
【0084】図11はPC/WS11においてアプリケーションソフト上で文書データを印刷、あるいはパーソナルボックスを指定しようとするときの印刷ウインドウ701において、パーソナルボックスの設定ボタン706を押したときに開くパーソナルボックスウインドウの様子を示す図である。
【0085】720は上述のパーソナルボックスのウインドウであり、アプリケーションソフトの文書データをデジタル複写機の電子ソータのハードディスク上にあるパーソナルボックスのどの番号に格納するか、またユーザが後でデジタル複写機の前でその文書データを印刷する場合にどのように印刷するのかのコピーモードの設定を行う。
【0086】721は格納ボックス番号の指定欄であり、例えば図10の例で田中という名前のユーザが自分のボックスにアプリケーションの文書データを格納したい場合、自分のボックス番号である1を指定する。また、田中という名前のユーザが加藤という名前のユーザにアプリケーションの文書データを渡したい場合、加藤という名前のユーザのボックス番号である9を指定する。この場合は、通常の電子メールと同様、パスワードの入力は必要としない。
【0087】723は片面印刷設定欄であり、□マークをマウスでクリックしてチェックマークを入れたとき、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に片面印刷するように設定する。724は両面印刷設定欄であり、□マークをマウスでクリックしてチェックマークを入れたとき、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に両面印刷するように設定する。
【0088】725はノンソート設定欄であり、□マークをマウスでクリックしてチェックマークを入れたとき、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合にノンソート印刷するように設定する。726はソート設定欄であり、□マークをマウスでクリックしてチェックマークを入れたとき、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に電子ソート印刷するように設定する。727はソート設定欄であり、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に、グループ印刷するように設定する。
【0089】728は用紙設定欄であり、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に、使用する用紙のサイズを設定する。例えば、右の▽マークをマウスでクリックすれば、A4,A5,B4等の紙サイズの選択肢が表示されて選べるようになっている。729は給紙段設定欄であり、パーソナルボックスに格納した文書データのジョブを後で印刷する場合に、使用するカセット段を設定する。例えば、右の▽マークをマウスでクリックすれば、上段、下段などの選択肢が表示されて選べるようになっている。図示のように「オート」の場合は、指定された用紙サイズのコピー紙が格納されているカセット段が自動的に給紙される。
【0090】732は詳細設定ボタンであり、例えば2in1,4in1などの縮小レイアウトを行う場合、このボタン732を押す。530はOKボタンであり、パーソナルボックスに関する設定が終了し、設定内容を有効にする場合に押す。押した後は、図10のウインドウ701に戻り、OKボタン707を押すことで、アプリケーションの文書をデジタル複写機の指定番号のパーソナルボックスに転送開始する。731はキャンセルボタンであり、パーソナルボックスに関する設定を無効にし、上記のウインドウ701に戻る場合に押す。」

「【0107】また、表示欄824では、3月11日の21:14に、「B会議資料」という文書を、ホスト装置からこのボックスに入れたことを示している。この欄で、一番右の「プリント可」とは、この文書をパーソナルボックスに入れてからまだプリントを行っておらず、プリントが可能であることを示す。そして、このラインをタッチすることにより、図示のように、このジョブのライン表示が反転する。
【0108】816は詳細情報キーであり、上記反転させたラインのジョブの詳細を表示するものである。このキー816を押すと、ホスト装置のアプリケーションの印刷ウインドウで設定した情報、例えば「A4用紙で片面で3部コピーする」などのジョブ情報が詳細に表示される。この表示画面830で、ユーザの都合により、例えば部数を3部から5部に変更するなど、ジョブ情報の変更も可能となる。また、ページを範囲指定し、例えばP.1?P.6を等倍コピー、P.7?P.10を4in1コピーというように、ページ毎にジョブの変更が可能となっている。
【0109】817はプリントキーであり、反転したラインのジョブのラスターイメージで保存されている印刷データをホスト装置からパーソナルボックスに転送するときに、図10,図11で指定した印刷ジョブ設定内容(詳細情報キー816で表示される)に応じてプリントを開始する。818は消去キーであり、反転したラインのジョブを消去するときに押す。819,820は上,下スクロールキーであり、一画面では表示しきれない多数のジョブを表示する場合に、画面をスクロールする。822はファックス状況キーであり、これを押すことで、ファックス送受信の状態を確認することができる。821は閉じるキーであり、図12のパーソナルボックスのメイン画面801に戻る場合に押す。
【0110】図15は図12のメイン画面801で他の機器キー805を押した後、他の機器のパーソナルボックスの内容を覗き、そこから原稿画像データをプリントするための設定画面を示す図であり、ユーザがホスト装置からPDLデータを総務課GPのパーソナルボックスに投入したが、総務課GPが他人により使用中で操作部500からプリントできず、営業1課GPからネットワーク経由で総務課GPのパーソナルボックスを覗き、営業1課GPのプリンタにプリントしようとするときの営業1課GPの操作部を示している。」

「【0120】また、ボックスを選んだ後は、図13,図14,図15で説明した操作フローとなり、ホスト装置から総務課GPのパーソナルボックスに対して投入したPDL展開データを営業1課GPの操作部500からプリントキー817を押したタイミングで引き出し、営業1課GPのプリンタでプリントすることができる。」

「【0128】図16において、総務課GPのボックスを選択した後は、S102と同じステップをたどる。但し、S103でのボックス選択画面は図16の画面であり、営業1課GPの操作部500から総務課GPのパーソナルボックスの内容をネットワーク経由で覗いている様子となる。また、S108においてプリントする場合は、総務課GPのパーソナルボックスの画像データが格納されているハードディスク257より画像データを読み出し、制御部252,インターフェイス部213,インターフェイス部322,データ処理部321,インターフェイス部320,ネットワークインターフェイス部7経由し、ネットワークを通じて営業1課GPのネットワークインターフェイス部7,インターフェイス部320,データ処理部321,インターフェイス部322,インターフェイス部213,画像処理部211,プリンタ部2という経路で、S114で自動変更された変更内容に従って、営業1課GPのプリンタでプリントする。」

「【図10】


「【図11】


「【図14】



甲1の段落【0035】、【0036】によると、甲1記載の画像形成装置は、原稿画像(画像データ)を格納するパーソナルボックスを備える他のデジタル複写機13(外部装置)とネットワークを介して通信可能である。
甲1の段落【0047】、【0048】によると、甲1記載の画像形成装置の操作部500はタッチパネルを備える。
甲1の図14によると、甲1記載の画像形成装置の操作部500で選択されたパーソナルボックスの内容を表示する表示画面830には、パーソナルボックスに格納された文書(画像データ)の一覧(表示欄823、824)が配置される。
甲1の段落【0120】、【0128】によると、甲1記載の画像形成装置における自装置内のパーソナルボックスの操作と、他装置内のパーソナルボックスの操作とは、パーソナルボックスに格納された文書の違いを除き共通である。
甲1の図14によると、甲1記載の画像形成装置の操作部500の表示画面830には、詳細情報キー816が配置されている。
甲1の段落【0108】によると、甲1記載の画像形成装置の操作部500の表示欄823、824で、文書を選択し、詳細情報キー816を選択することで、表示画面830には、文書の詳細情報が画面に表示され、詳細情報には、図10、図11で指定されている印刷ジョブ設定内容が含まれる。
甲1の段落【0081】?【0090】によると、図10、図11では、甲1記載の画像形成装置の印刷ジョブの設定内容は、印刷範囲、部数、通常印刷/ボックス、ボックス番号、片面/両面印刷、ソート/ノンソート、用紙サイズ、給紙段、縮小レイアウトに関する設定である。
甲1の段落【0108】によると、甲1記載の画像形成装置の操作部500の表示欄823、824で、文書を選択し、詳細情報キー816を選択することで,ジョブ情報の変更を行うことができる。
甲1の段落【0109】によると、甲1記載の画像形成装置は、表示画面830のプリントキー817を選択することで、文書の印刷を開始できる。

以上によると、甲1には、次の発明(以下「甲1発明1」という。)が記載されていると認められる。

(甲1発明1)
(1-1a)画像データを格納可能なパーソナルボックスを有する外部装置(13)とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部(500)を有する印刷装置であって、
(1-1b)前記外部装置(13)の前記パーソナルボックスに格納されている画像データの一覧(823、824)の中から前記印刷装置で印刷させる画像データの選択を受け付ける一覧画面(830)であって、
印刷設定の変更が可能なジョブ詳細情報の画面を表示させるための詳細情報キー(816)を含む前記一覧画面(830)を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
(1-1c)前記一覧画面(830)上に表示されている原稿データの一覧の中から印刷させる画像データの選択を受け付けた後、前記一覧画面(830)に含まれる前記ボタン(816)が選択されたことに応じて、前記印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
(1-1d)前記タッチパネル上に表示されたジョブ詳細情報の画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部(500)上でのプリントキー(817)の選択に応じて、前記外部装置(13)の有する前記パーソナルボックスに格納された画像データのうちの選択された画像データを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
(1-1e)を有することを特徴とする印刷装置。

((1-1a)?(1-1e)は、甲1発明1の構成を識別するために付与した。以下各構成を「構成1a」等という。)

(2)甲第2号証
甲第2号証(特開2004-222202号公報。以下「甲2」という。)には、「画像形成装置及び画像形成方法」(発明の名称)に関し、図面と共に次に掲げる事項が記載されている(下線は当審が付与した。)。

「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク機能を備えた画像形成装置に関し、特に、ネットワーク上の機器をディスプレイ表示する画像形成装置及び画像形成方法に関する。」

「【0048】初めに、図10のフローチャートにおいて、電源が投入された複合型画像形成装置であるデジタルカラー複写機は、コントロールパネル40のパネルCPU41の働きとして、液晶表示部42に図示しない初期画面を表示する(S31)。次に、この初期画面からファイリング(ネットワーク)の領域がユーザによるタッチパネル操作等により選択されれば(S32)、図1の遷移画面におけるステップS11のファイリング(ネットワーク)画面を表示するべく、例えば、インタフェース部122,123を用いて、ネットワーク上の各機器124-1?124-nの識別情報が収集される(S33)。次に、メインCPU31及びコントロールパネル40のパネルCPU41の働きとして、収集した複数の識別情報に基づき、階層的なネットワークを示す画像情報を生成して、液晶表示部42にこれを表示する(S34)。
【0049】この操作画面は、図1の操作画面S11が示すものであり、更に、図3のファイリング初期画面S21の一例が示すものである。ファイリング初期画面S21において、ネットワーク上の機器であるMFP_001と、共用ノートPCと、個人用のノートPCとが、ツリー状の構造として示されており、更に、それに続くネットワーク上の機器が、操作により参照可能な情報として用意されている。更に、この画面では、MFP_001が有するフォルダとして、『Aフォルダ』と、『Bフォルダ』、『VCIフォルダ』が示されている。更に、画面の中央から右半分には、『Bフォルダ』が有しているファイルの一部が画面表示されており、ここでは、『提案企画書.doc』、『提案プレゼンテーション.xls』、『製品イメージ.tif』、『MFPカタログ.pdf』、『第1回規格会議議事録.doc』、『規格会議議事録資料.ppt』、『ラフレンダリング.bmp』、『MFPについて.txt』、『操作画面説明.ppt』が示されており、更に、フォルダ内のファイルを操作により表示させることができる。」

