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審決分類 |
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する H04N 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する H04N 審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する H04N 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する H04N 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する H04N |
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管理番号 | 1341339 |
審判番号 | 訂正2018-390067 |
総通号数 | 224 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2018-08-31 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2018-04-06 |
確定日 | 2018-06-14 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第4093143号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第4093143号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔2-11〕、〔12-15〕について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 経緯 特許第4093143号に係る発明は、平成15年8月20日に特許出願されたものであって、平成20年3月14日に特許権の設定登録がなされ、その後、平成30年4月6日付けで本件審判の請求がなされたものである。 第2 請求 1 請求の趣旨 本件審判請求の趣旨は、特許第4093143号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項2-11及び12-15について訂正することを認める、との審決を求めるものである。 2 訂正の内容 (1)一群の請求項2?11に係る訂正 ア 訂正事項1 特許請求の範囲の請求項2に「前記判断手段により読み取り実行中であると判断された際は、前記ログアウト処理ができない旨のメッセージを出す警告手段」と記載されているのを、「前記判断手段により読み取り実行中であると判断された際は、ログアウト処理ができない旨のメッセージを出す警告手段」に訂正する。(下線は、訂正箇所を示す。以下同様。) イ 訂正事項2 特許請求の範囲の請求項7に「前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、前記操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理手段」と記載されているのを、「前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理手段」に訂正する。 ウ 訂正事項3 特許請求の範囲の請求項7に「前記認証された場合にその操作を有効にする制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1?6のいずれか1項記載の画像形成装置」と記載されているのを、「前記認証された場合にその操作を有効にする制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置」に訂正する。 (2)一群の請求項12?15に係る訂正 ア 訂正事項4 特許請求の範囲の請求項12に「前記読み取り手段が読み取った画像データに基づいて画像を印刷する印刷処理」と記載されているのを、「前記読み取り処理によって読み取った画像データに基づいて画像を印刷する印刷処理」に訂正する。 イ 訂正事項5 特許請求の範囲の請求項13に「前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理手段に基づいて認証を行う認証処理」と記載されているのを、「前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理処理に基づいて認証を行う認証処理」に訂正する。 ウ 訂正事項6 特許請求の範囲の請求項14に「前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、前記操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理処理」と記載されているのを、「前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理処理」に訂正する。 エ 訂正事項7 特許請求の範囲の請求項14に「前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理手段に基づいて認証を行う認証処理」と記載されているのを、「前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理処理に基づいて認証を行う認証処理」に訂正する。 第3 当審の判断 (1)請求項2?11に係る訂正について ア 一群の請求項について 訂正前の請求項2?11は、訂正前の請求項2の記載を訂正前の請求項3?11が、直接又は間接的に引用しているものであるから、一群の請求項である。そして、訂正事項1?3に係る訂正後の請求項2?11は、訂正後の請求項2の記載を訂正後の請求項3?11が、直接又は間接的に引用しているものであるから、一群の請求項である。 したがって、訂正特許請求の範囲の請求項2?11は、特許法第126条第3項に規定する一群の請求項である。 イ 請求項2に係る訂正(訂正事項1)について (ア)訂正の目的について 訂正前の請求項2には、「前記判断手段により読み取り実行中であると判断された際は、前記ログアウト処理ができない旨のメッセージを出す警告手段」と記載されているが、「前記ログアウト処理」の記載の前に「ログアウト処理」の記載はなく、訂正前の請求項2の記載は明瞭でない。 そして、「前記ログアウト処理」を「ログアウト処理」と訂正することにより、記載は明瞭となった。 したがって、訂正事項1に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 (イ)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について 訂正事項1の「前記判断手段により読み取り実行中であると判断された際は、ログアウト処理ができない旨のメッセージを出す警告手段」は、明細書の段落0039、0040の「このログアウト操作は、原稿読み取りが終了すると可能となり、原稿の読み取りが終了しないうちにログアウトキー37が押下されると、ログアウトできない旨の図4の警告メッセージが表示される。・・・ログアウトキー37が押下されると(S1・Yes)、原稿の読み取り実行中であるかが判断され(S2)、読み取り実行中であればログアウトできない旨表示される(S3)。」