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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04W
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04W
審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 特許、登録しない。 H04W
管理番号 1339997
審判番号 不服2016-18934  
総通号数 222 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-06-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-12-16 
確定日 2018-05-09 
事件の表示 特願2014-552707「ヘテロジーニアスネットワークのリレーノードにおける部分的な(fractional)周波数の再利用及びビームフォーミング」拒絶査定不服審判事件〔平成25年 7月25日国際公開、WO2013/108116、平成27年 3月12日国内公表、特表2015-507900〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2013年(平成25年) 1月17日(パリ条約による優先権主張、2012年(平成24年) 1月19日 米国)を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
平成26年 9月19日 手続補正書の提出
平成28年 8月 3日付け 拒絶理由の通知
平成28年10月 4日 意見書及び手続補正書の提出
平成28年11月 4日付け 拒絶査定
平成28年12月16日 拒絶査定不服審判請求及び手続補正書の
提出

第2 平成28年12月16日にされた手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成28年12月16日にされた手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1.補正の概要
本件補正は、特許請求の範囲の請求項12、18を以下のとおりに補正して新たな請求項8、12とすることを含むものである(下線は新たに追加された補正箇所を示すものとして請求人が付与したものである。)。
「【請求項8】
基地局のカバレッジエリアにより定義されるセル内での使用のためのリレーノードであって、
アンテナと、
前記アンテナへ連結され、前記リレーノードのカバレッジエリアにより定義されるマイクロセル内のユーザ機器ユニットから、第1の周波数レンジ上で、アクセス(Uu)アップリンク信号を受信するように構成される受信器と、
前記アンテナへ連結され、前記基地局へ、前記第1の周波数レンジとは異なる第2の周波数レンジを用いて、バックホール(Un)アップリンク信号を送信するように構成される送信器と、
を備え、
前記第1の周波数レンジ及び前記第2の周波数レンジは、周波数空間において隣接せず、
前記第1の周波数レンジは、前記セルの内部の他のリレーノードによりサービスされるサブセル内のアクセス通信のために再利用され、
前記第2の周波数レンジは、前記他のリレーノードによるバックホールアップリンク通信のために再利用され、
前記第1の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノード及び前記他のリレーノードのそれぞれの前記カバレッジエリアの内部の専用の周波数として割り当てられ、
前記第2の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信及び前記他のリレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信の専用の周波数として割り当てられ、
前記リレーノード及び前記他のリレーノードのビームフォーミングアンテナは前記バックホールアップリンク通信において前記基地局へ向けられる、
リレーノード。

【請求項12】
ヘテロジーニアスネットワークにおける使用のための基地局であって、前記基地局を介して前記ヘテロジーニアスネットワークへユーザ機器ユニットが接続し、前記基地局は、
アンテナと、
前記アンテナへ連結される送信器と、
前記基地局によりサービスされるセルのカバレッジエリアの内部に位置するリレーノードから、第1の周波数レンジ上で、バックホール(Un)アップリンク信号を受信するように構成される受信器と、
前記受信器に指示して、前記バックホール(Un)アップリンク信号を受信させ、及び、前記送信器に指示して、ユーザ機器ユニットとのアクセス(Uu)アップリンク通信について前記第1の周波数レンジとは異なる第2の周波数レンジを使用するように前記リレーノードへ指示を送信させる、ように構成されるプロセッサと、
を備え、
前記第1の周波数レンジ及び前記第2の周波数レンジは、周波数空間において隣接せず、
前記第1の周波数レンジは、前記セルの内部の他のリレーノードによるバックホールアップリンク通信のために再利用され、
前記第2の周波数レンジは、前記他のリレーノードによりサービスされるサブセル内のアクセス通信のために再利用され、
前記第2の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノード及び前記他のリレーノードのそれぞれのカバレッジエリアの内部の専用の周波数として割り当てられ、
前記第1の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信及び前記他のリレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信の専用の周波数として割り当てられ、
前記リレーノード及び前記他のリレーノードのビームフォーミングアンテナは前記バックホールアップリンク通信において前記基地局へ向けられる、
基地局。」