「【0052】すなわち、印刷の場合、ネットワーク上の一つの機器の一つのフォルダがユーザによるタッチパネル操作等により選択され、更に、一つのファイルが操作画面S12のように選択されると、次に、印刷のための様々なパラメータ、例えば、両面片面印刷、用紙サイズ、拡大縮小倍率、オートカラー・フルカラー・ブラック等の印字モード、4in1等の応用モード等のパラメータが設定画面S13のようにユーザによるタッチパネル操作等により又はデフォルトとして設定される。この際に設定画面S12では、印刷結果がメインCPU31及び又はパネルCPU41の働きにより予測されて画面表示される。このとき、図4が示す設定画面S22のように、印刷のためのパラメータをユーザによるタッチパネル操作等により変更すると、再び、この設定変更に応じた印刷結果がメインCPU31及び又はパネルCPU41の働きにより予測されて画面表示がなされる。
【0053】図4においては、ユーザによりコントロールパネル上で選択されたネットワーク上の機器と通信を確立し(S36)、この機器に格納されている特定のファイル内の画像情報を取り込む(S37)。この時、図4に示すように、片面→片面として、4in1、ソート、ノンステープル、A4原稿をA4用紙に、50%の縮小率で印刷するべくパラメータが設定されている場合、4in1で印刷した場合の印刷結果がメインCPU31及び又はパネルCPU41の働きにより予測されて設定画面S22として表示される。
【0054】すなわち、印刷結果は4in1として印刷する前に表示されるため、ユーザは印刷する以前に自分の設定したパラメータによる印刷結果を知ることにより、更に、パラメータ、例えば、印字モードをオートカラーからフルカラーに変更したり、縮小率を微調整する等の操作が可能である。そして、パラメータを変更する度に、変更後のパラメータに応じる印刷結果がメインCPU31及び又はパネルCPU41の働きにより予測されて設定画面S22として表示される。
【0055】ここで、図4の操作画面S22上に示される“Nin1”とは、一枚の用紙(記録媒体)上に、例えば、4枚分の原稿画像を縮小して合成し印刷する印刷モードの一つをいう。これは、4in1に限らず、2in1、8in1等の設定が可能であり、更に、両面印刷を併せることにより、印刷用紙を非常に少なくすることが可能となる印刷モードである。
【0056】その後、スタートボタンを押下することにより、取り込んだ画像情報を与えられた条件でプリンタ部2の働きにより用紙上に印刷し出力する(S38)。
【0057】これにより、ユーザは、ネットワーク上のどこに格納されている画像情報に対しても、操作パネル上でネットワークのツリー構造を表示しながら、ネットワーク構造を容易に理解し、更に、直感的な操作によりネットワーク上の特定の機器及び特定のファイルを指定することができる。このように容易に操作したファイルの画像情報について、例えば、4in1等の所望の印刷仕様により、事前に印刷結果を確認した上で印刷することが可能となる。従って、ネットワーク上に存在する画像情報を自由に選択し、又、所望の印刷仕様により、印刷することができる。」

「【図3】


「【図4】


「【図6】



甲2の段落【0049】によると、甲2記載の画像形成装置は、ファイルを格納するフォルダを備えるネットワーク上の機器(124-1?124-n)とネットワークを介して通信可能である。
甲2の段落【0048】?【0050】及び図3によると、甲2記載の画像形成装置のコントロールパネル40は、タッチパネル操作でき、画像形成装置の液晶表示部42の操作画面には、ネットワーク上の機器内のフォルダと、フォルダ内に格納されたファイルの一部を一覧で表示する。図3の画面は、一覧画面といえる。
甲2の段落【0052】及び図4によると、甲2記載の画像形成装置は、ユーザによるタッチパネル操作等により、一覧画面から印刷するファイルを選択することができ、また、選択したファイルの印刷設定を設定画面で設定でき、印刷設定の項目は両面印刷を含む。
甲2の段落【0056】によると、甲2記載の画像形成装置は、ユーザによるスタートボタン319の押下げにより印刷が開始される。

以上によると、甲2には、次の発明(以下「甲2発明1」という。)が記載されていると認められる。

(甲2発明1)
(2-1a)ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置(124-1?124-n)とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含むコントロールパネル(40)を有する印刷装置であって、
(2-1b)前記外部装置(124-1 ?124-n)の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、
前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
(2-1c)前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
(2-1d)前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのスタートボタンの押下に応じて、前記外部装置(124-1?124-n)の有する前記ファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
(2-1e)を有することを特徴とする印刷装置。

((2-1a)?(2-1e)は、甲2発明1の構成を区別するために付与した。)

(3)甲第3号証
甲第3号証(特開2005-161728号公報。以下「甲3」という。)には、「画像形成装置、情報端末装置、画像形成方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体」(発明の名称)に関し、図面と共に次に掲げる事項が記載されている(下線は当審が付与した。)。

「【0001】
本発明は、画像形成装置、情報端末装置、画像形成方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に、外部デバイスに格納されているファイルをダイレクトプリントするために用いて好適なものである。」

「【0012】
以上のような機能を有するプリンタ101は、プリンタ101の処理動作を統括制御するCPUと、制御プログラムなどを格納するROMと、前記制御プログラムをCPUが実行する際のワークメモリなどとして機能するRAMと、外部デバイス102?104などと通信を行うための通信インターフェースと、本体操作パネル(例えば液晶ディスプレイ装置)や操作ボタンなどを含むユーザインターフェースと、外部デバイス102?104に格納されているファイルの内容を用紙に可視化させるためのプリント機構とを備えて構成されている。
【0013】
102?104は、このプリンタ101に接続してダイレクトプリントを行う外部デバイスである。具体的に、102はデジタルカメラ、103はストレージメディア、104はPDAである。また、外部デバイス102?104は、プリンタ101と接続媒体105を使用して接続する。この接続媒体としては、例えば、USBや、IEEE1394ケーブルなどを用いればよい。」

「【0035】
次に、ステップS705において、プリンタ101は、ストレージデバイス103に保存されているファイルのリストを取得する。
次に、ステップS706において、ユーザがダイレクトプリントを行うファイルを選択するために、プリンタ101は、本体操作パネルに、ステップS705で取得したファイルのリストを表示する。
図10は、ステップS706でプリンタ101の本体操作パネルに表示される画面の一例を示した図である。図10において、1001は印刷ファイル選択画面である。1002は、ファイルをすべて選択するためのチェックボックスである。1003?1007は、ステップS705のステップで取得したファイルを選択するためのファイルリストチェックボックスである。1008および1009は、ファイルを一画面に表示できない場合に印刷ファイル選択画面1001をスクロールするためのボタンである。1010は、設定を無効にして終了するためのキャンセルボタンである。1011は、設定を有効にして印刷操作を次のステップに進めるためのボタンである。ここでは、印刷するファイルを"Meisaisho021209.pdf"と"Teiansho021209.pdf"とする。すなわち、印刷ファイルを選択するために、ユーザが、ファイルのチェックボックス1003、1005を選択したとする(ステップS707)。そして、これらのファイルのダイレクトプリントを行うため、ユーザはOKボタン1011を押下する(ステップS708のYES)。
【0036】
以上のようにしてユーザによりファイルが選択され、選択されたファイルをダイレクトプリントすることが指示されると、印刷属性を設定する手順に移る。
まず、ステップS709において、プリンタ101は、ダイレクトプリント印刷属性設定テーブル601から、適用デバイス607の項目にストレージデバイス103が設定されているプリントジョブ格納ボックスを選択する。図6に示したテーブル601では、ストレージデバイス103に適用する印刷属性をもつプリントジョブ格納ボックスは、プリントジョブ格納ボックス(00番)307と、プリントジョブ格納ボックス(02番)309と、プリントジョブ格納ボックス(03番)310であることが分かる。そこで、プリンタ101は、図11に示すような、ダイレクトプリント画面を表示する。
図11に示すダイレクトプリント画面1101は、図9に示したダイレクトプリント画面901と略同じであるが、1107、1108、および1109は、ステップS709において、ストレージデバイス103に適した印刷属性をもつプリントジョブ格納ボックスを表示する欄である、すなわち、1107、1108、および1109は、プリントジョブ格納ボックス(00番)307と、プリントジョブ格納ボックス(02番)309と、プリントジョブ格納ボックス(03番)310とをラジオボタンとして表示する欄である。ここで、ユーザは、ストレージデバイス103に入っているファイルのうち、印刷ファイル選択画面1101で指定した2つのファイルを左上ステープルで印刷することとする。ユーザは、左上ステープルの印刷属性で印刷をするため、ラジオボタン1109を選択する(ステップS710)。
ここまでのステップで印刷する準備が整ったため、ユーザは印刷ボタン1115を押下することにより(ステップS711)、ステップS712において、プリンタ101は、印刷を実行する。」

「【図1】


「【図10】


「【図11】



甲3の段落【0012】、【0013】及び図1によると、甲3記載のダイレクトプリントシステムのプリンタ101は、接続媒体を介して、外部装置(デジタルカメラ102、ストレージデバイス103、PDA104)と通信可能である。
甲3の段落【0035】、【0036】及び図10によると、甲3記載のダイレクトプリントシステムの外部装置にはファイルが格納されており、甲3記載のプリンタ101の本体操作パネルに表示される印刷ファイル選択画面(1001)において、一覧表示できる。また、印刷ファイル選択画面(1001)には、OKボタンが配置されており、OKボタンが選択されることで、ダイレクトプリント画面(1101)が表示され、ダイレクトプリント画面(1011)において、ユーザが印刷属性が登録されたボックスを選択することで印刷設定を行うことができる。
甲3の段落【0036】によると、甲3記載のプリンタ101は、ユーザがダイレクトプリント画面(1011)の印刷ボタン(1115)を押下することで、選択されたファイルが指定された印刷設定で印刷される。

以上によると、甲3には、次の発明(以下「甲3発明1」という。)が記載されていると認められる。

(甲3発明1)
(3-1a)ファイルを格納可能な外部装置(102,103,104)と接続媒体を介して接続可能であり、押下操作が可能な画面を含む操作パネルを有する印刷装置であって、
(3-1b)前記外部装置(102,103,104)に格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面(1001)であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面(1101)を表示させるためのボタン(1011)を含む前記一覧画面を、前記操作パネル上に表示させる第1の表示手段と、
(3-1c)前記一覧画面(1011)上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタン(1011)が選択されたことに応じて、前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定が登録されたボックス(1108)の選択を受け付ける前記印刷設定画面(1101)を、前記操作パネル上に表示させる第2の表示手段と、
(3-1d)前記操作パネル上に表示された前記印刷設定画面(1101)に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作パネル上でのプリントキー(1105)の選択に応じて、前記外部装置(102,103,104)に格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
(3-1e)を有することを特徴とする印刷装置。

((3-1a)?(3-1e)は、甲3発明1の構成を区別するために付与した。)

(4)甲第4号証
甲第4号証(特開2000-200247号公報。以下「甲4」という。)には、「画像形成装置および画像意データ処理方法」(発明の名称)に関し、図面と共に次に掲げる事項が記載されている(下線は当審が付与した。)。

「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、World Wide Webサーバ(以後WWWサーバと呼ぶ)へアクセスする機能を有する画像形成装置および画像データ処理方法に関するものである。」

「【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係る実施例を詳細に説明する。図1は、本発明の実施例に係る画像形成システムの構成図である。本システムの中心的役割を.果たすデジダル複写機1は、画像データ等や各種プログラムを格納しておくためのハードディスク3と、ネットワークを介して外部機器と通信を行うためのネットワークインターフェース部4と、デジタル複写機1上で自機に対する動作指示を行うための操作部5と、ネットワークを介して外部機器より送られてきたプリントデータをデジタル複写機1でプリント可能なフォーマットに変換するPSフォーマッタ部6と、デジタル画像読み取り部(以下「リーダー」という)7と、その下に配置されたデジタル画像を印刷出力するデジタル画像プリント部(以下「プリンタ」という)8と、これら全ての構成要素を統合して協調動作させるためのコア部2とから成る。また、ネットワークには、上記デジタル複写機に対してURLおよび印刷指示を行うための外部クライアント(コンピュータ)9と、インターネットを経由してURLで指示されるWWW(World Wide Web)サーバ10とが接続されている。」

「【0042】次に、デジタル複写機1の操作部5を使用してWeb Pull Printを要求する方法について説明する。図14、図15は操作部5の各種キーを示すものであって、300Aは、タッチキーを兼ねた表示パネルを示す。また、図14、図15はコピーモードを選択したときの表示例である。300の表示画面は現在の状態を表示するウィンドウであり、現在はコピー可能状態/A4用紙サイズ/拡大率100%/1部印刷であることを表示している。
【0043】301はガイドキーであり、操作がわからない時に適切なアドパイスを表示する。302?304はモード変更キーであり、302を押すとコピーモード、304でWebプリントモードに変更される。305は現在表示できないモードキーを表示するキーであり、このボタンを押すとプリンタモードキーが表示される。306は用紙選択キーであり、このキーを押すと図15の(a)が表示され、カセット204,205に収納されている用紙サイズを選択することができる。307は画像処理にかかわる設定をおこなう処理メニューが表示され、トリミング、マスキング、ネガ/ポジ反転、影処理等の設定を行える。308は両面印刷にかかわる処理設定を行うメニューであり、片面原稿から片面原稿、片面原稿から両面原稿、両面原稿から両面原稿にコピーをする3つの設定を行う。応用ズーム309は縦と横の拡大率を変更することができるように設定するメニュー画面を表示するキーである。」

