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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 H05B
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 取り消して特許、登録 H05B
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H05B
管理番号 1347170
審判番号 不服2017-14290  
総通号数 230 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-02-22 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2017-09-27 
確定日 2019-01-15 
事件の表示 特願2014-507413「有機エレクトロルミネッセンス素子」拒絶査定不服審判事件〔平成25年10月 3日国際公開、WO2013/145667、請求項の数(8)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
特願2014-507413号(以下「本件出願」という。)は、2013年(平成25年)3月22日(優先権主張 平成24年3月29日)を国際出願日とする出願であって、その手続等の経緯は、概略、以下のとおりである。
平成28年11月10日付け:拒絶理由通知書
平成29年 1月23日付け:意見書、手続補正書
平成29年 6月29日付け:拒絶査定(以下「原査定」という。)
平成29年 9月27日付け:審判請求書、手続補正書
平成30年 8月17日付け:拒絶理由通知書
平成30年10月17日付け:意見書、手続補正書

第2 原査定の概要
原査定の概要は、概略、次のとおりである。

1.(新規性)本件出願の請求項1、4、6-8に係る発明は、その優先権主張の日(以下「優先日」という。)前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。

2.(進歩性)本件出願の請求項1、2、4-8に係る発明は、その優先日前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基づいて、その優先日前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

<引用文献等一覧>
1:国際公開第2010/132236号
2:国際公開第2007/018004号
3:特開2012-22953号公報
4:特開2012-49088号公報

第3 平成30年8月17日付けの拒絶理由通知書において通知した拒絶の理由の概要
平成30年8月17日付けの拒絶理由通知書において通知した拒絶の理由は、概略、次のとおりである。

1.(新規性)本件出願の請求項1、3、4及び6に係る発明は、その優先日前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができない。

2.(進歩性)本件出願の請求項1-8に係る発明は、その優先日前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基づいて、その優先日前に当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

3.(サポート要件)本件出願は、特許請求の範囲の記載が、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。

4.(明確性)本件出願は、特許請求の範囲の記載が、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

<引用文献等一覧>
1:特表2011-521414号公報
2:国際公開第2007/018004号
3:特開2012-22953号公報
4:特開2012-49088号公報

第4 本願発明
本件出願の請求項1-8に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」-「本願発明8」という。)は、平成30年10月17日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-8に記載された事項により特定されるとおりの、以下の発明である。

「 【請求項1】
陽極、発光層を含む1層以上の有機薄膜層、ドナー含有層、アクセプター含有層及び金属酸化物からなる光透過性陰極をこの順に有し、
前記ドナー含有層と前記アクセプター含有層が互いに接し、且つ、前記アクセプター含有層と前記光透過性陰極が互いに接し、
前記ドナー含有層が、下記式(I)又は(II)で表される化合物を含有し、
前記ドナー含有層が、電子供与性金属及び金属化合物の少なくとも1つを含有し、
前記アクセプター含有層が、下記式(III)又は(IV)で表される化合物を含有する有機エレクトロルミネッセンス素子。
【化50】

[式中、R^(1a)?R^(7a)、R^(1b)?R^(7b)は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?60のアリール基、置換もしくは無置換のピリジル基、置換もしくは無置換のキノリル基、置換もしくは無置換の炭素数1?50のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数3?50のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数7?50のアラルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1?50のアルコキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?50のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?50のアリールチオ基、置換もしくは無置換の炭素数2?50のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?50のアリール基で置換されたアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基又はカルボキシル基である。R^(1a)?R^(7a)又はR^(1b)?R^(7b)のうち、隣接するものは互いに結合して環を形成してもよい。
L^(1a)及びL^(1b)は、それぞれ、単結合又は連結基である。
Ar^(1a)及びAr^(1b)は、それぞれ、置換もしくは無置換の炭素数6?60の芳香族基である。
nは、1?4であり、nが2以上の場合、括弧の内のフェナントロリン骨格を有する基は、同一でも異なっていてもよい。]
【化51】