2.補正の適否
(1)新規事項の有無、シフト補正の有無、目的要件
ア 新たな請求項8は「リレーノード」に係る発明であるところ、本件補正により新たに追加された事項は、「リレーノード」とは別の装置である「他のリレーノード」に係る事項であって「リレーノード」自体の発明特定事項を限定するものではない。また、本件補正前の請求項12に係る発明には「ビームフォーミングアンテナ」なる発明特定事項は存在しないから「前記リレーノード」「のビームフォーミングアンテナは前記バックホールアップリンク通信において前記基地局へ向けられる、」との構成を追加する補正は、補正前の発明の発明特定事項を限定するものではない。したがって、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮とはいえない、また、これらの補正は明らかに、特許法第17条の2第5項第1号の請求項の削除、特許法第17条の2第5項第3号の誤記の訂正や特許法第17条の2第5項第4号の明りょうでない記載の釈明に該当しない。

イ 新たな請求項12は「基地局」に係る発明であるところ、本件補正により新たに追加された事項である「前記リレーノード及び前記他のリレーノードのビームフォーミングアンテナは前記バックホールアップリンク通信において前記基地局へ向けられる、」は、「基地局」ではなく「リレーノード」及び「他のリレーノード」に係る事項であって「基地局」自体の発明特定事項を限定するものではない。したがって、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮とはいえない、また、これらの補正は明らかに、特許法第17条の2第5項第1号の請求項の削除、特許法第17条の2第5項第3号の誤記の訂正や特許法第17条の2第5項第4号の明りょうでない記載の釈明に該当しない。

ウ したがって、本件補正は、特許法第17条の2第3項、同第4項の規定に違反するところはないものの、同第5項の規定に違反するものである。

(2)独立特許要件について
上記(1)のとおり、本件補正は特許法第17条の2第5項の規定に違反するものであるが、更に進めて、仮に特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当するものとして、本件補正後の請求項8、12に記載された発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する特許法第126条第7項の規定に適合するか)についても、以下に検討する。

ア 特許法第36条第6項第2号について
(ア)請求項8について、「前記第1の周波数レンジは、前記セルの内部の他のリレーノードによりサービスされるサブセル内のアクセス通信のために再利用され、」、「前記第2の周波数レンジは、前記他のリレーノードによるバックホールアップリンク通信のために再利用され、」、「前記第1の周波数レンジ内の周波数が、・・・前記他のリレーノードのそれぞれの前記カバレッジエリアの内部の専用の周波数として割り当てられ、」、「前記第2の周波数レンジ内の周波数が、・・・前記他のリレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信の専用の周波数として割り当てられ、」、「前記他のリレーノードのビームフォーミングアンテナは前記バックホールアップリンク通信において前記基地局へ向けられる、」という「他のリレーノード」の構成が、「リレーノード」の構成にどのような関係があるのか不明確であり、「リレーノード」の発明として不明確である。

(イ)請求項12について、「前記リレーノード及び前記他のリレーノードのビームフォーミングアンテナは前記バックホールアップリンク通信において前記基地局へ向けられる、」というリレーノード及び他のリレーノードの構成が「基地局」の構成にどのような関係があるのか不明確であり、「基地局」の発明として不明確である。

(ウ)したがって、本件出願は、請求項8、12の記載が特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていないため、特許出願の際独立して特許を受けることができない。

イ 特許法第29条第2項について
(ア)本願補正発明
本件補正後の請求項8の記載は以下の通りである(再掲)。
「【請求項8】
基地局のカバレッジエリアにより定義されるセル内での使用のためのリレーノードであって、
アンテナと、
前記アンテナへ連結され、前記リレーノードのカバレッジエリアにより定義されるマイクロセル内のユーザ機器ユニットから、第1の周波数レンジ上で、アクセス(Uu)アップリンク信号を受信するように構成される受信器と、
前記アンテナへ連結され、前記基地局へ、前記第1の周波数レンジとは異なる第2の周波数レンジを用いて、バックホール(Un)アップリンク信号を送信するように構成される送信器と、
を備え、
前記第1の周波数レンジ及び前記第2の周波数レンジは、周波数空間において隣接せず、
前記第1の周波数レンジは、前記セルの内部の他のリレーノードによりサービスされるサブセル内のアクセス通信のために再利用され、
前記第2の周波数レンジは、前記他のリレーノードによるバックホールアップリンク通信のために再利用され、
前記第1の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノード及び前記他のリレーノードのそれぞれの前記カバレッジエリアの内部の専用の周波数として割り当てられ、
前記第2の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信及び前記他のリレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信の専用の周波数として割り当てられ、
前記リレーノード及び前記他のリレーノードのビームフォーミングアンテナは前記バックホールアップリンク通信において前記基地局へ向けられる、
リレーノード。」