「【0046】図16のウィンドウ300には、現在Web Pull Printプリントモードであることが表示されており、A4用紙サイズ/拡大率100%/1部印刷であることを表示している。URLボタン331上には、アクセスするWWWサーバのドメイン名、取得するHTML形式のデータのファイル名を表示している。このボタンを押すことにより図示していないアルファベットキーボードが表示され文宇列を入力することが可能となる。印刷時刻ボタン332は、Web Pull Printを開始する日付、時間等を設定するウィンドウ(図17)を開くためのボタンである。このウィンドウ内で設定するパラメータの内容は図9のそれと同様であるため、詳しい説明は割愛する。BOOKMARKキー334を押下すると図18のBOOKMARKウィンドウが表示される。時刻指定リストボタン335を押下すると図19の時刻指定リストウィンドウが表示される。待機ジョブリストキー336を押下すると図16の待機ジョブリストウィンドウが表示される。ログボタン337を押下すると図21のログリストウィンドウが表示される。詳細設定ボタン338は、Web Pull Printに関する詳細なパラメータをセットするためのメニューウィンドウを表示するキーである。このウィンドウ内で設定されるパラメータは、表1のリストから印刷用紙サイズ/両面印刷/ソーター/URL/スケジュール印刷設定/曜日指定/日付指定/時刻指定/間隔指定を除いた全てのものである。
【0047】図18のB00KMARKウィンドウには、既に登録済みであるURLのリスト350から354が表示され、上矢印キー356を押すとURLリストは上にスクロールし、下矢印キー357を押すとURLリストは下にスクロールする。登録キー355を押すことにより、図16のURLボタン331で上に表示されているURLがこのリストに追加登録される。また、URL350から354の何れかを選択して反転表示させた後にOKボタン359を押下することで、選択したURLがURLボタン331上にセットされる。同じく反転表示させた後に削除ボタン358を押すことで、選択したURLがURLリストから削除される。」

「【0051】上述したWeb Pull Printに関する各設定ウィンドウにて必要なパラメータを設定した後、最終的に図16のスタートボタン319を押下することで、操作部5からコア部2のコマンド受け取り処理に対してWeb Pull Print要求コマンドが発行される。以上が、操作部5を使用してWeb Pull Printを要求する方法についての説明である。」

「【0054】図22において、S504ではHTTPクライアントはWWWサーバからS502で指定されたURLのホームページのデータであるHTMLデータ、画像データ等を取得するように動作する。」

「【0056】キャンセルフラグが立っていない場合、HTMLParser(S506)に処理が移る。HTMLParserはWWWサーバから取得したデータを基にプリンタ部8にて印刷が行えるように画像を作成するプログラムである。」

「【0058】キャンセルフラグが立っていない場合は、HTML Parserにて作成した画像をコア部2へ送信(S508)する。画像を受け取ったコア部2はプリンタ部8へ画像を転送し、カセット204あるいは205に収納されている用紙に印刷を行ってWeb Pull Printの実行を完了する。」

「【図16】


「【図18】



甲4の段落【0016】によると、甲4記載のデジタル複写機1は、WEBページデータが格納されたサーバ10とインターネットを介して通信することができる。
甲4の段落【0042】、【0046】、【0047】、【0056】、図18によると、甲4記載のデジタル複写機1の操作部5は、タッチキーを兼ねた表示パネルを備え、前記表示パネルは、BOOKMARKウインドウ(図18)に、WEBページのURL一覧を表示し、ユーザが、URLを選択し、OKボタン(359)を選択することで、BOOKMARKウインドウのURL指定操作が完了し、Web Pull Printモードの画面(図16)のURLボタン359に、指定されたURLがセットされた状態になる。
甲4の段落【0043】、【0046】によると、甲4記載のデジタル複写機1の表示パネルのWeb Pull Printモードの画面(図16)には、両面印刷キー308が配置されており、片面原稿から片面原稿、片面原稿から両面原稿、、両面原稿から両面原稿等の設定ができる。
甲4の段落【0051】によると、甲4記載のデジタル複写機1は、Web Pull Printに関する各種設定後、スタートキー319が押し下げされることで、指定されたWEBページの印刷が開始される。

以上によると、甲4には、次の発明(以下「甲4発明1」という。)が記載されていると認められる。

(甲4発明1)
(4-1a)WEBページデータを格納可能なサーバ(10)とネットワークを介して接続可能であり、タッチキーを兼ねた表示パネルを備える操作部(5)を有する印刷装置であって、
(4-1b)URLが登録されたWEBページの一覧(350?353)の中から前記印刷装置で印刷させるWEBページの選択を受け付ける一覧画面(図18)であって、
印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面(図16)を表示させるためのボタン(359)を含む前記一覧画面(図18)を、前記表示パネル上に表示させる第1の表示手段と、
(4-1c)前記一覧画面(図18)上に表示されているWEBページの一覧の中から印刷させるWEBページの選択を受け付けた後、前記一覧画面(図18)に含まれる前記ボタン(359)が選択されたことに応じて、前記印刷設定として少なくとも両面印刷キー(308)の選択を受け付ける前記印刷設定画面(図16)を、前記表示パネル上に表示させる第2の表示手段と、
(4-1d)前記表示パネル上に表示された前記印刷設定画面(図16)に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部(5)上でのスタートキー(319)の押下に応じて、前記サーバに格納されたWEBページのうちの選択されたWEBページを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
(4-1e)を有することを特徴とする印刷装置。

((4-1a)?(4-1e)は、甲4発明1の構成を区別するために付与した。)

4 判断
(1)取消理由通知に記載した取消理由について
ア 甲1に記載された発明に基づく新規性及び容易想到性
(ア)本件発明1
a 本件発明1、甲1発明1
本件発明1と甲1発明1とを対比するにあたり、本件発明1と甲1発明1とを再掲する。

(本件発明1)
(1A)ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置であって、
(1B)前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
(1C)前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
(1D)前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
(1E)を有することを特徴とする印刷装置。

(甲1発明1)
(1-1a)画像データを格納可能なパーソナルボックスを有する外部装置(13)とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部(500)を有する印刷装置であって、
(1-1b)前記外部装置(13)の前記パーソナルボックスに格納されている画像データの一覧(823、824)の中から前記印刷装置で印刷させる画像データの選択を受け付ける一覧画面(830)であって、
印刷設定の変更が可能なジョブ詳細情報の画面を表示させるための詳細情報キー(816)を含む前記一覧画面(830)を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
(1-1c)前記一覧画面(830)上に表示されている原稿データの一覧の中から印刷させる画像データの選択を受け付けた後、前記一覧画面(830)に含まれる前記ボタン(816)が選択されたことに応じて、前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
(1-1d)前記タッチパネル上に表示されたジョブ詳細情報の画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部(500)上でのプリントキー(817)の選択に応じて、前記外部装置(13)の有する前記パーソナルボックスに格納された画像データのうちの選択された画像データを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
(1-1e)を有することを特徴とする印刷装置。

b 対比
本件発明1と甲1発明1とを対比する。

(a)構成要件1Aと構成1-1aとを対比する。
構成1-1aの「画像データを格納可能なパーソナルボックスを有する外部装置」は、構成要件1Aの「ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置」に相当する。
したがって、構成要件1Aと構成1-1aとは、「ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置」として一致する。

(b)構成要件1Bと構成1-1bとを対比する。
構成1-1bの「前記外部装置(13)の前記パーソナルボックスに格納されている画像データの一覧(823、824)の中から前記印刷装置で印刷させる画像データの選択を受け付ける一覧画面(830)」は、構成要件1Bの「前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面」に相当する。
構成1-1bの「印刷設定の変更が可能なジョブ詳細情報の画面を表示させるための詳細情報キー(816)」は、「印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタン」といえる。
そうすると、構成要件1Bと構成1-1bとは、「前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段」として共通する。
しかしながら、「印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタン」が、本件発明1においては、さらに、「前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するため」のボタンであるのに対し、甲1発明1においては、「前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するため」のボタンでない点で相違する。

(c)構成要件1Cと構成1-1cとを対比すると、「前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段」として一致する。

(d)構成要件1Dと構成1-1dとを対比すると、「前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段」として一致する。

(e)構成要件1Eと構成1-1eとを対比すると、「印刷装置」として一致する。

c 一致点、相違点
以上によると、一致点、相違点は次のとおりである。

(一致点)
ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置であって、
前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。

(相違点)
「印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタン」が、本件発明1においては、さらに、「前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するため」のボタンであるのに対し、甲1発明1においては、「前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するため」のボタンでない点。

d 判断
上記のとおり、本件発明1と甲1発明1とを対比すると、相違点があるから、本件発明1は、甲1発明1ではない。
次に、相違点について検討すると、甲1発明1における「印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタン」を、さらに、「前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するため」のボタンとする構成、あるいはこれを示唆する技術思想は、甲2?4の記載にはなく、このことが自明のこととも認められない。
したがって、本件発明1は、当業者であっても、甲1発明1に基づいて容易になし得るものではない。

(イ)本件発明2?7
本件発明2?5は、本件発明1を引用するから、本件発明1と同じ理由で、甲1発明1ではなく、当業者が甲1発明1に基づいて容易になし得るものではない。
本件発明6?7は、本件発明1を引用するから、本件発明1と同じ理由で、当業者であっても、甲1発明1に基づいて容易になし得るものではない。

(ウ)本件発明8
本件発明8は、本件発明1の「装置」の発明とカテゴリーの異なる方法の発明であるから、本件発明1と同様に、甲1に記載された発明ではなく、当業者であっても、甲1に記載された発明に基づいて容易になし得るものではない。

イ 甲2に記載された発明に基づく容易想到性
(ア)本件発明1
a 甲2発明1
本件発明1と甲2発明1とを対比するにあたり、甲2発明1を再掲する。

(甲2発明1)
(2-1a)ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置(124-1?124-n)とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含むコントロールパネル(40)を有する印刷装置であって、
(2-1b)前記外部装置(124-1 ?124-n)の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、
前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
(2-1c)前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
(2-1d)前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのスタートボタンの押下に応じて、前記外部装置(124-1?124-n)の有する前記ファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
(2-1e)を有することを特徴とする印刷装置。

b 対比
本件発明1と甲2発明1とを対比する。

(a)構成要件1Aと構成2-1aとを対比する。
構成2-1aの「コントロールパネル」は、構成要件1Aの「操作部」に相当する。
したがって、構成要件1Aと構成2-1aとは、「ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置」として一致する。

(b)構成要件1Bと構成2-1bとを対比する。
構成2-1bの「前記外部装置(124-1 ?124-n)の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面」は、構成要件1Bの「前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面」に相当する。
したがって、構成要件1Bと構成2-1bとは、「前記外部装置(124-1 ?124-n)の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段」として共通する。
しかしながら、「一覧画面」が、本件発明1においては、「印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む」のに対し、甲2発明1においては、当該ボタンを含むと特定されていない点で相違する。

(c)構成要件1Cと構成2-1cとを対比すると、
「前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも両面印刷の設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段」として共通する。
しかしながら、本件発明1においては、「前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、」印刷設定画面を表示させるのに対し、甲2発明1においては、「前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、」印刷設定画面を表示させると特定されておらず、
さらに、「両面印刷の設定」が、本件発明1においては、「片面印刷か両面印刷か」の設定であるのに対し、甲2発明1においては、「片面印刷か両面印刷か」の設定でない点で相違する。

(d)構成要件1Dと構成2-1dとを対比する。
構成2-1dの「スタートボタンの押下」は、構成要件1Dの「ユーザ操作」に相当する。
したがって、構成要件1Dと構成2-1dとは、「前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段」として一致する。

(e)構成要件1Eと構成2-1eとを対比すると、「印刷装置」として一致する。

c 一致点、相違点
以上によると、一致点、相違点は次のとおりである。

(一致点)
ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置であって、
前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも両面印刷の設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。

