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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A61K
審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 取り消して特許、登録 A61K
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 取り消して特許、登録 A61K
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 A61K
管理番号 1343612
審判番号 不服2017-10003  
総通号数 226 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-10-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2017-07-06 
確定日 2018-09-21 
事件の表示 特願2015-164297「皮膚外用剤組成物および該皮膚外用剤組成物を含有する皮膚外用剤」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 2月23日出願公開、特開2017- 39681、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 【第1】手続の経緯

本願は、平成27年8月22日の出願であって、平成28年11月7日付けで拒絶理由通知がなされ、同年12月26日付けで意見書及び手続補正書が提出されたが、平成29年4月20日付けで拒絶査定(原査定)がなされ、これに対し、同年7月6日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正書が提出され、当審において平成30年6月8日付けで拒絶理由通知書が通知され、同年7月31日付けで意見書及び手続補正書が提出されたものである。

【第2】本願発明

本願の請求項1及び2に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」及び「本願発明2」ということがあり、また、これらをまとめて単に「本願発明」ということがある)は、平成30年7月31日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された事項により特定される、次のとおりのものである。
『 【請求項1】
(A)常温で液状のショ糖脂肪酸エステルと、(B)スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、セラミド、スフィンゴミエリン、セレブロシドおよび糖セラミドよりなる群から選ばれる1種以上と、を含有し、
前記(A)常温で液状のショ糖脂肪酸エステルの脂肪酸が、イソステアリン酸であり、
前記(A)常温で液状のショ糖脂肪酸エステル中の、前記(B)スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、セラミド、スフィンゴミエリン、セレブロシドおよび糖セラミドよりなる群から選ばれる1種以上の成分の総含有量が0.01?10質量%であることを特徴とする皮膚外用剤組成物。
【請求項2】
請求項1に記載の皮膚外用剤組成物を含有することを特徴とする皮膚外用剤であって、
当該皮膚外用剤中の(A)中の(B)の含有量が、前記皮膚外用剤組成物における含有量に維持されている、皮膚外用剤。 』

【第3】当審拒絶理由の概要

当審により平成30年6月8日付けで通知された拒絶理由通知書における拒絶理由の概要は、次のとおりである。

(1)理由1: 本願発明2は、以下の刊行物Aに記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。
(2)理由2: 本願発明2は、以下の刊行物Aに記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
・刊行物A:「Dr.Ci:Labo,Dr.Ci:Labo Enrich-Lift Lip Essence」 Mintel GNPD,掲載時期:2012年12月,ID:1981295
(平成29年8月24日付の刊行物等提出書における刊行物1)
(3)理由3:本願明細書の発明の詳細な説明には、請求項1に係る皮膚外用剤組成物のうち一部の態様、即ち、配合成分の全て又はほとんどが(A)及び(B)のみであって、かつ、成分(A)中の成分(B)の総含有量が10重量%超、特に30質量%かそれに近い高割合で含まれるような任意の皮膚外用剤組成物の態様、についてまでは、当業者が理解かつ実施することができるといえる程度の明確かつ十分な記載がなされているとはいえないし、請求項2に係る皮膚外用剤のうち「請求項1に係る皮膚外用剤組成物」として上記一部の態様の皮膚外用剤組成物を含有するものについても同様であるから、この出願は、発明の詳細な説明の記載が特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしていない。
(4)理由4:請求項1に係る皮膚外用剤組成物のうち一部の態様、即ち、配合成分の全て又は殆どが(A)及び(B)のみであって、かつ、成分(A)中の成分(B)の総含有量が10質量%超、特に30質量%かそれに近い高割合で含まれるような任意の皮膚外用剤組成物の態様、は、本願明細書の発明の詳細な説明で裏付けられたものではないし、請求項2に係る皮膚外用剤のうち「請求項1に係る皮膚外用剤組成物」として上記一部の態様の皮膚外用剤組成物を含有するものについても同様であるから、この出願は、特許請求の範囲の記載が特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。