しかしながら、上記「ア(ア)」のとおり「前記第1の周波数レンジは、前記セルの内部の他のリレーノードによりサービスされるサブセル内のアクセス通信のために再利用され、」、「前記第2の周波数レンジは、前記他のリレーノードによるバックホールアップリンク通信のために再利用され、」、「前記第1の周波数レンジ内の周波数が、・・・前記他のリレーノードのそれぞれの前記カバレッジエリアの内部の専用の周波数として割り当てられ、」、「前記第2の周波数レンジ内の周波数が、・・・前記他のリレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信の専用の周波数として割り当てられ、」、「前記他のリレーノードのビームフォーミングアンテナは前記バックホールアップリンク通信において前記基地局へ向けられる、」という構成は、「リレーノード」の構成では無く、「他のリレーノード」の構成であるから、本件補正後の請求項8に係る「リレーノード」の発明は、次のとおりのものと認める(以下、「本願補正発明」という。)。

「【請求項8】
基地局のカバレッジエリアにより定義されるセル内での使用のためのリレーノードであって、
アンテナと、
前記アンテナへ連結され、前記リレーノードのカバレッジエリアにより定義されるマイクロセル内のユーザ機器ユニットから、第1の周波数レンジ上で、アクセス(Uu)アップリンク信号を受信するように構成される受信器と、
前記アンテナへ連結され、前記基地局へ、前記第1の周波数レンジとは異なる第2の周波数レンジを用いて、バックホール(Un)アップリンク信号を送信するように構成される送信器と、
を備え、
前記第1の周波数レンジ及び前記第2の周波数レンジは、周波数空間において隣接せず、
前記第1の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノードの前記カバレッジエリアの内部の専用の周波数として割り当てられ、
前記第2の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信の専用の周波数として割り当てられ、
前記アンテナであるビームフォーミングアンテナは前記バックホールアップリンク通信において前記基地局へ向けられる、
リレーノード。」

(イ)引用例に記載された事項及び引用発明
a 引用例1
原査定の拒絶の理由で引用された特開2011-30017号公報には、図面とともに以下の事項が記載されている。

(a)「【0026】
<1.通信システムの概要>
まず、図1?図3を参照し、本発明の実施形態による通信システム1について概略的に説明する。
【0027】
図1は、本発明の実施形態による通信システム1の構成を示した説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態による通信システム1は、複数の基地局10A、10B、および10Cと、バックボーンネットワーク12と、複数の移動端末20A、20B、および20Cと、複数の中継装置30Aおよび30Bと、を備える。
【0028】
複数の基地局10A、10B、および10Cは、各々の電波到達範囲内に存在する移動端末20と通信するためのスケジュール情報を管理する。そして、複数の基地局10A、10B、および10Cは、各々の電波到達範囲内に存在する移動端末20と、上記スケジュール情報に従って通信する。
【0029】
例えば、基地局10Aは、基地局10Aの電波到達範囲内に存在する移動端末20Cと通信するための周波数・時間のスケジュール情報を管理する。そして、基地局10Aは、基地局10Aの電波到達範囲内に存在する移動端末20Cと、上記スケジュール情報に従って通信する。
【0030】
また、複数の基地局10A、10B、および10Cは、各々の電波到達範囲内に存在する中継装置30を介して移動端末20と通信することも可能である。この場合、複数の基地局10A、10B、および10Cは、中継装置30と通信するためのスケジュール情報、および中継装置30と移動端末20が通信するためのスケジュール情報を管理する。
【0031】
例えば、基地局10Aは、基地局10Aの電波到達範囲内に存在する中継装置30Aと通信するための周波数・時間のスケジュール情報を管理し、中継装置30Aと移動端末20A、20Bが通信するための周波数・時間のスケジュール情報を管理する。そして、基地局10Aは、中継装置30Aと、上記スケジュール情報に従って通信する。
【0032】
なお、本明細書においては、周波数・時間のスケジュール管理を基地局10が行う例に重きをおいて説明するが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、周波数・時間のスケジュール管理は、基地局10と中継装置30が協働して行っても、基地局10と中継装置30と移動端末20とが協働して行っても、中継装置30が行ってもよい。
【0033】
また、複数の基地局10A、10B、および10Cは、バックボーンネットワーク12を介して接続されている。複数の基地局10A、10B、および10Cは、このバックボーンネットワーク12を介し、例えば各々が管理するスケジュール情報を交換することができる。
【0034】
中継装置30は、基地局10と移動端末20との通信を、基地局10が管理する周波数・時間のスケジュール情報に従って中継する。具体的には、中継装置30は、ダウンリンクにおいて、基地局10から送信された信号を受信して、増幅した信号を、スケジュール情報に従った周波数・時間を利用して移動端末20に送信する。中継装置30は、このような中継を行うことにより、基地局10からセルエッジ付近の移動端末20に対して信号を直接送信する場合よりも、信号対雑音比を高くすることが可能である。
【0035】
同様に、中継装置30は、アップリンクにおいても、移動端末20から送信された信号を基地局10が管理する周波数・時間のスケジュール情報に従って基地局10へ中継することにより、信号対雑音比を高く保つことができる。なお、図1においては、基地局10Aが提供するセルに中継装置30Aのみが存在する例を示しているが、基地局10Aが提供するセルに複数の中継装置30が存在してもよい。ここで、図2を参照し、各リンク名を整理する。」(7?8ページ)