(相違点1)
「一覧画面」が、本件発明1においては、「印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む」のに対し、甲2発明1においては、当該ボタンを含むと特定されていない点。

(相違点2)
前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段が、本件発明1においては、「前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、」印刷設定画面を表示させるのに対し、甲2発明1においては、「前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、」印刷設定画面を表示させると特定されておらず、
「両面印刷の設定を受け付ける印刷設定画面」が、本件発明1においては、「片面印刷か両面印刷か」の設定であるのに対し、甲2発明1においては、「片面印刷か両面印刷か」の設定ではない点。

d 判断
相違点1、2について検討する。
甲3発明1における「ボタン」は、「前記一覧画面(1011)上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタン(1011)が選択されたことに応じて、前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定が登録されたボックス(1108)の選択を受け付ける前記印刷設定画面(1101)を、前記操作パネル上に表示させる」(構成3-1c)ものであって、甲2発明1に甲3発明1を適用すると、甲2発明の「一覧画面」上に当該ボタンを設けることになる。
しかしながら、設けた「ボタン」を押下した後に表示される画面は、「前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定が登録されたボックス(1108)の選択を受け付ける前記印刷設定画面」であって、当該印刷設定画面は、「片面印刷か両面印刷か」の設定に係る入力を受け付けるものではない。
そうすると、本件発明1は、当業者であっても、甲2発明1及び甲3発明1に基づいて容易になし得るものではない。

(イ)本件発明2?7
本件発明2?7は、本件発明1を引用するから、本件発明1と同じ理由で、当業者であっても、甲2発明1及び甲3発明1に基づいて容易になし得るものではない。

(ウ)本件発明8
本件発明8は、本件発明1の「装置」の発明とカテゴリーの異なる方法の発明であるから、本件発明1と同様に、当業者であっても、甲2発明1及び甲3発明1に基づいて容易になし得るものではない。

(2)取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について
特許異議申立人は、本件発明1?8は、甲3乃至甲4に記載された発明並びに周知技術から、容易になし得た発明であると主張する。
しかしながら、上記主張に理由はない。
詳細は以下のとおりである。

ア 甲3に記載された発明に基づく容易想到性
(ア)本件発明1
a 甲3発明1
本件発明1と甲3発明1とを対比するにあたり、甲3発明1を再掲する。

(甲3発明1)
(3-1a)ファイルを格納可能な外部装置(102,103,104)と接続媒体を介して接続可能であり、押下操作が可能な画面を含む操作パネルを有する印刷装置であって、
(3-1b)前記外部装置(102,103,104)に格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面(1001)であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面(1101)を表示させるためのボタン(1011)を含む前記一覧画面を、前記操作パネル上に表示させる第1の表示手段と、
(3-1c)前記一覧画面(1011)上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタン(1011)が選択されたことに応じて、前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定が登録されたボックス(1108)の選択を受け付ける前記印刷設定画面(1101)を、前記操作パネル上に表示させる第2の表示手段と、
(3-1d)前記操作パネル上に表示された前記印刷設定画面(1101)に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作パネル上でのプリントキー(1105)の選択に応じて、前記外部装置(102,103,104)に格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
(3-1e)を有することを特徴とする印刷装置。

b 対比
本件発明1と甲3発明1とを対比する。

(a)構成要件1Aと構成3-1aとを対比する。
構成3-1aの「接続媒体」、「押下操作が可能な画面を含む操作パネル」は、それぞれ構成要件1Aの「ネットワーク」、「タッチパネルを含む操作部」に相当する。
したがって、構成要件1Aと構成3-1aとは、「ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置」として一致する。

(b)構成要件1Bと構成3-1bとを対比すると、「前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段」として一致する。

(c)構成要件1Cと構成3-1cとを対比すると、「前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段」として共通する。
しかしながら、「印刷設定画面」が、構成要件1Cにおいては、「前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける」ものであるのに対し、構成3-1cにおいては、「前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定が登録されたボックス(1108)の選択を受け付ける」ものである点で相違する。

(d)構成要件1Dと構成3-1dとを対比すると、「前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段」として一致する。

(e)構成要件1Eと構成3-1eとを対比すると、「印刷装置」として一致する。

c 一致点、相違点
以上によると、一致点、相違点は次のとおりである。

(一致点)
ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置であって、
前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。

(相違点)
「印刷設定画面」が、本件発明1においては、「前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける」ものであるのに対し、甲3発明1においては、「前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定が登録されたボックス(1108)の選択を受け付ける」ものである点。

d 判断
甲3発明1において、「前記印刷設定として少なくとも両面印刷の設定が登録されたボックス(1108)の選択を受け付ける」「印刷設定画面」を「前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける」「印刷設定画面」にする構成、あるいはこれを示唆する技術思想は、甲1、2、4の記載にはなく、このことが自明のこととも認められない。
したがって、本件発明1は、当業者であっても、甲3発明1に基づいて容易になし得るものではない。

(イ)本件発明2?7
本件発明2?7は、本件発明1を引用するから、本件発明1と同じ理由で、当業者であっても、甲3発明1に基づいて容易になし得るものではない。

(ウ)本件発明8
本件発明8は、本件発明1の「装置」の発明とカテゴリーの異なる方法の発明であるから、本件発明1と同様に、当業者であっても、甲3発明1に基づいて容易になし得るものではない。

イ 甲4に記載された発明に基づく容易想到性
(ア)本件発明1
a 甲4発明1
本件発明1と甲4発明1とを対比するにあたり、甲4発明1を再掲する。

(甲4発明1)
(4-1a)WEBページデータを格納可能なサーバ(10)とネットワークを介して接続可能であり、タッチキーを兼ねた表示パネルを備える操作部(5)を有する印刷装置であって、
(4-1b)URLが登録されたWEBページの一覧(350?353)の中から前記印刷装置で印刷させるWEBページの選択を受け付ける一覧画面(図18)であって、
印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面(図16)を表示させるためのボタン(359)を含む前記一覧画面(図18)を、前記表示パネル上に表示させる第1の表示手段と、
(4-1c)前記一覧画面(図18)上に表示されているWEBページの一覧の中から印刷させるWEBページの選択を受け付けた後、前記一覧画面(図18)に含まれる前記ボタン(359)が選択されたことに応じて、前記印刷設定として少なくとも両面印刷キー(308)の選択を受け付ける前記印刷設定画面(図16)を、前記表示パネル上に表示させる第2の表示手段と、
(4-1d)前記表示パネル上に表示された前記印刷設定画面(図16)に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部(5)上でのスタートキー(319)の押下に応じて、前記サーバに格納されたWEBページのうちの選択されたWEBページを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
(4-1e)を有することを特徴とする印刷装置。

b 対比
本件発明1と甲4発明1とを対比する。

(a)構成要件1Aと構成4-1aとを対比する。
構成4-1aの「サーバ」、「タッチキーを兼ねた表示パネルを備える操作部」は、それぞれ構成要件1Aの「外部装置」、「タッチパネルを含む操作部」に相当する。
したがって、構成要件1Aと構成4-1aとは、「外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置」として共通する。
しかしながら、「外部装置」が、構成要件1Aにおいては、「ファイルを格納可能なフォルダを有する」ものであるのに対し、構成4-1aにおいては、「WEBページデータを格納可能」である点で相違する。

(b)構成要件1Bと構成4-1bとを対比すると、「データの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるデータの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたデータの一覧の中から印刷させるデータを決定するための前記ボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段」として共通する。
しかしながら、「データ」が、構成要件1Bにおいては、「前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイル」であるのに対し、構成要件4-1bにおいては、「URLが登録されたWEBページ」である点で相違する。

(c)構成要件1Cと構成4-1cとを対比すると、「前記一覧画面上に表示されているデータの一覧の中から印刷させるデータの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段」として共通する。
しかしながら、「データ」が、構成要件1Cにおいては、「ファイル」であるのに対し、構成4-1cにおいては、「WEBページ」である点で相違し、さらに、「印刷設定画面」が、構成要件1Cにおいては、「前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける」ものであるのに対し、構成4-1cにおいては、「前記印刷設定として少なくとも両面印刷キー(308)の選択を受け付ける」ものである点で相違する。

(d)構成要件1Dと構成4-1dとを対比する。
構成4-1dの「前記操作部(5)上でのスタートキー(319)の押下に応じて」は、構成要件1Dの「前記操作部上でのユーザ操作に応じて」に相当する。
したがって、構成要件1Dと構成4-1dとは、「前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記データに格納されたデータのうちの選択されたデータを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段」として共通する。
しかしながら、「データ」が、構成要件1Dにおいては、「ファイル」であるのに対し、構成4-1dにおいては、「WEBページ」である点で相違する。

(e)構成要件1Eと構成3-1eとを対比すると、「印刷装置」として一致する。

c 一致点、相違点
以上によると、一致点、相違点は次のとおりである。

(一致点)
ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置であって、
前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。

(相違点1)
「外部装置」が、本件発明1においては、「ファイルを格納可能なフォルダを有する」ものであるのに対し、甲4発明1においては、「WEBページデータを格納可能」である点で相違し、それに伴い、「データ」が、本件発明においては、「前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイル」、「ファイル」であるのに対し、甲4発明1においては、「URLが登録されたWEBページ」、「WEBページ」である点。

(相違点2)
「印刷設定画面」が、本件発明1においては、「前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける」ものであるのに対し、甲4発明1においては、「前記印刷設定として少なくとも両面印刷キー(308)の選択を受け付ける」ものである点。

d 判断
相違点2について検討する。
甲4発明1における「前記印刷設定として少なくとも両面印刷キー(308)の選択を受け付ける前記印刷設定画面」を「前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける」「印刷設定画面」にする構成、あるいはこれを示唆する技術思想は、甲1?3の記載にはなく、このことが自明のこととも認められない。
したがって、本件発明1は、当業者であっても、甲4発明1に基づいて容易になし得るものではない。

(イ)本件発明2?7
本件発明2?7は、本件発明1を引用するから、本件発明1と同じ理由で、当業者であっても、甲4発明1に基づいて容易になし得るものではない。

(ウ)本件発明8
本件発明8は、本件発明1の「装置」の発明とカテゴリーの異なる方法の発明であるから、本件発明1と同様に、当業者であっても、甲4発明1に基づいて容易になし得るものではない。