の記載に基づくものである。 したがって、訂正事項1は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項に適合するものである。 また、訂正事項1は、「前記ログアウト処理」を「ログアウト処理」と訂正するものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項に適合するものである。 ウ 請求項7に係る訂正(訂正事項2、3)について (ア)訂正の目的について (ア-1)訂正事項2について 訂正前の請求項7には、「前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、前記操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理手段」、「請求項1?6のいずれか1項記載の画像形成装置」と記載されていた。 ここで、請求項3には、「操作手段」という記載があるが、請求項7の「前記操作手段」の記載の前、又は、請求項1及び2には「操作手段」の記載はなく、請求項1又は2を引用する訂正前の請求項7の記載は明瞭でない。 そして、訂正事項3により、「請求項1又は2記載の画像形成装置」に訂正され、それに併せて「前記操作手段」を「操作手段」と訂正することにより、記載は明瞭となった。 したがって、訂正事項2に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 (ア-2)訂正事項3について 訂正前の請求項7は、「請求項1?6のいずれか1項記載の画像形成装置」であり、請求項1?6のいずれか1項を引用する発明であったのを、「請求項1又は2記載の画像形成装置」に訂正することにより、請求項1又は2を引用する発明となった。 これは、多数項引用形式請求項の引用請求項を減少するものであり、訂正事項3に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 (イ)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について (イ-1)訂正事項2について 訂正事項2の「前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、前記操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理手段」は、明細書の段落0037の「管理者設定キー39を押下すると、液晶タッチパネル31には図19の管理者設定画面が表示される。ユーザ登録設定キー40を押下すると、新規にユーザを登録したり、登録ユーザを削除できる。」、段落0047?0049の「認証がONになっている場合には、この前へキー202、後へキー203が押下された時点で図3の認証画面が表示され、入力されたユーザ名とパスワードがユーザ管理テーブルにおいて、予約を行っているユーザの予約順序変更操作を有効にするグループに所属しているものと一致した場合には、予約順変更が可能となり、・・・また、内容変更キー204が押下された場合にも、認証画面が表示され、入力されたユーザ名とパスワードがユーザ管理テーブルにおいて、予約を行っているユーザの予約内容変更操作を有効にするグループに所属しているものと一致した場合には、予約内容変更が可能となり、・・・さらに、削除キー205が押下された場合にも、認証画面が表示され、入力されたユーザ名とパスワードがユーザ管理テーブルにおいて、予約を行っているユーザの予約削除操作を有効のするグループに所属しているものと一致した場合には、予約削除が可能となり、」の記載に基づくものである。 したがって、訂正事項2は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項に適合するものである。 また、訂正事項2は、「前記操作手段」を「操作手段」と訂正するものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項に適合するものである。 (イ-2)訂正事項3について 訂正事項3は、多数項引用形式請求項の引用請求項を減少するものであるから、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項に適合するものである。 また、訂正事項3は、多数項引用形式請求項の引用請求項を減少するものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項に適合するものである。 (ウ)独立特許要件について 訂正事項3に係る訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであることは前記のとおりであるところ、訂正後における特許請求の範囲の請求項7に記載される事項により特定される発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。 したがって、訂正後における特許請求の範囲の請求項7に記載されている事項により特定される発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであり、特許法第126条第7項に適合するものである。 (2)請求項12?15に係る訂正について ア 一群の請求項について 訂正前の請求項12?15は、訂正前の請求項12の記載を訂正前の請求項13?15が、直接又は間接的に引用しているものであるから、一群の請求項である。そして、訂正事項4?7に係る訂正後の請求項12?15は、訂正後の請求項12の記載を訂正後の請求項13?15が、直接又は間接的に引用しているものであるから、一群の請求項である。 したがって、訂正特許請求の範囲の請求項12?15は、特許法第126条第3項に規定する一群の請求項である。 イ 請求項12に係る訂正(訂正事項4)について (ア)訂正の目的 訂正前の請求項12には、「前記読み取り手段が読み取った画像データに基づいて画像を印刷する印刷処理」と記載されているが、「前記読み取り手段」の記載の前に「読み取り処理」の記載はあるが、「読み取り手段」の記載はなく、訂正前の請求項12の記載は明瞭でない。 そして、「前記読み取り手段が読み取った画像データ」を「前記読み取り処理によって読み取った画像データ」と訂正することにより、「前記読み取り処理」は、その前に記載されている「原稿画像の読み取り画像データを出力する読み取り処理」を指すものとなり、また、「前記読み取り処理」と訂正されたことに伴い、「前記読み取り処理によって読み取った」という記載とすることにより、記載は明瞭となった。 したがって、訂正事項4に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 (イ)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について 訂正事項4の「前記読み取り処理によって読み取った画像データに基づいて画像を印刷する印刷処理」は、明細書の段落0016の「読み取りユニット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット57からのレーザによって感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通過することによってトナー像が形成される。