【第4】合議体の判断

1.理由1及び理由2について

(1)本願発明2について
本願発明2は、上掲のとおりの
『 請求項1に記載の皮膚外用剤組成物を含有することを特徴とする皮膚外用剤であって、
当該皮膚外用剤中の(A)中の(B)の含有量が、前記皮膚外用剤組成物における含有量に維持されている、皮膚外用剤。 』
であるところ、「請求項1に記載の皮膚外用剤組成物」を、請求項1の引用形式でなく請求項1そのままの規定に読み換えて記載すると、
『 (A)常温で液状のショ糖脂肪酸エステルと、(B)スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、セラミド、スフィンゴミエリン、セレブロシドおよび糖セラミドよりなる群から選ばれる1種以上と、を含有し、
前記(A)常温で液状のショ糖脂肪酸エステルの脂肪酸が、イソステアリン酸であり、
前記(A)常温で液状のショ糖脂肪酸エステル中の、前記(B)スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、セラミド、スフィンゴミエリン、セレブロシドおよび糖セラミドよりなる群から選ばれる1種以上の成分の総含有量が0.01?10質量%であることを特徴とする皮膚外用剤組成物
を含有することを特徴とする皮膚外用剤であって、
当該皮膚外用剤中の(A)中の(B)の含有量が、前記皮膚外用剤組成物における含有量に維持されている、皮膚外用剤。 』
[下線部は読み換え部分]である。
そして、これをさらに、成分(A)に係る4行目の「・・・脂肪酸が、イソステアリン酸であり」との規定を組み込んで「ショ糖脂肪酸エステル」を「ショ糖イソステアリン酸エステル」と読み換えて記載すると、本願発明2は、次のとおりのものとなる。
『 (A)常温で液状のショ糖イソステアリン酸エステルと、(B)スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、セラミド、スフィンゴミエリン、セレブロシドおよび糖セラミドよりなる群から選ばれる1種以上と、を含有し、
前記(A)常温で液状のショ糖イソステアリン酸エステル中の、前記(B)スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、セラミド、スフィンゴミエリン、セレブロシドおよび糖セラミドよりなる群から選ばれる1種以上の成分の総含有量が0.01?10質量%であることを特徴とする皮膚外用剤組成物
を含有することを特徴とする皮膚外用剤であって、 当該皮膚外用剤中の(A)中の(B)の含有量が、前記皮膚外用剤組成物における含有量に維持されている、皮膚外用剤。 』
[下線部はさらなる読み換え部分]

以下、必要に応じ本願発明2をこのように読み換えた上で検討する。

(2)刊行物Aの記載(下線は合議体による)
・A1




・A2(この部分は原文が英語のため、合議体で作成した日本語文で示す)
『 Dr.Ci:Labo Enrich-Lift Lip Essenceはアンチエイジングリップトリートメントで5つの利益:引き締め、ボリューム、荒れやくすみの予防、及びグロス効果を提供するためにデザインされたものです。若々しい引き締め効果を取り戻し唇のふっくら感をアップさせます。含有成分として、水分を持続させ唇の荒れを防ぐ保湿性のヒアルロン酸、コラーゲン及びセラミド;唇の健康を最適にするビタミン複合体;唇を滑らかにするOsiliftやPolyliftといった引き締め剤;そしてVolume ・・・ 』

・A3
『 成分:
リンゴ酸ジイソステアリル,テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル,トリエチルヘキサノイン,パルミチン酸デキストリン,c16-18ヒドロキシアルキルヒドロキシダイマージリノレイルエーテル,テトライソステアリン酸スクロース,キサンタンガム,カラスムギエキス,スイートアーモンドエキス,ナンキョウソウ葉エキス,パルミトイルオリゴペプチド,イソステアリン酸ソルビタン,パルミチン酸エチルヘキシル,トリベヘニン,ヒアルロン酸Na,ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム,ヒアルロン酸,加水分解コラーゲン,セラミド3,ポリクオタニウム-61,テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル,トコフェロール,Methyl Hesperidin,グリチルレチン酸ステアリル,トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル,BG,1,2-ペンタンジオール,水,炭酸水素Na,タルク,ジステアリン酸Al,キサンタンガム,HEC,フェノキシエタノール,マイカ,酸化チタン 』

・A4
『 無 添加物・保存料,ビタミン、ミネラル強化,植物/ハーブ由来成分,無香料,アンチエイジング,皮膚科テスト済み,ツヤを与えてくれる,ドクターズ・ブランド^(*),ひきしめ効果^(*),持続性のある^(*),保湿性^(*),ふっくら効果^(*),鉱物油,石油フリー 』