第4 むすび
以上のとおりであるから、取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由によっては、本件請求項1?8に係る特許を取り消すことはできない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
印刷装置及び印刷出力方法
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタ、複写機、又は、少なくともこれらの機能を複合した複合機等の印刷装置及び印刷出力方法の発明に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、PC等の外部装置からLAN(Local Area Network)やインターネット等の通信ネットワークを介して印刷装置に画像データを送信し、この印刷装置にて印刷用紙に印刷するというPUSH型の印刷が行われている(例えば、特許文献1参照)。つまり、利用者がPC等の外部装置を操作することで、印刷装置から画像データの印刷を行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の印刷装置では、印刷装置に対してPUSH型の印刷しかできなかった。つまり、利用者が印刷装置を操作して、外部装置に格納されている画像データの印刷処理をできないため、印刷対象の拡張性が乏しいという問題が生じていた。
【0004】
本発明は、操作性を向上させた印刷装置及び印刷出力方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る印刷装置は、ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置であって、前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、操作性を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、第1の実施の形態の複合機と、この複合機に通信ネットワークを介して接続される多数の外部装置を示した図である。
【図2】図2は、第1の実施の形態の管理サーバが保持する画像データ管理テーブルの構造の例を示した図である。
【図3】図3は、第1の実施の形態の複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、第1の実施の形態の閲覧・取得管理テーブルの構成を示した図である。
【図5】図5は、第1の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、第1の実施の形態の操作部の概略構成を示す平面図である。
【図7】図7は、第1の実施の形態のタッチパネル上に表示した当初の表示(基本画面)を示す図である。
【図8】図8は、第1の実施の形態のタッチパネル上に表示した省力表示(簡単画面)を示す図である。
【図9】図9は、第1の実施の形態の複合機の動作を示した処理フロー図である。
【図10】図10は、タッチパネル上に表示したIDおよびパスワードの要求画面を示す図である。
【図11】図11は、タッチパネル上に表示したフォルダ群を示す図である。
【図12】図12は、第1の実施形態の動作を示したシーケンス図である。
【図13】図13は、タッチパネル上に表示されるサムネイル画像の一覧の例を示した図である。
【図14】図14は、タッチパネル上に表示されるファイル名一覧の例を示した図である。
【図15】図15は、第1の実施形態のタッチパネル上に表示した当初の表示(基本画面)を示す図である。
【図16】図16は、第1の実施形態の変形例にかかる表示処理部がタッチパネル上に表示するサムネイル画像一覧の例を示した図である。
【図17】図17は、第2の実施の形態の閲覧・取得管理テーブルの構成を示した図である。
【図18】図18は、第2の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。
【図19】図19は、第2の実施の形態にかかる複合機が画像データを取得するまでの処理手順を示した処理フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる印刷装置の最良な実施の形態(以下、「実施形態」という。)を詳細に説明する。なお、本実施形態の動作条件項目として、以下に示すような各種キーやアイコンを例として説明する。
【0009】
本実施の形態は、通信制御装置を備える印刷装置であり、コピー機能、ファクシミリ(FAX)機能、プリント機能、スキャナ機能及び入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿画像やプリンタあるいはFAX機能により入力された画像)を配信する機能、受信したファックス文書やコピー文書を内蔵したハードディスクに蓄積する蓄積機能等を複合した印刷装置の一種である、いわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称される複合機21に適用した例を示す。
【0010】
また、本実施の形態では、印刷装置を複合機に適用した例について説明しているが、このような複合機に限らず、他の電子機器に適用しても良い。この電子機器の例としては、複写装置やファクシミリ装置等のビジネス環境に備えられているビジネスオフィス機器が考えられる。これらビジネスオフィス機器に対して当該印刷装置を適用することで、オフィス環境に存在する装置間の連携が図ることができる。
【0011】
図1は、本実施の形態にかかる複合機21と、この複合機21に通信ネットワークを介して接続される多数の外部装置を示した図である。図1に示すように、複合機21は、LAN11を介して、複数の外部装置(他の複合機22、プリンタ装置23、ファクシミリ装置24、スキャナ25、PC(Personal Computer)26、デジタルテレビ27、管理サーバ28b等)と接続されている。この複合機21は、インターネット12を介して、外部装置(管理サーバ28a、ノートPC33等)と接続される。そして複合機21は、これら外部装置から受信したデータ(例えばデジタルテレビ27が受信したデータ放送等)を、上述した機能を用いて処理することができる。
【0012】
さらに、管理サーバ28aは、インターネット12、携帯電話網13及び最寄りの基地局14を介して外部装置、(カーナビゲーション装置(以下、「自動車」を含む)29、携帯電話機(以下、「PHS電話機」及び「PDA」を含む)30、ゲーム機31、デジタルカメラ32等)と相互通信可能に接続される。
【0013】
また、外部装置はネットワークに接続可能な装置であれば良く、携帯電話機30以外には、例えばカーナビゲーション装置29、ゲーム機31、デジタルカメラ32、ノートPC33等でも良い。なお、外部装置の他の例としては、図示していないが腕時計、自動販売機、水道メータ、ガスメータ等でもよい。これら外部装置が、インターネット12又は携帯電話網13等のネットワークを介して情報を送受信することになる。また、これら外部装置は、携帯電話機等と接続して通信しても良いし、各機器内に装着された独自の通信手段によって通信してもよい。また、本実施の形態にかかる外部装置は、記憶部を備え、当該記憶部に画像データを保存する。
【0014】
また、図示していないが、ネットワークには、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ、FTP(File Transfer Protocol)サーバ、配信サーバなどのサーバ装置が接続されていてもよい。また、配信サーバは、公衆ネットワークを介して電子メールの送受信やファイル転送や、オフィス外のファックス装置と通信することができる。これらサーバ装置を介して、複合機21は、様々な情報を送受信可能となる。
【0015】
図1に示すように、複合機21がネットワークに接続されたことで、PC26、ノートPC33等の外部装置(ビジネスオフィス機器等を含む)と相互に通信することが可能となり、ハードディスク等の記憶装置を内蔵することで、いわゆるネットワーク複合機へと進化し、ユーザの様々なニーズに応えることができることとなった。
【0016】
管理サーバ28a、28bは、上記の外部装置と複合機21との間で送受信される情報を管理するサーバであり、Webサーバとしての機能を含めても良い。また、これら管理サーバは、管理サーバ28bのように複合機21と同じLAN11内に接続されていても良いし、管理サーバ28aのようにインターネット12等の公衆ネット回線を介して接続されていても良い。また、ネットワークを介して接続される管理サーバの数を制限するものではなく、1個でも良いし、複数個でも良いし、必要なければ設置しなくともよい。
【0017】
また、管理サーバ28a、28bは、汎用的なコンピュータであり、画像データを管理する画像管理機能が実装されている。当該画像管理機能は、例えば、CD-ROM等の記憶媒体又はネットワークを介してインストールされているプログラムとする。そして当該プログラムが、管理サーバ28a及び管理サーバ28bのCPUにより実行されることで、後述する機能を実行する。
【0018】
管理サーバ28a、28bは、常時ネットワーク(例えば携帯電話網13、インターネット12)接続していない外部装置に格納されている画像データを管理する。本実施の形態では、これら外部装置(例えば、例えばカーナビゲーション装置29、ゲーム機31、デジタルカメラ32、ノートPC33)が携帯電話網13又はインターネット12に接続された際、管理サーバ28aが、これら外部装置と同期をとり、当該外部装置が保持している画像データを、管理サーバ28aの記憶部内に格納する。すなわち、管理サーバ28aが、これら外部装置に蓄積されている全ての画像データを集中管理する。また、当該管理は、管理サーバ28aではなく、管理サーバ28bで行ってもよい。
【0019】
また、管理サーバ28a、28bは、管理している画像データの情報を画像データ管理テーブルで管理する。図2は、管理サーバ28a、28bが保持する画像データ管理テーブルの構造の例を示した図である。図2に示すように、画像データ管理テーブルでは、画像データの作成日と、画像データが格納されたファイル格納場所と、ページ数とを対応付けて管理している。そして、管理サーバ28a及び管理サーバ28bは、複合機21からの画像データの送信要求に応じて、画像データを送信する処理を行う。
【0020】
また、利用者が、図1に示すパソコン26等を操作して、複合機21に画像データを出力して印刷することは既に行われている。しかしながら、近年、複合機におけるインターフェース技術の向上に伴い、複合機を操作して、他の外部装置に格納されている画像データを利用したいという要求が向上している。そこで、本実施の形態では、利用者は、複合機21を操作し、当該複合機21からパソコン26などの外部装置に対して画像データの出力を要求することで、外部装置から印刷対象となる画像データを取得している。これにより、複合機21に格納されていない画像データを印刷等に用いることができる。このように、複合機21が外部装置に対して積極的に画像データの出力を要求する技術は、従来の複合機に用いられていない特徴である。
【0021】
図3は、かかる複合機21のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機21は、コントローラ310とエンジン部(Engine)360とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ310は、複合機21全体の制御と描画、通信、操作部320からの入力を制御するコントローラである。エンジン部360は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジン等であり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニット等である。なお、このエンジン部360には、プロッタ等のいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換等の画像処理部分が含まれる。
【0022】
コントローラ310は、CPU311と、ノースブリッジ(NB)313と、システムメモリ(MEM-P)312と、サウスブリッジ(SB)314と、ローカルメモリ(MEM-C)317と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)316と、ハードディスクドライブ(HDD)318とを有し、ノースブリッジ(NB)313とASIC316との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス315で接続した構成となる。また、MEM-P312は、ROM(Read Only Memory)312aと、RAM(Random Access Memory)312bとをさらに有する。
【0023】
CPU311は、複合機21の全体制御をおこなうものであり、NB313、MEM-P312及びSB314からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0024】
NB313は、CPU311とMEM-P312、SB314、AGP315とを接続するためのブリッジであり、MEM-P312に対する読み書き等を制御するメモリコントローラと、PCIマスタ及びAGPターゲットとを有する。
【0025】
MEM-P312は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いるシステムメモリであり、ROM312aとRAM312bとからなる。ROM312aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM312bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリ等として用いる書き込み及び読み出し可能なメモリである。
【0026】
SB314は、NB313とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB314は、PCIバスを介してNB313と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部等も接続される。
【0027】
ASIC316は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP315、PCIバス、HDD318及びMEM-C317をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC316は、PCIターゲット及びAGPマスタと、ASIC316の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM-C317を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジック等により画像データの回転等をおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部360との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC316には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)330、USB(Universal Serial Bus)340、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース350が接続される。
