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審決分類 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する G06Q
審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する G06Q
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する G06Q
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する G06Q
管理番号 1339385
審判番号 訂正2018-390014  
総通号数 222 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-06-29 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2018-01-19 
確定日 2018-04-05 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6022821号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第6022821号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔3、4〕について訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
本件審判に係る特許第6022821号(以下、「本件特許」という。)は、平成24年6月21日の出願(特願2012-140067号)により、平成28年10月14日に特許権の設定登録がなされたものであり、平成30年1月19日に本件特許についての訂正審判が請求されたものである。

第2 請求の趣旨と内容
本件審判の請求は、下記の訂正(以下、「本件訂正」という。)について結論のとおりの審決を求めるものである。

(本件訂正)
本件特許の請求項3に「該取得された第1可変情報又は第2可変情報の前記記録部に記録されている前記第1可変情報又は前記第2可変情報の前記記録部に記録されている前記第1可変情報又は前記第2可変情報に対する変位が所定の変動許容範囲を超過していないか否かを判定する」と記載されているのを、「該取得された第1可変情報又は第2可変情報の前記記録部に記録されている前記第1可変情報又は前記第2可変情報に対する変位が所定の変動許容範囲を超過していないか否かを判定する」と訂正する。
請求項3の記載を引用する請求項4も同様に訂正する。

なお、本件審判の請求は、本件特許の請求項3及び4からなる一群の請求項に対するものであり、特許法第126条第3項の規定に適合するものである。

第3 当審の判断
1 目的要件(特許法第126条第1項ただし書)について
本件訂正は、請求項3及び4において、判定のために取得された「第1可変情報又は第2可変情報」と照合される「前記記録部に記録されている前記第1可変情報又は前記第2可変情報」が記録されている「前記記録部」について、これが「前記第1可変情報又は前記第2可変情報」を記録するものである旨の重複記載を除こうとするものである。そして、この重複記載が誤記によるものであることは明らかであり、また、この重複記載が冗長なものであって、すなわち、この有無により特許請求の範囲の記載が示す内容に変化がないことも明らかである。
してみると、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号の「誤記又は誤訳の訂正」を目的とするものと認められる。

2 新規事項追加禁止要件(特許法第126条第5項)について
1で述べたとおり、本件訂正により除かれる重複記載の有無によって特許請求の範囲の記載が示す内容に変化がないから、本件訂正は、新たな技術的事項を導入するものでない。
よって、本件訂正は、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。

3 実質拡張変更禁止要件(特許法第126条第6項)について
1で述べたとおり、本件訂正により除かれる重複記載の有無によって特許請求の範囲の記載が示す内容に変化がないから、本件訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。
よって、本件訂正は、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。

4 独立特許要件(特許法第126条第7項)について
本件訂正に関連して、訂正後の発明について独立して特許を受けることができないとすべき事情は見当たらない。
よって、本件訂正は、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。

第4 むすび
以上のとおり、本件審判の請求は、特許法第126条第3項の規定に適合するものである。そして、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第5項ないし第7項までの規定に適合するものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、
端末装置と、
を有する情報処理システムであって、
前記サーバは、
第1可変情報及び第2可変情報を記録する記録部と、
前記第1可変情報又は前記第2可変情報を前記端末装置に対して送信するサーバ側伝送部と、
前記端末装置から処理要求を受信した時に取得される第1可変情報又は第2可変情報と前記記録部に記録されている前記第1可変情報又は前記第2可変情報とを各々照合し、各々の可変情報の変位が所定の変動許容範囲を超過していないか否かを各々判定する判定部と、
を備え、
前記判定部において前記各々の可変情報の変位が前記所定の変動許容範囲のいずれかを超過している場合には、前記処理要求に基づく処理を拒絶し、
前記端末装置は、
前記サーバとの間で前記第1可変情報又は前記第2可変情報を受信する端末側伝送部と、
前記端末側伝送部において受信した前記第1可変情報又は前記第2可変情報を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記第1可変情報又は前記第2可変情報に基づく前記処理要求を入力し、前記端末側伝送部に送信する入力部と、
を備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記判定部は、前記記録部に記録されている前記第1可変情報と前記処理要求を受信した時に取得される前記第1可変情報との変位が所定の第1変動許容範囲を超過しているとき、前記処理要求を拒絶すると共に、前記拒絶の後、前記端末装置から前記処理要求を受信した時に取得される前記第2可変情報と前記記録部に記録されている第2可変情報との変位が所定の第2変動許容範囲を超過していないか否かを判定し、
前記サーバ側伝送部は、前記拒絶の時点において対応する第1可変情報及び前記対応する第2可変情報を前記端末装置に送信する、請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
第1可変情報又は第2可変情報のいずれかを記録する記録部と、
前記第1可変情報又は前記第2可変情報のいずれかを通信回線を介して端末装置に対して送信する伝送部と、
前記第1可変情報又は前記第2可変情報のいずれかを表示した前記端末装置から前記通信回線を介して処理要求を受信した時に取得された第1可変情報又は第2可変情報と前記記録部に記録されている前記第1可変情報又は前記第2可変情報とを照合し、該取得された第1可変情報又は第2可変情報の前記記録部に記録されている前記第1可変情報又は前記第2可変情報に対する変位が所定の変動許容範囲を超過していないか否かを判定する判定部とを備え、
前記判定部において前記変位が前記所定の変動許容範囲を超過している場合には前記処理要求に基づく処理を拒絶する一方、前記変位が前記所定の変動許容範囲内にある場合には前記処理要求を実行する情報処理装置。
【請求項4】
前記伝送部は、前記変位に基づく第3可変情報を前記端末装置に対して前記通信回線を介して送信する、請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
第1可変情報を記録する記録部と、
通信回線を介して第2可変情報を端末装置に対して送信する伝送部と、
前記第2可変情報を表示した前記端末装置から前記通信回線を介して処理要求を受信した時に取得された第1可変情報と前記記録部に記録されている前記第1可変情報とを照合し、該取得された第1可変情報の前記記録部に記録されている前記第1可変情報に対する変位が所定の変動許容範囲を超過していないか否かを判定する判定部と、
前記判定部において前記変位が前記所定の変動許容範囲を超過している場合には前記処理要求に基づく処理を拒絶する一方、前記変位が前記所定の変動許容範囲内にある場合には前記処理要求を実行する処理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項6】
前記伝送部は、前記処理部が前記処理要求に基づく処理を拒絶した場合に、再取得された第2可変情報を前記通信回線を介して前記端末装置に対して送信する、請求項5記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記伝送部は、前記変位に基づく第3可変情報を前記端末装置に対して前記通信回線を介して送信する、請求項5又は6記載の情報処理装置。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2018-03-08 
結審通知日 2018-03-12 
審決日 2018-03-26 
出願番号 特願2012-140067(P2012-140067)
審決分類 P 1 41・ 856- Y (G06Q)
P 1 41・ 852- Y (G06Q)
P 1 41・ 841- Y (G06Q)
P 1 41・ 854- Y (G06Q)
最終処分 成立  
前審関与審査官 毛利 太郎  
特許庁審判長 渡邊 聡
特許庁審判官 相崎 裕恒
石川 正二
登録日 2016-10-14 
登録番号 特許第6022821号(P6022821)
発明の名称 情報処理システム  
代理人 伊東 忠重  
代理人 岩田 諭  
代理人 伊東 忠重  
復代理人 岩田 諭  

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