(式中、R^(1c)?R^(6c)は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?60のアリール基、置換もしくは無置換のピリジル基、置換もしくは無置換のキノリル基、置換もしくは無置換の炭素数1?50のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数3?50のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数7?50のアラルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1?50のアルコキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?50のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?50のアリールチオ基、置換もしくは無置換の炭素数2?50のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?50のアリール基で置換されたアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基又はカルボキシル基である。)
【化52】

[式中、Ar^(1)は、環形成炭素数6?24の芳香環、あるいは環形成原子数5?24の複素環である。
Rg^(1)及びRg^(2)は、それぞれ互いに同一でも異なっていてもよく、下記式(i)もしくは(ii)である。
【化53】

(上記式中、X^(1)及びX^(2)は互いに同一でも異なっていてもよく、下記(a)?(g)に示す二価の基のいずれかである。)
【化54】

(上記式中、R^(21)?R^(24)は、それぞれ互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、置換もしくは無置換のフルオロアルキル基、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基又は置換もしくは無置換の複素環基であり、R^(22)とR^(23)は互いに結合して環を形成してもよい。)
R^(1)?R^(4)は、それぞれ互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換の複素環基、ハロゲン原子、置換もしくは無置換のフルオロアルキル基、置換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のフルオロアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリーロキシ基、置換もしくは無置換のアラルキルオキシ基、置換もしくは無置換のアミノ基、置換もしくは無置換のシリル基又は、シアノ基である。R^(1)とR^(2)及びR^(3)とR^(4)は互いに結合して環を形成してもよい。
Y^(1)?Y^(4)は互いに同一でも異なっていてもよく、それぞれはN、CH、又はC(R^(5))であり、R^(5)は前記R^(1)?R^(4)と同義である。]
【請求項2】
前記式(I)又は(II)で表される化合物が、下記式(I-a)、(I-b)、(II-a)又は(II-b)で表される化合物である、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【化55】

[式中、R^(1a)?R^(7a)及びR^(1b)?R^(7b)は、それぞれ前記式(I)及び(II)におけるR^(1a)?R^(7a)及びR^(1b)?R^(7b)と同様な基を表す。
R^(11a)?R^(20a)及びR^(11b)?R^(20b)は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?60のアリール基、置換もしくは無置換のピリジル基、置換もしくは無置換のキノリル基、置換もしくは無置換の炭素数1?50のアルキル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数3?50のシクロアルキル基、置換もしくは無置換の炭素数7?50のアラルキル基、置換もしくは無置換の炭素数1?50のアルコキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?50のアリールオキシ基、置換もしくは無置換の環形成炭素数5?50のアリールチオ基、置換もしくは無置換の炭素数2?50のアルコキシカルボニル基、置換もしくは無置換の環形成炭素数6?50のアリール基で置換されたアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基又はカルボキシル基である。R^(11a)?R^(20a)又はR^(11b)?R^(20b)のうち、隣接するものは互いに結合して環を形成してもよい。
L^(1a)及びL^(1b)は、それぞれ単結合又は連結基である。]
【請求項3】
前記ドナー含有層が、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類金属の単体及び希土類金属の化合物のうち、少なくとも1つを含有する、請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項4】
前記アクセプター含有層が、前記式(III)で表される化合物を含有する、請求項1?3のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項5】
前記アクセプター含有層が、前記式(IV)で表される化合物を含有する、請求項1?3のいずれかに有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項6】
前記発光層を含む1層以上の有機薄膜層が、電荷発生層を介して積層された2以上の発光ユニットを構成している、請求項1?5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項7】
前記発光ユニットの発光層を構成する少なくとも1つの材料が、他の発光ユニットの発光層を構成する材料と異なっている、請求項6に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項8】
白色発光する、請求項1?7のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。」

第5 引用文献、引用発明等
1 引用文献1の記載事項
平成30年8月17日付けの拒絶理由通知書において通知した拒絶の理由に引用文献1として引用され、本件出願の優先日前に頒布された刊行物である特表2011-521414号公報(以下「引用文献1」という。)には、以下の事項が記載されている。なお、下線は、当合議体が付したものであり、引用発明の認定に活用した箇所を示す。また、引用文献1に付されていた下線は削除した。