これら成分組成に係るA3の記載を含む摘記A1?A4からみて、刊行物Aには次の発明:
「 成分:
リンゴ酸ジイソステアリル,テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル,トリエチルヘキサノイン,パルミチン酸デキストリン,c16-18ヒドロキシアルキルヒドロキシダイマージリノレイルエーテル,テトライソステアリン酸スクロース,キサンタンガム,カラスムギエキス,スイートアーモンドエキス,ナンキョウソウ葉エキス,パルミトイルオリゴペプチド,イソステアリン酸ソルビタン,パルミチン酸エチルヘキシル,トリベヘニン,ヒアルロン酸Na,ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム,ヒアルロン酸,加水分解コラーゲン,セラミド3,ポリクオタニウム-61,テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル,トコフェロール,Methyl Hesperidin,グリチルレチン酸ステアリル,トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル,BG,1,2-ペンタンジオール,水,炭酸水素Na,タルク,ジステアリン酸Al,キサンタンガム,HEC,フェノキシエタノール,マイカ,酸化チタン
よりなる、「Dr.Ci:Labo Enrich-Lift Lip Essence」なる名称の、リップケア 」
(以下、単に引用発明Aということがある)が記載されているものといえる。

(3)対比・判断
(i) 本願発明2と引用発明Aを対比する。
引用発明Aのリップケアは、口唇部に塗布して用いる化粧料と認められ、これは本願明細書中の例えば【0006】で「・・・ショ糖脂肪酸エステルは・・・化粧料等の皮膚外用剤に使用され、例えば、特許文献5には・・・口唇用化粧料組成物が、開示され・・・」(下線は当審による)とされていることから、本願発明2の「皮膚外用剤」に相当するものといえる。また、引用発明Aのリップケア中に含まれる「テトライソステアリン酸スクロース」は、本願明細書の実施例1で用いられているのと同じショ糖イソステアリン酸エステルであって、本願発明2の「常温で液状のショ糖イソステアリン酸エステル」に相当する。さらに、引用発明Aの「セラミド3」は本願発明2の「セラミド」に属する成分の一種である。
以上のことを踏まえると、両者は
「 (A)常温で液状のショ糖イソステアリン酸エステルと、(B)セラミド とを含有する 皮膚外用剤 」
の点で一致するが、
本願発明2が
“(A)中の(B)の「総含有量が0.01?10質量%であることを特徴とする皮膚外用剤組成物 を含有することを特徴とする皮膚外用剤であって、
当該皮膚外用剤中の(A)中の(B)の含有量が、前記皮膚外用剤組成物における含有量に維持されている”
ものであるのに対し、引用発明Aではそのような特段の限定はない点(以下、単に「相違点」ということがある)において、相違する。

そうすると、本願発明2は引用発明Aと同一の発明とはいえず、本願発明2は刊行物Aに記載された発明であるとはいえない。

(ii) 以下、上記相違点について検討する。
上の摘記A1?A4を含む刊行物Aのどこにも、テトライソステアリン酸スクロース中のセラミド3の総含有量を0.01?10質量%の範囲内に維持することを動機付ける具対的な記載乃至示唆は見出せない。また、刊行物Aのどこにも、引用発明Aのリップケアにおいて、セラミド3の溶解性/分散性や安定性を向上せしめるために、特にテトライソステアリン酸スクロースを選択し併せ配合したものであることを示唆する記載すらない。
してみると、このような刊行物Aの記載に基づき、引用発明Aの皮膚外用剤において、テトライソステアリン酸スクロース(本願発明2の成分(A)に相当)と、セラミド3(本願発明2の成分(B)に相当)とを、テトライソステアリン酸スクロース中のセラミド3の含有量が0.01?10重量%の範囲内に維持されるように併せて配合すること、及び、そのようなテトライソステアリン酸スクロース中のセラミド3の含有量範囲とすることで、そうでない場合に比してセラミド3の当該皮膚外用剤中での溶解性/分散性や安定性を良好化せしめることは、当業者にとり容易に想到し得なかったというほかはない。

そして、本願発明2は、本願明細書の実施例5?17に例示されるような、上記相違点に係る発明特定事項を併せ具備する皮膚外用剤とすることにより、本願明細書の表1?3の「実施例1」?「実施例3」の欄の試験結果に例示されるのと同様の、上記成分(B)の溶解性/分散性及び安定性の向上に係る、予想外の優れた効果をもたらし得るものである。

(iii) したがって、本願発明2は、刊行物Aに記載された発明から当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

