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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する G10L |
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管理番号 | 1339386 |
審判番号 | 訂正2017-390154 |
総通号数 | 222 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2018-06-29 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2017-12-22 |
確定日 | 2018-04-05 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第5945626号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第5945626号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件特許第5945626号は、2012年12月21日(パリ優先権主張 2012年3月29日 米国(US))を国際出願日とする出願であって、平成28年6月3日に特許権の設定登録がなされたものである。 そして、本件訂正審判は、平成29年12月22日に請求されたものである。 第2 請求の趣旨 本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第5945626号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。 第3 訂正の内容 1 訂正事項1 特許請求の範囲の請求項4を削除する。 2 訂正事項2 特許請求の範囲の請求項5に「請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法」とあるのを「請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法」に訂正する。 3 訂正事項3 特許請求の範囲の請求項9を削除する。 4 訂正事項4 特許請求の範囲の請求項10に「請求項6乃至9のいずれか1項に記載のオーディオデコーダ」とあるのを「請求項6乃至8のいずれか1項に記載のオーディオデコーダ」に訂正する。 5 訂正事項5 特許請求の範囲の請求項11に「請求項6乃至10のいずれか1項に記載のオーディオデコーダを含むユーザ装置」とあるのを「請求項6乃至8及び10のいずれか1項に記載のオーディオデコーダを含むユーザ装置」に訂正する。 6 訂正事項6 特許請求の範囲の請求項12に「請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法」とあるのを「請求項1乃至3及び5のいずれか1項に記載の方法」に訂正する。 第4 当審の判断 1 訂正事項1、訂正事項3について (1)訂正の目的について 訂正事項1は、請求項4を削除するというものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 また、訂正事項3は、請求項9を削除するというものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 (2)新規事項の有無について 訂正事項1は請求項4を削除するものであり、訂正事項3は請求項9を削除するものであるから、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 (3)実質上特許請求の範囲の拡張・変更の存否について 訂正事項1は請求項4を削除するものであり、訂正事項3は請求項9を削除するものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 2 訂正事項2、訂正事項6について (1)訂正の目的について 訂正事項2は、請求項4を削除したことに伴い、請求項5に「請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法」とあるのを「請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法」に訂正するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 また、訂正事項6は、請求項4を削除したことに伴い、請求項12に「請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法」とあるのを「請求項1乃至3及び5のいずれか1項に記載の方法」に訂正するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 (2)新規事項の有無について 訂正事項2及び6は、請求項4の削除に伴い、請求項4を引用しないものとするものであるから、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 (3)実質上特許請求の範囲の拡張・変更の存否について 訂正事項2及び6は、請求項4の削除に伴い、請求項4を引用しないものとするものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 (4)独立特許要件について 訂正事項2及び6により訂正された請求項5及び12は、拒絶すべき理由を有しないとして特許された訂正前の請求項5及び12を減縮したものであるから、特許出願の際独立して特許を受けることができない発明でないことは明らかであり、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。 3 訂正事項4、訂正事項5について (1)訂正の目的について 訂正事項4は、請求項9を削除したことに伴い、請求項10に「請求項6乃至9のいずれか1項に記載のオーディオデコーダ」とあるのを「請求項6乃至8のいずれか1項に記載のオーディオデコーダ」に訂正するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 また、訂正事項5は、請求項9を削除したことに伴い、請求項11に「請求項6乃至10のいずれか1項に記載のオーディオデコーダを含むユーザ装置」とあるのを「請求項6乃至8及び10のいずれか1項に記載のオーディオデコーダを含むユーザ装置」に訂正するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 (2)新規事項の有無について 訂正事項4及び5は、請求項9の削除に伴い、請求項9を引用しないものとするものであるから、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 (3)実質上特許請求の範囲の拡張・変更の存否について 訂正事項4及び5は、請求項9の削除に伴い、請求項9を引用しないものとするものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、または変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 (4)独立特許要件について 訂正事項4及び5により訂正された請求項10及び11は、拒絶すべき理由を有しないとして特許された訂正前の請求項10及び11を減縮したものであるから、特許出願の際独立して特許を受けることができない発明でないことは明らかであり、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。 