(1)「【技術分野】
【0001】
本発明は、電極から有機物層への正孔注入のためのエネルギー障壁が低く、駆動電圧が低く、高効率および高輝度を有する積層型有機発光素子およびその製造方法に関する。
・・・(中略)・・・
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、正孔注入のためのエネルギー障壁を下げ、電荷輸送有機物の電荷輸送能力を向上させ、性能に優れ、製造工程が簡素化された積層型有機発光素子を提供することを目的とする。
・・・(中略)・・・
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る積層型有機発光素子は、各発光ユニットがNP接合を形成するn-型有機物層とp-型有機物層を含むことにより、前記NP接合の界面における電荷発生によって正孔注入のためのエネルギー障壁が低いだけでなく、電極物質として様々な物質を用いることができる。これにより、素子製造工程を簡素化できるだけでなく、同一の物質で正極および負極を形成することができるため、高輝度の積層型有機発光素子を提供することができる。また、発光ユニットの間に中間導電層が備えられた従来の積層型有機発光素子とは異なり、本発明においては、発光ユニットの間にn-型ドーピングされた有機物層だけを配置する場合にも複数の発光単位が積層された高輝度の有機発光素子を提供することができる。
・・・(中略)・・・
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の例示的な具体例による有機発光素子を示す図である。」