(b)「【0036】
図2は、本発明の実施形態による通信システム1における各リンクを示した説明図である。図2に示したように、基地局10と移動端末20の間の直接的な通信経路をダイレクトリンクと称する。また、このダイレクトリンクのダウンリンクをダイレクトダウンリンク(D-d)と称し、ダイレクトリンクのアップリンクをダイレクトアップリンク(D-u)と称する。
【0037】
また、基地局10と中継装置30の間の通信経路をリレーリンクと称し、このリレーリンクのダウンリンクをリレーダウンリンク(R-d)と称し、リレーリンクのアップリンクをリレーアップリンク(R-u)と称する。さらに、中継装置30と基地局10の間の通信経路をアクセスリンクと称し、このアクセスリンクのダウンリンクをアクセスダウンリンク(A-d)と称し、アクセスリンクのアップリンクをアクセスアップリンク(A-u)と称する。」(8ページ)

(c)「【0058】
<3.中継装置の構成>
次に、図5を参照し、中継装置30の構成を説明する。
【0059】
図5は、中継装置30の構成を示した機能ブロック図である。図5に示したように、中継装置30は、複数のアンテナ320a?320nと、アナログ処理部324と、AD・DA変換部328と、デジタル処理部330と、を備える。
【0060】
複数のアンテナ320a?320nの各々は、基地局10または移動端末20から無線信号を受信して電気的な高周波信号を取得し、高周波信号をアナログ処理部324へ供給する。また、複数のアンテナ320a?320nの各々は、アナログ処理部324から供給される高周波信号に基づいて基地局10または移動端末20に無線信号を送信する。中継装置30は、このように複数のアンテナ320a?320nを備えるため、MIMO通信やダイバーシティ通信を行うことが可能である。
【0061】
アナログ処理部324は、増幅、フィルタリング、およびダウンコンバージョンなどのアナログ処理を行うことにより、複数のアンテナ320a?320nから供給される高周波信号をベースバンド信号に変換する。また、アナログ処理部324は、AD・DA変換部328から供給されるベースバンド信号を高周波信号に変換する。
【0062】
AD・DA変換部328は、アナログ処理部324から供給されるアナログ形式のベースバンド信号をデジタル形式に変換し、デジタル処理部330に供給する。また、AD・DA変換部328は、デジタル処理部330から供給されるデジタル形式のベースバンド信号をアナログ形式に変換し、アナログ処理部324に供給する。
【0063】
デジタル処理部330は、同期部332と、デコーダ334と、バッファ338と、エンコーダ340と、制御部342と、スケジュール情報保持部344と、を備える。このうち、同期部332、デコーダ334、およびエンコーダ340などは、複数のアンテナ320a?320n、アナログ処理部324、およびAD・DA変換部328と共に、基地局10や移動端末20と通信するための通信部として機能する。
【0064】
同期部332は、基地局10から送信されたリファレンス信号がAD・DA変換部328から供給され、このリファレンス信号に基づいて無線フレームの同期処理を行う。具体的には、同期部332は、リファレンス信号と既知のシーケンスパターンとの相関を演算し、相関のピーク位置を検出することにより無線フレームの同期をとる。
【0065】
デコーダ334は、AD・DA変換部328から供給されるベースバンド信号をデコードして基地局10宛または移動端末20宛の中継データを得る。なお、デコードは、例えばMIMO受信処理、OFDM復調処理および誤り訂正処理などを含んでもよい。
【0066】
バッファ338は、デコーダ334により得られた基地局10宛または移動端末20宛の中継データを一時的に保持する。そして、制御部342の制御により、移動端末20へのアクセスダウンリンクの送信時間においてバッファ338からエンコーダ340へ移動端末20宛の中継データが読み出される。同様に、制御部342の制御により、基地局10へのリレーアップリンクの送信時間においてバッファ338からエンコーダ340へ基地局10宛の中継データが読み出される。
【0067】
エンコーダ340は、バッファ338から供給されるデータをエンコードし、AD・DA変換部328に供給する。なお、エンコードは、例えばMIMO送信処理およびOFDM変調処理を含んでもよい。
【0068】
制御部342は、中継装置30における送信処理および受信処理を、スケジュール情報保持部344に保持されているスケジュール情報に従って制御する。例えば、中継装置30は、制御部342による制御に基づき、スケジュール情報の示す周波数-時間ブロックを利用して送信処理および受信処理を行う。
【0069】
スケジュール情報保持部344は、基地局10により管理されるスケジュール情報を保持する。このスケジュール情報は、例えば、リレーダウンリンク、アクセスダウンリンク、アクセスアップリンク、およびリレーアップリンクの各々に利用する周波数-時間ブロックを示す。」(10?11ページ)