第5 むすび 以上のとおり、本件訂正審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであって、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ハーモニックオーディオ信号の帯域幅拡張BWEをサポートする変換オーディオデコーダによって実行される方法であって、 周波数帯域b及び該周波数帯域bに隣接する複数の周波数帯域に関連付けられた複数のゲイン値を受信するステップ(401a)と、 帯域幅拡張された周波数領域の再構成された対応する周波数帯域b’にスペクトルピークが含まれるか否かを判定するステップ(404a)と、 前記再構成された周波数帯域b’に少なくとも1つのスペクトルピークが含まれる場合、前記受信した複数のゲイン値に基づいて、前記再構成された周波数帯域b’に関連付けられたゲイン値を、前記受信した複数のゲイン値の荷重和である第1の値に設定するステップ(406a:1)と、 前記再構成された周波数帯域b’にスペクトルピークが含まれない場合、前記受信した複数のゲイン値に基づいて、前記再構成された周波数帯域b’に関連付けられたゲイン値を前記第1の値以下の第2の値に設定するステップ(406a:2)と、 を有し、 これにより前記ゲイン値を前記帯域幅拡張された周波数領域におけるピーク位置に応じた値にすることを可能にすることを特徴とする方法。 【請求項2】 前記荷重和は、前記受信した複数のゲイン値の平均値であることを特徴とする請求項1に記載の方法。 【請求項3】 前記第2の値は、前記受信した複数のゲイン値の中で小さい方から選択される複数のゲイン値のうちの1つであることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。 【請求項4】 (削除) 【請求項5】 原信号の高周波部分の少なくとも一部の区間のピークエネルギーとノイズフロアのエネルギーとの関係を反映する係数αを受信するステップ(402b)と、 前記受信した係数αに基づいて、対応する再構成された高周波部分の変換係数をノイズと混合することにより、前記原信号の高周波部分のノイズ特性の再構成を可能にするステップ(403b)と、 を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。 【請求項6】 ハーモニックオーディオ信号の帯域幅拡張BWEをサポートするオーディオデコーダ(501)であって、 周波数帯域b及び該周波数帯域bに隣接する複数の周波数帯域に関連付けられた複数のゲイン値を受信する受信部と、 帯域幅拡張された周波数領域の再構成された対応する周波数帯域b’にスペクトルピークが含まれるか否かを判定する判定部(504)と、 前記再構成された周波数帯域b’に少なくとも1つのスペクトルピークが含まれる場合、前記受信した複数のゲイン値に基づいて、前記再構成された周波数帯域b’に関連付けられたゲイン値を、前記受信した複数のゲイン値の荷重和である第1の値に設定し、 前記再構成された周波数帯域b’に全くスペクトルピークが含まれない場合、前記受信した複数のゲイン値に基づいて、前記再構成された周波数帯域b’に関連付けられたゲイン値を前記第1の値以下の第2の値に設定し、 これにより前記ゲイン値を前記帯域幅拡張された周波数領域におけるピーク位置に応じた値にすることを可能にするゲイン適用部(508)と、 を有することを特徴とするオーディオデコーダ。 【請求項7】 前記荷重和は、前記受信にした複数のゲイン値の平均値であることを特徴とする請求項6に記載のオーディオデコーダ。 【請求項8】 前記第2の値は、前記受信した複数のゲイン値の中で小さい方から選択される複数のゲイン値のうちの1つであることを特徴とする請求項6又は7に記載のオーディオデコーダ。 【請求項9】 (削除) 【請求項10】 原信号の高周波部分の少なくとも一部の区間のピークエネルギーとノイズフロアのエネルギーとの関係を反映する係数αを受信するように更に構成され、 前記受信した係数αに基づいて、対応する再構成された高周波部分の変換係数をノイズと混合することにより、前記原信号の高周波部分のノイズ特性の再構成を可能にするノイズ混合部(510) を更に有することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のオーディオデコーダ。 【請求項11】 請求項6乃至8及び10のいずれか1項に記載のオーディオデコーダを含むユーザ装置。 【請求項12】 処理装置で実行されると、オーディオデコーダに、請求項1乃至3及び5のいずれか1項に記載の方法を実行させるコンピュータ読み取り可能なコードを含むコンピュータプログラム(810)。 【請求項13】 請求項12に記載のコンピュータプログラム(810)を格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2018-03-12 |
結審通知日 | 2018-03-15 |
審決日 | 2018-03-27 |
出願番号 | 特願2015-503154(P2015-503154) |
審決分類 |
P
1
41・
851-
Y
(G10L)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 大野 弘 |
特許庁審判長 |
國分 直樹 |
特許庁審判官 |
酒井 朋広 関谷 隆一 |
登録日 | 2016-06-03 |
登録番号 | 特許第5945626号(P5945626) |
発明の名称 | ハーモニックオーディオ信号の帯域幅拡張 |
代理人 | 大塚 康徳 |
代理人 | 大塚 康弘 |
代理人 | 大塚 康徳 |
代理人 | 大塚 康弘 |
代理人 | 木村 秀二 |
代理人 | 高柳 司郎 |
代理人 | 下山 治 |
代理人 | 木村 秀二 |
代理人 | 下山 治 |
代理人 | 高柳 司郎 |