(2)「【0012】
本発明に係る積層型有機発光素子は、第1電極、第2電極、および前記第1電極と第2電極との間に位置する2以上の発光ユニットを含む積層型有機発光素子であって、前記発光ユニットは、下記エネルギー関係を満足し、NP接合を形成するn-型有機物層およびp-型有機物層を含み、前記発光ユニットの間にはn-型ドーピングされた有機物層を含むことを特徴とする。
E_(pH)-E_(nL)≦1eV
前記式において、EnLは前記n-型有機物層のLUMO(lowest unoccupied molecular orbital)エネルギー準位であり、EpHは前記p-型有機物層のHOMO(highest occupied molecular orbital)エネルギー準位である。
・・・(中略)・・・
【0023】
本発明においては、積層型素子において、NP接合構造がn-型ドーピングされた有機物層と共に中間接続者としての役割をするだけでなく、各単位発光素子にもNP接合を用いる場合、低電圧、長寿命の素子実現が可能であることを明らかにした。したがって、各単位発光素子にNP接合構造である電荷発生層を含ませれば、電荷発生層が含まれた単位発光素子をn回単純繰り返し積層する場合、n個の単位発光素子が積層された積層型発光素子を提供することができる。これにより、追加の中間接続層なしで単位発光素子の繰り返し構造により積層型発光素子が可能となることにより、積層素子の工程単純化が可能となる。また、第1電極と接する層としてNP接合を用いることにより、n単位発光素子が積層された素子においてNP接合を含む中間接続子層をn-1個含む積層型素子に比べ、低電圧駆動および長寿命の積層型素子の実現が可能となる。
・・・(中略)・・・
【0028】
本発明に係る積層型有機発光素子において、各々の発光ユニットは少なくとも1つの発光層を含むことができる。本発明に係る有機発光素子は、前述した有機物層の他に追加の有機物層を備えることができる。本発明に係る有機発光素子が1つ以上の有機物層をさらに含む場合、これらは互いに同一の物質または他の物質で形成することができる。
【0029】
図1は、本発明の例示的な一具体例による有機発光素子を示す。すなわち、本発明に係る有機発光素子は、第1電極と第2電極との間に2以上の発光ユニットを含み、前記発光ユニットは前述したエネルギー関係を満足し、NP接合を形成するn-型有機物層およびp-型有機物層を含み、前記発光ユニットの間にはn-型ドーピングされた有機物層を含む。前記発光ユニットは各々少なくとも1つの発光層をはじめとする有機物層をさらに含むことができる。
【0030】
図1には第1電極が下部電極として示されているが、逆に第1電極が上部電極であり、第2電極が下部電極である場合も本発明に含まれる。また、本発明に係る積層型有機発光素子は、前記発光ユニットを2つまたは3つ以上含むことができる。前記積層された構造は必要により個数を選択することができ、その個数の上限は特に限定されない。
・・・(中略)・・・
【0034】
また、本発明に係る積層型有機発光素子は、発光ユニットの間にn-型ドーピングされた有機物層を含む。本発明においては、前記n-型ドーピングされた有機物層によって有機物層の電荷キャリアの密度を上昇させ、素子内において電荷輸送効率を向上させるだけでなく、中間導電層なしで積層型有機発光素子を提供することができる。具体的には、前記n-型ドーピングは好適なドナー材料を有機物層にドーピングすることによってなされ、これによって有機物層の電荷キャリアの密度が非常に高くなり得るし、これによって電荷の伝導率が非常に高くなり得る。これにより、本発明に係る積層型有機発光素子においては、各発光ユニットの発光領域においてバランシング(balancing)を達成することができる。ここで、バランシングとは、発光領域において再組合して発光に参加する正孔と電子の密度が最大化しつつ等しくなるようにすることを意味する。本発明に係る有機発光素子は、遥かに優れた低電圧、高輝度、および高効率特性を示すことができる。
【0035】
特に、本発明においては、前述したように、n-型有機物層とp-型有機物層のNP接合により、正孔注入のためのエネルギー障壁を非常に下げることができる。これにより、第1電極から有機発光素子の発光領域までの正孔注入および輸送が効率的に行われる。このような正孔注入効率の高い本発明に係る有機発光素子において、有機物層に有機物または無機物をn-型ドーピングして電子輸送能力を向上させる場合、素子の発光領域には、正孔だけでなく、電子も高い濃度で到達することができる。また、本発明に係る有機発光素子は、中間導電層の挿入なしで複数の発光単位が積層されるため、遥かに優れた低電圧、高輝度、および高効率の特性を示すことができる。
・・・(中略)・・・
【0042】
本発明において、前記n-型ドーピングされた有機物層のn-型ドーピングのための物質としては有機物または無機物が用いられる。例えば、前記無機物としてはリチウム(Li)、ナトリウム(Na)、カリウム(K)、ルビジウム(Rb)、セシウム(Cs)などのアルカリ金属;ベリリウム(Be)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、ラジウム(Ra)などのアルカリ土金属、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Tb、Th、Dy、Ho、Er、Em、Gd、Yb、Lu、Y、Mnなど、またはこれらの金属のうちの少なくとも1つを含む金属化合物が挙げられる。また、前記有機物としてはシクロペンタジエン、シクロヘプタトリエン、6員複素環またはこれらの環が含まれた縮合環を含む有機物、具体的には、キサンテン系、アクリジン系、ジフェニルアミン系、アジン系、オキサジン系、チアジン系またはチオキサンテン系などの有機物が用いられる。また、ドーピング有機物として2,3,5,6-テトラフルオロ-7,7,8,8-テトラシアノキノジメタン(F4TCNQ)などを用いることもできる。
・・・(中略)・・・
【0055】
前記n-型ドーピングされた有機物層において、ドーピングされる有機物層材料は特に限定されないが、電子注入または輸送物質が用いられる。例えば、イミダゾール基、オキサゾール基、チアゾール基、キノリンおよびフェナントロリン基から選択された官能基を有する化合物を用いることができる。
・・・(中略)・・・
【0074】
前記フェナントロリン基を有する化合物の例としては下記化学式12?22の化合物があるが、これらの例だけに限定されるものではない。
【0075】
【化7】

【0076】
前記化学式12?15において、
mは1以上の整数であり、nおよびpは整数であり、n+pは8以下であり、
mが1である場合、R^(10)およびR^(11)は水素、メチル基、エチル基などのアルキル基、シクロヘキシル、ノルボルニルなどのシクロアルキル基、ベンジル基などのアラルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキセニル基などのシクロアルケニル基、メトキシ基などのアルコキシ基、アルコキシ基のエーテル結合の酸素原子が硫黄原子で置換されたアルキルチオ基、フェノキシ基などのアリールエーテル基、アリールエーテル基のエーテル結合の酸素原子が硫黄原子で置換されたアリールチオエーテル基、フェニル基、ナフチル基、ビフェニル基などのアリール基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル基、ピリジル基、キノリル基、カルバゾリル基などの複素環基、ハロゲン、シアノ基、アルデヒド基、カルボニル基、カルボキシル基、エステル基、カルバモイル基、アミノ基、ニトロ基、トリメチルシリル基などのシリル基、エーテル結合によって珪素を有する基であるシロキサニル基、隣接置換基との間の環構造から選択され;
mが2以上である場合、R^(10)は直接結合または前述した基の2価以上の基であり、R^(11)はmが1である場合と同様であり、
前記置換基は非置換もしくは置換されてもよく、nまたはpが2以上である場合に置換基は互いに同じであるか異なってもよい。
【0077】
前記化学式12?15の化合物は韓国公開特許2007-0052764および2007-0118711に記載されており、この文献の全ては本明細書に参考として含まれる。
【0078】
【化8A】