(d)「【0082】
(割当てパターン1)
図7は、各リンクの割当てパターン1を示した説明図である。図7に示したように、割当てパターン1においては、周波数F2・スロットT1で定義される周波数-時間ブロックにリレーダウンリンク(R-d)が割当てられ、周波数F2・スロットT2で定義される周波数-時間ブロックにアクセスダウンリンク(A-d)が割当てられ、周波数F1・スロットT1で定義される周波数-時間ブロックにアクセスアップリンク(A-u)が割当てられ、周波数F1・スロットT2で定義される周波数-時間ブロックにリレーアップリンク(R-u)が割当てられる。なお、図7?図16においては、ダウンリンクが割り当てられる周波数-時間ブロックに色を付することにより、アップリンクが割り当てられる周波数-時間ブロックと区別している。また、周波数-時間ブロックは、リンク割当ての最小単位であるリソースブロックであっても、リソースブロックのグループであってもよい。」(12?13ページ)

(e)「【0108】
(割当てパターン7)
図13は、各リンクの割当てパターン7を示した説明図である。図13に示したように、割当てパターン7においては、周波数F1・スロットT1で定義される周波数-時間ブロックにリレーダウンリンク(R-d)が割当てられ、周波数F2・スロットT1で定義される周波数-時間ブロックにアクセスダウンリンク(A-d)が割当てられ、周波数F3・スロットT1で定義される周波数-時間ブロックにアクセスアップリンク(A-u)が割当てられ、周波数F4・スロットT1で定義される周波数-時間ブロックにリレーアップリンク(R-u)が割当てられる。
【0109】
このように、割当てパターン7においては、リレーリンクとアクセスリンクが周波数で分離され、かつ、アップリンクとダウンリンクも周波数で分離されている。このため、割当てパターン7によれば、割当てパターン5および6と同様に、中継装置30における遅延をOFDMシンボル単位に短縮でき、かつ、アップリンクまたはダウンリンクの一方の利用のために、他方の終了を待たなくてよい。
【0110】
具体的には、基地局10は、周波数F1・スロットT1でリレーダウンリンクを介して中継装置30へデータを送信する。そして、中継装置30は、リレーダウンリンクを介して受信したデータの、デコード、バッファリング、エンコード、およびアクセスダウンリンクを介する移動端末20への送信を、受信からOFDMシンボル単位の遅延量で、周波数F2・スロットT1を利用して行う。なお、遅延量は、1OFDMシンボル?複数のOFDMシンボルの間で可変であってもよい。
【0111】
また、移動端末20は、周波数F3・スロットT1でアクセスアップリンクを介して中継装置30へデータを送信する。そして、中継装置30は、アクセスアップリンクを介して受信したデータの、デコード、バッファリング、エンコード、およびリレーアップリンクを介する基地局10への送信を、受信からOFDMシンボル単位の遅延量で、周波数F4・スロットT1を利用して行う。」(16ページ)