2.理由3及び理由4について

当審による平成30年6月8日付け拒絶理由通知書での記載不備に係る拒絶の理由(【第3】(3)及び(4))の指摘に応じ、上掲したとおり、平成30年7月31日付けの手続補正書により、請求項1に係る皮膚外用剤組成物中の成分(A)中の成分(B)の総含有量の範囲が「0.01?30質量%」から「0.01?10質量%」に補正され、また、請求項2において「(A)中の(B)の含有量」が請求項1に記載の「皮膚外用剤組成物における含有量に維持されている」ことを限定する補正がなされた([第2])結果、これらの拒絶の理由は解消した。

3.原査定時の拒絶の理由について

平成28年12月26日付け手続補正書における請求項1?4の発明について、平成29年4月20日付けの拒絶査定における原査定の理由(1)?(4)、及び、付記されたその他の拒絶の理由(A)、(B)の概要は、それぞれ次のようなものである。

(1)請求項:1,3,4/適用条文:特許法第29条第1項第3号、同条第2項
引用文献2には、所定の粘着性を有する油剤を含有する油性化粧料が記載されており、該油剤として、ショ糖テトライソステアレートのようなショ糖脂肪酸エステル(クローダジャパン株式会社、クロデスタ4-IS)が例示され、化粧料に含有される好ましい任意成分として、コレステロール、フィトステロール等の脂肪族環状アルコールをアルコール部分に有するダイマー酸のジエステルが挙げられ(特許請求の範囲、段落[0013]、[0023])、実施例1、4(表1、3)として、ショ糖テトライソステアリン酸(「成分(A)」に相当)、ダイマージリノール酸(イソステアリル・フィトステリル)(「ステロール類」に相当)を含有する油性化粧料が記載されている。
ここで、引用文献11の段落[0020]の記載を踏まえれば、「ステロール類」とは、「ステロール骨格を持つ物質あるいはその誘導体」を意味すると認められるから、引用文献2に記載のフィトステリル基(ステロール骨格)を有する「ダイマージリノール酸(イソステアリル・フィトステリル)」は、請求項1の「(B)・・ステロール類」に相当する。
したがって、本願請求項1、3、4に係る発明は、引用文献2に記載された発明であり、引用文献2に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(2)請求項:1、3、4/適用条文:特許法第29条第2項
引用文献5には、油性物質とショ糖脂肪酸エステルを含有する乳化型化粧料が記載されており、ショ糖脂肪酸エステルとしては、炭素数8?22の高級脂肪酸エステル、例えば、ショ糖トリオレエート、ショ糖テトライソステアレート、ショ糖ペンタイソステアレート等が挙げられ(特許請求の範囲、段落[0011])、実施例には、コレステロール、ショ糖トリオレエートを含有する化粧料が記載されている(実施例1?4、比較例1)。ショ糖トリオレエートは、モノ含量が少ないものは、常温で液状であると認められる(要すれば、引用文献9参照)。
そして、ショ糖脂肪酸エステルとして例示されるショ糖テトライソステアレート、ショ糖ペンタイソステアレート等のイソステアリン酸のエステルを配合することは当業者が適宜なし得ることであるし、本願の請求項1においてアルキルグルコシド等の他の成分の配合は排除されるものではない。
以上のことから、本願請求項1、3、4に係る発明は、引用文献5に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)請求項:1?4/適用条文:特許法第29条第2項
引用文献6には、セラミド類と非イオン性界面活性剤を含有するセラミド分散物が記載されており、セラミドが結晶性の高い物質であり、他の油剤への溶解性が低く、低温で結晶を析出する等の理由のため、化粧料に配合する場合、安定性を確保することが困難であることが知られていること、該セラミド類として、天然型セラミド及びこれを基本骨格として有する化合物(「スフィンゴシン誘導体」に相当)並びにその前駆物質(スフィンゴシン)を含むものであることが記載され(特許請求の範囲、段落[0002]、[0013]?[0032])、さらに、該非イオン性界面活性剤として、ショ糖脂肪酸エステルの市販品が例示され、その中には、三菱化学フーズ(株)社製リョートーシュガーエステルO-170、ER-190、ER-290、コスメライクR-10、R-20、O-10といった常温で液状のエステルも含まれることが記載されている(段落[0087])。
他方、引用文献7には、化粧料において、アミノ酸誘導体の油ゲル化剤を溶解するために、常温で液状の油性成分である糖脂肪酸エステルを含有することが記載されており、糖脂肪酸エステルとして、ショ糖脂肪酸エステル(商品名 クロデスタ4-IS)が用いられている(特許請求の範囲、段落[0007]、表1)。そして、アミノ酸誘導体の油ゲル化剤は、段落[0006]の式で示されるように、長鎖の脂肪酸残基を有するアミド化合物であり、セラミド類と構造的に類似し、共に、溶解性が低い物性を有することでも共通する。
してみると、引用文献6において、セラミド類の溶解性を向上させるために配合する非イオン性界面活性剤であるショ糖脂肪酸エステルとして、引用文献7に記載の常温で液状のショ糖脂肪酸エステル(商品名 クロデスタ4-IS)を使用することは当業者が容易に想到し得ることであり、また、そうすることによる予測を超える効果も認められないから、請求項1?4に係る発明は、引用文献6、7に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