【0028】
MEM-C317は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)318は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0029】
AGP315は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM-P312に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0030】
本実施の形態にかかる操作部320に含まれるタッチパネルは、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の各機能を単独に有する装置のタッチパネルであっても良いし、各機能を重複して有する複合機のタッチパネルであっても良い。
【0031】
図3に示すCPU311による制御によって操作部320(下記、タッチパネル600を含む)のキー等の押下の認識、表示等が行われる。
【0032】
また、ROM212aには、閲覧・取得管理DB(Data Base)10が構築されている。この閲覧・取得管理DB10は、図4に示すようなレイアウトの閲覧・取得管理テーブルによって構成されており、使用者毎に閲覧又は取得可能なフォルダデータを管理するためのDBである。更に、ROM212aには、後述のステップ(S1?S8)を実行するためのプログラムが記憶されている。
【0033】
図5は、第1の実施の形態にかかる複合機21において、上述したプログラムで実現される構成を示すブロック図である。本図に示すように複合機21の内部は、通信処理部501と、画像取得部502と、サムネイル生成部503と、表示処理部504と、選択部505と、印刷部506と、を備える。
【0034】
通信処理部501は、後述する画像取得部502等に従って、ネットワーク(LAN11、インターネット12及び携帯電話網13)を介して外部装置とのデータの送受信処理を行う。
【0035】
画像取得部502は、画像データ要求部511と、フォルダデータ要求部512と、フォルダデータ取得部513とを備え、外部装置の記憶部に記憶されている画像データを取得する。また、画像取得部502は、画像データを取得する際、通信処理部501に対して、画像データの受信処理を要求する。
【0036】
画像データ要求部511は、外部装置に対して画像データの送信要求を行う。これにより、通信部501が、当該送信要求を、外部装置に対して送信処理する。そして、画像取得部502は、これにより、画像取得部502が、要求先の外部装置から画像データを取得することができる。なお、外部装置の記憶部においてフォルダ単位で画像データが管理されている場合に、複合機21が当該フォルダ単位で画像データの送信要求を行うのであれば、以下に示すフォルダデータ要求部512で送信要求を行う。
【0037】
フォルダデータ要求部512は、外部装置に対して、各フォルダに含まれている画像データの送信要求を行う。これにより、通信部501が、当該送信要求を、外部装置に対して送信処理する。本実施の形態では、フォルダデータ要求部512は、利用者がフォルダを指定したタイミングでフォルダの画像データの送信要求を行う。なお、本実施の形態は、送信要求のタイミングをこのようなタイミングに制限するものではなく、利用者がフォルダを指定する前に、予め送信要求を行ってもよい。
【0038】
フォルダデータ取得部513は、フォルダデータ要求部512の送信要求に応答した外部装置から、通信部501による受信処理を経由して、当該フォルダに含まれている画像データ及びフォルダデータを取得する。
【0039】
サムネイル生成部503は、画像取得部502が取得した画像データから、サムネイル画像データを生成する。
【0040】
表示処理部504は、生成されたサムネイル画像データを、後述する操作部320のタッチパネル上に表示する処理を行う。なお、表示態様の詳細については後述する。
【0041】
選択部505は、印刷対象となる画像データを選択する。本実施の形態では、利用者が操作部320上に表示されたサムネイル画像を選択した場合に、選択部505は、利用者により選択されたサムネイル画像の生成元の画像データを、印刷対象として選択する。また、選択部505は、画像データを印刷対象として複数選択しても良い。また、選択部505は、外部装置毎に、当該外部装置の記憶部に記憶された画像データを1つ又は複数選択しても良い。
【0042】
印刷部506は、選択部505により選択された画像データの印刷する処理を行う。また、印刷部506は、選択部505により複数の画像データが選択された場合、選択された複数の画像データを一括して印刷する処理を行う。
【0043】
図4に戻り、閲覧・取得管理DB10は、ユーザIDと、パスワードと、閲覧・取得可能フォルダとを対応付けて管理している。また、フィールド“閲覧・取得可能フォルダ”は、当該ユーザが閲覧・(画像データの)取得が可能なフォルダを示している。また、当該フィールドには、ネットワークを介して接続された外部装置を閲覧・取得可能なフォルダとして設定しても良い。さらに、当該フィールドには、外部装置内の所定のフォルダを閲覧・取得可能なフォルダとして設定しても良い。さらに、当該フィールドには、URLを設定することもできる。これにより、設定されたURLで示されたサイト情報をフォルダ又は画像データとして閲覧・取得することも可能となる。
【0044】
図4に示した例では、“user 001”で識別されるユーザは、“http://test.jp/”のサイトが閲覧・取得(印刷含む)できると共に、デジタルカメラ、PC等に保持されている画像データを閲覧・取得することができることを示している。
【0045】
図6は、本実施形態の操作部320の概略構成を示す平面図である。この図に示すように、操作部320には、タッチパネル600を中心にテンキー(エンターキー)601、スタートキー602、クリア/ストップキー603、プログラムキー604、リセット/予熱キー605、割り込みキー606、試しコピーキー607、設定キー608等の各部が設けられている。
【0046】
このうち、タッチパネル600は、印刷装置の出力色や出力用紙サイズ等の動作条件を示したアイコン等を表示するとともに、使用者によるアイコンの押下により、これらの動作条件の設定を受け付けることができる操作表示ユニットの一部としての液晶表示器である。なお、タッチパネル600を押下したことを検知する検出回路や座標検出方法については周知であるので説明を省略する。テンキー(エンターキー)601は、コピー枚数などの数値を入力するテンキーと、入力した数値を確定するエンターキーの機能を兼ね備える。スタートキー602は、コピーを開始するために押下する。クリア/ストップキー603は、入力した数値を取り消したり、コピーを中断又は中止したりするのに使用する。プログラムキー604は、よく使う設定を登録したり呼び出したりするためのキーである。リセット/予熱キー605は、設定した内容を取り消し、また、約1秒以上押すと機械を予熱の状態にする。試しコピーキー607により、ミスコピーを防ぐために完成されたコピーの1部の仕上がりを確認することができる。設定キー608は、使用条件に合わせて初期設定値や操作条件を変更するためのキーである。
【0047】
図7には、タッチパネル600上に表示される基本画面の例を示した図である。この基本画面には、メモリで読み取った原稿枚数・セットした枚数(部数)・コピーした枚数(部数)を表示されるとともに、操作の状態、操作手順、エラー等のメッセージを表示する表示領域80aが表示される。また、基本画面には、表示領域80aの左下側に、原稿に対する操作に関する第1タッチパネル領域80b(表示領域80b)と、表示領域80aの右下側に、用紙サイズ・変倍等どのようなコピーを取るかという操作に関する第2タッチパネル領域80c(表示領域80c)が表示される。更に、表示領域80b、80cの下側には、印刷中の機能名称や仕上がり時間、印刷装置全体のエラー状態等を表示する表示領域80dが表示される。また、表示領域80aの上側には、左側に1つのジョブであることを表すタブ80e、及び右側にタブ80eが表すタブ全体のかかる機能である文書蓄積キーと設定内容確認キーを表示する第3タッチパネル領域80f(表示領域80f)が表示される。なお、第1?第3タッチパネル領域80b、80c、80fの分類は単なる便宜上の分類であり、タッチパネル600では各タッチパネル領域80b、80c、80fにまたがる表示なども可能である。
【0048】
このうち、特に、表示領域80bは、出力色の選択を受け付ける出力色受付領域82、原稿画像が文字であるか写真であるか、これらの混合であるか、或いは、その他の原稿種類(複写原稿、淡い原稿など)であるかの選択を受け付ける原稿種類受付領域83、コピー出力の濃度の設定を受け付ける濃度受付領域84、及び、原稿サイズやADF(自動原稿送り装置)の設定、印刷装置への原稿セット方向の設定を受け付ける特殊原稿受付領域85によって構築されている。
【0049】
一方、表示領域80cは、出力用紙のサイズの選択を受け付ける用紙サイズ受付領域86、等倍や所定の読取原稿のサイズから所定の出力用紙のサイズへの定型変倍等の選択を受け付ける定型変倍受付領域87、読取原稿及び出力用紙がそれぞれ片面印刷か両面印刷かの選択を受け付ける両面受付領域88、ソート・スタック・ステープル・パンチ等のコピーの後処理の選択を受け付ける後処理受付領域89、並びに、変倍、編集コピーなどの機能項目の設定を受け付ける詳細機能受付領域90によって構築されている。なお、用紙サイズ受付領域86における左から2番目の表示項目を例にとって説明すると、黒い線で描画された矩形はキーを表し、このキー上には、用紙の残量及び用紙の出力向きを示すアイコンと、「A4」という文字が表示されている。また定型変倍受付領域87における左から1番目の表示項目を例にとると、この黒い線で描画された矩形もキーを表しており、キー上には「等倍」という文字が表示されている。さらに両面受付領域88における左から1番目の表示項目についても、黒い矩形の線はキーを表し、片面原稿を両面にコピーする機能を表すアイコンが表示されている。
【0050】
更に、表示領域80dには、図1に示す各外部装置に蓄積されているフォルダデータ(ファイルデータを含む)を閲覧したり、上記外部装置からファイルデータを取得する場合に、使用者が選択する「電子文書」ボタン99が表示されている。
【0051】
以上のように、図7、後述する図8上に表示される黒い線で描画された矩形はキーを表し、そのキー上には、アイコンあるいは文字、またはアイコンと文字の両方が表示されている。以下、キー、文字及びアイコンと表記されている部分については、特に説明がない限り上記に説明した項目を指しているものとする。また単にキーと表示されている場合には、これも特に説明がない限りキー上に表示される文字、アイコン、またはその両方を含むものとする。
【0052】
さて、本実施形態に係るタッチパネル600は、表示画面の表示を使用者の好みに応じて、図8に示すような当初の表示(基本画面)から省略表示(簡単画面)に切り換え変更できるようになっており、事前に使用者がよく利用する機能のキーや操作手順やエラー表示などの説明文等のみを表示させることができる。
【0053】
この簡単画面とは、基本画面をなるべくシンプルに簡略化し、そこに表示された入力キーを選択する(キーを押す)ことによって、ポップアップ画面が現われる、または画面表示が変更されるなどして、表示項目に関連する次の項目が表示され、その中の入力キーを選択することによって装置への指示入力が行われるようにしたものである。この簡単画面は、操作の簡単さや表示の分かり易さを求める使用者に適した表示となっている。
【0054】
本実施形態においては、図7に示す基本画面から図8に示すような簡単画面に切り換えたり、図8に示すような簡単画面から図6に示す基本画面の表示に切り換えることができる。図8に示す簡単画面は、図7に示す基本画面の表示領域80a、表示領域80b、表示領域80c、及び表示領域80dが、それぞれ順に表示領域100a、表示領域100b、表示領域100c、及び表示領域100dに対応している画面である。また、簡単画面には、基本画面における表示領域80e、及び表示領域80fに対応する表示領域が省略されている。
【0055】
このうち、表示領域100aには、表示領域80aに表示されている原稿枚数・セットした枚数(部数)・コピーした枚数(部数)の表示領域81が、100aの上部に横長に配置され、比較的大きな文字となった表示領域101として表示されている。また、表示領域100aに示すように、操作手順やエラーなどのメッセージの表示が表示領域80aに比べ大きい文字となっている。このように、表示領域100aの上部に横長に配置したのは、表示領域100aに表示するメッセージの文字を大きくしても表示領域を確保するためである。
【0056】
また、表示領域100bは、出力色の選択を受け付ける出力色受付領域102、画像形成装置にセットする原稿のセット方向の設定を受け付ける原稿セット方向受付領域105、及び画面色を反転することができる画面色反転キー111によって構築されている。
【0057】
これらのうち、出力色受付領域102に表示されているキーは3つであることに対して、同領域に該当する図7の出力色受付領域82で表示されているキーは5つとなっており、2つのキー(2色キー、単色キー)の表示が削除されていることになる。この2つのキーについては一般的な操作を行う使用者はほとんど使用することがないため、簡単画面では表示を削除している。一方残りの3つのキーについてはどのような使用者でも使用する頻度が高いため簡単画面でも表示を行うようにし、2つのキーを削除した分の表示領域を利用することで、基本画面に比べキーを大きくし、操作しやすいものにしている。
【0058】
また、原稿セット方向受付領域105の機能は、図7に示す表示領域80bに表示されている特殊原稿受付領域85の特殊原稿設定キーを押下した場合に表示される機能の1つで、原稿のタテ置きセットとヨコ置きセットの2つのキーからなっている。これらの2つのキーは,複雑な機能設定を必要としない使用者に対しても必要な機能(どのような操作をする場合でも必要な機能)のため、表示領域105として独立して簡単画面上に表示している。一方特殊原稿受付領域85の特殊原稿設定キーを押下した場合に表示される機能のうち原稿セット方向受付領域105に該当しない機能(原稿のタテ置きセットとヨコ置きセット以外の項目)については、一般的な操作を行う場合には必ずしも必要な機能ではないため、簡単さや表示の分かり易さを求める使用者に対しては必要ないことから表示は行わないようにしている。なお、画面色反転キー111については、このキーを選択すると、画面の表示色が反転するようになっている。すなわち、黒っぽい部分は白っぽく、白っぽい部分は黒っぽくなるように表示が切り替わるため、反転していない表示では見づらいと感じている使用者にとっても見やすく操作しやすい画面表示となる。
【0059】
タッチパネル600の表示領域80cの省略表示は図8の表示領域100cとして示されている。表示領域100cは、出力用紙のサイズの選択を受け付ける用紙サイズ受付領域106、等倍や所定の読取原稿のサイズから所定の出力用紙のサイズへの定型変倍等の選択を受け付ける定型変倍受付領域107、読取原稿及び出力用紙がそれぞれ片面印刷か両面印刷かの選択を受け付ける両面受付領域108、ソート・スタック・ステープル・パンチ等のコピーの後処理の選択を受け付ける後処理受付領域109によって構築されている。
【0060】