(f)「【0126】
ここで、図15を参照し、各周波数-時間ブロックに割当てられるリンクの具体例を説明する。
【0127】
図15は、無線フレームを構成する各周波数-時間ブロックへのリンク割当て例を示した説明図である。図15に示した例では、サブフレーム#0の各周波数-時間ブロックへのリンク割当てが割当てパターン7に従って行われ、サブフレーム#1および#2の各周波数-時間ブロックへのリンク割当てが割当てパターン2および割当てパターン5に従って行われている。同様に、他のサブフレームの周波数-時間ブロックへもいずれかの割当てパターンに従ってリンク割当てされている。
【0128】
このように、本実施形態によれば、無線フレームにおいて異なる割当てパターンを組み合せて通信を行うことが可能である。なお、図15においては、サブフレームが周波数-時間ブロックの割当て単位である例を示したが、0.5msスロットが周波数-時間ブロックの割当て単位であってもよい。
【0129】
また、スケジューラ156は、各周波数-時間ブロックへのリンク割当てを、無線フレームごとに変更してもよい。」(18?19ページ)


(a)の段落31の記載によれば、中継装置30Aは基地局10Aの電波到達範囲内に存在することから、中継装置30Aは「基地局10Aの電波到達範囲内での使用のための中継装置30A」といえる。また図1から移動端末20A、Bは中継装置の電波到達範囲内にあることは明らかである。
(b)の段落37、(c)の段落59?69及び図2、図5の記載によれば、中継装置30Aにおいて、アンテナ320a?320nと、アンテナへ連結され、移動端末20からアクセスアップリンク(A-u)信号を受信するように構成される受信処理手段と、アンテナへ連結され、基地局10Aへ、リレーリンクアップリンク(R-u)信号を送信するように構成される送信処理手段と、を備えていることは明らかである。そして、(c)の段落60の記載によれば、複数のアンテナによりMIMO通信を行い得るものである。
(d)の段落82、(e)の段落108、(f)の段落127及び図13、図15の記載によれば、図15のサブフレーム#0では、中継装置30Aは、移動端末20から周波数F4でアクセスアップリンク(A-u)信号を受信し、基地局へ周波数F3でリレーリンクアップリンク(R-u)信号を送信することがみてとれる。ここで(d)の段落82に「周波数-時間ブロックは、リンク割当ての最小単位であるリソースブロックであっても、リソースブロックのグループであってもよい。」とあるように、F4、F3は周波数ブロックであり、A-u、R-uには当該周波数ブロック内の周波数が割り当てられることは当業者に自明である。そしてF4はA-uのみ、F3はR-uのみであるから、周波数ブロックF4内の周波数が中継装置の電波到達範囲の内部の専用の周波数として割り当てられ、周波数ブロックF3内の周波数が中継装置30Aと基地局10Aとの間のリレーリンクアップリンク(R-u)通信の専用の周波数として割り当てられているといえる。

したがって、上記の摘記した引用文献1の記載及び図面の記載並びに当業者における技術常識からみて、引用例1には、次の発明(以下「引用発明1」という。)が記載されているといえる。

(引用発明1)
「基地局10Aの電波到達範囲内での使用のための中継装置30Aであって、
アンテナ320a?320nと、
前記アンテナ320a?320nへ連結され、前記中継装置30Aの電波到達範囲内の移動端末20から、周波数ブロックF4を用いて、アクセスアップリンク(A-u)信号を受信するように構成される受信処理手段と、
前記アンテナ320a?320nへ連結され、前記基地局10Aへ、前記周波数ブロックF4とは異なる周波数ブロックF3を用いて、リレーリンクアップリンク(R-u)信号を送信するように構成される送信処理手段と、
を備え、
前記周波数ブロックF4内の周波数が、前記中継装置30Aの前記電波到達範囲の内部の専用の周波数として割り当てられ、
前記周波数ブロックF3内の周波数が、前記中継装置30Aと前記基地局10Aとの間のリレーリンクアップリンク(R-u)通信の専用の周波数として割り当てられ、
前記アンテナ320a?320nによりMIMO通信が可能である、
中継装置30A。」

b 引用例2
電気通信回線を通じて公衆に利用可能となったHuawei,Backhaul multiplexing for type 1 relays[online],3GPP TSG-RAN WG1#57 R1-091801,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_57/Docs/R1-091801.zip>2009年4月28日掲載(以下、「引用例2」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。