(4)請求項:1、3、4/適用条文:特許法第29条の2
出願8の願書に最初に添付された明細書及び特許請求の範囲(以下、「先願明細書等」という)には、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)(「ステロール類」に相当)、ヘキサイソステアリン酸スクロース(「成分(A)」に相当)を含有する固形状皮膚外用剤が記載されている(請求項1、4、6、段落[0016]?[0017]、実施例15)。
よって、請求項1、3、4に係る発明は、先願明細書等に記載された発明と同一である。

<引用文献等一覧>
・引用文献2:特開2010-1234号公報
・引用文献5:特開平4-253903号公報
・引用文献6:.国際公開第2010/038814号
・引用文献7:特開2009-114161号公報
・出願8:特願2014-143388号(特開2016-17075号)
・引用文献9:RYOTO Sugar Ester(Food grade)」の製品紹介のホームページ,2002年,URL,http://www.mfc.co.jp/english/seihin.htm
・引用文献10:第一工業製薬株式会社,香粧品用製品総合カタログのホームページ,p.4,URL,http://www.dks-web.co.jp/download/img/catadata/koushouhinsougou/pdf
・引用文献11:国際公開第2010/143751号

付記(A) 請求項:1、3、4/適用条文:特許法第36条第6項第2号
出願人は、平成28年12月26日付け意見書において、引用文献2に記載の「ダイマージリノール酸(イソステアリル・フィトステリル)」について、請求項1の「(B)・・ステロール類」とは構造も性質も異なると主張するが、上記(1)でも述べたとおり、「ステロール類」と、は通常ステロール骨格を有する物質又は誘導体を意味するところ、本願請求項1における「ステロール類」が、この通常の意味と異なる意味を有するとするならば、「ステロール類」の定義及び示す範囲が不明確である。
同様に、「スフィンゴシン誘導体」も、スフィンゴシンの溶解度を向上させた誘導体までも包含し得るのかが不明確となり、「誘導体」の定義及び示す範囲が不明確である。

付記(B) 請求項:1?4/適用条文:特許法第36条第6項第1号
請求項1?4においては、成分(A)中の成分(B)の配合割合は特定されていない。
一方、本願明細書の発明の詳細な説明によれば、本願発明の課題は、「セラミド等のスフィンゴシン等を簡単に溶解・分散でき、さらに安定性が良好な皮膚外用剤組成物および外皮膚外用剤組成物を含有する皮膚外用剤組成物を提供すること」(本願明細書の段落[0011])であると認められる。
そして、この点に関し、セラミド等の成分(B)が、溶解性が極めて悪いことから、「(A)常温で液状のショ糖イソステアリン酸エステル」に溶解させることにより、経時安定性が向上したことが記載されている(段落[0012]、実施例)。また、その配合割合について、本発明の効果が得られれば特に限定されないが、成分(A)中の成分(B)の総含有量が、0.1?30質量%であることが好ましいと記載されており、実施例においては、1%、10%の配合割合について具体的に記載されている(段落[0031])。ここで、成分(A)は成分(B)の溶解剤として用いられるのであるから、成分(A)の含有量が成分(B)に比べて著しく低い場合には、所望の溶解・分散、安定性の効果が得られないものと認められ、配合割合を問わず、本発明の効果が得られるとは認められないから、請求項1?4に係る発明は、上記課題を解決できない範囲を包含しているものと認められる。
したがって、出願時の技術常識に照らしても、請求項1?4に係る発明の範囲まで、発明の詳細な説明に開示された内容を拡張ないし一般化できるとはいえなから、請求項1?4に係る発明は発明の詳細な説明に記載したものではない。

しかしながら、以下の<1>?<3>に述べるとおり、これら(1)?(4)、付記(A)、付記(B)のいずれによっても、本願を拒絶することはできない。

<1>(1)?(4)について
(i) 上掲のとおり、引用文献2((1))の「ダイマージリノール酸(イソステアリル・フィトステリル)」、引用文献6の「コレステロール」、出願8の「ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)」といった「ステロール類」に該当するものを(B)成分として採用する態様は、本願発明1,2にはもはや含まれていない(【第2】)から、この点において上の拒絶の理由(1)?(4)のうち(1)、(2)及び(4)は既に解消している。