【化8B】

【0079】
前記化学式16?19において、R^(1a)?R^(8a)およびR^(1b)?R^(10b)は、各々、水素原子、置換もしくは非置換の核原子数5-60のアリール基、置換もしくは非置換のピリジル基、置換もしくは非置換のキノリル基、置換もしくは非置換の1-50のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数3-50のシクロアルキル基、置換もしくは非置換の核原子数6-50のアラルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1-50のアルコキシ基、置換もしくは非置換の核原子数5-50のアリールオキシ基、置換もしくは非置換の核原子数5-50のアリールチオ基、置換もしくは非置換の炭素数1-50のアルコキシカルボニル基、置換もしくは非置換の核原子数5-50のアリール基で置換されたアミノ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシル基またはカルボキシル基であり、これらは互いに結合して芳香族環を形成することができ、Lは置換もしくは非置換の炭素数6-60のアリーレン基、置換もしくは非置換のピリジニレン基、置換もしくは非置換のキノリニレン基または置換もしくは非置換のフルオレニレン基である。前記化学式16?19の化合物は、特開2007-39405号に記載されており、この文献の全ては本明細書に参考として含まれる。
【0080】
【化9】

【0081】
前記化学式20および21において、d^(1)、d^(3)?d^(10)およびg^(1)は、各々、水素または芳香族または脂肪族炭化水素基であり、mおよびnは0?2の整数であり、pは0?3の整数である。前記化学式20および21の化合物は米国特許公開2007/0122656に記載されており、この文献の全ては本明細書に参考として含まれる。
・・・(中略)・・・
【0103】
前記n-型有機物層は、真空蒸着できる物質または溶解法(solution process)によって薄膜成形できる物質で形成することもできる。前記n-型有機物の具体的な例はこれに限定されないが、2,3,5,6-テトラフルオロ-7,7,8,8-テトラシアノキノジメタン(F4TCNQ)、フッ素-置換された3,4,9,10-ペリレンテトラカルボン酸二無水物(PTCDA)、シアノ-置換されたPTCDA、ナフタレンテトラカルボン酸二無水物(NTCDA)、フッ素-置換されたNTCDA、シアノ-置換されたNTCDAまたは下記化学式23の化合物を含む。
【0104】
【化12】

【0105】
前記化学式23において、R^(1)?R^(6)は、各々、水素、ハロゲン原子、ニトリル(-CN)、ニトロ(-NO_(2))、スルホニル(-SO_(2)R)、スルホキシド(-SOR)、スルホンアミド(-SO_(2)NR)、スルホネート(-SO_(3)R)、トリフルオロメチル(-CF_(3))、エステル(-COOR)、アミド(-CONHRまたは-CONRR’)、置換もしくは非置換された直鎖もしくは分枝鎖のC_(1)?C_(12)アルコキシ、置換もしくは非置換された直鎖もしくは分枝鎖のC_(1)?C_(12)のアルキル、置換もしくは非置換された芳香族もしくは非芳香族の複素環、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換のモノ-またはジ-アリールアミン、および置換もしくは非置換のアラルキルアミンからなる群から選択され、前記RおよびR’は、各々、置換もしくは非置換のC_(1)?C_(60)のアルキル、置換もしくは非置換のアリールおよび置換もしくは非置換の5-7員複素環からなる群から選択される。
【0106】
前記化学式23の化合物は下記化学式23-1?23-6の化合物で例示することができる。
【0107】
【化13A】