「2.4 SDM Allocation
While FDM solutions distribute the resources of available bandwidth among the relay nodes, spatial division multiplexing (SDM) can be deployed where spatial resources is shared among the relays where each relay may utilize a larger portion of the bandwidth. With SDM, parallel spatial streams may be sent from the eNodeB to the relays. With knowledge of the relay locations, the eNodeB antenna array can send directional signals rather than radiating the signal in all directions. Similarly, for UL backhaul (relay to eNodeB), directional antennas can be used to point the antenna array to the eNodeB if multiple antennas are used at the relay. This increases the backhaul throughput while reducing interference to other cells/UEs. Both the transmitting and receiving radiation pattern of the eNodeB can be adapted to obtain highest gain in the direction of the scheduled relays. When the number of relays is small, e.g., 2, it is possible that each relay utilizes the entire available bandwidth. 」
(当審仮訳:FDMソリューションは、リレーノード間で利用可能な帯域幅のリソースを割り当てますが、各リレーが帯域幅の大部分を利用するリレー間で空間リソースを共有する空間分割多重化(SDM)を導入できます。 SDMを用いて、並列空間ストリームをeNodeBからリレーに送るかもしれない。リレー位置を知ることにより、eNodeBアンテナアレイは、信号を全方向に放射するのではなく、指向性信号を送信することができる。同様にULバックホール(eNodeB へのリレー)のために、もし複数のアンテナがリレーにおいて使われるなら、指向性アンテナは、アンテナアレイをeNodeBに向けるように使えます。これは他のセル/UE への干渉を減らしてる間に、バックホールのスループットを増加させます。
eNodeBの送信および受信の両方の放射パターンは、予定されたリレーの方向で最高の利得を得るように適合させることができる。リレーの数が少ない、例えば2である場合、各リレーが利用可能な帯域幅全体を利用する可能性がある。)

以上の記載を考慮すると、引用例2には、次の発明(以下「引用発明2」という。)が記載されているといえる。

(引用発明2)
「ULバックホールのために、指向性アンテナのアンテナアレイをeNodeBへ向けるリレーノード。」

(ウ)対比及び判断
本願補正発明と引用発明1を対比すると、

a 引用発明1の「基地局10A」、「基地局の電波到達範囲内」、「中継装置30A」、「アンテナ320a?320n」、「中継装置30Aの電波到達範囲内の移動端末20」、「アクセスアップリンク(A-u)信号」、「受信処理手段」、「リレーリンクアップリンク(R-u)通信」、「送信処理手段」、「中継装置30Aの電波到達範囲」は、それぞれ本願補正発明の「基地局」、「基地局のカバレッジエリアにより定義されるセル内」、「リレーノード」、「アンテナ」、「リレーノードのカバレッジエリアにより定義されるマイクロセル内のユーザ機器ユニット」、「アクセス(Uu)アップリンク信号」、「受信器」、「バックホールアップリンク通信」、「送信器」、「リレーノードのカバレッジエリア」に相当する。

b 引用発明1の「周波数ブロックF4」、「周波数ブロックF3」は、本願補正発明の「第1の周波数レンジ」、「第2の周波数レンジ」に相当する。

以上を総合すると、本願補正発明と引用発明1とは、以下の点で一致し、また、相違している。

(一致点)
「基地局のカバレッジエリアにより定義されるセル内での使用のためのリレーノードであって、
アンテナと、
前記アンテナへ連結され、前記リレーノードのカバレッジエリアにより定義されるマイクロセル内のユーザ機器ユニットから、第1の周波数レンジ上で、アクセス(Uu)アップリンク信号を受信するように構成される受信器と、
前記アンテナへ連結され、前記基地局へ、前記第1の周波数レンジとは異なる第2の周波数レンジを用いて、バックホール(Un)アップリンク信号を送信するように構成される送信器と、
を備え、
前記第1の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノードの前記カバレッジエリアの内部の専用の周波数として割り当てられ、
前記第2の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信の専用の周波数として割り当てられる、
リレーノード。」

(相違点1)
第1の周波数レンジ及び第2の周波数レンジについて、本願補正発明は「第1の周波数レンジ及び第2の周波数レンジは、周波数空間において隣接せず、」との構成を有するのに対し、引用発明1では当該構成が明らかにされていない点。

(相違点2)
バックホールアップリンク通信において、本願補正発明は「アンテナであるビームフォーミングアンテナはバックホールアップリンク通信において基地局へ向けられる」との構成を有するのに対し、引用発明1ではMIMO通信が可能であるものの当該構成が明らかでない点。