(ii) また、(3)で引用されている引用文献6,7を含め、(1)?(3)で引用されているどの引用文献にも、「(A)常温で液状のショ糖イソステアリン酸エステルと、(B)スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、セラミド、スフィンゴミエリン、セレブロシドおよび糖セラミドよりなる群から選ばれる1種以上と」を(A)中の(B)の総含有量が「0.01?10質量%」に維持されるように配合してなる皮膚外用剤組成物、及び、そのような皮膚外用剤組成物を含有する皮膚外用剤であって当該皮膚外用剤中の(A)中の(B)の含有量が前記皮膚外用剤組成物における含有量、即ち0.01?10質量%、に維持されている皮膚外用剤 のいずれについても、記載も示唆もされていない。
さらに、皮膚外用剤組成物又は皮膚外用剤中の(B)相当成分の溶解性/分散性や安定性を向上させるために、特に(A)相当成分のいずれかを選択し併せ配合せしめることの動機付けとなるような記載乃至示唆自体、それら引用文献のいずれからも見出せない。
してみれば、それら引用文献のうちどの引用文献に基づいても、皮膚外用剤組成物又は皮膚外用剤中の(B)相当成分の溶解性/分散性や安定性を向上させることを企図して、(A)相当成分のいずれかを、(A)相当成分中の(B)相当成分の総含有量が「0.01?10質量%」に維持されるように配合することは、当業者にとり容易に想到し得なかったというほかはない。

そして、本願発明1に係る皮膚外用剤組成物は、上記成分(A)及び成分(B)を、成分(A)中の成分(B)の総含有量が「0.01?10質量%」の範囲内に維持されるよう併せて配合することにより、本願明細書の表1?3の「実施例1」?「実施例3」の欄の試験結果に例示されるような、成分(A)を併用しない場合や、イソステアリン酸やオレイン酸といった従来のイオン性界面活性剤(本願明細書【0003】)を併用した場合に比して、上記成分(B)の溶解性/分散性及び安定性において、予想外の優れた効果をもたらすものである。
また、本願発明2に係る皮膚外用剤は、本願明細書の実施例5?17に例示されるような、上述の2.(3)で挙げた相違点に係る発明特定事項を併せ具備する皮膚外用剤とすることにより、本願明細書の表1?3の「実施例1」?「実施例3」の欄の試験結果に例示されるのと同様の、上記成分(B)の溶解性/分散性及び安定性の」向上に係る、予想外の優れた効果をもたらし得るものである。

(iii) 以上(i)及び(ii)での検討のとおりであるから、本願発明1,2はいずれも、原査定時の上記(1)?(3)で引用されたいずれかの引用文献に記載された発明又はその組合せに基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえないし、また、同(4)の出願8の先願明細書等に記載された発明であるということもできない。

<2>付記(A)について
引用文献2((1))の「ダイマージリノール酸(イソステアリル・フィトステリル)」等の「ステロール類」に該当するものを(B)成分として採用する態様は、上掲のとおり、本願発明1,2にはもはや含まれていない(【第2】)から、上の拒絶の理由(A)は既に解消している。

<3>付記(B)について
2.でも述べたとおり、当審による平成30年6月8日付け拒絶理由通知書での記載不備に係る拒絶の理由(【第3】(3)及び(4))の指摘に応じ、本願発明1,2で、平成30年7月31日付けの手続補正書により、請求項1に係る皮膚外用剤組成物中の成分(A)中の成分(B)の総含有量の範囲が「0.01?30質量%」から「0.01?10質量%」に補正され、また、請求項2において「(A)中の(B)の含有量」が請求項1に記載の「皮膚外用剤組成物における含有量に維持されている」ことを限定する補正がなされている(【第2】)ので、上の拒絶の理由(B)も既に解消している。

4.情報提供における拒絶の理由についての付記

本願については、平成29年8月24日付けで刊行物等提出書が提出され、同刊行物等提出書において、平成29年7月6日付け手続補正書における審判請求時の請求項1?2に係る発明について、概要次の(1)、(2)のいずれかにより拒絶されるべきものである旨述べられているので、その点について付記する。