【化13B】

【0108】
前記化学式23の他例や、合成方法および様々な特徴は米国特許出願第2002-0158242号、米国特許第6,436,559号および米国特許第4,780,536号に記載されており、これらの文献の内容は全て本明細書に含まれる。
【0109】
前記発光ユニットは、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層をはじめとする1つ以上の有機物層をさらに含むことができる。
【0110】
正孔注入層または正孔輸送層はp-型有機物層として形成することができる。前記p-型正孔注入層またはp-型正孔輸送層は前記n-型有機物層とNP接合を形成することができ、このNP接合から形成された正孔は前記p-型正孔注入層またはp-型正孔輸送層を介して発光層に輸送される。
・・・(中略)・・・
【0118】
第2電極
第2電極物質としては、通常、有機物層への電子注入が容易に行われるように仕事関数の小さい物質が好ましい。前記第2電極はこれに限定されないが、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、チタニウム、インジウム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、アルミニウム、銀、スズおよび鉛のような金属またはこれらの合金;LiF/AlまたはLiO_(2)/Alのような多層構造物質などを含む。前記第2電極は第1電極と同一の物質で形成することができる。また、第2電極または第1電極は透明物質を含むことができる。」

(3)「【0128】
【化14A】

【化14B】

・・・(中略)・・・
【0130】
実施例2
基板上にIZOをスパッタリングの方法により1000Å厚さの透明正極(第1電極)を形成し、その上にHATを熱真空蒸着して厚さが500Åであるn-型有機物を形成し、その上に下記化学式のNPBを真空蒸着して厚さが400Åである正孔輸送層を形成してNP接合を形成した。
【0131】
また、下記化学式のCBPに下記化学式のIr(ppy)_(3)を10重量%でドーピングし、ドーピングされた有機層で厚さが300Åである発光層を構成した。
【0132】
また、その上に下記化学式の正孔遮断層材料であるBAlqを50Åの厚さで形成した。
【0133】
その上に下記化学式の電子輸送層材料を150Åの厚さで形成し、その上に下記化学式の電子輸送材料にCaを10重量%ドーピングし、ドーピングされた電子輸送層を厚さ50Åで形成し、HAT/NPB/CBP+Ir(ppy)_(3)/BAlq/ETL/Ca+ETLの単位素子構造を作った。ドーピングされたCa電子輸送層上に上記の単位素子蒸着方法と同じ方法と厚さでHAT/NPB/CBP+Ir(ppy)_(3)/BAlq/ETL/Ca+ETL単位素子層を形成して、2個の単位発光素子が積層されたIZO/HAT/NPB/CBP+Ir(ppy)_(3)/BAÅlq/ETL/Ca+ETL/HAT/NPB/CBP+Ir(ppy)_(3)/BAlq/ETL/Ca+ETL/Al有機物層を形成した。
【0134】
2番目にCaドーピングされた電子輸送層上に第2電極としてアルミニウムを1000Åの厚さで形成して単位有機発光素子を作った。」
(当合議体注:
1)【0130】-【0133】における「下記化学式」との記載は誤記であり、正しくは「上記化学式」であって、「上記」とは【0128】のことである。
2)【0133】における「単位素子層」との記載は、「単位素子構造」の誤記であるといえる
3)【0133】における「BAÅlq」との記載は誤記であって、正しくは「BAlq」である。
4)【0133】における「Al有機物層」との記載は、「Al」の誤記であるといえる。
5)【0134】の第2電極を形成する工程は、【0133】において、2つ目の「単位素子構造」を形成した後に行うものである。
6)【0134】における「単位有機発光素子」との記載は、「積層型有機発光素子」の誤記であるといえる。)