用紙サイズ受付領域106では、用紙サイズを自動で選択する自動用紙選択キーと用紙サイズを任意に選択する画面を展開する用紙選択キー及び選択した用紙サイズの結果を表示する領域の3つの項目からなっている。用紙サイズ選択については操作設定が必ずしも必要ではないが、どのような使用者にとっても比較的使用頻度の高い機能である。そこでまず図8の簡単画面上ではキーや文字を大きくし、かつ用紙サイズ選択をしやすくするために前述のように3つの項目のみを表示している。用紙サイズ選択を使用しない場合には自動用紙選択キーのみを押下すればよく、用紙サイズ選択を使用したい場合には用紙選択キーを押下し、サイズ選択した結果は用紙選択キーの右側の表示領域に表示される。
【0061】
更に、図8の簡単画面の定型変倍受付領域107、両面受付領域108、後処理受付領域109は、それぞれ図7の基本画面の定型変倍受付領域87、両面受付領域88及び後処理受付領域89に対応しているが、定型変倍受付領域107で表示しているキーは定型変倍受付領域87に比べ1つ少なく、両面受付領域108では両面受付領域88に比べ2つ、後処理受付領域109では後処理受付領域89に比べ5つ少なくなっており、それぞれの表示領域で表示されるキーの数が削除された構成になっている。基本画面の定型変倍受付領域87、両面受付領域88及び後処理受付領域89は各キーに使用者が好みの機能を予め割り付けておくことができる表示領域であり、簡単画面でも同じように使用者が好みの機能を割り付けておくことができるようになっている。割り付けることのできるキーの数は少なくなっているが、簡単画面を使用する使用者はよく使う機能(割付が必要な機能)の数も少ないことから、数が足りなくて操作が困ることはない。従って簡単画面の定型変倍受付領域107、両面受付領域108、後処理受付領域109では使用者が必要な機能のキーのみを大きく使いやすく表示することができている。
【0062】
また、図7の基本画面に対し図8の簡単画面では、表示領域80e、表示領域80f及び詳細機能受付領域90の表示を行わないようにしている。これらの領域に表示されている機能は基本的な機能設定には必ずしも必要な機能ではないために表示を行わず、その余った領域分を用いて、他の表示領域の確保を行っている。
【0063】
また、図7の表示領域80dと図8の表示領域100dについては、基本画面と簡単画面で表示を変えていない。この部分は機器全体にかかわる表示であり、重要なエラー表示なども行う部分である。しかし、通常状態では特に操作を必要とするところではないため、基本画面と簡単画面で表示を変えることは行っていない。更に、簡単画面にも基本画面と同様に、表示領域100dに「電子文書」キー99が表示され、基本画面だけでなく簡単画面からでも、フォルダデータの閲覧や取得の処理が可能である。
【0064】
続いて、図9乃至図15を用い、本実施形態に係る複合機21を利用して各外部装置からフォルダデータを取得する方法を説明する(閲覧は省略する)。図9は、複合機21の画像データの及びフォルダデータを取得する処理手順を示した処理フロー図である。また、以下では、図7及び図8の画面を、メイン画面として説明する。
【0065】
通常、複合機21は、図7又は図8に示すように、タッチパネル600上に表示するメイン画面によって、「電子文書」キー99を表示しており、フォルダデータの閲覧又は取得が可能であることを示している(ステップS1)。この状態で、使用者が「電子文書」キー99を押下すると、複合機21はタッチパネル600上に、図10に示すようなIDおよびパスワードの要求画面を表示する(ステップS2)。これにより、各外部装置の中で、使用者が閲覧又は取得可能なフォルダデータを制限したり、同一の外部装置に蓄積されている複数のフォルダデータの中で、使用者が閲覧又は取得可能なフォルダデータを制限することができる。
【0066】
次に、使用者が、テンキー601等で自己のIDとパスワードを入力すると、複合機21では、このIDとパスワードに基づいて図4に示すテーブルを検索し、使用者の閲覧又は取得制限のための認証を行う(ステップS3)。また、複合機21が当該認証に失敗したと判断した場合(ステップS3:No)、ステップS1に戻る。また、複合機21は当該認証に成功した判断した場合(ステップS3:Yes)ログイン処理を行った後、表示処理部504が、図11に示す画面をタッチパネル600に表示する。
【0067】
次に、複合機21では、タッチパネル600上に図11に示すような閲覧・取得可能な画像データのフォルダを表示した後、使用者からフォルダの選択を受け付ける(ステップS4)。
【0068】
図11は、表示処理部504が、タッチパネル600上に表示するフォルダの選択受付画面の例を示した図である。図11に示すように、表示処理部504は、使用者が画像データを閲覧・取得可能なフォルダ(ネットワークに接続された外部装置又は外部装置のフォルダを含む)を表示する。また、表示処理部504は、図11に示すようにフォルダ名として、外部装置の名称や外部装置のディレクトリ名等を表示する。
【0069】
また、図11に示すように、表示処理部504は、デジタルカメラ32等の常時ネットワークに接続されているわけではない外部装置又は当該外部装置のフォルダについても表示する。これは、管理サーバ28a等が、これらデジタルカメラ32等の画像データを、当該外部装置毎に管理しているために実現できる。そして、表示処理部504は、フォルダ名を表示する際に、管理サーバ28a内のフォルダ名ではなく、管理サーバ28aの管理対象である外部装置名を表示する。これにより、利用者が画像データを閲覧・取得する際に、どのフォルダに格納されているのか判断することが容易になる。
【0070】
ここでは、使用者Aが取得処理を行った場合を説明する。図12は、フォルダに格納された画像データの取得手順を示したフローチャートである。
【0071】
使用者Aが、図11上の所望のフォルダ・アイコン“プリンタ/a”及び“携帯電話”の2つ選択すると、複合機21のフォルダデータ要求部512が、フォルダデータ“a”を蓄積しているプリンタ装置23に対してフォルダデータ“a”の送信を要求する(ステップS11)。このステップS11の処理と共に、フォルダデータ要求部512が、フォルダデータ“携帯電話”を蓄積している管理サーバ28aに対して、フォルダデータ“携帯電話”の送信を要求する(ステップS12)。
【0072】
これにより、プリンタ装置23が、複合機21に対してフォルダデータ“a”を送信する(ステップS13)。そして、フォルダデータ取得部513が、送信されてきたフォルダデータ“a”を取得する。
【0073】
また、管理サーバ28aは、複合機21に対してフォルダデータ“携帯電話”を送信する(ステップS14)。そして、フォルダデータ取得部513が、送信されてきたフォルダデータ“携帯電話”を取得する。これにより、複合機21と、外部装置とのフォルダデータを取得するための処理が終了する。
【0074】
図9に戻り、複合機21のフォルダデータ取得部513は、プリンタ装置23からフォルダデータ“a”を取得するとともに、管理サーバ28aからフォルダデータ“携帯電話”を取得する(ステップS5)。
【0075】
次に、サムネイル生成部503は、取得したフォルダデータ“a”,“携帯電話”内の全てのファイルデータのサムネイル画像データを生成する(ステップS6)。そして、表示処理部504が、タッチパネル600上に図13に示すようなサムネイル画像を表示することで、使用者からサムネイル画像の選択を受け付ける(ステップS7)。
【0076】
図13は、タッチパネル600上に表示されるサムネイル画像の一覧の例を示した図である。図13に示すように、表示処理部504は、サムネイル画像データ毎に、ファイル名及び当該画像データの作成日を表示する。これらのデータはフォルダデータ取得部513が外部装置から取得したものとする。そして、使用者がサムネイル画像を選択すると、表示処理部504は、チェックしたことを示すチェックマーク(例えばチェックマーク1301)を表示する。そして、選択部505が、使用者が選択したサムネイル画像の生成元の画像データを、印刷対象として選択する。
【0077】
また、図13のサムネイル画像のチェックマークの横の数字は、当該画像データを印刷する部数を示している。このように使用者は、印刷する部数を任意に変更することができる。また、サムネイル画像毎に表示する情報はこれらに制限するものではなく、印刷時のページ数等を表示しても良い。
【0078】
図13に示すように、表示処理部504は、選択された画像データの一覧を“Selected Document”欄1302に表示する。当該“Selected Document”欄1302は、選択された画像データのサムネイルと、ページ情報表示欄1303とが表示される。このページ情報表示欄1303には、表示しているサムネイルのページ番号と、合計ページ数と、表示ページを変更するための方向キーと、が表示される。そして、使用者により方向キーが押下された場合に、表示処理部504は、移動先のページのサムネイル画像を、“Selected Document”欄1302内に表示すると共に、ページ情報表示欄1303内のページ番号を変更する。また、表示処理部504が任意のサムネイル画像を表示しているときに、利用者が“Remove”ボタン1304を押下した場合、選択部505は、当該サムネイル画像の生成元の画像データを、印刷対象から選択解除する。また、表示処理部504は、表示態様変更ボタン1305を表示する。利用者の表示態様変更ボタン1305の押下により、表示処理部504は、サムネイル画像を表示するか、ファイル名一覧を表示するかを変更する。なお、図13に示した画面例は、サムネイル画像を表示した場合の例であり、次にファイル名一覧を表示した例について説明する。
【0079】
図14は、タッチパネル600上に表示されるファイル名一覧の例を示した図である。図14に示すように、表示処理部504は、画像データ毎に、選択されたか否かを示すチェックマーク、印刷部数、ファイル名、作成日時を表示する。なお、他に表示される情報は、図13に示した画面例と同様なので説明を省略する。
【0080】
図9に戻り、使用者が、図13又は図14で示した画面から、所望のサムネイルを選択して「OK」ボタンを選択すると、表示処理部504は、タッチパネル600上に図15に示すようなメイン画面を表示する(ステップS8)。このメイン画面には、表示態様(例えばキーの色など)が変化した「電子文書」キー99’が表示され、電子データを取得済みであることを使用者に認識させることができる。続いて、使用者は、上記取得した電子データを印刷処理する場合には、図7や図8に示すメイン画面と同様に、出力用紙の選択や、印刷カラーの選択等を行い、通常の印刷設定と同じ設定を行う。これにより、印刷部506が、使用者が選択したサムネイル画像に係る画像データである本画像データを印刷出力することができる。
【0081】
以上説明したように、本実施形態においては、複合機21の外部から画像データを取得して印刷するというPULL型の印刷を行うことで、印刷対象データを増やすことができる。
【0082】
また、外部から取得した画像データのサムネイル画像データを生成して、使用者に印刷対象を選択させることで、外部から取得可能な画像データ(本画像データ)が多数存在する場合でも、整理して印刷出力することができる。
【0083】
更に、図7及び図8に示すように、タッチパネル600上に異なる画面を表示した場合であっても、常に、「電子文書」キー99を表示させることにより、様々な画面(図7、図8)から図10に示す画像取得の画面に変移させることができるため、使用者の操作性を向上させることができる。
【0084】
また、本実施の形態に係る画像データは、図、グラフ、写真データなどの一般的な画像データに限らず、ドキュメントファイル等も含むものとする。さらに、画像データは、プレゼンテーションファイル等を含めても良い。さらに、画像データは、図、グラフ、写真、文書等の組み合わせでも良い。また、画像データのフォーマット形式は、“JPEG”等の画像データのフォーマット形式のみならず、“DOC”等のドキュメントファイル形式や、“PPT”等のプレゼンテーションファイル形式あるいは表計算ソフト形式など、印刷装置で印刷対象となるファイル形式であればよい。
【0085】
そして、複合機21は、画像データのファイル形式がドキュメントファイル形式やプレゼンテーションファイル形式の場合でも、外部装置に保持されているか否かに限らず、当該画像データの1ページ目を示したサムネイル画像データを、タッチパネル600に表示する。そして、上述した処理と同様に、複合機21は、利用者から当該サムネイル画像データの選択を受け付けた場合に、当該サムネイル画像データで示されたドキュメントファイル形式やプレゼンテーションファイル形式による画像データの印刷処理を行う。
【0086】
また、上述した実施の形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0087】
(第1の実施の形態の変形例)
上述した第1の実施の形態において、フォルダデータ要求部512が複数のフォルダデータの送信を要求した場合に、フォルダデータ取得部513が当該複数のフォルダデータを取得して、表示処理部504がこれら複数のフォルダデータ内に格納されていた画像データから生成したサムネイル画像の一覧を表示した。しかしながら、第1の実施の形態は、上述した表示手法に制限するものではない。そこで、第1の実施の形態の変形例では、フォルダの異なる表示例について説明する。なお、複合機21の構成は、第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0088】
本変形例では、表示処理部504が、図11に示す表示画面を表示する。そして、タッチパネル600は、フォルダの選択を1つのみ受け付ける。そして、使用者が、これらフォルダから1つのフォルダを選択した場合に、フォルダデータ要求部512及びフォルダデータ取得部513の上述した処理により、選択された1つのフォルダデータを取得する。そして、サムネイル生成部503が当該フォルダ内の画像データからサムネイル画像データを生成した後、表示処理部504が、当該フォルダ内のサムネイル画像の一覧を表示する。
【0089】
図16は、表示処理部504がタッチパネル600上に表示するサムネイル画像一覧の例を示した図である。図16に示すように、表示処理部504は、利用者が選択したフォルダ内に格納されている画像データと、当該フォルダ内に存在するフォルダの一覧を表示する。そして、利用者が表示されたフォルダを選択した場合には、表示処理部504は、上述した処理を行うことで、選択されたフォルダ内のフォルダ及び画像データを表示処理する。つまり、本変形例では、表示処理部504は、複数の外部装置を含めたツリー構造のフォルダ群において、当該ツリー内を移動するように、表示対象となるフォルダを変更していく。
【0090】
そして、使用者が図16に示した画面から画像データを選択した場合、表示処理部504は、第1の実施の形態の図13又は図14で示した“Selected Document”欄を表示して、選択された画像データのサムネイル画像を表示する。この選択された画像データは、フォルダを変更する処理が行われた場合も保持される。これにより、利用者は、複数の外部装置から印刷対象となる画像データを選択することができる。
【0091】
(第2の実施の形態)
上述した第1の実施形態では、複合機21でサムネイル画像データを生成することにしたが、これに制限するものではない。そこで、第2の実施の形態では、外部装置でサムネイルを生成する例について説明する。
【0092】