(1)進歩性の欠如(特許法第29条第2項違反)
刊行物1記載の発明は、(A)成分中の(B)成分の総含有量が0.01?30質量%に特定されていないが、刊行物2?9におけるショ糖イソステアリン酸又はセラミドの含有量によれば、化粧料等の皮膚外用剤におけるショ糖イソステアリン酸エステルの含有量は通常7?40重量%程度、セラミドのそれは通常0.1?3質量%程度であるから、通常、ショ糖イソステアリン酸エステルに対するセラミドの比率は1.4?7.5質量%程度であるから、ショ糖イソステアリン酸エステル中のセラミドの含有量を本願発明に特定される範囲とすることは困難ではない。また、そうすることによる格別顕著な効果も認められない。
さらに、原査定時の引用文献6や刊行物10によれば、セラミド以外のスフィンゴシン類等が溶解・分散性の点でセラミドと等価であり「セラミド類」と称されていることから、刊行物1のセラミドをそれらスフィンゴシン類等のいずれかに置き換えることも容易であり、またそうすることによる格別な効果もない。
したがって、請求項1?2に係る発明はいずれも進歩性がない。

<引用文献等一覧>
・刊行物1:データベース MINTEL、アクセッション番号1981295 掲載時期:2012年12月 (1.(2)の刊行物Aと同一刊行物)
・刊行物2:特開平11-335260号公報
・刊行物3:特開2012-240989号公報
・刊行物4:クローダジャパン社 CRODESTA 6-ISカタログ(2011.Aug.10)
・刊行物5:特開2008-156342号公報
・刊行物6:特開2002-338459号公報
・刊行物7:特開2004-131420号公報
・刊行物8:特開2007-1950号公報
・刊行物9:特開2000-119178号公報
・刊行物10:特開2004-161655号公報

(2)サポート要件違反(特許法第36条第6項第1号違反)
仮に、セラミドと、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、スフィンゴミエリン、セレブロシド又は糖セラミドとでは溶解性が大きく異なり、セラミドをそれらのいずれかに置き換えることが困難なのであれば、本願発明のうち、実施例で溶解性向上効果が実証されていないスフィンゴシン、スフィンゴミエリン、セレブロシド及び糖セラミドについては、本願発明の課題を解決できるか否かが不明であるから、請求項1?2に係る発明は、発明の詳細な説明において発明の課題を解決できることを当業者が認識できるように記載された範囲を超えるものである。

しかしながら、以下の<1>?<2>に述べるとおり、これら(1)及び(2)のいずれによっても、本願を拒絶することはできない。

<1>(1)(進歩性)について
1.(3)で検討・説示したとおり、提出された刊行物1(1.の刊行物A)のどこにも、「(A)常温で液状のショ糖イソステアリン酸エステルと、(B)スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、セラミド、スフィンゴミエリン、セレブロシドおよび糖セラミドよりなる群から選ばれる1種以上と」を(A)中の(B)の総含有量が「0.01?10質量%」に維持されるように配合してなる皮膚外用剤組成物、又は、そのような皮膚外用剤組成物を含有する皮膚外用剤であって当該皮膚外用剤中の(A)中の(B)の含有量が前記皮膚外用剤組成物における含有量、即ち0.01?10質量%、に維持されている皮膚外用剤 のいずれについても、記載も示唆もされていない。刊行物2?10についても同様である。
なお、刊行物2?10には、それら刊行物中の皮膚外用剤組成物又は皮膚外用剤中のセラミド類の溶解性/分散性や安定性を向上させるために、特に常温で液状のショ糖イソステアリン酸エステルを選択し併せ配合せしめることの動機付けとなるような記載乃至示唆自体、見出すことはできない。そして、そうであれば、仮に、刊行物等提出書における主張のように、化粧料等の皮膚外用剤におけるショ糖イソステアリン酸エステルの含有量は通常7?40重量%程度、セラミドのそれは通常0.1?3質量%程度であることが刊行物2?9の記載から一応把握できるとしても、かかる把握事項に基づき、刊行物1記載のリップケア中のセラミド3の溶解性/分散性や安定性を向上させることを企図して、テトライソステアリン酸スクロースを、成分(A)中の成分(B)の総含有量が「0.01?10質量%」に維持されるように配合することは、当業者といえども容易に想到し得なかったというほかはない。