そして、転写紙は感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18によって後処理装置のフィニシャ100に排出される。」の記載に基づくものである。 したがって、訂正事項4は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項に適合するものである。 また、訂正事項4は、「前記読み取り手段が読み取った」を「前記読み取り処理によって読み取った」と訂正するものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項に適合するものである。 ウ 請求項13に係る訂正(訂正事項5)について (ア)訂正の目的 訂正前の請求項13には、「前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理手段に基づいて認証を行う認証処理」と記載されているが、「前記管理手段」の記載の前に「管理処理」の記載はあるが、「管理手段」の記載はなく、訂正前の請求項13の記載は明瞭でない。 そして、「前記管理手段に基づいて認証を行う」を「前記管理処理に基づいて認証を行う」と訂正することにより、「前記管理処理」は、その前に記載されている「前記ユーザの認証が無効化された状態での印刷動作実行中に、操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理処理」を指すものとなり、記載は明瞭となった。 したがって、訂正事項5に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 (イ)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について 訂正事項5の「前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理処理に基づいて認証を行う認証処理」は、明細書の段落0037の「管理者設定キー39を押下すると、液晶タッチパネル31には図19の管理者設定画面が表示される。ユーザ登録設定キー40を押下すると、新規にユーザを登録したり、登録ユーザを削除できる。」、段落0042?0044の「例えばコピー動作中で読み取りが終了し、ログアウトした状態で印刷実行中に、所定の操作として図2のストップキー33が押下された場合には、図2の中断による認証フローが行われる。ストップキー33が押下され中断操作が行われると(S11)、図3の認証画面が表示される(S12)。ここでユーザがユーザ名とパスワードを入力すると(S13)、中断操作に対する認証が行われる。・・・また、図示しないキャンセルボタンにより実行している印刷をキャンセルできるようにした場合には、キャンセルキーが押下された時点で前記認証画面が表示され、入力されたユーザ名とパスワードがユーザ管理テーブルにおいて、印刷を実行しているユーザのキャンセル操作を有効とするグループに所属しているものと一致した場合に、実行中のジョブがキャンセルされる。さらに、印刷実行中でも印刷条件の設定内容を変更できるようにした場合には、図15において動作を設定するキーが押下された時点で認証画面が表示され、入力されたユーザ名とパスワードがユーザ管理テーブルにおいて、印刷を実行しているユーザの設定変更操作を有効にするグループに所属しているものと一致した場合に、実行しているジョブの設定が変更される。」の記載に基づくものである。 したがって、訂正事項5は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項に適合するものである。 また、訂正事項5は、「前記管理手段」を「前記管理処理」と訂正するものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項に適合するものである。 エ 請求項14に係る訂正(訂正事項6、7)について (ア)訂正の目的 (ア-1)訂正事項6について 訂正前の請求項14には、「前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、前記操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理処理」と記載されているが、「前記操作手段」の記載の前に「操作手段」の記載はなく、訂正前の請求項14の記載は明瞭でない。 そして、「前記操作手段」を「操作手段」と訂正することにより、記載は明瞭となった。 したがって、訂正事項6に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 (ア-2)訂正事項7について 訂正前の請求項14には、「前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理手段に基づいて認証を行う認証処理」と記載されているが、「前記管理手段」の記載の前に「管理処理」の記載はあるが、「管理手段」の記載はなく、訂正前の請求項14の記載は明瞭でない。 そして、「前記管理手段に基づいて認証を行う」を「前記管理処理に基づいて認証を行う」と訂正することにより、「前記管理処理」は、その前に記載されている「前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、前記操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理処理」を指すものとなり、記載は明瞭となった。 したがって、訂正事項7に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 (イ)新規事項の追加及び特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について 訂正事項6、7の「前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理処理」、「前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理処理に基づいて認証を行う認証処理」は、明細書の段落0037の「管理者設定キー39を押下すると、液晶タッチパネル31には図19の管理者設定画面が表示される。ユーザ登録設定キー40を押下すると、新規にユーザを登録したり、登録ユーザを削除できる。」、段落0047?0049の「認証がONになっている場合には、この前へキー202、後へキー203が押下された時点で図3の認証画面が表示され、入力されたユーザ名とパスワードがユーザ管理テーブルにおいて、予約を行っているユーザの予約順序変更操作を有効にするグループに所属しているものと一致した場合には、予約順変更が可能となり、・・・また、内容変更キー204が押下された場合にも、認証画面が表示され、入力されたユーザ名とパスワードがユーザ管理テーブルにおいて、予約を行っているユーザの予約内容変更操作を有効にするグループに所属しているものと一致した場合には、予約内容変更が可能となり、・・・さらに、削除キー205が押下された場合にも、認証画面が表示され、入力されたユーザ名とパスワードがユーザ管理テーブルにおいて、予約を行っているユーザの予約削除操作を有効のするグループに所属しているものと一致した場合には、予約削除が可能となり、」の記載に基づくものである。 したがって、訂正事項6、7は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項に適合するものである。 