(4)
「【図1】



2 引用発明
上記1より、引用文献1には、実施例2として次の発明が記載されている(以下「引用発明1という。)。
「 基板上にIZOをスパッタリングの方法により1000Å厚さの透明正極(第1電極)を形成し、その上にHATを熱真空蒸着して厚さが500Åであるn-型有機物を形成し、その上にNPBを真空蒸着して厚さが400Åである正孔輸送層を形成してNP接合を形成し、
CBPにIr(ppy)_(3)を10重量%でドーピングし、ドーピングされた有機層で厚さが300Åである発光層を構成し、
その上に正孔遮断層材料であるBAlqを50Åの厚さで形成し、
その上に電子輸送層材料を150Åの厚さで形成し、その上に電子輸送材料にCaを10重量%ドーピングし、Caドーピングされた電子輸送層を厚さ50Åで形成し、HAT/NPB/CBP+Ir(ppy)_(3)/BAlq/ETL/Ca+ETLの単位素子構造を作り、Caドーピングされた電子輸送層上に単位素子蒸着方法と同じ方法と厚さでHAT/NPB/CBP+Ir(ppy)_(3)/BAlq/ETL/Ca+ETLの単位素子構造を形成し、
2番目にCaドーピングされた電子輸送層上に第2電極としてAlを1000Åの厚さで形成し、
2個の単位発光素子が積層されたIZO/HAT/NPB/CBP+Ir(ppy)_(3)/BAÅlq/ETL/Ca+ETL/HAT/NPB/CBP+Ir(ppy)_(3)/BAlq/ETL/Ca+ETL/Alを形成して得た、
積層型有機発光素子。」
(当合議体注:
1)IZOは、Indium Zinc Oxide(インジウム亜鉛酸化物)である。
2)HAT、NPB、CBP、Ir(ppy)_(3)、BAlq、電子輸送層材料の化学式は、以下のとおりのものである。

)

第6 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明1を対比すると、以下のとおりとなる。
ア 陽極
引用発明1の「積層型有機発光素子」は、「2個の単位発光素子が積層されたIZO/・・・/Alを形成して得た」ものである。
そうしてみると、引用発明1の「透明電極(第1電極)」(IZO)は、技術的にみて、本願発明1の「陽極」に相当する。

イ 有機薄膜層
引用発明1の「積層型有機発光素子」は、上記アで述べたとおりの積層構造を有する。
そして、「発光層」(CBP+Ir(ppy)_(3)の層」は、技術的にみて、本願発明1の「発光層」に相当する。
そして、引用発明1のIr(ppy)_(3)は、燐光発光材料であって、引用発明1において、発光層の膜厚は、本件出願の明細書の【0107】に記載されている実施例1と同一の30nm(300Å)である。
そうしてみると、引用発明1の「発光層」(CBP+Ir(ppy)_(3)の層」は、本願発明1の「発光層を含む1層以上の有機薄膜層」に相当する。

ウ 陰極
引用発明1の「積層型有機発光素子」は、上記アで述べたとおりの積層構造を有する。
そうしてみると、引用発明1の「Al」(第2電極)と本願発明1の「金属酸化物からなる光透過性陰極」は、技術的にみて、「陰極」である点で共通する。

エ 有機エレクトロルミネッセンス素子
引用発明1の「積層型有機発光素子」は、その構成からみて、本願発明1の「有機エレクトロルミネッセンス素子」に相当する。

オ 層構成
引用発明1の「積層型有機発光素子」は、IZO/・・・/CBP+Ir(ppy)_(3)/・・・/Alを形成して得たものである。
また、上記ア及びイで述べたとおり、引用発明1の「透明電極(第1電極)」(IZO)及び「発光層」(CBP+Ir(ppy)_(3)の層」は、「陽極」及び「発光層を含む1層以上の有機薄膜層」に相当する。
さらに、上記ウで述べたとおり、引用発明1の「Al」(第2電極)「Al」は、陰極である。
そうしてみると、引用発明1の「積層型有機発光素子」と本願発明1の「有機エレクトロルミネッセンス素子」は、「陽極、発光層を含む1層以上の有機薄膜層、陰極をこの順に有する」という点で共通する。

(2)一致点及び相違点
ア 本願発明1と引用発明は、次の構成で一致する。
(一致点)
「 陽極、発光層を含む1層以上の有機薄膜層、陰極をこの順に有する有機エレクトロルミネッセンス素子。」