以下、各相違点について検討する。
(相違点1について)
引用文献1の図13及び図15には周波数ブロックF3と周波数ブロックF4の間にすき間・ギャップが記載されており、周波数ブロックF3と周波数ブロックF4とが周波数空間において隣接しないようにすることは、当業者が適宜なし得ることである。

(相違点2について)
引用発明1は複数のアンテナを備えるものであり、MIMO通信が可能であるところ、引用発明2のとおり、他のセル/UEへの干渉を減らし、バックホールのスループットを増加させる、「ULバックホールのために、指向性アンテナのアンテナアレイをeNodeBへ向けるリレーノード。」は公知である。そして、他のセル/UEへの干渉を減らしてスループットを向上することは通信システムにおける一般的課題であり、当該課題を解決するために引用発明1に引用発明2の構成を採用することは、格別困難なことではなく、当業者が適宜なし得ることである。

また、本願補正発明の作用効果も、引用発明1及び引用発明2の奏する作用効果から当業者が予測し得る範囲内のものである。

そうすると、本願補正発明は、引用発明1及び引用発明2に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

以上を総合すると、本願補正発明は、引用発明1及び引用発明2に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができない。

3.まとめ
したがって、本件補正は、特許法第17条の2第5項の規定に違反するものであり、また、特許法第17条の2第6項において準用する特許法第126条第7項の規定に違反するものであるから、特許法第159条第1項において読み替えて準用する特許法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
1.本願発明
本件補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1?25に係る発明は、平成28月10月4日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1?25に記載された事項により特定されるところ、その請求項12に係る発明(以下「本願発明」という。)は、明細書及び図面の記載からみて、以下のとおりである。

「【請求項12】
基地局のカバレッジエリアにより定義されるセル内での使用のためのリレーノードであって、
アンテナと、
前記アンテナへ連結され、前記リレーノードのカバレッジエリアにより定義されるマイクロセル内のユーザ機器ユニットから、第1の周波数レンジ上で、アクセス(Uu)アップリンク信号を受信するように構成される受信器と、
前記アンテナへ連結され、前記基地局へ、前記第1の周波数レンジとは異なる第2の周波数レンジを用いて、バックホール(Un)アップリンク信号を送信するように構成される送信器と、
を備え、
前記第1の周波数レンジ及び前記第2の周波数レンジは、周波数空間において隣接せず、
前記第1の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノードの前記カバレッジエリアの内部の専用の周波数として割り当てられ、
前記第2の周波数レンジ内の周波数が、前記リレーノードと前記基地局との間のバックホールアップリンク通信の専用の周波数として割り当てられる、
リレーノード。」

2.引用発明1
引用発明1は、上記「第2 平成28年12月16日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2.補正の適否」の「(2)独立特許要件について」の「イ 特許法第29条第2項について」の「(イ)引用例に記載された事項及び引用発明」の項で認定したとおりである。

3.対比・判断
本願発明は上記「第2 平成28年12月16日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2.補正の適否」の「(2)独立特許要件について」の「イ 特許法第29条第2項について」の「(ア)本願補正発明」で検討した上記本願補正発明から「前記アンテナであるビームフォーミングアンテナは前記バックホールアップリンク通信において前記基地局へ向けられる、」に係る限定事項を削除したものである。
そうすると、両者は上記「第2 平成28年12月16日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2.補正の適否」の「(2)独立特許要件について」の「イ 特許法第29条第2項について」の「(ウ)対比及び判断」の「相違点1」のみ相違するが、本願発明の発明特定事項の全て含みさらに他の事項を付加したものに相当する本願補正発明が、上記「第2 平成28年12月16日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2.補正の適否」の「(2)独立特許要件について」の「イ 特許法第29条第2項について」の項で検討したとおり、引用発明1及び引用発明2に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も同様の理由により、当業者が容易に発明をすることができたものである。

第4 むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2017-11-30 
結審通知日 2017-12-05 
審決日 2017-12-18 
出願番号 特願2014-552707(P2014-552707)
審決分類 P 1 8・ 57- Z (H04W)
P 1 8・ 121- Z (H04W)
P 1 8・ 575- Z (H04W)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 深津 始  
特許庁審判長 菅原 道晴
特許庁審判官 古市 徹
中木 努
発明の名称 ヘテロジーニアスネットワークのリレーノードにおける部分的な(fractional)周波数の再利用及びビームフォーミング  
代理人 亀谷 美明  

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