また、訂正事項6、7は、「前記操作手段」を「操作手段」、「前記管理手段」を「前記管理処理」と訂正するものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項に適合するものである。 第4 むすび 以上のとおりであるから、本件審判の請求に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書き第1号及び第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第3項、第5項ないし第7項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ユーザ認証を行いログインさせる認証手段と、 ユーザの認証を無効化するログアウトキーから成るログアウト手段と、 原稿画像の読み取り画像データを出力する読み取り手段と、 前記読み取り手段が読み取った画像データに基づいて画像を印刷する印刷手段と、 前記ログアウトキーが押下された時に前記読み取り手段による原稿の読み取りが実行中であるかを判断する判断手段とを有し、 前記判断手段は、読み取り実行中であると判断した際に、前記ログアウト手段を無効化し、 前記判断手段は、読み取り実行中でないと判断した際に、前記ログアウト手段を有効化することを特徴とする画像形成装置。 【請求項2】 前記判断手段により読み取り実行中であると判断された際は、ログアウト処理ができない旨のメッセージを出す警告手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 【請求項3】 前記ユーザの認証が無効化された状態での印刷動作実行中に、操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理手段と、 前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理手段に基づいて認証を行う認証手段と、 前記認証された場合にその操作を有効にする制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 【請求項4】 前記所定の操作は、印刷動作の中断操作であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 【請求項5】 前記所定の操作は、印刷動作のキャンセル操作であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 【請求項6】 前記所定の操作は、印刷条件設定内容の変更操作であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 【請求項7】 前記画像データを記憶する記憶手段と、 前記記憶された画像データの印刷を予約する予約手段と、 前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理手段と、 前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理手段に基づいて認証を行う認証手段と、 前記認証された場合にその操作を有効にする制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。 【請求項8】 前記所定の操作は、印刷予約の削除操作であることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 【請求項9】 前記所定の操作は、印刷予約の設定内容の変更操作であることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 【請求項10】 前記所定の操作は、印刷予約の実行順序の変更操作であることを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。 【請求項11】 前記印刷予約の一覧を未認証で表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項7?10のいずれか1項記載の画像形成装置。 【請求項12】 ユーザ認証を行いログインさせる認証処理と、 ログアウトキーによってユーザの認証を無効化するログアウト処理と、 原稿画像の読み取り画像データを出力する読み取り処理と、 前記読み取り処理によって読み取った画像データに基づいて画像を印刷する印刷処理と、 前記ログアウトキーが押下された時に前記読み取り手段による原稿の読み取りが実行中であるかを判断する判断処理と、 前記判断処理により読み取り実行中であると判断された際は、前記ログアウト処理を禁止する処理と、 前記判断処理により読み取り実行中でないと判断された際は、前記ログアウト処理を有効にする処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。 【請求項13】 前記ユーザの認証が無効化された状態での印刷動作実行中に、操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理処理と、 前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理処理に基づいて認証を行う認証処理と、 前記認証された場合にその操作を有効にする制御処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項12記載のプログラム。 【請求項14】 前記画像データを記憶する記憶処理と、 前記記憶された画像データの印刷を予約する予約処理と、 前記ユーザの認証が無効化された状態で少なくとも1つの印刷予約が存在した場合に、操作手段による所定の操作を有効にする特定のユーザを登録し管理する管理処理と、 前記所定の操作が行われたときユーザ認証を要求し、前記管理処理に基づいて認証を行う認証処理と、 前記認証された場合にその操作を有効にする制御処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項12記載のプログラム。 【請求項15】 請求項12から14のいずれか1つに記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2018-05-18 |
結審通知日 | 2018-05-22 |
審決日 | 2018-06-04 |
出願番号 | 特願2003-296502(P2003-296502) |
審決分類 |
P
1
41・
851-
Y
(H04N)
P 1 41・ 854- Y (H04N) P 1 41・ 856- Y (H04N) P 1 41・ 853- Y (H04N) P 1 41・ 841- Y (H04N) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 橋爪 正樹 |
特許庁審判長 |
鳥居 稔 |
特許庁審判官 |
小池 正彦 渡辺 努 |
登録日 | 2008-03-14 |
登録番号 | 特許第4093143号(P4093143) |
発明の名称 | 画像形成装置、プログラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
復代理人 | 山口 昭則 |
代理人 | 伊東 忠重 |
復代理人 | 加藤 隆夫 |
代理人 | 伊東 忠重 |
復代理人 | 山口 昭則 |
復代理人 | 加藤 隆夫 |