本実施の形態では、デジタルカメラ32のようにサムネイル画像データを生成できる外部装置は、当該外部装置に格納されている画像データから、サムネイル画像データを生成する。そして、常時ネットワークに接続されているわけではない外部装置の場合、当該外部装置がネットワークに接続された時、当該外部装置は、管理サーバ28aに対して、元の画像データと共に生成したサムネイル画像データを送信する。
【0093】
また、本実施の形態では、プリンタ装置23やファクシミリ装置24等のように、常時ネットワークに接続されている外部装置においても、サムネイル画像データを生成可能な装置が存在するものとする。
【0094】
また、カーナビゲーション装置29やノートPC33等のサムネイル画像データの生成を行わない外部装置の場合、当該外部装置は、管理サーバ28aに対して、画像データを送信する。そして、管理サーバ28aは、受信した画像データからサムネイル画像データを生成し、当該サムネイル画像データを画像データと共に管理する。なお、このようなサムネイル画像データを生成する機能がない外部装置の場合、第1の実施の形態で説明した処理手順と同様の処理手順を行うこととして、説明を省略する。
【0095】
また、管理サーバ28a、28bのROM212aには、サムネイル画像データも管理するために、第1の実施形態とは異なる閲覧・取得管理DB(Data Base)1700が構築されている。
【0096】
図17は、閲覧・取得管理DB1700の閲覧・取得管理テーブルの例を示した図である。図17に示すように、閲覧・取得管理テーブルは、作成日と、サムネイル保管場所と、ファイル格納場所と、当該ファイルのページ数とを対応付けて管理している。管理サーバ28aが、このようなテーブルを保持することで、複合機等の要求に応じてサムネイル画像データ及びサムネイル画像データの生成元の画像データの送信が可能となる。
【0097】
図18は、第2の実施の形態にかかる複合機1800の構成を示すブロック図である。上述した第1の実施の形態にかかる複合機21とは、画像取得部502とは処理が異なる画像取得部1801に変更された構成を有している点で異なる。以下の説明では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省略している。
【0098】
画像取得部1801は、画像データ要求部1811と、フォルダデータ要求部1812と、フォルダデータ取得部1814と、サムネイル要求部1813と、サムネイル取得部1815を備え、外部装置からサムネイル画像データ及びサムネイル画像データの生成元である画像データの取得を行う。
【0099】
サムネイル要求部1813は、外部装置に対してサムネイル画像データの送信を要求する処理を行う。なお、外部装置の記憶部においてフォルダ単位で画像データが管理されている場合に、外部装置に対してフォルダ単位でサムネイル画像の送信要求を行うのであれば、以下に示すフォルダ要求部512で送信要求を行う。
【0100】
サムネイル取得部1815は、サムネイル要求部1813の送信要求に応答した外部装置から、当該フォルダに含まれているサムネイル画像データを取得する。
【0101】
フォルダデータ要求部1812は、外部装置に対して、各フォルダに含まれているサムネイル画像データの送信要求を行う。
【0102】
フォルダデータ取得部1814は、フォルダデータ要求部1812の送信要求に応答した外部装置から、当該フォルダに含まれている画像データ及びフォルダデータを取得する。
【0103】
画像データ要求部1811は、外部装置に対して、利用者により選択されたサムネイル画像データの生成元となる画像データの送信要求を行う。これにより、画像取得部1801は、サムネイル画像データの生成元となる画像データを取得することができる。
【0104】
続いて、本実施形態に係る複合機1800が、各外部装置から画像データを取得するまでの処理手順について説明する。図19は、複合機1800が画像データを取得するまでの処理手順を示した処理フロー図である。本処理手順では、複合機1800とデータの送受信を行う装置が管理サーバ28aの場合について説明する。なお、ログイン処理については、第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。
【0105】
まず、表示処理部504が、タッチパネル600上に図11に示すような閲覧・取得可能な画像データのフォルダを表示した後、使用者からフォルダの選択を受け付ける(ステップS1901)。
【0106】
次に、利用者からフォルダの選択を受け付けた場合、フォルダデータ要求部512が、選択されたフォルダデータの送信要求を、当該フォルダを有する管理サーバ28aに対して出力する(ステップS1902)。
【0107】
そして、管理サーバ28aは、複合機1800からのフォルダデータの送信要求を受信処理する(ステップS1911)。なお、管理サーバ28aでは、上述したようにフォルダ内の画像データのサムネイル画像は生成されている。
【0108】
次に、管理サーバ28aは、受信した送信要求に対応するフォルダデータ(フォルダ内のサムネイル画像データ及びフォルダ内に含まれているフォルダの情報)を、複合機1800に対して送信する(ステップS1912)。
【0109】
そして、複合機1800のフォルダデータ取得部1814は、管理サーバ28aから送信されてきたフォルダデータを取得する(ステップS1903)。なお、当該フォルダデータには、フォルダ内に含まれているフォルダの情報及びフォルダ内に格納されていた画像データから生成されたサムネイル画像データが含まれている。
【0110】
次に、表示処理部504が、タッチパネル600上に図13に示すようなサムネイル画像を表示することで、使用者からサムネイル画像の選択を受け付ける(ステップS1904)。
【0111】
そして、使用者が、図13又は図14で示した画面から、所望のサムネイルを選択して「OK」ボタンを選択すると、画像データ要求部1811は、選択されたサムネイル画像データの生成元の画像データの送信要求を、管理サーバ28aに対して行う(ステップS1905)。
【0112】
次に、管理サーバ28aは、複合機1800からの画像データの送信要求を受信処理する(ステップS1913)。
【0113】
そして、管理サーバ28aは、受信した送信要求に対応する画像データを、複合機1800に対して送信する(ステップS1914)。
【0114】
次に、複合機1800の画像取得部1801は、管理サーバ28aから、詮索されたサムネイル画像の生成元の画像データを取得する(ステップS1906)。
【0115】
そして、表示処理部504は、タッチパネル600上に図15に示すようなメイン画面を表示する(ステップS1907)。これにより、画像データの印刷が可能となる。
【0116】
上述した処理手順を行うことで、外部装置の記憶部に格納されていた画像データにアクセスして、印刷することが可能となる。なお、本実施の形態では、プリンタ装置23やファクシミリ装置24等のように、常時ネットワークに接続されている外部装置の場合も、図19で示した管理サーバ28aと同様の処理を行うこととして、説明を省略する。
【0117】
本実施の形態において、複合機1800と外部装置の間でサムネイル画像データの送受信を行った後、使用者に選択されたサムネイル画像データの生成元の画像データの送受信を行うこととした。このような処理を行うことで、送受信するデータ量が低減するため、ネットワークにかかる負荷が軽減されると共に、複合機1800で使用者の要求に応じて迅速にサムネイル画像の一覧を表示することが可能となる。
【0118】
なお、上述した第2の実施の形態では、外部装置がサムネイル画像データを送信した後、複合機1800において利用者に当該サムネイル画像を選択された場合に、複合機1800が、当該サムネイル画像の生成元である画像データを外部装置から取得することとした。しかしながら、このような画像データの取得手順に制限するものではなく、例えば、複合機が、サムネイル画像データを表示する前に、サムネイル画像データと当該サムネイル画像データの生成元である画像データとを同時に外部装置から取得しても良い。
【0119】
また、上述した実施形態の複合機で実行される印刷処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の複合機で実行される印刷処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0120】
また、上述した実施形態の印刷処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0121】
本実施の形態の複合機で実行される印刷処理プログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上記記録媒体から印刷処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上述した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0122】
また、上記プログラムは、CD-ROM等の記録媒体に記録して流通させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0123】
以上のように、本発明にかかる印刷装置、印刷方法、及び印刷用プログラムは、ネットワークに接続された外部装置に格納された画像データの閲覧、印刷に適している。
【符号の説明】
【0124】
10、1700 閲覧・取得管理DB
11 LAN
12 インターネット
13 携帯電話網
14 基地局
21、22、1800 複合機
23 プリンタ装置
24 ファクシミリ装置
25 スキャナ
26 PC
27 デジタルテレビ
28a、28b 管理サーバ
29 カーナビゲーション装置
30 携帯電話機
31 ゲーム機
32 デジタルカメラ
33 ノートPC
80a?f 表示領域
99 「電子文書」キー
99’ 「電子文書」キー
310 コントローラ
311 CPU
312 MEM-P
312a ROM
312b RAM
313 NB
314 SB
315 バス
316 ASIC
317 MEM-C
318 HDD
320 操作部
330 FCU
340 USB
350 IEEE1394インターフェース
360 エンジン部
501 通信処理部
502、1811 画像取得部
503 サムネイル生成部
504 表示処理部
505 選択部
506 印刷部
511、1811 画像データ要求部
512、1812 フォルダデータ要求部
513、1814 フォルダデータ取得部
600 タッチパネル
601 テンキー
602 スタートキー
603 クリア/ストップキー
604 プログラムキー
605 リセット/予熱キー
606 割り込みキー
607 試しコピーキー
608 設定キー
1813 サムネイル要求部
1815 サムネイル取得部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0125】
【特許文献1】特開2006-018853号公報
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置であって、
前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示手段と、
前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示手段と、
前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷手段と、
を有することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記フォルダの選択を受け付ける選択受付画面を前記タッチパネル上に表示させる第3の表示手段をさらに有し、
前記選択受付画面で前記フォルダの選択を受け付けると、前記第1の表示手段が前記一覧画面を前記タッチパネル上に表示させること
を特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記一覧画面は、前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイル名の一覧を表示する画面であり、該ファイル名の一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける画面であること
を特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記一覧画面には、それぞれのファイルの作成日時が含まれていること
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記ネットワークは、インターネットであること
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記外部装置の前記フォルダは、少なくともJPEG形式のファイルを含むこと
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記外部装置の前記フォルダは、少なくともプレゼンテーションファイル形式のファイルを含むこと
を特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の印刷装置。
【請求項8】
ファイルを格納可能なフォルダを有する外部装置とネットワークを介して接続可能であり、タッチパネルを含む操作部を有する印刷装置における、ファイルの印刷出力方法であって、
前記印刷装置が、前記外部装置の前記フォルダに格納されているファイルの一覧の中から前記印刷装置で印刷させるファイルの選択を受け付ける一覧画面であって、印刷設定の入力を受け付ける印刷設定画面を表示させるためのボタンであり前記一覧画面に表示されたファイルの一覧の中から印刷させるファイルを決定するための前記ボタンを含む前記一覧画面を、前記タッチパネル上に表示させる第1の表示ステップと、
前記印刷装置が、前記一覧画面上に表示されているファイルの一覧の中から印刷させるファイルの選択を受け付けた後、前記一覧画面に含まれる前記ボタンが選択されたことに応じて、前記一覧画面で選択されたファイルの印刷設定として少なくとも片面印刷か両面印刷かの設定に係る入力を受け付ける前記印刷設定画面を、前記タッチパネル上に表示させる第2の表示ステップと、
前記印刷装置が、前記タッチパネル上に表示された前記印刷設定画面に対する印刷設定の入力を受け付けた後、前記操作部上でのユーザ操作に応じて、前記外部装置の有する前記フォルダに格納されたファイルのうちの選択されたファイルを、入力を受け付けた前記印刷設定に基づいて印刷出力する印刷ステップと、
を有する印刷出力方法。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2018-02-14 
出願番号 特願2014-248380(P2014-248380)
審決分類 P 1 651・ 121- YAA (H04N)
P 1 651・ 832- YAA (H04N)
最終処分 維持  
前審関与審査官 木方 庸輔  
特許庁審判長 篠原 功一
特許庁審判官 小池 正彦
鳥居 稔
登録日 2017-01-20 
登録番号 特許第6075364号(P6075364)
権利者 株式会社リコー
発明の名称 印刷装置及び印刷出力方法  
代理人 酒井 宏明  
代理人 酒井 宏明  
代理人 阿部 琢磨  
代理人 黒岩 創吾  
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