そして、本願発明1に係る皮膚外用剤組成物は、上記成分(A)及び成分(B)を、成分(A)中の成分(B)の総含有量が「0.01?10質量%」の範囲内に維持されるよう併せて配合することにより、本願明細書の表1?3の「実施例1」?「実施例3」の欄の試験結果に例示されるような、成分(A)を併用しない場合や、イソステアリン酸やオレイン酸といった従来のイオン性界面活性剤(本願明細書【0003】)を併用した場合に比して、上記成分(B)の溶解性/分散性及び安定性において、予想外の優れた効果をもたらすものである。
また、本願発明2に係る皮膚外用剤は、本願明細書の実施例5?17に例示されるような、上述の2.(3)で挙げた相違点に係る発明特定事項を併せ具備する皮膚外用剤とすることにより、本願明細書の表1?3の「実施例1」?「実施例3」の欄の試験結果に例示されるのと同様の、上記成分(B)の溶解性/分散性及び安定性の」向上に係る、予想外の優れた効果をもたらし得るものである。

したがって、本願発明1,2のいずれも、上述の刊行物等提出書において提示された刊行物に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものということはできない。

<2>(2)(サポート要件)について
本願明細書では、本願発明の成分(A)として、「セラミド2」、「セラミド HO3」、「Ceramide III」、「Ceramide IIIB」、「Ceramide IV」といった各種「セラミド」のみならず「Physosphingosine」(各請求項の「フィトスフィンゴシン」に相当)を用いた場合であっても、上記各種「セラミド」を採用した場合と同様の良好な溶解性/分散性及び安定性がもたらされることが、現実の試験結果を以て示されている(「セラミド」について表1?3中の「実施例1」?「実施例3」欄の各対応行、「「Physosphingosine」について表1、2中の「実施例1」、「実施例2」欄の各対応行 を参照)。
また、例えば、原査定時の引用文献6又は刊行物10の記載にみられるとおり、セラミド類は一般に溶解性/分散性が低い(引用文献6[0002]、刊行物10【0005】)ところ、そのようなセラミド類としては天然セラミド等の「セラミド」それ自体の他、天然型セラミドを基本骨格として有するスフィンゴシン誘導体やその前駆物質であるスフィンゴシン等、本願発明の成分(B)の「フィトスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、セレブロシドおよび糖セラミド」のいずれかの化合物も挙げられること(引用文献6[0013]?[0032]、刊行物10【0013】)は、本願出願時当業者にとり技術常識に属する事項であったといえる。

これらのことを併せ踏まえれば、本願発明1に係る例えば本願明細書の実施例1?3で実際に採用されている各種セラミドやフィトスフィンゴシンにかえて、各発明の(B)の選択肢に係るいずれかの任意のセラミド類化合物を使用しても、当該実施例1?3に示されているのと同様の(当該セラミド類の)溶解性/分散性及び安定性向上に係る効果がもたらされるであろうことは、当業者であれば認識できることである。
また、そうであれば、本願発明2に係る例えば本願明細書の実施例5?17で実際に採用されているセラミド2又はセラミド3にかえて、各発明の(B)の選択肢に係るいずれかの任意のセラミド類化合物を使用しても、実施例1?3に示されているのと同様の(当該セラミド類の)溶解性/分散性及び安定性向上に係る効果が維持されるであろうこともまた、当業者にとり認識し得たことである。

したがって、本願明細書の発明の詳細な説明の記載、及び出願時の技術常識に基づけば、本願発明1,2のうち、本願明細書の実施例で溶解性向上効果が実証されていないスフィンゴシン、スフィンゴミエリン、セレブロシド及び糖セラミドのいずれかを成分(B)として採用した場合であっても、本願明細書の例えば【0011】に記載されているような、成分(B)のセラミド類を簡単に溶解・分散できかつ安定性が良好な皮膚外用剤組成物及び皮膚外用剤を提供するという本願発明の課題は、解決され得るものと認識できるから、本願発明1,2はいずれも本願明細書の発明の詳細な説明に記載された範囲内のものである。

【第5】むすび

以上のとおり、当審からの拒絶理由、原査定時に示された拒絶の理由のいずれによっても、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2018-09-11 
出願番号 特願2015-164297(P2015-164297)
審決分類 P 1 8・ 536- WY (A61K)
P 1 8・ 121- WY (A61K)
P 1 8・ 537- WY (A61K)
P 1 8・ 113- WY (A61K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 松本 直子  
特許庁審判長 阪野 誠司
特許庁審判官 大久保 元浩
井上 明子
発明の名称 皮膚外用剤組成物および該皮膚外用剤組成物を含有する皮膚外用剤  
代理人 森 俊晴  
代理人 森 俊晴  
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