イ 本願発明1と引用発明は、次の点で相違する。
(相違点1)
本願発明1の「有機エレクトロルミネッセンス素子」は、「ドナー含有層、アクセプター含有層及び金属酸化物からなる光透過性陰極をこの順に有し」、「前記ドナー含有層と前記アクセプター含有層が互いに接し、且つ、前記アクセプター含有層と前記光透過性陰極が互いに接し」、「前記ドナー含有層が、式(I)又は(II)で表される化合物を含有し」、「前記ドナー含有層が、電子供与性金属及び金属化合物の少なくとも1つを含有し」、「前記アクセプター含有層が、式(III)又は(IV)で表される化合物を含有する」のに対して、引用発明1は、このように特定されたものではない点。
(当合議体注:式(I)?(IV)で表される化合物は上記第3に記載したとおりのものである。)

(相違点2)
本願発明1における陰極は、「金属酸化物からなる光透過性」陰極であるのに対して、引用発明1の陰極は、Alからなり、厚さが1000Åであって光透過性を有していない点。

(3)相違点についての判断
ア 特許法第29条第1項第3号(新規性)の判断について
本願発明1と引用発明1は、上記(2)に記載した相違点1及び2で相違するものであるから、両者が同一の発明であるとはいえない。

イ 特許法第29条第2項(進歩性)の判断について
相違点1について検討する。
本願発明1の「積層型有機発光素子」は、「・・・/ETL/Ca+ETL/Al」を形成して得たものである。
ここで、本願発明1の「ドナー含有層」及び「アクセプター含有層」は、それぞれ、「式(I)又は(II)で表される化合物」及び「式(III)又は(IV)で表される化合物」を含有するものであるところ、引用発明1の「ETL」及び「Ca+ETL」は、それぞれ、本願発明1の「式(I)又は(II)で表される化合物」及び「式(III)又は(IV)で表される化合物」を含有するものではなく、本願発明1の「前記ドナー含有層と前記アクセプター含有層が互いに接し、且つ、前記アクセプター含有層と前記光透過性陰極が互いに接し」という要件を満たさないものである。
また、引用文献1には、上記要件を具備する構成とすることは、記載も示唆もされていない。
さらに、このような要件を具備する構成とすることが技術常識又は公知技術であるもいえない。
したがって、相違点2について判断するまでもなく、本願発明1は、当業者といえども、引用発明と引用文献1の記載事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

2 本願発明2-本願発明8について
本願発明2-本願発明8は、本願発明1の「前記ドナー含有層と前記アクセプター含有層が互いに接し、且つ、前記アクセプター含有層と前記光透過性陰極が互いに接し」という構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明と引用文献1の記載事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

第7 平成30年8月17日付け拒絶理由通知書における理由3(特許法第36条第6項第1号)及び理由4(特許法第36条第6項第2号)について
平成30年8月17日付けの拒絶理由通知書において通知した拒絶の理由3及び4は、平成30年10月17日にした手続補正によって解消した。

第8 原査定について
原査定の拒絶の理由において引用文献1として引用された国際公開第2010/132236号(以下「刊行物1」という。)には、本願発明1の「前記ドナー含有層と前記アクセプター含有層が互いに接し、且つ、前記アクセプター含有層と前記光透過性陰極が互いに接」するという要件及び「前記ドナー含有層が、下記式(I)又は(II)で表される化合物を含有」するという要件を満たす構成とすることは記載されていない。
また、刊行物1には、上記両要件を満たすものとすることによる効果について記載も示唆もされていない。
そして、本願発明1-本願発明8は、平成30年10月17日の手続補正書でした補正によって、上記両要件を満たすものとなっている。
そうしてみると、本願発明1が刊行物1に記載された発明であるとはいえない。また、本願発明1は、当業者であっても、刊行物1に基づいて、容易に発明できたものであるともいえない。
したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第9 むすび
以上のとおり、原査定の理由によって、本件出願を拒絶することはできない。
また、他に本件出願を拒絶すべき理由もない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2018-12-27 
出願番号 特願2014-507413(P2014-507413)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (H05B)
P 1 8・ 537- WY (H05B)
P 1 8・ 113- WY (H05B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 小西 隆  
特許庁審判長 樋口 信宏
特許庁審判官 宮澤 浩
川村 大輔
発明の名称 有機エレクトロルミネッセンス素子  
代理人 特許業務法人平和国際特許事務所  
代理人 特許業務法人平和国際特許事務所  
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